JPH0827244A - 電気絶縁用樹脂組成物およびエナメル線 - Google Patents

電気絶縁用樹脂組成物およびエナメル線

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JPH0827244A
JPH0827244A JP6167879A JP16787994A JPH0827244A JP H0827244 A JPH0827244 A JP H0827244A JP 6167879 A JP6167879 A JP 6167879A JP 16787994 A JP16787994 A JP 16787994A JP H0827244 A JPH0827244 A JP H0827244A
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JP
Japan
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resin composition
electrical insulation
molecule
acid
organic group
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Pending
Application number
JP6167879A
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English (en)
Inventor
Seiichi Sato
誠一 佐藤
Akira Uchiyama
明 内山
Yoshihiko Honda
善彦 本田
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被膜を厚くして焼付けても外観に優れ、また
細線に焼付けが可能であり、かつはんだ付性、耐熱性お
よび耐熱衝撃性に優れたエナメル線を得ることができる
電気絶縁用樹脂組成物およびこれを用いたエナメル線。 【構成】 (a)分子中にイミド結合を有するポリエス
テル系樹脂、(b)安定化イソシアネートならびに
(c)一般式(I) で表される二塩基酸ジエステルおよび一般式(II) で表される三塩基酸トリエステル(ただし、上記両式に
おいて、R1は炭素数1〜4の3価の有機基、R2、R3
およびR4は炭素数1〜24のアルキル基、R5は炭素数
1〜4の4価の有機基を意味する)の少なくとも1種以
上を0.05〜5.0重量%含有してなる電気絶縁用樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気絶縁用樹脂組成物に
関し、さらに詳しくは塗膜を厚くしても外観が良好であ
り、かつはんだ付性、耐熱性および耐熱衝撃性に優れた
塗膜を生成する電気絶縁用樹脂組成物およびこれを用い
たエナメル線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、はんだ付性を有するエナメル線と
しては、ポリウレタン線が知られているが、その耐熱区
分はA〜E種であり、B種以上の耐熱性を必要とする用
途には使用できないという欠点があった。最近では、こ
の欠点を改良するため、分子中にイミド基を有するポリ
エステル樹脂と、安定化イソシアネートとを含んだ樹脂
組成物が提案され、B種絶縁用に使用されている しかしながら、この樹脂組成物は、耐熱区分がB種と向
上はしているが、被膜を厚く焼付けた場合、被膜に粒、
発泡、肌荒れ等を生じ外観が劣るという欠点があった。
エナメル線の外観を改良するために樹脂組成物にナイロ
ン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂等の高分子樹脂を添加する方法が知られているが、
これらの樹脂を上記樹脂組成物に添加しても被膜を厚く
焼付けた場合には効果がなく、また、はんだ付性に劣る
という問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の問題を解決し、被膜を厚くして焼付けても外観に
優れ、また細線に焼付けが可能であり、かつはんだ付
性、耐熱性および耐熱衝撃性に優れたエナメル線を得る
ことができる電気絶縁用樹脂組成物およびこれを用いた
エナメル線を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)分子中
にイミド結合を有するポリエステル系樹脂、(b)安定
化イソシアネートならびに(c)一般式(I)
【化3】 で表される二塩基酸ジエステルおよび一般式(II)
【化4】 で表される三塩基酸トリエステル(ただし、上記両式に
おいて、R1は炭素数1〜4の3価の有機基、R2、R3
およびR4は炭素数1〜24のアルキル基、R5は炭素数
