JPH0827070A - トリニトロフルオレン誘導体および電子写真感光体 - Google Patents

トリニトロフルオレン誘導体および電子写真感光体

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JPH0827070A
JPH0827070A JP16819794A JP16819794A JPH0827070A JP H0827070 A JPH0827070 A JP H0827070A JP 16819794 A JP16819794 A JP 16819794A JP 16819794 A JP16819794 A JP 16819794A JP H0827070 A JPH0827070 A JP H0827070A
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electron
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alkyl group
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JP16819794A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Kawaguchi
博文 川口
Akio Sugai
章雄 菅井
Nobuko Akiba
伸子 秋葉
Yasushi Mizuta
泰史 水田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) : 【化1】 (式中R1 は、ハロゲン化アルキル基またはニトロ基を
示し、R2 は、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
ン原子を示す。mおよびnは、それらの総和が1〜5
で、かつmが1〜3、nが0〜4の整数を示す。)で表
されるトリニトロフルオレン誘導体である。この化合物
は、例えば電子輸送剤として、電子写真感光体の有機感
光層に含有される。電荷発生剤としては、フタロシアニ
ン系顔料またはペリレン顔料が好ましい。 【効果】 電子輸送能にすぐれる。従って、この化合物
を含有した電子写真感光体は感度にすぐれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規なトリニトロフ
ルオレン誘導体、および複写機、レーザービームプリン
タ等の画像形成装置に使用される電子写真感光体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】上記複写
機等の画像形成装置においては、当該画像形成装置の光
源の波長領域に感度を有する有機感光体(OPC)が多
く使用されている。有機感光体としては、電荷発生層と
電荷輸送層とを積層した所謂機能分離型の有機感光体、
すなわち積層型の感光体が多いが、電荷発生物質と電荷
輸送物質とを感光層中に分散させた単層型の有機感光体
も知られている。
【0003】これらの感光体に使用される電荷輸送物質
としては、キャリヤ移動度の高いものが要求されている
が、キャリヤ移動度の高い電荷輸送物質は殆どが正孔輸
送性であるため、実用に供されているものは、機械的強
度面から最外層に電荷輸送層を設けた負帯電型の積層型
有機感光体に限られている。しかしながら、負帯電型の
有機感光体では、負極性コロナ放電を利用するため、オ
ゾンの発生量が多く、したがって環境を汚染したり、感
光体を劣化させるなどの問題があった。
【0004】そこで、このような欠点を排除するため
に、電荷輸送物質として電子輸送剤を使用することが検
討されており、特開平1−206349号公報には、ジ
フェノキノン構造を有する化合物を電子写真感光体用の
電子輸送剤として使用することが提案されている。しか
しながら、一般に、ジフェノキノン類等の電子輸送剤
は、電荷発生剤とのマッチングが困難であるため、電荷
発生剤から電子輸送剤への電子注入が不十分であり、そ
のため光感度が充分でなかった。また、単層型の有機感
光層では、ジフェノキノンと正孔輸送剤との相互作用に
より電子の輸送が阻害されるという問題があった。
【0005】また、感光体の帯電極性に関しては、1つ
の感光体を正帯電および負帯電の両方に用いることがで
きれば、感光体の応用範囲を広げることができる。ま
た、有機感光体を単層の分散型で使用できれば、感光体
の製造が容易になり、被膜欠陥の発生を防止し、光学的
特性を向上させる上でも多くの利点がある。この発明の
主たる目的は、上述の技術的課題を解決し、電子写真感
光体などの電子輸送剤として好適な新規化合物を提供す
ることである。
【0006】この発明の他の目的は、電荷発生剤からの
電子の注入と輸送がスムーズに行われ、従来よりも感度
が向上した電子写真感光体を提供することである。この
発明のさらに他の目的は、とくに正帯電が可能な電子写
真感光体を提供することである。そしてこの発明のさら
に他の目的は、とくに700nm以上の波長を有する光
源を使用したデジタル光学系の画像形成装置に好適に使
用される電子写真感光体、あるいは、とくに可視領域の
波長を有する光源を使用したアナログ光学系の画像形成
