JPH08303343A - プランジャー型ポンプ - Google Patents

プランジャー型ポンプ

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Publication number
JPH08303343A
JPH08303343A JP13102595A JP13102595A JPH08303343A JP H08303343 A JPH08303343 A JP H08303343A JP 13102595 A JP13102595 A JP 13102595A JP 13102595 A JP13102595 A JP 13102595A JP H08303343 A JPH08303343 A JP H08303343A
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JP
Japan
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plunger
cam
liquid
cam body
type pump
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Application number
JP13102595A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ura
広 浦
功 ▲吉▼本
Isao Yoshimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOUMA KOGAKU KK
YOSHIMOTO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SOUMA KOGAKU KK
YOSHIMOTO SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな送液量まで安定して送液できる動作範
囲の広いポンプであってポンプ全体が大型化することの
ないプランジャー型ポンプを提供する。 【構成】 ポンプヘッド3内にプランジャー4の先端を
前進及び後退させて送液するプランジャー型ポンプであ
って、プランジャー4に連結されたカム体60と、カム
体60を回転させるモータ7を有する。カム体60は、
プランジャー4の前進及び後退の運動の方向に平行な軸
の周りに形成された周状のカム溝61を有し、このカム
溝61は、その幅が一定であって軸方向に所定距離変位
している。プランジャー4の前進及び後退は、カム体6
0の回転に追従するとともにその回転の力によりプラン
ジャー4が前進及び後退する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、液体を送るための
ポンプ例えば液体クロマトグラフィー装置等に使用され
る送液用のポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】高圧液体クロマトグラフィ(High
Pressure Liquid Chromatog
raphy,HPLC)のようなシステムに使用される
ポンプは、高い圧力でかつ高い送液精度で送液できるこ
とが必要である。このようなポンプにはいくつかのタイ
プが存在するが、ポンプヘッド内にプランジャーの先端
を前進及び後退させて送液するプランジャー型ポンプが
多用されている。
【0003】図6は、従来のプランジャー型ポンプの構
成の一例について説明する概略図である。図6に示すプ
ランジャー型ポンプは、吐出側配管1及び吸引側配管2
がそれぞれ接続されるポンプヘッド3と、このポンプヘ
ッド3内で先端が前進及び後退するプランジャー4と、
プランジャー4を先端面に固定したスピンドル5と、ス
ピンドル5を駆動するカム6と、カム6を回転させるモ
ータ7と、スピンドル5がカム6の周面の形状にしたが
って後退するように力を加えるバネ部材8と、プランジ
ャー4やスピンドル5等を収容した外カバー9などから
主に構成されている。
【0004】ポンプヘッド3は筒状の部材であり、図6
ではその軸方向を上下にして配置した例が示されてい
る。このポンプヘッド3は、例えば上端面に吐出側配管
1が接続され下端面に吸引側配管2が接続される。図6
に示すように、ポンプヘッド3の内部は水平に設けた複
数の隔壁31,32,33,34によって仕切られ、上
から順に、吐出側配管接続室35、吐出側予備室36、
