JPH083130A - 4−フルオロ−チオフエノールの製造法 - Google Patents
4−フルオロ−チオフエノールの製造法Info
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Abstract
フルオロベンゼンスルホニルクロライドを亜硫酸水素ナ
トリウムと反応させて4−フルオロベンゼンスルフィン
酸ナトリウムの溶液を得、この溶液を二酸化硫黄で還元
して4,4′−ジフルオロジフェニルジスルフィドを
得、そして最後にこれを水と混和しうる不活性な有機溶
媒中において水素化ホウ素ナトリウムと反応させて4−
フルオロチオフェノール(ナトリウム塩)を得る場合に
際だった純度及び収率で得られる。遊離の4−フルオロ
チオフェノールはそのナトリウム塩溶液から酸性化によ
って単離することができる。
Description
ールを高収率で製造するための、特別な手段を組合せた
方法に関する。
ドを亜鉛末/硫酸で還元することにより4−フルオロチ
オフェノールを製造することは公知である。この場合の
収率は理論量の72%である[ケム・ベル(Chem.Be
r.)86,179(1953)]。この方法は、亜鉛含
有の廃液が生ずるから工業的方法として殆んど有用でな
い。更に置換又は未置換のベンゼンスルホニルクロライ
ドの亜硫酸ナトリウムでの還元による対応するベンゼン
スルフィン酸ナトリウムの製造は公知である。この場
合、還元が完了した後、普通スルフィン酸のナトリウム
塩が単離される[参照、FIATファイナル・レポート
(Final Report)949,23〜24頁、及び独国特許
第3302647号の実施例17]。またスルフィン酸
塩の収率は80%である。独国特許第1816902号
の方法によれば、芳香族スルホニルクロライドの亜硫酸
ナトリウムでの還元によるスルフィン酸の製造及び続く
酸性スルフィン酸溶液のSO2での還元は、中間体の単
離なしに芳香族ジスルフィドを好収率で成功裏に製造す
る。この方法は最後には結晶状態で分離することのでき
る芳香族ジスルフィドの製造に関するものである。しか
しながら4,4′−ジフルオロジフェニルジスルフィド
は室温で液体の生成物であり、斯くしてそのような方法
で製造することはできない。
ィドの製造において、スルフィン酸塩溶液の酸性化は水
相の密度の増加と関連し、次いでこれが分離困難な乳液
をもたらす。更に不必要に多量の塩が廃棄物として生成
する。
スルフィドを貴金属触媒により水素で還元する水素化法
も公知である。この場合には150バールまでの高水素
圧及び150℃までの温度が欠点となる(参照、例えば
ヨーロッパ特許第2755号)。
の、テトラヒドロフラン中水素化ホウ素ナトリウムでの
還元は、4,4′−ジクロルジフェニルジスルフィド及
び4−クロロチオフェノールの混合物を約40%の収率
で与える。スルホニルクロライドのモル当り、大過剰の
水素化ホウ素ナトリウムを使用しなければならない[参
照、ケム・ファーム・ブル(Chem.Pharm.Bull)3
5,1770(1987)]。
ウムでの還元は公知である。この時、シン・コミュン
(Synth.Commun.)16,819〜825(1986)
によれば、良好な収率を達成するためにテトラヒドロフ
ランとメタノールの溶媒混合物が必要である。1つの溶
媒だけを用いれば、チオフェノールの収率は貧弱とな
る。その上この方法に必要とされる水素化ホウ素ナトリ
ウムの量は、ジスルフィドのモル当り2.5モルとこと
のほか高い。水素化ホウ素ナトリウム1モルは8還元当
量を含むということを考慮しなければならない。
ルクロライドから始めて各合成工程が好収率で進行し且
つ他の方法の上述した欠点が実質的に回避できる4−フ
ルオロチオフェノールの工業的に簡単な方法が依然必要
とされている。
ルは、最初に4−フルオロベンゼンスルホニルクロライ
ドを亜硫酸水素ナトリウムと反応させて4−フルオロベ
ンゼンスルフィン酸ナトリウムの溶液を得、次いでこれ
を二酸化硫黄で還元して4,4′−ジフルオロジフェニ
ルジスルフィドを得、そして最後にこれを水と混和しう
る不活性な有機溶媒中において水素化ホウ素ナトリウム
と反応させて4−フルオロチオフェノール(ナトリウム
塩)を得るという有利な方法で製造できることが発見さ
れた。4−フルオロチオフェノールは、このナトリウム
塩溶液から、例えば溶媒を留去した後溶液を酸性にし、
有機相を分離し、そして適当ならば更に精製することに
より単離することができる。
