JPH08257280A - 垂直全回転かまおよびその内かま - Google Patents

垂直全回転かまおよびその内かま

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JPH08257280A
JPH08257280A JP6840595A JP6840595A JPH08257280A JP H08257280 A JPH08257280 A JP H08257280A JP 6840595 A JP6840595 A JP 6840595A JP 6840595 A JP6840595 A JP 6840595A JP H08257280 A JPH08257280 A JP H08257280A
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hook
inner hook
bobbin
rail
axis
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Hiromitsu Shimizu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌条の軌溝の内面への衝突によるかま音の発
生を防ぎ、外かまの回転により内かまの受ける回転トル
クの円滑化を図り、糸玉やルーピングの発生を防ぐ。 【構成】 外かま46の内周部に形成される軌溝51
と、外かま47の外周部に形成される軌条52とを、内
かま47の軸線53に沿う幅の中央位置が、ボビンおよ
びボビンケースを収納した内かま47の重心を含みかつ
軸線53に垂直な仮想平面上または仮想平面よりも内か
ま47の開口端寄りとなるように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンに備えられる垂
直全回転かまの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、典型的な先行技術の垂直全回転
かま1を示す断面図である。たとえば工業用ミシンに備
えられる垂直全回転かま1は、上下に往復動され、針糸
2が挿通される針3の移動経路4に垂直な回転軸線5ま
わりに回転駆動される外かま6と、外かま6内に収納さ
れる内かま7と、内かま7に着脱自在に装着されるボビ
ンケース8とを有し、このボビケース8内にはボビン糸
が巻回される図示しないボビンが収納されている。
【0003】内かま7の開口端側のフランジ9には、か
ま止め凹所10が形成され、このかま止め凹所10には
基端部が図示しないミシンの機体に固定される回り止め
部材11の突部12が嵌まり込む。外かま6は針3に挿
通された針糸2を捕捉する剣先13を有し、内周部には
軌溝14が形成される。また内かま7の外周部には、前
記軌溝14に嵌まり込む軌条15が形成され、この軌条
15が軌溝14に嵌まり込んだ状態で、内かま7が外か
ま6に支持される。
【0004】縫製動作が開始されると、前記針3が移動
経路4に沿って上下に往復動されるとともに、この針3
の動作に同期してミシンの下軸16が前記回転軸線5と
共通な回転軸線まわりに回転駆動される。この下軸16
には外かま6の取付部17が固定され、外かま6は下軸
16とともに外かま回転方向Aに回転駆動される。この
とき内かま7は、かま止め凹所10に回り止め部材11
の突部12が嵌まり込んでいるため、外かま6の回転に
伴って同一方向に回転駆動されることが阻止されてお
り、このようにして回転が阻止された内かま7の外周を
外かま6の剣先13によって捕捉された針糸2が糸越し
し、この針糸2がボビン糸と係合して縫目を形成するこ
とができるように構成されている。
【0005】図8は、図7の下方から見た内かま7の一
部を切欠いた断面図である。前記内かま7の軌条15
は、周壁21の軸線22方向のほぼ中央位置に形成され
ており、この周壁21の開口端側には前記フランジ9が
形成され、また底23にはスタッド24が立設され、一
直径線方向に延びるブリッジ25が形成される。このよ
