JPH08299651A - ミシンの振動防止装置 - Google Patents
ミシンの振動防止装置Info
- Publication number
- JPH08299651A JPH08299651A JP11188695A JP11188695A JPH08299651A JP H08299651 A JPH08299651 A JP H08299651A JP 11188695 A JP11188695 A JP 11188695A JP 11188695 A JP11188695 A JP 11188695A JP H08299651 A JPH08299651 A JP H08299651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewing machine
- needle bar
- upper shaft
- rotates
- eccentric weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 title claims abstract description 47
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 8
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 上軸の回転に同期して回転する下軸に偏心重
りを備えることによって、ミシン全体の振動を低減する
ことができるミシンの振動防止装置を提供することであ
る。 【構成】 上軸70が回転すると、天秤クランク65が
一体的に回転して針棒50が上下に往復運動する一方、
前記上軸70に同期して下軸75も回転し、釜及び送り
部材が運動して所定の縫製がなされる。このとき、前記
下軸75に備えられた偏心重り77が前記上軸70の回
転に基づいて前記天秤クランク65と略同位相で回転す
るので、前記針棒50の運動によって発生する振動を低
減することができる。
りを備えることによって、ミシン全体の振動を低減する
ことができるミシンの振動防止装置を提供することであ
る。 【構成】 上軸70が回転すると、天秤クランク65が
一体的に回転して針棒50が上下に往復運動する一方、
前記上軸70に同期して下軸75も回転し、釜及び送り
部材が運動して所定の縫製がなされる。このとき、前記
下軸75に備えられた偏心重り77が前記上軸70の回
転に基づいて前記天秤クランク65と略同位相で回転す
るので、前記針棒50の運動によって発生する振動を低
減することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針棒の上下の往復運動
に伴って発生する振動を低減するようにしたミシンの振
動防止装置に関するものである。
に伴って発生する振動を低減するようにしたミシンの振
動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンの上軸機構は、図6に示さ
れるように、主に、針棒50、針棒抱き52、針棒クラ
ンクロッド54及び針棒クランク56からなる針棒機構
と、天秤60、天秤支え62及び天秤クランク65から
なる天秤機構とからなり、針棒50の鉛直方向の運動に
伴って発生する慣性力を打ち消すために、上軸70の軸
心から偏心したところに重心が位置する天秤クランク6
5の遠心力を利用したものが知られている。天秤クラン
ク65と針棒クランク56の合成重心G1は上軸70の
軸心C0から偏心しており、針棒50が最上点に位置す
るとき天秤クランク65と針棒クランク56の合成重心
G1が軸心C0の真下に位置するように定められている。
れるように、主に、針棒50、針棒抱き52、針棒クラ
ンクロッド54及び針棒クランク56からなる針棒機構
と、天秤60、天秤支え62及び天秤クランク65から
なる天秤機構とからなり、針棒50の鉛直方向の運動に
伴って発生する慣性力を打ち消すために、上軸70の軸
心から偏心したところに重心が位置する天秤クランク6
5の遠心力を利用したものが知られている。天秤クラン
ク65と針棒クランク56の合成重心G1は上軸70の
軸心C0から偏心しており、針棒50が最上点に位置す
るとき天秤クランク65と針棒クランク56の合成重心
G1が軸心C0の真下に位置するように定められている。
【0003】図7を参照して従来のミシンの上軸機構に
作用する力関係を説明する。G0は針棒50と針棒抱き
52と針棒クランクロッド54との合成重心、G1は天
秤クランク65と針棒クランク56との合成重心であ
り、針棒等の総和質量をM0、天秤クランク65と針棒
クランク56との合計質量をM1、針棒クランク56の
針棒クランクロッド54を支持する点から上軸70の軸
心C0までの距離をR0、針棒クランクロッド54の支持
点間の距離をL0、クランク比をλ(=R0/L0)、上
軸70の軸心C0とG1との距離をR1とする。
