JPH08302245A - 海中生物付着防止方法 - Google Patents

海中生物付着防止方法

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JPH08302245A
JPH08302245A JP13709995A JP13709995A JPH08302245A JP H08302245 A JPH08302245 A JP H08302245A JP 13709995 A JP13709995 A JP 13709995A JP 13709995 A JP13709995 A JP 13709995A JP H08302245 A JPH08302245 A JP H08302245A
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JP
Japan
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antifouling paint
layer
panel
panels
marine organisms
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JP13709995A
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English (en)
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Hirozo Saito
浩造 斎藤
Toshio Kida
敏夫 木田
Toshimitsu Muramatsu
利光 村松
Makoto Kasuya
誠 糟谷
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOZAI KK
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
TOZAI KK
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿潤状態にある施設の海水等の接触部位にも
施工することができる海中生物の付着を防止する方法を
提供する。 【構成】 海水を利用する施設の海水接触部位に、パネ
ルを殆ど隙間なく並べて海水接触部に設置した固定具に
て取り付けた後、該パネル表面に防汚塗料層を形成する
ことを特徴とする海中生物付着防止方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水を利用する施設の
海水接触部位の海中生物付着防止方法に関し、詳しくは
臨海発電所の取放水路内、臨海コンビナートにおける海
水導入出路設備内、海洋構造物の海水接触区分などのコ
ンクリート面が湿潤状態でも防汚施工が簡便に行い得る
海中生物付着防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】火力発電や原子力発電所な
どの施設は、多量の冷却用水を必要とするため、通常臨
海に立地し冷却水として海水を利用している。この冷却
用海水は、取水路から循環水ポンプによって復水器設備
に送られて熱交換に使用後、放水路から放流される。そ
の際、取水口のスクリーンにより成長したフジツボ、ム
ラサキイガイなどの貝類や藻類などの海洋生物は除去さ
れるが、これらの幼生、卵の除去には至らないため、こ
れらが取放水路内に次々と付着生育して、その結果取水
量の低下など運転に支障をきたすことになる。このため
従来より該取放水路は生物付着層を考慮して貝代を加え
て水路断面が設計されており、さらにその水路内は定期
点検時に付着生物の除去・清掃が行われる。また、水路
の閉口により乾燥したコンクリート面には、例えば特開
平3−255169号公報等で開示されている無毒性防
汚塗装等が施され、定期的に塗り替えられている。しか
しながら、かかる定期点検時の付着生物の厚さは平均で
数十cmにも及び、その除去・清掃には多大な工数を要
する。しかも該水路内の所々によってはそのコンクリー
