JPH082909A - 石油系ピッチの組成成分のh.成分或いはb.成分を夫々別々に原料として予備処理し、これ等を別々に溶剤抽出しこれ等の抽出成分を加熱加圧処理し、フラーレン▲c60▼を含有する焼成ピッチを造り、これを特殊な溶剤にてフラーレン▲c60▼を溶剤抽出し、この抽出溶液をシリカゲル系の充填層に流し込みフラーレン▲c60▼を効率良く選択的に分離精製する方法。 - Google Patents

石油系ピッチの組成成分のh.成分或いはb.成分を夫々別々に原料として予備処理し、これ等を別々に溶剤抽出しこれ等の抽出成分を加熱加圧処理し、フラーレン▲c60▼を含有する焼成ピッチを造り、これを特殊な溶剤にてフラーレン▲c60▼を溶剤抽出し、この抽出溶液をシリカゲル系の充填層に流し込みフラーレン▲c60▼を効率良く選択的に分離精製する方法。

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JPH082909A
JPH082909A JP6169885A JP16988594A JPH082909A JP H082909 A JPH082909 A JP H082909A JP 6169885 A JP6169885 A JP 6169885A JP 16988594 A JP16988594 A JP 16988594A JP H082909 A JPH082909 A JP H082909A
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Japan
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fullerene
heat
solvent
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component
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Shozo Watabe
正三 渡部
Yoshihito Suzuki
義仁 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目 的】フラーレンC60の製造方法を提供する。 【構 成】石油系ピッチの組成成分のH.成分及びB.
成分を夫々加圧高温下にて加熱処理して造る熱に極めて
安定なH.成分及びこのH.成分より造る熱に極めて安
定な立体構造のQ.S.成分等を原料として高温高圧下
にて加熱処理してフラーレンC60を含有する焼成ピッ
チを造り、焼成ピッチを別々に特殊の溶媒にてフラーレ
ンC60を選択的に抽出し、この抽出物をオクタデシル
シラン(ODS)のシリカゲルの充填物層に溶媒と共に
流し込み、その溶媒とフラーレンC60を効率良く分離
し、高温高真空下にて昇華してフラーレンC60を精製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用の分野】本発明は石油系ピッチの特定成
分(H.成分或いはB.成分)に先ず厳しい熱の予備の
処理を実施して造る熱に極めて安定なH.成分或いは
B.成分の單味を亦これ等の成分とこれ等の成分ごとに
造る熱に極めて安定な立体構造のQ S.成分との混合
物等を夫々不活性ガス或いは分解生成ガスの気流下高圧
高温にてフラーレンC60を含有する焼成ピッチを造
り、これを特殊な溶剤を用いて選択的に効率良くフラー
レンC60を抽出し、更にその分離した溶液をシリカゲ
ルの充填物を充填した管中に流し込み、その溶液よりに
フラーレンC60のみを分離し、これを更に高温高真空
下にて昇華精製してフラーレンC60を合理的に製造す
る方法を提供することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラーレンC60はサッカーボールやラ
グビーボールの様な型状をしている炭素原子が60個よ
り構成される12個の五角型と20個の六角型より型成
され、五角型同志は隣り合わない切頭5面体構造を持つ
中空多面体の全く新規の炭素の同素体であり、これを1
985年英国のクロード氏と米国のスモーリー氏等に依
って始めて発見されたが、これを固体として取り出すこ
とに数多くの研究者達の努力にもかかわらず大変困難な
ものと考えらていた。
【0003】然るにドイツのクレッチマー氏及び米国の
ハフマン氏等に依って始めて1990年に炭素棒に通電
し、アーク放電に依って抵抗加電して超高温下アーク放
電用のグラフイト棒の炭素を炭化し、そのススを冷却す
る過程に於いてそのススの中にフラーレンC60を製造
し、そのススの中にベンゼンに溶解するフラーレンC
60の存在することが発見され、それ以来フラーレンC
