JPH08304602A - 反射防止コーティング - Google Patents
反射防止コーティングInfo
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- JPH08304602A JPH08304602A JP7114374A JP11437495A JPH08304602A JP H08304602 A JPH08304602 A JP H08304602A JP 7114374 A JP7114374 A JP 7114374A JP 11437495 A JP11437495 A JP 11437495A JP H08304602 A JPH08304602 A JP H08304602A
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- antireflection coating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 基材であるPETフィルム13上に形成する
反射防止コーティング10を、この反射防止コーティン
グ10を構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、PETフィルム13の屈折
率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚さを備
える第1の層1と、第3の層3の屈折率より小さい屈折
率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さを備える第
2の層2と、略2.2より大きい屈折率及び略0.25
λ0より小さい光学的厚さを備える第3の層3と、PE
Tフィルム13の屈折率より小さい屈折率及び略0.2
5λ0の光学的厚さを備える第4の層4とから形成す
る。 【効果】 導電性が高く、また、低コストで、迅速に大
量な製造を行うことが可能となる。
反射防止コーティング10を、この反射防止コーティン
グ10を構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、PETフィルム13の屈折
率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚さを備
える第1の層1と、第3の層3の屈折率より小さい屈折
率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さを備える第
2の層2と、略2.2より大きい屈折率及び略0.25
λ0より小さい光学的厚さを備える第3の層3と、PE
Tフィルム13の屈折率より小さい屈折率及び略0.2
5λ0の光学的厚さを備える第4の層4とから形成す
る。 【効果】 導電性が高く、また、低コストで、迅速に大
量な製造を行うことが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射防止コーティング
に関し、特に導電性の反射防止コーティングに関する。
に関し、特に導電性の反射防止コーティングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射防止コーティングは、例えば
空気とガラスとの光学的境界面における屈折率を減少さ
せることが好ましかったり、また、その必要がある光学
や電気光学の分野で広く使われている。これらの応用分
野としては、カメラのレンズ、コピー機械のプラテン
(原稿台)、機器用のカバーガラス、陰極線管いわゆる
CRT用パネル、その他の表示装置等がある。
空気とガラスとの光学的境界面における屈折率を減少さ
せることが好ましかったり、また、その必要がある光学
や電気光学の分野で広く使われている。これらの応用分
野としては、カメラのレンズ、コピー機械のプラテン
(原稿台)、機器用のカバーガラス、陰極線管いわゆる
CRT用パネル、その他の表示装置等がある。
【0003】各種の応用分野で使われる光学的な薄膜コ
ーティングには、マグネシウムフッ化物から成るコーテ
ィング等の単一層コーティングや、Vコートと呼ばれ、
一つの波長領域における屈折率を最小にする2層のコー
ティングや、比較的広い波長領域例えば可視スペクトル
の範囲に亘って低い屈折率を生じる多層の広帯域コーテ
ィング等がある。さらに、最近では、電気的伝導性や高
い光学的透過性が必要なところで、透明な導電性コーテ
ィングも広く使われている。
ーティングには、マグネシウムフッ化物から成るコーテ
ィング等の単一層コーティングや、Vコートと呼ばれ、
一つの波長領域における屈折率を最小にする2層のコー
ティングや、比較的広い波長領域例えば可視スペクトル
の範囲に亘って低い屈折率を生じる多層の広帯域コーテ
ィング等がある。さらに、最近では、電気的伝導性や高
い光学的透過性が必要なところで、透明な導電性コーテ
ィングも広く使われている。
【0004】このような目的のため、インジウム錫酸化
物(ITO)やカドミウム錫酸塩、アンチモン酸化物等
の膜が、各種のディスプレイ、例えば液晶ディスプレイ
や航空機の窓に使う可視域透過窓の加熱要素、帯電防止
コーティング、電球の外囲ガラスに使われる熱保持用の
可視光透過コーティング等に用いられている。
物(ITO)やカドミウム錫酸塩、アンチモン酸化物等
の膜が、各種のディスプレイ、例えば液晶ディスプレイ
や航空機の窓に使う可視域透過窓の加熱要素、帯電防止
コーティング、電球の外囲ガラスに使われる熱保持用の
可視光透過コーティング等に用いられている。
【0005】具体的には、例えば基材としてポリエチレ
ンテレフタレートフィルムいわゆるPETフィルム上に
置かれる電気的伝導性のある反射防止コーティングにつ
いては、米国特許第5270858号に開示されている
ように、3つの材料を用いた5層から成る反射防止コー
ティングがある。
ンテレフタレートフィルムいわゆるPETフィルム上に
置かれる電気的伝導性のある反射防止コーティングにつ
いては、米国特許第5270858号に開示されている
ように、3つの材料を用いた5層から成る反射防止コー
ティングがある。
【0006】表1には、この5層から成る反射防止コー
ティングを構成する各層の屈折率及び光学的厚さの概略
的な値を示す。
ティングを構成する各層の屈折率及び光学的厚さの概略
的な値を示す。
【0007】
【表1】
【0008】ここで、表1においては、第1の層が基材
のPETフィルムの次の層である。
のPETフィルムの次の層である。
【0009】また、反射防止コーティングを構成する材
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0の値を550nmとしている。
表1の屈折率は上記参照波長λ0における屈折率を示
す。
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0の値を550nmとしている。
表1の屈折率は上記参照波長λ0における屈折率を示
す。
【0010】また、上記反射防止コーティングは、比較