作用する力関係を説明する。G0は針棒50と針棒抱き
52と針棒クランクロッド54との合成重心、G1は天
秤クランク65と針棒クランク56との合成重心であ
り、針棒等の総和質量をM0、天秤クランク65と針棒
クランク56との合計質量をM1、針棒クランク56の
針棒クランクロッド54を支持する点から上軸70の軸
心C0までの距離をR0、針棒クランクロッド54の支持
点間の距離をL0、クランク比をλ(=R0/L0)、上
軸70の軸心C0とG1との距離をR1とする。
【0004】以上の構成を有するミシンの上軸70が回
転角速度ω1で回転した場合に、ミシンフレームに作用
する水平方向及び鉛直方向の加振力(ミシン本体に作用
し振動を引き起こす力)Fx、Fyは次式で表わされる。
転角速度ω1で回転した場合に、ミシンフレームに作用
する水平方向及び鉛直方向の加振力(ミシン本体に作用
し振動を引き起こす力)Fx、Fyは次式で表わされる。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】ここで、θ1は針棒最上点からの上軸の回
転角である。上式からもわかるように、針棒50が最上
点あるいは最下点にあるときにはM1の遠心力は鉛直方
向のみに働き、針棒50の慣性力を打ち消すが、針棒5
0が最上点と最下点の途中にあるときには水平方向にも
働く。このため、加振力の鉛直方向及び水平方向の成分
が最小になるように天秤クランク65の偏心質量を決め
たとしても、その力は十分に小さくならない。
転角である。上式からもわかるように、針棒50が最上
点あるいは最下点にあるときにはM1の遠心力は鉛直方
向のみに働き、針棒50の慣性力を打ち消すが、針棒5
0が最上点と最下点の途中にあるときには水平方向にも
働く。このため、加振力の鉛直方向及び水平方向の成分
が最小になるように天秤クランク65の偏心質量を決め
たとしても、その力は十分に小さくならない。
【0008】また、ミシン本体に作用する加振力を低減
して振動を防止する機構として、図8に示すように、実
開昭60−192774号公報に記載の振動防止機構が
知られている。この振動防止機構においては、上軸70
の上方にはバランサ軸90がフレーム72に回転自在に
支持されている。この上軸70が回転することにより相
互に噛み合った同一歯数の歯車92a、92bを介して
バランサ軸90が回転し、バランサ軸90に固定された
バランサ94も回転する。この際、針棒70が最上点に
位置するときバランサ94の重心G4がバランサ軸90
の軸心C4の真下に位置するように定められている。
して振動を防止する機構として、図8に示すように、実
開昭60−192774号公報に記載の振動防止機構が
知られている。この振動防止機構においては、上軸70
の上方にはバランサ軸90がフレーム72に回転自在に
支持されている。この上軸70が回転することにより相
互に噛み合った同一歯数の歯車92a、92bを介して
バランサ軸90が回転し、バランサ軸90に固定された
バランサ94も回転する。この際、針棒70が最上点に
位置するときバランサ94の重心G4がバランサ軸90
の軸心C4の真下に位置するように定められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、天秤ク
ランクにより針棒等の鉛直方向の慣性力は打ち消される
が、水平方向に加振力が発生する。この加振力は上軸軸
受を介してミシンフレームに伝達され、ミシンを前後に
揺動させるため、ミシンフレームの特にアーム部で大き
な振動が発生する。このため従来のミシンでは、天秤ク
ランクの質量を針棒等の鉛直方向の運動に伴って発生す
る慣性力に見合った量よりも小さくして鉛直方向の加振
力と水平方向の加振力を適当なところでバランスさせる
ようにしていた。これは、即ち、ミシンフレームには鉛
直方向にも水平方向にもある程度の振動が発生すること
を意味する。
ランクにより針棒等の鉛直方向の慣性力は打ち消される
が、水平方向に加振力が発生する。この加振力は上軸軸
受を介してミシンフレームに伝達され、ミシンを前後に
揺動させるため、ミシンフレームの特にアーム部で大き
な振動が発生する。このため従来のミシンでは、天秤ク
ランクの質量を針棒等の鉛直方向の運動に伴って発生す
る慣性力に見合った量よりも小さくして鉛直方向の加振
力と水平方向の加振力を適当なところでバランスさせる
ようにしていた。これは、即ち、ミシンフレームには鉛
直方向にも水平方向にもある程度の振動が発生すること
を意味する。
【0010】また、実開昭60−192774号公報に
記載の振動防止機構では、ミシンのアーム部に2つの軸
を有する構成となっており、空間を確保することが難し
く、部品点数も増えるという問題が生じる。
記載の振動防止機構では、ミシンのアーム部に2つの軸
を有する構成となっており、空間を確保することが難し
く、部品点数も増えるという問題が生じる。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、上軸の回転に同期して回転する