60の特性が急に種々研究され、その特性はカリウムを
ドーブしたフラーレンC60の物性は特に驚異的で絶体
温度20゜K以下ではそれの電気抵抗の値は殆ど零に近
く、而もフラーレンC60は半導体として光を電気に変
える変換効率も約53%と極めて高い報告もあり、フラ
ーレンC60が安価に多量に入手出来るようになり、更
にそれが工業的に入手できる様になれば、その特性も種
々研究され、全く新しい素材としてこれを利用した脚光
を浴びる商品の出現が期待さている。
【0004】フラーレンC60を多量に製造する方法と
して1990年に前述のクレッチマー氏及びハフマン氏
等の開発に依りヘリウムガス中でアーク放電に依る電極
の炭素を気化し、ガス状の炭素を冷却する過程に於てフ
ラーレンC60を生成する方法に関して、現在はその生
成する多量のススの中に製造されるフラーレンC60
製法そのもの及びその製法の合理化が色々と検討されて
いるが、そのススの中に副産されるフラーレンC6O以
外の炭素数60以上のフラーレンはフラーレンC60
製造用の原料として使用出来るとの研究報告は今迄で全
くありません。而もアーク放電に依り電極を高熱化し、
その電極の炭素その物を気化蒸発させる為に、その熱効
率は極めて悪く、その上蒸発気化された炭素に対するフ
ラーレンC60の生成収率も極めて小さく、従ってこの
電極に依るフラーレンC60の製法は工業的製法とは全
く考えられない。その為高純度のフラーレンC60を工
業的に安価に製造する方法を研究開発することが出来れ
ば、その開発に依る安価なフラーレンC60を多量に使
用し、今迄で研究されていないフラーレンC60の特性
を開発研究し、それと今迄で研究された特性を共に活用
して、全く新しい製品が多く商品化され、それ等の商品
が今後の文化及び地球の環境の改善の為に大いに貢献出
来るものと確信することが出来きる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は熱に
極めて安定なベンゼン核及びナフタリン核を多量に含有
する石油系ピッチの組成成分のH.成分或いはB.成分
を原料とする合理的なフラーレンC60の製法の為に、
脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依り副産される
石油系ピッチを減圧蒸留し、85%カットして造る初留
460℃乃至終留560℃(H.成分20.0%乃至8
0.0%、B.成分20.0%乃至80.0%、軟化点
46℃乃至64℃)を炭素数6乃至8の脂肪族炭化水素
にて溶剤抽出するH.成分(H.成分99.0%乃至1
00.0%、B.成分0%乃至1.0%、平均分子量3
10乃至360、軟化点40℃乃至50℃)を抽出し、
その抽出で得られるラフイネート(不溶分)を炭素数6
乃至8の芳香族炭化水素の溶剤抽出にて造るB.成分
(H.成分0%乃至1.0%、B.成分99.0%乃至
100.0%、平均分子量390乃至440、軟化点7
6℃乃至96℃)を抽出し、夫々別々に原料とし、不活
性ガス或いは分解生成ガスの気流下20kg/cm
至400kg/cmの加圧下目標温度300℃乃至6
00℃迄で昇温し、その温度で2時間乃至10時間の予
備の厳しい加熱処理に依ってH.成分を原料として熱に
極めて安定なH.成分とこの熱に極めて安定なH.成分
が3個熱結合して造る熱に極めて安定な立体構造のQ.
S.成分等を含有する焼成ピッチを収率75%乃至85
%で造り、これ等の焼成ピッチより炭素数6乃至8の脂
肪族炭化水素の溶剤抽出にて造る熱に極めて安定なH.
成分或いはこのH.成分とこのH.成分が3個熱結合し
て造るキノリン等の溶剤抽出にて抽出される熱に極めて
安定な立体構造のQ.S.成分との混合物等を原料とし
て不活性ガス或いは分解生成ガスの気流下50kg/c
600kg/cmの加圧下温度600℃乃至1,
200℃にて2時間乃至20時間加熱処理して、フラー
レンC60を4%乃至20%含有する焼成ピッチを収率
74%乃至84%で造り、或いは前述の如く石油系ピッ
チを炭素数6乃至88の脂肪族炭化水素の溶剤抽出して
造るラフイネートを炭素数6乃至8の芳香族炭化水素に
て溶剤抽出するB.成分を不活性ガス或いは分解生成ガ
スの気流下20kg/cm乃至400kg/cm
加圧下温度300℃乃至600℃迄で昇温し、その目標
温度で2時間乃至10時間の予備の厳しい加熱処理に依
ってB.成分を原料として熱に極めて安定なB.成分と
この熱に極めて安定なB.成分が3個熱結合して熱に極
めて安定な立体構造のQ.S.成分等を含有する焼成ピ
ッチを収率72.0%乃至77.0%で造り、この焼成
ピッチを前述の炭素数6乃至8の芳香族炭化水素の溶剤
抽出にて造る熱に極めて安定なB.成分或いはこのB.