1〜4の4価の有機基を意味する)の少なくとも1種以
上を含有してなる電気絶縁用樹脂組成物、上記(c)二
塩基酸ジエステルおよび三塩基酸トリエステルの少なく
とも1種の含有量を上記(a)および(b)の合計量に
対して0.05〜5.0重量%としてなる電気絶縁用樹
脂組成物および前記電気絶縁用樹脂組成物を、導体上に
直接または他の絶縁物を介して塗布、焼付けてなるエナ
メル線に関する。
【0005】本発明に使用される分子中にイミド結合を
含有するポリエステル系樹脂(a)は、酸成分とアルコ
ール成分との反応により得られるが、樹脂中にイミド結
合を導入するため、酸成分の一部として一般式(III)
【化5】 (ただし、式中のRは2価の有機基を意味する)で表さ
れるイミドジカルボン酸が用いられる。
【0006】一般式(III)で表されるイミドジカルボン
酸は、例えば、特公昭51−40113号公報に示され
るように、ジアミン1モルに対して無水トリメリット酸
2モルを反応させることにより得られる。前記ジアミン
としては、例えば4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、1,4−ジアミノナフタレン、4,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル、ヘキサメチレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルスルホン等が挙げられる。本発明において
は、これらのジアミンに代えて前記のジアミンに対応す
るジイソシアネートを用いてもよく、その製法には特に
制限はない。
【0007】一般式(III)で表されるイミドジカルボン
酸の配合量は、最終組成物のはんだ付性、耐熱性および
耐熱衝撃性の点から、全酸成分の10〜30当量%の範
囲が好ましい。上記のイミドジカルボン酸以外の酸成分
としては、テレフタル酸またはその低級アルキルエステ
ル、例えば、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸モノ
メチル、テレフタル酸ジエステル等が用いられる。ま
た、エナメル線用ポリエステルワニスに常用される化合
物、例えばイソフタル酸、アジピン酸、フタル酸、セバ
シン酸等を用いることもできる。
【0008】また、分子中にイミド結合を有するポリエ
ステル系樹脂の製造に用いるアルコール成分としては、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール等のジオ
ール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサ
ントリオール、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレート等のトリオール類などが用いられる。これ
らの酸成分およびアルコール成分は単独でまたは2種以
上組合わせて用いられる。全アルコール成分は、全酸成
分に対して当量で過剰として反応させることが好まし
い。これは分子中にイミド結合を有するポリエステル系
樹脂の分子鎖中に水酸基を残存させ、焼付け時にこれと
安定化イソシアネートとを反応させてウレタン結合を生
成させるためである。また、全アルコール成分と全酸成
分の当量比(全アルコール成分/全酸成分)は、はんだ
付性と耐熱性の点から、1.3〜2.5が好ましく、
1.6〜2.4がより好ましい。
【0009】前記分子中にイミド結合を有するポリエス
テル系樹脂(a)の合成は、前記の酸成分とアルコール
成分とをエステル化触媒の存在下に170〜250℃の
温度で加熱反応させることにより行われる。この際用い
られるエステル化触媒としては、例えば、テトラブチル
チタネート、酢酸鉛、ジブチルスズラウレート、ナフテ
ン酸亜鉛などが挙げられる。前記のイミドジカルボン酸
は、あらかじめ合成したものを用いてもよく、またジア
ミン、無水トリメリット酸等のイミド酸となる成分を他
の酸成分、アルコール成分と同時に混合加熱してイミド
化およびエステル化を同時に行ってもよい。また、分子
中にイミド結合を有するポリエステル系樹脂の合成は、
合成時の粘度が高いため、例えばフェノール、クレゾー
ル、キシレノール等のフェノール系溶媒の共存下で行う
ことが好ましい。
【0010】本発明に使用される安定化イソシアネート
(b)としては、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネートおよびキシレノールから得られる化合物(日本
ポリウレタン工業社製ミリオネートMS−50)、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、脂肪族ポリ
オールおよびフェノール類から得られる化合物(日本ポ
リウレタン工業社製コロネート2503)、トリレンジ