装置に好適に使用される電子写真感光体を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】発明者らは、
上記課題を達成すべく鋭意研究を行った結果、一般式
(1) :
【0008】
【化4】
【0009】(式中R1 は、ハロゲン化アルキル基また
はニトロ基を示し、R2 は、アルキル基、アルコキシ基
またはハロゲン原子を示す。mおよびnは、それらの総
和が1〜5で、かつmが1〜3、nが0〜4の整数を示
す。)で表されるトリニトロフルオレン誘導体が、従来
のジフェノキノン系化合物よりも高い電子輸送能を有す
ることを見出し、この発明を完成するに至った。
【0010】上記一般式(1) で表されるこの発明のトリ
ニトロフルオレン誘導体は、溶剤への溶解性および結着
樹脂との相溶性が良好であると共に、電荷発生剤(顔
料)とのマッチングにすぐれ電子の注入が円滑に行われ
るとともに、とくに低電界での電子輸送性にすぐれてい
る。したがって、上記一般式(1) で表されるこの発明の
トリニトロフルオレン誘導体を電子輸送剤として電子写
真感光体に使用するときは、高感度な有機感光体を提供
することができる。また、この発明の誘導体は発ガン性
などに対しても安全である。
【0011】さらにこの発明の誘導体は、その高い電子
輸送能を利用して、太陽電池、EL素子などの用途にも
使用することができる。以下にこの発明を説明する。ま
ず、この発明のトリニトロフルオレン誘導体について説
明する。前記一般式(1) 中、基R1 に相当するハロゲン
化アルキル基またはニトロ基は、いずれも電子受容性基
(アクセプター)であって、トリニトロフルオレン誘導
体の電子輸送能を向上させる機能を有している。また、
基R1 がニトロ基であるトリニトロフルオレン誘導体
は、電荷発生剤(顔料)とのマッチングにとくにすぐれ
ている。
【0012】上記基R1 に相当するハロゲン化アルキル
基としては、アルキル基の水素の一部または全部がハロ
ゲンに置換した、種々のハロゲン化アルキル基があげら
れ、中でも電子受容性の強さからすると、アルキル基の
全ての水素がハロゲンに置換したペルハロゲン化アルキ
ル基が好ましい。ハロゲン化されるアルキル基として
は、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの炭素数
が1〜6のアルキル基があげられる。
【0013】ハロゲンとしては、塩素、臭素、ふっ素、
よう素があげられ、中でも感光体の耐摩耗性を向上させ
る効果を有するふっ素が好ましい。また電子受容性の強
さからすると、ふっ素化アルキル基>塩素アルキル基>
臭素アルキル基>よう素アルキル基の順になり、やはり
ふっ素が好ましい。ふっ素化アルキル基の具体例として
は、これに限定されるものではないが、たとえば−CF
3 、−C2 5 等があげられ、中でも電子受容性の強さ
からすると−CF3 が好ましい。
【0014】前記一般式(1) 中、符号mによって規定さ
れる、基R1 の置換数は、1〜3の範囲で任意に選択で
きる。上記nが1である場合の、基R1 の置換位置はと
くに限定されないが、基R2の置換数が0である場合に
は、結着樹脂への相溶性を向上させるために、上記基R
1 がフェニル基のオルソ位に置換しているのが好まし
い。一方基R2 の置換数が1以上である場合は、当該基
2 によって結着樹脂への相溶性が確保されるため、基
1 の置換位置はとくに限定されない。
【0015】前記一般式(1) 中、基R2 に相当するアル
キル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基
などの:炭素数が1〜6のアルキル基があげられる。ア
ルコキシ基としては、たとえばメトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基などの:炭素数が1〜6のアルコキシ基があげら
れる。
【0016】ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ふっ
素、よう素があげられる。基R2 の置換位置はとくに限
定されない。また前記一般式(1) 中、符号nによって規
定される、基R2 の置換数は、0〜4の範囲で任意に選
択できる。なお、上記基R1 ,R2 の置換数m、nの総
和は1〜5である。この発明の誘導体は、2,4,7−
トリニトロフルオレノンを原料として、いわゆるウィッ
ティヒ(Wittig)反応により合成することができる。具
体的には、たとえば下記反応行程式に示すように、トリ
フェニルホスフィン(3) と、臭化ベンジル誘導体(4) と
を反応させて、トリフェニルベンジルホスホニウムブロ
マイドの誘導体(ウィッティヒ試剤)(5) を合成し、こ
れを、溶媒中にてn−ブチルリチウム(6) 等の塩基で処
理し、そこへ2,4,7−トリニトロフルオレノン(7)
を加えて所定時間反応させることにより合成される。
【0017】溶媒としては、たとえばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、クロロホルムなどをあげること
ができる。反応は、通常−80〜30℃の温度で20分