ト面が結露しやすく常に湿潤状態であるなど被塗面の条
件が劣悪であり、塗り替え時の現場施工が非常に困難で
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記問題を解決すべく鋭意検討した結果、FRPパネルな
どの錆びなくて比較的軽量かつ強度を有するパネルを湿
潤コンクリート面に順次取り付けた後、その全面に防汚
塗料を塗装する、あるいは施工条件の良い場所でFRP
パネルなどに防汚塗料をあらかじめ塗装しておき、この
塗装済みパネルを取放水路内の湿潤コンクリート面に順
次取り付けることにより、湿潤状態にある被塗面に対し
ても防汚施工が簡便に行い得ることを見出し本発明に到
達した。本発明は、 「1. 海水を利用する施設の海水接触部位に、パネル
を殆ど隙間なく並べて海水接触部に設置した固定具にて
取り付けた後、該パネル表面に防汚塗料層を形成するこ
とを特徴とする海中生物付着防止方法。 2. 並べられたパネル間の隙間部、パネル端部をシー
リング剤で充填した後、該パネル及び隙間部表面および
パネル上に現出する固定具に防汚塗料層を形成してな
る、1項に記載された海中生物付着防止方法。 3. 海水を利用する施設の海水接触部位に、防汚塗料
を設けてなるパネルを殆ど隙間なく並べて海水接触部に
設置した固定具にて取り付けた後、該パネル表面に現出
した固定具部位上に必要に応じて該防汚塗料層を設けて
なることを特徴とする海中生物付着防止方法。 4. 並べられた防汚塗料層含有パネル間の隙間部、パ
ネル端部をシーリング剤で充填した後、該隙間部表面に
必要に応じて防汚塗料層を形成してなる、3項に記載さ
れた海中生物付着防止方法。 5. パネルがFRPパネルである、1項ないし4項の
いずれか1項に記載された海中生物付着防止方法。 6. 防汚塗料が、反応硬化形シリコーン樹脂含有防汚
塗料である、1項ないし5項のいずれか1項に記載され
た海中生物付着防止方法。 7. 防汚塗料が反応硬化形シリコーン樹脂と、脂肪族
炭化水素基に結合した極性基を有するシリコーンオイル
を含有した防汚塗料である、1項ないし6項のいずれか
1項に記載された海中生物付着防止方法。 8. 防汚塗料層が、シリコーン系プライマー層及び反
応硬化形シリコーン樹脂含有防汚塗料層からなる、1項
ないし7項のいずれか1項に記載された海中生物付着防
止方法。 9. 防汚塗料層がシリコーン系プライマー層上に設け
た反応硬化形シリコーン樹脂を主樹脂成分とする塗料に
より形成された乾燥膜厚で30〜300μmの第1層
と、第2層の上に設けた反応硬化形シリコーン樹脂とシ
リコーンオイルを主樹脂成分とする塗料で形成された、
乾燥膜厚で30〜500μmの第2層とからなる、1項
ないし8項のいずれか1項に記載された海中生物付着防
止方法。」に関する。 以下、本発明を詳細に説明する。
【0004】
【作用】本発明方法において使用しうるパネルとして
は、錆びなくて比較的軽量かつ強度を有する平板が望ま
しく、具体的にはFRPパネルなどのプラスチックパネ
ル、ステンレス板、アルミニウム板等が挙げられるが、
特に腐食・劣化が少なく軽量で、しかも曲面部にも取り
付けられるFRPパネルが好適である。パネル表面は、
平滑であることが望ましく、シンナー拭き、研磨などの
素地調整を施しておいても良い。この上に防汚塗料を塗
布して防汚塗料層を形成する。防汚塗料の塗布はパネル
の片面あるいは両面に行うことができる。
【0005】防汚塗料としては、特に制限なく従来公知
のものが使用できるが、環境保全の点から無毒性防汚塗
料が好ましく、具体的には反応硬化形シリコーン樹脂含
有防汚塗料が好適である。かかる反応硬化形シリコーン
樹脂含有防汚塗料を直接パネルに塗布してもよいが、長
期付着性の点からは、パネルにシリコーン系プライマー
層及び反応硬化形シリコーン樹脂含有防汚塗料層を順次
積層することが望ましい。
【0006】上記シリコーン系プライマーは、上記パネ
ルと防汚塗料層との密着性を向上させるためのものであ
り、アルコキシシリル基又はシラノール基を有するシリ
コン化合物又はシリコン樹脂を含有するものが好適であ
る。かかるシリコーン系プライマーとしては、例えば