目的のために、屈折率が1.6のPET上に形成されて
測定された値を示すものである。
目的のために、屈折率が1.6のPET上に形成されて
測定された値を示すものである。
【0011】また、他の5層から成る反射防止コーティ
ングの各層の屈折率及び光学的厚さの具体的な値を表2
に示す。
ングの各層の屈折率及び光学的厚さの具体的な値を表2
に示す。
【0012】
【表2】
【0013】尚、表2に示す値も、表1に示した各値を
得る条件と同様の条件で得たものである。
得る条件と同様の条件で得たものである。
【0014】このように、反射防止コーティングの第2
の層は大変に薄くて低い屈折率の層である。また、第3
の層は電気的伝導性をもつ導電層であって、例えばIT
Oから成る比較的薄い層である。また、第4の層は比較
的厚くて高い屈折率の層であり、この層の材料としては
TiO2等が用いられる。
の層は大変に薄くて低い屈折率の層である。また、第3
の層は電気的伝導性をもつ導電層であって、例えばIT
Oから成る比較的薄い層である。また、第4の層は比較
的厚くて高い屈折率の層であり、この層の材料としては
TiO2等が用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、反射防止コ
ーティングの導電性は、第3の層を形成するITOの導
電性と厚さとによる。上記反射防止コーティングは、第
3の層に比較的薄い導電層をもつが、この導電層が薄い
ので導電性が低い。よって、上記反射防止コーティング
をCRT用パネル上に装着した場合には静電気の防止や
CRT用パネルからの電磁波の出力防止に対する効力が
少ない。
ーティングの導電性は、第3の層を形成するITOの導
電性と厚さとによる。上記反射防止コーティングは、第
3の層に比較的薄い導電層をもつが、この導電層が薄い
ので導電性が低い。よって、上記反射防止コーティング
をCRT用パネル上に装着した場合には静電気の防止や
CRT用パネルからの電磁波の出力防止に対する効力が
少ない。
【0016】また、第4の層を形成するTiO2のよう
な高い屈折率の物質のスパッタレートは大変に遅いの
で、迅速に大量に製造することが困難である。
な高い屈折率の物質のスパッタレートは大変に遅いの
で、迅速に大量に製造することが困難である。
【0017】さらに、第2層には大変に薄くて低い屈折
率の層をもつが、この層を正確に制御することは困難で
ある。
率の層をもつが、この層を正確に制御することは困難で
ある。
【0018】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、導電
性が高く、また、生産性の高い反射防止コーティングを
提供するものである。
性が高く、また、生産性の高い反射防止コーティングを
提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る反射防止コ
ーティングは、4つの隣接した層から成り、上記各層は
基材に最も近い層から順に第1の層、第2の層、第3の
層、及び第4の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚
さを備え、上記第2の層は、上記第3の層の屈折率より
小さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さ
を備え、上記第3の層は、略2.2より大きい屈折率及
び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第
4の層は、上記基材の屈折率より小さい屈折率及び略
0.25λ0の光学的厚さを備えることにより上述した
課題を解決する。
ーティングは、4つの隣接した層から成り、上記各層は
基材に最も近い層から順に第1の層、第2の層、第3の
層、及び第4の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚
さを備え、上記第2の層は、上記第3の層の屈折率より
小さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さ
を備え、上記第3の層は、略2.2より大きい屈折率及
び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第
4の層は、上記基材の屈折率より小さい屈折率及び略
0.25λ0の光学的厚さを備えることにより上述した
課題を解決する。
【0020】また、本発明に係る反射防止コーティング
は、5つの隣接した層から成り、上記各層は基材に最も
近い層から順に第1の層、第2の層、第3の層、第4の
層、及び第5の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5λ0より小さ
い光学的厚さを備え、上記第2の層は、上記基材の屈折
率よりも大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい光
学的厚さを備え、上記第3の層は、上記基材の屈折率よ
りも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい光学的
厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率よりも
大きい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備え、
上記第5の層は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えることにより上
述した課題を解決する。
は、5つの隣接した層から成り、上記各層は基材に最も
近い層から順に第1の層、第2の層、第3の層、第4の
層、及び第5の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5λ0より小さ
い光学的厚さを備え、上記第2の層は、上記基材の屈折
率よりも大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい光
学的厚さを備え、上記第3の層は、上記基材の屈折率よ
りも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい光学的
厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率よりも
大きい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備え、
上記第5の層は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えることにより上
述した課題を解決する。
【0021】
【作用】本発明においては、4層から成る反射防止コー
ティングであって、基材側から第2の層は透明導電膜で
あって、二酸化チタンから成る第3の層の屈折率より小
さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さを
