JPH083101A - カルボン酸類の製造法 - Google Patents

カルボン酸類の製造法

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JPH083101A
JPH083101A JP15813994A JP15813994A JPH083101A JP H083101 A JPH083101 A JP H083101A JP 15813994 A JP15813994 A JP 15813994A JP 15813994 A JP15813994 A JP 15813994A JP H083101 A JPH083101 A JP H083101A
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五十槻 谷口
Atsushi Ota
篤志 太田
Yoshiyuki Wakahara
義幸 若原
Sayumi Akasaki
早由美 赤▲さき▼
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1−アルケンとモノハロ酢酸と過酸化水素と
の反応物を、塩基と反応させてカルボキシメチル化し、
必要により塩交換することを特徴とする。 【効果】 上記製造方法は、製造法が簡便で、しかも高
純度の1−アルケンを用いることにより、従来の製造法
において原料として使用された1、2−アルカンジオー
ルや1、2−エポキシアルカンの製造工程の複雑さ、お
よび低純度であるという問題点を解決しているため、本
物質を高純度に、しかも安価に製造することができる。
すなわち、反応後(精製前)の段階において、純度の低
い原料を用いる従来法より、副生物の生成率を通常10
〜15重量%程度抑制できる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤として有用
なエーテルカルボン酸塩構造を有するカルボン酸類の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エーテルカルボン酸塩を合成する
方法としては、例えば下記の方法が知られている。(特
開平2−256644号) 1、2−アルカンジオールとモノハロ酢酸またはその
塩との反応物を、アルカリおよび必要により水の存在
下、カルボキシメチル化し製造する方法。 1、2−エポキシアルカンとモノハロ酢酸および必要
によりその塩との反応物を、アルカリおよび必要により
水の存在下、カルボキシメチル化し製造する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、およ
びの製造法では、原料として使用される1、2−アル
カンジオールや1、2−エポキシアルカンの製造工程が
複雑で、しかも純度が不十分なため、高純度なエーテル
カルボン酸塩を安価に得るための原料としては改善を要
するという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら原
料と比べより簡便な製造法で得られる高純度の原料を用
い、カルボン酸類をより高い純度で得ることのできる方
法を鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、下記一般式(1)で
表される1−アルケンとモノハロ酢酸と過酸化水素との
反応物(A)を塩基と反応させ、必要により塩交換する
ことを特徴とする下記一般式(2)で表されるカルボン
酸類の製造方法である。 一般式 RCH=CH2 (1) (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基である。) 一般式 (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基である。X1、X2は、少なくとも一方は−CH
2COOMであり、残りは水素原子である。Mはカチオ
ンである。)
【0006】一般式(1)において、1−アルケンとし
ては、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−
デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサ
デセン、1−ヘプタデセン、1−エイコセン、1−ヘイ
コセン、1−ドコセン、1−トリコセン、1−テトラコ
セン、7−メチル−1−ノネン、11−メチル−1−ヘ
プタデセン、12−メチル−1−エイコセン、15−メ
チル−1−ペンタコセン、17−メチル−1−オクタコ
センなどが挙げられる。
【0007】該1−アルケンの純分は、通常98重量%
以上である。このものは、工業的に容易に得られる。な
お、従来法での原料である1、2−アルカンジオールお
よび1、2−エポキシアルカンの純分は、それぞれ通常
80〜85%である。
【0008】一般式(1)および(2)において、Rで
示される炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキル
基としては、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘイコ
シル基、ドコシル基、2−エチルヘキシル基、2−ヘキ
シルデシル基、2−オクチルウンデシル基、2−デシル
テトラデシル基、2−ウンデシルヘキサデシル基などが
挙げられる。これらは2種以上の混合基であってもよ
い。
【0009】一般式(2)において、Mで示されるカチ
オンとしては、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ
土類金属イオン、アンモニウムカチオン、低級アルカノ
ールアミンカチオンおよび塩基性アミノ酸カチオンが挙
