JPH08313530A - 総ヘモグロビン測定方法及び測定キット - Google Patents

総ヘモグロビン測定方法及び測定キット

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JPH08313530A
JPH08313530A JP14519995A JP14519995A JPH08313530A JP H08313530 A JPH08313530 A JP H08313530A JP 14519995 A JP14519995 A JP 14519995A JP 14519995 A JP14519995 A JP 14519995A JP H08313530 A JPH08313530 A JP H08313530A
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JP
Japan
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human
antibody
hemoglobin
serum
complex
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Application number
JP14519995A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Suzuki
宏和 鈴木
Ritsuko Mochida
立子 持田
Yoshitami Ohashi
良民 大橋
Makoto Maeda
孚 前田
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Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 検体にヘモグロビン除去正常ヒト血清、また
はヒトハプトグロビンを添加し、検体中に存在する遊離
ヘモグロビンを、ヘモグロビン−ハプトグロビン複合体
に形成せしめたのち、酵素免疫測定法により、検体中に
存在する総ヘモグロビン量を測定する方法及び測定キッ
ト。 【効果】 溶血性疾患の指標となる総ヘモグロビン量を
検体(例えば血清、血漿、尿等)より、正確、簡便かつ
迅速に測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は総ヘモグロビン測定法お
よび総ヘモグロビン測定キットに関し、詳しくは臨床検
査分野などで用いられる総ヘモグロビンを免疫学的手法
により簡便、迅速かつ精度よく測定することができる総
ヘモグロビン測定法および総ヘモグロビン測定キットに
関する。
【0002】
【従来の技術ならびに発明が解決すべき問題点】体外循
環、熱傷、不適合輸血、溶血性疾患などでは、大量の溶
血を引き起こす可能性があり、溶血に伴う腎障害などの
合併症を併発することが多い。
【0003】このため、血漿または血清中の総ヘモグロ
ビン量を測定することは臨床上重要な意義を持つ。通
常、血漿または血清の総ヘモグロビン(以下T−Hb)
の定量にはシアンメトヘモグロビン法、オキシヘモグロ
ビン法、ベンチジン法、ベンチジン変法などの化学法が
知られている。
【0004】しかしながら、シアンメトヘモグロビン法
は血中のT−Hbをシアンメトヘモグロビンにフェリシ
アン化カリウムおよびシアン化カリウムを加え、540
nmの波長で測定を行なうが猛毒のシアン化カリウムを
用いるので操作に危険を伴う上に、測定感度が低いとい
う欠点がある。
【0005】また、オキシヘモグロビン法は検体を水で
希釈しオキシヘモグロビンに変換後、540nmの波長
で測定を行なうものであるが、pHが高くなるとメトヘ
モグロビンに変わり、あるいは中性付近になると濁りが
生じるという欠点を伴うので測定に正確性を欠いてい
る。また、ベンチジン法、ベンチジン変法はヘモグロビ
ンのペルオキシダーゼ活性を利用する方法であり、過酸
化水素がベンチジンを酸化して発色させるものでこの発
色の程度を定量するものであるが、この方法ではHbの
みならずメトヘモグロビンおよびメトヘムアルブミンも
合わせて定量してしまうこと、さらにはベンチジン自身
が発癌性を有することから、3,3′−5,5′−テト
ラメチルベンチジンが利用されているが、条件、精度、
感度および特異性に問題があり、より精度の高い測定法
が望まれていた。
【0006】以上のことから本発明者らは操作上安全
で、かつ特異性および感度が高い酵素免疫測定法(以下
