JPH08311765A - ポリオレフィン系不織布 - Google Patents
ポリオレフィン系不織布Info
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- JPH08311765A JPH08311765A JP7114535A JP11453595A JPH08311765A JP H08311765 A JPH08311765 A JP H08311765A JP 7114535 A JP7114535 A JP 7114535A JP 11453595 A JP11453595 A JP 11453595A JP H08311765 A JPH08311765 A JP H08311765A
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- Japan
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- polyolefin
- woven fabric
- nonwoven fabric
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- plasma treatment
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 大気圧プラズマ処理によって表面改質された
ポリオレフィン製不織布であって、該不織布のESCA
測定による炭素に対する酸素の元素組成比(O/C)が
0.1〜0.5、かつ、有機元素分析によるO/Cが
0.01以下であることを特徴とするポリオレフィン系
不織布。 【効果】 本発明のポリオレフィン系不織布は、簡便な
方法により処理したにもかかわらず、高度の親水性を有
し、しかも、ポリオレフィン繊維不織布自身の持つ強度
等の特性を損なうことがなく、その工業的価値は高い。
ポリオレフィン製不織布であって、該不織布のESCA
測定による炭素に対する酸素の元素組成比(O/C)が
0.1〜0.5、かつ、有機元素分析によるO/Cが
0.01以下であることを特徴とするポリオレフィン系
不織布。 【効果】 本発明のポリオレフィン系不織布は、簡便な
方法により処理したにもかかわらず、高度の親水性を有
し、しかも、ポリオレフィン繊維不織布自身の持つ強度
等の特性を損なうことがなく、その工業的価値は高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通気性、親水性、耐薬品
性、引張破断強度に優れたポリオレフィン系不織布に関
する。詳しくは、主に電池セパレータに使用される不織
布に関する。
性、引張破断強度に優れたポリオレフィン系不織布に関
する。詳しくは、主に電池セパレータに使用される不織
布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ニッケル−カドミウム蓄電池用のセ
パレータとして、ナイロン不織布が多く用いられてき
た。これはナイロン不織布が適度な強度、ガス透過性及
び親水性を有しているためである。
パレータとして、ナイロン不織布が多く用いられてき
た。これはナイロン不織布が適度な強度、ガス透過性及
び親水性を有しているためである。
【0003】しかし、ナイロンは耐アルカリ性、耐酸化
性が十分であるとは言い難く、特に45℃以上の温度で
は比較的簡単に分解してしまうことが知られている。す
なわち、高温で電池を充電した場合には、電池内で発生
した酸素ガスによりナイロンが炭酸ガス、水、アンモニ
ア等に分解され、この炭酸ガスやアンモニアは電池特性
に悪影響を及ぼす。また、更に分解が進むとセパレータ
としての絶縁能力が低下し、ついには電池内部短絡を引
き起こす。
性が十分であるとは言い難く、特に45℃以上の温度で
は比較的簡単に分解してしまうことが知られている。す
なわち、高温で電池を充電した場合には、電池内で発生
した酸素ガスによりナイロンが炭酸ガス、水、アンモニ
ア等に分解され、この炭酸ガスやアンモニアは電池特性
に悪影響を及ぼす。また、更に分解が進むとセパレータ
としての絶縁能力が低下し、ついには電池内部短絡を引
き起こす。
【0004】この問題を解決するためにセパレータの素
材をポリオレフィン系の樹脂に変更しようとする試みが
続けられている。特に高温下で使用される電池を中心に
ポリオレフィン系不織布が使用されるようになってき
た。
材をポリオレフィン系の樹脂に変更しようとする試みが
続けられている。特に高温下で使用される電池を中心に
ポリオレフィン系不織布が使用されるようになってき
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオ
レフィン系不織布は耐アルカリ性、耐酸化性等の耐薬品
性は良好であるが、電解液との親和性に乏しく、その保
