JPH08288706A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents

積層型誘電体フィルタ

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JPH08288706A
JPH08288706A JP8675695A JP8675695A JPH08288706A JP H08288706 A JPH08288706 A JP H08288706A JP 8675695 A JP8675695 A JP 8675695A JP 8675695 A JP8675695 A JP 8675695A JP H08288706 A JPH08288706 A JP H08288706A
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JP
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electrode
dielectric
ground electrode
filter
resonance
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JP8675695A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fukai
徹也 深井
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Soshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Soshin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 誘電体層19を積層して成る本体の表面の一
部に設けたアース電極70、本体の内部に設けられ、一
端が上記アース電極と短絡する第一、第二の共振素子2
1,23、第一の共振素子及び第二の共振素子の一部と
誘電体層を介して対向する結合電極91、入力用電極4
1、出力用電極42、本体の表面の一部にアース電極と
絶縁して設けられ、入力用電極と短絡する入力端子部6
1、本体の表面の一部にアース電極と絶縁して設けら
れ、出力用電極と短絡する出力端子部62を備えた積層
型誘電体フィルタであって、第一、第二の共振素子2
1,23は、一対の誘電体層の各々の上面に、互いに重
なるようにに設けた1対のストリップライン71,72
と、73,74から成り、上記一対の誘電体層の上面間
の距離は500μm以下である。 【効果】 小型で導体損の小さい積層型誘電体フィルタ
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、携帯用電話機等の高
周波回路無線機器に利用する高周波回路フィルタや、ア
ンテナデュプレクサ等に好適に用いられる積層型誘電体
フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】 低周波帯におけるフィルタとしては、
集中定数素子のコイルとコンデンサから成る集中型のL
C共振回路を利用したものが一般的に用いられている。
しかし、数百MHz〜数GHzのマイクロ波帯において
は、集中定数素子のコイルやコンデンサを得ることが極
めて難しいため、通常、分布定数回路の終端を解放若し
くは短絡させて構成した共振回路を利用したものが用い
られている。このようなフィルタとしては、アース電極
とストリップ状共振素子との間に誘電体を配置して成る
積層型のフィルタが一般的である。このようないわゆる
ストリップラインを利用した積層型フィルタは比較的小
型であるため、携帯用電話機等の移動通信機器に広く用
いられている。
【0003】 図2及び図3に上記の積層型誘電体フィ
ルタの一例を示す。フィルタ1は、5層から成る誘電体
11、13、14、15、17より成る。誘電体層14
上には、共振素子21、22、23が形成され、各共振
素子21、22、23の一端はアース電極70に接続さ
れ、他端は、同じく誘電体層14上に形成された電極3
1、32、33と一定の間隔で対向する。電極31、3
2、33の他端はアース電極70に接続される。誘電体
層15上には入力用電極41が形成され、誘電体層15
を挟んで共振素子21と対向する。又、誘電体層13上
には出力用電極42が形成され、誘電体層14を挟んで
共振素子23と対向する。アース電極70は、入力端子
部61、及び出力端子部62を除くフィルタの全表面に
形成される。入力端子51は、入力端子部61内に形成
され、アース電極70と絶縁された状態で入力用電極4
1と接続される。一方、出力端子52は、出力端子部6
2内に形成され、アース電極70と絶縁された状態で出
力用電極42と接続される。
【0004】 図4に上記の積層型フィルタの等価回路
を示す。図4において、符号121、122、及び12
3は、それぞれ共振素子21、22、及び23と電極3
1、32、及び33との静電容量である。又、符号11
1及び112は、それぞれ共振素子21、及び23と入