ELISA法)によるT−Hb測定を長年研究してき
た。本測定法は血漿または血清中のHbがヘモグロビン
−ハプトグロビン複合体(以下Hb−Hp)および遊離
Hb(以下F−Hb)として存在しているため、ELI
SA法に用いる抗Hb抗体に対する反応性が異なるため
に正確な定量ができないという重大な問題に直面した。
このことは特に低ハプトグロビン血症患者の検体あるい
は溶血の著しい患者の検体では不正確な測定になってし
まう。(比較例参照)
【0007】そこで本発明者らは、さらに鋭意研究した
結果、検体中のF−Hbがヘモグロビンを除去したヒト
血清またはヒトハプトグロビン(Hp)をあらかじめ添
加しておくことにより、検体中のF−HbはすべてHb
−Hp複合体に変換されることに注目し、血漿あるいは
血清、さらには尿中に存在する微量のT−HbをHb−
Hp複合体の形で正確にしかも簡便に、迅速に測定する
方法を見出だし、「総ヘモグロビン測定方法及びキッ
ト」を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のT−Hb測定法
は検体(例えば血清、血漿、尿等)中のF−HbをHp
と反応させHb−Hp複合体を形成せしめたのち、Hb
−Hp複合体を抗Hb抗体固定化固相を用いるELIS
A法により測定を行なうことを特徴とするものである。
また、本発明のT−Hb測定キットとは上述した本法の
測定に使用する測定用キットであり、検体中に存在する
遊離のHbと反応するヘモグロビンを除去した血清、ま
たはHpからなる試薬を含むことを特徴とする測定キッ
トを意味するものである。
【0009】詳しくは検体中のF−Hbにヘモグロビン
を除去した血清、またはHpを加え、Hb−Hp複合体
を形成させた後、抗Hb抗体固定化固相に反応せしめ、
さらに固相を洗浄後、酵素を標識した抗Hb抗体を反応
せしめ過剰の酵素標識抗Hb抗体を洗浄により除いた
後、酵素基質および発色剤を加えて発色させる。
【0010】反応停止剤を加えた後、発色強度を比色計
で測定する。対照として標準Hb−Hp複合体の溶液も
同様に測定し、あらかじめ作成しておいた標準曲線から
直接定量するものである。
【0011】なお、本発明において使用するヘモグロビ
ン除去ヒト血清とはヒト血清中に存在するヘモグロビン
−ハプトグロビン複合体あるいは遊離ヘモグロビンを、
例えば抗ヒトHb抗体を用いたアフィニティークロマト
グラフィーなどであらかじめ除去した遊離のHpを含有
するヒト血清である。一方、ハプトグロビンは特に限定
されるものではないが精製品としてシグマ社などで市販
されているHpの精製レベルであれば本測定は可能であ
る。
【0012】また、抗Hb抗体はポリクロナール抗体や
モノクロナール抗体どちらでも用いることができる。通
常、ポリクロナール抗体は医学生物学研究所、モノクロ
ナール抗体はMEDIX BIOTECH(株)などで
市販されており容易に入手が可能である。また、モノク
ロナール抗体はヒトHbを免疫したマウス脾細胞とマウ
ス骨髄細胞を細胞融合する通常の方法で容易に得ること
もできる。さらに、抗体の純度を高めるためにはHb−
セファロースによるアフィニティークロマトグラフィー
を適宜用いることができる。
【0013】次に本発明におけるT−Hb測定には各種
の方法があるが、一般に使用されているELISA法の
サンドイッチ法が好適である。抗Hb抗体を固定化する
固相材料としては、ELISA法などで従来から使用さ
れている固相材料のいずれも用いることができるが、多
数検体の測定にあたっては、例えばマイクロプレート、
磁性体ビーズ、プラスチックビーズなどが好ましい。ま
た、本発明において使用できる酵素標識物の酵素として
は様々なものがあるが、その中でもペルオキシダーゼ、
アルカリフォスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ等が
特に好適である。
【0014】抗体に酵素を標識する方法は幾つかの方法
があるが、各々に課せられた最も重要な条件は、1)酵
素および抗体の活性低下を起こさない。2)結合が安定
で長期間の保存に耐えること。3)なるべく操作が煩雑
でなく、容易に標識抗体が得られることなどがあげられ
る。これらの条件を満たすものとして現在までに開発さ
れてきた酵素標識法は大きく分けて2つに分類できる。
その1つは酵素と抗体とを化学的に結びつける方法であ
り、グルタールアルデヒド法(S.Avrameas,
Immunochemistry,43,196
9)や過ヨウ素酸酸化法(P.K.Nakane,A.