ないし4時間程度行えばよい。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】(式中、R1 、R2 、m、nは前記と同じ
である。) なお、前記一般式(1) 中の基R1 がハロゲン化アルキル
である化合物を合成する際には、原料である臭化ベンジ
ル誘導体(4) 中に、基R1 に相当するハロゲン化アルキ
ル基と、同じハロゲン化アルキル基に属する−CH2 Br
基とが共存することになる。
【0021】このため、この臭化ベンジル誘導体(4) を
トリフェニルホスフィン(3) と反応させると、上記−C
2 Br基と、基R1 に相当するハロゲン化アルキル基と
が競争的に反応してしまい、反応副生成物として、基R
1 の位置に−CH2 Br基が置換した化合物が生成する可
能性がある。そこで合成反応後に、上記反応副生成物
を、公知の方法によって分離、除去するのが望ましい。
【0022】この発明の電子写真感光体は、導電性基体
上に有機感光層を設けたものであって、この有機感光層
が、結着樹脂中に、電子輸送剤として前記一般式で表さ
れるトリニトロフルオレン誘導体を含有したことを特徴
とする。前記有機感光層は、電子輸送剤と共に、電荷発
生剤、正孔輸送剤を含有した単層型である場合と、電荷
輸送層と電荷発生層とを含む積層型である場合とがあ
る。また、この発明の感光体は正帯電型および負帯電型
のいずれもが可能であるが、とくに正帯電型で使用する
のが好ましい。
【0023】正帯電型感光体においては、露光工程にお
いて電荷発生剤から放出された電子が前記一般式で表さ
れる電子輸送剤にスムーズに注入され、ついで電子輸送
剤間での電子の授受により電子は感光層の表面に移動し
て、あらかじめ感光層表面に帯電させた正電荷(+)を
打ち消す。一方、正孔(+)は正孔輸送剤に注入され
て、途中でトラップされることなく、導電性基体の表面
に移動し、あらかじめ導電性基体の表面に帯電させた負
電荷(−)により打ち消される。このようにして、正帯
電型の感光体の感度が向上するものと考えられる。
【0024】前記正孔輸送剤としては、従来公知の正孔
輸送物質が使用され、たとえば2,5−ジ(4−メチル
アミノフェニル)、1,3,4−オキサジアゾール等の
オキサジアゾール系化合物、9−(4−ジエチルアミノ
スチリル)アントラセン等のスチリル系化合物、ポリビ
ニルカルバゾール等のカルバゾール系化合物、有機ポリ
シラン化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、ヒド
ラゾン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、インド
ール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾー
ル系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化
合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、ト
リアゾール系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環式
化合物等があげられる。
【0025】これらの正孔輸送剤は、1種または2種以
上混合して用いられる。また、ポリビニルカルバゾール
等の成膜性を有する正孔輸送剤を用いる場合には、結着
樹脂は必ずしも必要でない。前記正孔輸送剤の中でも、
とくにイオン化ポテンシャルが5.0〜5.6eVのも
のが好ましく使用される。また、電界強度3×105
/cmで1×10-6cm2 /V・秒以上の移動度を有す
るものがとくに好ましい。
【0026】この発明に用いられる好適な正孔輸送剤と
しては、とくに限定されるものではないが、たとえば
1,1−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−4,4
−ジフェニル−1,3−ブタジエン、N−エチル−3−
カルバゾリルアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−
N,N−ジエチルベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾ
ン、4−〔N,N−ビス(p−トルイル)アミノ〕−β
−フェニルスチルベン等があげられる。
【0027】前記イオン化ポテンシャルの値は、大気下
光電子分析装置(理研計器(株)製のAC−1)を用い
て測定したものである。この発明において、正孔輸送剤
として、イオン化ポテンシャルが前記範囲内にあるもの
を用いることによって、より一層残留電位を低下させ、
感度を向上させ得る。その理由は必ずしも明らかではな
いが、以下のようなものと考えられる。
【0028】すなわち、電荷発生剤から正孔輸送剤への
電荷の注入のし易さは正孔輸送剤のイオン化ポテンシャ
ルと密接に関係しており、正孔輸送剤のイオン化ポテン
シャルが前記範囲よりも大きい場合には、電荷発生剤か
ら正孔輸送剤への電荷の注入の程度が低くなるか、ある
いは正孔輸送剤間での正孔の授受の程度が低くなるた
め、感度の低下が生じるものと認められる。
【0029】一方、正孔輸送剤と電子輸送剤とが共存す
る系では、両者の間の相互作用、より具体的には電荷移
