JPH08311779A - 合成皮革及びその製造方法 - Google Patents

合成皮革及びその製造方法

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JPH08311779A
JPH08311779A JP13999395A JP13999395A JPH08311779A JP H08311779 A JPH08311779 A JP H08311779A JP 13999395 A JP13999395 A JP 13999395A JP 13999395 A JP13999395 A JP 13999395A JP H08311779 A JPH08311779 A JP H08311779A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成皮革を構成するポリウレタン樹脂皮膜層
及び表面処理層の少なくともいずれか一方に特定の化合
物を含有させることにより、各種の悪臭を効果的に消臭
するとともに、任意に着色可能な合成皮革及びその製造
方法を提供する。 【構成】 繊維基材表面にポリウレタン樹脂接着層を介
してポリウレタン樹脂皮膜層が積層され、ポリウレタン
樹脂皮膜層上に該ポリウレタン樹脂皮膜層の少なくとも
一部が露出するように表面処理層が設けられた合成皮革
において、前記ポリウレタン樹脂皮膜層及び表面処理層
の少なくともいずれか一方が、マンガン(II)イオンに
アスコルビン酸及びオキシ多塩基酸から選ばれた少なく
とも一種の酸又はその塩を結合させてなる化合物を含有
させた合成皮革。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪臭を除去できる消臭
性に優れた合成皮革に関するものであり、特に悪臭の主
成分であるアンモニア、トリメチルアミン、メチルメル
カプタン、及び硫化水素等に対して、優れた消臭効果を
示す合成皮革及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタン樹脂皮膜層を有
する合成皮革は、風合い、外観、物性等に優れているた
め、衣料、手袋、鞄、袋物、靴、家具、車輌用等の材料
として多方面で使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の合成
皮革から得られる各種製品は、悪臭が蓄積したり、発生
したりしている場所で使用されることもあるが、合成皮
革は消臭効果を有するものではなく、悪臭を除去するこ
とができないものであった。また、ポリウレタン合成皮
革に消臭効果を付与するために、活性炭や硫酸第一鉄等
の消臭剤を含有させることが考えられるが、活性炭は黒
色であるために、得られる合成皮革が黒色または濃色の
ものに限られ、また、硫酸第一鉄は空気中の酸素によっ
て褐色に変色し易く、ポリウレタン合成皮革の色調を損
なうため、活性炭を用いたポリウレタン合成皮革と同様
に黒色または濃色に限られ、いずれのものも種々の美麗
な着色が要求される製品の材料としては不適であった。
【0004】本発明は、上記の従来技術の要望を解決す
るためになされたものであって、任意の色調に着色する
ことが可能で、しかも消臭性に優れるポリウレタン合成
皮革及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の合成皮革は、繊
維基材表面にポリウレタン樹脂接着層を介してポリウレ
タン樹脂皮膜層が積層され、ポリウレタン樹脂皮膜層上
に該ポリウレタン樹脂皮膜層の少なくとも一部が露出す
るように表面処理層が設けられた合成皮革であって、前
記ポリウレタン樹脂皮膜層及び表面処理層の少なくとも
いずれか一方が、マンガン(II)イオンに対しアスコル
ビン酸及びオキシ多塩基酸から選ばれた少なくとも一種
の酸、又はそれら塩を結合させてなる化合物を含有して
いることを特徴とするものである。また本発明の合成皮
革の製造方法は、編布、織布、不織布等の繊維基材表面
にポリウレタン樹脂接着層を介してポリウレタン樹脂皮
膜層を積層した後、該ポリウレタン樹脂皮膜層の少なく
