JPH08325013A - ネオジム系酸化物超電導成形体およびその製造方法 - Google Patents
ネオジム系酸化物超電導成形体およびその製造方法Info
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- JPH08325013A JPH08325013A JP7128667A JP12866795A JPH08325013A JP H08325013 A JPH08325013 A JP H08325013A JP 7128667 A JP7128667 A JP 7128667A JP 12866795 A JP12866795 A JP 12866795A JP H08325013 A JPH08325013 A JP H08325013A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低磁場領域での磁場捕捉性能が向上したネオ
ジム系酸化物の超電導成形体と、その製造方法とを提供
することを目的とする。 【構成】 Nd,Ba,Cuを含む酸化物からなる溶融
超電導成形体であって、Nd123系酸化物の結晶粒中
にNd422系酸化物の微粒子が均一に分散している組
織を有する。その製造方法は、(1)Nd123系酸化
物の第1粉末とNd422系酸化物の第2粉末との均一
な混合粉末を生成する粉末合成工程と、(2)該混粉
を、第1粉末は溶融し第2粉末は溶融しない温度で部分
溶融したのち、第1粉末の凝固点付近で徐冷することに
より、第2粉末の微粒子が第1粉末成分の結晶中に分散
した組織をもつ溶融バルク体を生成する熱処理工程と、
を有する。Nd123の粗大結晶中にNd422の微粒
子が均一に分散した組織により、ピン止め効果が有効に
発揮され、低磁場領域での磁場捕捉性能が向上する。
ジム系酸化物の超電導成形体と、その製造方法とを提供
することを目的とする。 【構成】 Nd,Ba,Cuを含む酸化物からなる溶融
超電導成形体であって、Nd123系酸化物の結晶粒中
にNd422系酸化物の微粒子が均一に分散している組
織を有する。その製造方法は、(1)Nd123系酸化
物の第1粉末とNd422系酸化物の第2粉末との均一
な混合粉末を生成する粉末合成工程と、(2)該混粉
を、第1粉末は溶融し第2粉末は溶融しない温度で部分
溶融したのち、第1粉末の凝固点付近で徐冷することに
より、第2粉末の微粒子が第1粉末成分の結晶中に分散
した組織をもつ溶融バルク体を生成する熱処理工程と、
を有する。Nd123の粗大結晶中にNd422の微粒
子が均一に分散した組織により、ピン止め効果が有効に
発揮され、低磁場領域での磁場捕捉性能が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類酸化物超電導体
の一種であるネオジム系酸化物超電導材料からなる溶融
バルク成形体と、その製造方法に関する。本発明により
提供される超電導成形体は、広い磁場範囲で高い臨界電
流密度を示すので、超電導材料として広い産業分野で利
用されうる。たとえば、磁場捕捉による磁石応用、磁気
浮上による搬送装置、フライホイール、電力貯蔵装置な
どに応用することができる。
の一種であるネオジム系酸化物超電導材料からなる溶融
バルク成形体と、その製造方法に関する。本発明により
提供される超電導成形体は、広い磁場範囲で高い臨界電
流密度を示すので、超電導材料として広い産業分野で利
用されうる。たとえば、磁場捕捉による磁石応用、磁気
浮上による搬送装置、フライホイール、電力貯蔵装置な
どに応用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、REBaCuO系(RE=希土類
元素)の酸化物超電導体では、高い臨界電流密度(J
c)を持ち、液体窒素温度で1Tを超える高い磁場を捕
捉できるようになった。これは、超電導相であるREB
a2 Cu3 Ox (RE123相)の大きく成長した結晶
粒の中に、RE123相の高温での分解生成相である非
超電導相のRE2 BaCuO5 が(RE211相)が分
散した組織をつくることにより実現された。このような
組織を得るために工夫された方法が溶融法である。溶融
法に分類される製造プロセスとしてはいくつか方法があ
るが、基本的には、出発試料を熱処理後の試料組織中に
RE211相が残るような組成にずらして合成するこ
と、試料を一旦RE123相がRE211相とBaとC
uの酸化物からなる液相に分解溶融するまで昇温したあ