備え、上記第3の層は、略2.2より大きい屈折率及び
略0.25λ0より小さい光学的厚さを備えるので、透
明導電膜が厚く、二酸化チタンの層が薄い、4層の反射
防止コーティングを形成することができる。
ティングであって、基材側から第2の層は透明導電膜で
あって、二酸化チタンから成る第3の層の屈折率より小
さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的厚さを
備え、上記第3の層は、略2.2より大きい屈折率及び
略0.25λ0より小さい光学的厚さを備えるので、透
明導電膜が厚く、二酸化チタンの層が薄い、4層の反射
防止コーティングを形成することができる。
【0022】また、5層から成る反射防止コーティング
であって、第2の層は基材の屈折率よりも大きい屈折率
及び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、第4
の層は基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.25
λ0の光学的厚さを備えた透明導電膜であり、また、第
1の層は基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5
λ0より小さい光学的厚さを備え、第3の層は基材の屈
折率よりも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい
光学的厚さを備え、第5の層は基材の屈折率よりも小さ
い屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備えた、二
酸化ケイ素から成る層であるので、2種類の材料によっ
て5層の反射防止コーティングを形成することができ
る。
であって、第2の層は基材の屈折率よりも大きい屈折率
及び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、第4
の層は基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.25
λ0の光学的厚さを備えた透明導電膜であり、また、第
1の層は基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5
λ0より小さい光学的厚さを備え、第3の層は基材の屈
折率よりも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい
光学的厚さを備え、第5の層は基材の屈折率よりも小さ
い屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備えた、二
酸化ケイ素から成る層であるので、2種類の材料によっ
て5層の反射防止コーティングを形成することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る反
射防止コーディングの概略的な断面図を示す。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上
に形成された反射防止コーティングを、さらに陰極線管
(CRT)ガラス上に組み立てた場合の概略的な断面図
を示している。
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る反
射防止コーディングの概略的な断面図を示す。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上
に形成された反射防止コーティングを、さらに陰極線管
(CRT)ガラス上に組み立てた場合の概略的な断面図
を示している。
【0024】この図1に示す反射防止コーティング10
は、基材のための反射防止コーティングであって、4つ
の隣接した層から成り、上記各層は上記基材に最も近い
層から順に第1の層1、第2の層2、第3の層3、及び
第4の層4として構成され、上記反射防止コーティング
10を構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内の
波長をλ0とするときに、上記第1の層1は、上記基材
の屈折率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚
さを備え、上記第2の層2は、上記第3の層3の屈折率
より小さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的
厚さを備え、上記第3の層3は、略2.2より大きい屈
折率及び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、
上記第4の層4は、上記基材の屈折率より小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えるものである。
は、基材のための反射防止コーティングであって、4つ
の隣接した層から成り、上記各層は上記基材に最も近い
層から順に第1の層1、第2の層2、第3の層3、及び
第4の層4として構成され、上記反射防止コーティング
10を構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内の
波長をλ0とするときに、上記第1の層1は、上記基材
の屈折率より小さい屈折率及び略0.5λ0の光学的厚
さを備え、上記第2の層2は、上記第3の層3の屈折率
より小さい屈折率及び略0.25λ0より大きい光学的
厚さを備え、上記第3の層3は、略2.2より大きい屈
折率及び略0.25λ0より小さい光学的厚さを備え、
上記第4の層4は、上記基材の屈折率より小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えるものである。
【0025】また、この反射防止コーティング10は、
基材としてプラスチックフィルムを用いた場合に用いら
れるものであり、具体的にはPETフィルム13を用い
ている。
基材としてプラスチックフィルムを用いた場合に用いら
れるものであり、具体的にはPETフィルム13を用い
ている。
【0026】第1の層1及び第4の層4は二酸化ケイ素
(SiO2)から成る。第2の層2はインジウム錫酸化
物(ITO)又は含アルミニウム酸化亜鉛から成る透明
導電膜、即ち導電層である。第3の層3は二酸化チタン
(TiO2)から成る。
(SiO2)から成る。第2の層2はインジウム錫酸化
物(ITO)又は含アルミニウム酸化亜鉛から成る透明
導電膜、即ち導電層である。第3の層3は二酸化チタン
(TiO2)から成る。
【0027】例えば、基材であるPETフィルム13の
屈折率が1.6のときに、反射防止コーティングの各層
の物理的な厚さとしては、第1の層1は181nm、第
2の層2は21nm、第3の層3は87nm、第4の層
4は95nmとなる。
屈折率が1.6のときに、反射防止コーティングの各層
の物理的な厚さとしては、第1の層1は181nm、第
2の層2は21nm、第3の層3は87nm、第4の層
4は95nmとなる。
【0028】この反射防止コーディングが形成されるP