プランジャー室37、吸引側予備室38、吸引側配管接
続室39になっている。各々の隔壁31,32,33,
34は、中心軸上に小さな開口310,320,33
0,340が設けられている。各々の開口310,32
0,330,340には、その開口310,320,3
30,340の直径よりも大きな径の球形の弁311,
321,331,341が開口310,320,33
0,340の上に載るようにして配置されている。
【0005】なお、各々の隔壁を、上から順に、第一隔
壁31、第二隔壁32、第三隔壁33、第四隔壁34と
し、各々の隔壁に設けた開口310,320,330,
340を、第一開口310、第二開口320、第三開口
330、第四開口340とする。さらに、各々の開口3
10,320,330,340に載せた球形の弁31
1,321,331,341を、第一球形弁311、第
二球形弁321、第三球形弁331、第四球形弁341
とする。また尚、吸引側配管2は、液体をポンプヘッド
3に吸引させるため、所定の圧力をかけて液体を吸引側
配管接続室39に供給している。
【0006】一方、上記ポンプヘッド3のプランジャー
室37の側面部分には、プランジャー4の先端が進入す
るための側面開口370が設けられている。そして、こ
の開口に接続するようにして外カバー9が配置され、側
方に延びている。外カバー9は、ほぼ円筒状の部材であ
り横にして配置されている。外カバー9は、側面開口3
70に接続された先端部91と、この先端部91の側方
に位置し先端部91よりも径の大きな本体部92とから
構成されている。
【0007】プランジャー4は、外カバー9の中心軸に
沿って水平に配置されている。プランジャー4の先端
は、上記ポンプヘッド3のプランジャー室37に進退可
能となっており、後端は外カバー9の本体部92の内部
のほぼ中央に位置している。プランジャー4と外カバー
9の先端部91の隙間には、Oリングシール等のシール
材93が配置されており、ポンプヘッド3内の液体が外
カバー9の本体部92側に漏出しないようになってい
る。但し、プランジャー4がシール材93との接触箇所
で滑りながら前後に移動可能になっている。
【0008】スピンドル5は、外カバー9の本体部92
の内径よりも少し小さな外径の円柱状の部材である。外
カバー9の後端は開口になっており、スピンドル5の後
端は、この外カバー9の開口から少し露出した状態とな
っている。このようにして露出させたスピンドル5の後
端面には、カム6が接触している。カム6は、外カバー
9の中心軸に垂直で水平な方向を回転軸として回転する
カム本体61と、このカム本体61の先端に設けられて
スピンドル5の後端面に接触するリング状のベアリング
62とから構成されている。そして、カム本体61に
は、上記回転軸の周りにカム6を回転させるモータ7が
連結されている。
【0009】一方、外カバー9の本体部92の内側に
は、コイルスプリングよりなるバネ部材8が配置されて
いる。外カバー9の本体部92の長さはスピンドル5の
長さの2倍程度であり、スピンドル5の先端側には相当
程度の大きさの空隙が形成されている。コイルスプリン
グよりなるバネ部材8は、プランジャー4を取り巻くよ
うにして配置されてこの空隙部分を占めている。
【0010】上記構成に係る従来例のプランジャー型ポ
ンプの動作について、以下に説明する。モータ7が駆動
されてカム6が回転すると、カム6とスピンドル5の後
端面との接触点(線)が例えば後方に変位し、バネ部材
8の力によってスピンドル5は後方に移動する。これに
よってプランジャー4も後退しプランジャー4の先端が
プランジャー室37の内部で後退する。尚、プランジャ
ー4の先端縁は、最も後方の位置でプランジャー室37
を僅かに出た程度の位置に位置する。
【0011】プランジャー4の後退によってプランジャ
ー室37内の圧力が下がる。この結果、プランジャー室
37内の圧力が吸引側予備室38内の圧力よりも下が
る。この際、第三球形弁331は第三開口330の上に
単に載っているだけなので、プランジャー室37の圧力
低下によって僅かに浮いた状態となり、第三開口330
が開いた状態となる。これによって吸引側予備室38に
あった液体がプランジャー室37内に吸引される。ま
た、吸引側予備室38内の液体がプランジャー室37に
吸引される結果、吸引側予備室38内の圧力が吸引側配
管接続室39内の圧力よりも低下する。第四球形弁34
1は同様に第四隔壁34の第四開口340の上に載って