Kawaoi,HistochemCytoch
em.,22,1084,1974)はこれに相当す
る。もう一方は抗体などを仲立ちとして酵素と第一抗体
を結合する方法であり、この方法ではアビジン−ビチオ
ン法(S.M.Hsu,L.Raine,H.Fran
ger,AmClinPathol.,75
734−738,1981)が知られている。
【0015】本発明においてはいずれの標識法を用いて
も測定が可能である。本発明に用いられる標識抗体の調
製の一態様として、ペルオキシダーゼで標識した抗体を
得る方法が知られている。詳しくはペルオキシダーゼの
遊離のアミノ基をすべて1−フルオロ−2,4−ジニト
ロベンゼン(FDNB)によりブロックし、次いでジニ
トロフェニール化されたペルオキシダーゼの糖部分の隣
接水酸基を過ヨウ素酸で切断し、アルデヒド基を新生さ
せる。未反応の過ヨウ素酸はエチレングリコールを加え
て分解し、反応を停止する。
【0016】次に0.01M炭酸ナトリウム緩衝液(p
H9.5)で透析した後、新生したアルデヒド基と抗体
のアミノ基とを反応させるとシッフ塩基が形成される。
次いでシッフ塩基の反応成績体を化学的に安定化するた
めに水素化ホウ素ナトリウムで還元する。還元後、過剰
の水素化ホウ素ナトリウムを透析により除去すると所望
の酵素標識抗体が得られる。さらに、得られたこの標識
抗体をゲル濾過クロマトグラフィーにて精製し使用する
のが好ましい。
【0017】また、発色基質および発色剤としては、ペ
ルオキシダーゼの場合には過酸化水素と3,3′−5,
5′−テトラメチルベンチジンまたは3,3′−ジアミ
ノベンチジンが用いられ、一方、アルカリフォスファタ
ーゼの場合はブロモクロロインドールホスフェイトニト
ロ−テトラゾリウム原体が用いられる。さらに発色剤の
反応条件としては通常の酵素反応と同様でよく、特に温
度については規定はしないが、室温付近で行なうのが最
も好ましい。
【0018】Hb標準品としてはHb−Hp複合体を用
いるが、本複合体はHb精製品に過剰のHp精製品(シ
グマ社製)を加えて数時間反応させて容易に調製するこ
とができる。また、先のHp精製品の代りに、あらかじ
め正常ヒト血清を抗ヒトHb抗体−アフィニティーカラ
ムで処理したHb除去正常ヒト血清を用い、これにHb
精製品(シグマ社製)を加えることによってもHb標準
品(Hb−Hp複合体)を調製することもできる。以下
に比較例を示すが、本比較例はヒトHb−Hp複合体と
F−Hbとの抗ヒトHb抗体に対する反応性が異なるた
めに通常の測定法では正確な定量が得られない根拠を示
したものである。
【0019】[比較例]ヒトHb−ヒトHp複合体とF−Hbの抗ヒトHb抗体
に対する反応性の差異による測定上の問題点 《ヒトHb−ヒトHp複合体およびヒトHb,ヒトHp
溶液の調製》2回結晶ヒトHb(シグマ社製)を160
ng/mlになるように0.1%ウシ血清アルブミン
(以下BSA)−リン酸緩衝生理食塩液(以下PBS)
で希釈した。次にHp(シグマ社製)を800ng/m
lになるように0.1%BSA−PBSで希釈し、各々
1mlを等量混合し、37℃で1時間インキュベートし
たのち、ヒトHb−ヒトHp複合体を調製した。一方、
ヒトHb、ヒトHpの反応性を調べるため、2回結晶ヒ
トHbは80ng/ml濃度になるように、またHpは
400ng/ml濃度になるように0.1%BSA−P
BSを各々加えて調製した。
【0020】《抗ヒトHb抗体固相化マイクロプレート
の作製》自家でウサギに免疫して得られたポリクロナー
ル抗体(No.703,307),自家で作製したモノ
クロナール抗体(No.6)および日本バイオテスト社
製モノクロナール抗体(SU110,SU112)の5
種を被検体として用いた。あらかじめ、PBSで2μg
/mlに希釈した各々の抗体を96穴マイクロプレート
(コースター社製)の各々のウエルに200μlずつ加
え、4℃で1晩反応した。反応後、各ウエルの液を除去
し、各ウエルにPBS250μlずつ加え、攪拌後、液
を除去した。この操作を3回繰り返した後、マスキング
試薬として1%BSA−PBSを加え、37℃、1時間
インキュベートした。マスキング後、各ウエル内の液を