動錯体の形成に注意する必要がある。両者の間にこのよ
うな錯体が形成されると、正孔と電子との間に再結合が
生じ、全体として電荷の移動度が低下する。正孔輸送剤
のイオン化ポテンシャルが前記範囲よりも小さい場合に
は、電子輸送剤との間に錯体を形成する傾向が大きくな
り、電子−正孔の再結合が生じるために、見掛けの量子
収率が低下し、感度の低下に結びつくものと思われる。
【0030】したがって、正孔輸送剤のイオン化ポテン
シャルは、前記範囲内にあるのが好ましい。また、上記
正孔輸送剤と電子輸送剤とが共存する系では、電子輸送
剤として、できるだけ嵩高い置換基を導入したものを使
用して、立体障害により正孔輸送剤との間での錯体の形
成を抑制するのが好ましい。そのような意味でも、置換
基を有することのあるフェニル基が結合した嵩高いこの
発明の化合物を使用するのが好ましいと言える。
【0031】この発明において使用される電荷発生剤と
しては、たとえばセレン、セレン−テルル、アモルファ
スシリコン、ピリリウム塩、アゾ系顔料、ジスアゾ系顔
料、アンサンスロン系顔料、フタロシアニン系顔料、ナ
フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、トリフェニル
メタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラ
ゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、ジチオケトピロロ
ピロール系顔料等があげられる。これらの電荷発生剤
は、所望の領域に吸収波長を有するように、一種または
二種以上を混合して用いることができる。
【0032】またとくに、デジタル光学系の画像形成装
置に使用される、700nm以上の波長領域に感度を有
する有機感光体に好適な電荷発生剤としては、X型無金
属フタロシアニン、オキソチタニルフタロシアニン等の
フタロシアニン系顔料が例示される。これらフタロシア
ニン系顔料は、前記一般式(1) で表されるこの発明の化
合物(電子輸送剤)とのマッチングにすぐれるため、こ
の両者を併用した電子写真感光体は、上記波長領域にお
いて高感度であり、たとえばレーザービームプリンタ、
ファクシミリ等のデジタル光学系の画像形成装置等に好
適に使用することができる。
【0033】上記フタロシアニン系顔料としては、正孔
輸送剤としてイオン化ポテンシャルが5.0〜5.6e
Vのものを使用することに関連して、正孔輸送剤とバラ
ンスしたイオン化ポテンシャルを有するもの、具体的に
はイオン化ポテンシャルが5.0〜5.6eV、とくに
5.32〜5.38eVの範囲にあるものを用いるのが
残留電位の低減、感度の向上の上で望ましい。
【0034】一方、アナログ光学系の画像形成装置に使
用される、可視領域において高感度な有機感光体に好適
な電荷発生材料としては、一般式(2) :
【0035】
【化7】
【0036】(式中、Ra ,Rb ,Rc およびRd は、
同一または異なって水素原子、アルキル基、アルコキシ
基またはアリール基を示す。)で表されるペリレン顔料
が例示される。このペリレン顔料は、可視領域に感度を
有するとともに、前記一般式(1) で表されるこの発明の
化合物(電子輸送剤)とのマッチングにすぐれるため、
この両者を併用したこの発明の電子写真感光体は、可視
領域において高感度であり、たとえば静電式複写機等の
アナログ光学系の画像形成装置等に好適に使用すること
ができる。
【0037】上記ペリレン顔料としては、正孔輸送剤と
してイオン化ポテンシャルが5.0〜5.6eVのもの
を使用することに関連して、正孔輸送剤とバランスした
イオン化ポテンシャルを有するもの、具体的にはイオン
化ポテンシャルが4.8〜5.8eVの範囲にあるもの
を用いるのが残留電位の低減、感度の向上の上で望まし
い。
【0038】上記の各成分を分散させるための結着樹脂
としては、従来より有機感光層に使用されている種々の
樹脂を使用することができ、たとえばスチレン系重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、アイオ
ノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル、アルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリル
フタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性
樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、その他架橋性の熱硬化性
樹脂、さらにエポキシアクリレート、ウレタン−アクリ
レート等の光硬化性樹脂等があげられる。これらの結着
樹脂は1種または2種以上を混合して用いることができ
る。好適な樹脂は、スチレン系重合体、アクリル系重合
体、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエステル、ア
ルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート等であ
る。
