JPH08322730A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH08322730A
JPH08322730A JP17922496A JP17922496A JPH08322730A JP H08322730 A JPH08322730 A JP H08322730A JP 17922496 A JP17922496 A JP 17922496A JP 17922496 A JP17922496 A JP 17922496A JP H08322730 A JPH08322730 A JP H08322730A
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container
pouring
vapor
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Takeshi Matsumoto
武司 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気貯湯容器で、蓋構造および注出通路構造
の改良によって、転倒時の安全を確保できるものとする
ことを目的とする。 【解決手段】 器体2の上方一部に枢支された蓋体37
と、内容器1内の内溶液を器体2と内容器1との間を経
て器体2の前部から外部に注出する注出通路7と、蓋体
37の下面の一体な金属製の内蓋5とを備え、内蓋5と
蓋体37との間に、内溶液から発生する蒸気を蓋体37
の後部から外部に排出する蒸気抜き通路101を設け、
前記注出通路7には内蓋5の閉じ位置高さ近傍に位置す
る転倒時止水弁51を設け、蒸気抜き通路101の一か
所には蒸気抜き通路101の転倒時止水弁29を設ける
ことによって、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内容液を注出する注出通
路と内容液から発散する蒸気を外部に排出する蒸気抜き
通路とに、器体が転倒したときに内容液を流出を防止す
る転倒時止水弁を設けた電気貯湯容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気ポット等では内容液を外部に注出し
てこれを使用するための注出通路の外に、内容液を加熱
することにより生じる蒸気を蓋体を通じて外部に排出
し、器体内の異常な昇圧を防止する蒸気抜き通路が設け
られている。
【0003】また電気ポットは、使用中あるいは定置中
に不用意な引っ掛かり合い等によって転倒することがと
きとしてあり、器体が転倒すると、前記注出通路や蒸気
抜き通路を通じて内容液が外部に流出し、まわりを濡ら
すし熱湯であるため危険でもある。
【0004】そこで従来、このような器体の転倒による
内容液の不用意な流出を防止するために、注出通路や蒸
気抜き通路に、器体の転倒時にこれら通路を閉じて内容
液の流出を防止する転倒時止水弁を設けることも行われ
ている。
【0005】特開昭59−115015号公報、特開
昭58−67219号公報および特開昭58−672
00号公報はこのような転倒時止水構造を持った電気
貯湯容器を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は、器体の上端を開閉する蓋体と、この蓋体とは個別に
設けられて内容器の口部に着脱される中蓋とを備えてお
り、内容液の注出通路と蒸気抜き通路との双方が、前記
中蓋部分を通っている。このため、中蓋の装着が忘れて
いると、内溶液を注出することができないし、器体が転
倒したような場合、内容器の口部は開放されたままであ
るため転倒時止水弁が設けられている位置や構造に関わ
りなく内溶液が流出してしまう。また、の公報に記載
のもののように、中蓋の下面が金属製部材により形成さ
れていても、中蓋の装着忘れがあると蓋体の下面を内溶
液から発生する高温蒸気に曝してしまうので保護し切れ
ず、熱劣化により製品寿命が短くなる。
【0007】また、、の公報に記載のものは、注出
通路に設けた転倒時止水弁が、中蓋よりも下の内容器内
に位置するので、内溶液の上限液位をこれよりも上に設
定して収容効率を高めると、転倒時止水弁が常時内溶液