下軸に偏心重りを備えることによって、ミシン全体の振
動を低減することができるミシンの振動防止装置を提供
することを目的とする。
になされたものであり、上軸の回転に同期して回転する
下軸に偏心重りを備えることによって、ミシン全体の振
動を低減することができるミシンの振動防止装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のミシンの振動防止装置
は、上軸の回転によりその上軸と一体的に回転する天秤
クランクを介して針棒を上下に運動させ、かつ前記上軸
の回転に同期して回転する下軸により釜及び布送り部材
を運動させて縫製を行なうようにしたミシンを対象とし
て、前記下軸に、前記上軸の回転に基づいて前記天秤ク
ランクと略同位相で回転する偏心重りを備えたことを特
徴としている。
に、本発明の請求項1に記載のミシンの振動防止装置
は、上軸の回転によりその上軸と一体的に回転する天秤
クランクを介して針棒を上下に運動させ、かつ前記上軸
の回転に同期して回転する下軸により釜及び布送り部材
を運動させて縫製を行なうようにしたミシンを対象とし
て、前記下軸に、前記上軸の回転に基づいて前記天秤ク
ランクと略同位相で回転する偏心重りを備えたことを特
徴としている。
【0013】また、請求項2に記載のミシンの振動防止
装置は、前記偏心重り及び前記天秤クランクの回転によ
って発生するそれぞれの遠心力の和が前記針棒等の上下
方向の慣性力と略同程度になるように前記偏心重りの質
量を設定している。
装置は、前記偏心重り及び前記天秤クランクの回転によ
って発生するそれぞれの遠心力の和が前記針棒等の上下
方向の慣性力と略同程度になるように前記偏心重りの質
量を設定している。
【0014】さらに、請求項3に記載のミシンの振動防
止装置は、前記偏心重りを、前記上軸の回転力を摂取す
る前記下軸の動力摂取部と一体的に形成している。
止装置は、前記偏心重りを、前記上軸の回転力を摂取す
る前記下軸の動力摂取部と一体的に形成している。
【0015】
【作用】前記の構成を有する請求項1のミシンの振動防
止装置によれば、上軸が回転するとその上軸に同期して
下軸も回転する。このとき、上軸と一体的に回転する天
秤クランクを介して針棒が上下に運動すると共に、前記
下軸の回転によって釜及び布送り部材が運動して、所定
の縫製がなされる。そして、このとき、前記下軸の偏心
重りが前記天秤クランクと略同期して回転するので、ミ
シン本体に発生する振動を低減することができる。
止装置によれば、上軸が回転するとその上軸に同期して
下軸も回転する。このとき、上軸と一体的に回転する天
秤クランクを介して針棒が上下に運動すると共に、前記
下軸の回転によって釜及び布送り部材が運動して、所定
の縫製がなされる。そして、このとき、前記下軸の偏心
重りが前記天秤クランクと略同期して回転するので、ミ
シン本体に発生する振動を低減することができる。
【0016】また、請求項2に記載のミシンの振動防止
装置によれば、前記偏心重り及び前記天秤クランクの回
転によって発生するそれぞれの遠心力の和が前記針棒等
の上下方向の慣性力と略同程度になるように前記偏心重
りの質量を設定することによって、図2に示すように、
上死点、下死点では針棒の上下方向の慣性力を天秤クラ
ンク及び下軸の偏心重りで打ち消す。また、従来よりも
天秤クランクの質量が小さくなるため、それ以外の点で
は、ミシン本体で発生していた水平方向の加振力が低減
し、ミシン本体で発生していた振動が低減する。
装置によれば、前記偏心重り及び前記天秤クランクの回
転によって発生するそれぞれの遠心力の和が前記針棒等
の上下方向の慣性力と略同程度になるように前記偏心重
りの質量を設定することによって、図2に示すように、
上死点、下死点では針棒の上下方向の慣性力を天秤クラ
ンク及び下軸の偏心重りで打ち消す。また、従来よりも
天秤クランクの質量が小さくなるため、それ以外の点で
は、ミシン本体で発生していた水平方向の加振力が低減
し、ミシン本体で発生していた振動が低減する。
【0017】また、請求項3に記載のミシンの振動防止
装置によれば、前記偏心重りを、前記上軸の回転力を摂
取する前記下軸の動力摂取と一体的に形成することによ
り、下軸の構成を簡略化して部品点数を少なくすること
ができる。
装置によれば、前記偏心重りを、前記上軸の回転力を摂
取する前記下軸の動力摂取と一体的に形成することによ
り、下軸の構成を簡略化して部品点数を少なくすること
ができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を図面
を参照して説明する。図1は本発明の振動防止装置を適
用したミシンの概略斜視図である。なお、従来技術と同
一の部材は同一の名称及び符号を援用し、また、従来技
術の物理量と同一のものには同一の記号を付け、その詳
細な説明は省略する。