成分とこのB.成分が3個熱結合して造るキノリン等の
溶剤抽出にて造る熱に極めて安定なQ.S.成分との混
合物等を原料として不活性ガス或いは分解生成ガスの気
流下50kg/cm乃至600kg/cmの加圧下
温度600℃乃至1,200℃にて2時間乃至20時間
の加熱処理して、フラーレンC60を4%乃至20%含
有する焼成ピッチを収率70%乃至84%で造り、この
フラーレンC60を含有する焼成ピッチをメチルアルコ
ールを5%乃至20%含有するベンゼン或いはメチルア
ルコールを5%乃至20%含有するテトラヒドロフラン
(THF)を溶剤として使用して効率良く抽出し、この
フラーレンC60等を含有するを溶液をオクタデシルシ
ラン(ODS)のシリカゲルの充填物に流し込み、シリ
カゲル系の充填物の作用に依りフラーレンC60を効率
良く分離し、更に之を高温高真空下にて昇華精製して、
フラーレンC60を工業的に安価に製造することが出来
る。
【0006】従来のフラーレンC60の製法は、ヘリウ
ムガスの如き不活性ガス中にアーク放電に依り、放電用
の電極の炭素を気化し、その超高温に依って加熱気化し
た六角型に配列された炭素の気体を冷却する過程に於い
てフラーレンC60が製造されている。併も従来の方法
はその熱効率は極めて悪く、而も従来のフラーレンC
60の製造に於いて炭素数60以上の単なるススも極め
て多く、炭素の60個のフラーレンC60の含有量は生
成物のススの中に極めて微小で、そのススの生成物より
フラーレンC60の溶剤分離は極めて困難で非能率的で
ある。
【0007】従来のフラーレンC60の製法に対して本
法はフラーレンC60製法に於いて障害となる原料の石
油系ピッチの組成成分のH.成分或いはB.成分の芳香
族化合物の側鎖のアルキル基がフラーレンC60の生成
過程に於いてフラーレンC60以外の炭素のみのススを
生成し、フラーレンC60生成分離を困難にする為、予
備の加熱処理に依り原料の石油系ピッチのH.成分或い
はB.成分の側鎖のアルキル基の炭素を極力除去した6
個の炭素の六角型の配列のベンゼン核と10個の炭素の
配列したナフタリン核の化合物を主成分とする熱に極め
て安定なH.成分を單味で亦この熱に極めて安定なH.
成分とこのH.成分が3個熱結合して造る熱に極めて安
定な立体構造のQ.S.成分等との混合物を、或いは熱
に極めて安定なB.成分を單味で、亦この熱に極めて安
定なB.成分とこのB.成分が3個熱結合して造る熱に
極めて安定な立体構造のQ.S.成分等との混合物を不
活性ガス或いは分解生成ガスの気流下高圧高温加熱処理
し、不純物の極めて少ないフラーレンC60を多く含有
する焼成ピッチをメチルアルコールを5%乃至20%含
有するベンゼン或いはメチルアルコールを5%乃至20
%含有するテトラヒドロフラン(THF)を溶媒抽出用
の溶剤として使用して効率良く分離し、この抽出液をオ
クタデシルシラン(ODS)の充填層に流し込み、フラ
ーレンC60を抽出溶液より効率良く分離し、更に之を
高温度高真空下にて昇華して生成することに依り始めて
高純度の物性の優れたフラーレンC60を合理的に安価
に多量に製造することが可能になった。
【0008】本法は石油系ピッチのH.成分及びB.成
分の精密化学分析法及びこれの成分より造られる熱に極
めて安定なH.成分及びB.成分、その他熱に極めて安
定なQ.S.成分等を原料として高温高圧下にて加熱処
理過程の生成物のスペクトル分解に依ってフラーレンC
60生成過程の生成物の化学分析法の開発研究に依って