持性に劣るという欠点を有している。ポリオレフィン系
不織布の有する問題を解決し、電解液保持能力を向上さ
せるために、界面活性剤の塗布する方法(特開昭60−
255107号公報)があるが、この場合界面活性剤の
流出が問題となる。しかも、ひとたび乾燥させると、も
はや親水性を示さなくなり根本的な解決にはならない。
レフィン系不織布は耐アルカリ性、耐酸化性等の耐薬品
性は良好であるが、電解液との親和性に乏しく、その保
持性に劣るという欠点を有している。ポリオレフィン系
不織布の有する問題を解決し、電解液保持能力を向上さ
せるために、界面活性剤の塗布する方法(特開昭60−
255107号公報)があるが、この場合界面活性剤の
流出が問題となる。しかも、ひとたび乾燥させると、も
はや親水性を示さなくなり根本的な解決にはならない。
【0006】また、疎水性高分子表面に親水性モノマー
をグラフトさせる種々の方法が提案されている(特公昭
56−44098号公報)。しかし、反応が複雑であ
り、主鎖の切断、架橋、グラフト効率等の相互の絡み合
いの調整が困難であり、高分子多孔体の空間内部にまで
均一にグラフト重合が進行し難い等の問題がある。
をグラフトさせる種々の方法が提案されている(特公昭
56−44098号公報)。しかし、反応が複雑であ
り、主鎖の切断、架橋、グラフト効率等の相互の絡み合
いの調整が困難であり、高分子多孔体の空間内部にまで
均一にグラフト重合が進行し難い等の問題がある。
【0007】また、数Torr以下の圧力状態で低温プ
ラズマ処理をする方法が挙げられる(特開昭58−94
752号公報、特開平6−79832号公報など)。し
かし、この方法では高真空条件が必要であり、大型材料
の連続処理が困難であり、更に装置コストが高くバッテ
リーセパレータ用不織布のように大面積を多量に処理す
るのに不適当である。
ラズマ処理をする方法が挙げられる(特開昭58−94
752号公報、特開平6−79832号公報など)。し
かし、この方法では高真空条件が必要であり、大型材料
の連続処理が困難であり、更に装置コストが高くバッテ
リーセパレータ用不織布のように大面積を多量に処理す
るのに不適当である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
鑑み鋭意検討した結果、ポリオレフィン系不織布に特定
の元素組成比になるよう大気圧プラズマ処理を施すと、
ポリオレフィン系不織布の強度を損なうことなく、吸液
性、親水性および保液性が向上することを見出し本発明
に到達した。すなわち、本発明の要旨は、大気圧プラズ
マ処理によって表面改質されたポリオレフィン系不織布
であって、該不織布のESCA測定による炭素に対する
酸素の元素組成比(O/C)が0.1〜0.5、かつ、
有機元素分析によるO/Cが0.01以下であることを
特徴とするポリオレフィン系不織布に存する。
鑑み鋭意検討した結果、ポリオレフィン系不織布に特定
の元素組成比になるよう大気圧プラズマ処理を施すと、
ポリオレフィン系不織布の強度を損なうことなく、吸液
性、親水性および保液性が向上することを見出し本発明
に到達した。すなわち、本発明の要旨は、大気圧プラズ
マ処理によって表面改質されたポリオレフィン系不織布
であって、該不織布のESCA測定による炭素に対する
酸素の元素組成比(O/C)が0.1〜0.5、かつ、
有機元素分析によるO/Cが0.01以下であることを
特徴とするポリオレフィン系不織布に存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ポリオレフィン系不織布は、ESCA(Electron Spect
roscopy forChemical Analysis)測定による炭素に対す
る酸素の元素組成比(O/C)が0.1〜0.5、か
つ、有機元素分析による炭素に対する酸素の元素組成比
(O/C)が0.01以下であることを特徴とする。
ポリオレフィン系不織布は、ESCA(Electron Spect
roscopy forChemical Analysis)測定による炭素に対す
る酸素の元素組成比(O/C)が0.1〜0.5、か
つ、有機元素分析による炭素に対する酸素の元素組成比
(O/C)が0.01以下であることを特徴とする。
【0010】ポリオレフィン系不織布は、大気圧プラズ
マ処理を行うことにより、不織布を構成する繊維の表面
に酸素を導入する。これにより、ポリオレフィン系不織
布のアルカリ電解液に対する濡れ性が向上し、また、電
解液の吸液性、保液性も上がる。ポリオレフィン性不織
布の表面に導入する酸素量は、ESCA測定による炭素
に対する酸素の元素組成比率が、0.1〜0.5の範囲
である。この割合が0.1に満たないと、表面を改質す
るに足るプラズマ処理がなされていないことを示してお
り、親水性が不十分である。逆に、0.5を超えても、