とも一部露出する表面処理層を形成させる合成皮革の製
造方法であって、前記ポリウレタン樹脂皮膜層及び表面
処理層の少なくともいずれか一方がマンガン(II)イオ
ンにアスコルビン酸及びオキシ多塩基酸から選ばれた少
なくとも一種の酸又はその塩を結合させてなる化合物を
含有することを特徴とするものである。
【0006】本発明の合成皮革に使用される繊維基材と
しては、単糸繊度が5デニール以下の繊維からなる編
布、織布、不織布等が挙げられるが、片面又は両面が起
毛又は立毛されているものが好ましい。なお、不織布は
ニードルパンチや高速流体流により絡合処理された不織
布であり、この不織布には予めポリウレタン樹脂や合成
ゴム等の弾性重合体が付与されているもの、或いは付与
されていないもの、いずれであっても使用出来る。
【0007】繊維基材を構成する繊維としては、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレ
フィン、ポリビニルアルコール等の合成繊維、綿、麻等
の天然繊維、レーヨン、スフ、アセテート等の再生繊維
の単独又はこれらの混紡繊維、或いは少なくとも一成分
を溶解除去したり、二成分繊維を分割したりすることに
より極細繊維に変性された多成分繊維等を用いることが
できる。
【0008】本発明に使用されるポリウレタン樹脂は、
平均分子量500〜4000のポリマージオール、例え
ば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステル・エーテルジオール、ポリカプロラクトンジ
オール、ポリメチルバレロラクトンジオール、ポリカー
ボネートジオール等の中から選ばれる少なくとも一種の
ジオールと、有機ポリイソシアネート、例えば、芳香族
ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジ
イソシアネート、環状基を有する脂肪族ジイソシアネー
ト等の群から選ばれる少なくとも一種の有機ポリイソシ
アネートと、活性水素原子を少なくとも2個有する低分
子化合物を鎖伸長剤、例えば、脂肪族ジオール、脂環族
ジオール、脂肪族ジアミン、脂環族ジアミン、ヒドラジ
ン誘導体等の群から選ばれる少なくとも一種の鎖伸長剤
とを反応させて得たポリウレタン樹脂である。これらの
ポリウレタン樹脂は、アミノ酸、シリコーン、フッ素等
を反応させて得た変性ポリウレタン樹脂であってもよ
い。
【0009】上記のポリウレタン樹脂の組成は得られる
合成皮革の指向する用途目的に応じて、風合い、耐加水
分解性、耐光劣化性、耐変色性等の各種性能を満足する
ものの中から適宜選ぶことができる。尚、接着層に使用
するポリウレタン樹脂としては、二成分系ポリウレタン
樹脂を、又、皮膜層に使用するポリウレタン樹脂として
は、一成分系ポリウレタン樹脂を用いるのが好ましい。
【0010】上記接着層及び皮膜層を形成するポリウレ
タン樹脂は、必要に応じて添加される各種の添加剤、例
えば、着色剤、架橋剤、安定剤、天然粉末、充填剤等の
如く公知の添加剤とともに適宜の溶剤に溶解されポリウ
レタン樹脂溶液とされる。
【0011】上記のポリウレタン樹脂を溶解する有機溶
剤として好ましくは、例えば、メチルエチルケトン、メ
チル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等であるが、
アセトン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ブタノール、トルエン、キシレン、メチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、N−メチルピロリドン等やこれらの任意の
比率の混合物なども使用することができる。
【0012】ポリウレタン樹脂からなる皮膜層上には、
さらに表面処理層が設けられるが、この表面処理層は、
前記のポリウレタン樹脂層の少なくとも一部が露出する
ように設けることが必要である。上記表面処理層を形成
する合成樹脂溶液としては、上記したポリウレタン樹脂
溶液の他、ポリアミド樹脂溶液、アクリル系樹脂溶液、
ポリアミノ酸樹脂溶液、シリコーン樹脂溶液等が使用で