アルコキシシリル基を有するシリコン化合物を縮合させ
たプライマー、エポキシ樹脂を基本樹脂とし2個以上
の活性水素基を有するアミノアルコキシシラン化合物を
硬化剤とするプライマー(特開平3−247673号公
報参照)、アルコキシシリル基及び/又はシラノール
基含有ビニル単量体とオキシラン基含有ビニル単量体と
を単量体成分として含有する共重合体(以下、「共重合
体A」と略称することがある。)、又はアルコキシシリ
ル基及び/又はシラノール基含有ビニル単量体を単量体
成分として含有する重合体(以下、「重合体B」と略称
することがある。)とオキシラン基含有ビニル単量体を
単量体成分として含有する重合体(以下、「重合体C」
と略称することがある。)との混合物を基体樹脂とし、
アルミニウムキレート化合物などの金属キレート化合物
を硬化剤とする組成物によるプライマー(特開昭63−
108048号、同63−108049号、同63−2
21123号公報参照)などを挙げることができる。こ
のうちのプライマーが長期密着性の点から好ましい。
【0007】上記プライマーには、さらに必要に応じて
顔料類、有機溶剤、硬化触媒、塗料用添加剤などを適宜
配合することができる。上記シリコーン系プライマー層
の膜厚は、乾燥膜厚で1〜300μmの範囲であること
が好ましい。該プライマー層上に反応硬化形シリコーン
樹脂含有防汚塗料層が形成される。上記反応硬化形シリ
コーン樹脂含有防汚塗料は、室温でもしくは加熱によっ
て硬化するか、又は紫外線(又は電子線)照射によって
化学的に反応して硬化する反応硬化形シリコーン樹脂を
主成分とする防汚塗料である。該反応硬化形シリコーン
樹脂としては、硬化反応性官能基及び有機基がSiに直
接結合したオルガノポリシロキサンが挙げられる。硬化
反応性官能基としては水酸基、炭素数1〜5のアルコキ
シ基などがあり、有機基としてはメチル基、エチル基、
ビニル基、ハロアルキル基、フェニル基などが挙げられ
る。
【0008】また上記反応硬化形シリコーン樹脂として
は、上記オルガノポリシロキサンに加水分解可能な基
(例えばアセトキシ基、ケトキシム基など)を有する多
官能シラン化合物などの架橋剤や、亜鉛、鉄、コバル
ト、錫などのオクチル酸塩、ナフテン酸塩、過酸化物、
有機アミン、アルミニウムキレート、チタンキレートな
どの硬化触媒を含有したものも包含される。上記反応硬
化形シリコーン樹脂は、室温でもしくは加熱によって、
加水分解、脱アルコール、脱酢酸、脱オキシム、脱ヒド
ロキシアミン反応などによって硬化することができる。
また上記オルガノポリシロキサンとしてビニル基などの
重合性不飽和基を有するものを用いた場合には、紫外線
または電子線照射によっても硬化させることができる。
紫外線照射の場合には光重合開始剤を添加する必要があ
る。
【0009】上記反応硬化形シリコーン樹脂の具体例と
しては、KE42、KE44、KR2706、KE45
TS(これらはいずれも信越化学工業社製、商品名)、
SE9140、SE5006、SE5004、SH78
0、SH237(これらは東レダウコーニングシリコー
ン社製、商品名)、FSXR−2622(Dow.Co
rning社製、商品名)などが挙げられる。該反応硬
化形シリコーン樹脂の分子量は通常、約20,0O0〜
200,000の範囲のものが使用される。
【0010】上記防汚塗料としては、防汚性の点から、
かかる反応硬化形シリコーン樹脂にさらに必要に応じて
下記一般式(I)一般式(I)
【0011】
【化1】
【0012】[式中、Rは水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表わし、
R′はエーテル基、エステル基又は−NH−を介在して
もよい炭素数1〜10の2価脂肪族炭化水素基を表わ
し、Zはアミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、又は
末端が炭素数1〜6の低級アルキル基もしくはアシル基
で封鎖されていてもよいポリエチレングリコールもしく
はポリプロピレングリコール基である一価の極性基を表
わし、x及びyはそれぞれ0.01≦x≦3.99、