ETフィルム13は、厚さが約188μmであって、比
較的柔らかいものである。よって、この反射防止コーテ
ィング10をPETフィルム13上に形成するときに
は、PETフィルム13と第1の層1との間に、堅いハ
ードコート14を約3〜4μmの厚さで形成する。
ETフィルム13は、厚さが約188μmであって、比
較的柔らかいものである。よって、この反射防止コーテ
ィング10をPETフィルム13上に形成するときに
は、PETフィルム13と第1の層1との間に、堅いハ
ードコート14を約3〜4μmの厚さで形成する。
【0029】さらに、反射防止コーティング10が形成
されたPETフィルム13をCRTガラス11上に組み
立てる場合には、レジン12を用いる。このレジン12
は、厚さが約30μmであって、屈折率はCRTガラス
11とほぼ同じものである。
されたPETフィルム13をCRTガラス11上に組み
立てる場合には、レジン12を用いる。このレジン12
は、厚さが約30μmであって、屈折率はCRTガラス
11とほぼ同じものである。
【0030】ここで、基材としてPETフィルム13を
用いたときの、反射防止コーティング10を構成する各
層の屈折率及び光学的厚さの概略的な値を表3に示す。
用いたときの、反射防止コーティング10を構成する各
層の屈折率及び光学的厚さの概略的な値を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3においては、基材であるPETフィル
ム13の屈折率を1.6としている。
ム13の屈折率を1.6としている。
【0033】また、反射防止コーティングを構成する材
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0を450〜650nmの間の波
長としている。表3に示す屈折率は上記参照波長λ0に
おける屈折率を示す。
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0を450〜650nmの間の波
長としている。表3に示す屈折率は上記参照波長λ0に
おける屈折率を示す。
【0034】次に、表3に示した各層の屈折率及び光学
的厚さの値を満たす反射防止コーティングの各層の屈折
率及び光学的厚さの具体的な値を表4に示す。
的厚さの値を満たす反射防止コーティングの各層の屈折
率及び光学的厚さの具体的な値を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】尚、表4に示す値も、表3に示した値を得
る条件と同様の条件で得たものである。
る条件と同様の条件で得たものである。
【0037】このように、この実施例の第2層を構成す
る導電層の厚さは、表2に示すような従来の反射防止コ
ーティングの第3層の導電層の厚さよりも厚く、また、
TiO2から成る第3層の厚さは、従来の反射防止コー
ティングの内のTiO2から成る第4層の厚さよりも薄
くなっている。
る導電層の厚さは、表2に示すような従来の反射防止コ
ーティングの第3層の導電層の厚さよりも厚く、また、
TiO2から成る第3層の厚さは、従来の反射防止コー
ティングの内のTiO2から成る第4層の厚さよりも薄
くなっている。
【0038】また、屈折率が1.6のPETフィルム1
3上に、各層が表4に示す値をもつ反射防止コーティン
グを形成したときの波長に対する理論的な反射率は図2
に示すものとなる。
3上に、各層が表4に示す値をもつ反射防止コーティン
グを形成したときの波長に対する理論的な反射率は図2
に示すものとなる。
【0039】図2における曲線Bは、反射防止コーティ
ングの波長に対する反射率の典型的な値を示すものであ
り、曲線A及び曲線Cは、反射防止コーティングの波長
に対する反射率の上限値及び下限値を示すものである。
これらは、反射防止コーティングの各層の厚さを、標準
偏差σが2%の値をもつガウス分布において、ランダム
に100回変化させたときの上限値及び下限値である。
ングの波長に対する反射率の典型的な値を示すものであ
り、曲線A及び曲線Cは、反射防止コーティングの波長
に対する反射率の上限値及び下限値を示すものである。
これらは、反射防止コーティングの各層の厚さを、標準
偏差σが2%の値をもつガウス分布において、ランダム
に100回変化させたときの上限値及び下限値である。
【0040】さらに、具体的に、屈折率が1.63のP
ETフィルム13上に上記反射防止コーティングを形成
したときの波長に対する反射率の測定値は図3に示すも
のとなる。この測定値は、分光光度計で測定したもので
ある。
ETフィルム13上に上記反射防止コーティングを形成
したときの波長に対する反射率の測定値は図3に示すも
のとなる。この測定値は、分光光度計で測定したもので
ある。
【0041】この実施例の反射防止コーティングにおい
ては、第3の層として形成される導電層によって、波長
400〜700nmまでの理論的な平均値として、CR
Tスクリーンからの反射を4.59%から0.27%ま
で減少させることができる。即ち、CRTスクリーンの
反射を1/17にすることができる。
ては、第3の層として形成される導電層によって、波長
400〜700nmまでの理論的な平均値として、CR
Tスクリーンからの反射を4.59%から0.27%ま
で減少させることができる。即ち、CRTスクリーンの
反射を1/17にすることができる。
【0042】また、上記導電層を形成するITOが、4
×10-4Ωcmの最良の導電性をもつときには、反射防
止コーティングの導電性は44Ω/□であり、9×10
-4Ωcmの最悪の導電性をもつときには、反射防止コー
ティングの導電性は100Ω/□である。どちらの場合
にも、電磁的な放射及び静電気を制限するための典型的
な値である500Ω/□よりも良い値をもつ。
×10-4Ωcmの最良の導電性をもつときには、反射防
止コーティングの導電性は44Ω/□であり、9×10
-4Ωcmの最悪の導電性をもつときには、反射防止コー
ティングの導電性は100Ω/□である。どちらの場合
にも、電磁的な放射及び静電気を制限するための典型的
な値である500Ω/□よりも良い値をもつ。
【0043】また、この反射防止コーティングは、4層
から成るので、低コストで大量に製造を行うことが可能
となる。また、通常、スパッタされ、恒久性のある物質
であるSiO2、TiO2、ITOの3種類のみの材料で
形成されるので、典型的な広帯域の導電性の反射防止コ
ーティングよりも形成することが容易である。
から成るので、低コストで大量に製造を行うことが可能
となる。また、通常、スパッタされ、恒久性のある物質
であるSiO2、TiO2、ITOの3種類のみの材料で
形成されるので、典型的な広帯域の導電性の反射防止コ
ーティングよりも形成することが容易である。
【0044】また、迅速に大量生産するためには、第3
の層はできるだけ薄く形成する。しかし、この第3の層
が薄すぎると、十分に制御されることができず、波長の
吸収が増加しがちである。このTiO2の厚さの最良の
範囲は約10〜30nmである。上述した実施例の反射
