JPH08294623A - 流動層造粒装置における流動状態の測定装置及び該装置を用いた流動状態の制御方法 - Google Patents

流動層造粒装置における流動状態の測定装置及び該装置を用いた流動状態の制御方法

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JPH08294623A
JPH08294623A JP7125995A JP12599595A JPH08294623A JP H08294623 A JPH08294623 A JP H08294623A JP 7125995 A JP7125995 A JP 7125995A JP 12599595 A JP12599595 A JP 12599595A JP H08294623 A JPH08294623 A JP H08294623A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 流動層造粒装置で製造される製品をセンサに
よって汚染する心配がなく、また、流動室内の各高さ位
置における流動量の如き詳細なものまでも検出して、流
動状態を詳細に把握できる測定装置を提供し、併せて、
この装置を用いた流動状態の制御方法を提供する。 【構成】 流動室に熱風を吹き込むことにより粉体の造
粒、造粒物のコーティング、乾燥を行う流動層造粒装置
において、流動室の内部を水平方向に横切る光を投光す
る投光器11aと該投光器より投光されて流動室内を通
過した光を受光する受光素子12aからなる複数のセン
サ組10aをそれぞれが異なる高さとなるように配設
し、各受光素子に受光される光量の減少率に基づいて各
センサ組が配設された高さにおける粉体または造粒物の
流動量をそれぞれ検出し、流動室内の粉体または造粒物
の流動状態を全体的に測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細粒剤、顆粒剤、打錠
用顆粒等の医薬品、調味料等の食品、粉末冶金、セラミ
ック材料等の化学製品などの造粒、コーティング又は乾
燥を行う流動層造粒装置における流動状態の測定装置及
び該装置を用いた流動状態の制御方法に関する。
【従来の技術】
【0002】流動層造粒装置は、様々な産業分野で利用
されている。例えば医薬品業界においても、粉体の造
粒、造粒物のコーティング、乾燥等を1台でこなす事が
でき、また、バッチ毎に製造される製品の品質が保証し
やすく、洗浄性も優れていることから、流動層造粒装置
は広く利用されている。かかる流動層造粒装置で製造さ
れる顆粒や錠剤等について、優れたマスキング、美しい
外観、徐放機能等を与えるためには、所望の厚さで緻密
なコーティング層を造粒物の表面に再現性良く形成させ
ることが重要である。そのためには、流動室内に存在し
ている造粒物表面にコーティング液を付着させて、いわ
ゆる「濡れ」の状態を良好に保つと共に、熱風が吹き込
まれたことによって流動室内において流動する造粒物の
流動状態を所望の状態に制御する必要がある。即ち、流
動が激し過ぎると(流動状態が「過剰」であると)せっ
かく造粒物の表面に形成されたコーティング層が破壊さ
れたり、過度に圧密化されたコーティング層が形成され
ることにより、緻密性が不安定となり品質を損なうとい
った問題がある。他方、流動が不良であると(流動状態
が「不足」であると)造粒物同士が付着凝集し易くな
る。従って、流動層造粒装置において粉体や造粒物の流
動状態を常に把握すると共に、その流動状態を最適な範
囲に制御する必要がある。
【0003】従来、流動層造粒装置において粉体や造粒
物の流動状態を測定する手段として次のものが知られて
いる。
【0004】(1)粉体が流動している流動室の上部に
超音波センサを設置し、該センサによって流動室の内部
で流動している粉体の高さを計測する手段。「転動流動
層を用いた顆粒感冒剤造粒プロセスの自動化」第9回製
剤と粒子設計シンポジウム 講演要旨集、98(199
2)大阪府立大学錦野哲ら
【0005】(2)アコースティックエミッションを用
いて流動室の内部で流動している粉体の高さと流動性を
計測する手段。「流動層造粒機における顆粒粒径のファ
ジィー制御」第10回製剤と粒子設計シンポジウム講演
要旨集、124(1993)ホソカワミクロン(株)辻
本ら
【0006】(3)圧力損失の分散値と目標値からの偏
差によって流動状態を測定し、流動室への熱風の供給量
を調整することによって流動室の内部で流動している粉
体の高さをファジィー制御する手段。「流動層へのファ
ジィー制御の適用」山口大学工学部研究報告 40、4
5(1989)山口大学森元ら
【0007】(4)流動室における圧力損失値を計測
し、流動室に供給される熱風が通過する目皿板を複数枚