げられる。アルカリ金属イオンとしては、リチウム、カ
リウムおよびナトリウムイオンなどが、アルカリ土類金
属イオンとしては、カルシウムおよびマグネシウムイオ
ンなどが、低級アルカノールアミンカチオンとしては、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびモノ
エタノールアミンカチオンなどが、塩基性アミノ酸カチ
オンとしては、リジンおよびアルギニンカチオンなどが
挙げられる。これらのうち2種以上のイオンが混合して
いてもよい。これらのうち好ましいものは、アルカリ金
属イオンであり、特に好ましいものは、カリウムイオン
およびナトリウムイオンである。
【0010】一般式(2)で表されるカルボン酸類は、
一般式(3)、(4)で各々表されるモノカルボキシメ
チル化物および一般式(5)で表されるジカルボキシメ
チル化物から選ばれる1種あるいは1種以上の化合物の
混合物として表すことができる。 (式中の各記号は一般式(2)と同様である。)
【0011】一般式(2)で示される化合物およびその
混合物としては、表1に記載のものが挙げられる。
【0012】
【表1】
【0013】モノカルボキシメチル化物とジカルボキシ
メチル化物の割合は、反応に使用するモノクロル酢酸の
量により任意に変えることができる。界面活性剤の原料
とする場合の好ましいモノカルボキシメチル化物とジカ
ルボキシメチル化物の重量割合は、90:10〜50:
50である。
【0014】モノハロ酢酸としては、例えばモノクロル
酢酸およびモノブロム酢酸が挙げられる。これらのうち
好ましいものは、コスト面よりモノクロル酢酸である。
【0015】本発明に用いられる塩基として好適なもの
は苛性アルカリであり、水酸化ナトリウムや水酸化カリ
ウムが挙げられる。苛性アルカリは固体でも水溶液でも
よい。固体の苛性アルカリとしては、フレーク状、ビー
ズ状および粉末状のものがある。好ましくは、作業性の
面よりビーズ状の固体の苛性アルカリである。フレーク
状では仕込み時の流動性が悪く、また粉末状では仕込み
時に微粉が舞い安全性に問題が生じる。
【0016】本発明において、いずれの反応時にも溶剤
は必要により用いられるが、攪拌効率、冷却効率を良く
するため使用する方が好ましい。本発明に用いられる溶
剤としては、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサンなどの炭化水素系、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール
系、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン系、ジオキソラン、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミドなどが挙げられる。好ましくは、炭
化水素系溶剤であり、特に好ましくは、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタンである。
【0017】本発明において、一般式(1)で表される
1−アルケン、モノハロ酢酸および過酸化水素との反応
物(A)を製造するにあたり、1−アルケンとモノハロ
酢酸のモル比は通常1.0:0.5〜10、好ましくは
1.0〜5.0である。1−アルケンと過酸化水素のモル
比は通常1.0:0.5〜3.0、好ましくは1.0:0.
9〜1.5である。
【0018】本発明において、通常の反応では、下記一
般式(3)で表される反応物(A)が中間体として得ら
れる。 一般式 (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基である。Y1、Y2は、水素原子または−OCO
CH2Zである。Zはハロゲンである。)
【0019】一般式(3)で示される化合物およびその
混合物としては、表2に記載のものが挙げられる。
【0020】
【表2】
【0021】本発明において、モノハロ酢酸のモル比が
0.5より小さい場合、下記一般式(4)で表される副
生物が多量に生じ純度が低下する。また、10を越える
使用はコスト的に意味がない。 <副反応> (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基である。)
【0022】一般式(4)で示される副生物としては、
表3に記載のものが挙げられる。
【0023】
【表3】
【0024】本発明において、反応物(A)と塩基を反
応させる際使用するアルカリのモル比は、モノハロ酢酸
に対し、通常1.0:1.0〜4.0、好ましくは1.0:
1.5〜3.0である。1.0以下では、収率よく本カル
ボン酸類を得ることができない。4.0を越える投入は
必要でない。
【0025】本発明において、反応物(A)を製造する
際の反応温度は通常30〜120℃であり、好ましくは
50〜105℃である。30℃より低い場合、反応が極
端に遅くなる。120℃を越える場合、過酸化水素の分
解が先行し安全性に問題が生じる。
【0026】本発明において、反応物(A)を製造する
際、必要により硫酸、リン酸などの鉱酸、リンタングス
テン酸、リンモリブテン酸などのヘテロポリリン酸、1
−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、アミ
ノトリメチレンホスホン酸などの有機リン酸、エチレン
ジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などの窒素含有カルボ
ン酸を併用することができる。併用することにより、反
応速度がアップでき、しかも鉄、銅、ニッケル、クロ
ム、亜鉛、鉛などの重金属による過酸化水素の分解を抑
制することができる。添加量は、通常、反応系中に0.