いるだけなので、この圧力低下によって第四開口340
が開き吸引側配管接続室39内の液体が吸引側予備室3
8内に吸引されてこれを満たす。一方、第二開口320
の上に載せられた第二球形弁321は、プランジャー4
の後退によるプランジャー室37の圧力低下によって第
二開口320に押し付けられた状態となる。従って、こ
の第二開口320は閉じたままである。
【0012】モータ7がさらに駆動されてカム6が回転
すると、カム6の周面の形状に従ってカム6とスピンド
ル5の後端面との接触箇所が前方に変位する。即ち、カ
ム6の周面のうちの回転中心からの距離が長い部分(突
出部分)がスピンドル5の後端面に接触してスピンドル
5を前進させる。これによってスピンドル5の先端面に
固定されたプランジャー4が前進し、プランジャー4の
先端がプランジャー室37内に進入してプランジャー室
37内を前進する。
【0013】この前進によってプランジャー室37内の
液体は圧縮された状態となって圧力が上昇する。この圧
力上昇によって、第二球形弁321は第二開口320か
ら浮いた状態となり、第二開口320が開いた状態とな
る。これによってプランジャー室37内の液体は吐出側
予備室32内に吐出される。吐出側予備室32に液体が
吐出されると吐出側予備室32内の液体の圧力が上が
り、その上の第一球形弁311が浮いて第一開口310
が開いた状態となる。これによって吐出側予備室36内
の液体が吐出側配管接続室35に吐出される。この結
果、吐出側配管接続室35から吐出側配管1を通って液
体が吐出される。この際、下方の第三球形弁331は、
上記プランジャー室37の圧力上昇によって第三開口3
30に押し付けられた状態となるので、第三開口330
は閉じたままである。
【0014】さらにモータ7の駆動が続いてカム6が回
転すると、プランジャー4の先端が後退してプランジャ
ー室37内の圧力が再び低下し、前述と同様に吸引側予
備室38からプランジャー室37に液体が吸引される。
以下、このような動作を繰り返し、吸引側配管2からプ
ランジャー室37への液体の吸引と、プランジャー室3
7から吐出側配管1への液体の吐出とを交互に繰り返
す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなプランジ
ャー型ポンプにおいては、送液量を任意に設定できるこ
とが重要な条件となっており、ダイナミックレンジが広
く取れるという意味から、小量から大量までの広い範囲
に亘って任意の送液量を設定できるようになっているこ
とが要請されている。
【0016】ここで、HPLCのようなシステムでは、
管を細くして高圧で送液を行っているが、このような細
い管を使用したシステムで送液量を大きくするには、送
液速度を高くしていかなければならない。しかしなが
ら、上記従来のプランジャー型ポンプでは、送液速度を
高くした場合、次のような問題があった。
【0017】即ち、図6に示すようなプランジャー型ポ
ンプにおいて送液速度を高くするには、モータの回転速
度を高くしてカムの回転速度を高くし、これによってプ
ランジャーの進退速度を上げていくことになる。しかし
ながら、カムの回転速度を例えば150rpm程度まで
高くしていくと、バネ部材の弾性によるスピンドルの後
退動作がカムの回転に追従できなくなってしまう。つま
り、スピンドルが完全に元の位置に戻らないうちにカム
の突出部分が回転してきてしまい、スピンドルを前進さ
せてしまう。このようなスピンドルの不追従があると、
ポンプヘッドにおける液体の吐出量と吸引量のバランス
が悪くなり、送液量が一定化せずに非常に不安定にな
る。
【0018】これを解決するには、バネ部材の弾性を大
きくしてカムの素早い動きにスピンドルが追従するよう
にする方法がある。しかしながら、プランジャーを前進
させる場合にはバネ部材の弾性に逆らってカムがスピン
ドルを押し出す訳であるから、バネ部材の弾性を大きく
するということは、カムを回転させるモータとしてはそ
の負荷が大きくなることになる。従って、バネ部材の弾
性の増大に対応して大きな負荷に耐え得る大型のモータ
を使用しなければならなくなってしまい、ポンプ全体が
大型化してしまう。本願の発明は、このような課題を解
決するためになされたものであり、大きな送液量まで安
定して送液できるような動作範囲の広いポンプであって
かつポンプ全体が大型化することのないプランジャー型
ポンプを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の請求項1の発明は、ポンプヘッド内にプランジャー