とRE123相の生成温度近傍から徐冷して大きなRE
123相の結晶粒を成長させること、などが共通した特
徴である。
元素)の酸化物超電導体では、高い臨界電流密度(J
c)を持ち、液体窒素温度で1Tを超える高い磁場を捕
捉できるようになった。これは、超電導相であるREB
a2 Cu3 Ox (RE123相)の大きく成長した結晶
粒の中に、RE123相の高温での分解生成相である非
超電導相のRE2 BaCuO5 が(RE211相)が分
散した組織をつくることにより実現された。このような
組織を得るために工夫された方法が溶融法である。溶融
法に分類される製造プロセスとしてはいくつか方法があ
るが、基本的には、出発試料を熱処理後の試料組織中に
RE211相が残るような組成にずらして合成するこ
と、試料を一旦RE123相がRE211相とBaとC
uの酸化物からなる液相に分解溶融するまで昇温したあ
とRE123相の生成温度近傍から徐冷して大きなRE
123相の結晶粒を成長させること、などが共通した特
徴である。
【0003】このような溶融法によれば、永久磁石では
得られない大きな磁場の捕捉可能な超電導体が製造でき
るので、新しい応用が期待され、多くの研究がなされて
きた。その結果、溶融バルクで高い特性を得るために
は、RE123の結晶粒を大きく成長させることおよび
組織中に残存するRE211相を微細にすることが有効
であることが明らかにされた。これは、超電導相である
RE123相の結晶粒内に析出した非超電導相のRE2
11相は、実質的に磁束のピン止め点として作用してお
り、微細化により分散するRE211相の粒子数が増え
ればそれだけ磁束が強くピン止めされるためと考えられ
ている。また、RE211相の微細化には、Ptあるい
はRhの添加が有効であることが見いだされて、特開平
5−279032号公報などで開示されている。同公報
には、RE、Ba、Cuおよびその化合物を含む原料混
合粉に微量の白金粉末を添加し混合して成型したのち、
部分溶融と徐冷を含む熱処理を行う酸化物超電導体の製
造方法が開示されている。
得られない大きな磁場の捕捉可能な超電導体が製造でき
るので、新しい応用が期待され、多くの研究がなされて
きた。その結果、溶融バルクで高い特性を得るために
は、RE123の結晶粒を大きく成長させることおよび
組織中に残存するRE211相を微細にすることが有効
であることが明らかにされた。これは、超電導相である
RE123相の結晶粒内に析出した非超電導相のRE2
11相は、実質的に磁束のピン止め点として作用してお
り、微細化により分散するRE211相の粒子数が増え
ればそれだけ磁束が強くピン止めされるためと考えられ
ている。また、RE211相の微細化には、Ptあるい
はRhの添加が有効であることが見いだされて、特開平
5−279032号公報などで開示されている。同公報
には、RE、Ba、Cuおよびその化合物を含む原料混
合粉に微量の白金粉末を添加し混合して成型したのち、
部分溶融と徐冷を含む熱処理を行う酸化物超電導体の製
造方法が開示されている。
【0004】ところが、従来の溶融バルクでは、外部磁
場の低い領域では高いJcを持つものの、外部磁場の増
加にともなってJcが減少する傾向を有している。それ
ゆえ、従来の溶融バルクでは、外部磁場の高い領域にお
いては必ずしも十分なJcが得られないという問題点が
あった。一方、最近になって、希土類にネオジムを用い
たNd系の酸化物超電導体の研究が盛んになってきた。
Nd系はNdBa2 Cu3 Ox (Nd123)のBaサ
イトへNdが一部置換されて入るため、従来Y系などで
行われていた大気中もしくは酸素雰囲気中での熱処理で
は、Y系に較べTcが低いなど、特性のよいものが以前
はほとんど得られていなかった。ところが、酸素分圧を
低く制御して熱処理するとサイトの置換が抑制され、N
d123では他のRE123よりTc(超電導遷移温
度)が高くなることが見いだされた。さらに、磁場によ
り誘起される磁束のピン止め点を有するため、外部磁場
の高い領域ではNd123単相の結晶粒で高いJcが得
られることも報告されたのである。(例えば、村上・他
による「応用物理」学会誌 第64巻第4号/1995
の368〜371頁)
場の低い領域では高いJcを持つものの、外部磁場の増
加にともなってJcが減少する傾向を有している。それ
ゆえ、従来の溶融バルクでは、外部磁場の高い領域にお
いては必ずしも十分なJcが得られないという問題点が
あった。一方、最近になって、希土類にネオジムを用い