て行うことができ、次のスキームで例示することができ
る。
ンゼンスルホニルクロライドである。これは公知の方法
で、例えばフルオロベンゼンのスルホ塩素化によって製
造することができる。本発明の方法では、例えば分留又
は分別結晶によって2−フルオロベンゼンスルホニルク
ロライドを除去した4−フルオロベンゼンスルホニルク
ロライドを用いることが有利である。
4−フルオロベンゼンスルホニルクロライドは、与えら
れた亜硫酸水素ナトリウムの水溶液に溶融形(融点38
℃)で導入することができる。一般に亜硫酸水素ナトリ
ウムを過剰に、例えば5〜10モル%過剰に用いること
は更に有利である。また亜硫酸水素ナトリウムをあまり
高濃度でない溶液で使用すること或いは水を添加するこ
とは更に有利である。例えば5〜20重量%の亜硫酸水
素ナトリウム溶液が非常に適当である。4−フルオロベ
ンゼンスルホニルクロライドの添加が完了した後、混合
物を例えば更に1〜3時間反応させ続けるとよい。反応
前及び中のpHは6.3〜6.7に維持することが有利で
あり、これは例えば水酸化ナトリウム水溶液の添加によ
って達成できる。pHは好ましくは6.4〜6.6の範囲
に維持される。4−フルオロベンゼンスルホニルクロラ
イドは結晶状態で非常にゆっくりしか反応しないから、
反応温度はスルホニルクロライドの融点で選ぶことが有
利である。例えば35〜80℃の温度が使用される。好
ましくは40〜80℃の範囲である。反応は一般に定量
的に且つ実質的に100%の選択率で進行する。
ート溶液の、二酸化硫黄との続く反応に関して、溶液の
酸性化は非常に不利である。酸の添加により二酸化硫黄
での還元中の圧力が上昇して望ましくない。反応が、液
体状態で生ずる4,4′−ジフルオロジフェニルジスル
フィドからの相分離を不必要なほど困難ならしめる程度
まで完結した後は水相の比重が上昇し、また酸の添加時
にすでに2相混合物が生成しているが故にその溶液の取
り扱い性が均一な溶液と比べて次の反応に際し好ましく
なくなる。
発明の方法の第1段階後に存在するままの4−フルオロ
スルフィネート溶液を使用する。更なる過程も同一の反
応容器中で行うことができる。
ニルクロライドのモル当り化学量論量で又は過剰量で、
例えば1.5〜1.7モル量で用いることが有利である。
二酸化硫黄は液体形で又は気体として使用しうる。
ば20〜170℃の範囲であってよい。この還元は比較
的低温で、例えば20〜50℃で始め、比較的昇温度
で、例えば120〜160℃で終ることが有利である。
反応混合物を比較的高温度に2〜10時間保つことはし
ばしば有利である。この還元中圧力は例えば10バール
まで上昇してもよい。1〜5バールの圧力は好適に使用
される。
ジスルフィドは、例えば約30℃で黄色の液体として生
成する。水性(上)相はジスルフィドの下相から容易に
分離できる。ジスルフィドから付着する酸の残渣を水洗
によって除去することは有利である。4,4′−ジフル
オロジフェニルジスルフィドの収率は4−フルオロベン
ゼンスルホニルクロライドに基づいて98%までとな
る。
スルフィドを、水と混和する有機溶媒中で4−フルオル
チオフェノール(ナトリウム塩)に転化する。この目的
のために、例えば反応容器中に存在するジスルフィド
を、水素化ホウ素ナトリウムに不活性な水と混和しうる
有機溶媒に溶解し、そして所望の反応温度が維持できる
ように水素化ホウ素ナトリウムの十分な水酸化ナトリウ
ム含有水溶液を添加する。反応温度は例えば室温と各溶
媒の沸点又は水及び各溶媒の共沸物の沸点との間であっ
てよい。反応は好ましくはこの方法で反応熱を除去しう
るために還流下に進行せしめる。60〜100℃の範囲
の温度は好適である。例えば4,4′−ジフルオロジフ
ェニルジスルフィドのモル当り1.8〜2.2モルのNa
OHが使用できる。
後、混和物を更に1〜5時間撹拌し続けることは有利で
ある。次いで一般には、4−フルオロチオフェノールを
ナトリウム塩として含有する透明な且つ実質的に無色の
溶液が得られる。この溶液を、例えば鉱酸で、好ましく
は塩酸で酸性にし、下層の生成した4−フルオロチオフ
ェノール相を分離し、そして水洗で狭雑塩を除去した後
初期蒸留又は完全な蒸留により更に精製することによっ
て処理する。この方法で4−フルオロチオフェノールは
例えば99%以上の純度で及び80%までの収率(4,
4′−ジフルオロジフェニルジスルフィド基準)で得る
ことができる。
フィド1モル当り0.25〜1.0モルの量で使用でき
る。好ましくは過剰量の、例えばジスルフィド当り0.