重ねることにより流動状態を調整する手段。「テーパ付
き流動層の流動特性に及ぼす分散板構造の影響」粉体工
学会誌 29、4(1992)エーザイ(株)岡田ら
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手段は
何れも、センサが流動室の内部に設置されるため、流動
層造粒装置で製造される製品を汚染する心配がある。ま
た、従来の手段は流動室内において流動している粉体や
造粒物の高さは測定できるが、流動室内の各高さ位置に
おける流動量の如き詳細なものまでは検出しておらず、
流動状態を詳細に把握できないといった難点がある。
【0009】本発明の目的は以上のような課題を解決
し、流動層造粒装置で製造される製品をセンサによって
汚染する心配がなく、また、流動室内の各高さ位置にお
ける流動量の如き詳細なものまでも検出して、流動状態
を詳細に把握できる測定装置を提供し、併せて、この装
置を用いた流動状態の制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、流動室
に熱風を吹き込むことにより粉体の造粒、造粒物のコー
ティング、乾燥を行う流動層造粒装置において、流動室
の内部を水平方向に横切る光を投光する投光器と該投光
器より投光されて流動室内を通過した光を受光する受光
素子からなる複数のセンサ組をそれぞれが異なる高さと
なるように配設し、各受光素子に受光される光量の減少
率に基づいて各センサ組が配設された高さにおける粉体
または造粒物の流動量をそれぞれ検出し、流動室内の粉
体または造粒物の流動状態を全体的に測定する構成とし
たことを特徴とする流動層造粒装置における流動状態の
測定装置が提供される。
【0011】また、本発明によれば、以上の測定装置を
用いて流動室内の粉体または造粒物の流動状態を測定し
て該測定値を予め設定しておいた目標範囲と比較するこ
とにより流動状態を判定し、流動状態が「過剰」となっ
ている時は流動室に吹き込む熱風の供給量を減らし、流
動状態が「不足」となっている時は流動室に吹き込む熱
風の供給量を増やすように制御することを特徴とする流
動層造粒装置における流動状態の制御方法が併せて提供
される。
【0012】
【作用】流動室の各高さに配設されたセンサ組の投光器
から流動室の内部を水平方向に横切る光をそれぞれ投光
すると共に、流動室内を通過した光を各受光素子でそれ
ぞれ受光する。ここで、流動室の内部において、もし当
該センサ組が配設されている高さにおいて粉体もしくは
造粒物(以下「造粒物等」という)が流動している場合
には、投光器から投光された光が造粒物等にぶつかるこ
とにより影が形成されることとなるので、受光素子に受
光される光の光量は減少する。即ち、各受光素子に受光
される光量の減少率は、各センサ組が配設された高さに
おいて流動している造粒物等の量に比例している。この
ように、各受光素子で受光された光量の減少率に基づい
て各センサ組が配設された高さにおける流動室内の造粒
物等の流動量をそれぞれ検出し、流動室内の造粒物等の
流動状態を全体的に測定することが可能となる。
【0013】こうして流動室内における造粒物等の流動
状態を測定したら、その測定値を予め設定しておいた目
標範囲と比較することにより流動状態が適正なものか否
かを判定する。そして、流動状態が「過剰」となってい
る時は流動が激し過ぎると判断し、流動室に吹き込む熱
風の供給量を減らすように制御する。一方、流動状態が
「不足」となっている時は流動が不良であると判断し、
流動室に吹き込む熱風の供給量を増やすように制御す
る。以上のようにして、流動層造粒装置における造粒物
等の流動状態を常に詳細に把握し、その流動状態を最適
な範囲に制御する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1に示
す流動層造粒装置1にあっては、逆円錐型の流動室2の
下方に目皿板を介して熱風チャンバー3が形成される。
図示はしないが、流動室2の内部には、造粒物を製造す
る原料である粉体、もしくは該粉体によって製造された
造粒物が充填されると共に、それら造粒物等にコーティ
ング液などを噴射するスプレーノズルが流動室内に設け
られる。熱風チャンバ3には給気ブロワ5及び熱交換器
6で生成された清浄な熱風が供給され、その熱風は流動
室2の内部に吹き込まれる。また、流動室2の上方には
バグフィルタ7を介して排気チャンバ8が装着され、該
排気チャンバ8内の排気は排気ブロワ9によって排出さ
れる。
【0015】流動室2の側面には複数のセンサ組10・
・・が、それぞれ異なる高さとなるように配設される。
図示の実施例では下から順に3つのセンサ組10a、1
0b、10cが装着されており、センサ組10aは低い
位置に配設され、センサ組10bは中間の高さに配設さ