次の事実が判明した。即ちH.成分及びB.成分を予備
の厳しい加熱処理に依って造られる熱に極めて安定な
H.成分の化学組成及びそれの化学構造、このH.成分
より造る熱に極めて安定なH.成分が3個結合して立体
構造を型成する熱に極めて安定なQ.S.成分の化学組
成及びそれの構造、亦B.成分の予備の厳しい加熱処理
に依って造られる熱に極めて安定なB.成分の化学組成
及びそれの化学構造、このB.成分より造る熱に極めて
安定なB.成分が3個結合して立体構造を型成する熱に
極めて安定なQ.S.成分の化学組成及びそれの構造も
判明し、これ等を原料として不活性ガス或いは分解生成
ガスの気流下50kg/cm乃至600kg/cm
の加圧下温度600℃乃至1,200℃にて2時間乃至
20時間加熱処理して造る熱に極めて安定なH.成分及
びこのH.成分より造る熱に極めて安定なQ.S.成分
等、亦熱に極めて安定なB,成分及びこのB.成分より
造る熱に極めて安定なQ.S.成分等を原料としてフラ
ーレンC60を製造するそれの製造過程の中間生成物の
構造を各種の吸収スペクトルに依って炭素数20或いは
28の化合物而もそれが六角型及び五角型より構成され
ることも判明し、これ等の熱に極めて安定なH.成分亦
熱に極めて安定なB.成分を原料とするフラーレンC
60の生成過程を管理してフラーレンC60を4%乃至
20%含有する焼成ピッチを収率70%乃至84%で造
り、この焼成ピッチをメチルアルコールを5%乃至20
%含有するベンゼン或いはメチルアルコールを5%乃至
20%含有するテトラヒドロフラン(THF)を溶剤と
して使用して選択的に効率良く抽出しこの抽出溶液をオ
クタデシルシラン(ODS)のシリカゲル充填層に流し
込み、フラーレンC60をその溶液より効率良く分離
し、更に之を高温高真空下にて昇華精製して始めて高純
度の物性の優れたフラーレンC60を合理的に工業的に
精製することを特徴とする方法である。
【009】石油系ピッチを炭素数6乃至8の脂肪族炭化
水素或いは芳香族炭化水素の溶剤抽出にて造るH.成分
或いはB.成分を原料として予備の厳しい加圧加熱する
反応で造る熱に極めて安定なH.成分或いはそれのQ.
S.成分、亦は熱に極めて安定なB.成分或いはそれの
Q.S.成分等を原料としてフラーレンC60を含有す
る焼成ピッチを造る加圧加熱する反応に使用する不活性
ガスは、窒素、メタン、エタン、プロパン等或いはこれ
等の混合ガス、亦更に焼成ピッチを製造する際に副生す
る分解生成ガス(その1例として水素6.0%、メタン
74.6%、エタン13.4%、プロパン3.6%、ブ
タン1.3%、ペタン0.9%、オレフイン類0.1%
等)を挙げることが出来る。
【0010】
【実施例1】脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依
り副生される石油系ピッチを減圧蒸留し、85%カット
して造る留分(初留460℃乃至終留560℃、H.成
分71.7%、平均分子量342、軟化点46℃乃至4
9℃、B.成分28.1%、平均分子量432、軟化点
92℃乃至96℃、ベンゼン不溶分0.1%以下)をヘ
プタンにて溶剤抽出して造るH.成分(H.成分99.
9%、平均分子量342、軟化点46℃乃至49℃、
B.成分0.1%以下)を原料として、焼成ピッチを製
造する際に副生する分解生成ガス(水素6.0%、メタ
ン74.6%、エタン13.4%、プロパン3.6%、
ブタン1.3%、ペンタン0.9%、オフレイン類0.