イソシアネート、脂肪族ポリオールおよびフェノール類
から得られる化合物(バイエル社製ディスモジュールA
Pステーブル)等が挙げられる。分子中にイミド結合を
有するポリエステル系樹脂(a)と、安定化イソシアネ
ート(b)との配合割合は、エナメル線のはんだ付性と
耐熱性の点から、ポリエステル系樹脂(a)100重量
部に対して安定化イソシアネート(b)100〜100
0重量部の範囲が好ましく、150〜500重量部の範
囲がより好ましい。
【0011】本発明に用いられる前記一般式(I)で表
される二塩基酸ジエステル(c)は、例えば、リンゴ酸
に1価アルコールを加熱混合反応させ、エステル化する
ことにより製造することができる。一般式 (I) で表さ
れる二塩基酸ジエステルとしては、リンゴ酸ジエチル、
リンゴ酸ジブチル、リンゴ酸ジイソペンチル、リンゴ酸
ジヘキシルなどが挙げられる。また一般式(II)で表さ
れる三塩基酸トリエステル(c)は、例えば、クエン酸
と、脂肪族アルコール、脂環族アルコールおよび芳香族
アルコールから選ばれる1種または2種以上のアルコー
ルとを通常のエステル化条件によりエステル化すること
により得られる。一般式(II)で表される三塩基酸トリ
エステルとしては、例えばクエン酸トリエチルなどが挙
げられる。一般式(I)で表される二塩基酸ジエステル
および一般式(II)で表される三塩基酸トリエステルは
併用してもよい。
【0012】本発明の電気絶縁用樹脂組成物は、一般式
(I)で表される二塩基酸ジエステルおよび一般式(II)
で表される三塩基酸トリエステルの少なくとも1種
(c)を、分子中にイミド結合を有するポリエステル系
樹脂(a)と安定化イソシアネート(b)の合計量に対
して0.01〜2.0重量%、好ましくは0.05〜
1.5重量%の割合で配合して得られる。この添加量が
0.01重量%未満では焼付け線外観が改良されず、ま
た2.0重量%を超えると耐熱性が低下する傾向があ
る。本発明の電気絶縁用樹脂組成物は、ポリエステル系
樹脂(a)と、安定化イソシアネート(b)と、上記二
塩基酸ジエステルおよび三塩基酸トリエステルの少なく
とも1種(c)とを、溶媒に溶解して適当な粘度に調整
することにより製造される。この際用いられる溶媒とし
ては、例えばフェノール、クレゾール、キシレノール、
セロソルブ類、キシレン等が用いられる。
【0013】また本発明の電気絶縁用樹脂組成物には、
必要に応じて有機金属化合物を加えてもよい。有機金属
化合物としては、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マンガン
等の金属塩などが挙げられる。本発明の電気絶縁用樹脂
組成物を導体上に直接または他の絶縁物を介して塗布、
焼付けることにより、外観が良好で、かつはんだ付性、
耐熱性および耐熱衝撃性に優れたエナメル線が得られ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、下記例中の%は重量%を意味する。 実施例1 温度計、攪拌機およびコンデンサ付き四つ口フラスコ
に、4,4′−ジアミノジフェニルメタン99g(1.
0当量)、無水トリメリット酸192g(2.0当
量)、テレフタル酸ジメチル291g(3.0当量)、
エチレングリコール93g(3.0当量)、グリセリン
92g(3.0当量)、クレゾール217gおよびテト
ラブチルチタネート3.8gを入れ、窒素気流中で17
0℃に昇温して60分間反応させた。次いで、得られた
溶液を210℃に昇温して3時間反応させた。さらに、
この溶液にクレゾール436gを加えて不揮発分50%
の、分子中にイミド結合を有するポリエステル系樹脂溶
液を得た。得られた分子中にイミド結合を有するポリエ
ステル系樹脂溶液100gにコロネート2503(日本
ポリウレタン工業社製、安定化イソシアネート化合物)
125g、リンゴ酸ジヘキシル0.175g、クレゾー
ル265gおよびナフテン酸亜鉛1.5gを添加し、室
温で30分混合して本発明の樹脂組成物を得た。
【0015】実施例2 実施例1で得られた分子中にイミド結合を有するポリエ
ステル系樹脂溶液100gに、コロネート2503 1
25g、クエン酸トリエチル0.875g、クレゾール
265gおよびナフテン酸亜鉛1.5gを添加し、室温
で30分混合して本発明の樹脂組成物を得た。
【0016】実施例3 実施例1で得られた分子中にイミド結合を有するポリエ
ステル系樹脂溶液100gに、コロネート2503 1
25g、リンゴ酸ジヘキシル1.75g、クレゾール2
65gおよびナフテン酸亜鉛1.5gを添加し、室温で
30分混合して本発明の樹脂組成物を得た。
【0017】比較例1 実施例1で得られた分子中にイミド結合を有するポリエ
ステル系樹脂溶液100gに、コロネート2503 1
25g、クレゾール260gおよびナフテン酸亜鉛1.