力用電極41及び出力用電極42との静電容量である。
符号132及び133は、それぞれ、共振素子21と2
2との間、及び共振素子22と23との間の誘導結合を
示すインダクタンスであり、バンドパスフィルターを構
成する。又、共振素子21、22、23を等価変換した
ときの並列共振回路の静電容量及びインダクタンスを、
それぞれ符号211、221、231、及び符号21
2、222、232として示す。
【0005】 近年、これらの機器のさらなる小型化の
要請があり、機器内部の電子部品の実装密度が増大して
きている。そのため、上記の積層型フィルタについても
さらに小型のものの開発が待たれている。上記の積層型
フィルタにおいては、共振素子21、22、23と電極
31、32、33との間に静電容量121、122、1
23を設けることにより、フィルタの小型化をある程度
実現している。即ち、静電容量121、122、123
は、それぞれ並列共振回路の静電容量211、221、
231に付加されることになるが、共振周波数f0と並
列共振回路の静電容量C及びインダクタンスLとの間に
は、式f0=1/2π√LCで表される関係が成り立つ
ことから、一定の共振周波数f0を得ようとする場合に
は、インダクタンスLの値を小さくすることができ、従
って、共振素子21、22、及び23の長さを短くする
ことができる。
【0006】 しかし、共振素子の長さを短くしすぎる
と、共振素子同士がより強く誘導結合することによりフ
ィルタの特性が広帯域化し、所望の帯域幅を有するフィ
ルタを得ることができないという問題があった。
【0007】 上記の問題を解決するためには、例えば
図5に示すように、第一の共振素子21と第二の共振素
子23を隣接して設けるとともに、結合電極91を、誘
電体15を介してそれらと対向させることが効果的であ
る。図5に示す積層型フィルタの等価回路を図6に示
す。図6において、結合電極91を設けることにより、
結合電極91と第一の共振素子21及び第二の共振素子
23との間にそれぞれ形成される静電容量151、15
2が、第一の共振素子21と第二の共振素子23との間
の誘導結合131と並列に接続されることになる。従っ
て、これらの容量によって第一の共振素子21と第二の
共振素子23との間の誘導結合131を抑制することが
でき、共振素子の長さを短くしても、フィルタの特性が
広帯域化するのを防ぐことができる。又、第一の共振素
子21及び第二の共振素子23と結合電極91との重な
り面積及び距離を変化させることにより誘導結合131
の度合いを調整することができ、所望の帯域幅を有する
フィルタを得ることができる。
【0008】 さらに、結合電極91を設けることによ
り、第一の共振素子21と第二の共振素子23との間
に、静電容量151、152とインダクタンスから成る
並列共振回路が挿入されたことになる。この並列共振回
路のインピーダンスは、並列共振点の前後で誘導性から
容量性へと変化するので、静電容量151、152の値
を調整することにより共振素子間の結合を誘導性にも容
量性にもすることができる。いま、共振素子間の結合を
誘導性にした場合を考えると、通過帯域の高周波側に並
列共振点が存在するから通過帯域の高周波側に減衰極を
持ったフィルタが得られ、又、共振素子間の結合を容量
性にすると、通過帯域の低周波側に並列共振点が存在す
ることになり通過帯域の低周波側に減衰極を持ったフィ
ルタが得られ、いずれの場合もフィルタの減衰特性を改
善することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、結合
電極91を設けると、共振素子21、23からの電気力
線が結合電極91により遮蔽されるため、その部分は共
振素子として機能しにくくなる。入力用電極41及び出
力用電極42と共振素子との重なり部分においても同様
である。従って、導体損が大きくなるという問題があっ
た。又、所望の共振周波数を得るためには、常に共振素
子を結合電極等との重なりを補充する分だけ長くしてお
かなければならず、結合電極等は積層型フィルタのさら
なる小型化を進める上での妨げになるという問題もあっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の不都
合を解消し、従来の積層型誘電体フィルタの利点を維持
しつつ、導体損が小さいとともに、共振素子の長さがよ
り短い、小型の積層型誘電体フィルタを提供することを
その目的とする。
【0011】 即ち、本発明によれば、誘電体層を積層
して成る本体の表面の一部に設けたアース電極、本体の
内部に設けられ、一端がアース電極と短絡する第一の共
振素子、第一の共振素子に隣接して設けられ、一端がア
ース電極と短絡する第二の共振素子、第一の共振素子及
び第二の共振素子の一部と誘電体層を介して対向する結
合電極、第一の共振素子の一部と誘電体層を介して対向
する入力用電極、第二の共振素子の一部と誘電体層を介
して対向する出力用電極、本体の表面の一部にアース電
極と絶縁して設けられ、上記入力用電極と短絡する入力
端子部、本体の表面の一部にアース電極と絶縁して設け
られ、上記出力用電極と短絡する出力端子部を備えた積
層型誘電体フィルタであって、上記第一の共振素子は、