うな周壁21の図7における上部には、前記針3が挿通
する針落ち孔26が形成される。前記軌条15は、針落
ち孔26を挟んで周方向両側に分断され、外かま回転方
向A下流側には糸分け部27が形成され、外かま回転方
向A上流側には糸抜け部28が形成される。糸抜け部2
8は内かま7の軸線22を含む仮想平面とほぼ平行な端
面28aを有し、また糸分け部27は剣先13によって
捕捉された針糸2を内かま7の底23側に案内するため
に外かま回転方向A上流側に向かうにつれて底23から
開口端寄りに傾斜する端面29が形成されている。
【0006】前記軌条15が周壁21の軸線22方向に
おいてほぼ中央位置に形成されるのは、次の理由によ
る。すなわち針3によってもたらされた針糸2が剣先1
3によって捕捉され、内かま7の外周面に沿って糸越し
する際に、針糸2の移動を容易にするために、内かま7
の底23の周縁部には、糸分け部27付近から外かま回
転方向A下流側に約180°程度の範囲にわたって軸線
22と平行な周壁21の外周面に対して角度θを有する
糸案内面30が形成される。この糸案内面30の角度θ
は、経験的に約18°以上であれば針糸2を円滑に糸越
しさせ得ることが知られており、この糸案内面30は周
壁21の厚みTにわたって形成される。一方、軌条15
が形成される部分は、高速で回転する外かま6の軌溝1
4の内周面に摺接しながら内かま7を支持する必要があ
るため、内かま7の機械的強度から決定される厚みTを
有する部分に形成しなければならない。このようにして
糸案内面30の角度θと周壁21の厚みTとによって軌
条15の位置が決定され、この位置が周壁21の軸線2
2に沿う幅Wのほぼ1/2付近となり、前述したように
軌条15は周壁21の軸線22に沿うほぼ中央位置に選
ばれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、前記軌条15は周壁21の軸線22方向のほぼ中央
位置に形成されているけれども、内かま7の重心G1
は、図7に示されるように、内かま7の軸線22よりも
上方でかつ軌条15の軸線22に沿う開放端側の端面3
1よりもさらに開口端寄りに存在している。しかも、内
かま7は、外かま6の軌溝14の回転軸線5に沿う幅方
向の中央位置Bで軌条15の下端部が支持されている。
したがって内かま7には、前記中央位置Bに関してその
内かま7を外かま回転方向A下流側から見て時計まわり
に倒そうとするモーメントMが作用した状態で、外かま
6が内かま7のまわりを高速で回転駆動される。ところ
が外かま6および内かま7は、相対的な回転を僅かな摩
擦抵抗に抑制する必要があるため、軌溝と軌条との嵌合
がたが4/100程度に仕上げられているため、外かま
6が回転したときに、軌条15は前記モーメントMの作
用によりBを支点に内かま7の開放端側に傾き、軌条1
5の糸分け部28の先端部分32が軌溝14の内かま7
の開放端側の内面33に衝突し、大きなかま音を発生し
てしまう。また前記先端部分32が内面33に衝突する
ことによって、外かま6の回転により内かま7の受ける
回転トルクが変動し、その結果、かま止め凹所10と突
部12との接触抵抗が変動し、そこを通過する針糸の張
力が糸越し中に変化してしまい、糸玉やルーピングが発
生してしまうという問題がある。
【0008】したがって本発明の目的は、かま音の発生
をなくし、糸玉およびルーピングの発生を防いで品位の
高い縫目を形成することができる垂直全回転かまを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に往復動
される針の移動経路に略垂直な回転軸線まわりに回転駆
動される外かまの軌溝に、内かまの軌条が嵌まり込み、
内かまの回転が阻止された状態で内かまが外かまに支持
され、前記内かまには、ボビン糸が巻回されるボビン
と、ボビンを内かま内に保持するボビンケースとが着脱
自在に装着される垂直全回転かまにおいて、前記内かま
の軸線に沿う軌条および軌溝の幅の中央位置は、内かま
の軸線に垂直であってかつボビン糸が巻回されたボビン
