JPH0828218A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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- JPH0828218A JPH0828218A JP16643294A JP16643294A JPH0828218A JP H0828218 A JPH0828218 A JP H0828218A JP 16643294 A JP16643294 A JP 16643294A JP 16643294 A JP16643294 A JP 16643294A JP H0828218 A JPH0828218 A JP H0828218A
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- gear
- teeth
- gear component
- camshaft
- diameter piston
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筒状歯車の最大後方向の移動位置における各
歯間の打音の発生を防止しつつ筒状歯車の前方向への移
動応答性を向上させる。 【構成】 従動スプロケット1とカムシャフト2との間
に介装された筒状歯車8を圧力室21の油圧とリターン
スプリング23のばね力との相対圧で前後方向へ移動さ
せて両者1,2の相対回動位相を変換するようになって
いる。また、筒状歯車8の後側歯車構成部10の内部に
形成されて圧力室21と連通するシリンダ14内に、先
端側に摺動ピン17を固定したピストン16が摺動自在
に設けられている。そして、該ピストン16の摺動に伴
い前記摺動ピン17の頭部17aを、前側歯車構成部9
の前端面に係脱させるようになっている。
歯間の打音の発生を防止しつつ筒状歯車の前方向への移
動応答性を向上させる。 【構成】 従動スプロケット1とカムシャフト2との間
に介装された筒状歯車8を圧力室21の油圧とリターン
スプリング23のばね力との相対圧で前後方向へ移動さ
せて両者1,2の相対回動位相を変換するようになって
いる。また、筒状歯車8の後側歯車構成部10の内部に
形成されて圧力室21と連通するシリンダ14内に、先
端側に摺動ピン17を固定したピストン16が摺動自在
に設けられている。そして、該ピストン16の摺動に伴
い前記摺動ピン17の頭部17aを、前側歯車構成部9
の前端面に係脱させるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気・排気
弁の開閉時期を運転状態に応じて可変制御するバルブタ
イミング制御装置の改良に関する。
弁の開閉時期を運転状態に応じて可変制御するバルブタ
イミング制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブタイミング制御装置とし
ては、例えば本出願人が先に出願した特開昭61−27
9713号公報に記載されたものがある。
ては、例えば本出願人が先に出願した特開昭61−27
9713号公報に記載されたものがある。
【0003】概略を説明すれば、この装置は、機関のク
ランク軸から回転駆動されるタイミングプーリと、本体
の一端部にボルトにより固定されたスリーブがタイミン
グプーリの筒状本体内に配置され、かつ本体の外周に吸
排気弁を開作動するカムを有するカムシャフトと、内外
周に形成されたはす歯形の内外歯を前記筒状本体のイン
ナ歯とスリーブのアウタ歯に噛合させつつカムシャフト
軸方向へ摺動自在に設けられた筒状歯車とを備えてい
る。
ランク軸から回転駆動されるタイミングプーリと、本体
の一端部にボルトにより固定されたスリーブがタイミン
グプーリの筒状本体内に配置され、かつ本体の外周に吸
排気弁を開作動するカムを有するカムシャフトと、内外
周に形成されたはす歯形の内外歯を前記筒状本体のイン
ナ歯とスリーブのアウタ歯に噛合させつつカムシャフト
軸方向へ摺動自在に設けられた筒状歯車とを備えてい
る。
【0004】そして、筒状歯車の前端側に形成された圧
力室内の油圧と後端側に弾装されたリターンスプリング
のばね力との相対圧で前記筒状歯車を機関運転状態に応
じてカムシャフト軸方向に移動させることにより、前記
タイミングプーリとカムシャフトとの相対回動位相を変
換させて吸気・排気弁の開閉時期を進退制御するように
なっている。
力室内の油圧と後端側に弾装されたリターンスプリング
のばね力との相対圧で前記筒状歯車を機関運転状態に応
じてカムシャフト軸方向に移動させることにより、前記
タイミングプーリとカムシャフトとの相対回動位相を変
換させて吸気・排気弁の開閉時期を進退制御するように
なっている。
【0005】また、前記筒状歯車は、略中央から軸直角
方向に切断して2分割され、内外周に前記はす歯形に形
成された外歯と内歯とを夫々有する前後2個の歯車構成
部を備えている。この両歯車構成部は、両者に跨がって
内部軸方向に挿通された連結ピンによって互いに離間あ
るいは接近する方向へ移動自在に連結されていると共
に、前側歯車構成部の内部に形成された保持溝の前端壁
と連結ピンの頭部との間に弾装されたコイルスプリング
によって相互に接近する方向に付勢されて、弾性的に連
結されている。
方向に切断して2分割され、内外周に前記はす歯形に形
成された外歯と内歯とを夫々有する前後2個の歯車構成
部を備えている。この両歯車構成部は、両者に跨がって
内部軸方向に挿通された連結ピンによって互いに離間あ
るいは接近する方向へ移動自在に連結されていると共
に、前側歯車構成部の内部に形成された保持溝の前端壁
と連結ピンの頭部との間に弾装されたコイルスプリング
によって相互に接近する方向に付勢されて、弾性的に連
結されている。
【0006】そして、斯かる両歯車構成部の弾性的な連
結作用により、各歯車構成部の軸方向の移動時に、これ
らの内外歯の見掛け上の歯厚を増大させて歯すじをずら
して該内外歯の歯側面をインナ歯とアウタ歯の各歯側面
に圧接させることにより、タイミングプーリとカムシャ
フトとの各インナ・アウタ歯に対する噛合移動時におけ
るバックラッシュ隙間を十分に減少させる。これによっ
て、バルブスプリングのばね反力に起因して発生するカ
ムシャフトの正負の回転トルク変動に伴う各歯間の衝突
による打音の発生を十分に抑制することができる。
結作用により、各歯車構成部の軸方向の移動時に、これ
らの内外歯の見掛け上の歯厚を増大させて歯すじをずら
して該内外歯の歯側面をインナ歯とアウタ歯の各歯側面