きる。また、これらの表面処理層を形成する合成樹脂溶
液にも必要に応じて各種の添加剤例えば、着色剤、架橋
剤、安定剤、天然粉末、充填剤等の如く公知の添加剤を
適宜配合することができる。
【0013】本発明の合成皮革においては、上記したポ
リウレタン樹脂皮膜層および表面処理層の少なくとも一
方に、マンガン(II)イオンに対しアスコルビン酸及び
オキシ多塩基酸から選ばれた少なくとも一種の酸または
それらの塩を結合させてなる化合物(以下、単に「マン
ガン(II)−有機酸化合物」と記すことがある)が添加
される。
【0014】マンガン(II)イオンを形成する化合物の
具体例としては、硫酸マンガン、硝酸マンガン、塩化マ
ンガン、臭化マンガン、ヨウ化マンガン等のマンガン
(II)無機塩、または酢酸マンガン、没食子酸マンガ
ン、リンゴ酸マンガン、フマル酸マンガン等のマンガン
(II)有機塩が挙げられるが、特に、硫酸マンガン、塩
化マンガンが好適である。
【0015】マンガン(II)イオンと結合させるアスコ
ルビン酸としては、ビタミンCとしても知られているL
−アスコルビン酸であっても、D−アラボアスコルビン
酸又はD−エリソルビン酸ともいわれ、ビタミンCのよ
うな生理活性には乏しいが、合成が容易のためよく利用
されるD−アスコルビン酸であっても使用できるが、特
に好ましくは、L−アスコルビン酸である。また、アス
コルビン酸に代えて、アスコルビン酸のナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属塩或いはアンモニウム塩を使用
することもできる。
【0016】オキシ多塩基酸は、水に可溶であれば特に
制限はなく、例えばクエン酸、イソクエン酸、乳酸、酒
石酸、タルトロン酸、リンゴ酸、グルコン酸、オキシ安
息香酸、サリチル酸、これらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩等が挙げられるが、コストなどからみてクエン
酸が好適である。これらのアスコルビン酸並びにオキシ
多塩基酸は、マンガン(II)イオンに配位結合もしくは
キレート結合して、水溶液で安定な化合物を生成する。
【0017】上記のマンガン(II)−有機酸化合物は、
2価のマンガンイオンを形成する一種以上の化合物の水
溶液に、アスコルビン酸およびオキシ多塩基酸から選ば
れる一種以上の有機酸を適当量添加して、両成分を結合
させた後、噴霧乾燥、凍結乾燥等の手段によって粉末化
することによって得られる。このとき、有機酸としてア
スコルビン酸とオキシ多塩基酸を併用することにより、
悪臭の主成分の一つであるアンモニアおよび硫化水素に
対する消臭効果がより優れた合成皮革を得ることができ
る。また、粉末化したマンガン(II)−有機酸化合物を
更に公知の手段にて微粉末化したものであってもよい。
【0018】マンガン(II)−有機酸化合物において、
マンガン(II)イオンと有機酸の成分比率は特に限定さ
れるものではないが、アスコルビン酸を単独で用いる場
合にあっては、モル比でマンガン(II)イオン1に対
し、アスコルビン酸0.1〜1.0の範囲が好ましく、
より好ましくはマンガン(II)イオン1に対し、アスコ
ルビン酸0.25〜0.75の範囲である。また、酸成
分がオキシ多塩基酸単独である場合は、モル比でマンガ
ン(II)イオン1に対し、オキシ多塩基酸0.5〜1.
0が好ましく、より好ましくはマンガン(II)イオン1
に対し、オキシ多塩基酸0.75〜1.0である。
【0019】更に、有機酸として、アスコルビン酸と多
塩基酸を併用して用いる場合は、モル比でマンガン(I
I)イオン1に対し、アスコルビン酸とオキシ多塩基酸
のトータルを0.5〜1.5とするのが好ましく、より
好ましくはアスコルビン酸とオキシ多塩基酸のトータル
が0.75〜1.25である。
【0020】本発明に使用するマンガン(II)−有機酸
化合物の添加量として好ましくは、ポリウレタン樹脂等
の樹脂固形分100重量部に対して0.5〜50重量部
である。マンガン(II)−有機酸化合物の添加量が少な
すぎると、本発明の主目的である消臭効果の充分に発揮
されず、多すぎると、それなりに消臭効果は向上する