防止コーティングのTiO2の厚さは、生産性のために
上記最適な範囲内に保たれる。
の層はできるだけ薄く形成する。しかし、この第3の層
が薄すぎると、十分に制御されることができず、波長の
吸収が増加しがちである。このTiO2の厚さの最良の
範囲は約10〜30nmである。上述した実施例の反射
防止コーティングのTiO2の厚さは、生産性のために
上記最適な範囲内に保たれる。
【0045】尚、上記実施例では、反射防止コーティン
グの基材としてPETフィルムを用いた場合について説
明しているが、基材としてはPETフィルムに限定され
るものではなく、例えばBK7ガラス等を用いることも
可能である。
グの基材としてPETフィルムを用いた場合について説
明しているが、基材としてはPETフィルムに限定され
るものではなく、例えばBK7ガラス等を用いることも
可能である。
【0046】また、この実施例の反射防止コーティング
の導通を取る場合の一例について、図4を用いて説明す
る。
の導通を取る場合の一例について、図4を用いて説明す
る。
【0047】図4に示す反射防止コーティング10は、
図1に示した反射防止コーティングと同様のものであ
る。この反射防止コーティング10を基材20上に形成
した場合に導通を取るときには、この反射防止コーティ
ングの短部において、第1の層1の短部よりも第2の層
2及び第3の層3の短部を短くし、第3の層3の短部よ
りも第4の層4の端部を短くする。ここで、ハンダ30
を、第3の層3の上部から第1の層1の上部までを覆う
ように盛り、第1の層1及び第3の層3を接地すること
により、導通を取ることができる。
図1に示した反射防止コーティングと同様のものであ
る。この反射防止コーティング10を基材20上に形成
した場合に導通を取るときには、この反射防止コーティ
ングの短部において、第1の層1の短部よりも第2の層
2及び第3の層3の短部を短くし、第3の層3の短部よ
りも第4の層4の端部を短くする。ここで、ハンダ30
を、第3の層3の上部から第1の層1の上部までを覆う
ように盛り、第1の層1及び第3の層3を接地すること
により、導通を取ることができる。
【0048】また、反射防止コーティングの製造工程を
考慮した場合に、より簡易に製造するための反射防止コ
ーティングの他の実施例を説明する。
考慮した場合に、より簡易に製造するための反射防止コ
ーティングの他の実施例を説明する。
【0049】図5には、この他の実施例の反射防止コー
ティングの断面図を示す。具体的には、PETフィルム
上に形成された反射防止コーティングの概略的な断面図
を示している。
ティングの断面図を示す。具体的には、PETフィルム
上に形成された反射防止コーティングの概略的な断面図
を示している。
【0050】この反射防止コーティング40は、基材の
ための反射防止コーティングであって、5つの隣接した
層から成り、上記各層は上記基材に最も近い層から順に
第1の層41、第2の層42、第3の層43、第4の層
44、及び第5の層45として構成され、上記反射防止
コーティング40を構成する材料が光をほとんど吸収し
ない範囲内の波長をλ0とするときに、上記第1の層4
1は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第2の層42
は、上記基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.2
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第3の層43
は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.2
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第4の層44
は、上記基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.2
5λ0の光学的厚さを備え、上記第5の層45は、上記
基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.25λ0の
光学的厚さを備えるものである。
ための反射防止コーティングであって、5つの隣接した
層から成り、上記各層は上記基材に最も近い層から順に
第1の層41、第2の層42、第3の層43、第4の層
44、及び第5の層45として構成され、上記反射防止
コーティング40を構成する材料が光をほとんど吸収し
ない範囲内の波長をλ0とするときに、上記第1の層4
1は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第2の層42
は、上記基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.2
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第3の層43
は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.2
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第4の層44
は、上記基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.2
5λ0の光学的厚さを備え、上記第5の層45は、上記
基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.25λ0の
光学的厚さを備えるものである。
【0051】また、第1の層41、第3の層43、及び
第5の層45は二酸化ケイ素(SiO2)から成り、第
2の層42及び第4の層44はインジウム錫酸化物(I
TO)又は含アルミニウム酸化亜鉛から成る透明導電
膜、即ち導電層である。
第5の層45は二酸化ケイ素(SiO2)から成り、第
2の層42及び第4の層44はインジウム錫酸化物(I
TO)又は含アルミニウム酸化亜鉛から成る透明導電
膜、即ち導電層である。
【0052】また、この反射防止コーティング40は、
基材としてプラスチックフィルムを用いた場合に用いら
れるものであり、具体的にはPETフィルム13を用い
ている。
基材としてプラスチックフィルムを用いた場合に用いら
れるものであり、具体的にはPETフィルム13を用い
ている。
【0053】ここで、基材としてPETフィルム13を
用いたときの、反射防止コーティングを構成する各層の
屈折率及び光学的厚さの概略的な値を表5に示す。
用いたときの、反射防止コーティングを構成する各層の
屈折率及び光学的厚さの概略的な値を表5に示す。
【0054】
【表5】
【0055】表5においては、基材であるPETフィル
ムの屈折率を1.6としている。
ムの屈折率を1.6としている。
【0056】また、反射防止コーティングを構成する材
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0を450〜650nmの間の波
長としている。表5に示す屈折率は上記参照波長λ0に
