JPH08295690A - クロメン化合物 - Google Patents

クロメン化合物

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JPH08295690A
JPH08295690A JP7102174A JP10217495A JPH08295690A JP H08295690 A JPH08295690 A JP H08295690A JP 7102174 A JP7102174 A JP 7102174A JP 10217495 A JP10217495 A JP 10217495A JP H08295690 A JPH08295690 A JP H08295690A
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JP
Japan
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group
compound
chromene
general formula
groups
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Application number
JP7102174A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hara
忠司 原
Junji Momota
潤二 百田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Publication of JPH08295690A publication Critical patent/JPH08295690A/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 3位の位置にナフチル基およびフェニル基を
有し、しかもh位でベンゼン環が縮合した基本構造を有
するかまたはピラン環のb位に不飽和複素環が縮合した
基本構造を有するクロメン化合物とそれからなるフォト
クロミック材に関する。 【効果】 優れたフォトクロミック性を有し、濃い発色
濃度と速い退色速度を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽光もしくは水銀灯
の光のような紫外線を含む光で着色もしくは濃色した形
態に変化し、その変化が可逆的で、高い発色濃度を有し
且つ無色状態へ戻る速度(以下、退色速度という)が速
い性質を示す新規なクロメン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
を引いてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射を止めて暗所におくと元の色
にもどる可逆作用のことである。この性質を有する化合
物は、フォトクロミック化合物と呼ばれ従来からいろい
ろな化合物が合成されてきたが、その構造には特別な共
通性は認められない。
【0003】USP3567605には下記構造のクロ
メン化合物が記載されている。
【0004】
【化4】
【0005】このクロメン化合物は室温付近(20〜3
0℃)において、フォトクロミック性を示すものの、紫
外線を照射したときの発色濃度は低く実用的ではない。
【0006】また、USP9300873には下記構造
のクロメン化合物が開示されている。
【0007】
【化5】
【0008】この化合物は上記USP3567605記
載化合物に比べ、発色濃度は増加したものの、退色速度
は遅く、実用的には満足のいく物ではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、室温付
近での発色濃度が高く、しかも退色速度の速いフォトク
ロミック化合物を得るため鋭意研究を行った。
【0010】
【課題を解決するための手段】その結果、新規なクロメ
ン化合物の合成に成功し、該クロメン化合物は、室温付
近及び室温以上での発色濃度が高く、しかも退色速度が
速い性質を示すことを見いだし、本発明を完成させるに
いたった。
【0011】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0012】
【化6】
【0013】{但し、R1、R2およびR3は、同種また
は異種の水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ル基、アラルキル基、ハロゲン原子またはシアノ基であ
り、R4およびR5は、同種または異種の水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、ア
シル基、シアノ基、アミノ基、アシロキシ基、ベンゾイ