およびボビンケースが装着された内かまの重心を含む仮
想平面上またはその仮想平面よりも内かまの開口端寄り
に存在するように選ばれることを特徴とする垂直全回転
かまである。また本発明は、上下に往復動される針の移
動経路に略垂直な回転軸線まわりに回転駆動される外か
まの軌溝に、内かまの軌条が嵌まり込み、内かまの回転
が阻止された状態で内かまが外かまに支持され、前記内
かまには、ボビン糸が巻回されるボビンと、ボビンを内
かま内に保持するボビンケースとが着脱自在に装着され
る垂直全回転かまにおいて、前記内かまの軸線に沿う軌
条および軌溝の幅の中央位置を、内かまの軸線を含む鉛
直面内で、軌条の最下部に関して、ボビン糸が巻回され
たボビンおよびボビンケースが装着された内かまの上部
に作用するモーメントが零か、または内かまの上部が内
かまの底側に傾くモーメントが作用するように選ばれる
ことを特徴とする垂直全回転かまである。さらに本発明
は、上下に往復動される針の移動経路に略垂直な回転軸
線まわりに回転駆動される外かまの軌溝に、内かまの軌
条が嵌まり込み、内かまの回転が阻止された状態で内か
まが外かまに支持され、前記内かまには、ボビン糸が巻
回されるボビンと、ボビンを内かま内に保持するボビン
ケースとが着脱自在に装着される垂直全回転かまの内か
まにおいて、前記内かまの軸線に沿う軌条の幅の中央位
置は、内かまの軸線に垂直であってかつボビン糸が巻回
されたボビンおよびボビンケースが装着された内かまの
重心を含む仮想平面上またはその仮想平面よりも内かま
の開口端寄りに存在するように選ばれることを特徴とす
る垂直全回転かまの内かまである。また本発明は、上下
に往復動される針の移動経路に略垂直な回転軸線まわり
に回転駆動される外かまの軌溝に、内かまの軌条が嵌ま
り込み、内かまの回転が阻止された状態で内かまが外か
まに支持され、前記内かまには、ボビン糸が巻回される
ボビンと、ボビンを内かま内に保持するボビンケースと
が着脱自在に装着される垂直全回転かまの内かまにおい
て、前記内かまの軸線に沿う軌条の幅の中央位置を、内
かまの軸線を含む鉛直面内で、軌条の最下部に関して、
ボビン糸が巻回されたボビンおよびボビンケースが装着
された内かまの上部に作用するモーメントが零か、また
は内かまの上部が内かまの底側に傾くモーメントが作用
するように選ばれることを特徴とする垂直全回転かまの
内かまである。
【0010】
【作用】本発明に従えば、外かまの軌溝に内かまの軌条
が嵌まり込んで内かまが外かまに支持され、内かまの回
転が阻止された状態で前記外かまが回転駆動される。こ
のような軌条および軌溝は、その幅の中央位置が内かま
の重心を通る仮想平面上またはその仮想平面よりも内か
まの開口端寄りに形成される。これによって内かまの軌
条の糸分け部が、軸線方向に関し、軌溝よりも内かまの
開放端側にずれることを防止し、軌条と軌溝の内面とが
相互に衝突することを防ぎ、かま音の発生および針糸の
張力の変化に起因する糸玉やルーピングの発生を防止す
ることができる。
【0011】また本発明に従えば、内かまの上部に作用
するモーメントが零となるか、または前記内かまの上部
に底側に倒れるモーメントが作用するように、軌条およ
び軌溝の幅の中央位置が選ばれるので、軌条が軌溝の軸
線方向で内かまの開放端側の内面に衝突することを防
ぎ、かま音の発生および針糸の張力の変化に起因する糸
玉やルーピングの発生を防ぐことができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例の垂直全回転かま4
1を示す断面図であり、図2は垂直全回転かま41の分
解斜視図である。ミシンに備えられる垂直全回転かま4
1は、針糸42が挿通され、上下に往復動される針43
の移動経路44に略垂直な回転軸線45まわりに外かま
回転方向Aに回転駆動される外かま46と、外かま46
の回転に伴う回転が阻止された状態で、外かま46内に
収納される内かま47と、内かま47に着脱自在に装着
されるボビンケース48とを有する。ボビンケース48
内には、ボビン糸80aが巻回されたボビン80が収納