5gを添加し、室温で30分混合して樹脂組成物を得
た。 比較例2 汎用ポリウレタン絶縁電線用ワニスWD−437(日立
化成工業(株)製、分子中にイミド結合を有しないポリ
エステル系樹脂を用いたポリウレタン樹脂組成物)を比
較例2とする。
【0018】<試験例>実施例1〜3および比較例1〜
2で得られた樹脂組成物を用いてエナメル線を作製し、
エナメル線の外観および特性を調べた。 (1)エナメル線の外観評価 直径0.07mmの銅線に被膜厚さを変えて下記条件で焼
付けし、外観を目視で観察した。その結果を表1に示
す。焼付け条件は下記のとおりである。 焼付け炉:横型炉 炉温 :入口/出口=330℃/380℃ 線速 :240m/分 塗装方法:フェルト7回絞り
【0019】
【表1】 表1の結果から、本発明の樹脂組成物は、比較例1、2
のものと比較して外観が良好であることが示される。
【0020】(2)エナメル線の特性評価 (1)と同条件で直径0.4mmの銅線に焼付け、各種特
性を評価した。その結果を表2に示した。表2中の試験
項目は、JIS C 3003の5〜19に準じて評価
した。熱劣化後の絶縁破壊電圧については、JIS C
3003に準じて作製したより合わせ電線を200℃
の恒温槽に168時間放置後、絶縁破壊電圧を測定し
た。
【0021】
【表2】 表2の結果から、本発明の樹脂組成物を用いた場合に
は、従来の汎用ポリウレタン絶縁電線の場合(比較例
2)に比較して耐熱衝撃性、熱劣化後の絶縁破壊電圧の
保持および耐軟化性に優れ、比較例1の従来の耐熱ウレ
タン線と比較して特性の低下が見られないことが示され
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の電気絶縁用樹脂組成物によれ
ば、被膜を厚くしても外観が良好で、耐熱性および耐軟
化性に優れ、かつはんだ付性に優れ、耐熱衝撃性におい
ても優れたエナメル線を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 79/08 LRB C09D 5/25 PQY H01B 3/30 M

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)分子中にイミド結合を有するポリ
    エステル系樹脂、(b)安定化イソシアネートならびに
    (c)一般式(I) 【化1】 で表される二塩基酸ジエステルおよび一般式(II) 【化2】 で表される三塩基酸トリエステル(ただし、上記両式に
    おいて、R1は炭素数1〜4の3価の有機基、R2、R3
    およびR4は炭素数1〜24のアルキル基、R5は炭素数
    1〜4の4価の有機基を意味する)の少なくとも1種以
    上を含有してなる電気絶縁用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記(c)二塩基酸ジエステルおよび三
    塩基酸トリエステルの少なくとも1種の含有量を上記
    (a)および(b)の合計量に対して0.05〜5.0
    重量%としてなる請求項1記載の電気絶縁用樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電気絶縁用樹脂
    組成物を、導体上に直接または他の絶縁物を介して塗
    布、焼付けてなるエナメル線。
JP6167879A 1994-07-20 1994-07-20 電気絶縁用樹脂組成物およびエナメル線 Pending JPH0827244A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117701141A (zh) * 2023-11-17 2024-03-15 艾伦塔斯电气绝缘材料(铜陵)有限公司 一种高局部放电起始电压的绝缘漆及其制备方法和应用
WO2024218834A1 (ja) * 2023-04-17 2024-10-24 住友電気工業株式会社 樹脂組成物、絶縁電線および絶縁電線の製造方法

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