JPH0826253B2 - メタリック塗料組成物 - Google Patents

メタリック塗料組成物

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JPH0826253B2
JPH0826253B2 JP2413071A JP41307190A JPH0826253B2 JP H0826253 B2 JPH0826253 B2 JP H0826253B2 JP 2413071 A JP2413071 A JP 2413071A JP 41307190 A JP41307190 A JP 41307190A JP H0826253 B2 JPH0826253 B2 JP H0826253B2
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cobalt phthalocyanine
pigment
phthalocyanine
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coating composition
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研 大倉
政彦 武藤
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタリック塗料組成物
に関し、詳しくは着色顔料としてコバルトフタロシアニ
ン顔料および/または低塩素化コバルトフタロシアニン
顔料を使用したフリップフロップに優れ、深味感、高級
感、重厚感のある金属的外観を呈する紺青色のメタリッ
ク塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や家電製品などの塗装には、金属
的外観を呈するメタリック塗料による商品の高級化、付
加価値の向上化が望まれている。従来、金属的外観を付
与する塗料のうち青色系統の顔料としては、主に銅フタ
ロシアニン系のものが用いられているが、単独で深味
感、高級感等の美観に優れる紺青色調を出すことはでき
ない。
【0003】また、紺青顔料では高温焼付けによる塗膜
硬化時あるいは長期間の被塗物使用に際し褪色するな
ど、耐熱性、耐薬品性、耐候性などの点に問題がある。
そのうえ、金属的外観を呈する塗膜にあっては深くて暗
い域が望ましい特性であるが、従来の塗料は概して優れ
たフリップフロップと共に高い色度をえることが極めて
困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
までの有機顔料では得ることのできなかった優れた紺青
色調ならびにフリップフロップ性能を有し、深味感、高
級感などの金属的美観を呈する安定耐久性のメタリック
塗料組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるメタリック塗料組成物は、フイルム形
成性重合体、分散媒体、平均粒径が0.03〜0.2μ
mのコバルトフタロシアニン顔料および/または低塩素
化コバルトフタロシアニン顔料と、厚み0.2〜1.5
μm、平均粒径10〜45μmの金属箔もしくは干渉マ
イカを含有することを構成上の特徴とする。
【0006】本発明において顔料成分として使用される
コバルトフタロシアニンおよび低塩素化コバルトフタロ
シアニンは、従来顔料として広く用いられている銅フタ
ロシアニンや低塩素化銅フタロシアニンとは異なり、配
位している中心金属がコバルトのフタロシアニンである
点に特徴づけられる。また、低塩素化コバルトフタロシ
アニンとは塩素の置換基数がフタロシアニン環に対して
1〜4のものである。
【0007】該コバルトフタロシアニン顔料と低塩素化
コバルトフタロシアニン顔料はそれぞれ単独もしくは配
合して使用に供されるが、その粒子性状として平均粒径
が0.03〜0.2 μm の範囲にあり、BET法(N2 吸着
法) による比表面積が90〜130m 2/g の範囲にあるものを
用いることが好ましい。最も好適な範囲は、平均粒径
0.05 〜0.1 μm 、BET比表面積100 〜120m2/g であ
る。また、これらのコバルトフタロシアニン顔料および
低塩素化コバルトフタロシアニン顔料は、良分散性など
の特性を付与するために塩素以外の置換基を有するフタ
ロシアニン誘導体によって処理されたものであってもよ
い。
【0008】本発明で使用される塩素以外の置換基を有
するフタロシアニン誘導体としては、クロルメチル銅フ