0.01≦y≦3.99で且つ0.02≦x+y<4で
ある。]で表わされる数平均分子量250〜30,00
0、好ましくは1,000〜20,000及び粘度20
〜50,000、好ましくは100〜5,000センチ
ストークスの、脂肪族炭化水素基に結合した極性基を有
するシリコーンオイルを含有させたものも使用できる。
【0013】該シリコーンオイルは、上記反応硬化形シ
リコーン樹脂と相溶性がないか、相溶性が悪いものであ
って、塗膜形成時に反応硬化形シリコーン樹脂の硬化に
伴う体積収縮によって塗膜表面近傍に浮き出し、これに
よって低臨海表面張力の塗面が得られ、優れた防汚性を
発揮するものである。該シリコーンオイルとしては、極
性基Zがアミノ基の場合、例えばSF8417(東レダ
ウコーニングシリコーン社製品)やISI4700、I
SI4701(東芝シリコーン社製品)、FZ371
2、AFL−40(日本ユニカー社製品)などが挙げら
れ、極性基Zがカルボキシル基の場合、例えばXI42
−411(東芝シリコーン社製品)、SF8418(東
レダウコーニングシリコーン社製品)、FXZ3707
(日本ユニカー社製品)などが挙げられ、また極性基Z
がエポキシ基の場合、例えばSF8411(東レダウコ
ーニングシリコーン社製品)やISI4730、XI4
2−301(東芝シリコーン社製品)、L−9300、
T−29(日本ユニカー社製品)などが挙げられる。
【0014】さらに極性基Zがアルキル基もしくはアシ
ル基で封鎖されていてもよいポリエスチレングリコール
もしくはポリプロピレングリコール基の場合、例えばI
SI4460、ISI4445、ISI4446(東芝
シリコーン社製品)やSH3746、SH8400、S
H3749、SH3700(東レダウコーニングシリコ
ーン社製品)などが挙げられる。上記反応硬化形シリコ
ーン樹脂にシリコーンオイルを併用する場合には、使用
割合としてそれぞれ50〜99重量%及び1〜50重量
%が適当である。
【0015】上記防汚塗料には、上記樹脂成分以外に必
要に応じて、塩素化パラフィン、固形パラフィン、流動
パラフィン等を該塗料不揮発分100重量部に対し約1
0重量部以下、好ましくは9重量部以下の範囲で配合す
ることができ、またジメチルシロキサンオイル等を該塗
料不揮発分100重量部に対し約10〜30重量部、好
ましくは12〜20重量部の範囲で配合することができ
る。さらに必要に応じて着色顔料、体質顔料、防錆顔料
などの顔料類、有機溶剤、可塑剤、タレ止め剤及び防汚
剤などを適宜配合することができる。
【0016】上記の通り得られる反応硬化形シリコーン
樹脂含有防汚塗料による防汚塗料層は、FRP面あるい
はプライマー層との付着性及び防汚性の点から2層構造
であることが望ましい。具体的には、1層目は上記反応
硬化形シリコーン樹脂を主な樹脂成分とする塗料によ
り、下地及び2層目との付着性を長期に維持でき、一方
2層目は反応硬化形シリコーン樹脂とシリコーンオイル
とからなる樹脂成分にさらにジメチルシロキサンオイル
やパラフィン類などが配合された塗料により形成された
ものが、生物付着防止能の点から好適である。また日の
あたる部位に施工する場合には、紫外線透過によるFR
Pパネルなどのプラスチックパネルの劣化防止の点から
防汚塗料層を着色層とするのがよい。
【0017】上記防汚塗料のプライマー層への塗装は、
例えばスプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、ナイフ
コータ、ロールコータ、スクリーンなど公知の手段で行
うことができる。通常該防汚塗料層の膜厚は、1層目が
乾燥膜厚で30〜300μmの範囲、2層目が乾燥膜厚
で30〜500μmの範囲であることが好ましく、常温
〜130℃で乾燥することができる。
【0018】本発明方法では、海水を利用する施設の海
水接触部位に、パネルを殆ど隙間なく並べて固定具にて
取り付けた後、該パネル表面に上記の通り順次防汚塗料
を形成する、あるいは上記の通りあらかじめ塗膜層を順
次積層して得られるパネルを、殆ど隙間なく並べて固定
具にて取り付ける。本発明方法は、海水を利用する施設
