JPH08319366A - 発泡性着色樹脂粒子及びその製造方法 - Google Patents

発泡性着色樹脂粒子及びその製造方法

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JPH08319366A
JPH08319366A JP8093238A JP9323896A JPH08319366A JP H08319366 A JPH08319366 A JP H08319366A JP 8093238 A JP8093238 A JP 8093238A JP 9323896 A JP9323896 A JP 9323896A JP H08319366 A JPH08319366 A JP H08319366A
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武 西口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色むらがなくて一様に着色された発泡性粒子
で、製造が容易であり、製造及び加工の際に機械器具を
汚すことがなく、また汚しても容易に清掃できる発泡性
着色樹脂粒子を提供しようとする。 【解決手段】 着色剤として芳香族炭化水素に0.1g
/100ml以上の溶解度を持ったアンスラキノン系又
はペリノン系染料を選んで用い発泡剤を含ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スチレン系樹脂
からなる着色された発泡性粒子、及びその製造方法に関
するものである。とくに、この発明は、色むらなく一様
に着色したスチレン系樹脂の発泡成形体を容易に作るこ
とのできる発泡性粒子及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂の発泡成形体は、運搬及
び包装用容器として広く利用されている。そのうち、機
械部品の通い箱やタンクの蓋などの大型の発泡成形体
は、発泡性粒子を経由して作られている。発泡性粒子と
はブタン、ペンタンのような発泡剤を含ませた粒径が
0.1〜10mmの粒子である。この発泡性粒子は、こ
れに水蒸気を接触させて加熱すると容易に発泡する性質
を持っているので、一旦粒子の形で加熱し発泡させて予
備発泡粒子とし、この予備発泡粒子を成形用型に入れて
再び加熱し、型内で粒子を融着させて成形体とするとい
う方法によって、大型の発泡成形体とすることが行われ
ている。
【0003】発泡成形体はこれをグレー色に着色してお
くと、汚れが目立たないという利点があるので、グレー
色に着色されることが多い。グレー色に着色された発泡
性粒子を作るには、着色剤としてこれまでカーボンブラ
ックが用いられて来た。カーボンブラックを含んだ発泡
性粒子を作るには、スチレン系樹脂に発泡剤を含浸させ
るときに粒子にカーボンブラックを付着させることが知
られているが、これではカーボンブラックが粒子の内部
まで浸透しない。そのために、こうして得られたカーボ
ンブラック含有粒子は、これを発泡させようとすると、
カーボンブラックが発泡装置の表面に付着して装置を汚
すだけでなく、色むらのない発泡体を得ることができな
かった。
【0004】また、グレー色のスチレン系樹脂からなる
発泡性粒子を作るにはスチレン系単量体にカーボンブラ
ックを分散させておき、これを水性媒体中で懸濁重合さ
せ、その過程で発泡剤を圧入する方法が知られている。
しかし、この方法ではカーボンブラックがスチレン系単
量体から水性媒体中に移行して来てカーボンブラックが
失われるだけでなく、カーボンを含んだ水性媒体の処理
が面倒となり、また懸濁重合がカーボンブラックのため
に阻害されて重合の遅延又は不完全を生じるという欠点
があった。さらに、こうして得られた発泡性粒子を発泡
させる際には、カーボンブラックが発泡用の機械器具を
汚し、あとの清掃に手間がかかるという欠点があった
(特開昭62−109835号公報)。
【0005】一般に、着色された発泡性樹脂粒子を作る
には、幾つかの方法が知られている。その1つは、既に
発泡剤を含んだ発泡性樹脂粒子に乾式で染料又は顔料を
混合する方法である。しかし、この方法では樹脂粒子へ
の染料又は顔料の付着が弱くて、染料又は顔料が樹脂粒
子から離脱し易く、従って所望の濃度に着色することが
困難であり、発泡に使用する機械器具を汚し、さらに高
濃度にすると樹脂粒子の相互融着が阻害されて良好な成
形品を作ることができない。
【0006】また、上述の方法において染料又は顔料の
離脱を防止するために、被覆剤を用いて染料又は顔料を
樹脂粒子表面に被覆する方法があるが、この方法では内
部までむらなく着色することができないだけでなく、被
覆工程が余分に必要なために複雑になるという欠点があ
った。
【0007】発泡性着色樹脂粒子を作る他の方法とし
て、分散剤と界面活性剤とが含まれている水性媒体中に
樹脂粒子を分散させ、これに芳香族炭化水素と顔料とを
加えて攪拌しながら加温するとともに発泡剤を圧入する
方法が知られている。しかし、この方法では、樹脂粒子
を水性媒体中に分散させて発泡剤を圧入しなければなら
ないので、大きな設備が必要とされ、発泡剤圧入後に洗
浄し脱水しなければならないので、コストが高くなる、
という欠点がある。
【0008】発泡性着色樹脂粒子を作る別の方法とし
