JPH08276515A - 大型浄化槽 - Google Patents

大型浄化槽

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JPH08276515A
JPH08276515A JP23369095A JP23369095A JPH08276515A JP H08276515 A JPH08276515 A JP H08276515A JP 23369095 A JP23369095 A JP 23369095A JP 23369095 A JP23369095 A JP 23369095A JP H08276515 A JPH08276515 A JP H08276515A
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JP
Japan
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solution
liquid
metathesis
carbon black
septic tank
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Pending
Application number
JP23369095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenko Yamada
建孔 山田
Eiji Yoshida
英次 吉田
Norio Iguchi
紀夫 井口
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Teijin Metton KK
Original Assignee
Teijin Metton KK
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Publication date
Application filed by Teijin Metton KK filed Critical Teijin Metton KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタセシス重合性環状オレフィンをメタセシ
ス重合触媒系の存在下に金型内において重合および架橋
反応させることによって得られた架橋重合体成形品から
なる大型浄化槽であって、該成形品はカーボンブラック
を含有している黒色の大型浄化槽。 【解決手段】 保存および設置において、長期間耐久性
の優れた大型浄化槽が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は軽量で衝突に対し強く、
耐久性に優れ、かつ繊維強化の必要もなくリサイクルが
可能で、さらに廃棄焼却処分時有毒ガスを発生しない無
公害な、一体成形された大型浄化槽に関するものであ
る。特に施工前に長時間放置しておいても光劣化しにく
く安定性の向上した大型浄化槽に関する。
【0001】
【従来の技術】従来浄化槽の多くは繊維強化プラスチッ
ク(FRP)を使用して形成されており、その中でも特
にガラス繊維で強化した不飽和ポリエステル樹脂を使用
して成形されていることが多い。このガラス繊維で強化
した不飽和ポリエステル樹脂を用いて浄化槽を形成する
場合、ガラス繊維を含んだ大量の粉塵が発生し、作業環
境が劣悪となる問題があった。その上かかるFRPを使
用した浄化槽は重量も大きく、また運搬時落とした場合
や施工時小石があたった場合、その衝撃によって容易に
割れ目が発生するという欠点があった。さらにFRPの
成型品は、ガラス繊維入りのため廃棄時に破砕、粉砕が
困難であり、焼却してもガラス繊維が大量に残りその処
理に手間を要していた。
【0002】そこで本発明者らは先にジシクロペンタジ
ェン(DCP)の如く安価に得られるメタセシス重合性
還状オレフィンを用い、メタセンス重合を利用したRI
M(反応射出成形)法によって成形される大型浄化槽を
提案した。メタセシス重合においては分子内に二重結合
が残る。そのため成型品の表面が酸化劣化しやすい。ま
た変色し易く、成形直後は明るい黄土色であったもの
が、時間が経つにつれ褐色になり、商品価値が下がる場
合がある。一方有彩色の顔料を添加した成形品であって
も経時と共にその色は薄れ複色となってしまう。その対
策として成型品表面を塗装することが一般に行われてい
るがこの方法は塗装コストが掛かる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】浄化槽は一般には地中
に埋没して使われるが、施工までには1年前後地上で放
置された状態で保管されることがあり、またその使用方
法においては地上設置の場合もある。そこで本発明の目
的は、特に塗装を必要とせず、酸化劣化を防止し耐久性