の先端を前進及び後退させて送液するプランジャー型ポ
ンプであって、プランジャーに連結されたカム体と、カ
ム体を回転させるモータとを有し、カム体は、プランジ
ャーの前進及び後退がカム体の回転に追従するとともに
その回転の力によりプランジャーが前進及び後退する形
状を有しているという構成を有する。同様に上記目的達
成のため、請求項2の発明は、上記請求項1の発明の構
成において、カム体は、プランジャーの前進及び後退の
運動の方向に平行な軸の周りに形成された周状のカム溝
を有し、このカム溝は、その幅が一定であって前記軸の
方向に所定距離変位しており、プランジャーは、このカ
ム溝に取り付けられてカム体の回転により前記軸方向に
前進及び後退するよう構成されている。
【0020】
【実施例】以下、本願発明の実施例を説明する。図1、
図2及び図3は、本願発明のプランジャー型ポンプの実
施例を説明する概略図であり、図1は平面断面概略図、
図2は図1に示すプランジャー型ポンプの断面X−Xに
おける矢印方向で見た正面断面概略図、図3は図1のプ
ランジャー型ポンプの断面Y−Yにおける側断面概略
図、図4は、図1のプランジャー型ポンプの主要部の斜
視分解概略図である。
【0021】図1から図4に示すに示すプランジャー型
ポンプは、吐出側配管1及び吸引側配管2がそれぞれ接
続されるポンプヘッド3と、このポンプヘッド3内で先
端が前進及び後退するプランジャー4と、プランジャー
4に連結されたカム体60とから主に構成されている。
【0022】本実施例のプランジャー型ポンプは、横に
並べて配置された二つのポンプヘッド3を用いている。
そして、各々のポンプヘッド3についてプランジャー4
がそれぞれ設けられて進退するよう構成されている。各
々のポンプヘッド3は、ほぼ円柱状の部材であり、その
軸方向をプランジャー4の進退方向にして配置されてい
る。各々のポンプヘッド3には、吐出管11及び吸引管
21の取付孔が上下に設けられ、後述する吐出管11及
び吸引管21がそれぞれ嵌め込まれている。また、図2
に示すように、各々のポンプヘッド3は、上側の吐出管
11の取付孔と下側の吸引管21の取付孔とをつなぐよ
うにして設けた送液孔300を有している。この送液孔
300は、送液動作を行うポンプヘッド3の主要部分で
あり、内径0.5mm程度で上下方向に延びる空間であ
る。
【0023】吐出管11及び吸引管21は、両方ともほ
ぼ円柱状の部材であり、ポンプヘッド3の上下の取付孔
にねじ込み等の方法によって取り付けられている。ま
ず、上側の吐出管11から説明する。吐出管11は、管
の中心軸上に上端面から下方に延びる吐出側配管接続孔
を有し、この吐出側配管接続孔に吐出側配管1が接続さ
れている。吐出側配管接続孔の下側には、吐出側予備室
12が形成されており、吐出側配管接続孔と吐出側予備
室12とは径の細い連通孔13で連通している。吐出側
予備室12は直径4mm程度、高さ4mm程度の空間で
ある。この吐出側予備室12の底部即ち吐出管11の下
端部には、直径2mm程度の吐出側開口14が形成され
ている。そして、この吐出側開口14の上に載った状態
で吐出側球形弁15が吐出側予備室12内に配置されて
いる。この吐出側球形弁15の直径は3mm程度であ
る。
【0024】一方、下側の吸引管21は、上側の吐出管
11と大体同様な構造であり、送液孔300を挟んで吐
出管11と向かい合うようにして配置されている。吸引
管21は、同様にポンプヘッド3の下側の取付孔にねじ
込み等の方法により取り付けられている。吸引管21の
下端面から管の中心軸上に上方に延びる吸引側配管接続
孔が形成され、この吸引側配管接続孔に吸引側配管2が
接続されている。吸引側配管接続孔の上側には、吸引側
予備室22が形成されており、吸引側配管接続孔と吸引
側予備室22とは径の細い連通孔23で連通している。
吸引側予備室22の大きさは同様に直径4mm程度、高
さ4mm程度である。吸引側予備室22の内部には同様
に吸引側球形弁24が配置されており、連通孔の上部開
口部分に載った状態で配置されている。そして、吸引側
予備室22の上部即ち吸引管21の上端部には、直径2
mm程度の吸引側開口25が形成されている。尚、各々
のポンプヘッド3に接続された吐出側配管1は、不図示
の結合部において一つの管に結合しており、最終的には
一つの配管となって目的とするシステムに送液が行われ
るようになっている。また一方、各々の吸引側配管2
