JPH08301975A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH08301975A
JPH08301975A JP10959195A JP10959195A JPH08301975A JP H08301975 A JPH08301975 A JP H08301975A JP 10959195 A JP10959195 A JP 10959195A JP 10959195 A JP10959195 A JP 10959195A JP H08301975 A JPH08301975 A JP H08301975A
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JP
Japan
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epoxy resin
weight
resin composition
polyamine
polyamines
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JP10959195A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iizuka
塚 宏 飯
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水分散性に優れるエポキシ樹脂組成物の提供。 【構成】(a)エピクロルヒドリンと、ビスフェノール
類との縮合生成物およびその誘導体から選ばれる少なく
とも1種のジグリシジルエーテルに、数平均分子量90
0〜5000のポリオキシアルキレンを、ジグリシジル
エーテルが有するエポキシ基1個に対してポリオキシア
ルキレンが有する窒素原子に結合した反応性水素0.0
15〜0.07個の割合で付加した変性エポキシ樹脂
と、(b)ポリアミンおよびその誘導体から選ばれる少
なくとも1種のポリアミン化合物とを含むエポキシ樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂組成物に
関し、特に、水分散性に優れるエポキシ樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂に乳化剤を混合また
は分散させた水分散体と、脂肪族ポリアミン、脂環式ポ
リアミンおよび芳香族ポリアミンから選ばれる少なくと
も1種と、多官能性カルボン酸、多官能性カルボン酸エ
ステルおよび多官能性カルボン酸の無水物から選ばれる
少なくとも1種との反応物であるポリアミドアミンから
なる硬化剤とからなる二液性の水分散性エポキシ樹脂組
成物が知られている。この二液性のエポキシ樹脂組成物
は、エポキシ樹脂を分散させた水分散体と、硬化剤と
を、使用前は、それぞれ独立に分離しておき、使用時に
両者を混合して硬化反応を行わせて硬化物を得るもので
ある。この水分散性エポキシ樹脂組成物は、コンクリー
ト構造物の防食、防水用レジンモルタル組成物、ポリマ
ーセメント組成物、あるいは鋼構造物の防食材料等とし
て、有用である。
【0003】また、特公昭63−20448号公報に
は、前記従来の外部添加型の乳化剤を使用しない水分散
性のエポキシ樹脂組成物が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水分散
性エポキシ樹脂組成物においては、エポキシ樹脂を水分
散体とするために配合する乳化剤が、エポキシ樹脂組成
物の硬化過程で硬化したエポキシ樹脂との相溶性が低下
して、表面にブリードアウトし硬化物の表面の外観を損
じる原因となっていた。
【0005】また、特公昭63−20448号公報に記
載のエポキシ樹脂組成物は、得られる硬化物表面にタッ
クが残る、あるいは良好な光沢面が得られない等の問題
を有していた。
【0006】そこで、本発明の目的は、水分散性に優
れ、乳化剤を使用することなく、水中に良好に分散させ
ることができるエポキシ樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、(a)エピクロルヒドリンと、下記式
〔1〕:
【化2】 (式中、R1 およびR2 は同一でも異なっていてもよ
く、水素またはメチル基である)で表されるビスフェノ
ール類との縮合生成物およびその誘導体から選ばれる少
なくとも1種のジグリシジルエーテルに、数平均分子量
900〜5000のポリオキシアルキレンを、ジグリシ
ジルエーテルが有するエポキシ基1個に対してポリオキ
シアルキレンが有する窒素原子に結合した反応性水素
0.015〜0.07個の割合で付加した変性エポキシ
樹脂と、(b)ポリアミンおよびその誘導体から選ばれ
る少なくとも1種のポリアミン化合物とを含むエポキシ
樹脂組成物を提供するものである。
【0008】また、本発明は、さらに、前記(a)変性
エポキシ樹脂と(b)ポリアミン化合物に対して無機質
粒子を50〜85重量%含有するエポキシ樹脂組成物を
提供するものである。
【0009】さらに、本発明は、前記(a)変性エポキ
シ樹脂と(b)ポリアミン化合物に対して、無機質粒子
を30〜80重量%およびセメントを13〜50重量%
含み、無機質粒子とセメントの合計量が80〜95重量
%であり、さらにセメントと水和するに必要な量の水を
含有するエポキシ樹脂組成物をも提供するものである。
【0010】以下、本発明のエポキシ樹脂組成物(以
下、「本発明の組成物」という)についてさらに詳細に
説明する。
【0011】本発明の組成物の必須成分(a)である変
性エポキシ樹脂は、ジグリシジルエーテルに、ポリオキ
シアルキレンを付加してなるものである。ビスフェノー
ル類を表す前記式〔1〕において、R1 およびR2 は同
一でも異なっていてもよく、水素またはメチル基であ
る。このビスフェノール類の具体例として、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールAが挙げ
られる。
【0012】この変性エポキシ樹脂(a)の主成分であ
るジグリシジルエーテルは、エピクロルヒドリンと、前
記式〔1〕で表されるビスフェノール類との縮合生成物
およびその誘導体から選ばれる少なくとも1種である。
このエピクロルヒドリンと、前記式〔1〕で表されるビ
スフェノール類との縮合生成物およびその誘導体は、ビ
スフェノール類とエピクロルヒドリンとを、公知の方法
にしたがって製造することができる。前記式〔1〕にお
けるR1 およびR2 が、ともに水素であるビスフェノー
ル類とエピクロルヒドリンとの縮合生成物として、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂が挙げられ、R1 が水素で
R2 がメチル基であるビスフェノール類とエピクロルヒ
ドリンとの縮合生成物として、ビスフェノールAD型エ
ポキシ樹脂が挙げられ、さらに、R1 およびR2 がとも
にメチル基であるビスフェノール類とエピクロルヒドリ
ンとの縮合生成物として、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂が挙げられる。これらのビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂およびビス
フェノールA型エポキシ樹脂のそれぞれの代表例とし
て、三井石油化学工業(株)から商品名:エポミックR
110、エポミックR710およびエポミックR140
で市販されているものが挙げられる。
【0013】本発明において、変性エポキシ樹脂(a)
は、その主成分であるジグリシジルエーテルとして、前
記エピクロルヒドリンと式〔1〕で表されるビスフェノ
ール類との縮合生成物およびその誘導体から選ばれる1
種単独を含んでいてもよいし、2種以上の組み合わせを
含んでいてもよい。
【0014】また、変性エポキシ樹脂(A)は、このジ
グリシジルエーテルに、ポリオキシアルキレンアミンを
付加したものである。このポリオキシアルキレンアミン
は、ポリオキシアルキレンからなる分子鎖の両末端また
は片末端にアミノ基を有するものであり、例えば、下記
一般式〔2〕または〔3〕: H2 N−R3 −O−(R4 −O)m −R5 −O−NH2 〔2〕 R3 −O−(R4 −O)m −R5 −O−NH2 〔3〕 で表される構造を有するものである。前記式〔2〕およ
び〔3〕において、R3、R4 およびR5 は、同一でも
異なっていてもよく、アルキレン基であり、mは1以上
の整数である。またmが2以上の整数である場合、複数
のR4 は同一のアルキレン基でもよいし、異なるアルキ
レン基でもよい。アルキレン基としては、例えば、メチ
レン基、エチンレ基、プロピレン基、ブチレン基等が挙
げられる。
【0015】このポリオキシアルキレンアミンは、数平
均分子量が900〜5000、好ましくは900〜22
00のものである。このポリオキシアルキレンアミンの
代表例として、ハンツマン社で製造され、ジェファミン
EDシリーズ、Mシリーズの商標で、サンテクノケミカ
ル(株)から日本国内にて市販されているもの等が挙げ
られる。
【0016】変性エポキシ樹脂(a)において、ジグリ
シジルエーテルに対するポリオキシアルキレンアミンの
付加量は、ジグリシジルエーテルが有するエポキシ基1
個に対して、ポリオキシアルキレンの窒素原子に結合し
た反応性水素0.015〜0.07個の割合、好ましく
は0.025〜0.055個の割合となる量である。
【0017】また、この変性エポキシ樹脂(a)には、
本発明の組成物を硬化させて得られる硬化物に可撓性等
の他の特性を改質する目的で、分子内にエポキシ基を1
個以上含有する、炭素数4以上のアルコール類から誘導
される改質材を添加することができる。この改質材の具
体例として、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテル、C12アルキルグリシジルエ
ーテル、C13アルキルグリシジルエーテル、C14アルキ
ルグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル等が挙げられ、
これらは1種または2種以上を組み合わせて添加しても
よい。
【0018】本発明の組成物の必須成分であるポリアミ
ン化合物(b)は、ポリアミンおよびその誘導体から選
ばれる少なくとも1種である。ポリアミンの好適例とし
て、ポリエチレンポリアミン、ポリオキシアルキレンア
ミン、ポリメチレンジアミン等の鎖状脂肪族ポリアミ
ン、メンテンジアミン、ノルボネンジアミン、イソホロ
ンジアミン等の脂環式ポリアミン、キシリレンジアミン
等の脂肪芳香族アミンなどが挙げられる。また、ポリア
ミンの誘導体としては、ポリアミンと、単官能または多
官能のグリシジルエーテル、エポキシ樹脂および/また
はアクリロニトリルとの付加反応による反応生成物;ポ
リアミンと、ホルマリンおよびフェノールのマンニッヒ
反応による反応生成物;ポリアミンと脂肪酸との縮合反
応による反応生成物等が挙げられる。単官能または多官
能のグリシジルエーテルとしては、例えば、n−ブチル
グリシジルエーテル等のモノグリシジルエーテル、1,
6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等の多官能
グリシジルエーテル、あるいはフェノール類から製造さ
れるフェニルグリシジルエーテルなどが挙げられる。エ
ポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノール類から製
造されるジグリシジルエーテル等が挙げられる。脂肪酸
としては、例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、リシノール酸等が挙げられる。本発明において、こ
れらのポリアミンおよびその誘導体は、1種単独または
2種以上を組み合わせてポリアミン化合物(b)として
用いることができる。
【0019】本発明の組成物において、ポリアミン化合
物(b)は、水との混合において濁りが発生する時の水
の濃度が10〜80重量%、好ましくは20〜60重量
%であるものが好適に用いられる。水の濃度が10重量
%未満だとエポキシ樹脂組成物を水に分散した樹脂が凝
集、分離して安定性が悪く、また、80重量%以上であ
ると硬化不良の原因となり好ましくない。
【0020】また、本発明の組成物には、硬化物の物性
改良を目的として、無機質粒子を配合することができ
る。この無機質粒子を配合することにより、この無機質
粒子の物理化学的効果によって硬化物の摩耗を低減し、
また腐食性薬液の浸入を防止もしくは浸入経路の延長に
より防食機能が高められる。本発明の組成物に無機質粒
子を配合する場合、その配合量は、前記(a)変性エポ
キシ樹脂と(b)ポリアミン化合物に対して50〜85
重量%、好ましくは65〜80重量%である。
【0021】さらにまた、本発明によれば、前記した必
須成分に第三成分として無機質粒子を30〜80重量
%、および第四成分としてセメントを13〜50重量
%、その合計量が80〜95重量%であり、さらにセメ
ントと水和するに必要な量の水を含有するエポキシ樹脂
組成物が提供される。
【0022】本発明の組成物に含有される無機質粒子の
具体例として、粒径0.1〜3mmの天然砂、砕石、ア
ルミナ、破砕煉瓦、ガラスビーズ、シリカ等、粒径が
0.1〜200μmのガラスフレーク、タルク、マイカ
等が挙げられる。
【0023】また、本発明の組成物は、特に無機質粒子
を含む場合、厚塗り施工とその施工性向上を目的とし
て、合成パルプを配合して組成物の垂下を防止し、さら
にコテ捌きを良くして施工作業性を改良することができ
る。
【0024】本発明の組成物に合成パルプを配合する場
合、用いられる合成パルプは、熱可塑性樹脂を素材とし
たものが好適であり、特に溶液あるいはエマルジョンの
フラッシュ紡糸法によって得られる合成パルプが好適に
使用される。
【0025】合成パルプの素材である熱可塑性樹脂とし
ては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル等の疎水性熱可塑性樹脂を例示できる。
これらの中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重
合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体等
のα−オレフィンの1種もしくは2種以上からなるポリ
オレフィンであって、M.I.(メルトインデックス)
0.5〜1000g/10分のものが好適である。特に
結晶性のポリオレフィンが、パルプ状物の製造が容易で
あり、また、機械的物性に優れるパルプ状物が得られる
点で、好ましい。
【0026】また、この合成パルプは、濾水度が、カナ
デイアンフリーネスで400cc以下の範囲にあるもの
が好ましい。カナデイアンフリーネスが400ccを超
える合成パルプは、塗布作業性および垂下防止性が低下
するため好ましくない。