に圧接させることにより、タイミングプーリとカムシャ
フトとの各インナ・アウタ歯に対する噛合移動時におけ
るバックラッシュ隙間を十分に減少させる。これによっ
て、バルブスプリングのばね反力に起因して発生するカ
ムシャフトの正負の回転トルク変動に伴う各歯間の衝突
による打音の発生を十分に抑制することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記バルブ
タイミング制御装置にあっては、筒状歯車が最大後方向
の移動位置に保持されている際に、前記カムシャフトの
回転トルク変動中、正のトルク変動(タイミングプーリ
回転方向)が筒状歯車に作用すると前側歯車構成部を前
方向に移動させる力が掛かる。このため、このような過
大な回転トルク変動が作用すると、前側歯車構成部が連
結手段のコイルスプリングのばね力に抗して前後に自由
に移動してしまう惧れがある。この結果、バックラッシ
ュ隙間に起因して各歯間に振動による打音や摩耗等が発
生し易くなる。
タイミング制御装置にあっては、筒状歯車が最大後方向
の移動位置に保持されている際に、前記カムシャフトの
回転トルク変動中、正のトルク変動(タイミングプーリ
回転方向)が筒状歯車に作用すると前側歯車構成部を前
方向に移動させる力が掛かる。このため、このような過
大な回転トルク変動が作用すると、前側歯車構成部が連
結手段のコイルスプリングのばね力に抗して前後に自由
に移動してしまう惧れがある。この結果、バックラッシ
ュ隙間に起因して各歯間に振動による打音や摩耗等が発
生し易くなる。
【0008】そこで、前記過大な回転トルク変動に対応
してコイルスプリングのばね力を大きく設定すると、今
度は両歯車構成部が互いに接近する方向の力が大きくな
って、両歯車構成部各内歯のスリーブのアウタ歯に対す
る圧接力(挾持力)及び両歯車構成部各外歯の筒状本体
のインナ歯に対する圧接力(挾持力)が大きくなる。こ
のため、筒状歯車の前後方向への移動時における各歯間
の摺動摩擦抵抗が増加して、該前後方向の移動応答性が
悪化する。この結果、タイミングプーリとカムシャフト
との相対回動位相変換によるバルブタイミングの制御精
度が低下してしまう。
してコイルスプリングのばね力を大きく設定すると、今
度は両歯車構成部が互いに接近する方向の力が大きくな
って、両歯車構成部各内歯のスリーブのアウタ歯に対す
る圧接力(挾持力)及び両歯車構成部各外歯の筒状本体
のインナ歯に対する圧接力(挾持力)が大きくなる。こ
のため、筒状歯車の前後方向への移動時における各歯間
の摺動摩擦抵抗が増加して、該前後方向の移動応答性が
悪化する。この結果、タイミングプーリとカムシャフト
との相対回動位相変換によるバルブタイミングの制御精
度が低下してしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の問題
点に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機関
によって回転駆動し、かつ内周にインナ歯を有する回転
体と、該回転体からの回転力により吸排気弁を作動し、
かつ一端部外周にアウタ歯を有するカムシャフトと、該
回転体とカムシャフト一端部との間に介装され、内外周
に形成された少なくとも一方がはす歯形の内外歯が前記
インナ歯とアウタ歯に噛合した筒状歯車と、軸方向へ2
分割形成された前記筒状歯車の前側歯車構成部と後側歯
車構成部との間に設けられて、該両歯車構成部を連結ピ
ンとばね部材によって互いに接近する方向に付勢しつつ
連結する連結手段と、前記筒状歯車を前側歯車構成部の
前端側に形成された圧力室内の油圧と後側歯車構成部の
後端側に弾装されたリターンスプリングのばね力との相
対圧でカムシャフト軸方向に移動させる駆動機構とを備
えたバルブタイミング制御装置において、前記後側歯車
構成部の前端側内部に前後方向に沿って形成されたシリ
ンダ内に小径ピストンを摺動自在に設けると共に、基端
部が該小径ピストンの前端部に固定された摺動ピンを前
側歯車構成部のピン貫通孔内に摺動自在に設け、かつ該
摺動ピンの先端側頭部を小径ピストンの摺動に伴い前側
歯車構成部の前端面に係脱自在に設けたことを特徴とし
ている。
点に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機関
によって回転駆動し、かつ内周にインナ歯を有する回転
体と、該回転体からの回転力により吸排気弁を作動し、
かつ一端部外周にアウタ歯を有するカムシャフトと、該
回転体とカムシャフト一端部との間に介装され、内外周
に形成された少なくとも一方がはす歯形の内外歯が前記
インナ歯とアウタ歯に噛合した筒状歯車と、軸方向へ2
分割形成された前記筒状歯車の前側歯車構成部と後側歯
車構成部との間に設けられて、該両歯車構成部を連結ピ
ンとばね部材によって互いに接近する方向に付勢しつつ
連結する連結手段と、前記筒状歯車を前側歯車構成部の
前端側に形成された圧力室内の油圧と後側歯車構成部の
後端側に弾装されたリターンスプリングのばね力との相
対圧でカムシャフト軸方向に移動させる駆動機構とを備
えたバルブタイミング制御装置において、前記後側歯車
構成部の前端側内部に前後方向に沿って形成されたシリ
ンダ内に小径ピストンを摺動自在に設けると共に、基端
部が該小径ピストンの前端部に固定された摺動ピンを前
側歯車構成部のピン貫通孔内に摺動自在に設け、かつ該
摺動ピンの先端側頭部を小径ピストンの摺動に伴い前側
歯車構成部の前端面に係脱自在に設けたことを特徴とし
ている。
【0010】請求項2の発明は、機関によって回転駆動
し、かつ前端がフロントカバーにより閉塞された筒状本
体の内周にインナ歯を有する回転体と、該回転体からの
回転力により吸排気弁を作動し、かつ一端部外周にアウ
タ歯を有するカムシャフトと、該回転体とカムシャフト
一端部との間に介装され、内外周に形成された少なくと
も一方がはす歯形の内外歯が前記インナ歯とアウタ歯に
噛合した筒状歯車と、軸方向へ2分割形成された前記筒
状歯車の前側歯車構成部と後側歯車構成部との間に設け
られて、該両歯車構成部を連結ピンとばね部材によって
互いに接近する方向に付勢しつつ連結する連結手段と、
前記筒状歯車を前側歯車構成部の前端側に形成された圧
力室内の油圧と後側歯車構成部の後端側に弾装されたリ
ターンスプリングのばね力との相対圧でカムシャフト軸
方向に移動させる駆動機構とを備えたバルブタイミング
制御装置において、前記前側歯車構成部とフロントカバ
ーとの間に、前記圧力室内の油圧を受ける大径ピストン
を摺動自在に設けると共に、該大径ピストンと後側歯車