の優れた浄化槽を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するために手段】本発明者らは前記本発明
の目的を解決するために鋭意研究を進めた結果、成形品
をカーボンブッラクによって原着した樹脂成型品とする
ことにより、特に表面を塗布処理をしなくても長時間の
保管および使用に対して安定性の優れた大型浄化槽が得
られることを見出し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明によれば、上槽部および
下槽部より構成されるか或いは上槽部、下槽部およびそ
れらを連結する板状体の中間槽部より構成される大型浄
化槽であって、該大型浄化槽は、少なくとも上槽部およ
び下槽部は、メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有す
るメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液
A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分を
含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノ
マー液B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金型
内に注入しその金型内において重合および架橋反応せし
めることによって得られた架橋重合体成形品であって、
かつ該成形品は、カーボンブッラクを含有していること
を特徴とする黒色の大型浄化槽が提供される。
【0006】さらに本発明によれば、上槽部および下槽
部より構成されるか或いは上槽部、下槽部およびそれら
を連結する板状体の中間槽部より構成される大型浄化槽
であって、該大型浄化槽は、少なくとも上槽部および下
槽部は、メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有するメ
タセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液A
(溶液A)、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分を含
有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマ
ー液B(溶液B)およびカーボンブラックを含有するメ
タセシス重合性環状オレフィンモノマー液C(溶液C)
を混合し、その原料混合液を金型内に注入しその金型内
において重合および架橋反応せしめることによって得ら
れた架橋重合体成形品であることを特徴とする黒色の大
型浄化槽が提供される。
【0007】かかる本発明によれば槽容量が2m3
上、好ましくは3〜15m3、特に好ましくは、3〜1
2m3の大型であって、長期間の保存や使用に対して耐
久性を有する浄化槽が提供され、他の顔料の場合と異な
り、その黒色の表面色は経時と共に若干薄れることがあ
るが、殆ど保持される。
【0008】以下、本発明についてさらに具体的に説明
する。本発明の浄化槽を構成する架橋重合体を形成する
ためのメタセシス重合性環状オレフィンとしては、メタ
セシス重合性シクロアルケン基を分子中に1〜2個含有
するものが使用される。好ましくはノルボルネン骨格を
分子中に少なくとも1つ有する化合物である。これらの
具体例としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペ
ンタジエン、シクロペンタジエン−メチルシクロペンタ
ジエン共二量体、5−エチリデンノルボルネン、ノルボ
ルネン、ノルボルナジエン、5−シクロヘキセニルノル
ボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,4−メタノ
−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
6−エチリデン−1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,4,5,8−
ジメタノ−1,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロナフ
タレン、エチレンビス(5−ノルボルネン)等を挙げる
ことができこれらの混合物も使用することができる。特
にジシクロペンタジエンまたはそれを50モル%以上、
好ましくは70モル%以上含む混合物が好適に用いられ
る。
【0009】また、必要に応じて、酸素、窒素等の異種
元素を含有する極性基を有するメタセシス重合性環状オ
レフィンを共重合モノマーとして用いることができる。
かかる共重合モノマーも、ノルボルネン構造単位を有す
るものが好ましくかつ極性基としてはエステル基、エー
テル基、シアノ基、N−置換イミド基、ハロゲン基等が