【0039】また、感光層には、電子写真特性に悪影響
を与えない範囲で、それ自体公知の種々の添加剤、たと
えば酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、一重項クエンチャ
ー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表
面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、ア
クセプター、ドナー等を配合することができる。これら
添加剤の配合量は、従来と同程度でよい。たとえば立体
障害性フェノール系酸化防止剤は、結着樹脂100重量
部に対して0.1〜50重量部程度の割合で配合するの
がよい。
【0040】また、感光層の感度を向上させるために、
たとえばターフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフ
チレン等の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよ
い。また、前記一般式で表される化合物と共に、従来公
知の他の電子輸送剤を感光層に含有させてもよい。この
ような電子輸送剤としては、たとえばベンゾキノン系、
ジフェノキノン系、マロノニトリル、チオピラン系化合
物、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチ
オキサントン、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フ
ルオレノン等のフルオレノン系化合物、ジニトロベンゼ
ン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニト
ロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハ
ク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等があ
げられる。
【0041】この発明の感光体に使用される導電性基体
としては、導電性を有する種々の材料を使用することが
でき、たとえばアルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バ
ナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、
ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真
鍮等の金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートさ
れたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化ス
ズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が例示され
る。
【0042】導電性基体はシート状、ドラム状等の何れ
であってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるい
は基体の表面が導電性を有していればよい。また、導電
性基体は、使用に際して、充分な機械的強度を有するも
のが好ましい。この発明における感光層は、前記した各
成分を含む樹脂組成物を溶剤に溶解ないし分散した塗布
液を導電性基体上に塗布、乾燥して製造される。
【0043】この発明における前記電子輸送剤の使用に
よる効果は、単層型感光体において顕著に現れる。この
発明の単層型感光体は正帯電および負帯電のいずれにも
適用可能であるが、とくに正帯電型で使用するのが好ま
しい。単層型感光体において、電荷発生剤は結着樹脂1
00重量部に対して0.5〜10重量部、とくに0.5
〜5重量部の割合で感光層に配合するのがよい。
【0044】正孔輸送剤は、結着樹脂100重量部に対
して5〜100重量部、とくに50〜80重量部の割合
で感光層中に含有されるのがよい。前記電子輸送剤は結
着樹脂100重量部に対して5〜100重量部、とくに
10〜80重量部の割合で感光層に配合するのがよい。
単層型感光体において、感光層の厚さは5〜50μm、
とくに10〜40μm程度に形成するのが好ましい。
【0045】また、積層型の感光体を得るには、導電性
基体上に、電荷発生材料を単独で蒸着させて電荷発生層
を形成するか、塗布等の手段により電荷発生材料と結着
樹脂と要すれば正孔輸送剤とを含有する電荷発生層を形
成し、この電荷発生層上に、電子輸送剤としてこの発明
の化合物と結着樹脂とを含有する電荷輸送層を形成すれ
ばよい。また、上記とは逆に、導電性基体上に電荷輸送
層を形成し、次いで電荷発生層を形成してもよい。
【0046】積層感光体において、電荷発生層を構成す
る電荷発生材料と結着樹脂とは、種々の割合で使用する
ことができるが、結着樹脂100重量部に対して、電荷
発生材料5〜1000重量部、とくに30〜500重量
部の割合で用いるのが好ましい。電荷輸送層を構成する
電子輸送剤と結着樹脂とは、電子の輸送を阻害しない範
囲および結晶化しない範囲で、種々の割合で使用するこ
とができるが、光照射により電荷発生層で生じた電子が