構成部とを前記連結ピンを介して直結し、かつ前記大径
ピストンに、前端部が前記圧力室に臨み、後端部が前側
歯車構成部の前端面に当接する小径ピストンを摺動自在
に設けたことを特徴としている。
し、かつ前端がフロントカバーにより閉塞された筒状本
体の内周にインナ歯を有する回転体と、該回転体からの
回転力により吸排気弁を作動し、かつ一端部外周にアウ
タ歯を有するカムシャフトと、該回転体とカムシャフト
一端部との間に介装され、内外周に形成された少なくと
も一方がはす歯形の内外歯が前記インナ歯とアウタ歯に
噛合した筒状歯車と、軸方向へ2分割形成された前記筒
状歯車の前側歯車構成部と後側歯車構成部との間に設け
られて、該両歯車構成部を連結ピンとばね部材によって
互いに接近する方向に付勢しつつ連結する連結手段と、
前記筒状歯車を前側歯車構成部の前端側に形成された圧
力室内の油圧と後側歯車構成部の後端側に弾装されたリ
ターンスプリングのばね力との相対圧でカムシャフト軸
方向に移動させる駆動機構とを備えたバルブタイミング
制御装置において、前記前側歯車構成部とフロントカバ
ーとの間に、前記圧力室内の油圧を受ける大径ピストン
を摺動自在に設けると共に、該大径ピストンと後側歯車
構成部とを前記連結ピンを介して直結し、かつ前記大径
ピストンに、前端部が前記圧力室に臨み、後端部が前側
歯車構成部の前端面に当接する小径ピストンを摺動自在
に設けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、例えば機関低負荷域
から高負荷域に移行した際には、圧力室内に供給された
作動油が筒状歯車等の各歯間を通って後側歯車構成部に
作用して、該後側歯車構成部をリターンスプリングのば
ね力に抗して後方向へ移動させると、同時に前側歯車構
成部が連結手段を介して引っ張られながら後方向へ移動
する。したがって、両歯車構成部は、ばね部材のばね力
に抗して互いに離間状態で移動するため、各歯間の圧接
力が低下して、筒状歯車は後方向へ円滑に移動する。
から高負荷域に移行した際には、圧力室内に供給された
作動油が筒状歯車等の各歯間を通って後側歯車構成部に
作用して、該後側歯車構成部をリターンスプリングのば
ね力に抗して後方向へ移動させると、同時に前側歯車構
成部が連結手段を介して引っ張られながら後方向へ移動
する。したがって、両歯車構成部は、ばね部材のばね力
に抗して互いに離間状態で移動するため、各歯間の圧接
力が低下して、筒状歯車は後方向へ円滑に移動する。
【0012】ここで、筒状歯車が最大後方向位置に保持
されると、シリンダ内に圧力室内の油圧が小径ピストン
を後側歯車構成部側へ押し付ける。このため、摺動ピン
の頭部が前側歯車構成部の前端面に係止して、該前側歯
車構成部をばね部材のばね力と一緒に後側歯車構成部に
接近する方向に押圧する。したがって、カムシャフトの
正のトルク変動に伴い前側歯車構成部の前方向へ移動が
防止され、これによってバックラッシュ隙間による打音
の発生を防止できる。このように、圧力室内の油圧によ
って小径ピストン及び摺動ピンを介して前側歯車構成部
を後側歯車構成部に接近させる方向に押圧するため、ば
ね部材のばね力をアシストすることができる。したがっ
て、該ばね部材のばね力を可及的に小さくすることが可
能になる。
されると、シリンダ内に圧力室内の油圧が小径ピストン
を後側歯車構成部側へ押し付ける。このため、摺動ピン
の頭部が前側歯車構成部の前端面に係止して、該前側歯
車構成部をばね部材のばね力と一緒に後側歯車構成部に
接近する方向に押圧する。したがって、カムシャフトの
正のトルク変動に伴い前側歯車構成部の前方向へ移動が
防止され、これによってバックラッシュ隙間による打音
の発生を防止できる。このように、圧力室内の油圧によ
って小径ピストン及び摺動ピンを介して前側歯車構成部
を後側歯車構成部に接近させる方向に押圧するため、ば
ね部材のばね力をアシストすることができる。したがっ
て、該ばね部材のばね力を可及的に小さくすることが可
能になる。
【0013】一方、高回転域から低回転域に移行した際
には、圧力室内の油圧が排除されて低圧となるため、筒
状歯車はリターンスプリングのばね力によって前方向へ
移動する。このとき、前側歯車構成部は、正のトルク変
動が作用して前方向への移動が助成される一方、シリン
ダ内の油圧の低下により小径ピストンの押圧力も解除さ
れ、ばね力の小さなばね部材のみによって後側歯車構成
部方向へ押圧されるだけとなる。したがって、両歯車構
成部は互いに接近する方向への力が弱くなり互いに離間
状態で移動する。このため、筒状歯車の前方向の移動応
答性が向上する。
には、圧力室内の油圧が排除されて低圧となるため、筒
状歯車はリターンスプリングのばね力によって前方向へ
移動する。このとき、前側歯車構成部は、正のトルク変
動が作用して前方向への移動が助成される一方、シリン
ダ内の油圧の低下により小径ピストンの押圧力も解除さ
れ、ばね力の小さなばね部材のみによって後側歯車構成
部方向へ押圧されるだけとなる。したがって、両歯車構
成部は互いに接近する方向への力が弱くなり互いに離間
状態で移動する。このため、筒状歯車の前方向の移動応
答性が向上する。
【0014】請求項2の発明のよれば、低負荷域から高
負荷域に移行した際には、圧力室の油圧の上昇に伴い大
径ピストンが後方向へ移動すると同時に該大径ピストン
により後側歯車構成部が連結ピンを介して直接的に同方
向へ押し出されるため、前側歯車構成部も後側歯車構成
部に引っ張られながら追随移動し、したがって、ばね部
材のばね力に抗して互いに離間状態で移動する。このた
め、各歯間の圧接力が小さくなり、筒状歯車の移動応答
性が向上する。
負荷域に移行した際には、圧力室の油圧の上昇に伴い大
径ピストンが後方向へ移動すると同時に該大径ピストン
により後側歯車構成部が連結ピンを介して直接的に同方
向へ押し出されるため、前側歯車構成部も後側歯車構成
部に引っ張られながら追随移動し、したがって、ばね部
材のばね力に抗して互いに離間状態で移動する。このた
め、各歯間の圧接力が小さくなり、筒状歯車の移動応答
性が向上する。
【0015】そして、筒状歯車が最大後方向位置に保持
されると、圧力室の油圧によって小径ピストンが前側歯
車構成部を後側歯車構成部に接近する方向へ押圧し、ば
ね部材のばね力をアシストする。このため、正のトルク
変動による前側歯車構成部の前方向への移動を確実に規
制することができる。
されると、圧力室の油圧によって小径ピストンが前側歯
車構成部を後側歯車構成部に接近する方向へ押圧し、ば
ね部材のばね力をアシストする。このため、正のトルク