たNd系の酸化物超電導体の研究が盛んになってきた。
Nd系はNdBa2 Cu3 Ox (Nd123)のBaサ
イトへNdが一部置換されて入るため、従来Y系などで
行われていた大気中もしくは酸素雰囲気中での熱処理で
は、Y系に較べTcが低いなど、特性のよいものが以前
はほとんど得られていなかった。ところが、酸素分圧を
低く制御して熱処理するとサイトの置換が抑制され、N
d123では他のRE123よりTc(超電導遷移温
度)が高くなることが見いだされた。さらに、磁場によ
り誘起される磁束のピン止め点を有するため、外部磁場
の高い領域ではNd123単相の結晶粒で高いJcが得
られることも報告されたのである。(例えば、村上・他
による「応用物理」学会誌 第64巻第4号/1995
の368〜371頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Nd系
の酸化物超電導体では、分解溶融時の生成相は、他の希
土類元素系の分解生成相のRE211相とは組成は同じ
であるにもかかわらずその結晶構造が全く異なることが
わかっている。これを区別するため、Nd系では、Nd
123の分解溶融時の生成相はNd4 Ba2 Cu2 O10
(Nd422相)と呼ばれている。Nd系の場合には、
従来のRE123系の溶融法のように出発原料の組成を
ずらして同様のプロセスを行っても、超電導相のNd1
23相中に残る非超電導相のNd422相は微細分散し
なかった。すなわち、RE123相の場合に低磁場領域
でのJc向上に有効に働いたRE211のような常電導
析出物の微細に分散した組織が得られていない。
の酸化物超電導体では、分解溶融時の生成相は、他の希
土類元素系の分解生成相のRE211相とは組成は同じ
であるにもかかわらずその結晶構造が全く異なることが
わかっている。これを区別するため、Nd系では、Nd
123の分解溶融時の生成相はNd4 Ba2 Cu2 O10
(Nd422相)と呼ばれている。Nd系の場合には、
従来のRE123系の溶融法のように出発原料の組成を
ずらして同様のプロセスを行っても、超電導相のNd1
23相中に残る非超電導相のNd422相は微細分散し
なかった。すなわち、RE123相の場合に低磁場領域
でのJc向上に有効に働いたRE211のような常電導
析出物の微細に分散した組織が得られていない。
【0006】それゆえ、これまで報告されたNd系の酸
化物超電導体では、高磁場領域ではこの系特有の磁場誘
起型のピン止め点の効果により高いJcが得られていた
ものの、逆に低磁場領域では他のRE123系よりもJ
cが低くなっていたという問題点があった。そこで本発
明は、高磁場領域では従来のNd系の酸化物超電導体に
劣らぬ高いJcを保ちながら、従来は劣っていた低磁場
領域ではJcが大幅に向上したNd系酸化物超電導体
と、その製造方法とを提供することを解決すべき課題と
する。
化物超電導体では、高磁場領域ではこの系特有の磁場誘
起型のピン止め点の効果により高いJcが得られていた
ものの、逆に低磁場領域では他のRE123系よりもJ
cが低くなっていたという問題点があった。そこで本発
明は、高磁場領域では従来のNd系の酸化物超電導体に
劣らぬ高いJcを保ちながら、従来は劣っていた低磁場
領域ではJcが大幅に向上したNd系酸化物超電導体
と、その製造方法とを提供することを解決すべき課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のネオジム系酸化
物超電導成形体は、ネオジム(Nd)、バリウム(B
a)および銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる
超電導成形体であって、各該金属元素の組成比率が略
1:2:3であるNd123系酸化物(化学式NdBa
2 Cu3 OX で表される物質の略称)の結晶粒中に、各
該金属元素の組成比率が略4:2:2であるNd422
系酸化物(化学式Nd4 Ba2 Cu2 O10で表される物
質の略称)の平均粒径50μm以下の微粒子が、均一に
分散している組織を有することを特徴とする。
物超電導成形体は、ネオジム(Nd)、バリウム(B
a)および銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる
超電導成形体であって、各該金属元素の組成比率が略
1:2:3であるNd123系酸化物(化学式NdBa
2 Cu3 OX で表される物質の略称)の結晶粒中に、各