もはやその効果は増加せず、ポリオレフィン繊維からな
る不織布の強度が低下する。
マ処理を行うことにより、不織布を構成する繊維の表面
に酸素を導入する。これにより、ポリオレフィン系不織
布のアルカリ電解液に対する濡れ性が向上し、また、電
解液の吸液性、保液性も上がる。ポリオレフィン性不織
布の表面に導入する酸素量は、ESCA測定による炭素
に対する酸素の元素組成比率が、0.1〜0.5の範囲
である。この割合が0.1に満たないと、表面を改質す
るに足るプラズマ処理がなされていないことを示してお
り、親水性が不十分である。逆に、0.5を超えても、
もはやその効果は増加せず、ポリオレフィン繊維からな
る不織布の強度が低下する。
【0011】なお、ここでESCA測定による元素組成
とは、PERKIN ELEMERPHI社製のESC
A−5500MCを使用し、線源をAlとして14k
V、150W(モノクロメータ使用、取出角65度)の
条件で測定したものをいう。本発明のポリオレフィン系
不織布は、有機元素分析により測定された、炭素に対す
る酸素の元素組成比(O/C)が0.01以下である。
この比率が大きくなるということは、ポリオレフィン系
不織布の内部にまで酸素が固定されていることを示す。
この比率が0.01を超えると、ポリオレフィンの内部
構造に変化が起こり、ポリオレフィンの特徴である耐熱
性や強度が低下するので好ましくない。
とは、PERKIN ELEMERPHI社製のESC
A−5500MCを使用し、線源をAlとして14k
V、150W(モノクロメータ使用、取出角65度)の
条件で測定したものをいう。本発明のポリオレフィン系
不織布は、有機元素分析により測定された、炭素に対す
る酸素の元素組成比(O/C)が0.01以下である。
この比率が大きくなるということは、ポリオレフィン系
不織布の内部にまで酸素が固定されていることを示す。
この比率が0.01を超えると、ポリオレフィンの内部
構造に変化が起こり、ポリオレフィンの特徴である耐熱
性や強度が低下するので好ましくない。
【0012】なお、ここで有機元素分析により測定され
た元素組成とは、PERKIN ELEMER PHI
社製の有機元素分析装置240Cを使用し、燃焼管温度
920℃、還元温度600℃の条件で炭素、水素、窒素
を測定し、残部を酸素としたときの元素組成である。
た元素組成とは、PERKIN ELEMER PHI
社製の有機元素分析装置240Cを使用し、燃焼管温度
920℃、還元温度600℃の条件で炭素、水素、窒素
を測定し、残部を酸素としたときの元素組成である。
【0013】ここで用いるポリオレフィン繊維として
は、通常ポリエチレン、ポリプロピレン等の単独重合体
や共重合体、エチレンを7割以上含有するエチレン−酢
酸ビニル共重合体等の炭化水素系ポリオレフィン繊維が
挙げられ、好ましくは芯鞘構造を有する繊維を含有し、
さらに好ましくは不織布を構成する繊維の30%以上が
芯鞘構造を有する繊維であることが望ましい。
は、通常ポリエチレン、ポリプロピレン等の単独重合体
や共重合体、エチレンを7割以上含有するエチレン−酢
酸ビニル共重合体等の炭化水素系ポリオレフィン繊維が
挙げられ、好ましくは芯鞘構造を有する繊維を含有し、
さらに好ましくは不織布を構成する繊維の30%以上が
芯鞘構造を有する繊維であることが望ましい。
【0014】芯鞘構造を有する繊維とは、芯成分と鞘成
分が、繊維断面に同心円状に配列している構造(SHEATH-
CORE)を有する繊維や、芯成分が偏心している並列構造
(SIDEBY SIDE)を有する繊維(サイドバイサイド型)で
ある。芯と鞘の割合は任意のものが用いることができ
る。好ましくは断面の面積比で芯:鞘=10:1〜1:
10の繊維が好適に用いられる。
分が、繊維断面に同心円状に配列している構造(SHEATH-
CORE)を有する繊維や、芯成分が偏心している並列構造
(SIDEBY SIDE)を有する繊維(サイドバイサイド型)で
ある。芯と鞘の割合は任意のものが用いることができ
る。好ましくは断面の面積比で芯:鞘=10:1〜1:
10の繊維が好適に用いられる。
【0015】芯鞘構造を有する繊維としては、芯成分が
ポリプロピレン、鞘成分がポリエチレンであるものが好
ましい。芯成分としてポリプロピレンを用いることによ
り、短絡や過充電その他により電池が高温にさらされた
際に、セパレータの構造を維持することができ、また、
電池組み立て時の強度を出すことができ、鞘成分として
ポリエチレンを使用することにより、繊維同士を容易に
熱融着する事ができ、強度に優れた不織布を製造するこ
とができる。
ポリプロピレン、鞘成分がポリエチレンであるものが好
ましい。芯成分としてポリプロピレンを用いることによ
り、短絡や過充電その他により電池が高温にさらされた
際に、セパレータの構造を維持することができ、また、
電池組み立て時の強度を出すことができ、鞘成分として