て、樹脂粒子を製造する際に、染料や顔料を練り込んで
着色しておき、その後に発泡剤を圧入する方法がある。
しかし、この方法では、染料や顔料を練り込むのに押出
機などを使用しなければならないために、色変えに時間
がかかり、また色変えのために多量の樹脂損失が発生す
るので、経済的に不利であるという欠点が生じる。この
ようにこれまで発泡性着色樹脂粒子を作るのに提案され
た方法は、何れも欠点を持ち満足なものでなかった。
【0009】特開平2−247234号公報は、上述の
欠点を改良した発泡性着色樹脂粒子の製造方法を開示し
ている。その製造方法は、染料の少なくとも一部が溶解
した染料分散乳化液を作っておき、他方、樹脂粒子を水
性媒体中に分散させて懸濁液を作り、この懸濁液に上記
染料分散液と発泡剤とを加え、染料と発泡剤とを樹脂粒
子に含浸させて発泡性着色樹脂粒子にする、というもの
である。ところが、この方法では、染料を乳化液とする
必要があり、このためには有機溶剤を用いた染料溶液
と、ポリビニルアルコールのような乳化剤を溶解した水
溶液とを調製して、これらを混合し乳化させなければな
らない、という複雑な工程が必要だという欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述のよ
うな欠点のないスチレン系樹脂から成る発泡性の着色粒
子を得ようとするものである。すなわち、この発明は色
むらがなくて一様に着色されており、発泡性粒子の製造
及び発泡成形の際に機械器具を汚すことが少なく、また
汚しても機械器具の清掃が容易であり、且つ能率よく容
易に着色した発泡性粒子が得られ、しかもよく発泡して
良好な発泡体を与えるような、発泡性粒子を提供しよう
とするものである。また、この発明は、そのような発泡
性粒子の製造方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明者は、最初スチ
レン系樹脂をグレー色に着色するのにカーボンブラック
を使用しないで、代わりに芳香族炭化水素に溶解する染
料を使用することを思い付いた。そして、種々実験を試
みた結果、染料として芳香族炭化水素に対して0.1g
/100ml以上の溶解度を持ったアンスラキノン系又
はペリノン系のものを用い、色として赤、青及びオレン
ジの3色又は青、紫及びオレンジの3色又は紫、赤及び
オレンジの3色の組み合わせを用いると、スチレン系樹
脂をグレー色に着色できることを見出した。また、この
染料を使用する場合に、これらの染料に対し、上記の溶
解度を持った芳香族炭化水素を少量使用すると、染料が
スチレン系樹脂中によく浸透し、スチレン系樹脂を容易
に均一に染めることができることを見出した。
【0012】この発明者は、さらに実験を続けた結果、
スチレン系樹脂をグレー色に着色する際に得た上述の知
見は、染料を用いてグレー色以外に着色する場合にも適
用できることを見出した。すなわち、芳香族炭化水素に
対して0.1g/100ml以上の溶解度を持ったアン
スラキノン系又はペリノン系の染料を単独で又は2種以
上組み合わせて用いると、スチレン系樹脂を容易に均一
に着色させることができるだけでなく、発泡性の付与に
も何等支障なく、さらに発泡性着色粒子の製造及び成形
発泡の際に機械器具の汚染が少なく、また汚染しても機
械器具の清掃が容易になることを見出した。この発明
は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0013】とくに、スチレン系樹脂としてオレフィン
系樹脂にスチレン系単量体をグラフト重合させて得られ
たグラフト重合体の粒子を用い、上述のようなアンスラ
キノン系又はペリノン系染料で着色するようにすると、
粒子を水性媒体中に分散させなくても、容易に均一に着
色できるので有利であるが、粒子を水性媒体中に分散さ
せて着色すれば、一層確実に均一に着色できるので有利
であることが判明した。
【0014】この発明は、スチレン系樹脂に芳香族炭化
水素と、上記芳香族炭化水素に対し0.1g/100m
l以上の溶解度を持ったアンスラキノン系又はペリノン
系染料と、発泡剤とを含ませたことを特徴とする、発泡
性着色樹脂粒子に関するものである。アンスラキノン系
又はペリノン系染料とは、アンスラキノン系又はペリノ
ン系の染料を単独で又は2種以上組み合わせて用いるこ
とを意味する。
【0015】また、この発明は、スチレン系樹脂を耐圧
密閉型の混合機に入れ、これに芳香族炭化水素と、上記
芳香族炭化水素に対し0.1g/100ml以上の溶解
度を持ったアンスラキノン系又はペリノン系染料を加え
て、攪拌しながら加温するとともにこれに発泡剤を圧入
することを特徴とする、発泡性着色樹脂粒子の製造方法
に関するものである。
【0016】この発明では、スチレン系樹脂を着色する
のに、多くの着色剤の中からアンスラキノン系染料又は
ペリノン系染料を選んで用いる。その理由は、これらの
染料が堅牢であって、スチレン系樹脂を強固に染めるこ
とができるからである。それらの染料は混合して用いる
こともできる。グレー色に着色するには、少なくとも3
色のものを混合して用いることが必要である。その場合
の3色は、赤、青及びオレンジの3色又は青、紫及びオ
レンジの3色又は紫、赤及びオレンジの3色である。そ
れらの3色は、何れも油溶性のものであって、芳香族炭