1%等)の気流下100kg/cmの加圧下温度40
0℃にて5時間加熱処理し、ベンゼン核1個及びナフタ
リン核1個に出来るだけ炭素数の少ない側鎖のアルキル
基を有する熱に極めて安定なH.成分(平均分子量26
5、軟化点36℃乃至38℃)及びこの熱に極めて安定
なH.成分が3個熱結合して立体構造を型成する熱に極
めて安定なQ.S.成分(平均分子量732、軟化点3
08℃乃至314℃)等を含有する焼成ピッチを収率8
1%で造り、この焼成ピッチをヘプタンにて溶剤抽出し
て造る熱に極めて安定なH.成分(平均分子量265、
軟化点36℃乃至38℃)を原料として前述の分解生成
ガスの気流下300kg/cmの加圧下温度1,00
0℃にて6時間加熱し、フラーレンC60を8%含有す
る熱成ピッチを収率76%で造り、この焼成ピッチをメ
チルアルコールを10%含有するベンゼンを溶媒として
フラーレンC60等を効率良く選択的に溶剤抽出しその
溶液をオクタデシルシラン(ODS)のシリカゲルの充
填層に流し込み、フラーレンC60をその溶液より効率
良く分離し、更に高温高真空下にて精製して工業的にフ
ラーレンC60を製造することが出来る。
【0011】
【実施例2】脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依
って副生される石油系ピッチを減圧蒸留し、85%カッ
トして造る留分(初留460℃乃至560℃、H.成分
71.7%、平均分子量342 軟化点46℃乃至49
℃、B.成分28.1%、平均分子量432、軟化点9
2℃乃至96℃、ベンゼン不溶分0.1%以下)をヘプ
タンにて溶剤抽出して造るH.成分(H.成分99.9
%、平均分子量342、軟化点46℃乃至49℃、B.
成分0.1%以下)を原料として、焼成ピッチを製造す
る際に副生する分解生成ガス(水素6.0%、メタン7
4.6%、エタン13.4%、プロパン3.6%、ブタ
ン1.3%、ペンタン0.9%、オフレイン類0.1%
等)の気流下100kg/cmの加圧下500℃にて
2時間加熱処理して熱に極めて安定なH.成分(平均分
子量265、軟化点36℃乃至38℃)及びこのH.成
分が3個熱結合して造る立体構造を型成する熱に極めて
安定なQ.S.成分(平均分子量732、軟化点308
℃乃至314℃)との混合物を含有する焼成ピッチを収
率81%で造り、これをヘプタンにて抽出するH.成分
とヘプタンにて抽出するラフイネート(不溶分)をキノ
リンにて溶剤抽出するQ.S.成分との混合物を前述の
分解生成ガスの気流下300kg/cmの加圧下温度
1,000℃にて6時間加熱してフラーレンC60を8
%含有する熱成ピッチを収率76%で造り、之をメチル
アルコールを10%含有するベンゼンを溶剤として溶剤
抽出し、そのフラーレンC60を分離除去した残渣の焼
成ピッチを100部に対して、H.成分を原料として予
備の厳しい加熱処理に依って造る熱に極めて安定なH.
成分(平均分子量265、軟化点36℃乃至38℃)及
びこのH.成分が3個熱結合して造るり立体構造を型成
する熱に極めて安定なQ.S.成分(平均分子量73
2、軟化点308℃乃至314℃)との混合物100部
を添加し充分混合し、この混合物を分解生成ガス(水素
6.0%、メタン74.6%、エタン13.4%、プロ
パン3.6%、ブタン1.3%、ペンタン0.9%、オ
フレイン類0.1%等)の気流下300kg/cm
加圧下1,000℃にて5時間加熱処理し、フラーレン
60を8%含有する焼成ピッチを収率82%で造り、
この焼成ピッチをメチルアルコールを10%含有するベ
ンゼンを溶剤としてフラーレンC60を選択的に溶剤抽
出し、その溶液をオクタデシルシラン(ODS)のシリ
カゲル充填層に流し込み、フラーレンC60のみ効率良
く分離し、更に之を高温高真空下にて精製して工業的に
フラーレンC60を製造することが出来る。
【0014】
【実施例3】石油系ピッチンC60のB.成分(H.成
分0.1%以下、B.成分99.9%、平均分子量43
2、軟化点92%乃至96℃)を原料とし、焼成ピッチ
を製造する際に副生する分解生成ガス(水素6.0%、
メタン74.6%、エタン13.4%、プロパン3.6
%、ブタン1.3%、ペンタン0.9%、オフレイン類
0.1%等)の気流下100kg/cmの加圧下温度
500℃にて3時間加熱処理してベンゼン核2個とナフ
タリン核1個に出来るだけ炭素数の少ない側鎖のアルキ
ル基を有する熱に極めて安定なB.成分(平均分子量3
68、軟化点82℃乃至86℃)及びこのB.成分が3
個熱結合して立体構造を型成する熱に極めて安定なQ.