該金属元素の組成比率が略4:2:2であるNd422
系酸化物(化学式Nd4 Ba2 Cu2 O10で表される物
質の略称)の平均粒径50μm以下の微粒子が、均一に
分散している組織を有することを特徴とする。
【0008】さて、上記特徴をもつ本発明のネオジム系
酸化物超伝導成形体に、以下の限定のうち幾つかを加え
ることも可能である。第1に、前記Nd123系酸化物
と前記Nd422系酸化物とのモル比は、20:1から
2:3までの範囲であるという限定である。わけても、
モル比3:1程度で良好な性能が得られることが確認さ
れている。
酸化物超伝導成形体に、以下の限定のうち幾つかを加え
ることも可能である。第1に、前記Nd123系酸化物
と前記Nd422系酸化物とのモル比は、20:1から
2:3までの範囲であるという限定である。わけても、
モル比3:1程度で良好な性能が得られることが確認さ
れている。
【0009】第2に、前記結晶粒に粒径5mm以上のも
のを一つ以上含み、前記微粒子の平均粒径は10μm以
下であるという限定である。第3に、前記結晶粒の結晶
軸方位が配向しているという限定である。第4に、前記
結晶粒が、温度77K、外部磁場1Tの条件下で、10
000A/cm2 をこえる臨界電流密度(Jc)を持つ
という限定である。
のを一つ以上含み、前記微粒子の平均粒径は10μm以
下であるという限定である。第3に、前記結晶粒の結晶
軸方位が配向しているという限定である。第4に、前記
結晶粒が、温度77K、外部磁場1Tの条件下で、10
000A/cm2 をこえる臨界電流密度(Jc)を持つ
という限定である。
【0010】第5に、前記成形体の表面において1Tを
こえる磁場を捕捉できるという限定である。 (製法発明)本発明のネオジム系酸化物超電導成形体の
製造方法は、ネオジム(Nd)、バリウム(Ba)およ
び銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる溶融バル
ク成形体を製造する方法であって、各該金属元素の組成
比率が略1:2:3であるNd123系酸化物の第1粉
末と、各該金属元素の組成比率が略4:2:2であるN
d422系酸化物の第2粉末の混合粉末を生成する粉末
合成工程と、該成形体を、酸素分圧が1%以下の雰囲気
下で、該第1粉末の少なくとも一部は溶融し、該第2粉
末は溶融しない温度範囲に昇温して部分溶融したのち、
該第1粉末の凝固点付近の温度帯域で徐冷することによ
り、該第2粉末の微粒子が該第1粉末成分の結晶中に分
散した組織をもつ溶融バルク体を生成する熱処理工程
と、を有することを特徴とする。
こえる磁場を捕捉できるという限定である。 (製法発明)本発明のネオジム系酸化物超電導成形体の
製造方法は、ネオジム(Nd)、バリウム(Ba)およ
び銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる溶融バル
ク成形体を製造する方法であって、各該金属元素の組成
比率が略1:2:3であるNd123系酸化物の第1粉
末と、各該金属元素の組成比率が略4:2:2であるN
d422系酸化物の第2粉末の混合粉末を生成する粉末
合成工程と、該成形体を、酸素分圧が1%以下の雰囲気
下で、該第1粉末の少なくとも一部は溶融し、該第2粉
末は溶融しない温度範囲に昇温して部分溶融したのち、
該第1粉末の凝固点付近の温度帯域で徐冷することによ
り、該第2粉末の微粒子が該第1粉末成分の結晶中に分
散した組織をもつ溶融バルク体を生成する熱処理工程
と、を有することを特徴とする。
【0011】さて、上記特徴をもつ本発明のネオジム系
酸化物超伝導成形体の製造方法に、以下の限定のうち幾
つかを加えることも可能である。第1に、前記粉末合成
工程において、前記第1粉末および前記第2粉末とをあ
らかじめ合成し、これらを混合することにより前記混合
粉末を得るという限定である。
酸化物超伝導成形体の製造方法に、以下の限定のうち幾
つかを加えることも可能である。第1に、前記粉末合成
工程において、前記第1粉末および前記第2粉末とをあ
らかじめ合成し、これらを混合することにより前記混合
粉末を得るという限定である。
【0012】第2に、前記第1粉末の平均粒径および前
記第2粉末の平均粒径は、それぞれ10μm以下である
という限定である。第3に、前記粉末合成工程におい
て、前記第1粉末と前記第2粉末との比率は、モル比
で、20:1から2:3までの範囲に収まるという限定
である。第4に、前記粉末合成工程の後に、前記混合粉