れ、センサ組10cは高い位置に配設されている。セン
サ組10aは、流動室2の内部を水平方向に横切る光を
投光する投光器11aと、該投光器11aより投光され
て流動室2内を通過した光を受光する受光素子12aで
構成される。同様に、センサ組10bは、水平光を投光
する投光器11bとその光を受光する受光素子12bで
構成され、センサ組10cは、水平光を投光する投光器
11cとその光を受光する受光素子12cで構成されて
いる。
【0016】図示の実施例では、投光器11a、11
b、11cはパルス幅が約30μmのレーザ光を投光す
る半導体レーザで構成され、また、受光素子12a、1
2b、12cはレーザ光を受けることにより、その受光
量に比例した大きさの電圧を出力する。図2に示される
ように、投光器11a、11b、11cから投光された
レーザ光は投光器側レンズ13a、13b、13cを介
して平行光にされて流動室2の内部に送り出され、更に
流動室2の内部を通過したレーザ光は受光側レンズ14
a、14b、14cを介して受光素子12a、12b、
12cに集光される。従って図1において、もし流動室
2の内部で、例えばセンサ組10aが配設された低い位
置において造粒物等が流動している場合には、投光器1
1aから投光された光がそれらにぶつかることにより影
が形成されることとなるので、受光素子12aに集光さ
れる光の光量はその影が形成された分、即ち、流動室2
内の低い位置において流動している造粒物等の流動量に
比例して減少する。このように、各受光素子12a、1
2b、12cに受光される光量の減少率に基づいて、各
センサ組10a、10b、10cが配設された高さ、即
ち、流動室2内の低い位置と、中間の高さの位置と、高
い位置における造粒物等の流動量を、それぞれ個別に検
出することによって、流動室2内の造粒物等の流動状態
を詳細に測定することが可能である。
【0017】受光素子12a、12b、12cのそれぞ
れは処理制御部16に接続され、流動室2内の造粒物等
の流動状態がこの処理制御部16に入力される。処理制
御部16においては、流動室2内の造粒物等の流動状態
の好ましい目標範囲が予め設定される。そして、処理制
御部16では、受光素子12a、12b、12cによっ
てそれぞれ検出され、測定された流動室2内の全体的な
流動状態と目標範囲との比較が行われる。そして、流動
室2内の実際の流動状態が目標範囲を超えているときは
流動状態が「過剰」と判断され、ブロワ5の稼働を減少
させる命令が発せられる。一方、実際の流動状態が目標
範囲に満たないときは流動状態が「不足」と判断され、
給気ブロワ5の稼働を増加させる命令が発せられる。こ
うして処理制御部16で発せられた命令は稼働電圧とな
ってインバータ17を介して熱風の給気ブロワ5に入力
され、流動室2に吹き込まれる熱風の供給量が制御され
る。
【0018】さて、以上のような流動層造粒装置1にお
いて、給気ブロワ5及び熱交換器6で生成した清浄な熱
風を熱風チャンバ3から流動室2に吹き込むことによ
り、流動室2内部で造粒物等を流動させながらスプレー
ノズルからコーティング液等を噴射することによって、
粉体の造粒もしくは造粒物のコーティングを行う。そし
て、流動室2の側面に装着した3つのセンサ組10a、
10b、10cの各投光器11a、11b、11cから
パルス幅約30μmのレーザ光をそれぞれ投光し、該レ
ーザ光を流動室2の内部を水平方向に横切るように投光
する。
【0019】ここで、流動室2に吹き込まれている熱風
の量が不十分である場合には、流動室2内で流動される
造粒物等の分布は例えば図3の曲線20で示されるよう
な状態となる。即ち、熱風の量が不十分であるために造
粒物等の流動高さhは低い位置の投光器11aから投光
された光のみを遮光できる高さであり、中間の高さの投
光器11bと、高い位置の投光器11cから投光された
光は何れも遮光することができない。従って、センサ組
10aにおいては、投光器11aから投光された光が造
粒物等にぶつかることにより影が形成されることとなる
ので、受光素子12aに集光される光の光量は、その影
が形成された分、即ち、流動室2内の低い位置において
流動している粉体または造粒物の流動量に比例して減少
する。しかし、センサ組10bとセンサ組10cにおい
ては、造粒物等による影は形成されず、受光素子12b
及び受光素子12cに集光される光の光量は、何れも減
少しない。
【0020】一方、流動室2に吹き込まれる熱風の量が
適当である場合には、流動室2内で流動される造粒物等
の分布は例えば図4の曲線21で示されるような状態と
なる。即ち、熱風の量が適当であるために造粒物等の流
動高さhは低い位置の投光器11aから投光された光
と、中間の高さの投光器11bから投光された光の両方
を遮光できる高さであり、高い位置の投光器11cから