005%〜2.0%、好ましくは0.01%〜1.0%で
ある。0.005%以下ではその効果はなく、2.0%以
上の添加は必要がない。
【0027】本発明において、反応物(A)とアルカリ
の反応温度は、通常35〜100℃であり、好ましくは
50〜85℃である。35℃より低い場合、反応が極端
に遅くなり、100℃を越える場合、モノハロ酢酸の加
水分解が先行し、本カルボン酸類の収率が低下する。
【0028】本発明において、反応物(A)と塩基を反
応させる際、反応系の水分量をコントロールするのが好
ましい。通常10%以下、好ましくは5%以下で反応す
る。反応中の反応系内の水分量が10%を越える場合、
モノハロ酢酸のグリコール酸への加水分解が先行し本カ
ルボン酸類の収率が低下する。
【0029】本発明において塩基の投入方法は、特に限
定されず一括でも分割でもよい。しかしながら、反応を
制御しやすい分割法が好ましい。分割の回数、間隔など
は特に限定されない。
【0030】本発明の方法では、反応後(精製前)の段
階で、純度の低い原料を用いる従来法より副生物の生成
率が、通常10〜15重量%程度低い。
【0031】 本発明において、副反応により生成
した反応物およびそのカルボキシメチル化物を取り除く
手段としては、一般式(2)におけるMを水素原子にし
蒸留(例えば、分子蒸留、薄膜蒸留、水蒸気蒸留な
ど)、再結晶などの手法を用い精製することができ、い
ずれも一般式(4)で表される副生物の含有重量が0.
2%以下の該カルボン酸類とすることができる。
【0032】 本製造法で製造されたカルボン酸類
は、例えばボディー・シャンプー、洗顔料などの皮膚洗
浄剤、シャンプーなどの毛髪洗浄剤、皿洗い用洗剤など
の家庭用洗剤として有用である。また、本発明の化合物
の特徴を生かし、化粧品、医薬品、農薬、繊維、機械、
金属、プラスチック、ゴム、石油、紙パルプ、皮革、ク
リーニング、食品、染料、顔料、塗料、インキ、土木、
建築、窯業、鉱業等における洗浄剤、起泡剤、浸透剤、
乳化剤、可溶化剤、分散剤、平滑剤、潤滑剤、帯電防止
剤および防錆剤として広く利用できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】実施例1 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1−ドデセン151g(0.90モ
ル)、モノクロル酢酸383g(4.05モル)、1、
1−ヒドロキシエタンジホスホン酸1gを仕込んだ。温
度を85℃に保ちながら徐々に過酸化水素(60%)5
3g(0.94モル)を滴下反応させた(反応率:98
%以上)。その後、水を213g仕込み、水洗によりモ
ノクロル酢酸を除去し、モノクロル酢酸のモル比を1−
ドデセンに対し1.5モルとした。その後、ビーズ状の
水酸化ナトリウム54g(1.35モル)を2時間か
け、5分割で仕込んだ。さらに熟成を3時間行った。そ
の後、系中の水分量を1.0%に制御した後ビーズ状の
水酸化ナトリウム54g(1.35モル)を2時間かけ
5分割で仕込んだ。反応終了後、液体クロマトグラフィ
ーを用い測定したところ、化合物No.23が23g、化
合物No.7が159g、化合物No.14が57g、そして
副生物No.2が17g生成していた。 <液体クロマトグラフィー測定条件> ・カラム :資生堂 カプセルパック C18 SG 1
20A、4.6mm Φ×25cm ・カラム温度:40℃ ・溶離液 :アセトニトリル/水=53/47(V/
V)、0.02Mリン 酸、0.01M
リン酸二水素ナトリウム ・流量 :1.0ml/min. ・試料濃度 :1% ・注入量 :40μl