に浸漬されて熱劣化してしまうし、これを避けるために
上限液位を転倒時止水弁よりも下に設定すると収容効率
が低下してしまう。
【0008】実開昭60−91124号公報および特
開昭58−67220号公報は、注出通路および蒸気
抜き通路の双方に転倒時止水弁を設けたものが開示され
ている。しかし、いずれも注出通路の転倒時止水弁は器
体を閉じる蓋体の下面よりも低く、内容液の転倒時止水
弁よりも上になる分についての止水はできないし、に
開示の蒸気抜き通路の転倒時止水弁は構造が複雑で高価
につく。
【0009】本発明は、上記のような問題を解消するこ
とを課題とし、蓋構造および注出路構造の改良によっ
て、転倒時の安全を確保できるとともに、耐久性にも優
れた電気貯湯容器を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電気貯湯容器は
上記のような目的を達成するため、器体の上方一部に枢
支して開閉できるようにした蓋体と、器体に収容された
内容器内の内溶液を器体と内容器との間を経て器体の前
部から外部に注出する注出通路と、蓋体の下面に設けら
れて内容器の口部を開閉する金属製の内蓋とを備え、こ
の内蓋と蓋体との間に、内溶液から発生する蒸気を蓋体
の後部から外部に排出する蒸気抜き通路を設け、前記注
出通路には前記内蓋の閉じ位置高さ近傍に位置する注出
通路の転倒時止水弁を設け、前記蒸気抜き通路の一か所
には蒸気抜き通路の転倒時止水弁を設けたことを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】本発明の電気貯湯容器の上記構成によれば、蓋
体は枢支部を中心として蒸気抜き通路とともに一体物と
して開閉動作され、開き状態では、器体の上端を開くの
と同時に内容器の口部全体を器体上端から開放させるの
で、内溶液の給排や内容器内の洗浄を容易に行えるよう
にすることができ、閉じ状態では器体の上端を閉じると
ともに内蓋により内容器の口部を閉じて内容液を貯湯状
態での使用に供することができ、内溶液が加熱され蒸気
が発生してもこれを蓋体の蒸気抜き通路を通じて蓋体外
に排出して、発生する蒸気が内容器内に籠もって異常昇
圧し内溶液を不用意に押し出し自然注出させてしまうよ
うな危険を防止することができる。
【0012】器体が転倒したとき、注出通路または/お
よび蒸気抜き通路からの内容液はこれら注出通路および
蒸気抜き通路に設けられた転倒時止水弁によって内容液
が流出するのを確実に防止することができ、特に、器体
が前部に転倒したときは注出通路を通じてのみ、器体が
後部に転倒したときは蒸気抜き通路を通じてのみ、内容
液は外部に流出しようとし、いずれの場合も前記注出通
路および蒸気抜き通路のそれぞれに設けた転倒時止水弁
が器体の転倒によって閉じるので確実に阻止することが
できる。
【0013】また、金属製の内蓋は蓋体やこれと内蓋と
の間に設けた蒸気抜き通路、この蒸気抜き通路内に設け
られた転倒時止水弁のそれぞれを、内容器内で発生する
蒸気から絶えず隔絶して保護するので、これらが蒸気に
より熱劣化して寿命が短くなるようなことを防止するこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の幾つかの実施例につき図面を
参照しながら説明する。
【0015】図1に示す第1の実施例において、1は開
口部が胴内径とほぼ同一径に形成されて器体2に収容さ
れた広口の内容器である。器体2は外装ケース10、底
環11および底板12から構成され、ヒータ13を底部
に収容している。器体2の前部上方にはパイプカバー1
4が設けられ、肩環15によって器体2の口部と容器
1の口部とが連結され、容器1の底部と底環11とを
支持部材16で連結することにより内容器1と器体2と
を一体化している。
【0016】また内容器1内の内溶液を外部に注出する
ための注出通路7は器体2側の前部に設けられ、その始
端7aは容器1の底部に接続されている。
【0017】前記器体2には内溶液を加圧注出するため
のベローズポンプ3を収容した蓋体4が開閉可能なよう
に器体2の後部の上方に枢支されている。17は器体2
の肩環15の後部と蓋体4の後端部18とを枢着する枢