される。これらの外かま46、内かま47、ボビンケー
ス48およびボビン80は、鋼鉄またはアルミニウムか
ら成り、部分的に樹脂を使用してもよい。
【0013】外かま46は取付部49を有し、この取付
部49にはミシンの下軸50が固定される。下軸50は
外かま45の回転軸線45と同軸を成す。外かま46
は、剣先54を有し、この剣先54によって針43に挿
通された針糸42を捕捉する。このような外かま46と
下軸50とは、針43の動作に同期して回転駆動され
る。外かま46の内周部には軌溝51が形成され、内か
ま47の外周部には軌溝51に嵌まり込む軌条52が形
成される。これらの軌溝51と軌条52とは、内かま4
7の軸線53に沿って内かま47の開口端寄り、すなわ
ち図1の右寄りに形成され、軌条52の前記軸線53に
沿う幅の中央位置は、内かま47の軸線53に垂直でか
つ重心Gを含む仮想平面上か内かま47の開放端寄りに
存在している。
【0014】すなわち、軌溝51および軌条52は、従
来の軌条および軌溝が形成される位置よりも前記軸線5
3に沿って内かま47の開口端寄りに形成される。前記
重心Gは、内かま47だけの重心ではなく、内かま47
にボビンケース48およびボビン80が収納された状態
における重心に選ばれる。このように内かま47の重心
Gを決定するにあたってボビン80およびボビンケース
48を含むのは、ボビン80およびボビンケース48の
各重心は、内かま47内に装着した状態で、内かま47
自身の重心よりも開口端寄りに存在し、軌条52の最下
点Cに関して内かま47の上部47aを開口端側に倒そ
うとする最も大きなモーメントを発生させるため、この
最も大きなモーメントを発生する状態で縫製時にかま全
体を安定させる必要があるからである。
【0015】さらに詳述すると、前記ボビン80、ボビ
ン糸が巻取りされる直円筒状の巻筒81と、巻筒81の
軸線方向両端部に固定される一対のフランジ82,83
とを有する。また前記ボビンケース48は、内かま47
の内周に沿って嵌まり込む円筒状の筒部84と、筒部8
4に設けられ、筒部84に形成されるボビン糸挿通孔9
0に挿通されたボビン糸80aを筒部84の外周面上で
弾発的に押圧する糸調子ばね91と、筒部84の軸線方
向一端部を塞ぐ端壁85と、端壁85に前記筒部84の
軸線方向他端部に向けて立設され、内かま47の後述す
るスタッド59が内挿するとともに前記ボビン80の巻
筒81が外挿される直円筒状のボビン支持筒86と、端
壁85に設けられ、スタッド59の先端部59aに形成
される係合溝87に係合するラッチ部材88と、端壁8
5に長手方向一端部が角変位自在に連結され、長手方向
他端部を前記端壁85から離反する方向に角変位操作す
ることによって、ラッチ部材88を、その長手方向に移
動させて前記スタッド59の先端部59aとの係合状態
を解除する操作レバー89とを有する。このようにして
ボビンケース48は、筒部84の軸線方向一端部側に前
記端壁85、ボビン支持筒86、ラッチ部材88および
操作レバー89が設けられているため、ボビンケース4
8の重心は軸線に沿う中央位置よりも前記軸線方向一端
部寄りに存在する。したがって、このようなボビンケー
ス48をボビン80とともに内かま47に装着すると、
前記ボビンケース48およびボビン80を含む内かま4
7の重心は内かま47自身の重心よりも開口端側に移動
している。そのため、前述したように、軌条52および
軌溝51は、その幅の中央位置が前記ボビンケース48
およびボビン80を装着した状態における内かま47の
重心を含みかつ内かま47の軸線53に垂直な仮想平面
上またはその仮想平面よりも開口端寄りになるように形
成される。
【0016】図3は図1の右側から見た内かま47の正
面図であり、図4は図1の左側から見た内かま47の背
面図である。なお、図3は図解を容易にするため、部分
的に切欠いて示されている。前記内かま47は、外周部
に軌条52が形成される略円筒状の周壁56と、周壁5
6の開口端に一体的に形成されるフランジ57と、周壁
56の底58で一直径線方向に延び、軸線53上で開口