を参照して説明する。図1は本発明の振動防止装置を適
用したミシンの概略斜視図である。なお、従来技術と同
一の部材は同一の名称及び符号を援用し、また、従来技
術の物理量と同一のものには同一の記号を付け、その詳
細な説明は省略する。
【0019】ミシンのアーム部80の内部には、上軸7
0が適宜の軸受け手段によって水平な状態で回転可能に
支持される。その上軸70の右端部には、連結ベルト3
2を介してミシンモータ(図示せず)の駆動輪に連繋さ
れる駆動プーリ30が固定される。また、同上軸70の
左端部には、天秤クランク65が固定されている。前記
天秤クランク65は、針棒クランク56及び針棒クラン
クロッド54を介して針棒50に連動可能に連結され
る。前記上軸70の回転によって天秤クランク65が回
転すると、前記針棒50は上下に往復運動する。
0が適宜の軸受け手段によって水平な状態で回転可能に
支持される。その上軸70の右端部には、連結ベルト3
2を介してミシンモータ(図示せず)の駆動輪に連繋さ
れる駆動プーリ30が固定される。また、同上軸70の
左端部には、天秤クランク65が固定されている。前記
天秤クランク65は、針棒クランク56及び針棒クラン
クロッド54を介して針棒50に連動可能に連結され
る。前記上軸70の回転によって天秤クランク65が回
転すると、前記針棒50は上下に往復運動する。
【0020】一方、ミシンのベッド部81の内部には、
下軸75が前記上軸70と略平行な水平状態で適宜の軸
受け手段によって回転可能に支持される。その下軸75
の右端部には、本発明の動力摂取部を構成する動力摂取
プーリ78が固定される。また、同下軸75の左端部に
は、周知の釜及び歯状の送り部材(いずれも図示せず)
が連動可能に連結されている。前記動力摂取プーリ78
は、無端状のタイミングベルト76を介して前記上軸7
0の連結プーリ70Aに連動可能に連結され、かつその
連結プーリ78の直径と等しくされる。従って、前記上
軸70が回転すれば、前記タイミングベルト76を介し
て前記下軸75は前記上軸70と同方向に、しかも同一
回転速度で回転する。前記下軸75の右端部の近傍に
は、前記上軸70の回転に基づいて前記天秤クランク6
5と略同位相で回転する偏心重り77が固定されてい
る。
下軸75が前記上軸70と略平行な水平状態で適宜の軸
受け手段によって回転可能に支持される。その下軸75
の右端部には、本発明の動力摂取部を構成する動力摂取
プーリ78が固定される。また、同下軸75の左端部に
は、周知の釜及び歯状の送り部材(いずれも図示せず)
が連動可能に連結されている。前記動力摂取プーリ78
は、無端状のタイミングベルト76を介して前記上軸7
0の連結プーリ70Aに連動可能に連結され、かつその
連結プーリ78の直径と等しくされる。従って、前記上
軸70が回転すれば、前記タイミングベルト76を介し
て前記下軸75は前記上軸70と同方向に、しかも同一
回転速度で回転する。前記下軸75の右端部の近傍に
は、前記上軸70の回転に基づいて前記天秤クランク6
5と略同位相で回転する偏心重り77が固定されてい
る。
【0021】なお、図2及び図3において、G5は天秤
クランク65と針棒クランク56の合成重心であり、天
秤クランク65と針棒クランク56との合計質量をM5
とし、上軸70の軸心C0とG5との距離をR5とする。
また、下軸75の軸心をC1、下軸75の偏心重り77
の重心をG6、質量をM6とし、C1からG6までの距離を
R6とする。
クランク65と針棒クランク56の合成重心であり、天
秤クランク65と針棒クランク56との合計質量をM5
とし、上軸70の軸心C0とG5との距離をR5とする。
また、下軸75の軸心をC1、下軸75の偏心重り77
の重心をG6、質量をM6とし、C1からG6までの距離を
R6とする。
【0022】以上のように構成された本実施例のミシン
の振動防止装置の作用を以下に説明する。
の振動防止装置の作用を以下に説明する。
【0023】前記上軸70が回転すると、天秤クランク
65が同方向に一体的に回転する一方、タイミングベル
ト76を介して下軸75が上軸70の回転に同期して同
方向に回転し、その下軸75に備えられた偏心重り77
も上軸70と同じ方向に回転することになる。このと
き、下軸75に備えられた偏心重り77は天秤クランク
65と同位相で回転し、天秤クランク65と偏心重り7
7とのそれぞれの遠心力の和が針棒等の鉛直方向の慣性
力と同程度になる。これは、そのようになるように、予
め、前記偏心重り77の質量が設定されていることに基
づく。そして、このとき、上軸70が回転速度ω1で回
転した場合にミシンフレームに作用する水平方向及び鉛
直方向の加振力Fx、Fyは次式で表わされる。
65が同方向に一体的に回転する一方、タイミングベル
ト76を介して下軸75が上軸70の回転に同期して同
方向に回転し、その下軸75に備えられた偏心重り77
も上軸70と同じ方向に回転することになる。このと
き、下軸75に備えられた偏心重り77は天秤クランク