は、一つの配管から不図示の分岐部で分岐したものとな
っている。
【0025】そして、各々のポンプヘッド3は、水平な
軸上に延びるプランジャー孔301を有し、プランジャ
ー孔301の先端は上記送液孔300に達しており、送
液孔300とプランジャー孔301とはT字形につなが
って連通している。プランジャー孔301の径は、プラ
ンジャー4の外径に適合した形状であり、図2に示すよ
うにプランジャー4はこのプランジャー4に挿入されて
配置されている。プランジャー4の周面とプランジャー
孔301の内面との間は、プランジャー4の進退運動を
許容する程度の僅かな隙間が形成されている。
【0026】各々のポンプヘッド3の後端面には、プラ
ンジャー孔301よりも大きな径のシール材取付用凹部
が形成されており、このシール材取付用凹部にシール材
302がねじ込みによって取り付けられている。シール
材302は、プランジャー4を貫通させた状態で配置さ
れており、プランジャー孔301からの液体の漏出を防
止するよう機能する。
【0027】上記各ポンプヘッド3内で先端が進退する
プランジャー4は、外径3mm程度の丸棒状の部材であ
り、上述の如くポンプヘッド3のプランジャー孔301
に挿入されて配置されている。このプランジャー4の後
端は、プランジャー4を保持するプランジャー保持体4
1に固定されている。プランジャー保持体41は、後述
するカム体60に係合する部材であり、図4に示すよう
に、円柱状の部材の後半部分を断面半月状に切り欠いた
ような外形の部材である。
【0028】図1及び図2に示すように、プランジャー
4の後端は、プランジャー保持体41に埋め込まれた状
態で固定されている。プランジャー保持体41は、先端
面に図1及び図2に示すような小さな円柱状の突出部が
あり、その突出部の側面に設けたねじ孔に止めねじ41
1をねじ込むことにより、プランジャー4がプランジャ
ー保持体41に固定されている。
【0029】プランジャー保持体41の断面半月状に切
り欠いた後半部分には、後述のカム体60に係合するカ
ム係合体42が取り付けられている。カム係合体42
は、図4に示すような短い円柱状の部材であり、その軸
方向がプランジャー4の進退方向に対して垂直な水平方
向になるようにして配置されている。図1に示すよう
に、カム係合体42は、細い円柱状の突出部を後方に有
し、プランジャー保持体41の後半部分には、このカム
係合体42の突出部が嵌め込まれる取付孔が設けられて
いる。そして、プランジャー保持体41の後端面には、
取付孔にまで達するねじ孔が設けられており、突出部を
取付孔に嵌め込んだ状態でねじ孔に止めねじ421をね
じ込むことにより、カム係合体42がプランジャー保持
体41に取り付けられている。尚、このようなカム係合
体42の周面には、周方向に回転するニードルベアリン
グ43が設けられている。
【0030】図4に示すように、プランジャー保持体4
1は、各々のプランジャー4を保持するように横に並ん
で二つ設けられた左右一対のものである。各々のプラン
ジャー保持体41は、それらの後半部分に設けたカム係
合体42を内側に向かい合わせた状態で配置されてい
る。このような左右一対のプランジャー保持体41は、
大きなほぼ円柱状の枠体44に保持されている。図3に
示すように、枠体44は、横に並んで設けられた二つの
断面円形の貫通孔を有し、図4に示すプランジャー保持
体41の円柱状の前半部分がこの断面円形の貫通孔の内
部に位置している。貫通孔の内径は、プランジャー保持
体41の前半部分の外径よりも僅かに大きく、両者の間
には1mm程度の隙間が存在している。そして、その隙
間には不図示の板バネが配置されており、プランジャー
保持体41の進退運動を許容しつつプランジャー保持体
41の周面が貫通孔の内面を擦らないよう構成されてい
る。
【0031】また、図1に示すように、上述したポンプ
ヘッド3は、枠体44の貫通孔の先端開口部分に嵌め込
まれるようにして枠体44に取り付けられている。枠体
44の先端部の周面には、貫通孔にまで達するねじ孔が
数カ所設けられており、このねじ孔に止めねじ441を
ねじ込むことにより、各々のポンプヘッド3が枠体44
に固定されている。尚、図2に示すように、枠体44の
先端部には、小さな円形の空気孔442が設けられてい
る。この空気孔442は、枠体44内でのプランジャー
保持体41の運動により圧縮された空気を逃がしたりす
る目的で設けられている。
【0032】次に、本実施例のプランジャー型ポンプの
大きな特徴点の一つであるカム体60の構成について説