端に向けて突出するスタッド59が形成されるブリッジ
60とを有する。前記フランジ57には、内かま47の
回転を阻止するかま止め凹所61が形成され、このかま
止め凹所61にはミシンの機体に固定された回り止め部
材62の突部63が嵌まり込む。したがって外かま46
が外かま回転方向Aに回転駆動されると、突部63の外
かま回転方向上流側に臨む受面64がかま止め凹所61
の外かま回転方向A下流側に臨む当接面65に当接し、
内かま47の回転が阻止される。こうして当接面65が
受面64に当接した状態で、外かま46の剣先54に捕
捉された針糸42の布側の張架部分42bが前記受面6
4と当接面65との間を通過して移動し、図示しない天
秤の上昇によって針糸42の天秤側張架部分43aが引
上げられ、ボビン糸に係合して1つの縫目が形成され
る。
【0017】前記周壁56には、フランジ57のかま止
め凹所61が形成される部分よりも底58側に針43が
挿通する針落ち孔66(図1参照)が形成される。前記
軌条52は、針落ち孔66を挟む周方向両側で分断され
ており、外かま回転方向A下流側には糸分け部67が形
成され、外かま回転方向A上流側には糸抜け部68が形
成される。糸分け部67の端面69は、外かま回転方向
A下流側になるにつれて底58寄りに傾斜して形成され
ており、図6(1)に示すように、この傾斜面で針糸4
2bを内かま47の底側へ導く。また糸抜け部68の端
面70は軸線53を含む一平面とほぼ平行に形成され
る。このように糸分け部67の端面69は底58寄りに
傾斜して形成されるので、軌条52の幅の中央位置が重
心Gを含み軸線53に垂直な仮想平面を超えて内かま4
7の開口端寄りに移動しても、前記端面69が軌溝51
の内かま開口端側に臨む内面71に接触するため、大き
な衝撃が生じるおそれはなく、円滑に軌条52の糸分け
部67を軌溝51内に挿入することができ、外かま46
の円滑な回転を損なうおそれはない。
【0018】図5は、図3の下方から見た内かま47を
部分的に切欠いて示す断面図である。前記周壁56の底
58には、針糸42の糸越しを容易にするために内かま
47の軸線53と平行な外周面72に対して角度θを成
す糸案内面73が、少なくとも糸分け部67から内かま
47の下部までの領域θ1(図4参照)にわたって形成
される。前記糸案内面73の角度θは、従来と同様に、
経験的に糸越しの容易な角度として、約18°に選ばれ
る。また糸案内面73が形成される周方向の領域に相当
する角度θ1は、135〜160°程度に選ばれる。こ
の領域θ1は、少なくとも針糸42の糸越し時に、底5
8が、針糸ループの移動の障害となる領域、すなわち糸
分け部67から内かま47の下部にわたって形成すれば
よい。注目すべきは、前述したように軌条52の幅の中
央位置は、内かま47の開口端寄りに重心Gまで移動さ
れているため、前記角度θを約18°に確保し、かつ前
記糸案内面73を外周面72から内周面74にわたって
形成するために、円筒状の内周面74の中心軸線75を
前記内かま47の軸線53よりも前記領域θ1とは反対
側、すなわち図5の右側に距離ΔTだけ偏心させている
ことである。このような偏心によって、周壁の部分的な
肉厚の変動が生じるけれども、重量変化は生じないた
め、軌溝51と軌条52との摺動面における回転抵抗が
増加するおそれはない。したがって図6(1)に示され
るように、針糸42の布側張架部分42aがかま止め凹
所61の当接面65と突部63の受面64との間を通過
するとき、大きな力で挟持されるおそれはなく、これに
よって糸越し時における針糸42の不所望な張力の変化
を生じることなしに、図6(2)に示されるように円滑
に前記受面64と当接面65との間を通過させて円滑に
糸越しすることができ、これによってルーピングや糸玉
の発生を防ぐことができる。また内周面74の内径dお
よび外周面72の外径Dは、従来の垂直全回転線かま1
と同様であり、従来の外かまの形状を大きく変更する必
要はなく、軌条の位置だけを内かま開口端寄りに変更す
ればよい。またボビンおよびボビンケースは従来のまま