タロシアニン、クロルメチルコバルトフタロシアニン、
クロルメチルクロル銅フタロシアニン、クロルメチルク
ロルコバルトフタロシアニン、フタルイミドメチル銅フ
タロシアニン、フタルイミドメチルコバルトフタロシア
ニン、フタルイミドメチル・クロル銅フタロシアニン、
フタルイミドメチル・クロルコバルトフタロシアニン、
スルホン化銅フタロシアニン、スルホン化コバルトフタ
ロシアニン、スルホンアミド銅フタロシアニン、スルホ
ンアミドコバルトフタロシアニン、カルボン酸銅フタロ
シアニン、カルボン酸コバルトフタロシアニン、カルボ
ンアミド銅フタロシアニン、カルボンアミドコバルトフ
タロシアニン、ヒドロキシメチル銅フタロシアニン、ヒ
ドロキシメチルコバルトフタロシアニン、アシル化銅フ
タロシアニン、アシル化銅フタロシアニン、アシル化コ
バルトフタロシアニン、置換されたアミノメチル銅フタ
ロシアニン、またはアミノメチルコバルトフタロシアニ
ン、アミノまたはポリアルキレンポリアミノ化合物とク
ロルメチル酸フタロシアニン、またはクロルメチルコバ
ルトフタロシアニンとの反応生成物等が挙げられる。さ
らに、同様の異種金属フタロシアニンおよびその誘導体
でも同レベルの効果が得られる。
【0009】これらのフタロシアニン誘導体は、顔料成
分に対し 0.5〜30重量%の範囲で配合される。
【0010】上記のコバルトフタロシアニン顔料および
/または低塩素化コバルトフタロシアニン顔料を添加す
るための金属的外観性の塗料成分は、下記のような従来
公知のものでよく特に限定されない。フイルム形成性重
合体としては、例えばアクリルメラミン樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アミノアルキッド樹脂、
熱硬化性アクリル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、メタ
クリル酸ブチル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、各種油変性アルキッド樹脂等のような塗料分野で汎
用されている重合体が用いられる。該フイルム形成性重
合体は、通常、塗料組成物100 重量部中で約30〜60重量
部を占める割合で配合される。重合体を溶解または分散
させるための分散媒体としては、例えばトルエン、キシ
レン、ブチルアセテート、メチルアセテート、マチルイ
ソブチルケトン、ブチルアルコール、脂肪族炭化水素、
その他塗料分野で一般に使用されている溶剤類が使用さ
れる。これら分散媒体は、塗料組成物100 重量部中40〜
60重量部の比率で配合される。
【0011】金属箔もしくは干渉マイカは塗料組成物に
光輝感と干渉感を与えるためのもので、アルミ箔、錫
箔、金箔、銀箔、チタン金属箔、ステンレススチール
箔、ニッケル箔、銅箔およびこれらの合金箔、プラスチ
ックスで被覆した金属箔、乾燥マイカ等が使用される。
これら金属箔、干渉マイカ等は、形状として厚み 0.5〜
1.5 μm 、平均粒径10〜45μmのものを用いることが良
好なフリップフロップ性の金属的外観を付与するうえで
重要である。配合量は、コバルトフタロシアニン顔料お
よび/または低塩素化コバルトフタロシアニン顔料に対
し重量比で1:0.05〜12の範囲とするのが一般的であ
る。
【0012】本発明の塗料組成は、上記のフイルム形成
性重合体、分散媒体、コバルトフタロシアニン顔料およ
び/または低塩素化コバルトフタロシアニン顔料および
金属箔もしくは干渉マイカを必須の成分とするものであ
るが、他の任意添加成分として通常用いられる着色顔料
や種々の塗料添加剤を配合しても差し支えない。
【0013】本発明によるメタリック塗料組成物は、例
えば必須成分の全体を混合して顔料を分散させる通常の
塗料調製法によって製造することができる。また、本発
明の塗料組成物による基板の塗装方法や乾燥方法にも特
に限定はない。
【0014】
【作用】本発明によれば配位している中心金属がコバル
トのフタロシアニンおよび/または低塩素化フタロシア
ニンからなる有機顔料が塗料に良好な耐候性とダウンフ
ロップ性能を付与するために有効に作用する。この作用
が厚み 0.5〜1.5 μm 、平均粒径10〜45μm の金属箔も
しくは干渉マイカおよびフイルム形成性重合体、分散媒
体と混合した塗料組成物とした際に、従来の有機顔料に
よっては得ることができなかった紺青色、深味感、高級