容易に輸送できるように、結着樹脂100重量部に対し
て、電子輸送剤10〜500重量部、とくに25〜20
0重量部の割合で用いるのが好ましい。
【0047】また、積層型の感光層の厚さは、電荷発生
層が0.01〜5μm程度、とくに0.1〜3μm程度
に形成されるのが好ましく、電荷輸送層が2〜100μ
m、とくに5〜50μm程度に形成されるのが好まし
い。単層型感光体においては、導電性基体と感光層との
間に、また、積層型感光体においては、導電性基体と電
荷発生層との間に、または導電性基体と電荷輸送層との
間に、感光体の特性を阻害しない範囲でバリア層が形成
されていてもよい。また、感光層の表面には、保護層が
形成されていてもよい。
【0048】上記感光層を塗布の方法により形成する場
合には、前記例示の電荷発生材料、電荷輸送材料、結着
樹脂等を、適当な溶剤とともに、公知の方法、たとえ
ば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシ
ェーカーあるいは超音波分散器等を用いて分散混合して
分散液を調製し、これを公知の手段により塗布、乾燥す
ればよい。
【0049】分散液をつくるための溶剤としては、種々
の有機溶剤が使用可能であり、たとえばメタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコー
ル類、n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂
肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩
化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメ
チルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチル
ホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等があげられる。これらの溶剤は1種又は2
種以上を混合して用いることができる。
【0050】さらに、電荷輸送材料や電荷発生材料の分
散性、感光層表面の平滑性をよくするために界面活性
剤、レベリング剤等を使用してもよい。
【0051】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげてこの発明を説
明する。 《トリニトロフルオレン誘導体》 実施例1〔9−(o−トリフルオロメチルベンジリデ
ン)−2,4,7−トリニトロフルオレン(fTNF)
の製造〕 o−トリフルオロメチルベンジルトリフェニルホスホニ
ウムブロマイド7.04g(14ミリモル)を脱水テト
ラヒドロフラン50mlに溶解し、氷浴下、この溶液に
n−ブチルリチウム8.26ml(14ミリモル)を滴
下した。次いでこの溶液に、2,4,7−トリニトロフ
ルオレノン4.41g(14ミリモル)をテトラヒドロ
フラン30mlに溶解した溶液を滴下し、滴下後2時間
反応させた。反応後、テトラヒドロフランを留去し、ク
ロロホルムで抽出した後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:ヘキサン=1:1で溶出)で
精製して、黄色の粉末である、下記式(1a):
【0052】
【化8】
【0053】で表される標記化合物1.6g(収率25
%)を得た。この生成物の融点は177℃であった。ま
た、この生成物の赤外吸収スペクトルを図1に示す。 (電子輸送能の評価)実施例1で得た化合物の電子輸送
能をTOF法で評価した。その結果、この化合物は、電
界強度3×105 V/cmで7.92×10-7cm2
V・秒の移動度を示し、高い電子輸送能を有することが
判明した。 実施例2〔9−(o−ニトロベンジリデン)−2,4,
7−トリニトロフルオレン(nTNF)の製造〕 o−ニトロベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイ
ド10.0g(20.9ミリモル)を脱水テトラヒドロ
フラン70mlに溶解し、−78℃に冷却後、この溶液
にn−ブチルリチウム13.0ml(20.9ミリモ
ル)を滴下した。次いでこの溶液に、2,4,7−トリ
ニトロフルオレノン6.6g(20.9ミリモル)をテ
トラヒドロフラン50mlに溶解した溶液を滴下し、滴
下後2時間反応させた。反応後、テトラヒドロフランを
留去し、クロロホルムで抽出した後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:ヘキサン=1:1
で溶出)で精製して、橙色の粉末である、下記式(1b):
【0054】
【化9】
【0055】で表される標記化合物2.1g(収率23
%)を得た。この生成物の融点は150℃であった。ま
た、この生成物の赤外吸収スペクトルを図2に示す。 (電子輸送能の評価)実施例2で得た化合物の電子輸送
能をTOF法で評価した。その結果、この化合物は、電
界強度3×105 V/cmで8.52×10-7cm2
V・秒の移動度を示し、高い電子輸送能を有することが
判明した。 《デジタル光源用感光体》 実施例3〜6 電子輸送剤として実施例1で得たfTNF、または実施