S.成分(平均分子量842、軟化点350℃乃至35
5℃)等を有する焼成ピッチを収率74%で造り、この
焼成ピッチをベンゼンにて抽出する熱に極めて安定な
B.成分及びベンゼンの溶剤抽出にて造るラフイネート
(不溶分)をキノリンの溶剤抽出に依って造る熱に極め
て安定なQ.S.成分との混合物を原料として前述の分
解生成ガス(水素6.0%、メタン74.6%、エタン
13.4%、プロパン3.6%、プタン1.3%、ペン
タン0.9%、オフレイン類0.1%等)の気流下30
0kg/cmの加圧下温度1,000℃にて8時間加
熱処理してフラーレンC60を6%含有する焼成ピッチ
を収率74%で造り、この焼成ピッチをメチルアルコー
ルを10%含有するベンゼンを溶媒としてフラーレンC
60を選択的に抽出分離した残渣100部に、B.成分
を原料として予備の厳しい加熱処理に依って造る熱に極
めて安定なB.成分(平均分子量368、軟化点82℃
乃至86℃)とこのB.成分が3個熱結合して立体構造
を型成する熱に極めて安定なQ.S.成分(平均分子量
842、軟化点350℃乃至355℃)との混合物10
0部を充分混合し、これを前述の分解生成ガスの気流下
300kg/cmの加圧下1,000℃にて5時間加
熱処理し、フラーレンC60を8%含有する焼成ピッチ
を収率80%で造り、この焼成ピッチをメチルアルコー
ルを10%含有するベンゼンを溶媒としてフラーレンC
60を選択的に溶剤抽出し、その溶液をオクタデシルシ
ラン(ODS)のシリカゲルの充填層に流し込み、フラ
ーレンC60のみを効率良く分離し、更に之を高温高真
空下にて精製して工業的にフラーレンC60を精製する
ことが出来る。
【0015】
【発明の効果】脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に
依って副産される石油系ピッチ(H.成分とB.成分と
の混合物)を溶剤抽出に依ってH.成分とB.成分とに
夫々分離抽出し、夫々を先ず過激な予備の加熱処理を実
施し、石油の油種及び石油系ピッチの製法に全く関係無
く、ベンゼン核とナフタリン核を主成分とする出来るだ
け炭素数の少ないアルキル基の側鎖を有する熱に極めて
安定なH.成分を單味で、或いはこのH.成分とこの
H.成分が3個熱結合して造る立体構造を型成する熱に
極めて安定なQ.S.成分との混合物を造り、亦熱に極
めて安定なB.成分を單味で、或いはこのB.成分とこ
のB.成分が3個熱結合して造る立体構造を型成する熱
に極めて安定なQ.S.成分との混合物を夫々原料とし
て不活性ガス或いは分解生成ガスの気流下高圧高温度に
て加熱処理してフラーレンC60を4%乃至20%含有
する焼成ピッチを造り、これ等の焼成ピッチを夫々別々
に溶剤としてメチルアルコールを5%乃至20%含有す
るベンゼン或いはメチルアルコールを5%乃至20%含
有するテトラヒドロフラン(THF)の溶液を使用して
フラーレンC60選択的に溶剤抽出し、その溶液をオク
タデシルシラン(ODS)のシリカゲルの充填層に流し
込み、フラーレンC60のみを分離し、更に之を高温高
真空下にて昇華して精製し、合理的に且つ工業的に製造
することが始めて可能となった。
フロントページの続き (54)【発明の名称】 石油系ピッチの組成成分のH.成分或いはB.成分を夫々別々に原料として予備処理し、これ等 を別々に溶剤抽出しこれ等の抽出成分を加熱加圧処理し、フラーレン▲C60▼を含有する焼成ピ ッチを造り、これを特殊な溶剤にてフラーレン▲C60▼を溶剤抽出し、この抽出溶液をシリカゲ ル系の充填層に流し込みフラーレン▲C60▼を効率良く選択的に分離精製する方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1 H.成分:試料3grからn−ヘプタ
    ン150ccで温度98.4℃で抽出される成分。 2 B.成分:試料のH.成分の溶剤抽出で得られる
    H.成分不溶分(ラフイネート)からベンゼン150c
    cで温度80.1 ℃で抽出される成分。 3 Q.S.成分:前述のB.成分の溶剤抽出で得られ
    るB.成分不溶分(ラフイネート)からキノリン150
    ccで温度237℃で抽出される成分。 4 Q.i.成分:前述のQ.S.成分の溶剤抽出で得
    られるQ.S.成分不溶分(ラフイネート)と定める。 脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依り副産される
    石油系ピッチを減圧蒸留して85%カットして造る初留
    460℃乃至終留560℃(H.成分20.0%乃至8
    0.0%、B.成分20.0%乃至80.0%、平均分
    子量360乃至410、軟化点46℃乃至64℃)を炭
    素数6乃至8の脂肪族炭化水素の溶剤抽出にて得られる
    H.成分(H.成分99.0%乃至100.0%、B.