軸であり、蓋体4側に取付けてある。
【0018】肩環15の後部にはL字形の取付け孔50
が形成してあり、このL字形孔50に拘束されて前記枢
軸17、延いては蓋体4は着脱可能に器体2に取付けら
れる。
【0019】前記ベローズポンプ3は、押板19、空気
取入弁20、操作杆26、ベローズ上板21、ベローズ
22、ベローズ下板8、リターンスプリング23等で構
成されて、押板19の押圧操作により給気通路100を
通じ圧縮空気を供給して内容液を押圧するようにしてあ
る。なお、24はベローズポンプ3の作動をロックさせ
るための安全機構である。
【0020】前記ベローズ下板8の下面には、ビス25
を用いてステンレス鋼またはアルミニウム製の内蓋5が
一体に取付けてあり、かつ両者の間に空間が形成される
ように構成している。
【0021】この金属製の内蓋5は蓋体4とともに開閉
動作され、蓋体4の閉蓋時に、内容器1の口部6にリン
グ状パッキング27を介し密着し、内容器1の口部6を
閉じる。
【0022】前記空間には内容器1内で内溶液から発生
する蒸気を蓋体4外に排出する蒸気通路101の一部を
形成する合成樹脂製の蒸気抜きパイプ9が、前記空間を
形成しているベローズ下板8と内蓋5との間にこれらベ
ローズ下板8および内蓋5とは別個に設けられて蒸気抜
き通路101の内蓋5側部分をなし、一端が内蓋5の一
部に形成した開口より容器1内に連通するようにして
いる。図示する例では2本のパイプ9a、9bを接続し
て蒸気抜きパイプ9を構成し、前記内蓋5をベローズ下
板8に取付けるとき同時にベローズ下板8に蒸気抜きパ
イプ9が固定されるようにしている。
【0023】この蒸気抜きパイプ9の図1左端部には、
圧縮空気の給気通路100の一部をなす通過孔28が形
成され、その通過孔28の下方に転倒時止水弁29が配
されている。転倒時止水弁29は蓋体37のほぼ中央部
に位置し、常開で給気通路100の一部をなす連通孔3
0上に配されて、給気通路100および蒸気抜き通路1
01の転倒時止水弁として機能するようにしている。こ
の通気孔30は前記内蓋5に開設されており、ここを通
じて前記給気路100からの圧縮空気が内容器1内に
供給されるとともに、内容器1内で発生する蒸気が蓋体
4内部に導かれる。
【0024】また31は蒸気抜きパイプ9の外壁を利用
しこれに一体に形成されたガイドリブであり、転倒時止
水弁29を上下方向に案内する。
【0025】前記転倒時止水弁29は内容器1の転倒時
に、前記通過孔28に着座して、これを閉じることによ
って、内容器1内の内溶液が給気通路100および蒸気
抜き通路101を通じて蓋体4の外部に流出することを
防止する作用を営む。
【0026】本実施例では前記転倒時止水弁29を前記
ベローズポンプ3に押板19の押圧操作に連動するよう
に設けた操作杆26より前方に偏位するように配して、
ベローズ下板8と内蓋5との間の上下方向の厚みを減少
させて蓋体4のコンパクト化を図っている。
【0027】器体2が転倒したとき、注出通路7または
/および蒸気抜き通路からの流出しようとする内容液
は、これら注出通路7および蒸気抜き通路101に設け
られた転倒時止水弁51、29によって、内容液が外部
に流出しようとするもを確実に防止することができ、特
に、注出通路7は器体2の前部から内容液を外部に注出
し、蒸気抜き通路101は蓋体37の後部から外部に蒸
気を排出するようにしてある。これによって器体2が前
部に転倒したときは注出通路7のもを通じてのみ、後部
に転倒したときは蒸気抜き通路101を通じてのみ、内
容液は外部に流出しようとするが、注出通路7および蒸
気抜き通路101の双方に設けた転倒時止水弁29、5
1が器体2の転倒によって閉じるので、内容液が外部に
流出するようなことを防止することができる。
【0028】前記転倒時止水弁29は図1に示すよう
に、蒸気抜き通路101の蓋体37の前部側よりも後部
側を通る部分の位置であるが、蓋体37のほぼ中央を通
る位置に設けてあるため、器体2がどの方向に転倒した
としても、内容液が半分程度しかない場合は転倒時止水
弁29を越えないので外部に流出することはないし、転
倒時止水弁29を越えるようなことがあっても器体2の
転倒によって転倒時止水弁29が閉じているので、内容
液が蒸気抜き通路101を通じて外部に流出するような
ことを確実に防止することができる。
【0029】内容器1内の蒸気は蒸気抜き通路101の
一部を兼ねた給気通路100の一部である前記連通孔3
0および前記通過孔28を通過した後、ベローズ下板8
の中央部と前記蒸気抜きパイプ9の上部との間に形成さ
れたチャンバー32に入り、次いで内蓋側蒸気抜き通路
101の一部を形成する蒸気抜きパイプ9の上部に設け
た流通孔33より蒸気抜きパイプ9の内部に入る。
【0030】この流通孔33は操作杆26の直下に位置
し、押板19を押し下げてベローズポンプ3を作動させ
たとき、前記操作杆26の下端に取付けたパッキング弁
34によって閉塞される。
【0031】またこのときベローズ下板8の中央に設け
られたベローズポンプ3内に通じるベローズポンプ3の
給気口を形成する弁孔35は開くので、ベローズ下板8
から圧送される圧縮空気は、内容器1の給気のための給
気通路100に通じる給気口となる前記弁孔35を通じ
て、この弁孔35から内容器1への給気通路100の一
部をなすチャンバー32に流入し、次いで前記通過孔2
8、連通孔30を経て内容器1内に入る。
【0032】そしてこの圧縮空気の圧力によって内容器
1に収容された内溶液を加圧し器体2外に注出するの
に、器体2の前部で器体2の外装ケース10と内容器1
との間の空間の立上がり部をなす下パイプ46を経て器
体2外に注出する注出通路7を設けてあり、この注出通
路7を通じて注出する。
【0033】なお、上述のように押板19を押し下げた
ときこの押板19の押圧操作に連動した操作杆26の下
動位置で蒸気抜き通路に通じる前記流通孔33は閉塞さ
れているので、圧縮空気は外気に通じる蒸気抜き通路1
01の蒸気抜きパイプ9の内部には流入しない。
【0034】蒸気抜きパイプ9は前記ベローズ下板8と
前記内蓋5との間に形成される空間内を後方に向け延
び、蓋体4の周辺後部に達している。ベローズ下板8の
蓋体枢着側である後端部には蒸気抜き通路101の蓋体
4側部分をなす蒸気ガイド筒部36が上面側に突出する
ように一体成形して立設されている。
【0035】また、蓋体4の上板である蓋本体37の蓋
体枢着側の後端部には蓋体4側部分の上部をなす蒸気排
出筒部38が下面側に突出するように一体形成され、前
記蒸気ガイド筒部36と連通され、蒸気排出筒部38の
上端部が蒸気の排出口39として蓋体4の上板をなす蓋
本体37の蓋体枢着側の上面一部に開口するようにして
ある。
【0036】前記蒸気抜きパイプ9の先端部には前記蒸
気ガイド筒部36のベローズ下板8への開口に連通する
出口40が設けられているとともに、肩環15に保持さ
れた蒸気温度検出センサ41に蒸気を当てるための孔4
2が設けられている。
【0037】したがって、内容器1から蒸気抜きパイプ
9に入った蒸気は前記出口40、蒸気ガイド筒部36お
よび蒸気排出筒部38を経て、前記排出口39より蓋体
4の押板19から離れた蓋体4の周辺後部から外気に排
出され、内容器1内の圧力が過上昇するのを防止してい
る。
【0038】本実施例での上記のような蓋構造および蒸
気抜き通路構造では、蓋体4は枢軸17による枢支部を
中心として収容しているベローズポンプ3、蒸気抜き通
路101、および給気通路100と内蓋5のそれぞれと
ともに一体物として開閉動作され、開き状態では、器体
2の上端を開くのと同時に内容器1の口部6全体を器体
2上端から開放させるので、内溶液の給排や内容器1内
の洗浄を容易に行えるようにすることができ、閉じ状態
では器体2の上端を閉じるとともに内蓋5により内容器
1の口部6を忘れなく確実に閉じるので、蓋体4を閉じ
ていさえすれば、蓋体4に収容したベローズポンプ3か
ら給気通路100を通じて加圧空気を内容器1内に送り
込んで内溶液を加圧し、内溶液を外部に押し出し注出で
きるようにするとともに、内溶液が加熱され蒸気が発生
してもこれを蓋体4の蒸気抜き通路101を通じて蓋体
4外に排出して、発生する蒸気が内容器1内に籠もって
異常昇圧し内溶液を不用意に押し出し自然注出させてし
まうような危険を防止することができる。
【0039】しかも、金属製の内蓋5は蓋体4と一体で
これの最内側に常時位置して、蓋体4やこれと内蓋5と
の間に設けた給気通路100および蒸気抜き通路10
1、この蒸気抜き通路101内に設けられた転倒時止水
弁29のそれぞれを、内容器1内で発生する蒸気から絶
えず隔絶して保護するので、これらが蒸気により熱劣化
して寿命が短くなるようなことを防止することができ
る。
【0040】また、蒸気温度を前記孔42を通じセンサ
41によって検出し、容器1内の内溶液が沸騰してい
るか否かを検出することによって、前記ヒータ13の発
熱を制御することができる。
【0041】本実施例では、安全機構24の安全ストッ
パー24aが押板19の前方に位置し、押板19から離
れた蓋体4の周辺後部にある前記排出口39から吹き出
す高温蒸気から離れた位置において前記安全ストッパー
24aを操作でき、安全性に優れると言う長所を有して
いる。
【0042】前記蓋本体37の前端突出部43には左右
一対の摘み式の開閉ロック44が設けられている。この
開閉ロック44は肩環15の前方延出部15aに設けた
係止部45に係止されて蓋体4を閉蓋状態に維持する作
用を営む。
【0043】前記注出通路7の吐出端側部分をなすパイ
プユニット47は、前記下パイプ46に接続される屈曲
パイプ49、転倒時止水弁51を設けたほぼ逆U字状の
逆U字状パイプ52、前記吐出パイプ48に接続される
接続パイプ53を組み合わせて構成され、肩環15の延
出部15aと前記下パイプ46および吐出パイプ48と
の間に挟圧状態に固定されている。また前記逆U字状パ
イプ52は本体部54、カバー板部55、弁座形成部5
6を組み合わせて構成されている。なお、前記転倒時止
水弁51は器体2の転倒時に内容器1内の内溶液が前記
注出通路7を通じて外部に流出するのを防止するための
ものである。
【0044】この転倒時止水弁51は器体2の最も前部
に位置しているので、器体2が前部側に転倒した時にも
っともよく働く。また注出通路7のこのような転倒時止
水弁51は、蓋本体37とは独立していることにより、
蓋本体37が閉じられるときの慣性や反動の影響はな
い。
【0045】しかも、注出通路7の転倒時止水弁51は
内蓋5の閉じ位置高さ近傍に設けられているので、内容
器1に設定される上限液位を内蓋近傍に設定して収容率
を可及的に高めても、注出通路の転倒時止水弁が内溶液
に常時浸漬されて熱劣化し寿命が短くなるようなことも
回避できる。
【0046】なお、前記パイプユニット47は図2に示
すように、その本体部54aを肩環15の前方延出部1
5aに一体的に形成することができる。そして、この本
体部54aにカバー板部55aおよび弁座形成部56a
を組付ければ、図1に示すパイプユニット47と同様の
ものが構成できる。
【0047】図2に示す第2の実施例は、注出路7の一
部が第1の実施例とは異なった構造としたもので、パイ
プユニット47の本体部54aが肩環15に一体形成さ
れているため、その固定状態が堅牢強固となり、かつ部
品数を減らすことができると言う長所がある。
【0048】図3に示す第3の実施例は、内容器1の蒸
気が、蒸気抜き通路101を兼ねた給気通路100をな
す内蓋5と蒸気抜きパイプ9との間に形成されるチャン
バー32b、およびベローズ下板8と内蓋5との間にこ
れらベローズ下板8および内蓋5とは別個に設けられた
蒸気抜きパイプ9の下面に形成した入口57bを経て蒸
気抜きパイプ9内に流入するように構成されている。
【0049】前記連通孔30b上でかつ前記入口57b
の下方には転倒時止水弁29が配され、電気ポット転倒
時に前記入口57bを閉塞するようになっている。
【0050】また転倒時止水弁29に対する案内リブ6
1は蒸気抜きパイプ9に一体形成している。
【0051】本実施例は、ベローズポンプ3に設けた操
作杆26により押板19の非押圧操作時に給気通路10
0に連通するベローズポンプ3の給気口をなす弁孔35
を閉塞し、この押板19を押し下げてベローズポンプ3
を作動させたとき、操作杆26の下動位置で操作杆26
の下端がゴム弁体60bを押し下げ、前記給気通路10
0に通じるベローズポンプ3の給気口である弁孔35を
開口させ、それとともに前記操作杆26の下動位置で外
気に連通する蒸気抜き通路101を閉塞するように構成
している。
【0052】前記操作杆26に設けたゴム弁体60b
は、ベローズ下板8と内蓋5との間にこれらベローズ下
板8および内蓋5とは別個に設けられた蒸気抜き通路1
01の内蓋側である蒸気抜きパイプ9の上面開口部を覆
うようにして取付けられ、押板19の押圧操作に連動し
た操作杆26の下動時に、上述のようにして取付けら
れ、操作杆26の下動時に、上述のようにベローズポン
プ3の給気口である弁孔35を開口させるのであるが、
これと同時に前記入口57bを閉蓋する作用を営む。
【0053】この蒸気抜き通路101の内蓋側蒸気抜き
通路部分に連通した蓋体側蒸気抜き通路部分は、蓋体4
内に設けられて押板19から離れた蓋体4の周辺後部か
ら蒸気を外気に放出するようにしてある。
【0054】また前記ゴム弁体60bには連通路62が
形成されていて、弁孔35が開口したとき、ベローズ2
2から圧送される圧縮空気は前記弁孔30bを経て、内
容器1内に入るように給気通路100が構成されてい
る。
【0055】本実施例の他の構造は前記第1の実施例の
それと特に変わるところはない。
【0056】図4は本発明の実施例を示している。本実
施例も第1の実施例における器体2の後部に枢支して開
閉できるようにした蓋体4とこれの内側に一体に設けら
れた内蓋5、および器体2の前部で内容液を外部に注出
する注出通路7と、前記蓋体4と内蓋5との間に設けら
れて器体2の内容器1内で発生する蒸気を蓋体4外に排
出する蒸気抜き通路101と、これら注出通路7および
蒸気抜き通路101に設けられた転倒時止水弁51、2
9を有し、これらによる第1の実施例での作用効果と同
様な作用効果を発揮する。
【0057】これに加え本実施例では、内蓋5に形成し
た複数の連通孔30a、蓋体4の下板をなすベローズ下
板8と内蓋5との間にこれらベローズ下板8および内蓋
5とは別個に設けられて蒸気抜き通路101の内蓋側蒸
気抜き通路部分をなす蒸気抜きパイプ9と、蒸気抜きパ
イプ9の下面に形成した入口57を経て蒸気抜きパイプ
9内に流入する蒸気を受入れるように蓋体4内に設けら
れて蒸気抜き通路101の蓋体側蒸気抜き通路部分をな
し、押板19から離れた蓋体4の周辺後部から蒸気を外
気に放出する蒸気ガイド筒36a、38aとを有してい
る。
【0058】蒸気ガイド筒部36aはベローズ下板8に
一体に形成されるとともに、これに転倒時止水弁29が
配され、この蒸気ガイド筒部36aと蒸気抜きパイプ9
の出口40とが嵌まり合っている蒸気抜き通路一部の接
続部を利用して収容保持し、蒸気抜き通路101の蓋体
側蒸気抜き通路部分の蓋体後部に位置するようにしてあ
る。58は蒸気ガイド筒部36aに一体形成したガイド
リブである。さらに蓋本体37に一体に形成した蒸気排
出筒部38aの排出口39には、ダスト侵入防止用の網
状筒体59が嵌着されている。
【0059】操作杆26の下端に取り付けたパッキング
弁34aは、押板19の非押圧操作時は給気通路100
に連通するベローズポンプ3の給気口をなす弁孔35を
閉塞し、他方、押板19を押し下げてベローズポンプ3
を作動させたときの、操作杆26の押板19に連動した
下動で、前記パッキング弁34aは開弁位置に移動し、
弁孔35を開口させるので、ベローズ22から圧送され
る圧縮空気は前記弁孔35を通じて、給気通路100の
一部をなすチャンバー32に流入し、次いで給気通路1
00の一部を形成する、蒸気抜きパイプ9を貫通する通
過孔28aを経て、前記連通孔30aを通り容器1内
に入る。
【0060】また押板19の押圧操作に連動した操作杆
26の下動位置で、ゴム弁板60が下に押されて、前記
入口57を閉じ、圧縮空気の蒸気抜きパイプ9への流入
を防いで外気に通じる蒸気抜き通路101を閉塞するよ
うにしてある。
【0061】本実施例のパイプユニット47は、図2に
示す第2の実施例の場合と同様、その本体部54aは肩
環15の前方延出部15aに一体的に形成されている。
また転倒時止水弁51は注出通路7のパイプユニット4
7一部を構成しているほぼ逆U字状の逆U字状パイプ5
2に収容しているが、このU字状パイプ52の屈曲パイ
プ49と接続される弁座生成部56aと、本体部54b
とを嵌め合わせた注出通路7一部の接続部を利用して収
容し保持し、注出通路7の器体2の前部上方に位置する
ようにしている。弁座形成部56a内には転倒時止水弁
51を安定に受止めておく逆コーン形の弁座52cを有
し、注出される内容液には弁座52cの尖端部が対向し
てこれの流れを邪魔しないようになっているし、逆コー
ン形の弁座52c内に入った内容液は下部の抜け孔52
dから自然に流下するようにしてある。また転倒時止水
弁51はほぼ逆円錐形に形成されており、必要に応じて
内部に重りを入れ、器体2が転倒したとき、自重で、あ
るいは転倒時の反動も加わって、閉じ位置に円滑に移動
でき、また器体2が正立状態に復帰させられたときは、
弁座52c内に円滑に戻って開き状態になるようにして
ある。
【0062】なお、本実施例の構成で図1の第1の実施
例と基本的には同一であり、重複する部分は図示を省略
し、また説明も一部省略している。
【0063】本実施例のこのような構造によれば、注出
通路7の転倒時止水弁51と、蒸気抜きパイプ9、蒸気
ガイド筒部36a、蒸気排出筒部38aがなす蒸気抜き
通路101の転倒時止水弁29とが、注出通路7の器体
2の前部に位置する通路内と、蓋体4の後部に位置する
通路内とに設けられて、それぞれ器体2の前部と後部と
に位置し、器体2が転倒しても内溶液は注出通路7およ
び蒸気抜き通路101を通じてしか流出しようしないの
に加え、器体2が前部に転倒したときは転倒した器体2
の下部となる注出通路7を通じてのみ、器体2が後部に
転倒したときは転倒した器体2の下部となる蒸気抜き通
路101を通じてのみ、内溶液が流出しようとするが、
注出通路7および蒸気抜き通路101のそれぞれに設け
た転倒時止水弁51、29によって確実に阻止すること
ができる。
【0064】特に、器体2が後部に転倒して内容液が下
部となる蒸気抜き通路101を通じて流出しようとする
とき、転倒時止水弁29は器体2の転倒によって閉じ動
作をするが、蒸気抜き通路101の流出最終位置に近い
ことによって、流出しようとする内容液が到達する前に
自重により確実に閉止状態となり、それ以降到達する内
容液によって閉止状態に押圧されるので、従来あり勝ち
であった、自重による閉止前に内容液が到達して内容液
の一部が漏れ出たり、内容液の押圧が却って転倒時止水
弁29を踊らせて、内容液を直ちに止め切れないと云っ
たことをなくすことができ、転倒時止水性能が向上す
る。
【0065】また、各転倒時止水弁51、29はそれぞ
れが設けられている注出通路7および蒸気抜き通路10
1において、これら注出通路7の器体2前部の上方位置
および蒸気抜き通路101の蓋体4外への開口近くの、
肩環15の上方および蓋体4の後部に位置して、前記止
水機能を発揮するので、注出通路7や蒸気抜き通路10
1内に結露水や残留液があっても、これの大半を注出通
路7内や蒸気抜き通路101内に留めて外部への流出を
殆ど無くすことができる。
【0066】また、蒸気抜き通路101の転倒時止水弁
29は蓋体4の後部枢支位置の側に大きく寄った位置に
あるので、蓋体4が勢いよく閉じられてもこれによる慣
性や反動の影響を受けにくく、蒸気抜き通路101を不
用意に閉じるようなことを回避することができる。
【0067】さらに、注出通路7および蒸気抜き通路1
01の各転倒時止水弁51、102を、それぞれの通路
の接続部間に収容し保持されているので、通路の必須の
接続構造および作業を利用することにより特別な部材や
作業を要しないで組み込むことができる。
【0068】特に本実施例の場合、蒸気抜き通路101
の転倒時止水弁29が、蓋体4後部の器体2上端部への
枢支位置の近傍でこの枢支位置とほぼ同一の高さ位置に
設けてあるので、この転倒時止水弁29は蓋体4の枢支
位置の極く近くに位置し、この部分の蓋体4が開閉され
るときのスイングストロークが極く小さくなり、蓋体4
が勢いよく閉じられても生じる慣性や反動をさらに小さ
く抑えるので、転倒時止水弁29が閉じ状態に密着して
しまうようなことを確実に防止することができる。
【0069】本発明は上記各実施例に示す外、種々の態
様に構成することができる。例えば、前記内蓋5を蓋体
4のベローズ下板8に取付ける手段はビス25に限定さ
れず、無理嵌め手段等を採用することができる。
【0070】また蒸気抜き通路101の排出口39の開
口位置は上記各実施例に示すものに限定されず、蓋体4
の側周壁に設定することもできる。
【0071】
【発明の効果】本発明の電気貯湯容器によれば、蓋体は
枢支部を中心として蒸気抜き通路とともに一体物として
開閉動作され、開き状態では、器体の上端を開くのと同
時に内容器の口部全体を器体上端から開放させるので、
内溶液の給排や内容器内の洗浄を容易に行えるようにす
ることができ、閉じ状態では器体の上端を閉じるととも
に内蓋により内容器の口部を閉じて内容液を貯湯状態で
の使用に供することができ、内溶液が加熱され蒸気が発
生してもこれを蓋体の蒸気抜き通路を通じて蓋体外に排
出して、発生する蒸気が内容器内に籠もって異常昇圧し
内溶液を不用意に押し出し自然注出させてしまうような
危険を防止することができる。器体が転倒したとき、注
出通路または/および蒸気抜き通路からの内容液はこれ
ら注出通路および蒸気抜き通路に設けられた転倒時止水
弁によって内容液が流出するのを確実に防止することが
でき、特に、器体が前部に転倒したときは注出通路を通
じてのみ、器体が後部に転倒したときは蒸気抜き通路を
通じてのみ、内容液は外部に流出しようとし、いずれの
場合も前記注出通路および蒸気抜き通路のそれぞれに設
けた転倒時止水弁が器体の転倒によって閉じるので確実
に阻止することができる。
【0072】また、金属製の内蓋は蓋体やこれと内蓋と
の間に設けた蒸気抜き通路、この蒸気抜き通路内に設け
られた転倒時止水弁のそれぞれを、内容器内で発生する
蒸気から絶えず隔絶して保護するので、これらが蒸気に
より熱劣化して寿命が短くなるようなことを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての電気ポットの断
面図である。
【図2】本発明の第2の実施例としての電気ポットの注
出通路の転倒時止水部の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例としての電気ポットの注
出通路および蒸気抜き通路の各転倒時止水部を示す断面
図である。
【図4】本発明の一実施例を示す電気ポットの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 内容器 2 器体 4 蓋体 5 内蓋 7 注出通路 8 ベローズ下板 17 枢軸 46 下パイプ 51、29 転倒時止水弁 101 蒸気抜き通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体の上方一部に枢支して開閉できるよ
    うにした蓋体と、器体に収容された内容器内の内溶液を
    器体と内容器との間を経て器体の前部から外部に注出す
    る注出通路と、蓋体の下面に設けられて内容器の口部を
    開閉する金属製の内蓋とを備え、この内蓋と蓋体との間
    に、内溶液から発生する蒸気を蓋体の後部から外部に排
    出する蒸気抜き通路設け、前記注出通路には前記内蓋の
    閉じ位置高さ近傍に位置する注出通路の転倒時止水弁を
    設け、前記蒸気抜き通路の一か所には蒸気抜き通路の転
    倒時止水弁を設けたことを特徴とする電気貯湯容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104167A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Zojirushi Corp 電気湯沸し装置の蓋

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5867220A (ja) * 1981-10-16 1983-04-21 松下電器産業株式会社 湯沸器
JPS602418U (ja) * 1983-06-13 1985-01-10 象印マホービン株式会社 電気エア−ポツトの中蓋取付構造

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