でよく、構成上の変更は不要である。
【0019】このようにして内かま47の軌条52を開
口端寄りに移動させることによって、軌条52の軸線5
3に沿う幅の中央位置上に軸線53に垂直でかつ重心G
を含む仮想平面が存在し、したがって軌溝51内の内か
ま47を支持する軌条52の最下点C(図1参照)にお
いて、内かま47の上部を前記最下点Cに関して開口端
側となる時計まわりに回転しようとするモーメントが発
生するおそれはない。したがって軌条52の糸分け部6
7の先端部分76が外かま回転時に軌溝51の底58側
に臨む内面77に衝突するおそれはなく、これによって
縫製時におけるかま音の発生をなくすことができる。ま
た外かま46の回転により内かま47の受ける回転トル
クの安定性が害されるおそれはない。
【0020】本発明の他の実施例として、図1、図3お
よび図4の仮想線67aで示されるように、軌条52の
糸分け部を外かま回転方向A上流側に延長して形成する
ことができる。すなわち剣先54によって捕捉された針
糸42の布側張架部分42b1が、剣先54により、外
かま46の回転に伴い、内かま47の底部側へ拡げられ
る際、軌溝51および軌条52が内かま47の開放端側
に寄っているため、前記針糸42の布側張架部分42b
1が、剣先54により軌条51の糸分け部67まで運ば
れたときの針糸42の拡がりは少なくてよい。言い換え
ると、外かま46の剣先54の回転角が小さくても、針
糸42は相対的に軌条52の糸分け部67の底面側まで
拡がるので、前記糸分け部の延長が可能になる。したが
って、糸分けと糸抜けとの間で切欠いている軌条52の
切欠き長さを減少させることができ、外かま回転時の内
かまの躍動を減少できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、軌条およ
び軌溝を内かまの軸線に沿う幅中央位置が内かまの軸線
に垂直でかつ重心を含む仮想平面上またはその仮想平面
よりも開口端寄りに存在するように形成したので、外か
ま回転時において、軌条が軌溝の内面に衝突することが
防止され、大きなかま音を生じることが防がれるととも
に、外かまの回転により内かまの受ける回転抵抗の変動
を抑制することができ、これによって針糸の不所望な張
力の変化をなくし、糸玉やルーピングの発生を防ぐこと
ができる。
【0022】また本発明によれば、内かまの上部に作用
するモーメントが零となるか、または前記内かまの上部
に底側に倒れるモーメントが作用するように、軌条およ
び軌溝の幅の中央位置が選ばれるので、軌条が軌溝の内
面に衝突することを防ぎ、かま音の発生および針糸の張
力の変化に起因する糸玉やルーピングの発生を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の垂直全回転かま41を示す
断面図である。
【図2】垂直全回転かま41の分解斜視図である。
【図3】図1の右側から見た内かま47を部分的に切欠
いた正面図である。
【図4】図1の左側から見た内かま47の底面図であ
る。
【図5】図3の下方から見た内かま47の一部を切欠い
た底面図である。
【図6】内かま47の糸越し時における動作を説明する
ための図であり、図6(1)は針糸42の天秤側張架部
分42bが軌条52の糸分け部67によって支持された
状態を示し、図6(2)は針糸42の布側張架部分42
aがかま止め凹所61を通過した直後の状態を示す。
【図7】典型的な先行技術の垂直全回転かま1の断面図
である。
【図8】図7に示される内かま7を部分的に切欠いて示
す底面図である。
【符号の説明】
41 垂直全回転かま 42 針糸 43 針 44 移動経路 45 回転軸線 46 外かま 47 内かま 48 ボビンケース 50 軌溝 52 軌条 53 内かまの軸線 56 周壁 58 底 61 かま止め凹所 62 回り止め部材 67 糸分け部 68 糸抜け部 73 糸案内面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に往復動される針の移動経路に略垂
    直な回転軸線まわりに回転駆動される外かまの軌溝に、