除去し、保存液(0.1%NaN3 を含む0.1%BS
A−PBS)を各ウエルに200μlずつ加えた。
【0021】《ヒトHb−ヒトHp複合体およびヒトH
b測定》ヒトHb,ヒトHb−ヒトHp複合体およびヒ
トHpの測定はELISA法(サンドイッチ法)を用い
た。すなわち、先に作製した抗Hb抗体固相化−96穴
マイクロプレートの保存液を除去した後、検体を各ウエ
ルに200μlずつ加え、標準Hb(シグマ社製)0〜
160ng/mlも同様に各ウエルに200μlずつ加
えた。マイクロプレートミキサーで1分間攪拌後、37
℃で1時間反応した。各ウエル内の液を除去した後、洗
浄液(0.1%BSA−PBS)を各ウエルに250μ
lずつ加え、攪拌後、液を除去した。この操作を3回繰
り返し、ペルオキシダーゼ標識抗Hb抗体液を各ウエル
に200μlずつ加え、同様に37℃で1時間反応し
た。反応後、液を除去し、上記の洗浄液で同様に洗浄操
作を行なった。次に基質液(過酸化水素+−フェニレ
ンジアミン)を加え、室温で15分間反応した。反応停
止は4N硫酸50μlで行い、マイクロプレート用比色
計(492nm/630nm,Sjeiaオートリーダ
ー 三光純薬株式会社製)で測定した。ヒトHb値はあ
らかじめ標準Hb(シグマ社製)を用いて作成した標準
曲線から算出した。
【0022】《ヒトHb−ヒトHp複合体、ヒトF−H
bおよびヒトHpに対する各種抗Hb抗体との反応性》
表1に各抗Hb抗体を用いたヒトHb−ヒトHp複合
体、ヒトF−HbおよびヒトHpに対するHb値とそれ
ぞれのF−Hb値を100%としたときの相対活性
を()内に示した。F−Hbでは各抗ヒトHb抗体に対
する反応性は78〜84ng/mlの範囲であり、理論
値80ng/mlに対してどの抗体を用いても近似して
いた。一方、ヒトHb−ヒトHp複合体においては37
〜229ng/ml(46〜286%)の範囲に測定値
が得られ抗体の種類によって感度が異なることが判っ
た。しかしながら、Hpはいずれの抗体とも全く反応し
なかった。
【0023】以上表1に示したように、抗Hb抗体の種
類によってヒトF−HbおよびヒトHb−ヒトHp複合
体との反応性が異なることが判ったので総ヘモグロビン
を測定する場合には、ヘモグロビンを除去したヒト血
清、またはHpをあらかじめ加えて、以下の実施例に記
載したごとくすべてのHbをHb−Hp複合体に変換す
れば正確な定量が可能となった。以下に実施例の一態様
を示すが、本発明は本実施例によって何ら限定されるも
のではない。
【0024】
【表1】
【0025】[実施例1]Hp処理Hb液の定量性について 《Hb除去正常ヒト血清の調製》CNBr−活性化セフ
ァロース4B(ファルマシア社製)10gを1mM塩酸
水で膨潤した後、0.5M塩化ナトリウムを含む0.1
M炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH8.3)200ml
で平衡化し、精製ヤギ抗Hb抗体30mgを加えた。室
温で2時間攪拌した後、上記緩衝液500mlで洗浄
し、1%BSAを含む上記緩衝液100mlで残存活性
基をマスキングした。室温で2時間攪拌した後、上記緩
衝液で洗浄して抗Hb抗体−セファロース4Bを調製し
た。次に抗Hb抗体−セファロース4B 30mlを
2,000rpm、15分間遠心分離し、沈査に溶血し
ていない正常ヒト血清15mlを加え、室温で3時間振
盪して吸着した。吸着後、2,000rpm、15分間
遠心分離を行い上清を得た。さらに、3,000rp
m、20分間再度遠心分離を行い上清を得、Hb除去正
常ヒト血清を調製した。なお、確認のため先に調製した
Hb除去正常ヒト血清を抗ヒトHb抗体を用いるELI
SA法で測定したところ、全くHbは検出されなかっ
た。
【0026】《標準Hb−Hp複合体の調製》2回結晶
ヒトHb(シグマ社製)をシアンメトヘモグロビン法で
測定し、10mg/mlになるように蒸留水で調製し
た。この液をさらに320ng/mlになるように0.
1%BSA−PBSで希釈を行った。一方、あらかじめ
Hbを除去した正常ヒト血清をPBSで103 倍に希釈
した。上記で調製したヒトHb希釈液(320ng/m
l)50mlにHb除去正常ヒト血清希釈液(Hp1.