おける屈折率を示す。
料が光をほとんど吸収しない範囲の波長を参照波長λ0
とし、この参照波長λ0を450〜650nmの間の波
長としている。表5に示す屈折率は上記参照波長λ0に
おける屈折率を示す。
【0057】次に、表5に示した各層の屈折率及び光学
的厚さの値を満たす反射防止コーティングの各層の屈折
率及び光学的厚さの典型的な値を表6に示す。
的厚さの値を満たす反射防止コーティングの各層の屈折
率及び光学的厚さの典型的な値を表6に示す。
【0058】
【表6】
【0059】尚、表6に示す値も、表5に示した値を得
る条件と同様の条件で得たものである。
る条件と同様の条件で得たものである。
【0060】このように、この他の実施例の反射防止コ
ーティングは、従来の反射防止コーティングにおいて形
成されていた高い屈折率のTiO2から成る層を含んで
おらず、高い屈折率ではない2つの材料のみを用いて形
成される。
ーティングは、従来の反射防止コーティングにおいて形
成されていた高い屈折率のTiO2から成る層を含んで
おらず、高い屈折率ではない2つの材料のみを用いて形
成される。
【0061】また、屈折率が1.63のPETフィルム
13上に、この他の実施例の反射防止コーティングを形
成したときの波長に対する理論的な反射率は図6に示す
ものとなる。
13上に、この他の実施例の反射防止コーティングを形
成したときの波長に対する理論的な反射率は図6に示す
ものとなる。
【0062】図6における曲線Bは、反射防止コーティ
ングの波長に対する反射率の典型的な値を示すものであ
り、曲線A及び曲線Cは、反射防止コーティングの波長
に対する反射率の上限値及び下限値を示すものである。
これらは、反射防止コーティングの各層の厚さを、標準
偏差σが2%の値をもつガウス分布において、ランダム
に100回変化させたときの上限値及び下限値である。
ングの波長に対する反射率の典型的な値を示すものであ
り、曲線A及び曲線Cは、反射防止コーティングの波長
に対する反射率の上限値及び下限値を示すものである。
これらは、反射防止コーティングの各層の厚さを、標準
偏差σが2%の値をもつガウス分布において、ランダム
に100回変化させたときの上限値及び下限値である。
【0063】さらに、具体的に、屈折率が1.63のP
ETフィルム13上に上記反射防止コーティングを形成
したときの波長に対する反射率の測定値は図7に示すも
のとなる。この測定値は、分光光度計で測定したもので
ある。この反射率は、参照用BK7ガラスを用いて15
度の範囲の鏡面反射体で測定したものである。この参照
用BK7ガラス及びサンプルのPETフィルムには、背
面からの反射を防止するため、背面には屈折率が調整さ
れた黒色塗料が塗られている。尚、測定値の推測される
正確さは+0.1〜−0.1%である。
ETフィルム13上に上記反射防止コーティングを形成
したときの波長に対する反射率の測定値は図7に示すも
のとなる。この測定値は、分光光度計で測定したもので
ある。この反射率は、参照用BK7ガラスを用いて15
度の範囲の鏡面反射体で測定したものである。この参照
用BK7ガラス及びサンプルのPETフィルムには、背
面からの反射を防止するため、背面には屈折率が調整さ
れた黒色塗料が塗られている。尚、測定値の推測される
正確さは+0.1〜−0.1%である。
【0064】この他の実施例の反射防止コーティング
は、波長430〜650nmまでの理論的な平均値とし
て、CRTスクリーンからの反射を4.59%から0.
22%まで減少させることができる。即ち、CRTスク
リーンの反射を約1/21にすることができる。
は、波長430〜650nmまでの理論的な平均値とし
て、CRTスクリーンからの反射を4.59%から0.
22%まで減少させることができる。即ち、CRTスク
リーンの反射を約1/21にすることができる。
【0065】また、このPETフィルムの導電性はIT
Oの導電性と厚さとに依存する。適切な導電性を保証す
るためには、上記反射防止コーティングの第2の層及び
第4の層を形成するITOをできるだけ厚く形成する。
導電層を形成するITOが、4×10-4Ωcmの最良の
導電性をもつときには、反射防止コーティングの導電性
は44Ω/□であり、9×10-4Ωcmの最悪の導電性
をもつときには、反射防止コーティングの導電性は10
0Ω/□である。どちらの場合にも、電磁的な放射及び
静電気を制限するための典型的な値である500Ω/□
よりも良い値をもつ。
Oの導電性と厚さとに依存する。適切な導電性を保証す
るためには、上記反射防止コーティングの第2の層及び
第4の層を形成するITOをできるだけ厚く形成する。
導電層を形成するITOが、4×10-4Ωcmの最良の
導電性をもつときには、反射防止コーティングの導電性
は44Ω/□であり、9×10-4Ωcmの最悪の導電性
をもつときには、反射防止コーティングの導電性は10
0Ω/□である。どちらの場合にも、電磁的な放射及び
静電気を制限するための典型的な値である500Ω/□
よりも良い値をもつ。
【0066】また、TiO2のような高い屈折率の材料
のスパッタ生成レートは非常に遅いので、この反射防止
コーティングでは高い屈折率の材料は使用されず、低コ
ストで大量に製造を行うことが可能となる。また、通
常、スパッタされ、恒久性のある物質であるSiO2、
ITOの2種類のみの材料で形成されるので、カソード
の数を減らすことができ、典型的な広帯域の導電性の反
射防止コーティングよりも形成することが容易である。
のスパッタ生成レートは非常に遅いので、この反射防止
コーティングでは高い屈折率の材料は使用されず、低コ
ストで大量に製造を行うことが可能となる。また、通
常、スパッタされ、恒久性のある物質であるSiO2、
ITOの2種類のみの材料で形成されるので、カソード
の数を減らすことができ、典型的な広帯域の導電性の反
射防止コーティングよりも形成することが容易である。
【0067】また、ハードコート14をプラスチックフ
ィルム上に用いるときに、ハードコート14の屈折率は
プラスチックフィルムの屈折率よりも小さくなることが
ある。これは、反射防止コーティングが施されたPET
フィルム13にリップルを加える薄膜干渉効果を生成す
る。このリップルは、低い反射を得るために最小にされ
なければならない。この他の実施例の反射防止コーティ
ングは、このような状況に適合するために考えられたも
のである。即ち、第1の層の厚さを減少すること及び第
1の層以外の他の層の厚さをできるだけ最適化すること
によって、ハードコート14の効果を明らかに減少させ
ることができる。この2つの材料から成る反射防止コー
ティングは、特にハードコート14のリップル効果の影
響を受けることはない。
ィルム上に用いるときに、ハードコート14の屈折率は
プラスチックフィルムの屈折率よりも小さくなることが
ある。これは、反射防止コーティングが施されたPET
フィルム13にリップルを加える薄膜干渉効果を生成す
る。このリップルは、低い反射を得るために最小にされ
なければならない。この他の実施例の反射防止コーティ