投光された光だけは遮光することができない。従って、
センサ組10aとセンサ組10bにおいては、投光器1
1a及び投光器11bから投光された光が造粒物等にぶ
つかることにより影が形成されることとなるので、受光
素子12a及び受光素子12bに集光される光の光量
は、その影が形成された分、即ち、流動室2内の低い位
置と中間の高さの位置において流動している粉体または
造粒物の流動量にそれぞれ比例して減少する。しかし、
センサ組10cにおいては、造粒物等による影は形成さ
れず、受光素子12cに集光される光の光量は減少しな
い。
【0021】更に、流動室2に吹き込まれる熱風の量が
多すぎる場合には、流動室2内で流動される造粒物等の
分布は例えば図5の曲線22で示されるような状態とな
る。即ち、熱風の量が多すぎるために造粒物等の流動高
さhは低い位置の投光器11aから投光された光と、中
間の高さの投光器11bから投光された光と、高い位置
の投光器11cから投光された光の全部を遮光できる高
さである。従って、センサ組10aとセンサ組10bと
センサ組10cにおいて、投光器11a、投光器11b
及び投光器11cから投光された光が造粒物等にぶつか
ることにより影が形成されることとなるので、受光素子
12a、受光素子12b及び受光素子12cに集光され
る光の光量は、その影が形成された分、即ち、流動室2
内の低い位置と中間の高さの位置と高い位置において流
動している粉体または造粒物の流動量にそれぞれ比例し
て減少する。
【0022】しかして、以上のように各センサ組10
a、10b、10cが配設された高さにおける流動室2
内の造粒物等の流動量が、各受光素子12a、12b、
12cで受光される光量の減少率変化としてそれぞれ検
出され、各受光素子12a、12b、12cはその減少
率、即ち造粒物等の流動量に比例して降下した電圧をそ
れぞれ出力する。こうして流動室2内の造粒物等の流動
状態が全体的に測定され、電圧信号となって処理制御部
16に流動状態が入力される。
【0023】処理制御部16においては、流動室2内の
造粒物等の流動状態の好ましい目標範囲が予め設定され
ている。この目標範囲は、例えば「各受光素子12a、
12b、12cで検出される光量の減少率が、受光素子
12aは80%以上、受光素子12bは30〜70%の
範囲、受光素子12cは20%以下」といったように、
それぞれの受光素子毎に好ましい受光量範囲を設定して
おくのも良いし、あるいは、「受光素子12a、12
b、12cで検出される光量の減少率が全部で200%
以上となる範囲」といったように、受光素子全体で目標
範囲を設定しておくのも良い。
【0024】あるいはまた、図4の曲線21で示される
ような、「受光素子12a及び受光素子12bで検出さ
れる光量は減少するが、受光素子12cで検出される光
量は減少しない場合」を流動状態の好ましい目標範囲と
し、図3の曲線20で示されるような、「受光素子12
aで検出される光量のみが減少し、受光素子12b及び
受光素子12cで検出される光量は減少しない場合」は
流動状態が「不足」した状態と判定し、図5の曲線22
で示されるような、「受光素子12a、受光素子12b
及び受光素子12cで検出される光量が何れも減少した
場合」は流動状態が「過剰」な状態と判定するといった
ように、具体的な数値による目標範囲は定めずに、各高
さにおいて光量が減少するか否かによってデジタル的に
判定できるような目標範囲を設定しても良い。
【0025】そして、処理制御部16では、受光素子1
2a、12b、12cによって検出され、測定された流
動室2内全体の造粒物等の流動状態と目標範囲との比較
が行われる。そして、流動室2内の実際の流動状態が目
標範囲を上回っているときは流動状態が「過剰」と判断
し、給気ブロワ5の稼働を減少させる命令が発せられ
る。一方、実際の流動状態が目標範囲を下回っていると
きは流動状態が「不足」と判断し、給気ブロワ5の稼働
を増加させる命令が発せられる。こうして処理制御部1
6で発せられた命令は稼働電圧となってインバータ17
を介して熱風の給気ブロワ5に入力され、流動室2に吹
き込まれる熱風の供給量が制御される。以上のようにし
て流動層造粒装置1における造粒物等の流動状態を常に
把握し、その流動状態を常に最適な範囲に制御すること
が可能となる。
【0026】次に、以上のような流動層造粒装置におい
て、実際に測定装置を構成して流動室内における造粒物
の流動状態を測定した結果を開示する。投光器及び受光
素子からなる三つのセンサ組を流動室の側面にそれぞれ
異なる高さとなるように配設した。各センサ組の高さは
次の通りである。 低い位置に配設されたセンサ組 :流動室底部の目皿板
から10cm 中間の高さに配設されたセンサ組:流動室底部の目皿板