変動による前側歯車構成部の前方向への移動を確実に規
制することができる。
【0016】一方、機関低負荷域に移行した場合は、圧
力室の油圧の低下に伴い筒状歯車がリターンスプリング
のばね力で前方向へ移動するが、このとき、両歯車構成
部は小径ピストンによる押圧が解除されて、ばね力の小
さなばね部材のみによって互いに接近する方向に付勢さ
れているだけであるから、内外歯によるアウタ歯やイン
ナ歯に対する圧接力が低下するため、筒状歯車の前方向
への移動応答性が十分に向上する。
力室の油圧の低下に伴い筒状歯車がリターンスプリング
のばね力で前方向へ移動するが、このとき、両歯車構成
部は小径ピストンによる押圧が解除されて、ばね力の小
さなばね部材のみによって互いに接近する方向に付勢さ
れているだけであるから、内外歯によるアウタ歯やイン
ナ歯に対する圧接力が低下するため、筒状歯車の前方向
への移動応答性が十分に向上する。
【0017】
【実施例】図1〜図3は請求項1の発明に係るバルブタ
イミング制御装置の一実施例を示している。
イミング制御装置の一実施例を示している。
【0018】図中1は図外のクランク軸からタイミング
チェーンにより駆動力が伝達される回転体たる従動スプ
ロケット、2は本体の一端部2aがシリンダヘッド3の
カム軸受3aに回転自在に支持されて、従動スプロケッ
ト1から伝達された回転力により図外の吸気弁をバルブ
スプリングのばね力に抗して開作動させるカムを有する
カムシャフトであって、このカムシャフト2は、本体の
一端部2aに従動スプロケット1の内部軸方向に挿通さ
れたスリーブ4が固定ボルト5によって軸方向から固定
されている。このスリーブ4は、後端側の大径フランジ
部4aがカムシャフト本体の一端部2aのフランジ2b
に嵌合していると共に、外周面の略中央位置にアウタ歯
4bが形成されている。
チェーンにより駆動力が伝達される回転体たる従動スプ
ロケット、2は本体の一端部2aがシリンダヘッド3の
カム軸受3aに回転自在に支持されて、従動スプロケッ
ト1から伝達された回転力により図外の吸気弁をバルブ
スプリングのばね力に抗して開作動させるカムを有する
カムシャフトであって、このカムシャフト2は、本体の
一端部2aに従動スプロケット1の内部軸方向に挿通さ
れたスリーブ4が固定ボルト5によって軸方向から固定
されている。このスリーブ4は、後端側の大径フランジ
部4aがカムシャフト本体の一端部2aのフランジ2b
に嵌合していると共に、外周面の略中央位置にアウタ歯
4bが形成されている。
【0019】前記従動スプロケット1は、筒状本体1a
と、該筒状本体1aの後端部外周に一体に設けられた2
連の歯車1bと、スリーブ4の小径な前端部に圧入固定
されて、筒状本体1aの前端開口を閉塞する円板状のフ
ロントカバー7とから構成されている。また、筒状本体
1aは、前端部がフロントカバー7の外周面に摺動自在
に支持されていると共に、内周面略中央にインナ歯1c
が形成されている。
と、該筒状本体1aの後端部外周に一体に設けられた2
連の歯車1bと、スリーブ4の小径な前端部に圧入固定
されて、筒状本体1aの前端開口を閉塞する円板状のフ
ロントカバー7とから構成されている。また、筒状本体
1aは、前端部がフロントカバー7の外周面に摺動自在
に支持されていると共に、内周面略中央にインナ歯1c
が形成されている。
【0020】また、スリーブ4と筒状本体1aとの間に
は、後述する駆動機構を介して軸方向に移動する筒状歯
車8が介装されている。この筒状歯車8は、長尺な歯車
を軸直角方向に切断分割して形成された2個の歯車構成
部9,10からなり、両歯車構成部9,10は、夫々略
円環状を呈し、連結手段のばね部材たるコイルスプリン
グ11と連結ピン12により互いに接近する方向へ弾性
的に連結されている。即ち、この連結ピン12は、頭部
12a側が前側歯車構成部9の内部に形成された保持溝
9a内に配置され、軸部12bが保持溝9aの底壁に形
成された貫通孔9bを摺動自在に挿通しつつ先端部が後
側歯車構成部10に固定されている。一方、コイルスプ
リング11は、連結ピン12の頭部12aと保持溝9a
の底壁との間に弾装されて、両歯車構成部9,10を互
いに接近する方向に付勢していると共に、そのばね力が
比較的小さく設定されている。尚、連結手段は、図2に
示すように筒状歯車8の周方向へ等間隔で6個所設けら
れている。
は、後述する駆動機構を介して軸方向に移動する筒状歯
車8が介装されている。この筒状歯車8は、長尺な歯車
を軸直角方向に切断分割して形成された2個の歯車構成
部9,10からなり、両歯車構成部9,10は、夫々略
円環状を呈し、連結手段のばね部材たるコイルスプリン
グ11と連結ピン12により互いに接近する方向へ弾性
的に連結されている。即ち、この連結ピン12は、頭部
12a側が前側歯車構成部9の内部に形成された保持溝
9a内に配置され、軸部12bが保持溝9aの底壁に形
成された貫通孔9bを摺動自在に挿通しつつ先端部が後
側歯車構成部10に固定されている。一方、コイルスプ
リング11は、連結ピン12の頭部12aと保持溝9a
の底壁との間に弾装されて、両歯車構成部9,10を互
いに接近する方向に付勢していると共に、そのばね力が
比較的小さく設定されている。尚、連結手段は、図2に
示すように筒状歯車8の周方向へ等間隔で6個所設けら
れている。
【0021】また、各歯車構成部9,10の内外周に
は、両方がはす歯の内歯8aと外歯8bが夫々形成され
ており、この両内外歯8a,8bに前記筒状本体1aの
インナ歯1cとスリーブ4のアウタ歯4bがスパイラル
噛合している。また、後側歯車構成部10の後端部外周
には圧力室21内の作動油のリークを防止するシールリ
ング13が嵌着固定されている。更に、この筒状歯車8
は、前側歯車構成部9に摺動自在に挿通した後述する摺
動ピン17の前端面がフロントカバー7の内端面に突き
当たった位置で最大前方向の移動が規制され、一方、後
側歯車構成部10の後端縁が前記大径フランジ部4aの
内面に突き当たった位置で最大後方向の移動が規制され
るようになっている。
は、両方がはす歯の内歯8aと外歯8bが夫々形成され
ており、この両内外歯8a,8bに前記筒状本体1aの
インナ歯1cとスリーブ4のアウタ歯4bがスパイラル
噛合している。また、後側歯車構成部10の後端部外周
には圧力室21内の作動油のリークを防止するシールリ
ング13が嵌着固定されている。更に、この筒状歯車8
は、前側歯車構成部9に摺動自在に挿通した後述する摺
動ピン17の前端面がフロントカバー7の内端面に突き