ロキシ基またはハロゲン原子であり、a、b、cおよび
nは、各置換基の個数を示し、各々1または2の整数で
ある。}で表されるクロメン化合物に関する。
【0014】または、下記一般式(2)
【0015】
【化7】
【0016】{但し、
【0017】
【化8】
【0018】は、置換若しくは非置換の不飽和複素環基
であり、R1、R2およびR3は、同種または異種の水素
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラル
キル基、ハロゲン原子またはシアノ基であり、a、bお
よびcは、各置換基の個数を示し、各々1または2の整
数である。}で表されるクロメン化合物に関する。
【0019】他の発明は、上記いずれかのクロメン化合
物よりなるフォトクロミック材である。
【0020】上記一般式(1)または(2)中、R1、
R2およびR3は、同種または異種の水素原子、アルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子またはシアノ基である。
【0021】上記のアルキル基及びアルコキシ基は特に
限定されないが、一般には炭素数1〜10、好ましくは
1〜4であることが好適である。このアルキル基をより
具体的に例示するとメチル基、エチル基、イソプロピル
基等であり、アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、イソプロピルオキシ基である。また、上記のア
リール基は炭素数6〜10であることが好ましく、具体
的に例示すると、フェニル基、ナフチル基等であり、ア
ラルキル基としては、炭素数7〜14であることが好ま
しく、具体的にはベンジル基、フェニルエチル基、フェ
ニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。ハ
ロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素等が挙げられ
る。
【0022】一般式(1)または(2)中、aは置換基
R1の個数を、bは置換基R2の個数をおよびcは置換基
R3の個数を示し、各々は1または2の整数である。
【0023】置換基R1、R2およびR3の置換位置は特
に制限されないが、R1は一般式(1)中のフェニル基
のoまたはp位に、R2はナフチル基の1または3位に
置換された化合物が、発色濃度が高いので好ましい。
【0024】上記一般式(1)中、R4およびR5は、同
種または異種の水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アラルキル基、アシル基、シアノ基、アミ
ノ基、アシロキシ基、ベンゾイロキシ基またはハロゲン
原子である。
【0025】一般式(1)中のアルキル基及びアルコキ
シ基は特に限定されないが、一般には炭素数1〜10、
好ましくは1〜4であることが好適である。このアルキ
ル基を具体的に例示するとメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基等が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基等が挙げら
れ、また、アリール基は炭素数6〜10であることが好
ましく、具体的に例示すると、フェニル基、ナフチル基
等であり、アラルキル基としては、炭素数7〜14であ
ることが好ましく、具体的にはベンジル基、フェニルエ
チル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。アシル基は
特に限定されないが、一般には炭素数2〜10、好まし
くは2〜7であることが好適である。このアシル基を具
体的に例示するとアセチル基、プロピオニル基、ベンゾ
イル基等が挙げられる。
【0026】一般式(1)中のアミノ基は特に限定され
ないが、好適には、一般式
【0027】
【化9】
【0028】〔但し、R6およびR7は、同種または異種
の水素原子、アルキル基、アリール基またはアラルキル
基で示される基であるか、または、一般式
【0029】
【化10】
【0030】{但し、R8およびR9は同種または異種の
アルキレン基であり、Xは酸素原子、イオウ原子または
下記式
【0031】
【化11】
【0032】(但し、R10はアルキル基である。)で示
される基である。}〕で表されるアミノ基が用いられ
る。
【0033】上記アミノ基の一般式中、R6、R7、R10
で示されるアルキル基としては、特に制限されないが、
一般的には炭素数1〜20、好ましくは、1〜4である
ことが好適である。具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、またはブチル基等が挙げられる。アリール
基としては炭素数6〜10であることが好ましく、具体