3〜0.6モルの水素化ホウ素ナトリウムが用いられ
る。大過剰は工業的観点から有利でなく、経済性を無視
した出費である。
媒は、例えば低級脂肪族アルコール、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール及びテトラヒドロフラ
ン、ジグライム及びジメチルホルムアミドである。水性
溶液から例えば蒸留によって容易に分離しうる溶媒は好
適である。メタノール又はイソプロパノールは特に好適
に用いられる。
トリウムの添加中及び全反応操作中均一相を形成するよ
うな量が有利である。
溶媒は、蒸留後(純粋なもの又は水との共沸物として)
再使用できる。
溶液を、例えば濃塩酸でpH0.5〜2.5まで酸性にす
ることにより、4−フルオロチオフェノールを得ること
ができ、また透明な下層として分離しうる。初期蒸留に
より、高純度の4−フルオロチオフェノールが透明で無
色の液体として得られる。
含量はしばしば99%以上である。2−フルオロチオフ
ェノールによる汚れは、4−フルオロベンゼンスルホニ
ルクロライドの還元において、2−異性体を分離した物
質を用いることによって回避しうる。
薬学的活性物質の製造に対する重要な中間体である。
水1050mlを窒素下に耐圧容器に入れ、水酸化ナト
リウム溶液(44.8%)56mlでpH6.5に調節し
た。この間混合物を40℃に加熱した。次いで4−フル
オロベンゼンスルホニルクロライド315.8gを40
〜45℃で滴下し、そして同時に水酸化ナトリウム溶液
(44.8%)225mlを滴下してpHを6.5に維持
した。4−フルオロベンゼンスルホニルクロライドの添
加が完了した後、混合物を更に2時間撹拌し続けた。
酸化硫黄118mlを室温下に耐圧容器中へ圧入した。
この混合物を撹拌しながら3時間にわたり135℃に加
熱し、次いでこの温度で5時間撹拌し続けた。反応中圧
力は約5バールであった。
却し、耐圧容器を除圧し、水相を分離し、残存ジスルフ
ィド相を水洗した。4,4′−ジフルオロジフェニルジ
スルフィドの収率は用いた4−フルオロベンゼンスルホ
ニルクロライドに基づいて98%であった。
gをイソプロパノール650ml及び水90mlに溶解
した。この溶液を窒素下に還流温度(80〜82℃)ま
で加熱し、この温度で1時間にわたり水酸化ナトリウム
水溶液中NaBH4(98%)15.7gの溶液を混合物
に滴下した。この水酸化ナトリウム溶液は、水酸化ナト
リウムの45%水溶液92ml及び水400mlから調
製した。この反応混合物を2時間撹拌し続けた。次いで
最初の黄色が完全に消えた。イソプロパノールを完全に
留去し、同時に水700mlを添加した。この溶液を6
0℃まで冷却し、濃塩酸(約160ml)を添加してp
H1に調節し、4−フルオロチオフェノールを本質的に
含有する下相を分離した。この分離した下相の初期蒸留
により、無水で透明な4−フルオロチオフェノール(純
度98.7%)を理論量の94%の収率で得た。
gをイソプロパノール325ml及び水45mlに溶解
し、次に実施例2に記述したようにNaBH4溶液で還
元し、反応混合物を処理した。純度99.2%の4−フ
ルオロチオフェノールを理論量の94.3%の収率で得
た。水相の抽出により、更に4−フルオロチオフェノー
ル4.2%を単離した。この結果全収率は98.5%とな
った。
をメタノール650ml及び水90mlに溶解し、実施
例2と同様の方法に従い、水370ml及び43.8%
水酸化ナトリウム水溶液140g中NaBH4 16.3
gの溶液を70〜78℃で滴下することにより還元し
た。処理及び単離も実施例2と同様に行った。4−フル
オロチオフェノールを純度99.5%及び収率理論量の
95%で得た。水相の抽出により4−フルオロチオフェ