が、得られる合成皮革の物性低下が著しく、風合いが硬
くなる。
【0021】本発明の合成皮革においては、繊維基材と
ポリウレタン樹脂皮膜層との間に発泡層あるいは非発泡
層を設けることもできる。この発泡層はポリウレタン樹
脂の湿式多孔質層、乾式多孔質層又は乾式発泡層のいず
れでもよい。これらの発泡層は、繊維基材に直接に発泡
層を形成する方法、繊維基材に接着剤を介して発泡層を
形成する方法等の公知の方法によって形成される。
【0022】本発明に使用されるマンガン(II)−有機
酸化合物の平均粒子径は50μm 以下、好ましくは30
μm 以下である。マンガン(II)−有機酸化合物の平均
粒子径が大きすぎると、ポリウレタン樹脂表皮層を形成
する際に、スジ引きが発生する虞がある。
【0023】次に、本発明の合成皮革の製造方法につい
て説明する。なお、本発明の合成皮革の製造方法とし
て、ここでは、ペーパー・キャスティング法による製造
方法を例にとって説明する。
【0024】先ず、表面に凹凸紋様のある離型紙の表面
上に、マンガン(II)−有機酸化合物を含有する一成分
系ポリウレタン樹脂溶液またはマンガン(II)−有機酸
化合物を含有しないを一成分系ポリウレタン樹脂溶液ナ
イフコーター等の手段により塗布し、乾燥してポリウレ
タン樹脂をゲル化させて皮膜層を形成させ、更に該皮膜
層上に架橋剤と促進剤を含有した二成分系ポリウレタン
樹脂溶液からなる接着剤をナイフコーター等の手段によ
り塗布する。次いで、接着剤上に繊維基材を載置圧着
し、乾燥して巻き取った後、数日間反応熟成のため保温
して、ポリウレタン樹脂接着剤の反応を完結させるとと
もに、繊維基材と接着層、接着層と皮膜層との密着性を
完全なものとする。この後、離型紙を剥離することによ
って、離型紙の表面の凹凸紋様がポリウレタン樹脂皮膜
層に転写されて、天然皮革の表面状態に似た外観を有す
る合成皮革が得られる。尚、ポリウレタン樹脂溶液にマ
ンガン(II)−有機酸化合物を混合する際には、マンガ
ン(II)−有機酸化合物は有機溶剤に不溶であるため、
ポリウレタン樹脂の希釈に使用する溶剤に均一に分散さ
せた後ポリウレタン樹脂溶液の組成物と混合される。
【0025】得られた合成皮革の表面には、ポリウレタ
ン樹脂溶液、ポリアミド樹脂溶液、アクリル系樹脂溶
液、ポリアミノ酸樹脂溶液、シリコーン樹脂溶液等を、
従来より行われているグラビアロールコーター等にてコ
ーティングして、表面処理層が設けられるが、この表面
処理層は、ポリウレタン樹脂皮膜層の少なくとも一部が
露出するように形成される。また、ポリウレタン樹脂表
皮層にマンガン(II)−有機酸化合物を含有させた場合
には、表面処理層にマンガン(II)−有機酸化合物を含
有させても、含有させなくてもよいが、ポリウレタン樹
脂表皮層にマンガン(II)−有機酸化合物を含有させな
かった場合には、表面処理層にマンガン(II)−有機酸
化合物を含有させる必要がある。
【0026】上記の合成皮革の製造方法において、各層
を得るための塗布量は、その目的用途に応じて広い範囲
で変化させることができ、約10〜1500g/m
2 (配合液)の範囲で適宜選定される。また、各ポリウ
レタン樹脂層を得るためのゲル化及び乾燥は、いずれも
従来技術同様でよいものであり、例えば、50〜150
℃程度の温度で数分間〜数時間(但し、二成分系ポリウ
レタン樹脂の場合は更に数十時間の反応硬化時間を要す
る)で優れた特性を有する合成皮革が得られる。
【0027】
【作用】本発明の合成皮革は、ポリウレタン樹脂皮膜層
および表面処理層の少なくともいずれか一方にマンガン
(II)−有機酸化合物を含有させたことにより、任意に
着色可能でありながら、優れた消臭性を付与することが
でき、例えば、悪臭や異臭が発生したり、蓄積する場所
で使用される靴、手袋、袋物、家具、車両用等の素材と
して有用である。
【0028】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定
されるものではない。なお、文中、部又は%とあるのは
特に断りのない限り重量基準である。
【0029】〔実施例1〕絞付き離型紙上に、硫酸マン