一対の誘電体層の各々の上面に、互いに重なるようにに
設けた1対のストリップラインから成り、上記第二の共
振素子は、一対の誘電体層の各々の上面に、第一の共振
素子を構成するストリップラインに隣接して、互いに重
なるように設けた他の1対のストリップラインから成
り、一対の誘電体層の上面間の距離は500μm以下で
あり、結合電極並びに入力用電極及び出力用電極が、上
記一対の誘電体層の間に介在させた他の誘電体層の上面
に設けられた積層型誘電体フィルタが提供される。
【0012】 本発明の積層型誘電体フィルタは、上記
第一の共振素子及び第二の共振素子を構成する4本のス
トリップラインの各々の解放端と、その一端において一
定の間隔で対向する4個の電極を各ストリップラインを
備える誘電体層の上面に備えてもよい。なお、上記電極
の各々はその他端において前記アース電極と短絡してい
る。又、前記他の誘電体層の上面に第一の同調容量用ア
ース電極及び第二の同調容量用アース電極を有してもよ
く、各同調容量用アース電極は、その一端においてそれ
ぞれ第一の共振素子及び第二の共振素子の開放端と誘電
体層を介して重なり、他端において前記共振素子の開放
端側にてアース電極に短絡する。
【0013】
【作用】 本発明の積層型誘電体フィルタは、図1及び
図7に示すように、多数の誘電体層11〜17を積層し
て構成された本体500、本体500の内部に隣接して
設けられた第一の共振素子21及び第二の共振素子2
3、各共振素子21、23と誘電体層13、15を介し
て対向する結合電極91、並びに第一の共振素子21及
び第二の共振素子23と、それぞれ誘電体層13、15
を介して対向する入力用電極41及び出力用電極42を
有する。本体500の表面の一部には、アース電極70
が設けられ、各共振素子21、23はその一端において
アース電極70と短絡する。又、入力用電極41及び出
力用電極42は、本体500の表面の一部にアース電極
70と絶縁して設けられた入力端子部61、及び出力端
子部62と接続される。各共振素子21、23は、2枚
の誘電体層14、15上面の相当する位置に設けた2本
のストリップライン71と72、73と74から成り、
結合電極91並びに入力用電極41、及び出力用電極4
2は、上記の2枚の誘電体層14、15間に介在させた
他の誘電体層13上面に設けられる。同調容量用アース
電極を設ける場合も同様である。ストリップライン71
〜74を設けた2枚の誘電体層14、15の上面間の距
離は500μm以下に調整されている。
【0014】 上下方向に重なる2本のストリップライ
ン71と72、73と74は、その面対向間隔が小さい
ため、その解放端側を短絡させなくても単一の共振素子
として機能する。又、結合電極91等を2本の対向する
ストリップラインの間に設けるため、電気力線の遮蔽が
無く、無負荷Qを大きくできるとともに、共振素子2
1、23の長さを短くでき、積層型フィルタ1を小型化
することができる。
【0015】 ストリップライン71〜74を設けた2
枚の誘電体層14、15の上面間の距離は500μm以
下であることが好ましいが、200μm以下であること
がより好ましい。間隔が500μmより大きい場合は、
対向する2本のストリップラインが単一の共振素子とし
て機能しにくくなるからである。
【0016】 共振素子21、23の長さを短くする
と、前述したように、共振素子同士がより強く誘導結合
しフィルタ1の特性が広帯域化する。しかし、本発明に
おいては、図8の等価回路図に示すように、結合電極9
1と4本のストリップライン71〜74各々との間に形
成される静電容量152が、共振素子21、23間の誘
導結合と並列に接続されるため、誘導結合を適宜に抑制
することができる。静電容量の調節は、各ストリップラ
イン71〜74と結合電極91との重なり面積及び距離
を変化させることにより調節できる。
【0017】 図1に示すように、各共振素子21、2
3を構成するストリップライン71〜74の各々の解放
端と一定の間隔で対向する電極31、33を、そのスト
リップラインを設けた誘電体層14、15の上面に設け
るとともに、その電極31、33の他端をアース電極7
0に短絡させることにより、共振素子21、23の長さ
を短くすることができる。
【0018】 又、図9に示すように、第一の共振素子
21とアース電極70とが短絡する本体1表面上の領域
201と、第二の共振素子23とアース電極70とが短
絡する本体1表面上の領域203との間に誘電体が露出
した領域75を設けることにより、その周辺領域を電流
が流れることによりインダクタンスが形成され、第一の
共振素子21と第二の共振素子23との誘導結合の強さ
を別個に調整できるようになる。従って、フィルタ全体
としては、帯域幅と減衰極の位置を別個に変化させるこ
とができるようになり、所望のフィルタ特性を容易に得
ることができる。
【0019】 さらに、図10に示すように、第一の共
振素子21及び第二の共振素子23の解放端と、それぞ
れ誘電体層14、16を挟んで対向する内層アース電極
81、82を設けると、図11の等価回路図に示すよう
に、第一の共振素子21の開放端と内層アース電極8