【0035】実施例2 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1−テトラデセン176g(0.90
モル)、モノクロル酢酸383g(4.05モル)を仕
込んだ。温度を85℃に保ちながら徐々に過酸化水素
(60%)53g(0.94モル)を滴下反応させた
(反応率:90%)。その後、水を213g仕込み、水
洗によりモノクロル酢酸を除去し、モノクロル酢酸のモ
ル比を1−ドデセンに対し1.5モルとした。その後、
ビーズ状の水酸化ナトリウム54g(1.35モル)を
2時間かけ、5分割で仕込んだ。さらに熟成を3時間行
った。その後、系中の水分量を1.0%に制御した後ビ
ーズ状の水酸化ナトリウム54g(1.35モル)を2
時間かけ5分割で仕込んだ。反応終了後、液体クロマト
グラフィーを用い測定したところ、化合物No.24が2
5g、化合物No.9が168g、化合物No.15が58
g、そして副生物No.2が25g生成していた。
【0036】実施例3 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1−ドデセン121g(0.72モ
ル)、モノクロル酢酸409g(4.33モル)、エチ
レンジアミン四酢酸1gを仕込んだ。温度を85℃に保
ちながら徐々に過酸化水素(60%)43g(0.76
モル)を滴下反応させた(反応率:95%)。その後、
水を284g仕込み、水洗によりモノクロル酢酸を除去
し、モノクロル酢酸のモル比を1−ドデセンに対し1.
5モルとした。その後、ビーズ状の水酸化ナトリウム4
3g(1.08モル)を2時間かけ、5分割で仕込ん
だ。さらに熟成を3時間行った。その後、系中の水分量
を1.0%に制御した後ビーズ状の水酸化ナトリウム4
3g(1.08モル)を2時間かけ5分割で仕込んだ。
反応終了後、液体クロマトグラフィーを用い測定したと
ころ、化合物No.23が17g、化合物No.7が119
g、化合物No.14が48g、そして副生物No.2が18
g生成していた。
【0037】実施例4 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1−ドデセン79g(0.47モ
ル)、モノクロル酢酸445g(4.71モル)を仕込
んだ。温度を85℃に保ちながら徐々に過酸化水素(6
0%)28g(0.49モル)を滴下反応させた(反応
率:90%)。その後、水を473g仕込み、水洗によ
りモノクロル酢酸を除去し、モノクロル酢酸のモル比を
1−ドデセンに対し1.5モルとした。その後、ビーズ
状の水酸化ナトリウム28g(0.70モル)を2時間
かけ、5分割で仕込んだ。さらに熟成を3時間行った。
その後、系中の水分量を1.0%に制御した後ビーズ状
の水酸化ナトリウム28g(0.70モル)を2時間か
け5分割で仕込んだ。反応終了後、液体クロマトグラフ
ィーを用い測定したところ、化合物No.23が9g、化
合物No.7が74g、化合物No.14が30g、そして副
生物No.2が11g生成していた。
【0038】比較例1 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1、2−ドデカンジオール(純度:8
0%)231g(0.92モル)、モノクロル酢酸ソー
ダ128g(1.10モル)、トルエン243gを仕込
んだ。温度を70℃に保ちながら徐々にビーズ状の水酸
化ナトリウム水溶液44g(1.10モル)を2時間で
仕込んだ。さらに熟成を3時間行った。反応中、系中水
分量を2.5%にコントロールした。反応終了後、液体
クロマトグラフィーを用い測定したところ、化合物No.