的には、フェニル基またはナフチル基等が挙げられる。
アラルキル基としては炭素数7〜14であることが好ま
しく、具体的には、ベンジル基、フェニルエチル基、フ
ェニルプロピルまたはナフチルメチル基等が挙げられ
る。R8およびR9で示されるアルキレン基としては、特
に制限されないが、一般的には炭素数1〜4、好ましく
は、1〜2であることが好適である。具体的にはメチレ
ン基、エチレン基等が挙げられる。
【0034】好適なアミノ基を具体的に例示すると、メ
チルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブ
チルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチル
アミノ基、メチルエチルアミノ基、エチルプロピルアミ
ノ基メチルブチルアミノ基、フェニルエチルアミノ基、
フェニルメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、フェニ
ルナフチルアミノ基、ベンジルメチルアミノ基、ベンジ
ルエチルアミノ基、フェニルベンジルアミノ基、ジベン
ジルアミノ基、ナフチルメチルエチルアミノ基、ピペリ
ジノ基、ピロリジノ基ピペラジノ基、メチルピペラジノ
基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、アジリジノ基、
チアゾリジノ基またはインドリノ基等が挙げられる。中
でも、ピペリジノ基、ピペラジノ基、メチルピペラジノ
基またはモルホリノ基が特に好ましい。一般式(1)中
のアシロキシ基としては特に限定されないが、一般的に
は炭素数2〜10、好ましくは2〜5であることが好適
である。具体的にはアセトキシ基、プロポキシ基等が挙
げられる。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素
等が挙げられる。
【0035】一般式(1)中、nは置換基R5の個数を
示し1または2の整数である。
【0036】前記一般式(2)中、
【0037】
【化12】
【0038】で示される基は、置換もしくは非置換の不
飽和複素環基である。複素環基としては、酸素、イオ
ウ、窒素原子を含む5員環、6員環またはこれらにベン
ゼン環が縮合した炭素数4〜10の複素環基を挙げるこ
とができる。具体的には、ピリジン環、キノリン環、ピ
ロリン環等の含窒素複素環;フラン環およびベンゾフラ
ン環等の含酸素複素環;チオフェン環およびベンゾチオ
フェン環等の含イオウ複素環から誘導される2価の基を
挙げることができる。また、上記の不飽和複素環基に、
アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル
基、アシル基、ベンゾイロキシ基、ニトロ基、シアノ
基、トリフルオロメチル基、アミノ基、アシロキシ基、
ハロゲン原子等が、1個または2個以上置換した不飽和
複素環基を挙げることができる。
【0039】これら不飽和複素環基の置換基としては、
前記一般式(1)中の置換基R1〜R5で具体的に説明し
たものと同種のものがそのまま例示できる。
【0040】本発明において好適なクロメン化合物を具
体的に例示すれば、次のような化合物を挙げることがで
きる。
【0041】1)3−(2−ナフチル)−3−フェニル
−2H−ベンゾ(h)クロメン 2)8−メトキシ−3−(2−ナフチル)−3−フェニ
ル−3H−ピリド(2,3−e)ベンゾピラン 3)7−メトキシ−3−(2−ナフチル)−3−フェニ
ル−2H−ベンゾ(h)クロメン 4)7−ベンジル−3−(2−ナフチル)−3−フェニ
ル−2H−ベンゾ(h)クロメン 5)9−ベンゾイル−3−(2−ナフチル)−3−フェ
ニル−2H−ベンゾ(h)クロメン 6)8−エトチル−3−(2−(1−フルオロナフチ
ル)−3−(4−メトキシフェニル−2H−ベンゾ
(h)クロメン 7)5−メチル−3−(2−(7−メチルナフチル))
−3−(4−シアノフェニル−2H−ベンゾ(h)クロ
メン 8)7−ピペリジノ−3−(2−(8−ブロモナフチ
ル))−3−フェニル−2H−ベンゾ(h)クロメン 9)6−ブロモ−9−エトキシ−3−(2−(6−フェ
ニルナフチル))−3−(2−フルオロフェニル)−2
H−ベンゾ(h)クロメン 10)8−フェニル−3−(2−(8−エチルナフチ
ル))−3−フェニル−2H−ベンゾ(h)クロメン 本発明の上記した一般式(1)および(2)で示される
化合物は、一般に常圧常温で無色、あるいは淡黄色の固
体または粘稠な液体として存在し、次の(イ)〜(ハ)
のような手段で確認できる。
【0042】(イ)プロトン核磁気共鳴スペクトル(H
1−NMR)を測定することにより、分子中に存在する
プロトンの種類と個数を知ることができる。
【0043】すなわち、δ6.5〜9ppm付近にアロ