好ましい。
【0010】かかる共重合モノマーの具体例としては、
5−メトキシカルボニルノルボルネン、5−(2−エチ
ルヘキシロキシ)カルボニル−5−メチルノルボルネ
ン、5−フェニロキシメチルノルボルネン、5−シアノ
ノルボルネン、6−シアノ−1,4,5,8−ジメタノ−
1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、N−ブチルナデック酸イミド、5−クロルノルボル
ネン等を挙げることができる。
【0011】本発明におけるモノマー液A(溶液A)中
には、メタセシス重合触媒系の触媒成分が含有されてい
る。かかる触媒成分としては、タングステン、レニウ
ム、タンタル、モリブデン等の金属のハライド等の塩類
が用いられるが、特にタングステン化合物が好ましい。
かかるタングステン化合物としては、タングステンヘキ
サハライド、タングステンオキシハライド等が好まし
く、より具体的にはタングステンヘキサクロライド、タ
ングステンオキシクロライド等が好ましい。また、有機
アンモニウムタングステン酸塩等も用いることができ
る。かかるタングステン化合物は、直接モノマーに添加
すると、直ちにカチオン重合を開始することが分かって
おり好ましくない。従って、かかるタングステン化合物
は不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、クロロベン
ゼン等に予め懸濁し、少量のアルコール系化合物および
/またはフェノール系化合物を添加することによって可
溶化させて使用するのが好ましい。さらに上述した如
き、好ましくない重合を予防するためにタングステン化
合物1モルに対し、約1〜5モルのルイス塩基またはキ
レート化剤を添加することが好ましい。かかる添加剤と
してはアセチルアセトン、アセト酢酸アルキルエステル
類、テトラヒドロフラン、ベンゾニトリル等を挙げるこ
とができる。極性モノマーを用いる場合には、前述の如
く、そのものがルイス塩基である場合があり、上記の如
き化合第物を特に加えなくてもその作用を有している場
合もある。前述の如くして、触媒成分を含むモノマー液
A(溶液A)は、実質上充分な安定性を有することにな
る。
【0012】一方、本発明におけるモノマー液B(溶液
B)中には、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分が含
有されている。この活性化剤成分は、周期律表第I〜第
III族の金属のアルキル化物を中心とする有機金属化
合物、特にテトラアルキル錫、アルキルアルミニウム化
合物、アルキルアルミニウムハライド化合物が好まし
く、具体的には塩化ジエチルアルミニウム、ジ塩化エチ
ルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジオクチ
ルアルミニウムアイオダイド、テトラブチル錫等を挙げ
ることができる。これら活性化剤成分としての有機金属
化合物をモノマーに溶解することにより、モノマー液B
(溶液B)が形成される。
【0013】基本的には前記溶液Aおよび溶液Bを混合
し、金型内に注入することによって、目的とする架橋重
合体の成形品を得ることができるが、上記組成のままで
は、重合反応が非常に速く開始されるので、成形金型に
十分流れ込まない間に硬化が起こることもあり、度々問
題となる場合が多い。従って、活性調節剤を用いること
が好ましい。かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一
般に用いられ、なかんずく、エーテル類、エステル類、
ニトリル類等が用いられる。具体例としては安息香酸エ
チル、ブチルエーテル、ジグライム等を挙げることがで
きる。かかる調節剤は一般的に、有機金属化合物の活性
化剤の成分の溶液(溶液B)の側に添加して用いられ
る。前述と同様にルイス塩基を有するモノマーを使用す
る場合には、それを調節剤の役目を兼ねさせることがで
きる。
【0014】メタセシス重合触媒系の使用量は、例えば
触媒成分としてタングステン化合物を用いる場合は、上
記原料モノマーに対するタングステン化合物の比率は、
モル基準で約1,000対1〜15,000対1、好まし
くは2,000対1の付近であり、また、活性化剤成分
はアルキルアルミニウム類を用いる場合には、上記原料
モノマーに対するアルミニウム化合物の比率は、モル基
準で約100対1〜〜10,000対1、好ましくは2
00対1〜1000対1の付近が用いられる。さらに上
述した如き、キレート剤や調節剤については、実験によ
って上記触媒系の使用量に応じて、適宜、調節して用い
ることができる。
【0015】本発明によって得られる架橋重合体の成形
品には、実用に当たってその特性を改良または維持する
ために更にその目的に応じた各種添加剤を配合すること
ができる。かかる添加剤としては、充填剤、顔料、酸化