から12cm 高い位置に配設されたセンサ組 :流動室底部の目皿板
から16cm
【0027】測定に用いた各機材等は以下の通りであ
る。 各センサ組(投光器及び受光素子):キーエンス製のレ
ーザ判別センサ LX2−03 処理制御部 :Apple社製コンピュータ 波形処理ソフト:Lab VIEW 2(National Instruments製)
【0028】先ず、流動室の中間の高さ(流動室底部の
目皿板から12cm)に配設されたセンサ組(図1では
センサ組10b)の投光器(11b)から、パルス幅が
約30μmのレーザ光を、流動室の内部を水平方向に横
切るようにして投光しながら、流動室内において粒径1
mm程度の顆粒を流動させることにより、流動室の中間の
高さにおける顆粒の流動量を検出した。検出に際し、給
気ブロワの稼働力を調整することによって流動室内に吹
き込む熱風の供給量を30〜100m3/hrの範囲で種
々変化させた。そして、投光器(11b)から投光され
て流動室内を通過したレーザ光をセンサ組(10b)の
受光素子(12b)において受光し、受光された光量の
減少率と熱風の供給量の関係を調べた。
【0029】その結果、図6〜図11のグラフに示され
る関係を得た。図6は流動室内への熱風供給量が30m
3/hrの場合であり、顆粒は殆ど流動せず、流動状態は
「不足」であった。図7は流動室内への熱風供給量が3
5〜45m3/hrの場合であり、顆粒は緩やかに流動し
たが、流動状態はまだ「不足」であった。一方、図8は
流動室内への熱風供給量が45〜50m3/hrの場合で
あり、また、図9は流動室内への熱風供給量が55〜7
0m3/hrの場合であり、何れの場合も顆粒は良好に流
動した。図10は流動室内への熱風供給量が75〜85
3/hrの場合であり、また、図11は流動室内への熱
風供給量が90〜100m3/hrの場合であるが、これ
らは何れも顆粒は激しく流動し、流動状態が「過剰」と
なった。
【0030】図6〜図11の結果から、流動室内への熱
風供給量を30〜100m3/hrの範囲で徐々に増やし
ていくと、センサ組(10b)の受光素子(12b)で
受光される光量の減少率は次第に増加し、顆粒の流動状
態は「不足」している領域(図6、図7)から良好な流
動状態(図8、図9)を経て、更に、流動状態が「過
剰」な領域(図10、図11)へと変化することが分か
った。
【0031】次に、流動室側面にそれぞれ高さが異なる
ように配設された3つのセンサ組(図1ではセンサ組1
0a、10b、10c)の各投光器(11a、11b、
11c)から、パルス幅が約30μmのレーザ光を、流
動室の内部を水平方向に横切るようにしてそれぞれ投光
し、流動室内において粒径1mm程度の顆粒(エアロマチ
ック)を流動させることにより、流動室の各高さにおけ
る顆粒の流動量を、各受光素子(12a、12b、12
c)によって、光量の減少率としてそれぞれ検出した。
なお、流動室内への熱風供給量は55〜65m3/hrに
設定した。
【0032】その結果、図12〜図14のグラフに示さ
れる関係を得た。図12は高い位置(流動室底部の目皿
板から16cm)に配設されたセンサ組(10c)の受
光素子(12c)で検出された光量の減少率を示し、ま
た、図13は中間の高さ(流動室底部の目皿板から12
cm)に配設されたセンサ組(10b)の受光素子(1
2b)で検出された光量の減少率を示し、更に、図14
は低い位置(流動室底部の目皿板から10cm)に配設
されたセンサ組(10a)の受光素子(12a)で検出
された光量の減少率を示している。
【0033】そして、図12〜図14の結果から、次の
ことが分かった。流動室内への熱風供給量は55〜65
3/hrの条件下では、目皿板から10cmの位置では
図14に示されるように光量の減少率が100%に近
く、顆粒はほとんど流動している。また、目皿板から1
6cmの位置では図12に示されるように光量の減少率
は低く、顆粒があまり飛んでこない。
【0034】次に、先に示した測定装置を用いて実際に
測定した流動室内の顆粒の流動状態と目標範囲を処理制
御部のコンピュータで比較して流動状態が適当か否かを
判定した。そして、流動状態が「過剰」と判定された時
は、給気ブロワの稼働を減少させる命令を処理制御部か
ら発して流動室に吹き込む熱風の供給量を減らした。一
方、流動状態が「不足」と判定された時は給気ブロワの
稼働を増加させる命令を処理制御部から発して流動室に
吹き込む熱風の供給量を減らすように制御して顆粒に対
するコーティング操作を行った。
【0035】以上のように自動制御を行いながらコーテ
ィング操作を連続的に行ったところ、コーティング操作
中に造粒物同士が付着凝集することなく、操作を円滑に
行なうことができた。この実験例で得られた製品は優れ