マティックなプロトンに基づくピーク、δ3〜4.5p
pm付近に窒素が連結した炭素のプロトンに基づくピー
ク、δ2.5〜4ppm付近にカルボニルに結合した炭
素のプロトンに基づくピークとδ3.5〜4ppm付近
に酸素に結合した炭素のプロトンに基づくピーク、δ
1.2〜2.5ppm付近にアルキル基のプロトンに基
づくピークが現れる。また、それぞれのδピーク強度を
相対的に比較することにより、それぞれの結合基のプロ
トンの個数を知ることができる。
【0044】(ロ)元素分析にとって炭素、水素、窒
素、イオウ、ハロゲンの各重量%を求めることができ
る。さらに、認知された各元素の重量%の和を100か
ら減ずることにより、酸素の重量%を算出することがで
きる。従って、相当する生成物の組成を決定することが
できる。
【0045】(ハ)13C−核磁気共鳴スペクトル(C13
−NMR)を測定することにより、分子中に存在する炭
素の種類を知ることができる。
【0046】即ち、δ15〜40ppm付近に、アルキ
ル基の炭素に基づくピーク、δ110〜160ppm付
近に芳香族炭化水素の炭素および酸素に結合した芳香族
の炭素に基づくピーク、δ80〜100ppm付近に酸
素に結合した4級炭素に基づくピーク、δ55〜75p
pm付近に酸素に結合した2級の炭素のピークが現れ
る。
【0047】本発明の一般式(1)または(2)で示さ
れる化合物の製造方法は、特に限定されず如何なる合成
方法によって得ても良い。一般に好適に採用される代表
的な方法を以下に説明する。
【0048】下記一般式(3)で表される化合物
【0049】
【化13】
【0050】{但し、R4、R5およびnは前記一般式
(1)と同義。} または下記一般式(4)で表される化合物と、
【0051】
【化14】
【0052】{但し、
【0053】
【化15】
【0054】は前記一般式(2)と同義。} 下記一般式(5)で表される化合物とを、
【0055】
【化16】
【0056】{但し、R1、R2、R3、a、bおよびc
は前記一般式(1)または(2)と同義。} 酸触媒下で反応させる方法によりクロメン化合物を与え
る。
【0057】上記一般式(3)で示される化合物または
(4)で示される化合物で示される化合物と一般式
(5)で示される化合物との反応は、代表的には次のよ
うにして行われる。
【0058】これら2種の化合物の反応割合は、広い範
囲から採用されるが、一般には1:10〜 10:1
(モル比)の範囲から選択される。また酸触媒として
は、硫酸、ベンゼンスルフォン酸、p−トルエンスルフ
ォン酸等が挙げられ、添加量としては、上記一般式
(3)または(4)の化合物と上記一般式(5)の化合
物との重量和100重量部に対し、0.1〜10重量部
である。反応温度は、通常0〜200℃が好ましく、溶
媒としては、非プロトン性溶媒、例えば、トルエン、ベ
ンゼン、テトラヒドロフラン等が使用される。本発明の
上記一般式(1)または(2)で示されるクロメン化合
物は、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフラン等
の一般の有機溶媒に良く溶ける。このような溶媒に一般
式(1)または(2)で示されるクロメン化合物を溶か
したとき、無色透明で、これに、太陽光あるいは紫外線
を照射すると発色あるいは濃色に速やかに変化し、光を
遮断すると速やかに元の無色に戻る良好な可逆的なフォ
トクロミック作用を呈する。このような一般式(1)ま
たは(2)の化合物のフォトクロミック作用は高分子固
体マトリックス中でも同様な特性を示す。
【0059】かかる対象となる高分子固体マトリックス
としては、本発明の一般式(1)または(2)で示され
るクロメン化合物が均一に分散するものであればよく、
光学的に好ましくは、例えばポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸エチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルアルコール、ポリアクリルアミド、
ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリジ
メチルシロキサン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂
を挙げることができる。
【0060】さらに、エチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールビスグリ
シジルメタクリレート、ビスフェノールAジメタクリレ
ート、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロ
モ−4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロ
パン等の多価アクリル酸及び多価メタクリル酸エステル
化合物;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキ
シコハク酸ジアリル、ジアリルフマレート、クロレンド
酸ジアリル、ヘキサフタル酸ジアリル、ジアリルカーボ
ネート、アリルジグリコールカーボネート、トリメチロ
ールプロパントリアリルカーボネート等の多価アリル化
合物; 1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン、
ビス(2−アクリロイルチオエチル)エーテル、1,4
−ビス(メタクリロイルチオメチル)ベンゼン等の多価
チオアクリル酸及び多価チオメタクリル酸エステル;グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、β
−メチルグリシジルメタクリレート、ビスフェノールA
−モノグリシジルエーテル−メタクリレート、4−グリ
シジルオキシメタクリレート、3−(グリシジル−2−
オキシエトキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、3−(グリシジルオキシ−1−イソプロピルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−(グ
リシジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアクリレート等メタクリレート化
合物またはアクリレート化合物;ジビニルベンゼン等の
ラジカル重合性多官能単量体を重合してなる熱硬化性樹
脂を挙げることができる。
【0061】また、これらの各単量体とアクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステ
ル化合物;フマル酸ジエチル、フマル酸ジフェニル等の
フマル酸エステル化合物;メチルチオアクリレート、ベ
ンジルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレート
等のチオアクリル酸及びチオメタクリル酸エステル化合
物;スチレン、クロルスチレン、メチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、α−メチルスチレンダイマー、ブロモス
チレン等のビニル化合物等のラジカル重合性単官能単量
体との共重合体が挙げられる。
【0062】さらにはエタンジチオール、プロパントリ
オール、ヘキサンジチオール、ペンタエリスリトールテ
トラキスチオグリコレート、ジ(2−メルカプトエチ
ル)エーテル等の多価チオール化合物と前記のラジカル
重合性多官能単量体との付加共重合体;ジフェニルエタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート等の多価イソシアネート
化合物とエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA等の多価
アルコール化合物または前記した多価チオール化合物と
の付加重合体等が挙げられる。これらの原料単量体は1
種または2種以上を混合して使用できる。
【0063】本発明の一般式(1)または(2)で示さ
れるクロメン化合物を上記高分子固体マトリックス中へ
分散させる方法としては、特に制限はなく一般的な手法
を用いることができる。例えば、上記熱可塑性樹脂とク
ロメン化合物を溶融状態にて混練し、樹脂中に分散させ
る方法、または上記重合性多官能単量体にクロメン化合
物を溶解させた後、重合触媒を加え熱または光にて重合
させ、樹脂中に分散させる方法、あるいは上記熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂の表面にクロメン化合物を染色する
ことにより樹脂中に分散させる方法等を挙げることがで
きる。
【0064】本発明のクロメン化合物は、フォトクロミ
ック剤として広範囲に利用でき、例えば、銀塩感光剤に
変わる各種の記録材料、複写材料、印刷用感光体、陰極
線管用記録材料、レーザー用感光材料、ホログラフィー
用感光材料などの各種記録材料として用いられる。その
他、本発明のクロメン化合物を用いたフォトクロミック
材は、フォトクロミックレンズ材料、光学フィルター材
料、ディスプレー材料、光量計、装飾などの材料として
も利用できる。例えば、フォトクロミックレンズに使用
する場合には、均一な調光性能が得られる方法であれば
特に制限はなく、具体的に例示するならば、本発明のフ
ォトクロミック材を均一に分散してなるポリマーフィル
ムをレンズ中心にサンドウィッチする方法、あるいは重
合性単量体に該クロメン化合物と熱または光重合開始剤