化水素例えばベンゼン100ml中に0.1g以上溶解
することが必要とされる。3色の配合割合は、重量部で
青が樹脂100部に対し0.003〜0.015部、オ
レンジが0.005〜0.025部、赤又は紫が0.0
02〜0.025部とすることが好ましい。
【0017】アンスラキノン系染料とは、染料分子中に
アンスラキノンの骨格を含んだ染料である。それは、例
えば三菱化学社からダイアレジンという一連の名称で販
売されているものの中から、アンスラキノン系として注
記されたものを選ぶことによって定めることができる。
例えば紫色の染料としてはダイアレジンブルーJを用い
ることができ、また青色としてダイアレジンブルーPを
用いることができる。これらの染料は、芳香族炭化水
素、特にトルエンによく溶解し、0.1g/100ml
以上の溶解度を示す。
【0018】ペリノン系染料とは、ペリノンの骨格を含
んだ染料である。それは、例えば三菱化学社からダイア
レジンという一連の名称で販売されているものの中か
ら、ペリノン系として注記されたものを選ぶことによっ
て定めることができる。例えば、オレンジ色として三菱
化学社からダイアレジンオレンジHSとして販売されて
いるものを用いることができる。この染料も芳香族炭化
水素、特にトルエンによく溶解し、0.1g/100m
l以上の溶解度を示す。
【0019】この発明では、樹脂としてスチレン系樹脂
を用いる。スチレン系樹脂としては、スチレン系単量体
の単独重合体に限らず、その共重合体をも含んでいる。
スチレン系単量体は、スチレンのほかにα−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロロスチレンのようなスチレ
ン誘導体を含んでいる。共重合体としては、スチレンに
アクリロニトリル、ブタジエン、メチルメタクリレート
等が共重合したものを用いることができる。また、共重
合体の特殊なものとして、さきに述べたようにオレフィ
ン系樹脂にスチレン系単量体をグラフト重合させて得ら
れたグラフト重合体を用いることができる。グラフト重
合の割合は、オレフィン系樹脂1重量部に対しスチレン
系単量体を0.5〜5重量部としたものが好適である。
【0020】この発明では、上述の樹脂に上述の染料で
着色するのに、芳香族炭化水素を用いる。芳香族炭化水
素としてはベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン等を用いることができる。芳香族炭化水素の使用量
は、樹脂100重量部に対し、0.1〜5.0重量部と
する。
【0021】樹脂と染料と芳香族炭化水素との混合は、
まず樹脂を混合機に投入し、その後染料と芳香族炭化水
素とを混合する。染料と芳香族炭化水素とはどのような
順序であってもよい。また、この混合は乾式でも湿式で
も行うことができる。乾式とは樹脂と染料と芳香族炭化
水素と発泡剤とを混合機に入れ、混合機内を攪拌しなが
ら加温して、染料と芳香族炭化水素と発泡剤とを樹脂中
に浸透させる方法である。これに対し、湿式とは、水性
媒体中に樹脂と染料と芳香族炭化水素と発泡剤とを分散
させておき、分散物を攪拌しながら加温して、染料と芳
香族炭化水素と発泡剤とを樹脂中に浸透させる方法であ
る。
【0022】発泡剤としては、これまでスチレン系樹脂
を発泡させるのに用いられて来た発泡剤を用いることが
できる。その発泡剤は、スチレン系樹脂の軟化点より低
い沸点を持った脂肪族又は環式脂肪族炭化水素である。
例を挙げると、脂肪族炭化水素に属するものとしては、
プロパン、イソブタン、n−ブタン、ペンタン等であ
り、環式脂肪族炭化水素に属するものとしては、シクロ
ペンタン、シクロヘキサン等である。これらの発泡剤
は、単独で又は混合して用いることができる。発泡剤
は、スチレン系樹脂100重量部に対し2重量部以上含
ませる。
【0023】上述のようにしてグレー色その他の色に着
色したスチレン系発泡性樹脂を得ることができる。
【0024】スチレン系樹脂として、オレフィン系樹脂
にスチレン系単量体をグラフト重合させて得られたグラ
フト重合体を用いる場合には、グラフト重合体の製造し
て着色と発泡性付与とを行うことができる。それには、
まずオレフィン系樹脂の粒子を水性媒体中に分散させ、
この分散物に重合用触媒を含んだスチレン系単量体を加
え、オレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を吸収さ
せ、吸収されたスチレン系単量体をオレフィン系樹脂に
グラフト重合させてグラフト重合体粒子を得る。次い
で、このグラフト重合体粒子に、赤、青及びオレンジの
3色又は青、紫又はオレンジの3色又は紫、赤及びオレ
ンジの3色からなるアンスラキノン系又はペリノン系染
料混合物と、芳香族炭化水素とを加え、乾式又は湿式で
芳香族炭化水素と染料とを重合体粒子に浸透させるとと
もに、これに発泡剤を圧入する。こうして、グレー色に
着色されたスチレン系樹脂の発泡性粒子を得ることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、芳香族炭化水素に対
し0.1g/100ml以上の溶解度を持った染料を用
いるので、カーボンブラックを用いるのと異なり、染料
がスチレン系樹脂粒子の内部まで浸透し易く、従って粒
子の内部まで一様に着色することができる。また、0.