末を所定寸法形状に加圧成型する成型工程を有するとい
う限定である。
記第2粉末の平均粒径は、それぞれ10μm以下である
という限定である。第3に、前記粉末合成工程におい
て、前記第1粉末と前記第2粉末との比率は、モル比
で、20:1から2:3までの範囲に収まるという限定
である。第4に、前記粉末合成工程の後に、前記混合粉
末を所定寸法形状に加圧成型する成型工程を有するとい
う限定である。
【0013】第5に、前記熱処理工程の前ないしはその
中間段階で、前記結晶の核になる造核粒子または種結晶
が、前記混合粉末の表面ないし内部に挿置されるという
限定である。第6に、前記熱処理工程において、前記昇
温時の温度は前記第1粉末成分の分解溶融温度と前記第
2粉末成分の分解溶融温度との間に所定時間保たれ、前
記徐冷は該第2粉末成分の結晶化が始まる温度より若干
高い温度から開始し、該徐冷時の温度降下率は毎時20
℃以内であるという限定である。
中間段階で、前記結晶の核になる造核粒子または種結晶
が、前記混合粉末の表面ないし内部に挿置されるという
限定である。第6に、前記熱処理工程において、前記昇
温時の温度は前記第1粉末成分の分解溶融温度と前記第
2粉末成分の分解溶融温度との間に所定時間保たれ、前
記徐冷は該第2粉末成分の結晶化が始まる温度より若干
高い温度から開始し、該徐冷時の温度降下率は毎時20
℃以内であるという限定である。
【0014】第7に、前記熱処理工程の後、前記バルク
体を酸素気流中または酸素富化雰囲気中で昇温し、酸素
富化するアニーリング工程を施すことを特徴とするとい
う限定である。ここでさらに、前記アニーリング工程に
おいて、前記バルク体の最高温度は200〜600℃の
範囲に1時間以上保たれるとの限定を設けることもでき
る。
体を酸素気流中または酸素富化雰囲気中で昇温し、酸素
富化するアニーリング工程を施すことを特徴とするとい
う限定である。ここでさらに、前記アニーリング工程に
おいて、前記バルク体の最高温度は200〜600℃の
範囲に1時間以上保たれるとの限定を設けることもでき
る。
【0015】
(物質発明)本発明のネオジム系酸化物超電導成形体
は、Nd123相の大きな結晶粒中に、ピン止め点とし
て作用するNd422相が微細に析出した組織になつて
おり、他の希土類系の溶融バルクと同様に低磁場領域で
高いJcを示している。加えて従来のNd系同様、高磁
場領域では高いJcを示していることから、広い範囲の
外部磁場に対して良好な特性を持っている。一方、他の
希土類系の溶融バルクとは異なり、貴金属を含まずにピ
ン止め点の微細分散した組織を得ている。
は、Nd123相の大きな結晶粒中に、ピン止め点とし
て作用するNd422相が微細に析出した組織になつて
おり、他の希土類系の溶融バルクと同様に低磁場領域で
高いJcを示している。加えて従来のNd系同様、高磁
場領域では高いJcを示していることから、広い範囲の
外部磁場に対して良好な特性を持っている。一方、他の
希土類系の溶融バルクとは異なり、貴金属を含まずにピ
ン止め点の微細分散した組織を得ている。
【0016】(製法発明)本発明の製造方法では、粉末
合成工程で作製した混合粉末中のNd422相の分散状
態は、Nd123相が分解溶融するまで両粉末がともに
安定で反応が起こらないため、熱処理工程の部分溶融時
まで変化がない。また、Nd123相の分解溶融で、B
aとCuの酸化物からなる液相とNd422相とが生成
するが、このとき生成するNd422相の粒径は、前記
混合粉末中のNd123相の粒径に依存する。部分溶融
時には、Nd422相が元々の混合粉末中にあることか
ら、液相中での固相成分(Nd422)の比率が高く、
液相の粘性が高く保たれ、Nd422相が容易に集合し
ない。さらに、Nd422相は、Nd123相の部分溶
融時の液相中で安定に存在し、かつ他の希土類の場合の
RE211と異なり、Pt等がなくてもほとんど粒成長
しない。したがって、本発明のようにNd123とNd
422の混合粉末を出発試料とした場合には、熱処理工
程の部分溶融時のNd422相の粒径分布は、最初の混
合粉末の粒径分布を反映したものになる。
合成工程で作製した混合粉末中のNd422相の分散状
態は、Nd123相が分解溶融するまで両粉末がともに
安定で反応が起こらないため、熱処理工程の部分溶融時
まで変化がない。また、Nd123相の分解溶融で、B
aとCuの酸化物からなる液相とNd422相とが生成
するが、このとき生成するNd422相の粒径は、前記
混合粉末中のNd123相の粒径に依存する。部分溶融