を溶解させた後、所定の方法にて硬化させる方法、ある
いはこのクロメン化合物を例えばシリコーンオイル中に
溶解させて150〜200℃で10〜60分かけてレン
ズ表面に含浸させ、さらにその表面を硬化性物質で被覆
し、フォトクロミックレンズにする方法がある。さら
に、上記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗布し、その
表面を硬化性物質で被覆し、フォトクロミックレンズに
する方法なども考えられる。
【0065】本発明において発色濃度、退色速度等の観
点から特に好ましいクロメン化合物は、下記一般式で示
されるクロメン化合物である。
【0066】
【化17】
【0067】{但し、
【0068】
【化18】
【0069】は、置換もしくは非置換の不飽和複素環基
であり、R11およびR12は水素原子、アルキル基、アル
コキシ基およびフッ素原子から選ばれた基である。}
【0070】
【発明の効果】本発明のクロメン化合物は、溶液または
高分子中に均一に分散させた場合、室温付近(20〜3
0℃)は勿論のこと、室温より高温(30〜40℃)に
おいても高い発色濃度を示し、さらに速い退色速度を示
す。例えば、本発明のクロメン化合物を用いたフォトク
ロミックレンズは、屋外に置いては濃く発色するため優
れた遮光性を与え、暗い室内に戻ったときは、速やかに
退色することから、視野を遮ることはない。
【0071】
【実施例】以下、本発明を説明するために、実施例を挙
げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中の「部」は「重量部」で
ある。
【0072】実施例1 下記化合物2.88g(0.02mol)と
【0073】
【化19】
【0074】下記化合物5.48g(0.02mol)
と、
【0075】
【化20】
【0076】p−トルエンスルフォン酸0.0836g
(0.00044mol)をトルエン150mlに溶解
し、2時間加熱還流した。
【0077】反応後、溶媒を除去し、シリカゲル上での
クロマトグラフィーにより、精製することにより、微黄
色結晶のクロメン化合物3.07g(0.008mo
l)を得た。収率は40%であった。
【0078】この化合物の元素分析値は、C90.54
%、H5.26%、O4.20%であって、C29H20O
1に対応する計算値であるC90.6%、H5.24
%、O4.16%に極めてよく一致した。またプロトン
核 磁気共鳴スペクトルを測定したところ、δ6.5〜
9.0ppm付近にアロマチックなプロトンに基づく2
0Hのピーク(図1)。また、13C−NMRを測定した
ところ、δ110〜160ppm付近にナフタレン環、
ベンゼン環およびクロメンの3、4位の炭素に基づくピ
ーク、δ80ppm付近にクロメンの2位に基づくピー
クを示した。
【0079】上記の結果から、単離生成物は下記の構造
式(7)で示される化合物であることを確認した。
【0080】
【化21】
【0081】実施例2 下記化合物2.87g(0.02mol)と、
【0082】
【化22】
【0083】と下記化合物5.48g(0.02mo
l)と、
【0084】
【化23】
【0085】硫酸0.0836g(0.00085mo
l)をトルエン100mlに溶解し、2時間還流した。
反応後、溶媒を除去し、シリカゲル上でのクロマトグラ
フィーで精製することにより、淡黄色結晶のクロメン化
合物2.9g(0.007mol)を得た。収率は35
%であった。
【0086】この化合物の元素分析値は、C87.25
%、H4.96%、N3.65%、O4.14%であっ
て、C28H19N1O1に対応する計算値であるC87.2
5%、H4.97%、N3.63%、O4.15%に極
めてよく一致した。またプロトン核 磁気共鳴スペクト
ルを測定したところ、δ6.5〜9.0ppm付近にア
ロマチックなプロトンに基づく19Hのピークを示し
た。また、13C−NMRを測定したところ、δ110〜
160ppm付近にキノリン環、ナフタレン環、ベンゼ
ン環およびクロメンの3、4位の炭素に基づくピーク、
δ80ppm付近にクロメンの2位に基づくピークをピ
ークを示した。
【0087】上記の結果から、単離生成物は下記の構造
式(8)で示される化合物であることを確認した。
【0088】
【化24】
【0089】実施例3〜44 実施例1〜2と同様にして表1に示したクロメン化合物
を合成した。得られた生成物について、実施例1と同様
な構造確認の手段を用いて構造解析した結果、表1に示
す構造式で示される化合物であることを確認した。
【0090】また、表2にこの化合物の元素分析値およ
び各化合物の構造式から求めた計算値を示した。また、
プロトン核磁気共鳴スペクトルの数値についても示し
た。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】