65と同位相で回転し、天秤クランク65と偏心重り7
7とのそれぞれの遠心力の和が針棒等の鉛直方向の慣性
力と同程度になる。これは、そのようになるように、予
め、前記偏心重り77の質量が設定されていることに基
づく。そして、このとき、上軸70が回転速度ω1で回
転した場合にミシンフレームに作用する水平方向及び鉛
直方向の加振力Fx、Fyは次式で表わされる。
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】その後者の数式の右辺第1項は、天秤クラ
ンク65と偏心重り77とのそれぞれの遠心力の和と針
棒等の慣性力とが釣合うように偏心重り77の質量は決
められているので、ほぼ零となり、しかも、クランク比
λは1以下(0.4程度)であるので鉛直方向の加振力
Fyは小さくなる。このため、アーム部80、ベッド部
81の上下方向の振動は低減する。一方、アーム部80
で発生する水平方向の加振力Fxは
ンク65と偏心重り77とのそれぞれの遠心力の和と針
棒等の慣性力とが釣合うように偏心重り77の質量は決
められているので、ほぼ零となり、しかも、クランク比
λは1以下(0.4程度)であるので鉛直方向の加振力
Fyは小さくなる。このため、アーム部80、ベッド部
81の上下方向の振動は低減する。一方、アーム部80
で発生する水平方向の加振力Fxは
【0027】
【数5】
【0028】となり、R1=R5とすると本実施例の天秤
クランク65の質量は、従来の天秤クランクよりも偏心
重り77の分だけ軽量になっているためM1>M5(M1
は従来のミシンの天秤クランクの質量)であるので、従
来のミシンよりもアーム部80に発生する水平方向の加
振力が小さくなる。アーム部80、ベッド部81の水平
方向の振動は、ベッド部81の底がミシンテーブルにマ
ウントゴム82を介してはめ込まれているため、ベッド
部81の底部を支点として図4のように前後方向に振動
する(図4ではマウントゴム82をバネとしている)。
今、アーム部80に作用する水平方向の加振力は前述し
たように小さくなっており、しかもベッド部81に作用
する水平方向の加振力は支点に近い位置に作用するの
で、アーム部80、ベッド部81の前後方向の振動は大
幅に低減する。
クランク65の質量は、従来の天秤クランクよりも偏心
重り77の分だけ軽量になっているためM1>M5(M1
は従来のミシンの天秤クランクの質量)であるので、従
来のミシンよりもアーム部80に発生する水平方向の加
振力が小さくなる。アーム部80、ベッド部81の水平
方向の振動は、ベッド部81の底がミシンテーブルにマ
ウントゴム82を介してはめ込まれているため、ベッド
部81の底部を支点として図4のように前後方向に振動
する(図4ではマウントゴム82をバネとしている)。
今、アーム部80に作用する水平方向の加振力は前述し
たように小さくなっており、しかもベッド部81に作用
する水平方向の加振力は支点に近い位置に作用するの
で、アーム部80、ベッド部81の前後方向の振動は大
幅に低減する。
【0029】なお、本発明は種々の変形が可能であり、
例えば、図1では下軸に設ける偏心重りを下軸の右端部
近傍としているが、他の位置でも差し支えない。また、
図5に示されるように、偏心重り77を下軸75の動力
摂取プーリ78の右側面にこの動力摂取プーリ78と一
体的に形成してもよい。この構成の場合も、前記実施例
と同様に振動の低減のために機能すると共に、下軸75
の構成を簡略化することができ、その組立等が容易とな
る。
例えば、図1では下軸に設ける偏心重りを下軸の右端部
近傍としているが、他の位置でも差し支えない。また、
図5に示されるように、偏心重り77を下軸75の動力
摂取プーリ78の右側面にこの動力摂取プーリ78と一
体的に形成してもよい。この構成の場合も、前記実施例
と同様に振動の低減のために機能すると共に、下軸75
の構成を簡略化することができ、その組立等が容易とな
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のミシンの振動防止装置によれば、針棒の上下往
復運動に伴って発生するミシン本体の振動を充分に低減
することができると共に、振動に基づく騒音の発生も低
減することができる。
本発明のミシンの振動防止装置によれば、針棒の上下往
復運動に伴って発生するミシン本体の振動を充分に低減
することができると共に、振動に基づく騒音の発生も低
減することができる。
【図1】振動防止装置を適用したミシンの概略斜視図で
ある。
ある。
【図2】天秤クランクと針棒と偏心重りとの関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】天秤クランクと針棒と偏心重りとの関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】ミシン本体の振動の様子を示す説明図である。