ングは、このような状況に適合するために考えられたも
のである。即ち、第1の層の厚さを減少すること及び第
1の層以外の他の層の厚さをできるだけ最適化すること
によって、ハードコート14の効果を明らかに減少させ
ることができる。この2つの材料から成る反射防止コー
ティングは、特にハードコート14のリップル効果の影
響を受けることはない。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る反射防止コーティングは、4つの隣接した層か
ら成り、上記各層は基材に最も近い層から順に第1の
層、第2の層、第3の層、及び第4の層として構成さ
れ、上記反射防止コーティングを構成する材料が光をほ
とんど吸収しない範囲内の波長をλ0とするときに、上
記第1の層は、上記基材の屈折率より小さい屈折率及び
略0.5λ0の光学的厚さを備え、上記第2の層は、上
記第3の層の屈折率より小さい屈折率及び略0.25λ
0より大きい光学的厚さを備え、上記第3の層は、略
2.2より大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい
光学的厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率
より小さい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備
えることにより、導電性が高く、また、従来の反射防止
コーティングよりも容易に形成することができるので、
低コストで、迅速に大量な製造を行うことが可能とな
る。
明に係る反射防止コーティングは、4つの隣接した層か
ら成り、上記各層は基材に最も近い層から順に第1の
層、第2の層、第3の層、及び第4の層として構成さ
れ、上記反射防止コーティングを構成する材料が光をほ
とんど吸収しない範囲内の波長をλ0とするときに、上
記第1の層は、上記基材の屈折率より小さい屈折率及び
略0.5λ0の光学的厚さを備え、上記第2の層は、上
記第3の層の屈折率より小さい屈折率及び略0.25λ
0より大きい光学的厚さを備え、上記第3の層は、略
2.2より大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい
光学的厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率
より小さい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備
えることにより、導電性が高く、また、従来の反射防止
コーティングよりも容易に形成することができるので、
低コストで、迅速に大量な製造を行うことが可能とな
る。
【0069】また、本発明に係る反射防止コーティング
は、5つの隣接した層から成り、上記各層は基材に最も
近い層から順に第1の層、第2の層、第3の層、第4の
層、及び第5の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5λ0より小さ
い光学的厚さを備え、上記第2の層は、上記基材の屈折
率よりも大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい光
学的厚さを備え、上記第3の層は、上記基材の屈折率よ
りも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい光学的
厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率よりも
大きい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備え、
上記第5の層は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えることにより、
導電性が高く、また、従来の反射防止コーティングより
も容易に形成することができるので、低コストで、迅速
に大量な製造を行うことが可能となる。
は、5つの隣接した層から成り、上記各層は基材に最も
近い層から順に第1の層、第2の層、第3の層、第4の
層、及び第5の層として構成され、上記反射防止コーテ
ィングを構成する材料が光をほとんど吸収しない範囲内
の波長をλ0とするときに、上記第1の層は、上記基材
の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.5λ0より小さ
い光学的厚さを備え、上記第2の層は、上記基材の屈折
率よりも大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい光
学的厚さを備え、上記第3の層は、上記基材の屈折率よ
りも小さい屈折率及び略0.25λ0より小さい光学的
厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率よりも
大きい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備え、
上記第5の層は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率
及び略0.25λ0の光学的厚さを備えることにより、
導電性が高く、また、従来の反射防止コーティングより
も容易に形成することができるので、低コストで、迅速
に大量な製造を行うことが可能となる。
【図1】本発明に係る反射防止コーティングの概略的な
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の反射防止コーティングの反射率の理論値
を示す図である。
を示す図である。
【図3】図1の反射防止コーティングの反射率の測定値
を示す図である。
を示す図である。
【図4】反射防止コーティングの導通を説明するための
図である。
図である。
【図5】本発明に係る反射防止コーティングの他の実施
例の断面図である。
例の断面図である。
【図6】図5の反射防止コーティングの反射率の理論値
を示す図である。
を示す図である。
【図7】図5の反射防止コーティングの反射率の測定値
を示す図である。
を示す図である。
【符号の説明】 1、41 第1の層 2、42 第2の層 3、43 第3の層 4、44 第4の層 5、45 第5の層 10、40 反射防止コーティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/06 C23C 14/06 R
Claims (17)
- 【請求項1】 基材のための反射防止コーティングであ
って、 4つの隣接した層から成り、 上記各層は上記基材に最も近い層から順に第1の層、第
2の層、第3の層、及び第4の層として構成され、 上記反射防止コーティングを構成する材料が光をほとん
ど吸収しない範囲内の波長をλ0とするときに、上記第
1の層は、上記基材の屈折率より小さい屈折率及び略
0.5λ0の光学的厚さを備え、上記第2の層は、上記
第3の層の屈折率より小さい屈折率及び略0.25λ0
より大きい光学的厚さを備え、上記第3の層は、略2.