1、82との間に形成される静電容量141、142
が、第一の共振素子21を等価変換したときの並列共振
回路の静電容量211に付加され、第二の共振素子23
の開放端と内層アース電極81、82との間に形成され
る静電容量145、146が、第二の共振素子23を等
価変換したときの並列共振回路の静電容量231に付加
されることになるため、同一の共振周波数を実現するの
に必要なインダクタンスが小さくてすむことになり、共
振素子21、23の長さをさらに短くすることができ
る。又、図16に示すように、内層アース電極の代わり
に、第一の共振素子21及び第二の共振素子23の解放
端と、それぞれ誘電体層13、15を挟んで対向する同
調容量用アース電極233、234を、誘電体層13上
に設けることによっても、同様に、共振素子21、23
の長さをさらに短くすることができる。
【0020】 次に本発明の積層型誘電体フィルタの製
造法について説明する。まず、セラミックス粉末を成形
して誘電体層を作製する。次に、誘電体層の表面に導体
ペーストを塗布して、共振素子を構成するストリップラ
イン、入力用電極、出力用電極、及び結合電極等を形成
する。各々の誘電体層を積層した後、焼成して緻密化す
る。最後に、焼成して得た積層物の表面に銀電極から成
るアース電極、並びに入力端子部及び出力端子部を印刷
し、850℃にて焼き付ける。
【0021】 共振素子、入力用電極、出力用電極、及
び結合電極を形成する導体ペーストには、比抵抗の小さ
いものを用いることが好ましく、具体的にはAg系、又
はCu系の導体を用いることが好ましい。導体や内層電
極を設ける場合には、それらについても同様である。
【0022】 誘電体としては、信頼性が高く、又、誘
電率εγが大きいため小型化がしやすいセラミックス誘
電体が用いられる。但し、Ag系、又はCu系の導体を
用いる場合は、それらの融点(1100℃以下)が低
く、通常の誘電体材料と同時に焼成することは困難であ
るため、それらの融点よりも低い温度で焼成され得る誘
電体材料を用いる必要がある。又、マイクロ波フィルタ
としてのデバイスの性格上、形成される並列共振回路の
共振周波数の温度特性(温度係数)が±50ppm/℃
以下になるような誘電体材料を用いることが好ましい。
このような誘電体材料としては、例えば、コージェライ
ト系ガラス粉末とTiO2粉末、及びNd2Ti27粉末
との混合物等のガラス系のものや、BaO−TiO2
Re23−Bi23系組成(Re:レアアース成分)に
若干のガラス形成成分やガラス粉末を添加したもの、酸
化バリウム−酸化チタン−酸化ネオジウム系誘電体磁器
組成物粉末に若干のガラス粉末を添加したものがある。
【0023】
【実施例】 以下、本発明を図示の実施例を用いてさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限られ
るものではない。
【0024】(実施例1) 図10、9に上記の積層型
誘電体フィルタの一例を示す。図に示すフィルタ1にお
いて、本体500は多数の誘電体層11〜17を積層し
て構成され、第一の共振素子21及び第二の共振素子2
3は、2枚の誘電体層14、15上面の相当する位置に
設けた2本のストリップライン71と72、73と74
からそれぞれ構成されている。各ストリップライン71
〜74は、その一端において本体500の表面に設けら
れたアース電極70と短絡する。各共振素子21、23
を構成する2本のストリップライン71と72、73と
74の間の距離は500μm以下に調整されている。
【0025】 結合電極91並びに入力用電極41及び
出力用電極42は、上記の2枚の誘電体層14、15間
に介在させた他の誘電体層13上面に設けられている。
結合電極91、入力用電極41及び出力用電極42は、
各共振素子21、23と誘電体層14、15を介して対
向する。入力用電極41及び出力用電極42は、本体5
00の表面の一部にアース電極70と絶縁して設けられ
た入力端子部61、及び出力端子部62と接続されてい
る。
【0026】 電極31、33は、ストリップライン7
1〜74を設けた誘電体層14、15の上面に設けら
れ、各共振素子21、23を構成するストリップライン
71〜74の各々の解放端と一定の間隔で対向するとと
もに、他端がアース電極70に短絡している。
【0027】 内層アース電極81、82は、それぞれ
誘電体層12、16の上面に設けられ、第一の共振素子
21及び第二の共振素子23の解放端と、それぞれ誘電
体層14、16を挟んで対向するとともに、アース電極
70に短絡している。
【0028】 第一の共振素子21とアース電極70と
が短絡する本体500の表面上の領域201と、第二の
共振素子とアース電極70とが短絡する本体500の表
面上の領域203との間に誘電体が露出した領域75が
設けられている。
【0029】 なお、図12に本例のフィルタのA−
A’断面図を示す。本例のフィルタ1は縦3.2mm、
横4.5mm、高さ2mmであり、誘電体層から成る積
層体の表面に0.02mmの厚さのアース電極が設けら
れている。各共振素子を構成するストリップライン7
1、73の長さは2.6mm、両共振素子の間隔は2.