の海水接触部位、例えば発電所取放水路内のコンクリー
ト面であれば、特に漏水あるいは結露して湿潤状態にあ
る部位などで、防汚塗装の施工が必要な部位に好適であ
る。
【0019】パネルの大きさ、厚みなどは、そのパネル
の材質や被施工面に対する作業性によって適宜選択で
き、例えばFRPパネルにおいては、1〜10mm程度
の厚さが適当である。被施工面(例えばコンクリート
面)の調整は、例えば該被施工面にパネルを直付けする
場合には該被施工面と取り付けるパネルとの隙間が少な
くなるよう、できるだけ平滑になるように処理すること
が望ましい。パネルの取り付け方法は、通常の方法に従
って行うことができ、例えば被施工面に固定具としてア
ンカーボルトを必要箇所に取り付け後、ボルトでパネル
を固定する、あるいは並列するパネル間を当て板を用い
て固定するような位置にアンカーボルトを取り付け後、
パネルを当て板及びナットで固定するなどが挙げられ
る。固定具は、ステンレス製が好適であり、ホールイン
アンカーボルトやケミカルアンカーボルトなどが挙げら
れる。また固定具として、接着剤を併用してもよい。
【0020】またあらかじめ塗膜層を順次積層して得ら
れるパネルを取り付ける場合には、作業時に塗膜を傷付
ける恐れもあるので、該塗膜上にさらに保護フイルムな
どを設けておいて取り付け作業を行うこともできる。さ
らに該塗膜積層FRPパネルを取り付けた際に該FRP
パネルの塗膜面に固定具の頭部が現出するので、生物付
着防止の点からこの部分にも防汚塗料層を形成するのが
好ましい。このため、該固定具の現出部位にも、シリコ
ーンゴム系シーリング剤のみを塗布、または前記プライ
マーあるいはシリコーンゴム系シーリング剤などを塗布
・乾燥後、前記防汚塗料を塗布してもよい。また該固定
具の現出部位にあらかじめ前記プライマーあるいはシー
リング剤などを塗布・乾燥しておいて、取り付け作業に
供した後、前記防汚塗料を塗布することもできる。
【0021】また、並べられたパネル間の隙間部やパネ
ルの端部は、ここからパネルとコンクリート面との間に
貝類などの幼生や卵が入り込むのを防止するために、該
部をシーリング剤で充墳するのが好ましい。パネルを先
に取り付けた後防汚塗料層を形成する場合には、該防汚
塗料の塗装前にシーリング剤を充填する。また防汚塗装
済パネルを取り付ける場合には、該パネルを固定後、並
べられたパネル間の隙間部やパネルの端部にシーリング
剤を充填し、必要に応じてその上に前記防汚塗料層を形
成するのがよい。
【0022】シーリング剤としては、従来公知のものが
使用でき、例えばシリコーン系、ポリウレタン系、エポ
キシ系、変性シリコーン系などのシーリング剤が挙げら
れるが、防汚性の点からはシリコーンゴム系のシーリン
グ剤が好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0024】実施例1 発電所放水路内コンクリート壁面(湿潤部分)に、パネ
ルの設置箇所にケミカルアンカーボルトを数箇所取り付
け後、表面を十分に脱脂した2000×1200×3m
mのFRPパネル(「グラスライト」、日東紡績社製)
2枚を殆ど隙間なく並べてナットで取り付け・固定し
た。この2枚のパネル上の全面にシリコーン系プライマ
ー(註1)を乾燥膜厚で50μmとなるようローラー及
び刷毛で塗布、乾燥してプライマー層を形成した。次い
で一層目として表1配合の防汚塗料Aを乾燥膜厚で50
μmとなるようローラーで塗布して、3時間養生し指触
乾燥確認後、二層目として表1配合の防汚塗料Cを乾燥
膜厚で75μmとなるようローラー及び刷毛で塗布し、
室温で7日間乾燥させて、防汚塗膜層を形成した。 (註1)シリコーン系プライマー:「バイオックスプラ
イマー」、エポキシ樹脂・アミノアルコキシシラン硬化
系、関西ペイント社製。
【0025】実施例2〜5 実施例1において、表1に示す塗料を表2の組み合わせ
とする、及びプライマーの塗布前に、並べられたパネル
間の隙間部及びパネル端部をシーリング剤(註2)で充
填する以外は実施例1と同様に施工した。 (註2)シーリング剤:「バイオックスシールパテ」、
脱オキシム硬化型シリコーンゴム系、関西ペイント社