防止剤、光安定剤、難燃剤、高分子改良剤等がある。こ
のような添加剤は、本発明の架橋重合体が成形されて後
は添加することが不可能であるから添加する場合には予
め前述した原料溶液に添加しておく必要がある。
【0016】その最も容易な方法としては、前記溶液A
および溶液Bのいずれかまたは両方に前もって添加して
おく方法を挙げることができるが、その場合、その液中
の反応性の強い触媒成分、活性化剤成分と実用上差支え
ある程度には反応せず、かつ重合を阻害しないものでな
くてはならない。どうしても、その反応が避け得ないも
のが共存しても、重合は実質的に阻害しないものの場合
は、モノマーと混合して、第三液を調整し、重合直前に
混合使用することもできる。また、重合触媒または活性
化剤を第三液とし、これを含まない溶液Aまたは溶液B
に上記添加物を添加する方法も考えられる。さらに、個
体の充填剤の場合であって、両成分が混合されて、重合
反応を開始する直前あるいは重合しながら、その空隙を
充分に埋め得る形状の物については、成形型内に、充填
しておくことも可能である。添加剤としての補強材また
は充填剤は、曲げモジュラスを向上するのに効果があ
る。かかるものとしては、ガラス繊維、雲母、ウオラス
トナイト等を挙げることができる。これらを、いわゆる
シランカップラー等によって表面処理したものを好適に
使用できる。
【0017】また、本発明による成形物は、酸化防止剤
を添加しておくことが好ましく、そのため、フェノール
系またはアミノ系の酸化防止剤を予め溶液中に加えてお
くことが望ましい。これら酸化防止剤の具体例として
は、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、N,N’
−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、テトラキス
[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
シンナメート)]メタン等が挙げられる。
【0018】また、本発明の成形物は、他の重合体を成
形時にモノマー溶液状態の時に添加しておいて得ること
ができる。かかる重合体添加剤としてはエラストマーの
添加が、成形物の耐衝撃性を高めることおよび溶液の粘
度を調節する上で効果がある。かかる目的に用いられる
エラストマーとしては、スチレンーブタジエンースチレ
ントリブロックゴム、スチレンーイソプレンースチレン
トリブロックゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
ブチルゴム、エチレンプロピレンージエンターポリマ
ー、ニトリルゴム等広範なエラストマーを挙げることが
できる。
【0019】本発明の浄化槽を成形するための型の材質
としては、スチール、鋳造あるいは鍛造のアルミニウ
ム、亜鉛合金等の鋳造や溶射、ニッケルや銅等の電鋳お
よび樹脂等が挙げられる。また型の構造は成形時に型内
に発生する圧力が数kg/cm 2と他の成形方法に比べ
て極めて低いので簡単なもので十分であり、従って他の
成形方の型に比べて安価に作ることができる。
【0020】本発明の大型浄化槽の黒色化のために使用
されるカーボンブラックは、最も安価で、かつ入手しや
すい顔料であり、本質的に元素状炭素からなる一群の工
業製品を意味する。
【0021】一般に、カーボンブラックは液状またはガ
ス状炭化水素から、炎を伴う部分燃焼法または不完全燃
焼法により、または空気や炎のない状態での熱分解法に
より製造される。部分燃焼法または不完全燃焼法による
カーボンブラックには、例えばランプブラック、チャン
ネルブラックおよびファーネスブラックが含まれ、そし
て熱分解法によるカーボンブラックには例えば吸熱分解
により製造されたサーマルカーボンブラックおよび発熱
分解により製造されたアセチレンブラックが含まれる。
【0022】本発明においては、いずれのカーボンブラ
ックも使用できるが、部分燃焼法により製造されたカー
ボンブラックには、かなりの量の化学的に結合した表面
酸素および酸素化合物を種々の量の水分、イオウおよび
無機塩とともに含有している。カーボンブラック表面に
吸着された酸素化不純物、水分および無機塩はメタセシ
ス触媒系の活性に悪影響を及ぼす。
【0023】かかる問題の解決の一つとして、カーボン
ブラックの添加の方法で、メタセシス触媒系を含まない
第三液をつくり重合直前に加えることで回避できるが、
若干の触媒の劣化はまぬがれず、そこでかかる酸素化さ
れた不純物等を含有するカーボンブラックを、酸素の不
存在下に約250〜500℃で約4〜7時間熱処理をす
ることにより、カーボンブラックをメタセシス触媒系で
充填剤または顔料として使用し得るようにすることがで
きる。あるいは、酸素化不純物は、そのようなカーボン
ブラックをメタセシス触媒系において触媒活性剤として