例2で得たnTNFを使用し、電荷発生剤として、Ip
=5.38eVのX型メタルフリーフタロシアニン(X
φ)またはIp=5.32eVのオキソチタニルフタロ
シアニン(Tiφ)を使用し、正孔輸送剤として、N,
N,N′,N′−テトラキス(p−メチルフェニル)−
3,3′−ジメチルベンジジン(Ip=5.56eV)
を使用した。また、結着樹脂としてポリカーボネートを
使用し、これらの材料を所定量のジクロロメタンにボー
ルミルで混合分散し、単層型感光層塗布液を調製した。
ついで、この塗布液をアルミニウム箔上にワイヤーバー
にて塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥して、膜
厚15〜20μmのデジタル光源用の単層型感光体を作
製した。
【0056】 (成分) (重量部) 電荷発生剤 1 正孔輸送剤 60 電子輸送剤 40 結着樹脂 100 比較例1,2 電子輸送剤として2,6−ジメチル−2′,6′−ジt
−ブチル−4,4′−ジフェノキノン(DPQ)を使用
したほかは、実施例3〜6と同様にして、デジタル光源
用の単層型感光体を作製した。 比較例3 電子輸送剤を含有しないほかは、実施例3〜6と同様に
して、デジタル光源用の単層型感光体を作製した。 実施例7,8 電荷発生剤として実施例3〜6で使用したのと同じXφ
を使用し、結着樹脂としてポリビニルブチラール樹脂を
使用し、これらの材料を所定量のテトラヒドロフランに
ボールミルで混合分散し、電荷発生層用塗布液を調製し
た。この塗布液をアルミニウム箔上にワイヤーバーにて
塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥することによ
り、膜厚約1μmの電荷発生層を形成した。
【0057】 (成分) (重量部) 電荷発生剤 100 結着樹脂 100 一方、電子輸送剤として実施例1で得たfTNF、また
は実施例2で得たnTNFを使用し、結着樹脂としてポ
リカーボネート樹脂を使用し、これらの材料を所定量の
トルエンにボールミルで混合分散し、電荷輸送層用塗布
液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層上にワイヤ
ーバーにて塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥す
ることにより、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、正
帯電型のデジタル光源用積層型感光体を作製した。
【0058】 (成分) (重量部) 電子輸送剤 100 結着樹脂 100 比較例4 電子輸送剤として前記DPQを使用したほかは、実施例
7,8と同様にして、正帯電型のデジタル光源用積層型
感光体を作製した。 (電子写真感光体の評価)静電複写試験装置(川口電機
社製のEPA−8100)を用いて、各実施例、比較例
の感光体に印加電圧を加えて、正に帯電させ、光源であ
る白色ハロゲン光からバンドパスフィルターを用いて取
り出した波長780nm(半値幅20nm)の単色光を用い
て電子写真特性を測定した。結果を表1に示す。
【0059】表中のV1は電圧を印加して感光体を帯電
させたときの感光体の初期表面電位を示し、V2は露光
開始後0.8秒経過後の表面電位を残留電位として測定
したものである。また、E1/2は初期表面電位V1が
1/2に減衰した時の半減露光量である。
【0060】
【表1】
【0061】表1から、この発明の化合物を電子輸送剤
として使用した実施例3〜8の感光体はいずれも、対応
する比較例に比べて残留電位および半減露光量が低下し
ていることから、高い感度を有していることがわかる。 《アナログ光源用感光体》 実施例9,10 電子輸送剤として実施例1で得たfTNF、または実施
例2で得たnTNFを使用し、電荷発生剤として、前記
一般式(2) 中の基Ra 〜Rd がいずれもメチル基である
ペリレン顔料(Ip=5.5eV)を使用し、正孔輸送
剤として、N,N,N′,N′−テトラキス(p−メチ
ルフェニル)−3,3′−ジメチルベンジジン(Ip=
5.56eV)を使用した。また、結着樹脂としてポリ
カーボネートを使用し、これらの材料を所定量のジクロ
ロメタンにボールミルで混合分散し、単層型感光層塗布
液を調製した。ついで、この塗布液をアルミニウム箔上
にワイヤーバーにて塗布した後、100℃で60分間熱
風乾燥して、膜厚15〜20μmのアナログ光源用の単
層型感光体を作製した。
【0062】 (成分) (重量部) 電荷発生剤 1 正孔輸送剤 60 電子輸送剤 40 結着樹脂 100 比較例5 電子輸送剤として前記DPQを使用したほかは、実施例
9,10と同様にして、アナログ光源用の単層型感光体
を作製した。 比較例6 電子輸送剤を含有しないほかは、実施例9,10と同様
にして、アナログ光源用の単層型感光体を作製した。 実施例11,12 電荷発生剤として実施例9,10で使用したのと同じペ
リレン顔料を使用し、結着樹脂としてポリビニルブチラ
ール樹脂を使用し、これらの材料を所定量のテトラヒド
ロフランにボールミルで混合分散し、電荷発生層用塗布
液を調製した。この塗布液をアルミニウム箔上にワイヤ