【図5】偏心重り部分の変形例を示す斜視図である。
【図6】従来の針棒駆動機構を示す分解斜視図である。
【図7】図6の針棒駆動機構の左側面図である。
【図8】従来の他の針棒駆動機構の斜視図である。
50 針棒 70 上軸 75 下軸 77 偏心重り 78 動力摂取プーリ 80 アーム部 81 ベッド部
Claims (3)
- 【請求項1】 上軸の回転によりその上軸と一体的に回
転する天秤クランクを介して針棒を上下に運動させ、か
つ前記上軸の回転に同期して回転する下軸により釜及び
布送り部材を運動させて縫製を行なうようにしたミシン
において、 前記下軸に、前記上軸の回転に基づいて前記天秤クラン
クと略同位相で回転する偏心重りを備えたことを特徴と
するミシンの振動防止装置。 - 【請求項2】 前記偏心重り及び前記天秤クランクの回
転によって発生するそれぞれの遠心力の和が前記針棒等
の上下方向の慣性力と略同程度になるように前記偏心重
りの質量を設定したことを特徴とする請求項1に記載の
ミシンの振動防止装置。 - 【請求項3】 前記偏心重りを、前記上軸の回転力を摂
取する前記下軸の動力摂取部と一体的に形成したことを
特徴とする請求項1に記載のミシンの振動防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11188695A JPH08299651A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミシンの振動防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11188695A JPH08299651A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミシンの振動防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08299651A true JPH08299651A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14572617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11188695A Pending JPH08299651A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミシンの振動防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08299651A (ja) |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11188695A patent/JPH08299651A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102666167B (zh) | 三缸发动机 | |
| JPS6339465Y2 (ja) | ||
| JPS62242154A (ja) | 内燃機関によつて駆動される手動作業装置 | |
| JP2008179302A (ja) | 鞍乗型車両 | |
| JP2000088045A (ja) | ダイナミックダンパ装置 | |
| JP3318071B2 (ja) | 機械式プレス装置 | |
| JPH07136367A (ja) | ミシン | |
| JPH0838778A (ja) | ミシンの振動防止装置 | |
| JP3266689B2 (ja) | 振動発生機 | |
| JPH07313778A (ja) | ミシンの上軸機構 | |
| JPH07313777A (ja) | ミシン | |
| JPH07328269A (ja) | ミシンの振動低減装置 | |
| JP2966123B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JPH0871285A (ja) | ミシンの駆動機構 | |
| JPH07222887A (ja) | ミシンの駆動装置 | |
| JPH0919587A (ja) | ミシン | |
| JPH0763239A (ja) | アンバランス加振機を用いた能動制振装置 | |
| JPH08131683A (ja) | ミシン | |
| JPH01123677A (ja) | 振動式ふるい機 | |
| JP4675866B2 (ja) | バランサを備える内燃機関および該内燃機関が搭載された自動二輪車 | |
| JPH0454761Y2 (ja) | ||
| JPS62266245A (ja) | 振動減衰装置 | |
| JPH08266769A (ja) | ミシン | |
| JP2002181134A (ja) | エンジンのバランサ | |
| JP2000000803A (ja) | 糸鋸盤の振動低減装置 |