感を付与し全体として優れた色調の金属的外観を発現す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。なお、文中、部または%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準を指すものとする。
【0016】ベースコート塗料の調製 下記 (1)〜(4) の配合物を撹拌機 (ディスパー) で撹拌混合し、ついでこの混 合物を小型ビーズミルに入れ分散処理を施してベースコート塗料を調製した。
【0017】 (1) フタロシアニン顔料ベースコート塗料 モノクロロコバルトフタロシアニン顔料 15.0部 〔平均粒径0.05μm,BET比表面積110m2/g 、 大日精化工業(株)製、シアニンブルー5000〕 熱硬化製アクリル樹脂ワニス 98.0部 〔大日本インキ化学(株)製、アクリディック A-332、固形分50% 〕 メラミン樹脂ワニス 35.0部 〔大日本インキ化学(株)製、スーパーベッカミン J-820-60 、固形分50% 〕 トルエン 24.0部 セロソルブアセテート 6.0部
【0018】 (2) モノクロロ銅フタロシアニン顔料ベースコート塗料 モノクロロ銅フタロシアニン顔料 15.0部 〔平均粒径0.05μm,BET比表面積120m2/g 、 大日精化工業 (株) 製、シアニンブルー5206〕 熱硬化製アクリル樹脂ワニス 98.0部 〔大日本インキ化学(株)製、アクリディック A-332、固形分50% 〕 メラミン樹脂ワニス 35.0部 〔大日本インキ化学(株)製、スーパーベッカミン J-820-60、固形分60% 〕 トルエン 24.0部 セロソルブアセテート 6.0部
【0019】 (3) 紺青顔料ベースコート塗料 紺青顔料 37.5部 〔大日精化工業(株)製、NBB-2A〕 熱硬化性アクリル樹脂ワニス 98.0部 〔日本インキ化学(株)製、アクリディック A-332、固形分50% 〕 メラミン樹脂ワニス 35.0部 〔大日本インキ化学(株)製、スーパーベッカミン J-820-60、固形分60% 〕 トルエン 24.0部 セロソルブアセテート 6.0部
【0020】 (4) アルミ箔顔料ベースコート塗料 アルミ箔 23.1部 〔東洋アルミニウム(株)製、アルペースト 7160N 、平均粒径35μm 、厚み0.3 μm 〕 熱硬化製アクリル樹脂ワニス 98.0部 〔大日本インキ化学(株)製、アクリディック A-332 、固形分50% 〕 メラミン樹脂ワニス 35.0部 〔大日本インキ化学(株)製、スーパーベッカミン J-820-60、固形分60% 〕 トルエン 17.5部 セロソルブアセテート 4.4部
【0021】トップコート塗料の調製 下記の配合物を撹拌機(ディスパー)で撹拌混合し、ついでこの混合物を小型 ビーズミルに入れ分散処理を施してトップコート塗料を調製した。 熱硬化性アクリル樹脂ワニス 98.0部 〔大日本インキ化学(株)製、アクリディック A-310 、固形分50% 〕 メラミン樹脂ワニス 35.0部 〔大日本インキ化学(株)製、スーパーベッカミン J-820-60、固形分60% 〕 溶剤 33.0部 〔丸善石油(株)製、スワゾール #1000〕 溶剤 33.0部 〔丸善石油(株)製、スワゾール #1500〕
【0022】 実施例、比較例1〜2 上記 (1)〜(4) で調製したベースコート塗料を表1に示すように配合、混合し てメタリック塗料組成物を作成した。
【0023】表1 ┌───────────┬───┬────┬────┐ │ ベースコート塗料 │実施例│比較例1│比較例2│ ├───────────┼───┼────┼────┤ │(1) モノクロロコバルト│90部│ ──│ ──│ │ フタロシアニン顔料│ │ │ │ ├───────────┼───┼────┼────┤ │(2) モノクロロ銅フタロ│ ──│ 90部│ ──│ │ シアニン顔料 │ │ │ │ ├───────────┼───┼────┼────┤ │(3) 紺青顔料 │ ──│ ──│225部│ ├───────────┼───┼────┼────┤ │(4) アルミ箔顔料 │10部│ 10部│ 10部│ └───────────┴───┴────┴────┘
【0024】表1のメタリック塗料を、長さ200mm 、幅
70mm、厚さ0.8mm のダル鋼板〔日本ルートサービス
(株)製、水研済〕に塗装してベースコート層を形成
し、さらに上記で調製したトップコート塗料を塗装して
トップコート層を形成した。この塗装層を 140℃で20分