製。 (註3)表2において実施例1〜5は隙間部とボルト頭
部は防汚塗装されているので防汚塗料の塗料種は省略し
た。
【0026】実施例6 表面を十分に脱脂した330×340×3mmのFRP
パネル(「グラスライト」、日東紡績社製)上に、シリ
コーン系プライマー(註1)を乾燥膜厚で50μmとな
るようローラー等で塗布、乾燥してプライマー層を形成
した。次いで一層目として防汚塗料Aを乾燥膜厚で50
μmとなるようローラーで塗布して、3時間養生し指触
乾燥確認後、二層目として防汚塗料Cを乾燥膜厚で75
μmとなるようローラー等で塗布し、室温で7日間乾燥
させて、防汚塗膜積層FRPパネルを得た。次いで37
5×750×60mmのコンクリート板(湿潤部分)
に、ケミカルアンカーボルトを数箇所取り付け後、上記
の通り得た塗装済パネル2枚を殆ど隙間なく並べてコン
クリート面にナットで取り付け・固定した。これを発電
所取水路内に持ち込み、コンクリート板上部にフックを
付け水路内上部よりナイロンスリングにて吊り下げ設置
した。
【0027】実施例7、8 実施例6において、表1に示す塗料を表2の組み合わせ
とする以外は実施例6と同様に行った。
【0028】実施例9 実施例6において、防汚塗膜積層FRPパネルを取り付
け・固定後、さらに該パネル表面に現出したボルト頭部
にシーリング剤を塗布し、その上に二層目の防汚塗料を
パネル作成時と同様に順次塗布、乾燥して仕上げる以外
は実施例6と同様に行った。
【0029】実施例10〜13 実施例9において、表1に示す塗料を表2の組み合わせ
とする、及び防汚塗膜積層FRPパネルを取り付け・固
定後、並べられたパネル間の隙間部及びパネル端部をシ
ーリング剤で充填し、その上に二層目の防汚塗料を順次
塗布する以外は実施例9と同様に行った。
【0030】
【表1】
【0031】(註) *3 SH780:東レダウコーニングシリコーン社製
品、反応硬化形シリコーン樹脂 *4 KE44:信越化学工業社製品、反応硬化形シリ
コーン樹脂 *5 SH3700:東レダウコーニングシリコーン社
製品、前記式(I)で表わされる極性基としてポリエチ
レングリコール基を有するシリコーンオイル *6 SH8417:東レダウコーニングシリコーン社
製品、前記式(I)で表わされ、Zがアミノ基である極
性基含有シリコーンオイル *7 SH200−10CS:東レダウコーニングシリ
コーン社製品、ジメチルシロキサンオイル *8 SH200−50CS:東レダウコーニングシリ
コーン社製品、ジメチルシロキサンオイル
【0032】比較例1〜9 発電所放水路内コンクリート壁面(湿潤部分)そのも
の、コンクリート壁面(湿潤部分)に直接シリコーン系
プライマー、一層目、二層目の防汚塗料を順次塗布した
もの、コンクリート壁面(湿潤部分)に実施例1と同サ
イズのFRPパネルと取り付け・固定したもの、及び該
FRPパネルにシリコーン系プライマーを塗布したもの
をそれぞれ比較例1、2、3及び4とした。また発電所
取水路内に実施例5と同サイズのコンクリート板そのも
の、コンクリート板(湿潤部分)に直接シリコーン系プ
ライマー、一層目、二層目の防汚塗料を順次塗布したも
の、コンクリート板(湿潤部分)に実施例5と同サイズ
のFRPパネルと取り付け・固定したもの、及び該FR
Pパネルにシリコーン系プライマーを塗布したものをそ
れぞれ吊り下げたものを比較例5、6、7及び8とし、
さらにコンクリート板(乾燥状態)に直接シリコーン系
プライマー、一層目、二層目の防汚塗料を順次塗布した
ものを取水路内に吊り下げたものを比較例9とした。
【0033】試験方法 上記のようにして得た実施例及び比較例で海水浸漬した
後の、防汚塗膜の付着性および防汚性能を浸漬3ヶ月お
よび6ヶ月の時点で調査した。結果を表2と表3に示
す。防汚塗膜のFRPパネルに対する密着性は防汚塗膜
の消失面積割合(%)で評価した。剥離のないものは◎
とした。但し比較例でコンクリート面に直接塗装したも
のはコンクリート面に対する密着性を示す。防汚性能は
海中生物の付着した面積の割合(%)で評価した。数値
が小さいものほど防汚性良好である。表2において、実