ノールを更に3.2%得た。結果として全収率は98.2
%であった。
いる以外実施例4に従い、4,4′−ジフルオロジフェ
ニルジスルフィド190.8gの還元を行った。4−フ
ルオロチオフェノールを理論量の95.1%の収率で
得、更に水相の抽出によって3.1%を得た。全収率は
98.5%であった。生成物の純度は99.6%であっ
た。
をイソプロパノール650ml及び水90ml中に入
れ、次いで水370ml及び43.8%水酸化ナトリウ
ム水溶液139.3g(94.8ml)中NaBH4 1
6.2gの溶液を50℃で2時間にわたり滴下し、この
生成する混合物を更に10時間撹拌し続け、次いで溶液
を終夜放置することによって還元した。4−フルオロチ
オフェノールの処理及び単離は実施例2に記述したよう
に行った。4−フルオロチオフェノールは理論量の9
3.2%の収率で得、更に抽出によって6.5gを得た。
斯くして全収率は96.5%であった。生成物の純度は
99.4%であった。
を亜硫酸水素ナトリウムと反応させて4−フルオロベン
ゼンスルフィン酸ナトリウムの溶液を得、次いでこれを
二酸化硫黄で還元して4,4′−ジフルオロジフェニル
ジスルフィドを得、そして最後にこれを水と混和しうる
不活性な有機溶媒中において水素化ホウ素ナトリウムと
反応させて4−フルオロチオフェノール(ナトリウム
塩)を得る4−フルオロチオフェノールの製造法。
ライドを除去した4−フルオロベンゼンスルホニルクロ
ライドを用いる上記1の方法。
ライドを溶融形で35〜80℃下に、与えられた亜硫酸
水素ナトリウム水溶液中に導入し、pHを6.3〜6.7
の範囲に維持し、そして4−フルオロベンゾイルクロラ
イドの添加が完了した時混合物を更に1〜3時間反応さ
せ続ける上記1及び2の方法。
%過剰に用いる上記1〜3の方法。 5.第1段階で得られた4−フルオロベンゼンスルフィ
ネートの溶液を、同一の容器中において20〜170℃
及び10バールまでの圧力下に2〜10時間にわたり、
4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド1モル当り
1.5〜1.7モルの二酸化硫黄と反応させる上記1〜4
の方法。
4′−ジフルオロジフェニルジスルフィドを水洗し、次
いで水素化ホウ素ナトリウムに対して不活性な水と混和
しうる有機溶媒中において、水素化ホウ素ナトリウムの
水酸化ナトリウム含有水溶液の添加により、4−フルオ
ロチオフェノール(ナトリウム塩)に転化する上記1〜
5の方法。
ルフィド1モル当り1.8〜2.2モルのNaOH及び
0.25〜1.0モルの水素化ホウ素ナトリウムを用い、
そして反応を60〜100℃の範囲の温度で行う上記6
の方法。
が低級脂肪族アルコール、テトラヒドロフラン、ジグラ
イム又はジメチルホルムアミドである上記1〜7の方
法。
溶媒を留去し、そして4−フルオロチオフェノールナト
リウム水溶液の酸性化により4−フルオロチオフェノー
ルを得る上記1〜8の方法。
ルを初期蒸留によって更に精製する上記9の方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 最初に4−フルオロベンゼンスルホニル
クロライドを亜硫酸水素ナトリウムと反応させて4−フ
ルオロベンゼンスルフィン酸ナトリウムの溶液を得、次
いでこれを二酸化硫黄で還元して4,4′−ジフルオロ
ジフェニルジスルフィドを得、そして最後にこれを水と
混和しうる不活性な有機溶媒中において水素化ホウ素ナ
トリウムと反応させて4−フルオロチオフェノール(ナ
トリウム塩)を得る4−フルオロチオフェノールの製造
法。
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