当たった位置で最大前方向の移動が規制され、一方、後
側歯車構成部10の後端縁が前記大径フランジ部4aの
内面に突き当たった位置で最大後方向の移動が規制され
るようになっている。
【0022】また、後側歯車構成部10の前端側内部に
シリンダ14がカムシャフト軸方向に並行に形成されて
いる一方、前側歯車構成部9の後端側内部に前記シリン
ダ14と連続的かつ同軸上に形成され、かつ内径がシリ
ンダ14の内径よりも大きな嵌合溝15が形成されてい
る。また、前記シリンダ14の内部には、先端部が嵌合
溝15内に位置する小径ピストン16が軸方向へ摺動自
在に設けられており、この小径ピストン16の前端部に
摺動ピン17が設けられている。
シリンダ14がカムシャフト軸方向に並行に形成されて
いる一方、前側歯車構成部9の後端側内部に前記シリン
ダ14と連続的かつ同軸上に形成され、かつ内径がシリ
ンダ14の内径よりも大きな嵌合溝15が形成されてい
る。また、前記シリンダ14の内部には、先端部が嵌合
溝15内に位置する小径ピストン16が軸方向へ摺動自
在に設けられており、この小径ピストン16の前端部に
摺動ピン17が設けられている。
【0023】即ち、この摺動ピン17は、軸部17bの
基端部が小径ピストン16の前端部軸心方向に形成され
た固定用孔に圧入固定されていると共に、自由端部側が
前側歯車構成部9の嵌合溝15底壁に貫通形成されたピ
ン挿通孔9c内を一定のクリアランスを介して摺動自在
に配置されている。また、貫通孔9bを貫通した軸部1
7bの自由端縁に、フランジ状の頭部17aが一体に設
けられており、この頭部17aは、小径ピストン16の
摺動に伴い内端面が前側歯車構成部9の前端面に係脱す
るようになっている。さらに、前記小径ピストン16
は、内部軸方向及び後端側の径方向に、シリンダ14底
壁に有するドレン孔18と連通する排出用孔19が形成
されている。また、小径ピストン16の前端面と嵌合溝
15の底面との間には、前記クリアランスと連通する受
圧室20が形成されている。尚、前記小径ピストン16
や摺動ピン17は、図2に示すように筒状歯車8の周方
向位置に隣接する各連結手段の間の6個所に設けられて
いる。
基端部が小径ピストン16の前端部軸心方向に形成され
た固定用孔に圧入固定されていると共に、自由端部側が
前側歯車構成部9の嵌合溝15底壁に貫通形成されたピ
ン挿通孔9c内を一定のクリアランスを介して摺動自在
に配置されている。また、貫通孔9bを貫通した軸部1
7bの自由端縁に、フランジ状の頭部17aが一体に設
けられており、この頭部17aは、小径ピストン16の
摺動に伴い内端面が前側歯車構成部9の前端面に係脱す
るようになっている。さらに、前記小径ピストン16
は、内部軸方向及び後端側の径方向に、シリンダ14底
壁に有するドレン孔18と連通する排出用孔19が形成
されている。また、小径ピストン16の前端面と嵌合溝
15の底面との間には、前記クリアランスと連通する受
圧室20が形成されている。尚、前記小径ピストン16
や摺動ピン17は、図2に示すように筒状歯車8の周方
向位置に隣接する各連結手段の間の6個所に設けられて
いる。
【0024】前記駆動機構は、前側歯車構成部9とフロ
ントカバー7との間に形成されて、前記各歯1c,4
b,8a,8b間の隙間を介して後側歯車構成部10の
後端部側に連通する圧力室21と、該圧力室21に油圧
を給排する油圧回路22と、後側歯車構成部10の後端
面と大径フランジ部4aとの間に弾装されて筒状歯車8
を前方に付勢するリターンスプリング23とを備えい
る。
ントカバー7との間に形成されて、前記各歯1c,4
b,8a,8b間の隙間を介して後側歯車構成部10の
後端部側に連通する圧力室21と、該圧力室21に油圧
を給排する油圧回路22と、後側歯車構成部10の後端
面と大径フランジ部4aとの間に弾装されて筒状歯車8
を前方に付勢するリターンスプリング23とを備えい
る。
【0025】前記油圧回路22は、シリンダヘッド3と
カム軸受3a内及びカムシャフト2の半径方向に沿って
形成されて一端部がオイルポンプ24と連通する油通路
25と、固定ボルト5とカムシャフト本体及びスリーブ
4のボルト挿通孔との間に一端部が油通路25に、他端
部がスリーブ4の通孔26を介して圧力室21に夫々連
通する連通路25aとを備えている。また、油通路25
とオイルポンプ24との間に油通路25の上下流とドレ
ン通路27を切り換える3方向型の電磁切換弁28が設
けられている。
カム軸受3a内及びカムシャフト2の半径方向に沿って
形成されて一端部がオイルポンプ24と連通する油通路
25と、固定ボルト5とカムシャフト本体及びスリーブ
4のボルト挿通孔との間に一端部が油通路25に、他端
部がスリーブ4の通孔26を介して圧力室21に夫々連
通する連通路25aとを備えている。また、油通路25
とオイルポンプ24との間に油通路25の上下流とドレ
ン通路27を切り換える3方向型の電磁切換弁28が設
けられている。
【0026】更に、前記電磁切換弁28は、クランク角
センサやエアーフローメータ等から出力された機関回転
数や吸入空気量信号等に基づいて現在の機関運転状態を
検出するコントロールユニット29からの制御信号に基
づいて相対的に切り換え作動するようになっている。
センサやエアーフローメータ等から出力された機関回転
数や吸入空気量信号等に基づいて現在の機関運転状態を
検出するコントロールユニット29からの制御信号に基
づいて相対的に切り換え作動するようになっている。
【0027】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、機関低負荷域から高負荷域に移行した場合は、図
1に示すようにコントロールユニット29からの制御信
号によりドレン通路27を閉塞して油通路25の上下流
を連通するため、オイルポンプ24から圧送された作動
油は、油圧回路22を介して圧力室21内に供給され、
各歯1c〜8b間を通って後側歯車構成部10の後端部
を押圧する。このため、後側歯車後端部10が後方向へ
移動すると同時に、前側歯車構成部9が連結ピン12を
介して同方向へ引っ張られて追随移動する。
まず、機関低負荷域から高負荷域に移行した場合は、図
1に示すようにコントロールユニット29からの制御信
号によりドレン通路27を閉塞して油通路25の上下流
を連通するため、オイルポンプ24から圧送された作動
油は、油圧回路22を介して圧力室21内に供給され、
各歯1c〜8b間を通って後側歯車構成部10の後端部
を押圧する。このため、後側歯車後端部10が後方向へ
移動すると同時に、前側歯車構成部9が連結ピン12を