明する。本実施例のカム体60は、上記プランジャー4
の進退動作がカム体60の回転に追従するとともにその
回転の力によりプランジャー4が進退する形状を有して
いる。
【0033】即ち、カム体60は、図4に示すように円
柱状の部材の周面に所定のカム溝61を形成した形状の
部材である。カム体60は、その中心軸方向がプランジ
ャー4の進退方向とが、同じ水平面内で平行になるよう
にして配置されている。カム体60の周面に設けられた
カム溝61は、幅(軸方向の距離)及び深さ(径方向の
距離)が一定であるが、周方向に溝をたどっていくとそ
の位置が軸方向に変位した形状になっている。即ち、あ
る位置においては、最も先端側(プランジャー4側)に
位置する(この位置を最前部という)が、周方向にたど
っていくと徐々に後端側(モータ7側)に変位し、ある
位置では最も後端側に位置した(この位置を最後部とい
う)状態となる。そしてさらに周方向にたどっていく
と、徐々に先端側に変位して当初の最前部になるような
溝の形状となっている。最前部と最後部とはカム体60
の周面の丁度反対側に位置し、最前部と最後部とは18
0度の間隔をおいて向かい合っている。
【0034】このようなカム溝61には、上述したプラ
ンジャー保持体41のカム係合体42が係合している。
具体的には、カム係合体42の周囲に設けられたニード
ルベアリング43の外径は、カム溝61の幅に適合した
寸法を有し、ニードルベアリング43の表面がカム溝6
1の側面に僅かに接触した状態でカム係合体42がカム
溝61に嵌入している。尚、図4に示す通り、左右一対
のプランジャー保持体41は、カム溝61の両側に位置
し、各々の側からカム係合体42を嵌入させている。
【0035】このようなカム体60の後端には、カム体
60を回転させるモータ7の出力軸71が連結されてい
る。モータ7の出力軸71の中心はカム体60の中心軸
に一致し、中心軸の周りにカム体60が回転するよう構
成されている。具体的には、カム体60は図4に示すよ
うな円柱状の突出部65を後端面に有している。この突
出部65は、軸方向に延びるモータ取付孔を有し、モー
タ7の出力軸71はこのモータ取付孔にねじ込むなどの
方法により固定されている。尚、図1に示すように、突
出部65の側面にはモータ取付孔にまで達するねじ孔が
設けられており、このねじ孔に止めねじ72がねじ込ま
れることにより、上記出力軸71の固定を補強してい
る。
【0036】また、図1及び図2に示すように、カム体
60の周囲には、カム体カバー62が設けられている。
カム体カバー62は、上述した枠体44と同じ外径を有
するほぼ有底円筒状の部材であり、その先端開口部分が
枠体44の後端部分に接続された状態で配置されてい
る。また、カム体カバー62の底部には、上記カム体6
0の突出部65が貫通する開口が設けられている。そし
て、この開口の周面にはスライドベアリング63が設け
られており、出力軸71の回転をスムーズなものにして
いる。また尚、図1に示すように、カム体60の後端面
とカム体カバー62の底部との間にも、スライドベアリ
ング64が配置されている。つまり、カム体カバー62
は、二つのスライドベアリング63,64を介してカム
体60の回転を許容しつつカム体60の周囲を覆ってい
る。
【0037】上記構成に係る本実施例のプランジャー型
ポンプの作用について、以下に説明する。まず、初期状
態では、右側のプランジャー4(図1では下側のプラン
ジャー4)の先端が送液孔300の内部の最先端位置に
達しており、左側のプランジャー4(図1では上側のプ
ランジャー4)の先端は送液孔300から退出してポン
プヘッド3の後端面にほぼ相当する平面上に位置してい
る。
【0038】以下の説明では、左側のプランジャー4の
動作をまず説明する。初期状態においてモータ7が駆動
されると、出力軸71を介してカム体60が回転する。
カム体60が回転すると、カム溝61にカム係合体42
が嵌入しているため、左側のプランジャー保持体41は
前進することになる。即ち、左側のプランジャー保持体
41に取り付けられたカム係合体42は、カム体60の
回転に従ってカム溝61に沿って相対的に移動する。こ
のカム係合体42にとってはカム溝61は徐々に先端方
向に変位するようになっており、その一方で図3に示す
通りプランジャー保持体41は枠体44によってカム体
60の回転軸の周りの回転運動が規制されているから、
カム体60の回転に従ってカム係合体42は直線的に前