【表8】
【0099】
【表9】
【0100】
【表10】
【0101】
【表11】
【0102】
【表12】
【0103】
【表13】
【0104】
【表14】
【0105】
【表15】
【0106】
【表16】
【0107】
【表17】
【0108】
【表18】
【0109】実施例45 実施例1で得られたクロメン化合物0.1部と、テトラ
エチレングリコールジメタクリレート70部、トリエチ
レングリコールジメタクリレート15部、グリシジルメ
タクリレート10部、2−ヒドロエチルメタクリレート
5部、重合触媒としてパーブチルND1部を加え、完全
に溶解するまで十分に混合した。この混合液をガラス板
とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケットで
構成された鋳型の中に注入し、エアオーブンにて、35
℃〜90℃を20時間かけて昇温し重合した。重合終了
後、重合体を鋳型のガラス型から取り外した。
【0110】得られた重合体(厚み2mm)に、浜松ホ
トニクス製のキセノンランプL−2480(300W)
SHL−100をエアロマスフィルター(コーニング社
製)を介して20℃±1℃、重合体表面でのビーム強度
365nm=2.4mW/cm2、245nm=24μ
W/cm2で120秒間照射して発色させ、フォトクロミ
ック特性を測定した。フォトクロミック特性は次のよう
なもので表した。結果を表3に示した。
【0111】最大吸収波長(λMAX):(株)大塚電子
工業製の分光光度計(瞬間マルチチャ
ンネルフォトディテクターMCPD100
0)より、 この重合体の発
色前後のλMAXを求めた。
【0112】ε(120秒):最大吸収波長における、
この重合体の上記条件下での照射120秒間後の吸光
度。
【0113】ε(0秒) :光を照射したときの最大吸
収波長と同じ波長での未照射状態の重合体の吸光度。
【0114】ε(120秒)−ε(0秒):発色濃度 半減期t1/2 :120秒間照射後、この重合体の吸光度
が、(ε(120秒) −ε(0
秒))の1/2まで低下するのに要する時間。
【0115】実施例46〜88 実施例45においてクロメン化合物として、実施例2〜
44で得られたクロメン化合物を用いた以外は、実施例
45と同様に行った。結果を表3に示した。
【0116】比較例1〜2 さらに、比較のために、下記式で示される2種類のクロ
メン化合物について実施例45と同様の方法にてフォト
クロミック特性を測定した。結果を表3に示した。
【0117】
【化25】
【0118】
【化26】
【0119】
【表19】
【0120】
【表20】
【0121】本発明の化合物は、比較例1の化合物に比
べ発色濃度が高く、比較例2の化合物に比べ退色速度が
同等か速く、発色濃度ならびに退色速度に優れた化合物
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の化合物のプロトン核磁気
共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/004 501 G03F 7/004 501

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 {但し、R1、R2およびR3は、同種または異種の水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラル
    キル基、ハロゲン原子またはシアノ基であり、R4およ
    びR5は、同種または異種の水素原子、アルキル基、ア
    ルコキシ基、アリール基、アラルキル基、アシル基、シ
    アノ基、アミノ基、アシロキシ基、ベンゾイロキシ基ま
    たはハロゲン原子であり、a、b、cおよびnは、各置
    換基の個数を示し、各々1または2の整数である。}で
    表されるクロメン化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2) 【化2】 {但し、 【化3】 は、置換若しくは非置換の不飽和複素環基であり、
    R1、R2およびR3は、同種または異種の水素原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、
    ハロゲン原子またはシアノ基であり、a、bおよびc
    は、各置換基の個数を示し、各々1または2の整数であ
    る。}で表されるクロメン化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載ののクロメン化合
    物よりなるフォトクロミック材。
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