介して同方向へ引っ張られて追随移動する。
【0028】このとき、圧力室21内の油圧が摺動ピン
頭部17aと前側歯車構成部9の前端面との間を通って
クリアランスから受圧室20に流入し、、小径ピストン
16を後方向へ押圧する。このため、摺動ピン17も同
方向へ移動して頭部17aで前側歯車構成部9を同方向
へ押圧し、前側歯車構成部9をコイルスプリング11の
ばね力との合成力で後側歯車構成部10側へ押圧する。
しかし、この時点では圧力室21の油圧による後側歯車
構成部10に対する後方向への押圧力の方が大きいた
め、両者9,10は互いに離間状態で移動する。したが
って、各外歯8b,8bのインナ1cに対する圧接力と
各内歯8a,8aのアウタ歯4bに対する圧接力が減少
して摺動摩擦抵抗が小さくなる。この結果、筒状歯車8
の後方向への移動応答性が良好となり、従動スプロケッ
ト1とカムシャフト2との相対回動変換速度が向上す
る。
頭部17aと前側歯車構成部9の前端面との間を通って
クリアランスから受圧室20に流入し、、小径ピストン
16を後方向へ押圧する。このため、摺動ピン17も同
方向へ移動して頭部17aで前側歯車構成部9を同方向
へ押圧し、前側歯車構成部9をコイルスプリング11の
ばね力との合成力で後側歯車構成部10側へ押圧する。
しかし、この時点では圧力室21の油圧による後側歯車
構成部10に対する後方向への押圧力の方が大きいた
め、両者9,10は互いに離間状態で移動する。したが
って、各外歯8b,8bのインナ1cに対する圧接力と
各内歯8a,8aのアウタ歯4bに対する圧接力が減少
して摺動摩擦抵抗が小さくなる。この結果、筒状歯車8
の後方向への移動応答性が良好となり、従動スプロケッ
ト1とカムシャフト2との相対回動変換速度が向上す
る。
【0029】また、筒状歯車8が油圧により最大後方向
位置に保持された状態では、前述のように圧力室21か
ら受圧室20に流入した油圧とコイルスプリング11の
ばね力との合成力で前側歯車構成部9を後側歯車構成部
10側へ強く押し付ける。したがって、前側歯車構成部
9は、カムシャフト2の正のトルク変動が作用しても前
方向への自由移動が阻止されて、各歯間のバックラッシ
ュ隙間に起因する打音等の発生を確実に防止することが
できる。
位置に保持された状態では、前述のように圧力室21か
ら受圧室20に流入した油圧とコイルスプリング11の
ばね力との合成力で前側歯車構成部9を後側歯車構成部
10側へ強く押し付ける。したがって、前側歯車構成部
9は、カムシャフト2の正のトルク変動が作用しても前
方向への自由移動が阻止されて、各歯間のバックラッシ
ュ隙間に起因する打音等の発生を確実に防止することが
できる。
【0030】一方、機関高負荷域から低負荷域に移行し
た場合は、図3に示すように電磁切換弁28が油通路2
5の上下流の連通を遮断し、ドレン通路27を開成する
ため、圧力室21内の作動油がドレン通路27から排出
されて、該圧力室21が低圧になる。したがって、筒状
歯車8は、リターンスプリング23のばね力により全体
が前方向へ移動する。このとき、両歯車構成部9,10
は、受圧室20内の油圧の排出により小径ピストン16
による前側歯車構成部9の押圧力が解除されて、コイル
スプリング11の小さなばね力で互いに接近する方向に
付勢されているだけであるため、カムシャフト2の正の
トルク変動の助成を受けて両歯車構成部9,10は互い
に離間状態で前方向へ移動する。つまり、コイルスプリ
ング11のばね力が小さいため、正のトルク変動によっ
て互いに離間状態になり易くなるので、各歯の圧接力が
減少して、筒状歯車8の前方向への移動応答性が十分に
向上する。
た場合は、図3に示すように電磁切換弁28が油通路2
5の上下流の連通を遮断し、ドレン通路27を開成する
ため、圧力室21内の作動油がドレン通路27から排出
されて、該圧力室21が低圧になる。したがって、筒状
歯車8は、リターンスプリング23のばね力により全体
が前方向へ移動する。このとき、両歯車構成部9,10
は、受圧室20内の油圧の排出により小径ピストン16
による前側歯車構成部9の押圧力が解除されて、コイル
スプリング11の小さなばね力で互いに接近する方向に
付勢されているだけであるため、カムシャフト2の正の
トルク変動の助成を受けて両歯車構成部9,10は互い
に離間状態で前方向へ移動する。つまり、コイルスプリ
ング11のばね力が小さいため、正のトルク変動によっ
て互いに離間状態になり易くなるので、各歯の圧接力が
減少して、筒状歯車8の前方向への移動応答性が十分に
向上する。
【0031】また、筒状歯車8が最大前方向位置に保持
されている状態では、リターンスプリング23のばね力
で後側歯車構成部10が前方向へ押し付けられているの
で、負のトルク変動による後方向への移動が確実に規制
される。したがって、この場合も打音等の発生が防止さ
れる。
されている状態では、リターンスプリング23のばね力
で後側歯車構成部10が前方向へ押し付けられているの
で、負のトルク変動による後方向への移動が確実に規制
される。したがって、この場合も打音等の発生が防止さ
れる。
【0032】尚、情報信号20から摺動ピン17と固定
用孔との間を通ってドレン孔19に流入したリーク油
は、排出用孔18からばね室Sを介して外部に排出され
る。
用孔との間を通ってドレン孔19に流入したリーク油
は、排出用孔18からばね室Sを介して外部に排出され
る。
【0033】図4は請求項2の発明の一実施例を示して
おり、従動スプロケット等の基本構成は請求項1の実施
例と同様であるから共通の構成個所には同一の符号を付
して説明する。
おり、従動スプロケット等の基本構成は請求項1の実施
例と同様であるから共通の構成個所には同一の符号を付
して説明する。
【0034】即ち、1は従動スプロケット、2はカムシ
ャフト、4はカムシャフト本体の一端部に固定ボルト5
により固定されたスリーブ、8は2分割された前後側歯
車構成部9,10が連結手段である連結ピン12とコイ
ルスプリング11によって互いに接近する方向に付勢さ
れてなる筒状歯車であって、前記前側歯車構成部9とフ
ロントカバー7との間に円環状の大径ピストン30がカ
ムシャフト軸方向へ摺動自在に設けられている。前記コ
イルスプリング11は、そのばね力が比較的小さく設定
されている。
ャフト、4はカムシャフト本体の一端部に固定ボルト5
により固定されたスリーブ、8は2分割された前後側歯
車構成部9,10が連結手段である連結ピン12とコイ
ルスプリング11によって互いに接近する方向に付勢さ
れてなる筒状歯車であって、前記前側歯車構成部9とフ