4μg/ml相当)50mlを加え、37℃で1時間反
応した。この反応液を15mlバイアルビンに1mlず
つ分注し、凍結乾燥したものを標準Hb−Hp複合体と
した。
【0027】《2種類のHp処理希釈液の調製》上記で
調製したヒトHb希釈液(320ng/ml)を0.1
%BSA−PBSを用いて、さらに160ng/ml、
80ng/mlに希釈し、各々A、B、C液とした。各
Hb液0.5mlに市販の精製Hp(シグマ社製)より
調製した液(1.4μg/ml)、これとは別にHb除
去正常ヒト血清希釈液(Hp:1.4μg/ml)を各
々0.5mlずつ各Hb液に添加し、2種類のHp処理
希釈液を調製した。
【0028】《Hb測定法及び総ヘモグロビン標準曲線
の作成》Hb測定法は比較例に準じ、固相化抗体として
表1のモノクロナール抗体6を用い、標準品としては先
に調製した標準Hb−Hp複合体を用いた。また、2種
類のHp処理希釈液の定量性については理論値との比較
を行った。Hb標準曲線は標準Hb−Hp複合体をHb
相当量として5〜160ng/mlの6段階について測
定し、その結果を横軸に標準Hb−Hp複合体のHb相
当量、縦軸に各濃度の吸光値としてプロットし作成し
た。(図3参照)
【0029】《精製Hp処理とHb除去正常ヒト血清に
よる定量性について》各Hb液の精製Hp(市販品)お
よびHb除去正常ヒト血清処理の測定結果を表2に示し
た。2種類のHp処理希釈液ともにHb濃度としての定
量値は理論値の95〜103%の範囲に入っており精度
の高い定量性が認められた。
【0030】
【表2】
【0031】
【実施例2】低ハプトグロビン血症患者における血清中の総ヘモグロ
ビンの定量性 《希釈方法》低ハプトグロビン血症患者のHp低値溶血
血清(検体No.77)1mlを0.1%BSA−PB
Sを用いて103 倍に希釈し希釈検体とした。次いで本
希釈液に実施例1で記載したHb除去正常ヒト血清希釈
液(Hp:1.4μg/ml)を等量混合し、37℃で
1時間反応し、この反応液をHp処理溶血血清とした。
本疾病患者の溶血血清(Hp無処理)および本患者の溶
血血清のHp処理溶血血清を各々0.1%BSA−PB
Sを用いて2,4,8,16倍に希釈し実験に供した。
【0032】《Hb測定法》上記各段階に希釈した希釈
液を比較例に準じて固相化抗体として表1のモノクロナ
ール抗体6を用い、総Hbを測定した。なお、標準品に
ついては実施例1で調製した標準Hb−Hp複合体を用
いた。
【0033】《定量性》横軸に希釈倍率、縦軸にHb値
をとり、溶血血清(Hp無処理)およびHp処理溶血血
清の各希釈液のHb測定値および対照としての標準Hb
−Hp複合体のHb測定値をプロットした結果を図1に
示した。3例とも直線性を示すが、溶血血清(無処理)
は標準Hb−Hp複合体と直線の傾きが著しく異なって
いる。一方、Hp処理溶血血清は標準Hb−Hp複合体
と同じ傾きであることから、本法は精度の高い定量が可
能となった。
【0034】
【実施例3】Sephacryl S−200HRカラムクロマトグ
ラフィーによるHp処理検体のHb−Hp複合体生成の
確認 《Hp処理検体のHb−Hp複合体の作製法》実施例2
に用いたHp低値溶血血清(検体No.77)1mlに
Hp除去正常ヒト血清(Hp:1.4mg/ml)1m
lを加え37℃で1時間反応しHp処理検体とした。な
お、対照としてHp低値溶血血清(検体No.77)1
mlに0.1%BSA−PBS1mlを加え、同様に操
作したものを無処理検体とした。
【0035】《Hb−Hp複合体の確認》Hp処理検体
1mlをあらかじめ、0.15M塩化ナトリウムを含む
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)で平衡化したSe
phacryl S−200HRカラム(φ1.8cm
×69cm,ファルマシア社製)に負荷しゲル濾過を行
なった。各溶出画分について実施例1に準じてELIS
A法を用いヒトHb含量を測定した。図2に示すよう
に、Hp処理検体はHb−Hp複合体画分に単一ピーク
として検出された。一方、対照の無処理検体はHb−H
p複合体画分とHb画分の2つのピークとして検出され
た。以上のことからHp処理を行なうことによって検体
中のF−HbはHb−Hp複合体として形成されている
ことが判った。総ヒトヘモグロビン定量キットの一態様
を以下に示すが、本発明は本実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0036】