04mmとした。ストリップラインの幅は0.6mmと
したが、内層アース81、82と対向する部分は0.8
6mmとした。
【0030】 積層型誘電体フィルタの製造は以下のよ
うに行った。まず、MgO:18重量%−Al23:3
7重量%−SiO2:37重量%−B23:5重量%−
TiO2:3重量%の組成を有するガラス粉末73重量
%と、市販のTiO2粉末17重量%、Nd2Ti27
末10重量%とを十分に混合し、混合粉末を得た。な
お、Nd2Ti27粉末は、Nd23粉末とTiO2粉末
を1200℃で仮焼した後、粉砕したものを用いた。次
に、この粉末にアクリル系有機バインダー、可塑剤、ト
ルエン及びアルコール系の溶剤を加え、アルミナ玉石で
十分に混合してスラリーとした。このスラリーを、ドク
ターブレード法により0.2〜0.5mmの厚さを有す
るグリーンシートに成形し誘電体層とした。
【0031】 グリーンシートに、銀ペーストを用い、
ストリップライン、結合電極等のパターンを印刷した
後、グリーンシートを積層して900℃にて焼成し積層
体を得た。次に、積層体の表面に銀電極から成るアース
電極、並びに入力端子部及び出力端子部を印刷し、85
0℃にて焼き付け、積層型誘電体フィルタを得た。図1
3にこの積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す。図
13中、aはインピーダンス特性をリターン・ロスで示
したグラフであり、bはフィルター特性を示すグラフで
ある。
【0032】(比較例1) 実施例1と同様の材質、寸
法の積層型誘電体フィルタを、実施例1と同様の方法に
て作製した。ストリップライン、結合電極等のパターン
も実施例1のものと同一とした。但し、図14に示すよ
うに、結合電極91、並びに入力用電極41及び出力用
電極42を互いの相当する位置に設けた2枚の誘電体層
14、15を、ストリップライン71、73を設けた誘
電体層13の上下に配置した。従って、第一の共振素子
21及び第二の共振素子23は、それぞれ一本のストリ
ップライン71、73から構成されることになる。
【0033】 図15に、本例の積層型誘電体フィルタ
の周波数特性を示す。図15中、aはインピーダンス特
性をリターン・ロスで示したグラフであり、bはフィル
ター特性を示すグラフである。
【0034】 図13及び図15より、比較例のフィル
タの中心周波数は約1706MHzであるのに対し、実
施例のフィルタの中心周波数は約1566MHzである
ことがわかる。従って、実施例のフィルタにおいては、
同一の共振周波数を得るために必要な共振素子の長さ
を、比較例のフィルタより短くすることが可能となる。
【0035】 又、比較例のフィルタの帯域幅は約11
8MHz、負荷Qは14であるのに対し、実施例1のフ
ィルタの帯域幅は約103MHz、負荷Qは15である
ことがわかる。通常は、帯域幅を狭くすると、負荷Qが
大きくなり、挿入損失は大きくなるが、実施例のフィル
タにおいては、帯域幅を狭くしつつ、かつ、挿入損失を
小さくすることが可能となる。挿入損失が比較例のフィ
ルタに比べ小さくなるのは、共振素子の無負荷Qの向上
によるものであり、又、無負荷Qが大きくなるのは、共
振素子からの電気力線が遮蔽を受けないからである。
【0036】
【発明の効果】 本発明の積層型誘電体フィルタにおい
て、結合電極、入力用電極、出力用電極、及び同調容量
用アース電極は、2層構造を有する各共振素子の層間に
配置されるため、共振素子からの電気力線は、結合電極
等による遮蔽を受けず、共振素子は結合電極等との重な
り部分においても共振素子としての機能を発揮できる。
従って、結合電極等を共振素子の外側に配置した従来の
積層型誘電体フィルタと同等の帯域特性を有しつつ、さ
らに小型で導体損の小さい積層型誘電体フィルタを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層型誘電体フィルタの一例を示す
模式展開図である。
【図2】 従来の積層型誘電体フィルタの一例を示す模
式展開図である。
【図3】 従来の積層型誘電体フィルタの一例を示す斜
視図である。
【図4】 従来の積層型誘電体フィルタの一例の等価回
路図である。
【図5】 従来の積層型誘電体フィルタの他の例を示す
模式展開図である。
【図6】 従来の積層型誘電体フィルタの他の例の等価
回路図である。
【図7】 本発明の積層型誘電体フィルタの一例を示す
斜視図である。