使用されるアルミニウムアルキル化合物で洗浄すること
で除去することもできる。
【0024】一方、熱分解法では、空気または酸素の不
存在下でカーボンブラックが水素の発生を伴って製造さ
れる。このように製造されたカーボンブラックは部分燃
焼法によって製造されたカーボンブラックに比べてより
高度に炭素化されていて水分を吸着する傾向がより少な
く、実質的に酸素を含まない。典型的には、そのような
カーボンブラックは製造されたときには酸素含量が約
0.3%より少なく、99%またはそれより多くの元素
状炭素を含有する。従ってそれらのカーボンブラック
は、混合および重合前に長時間貯蔵された場合でも、メ
タセシス触媒系の活性や貯蔵安定性に対する悪影響を回
避するための熱処理または洗浄工程を施す必要がない。
【0025】熱分解法によるサーマルカーボンブラック
およびアセチレンーカーボンブラックの種々の等級のも
のおよび工業製品のいずれのものも、それらが後処理工
程である熱処理または洗浄を施すことなく使用可能であ
るので、本発明で使用するのは特に好ましい。
【0026】カーボンブラックの添加量は、一般に重合
体成形物全体に対して0.02〜10重量%の範囲が用
いられ、より好ましくは0.05〜3重量%の範囲が用
いられる。
【0027】本発明の大型浄化槽を得るために成形品中
にカーボンブラックを混入させるには種々の方法があ
る。例えば、メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有す
るメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液
A(溶液A)、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分を
含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノ
マー液B(溶液B)にそれぞれカーボンブラックを加え
るか、A液またはB液いずれか一方の液にカーボンブラ
ックを添加することができる。
【0028】他の方法は、A液、B液とは別にカーボン
ブラックを分散させたモノマー液(C液)を作り、A
液、B液およびC液を混合し、型内に注入し架橋重合体
成形を得る方法である。この方法によれば、貯蔵中にカ
ーボンブラックが触媒および/または活性化剤と反応す
ることも無いため、またA液或いはB液の製造あるいは
貯蔵用の槽をカーボンで汚すこともなく、さらに以下の
大きな利点がある。
【0029】浄化槽の成形で最も注意しなければならな
いのは水洩れ防止の上から、成形物中に気泡等による小
さな穴、あるいは気泡が残ることである。RIM成形は
成形条件を一旦きめると再現良く成形できるが、成形の
立ち上がり時あるいは毎日の立ち上がり時、気泡の有無
を確認するための成形をした方が良い。ところが黒原着
で成形すると、成形品は光が透過せず気泡の確認を目視
することはできない。3液の混合で成形する場合、カー
ボンブラックを含有しているC液の供給を止めれば、容
易にカーボンブッラクが入らない成形品が得られ、気泡
の有無、ついては成形条件の適性が確認できる。確認後
はC液を供給すれば気泡の無い黒色の成形品が容易に得
られる。
【0030】そこで本発明においては、A液、B液およ
びC液の3液混合法がより好ましいが、本発明の目的か
らはA液/B液の両方あるいはいずれか一方の液にカー
ボンブラックを添加した成形品も本発明に含まれる。カ
ーボンブラックを含有しているC液を注入する場合、そ
の注入時間はAおよびB液の注入時間と同じでもよく、
またC液の注入を早目に停止することも可能である。
【0031】なお、本発明のC液に用いる溶媒には、メ
ラセシス重合し得る化合物を使用するのが好ましく、A
液あるいはB液と同じメラセシス重合性環状オレフィン
からなるモノマーが好適に用いられる。またA液あるい
はB液と粘度を同じか近くした方が混合の上で好まし
く、粘度調節剤を添加しても良い。その場合、粘度調節
剤としてはA液あるいはB液に使用する高分子添加剤が
好適に用いられる。
【0032】本発明の大型浄化槽の構造は、メタセシス
重合性環状オレフィンの前記架橋重合のよって得られた
成形品である限り、特に制限されるわけでもない。その
好ましい構造の態様は、本発明者ら或いはその一部が先
に提案した下記特許出願の明細書および図面の記載され
た構造のものやそれらの一部を改変した構造のものを挙
げることができる。 (i) 特願平5−285091号(平成5年11月1
5日出願) (ii) 特願平6−62891号(平成6年3月31日
出願) (iii)特願平6−82958号(平成6年4月21日
出願) (iv) 特願平6−132263号(平成6年6月14
日出願) (v) 特願平6−126569号(平成6年6月8日
出願)
【0033】
【実施例】以下実施例を掲げて本発明の大型浄化槽をよ