たマスキング、美しい外観、徐放機能等を備えていた。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、センサを流動室の外部
に設置できるため製品汚染の心配がなく、また、流動室
内の各高さ位置における流動量の如き詳細なものまでも
検出して流動状態を詳細に把握できるといった優れた特
徴がある。従って、本発明によれば流動層造粒装置を利
用したコーティング操作を好適に実施でき、優れたマス
キング、美しい外観、徐放機能等を備えたコーティング
性状の良い製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる流動層造粒装置の説明
【図2】センサ組の説明図
【図3】流動室内で流動される造粒物等の分布図
【図4】流動室内で流動される造粒物等の分布図
【図5】流動室内で流動される造粒物等の分布図
【図6】流動室内に吹き込む熱風の供給量を30m3/h
rとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図7】流動室内に吹き込む熱風の供給量を35〜45
3/hrとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図8】流動室内に吹き込む熱風の供給量を45〜50
3/hrとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図9】流動室内に吹き込む熱風の供給量を55〜70
3/hrとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図10】流動室内に吹き込む熱風の供給量を75〜8
5m3/hrとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図11】流動室内に吹き込む熱風の供給量を90〜1
00m3/hrとした場合の光量の減少率を示すグラフ図
【図12】流動室内に吹き込む熱風の供給量を55〜6
5m3/hrとした場合の高い位置に配設されたセンサ組
で検出された光量の減少率を示すグラフ図
【図13】流動室内に吹き込む熱風の供給量を55〜6
5m3/hrとした場合の中間の高さに配設されたセンサ
組で検出された光量の減少率を示すグラフ図
【図14】流動室内に吹き込む熱風の供給量を55〜6
5m3/hrとした場合の低い位置に配設されたセンサ組
で検出された光量の減少率を示すグラフ図
【符号の説明】
1 流動層造粒装置 2 流動室 10a、10b、10c センサ組 11a、11b、11c 投光器 12a、12b、12c 受光素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動室に熱風を吹き込むことにより粉体
    の造粒、造粒物のコーティング又は乾燥を行う流動層造
    粒装置において、流動室の内部を水平方向に横切る光を
    投光する投光器と該投光器より投光されて流動室内を通
    過した光を受光する受光素子からなる1以上のセンサ組
    をそれぞれが異なる高さとなるように配設し、各受光素
    子に受光される光量の減少率に基づいて各センサ組が配
    設された高さにおける粉体または造粒物の流動量をそれ
    ぞれ検出し、流動室内の粉体または造粒物の流動状態を
    全体的に測定する構成としたことを特徴とする流動層造
    粒装置における流動状態の測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の測定装置を用いて流動室内の
    粉体または造粒物の流動状態を測定して該測定値を予め
    設定しておいた目標範囲と比較することにより流動状態
    を判定し、流動状態が「過剰」となっている時は流動室
    に吹き込む熱風の供給量を減らし、流動状態が「不足」
    となっている時は流動室に吹き込む熱風の供給量を増や
    すように制御することを特徴とする流動層造粒装置にお
    ける流動状態の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012148251A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Toyota Motor Corp 流動層装置
JP2012148228A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Toyota Motor Corp 流動層装置
CN109297864A (zh) * 2018-10-08 2019-02-01 浙江大学 一种粘性颗粒流化床的检测方法

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