    内かまの軌条が嵌まり込み、内かまの回転が阻止された
    状態で内かまが外かまに支持され、前記内かまには、ボ
    ビン糸が巻回されるボビンと、ボビンを内かま内に保持
    するボビンケースとが着脱自在に装着される垂直全回転
    かまにおいて、 前記内かまの軸線に沿う軌条および軌溝の幅の中央位置
    は、内かまの軸線に垂直であってかつボビン糸が巻回さ
    れたボビンおよびボビンケースが装着された内かまの重
    心を含む仮想平面上またはその仮想平面よりも内かまの
    開口端寄りに存在するように選ばれることを特徴とする
    垂直全回転かま。
  2. 【請求項2】 上下に往復動される針の移動経路に略垂
    直な回転軸線まわりに回転駆動される外かまの軌溝に、
    内かまの軌条が嵌まり込み、内かまの回転が阻止された
    状態で内かまが外かまに支持され、前記内かまには、ボ
    ビン糸が巻回されるボビンと、ボビンを内かま内に保持
    するボビンケースとが着脱自在に装着される垂直全回転
    かまにおいて、 前記内かまの軸線に沿う軌条および軌溝の幅の中央位置
    を、内かまの軸線を含む鉛直面内で、軌条の最下部に関
    して、ボビン糸が巻回されたボビンおよびボビンケース
    が装着された内かまの上部に作用するモーメントが零
    か、または内かまの上部が内かまの底側に傾くモーメン
    トが作用するように選ばれることを特徴とする垂直全回
    転かま。
  3. 【請求項3】 上下に往復動される針の移動経路に略垂
    直な回転軸線まわりに回転駆動される外かまの軌溝に、
    内かまの軌条が嵌まり込み、内かまの回転が阻止された
    状態で内かまが外かまに支持され、前記内かまには、ボ
    ビン糸が巻回されるボビンと、ボビンを内かま内に保持
    するボビンケースとが着脱自在に装着される垂直全回転
    かまの内かまにおいて、 前記内かまの軸線に沿う軌条の幅の中央位置は、内かま
    の軸線に垂直であってかつボビン糸が巻回されたボビン
    およびボビンケースが装着された内かまの重心を含む仮
    想平面上またはその仮想平面よりも内かまの開口端寄り
    に存在するように選ばれることを特徴とする垂直全回転
    かまの内かま。
  4. 【請求項4】 上下に往復動される針の移動経路に略垂
    直な回転軸線まわりに回転駆動される外かまの軌溝に、
    内かまの軌条が嵌まり込み、内かまの回転が阻止された
    状態で内かまが外かまに支持され、前記内かまには、ボ
    ビン糸が巻回されるボビンと、ボビンを内かま内に保持
    するボビンケースとが着脱自在に装着される垂直全回転
    かまの内かまにおいて、 前記内かまの軸線に沿う軌条の幅の中央位置を、内かま
    の軸線を含む鉛直面内で、軌条の最下部に関して、ボビ
    ン糸が巻回されたボビンおよびボビンケースが装着され
    た内かまの上部に作用するモーメントが零か、または内
    かまの上部が内かまの底側に傾くモーメントが作用する
    ように選ばれることを特徴とする垂直全回転かまの内か
    ま。
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JPS4924470U (ja) * 1972-06-03 1974-03-01
JPH0420376A (ja) * 1990-05-15 1992-01-23 Hirose Mfg Co Ltd 全回転かま

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JPS4924470U (ja) * 1972-06-03 1974-03-01
JPH0420376A (ja) * 1990-05-15 1992-01-23 Hirose Mfg Co Ltd 全回転かま

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