間焼付けして塗装板を作成した。形成した塗膜につき各
種の性能試験をおこない、その結果を表2に示した。
【0025】なお、各性能の測定は下記の方法によっ
た。メタリック塗色の色調は見る角度あるいは光の入射
角度により多様に変化するため、その評価は一般の測色
計では評価が難しい。このため、変化の激しい色の特性
をゴニオスペクトロフォトメーター〔村上色彩研究所
製、GCMS-3〕で測色することにより評価した。ゴニオス
ペクトロフォトメーターでは入射角および受光角を自由
に選択できるが、入射角を固定し受光角を種々変化させ
て色調を調べたところ、目視の評価結果とほぼ一致する
ことが確認された。したがって、目視で光の反射量が多
く明るい部分の色調であるハイライト色色調は、入射角
を70°、受光角を60°にして色調をMetric hueH*
し、明度をL* で測色した。また、目視で光の反射量が
少なく暗い部分の色調であるシェード色色調は、入射角
70°、受光角−50°にして色調をMetric hueH* とし、
明度をL* で測色した。
【0026】フリップフロップ特性は、見る角度あるい
は光の入射角度により色調が色々に変化する特性で、目
視により判定した。該特性は色調の変化割合が少ないほ
ど高い評価となる。質感評価は、目視による深味感、高
級感、重厚感を対象に判定した。耐候性は、ウェザーメ
ーター〔スガ試験機(株)製、WEL-SUN-D 型〕を用い10
00時間後の測定値で示した。表示中、NON WAX はワック
スをかけずに色差計〔スガ試験機(株)製、SM-4〕で測
色し、WAX はワックスをかけて前記の色差計で測色した
ものである。また、耐薬品性の評価は、JIS規格の試
験法によった。
【0027】表2 ┌──────────────┬─────┬─────┬─────┐ │ 塗 膜 性 能 │ 実施例 │比較例 1│比較例 2│ ├──────────────┼─────┼─────┼─────┤ │ハイライト色色調 H* /L* │250.7/58.0│233.7/92.5│270.2/66.3│ │シェード色色調 H* /L* │300.5/1.54│288.1/5.24│295.2/1.95│ │フリップフロップ特性 │ ◎ │ ○ │ ◎ │ │質感評価 │ ◎ │ ○ │ ◎ │ │耐候性 NON WAX /WAX │2.27/0.77 │3.50/1.98 │10.56/6.89│ │耐薬品性 │ ◎ │ ◎ │ × │ └──────────────┴─────┴─────┴─────┘
【0028】表2の結果から、コバルトフタロシアニン
顔料を用いた実施例による塗膜は、従来の銅フタロシア
ニン顔料を用いた比較例1または紺青顔料を用いた比較
例2に比べて全体的な性能が有意に改善されていること
が認められる。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば従来の有
機顔料の配合では得ることのできなかった色調の紺青色
を呈し、優れたフリップフロップ特性ならびに深味感、
高級感、重厚感等を有し、そのうえ安定した耐久性能に
備えるメタリック塗料組成物を提供することが可能にな
る。したがって、金属的外観としての商品美観が要求さ
れる自動車、家電製品等を対象とする塗料として有用で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム形成性重合体、分散媒体、平均
    粒径が0.03〜0.2μmのコバルトフタロシアニン
    顔料および/または低塩素化コバルトフタロシアニン顔
    料と、厚み0.2〜1.5μm、平均粒径10〜45μ
    mの金属箔もしくは干渉マイカを含有することを特徴と
    するメタリック塗料組成物。
  2. 【請求項2】 コバルトフタロシアニン顔料および/ま
    たは低塩素化コバルトフタロシアニン顔料のBET比表
    面積が90〜130m/gの範囲である請求項1記載
    のメタリック塗料組成物。
  3. 【請求項3】 コバルトフタロシアニン顔料および/ま
    たは低塩素化コバルトフタロシアニン顔料が、単独また
    は塩素以外の置換基を有するフタロシアニン誘導体によ
    り処理されたものとして、顔料成分に対し0.5〜30
    重量%の範囲で配合される請求項1記載のメタリック塗
    料組成物。
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