5〜5倍量のスチレン系単量体をグラフト重合させて得
られるグラフト重合体は、スチレン単独重合体に比べて
含浸温度を低くできる。これは乾式でも重合体同士がブ
ロッキングしない温度で発泡剤を含浸できることを意味
し、必ずしも水性媒体中にスチレン系樹脂を分散させる
必要がなく、いわゆる乾式で実施することもできるので
操作が容易であり、製造コストも安い。またいわゆる湿
式で実施すれば一層確実に一様に着色できる。また発泡
性粒子の製造装置及び発泡のための装置を汚さないで発
泡成形体を作ることができる。また、染料としてアンス
ラキノン系又はペリノン系染料を用いるので染着が堅牢
である。とくにグレー色に着色する場合には、赤、青及
びオレンジ、又は青、紫及びオレンジ、又は紫、赤及び
オレンジの3色を混合して用いるので、濃淡色々のグレ
ー色を出すことができる。しかも、上記染料は発泡剤の
圧入にも、また樹脂の発泡にも何等支障とならないの
で、この発泡性粒子を用いることにより所望の色に一様
に着色された発泡体を容易に作ることができる。とく
に、オレフィン系樹脂にスチレン系樹脂がグラフト重合
して得られた樹脂を用いると、色むらのない耐衝撃性の
大きい着色された発泡成形体を容易に得ることができる
ので有利である。
【0026】以下に、実施例と比較例とを挙げて、この
発明のすぐれている所以を具体的に明らかにする。以下
で、単に部というのは重量部の意味である。また、溶解
度と云うのは、トルエン100ml中に溶解する染料を
グラムで表したものである。
【0027】
【実施例1】この実施例では、樹脂としてポリエチレン
の粒子にスチレンをグラフト重合させたものを用い、こ
のグラフト重合体粒子に乾式法で染料を浸透させその後
発泡剤としてブタンを圧入して発泡性粒子を得た。その
詳細は次のとおりである。
【0028】まず、グラフト重合体を次のようにして作
った。内容積100リットルのオートクレーブに、水性
媒体として純水100部、ピロ燐酸マグネシウム0.4
5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.02部の
混合物を入れ、これにポリエチレン粒子(三菱化学社
製、商品名 ユカロン HE60)30部を加え、回転
数250rpmで撹拌して水性媒体中に懸濁した。
【0029】別に、重合用触媒としてベンゾイルパーオ
キサイド0.3部と、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト0.01部と、架橋剤としてジクミルパーオキサイド
0.25部を70部のスチレン単量体に溶解させて単量
体溶液を作り、この溶液を前記水性媒体中に加えて、ポ
リエチレン粒子に吸収させ、85℃の温度に4時間保持
して重合を行った。その後、143℃に昇温してこの温
度に3時間保持して重合を完結させ、その後冷却してグ
ラフト重合体粒子を得た。
【0030】次いで、内容積が40リットルの耐圧密閉
型の回転混合機に上記グラフト重合体の粒子100部を
入れ、また青色の着色剤として、アンスラキノン系染料
(三菱化学社製、ダイアレジンブルーP、溶解度4.7
g/100ml)0.03部を入れ、混合機を密閉し回
転させた。混合機を回転させながら、この中にトルエン
1.5部を加え、さらに発泡剤としてブタン14部を圧
入した。さらに、混合機を回転させながら、70℃の温
度で3時間混合して、染料と発泡剤とを浸透させた。そ
の後、冷却して青色に着色された発泡性粒子を得た。
【0031】この発泡性粒子はむらなく一様に青色に着
色されていた。また、上記混合機の内部は殆ど青色に着
色されていなかった。
【0032】こうして得られた発泡性粒子を嵩倍率55
倍に予備発泡させたところ、色むらが0.05%程度で
殆ど認められない青色の発泡した粒子を得た。この発泡
した粒子を24時間室温に放置したのち、400×30
0×100mmの大きさの成形用金型に入れ、ゲージ圧
0.5kg/cm2 の水蒸気を1分間金型内に導入して
発泡させ、その後30分間冷却して発泡成形体を得た。
この発泡成形体は、これを50℃の乾燥室に入れて1日
乾燥すると、発泡粒子が互いによく融着し、青色で色む
らの少ない良質のものであった。ここで、色むらの割合
は次のようにして算出したものである。まず、成形品表
面に表れる発泡粒の全数を数える。その後、成形品表面
の色の濃い又は薄い発泡粒の数を数える。 色むらの割合=(成形品表面の色の濃い又は薄い発泡粒
数)÷(成形品表面の発泡粒全数)×100(%)
【0033】
【実施例2】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0034】用いた染料は青色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンブルーK、溶解
度0.12g/100ml)0.03部である。
【0035】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に青
色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど青色に着
色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と
同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.07%
で殆ど認められない青色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない青
色の発泡体が得られた。
【0036】
【実施例3】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0037】用いた染料は青色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンブルーLR、溶
解度1.72g/100ml)0.03部である。
【0038】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に青
色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど青色に着
色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と
同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.05%
で殆ど認められない青色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない青
色の発泡体が得られた。
【0039】
【実施例4】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0040】用いた染料は紫色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンブルーJ、溶解
度2.1g/100ml)0.03部である。
【0041】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に青
紫色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど青紫色
に着色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例
1と同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.0
3%で殆ど認められない青紫色の発泡した粒子を得た。
この発泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡
成形体を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらの
ない青紫色の発泡体が得られた。
【0042】
【実施例5】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0043】用いた染料は紫色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンブルーG、溶解
度0.45g/100ml)0.03部である。
【0044】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に青
紫色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど青紫色
に着色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例
1と同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.0
5%で殆ど認められない青紫色の発泡した粒子を得た。
この発泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡
成形体を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらの
ない青紫色の発泡体が得られた。
【0045】
【実施例6】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0046】用いた染料は赤色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンレッドS、溶解
度0.89g/100ml)0.03部である。
【0047】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に赤
色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど赤色に着
色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と
同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.03%
で殆ど認められない赤色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない赤
色の発泡体が得られた。
【0048】
【実施例7】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0049】用いた染料は赤色染料としてペリノン系染
料(三菱化学社製、ダイアレジンレッドA、溶解度0.