時には、Nd422相が元々の混合粉末中にあることか
ら、液相中での固相成分(Nd422)の比率が高く、
液相の粘性が高く保たれ、Nd422相が容易に集合し
ない。さらに、Nd422相は、Nd123相の部分溶
融時の液相中で安定に存在し、かつ他の希土類の場合の
RE211と異なり、Pt等がなくてもほとんど粒成長
しない。したがって、本発明のようにNd123とNd
422の混合粉末を出発試料とした場合には、熱処理工
程の部分溶融時のNd422相の粒径分布は、最初の混
合粉末の粒径分布を反映したものになる。
【0017】この部分溶融状態から、Nd123相の凝
固点付近の温度で徐冷することにより、粗大なNd12
3の結晶粒が成長する。このときNd123相は、凝固
界面において、Nd422相の分解によるNdの供給
と、液相からのBa、Cuの供給を受けて粒成長する。
Nd422相は元々の混合粉末中にあることから、その
分はNd123相の凝固の際にも残り、凝固界面の進行
とともに液相からNd123相の中に取り込まれる。し
たがって凝固後のNd123相の結晶粒中に分散するN
d422相の粒径分布は、部分溶融状態におけるNd4
22相の粒径分布を反映したものになる。
固点付近の温度で徐冷することにより、粗大なNd12
3の結晶粒が成長する。このときNd123相は、凝固
界面において、Nd422相の分解によるNdの供給
と、液相からのBa、Cuの供給を受けて粒成長する。
Nd422相は元々の混合粉末中にあることから、その
分はNd123相の凝固の際にも残り、凝固界面の進行
とともに液相からNd123相の中に取り込まれる。し
たがって凝固後のNd123相の結晶粒中に分散するN
d422相の粒径分布は、部分溶融状態におけるNd4
22相の粒径分布を反映したものになる。
【0018】結局、このような過程を経ることから、本
発明の方法で製造したNd系溶融バルクでは、Nd12
3の結晶粒の中に、最初の混合粉末の粒径分布を反映し
たNd422の分散した組織をもつ。したがって、微細
な混合粉末を用いた場合には、低磁場領域でのJcが、
これまで得られたNd系の溶融バルクよりも高くなっ
た。
発明の方法で製造したNd系溶融バルクでは、Nd12
3の結晶粒の中に、最初の混合粉末の粒径分布を反映し
たNd422の分散した組織をもつ。したがって、微細
な混合粉末を用いた場合には、低磁場領域でのJcが、
これまで得られたNd系の溶融バルクよりも高くなっ
た。
【0019】また、高磁場領域でのJcは、低酸素分圧
下で熱処理するため、これまで得られたNd系酸化物超
電導体と同様に、他の希土類系の溶融バルクより高い値
が得られている。
下で熱処理するため、これまで得られたNd系酸化物超
電導体と同様に、他の希土類系の溶融バルクより高い値
が得られている。
【0020】
【実施例】ここでは、先ず、本発明の実施例1としての
ネオジム系酸化物超電導成形体の製造方法について、図
1〜図4を参照して説明する。次に、実施例1の製造方
法により製造されたネオジム系酸化物超電導成形体につ
いて、実施例2として図5〜図7を参照して説明する。
ネオジム系酸化物超電導成形体の製造方法について、図
1〜図4を参照して説明する。次に、実施例1の製造方
法により製造されたネオジム系酸化物超電導成形体につ
いて、実施例2として図5〜図7を参照して説明する。
【0021】〔実施例1:ネオジム系酸化物超電導成形
体の製造方法〕本発明のネオジム系酸化物超電導成形体
の製造方法の一実施例として、発明者らは、以下に示す
ように、混粉工程、成型工程、熱処理工程およびアニー
リング工程からなる製造方法を実施している。 (予備工程:材料粉末の準備)最初に、本発明の製造法
に供する原料として、二種類のネオジム系酸化物の粉末
(第1粉末および第2粉末)を用意する。
体の製造方法〕本発明のネオジム系酸化物超電導成形体
の製造方法の一実施例として、発明者らは、以下に示す
ように、混粉工程、成型工程、熱処理工程およびアニー
リング工程からなる製造方法を実施している。 (予備工程:材料粉末の準備)最初に、本発明の製造法
に供する原料として、二種類のネオジム系酸化物の粉末
(第1粉末および第2粉末)を用意する。
【0022】第1粉末は、Nd123系酸化物としての
NdBa2 Cu3 Ox の粉末である。この第1粉末は、
次のようにして製造されている。すなわち、まず、Nd
2 03 ,BaCO3 (またはBaO2 ),CuOの三種
の金属酸化物を、Nd:Ba:Cuのモル比が1:2:
3となるようそれぞれ秤量したのち、十分に混合して1
〔tonf/cm2 〕の圧力で圧粉した。次に、これを
大気中で加熱して、900〜1000℃に20時間保
ち、炉冷後、十分に粉砕して、平均粒径10μm以下の
NdBa2 Cu3 Ox の粉末が製造された。
NdBa2 Cu3 Ox の粉末である。この第1粉末は、
次のようにして製造されている。すなわち、まず、Nd
2 03 ,BaCO3 (またはBaO2 ),CuOの三種
の金属酸化物を、Nd:Ba:Cuのモル比が1:2:
3となるようそれぞれ秤量したのち、十分に混合して1
〔tonf/cm2 〕の圧力で圧粉した。次に、これを
大気中で加熱して、900〜1000℃に20時間保
ち、炉冷後、十分に粉砕して、平均粒径10μm以下の
NdBa2 Cu3 Ox の粉末が製造された。
【0023】第2粉末は、Nd422系酸化物としての
Nd4 Ba2 Cu2 O10の粉末であり、その平均粒径は
上記第1粉末と同様に10μm以下である。この第2粉
末は、次のようにして製造された。すなわち、前述の三
種の金属酸化物を、Nd:Ba:Cuのモル比が2:
1:1となるようそれぞれ秤量して配合したのち、前述
の第1粉末と同様に、混合、圧粉、加熱を経て炉冷後、
粉砕して、第2粉末は製造された。
Nd4 Ba2 Cu2 O10の粉末であり、その平均粒径は
上記第1粉末と同様に10μm以下である。この第2粉
末は、次のようにして製造された。すなわち、前述の三
種の金属酸化物を、Nd:Ba:Cuのモル比が2:
1:1となるようそれぞれ秤量して配合したのち、前述
の第1粉末と同様に、混合、圧粉、加熱を経て炉冷後、
粉砕して、第2粉末は製造された。
【0024】(1)混粉工程 本工程では、前述の第1粉末および第2粉末を秤量し、
互いのモル比が3:1になるようにして乳鉢で十分に混
合し、両者が互いに均一に混ざり合った均質な混合粉末
を得た。 (2)成型工程 本工程では、上記混合粉末を、1〔tonf/cm2 〕
の圧力で圧粉して、直径20mm、厚さ10mmのペレ
ット状に成型した圧粉体を得た。
互いのモル比が3:1になるようにして乳鉢で十分に混
合し、両者が互いに均一に混ざり合った均質な混合粉末
を得た。 (2)成型工程 本工程では、上記混合粉末を、1〔tonf/cm2 〕
の圧力で圧粉して、直径20mm、厚さ10mmのペレ
ット状に成型した圧粉体を得た。
【0025】(3)熱処理工程 本工程に先立ち、2mm角、厚さ0.5mmのMgOの
単結晶を、その(100)面が上記圧粉体の表面に接す
る状態で、上記圧粉体の上面中央に乗せておく。上記単
結晶は、以下に述べる熱処理工程の徐冷時に、第1粉末
成分の結晶の種結晶として作用する。
単結晶を、その(100)面が上記圧粉体の表面に接す
る状態で、上記圧粉体の上面中央に乗せておく。上記単
結晶は、以下に述べる熱処理工程の徐冷時に、第1粉末
成分の結晶の種結晶として作用する。
【0026】本工程では、上記種結晶を植えられた上記
圧粉体を、上下方向に約2℃/cmの温度勾配のある炉
の中に配した石英治具の中に入れて、熱処理を施した。
この石英治具の上部には、ガスを導入する石英管が接続
されており、また、同治具の底面は平らに研磨されてい
る。同治具は、その底面と炉の敷き板の表面との間にわ
ずかな隙間を残して炉内に設置され、熱処理中は、その
隙間から導入されたガスが流れ出すようになっている。
そして、熱処理中には、上記石英治具に分圧1%以下の
酸素を含んだアルゴンガスが、毎分250ccで導入さ
れていた。
圧粉体を、上下方向に約2℃/cmの温度勾配のある炉
の中に配した石英治具の中に入れて、熱処理を施した。
この石英治具の上部には、ガスを導入する石英管が接続
されており、また、同治具の底面は平らに研磨されてい
る。同治具は、その底面と炉の敷き板の表面との間にわ
ずかな隙間を残して炉内に設置され、熱処理中は、その
隙間から導入されたガスが流れ出すようになっている。
そして、熱処理中には、上記石英治具に分圧1%以下の
酸素を含んだアルゴンガスが、毎分250ccで導入さ
れていた。
【0027】本熱処理工程では、図1に示すように、室
温から始まり、順に、昇温過程11、部分溶融過程1
2、第1冷却過程13、徐冷過程14、および第2冷却
過程15を経て、再び室温に戻る温度管理が行われた。
昇温過程11では、上記圧粉体が、室温から最高温度ま
で10時間かけて昇温される。この最高温度は、107
0℃であり、アルゴン雰囲気中での第1粉末の分解温度