ロントカバー7との間に円環状の大径ピストン30がカ
ムシャフト軸方向へ摺動自在に設けられている。前記コ
イルスプリング11は、そのばね力が比較的小さく設定
されている。
【0035】前記ピストン30は、前端面30aで圧力
室21内の油圧を受けるようになっていると共に、内外
周に形成された環状嵌合溝30b,30c内に圧力室2
1をシールするシールリング31,32が嵌着固定され
ている。また、このピストン30は、周方向の3個所に
軸方向に貫通した固定孔33に前記連結ピン12の頭部
12a前端面に有する突起部12cが圧入固定されてお
り、したがって、該連結ピン12を介して後側歯車構成
部10に一体的に連結されている。
室21内の油圧を受けるようになっていると共に、内外
周に形成された環状嵌合溝30b,30c内に圧力室2
1をシールするシールリング31,32が嵌着固定され
ている。また、このピストン30は、周方向の3個所に
軸方向に貫通した固定孔33に前記連結ピン12の頭部
12a前端面に有する突起部12cが圧入固定されてお
り、したがって、該連結ピン12を介して後側歯車構成
部10に一体的に連結されている。
【0036】また、このピストン30の前記周方向の各
固定孔33間の位置に図5に示すように貫通形成された
3つの摺動孔34に夫々小径ピストン35が摺動自在に
設けられている。この各小径ピストン35は、前端面3
5aが圧力室21内に臨設していると共に、後端面35
bが前側歯車構成部9の前端面に当接配置されている。
また、大径ピストン30の外周前後端部には、該大径ピ
ストン30の最大前後方向の移動を規制するストッパリ
ング36,37が嵌着固定されている。
固定孔33間の位置に図5に示すように貫通形成された
3つの摺動孔34に夫々小径ピストン35が摺動自在に
設けられている。この各小径ピストン35は、前端面3
5aが圧力室21内に臨設していると共に、後端面35
bが前側歯車構成部9の前端面に当接配置されている。
また、大径ピストン30の外周前後端部には、該大径ピ
ストン30の最大前後方向の移動を規制するストッパリ
ング36,37が嵌着固定されている。
【0037】また、筒状歯車8を前方向へ付勢するリタ
ーンスプリング23は、竹の子ばねで形成されている
が、円錐状のコイルばねで形成することも可能である。
ーンスプリング23は、竹の子ばねで形成されている
が、円錐状のコイルばねで形成することも可能である。
【0038】尚、スリーブ4の大径フランジ部4aの内
端面には、ばね室S内にリークした作動油を該大径フラ
ンジ部4aと筒状本体1aとの摺動部位に案内する案内
溝38が径方向に沿って形成されている。また、後側歯
車構成部10の後端部には、前述のシールリング等は設
けられていない。他の構成は前述の実施例と同様であ
る。
端面には、ばね室S内にリークした作動油を該大径フラ
ンジ部4aと筒状本体1aとの摺動部位に案内する案内
溝38が径方向に沿って形成されている。また、後側歯
車構成部10の後端部には、前述のシールリング等は設
けられていない。他の構成は前述の実施例と同様であ
る。
【0039】したがって、この実施例によれば、機関低
負荷域から高負荷域に移行した場合は、図4に示すよう
に電磁切換弁28を介してオイルポンプ24が圧力室2
1内に作動油が提供され、該油圧により大径ピストン3
0が後方向へ移動すると同時に連結ピン12を介して後
側歯車後端部10が後方向へ押し出される。このため、
前側歯車後端部9は、連結ピン12とコイルスプリング
11を介して後側歯車後端部10に引っ張られながら後
方向へ移動する。ここで、圧力室21内の油圧は小径ピ
ストン35にも作用してコイルスプリング11のばね力
とともに前側歯車後端部9を後側歯車後端部10側へ押
し付ける力が作用するが、前述圧力室21の油圧による
後側歯車構成部10の後方向への押圧力が大きいため、
両者は互いに離間状態で後方向へ移動する。これによっ
て、各歯間1c〜8bの圧接力が低下して筒状歯車8の
移動応答性が良好になる。
負荷域から高負荷域に移行した場合は、図4に示すよう
に電磁切換弁28を介してオイルポンプ24が圧力室2
1内に作動油が提供され、該油圧により大径ピストン3
0が後方向へ移動すると同時に連結ピン12を介して後
側歯車後端部10が後方向へ押し出される。このため、
前側歯車後端部9は、連結ピン12とコイルスプリング
11を介して後側歯車後端部10に引っ張られながら後
方向へ移動する。ここで、圧力室21内の油圧は小径ピ
ストン35にも作用してコイルスプリング11のばね力
とともに前側歯車後端部9を後側歯車後端部10側へ押
し付ける力が作用するが、前述圧力室21の油圧による
後側歯車構成部10の後方向への押圧力が大きいため、
両者は互いに離間状態で後方向へ移動する。これによっ
て、各歯間1c〜8bの圧接力が低下して筒状歯車8の
移動応答性が良好になる。
【0040】また、筒状歯車8が油圧により最大後方向
位置に保持された状態では、前述のように圧力室21内
の油圧により小径ピストン35が前側歯車構成部9の前
端面を押圧して後側歯車構成部10方向へ押し付けるた
め、コイルスプリング11のばね力との合成力により、
前方向への自由な移動を確実に規制することができる。
したがって、各歯間の打音等の発生を防止することがで
きる。一方、高負荷域から低負荷域に移行した場合は、
前述と同様に圧力室21の油圧が排除されて低圧になる
ため、筒状歯車8は図6に示すようにリターンスプリン
グ23のばね力で前方向へ移動する。ここで、両歯車構
成部9,10は、小径ピストン35による押圧力が解除
されて互いに接近方向への押圧力がばね力の小さなコイ
ルスプリング11のばね力のみとなるため、正のトルク
変動による前側歯車構成部9の前方向への押圧力と共
に、互いに離間状態で移動する。依って、筒状歯車8の
前方向への移動応答性が十分に向上する。
位置に保持された状態では、前述のように圧力室21内
の油圧により小径ピストン35が前側歯車構成部9の前
端面を押圧して後側歯車構成部10方向へ押し付けるた
め、コイルスプリング11のばね力との合成力により、
前方向への自由な移動を確実に規制することができる。
したがって、各歯間の打音等の発生を防止することがで
きる。一方、高負荷域から低負荷域に移行した場合は、
前述と同様に圧力室21の油圧が排除されて低圧になる
ため、筒状歯車8は図6に示すようにリターンスプリン
グ23のばね力で前方向へ移動する。ここで、両歯車構
成部9,10は、小径ピストン35による押圧力が解除
されて互いに接近方向への押圧力がばね力の小さなコイ