37g/100ml)0.03部である。
【0050】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に赤
色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど赤色に着
色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と
同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.07%
で殆ど認められない赤色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない赤
色の発泡体が得られた。
【0051】
【実施例8】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0052】用いた染料は赤色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンレッドZ、溶解
度0.11g/100ml)0.03部である。
【0053】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に赤
色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど赤色に着
色されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と
同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.07%
で殆ど認められない赤色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない赤
色の発泡体が得られた。
【0054】
【実施例9】この実施例は、染料だけを変えて、あとは
実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0055】用いた染料はオレンジ色染料としてアンス
ラキノン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンオレンジ
G、溶解度0.70g/100ml)0.03部であ
る。
【0056】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にオ
レンジ色に着色されていた。また混合機の内部は殆どオ
レンジ色に着色されていなかった。得られた発泡性粒子
を実施例1と同様にして予備発泡させたところ、色むら
が0.04%で殆ど認められないオレンジ色の発泡した
粒子を得た。この発泡した粒子を用いて、実施例1と同
様にして発泡成形体を作ったところ、粒子が強固に融着
して色むらのないオレンジ色の発泡体が得られた。
【0057】
【実施例10】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0058】用いた染料はオレンジ色染料としてペリノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンオレンジHS、
溶解度0.33g/100ml)0.03部である。
【0059】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にオ
レンジ色に着色されていた。また混合機の内部は殆どオ
レンジ色に着色されていなかった。得られた発泡性粒子
を実施例1と同様にして予備発泡させたところ、色むら
が0.02%で殆ど認められないオレンジ色の発泡した
粒子を得た。この発泡した粒子を用いて、実施例1と同
様にして発泡成形体を作ったところ、粒子が強固に融着
して色むらのないオレンジ色の発泡体が得られた。
【0060】
【実施例11】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0061】用いた染料は、実施例1で用いたもの(三
菱化学社製、ダイアレジンブルーP)0.015部と、
実施例7で用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンレ
ッドA)0.015部との混合物である。
【0062】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に紫
色を呈していた。また、混合機の内部は殆ど紫色に着色
されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同
様にして予備発泡させたところ、色むらが0.06%で
殆ど認められない紫色の発泡した粒子を得た。この発泡
した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体を
作ったところ、粒子が強固に融着していて色むらのない
紫色の発泡体が得られた。
【0063】
【実施例12】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0064】用いた染料は、実施例3で用いたもの(三
菱化学社製、ダイアレジンブルーLR)0.017部
と、実施例9で用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジ
ンオレンジG)0.013部との混合物である。
【0065】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に緑
色を呈していた。また、混合機の内部は殆ど緑色に着色
されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同
様にして予備発泡させたところ、色むらが0.05%で
殆ど認められない緑色の発泡した粒子を得た。この発泡
した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体を
作ったところ、粒子が強固に融着していて色むらのない
緑色の発泡体が得られた。
【0066】
【実施例13】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0067】用いた染料は、紫色染料として実施例4で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーJ)
0.011部と、青色染料として実施例1で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンブルーP)0.007部
と、オレンジ色染料として実施例10で用いたもの(三
菱化学社製、ダイアレジンオレンジHS)0.013部
との混合物である。
【0068】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色を呈していた。また、混合機の内部は殆ど着色さ
れていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同様
にして予備発泡させたところ、色むらが0.04%で殆
ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着していて色むらのな
いグレー色の発泡体が得られた。
【0069】
【実施例14】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0070】用いた染料は、青色染料として実施例2で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーK)
0.015部と、赤色染料として実施例6で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドS)0.005部
と、オレンジ色染料として実施例10で用いたもの(三
菱化学社製、ダイアレジンオレンジHS)0.013部
との混合物である。
【0071】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど着色
されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同
様にして予備発泡させたところ、色むらが0.04%で
殆ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この
発泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形
体を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない
グレー色の発泡体が得られた。
【0072】
【実施例15】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0073】用いた染料は、青色染料として実施例3で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーLR)
0.016部と、赤色染料として実施例8で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドZ)0.005部
と、オレンジ色染料として実施例9で用いたもの(三菱
化学社製、ダイアレジンオレンジG)0.014部との
混合物である。
【0074】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色を呈していた。また、混合機の内部は殆ど着色さ
れていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同様
にして予備発泡させたところ、色むらが0.05%で殆
ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着していて色むらのな
いグレー色の発泡体が得られた。
【0075】
【実施例16】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0076】用いた染料は、紫色染料として実施例5で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーG)
0.013部と赤色染料として実施例6で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドS)0.003部
とオレンジ色染料として実施例10で用いたもの(三菱
化学社製、ダイアレジンオレンジHS)0.013部と
の混合物である。
【0077】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色に着色されていた。また混合機の内部は殆ど着色
されていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同
様にして予備発泡させたところ、色むらが0.06%で
殆ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この
発泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形
体を作ったところ、粒子が強固に融着して色むらのない
グレー色の発泡体が得られた。
【0078】
【実施例17】この実施例は、染料だけを変えて、あと
は実施例1と全く同様にして実施したものである。
【0079】用いた染料は、青色染料として実施例1で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーP)
0.015部と赤色染料として実施例7で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドA)0.005部
と、オレンジ色染料として実施例10で用いたもの(三
菱化学社製、ダイアレジンオレンジHS)0.011部
との混合物である。
【0080】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色を呈していた。また、混合機の内部は殆ど着色さ
れていなかった。得られた発泡性粒子を実施例1と同様
にして予備発泡させたところ、色むらが0.06%で殆
ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この発
泡した粒子を用いて、実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子が強固に融着していて色むらのな
いグレー色の発泡体が得られた。
【0081】
【実施例18】この実施例では、実施例13とほぼ同様
に実施したが、ただ染料をグラフト重合体に湿式法で浸
透させる点で異なるだけとした。その詳細は次のとおり
である。
【0082】内容積が10リットルのオートクレーブに
水100部と、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.