【図8】 本発明の積層型誘電体フィルタの一例の等価
回路図である。
【図9】 本発明の積層型誘電体フィルタの一例を示す
斜視図である。
【図10】本発明の積層型誘電体フィルタの他の例を示
す模式展開図である。
【図11】本発明の積層型誘電体フィルタの他の例の等
価回路図である。
【図12】図9のA−A’線断面図である。
【図13】本発明の積層型誘電体フィルタの一例の周波
数特性を示すグラフである。
【図14】従来の積層型誘電体フィルタのさらに他の例
を示す模式展開図である。
【図15】図14のフィルタの周波数特性を示すグラフ
である。
【図16】本発明の積層型誘電体フィルタのさらに他の
例を示す模式展開図である。
【符号の説明】
1・・・フィルタ、11、12、13、14、15、1
6、17・・・誘電体層、21、22、23・・・共振素子、
31、32、33・・・電極、41・・・入力用電極、42・・
・出力用電極、51・・・入力端子、52・・・出力端子、6
1・・・入力端子部、62・・・出力端子部、70・・・アース
電極、71、72、73、74・・・ストリップライン、
75・・・誘導体露出部、81、82・・・内層アース電極、
91・・・結合電極、111、112・・・静電容量、12
1、122、123・・・静電容量、131、132、1
33・・・インダクタンス、141、142、145、1
46、151、152・・・静電容量、171・・・インダク
タンス、201、203・・・短絡領域、211・・・静電容
量、212・・・インダクタンス、221・・・静電容量、2
22・・・インダクタンス、231・・・静電容量、232・・
・インダクタンス、233・・・第一の同調容量用アース電
極、234・・・第二の同調容量用アース電極、500・・・
積層体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層を積層して成る本体の表面の一
    部に設けたアース電極、 当該本体の内部に設けられ、一端が当該アース電極と短
    絡する第一の共振素子、 当該第一の共振素子に隣接して設けられ、一端が当該ア
    ース電極と短絡する第二の共振素子、 当該第一の共振素子及び第二の共振素子の一部と誘電体
    層を介して対向する結合電極、 当該第一の共振素子の一部と誘電体層を介して対向する
    入力用電極、 当該第二の共振素子の一部と誘電体層を介して対向する
    出力用電極、 当該本体の表面の一部に当該アース電極と絶縁して設け
    られ、当該入力用電極と短絡する入力端子部、 当該本体の表面の一部に当該アース電極と絶縁して設け
    られ、当該出力用電極と短絡する出力端子部を備えた積
    層型誘電体フィルタであって、 当該第一の共振素子は、一対の誘電体層の各々の上面
    に、互いに重なるようにに設けた1対のストリップライ
    ンから成り、 当該第二の共振素子は、当該一対の誘電体層の各々の上
    面に、当該第一の共振素子を構成するストリップライン
    に隣接して、互いに重なるように設けた他の1対のスト
    リップラインから成り、 当該一対の誘電体層の上面間の距離は500μm以下で
    あり、 当該結合電極並びに入力用電極及び出力用電極が、当該
    一対の誘電体層の間に介在させた他の誘電体層の上面に
    設けられたことを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 さらに、当該第一の共振素子及び当該第
    二の共振素子を構成する4本のストリップラインの各々
    の解放端と、一定の間隔で対向する4個の電極を、各ス
    トリップラインを備える誘電体層の上面に有し、当該電
    極の各々はその一端において当該アース電極と短絡する
    請求項1に記載の積層型誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 当該他の誘電体層の上面に第一の同調容
    量用アース電極及び第二の同調容量用アース電極を有
    し、各同調容量用アース電極は、その一端においてそれ
    ぞれ当該第一の共振素子及び当該第二の共振素子の開放
    端と誘電体層を介して重なり、他端において当該共振素
    子の開放端側にてアース電極に短絡する請求項1又は2
    に記載の積層型誘電体フィルタ。
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