ルスプリング11のばね力のみとなるため、正のトルク
変動による前側歯車構成部9の前方向への押圧力と共
に、互いに離間状態で移動する。依って、筒状歯車8の
前方向への移動応答性が十分に向上する。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、とりわけ筒状歯車が最大後方向位置に保持され
ている場合には、前側歯車構成部が小径ピストンの押圧
力とばね部材のばね力との合成力で後側歯車構成部側へ
押し付けられるため、カムシャフトの正のトルク変動に
よる前側歯車構成部の自由な前方向移動が確実に規制さ
れる。したがって、斯かる位置におけるバックラッシュ
隙間に起因する打音の発生を確実に防止できる。
よれば、とりわけ筒状歯車が最大後方向位置に保持され
ている場合には、前側歯車構成部が小径ピストンの押圧
力とばね部材のばね力との合成力で後側歯車構成部側へ
押し付けられるため、カムシャフトの正のトルク変動に
よる前側歯車構成部の自由な前方向移動が確実に規制さ
れる。したがって、斯かる位置におけるバックラッシュ
隙間に起因する打音の発生を確実に防止できる。
【0042】しかも、小径ピストンの押圧力によってば
ね部材のばね力をアシストする形になるので、該ばね部
材のばね力を可及的に小さくすることが可能になる。し
たがって、筒状歯車の特に後方向位置から前方向への移
動時における各歯間の圧接力が低下して、該筒状歯車の
移動応答性が向上する。
ね部材のばね力をアシストする形になるので、該ばね部
材のばね力を可及的に小さくすることが可能になる。し
たがって、筒状歯車の特に後方向位置から前方向への移
動時における各歯間の圧接力が低下して、該筒状歯車の
移動応答性が向上する。
【図1】請求項1の発明に係る一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施例の作用を示す断面図。
【図4】請求項2の発明に係る一実施例を示す断面図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】本実施例の作用を示す断面図。
1…従動スプロケット(回転体) 1a…筒状本体 1c…インナ歯 2…カムシャフト 4…スリーブ 4b…アウタ歯 7…フロントカバー 8…筒状歯車 8a…内歯 8b…外歯 9…前側歯車構成部 9c…ピン挿通孔 10…後側歯車構成部 11…コイルスプリング(ばね部材) 12…連結ピン 14…シリンダ 16…小径ピストン 17…摺動ピン 17a…頭部 21…圧力室 23…リターンスプリング 30…大径ピストン 35…小径ピストン
Claims (2)
- 【請求項1】 機関によって回転駆動し、かつ内周にイ
ンナ歯を有する回転体と、該回転体からの回転力により
吸排気弁を作動し、かつ一端部外周にアウタ歯を有する
カムシャフトと、該回転体とカムシャフト一端部との間
に介装され、内外周に形成された少なくとも一方がはす
歯形の内外歯が前記インナ歯とアウタ歯に噛合した筒状
歯車と、軸方向へ2分割形成された前記筒状歯車の前側
歯車構成部と後側歯車構成部との間に設けられて、該両
歯車構成部を連結ピンとばね部材によって互いに接近す
る方向に付勢しつつ連結する連結手段と、前記筒状歯車
を前側歯車構成部の前端側に形成された圧力室内の油圧
と後側歯車構成部の後端側に弾装されたリターンスプリ
ングのばね力との相対圧でカムシャフト軸方向に移動さ
せる駆動機構とを備えたバルブタイミング制御装置にお
いて、 前記後側歯車構成部の前端側内部に前後方向に沿って形
成されたシリンダ内に小径ピストンを摺動自在に設ける
と共に、基端部が該小径ピストンの前端部に固定された
摺動ピンを前側歯車構成部のピン貫通孔内に摺動自在に
設け、かつ該摺動ピンの先端側頭部を小径ピストンの摺
動に伴い前側歯車構成部の前端面に係脱自在に設けたこ
とを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 【請求項2】 機関によって回転駆動し、かつ前端がフ
ロントカバーにより閉塞された筒状本体の内周にインナ
歯を有する回転体と、該回転体からの回転力により吸排
気弁を作動し、かつ一端部外周にアウタ歯を有するカム
シャフトと、該回転体とカムシャフト一端部との間に介
装され、内外周に形成された少なくとも一方がはす歯形
の内外歯が前記インナ歯とアウタ歯に噛合した筒状歯車
と、軸方向へ2分割形成された前記筒状歯車の前側歯車
構成部と後側歯車構成部との間に設けられて、該両歯車
構成部を連結ピンとばね部材によって互いに接近する方
向に付勢しつつ連結する連結手段と、前記筒状歯車を前
側歯車構成部の前端側に形成された圧力室内の油圧と後
側歯車構成部の後端側に弾装されたリターンスプリング
のばね力との相対圧でカムシャフト軸方向に移動させる
駆動機構とを備えたバルブタイミング制御装置におい
て、 前記前側歯車構成部とフロントカバーとの間に、前記圧
力室内の油圧を受ける大径ピストンを摺動自在に設ける
と共に、該大径ピストンと後側歯車構成部とを前記連結
ピンを介して直結し、かつ前記大径ピストンに、前端部
が前記圧力室に臨み、後端部が前側歯車構成部の前端面
に当接する小径ピストンを摺動自在に設けたことを特徴
とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16643294A JPH0828218A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16643294A JPH0828218A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0828218A true JPH0828218A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15831310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16643294A Pending JPH0828218A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0828218A (ja) |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16643294A patent/JPH0828218A/ja active Pending
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