03部とを入れて水性媒体を作り、この中に実施例1で
得たグラフト重合体粒子100部を入れて攪拌分散さ
せ、その後着色剤として実施例1で用いたと同じ三種の
染料を同じ割合に混合して加え、またトルエン1.5部
を加え攪拌分散させた。その後、オートクレーブを密閉
してなお攪拌を続けながら、この中へ発泡剤としてブタ
ン14部を圧入した。その後、水性分散物を70℃に加
熱し、攪拌しながらこの温度に3時間保持して染料と発
泡剤とを樹脂粒子中に浸透させた。その後、冷却してグ
レー色の発泡性粒子を得た。
【0083】この発泡性粒子は色むらなく一様にグレー
色に着色されていた。また、オートクレーブの内部には
殆ど着色されていなかった。
【0084】こうして得られた発泡性粒子を嵩倍率55
倍に予備発泡させたところ、色むらが0.03%程度で
殆ど認められないグレー色の発泡した粒子を得た。この
発泡した粒子を用いて実施例1と同様にして発泡成形体
を得た。この発泡成形体は発泡した粒子が互いに強く融
着していて、グレー色で色むらの少ない良質のものであ
った。
【0085】
【比較例1】オレンジ色の染料にモノアゾ系染料(三菱
化学社製、ダイアレジンブラウンA、溶解度4.9g/
100ml)0.03部を用いて、実施例1と同様に実
施した。
【0086】得られた発泡粒子はオレンジ色に着色され
て色むらがあり、混合機の内部は殆どオレンジ色に着色
されていなかった。この発泡粒子を実施例1と同様にし
て予備発泡させたところ、色むらが14%で大きかっ
た。この発泡した粒子を用いて、さらに実施例1と同様
にして発泡成形体を作ったところ、粒子はよく融着して
いたが、色むらが大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0087】
【比較例2】この比較例は、赤色の染料にモノアゾ系染
料(三菱化学社製、ダイアレジンレッドH、溶解度0.
02g/100ml)0.03部を用いて、実施例1と
同様に実施した。
【0088】得られた発泡性粒子は色むらがあり、混合
機の内部は赤色に強く着色していた。この発泡性粒子を
実施例1と同様にして予備発泡させたところ、色むらが
1.2%で大きかった。この発泡した粒子を用いて、さ
らに実施例1と同様にして発泡成形体としたところ、粒
子はよく融着していたが、色むらが大きく、しかも成形
型に赤色が強く付着していた。
【0089】
【比較例3】この比較例は、紫色の染料にアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、バイオレットD、溶解度0.