り具体的に説明する。
【0034】原料液の製造: (溶液Aの調整)六塩化タングステン28重量部を窒素
気流中下で乾燥トルエン80重量部に添加し、次いでt
−ブタノール1.3重量部を1重量部に溶解した溶液を
加え1時間撹拌し、次いでノニルフェノール18重量部
およびトルエン14重量部よりなる溶液を添加し5時間
窒素パージ下撹拌した。さらにアセチルアセトン14重
量部を加えた。副生する塩化水素ガスを追い出しながら
窒素パージ下に一晩撹拌を継続し、重合用触媒溶液を調
製した。
【0035】次いで精製ジシクロペンタジエン(純度9
9.7重量%、以下同様)95重量部、精製エチリデン
ノルボルネン(純度99.5重量%、以下同様)5重量
部よりなるモノマー混合物に対し、エチレン含有70モ
ル%のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン
共重合ゴム3重量部、酸化安定剤としてエタノックス7
02の2重量部を加えた溶液に上記重合用触媒溶液をタ
ングステン含量が0.01M/Lになるように加えて触
媒成分を含有するモノマー液A(溶液)を調製した。
【0036】(溶液Bの調製)精製ジシクロペンタジエ
ン83重量部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よ
りなるモノマー混合物に対し、エチレン含有70モル%
のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重
合ゴム3重量部を溶解した溶液に、トリオクチルアルミ
ニウム85、ジオクチルアルミニウムアイオダイド1
5、ジグライム100のモル割合で混合調製した重合用
活性化剤混合液をアルミニウム含量が0.03M/Lに
なる割合で添加し、活性化剤成分を含有するモノマー液
B(溶液B)を調製した。
【0037】(溶液Cの調製)精製ジシクロペンタジエ
ン83重量部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よ
りなるモノマー混合液に対し、エチレン含有70モル%
のエチレンープロピレンーエチリデンノルボルネン共重
合ゴム2重量部を溶解した溶液に、カーボンブラック
(電気化学(株)製HS−100)10重量部を分散さ
せ、カーボンブラックを含有するモノマー液C(溶液
C)を調製した。
【0038】[実施例1] (型)図1に示す製品形状を盛り込んだアルミニウム型
を使用した。該浄化槽は凹凸状のリブを有する。実施例
で作った浄化槽の寸法は次の通りであった。 A=390mm B=520mm C=490mm
D=340mm E=520mm F=2260mm G=950mm
H=800mm I=260mm J=1140mm また凹凸のリブの形状は、幅=160mm、高さ=30
mm、厚み=4.3mmであった。
【0039】(成形)まずモノマー液B(溶液B)にカ
ーボンブラック(電気化学(株)製HS−100)を
0.6重量%加え分散させた。成形用アルミニウム金型
をキャビティ型90℃、コア型60℃に加熱し型を閉じ
た後、この中へRIM機を利用してミキシングヘッド中
で等量の溶液Aとこのカーボンブラックを0.6重量%
含有する溶液Bを衝突混合し注入した。液注入充填後2
分で型を開き5分後黒色の架橋重合体成形品を取り出し
た。
【0040】(浄化槽としての評価)得られた架橋重合
体成形品の上下槽とをフランジ部を介してボルトと接着
剤で固定し評価用製品とした。なお該製品は予めFRP
仕切板3枚を用いボルトおよび接着剤で固定されてい
る。該製品はJISA4101に基づく剛性試験、耐久
試験いずれも満足した。
【0041】(液の貯蔵安定性の評価)この成形に使用
した液をドラムに詰め、窒素シールをして密閉し6ヶ月
室温で貯蔵した。その後ドラムをあけ成形を行ったが、
貯蔵開始時のものと同じ浄化槽が成形できた。
【0042】[実施例2]3液混合できるミキシングヘ
ッドを使用し、実施例1と同じ型を使い成形を行った。
成形用アルミニウム金型をキャビティ型90℃、コア型
60℃に加熱し型を閉じた後、この中へRIM機を利用
して溶液A、溶液B、溶液Cを重量比100:100:
3の割合で衝突混合し注入した。液注入充填後2分で型
を開き5分後黒色の架橋重合体成形品を取り出した。浄
化槽としての評価を実施例1に準じ行い剛性試験、耐久
試験いずれも満足した。 [実施例3]実施例1で電気化学製のカーボンブラック
の代わりに、シェプロン・ケミカル・カンパニー製のア
セチレンカーボンブラックを0.5重量部加えた以外
は、実施例1と全く同様にして黒色の架橋重合体成形品
を成形した。なお、この成形に使用した液をドラムに詰
め、窒素シールをして密閉し6ヶ月室温で貯蔵し、その
後ドラムをあけ成形を行ったところ貯蔵開始時のものと
同じ架橋重合体が成形できた。また浄化槽としての評価