ガン1モルとL−アスコルビン酸0.5モルとクエン酸
0.5モルとから得られたマンガン(II)−有機酸化合
物6部とポリエステル系ポリウレタン樹脂100部(固
形分30%)、着色剤20部、及び希釈溶剤としてジメ
チルホルムアミド20部とメチルエチルケトン20部と
を配合して得られるポリウレタン樹脂溶液をナイフコー
ターで120g/m2 ・Wetの量で塗布し、110℃で
3分間加熱乾燥させポリウレタン樹脂皮膜層を形成し
た。
【0030】次に、前記表皮層表面に、2成分系ポリエ
ステル系ポリウレタン樹脂100部(固形分50%)、
架橋剤12部、促進剤5部及び希釈溶剤としてジメチル
ホルムアミド10部とトルエン10部とを配合して得ら
れるポリウレタン樹脂配合液をナイフコーターで150
g/m2 ・Wetの量で塗布し、この表面に基材としてポ
リエステル/レーヨン混紡起毛布の起毛面を貼り合わせ
て120℃で3分間加熱乾燥し、巻き取り後50℃で4
8時間熟成して接着剤を硬化する。その後離型紙を剥離
した。
【0031】次いで、上記のポリウレタン樹脂皮膜層上
に、ポリエステル系ポリウレタン樹脂100部(固形分
13%)、コラーゲン粉末5部、及びシンナー50部と
を配合して得られる表面処理剤を80メッシュのグラビ
アロールにて1回塗布して靴用甲材として好適な合成皮
革を得た。また、この得られた合成皮革について下記の
方法で消臭効果を測定した。結果を表1に示す。
【0032】〔消臭試験方法〕 (1)アンモニア 3リットル容のポリエステルフイルム製の臭い袋に、試
料(サイズ180×250mm,1枚) を入れ、試料の入
っている臭い袋に清浄空気3リットルを入れて密封す
る。臭い袋中のアンモニアの初期濃度を500ppm とす
るのに必要な28%水溶液3.8マイクロリットルをマ
イクロシリンジに採取し、臭い袋中に注入して、密封す
る。完全にガス化させた後、25℃に保存し、30分
後、60分後のアンモニア濃度を北川式ガス検知管にて
測定する。
【0033】(2)硫化水素 3リットル容のポリエステルフイルム製の臭い袋に、試
料(サイズ180×250mm,1枚) を入れ、試料の入
っている臭い袋に清浄空気3リットルを入れて密封す
る。臭い袋中の硫化水素の初期濃度を300ppm とする
のに必要な9.4%濃度の硫化水素ガス9.6ミリリッ
トルをガスタイトシリンジに採取し、臭い袋中に注入し
て密封する。25℃に保存し、30分後、60分後の硫
化水素濃度を北川式ガス検知管にて測定する。
【0034】(3)トリメチルアミン 3リットル容のポリエステルフイルム製の臭い袋に、試
料(サイズ180×250mm,1枚) を入れ、試料の入
っている臭い袋に清浄空気3リットルを入れて密封す
る。臭い袋中のトリメチルアミンの初期濃度を50ppm
とするのに必要な30%トリメチルアミン水溶液1.2
マイクロリットルをマイクロシリンジに採取し、臭い袋
中に注入して密封する。25℃に保存し、30分後、6
0分後のトリメチルアミン濃度をガステック式ガス検知
管にて測定する。
【0035】(4)メチルメルカプタン 3リットル容のポリエステルフイルム製の臭い袋に、試
料(サイズ180×250mm,1枚) を入れ、試料の入
っている臭い袋に清浄空気3リットルを入れて密封す
る。臭い袋中のメチルメルカプタンの初期濃度を100
ppm とするのに必要なメチルメルカプタンガス0.3ミ
リリットルをガスタイトシリンジに採取し、臭い袋中に
注入して密封する。25℃に保存し、30分後、60分
後のメチルメルカプタン濃度を北川式ガス検知管にて測
定する。
【0036】〔実施例2〕絞付き離型紙上に、ポリカー
ボネート系ポリウレタン樹脂100部(固形分30
%)、着色剤20部、及び希釈溶剤としてジメチルホル
ムアミド20部とトルエン20部とを配合して得られる
ポリウレタン樹脂配合液をナイフコーターで120g/
2 ・Wetの量で塗布し、110℃で2分間加熱乾燥さ
せポリウレタン樹脂皮膜層を形成した。
【0037】次いで、前記表皮層表面に、2成分系ポリ
カーボネート系ポリウレタン樹脂100部(固形分50
%)、架橋剤10部、促進剤3部、及び希釈溶剤として