04g/100ml)0.03部を用いて、実施例1と
同様に実施した。
【0090】得られた発泡性粒子は紫色に着色されて色
むらがあり、混合機の内部は殆ど紫色に着色されていな
かった。この発泡粒子を実施例1と同様にして予備発泡
させたところ、色むらが7%で大きかった。この発泡し
た粒子を用いて、さらに実施例1と同様にして発泡成形
体を作ったところ、粒子はよく融着していたが、色むら
が大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0091】
【比較例4】この比較例は、青色染料として実施例1で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーP)
0.018部と、赤色染料として比較例2で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドH)0.012部
との混合物を用いて、実施例1と同様に実施した。
【0092】得られた発泡性粒子は色むらなく一様に紫
色を呈していたが、混合機の内部は赤色に強く着色して
いた。この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備発泡
させたところ、色むらが0.05%で殆ど認められなか
った。この発泡した粒子を用いて、さらに実施例1と同
様にして発泡成形体としたところ、成形性は良好であっ
たが、成形型に赤色が強く付着していた。
【0093】
【比較例5】この比較例では、紫色と青色の染料にはア
ンスラキノン系染料を用いたが、オレンジ色の染料にモ
ノアゾ系染料を用いて、実施例1と同様に実施した。
【0094】用いた染料は、紫色と青色との染料に実施
例13で用いたアンスラキノン系染料をそれぞれ0.0
13部と0.008部とを用いたが、オレンジ色の染料
としてモノアゾ系染料(三菱化学社製、ダイアレジンブ
ラウンA、溶解度4.9g/100ml)0.011部
を用いて、これらを混合したものである。
【0095】得られた発泡性粒子はグレー色に着色され
て色むらがあり、混合機の内部は殆ど着色されていなか
った。この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備発泡
させたところ、色むらが5%で大きかった。この発泡し
た粒子を用いて、さらに実施例1と同様にして発泡成形
体を作ったところ、粒子はよく融着していたが、色むら
が大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0096】
【比較例6】この比較例は、青色の染料にはアンスラキ
ノン系染料を用い、オレンジ色の染料にはペリノン系染
料を用いたが、赤色の染料にはモノアゾ系染料を用い、
実施例1と同様に実施した。
【0097】用いた染料は、青色とオレンジ色との染料
として、実施例17で用いたアンスラキノン系染料と、
ペリノン系染料とをそれぞれ0.015部と0.013
部との割合で用いたが、赤色の染料としてはモノアゾ系
染料(三菱化学社製、ダイアレジンレッドH、溶解度
0.02g/100ml)0.003部を用い、これら
を混合したものである。
【0098】得られた発泡性粒子は色むらなく一様にグ
レー色を呈していたが、混合機の内部が赤色に強く着色
していた。この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備
発泡させたところ、色むらが0.04%で殆ど認められ
なかった。この発泡した粒子を用いて、さらに実施例1
と同様にして発泡成形体としたところ、成形性は良好で
あったが、成形型に赤色が強く付着していた。
【0099】
【比較例7】この比較例では、青色とオレンジ色の染料
には実施例17で用いた染料を用いたが、紫色の染料と
してアンスラキノン系染料ではあるけれどもトルエンに
対する溶解度の小さいものを用いて、実施例1と同様に
実施した。
【0100】用いた染料は、青色とオレンジ色の染料と
して実施例17で用いたと同じものをそれぞれ0.01
部及び0.013部用い、紫色染料としてアンスラキノ
ン系染料(三菱化学社製、ダイアレジンバイオレット
D、溶解度0.04g/100ml)0.008部を用
いて、これらを混合したものである。
【0101】得られた発泡性粒子はグレー色に着色され
て色むらがあり、混合機の内部は紫色に着色していた。
この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備発泡させた
ところ、色むらが2%で大きかった。この発泡した粒子
を用いて、さらに実施例1と同様にして発泡成形体を作
ったところ、粒子はよく融着して成形性は良好であった
が、色むらが大きくて良好な発泡体とは云えなかった。
【0102】
【比較例8】この比較例では、染料の代わりに顔料(三
菱化成ヘキスト社製、ダイヤニクスレッドRE)0.0
5部用いて、実施例1と同様に実施した。
【0103】得られた発泡性粒子は、オレンジ色に着色
され色むらがあった。混合機の内部はオレンジ色に着色
されていなかった。この発泡性粒子を実施例1と同様に
して予備発泡させたところ、色むらが16%で大きかっ
た。この発泡した粒子を用いて、さらに実施例1と同様
にして発泡成形体を作ったところ、粒子はよく融着して
いたが、色むらが大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0104】
【比較例9】この比較例では、染料と顔料とを用いて、
実施例1と同様に実施した。
【0105】用いた染料は、青色染料として実施例1で
用いたもの(三菱化学社製、ダイアレジンブルーP)
0.015部と赤色染料として実施例6で用いたもの
(三菱化学社製、ダイアレジンレッドS)0.004
部、さらに顔料として(三菱化成ヘキスト社製、ダイヤ
ニクスレッドRE)0.023部を用いて、これらを混
合したものである。
【0106】得られた発泡性粒子はグレー色に着色され
色むらがあった。混合機の内部は着色されていなかっ
た。この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備発泡さ
せたところ、色むらが8%で大きかった。この発泡した
粒子を用いて、さらに実施例1と同様にして発泡成形体
を作ったところ、粒子はよく融着していたが、色むらが
大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0107】
【比較例10】この比較例では、染料の代わりに顔料
(三菱化成ヘキスト社製、ダイヤニクスグリーン 5G
SE)0.05部用いて、実施例1と同様に実施した。
【0108】得られた発泡性粒子は緑色に着色され色む
らがあった。混合機の内部は緑色に着色されていなかっ
た。この発泡性粒子を実施例1と同様にして予備発泡さ
せたところ、色むらが13%で大きかった。この発泡し
た粒子を用いて、さらに実施例1と同様にして発泡成形
体を作ったところ、粒子はよく融着していたが、色むら