    成分0%乃至1.0%、平均分子量310乃至360、
    軟化点40℃乃至50℃)を抽出し、そのH.成分を不
    活性ガス或いは分解生成ガスの気流下20kg/cm
    乃至400kg/cmの加圧下温度300℃乃至60
    0℃迄で昇温し、その目標温度で2時間乃至10時間加
    熱する予備処理を実施し、熱に極めて安定なベンゼン核
    1個とナフタリン核1個を主成分とし出来るだけ炭素数
    の少ないアルキル基の側鎖を有する熱に極めて安定な
    H.成分(平均分子量262乃至272、軟化点36℃
    乃至40℃)とこのH.成分が3個熱結合して立体構造
    を型成する溶剤抽出で得られるラフイネートをキノリン
    等にて抽出する熱に極めて安定なQ.S.成分(平均分
    子量720乃至744、軟化点306℃乃至316℃)
    等、或いはベンゼン核3個を主成分として出来るだけ炭
    素の少ないアルキル基の側鎖を有する熱に極めて安定な
    H.成分(平均分子量304乃至312、軟化点40℃
    乃至42℃)とこのH.成分が3個熱結合して立体構造
    を型成する溶剤抽出で得られるラフイネートをキノリン
    等にて抽出する熱に極めて安定なQ.S.成分(平均分
    子量924乃至936、軟化点380℃乃至394℃)
    等を含有する焼成ピッチを収率75%乃至85%で造
    り、炭素数6乃至8の脂肪族炭化水素の溶剤抽出で得ら
    れる熱に極めて安定なH.成分(平均分子量262乃至
    272、軟化点36℃乃至40℃)を單味で、或いはこ
    の熱に極めて安定なH.成分と焼成ピッチを炭素数6乃
    至8の脂肪族炭化水素の溶剤抽出で得られるラフイネー
    トをキノリン等にて抽出するQ.S.成分(平均分子量
    720乃至744、軟化点306℃乃至316℃)との
    混合物を原料として不活性ガス或いは分解生成ガスの気
    流下50kg/cm乃至600kg/cmの加圧下
    600℃乃至1,200℃にて2時間乃至20時間加熱
    してフラーレンC60を4%乃至20%含有する焼成ピ
    ッチを収率76.0%乃至84%で造り、亦前述の加熱
    処理して造る焼成ピッチを炭素数6乃至8の脂肪族炭化
    水素の溶剤抽出で得られる熱に極めて安定なH.成分
    (平均分子量304乃至312、軟化点40℃乃至42
    ℃)を單味で、或いはこの熱に極めて安定なH.成分と
    このH.成分が3個熱結合して造る立体構造を型成する
    溶剤抽出で得られるラフイネートをキノリン等にて抽出
    する熱に極めて安定なQ.S.成分(平均分子量924
    乃至936、軟化点380℃乃至394℃)等との混合
    物を原料として不活性ガス或いは分解生成ガスの気流下
    50kg/cm乃至600kg/cmの加圧下温度
    600℃乃至1,200℃にて2時間乃至20時間加熱
    してフラーレンC60を4%乃至20%含有する焼成ピ
    ッチを収率74.0%乃至84.0%で造り、この焼成
    ピッチをメチルアルコールを5%乃至20%含有するテ
    トラヒドロフラン(THF)との混合物を溶剤として選
    択的に溶剤抽出し、分離した抽出物をオクタデシルシラ
    ン(ODS)のシリカゲルを充填した分離管中に溶剤と
    共に通過させてフラーレンC60を分離し、この分離物
    を更に高温高真空下にて昇華して精製するフラーレンC
    60の工業的製造法。
  2. 【請求項2】脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依
    り副産される石油系ピッチを減圧蒸留して造る初留46
    0℃乃至終留560℃(H.成分20.0%乃至80.