進し、この結果プランジャー保持体41も直線的に前進
することになる。
【0039】プランジャー保持体41が前進すると、そ
の先端に固定されたプランジャー4も前進し、プランジ
ャー4の先端がポンプヘッド3内の送液孔300に達し
た状態となる。さらにモータ7が駆動されてカム体60
が回転してカム係合体42がカム溝61の最前部まで達
すると、プランジャー4の先端が送液孔300内の最先
端位置に達する。このようにしてプランジャー4の先端
が送液孔300内で前進すると、送液孔300内の液体
が圧縮されて圧力が上がる。この圧力上昇によって、送
液孔300の上方の吐出側開口14を塞いでいた吐出側
球形弁15が浮上して吐出側開口14が開いた状態とな
る。この結果、送液孔300内の液体が吐出側開口14
を通って吐出され、吐出側予備室12を経由して吐出側
配管1に送液される。一方、下側の吸引側球形弁24は
送液孔300内の圧力上昇によって吸引側開口24に押
し付けられた状態となり、吸引側開口24は閉じたまま
である。
【0040】さらにモータ7が駆動されてカムが回転す
ると、カム係合体42は、徐々に後方に変位する溝部分
に沿って相対的に移動するから、プランジャー保持体4
1は後退するようになる。プランジャー保持体41の後
退によってプランジャー4の先端は送液孔300内を後
退して送液孔300から抜け出た状態となる。このよう
なプランジャー4の先端の後退によって送液孔300内
の圧力が低下する。この圧力低下によって吸引側球形弁
24が浮上し、吸引側開口25が開いた状態となる。こ
の結果、吸引側予備室22内の液体が吸引側開口25を
通って送液孔300に吸引される。吸引側予備室22内
の液体が送液孔300に吸引される結果、吸引側予備室
22内の圧力が低下して吸引側配管2から吸引側予備室
22に液体が吸引されて充填される。
【0041】そしてさらにカム体60が回転して、カム
溝61の最後部の位置にカム係合体42が達すると、プ
ランジャー保持体41は当初の初期状態の位置に戻り、
プランジャー4の先端部もポンプヘッド3の後端面上に
ほぼ相当する初期状態の位置に戻る。引き続いてモータ
7が駆動されてカム体60が回転すると、プランジャー
4は再び前進して上述の吐出動作を行い、以後、カム体
60の回転に従って上記動作を繰り返す。
【0042】一方、右側のプランジャー4及びプランジ
ャー保持体41は、上記左側のプランジャー4及びプラ
ンジャー保持体41とは180度位相の異なった動作を
繰り返す。つまり、初期状態からカム体60が回転を始
めると、カム係合体42が徐々に後方に変位してプラン
ジャー保持体41が後退し、プランジャー4の先端が送
液孔300内で後退して送液孔300から抜け出る。こ
れによって送液孔300内の圧力が低下し、上述と同様
に吸引側予備室から液体が送液孔300内に吸引され
る。さらにカム体60が回転してカム係合体42がカム
溝61の最後部を通過するとプランジャー保持体41が
後退から前進に反転し、カム溝61の最前部にカム係合
体42が達すると、プランジャー4の先端が送液孔30
0内の最先端位置に達して上述と同様に吐出動作が行わ
れる。
【0043】図5は、上記のような本実施例のプランジ
ャー型ポンプの作用を時系列的に説明したグラフであ
る。図5中、(a)が上記左側のプランジャー4による
吐出及び吸引の動作を示し、(b)が上記右側のプラン
ジャー4による吐出及び吸引の動作を示している。図5
に示すように、各々のポンプヘッド3内で行われる吐出
及び吸引の動作は、カムの回転に同期して正弦波状に交
互に繰り返される。そして、左側のプランジャー4によ
る吐出及び吸引の動作は右側のプランジャー4による動
作に対して180度の位相差を有する。
【0044】前述の通り、各々の吐出側配管1は一つの
配管(不図示)に結合されている。図5中の(c)は、
左側のプランジャー4の動作と右側のプランジャー4の
動作とを重ね合わせたものであり、各々の吐出側配管1
を結合した配管内での送液動作に相当している。この
(c)に示す通り、180度位相の異なる二つのプラン
ジャー4の動作を重ね合わせると、送液量の時間的変化
が平坦化される。このような観点から、120度ずつ位
相の異なる三つのプランジャー、さらには90度ずつ位
相の異なる四つのプランジャーのように、さらに多くの
プランジャーを使用してそれぞれのポンプヘッド内で進
退させるようにすると、さらに送液量が平坦化される。
【0045】上記構成及び作用の説明から分かる通り、
本実施例のプランジャー型ポンプにおいては、カム体6