が大きくて良好な発泡体ではなかった。
【0109】
【比較例11】この比較例では、カーボンブラック入り
の染料を用いて実施例1と同様に実施した。用いた染料
は、三菱化学社製のダイアレジンブラックBであってこ
れを樹脂100部に対し0.035部の割合で加えた。
【0110】得られた発泡性粒子はグレー色に着色され
て色むらはなかったが、混合機の内部には黒色のカーボ
ンブラックが付着していた。この発泡性粒子を実施例1
と同様にして予備発泡させたところ、色むらが0.03
%で殆ど認められなかった。また、この予備発泡粒子を
用いて実施例1と同様にして発泡成形体を作ったとこ
ろ、成形性は良好であったが、成形型の内部にカーボン
ブラックが付着していた。
【0111】
【比較例12】この比較例は、染料を使わないで代わり
にカーボンブラックを練り込んで、グレー色を付けた例
である。その詳細は次のとおりである。
【0112】まず、ポリエチレン(三菱化学社製、ユカ
ロン HE60)100部に、カーボンブラック0.0
3部を混合し、この混合物を押出機に供給してカーボン
含有ポリエチレンのペレットを作った。
【0113】次いで、オートクレーブに純水100部と
第3燐酸カルシウム3部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ0.02部を入れ、上記ペレットを加え攪拌して
ペレットを水性媒体中に懸濁させた。
【0114】別に、重合用触媒としてベンゾイルパーオ
キサイド0.3部と、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト0.01部と、架橋剤としてジクミルパーオキサイド
0.25部を70部のスチレン単量体に溶解させて単量
体溶液を作り、この溶液を上記水性媒体に加えて、単量
体をペレットに吸収させ、その後85℃の温度に4時間
保持して重合を行い、次いで143℃に昇温させてこの
温度に3時間保持して重合を完結させ、その後冷却して
グラフト重合体の粒子を得た。
【0115】このグラフト重合体粒子を耐圧密閉型の回
転混合機に入れ乾式で発泡剤を含浸させた。すなわち、
上記グラフト重合体粒子100部にトルエン1.5部を
加え、密閉してこの混合機内にブタン14部を圧入し、
混合機を回転させながら70℃の温度に3時間保持し
て、発泡剤を含浸させてグレー色の発泡性粒子を得た。
混合機の内面はカーボンブラックが付着して黒くなって
いた。
【0116】得られた発泡性粒子を嵩倍率55倍に予備
発泡させたところ、0.03%の濃い色むらのある発泡
粒子が得られた。この発泡粒子を24時間室温に放置し
た後、実施例1と同じ金型に入れて同様に発泡させて発
泡成形体を得た。発泡体は色むらがあり、また金型の内
部にはカーボンブラックが付着して黒くなっていた。
【0117】
【比較例13】この比較例は、グラフト重合体の幹とな
るポリエチレンにカーボンブラックを入れないで、代わ
りにスチレン系単量体にカーボンブラックを加えてグラ
フト重合させ、こうしてグレー色に着色した発泡性粒子
とした場合である。その詳細は次のとおりである。
【0118】比較例12のグラフト重合体の製造におい
て、カーボンブラックを入れていないポリエチレン粒子
を用い、スチレン単量体100部にカーボンブラックを
0.03部を加えることとし、85℃に維持する時間を
長くして7時間とした以外は比較例12と同様に実施し
てグラフト重合体粒子を得た。それでもグラフト重合は
完結せず、得られたグラフト重合体には約5重量%のス
チレン単量体が含まれ、また塊状になった粒子が約10
%もあった。
【0119】こうして得られたグラフト重合体粒子を用
いて、比較例12と同様にして発泡剤を圧入して発泡性
粒子を得た。得られた発泡性粒子はグレー色に着色して
いた。また、混合機の内面はカーボンブラックが付着し
て黒くなっていた。
【0120】得られた発泡性粒子を比較例12と同様に
予備発泡させたところ、0.03%の濃い色むらのある
発泡した粒子が得られた。またこの予備発泡粒子を用い
て、比較例12と同様に金型に入れて発泡させ発泡成形
体を得た。成形体は色むらがあり、また金型の内面には
カーボンブラックが付着して黒くなっていた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂に、芳香族炭化水素と、
    上記芳香族炭化水素に対し0.1g/100ml以上の
    溶解度を持ったアンスラキノン系又はペリノン系染料
    と、発泡剤とを含ませたことを特徴とする、発泡性着色
    樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 スチレン系樹脂を耐圧密閉型の混合機に
    入れ、これに芳香族炭化水素と、上記芳香族炭化水素に
    対し0.1g/100ml以上の溶解度を持ったアンス
    ラキノン系又はペリノン系染料を加えて、攪拌しながら
    加温するとともにこれに発泡剤を圧入することを特徴と
    する、発泡性着色樹脂粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 スチレン系樹脂が、オレフィン系樹脂1
    重量部に対し、スチレン系単量体を0.5〜5重量部グ
    ラフト重合させて得られたグラフト重合体であることを
    特徴とする、請求項1に記載の発泡性着色樹脂粒子。
  4. 【請求項4】 スチレン系樹脂として、オレフィン系樹
    脂1重量部に対し、スチレン系単量体を0.5〜5重量
    部グラフト重合させて得られたグラフト重合体を用いる
    ことを特徴とする、請求項2に記載の発泡性着色樹脂粒
    子の製造方法。
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KR100837549B1 (ko) * 2006-01-20 2008-06-12 주식회사 엘지화학 착색성이 우수한 발포 스티렌 중합체 및 이의 제조방법
JP2012131953A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡性ポリスチレン系着色樹脂粒子とその製造方法、着色樹脂予備発泡粒子及び着色樹脂発泡成形体
JP2012197357A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡性ポリスチレン系着色樹脂粒子とその製造方法、着色樹脂予備発泡粒子及び着色樹脂発泡成形体
JP2021042346A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 株式会社ジェイエスピー 発泡性着色樹脂粒子、その製造方法及び発泡粒子成形体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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