ポリエチレンを使用することにより、繊維同士を容易に
熱融着する事ができ、強度に優れた不織布を製造するこ
とができる。
【0016】本発明のポリオレフィン系不織布は、公知
の方法で製造することができる。例えば、繊維を水中に
均一に懸濁し、これを金網等ですくいシート状にする湿
式製造法や、繊維を空気中に飛散させた後、金網に集め
てカード状にするエアーレイド法や、紡糸機から直接ウ
ェブを形成するスパンボンド法やメルトブロー法などが
挙げられる。
の方法で製造することができる。例えば、繊維を水中に
均一に懸濁し、これを金網等ですくいシート状にする湿
式製造法や、繊維を空気中に飛散させた後、金網に集め
てカード状にするエアーレイド法や、紡糸機から直接ウ
ェブを形成するスパンボンド法やメルトブロー法などが
挙げられる。
【0017】本発明のポリオレフィン系不織布は、不織
化前または後のポリオレフィン繊維を大気圧プラズマ処
理することにより得られる。このうち、処理工程の簡便
さの点から、不織布自体の処理が好ましい。本発明にお
ける大気圧プラズマ処理とは、1気圧付近でグロー放電
を行い、プラズマを照射する方法であり、特開平4−7
4525号公報、特開平6−182195号公報等に挙
げられる種々の公知の方法を用いることができる。例え
ば、アルゴン、ヘリウム等の不活性元素含有ガスををプ
ラズマ発生装置に導入し、1気圧付近下でグロー放電を
行い、プラズマ励起を行うことによって、プラズマ発生
装置内の電極間に設置された不織布を構成する繊維表面
を処理する。
化前または後のポリオレフィン繊維を大気圧プラズマ処
理することにより得られる。このうち、処理工程の簡便
さの点から、不織布自体の処理が好ましい。本発明にお
ける大気圧プラズマ処理とは、1気圧付近でグロー放電
を行い、プラズマを照射する方法であり、特開平4−7
4525号公報、特開平6−182195号公報等に挙
げられる種々の公知の方法を用いることができる。例え
ば、アルゴン、ヘリウム等の不活性元素含有ガスををプ
ラズマ発生装置に導入し、1気圧付近下でグロー放電を
行い、プラズマ励起を行うことによって、プラズマ発生
装置内の電極間に設置された不織布を構成する繊維表面
を処理する。
【0018】大気圧プラズマ処理は、低圧プラズマ処理
に比べ、真空チャンバーや真空ポンプが不要であり、設
備的にも、処理準備の時間短縮においても、真空プラズ
マ処理に比べ工業的に有利である。また、大気圧プラズ
マ処理は数kHzで処理を行うものであり、数MHzの
高周波であるラジオ波を用いて処理する低圧プラズマ処
理に比べ、低い放電周波数で処理できるので、不織布へ
のダメージを低減できるという利点もある。
に比べ、真空チャンバーや真空ポンプが不要であり、設
備的にも、処理準備の時間短縮においても、真空プラズ
マ処理に比べ工業的に有利である。また、大気圧プラズ
マ処理は数kHzで処理を行うものであり、数MHzの
高周波であるラジオ波を用いて処理する低圧プラズマ処
理に比べ、低い放電周波数で処理できるので、不織布へ
のダメージを低減できるという利点もある。
【0019】このようにして得られたポリオレフィン系
不織布は、電池セパレータとして用いるためには、その
厚みは、通常50〜300μm、好ましくは100〜3
00μmの範囲であることが望ましい。50mμより薄
いと坪量が低下し、通気度の最適化が困難になる等の問
題が生ずる。また、300mμよりも厚いと電池の小型
化の点で不利である。
不織布は、電池セパレータとして用いるためには、その
厚みは、通常50〜300μm、好ましくは100〜3
00μmの範囲であることが望ましい。50mμより薄
いと坪量が低下し、通気度の最適化が困難になる等の問
題が生ずる。また、300mμよりも厚いと電池の小型
化の点で不利である。
【0020】坪量は、通常15〜150g/m2、好ま
しくは30〜100g/m2の範囲であることが望まし
い。15g/m2よりも少ない場合は、充分な強度が得
られない。また、150g/m2より多い場合には厚み
の上昇や通気度の低下が生じる。引張破断強度は、通常
2〜20kgf/2cmの範囲であることが望ましい。
2kgf/2cm未満では、電池の組み立ての際にフィ
ルムの破断が発生する恐れがある。
しくは30〜100g/m2の範囲であることが望まし
い。15g/m2よりも少ない場合は、充分な強度が得
られない。また、150g/m2より多い場合には厚み
の上昇や通気度の低下が生じる。引張破断強度は、通常
2〜20kgf/2cmの範囲であることが望ましい。
2kgf/2cm未満では、電池の組み立ての際にフィ
ルムの破断が発生する恐れがある。
【0021】通気度は、フラジール法により測定した場
合に、通常5〜150cm3/cm2/sec、好ましく
は10〜150cm3/cm2/secの範囲であること
が望ましい。5cm3/cm2/secよりも少ないと電
池内部抵抗が大きくなり、150cm3/cm2/sec
よりも大きくなると厚みや坪量のバランスから強度不足
を生じる。これらのポリオレフィン系不織布は単層で
も、2種以上の不織布を積層したものでもよい。
合に、通常5〜150cm3/cm2/sec、好ましく
は10〜150cm3/cm2/secの範囲であること
が望ましい。5cm3/cm2/secよりも少ないと電
池内部抵抗が大きくなり、150cm3/cm2/sec
よりも大きくなると厚みや坪量のバランスから強度不足
を生じる。これらのポリオレフィン系不織布は単層で
も、2種以上の不織布を積層したものでもよい。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。なお、以下の諸例において、
各測定は次の方法によって行った。
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。なお、以下の諸例において、
各測定は次の方法によって行った。
【0023】(1)ESCA測定 PERKIN ELMER PHI社製のESCA−5
500MCを用いてサンプルの表面元素組成分析を行っ
た。測定条件としては、使用した励起源はAl−Kα線
で、出力14kV、150W、モノクロメーター使用、
分析面積0.8mm×3.5mm、取出角65度とし
た。
500MCを用いてサンプルの表面元素組成分析を行っ
た。測定条件としては、使用した励起源はAl−Kα線
で、出力14kV、150W、モノクロメーター使用、
分析面積0.8mm×3.5mm、取出角65度とし
た。
【0024】(2)有機元素分析 PERKIN ELMER PHI社製の有機元素分析
装置240Cを用いて、燃焼管温度920℃、還元温度
600℃の条件でサンプル全体の炭素、水素、窒素の分
析を行った。含まれる酸素量は全重量から炭素、水素、
窒素の重量を引いて計算した。
装置240Cを用いて、燃焼管温度920℃、還元温度
600℃の条件でサンプル全体の炭素、水素、窒素の分
析を行った。含まれる酸素量は全重量から炭素、水素、
窒素の重量を引いて計算した。
【0025】(3)引張破断強度 インストロン型万能試験機を用いてサンプル幅20m
m、チャック間50mm、引っ張り速度200mm/m
inで引っ張り、破断時の応力を測定した。
m、チャック間50mm、引っ張り速度200mm/m
inで引っ張り、破断時の応力を測定した。
【0026】(4)電解液の吸液高さ 幅25mmの短冊状にサンプルを切断し、サンプル端を
30重量%の水酸化カリウム水溶液に浸漬し、気温24
℃、湿度65%の部屋に鉛直に立てて30分間静置した
時の水酸化カリウム水溶液の吸収上昇高さを測定した。 (5)通気度 JIS L1096−1979に従い、株式会社東洋精
機製作所製の通気度試験機で測定した。
30重量%の水酸化カリウム水溶液に浸漬し、気温24
℃、湿度65%の部屋に鉛直に立てて30分間静置した
時の水酸化カリウム水溶液の吸収上昇高さを測定した。 (5)通気度 JIS L1096−1979に従い、株式会社東洋精
機製作所製の通気度試験機で測定した。
【0027】参考例1 芯成分がポリプロピレン、鞘成分がポリエチレンであ
り、芯鞘の比率が1:1である1.5デニールの繊維7
2%と、偏心した芯成分がポリプロピレンで鞘成分がポ
リエチレンである(サイドバイサイド型)3デニールの
繊維8%と、融点が132℃であるポリエチレン繊維2
0%からなる湿式法で製造した不織布(坪量59g/m
2、厚み250μm、通気度90cm3/cm2/se
c)の各種物性値を測定した。測定結果を表−1に示
す。ESCA測定値も有機元素分析値も、O/Cの値は
0であり、親水性がなく電解液が染み込まなかった。
り、芯鞘の比率が1:1である1.5デニールの繊維7
2%と、偏心した芯成分がポリプロピレンで鞘成分がポ
リエチレンである(サイドバイサイド型)3デニールの
繊維8%と、融点が132℃であるポリエチレン繊維2
0%からなる湿式法で製造した不織布(坪量59g/m
2、厚み250μm、通気度90cm3/cm2/se
c)の各種物性値を測定した。測定結果を表−1に示
す。ESCA測定値も有機元素分析値も、O/Cの値は
0であり、親水性がなく電解液が染み込まなかった。
【0028】実施例1 参考例1の不織布を下記条件で大気圧プラズマ処理を行
った。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+アセトン 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W 処理時間:60秒
った。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+アセトン 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W 処理時間:60秒
【0029】反応終了後、ESCA測定、有機元素分
析、電解液の吸液高さ、坪量、引張破断強度、通気度を
測定した。結果を表−1に示す。未処理物である参考例
1に比べ坪量、通気度、強度の低下なしに、電解液の吸
液高さが向上した。
析、電解液の吸液高さ、坪量、引張破断強度、通気度を
測定した。結果を表−1に示す。未処理物である参考例
1に比べ坪量、通気度、強度の低下なしに、電解液の吸
液高さが向上した。
【0030】実施例2 参考例1記載の不織布を以下のプラズマ処理条件で処理
した。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+アセトン 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W 処理時間:20秒
した。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+アセトン 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W 処理時間:20秒
【0031】反応終了後、ESCA測定、有機元素分
析、電解液の吸液高さ、坪量、引っ張り破断強度、通気
度を測定した。結果を表−1に示す。プラズマ処理前に
比べて、坪量、通気度、強度は変化せず、電解液の吸液
高さが向上した。
析、電解液の吸液高さ、坪量、引っ張り破断強度、通気
度を測定した。結果を表−1に示す。プラズマ処理前に
比べて、坪量、通気度、強度は変化せず、電解液の吸液
高さが向上した。
【0032】参考例2 芯成分がポリプロピレンで鞘成分がポリエチレンであ
り、芯鞘の比率が1:1である1.5デニールの繊維7
0%と融点125℃であるポリエチレン繊維30%から
なる湿式で製造した不織布(坪量59g/m2、厚み1
60μm、通気度36cm3/cm2/sec)の各種物
性を測定した。測定結果を表−1に示す。ESCA測定
値も有機元素分析値も、O/Cの値は0であり、親水性
がなく電解液が染み込まなかった。
り、芯鞘の比率が1:1である1.5デニールの繊維7
0%と融点125℃であるポリエチレン繊維30%から
なる湿式で製造した不織布(坪量59g/m2、厚み1
60μm、通気度36cm3/cm2/sec)の各種物
性を測定した。測定結果を表−1に示す。ESCA測定
値も有機元素分析値も、O/Cの値は0であり、親水性
がなく電解液が染み込まなかった。
【0033】実施例3 参考例2の長尺の不織布を連続的に大気圧プラズマ処理
した。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+CO2 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W ライン速度:2m/min
した。 プラズマ処理条件: ガス:アルゴン+CO2 処理圧力:1気圧 電気:5kHz、150W ライン速度:2m/min
【0034】反応終了後、ESCA、有機元素分析、電
解液の吸液高さ、坪量、引っ張り破断強度、通気度を測
定した。結果を表−1に示す。坪量、通気度、強度は変
化せず、酸素が導入されたことが分かる。プラズマ処理
前の不織布(参考例2)に比べ電解液の吸液高さが向上
した。
解液の吸液高さ、坪量、引っ張り破断強度、通気度を測
定した。結果を表−1に示す。坪量、通気度、強度は変
化せず、酸素が導入されたことが分かる。プラズマ処理
前の不織布(参考例2)に比べ電解液の吸液高さが向上
した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系不織布は、簡
便な方法により処理したにもかかわらず、高度の親水性
を有し、しかも、ポリオレフィン繊維不織布自身の持つ
強度等の特性を損なうことがなく、その工業的価値は高
い。
便な方法により処理したにもかかわらず、高度の親水性
を有し、しかも、ポリオレフィン繊維不織布自身の持つ
強度等の特性を損なうことがなく、その工業的価値は高
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 8/06 D01F 8/06 D04H 1/42 D04H 1/42 K H01M 2/16 H01M 2/16 P // D06M 101:20 D06M 10/00 G
Claims (5)
- 【請求項1】大気圧プラズマ処理によって表面改質され
たポリオレフィン系不織布であって、該不織布のESC
A測定による炭素に対する酸素の元素組成比(O/C)
が0.1〜0.5、かつ、有機元素分析によるO/Cが
0.01以下であることを特徴とするポリオレフィン系
不織布。 - 【請求項2】ポリオレフィン系不織布の厚みが50〜3
00μm、坪量が20〜120g/m2、引張破断強度
が2〜20kgf/2cm、通気度が5〜150cm3
/cm2/secであることを特徴とする請求項1に記
載のポリオレフィン系不織布。 - 【請求項3】ポリオレフィン系不織布の厚みが100〜
300μm、坪量が30〜100g/m2、引張破断強
度が2〜20kgf/2cm、通気度が10〜150c
m3/cm2/secであることを特徴とする請求項1に
記載のポリオレフィン系不織布。 - 【請求項4】ポリオレフィン系不織布を構成する繊維
が、芯成分がポリプロピレン、鞘成分がポリエチレンで
ある芯鞘構造を有する繊維を含むことを特徴とする請求
項1ないし3いずれか一項に記載のポリオレフィン系不
織布。 - 【請求項5】請求項1ないし4いずれか一項に記載のポ
リオレフィン系不織布を用いた電池セパレータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7114535A JPH08311765A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ポリオレフィン系不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7114535A JPH08311765A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ポリオレフィン系不織布 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08311765A true JPH08311765A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14640197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7114535A Pending JPH08311765A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ポリオレフィン系不織布 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08311765A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0921580A1 (en) * | 1997-11-25 | 1999-06-09 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Manufacturing method of alkali storage cell |
| JP2000317280A (ja) * | 1999-05-06 | 2000-11-21 | Teijin Ltd | 超高分子量ポリエチレン多孔膜を濾過媒体とするフィルター |
| JP2001058858A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Daiwabo Co Ltd | セメント補強用ポリオレフィン系繊維およびその製造方法 |
| JP2001148237A (ja) * | 1999-09-08 | 2001-05-29 | Toshiba Battery Co Ltd | ニッケル・水素二次電池 |
| JP2002227074A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Daiwabo Co Ltd | セメント補強用ポリオレフィン系繊維及びその製造方法 |
| JP2003089559A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-28 | Daiwabo Co Ltd | セメント補強用ポリオレフィン系繊維及びその製造方法 |
| JP2016081621A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | Tdk株式会社 | セパレータ及びこれを用いたリチウムイオン二次電池 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7114535A patent/JPH08311765A/ja active Pending
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| JP2016081621A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | Tdk株式会社 | セパレータ及びこれを用いたリチウムイオン二次電池 |
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