    0%、B.成分20.0%乃至80.0%、平均分子量
    360乃至410、軟化点46℃乃至64℃)を炭素数
    6乃至8の脂肪族炭化水素の溶剤抽出にて得られるラフ
    イネート(不溶分)を炭素数6乃至8の芳香族炭化水素
    の溶媒抽出にて得られるB.成分(H.成分0%乃至
    1.0%、B.成分99.0%乃至100.0%、平均
    分子量390乃至440、軟化点76℃乃至96℃)を
    抽出し、そのB.成分を不活性ガス或いは分解生成ガス
    の気流下20kg/cm乃至400kg/cmの加
    圧下温度300℃乃至600℃迄昇温し、その目標温度
    で2時間乃至10時間加熱する予備処理を実施し、熱に
    極めて安定なベンゼン核2個とナフタリン核1個を主成
    分とし出来るだけ炭素数の少ないアルキル基の側鎖を有
    する熱に極めて安定なB.成分(平均分子量362乃至
    376、軟化点80℃乃至86℃)とこの熱に極めて安
    定なB.成分が3個結合して立体構造を型成する熱に極
    めて安定なQ.S.成分(平均分子量824乃至84
    8、軟化点347℃乃至357℃)等を含有する焼成ピ
    ッチを収率72%乃至77%で造り、この焼成ピッチを
    炭素数6乃至8の芳香族炭化水素の溶剤抽出で得られる
    熱に極めて安定なB.成分(平均分子量362乃至37
    6、軟化点80℃乃至86℃)を單味で、或いはこの熱
    に極めて安定なB.成分と焼成ピッチを炭素数6乃至8
    の芳香族炭化水素の溶剤抽出で得られるラフイネートを
    キノリン等にて抽出するQ.S.成分(平均分子量82
    4乃至848、軟化点347℃乃至357℃)との混合
    物を原料として不活性ガス或いは分解生成ガスの気流下
    50kg/cm乃至600kg/cmの加圧下温度
    600℃乃至1,200℃にて2時間乃至20時間加熱
    してフラーレンC60を4%乃至20%含有する焼成ピ
    ッチを収率76%乃至84%で造り、或いは亦前述の予
    備の加熱処理して造る焼成ピッチを炭素数6乃至8の芳
    香族炭化水素の溶剤抽出で得られる熱に極めて安定なベ
    ンゼン核1個とナフタリン核2個を主成分とし出来るだ
    け炭素数の少ないアルキル基の側鎖を有する熱に極めて
    安定なB.成分(平均分子量412乃至416、軟化点
    74℃乃至76℃)を單味で、或いはこの熱に極めて安
    定なB.成分と焼成ピッチを炭素数6乃至8の芳香族炭
    化水素の溶剤抽出で得られるラフイネートをキノリン等
    にて抽出するこの熱に極めて安定なB.成分が3個結合
    して立体構造を型成する熱に極めて安定なQ.S.成分
    (平均分子量876乃至900、軟化点368℃乃至3
    78℃)との混合物を不活性ガス或いは分解生成ガスの
    気流下50kg/cm乃至600kg/cmの加圧
    下温度600℃乃至1,200℃にて2時間乃至20時
    間加熱してフラーレンC60を4%乃至20%含有する
    焼成ピッチを収率70%乃至84%で造り、これ等の焼
    成ピッチをメチルアルコールを5%乃至20%含有する
    ベンゼン或いはメチルアルコールを5%乃至20%含有
    するテトラヒドロフラン(THF)を溶剤として溶剤抽
    出し、分離した抽出物をオクタデシルシラン(ODS)
    のシリカゲルを充填した分離管中に溶剤と共に通過させ
    てフラーレンC60を分離し、この分離物を更に高温高
    真空下にて昇華して生成するフラーレンC60の工業的
    製造法。
JP6169885A 1994-06-20 1994-06-20 石油系ピッチの組成成分のh.成分或いはb.成分を夫々別々に原料として予備処理し、これ等を別々に溶剤抽出しこれ等の抽出成分を加熱加圧処理し、フラーレン▲c60▼を含有する焼成ピッチを造り、これを特殊な溶剤にてフラーレン▲c60▼を溶剤抽出し、この抽出溶液をシリカゲル系の充填層に流し込みフラーレン▲c60▼を効率良く選択的に分離精製する方法。 Pending JPH082909A (ja)

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