施例3、10は防汚塗膜の剥離部から、実施例1、6、
7、8は隙間部・端部あるいはボルト部から、一般防汚
塗膜面へ汚損が拡がる傾向が認められた。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、海水を利用する施設の
海水接触部位、例えば発電所取放水路内のコンクリート
面などの、特に従来防汚塗装が必要であっても漏水・結
露により湿潤状態であるため塗装できなかった部位に対
しても、防汚施工が可能となり、しかも塗り替え時にも
パネルごと取り外せるので、現場における付着生物の除
去・清掃が不要となり、その経済的効果は非常に大き
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 利光 東京都大田区南六郷3丁目12番1号 関西 ペイント株式会社内 (72)発明者 糟谷 誠 東京都大田区南六郷3丁目12番1号 関西 ペイント株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅之 宮城県黒川郡富谷町明石台2−4−5

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水を利用する施設の海水接触部位に、
    パネルを殆ど隙間なく並べて海水接触部に設置した固定
    具にて取り付けた後、該パネル表面に防汚塗料層を形成
    することを特徴とする海中生物付着防止方法。
  2. 【請求項2】 並べられたパネル間の隙間部、パネル端
    部をシーリング剤で充填した後、該パネル及び隙間部表
    面およびパネル上に現出する固定具に防汚塗料層を形成
    してなる、請求項1に記載された海中生物付着防止方
    法。
  3. 【請求項3】 海水を利用する施設の海水接触部位に、
    防汚塗料を設けてなるパネルを殆ど隙間なく並べて海水
    接触部に設置した固定具にて取り付けた後、該パネル表
    面に現出した固定具部位上に必要に応じて該防汚塗料層
    を設けてなることを特徴とする海中生物付着防止方法。
  4. 【請求項4】 並べられた防汚塗料層含有パネル間の隙
    間部、パネル端部をシーリング剤で充填した後、該隙間
    部表面に必要に応じて防汚塗料層を形成してなる、請求
    項3に記載された海中生物付着防止方法。
  5. 【請求項5】 パネルがFRPパネルである、請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載された海中生物付着防止
    方法。
  6. 【請求項6】 防汚塗料が、反応硬化形シリコーン樹脂
    含有防汚塗料である、請求項1ないし5のいずれか1項
    に記載された海中生物付着防止方法。
  7. 【請求項7】 防汚塗料が反応硬化形シリコーン樹脂
    と、脂肪族炭化水素基に結合した極性基を有するシリコ
    ーンオイルを含有した防汚塗料である、請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載された海中生物付着防止方法。
  8. 【請求項8】 防汚塗料層が、シリコーン系プライマー
    層及び反応硬化形シリコーン樹脂含有防汚塗料層からな
    る、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された海中
    生物付着防止方法。
  9. 【請求項9】 防汚塗料層がシリコーン系プライマー層
    上に設けた反応硬化形シリコーン樹脂を主樹脂成分とす
    る塗料により形成された乾燥膜厚で30〜300μmの
    第1層と、第2層の上に設けた反応硬化形シリコーン樹
    脂とシリコーンオイルを主樹脂成分とする塗料で形成さ
    れた、乾燥膜厚で30〜500μmの第2層とからな
    る、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された海中
    生物付着防止方法。
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