JPH08301779A - アトピー性皮膚炎用外用剤 - Google Patents

アトピー性皮膚炎用外用剤

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JPH08301779A
JPH08301779A JP7107605A JP10760595A JPH08301779A JP H08301779 A JPH08301779 A JP H08301779A JP 7107605 A JP7107605 A JP 7107605A JP 10760595 A JP10760595 A JP 10760595A JP H08301779 A JPH08301779 A JP H08301779A
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atopic dermatitis
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production example
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JP7107605A
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Saori Yamashita
沙織 山下
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リンデン、レモンバーム、コロハ、ルリヂシ
ャ、ソウキュウ、鹿蹄草、大青葉、滴水珠及び風輪菜か
らなる群から選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出液
を有効成分とすることを特徴とするアトピー性皮膚炎用
外用剤。 【効果】 安全性に優れ、保湿効果及び抗炎症効果を有
し、かつ止痒効果に優れているため、アトピー性皮膚炎
用外用剤として適性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の植物の抽出液を
有効成分とするアトピー性皮膚炎用外用剤に関するもの
であって、より詳しくは、リンデン、レモンバーム、コ
ロハ、ルリヂシャ、ソウキュウ、鹿蹄草、大青葉、滴水
珠及び風輪菜からなる群から選ばれる一種又は二種以上
の植物の抽出液を有効成分とし、保湿効果及び抗炎症効
果を有し、止痒効果に優れたアトピー性皮膚炎用外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎は、現在まだその原因
が明らかとなっていない慢性の皮膚疾患であり、皮膚の
乾燥しやすい人や外界の刺激に弱い皮膚を持った人がか
かりやすいと考えられている。近年、この疾患に悩む人
々は増えるばかりであり、未だ有効な治療法が見つかっ
ていないのが現状である。その症状の特徴としては、小
児期では、丘疹、紅斑、肥厚及び苔癬化、青年期では、
紅斑及び落屑を伴う肥厚及び苔癬化があげられ、共に掻
痒感を伴う。この掻痒感による掻破のため皮膚炎となり
症状は悪化していく。この掻痒感がアトピー性皮膚炎が
難治である原因の一つであると考えられ、この改善及び
治療が試みられている。
【0003】アトピー性皮膚炎を改善又は治療するもの
としては、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、抗炎症剤
及びステロイド剤等が知られているが、何れも薬理効果
及び副作用の点において必ずしも満足できるものではな
かった。例えば、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤は、
止痒効果はあるものの持続性や抗炎症効果に欠け、服用
後に倦怠感や眠気が生じる等の症状が現れ日常生活に支
障をきたすことがあるために慢性の掻痒に対しての長期
連用は困難であった。また一方、ステロイド剤は、薬理
効果は高いものの薬剤特有の副作用が非常に強く、使用
にあたっては充分な配慮が必要であると同時にこれも
又、長期連用は困難であった。
【0004】その他にも掻痒感を抑えることを目的とし
て、発汗を抑制する薬剤や尿素軟膏等の保湿を目的とし
た製剤の適用が試みられているが、その作用は一時的で
あり、特に掻破後の炎症を伴った諸症状には充分な効果
がなかった。更に、近年では内服、外用に関係なく、作
用は緩和ではあるが副作用軽減を主目的に天然素材のア
トピー性皮膚炎への利用研究がなされている。例えば、
特開平6−166629号公報には大柴胡湯及び当帰芍
薬散を混合したアトピー性皮膚炎改善剤が開示されてお
り、特開平6−329547号公報にはヨモギの抽出液
及び馬油を含むアトピー性皮膚炎に有効な外用剤が開示
されている。しかしながら、これらのいずれもその効果
の点で充分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した従来からの欠点を抜本的に解決するもので、保湿効
果及び抗炎症効果を兼ね備え止痒効果に優れたアトピー
性皮膚炎を治療・改善する安全性の高い外用剤を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】アトピー性皮膚炎は、慢
性の掻痒性皮膚疾患の一種であり、この掻痒感による掻
破により確実にその部分に炎症が生じてその炎症を悪化
させる。本発明者は、この掻痒感を抑えるために、保湿
効果と皮膚の炎症を抑える効果を併せ持つ外用剤があれ
ば、アトピー性皮膚炎を改善することが出来るであろう
との着眼の元に、天然素材のうちのハーブ類、漢方薬類
に着目し前記目的を達成するために鋭意研究し試行錯誤
の結果、リンデン、レモンバーム、コロハ、ルリヂシ
ャ、ソウキュウ、鹿蹄草、大青葉、滴水珠及び風輪菜の
抽出物が保湿効果、抗炎症効果に優れ、更には皮膚の掻
痒感を抑えるという新たな知見を得て、本発明を完成さ
せたものである。すなわち、本発明によれば、リンデ
ン、レモンバーム、コロハ、ルリヂシャ、ソウキュウ、
鹿蹄草、大青葉、滴水珠及び風輪菜からなる群から選ば
れる一種又は二種以上の植物の抽出液を有効成分とする
安全で非常に有効性の高いアトピー性皮膚炎用外用剤が
提供される。
【0007】
【発明の具体的説明】本発明に使用するリンデンは、シ
ナノキ科の植物セイヨウシナノキ (Tilia Europaea L.)
であり、料理・飲み物の香味付けやハーブティなどに使
用されている。そのエキスとしては、リンデンの全草を
水及び/又はアルコールで抽出し、さらにエタノールを
添加することによって不純物を除去したものが好適に用
いられる。
【0008】レモンバームは、シソ科の植物セイヨウヤ
マハッカ、コウスイハッカ (Melissa officinalis L.)
であり、料理・飲み物の香味付けやハーブティなどに使
用されている。そのエキスとしては、レモンバームの全
草を水、アルコール、1,3-ブチレングリコール、グリセ
リン及びプロピレングリコール等の一種あるいはその混
合物で抽出し、ろ過したものが好適に用いられる。
【0009】コロハは、マメ科の植物コロハ (Trigonel
la foenumgraecum L.)であり、カレー粉やソースの原料
として使用されている。そのエキスとしては、コロハの
種子及び/又は葉を水、アルコール及び有機溶媒等で抽
出したものが好適に用いられる。また得られた抽出液を
活性炭及びイオン交換樹脂等の吸着剤を使用して精製し
た画分を用いることも出来る。
【0010】ルリヂシャは、ムラサキ科の植物ボラゴソ
ウ (Borago officinalis L.)であり、葉は食用にされて
いる。そのエキスとしては、ルリヂシャの全草を水、ア
ルコール及び有機溶媒等で抽出したものが好適に用いら
れる。また得られた抽出液を限外ろ過及び逆浸透膜等を
使用して精製した画分を用いることも出来る。
【0011】ソウキュウは、ユリ科の植物七葉一枝花
(Paris polyphylla Smith var.chinensis Franch.) の
根茎であり、漢方薬としても使用されている。そのエキ
スとしては、ソウキュウを水、アルコール、1,3-ブチレ
ングリコール、グリセリン及びプロピレングリコール等
の一種あるいはその混合物で抽出し、ろ過したものが好
適に用いられる。
【0012】鹿蹄草は、イチヤクソウ科の植物イチヤク
ソウ (Pyrola japonica Klenze) の全草であり、漢方薬
としても使用されている。そのエキスは、イチヤクソウ
の全草を水、アルコール及び有機溶媒等で抽出したもの
が好適に用いられる。また、得られた抽出液を限外ろ
過、逆浸透膜及びイオン交換樹脂等の吸着剤を使用して
精製した分画を用いることもできる。
【0013】大青葉は、クマツヅラ科の植物マキバクサ
ギ (Clerodendron cyrtophyllum Turcz)の枝葉であり、
漢方薬としても使用されている。そのエキスとしては、
大青葉を水、アルコール及び有機溶媒等で抽出したもの
が好適に用いられる。また得られた抽出液を限外ろ過、
活性炭及びイオン交換樹脂等の吸着剤を使用して精製し
た画分を用いることも出来る。
【0014】滴水珠は、サトイモ科の植物心葉半夏 (Pi
nellia cordata N.B.Br.) の塊茎であり、漢方薬として
も使用されている。そのエキスとしては、滴水珠を水及
び/又はアルコールで抽出し、さらにエタノールを添加
することによって不純物を除去した画分が好適に用いら
れる。
【0015】風輪菜は、シソ科の植物オキナワクルマバ
ナ (Clinopodium chinense (Benth.)O.Ktze.) の全草で
あり、漢方薬としても使用されている。そのエキスは、
風輪菜を水、アルコール及び有機溶媒等で抽出したもの
が好適に用いられる。また得られた抽出液を活性炭及び
イオン交換樹脂等の吸着剤を使用して精製した画分を用
いることも出来る。
【0016】本発明の皮膚外用剤は、これら植物抽出液
を有効成分として皮膚施用上許容し得る公知の剤型に配
合して製造するものであり、その配合量は処理方法、濃
縮度合い、および配合する製剤の形態によって多少異な
るが、通常、抽出液又はその処理液を 0.001ないし20重
量%、とくには0.05ないし5重量%程度配合するのが好
ましい。
【0017】また、従来からアトピー性皮膚炎に用いら
れている薬剤と併用し、その効果を増強させることも可
能であり、その際は適宜配合量の調整が必要である。こ
の場合、その症状に応じて従来の薬剤の量を減じること
ができ副作用を低減させることが可能である。
【0018】本発明のアトピー性皮膚炎用外用剤は、先
に述べたように、皮膚施用上適するものであれば特に制
限はなく、例えばパップ剤、プラスター剤、ペースト
剤、クリーム、軟膏、エアゾール剤、乳剤、ローショ
ン、乳液、エッセンス、パック、ゲル剤、パウダー、フ
ァンデーション、サンケア、バスソルトなどの公知の形
態で幅広く使用に供されるものである。
【0019】本発明の皮膚外用剤を調製する場合、通常
に用いられる種々の公知の有効成分、例えば塩化カルプ
ロニウム、セファランチン、ビタミンE、ビタミンEニ
コチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン
酸ベンジル、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキな
どの末梢血管拡張剤、カンフル、メントール、ハッカ油
などの清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウ
ム、ウンデシレン酸などの抗菌剤、副腎皮質ホルモン、
ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチ
ン、アラントインなどの消炎剤、コウジ酸、アスコルビ
ン酸、アルブチンなどの色白剤、センブリエキス、ニン
ニクエキス、ニンジンエキス、オウゴンエキス、ローズ
マリーエキス、アロエエキス、ヘチマ抽出物、イチョウ
抽出物、ニワトコ抽出物、紫根エキス、肝臓抽出物、胎
盤抽出液、乳酸菌培養抽出物などの動物・植物・微生物
由来の各種抽出物などをその時々の目的に応じて適宜添
加して使用することができる。また、当該有効成分や界
面活性剤、油脂類などの基剤成分の他、必要に応じて公
知の保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤・散乱剤、キレート剤、pH調整剤、香料、着色料な
ど種々の添加剤を併用できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例として、前記植物の抽
出液の製造例並びにその効果を示すための試験例を挙げ
るが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0021】<製造例1>乾燥したリンデンの全草を粉
砕し、この粉砕物90g に水1kg を加え、室温下3時間撹
拌抽出した。その後5℃で3日間放置後ろ過し、さらに
エタノール適量を加えろ過した。得られたろ液に水を加
えて調整し10%エタノール抽出液約5kg を得た。
【0022】<製造例2>乾燥したレモンバームの全草
を細切し、この細切物200gに10kgの30%1,3-ブチレング
リコール水溶液(w/w)を加え、室温下で2時間撹拌
抽出した。この抽出液をろ過し、抽出液約9kg を得た。
【0023】<製造例3>乾燥したコロハの種子を粉砕
し、この粉砕物200gに水1kgを加え、室温下で一昼夜撹
拌抽出した。その後5℃で10日間放置し、ろ過した。こ
のろ液に、合成吸着剤HP21を添加し、1時間撹拌した
後に合成吸着剤HP21を除去し、抽出液約900gを得た。
【0024】<製造例4>乾燥したルリヂシャの全草を
粉砕し、この粉砕物50g に50%エタノール水溶液(w/
w)1kgを加え、室温下で一夜撹拌抽出した。その後ろ
過し、抽出液約900gを得た。
【0025】<製造例5>乾燥したソウキュウを細切
し、この細切物200gに10kgの30%1,3-ブチレングリコー
ル水溶液(w/w)を加え、室温下で20時間撹拌抽出し
た。この抽出液をろ過し、抽出液約 9kgを得た。
【0026】<製造例6>乾燥した鹿蹄草の全草を粉砕
し、この粉砕物40g に10%エタノール(w/w)1kgを
加え、室温下で2時間撹拌抽出した。その後、ろ過しろ
液を逆浸透膜(日東電気工業株式会社製:NTR−74
10)処理し、透過液800gを得た。
【0027】<製造例7>乾燥した大青葉を粉砕し、こ
の粉砕物200gに10%エタノール水溶液(w/w)1kgを
加え、50℃で2時間撹拌抽出した。冷却後ろ過し、ろ液
を限外ろ過し、透過液約800gを得た。
【0028】<製造例8>乾燥した滴水珠を粉砕し、こ
の粉砕物200gに精製水1kgを加え、室温下で2時間撹拌
抽出した。ろ過後、ろ液に50%エタノール水溶液(w/
w)になるようにエタノールを適量加え、5℃で1時間
放置後ろ過し、抽出液約1.8kg を得た。
【0029】<製造例9>乾燥した風輪菜を粉砕し、こ
の粉砕物100gに10%エタノール水溶液(w/w)1kgを
加え、一昼夜室温下で撹拌抽出した。ろ過後、ろ液に合
成吸着剤SP850を添加し、1時間撹拌した後に除去し
抽出液約900gを得た。
【0030】
【試験例】
<試験例1> インピーダンスメーターによる保湿性試
験 高周波インピーダンスメーター(IBS社製:MODEL IB
-355)を用い、精製水をコントロールとして本発明の抽
出液の保湿性を調べた。 供試試料: (1) コントロール:精製水 (2) コントロール:10%エタノール (3) コントロール:50%エタノール (4) コントロール:30%1,3-ブチレングリコール (5) 製造例1(リンデンの10%エタノール抽出液) (6) 製造例2(レモンバームの30%1,3-ブチレングリコ
ール抽出液) (7) 製造例3(コロハの水抽出液) (8) 製造例4(ルリヂシャの50%エタノール抽出液) (9) 製造例5(ソウキュウの30%1,3-ブチレングリコー
ル抽出液) (10)製造例6(鹿蹄草の10%エタノール抽出液) (11)製造例7(大青葉の10%エタノール抽出液) (12)製造例8(滴水珠の50%エタノール抽出液) (13)製造例9(風輪菜の10%エタノール抽出液)
【0031】(測定方法)ヒト前腕部内側に試料を塗布
(2cm×2cm)し、30秒後すばやくガーゼで軽く拭き取り、
1分毎に皮膚の電導度(コンダクタンス)を経時的に5
分まで測定した。 (測定条件:測定室内温度20℃、湿度60%、測定回数n=
10)。
【0032】(測定結果)表1に示すごとく、植物抽出
液には、高い保湿性が認められた。
【0033】<試験例2> モルモットによる抗炎症効
果 (試験方法)ハートレー系白色モルモットに、紫外線照
射の1時間前及び30分前の2回にわたり試料を塗布し、
キムワイプでふき取った後洗浄した。その後、UVBラ
ンプ2本を使用してモルモットの方向を変えて2分ずつ
計4分間紫外線の照射を行った(UV量: 305nm 0.980
mW/cm, 365nm 0.420mW/cm)。そして、紫外線照射直
後、3時間後及び6時間後に試料を塗布し、紫外線照射
の6時間後及び24時間後に肉眼及び色差計により測定を
行った。プラセボとして、1,3-ブチレングリコールの30
%(w/w)水溶液を用いた。
【0034】なお、判定基準は以下のとおりである。肉
眼による判定は次の5段階で行った。 4:高度、3:中程度、2:軽度、1:軽微、0:なし 色差計による紅斑度は、以下の式から算出した。 紅斑度(a値)=(照射後a値・3回測定平均)−(照
射前a値・3回測定平均) サンプル調整:1,3-ブチレングリコールが最終濃度で30
%(w/w)配合になるように調整した。
【0035】(測定結果)目視による判定結果を表2
に、色差計による判定結果を表3に示した。なお、試験
には1群につきモルモット8匹を使用し、その平均値を
表に記入した。どちらの判定によっても、植物抽出液に
は紅斑抑制効果が見られた。
【0036】
【0037】
【0038】<試験例3> ヒトによるアトピー性皮膚
炎の治療・改善効果 (試験方法)アトピー性皮膚炎(炎症を伴った難治性の
症状)の認められる2歳から40歳の男女15名を対象に試
験を実施した。手の湿疹部位に、後述する処方例1のク
リーム(代表例)を1日に3回塗布した。
【0039】(観察項目及び観察日)塗布開始時、1週
間後、2週間後、3週間後、4週間後に、自覚症状とし
ての掻痒感及び皮膚所見(紅斑、丘疹、湿潤、苔癬化、
落屑を総合したもの)について、それぞれその程度を次
の5段階で判定した。 4:高度、3:中程度、2:軽度、1:軽微、0:なし 有用度は各項目の改善度および被験者の問診から、きわ
めて有用(+++) 、かなり有用(++)、有用(+) 、無効(-)
と判定した。
【0040】(結果)結果を表4に示す。
【0041】上記結果から明らかな通り、15名の臨床試
験結果は、きわめて有用が6名(40%)、かなり有用が
5名(33%)、有用が4名(27%)、無効が0名(0
%)であり、本発明の皮膚外用剤の著しい効果が立証さ
れた。なお、試験期間を通じて副作用は全く認められ
ず、安全性が高いことも証明された。
【0042】以下に本発明の処方例を示す。処方例中
「適量」とは、処方全体が 100重量%になる値を意味す
る。
【0043】<処方例> 処方例1 クリーム (重量%) A モノステアリン酸 2.0 ポリエチレングリコール (40.E.O.) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 B グリセリン 5.0 エチルパラべン 0.1 製造例1の植物抽出液 0.5 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別にBに属する成分を
加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却し
てクリームを製造した。
【0044】 処方例2 乳液 (重量%) A モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20.E.O.) 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット (60.E.O.) 0.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 アボカド油 4.0 トリオクタン酸グリセリル 4.0 1,3-ブチレングリコール 5.0 製造例2の植物抽出液 1.0 メチルパラベン 0.2 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
【0045】 処方例3 化粧水 (重量%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (60.E.O.) 8.0 エタノール 15.0 製造例9の植物抽出液 0.1 エチルパラベン 0.1 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3-ブチレングリコール 4.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 適量 上記の各成分を混合、均一に撹拌、溶解し化粧水を製造
した。
【0046】 処方例4 クリームパック (重量%) A ビーガム 5.0 スクワラン 2.0 プロピレングリコール 5.0 製造例2の植物抽出液 2.0 製造例3の植物抽出液 2.0 ビタミンB12 0.05 精製水 適量 B 酸化亜鉛 10.0 C エタノール 5.0 Aに属する成分を混合、撹拌して膨潤させ、Bを少しず
つ加える。これにCを徐々に加えてペースト状になるま
で混錬しクリームパックを製造した。
【0047】 処方例5 エッセンス (重量%) グリセリン 20.0 エタノール 1.0 製造例4の植物抽出液 0.3 精製水 適量 上記の各成分を混合、均一に撹拌、溶解しエッセンスを
製造した。
【0048】 処方例6 親水性軟膏 (重量%) A ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 グリセリルモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 B プロピレングリコール 10.0 メチルパラベン 0.1 製造例5の植物抽出液 1.0 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加温溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
して親水性軟膏を製造した。
【0049】 処方例7 エアゾール剤 (重量%) A コウジ酸 2.0 製造例8の植物抽出液 2.0 ニコチン酸ベンジル 0.01 ビタミンEアセテート 0.05 セタノール 1.2 プロピレングリコール 4.0 エタノール 8.0 精製水 適量 B LPG 7.0 Aに属する成分を均一に混合溶解してエアゾール容器に
入れ、常法によりBを容器に充填してエアゾール剤を製
造した。
【0050】 処方例8 パップ剤 (重量%) A ポリアクリル酸 30.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 精製水 適量 B ポリアクリル酸ソーダ 7.0 塩化アルミニウム 0.3 製造例5の植物抽出液 0.05 濃グリセリン 20.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加温溶解する。別に、Bに属する成分
を加温溶解して撹拌、混合し、パップ剤を製造した。
【0051】 処方例9 浴用剤(液状タイプ) (重量%) モノステアリン酸ソルビタン 4.0 カルボキシビニルポリマー 0.1 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 プロピレングリコール 20.0 エタノール 5.0 香料 微量 コメハイガ油 2.0 トウキ抽出液 5.0 製造例6の植物抽出液 3.0 精製水 適量 上記の各成分を混合して均一とした後、ろ過し、液状タ
イプの浴剤を製造した。
【0052】 処方例10 浴用剤(顆粒タイプ) (重量%) A 塩化ナトリウム 5.0 硫酸ナトリウム 40.0 セスキ炭酸ナトリウム 10.0 炭酸水素ナトリウム 26.0 デキストリン(造粒用賦形薬) 10.0 ラベンダー油 1.0 ハッカ油 1.0 香料 微量 黄色 205号 微量 製造例7の植物抽出液 5.0 B カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液 2.0 Aに属する成分を粉末混合機で十分混和する。AにBを
加えて十分に混和し適切な造粒機(例えば円筒造粒機)
で造粒し、顆粒タイプの浴剤を製造した。
【0053】処方例1ないし10の外用剤は、いずれも本
発明の目的を満足する効果を有する製剤であることが確
認された。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、リンデン、レモンバー
ム、コロハ、ルリヂシャ、ソウキュウ、鹿蹄草、大青
葉、滴水珠および風輪菜からなる群から選ばれる一種又
は二種以上の植物の抽出液を含有した安全なアトピー性
皮膚炎用外用剤が提供され、該外用剤は保湿効果、抗炎
症効果に優れ、さらには止痒効果にも優れており、アト
ピー性皮膚炎用外用剤として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンデン、レモンバーム、コロハ、ルリ
    ヂシャ、ソウキュウ、鹿蹄草、大青葉、滴水珠及び風輪
    菜からなる群から選ばれる一種又は二種以上の植物の抽
    出液を有効成分とすることを特徴とするアトピー性皮膚
    炎用外用剤。
JP7107605A 1995-05-01 1995-05-01 アトピー性皮膚炎用外用剤 Withdrawn JPH08301779A (ja)

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JP7107605A JPH08301779A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 アトピー性皮膚炎用外用剤

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