を実施例1に準じ行い剛性試験、耐久試験いずれも満足
した。
【0043】[実施例4] (溶液C’の調製)精製ジシクロペンタジエン83重量
部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よりなるモノ
マー混合液に対し、エチレン含有70モル%のエチレン
−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合ゴム2重
量部を溶解した溶液に、アセチレンカーボンブラック
(シェプロン・ケミカル・カンパニー製)10重量部を
分散させ、カーボンブラックを含有するモノマー液C’
(溶液C’)を調製した。3液混合できるミキシングヘ
ッドを使用し、実施例2と全く同様に溶液A、溶液B、
溶液C’を重量比100:100:2.5の割合で衝突
混合し注入した。液注入充填後2分で型を開き5分後黒
色の架橋重合体成形品を取り出した。浄化槽としての評
価を実施例1に準じ行い剛性試験、耐久試験いずれも満
足した。
【0044】[実施例5](耐候テスト) 耐候性テストを行うテストピースとして、実施例1〜4
の浄化槽成形品の一部を切り出しサンシャインウェザー
メーター試験により評価した。一方、実施例2で溶液C
を加えない、A液とB液だけからのものを別途成形し、
それから切り出したサンプルを比較例として同様に評価
した。結果を表−1にまとめた。
【0045】
【表1】
【0046】表面が堅くなるため照射初期は機械的物性
はあがる。その後ゆっくり低下してくるが黒色にすると
その低下は遅い。また表面色については、比較例のもの
は1時間後に褐色になったが、実施例1および2のもの
は、いずれも250時間経過後も光沢は若干薄れたが黒
色を保持していた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、塗装等要しないでも、
長期間保存または設置しても劣化が少なく耐久性のある
大型浄化槽が提供出来、またリサイクル可能でかつ焼却
処分時に有毒ガスが発生せず焼却残量の少ない大型浄化
槽が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型浄化槽の一例を示すものであり、は表面
図、は側面図を示す。
【符号の説明】
1 浄化槽上槽部 2 凹凸リブ 3 フランジ 4 浄化槽下槽部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上槽部および下槽部より構成されるか或
    いは上槽部、下槽部およびそれらを連結する板状体の中
    間槽部より構成される大型浄化槽であって、該大型浄化
    槽は、少なくとも上槽部および下槽部は、メタセシス重
    合触媒系の触媒成分を含有するメタセシス重合性環状オ
    レフィンからなるモノマー液A(溶液A)とメタセシス
    重合触媒系の活性化剤成分を含有するメタセシス重合性
    環状オレフィンからなるモノマー液B(溶液B)とを混
    合し、その原料混合液を金型内に注入しその金型内にお
    いて重合および架橋反応せしめることによって得られた
    架橋重合体成形品であって、かつ該成形品は、カーボン
    ブッラクを含有していることを特徴とする黒色の大型浄
    化槽。
  2. 【請求項2】 上槽部および下槽部より構成されるか或
    いは上槽部、下槽部およびそれらを連結する板状体の中
    間槽部より構成される大型浄化槽であって、該大型浄化
    槽は、少なくとも上槽部および下槽部は、メタセシス重
    合触媒系の触媒成分を含有するメタセシス重合性環状オ
    レフィンからなるモノマー液A(溶液A)とメタセシス
    重合触媒系の活性化剤成分を含有するメタセシス重合性
    環状オレフィンからなるモノマー液B(溶液B)、およ
    びカーボンブラックを含有するメタセシス重合性モノマ
    ー液C(溶液C)を混合し、その原料混合液を金型内に
    注入しその金型内において重合および架橋反応せしめる
    ことによって得られた架橋重合体成形品であることを特
    徴とする黒色の大型浄化槽。 【0001】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134081A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Ebara Corp 樹脂製素材の成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1134081A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Ebara Corp 樹脂製素材の成形方法

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