ーバーにて塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥す
ることにより、膜厚約1μmの電荷発生層を形成した。
【0063】 (成分) (重量部) 電荷発生剤 100 結着樹脂 100 一方、電子輸送剤として実施例1で得たfTNF、また
は実施例2で得たnTNFを使用し、結着樹脂としてポ
リカーボネート樹脂を使用し、これらの材料を所定量の
トルエンにボールミルで混合分散し、電荷輸送層用塗布
液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層上にワイヤ
ーバーにて塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥す
ることにより、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、正
帯電型のアナログ光源用積層型感光体を作製した。
【0064】 (成分) (重量部) 電子輸送剤 100 結着樹脂 100 比較例7 電子輸送剤として前記DPQを使用したほかは、実施例
11,12と同様にして、正帯電型のアナログ光源用積
層型感光体を作製した。 (電子写真感光体の評価)静電複写試験装置(川口電機
社製のEPA−8100)を用いて、各実施例、比較例
の感光体に印加電圧を加えて、正に帯電させ、光源とし
て白色ハロゲン光を用いて電子写真特性を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0065】表中のV1は電圧を印加して感光体を帯電
させたときの感光体の初期表面電位を示し、V2は露光
開始後0.8秒経過後の表面電位を残留電位として測定
したものである。また、E1/2は初期表面電位V1が
1/2に減衰した時の半減露光量である。
【0066】
【表2】
【0067】表2から、この発明の化合物を電子輸送剤
として使用した実施例9〜12の感光体はいずれも、対
応する比較例に比べて残留電位および半減露光量が低下
していることから、高い感度を有していることがわか
る。
【0068】
【発明の効果】この発明の化合物は、電子輸送性に優れ
ているという効果がある。そのため、この発明の化合物
を電子輸送剤として使用した電子写真感光体は感度にす
ぐれているという効果がある。またとくに、この発明の
化合物を電子輸送剤として、電荷発生剤であるフタロシ
アニン系顔料と併用した電子写真感光体は、700nm
以上の波長を有する光源を使用したデジタル光学系の画
像形成装置に使用した際に、高感度であるという効果が
ある。一方、この発明の化合物を電子輸送剤として、電
荷発生剤であるペリレン顔料と併用した電子写真感光体
は、可視領域の光源を使用したアナログ光学系の画像形
成装置に使用した際に、高感度であるという効果があ
る。したがって、この発明の感光体を使用すると、複写
機やプリンター等の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た生成物の赤外線吸収スペクトル
である。
【図2】実施例2で得た生成物の赤外線吸収スペクトル
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/06 380 (72)発明者 水田 泰史 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 (式中R1 は、ハロゲン化アルキル基またはニトロ基を
    示し、R2 は、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
    ン原子を示す。mおよびnは、それらの総和が1〜5
    で、かつmが1〜3、nが0〜4の整数を示す。)で表
    されるトリニトロフルオレン誘導体。
  2. 【請求項2】導電性基体上に有機感光層を設けた電子写
    真感光体であって、上記有機感光層が、結着樹脂中に、
    電子輸送剤として、下記一般式(1) : 【化2】 (式中R1 は、ハロゲン化アルキル基またはニトロ基を
    示し、R2 は、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
    ン原子を示す。mおよびnは、それらの総和が1〜5
    で、かつmが1〜3、nが0〜4の整数を示す。)で表
    されるトリニトロフルオレン誘導体を含有したことを特
    徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】電荷発生剤として、フタロシアニン系顔料
    を含有した請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】電荷発生剤として、一般式(2) : 【化3】 (式中、Ra ,Rb ,Rc およびRd は、同一または異
    なって水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリ
    ール基を示す。)で表されるペリレン顔料を含有した請
    求項2記載の電子写真感光体。
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