【実施例4】総ヒトヘモグロビン定量キットの構成 A.キットの構成は以下(1)〜(11)に示した構成
要素からなる。 (1)ヒトHp(Hb除去ヒト正常血清、凍結乾燥品) (2)抗ヒトHb抗体固相化プレート(抗ヒトHb抗体
結合マイクロプレート、アジ化ナトリウム含リン酸緩衝
生理食塩液) (3)緩衝液(0.1%ウシ血清アルブミン含リン酸緩
衝生理食塩液) (4)酵素標識抗体(ペルオキシダーゼ標識抗ヒトHb
抗体、凍結乾燥品) (5)酵素標識抗体溶解液(0.1%ウシ血清アルブミ
ン含リン酸緩衝生理食塩液) (6)OPD(o−フェニレンジアミン16mg含有、
リン酸緩衝液、凍結乾燥品) (7)OPD溶解液(精製水) (8)標準ヒトHb−Hp複合体(リン酸生理食塩液、
凍結乾燥品) (9)過酸化水素液(0.6%過酸化水素液) (10)洗浄原液(5倍濃度液)(0.5%ウシ血清ア
ルブミン含有リン酸緩衝生理食塩液) (11)反応停止液(4N硫酸)
【0037】B.測定法は以下(1)〜(13)の操作
手順によって実施した。 (1)ヒトHpを緩衝液で溶解した。 (2)被検血清(または血漿)を緩衝液で103 希釈し
た。 (3)ヒトHp液と希釈血清を0.5mlずつ混合し、
37℃、1時間反応した。 (4)標準ヒトHb−Hp複合体を緩衝液で希釈し、0
〜200ng/mlの標準液を調整した。 (5)抗ヒトHb固相化プレートの各ウエルにヒトHp
処理血清および標準ヒトHb−Hp複合体の溶液200
μlを添加した。 (6)マイクロプレートミキサーで1分間攪拌し、覆い
などをして37℃で1時間静置した。
【0038】(7)インキュベート後プレートを逆さに
して、ウエルに残っている溶液を一気に捨てた。全ウエ
ルに洗浄液を約200μl加え、マイクロプレートミキ
サーで30秒間攪拌後、一気に捨てた。この洗浄を3回
繰り返し、最後にペーパータオル上でプレートを逆さに
してたたき、ウエルから完全に洗浄液を取り除いた。 (8)ブランクのウエルを除く、各ウエルに酵素標識抗
体液200μlを同一順序で迅速に加えマイクロプレー
トミキサーで30秒間攪拌後37℃で1時間静置した。 (9)(7)と同様に洗浄を行った。 (10)全ウエルに基質液(過酸化水素+o−フェニレ
ンジアミン)200μlを同一順序、同一時間間隔で加
えマイクロプレートミキサーで30秒間攪拌後遮光して
室温(15−25℃)で15分間静置した。 (11)全ウエルに同一順序、同一時間間隔で反応停止
液50μlを加えた。 (12)ブランクのウエルを対照としてマイクロプレー
ト用比色計(492nm/630nm)で測定した。 (13)標準ヒトHb−Hp複合体の溶液の吸光値よ
り、標準曲線(図3)を作成し、総ヒトHbを算出し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】標準Hb−Hp複合体、Hp処理溶血血清およ
び溶血血清(Hp無処理)のスタンダードカーブ
【図2】Sephacryl S−200 HRカラム
クロマトグラフィーによるHp処理検体のHb−Hp複
合体生成の確認
【図3】総ヘモグロビン標準曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 孚 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘモグロビン除去ヒト血清、またはヒト
    ハプトグロビンを検体に添加し、検体中に存在する遊離
    ヘモグロビンと反応せしめ、ヒトヘモグロビン−ヒトハ
    プトグロビン複合体を形成せしめたのち、ヘモグロビン
    標準品を用いる酵素免疫測定法により測定することを特
    徴とする総ヘモグロビン測定法。
  2. 【請求項2】 総ヘモグロビン測定に用いるヘモグロビ
    ン標準品が標準ヒトヘモグロビン−ヒトハプトグロビン
    複合体であることを特徴とする請求項1記載の測定法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の測定法を利用する総ヘモ
    グロビン測定のためのキットであり、検体中に存在する
    遊離ヘモグロビンと反応するヘモグロビン除去ヒト血
    清、またはヒトハプトグロビンからなる試薬を含むこと
    を特徴とする測定キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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