2より大きい屈折率及び略0.25λ0より小さい光学
的厚さを備え、上記第4の層は、上記基材の屈折率より
小さい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを備える
ことを特徴とする反射防止コーティング。 - 【請求項2】 上記第2の層は、透明導電膜であること
を特徴とする請求項1記載の反射防止コーティング。 - 【請求項3】 上記基材はプラスチックフィルムから成
ることを特徴とする請求項1記載の反射防止コーティン
グ。 - 【請求項4】 上記基材はポリエチエンテレフタレート
フィルムから成ることを特徴とする請求項3記載の反射
防止コーティング。 - 【請求項5】 上記波長λ0は450〜650nmの間
の波長であることを特徴とする請求項1記載の反射防止
コーティング。 - 【請求項6】 上記第2の層は、インジウム錫酸化物又
は含アルミニウム酸化亜鉛から成ることを特徴とする請
求項1記載の反射防止コーティング。 - 【請求項7】 上記第1の層及び第4の層は、二酸化ケ
イ素から成ることを特徴とする請求項1記載の反射防止
コーティング。 - 【請求項8】 上記第3の層は、二酸化チタンから成る
ことを特徴とする請求項1記載の反射防止コーティン
グ。 - 【請求項9】 基材のための反射防止コーティングであ
って、 5つの隣接した層から成り、 上記各層は上記基材に最も近い層から順に第1の層、第
2の層、第3の層、第4の層、及び第5の層として構成
され、 上記反射防止コーティングを構成する材料が光をほとん
ど吸収しない範囲内の波長をλ0とするときに、上記第
1の層は、上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略
0.5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第2の層
は、上記基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.2
5λ0より小さい光学的厚さを備え、上記第3の層は、
上記基材の屈折率よりも小さい屈折率及び略0.25λ
0より小さい光学的厚さを備え、上記第4の層は、上記
基材の屈折率よりも大きい屈折率及び略0.25λ0の
光学的厚さを備え、上記第5の層は、上記基材の屈折率
よりも小さい屈折率及び略0.25λ0の光学的厚さを
備えることを特徴とする反射防止コーティング。 - 【請求項10】 上記第2の層は、透明導電膜であるこ
とを特徴とする請求項9記載の反射防止コーティング。 - 【請求項11】 上記第4の層は、透明導電膜であるこ
とを特徴とする請求項9記載の反射防止コーティング。 - 【請求項12】 上記基材はプラスチックフィルムから
成ることを特徴とする請求項9記載の反射防止コーティ
ング。 - 【請求項13】 上記基材はポリエチエンテレフタレー
トフィルムから成ることを特徴とする請求項12記載の
反射防止コーティング。 - 【請求項14】 上記波長λ0は450〜650nmの
間の波長であることを特徴とする請求項9記載の反射防
止コーティング。 - 【請求項15】 上記第2の層は、インジウム錫酸化物
又は含アルミニウム酸化亜鉛から成ることを特徴とする
請求項9記載の反射防止コーティング。 - 【請求項16】 上記第4の層は、インジウム錫酸化物
又は含アルミニウム酸化亜鉛から成ることを特徴とする
請求項9記載の反射防止コーティング。 - 【請求項17】 上記第1の層、第3の層、及び第5の
層は、二酸化ケイ素から成ることを特徴とする請求項9
記載の反射防止コーティング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7114374A JPH08304602A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 反射防止コーティング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7114374A JPH08304602A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 反射防止コーティング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08304602A true JPH08304602A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14636101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7114374A Withdrawn JPH08304602A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 反射防止コーティング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08304602A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997026566A1 (fr) * | 1996-01-18 | 1997-07-24 | Toyo Metallizing Co., Ltd. | Article optique en plastique a film anti-reflet multicouches |
| US5875756A (en) * | 1996-08-28 | 1999-03-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Ignition timing control system for in-cylinder injection internal combustion engine |
| JP2007182024A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kitagawa Ind Co Ltd | 防眩フィルム |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7114374A patent/JPH08304602A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997026566A1 (fr) * | 1996-01-18 | 1997-07-24 | Toyo Metallizing Co., Ltd. | Article optique en plastique a film anti-reflet multicouches |
| US5875756A (en) * | 1996-08-28 | 1999-03-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Ignition timing control system for in-cylinder injection internal combustion engine |
| JP2007182024A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kitagawa Ind Co Ltd | 防眩フィルム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |