JPH08315800A - バッテリーセパレーターおよびこれを用いたアルカリ二次電池 - Google Patents
バッテリーセパレーターおよびこれを用いたアルカリ二次電池Info
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- JPH08315800A JPH08315800A JP7118410A JP11841095A JPH08315800A JP H08315800 A JPH08315800 A JP H08315800A JP 7118410 A JP7118410 A JP 7118410A JP 11841095 A JP11841095 A JP 11841095A JP H08315800 A JPH08315800 A JP H08315800A
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- Japan
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- fluorine
- battery separator
- energy value
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- electron
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 合成樹脂からなる不織布またはフィルムであ
って、ESCA測定において、C1S電子の−C−H、−
C−C−結合由来のピークのエネルギー値を285eV
としたとき、F1S電子の結合エネルギー値が686〜6
88eVの間に、また、FKLL オージェ電子の結合エネ
ルギー値が829〜833eVの間にそれぞれピークト
ップを有し、ESCAにて測定した元素組成におけるフ
ッ素に対する酸素の元素組成比(O/F)が0.5以上
であり、かつ、蛍光X線分析にて測定したO/Fが0.
4以上であることを特徴とするバッテリーセパレータ
ー。 【効果】 本発明のバッテリーセパレーターは、従来例
を見られなかったほどの高度の親水性、電解液吸収速
度、作業時の安全性を有し、しかもポリオレフィン繊維
不織布自身の持つ耐薬品性、耐溶剤性等の特性を損なう
こと無く、その工業的価値は高い。
って、ESCA測定において、C1S電子の−C−H、−
C−C−結合由来のピークのエネルギー値を285eV
としたとき、F1S電子の結合エネルギー値が686〜6
88eVの間に、また、FKLL オージェ電子の結合エネ
ルギー値が829〜833eVの間にそれぞれピークト
ップを有し、ESCAにて測定した元素組成におけるフ
ッ素に対する酸素の元素組成比(O/F)が0.5以上
であり、かつ、蛍光X線分析にて測定したO/Fが0.
4以上であることを特徴とするバッテリーセパレータ
ー。 【効果】 本発明のバッテリーセパレーターは、従来例
を見られなかったほどの高度の親水性、電解液吸収速
度、作業時の安全性を有し、しかもポリオレフィン繊維
不織布自身の持つ耐薬品性、耐溶剤性等の特性を損なう
こと無く、その工業的価値は高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカリ二次電池用とし
て好適に利用されるバッテリーセパレーターに関する。
て好適に利用されるバッテリーセパレーターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばニッケル−カドミウム蓄電
池用のセパレーターとしては、ナイロン不織布が多く用
いられてきた。これはナイロン不織布が適切な強度、ガ
ス透過性および親水性を有しているためである。
池用のセパレーターとしては、ナイロン不織布が多く用
いられてきた。これはナイロン不織布が適切な強度、ガ
ス透過性および親水性を有しているためである。
【0003】しかし、ナイロンは耐アルカリ性、耐酸化
性が十分であるとは言い難く、特に45℃以上の温度で
は比較的簡単に分解していまうことが知られている。す
なわち、高温で電池を充電した場合には、電池内で発生
した酸素によりナイロンが二酸化炭素、水、アンモニア
等に分解されるわけであるが、この二酸化炭素やアンモ
ニアは電池特性に悪影響を及ぼす。又、更に分解が進む
とセパレーターとしての絶縁能力が低下し、ついには電
池内部短絡を引き起こす。
性が十分であるとは言い難く、特に45℃以上の温度で
は比較的簡単に分解していまうことが知られている。す
なわち、高温で電池を充電した場合には、電池内で発生
した酸素によりナイロンが二酸化炭素、水、アンモニア
等に分解されるわけであるが、この二酸化炭素やアンモ
ニアは電池特性に悪影響を及ぼす。又、更に分解が進む
とセパレーターとしての絶縁能力が低下し、ついには電
池内部短絡を引き起こす。
【0004】この問題を解決するために、セパレーター
の素材をポリオレフィン系の樹脂に変更しようとする試
みが続けられている。特にニッケル−水素二次電池や高
温下で使用される電池を中心にポリプロピレン不織布が
使用されるようになってきた。
の素材をポリオレフィン系の樹脂に変更しようとする試
みが続けられている。特にニッケル−水素二次電池や高
温下で使用される電池を中心にポリプロピレン不織布が
使用されるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ポリオレフィン不織布
は耐薬品性は良好であるが親水性に乏しいことなどか
ら、そのままでは表面張力の高い液体、特に水溶性電解
液やリチウム電池で用いられるプロピレンカーボネート
などの非水電解液を透過させることは困難であり、電解
液保持能力に欠けていた。そのため該不織布を使用した
電池は、電池容量や内部抵抗をはじめとして電池特性全
般においてナイロン不織布を使用した電池よりも劣って
いた。
は耐薬品性は良好であるが親水性に乏しいことなどか
ら、そのままでは表面張力の高い液体、特に水溶性電解
液やリチウム電池で用いられるプロピレンカーボネート
などの非水電解液を透過させることは困難であり、電解
液保持能力に欠けていた。そのため該不織布を使用した
電池は、電池容量や内部抵抗をはじめとして電池特性全
般においてナイロン不織布を使用した電池よりも劣って
いた。
【0006】この問題を解決し、電解液保持能力を向上
させるための方法としては、界面活性剤を塗布すること
などが挙げられるが(例えば特開昭60−255107
号公報)、この場合、界面活性剤の流出が問題となる。
しかも、一度乾燥させると、もはや親水性を示さなくな
るため、根本的な解決にはならない。また、プラズマ処
理により表面を改質する方法があるが、この方法では大
型材料の均一処理が困難であり、更に装置コストが高く
簡便な汎用的処理としては不適当である。
させるための方法としては、界面活性剤を塗布すること
などが挙げられるが(例えば特開昭60−255107
号公報)、この場合、界面活性剤の流出が問題となる。
しかも、一度乾燥させると、もはや親水性を示さなくな
るため、根本的な解決にはならない。また、プラズマ処
理により表面を改質する方法があるが、この方法では大
型材料の均一処理が困難であり、更に装置コストが高く
簡便な汎用的処理としては不適当である。
【0007】更に、スルホン化して親水性を付与したポ
リオレフィン不織布が用いられてきたが、耐アルカリ性
の点で不十分であった。また、フッ素と酸素の混合ガス
を用いてポリオレフィン不織布を表面処理して親水化す
ること(特公昭59−5601号公報)や、かかる処理
をした不織布を電池用セパレーターに使用すること(特
公平4−7548号公報、特公平5−46056号公
報)が知られているが、これらも親水性については満足
のいくものではなかった。
リオレフィン不織布が用いられてきたが、耐アルカリ性
の点で不十分であった。また、フッ素と酸素の混合ガス
を用いてポリオレフィン不織布を表面処理して親水化す
ること(特公昭59−5601号公報)や、かかる処理
をした不織布を電池用セパレーターに使用すること(特
公平4−7548号公報、特公平5−46056号公
報)が知られているが、これらも親水性については満足
のいくものではなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の結合エネルギー
値を有するフッ素原子を有し、かつ、特定の表面組成を
有するバッテリーセパレーターは、耐薬品性、耐溶剤
性、耐候性等に優れ、かつ親水性、染着性、印刷性等の
特性が高いことを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、合成樹脂からなる不織布ま
たはフィルムであって、ESCA測定において、C1S電
子の−C−H、−C−C−結合由来のピークのエネルギ
ー値を285eVとしたとき、F1S電子の結合エネルギ
ー値が686〜688eVの間に、また、FKLL オージ
ェ電子の結合エネルギー値が829〜833eVの間に
それぞれピークトップを有し、ESCAにて測定した元
素組成におけるフッ素に対する酸素の元素組成比(O/
F)が0.5以上であり、かつ、蛍光X線分析にて測定
したO/Fが0.4以上であることを特徴とするバッテ
リーセパレーターに存する。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の結合エネルギー
値を有するフッ素原子を有し、かつ、特定の表面組成を
有するバッテリーセパレーターは、耐薬品性、耐溶剤
性、耐候性等に優れ、かつ親水性、染着性、印刷性等の
特性が高いことを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、合成樹脂からなる不織布ま
たはフィルムであって、ESCA測定において、C1S電
子の−C−H、−C−C−結合由来のピークのエネルギ
ー値を285eVとしたとき、F1S電子の結合エネルギ
ー値が686〜688eVの間に、また、FKLL オージ
ェ電子の結合エネルギー値が829〜833eVの間に
それぞれピークトップを有し、ESCAにて測定した元
素組成におけるフッ素に対する酸素の元素組成比(O/
F)が0.5以上であり、かつ、蛍光X線分析にて測定
したO/Fが0.4以上であることを特徴とするバッテ
リーセパレーターに存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
バッテリーセパレーターは、ESCA(Electron Spect
roscopy forChemical Analysis)にて測定したC1S電子
の−C−H、−C−C−結合由来のピークのエネルギー
値を285eVとしたとき、F1S電子の結合エネルギー
値が686〜688eVの間に、また、FKLLオージェ
電子の結合エネルギー値が829〜833eVの間にそ
れぞれピークトップを有する。
バッテリーセパレーターは、ESCA(Electron Spect
roscopy forChemical Analysis)にて測定したC1S電子
の−C−H、−C−C−結合由来のピークのエネルギー
値を285eVとしたとき、F1S電子の結合エネルギー
値が686〜688eVの間に、また、FKLLオージェ
電子の結合エネルギー値が829〜833eVの間にそ
れぞれピークトップを有する。
【0010】本発明においては、ESCAにて測定した
表面F1S電子およびFKLLオージェ電子の結合エネルギ
ー値が、従来のフッ素処理により撥水性を与えられた表
面(F1S電子の結合エネルギー値が約690eV、F
KLLオージェ電子の結合エネルギー値が約836eV)
に比べて格段に低い点に特徴がある。
表面F1S電子およびFKLLオージェ電子の結合エネルギ
ー値が、従来のフッ素処理により撥水性を与えられた表
面(F1S電子の結合エネルギー値が約690eV、F
KLLオージェ電子の結合エネルギー値が約836eV)
に比べて格段に低い点に特徴がある。
【0011】ここで、結合エネルギー値とは、原子核に
結合している内殻電子をたたき出すのに必要な最小エネ
ルギーのことであり、この内殻電子の結合エネルギー値
はそれぞれ各元素に固有の値を有するが、原子の化学結
合状態が異なると、数eV変化する。例えば、F1Sの結
合エネルギー値が689eV、FKLLの結合エネルギー
値が835eVのものは、表面における−CF2−や−
CF3結合の生成が示唆され、商品名Teflonにみ
られるような撥水性を示す。
結合している内殻電子をたたき出すのに必要な最小エネ
ルギーのことであり、この内殻電子の結合エネルギー値
はそれぞれ各元素に固有の値を有するが、原子の化学結
合状態が異なると、数eV変化する。例えば、F1Sの結
合エネルギー値が689eV、FKLLの結合エネルギー
値が835eVのものは、表面における−CF2−や−
CF3結合の生成が示唆され、商品名Teflonにみ
られるような撥水性を示す。
【0012】なお、本発明においては、不織布またはフ
ィルム表面へのフッ素の結合により−C−H、−C−C
−結合由来のピークが複数発生した場合には、最も結合
エネルギーの小さいピークのエネルギー値を285eV
とする。
ィルム表面へのフッ素の結合により−C−H、−C−C
−結合由来のピークが複数発生した場合には、最も結合
エネルギーの小さいピークのエネルギー値を285eV
とする。
【0013】ESCAの結合エネルギー値は、前述の如
く、原子の化学結合状態を極めて敏感に反映するもので
あり、例えば単純なフッ素、酸素含有ガスの処理の雰囲
気状態だけで決まるものではなく、その詳細については
必ずしも明らかではないが、被処理材料の水分、付着物
等種々のファクターを反映しているものであり、この値
を特定の範囲とすることで優れた物性のバッテリーセパ
レーターを得ることができる。ESCAの結合エネルギ
ー値がフッ素等の結合により敏感に変化する例として
は、例えば化学同人発行の『機器分析のてびき 』に
よれば、ポリエチレン(-CH2-CH2-)nに電気陰性度の大き
いFを導入すると、C1S電子のスペクトルはピーク位置
が高エネルギー側へシフトする。(-CH2-CH2-)nは283.1e
Vに単一のピークを有するのみであるが、Hが1個Fに
置換されるとFの結合したCすなわち-CHF-のC1S電子
のスペクトルは285.6eVにシフトし、隣接している-CH2-
のC1 S電子のスペクトルも283.4eVに幾分シフトする。
Fが2個導入されるとこの傾向は更に顕著になり、-CF2
-のC1S電子のスペクトルは289.3eVに、-CH2-のグルー
プのそれは283.7eVへ変化する。HがすべてFに置換さ
れると2個のCは等価になるので、C1S電子のピークは
再び1個になるというように変化することが知られてい
る。
く、原子の化学結合状態を極めて敏感に反映するもので
あり、例えば単純なフッ素、酸素含有ガスの処理の雰囲
気状態だけで決まるものではなく、その詳細については
必ずしも明らかではないが、被処理材料の水分、付着物
等種々のファクターを反映しているものであり、この値
を特定の範囲とすることで優れた物性のバッテリーセパ
レーターを得ることができる。ESCAの結合エネルギ
ー値がフッ素等の結合により敏感に変化する例として
は、例えば化学同人発行の『機器分析のてびき 』に
よれば、ポリエチレン(-CH2-CH2-)nに電気陰性度の大き
いFを導入すると、C1S電子のスペクトルはピーク位置
が高エネルギー側へシフトする。(-CH2-CH2-)nは283.1e
Vに単一のピークを有するのみであるが、Hが1個Fに
置換されるとFの結合したCすなわち-CHF-のC1S電子
のスペクトルは285.6eVにシフトし、隣接している-CH2-
のC1 S電子のスペクトルも283.4eVに幾分シフトする。
Fが2個導入されるとこの傾向は更に顕著になり、-CF2
-のC1S電子のスペクトルは289.3eVに、-CH2-のグルー
プのそれは283.7eVへ変化する。HがすべてFに置換さ
れると2個のCは等価になるので、C1S電子のピークは
再び1個になるというように変化することが知られてい
る。
【0014】また、本発明のバッテリーセパレーター
は、ESCAにて測定した元素組成におけるフッ素に対
する酸素の元素組成比(O/F)が0.5以上、好まし
くは0.5〜10、特に好ましくは0.5〜3、最も好
ましくは0.5〜1.5である。ESCAよるO/Fが
0.5に満たない場合には、最表面に存在する酸素量が
少なすぎるために十分な親水性が得られない。
は、ESCAにて測定した元素組成におけるフッ素に対
する酸素の元素組成比(O/F)が0.5以上、好まし
くは0.5〜10、特に好ましくは0.5〜3、最も好
ましくは0.5〜1.5である。ESCAよるO/Fが
0.5に満たない場合には、最表面に存在する酸素量が
少なすぎるために十分な親水性が得られない。
【0015】なお、ここで、ESCAにて測定した元素
組成とは、PERKIN ELMER PHI社製、E
SCA−5500MCを使用し、線源をAlとして14
kV、150W(モノクロメータ使用、取出角65度)
の条件下で測定したものをいう。
組成とは、PERKIN ELMER PHI社製、E
SCA−5500MCを使用し、線源をAlとして14
kV、150W(モノクロメータ使用、取出角65度)
の条件下で測定したものをいう。
【0016】さらに、本発明のバッテリーセパレーター
は、蛍光X線分析(以下「XRF」という)にて測定し
た元素組成におけるフッ素に対する酸素の元素組成比
(O/F)が0.4以上、好ましくは0.4〜10、特
に好ましくは0.4〜3、最も好ましくは0.4〜2で
ある。XRFによるO/Fが0.4未満の場合には、表
面層に存在する酸素量が少なすぎるために十分な親水性
が得られない。
は、蛍光X線分析(以下「XRF」という)にて測定し
た元素組成におけるフッ素に対する酸素の元素組成比
(O/F)が0.4以上、好ましくは0.4〜10、特
に好ましくは0.4〜3、最も好ましくは0.4〜2で
ある。XRFによるO/Fが0.4未満の場合には、表
面層に存在する酸素量が少なすぎるために十分な親水性
が得られない。
【0017】なお、ここで、XRFにて測定した元素組
成とは、理学電機(株)製蛍光X線分析計System 3370E
を使用し、Rh管球を一次X線源として、40kV−7
0mAの条件下で同社製分光結晶RX40を用いて測定
したものをいう。
成とは、理学電機(株)製蛍光X線分析計System 3370E
を使用し、Rh管球を一次X線源として、40kV−7
0mAの条件下で同社製分光結晶RX40を用いて測定
したものをいう。
【0018】さらに、本発明のバッテリーセパレーター
は、水浸漬により除去される付着フッ素量が、通常0.
005重量%以下、好ましくは0.002重量%以下で
あることが望ましい。これは、バッテリーセパレーター
を電解液に浸した際に溶出するフッ素量が極めて微量で
あることを示す。バッテリーセパレーターをフッ素およ
び酸素を含有するガス等によって表面親水化処理した場
合、通常0.05wt%程度までの付着あるいは吸着フ
ッ素がある。しかしながら、このような付着あるいは吸
着フッ素は電極表面の電池反応に関与して自己放電を起
こすため、サイクル特性を悪化させることとなる。ま
た、電池の組立作業等を行う際に作業者に吸引され、健
康を害する素となる。
は、水浸漬により除去される付着フッ素量が、通常0.
005重量%以下、好ましくは0.002重量%以下で
あることが望ましい。これは、バッテリーセパレーター
を電解液に浸した際に溶出するフッ素量が極めて微量で
あることを示す。バッテリーセパレーターをフッ素およ
び酸素を含有するガス等によって表面親水化処理した場
合、通常0.05wt%程度までの付着あるいは吸着フ
ッ素がある。しかしながら、このような付着あるいは吸
着フッ素は電極表面の電池反応に関与して自己放電を起
こすため、サイクル特性を悪化させることとなる。ま
た、電池の組立作業等を行う際に作業者に吸引され、健
康を害する素となる。
【0019】ここで、水浸漬により除去される付着フッ
素量とは、試料0.2gを純水10mlに浸し、常温
(25℃)で超音波抽出を1時間行った後、抽出液のフ
ッ素量を直ちにイオンクロマトグラフを用いて定量した
値である。フッ素を除去する方法としては、0℃〜10
0℃の水で1秒〜1時間程度洗浄処理する方法、窒素や
エアー等でブローする方法等が挙げられる。
素量とは、試料0.2gを純水10mlに浸し、常温
(25℃)で超音波抽出を1時間行った後、抽出液のフ
ッ素量を直ちにイオンクロマトグラフを用いて定量した
値である。フッ素を除去する方法としては、0℃〜10
0℃の水で1秒〜1時間程度洗浄処理する方法、窒素や
エアー等でブローする方法等が挙げられる。
【0020】本発明のバッテリーセパレーターの材質
は、通常合成樹脂からなり、好ましくはポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコー
ル等のポリオレフィン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂と
エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンー酢酸ビニル
共重合体のケン化物等の樹脂からなる樹脂等が挙げられ
る。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂が耐薬品性、耐溶剤性、耐候性等の点か
ら好ましい。
は、通常合成樹脂からなり、好ましくはポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコー
ル等のポリオレフィン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂と
エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンー酢酸ビニル
共重合体のケン化物等の樹脂からなる樹脂等が挙げられ
る。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂が耐薬品性、耐溶剤性、耐候性等の点か
ら好ましい。
【0021】バッテリーセパレーターの形状は不織布、
フィルム状等が挙げられる。不織布を構成する繊維とし
ては、繊維径が0.1〜5デニールものが好適に用いら
れる。不織布としては、坪量が20〜100g/m2、
厚さが0.01〜5mmのものが好適に用いられる。ま
た、微細孔を有する繊維からなる不織布、繊維径の異な
る二種類以上の繊維からなる不織布、複数の層構造を有
する不織布や不織布にフィルムをラミネートしたもの等
も用いることができる。
フィルム状等が挙げられる。不織布を構成する繊維とし
ては、繊維径が0.1〜5デニールものが好適に用いら
れる。不織布としては、坪量が20〜100g/m2、
厚さが0.01〜5mmのものが好適に用いられる。ま
た、微細孔を有する繊維からなる不織布、繊維径の異な
る二種類以上の繊維からなる不織布、複数の層構造を有
する不織布や不織布にフィルムをラミネートしたもの等
も用いることができる。
【0022】ハンドリングの容易さ等の面からは、ポリ
エチレンオキサイド、ポリアクリルアマイド等の油剤等
を塗布したものが好ましく用いられる。また、不織布に
は、カチオン系あるいはノニオン系の界面活性剤をフッ
素および酸素を含有する混合ガスでの処理の前もしくは
後に塗布したものでもよい。
エチレンオキサイド、ポリアクリルアマイド等の油剤等
を塗布したものが好ましく用いられる。また、不織布に
は、カチオン系あるいはノニオン系の界面活性剤をフッ
素および酸素を含有する混合ガスでの処理の前もしくは
後に塗布したものでもよい。
【0023】フィルムとしては、多孔膜が好ましく用い
られ、その膜厚が1〜350μm、平均貫通孔径が0.
001〜0.1μm、JIS−K3832により測定し
たバブリングポイント値が1〜10kg/cm2、JI
S−P8117により測定した通気度が20〜2000
秒/100ccのものが挙げられる。本発明のバッテリ
ーセパレータは、不織布、フィルム等の原料布をフッ素
及び酸素を含有する混合ガス(以下「混合ガス」とい
う)で処理することにより得ることができる。
られ、その膜厚が1〜350μm、平均貫通孔径が0.
001〜0.1μm、JIS−K3832により測定し
たバブリングポイント値が1〜10kg/cm2、JI
S−P8117により測定した通気度が20〜2000
秒/100ccのものが挙げられる。本発明のバッテリ
ーセパレータは、不織布、フィルム等の原料布をフッ素
及び酸素を含有する混合ガス(以下「混合ガス」とい
う)で処理することにより得ることができる。
【0024】バッテリーセパレーターの原料布と混合ガ
スとを接触させる方法については特に限定されないが、
バッチ式処理法や連続式処理法が挙げられる。バッチ式
処理法としては、密閉された反応容器中に原料布を入
れ、容器内の気体を、フッ素及び酸素を含有する気体で
置換して原料布とを接触させる方法が挙げられる。一
方、連続処理法としては、フッ素と酸素とを含有する混
合気体雰囲気の中を、セパレーターを通過させて処理す
る方法が挙げられる。この場合、フッ素と酸素とを含有
する気体を密閉容器中に入れ、中の気体が外へ漏れない
ような入口、出口を設け、原料布を連続的に処理する方
法、あるいは密閉容器ではなくとも、フッ素分圧を低く
することや、エアーカーテン等の方法でフッ素が漏れな
いようにした装置で接触処理を行うことも出来る。
スとを接触させる方法については特に限定されないが、
バッチ式処理法や連続式処理法が挙げられる。バッチ式
処理法としては、密閉された反応容器中に原料布を入
れ、容器内の気体を、フッ素及び酸素を含有する気体で
置換して原料布とを接触させる方法が挙げられる。一
方、連続処理法としては、フッ素と酸素とを含有する混
合気体雰囲気の中を、セパレーターを通過させて処理す
る方法が挙げられる。この場合、フッ素と酸素とを含有
する気体を密閉容器中に入れ、中の気体が外へ漏れない
ような入口、出口を設け、原料布を連続的に処理する方
法、あるいは密閉容器ではなくとも、フッ素分圧を低く
することや、エアーカーテン等の方法でフッ素が漏れな
いようにした装置で接触処理を行うことも出来る。
【0025】混合ガスにおけるフッ素の分圧は、通常0.
01〜400mmHg、好ましくは0.1〜100mmHg、さらに好まし
くは0.1〜50mmHgである。フッ素の分圧が0.01mmHg未満
ではフッ素とバッテリーセパレーターの原料布との反応
が不十分なため、表面処理の効果が不足したり、処理斑
が生じるため好ましくない。また、400mmHgを越えると
反応が過剰に起こり、親水性の効果が小さくなったり、
バッテリーセパレーターの機械的強度が損なわれるため
好ましくない。
01〜400mmHg、好ましくは0.1〜100mmHg、さらに好まし
くは0.1〜50mmHgである。フッ素の分圧が0.01mmHg未満
ではフッ素とバッテリーセパレーターの原料布との反応
が不十分なため、表面処理の効果が不足したり、処理斑
が生じるため好ましくない。また、400mmHgを越えると
反応が過剰に起こり、親水性の効果が小さくなったり、
バッテリーセパレーターの機械的強度が損なわれるため
好ましくない。
【0026】また、混合ガスには、酸素が共存すること
が必要であり、酸素の含有量は通常15体積%以上、好ま
しくは30〜99体積%である。混合ガスにはフッ素、酸素
の他に、窒素、二酸化炭素あるいはアルゴン等の不活性
ガスを希釈ガスとして含有していてもよい。希釈ガスの
含有量は、混合ガスの通常85体積%以下、好ましくは1
〜70体積%である。
が必要であり、酸素の含有量は通常15体積%以上、好ま
しくは30〜99体積%である。混合ガスにはフッ素、酸素
の他に、窒素、二酸化炭素あるいはアルゴン等の不活性
ガスを希釈ガスとして含有していてもよい。希釈ガスの
含有量は、混合ガスの通常85体積%以下、好ましくは1
〜70体積%である。
【0027】かかる処理を行う際の全圧は、大気圧であ
っても、陰圧あるいは陽圧であっても良い。いずれにし
ても、混合ガス中のフッ素及び酸素の分圧もしくは体積
%が所定条件を満たしていれば良い。処理温度は、通常
-50〜90℃、好ましくは0〜60℃、さらに好ましくは10〜
40℃の範囲が選ばれる。
っても、陰圧あるいは陽圧であっても良い。いずれにし
ても、混合ガス中のフッ素及び酸素の分圧もしくは体積
%が所定条件を満たしていれば良い。処理温度は、通常
-50〜90℃、好ましくは0〜60℃、さらに好ましくは10〜
40℃の範囲が選ばれる。
【0028】処理時間は、広い範囲から適宜選ばれ、通
常1秒〜10日、好ましくは1秒〜3時間の範囲が選ばれ
る。1秒未満では、反応が不十分なため、本発明の効果
が十分に得られなくなる。本発明で用いるフッ素は、通
常フッ化水素の電気分解によって得られる。かかる電気
分解で得られたフッ素を直接フッ素処理に使用しても良
く、フッ素あるいはフッ素と他のガス、例えば窒素等と
の混合気体を充填したボンベから導いて使用しても良
い。
常1秒〜10日、好ましくは1秒〜3時間の範囲が選ばれ
る。1秒未満では、反応が不十分なため、本発明の効果
が十分に得られなくなる。本発明で用いるフッ素は、通
常フッ化水素の電気分解によって得られる。かかる電気
分解で得られたフッ素を直接フッ素処理に使用しても良
く、フッ素あるいはフッ素と他のガス、例えば窒素等と
の混合気体を充填したボンベから導いて使用しても良
い。
【0029】かかる処理を行う際、処理されるバッテリ
ーセパレーターの原料布の水分量は、通常500ppm以
下、好ましくは200ppm以下であることが望ましい。
水分量が500ppmより多い場合にはフッ素が水との反
応により浪費され、反応に有効なフッ素が減少してしま
うために処理効果が不十分となり、所望のO/F比を有
するバッテリーセパレーターが得られなかったり、反応
に時間がかかったり、バッテリーセパレーターとしての
十分な親水性能が得られなかったりするので好ましくな
い。
ーセパレーターの原料布の水分量は、通常500ppm以
下、好ましくは200ppm以下であることが望ましい。
水分量が500ppmより多い場合にはフッ素が水との反
応により浪費され、反応に有効なフッ素が減少してしま
うために処理効果が不十分となり、所望のO/F比を有
するバッテリーセパレーターが得られなかったり、反応
に時間がかかったり、バッテリーセパレーターとしての
十分な親水性能が得られなかったりするので好ましくな
い。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例にお
いて、各測定は次の方法によって行った。 (1)電解液の吸液高さ 幅15mm×長さ250mmの短冊状にサンプルを切断
し、サンプル端を各種電解液に浸漬し、30分後の吸液
高さを測定した。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例にお
いて、各測定は次の方法によって行った。 (1)電解液の吸液高さ 幅15mm×長さ250mmの短冊状にサンプルを切断
し、サンプル端を各種電解液に浸漬し、30分後の吸液
高さを測定した。
【0031】(2)ESCA測定 ESCAで測定したF1S、FKLLの結合エネルギー値は、
PERKIN ELMER PHI社製、ESCA−5
500MCを使用し、線源をAlのKα線として14k
V、150W(モノクロメータ使用)、取出角65度の
条件下で測定したものをいう。また、各スペクトルの結
合エネルギー値の決定には、C1S電子の−C−H,−C
−C−結合由来のピークのエネルギー値を285eVと
した。表面元素組成比は、各元素のピーク面積と感度係
数より算出した。
PERKIN ELMER PHI社製、ESCA−5
500MCを使用し、線源をAlのKα線として14k
V、150W(モノクロメータ使用)、取出角65度の
条件下で測定したものをいう。また、各スペクトルの結
合エネルギー値の決定には、C1S電子の−C−H,−C
−C−結合由来のピークのエネルギー値を285eVと
した。表面元素組成比は、各元素のピーク面積と感度係
数より算出した。
【0032】(3)XRF測定 理学電機(株)製蛍光X線分析計System 3370Eを使用
し、Rh管球を一次X線源として、40kV−70mA
の条件下で同社製分光結晶RX40を用いて測定したも
のをいう。表面元素組成比R(F/O)を、表面からフッ素
化層までのF−KαおよびO−Kα線の感度は一定との
仮定を置き、O−Kα線とF−Kα線の未処理の原料布
のブランク強度を差し引いたネット強度I(O)、I(F)よ
り、原子量比f(O/F)=15.999/18.998=0.842、X線分析
計に付属しているソフトウェアで求めた理論感度比Ct
(O/F)=0.263を用いて(1)式より算出した。O/F値
はR(F/O)値の逆数である。
し、Rh管球を一次X線源として、40kV−70mA
の条件下で同社製分光結晶RX40を用いて測定したも
のをいう。表面元素組成比R(F/O)を、表面からフッ素
化層までのF−KαおよびO−Kα線の感度は一定との
仮定を置き、O−Kα線とF−Kα線の未処理の原料布
のブランク強度を差し引いたネット強度I(O)、I(F)よ
り、原子量比f(O/F)=15.999/18.998=0.842、X線分析
計に付属しているソフトウェアで求めた理論感度比Ct
(O/F)=0.263を用いて(1)式より算出した。O/F値
はR(F/O)値の逆数である。
【0033】
【数1】 R(F/O)=[f(O/F)Ct(O/F)][I(F)/I(O)] = 0.221×[I(F)/I(O)] … (1)
【0034】(4)付着フッ素量の測定方法 試料約0.2gを純水10mlに浸し、超音波抽出を1
時間行った後、抽出液のフッ素量をイオンクロマトグラ
フを用いて定量したものをいう。イオンクロマトグラフ
はDIONEX社DX−100を使用し、カラムはIC
S−A35、溶離液は4.4mM-Na2CO3/1.2mM-NaHCO3、再
生液は25mM-H2SO4、流速1.5cc/minで測定を行った。
時間行った後、抽出液のフッ素量をイオンクロマトグラ
フを用いて定量したものをいう。イオンクロマトグラフ
はDIONEX社DX−100を使用し、カラムはIC
S−A35、溶離液は4.4mM-Na2CO3/1.2mM-NaHCO3、再
生液は25mM-H2SO4、流速1.5cc/minで測定を行った。
【0035】実施例1 フッ素に対し耐性を有する反応器内に、1.5デニールの
ポリプロピレン(PP)繊維50重量%と、0.9デニー
ルの鞘成分がポリエチレン(PE)、芯成分がポリプロ
ピレン(PP)である芯鞘構造を有する繊維50重量%
からなる、坪量58g/m2、厚み249μmの不織布を入れ、
真空排気後、フッ素(F2)/酸素(O2)/窒素(N2)=
10/660/90mmHgの分圧比を持つ混合ガスを導入して760mm
Hgとした。室温で5分間静置後、混合ガスを真空排気
し、次いで窒素ガスを導入して760mmHgとした。その
後、試料を取り出し、50℃の温浴に5分間浸漬し、不
織布からなるバッテリーセパレーターを得た。
ポリプロピレン(PP)繊維50重量%と、0.9デニー
ルの鞘成分がポリエチレン(PE)、芯成分がポリプロ
ピレン(PP)である芯鞘構造を有する繊維50重量%
からなる、坪量58g/m2、厚み249μmの不織布を入れ、
真空排気後、フッ素(F2)/酸素(O2)/窒素(N2)=
10/660/90mmHgの分圧比を持つ混合ガスを導入して760mm
Hgとした。室温で5分間静置後、混合ガスを真空排気
し、次いで窒素ガスを導入して760mmHgとした。その
後、試料を取り出し、50℃の温浴に5分間浸漬し、不
織布からなるバッテリーセパレーターを得た。
【0036】ESCA測定を行ったところ、C1S電子の
−C−H,−C−C−結合由来のピークのエネルギー値
を285eVとして、F1S電子スペクトルの結合エネル
ギー値は687eVにピークトップを有し、FKLLオージ
ェ電子スペクトルの結合エネルギー値は832eVにピー
クトップが有していた。また、ESCA測定におけるF
1S、O1Sのピーク面積比より表面元素組成比O/Fの値
を求めたところ、1.4であった。
−C−H,−C−C−結合由来のピークのエネルギー値
を285eVとして、F1S電子スペクトルの結合エネル
ギー値は687eVにピークトップを有し、FKLLオージ
ェ電子スペクトルの結合エネルギー値は832eVにピー
クトップが有していた。また、ESCA測定におけるF
1S、O1Sのピーク面積比より表面元素組成比O/Fの値
を求めたところ、1.4であった。
【0037】XRF測定よりO/Fの値を求めたとこ
ろ、1.0であった。更に、イオンクロマト測定により
付着フッ素量を測定したところ、0.002重量%であ
った。このバッテリーセパレーターの30分保持後のア
ルカリ(30% KOH水溶液)の吸液高さは140mmで
あった。
ろ、1.0であった。更に、イオンクロマト測定により
付着フッ素量を測定したところ、0.002重量%であ
った。このバッテリーセパレーターの30分保持後のア
ルカリ(30% KOH水溶液)の吸液高さは140mmで
あった。
【0038】実施例2 実施例1と同一の不織布について、フッ素(F2)/酸素
(O2)/窒素(N2)=300/200/260 mmHgの分圧比を持つ
混合ガスを用いた他は実施例1と同一の処理を行い(湯
洗処理は行わない)、ESCA測定により結合エネルギ
ー値を測定したところ、C1S電子の−C−H、−C−C
−結合由来のピークのエネルギー値を285eVとして
F1S電子のスペクトルが687eVに、FKLLオージェ電
子スペクトルのそれぞれ、および833eV付近にピーク
トップが得られた。また、ESCA測定におけるO/F
値は1.2、XRF測定によるO/F値は 0.8であ
った。更に、イオンクロマト測定により付着フッ素量を
測定したところ、0.008wt%の値が得られた。こ
のセパレーターの30分保持後のアルカリ(30% K
OH水溶液)の吸液高さを測定したところ、80mmであっ
た。
(O2)/窒素(N2)=300/200/260 mmHgの分圧比を持つ
混合ガスを用いた他は実施例1と同一の処理を行い(湯
洗処理は行わない)、ESCA測定により結合エネルギ
ー値を測定したところ、C1S電子の−C−H、−C−C
−結合由来のピークのエネルギー値を285eVとして
F1S電子のスペクトルが687eVに、FKLLオージェ電
子スペクトルのそれぞれ、および833eV付近にピーク
トップが得られた。また、ESCA測定におけるO/F
値は1.2、XRF測定によるO/F値は 0.8であ
った。更に、イオンクロマト測定により付着フッ素量を
測定したところ、0.008wt%の値が得られた。こ
のセパレーターの30分保持後のアルカリ(30% K
OH水溶液)の吸液高さを測定したところ、80mmであっ
た。
【0039】実施例3 フッ素に対し耐性を有する反応器内に、不定形でポリビ
ニルアミン(PVA)を約1%含むポリエチレン(P
E)のフィラー30重量%と、1.5dの鞘成分がPE、芯
成分がPPである芯鞘構造を有する繊維70重量%から
なる、坪量53g/m2、厚み153μmの不織布を入れ、真空排
気後、フッ素(F2)/酸素(O2)/窒素(N2)=20/560
/180 mmHgの分圧比を持つ混合ガスを用いて滞留時間約
15秒の連続処理を行った。得られた不織布は、更に、
50℃の温浴に5分間浸漬した。
ニルアミン(PVA)を約1%含むポリエチレン(P
E)のフィラー30重量%と、1.5dの鞘成分がPE、芯
成分がPPである芯鞘構造を有する繊維70重量%から
なる、坪量53g/m2、厚み153μmの不織布を入れ、真空排
気後、フッ素(F2)/酸素(O2)/窒素(N2)=20/560
/180 mmHgの分圧比を持つ混合ガスを用いて滞留時間約
15秒の連続処理を行った。得られた不織布は、更に、
50℃の温浴に5分間浸漬した。
【0040】ESCA測定によりF1S電子およびFKLL
オージェ電子スペクトルの結合エネルギー値を測定した
ところ、C1S電子の−C−H、−C−C−結合由来のピ
ークのエネルギー値を285eVとしてそれぞれ、68
7eVおよび832eV付近にピークトップが得られた。ま
た、ESCA測定におけるO/F値は0.8、XRF測
定によるO/F値は0.5であった。付着フッ素量を測
定したところ、0.003wt%であった。このバッテ
リーセパレーターの30分保持後のアルカリ(30%
KOH水溶液)の吸液高さを測定したところ、100mmで
あった。
オージェ電子スペクトルの結合エネルギー値を測定した
ところ、C1S電子の−C−H、−C−C−結合由来のピ
ークのエネルギー値を285eVとしてそれぞれ、68
7eVおよび832eV付近にピークトップが得られた。ま
た、ESCA測定におけるO/F値は0.8、XRF測
定によるO/F値は0.5であった。付着フッ素量を測
定したところ、0.003wt%であった。このバッテ
リーセパレーターの30分保持後のアルカリ(30%
KOH水溶液)の吸液高さを測定したところ、100mmで
あった。
【0041】比較例1 実施例1と同一の不織布について、フッ素(F2)/酸素
(O2)/窒素(N2)=19/76/665 mmHgの分圧比を持つ混
合ガスを用いた他は、実施例1と同一の処理を行い、同
一の方法で湯洗処理を行った。ESCA測定によりF1S
電子およびFKL Lオージェ電子スペクトルの結合エネル
ギー値を測定したところ、C1S電子の−C−H、−C−
C−結合由来のピークのエネルギー値を285eVとし
てそれぞれ、687eVおよび833eV付近にピークトッ
プが得られた。また、ESCA測定におけるO/F値は
0.3、XRF測定によるO/F値は0.4であった。
付着フッ素量を測定したところ、0.005wt%であ
った。このセパレーターの30分保持後のアルカリ(3
0% KOH水溶液)の吸液高さを測定したところ、40
mmであった。
(O2)/窒素(N2)=19/76/665 mmHgの分圧比を持つ混
合ガスを用いた他は、実施例1と同一の処理を行い、同
一の方法で湯洗処理を行った。ESCA測定によりF1S
電子およびFKL Lオージェ電子スペクトルの結合エネル
ギー値を測定したところ、C1S電子の−C−H、−C−
C−結合由来のピークのエネルギー値を285eVとし
てそれぞれ、687eVおよび833eV付近にピークトッ
プが得られた。また、ESCA測定におけるO/F値は
0.3、XRF測定によるO/F値は0.4であった。
付着フッ素量を測定したところ、0.005wt%であ
った。このセパレーターの30分保持後のアルカリ(3
0% KOH水溶液)の吸液高さを測定したところ、40
mmであった。
【0042】比較例2 PP、PEからなる不織布(PP/PE=1/3)とポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)との多層膜とし
たバッテリーセパレーターについて、ポリテトラフルオ
ロエチレンの表面をESCAを用いてF1S電子およびF
KLLオージェ電子スペクトルの結合エネルギー値を測定
したところ、C1S電子の−C−H、−C−C−結合由来
のピークのエネルギー値を285eVとしてそれぞれ、
690eVおよび836eV付近にピークトップが得られ
た。また、ESCA測定におけるO/F値は0、XRF
測定によるO/F値も0であった。 更に、イオンクロ
マト測定により付着フッ素量を測定したところ0wt%
であった。このセパレーターのアルカリ吸液速度を測定
したところ、0mmであった。実施例1〜3、比較例1、
2の結果をまとめて表−1に示す。
リテトラフルオロエチレン(PTFE)との多層膜とし
たバッテリーセパレーターについて、ポリテトラフルオ
ロエチレンの表面をESCAを用いてF1S電子およびF
KLLオージェ電子スペクトルの結合エネルギー値を測定
したところ、C1S電子の−C−H、−C−C−結合由来
のピークのエネルギー値を285eVとしてそれぞれ、
690eVおよび836eV付近にピークトップが得られ
た。また、ESCA測定におけるO/F値は0、XRF
測定によるO/F値も0であった。 更に、イオンクロ
マト測定により付着フッ素量を測定したところ0wt%
であった。このセパレーターのアルカリ吸液速度を測定
したところ、0mmであった。実施例1〜3、比較例1、
2の結果をまとめて表−1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明のバッテリーセパレーターは、従
来例を見られなかったほどの高度の親水性、電解液吸収
速度、作業時の安全性を有し、しかもポリオレフィン繊
維不織布自身の持つ耐薬品性、耐溶剤性等の特性を損な
うこと無く、その工業的価値は高い。
来例を見られなかったほどの高度の親水性、電解液吸収
速度、作業時の安全性を有し、しかもポリオレフィン繊
維不織布自身の持つ耐薬品性、耐溶剤性等の特性を損な
うこと無く、その工業的価値は高い。
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂からなる不織布またはフィルム
であって、ESCA測定において、C1S電子の−C−
H、−C−C−結合由来のピークのエネルギー値を28
5eVとしたとき、F1S電子の結合エネルギー値が68
6〜688eVの間に、また、FKLL オージェ電子の結
合エネルギー値が829〜833eVの間にそれぞれピ
ークトップを有し、ESCAにて測定した元素組成にお
けるフッ素に対する酸素の元素組成比(O/F)が0.
5以上であり、かつ、蛍光X線分析にて測定したO/F
が0.4以上であることを特徴とするバッテリーセパレ
ーター。 - 【請求項2】水浸漬により除去される付着フッ素量が
0.005重量%以下であることを特徴とする請求項1
に記載のバッテリーセパレーター。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のバッテリーセパ
レーターを用いたことを特徴とするアルカリ二次電池。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7118410A JPH08315800A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | バッテリーセパレーターおよびこれを用いたアルカリ二次電池 |
| EP96107686A EP0743690A1 (en) | 1995-05-17 | 1996-05-14 | Battery separator and method for its production |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7118410A JPH08315800A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | バッテリーセパレーターおよびこれを用いたアルカリ二次電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08315800A true JPH08315800A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14735962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7118410A Pending JPH08315800A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | バッテリーセパレーターおよびこれを用いたアルカリ二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08315800A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6849702B2 (en) | 1999-02-26 | 2005-02-01 | Robert W. Callahan | Polymer matrix material |
| JP2019503571A (ja) * | 2016-05-30 | 2019-02-07 | エルジー・ケム・リミテッド | リチウム二次電池用分離膜及びこれを含むリチウム二次電池 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP7118410A patent/JPH08315800A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6849702B2 (en) | 1999-02-26 | 2005-02-01 | Robert W. Callahan | Polymer matrix material |
| JP2019503571A (ja) * | 2016-05-30 | 2019-02-07 | エルジー・ケム・リミテッド | リチウム二次電池用分離膜及びこれを含むリチウム二次電池 |
| US10886514B2 (en) | 2016-05-30 | 2021-01-05 | Lg Chem, Ltd. | Separator for lithium secondary battery and lithium secondary battery including the same |
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