ジメチルホルムアミド10部とトルエン10部とを配合
して得られるポリウレタン樹脂溶液をナイフコーターで
150g/m2 ・Wetの量で塗布し、この表面に繊維基
材としてレーヨン起毛布の起毛面を貼り合わせて120
℃で3分間加熱乾燥し、巻き取り後50℃で48時間熟
成して接着剤を硬化し、その後離型紙を剥離した。
【0038】上記の如くして得られた合成皮革の表面上
に、硫酸マンガン1モルとLーアスコルビン酸0.5モ
ルとクエン酸1モルとから得られたマンガン(II)−有
機酸化合物1.5部とシリコーン変性ポリカーボネート
系ポリウレタン樹脂100部(固形分12%)、及びシ
ンナー50部とを配合して得られる表面処理剤を100
メッシュのグラビアロールにて2回塗布して車両用内装
材として好適な合成皮革を得た。また、この得られた合
成皮革について実施例1と同様の方法で消臭効果を測定
した。結果を表1に示す。
【0039】〔実施例3〕マンガン(II)−有機酸化合
物を、硫酸マンガン1モルとL−アスコルビン酸0.5
モルとから得られたマンガン(II)−有機酸化合物に代
える以外は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。ま
た、得られた合成皮革について、実施例1と同様の方法
で消臭効果を測定した。結果を表1に示す。
【0040】〔実施例4〕マンガン(II)−有機酸化合
物を、硫酸マンガン1モルとクエン酸0.75モルとか
ら得られたマンガン(II)−有機酸化合物に代える以外
は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。また、得ら
れた合成皮革について、実施例1と同様の方法で消臭効
果を測定した。結果を表1に示す。
【0041】〔比較例1〕マンガン(II)−有機酸化合
物を添加しない以外は実施例1と同様にして合成皮革を
得た。また、得られた合成皮革について実施例1と同様
の方法で消臭効果を測定した。結果を表1に示す。
【0042】〔比較例2〕マンガン(II)−有機酸化合
物を添加しない以外は実施例2と同様にして合成皮革を
得た。また、得られた合成皮革について実施例1と同様
の方法で消臭効果を測定した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の合成皮革は、特にアンモニア、
トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素等の
四大悪臭成分を含む数多くの悪臭ガスに対して優れた消
臭効果が長期間にわたって持続するとともに、任意に着
色可能で、かつ褐色に変色することもなく、衣料、手
袋、鞄、袋物、靴、家具、車輌用等の材料として特に好
適に使用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材表面にポリウレタン樹脂接着層
    を介してポリウレタン樹脂皮膜層が積層され、ポリウレ
    タン樹脂皮膜層上に該ポリウレタン樹脂皮膜層の少なく
    とも一部が露出するように表面処理層が設けられた合成
    皮革であって、前記ポリウレタン樹脂皮膜層及び表面処
    理層の少なくともいずれか一方が、マンガン(II)イオ
    ンに、アスコルビン酸及びオキシ多塩基酸から選ばれた
    少なくとも一種の酸、又はそれらの塩を結合させてなる
    化合物を含有していることを特徴とする合成皮革。
  2. 【請求項2】 繊維基材表面にポリウレタン樹脂接着層
    を介してポリウレタン樹脂皮膜層を積層した後、該ポリ
    ウレタン樹脂皮膜層の少なくとも一部が露出するように
    表面処理層を形成する合成皮革の製造方法であって、前
    記ポリウレタン樹脂皮膜層及び表面処理層の少なくとも
    いずれか一方が、マンガン(II)イオンに、アスコルビ
    ン酸及びオキシ多塩基酸から選ばれた少なくとも一種の
    酸、又はそれらの塩を結合させてなる化合物を含有して
    いることを特徴とする合成皮革の製造方法。
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