0の回転に従ってプランジャー4が前進及び後退する。
即ち、従来のようにバネ部材の力を利用してプランジャ
ー4を後退させる構成ではない。このため、モータ7の
回転速度を高くしてカム体60を高速回転させた場合で
も、プランジャー4はカム体60の回転に遅れることな
く追従して進退する。従って、送液量を多くするためカ
ム体60を高速回転させても、吐出量と吸引量のバラン
スが悪くなったり、送液量が一定化せずに非常に不安定
になったりする問題が発生しない。また、大型のモータ
7を使用する必要がないので、ポンプ全体を大型化させ
ることがない。具体的な送液量について例示すると、上
記のような構成のプランジャー型ポンプでは、例えば内
径0.25mm程度の配管に毎分20ミリリットル程度
の流量で送液することが可能となる。
【0046】また、構造上のメリットについて説明する
と、上記実施例のプランジャー型ポンプでは、カム体6
0の周面のカム溝61にプランジャー保持体41のカム
係合体42を嵌入させた構造なので、カム体60の回転
軸とプランジャー保持体41の中心軸とが接近した配置
となっている。このため、ポンプ全体がコンパクトにま
とめられており、占有スペースが小さくて済むというメ
リットがある。本願発明のプランジャー型ポンプは、前
述したHPLCの他、高圧の液体で物体を洗浄する高圧
洗浄器や高圧の水流で物体を切断するウォーターカッタ
ーのようなシステムにも利用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1又は
2のプランジャー型ポンプによれば、カム体の回転に追
従してプランジャーが進退するとともにカム体の回転の
力によりプランジャーが進退するので、バネ部材を使用
してプランジャーを後退させるようにする必要がない。
このため、送液量を多くするためカムを高速回転させた
場合でも、吐出量と吸引量のバランスが悪くなったり、
送液量が一定化せずに非常に不安定になったりする問題
が発生せず、広い動作範囲で安定した送液が行える。ま
た、大型のモータを使用する必要がないので、ポンプ全
体を大型化させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のプランジャー型ポンプの実施例を説
明する図であり、平面断面概略図である。
【図2】図1に示すプランジャー型ポンプの断面X−X
における矢印方向で見た正面断面概略図である。
【図3】図1のプランジャー型ポンプの断面Y−Yにお
ける側断面概略図である。
【図4】図1のプランジャー型ポンプの主要部の斜視分
解概略図である。
【図5】実施例のプランジャー型ポンプの作用を時系列
的に説明したグラフである。
【図6】従来のプランジャー型ポンプの構成の一例につ
いて説明する概略図である。
【符号の説明】
1 吐出側配管 2 吸引側配管 3 ポンプヘッド 300 送液孔 4 プランジャー 41 プランジャー保持体 42 カム係合体 44 枠体 60 カム体 61 カム溝 7 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプヘッド内にプランジャーの先端を
    前進及び後退させて送液するプランジャー型ポンプであ
    って、 プランジャーに連結されたカム体と、カム体を回転させ
    るモータとを有し、カム体は、プランジャーの前進及び
    後退がカム体の回転に追従するとともにその回転の力に
    よりプランジャーが前進及び後退する形状を有している
    ことを特徴とするプランジャー型ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記カム体は、前記プランジャーの前進
    及び後退の運動の方向に平行な軸の周りに形成された周
    状のカム溝を有し、このカム溝は、その幅が一定であっ
    て前記軸の方向に所定距離変位しており、前記プランジ
    ャーは、このカム溝に取り付けられてカム体の回転によ
    り前記軸方向に前進及び後退するよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のプランジャー型ポンプ。
JP13102595A 1995-05-01 1995-05-01 プランジャー型ポンプ Pending JPH08303343A (ja)

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