23が17g、化合物No.7が163g、化合物No.14
が60g、そして副生物No.2が46g生成していた。
【0039】比較例2 環流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコにモノクロル酢酸71.8g、モノクロル
酢酸ナトリウム29.6g、トルエン110.0gを仕込
んだ。温度を70℃に保ちながら3時間かけ1、2−エ
ポキシドデカン(純度:85%)87.8gを滴下し
た。さらに熟成を2時間行った。45℃まで冷却後、水
20.6g、さらに水酸化ナトリウム71.0gを分割投
入した。投入終了後、同温で10時間反応させた。反応
終了後、液体クロマトグラフィーを用い測定したとこ
ろ、化合物No.23が8g、化合物No.7が56g、化合
物No.14が20g、そして副生物No.2が20g生成し
ていた。
【0040】比較例3 還流器、温度計、窒素導入管、攪拌器の付いた4つ口の
1Lフラスコに、1−ドデセン206g(1.23モ
ル)、モノクロル酢酸232g(2.46モル)を仕込
んだ。温度を85℃に保ちながら徐々に過酸化水素(6
0%)72g(1.27モル)を滴下反応させた(反応
率:90%)。その後、水を95g仕込み、水洗により
モノクロル酢酸を除去し、モノクロル酢酸のモル比を1
−ドデセンに対し1.5モルとした。その後、ビーズ状
の水酸化ナトリウム74g(1.85モル)を2時間か
け、5分割で仕込んだ。さらに熟成を3時間行った。そ
の後、系中の水分量を1.0%に制御した後ビーズ状の
水酸化ナトリウム74g(1.85モル)を2時間かけ
5分割で仕込んだ。反応終了後、液体クロマトグラフィ
ーを用い測定したところ、化合物No.23が25g、化
合物No.7が168g、化合物No.14が60g、そして
副生物No.2が85g生成していた。
【0041】実施例5 比較例2で得た反応物に塩酸(36%)137g(1.
35モル)および水427gを加え、Na塩を酸型に変
え、生成するNaCLを水洗により除去した。その後、
トルエンを減圧下留去した後、下記条件下、水蒸気蒸留
で精製を行ったところ、化合物No.23が4g、化合物N
o.1および2が160g、化合物No.14が18g得ら
れた。 <水蒸気蒸留条件> ・減 圧 度;100mmHg ・吹き込み蒸気量;3g/min ・蒸留温度 ボトム温度 ;230℃ 塔頂温度 ;140℃
【0042】
【発明の効果】本発明の製造方法は、製造法が簡便で、
しかも高純度の1−アルケンを用いることにより、従来
の製造法おいて、原料として使用された1、2−アルカ
ンジオールや1、2−エポキシアルカンの製造工程の複
雑さ、および低純度であるという問題点を解決している
ため、本物質を高純度にしかも安価に製造することがで
きる。すなわち、本発明の方法では、反応後(精製前)
の段階おいて、純度の低い原料を用いる従来法より、副
生物の生成率を通常10〜15%程度抑制できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤▲さき▼ 早由美 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される1−アルケ
    ンとモノハロ酢酸と過酸化水素との反応物(A)を塩基
    と反応させ、必要により塩交換することを特徴とする下
    記一般式(2)で表されるカルボン酸類の製造方法。 一般式 RCH=CH2 (1) (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基である。) 一般式 (式中、Rは、炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基である。X1、X2は、少なくとも一方は−CH
    2COOMであり、残りは水素原子である。Mはカチオ
    ンである。)
  2. 【請求項2】 一般式(2)中のMが、アルカリ金属、
    アルカリ土類金属、アンモニウムカチオン、低級アルカ
    ノールアミンカチオン、低級アルキルアミンカチオンお
    よび塩基性アミノ酸カチオンからなる群より選ばれるカ
    チオンである請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 該塩基が苛性アルカリである請求項1ま
    たは2記載の製造法。
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