【0027】本発明の組成物が、合成パルプを含有する
場合、合成パルプの配合量は、硬化組成物に対し0.1
〜5重量%、好ましくは0.2〜2重量%の範囲となる
量である。0.1重量%未満であると塗布作業性および
垂下防止性の効果が低く、5重量%を超えると粘性が高
くなり塗布作業性を損なうようになるため好ましくな
い。
【0028】さらにまた、本発明の組成物は、合成パル
プを含有する場合、厚さ0.3mmを超える仕様に施工
するときでも、自重によって垂下することがなく、施工
時の作業性に優れるものである。
【0029】また、本発明の組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲で、カーボンブラック、酸化クロムグ
リーン、酸化チタン、チタニウムイエロー、ベンガラ、
フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー等の着
色顔料、カオリン、珪藻土、水酸化アルミニウム、スラ
グ、ゼオライト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイト、フライアッシュ、ベントナイト、モンモリ
ナイト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等を配合するこ
とができる。
【0030】さらにまた、本発明の組成物には、粘度調
節の目的でイソプロピルアルコール等の水溶性溶剤、消
泡剤などの各種添加剤を、本発明の組成物を硬化させて
得られる硬化物の特性改良を目的に配合することができ
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例に基づい
て本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
【0032】(実施例1)反応器に、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂(三井石油化学工業(株)製エポミック
R140、エポキシ当量:189g/eq、粘度:13
000cps/25℃)100重量部に対し、ポリオキ
シアルキレンアミン(ハンツマン社製ジェファミンM−
1000、活性水素当量:500g/eq;反応性NH
基1個当たりの重量)10重量部を仕込み、窒素ガス雰
囲気下、100℃で反応させて変性エポキシ樹脂を製造
した。この変性エポキシ樹脂は、エポキシ当量216、
粘度11400cps/25℃のものであった。次い
で、得られた変性エポキシ樹脂を室温下に撹拌しなが
ら、蒸留水を30重量%滴下して、変性エポキシ樹脂の
水性分散液を調製した。
【0033】別の反応器に、窒素ガス雰囲気下、m−キ
シレンジアミン100重量部を入れ、室温下に撹拌しな
がら、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当
量:189g/eq、粘度:13000cps/25
℃)37.2重量部を滴下して反応させた。次に、n−
ブチルグリシジルエーテル72.5重量部を、3分割し
て滴下して反応させ、活性水素当量95、水の相溶限界
濃度24重量%のポリアミン化合物を含む硬化剤を調製
した。
【0034】得られた変性エポキシ樹脂の水性分散液
と、硬化剤とを用いて、下記の塗膜性能試験(半硬化時
間、塗膜外観検査、光沢度、鉛筆硬度(1),(2)、
碁盤目試験(1),(2))を行った。結果を表1に示
す。
【0035】塗膜試料の調製 変性エポキシ樹脂の水性分散液と、硬化剤とを水で稀釈
しながら混合して、30重量%および50重量%の2種
類の水分散組成物を調製する。このとき、混合物の状態
を下記の基準で評価した。次に、この水分散組成物を、
ガラス板に、もしくは脱脂後240番耐水研磨紙で表面
処理した軟鋼板に、150ミクロンフィルムアプリケー
ターを用いて塗布し、下記の方法で、半硬化時間、光沢
度および鉛筆硬度(1),(2)の測定、ならびに碁盤
目試験(1),(2)を行う。
【0036】混合物の状態:◎……油水分離等がなく、
粘性も適正な範囲である。 ×……分離してパテ状となる。 半硬化時間(hr):ガラス板に塗装し、指で組成物に
軽く触れたとき、組成物が指に付着しなくなるまでの時
間を測定する。 塗膜外観検査:塗膜の外観を目視で調べ、下記の基準で
評価する。 ◎……しわ、割れ、およびべた着きがなく、光沢が良
好。 △……しわ、および割れがなく、べた着きが軽度である
が、光沢が減少。 ×……重度のべた着き、光沢減少、ならびにしわ、およ
び割れが発生。 光沢度:ガラス板に塗装して厚さ50〜70μmの塗膜
を形成し、60°鏡面光沢度計で光沢度を測定する。 鉛筆硬度(1):軟鋼板に塗装し、1日間養生した後の
塗膜の硬度を、JISK5400に基づいて測定する。 鉛筆硬度(2):軟鋼板に塗装し、7日間養生した後の
塗膜の硬度を、JISK5400に基づいて測定する。
【0037】碁盤目試験(1):軟鋼板に塗装し、1日
間養生した後の塗膜に、縦および横の方向にぞれぞれ2
mm幅で切込みを11本入れ、100個の碁盤目を作成
する。粘着テープを貼り付け、その粘着テープを引き剥
がす試験を行い、剥離しない碁盤の目の個数を測定す
る。 碁盤目試験(2):軟鋼板に塗装し、1日間養生した塗
膜を水道水中に4日間浸漬した後、塗膜に、縦および横
の方向にぞれぞれ2mm幅で切込みを11本入れ、10
0個の碁盤目を作成する。粘着テープを貼り付け、その
粘着テープを引き剥がす試験を行い、剥離しない碁盤の
目の個数を測定する。
【0038】(実施例2)実施例1で得られた変性エポ
キシ樹脂100重量部、および1,6−ヘキサンジオー
ルジグリシジルエーテル10重量部を混合し、室温で撹
拌しながら、蒸留水を30重量%滴下して、変性エポキ
シ樹脂の水性分散液を調製した。
【0039】m−キシレンジアミン、ホルマリンおよび
フェノールの縮合反応によって得られる変性ポリアミン
(三井石油化学工業(株)製、エポミックQ629、活
性水素当量:75g/eq)100重量部と、m−キシ
レンジアミン100重量部に対しビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度13000cp
s/25℃)37重量部を窒素ガス雰囲気中で反応させ
て得られた生成物35重量部とを混合して、活性水素当
量66、水の相溶限界濃度24重量%のポリアミン化合
物を含む硬化剤を調製した。
【0040】得られた変性エポキシ樹脂の水分散液と、
硬化剤とを用いて、実施例1と同様にして、混合物の状
態の評価および塗膜性能試験を行った。結果を表1に示
す。
【0041】(実施例3)ビスフェノールAD型エポキ
シ樹脂(三井石油化学工業(株)製エポミックR71
0、エポキシ当量173g/eq、粘度3000cps
/25℃)100重量部に、ポリオキシアルキレンアミ
ン(ハンツマン社製ジェファミンM−1000、活性水
素当量500g/eq)10重量部を、窒素ガス雰囲気
下、100℃で反応させ、エポキシ当量197g/e
q、粘度2700cps/25℃の変性エポキシ樹脂を
得た。次に、得られた変性エポキシ樹脂に、攪拌しなが
ら蒸留水を50重量%滴下して、変性エポキシ樹脂の水
性分散液を調製した。
【0042】ダイマー酸とトリエチレンテトラミンとの
反応生成物である、水の相溶限界濃度10重量%以下の
ポリアミドアミン(ヘンケル社製、バーサミド140)
100重量部に、m−キシレンジアミン、ホルマリンお
よびフェノールの縮合による活性水素当量70g/e
q、水の相溶限界濃度37重量%の変性ポリアミン67
重量部を混合して、水の相溶限界濃度20重量%のポリ
アミン化合物を含む硬化剤を調製した。
【0043】次に、得られた変性エポキシ樹脂の水分散
液と、硬化剤とを用いて、実施例1と同様にして、混合
物の状態の評価、および塗膜性能試験を行った。結果を
表1に示す。
【0044】(比較例1)実施例1で得られた変性エポ
キシ樹脂の水性分散液と、硬化剤として、ダイマー酸と
トリエチレンテトラミンとの反応生成物である、水の相
溶限界濃度10重量%以下のポリアミドアミン(バーサ
ミド140:ヘンケル社製)とを用いて、実施例1と同
様にして、混合物の状態の評価、および塗膜性能試験を
行った。結果を表1に示す。
【0045】(比較例2)実施例1で得られた変性エポ
キシ樹脂の水性分散液と、硬化剤として、イソホロンジ
アミン100重量部とエポキシ当量189g/eqのビ
スフェノールA型エポキシ樹脂17.6重量部を窒素ガ
ス雰囲気下で反応させてなる、活性水素当量52、水の
相溶限界濃度81重量%の反応生成物とを用いて、実施
例1と同様にして、混合物の状態の評価、および塗膜性
能試験を行った。結果を表1に示す。
【0046】
【0047】(実施例4)実施例1で得られた変性エポ
キシ樹脂100重量部と、硬化剤として実施例3で得ら
れたポリアミン化合物26.6重量部とからなるエポキ
シ樹脂組成物に、豊浦標準砂100重量部、8号珪砂1
00重量部、硫酸バリウム10重量部、およびルチル型
酸化チタン2重量部の割合の混合物225重量部を添加
して混合し、レジンモルタル用のエポキシ樹脂組成物を
調製した。
【0048】このレジンモルタル用のエポキシ樹脂組成
物を、「コンクリート防食指針:下水道事業団編」に準
じて、基材に、3mmの厚さに施工して試験片を作成し
た。この試験片を、下記の試験条件および方法で、接着
強さ、透水性、耐酸性および耐アルカリ性を測定または
評価した。結果を表2に示す。 フレキ板:日本テストパネル製 モルタル板:日本テストパネル製、表面処理はサンドブ
ラスト研磨処理 接着強さ:建研式接着試験器
【0049】(実施例5)実施例1で得られた変性エポ
キシ樹脂100重量部と、硬化剤として、実施例1で得
られたポリアミン化合物30重量部とからなるエポキシ
樹脂組成物に、水165重量部を加えて混合した。次い
で、ポルトランドセメント300重量部、豊浦標準砂1
00重量部、8号珪砂100重量部、硫酸バリウム10
重量部およびルチル型酸化チタン2重量部の混合物60
0重量部からなる粉体を加えて混合して、ポリマーセメ
ント組成物を得た。このポリマーセメント組成物を、実
施例4と同様にして、基材に、2mmの厚さで施工し、
さらにその表面にエポキシ樹脂系防食塗料を500μm
塗布して試験片を作成し、実施例4と同様にして、接着
強さ、透水性、耐酸性および耐アルカリ性を測定または
評価した。結果を表2に示す。
【0050】
【0051】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、水分散
性に優れ、乳化剤を使用しなくても、水中に良好に分散
することができる。そのため、本発明の組成物は、硬化
時に乳化剤がブリードアウトして硬化物の表面外観を損
なうことがない。特に湿潤な状態を生じ易いコンクリー
ト構造物の防食、防水用レジンモルタル組成物、ポリマ
ーセメント組成物の主成分として好適である。また、水
分散性が良いことから、有機溶剤の併用が不要もしくは
有機溶剤を併用しても極少量で良好な硬化物を得ること
ができる。そのため、大気汚染の原因を軽減するために
有効である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エピクロルヒドリンと、下記式
    〔1〕: 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一でも異なっていてもよ
    く、水素またはメチル基である)で表されるビスフェノ
    ール類との縮合生成物およびその誘導体から選ばれる少
    なくとも1種のジグリシジルエーテルに、数平均分子量
    900〜5000のポリオキシアルキレンを、ジグリシ
    ジルエーテルが有するエポキシ基1個に対してポリオキ
    シアルキレンが有する窒素原子に結合した反応性水素
    0.015〜0.07個の割合で付加した変性エポキシ
    樹脂と、 (b)ポリアミンおよびその誘導体から選ばれる少なく
    とも1種のポリアミン化合物とを含むエポキシ樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】さらに、前記(a)変性エポキシ樹脂と
    (b)ポリアミン化合物に対して無機質粒子を50〜8
    5重量%含有する請求項1に記載のエポキシ樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】さらに、前記(a)変性エポキシ樹脂と
    (b)ポリアミン化合物に対して、無機質粒子を30〜
    80重量%およびセメントを13〜50重量%含み、無
    機質粒子とセメントの合計量が80〜95重量%であ
    り、さらにセメントと水和するに必要な量の水を含有す
    る請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記ポリアミン化合物が、鎖状脂肪族ポリ
    アミン、環状脂肪族ポリアミン、脂肪芳香族ポリアミ
    ン、およびその誘導体から選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】前記ポリアミン化合物が、鎖状脂肪族ポリ
    アミン、脂環式ポリアミン、脂肪芳香族ポリアミン、お
    よびその誘導体から選ばれる少なくとも1種とポリアミ
    ドポリアミンとの混合物であり、ポリアミドアミンを6
    2重量%以下含むものである請求項1〜4のいずれかに
    記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】熱可塑性樹脂をフラッシュ紡糸法によって
    成形してなる合成パルプを含む請求項2〜5のいずれか
    に記載のエポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】前記熱可塑性樹脂が、少なくとも1種のα
    −オレフィンからなるM.I.0.5〜1000g/1
    0分のポリオレフィンであって、該熱可塑性樹脂からな
    る合成パルプを硬化物に対して0.1〜5重量%の含有
    量となるように含む請求項6に記載のエポキシ樹脂組成
    物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5965673A (en) * 1997-04-10 1999-10-12 Raytheon Company Epoxy-terminated prepolymer of polyepoxide and diamine with curing agent
JP2009096818A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Aica Kogyo Co Ltd 接着剤組成物及びコンクリート打ち継ぎ方法
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