(1000℃)を十分に上回りながら、第2粉末の融点
には達しない温度である。
温から始まり、順に、昇温過程11、部分溶融過程1
2、第1冷却過程13、徐冷過程14、および第2冷却
過程15を経て、再び室温に戻る温度管理が行われた。
昇温過程11では、上記圧粉体が、室温から最高温度ま
で10時間かけて昇温される。この最高温度は、107
0℃であり、アルゴン雰囲気中での第1粉末の分解温度
(1000℃)を十分に上回りながら、第2粉末の融点
には達しない温度である。
【0028】部分溶融過程12では、上記圧粉体が、上
記最高温度(1070℃)に30分間保持されている。
本過程では、上記圧粉体中の第1粉末成分(NdBa2
Cu 3 Ox )は固相のNd422相(第2粉末)と、B
aおよびCuの酸化物の液相とに分解溶融する。また、
出発試料中にあった第2粉末(Nd4 Ba2 Cu
2 O 10)は、固相のまま残っている。したがって、本過
程において上記圧粉体は、BaおよびCuの酸化物から
なる液相と、固相のNd422相が混じった状態になっ
ている。
記最高温度(1070℃)に30分間保持されている。
本過程では、上記圧粉体中の第1粉末成分(NdBa2
Cu 3 Ox )は固相のNd422相(第2粉末)と、B
aおよびCuの酸化物の液相とに分解溶融する。また、
出発試料中にあった第2粉末(Nd4 Ba2 Cu
2 O 10)は、固相のまま残っている。したがって、本過
程において上記圧粉体は、BaおよびCuの酸化物から
なる液相と、固相のNd422相が混じった状態になっ
ている。
【0029】ここで、本実施例では、第2粉末がモル比
で25%あるため、部分溶融状態で上記圧粉体の粘性が
十分高く、昇温前のペレット状の形状はそのまま維持さ
れる。また、同じ理由で、分解溶融時の液相中で第2粉
末の微粒子は、沈澱等を起こさず、均一に分散浮遊して
いる。また、本発明のようにあらかじめ合成したNd4
Ba2 Cu2 O10がある場合には、他のRE2 BaCu
O5 とは異なって、白金等の添加物なしでも部分溶融過
程で粒成長しないことを発見した。したがって、部分溶
融時に融液中で分散浮遊している第2粉末の微粒子が、
集合して大きな結晶や固まりをつくることはなく、分離
したり沈殿したりすることもなかった。
で25%あるため、部分溶融状態で上記圧粉体の粘性が
十分高く、昇温前のペレット状の形状はそのまま維持さ
れる。また、同じ理由で、分解溶融時の液相中で第2粉
末の微粒子は、沈澱等を起こさず、均一に分散浮遊して
いる。また、本発明のようにあらかじめ合成したNd4
Ba2 Cu2 O10がある場合には、他のRE2 BaCu
O5 とは異なって、白金等の添加物なしでも部分溶融過
程で粒成長しないことを発見した。したがって、部分溶
融時に融液中で分散浮遊している第2粉末の微粒子が、
集合して大きな結晶や固まりをつくることはなく、分離
したり沈殿したりすることもなかった。
【0030】第1冷却過程13では、第1粉末成分(N
dBa2 Cu3 Ox )が結晶化を始める直前の温度(1
000℃)まで、分解溶融した上記圧粉体を4分間で急
冷する。徐冷過程14では、前述のように1000℃ま
で急冷された上記圧粉体を、毎時1℃の温度降下率で9
70℃まで徐冷し、第1粉末成分(NdBa2 Cu3 O
x )の大きな結晶粒を成長せしめた。
dBa2 Cu3 Ox )が結晶化を始める直前の温度(1
000℃)まで、分解溶融した上記圧粉体を4分間で急
冷する。徐冷過程14では、前述のように1000℃ま
で急冷された上記圧粉体を、毎時1℃の温度降下率で9
70℃まで徐冷し、第1粉末成分(NdBa2 Cu3 O
x )の大きな結晶粒を成長せしめた。
【0031】その結果、分解溶融されていた上記圧粉体
は、図2および図3に示すように、上記種結晶から成長
したものも含めて、代表寸法5〜15mm程度の粗大な
結晶粒数個からなるバルク体(溶融バルク成形体)に変
化した。ただし、図2の同バルク体の顕微鏡写真と、そ
の模様を大まかにスケッチした図3とは、本熱処理工程
を終了後の状態を示すものである。
は、図2および図3に示すように、上記種結晶から成長
したものも含めて、代表寸法5〜15mm程度の粗大な
結晶粒数個からなるバルク体(溶融バルク成形体)に変
化した。ただし、図2の同バルク体の顕微鏡写真と、そ
の模様を大まかにスケッチした図3とは、本熱処理工程
を終了後の状態を示すものである。
【0032】第2冷却過程15では、上記バルク体を9
70℃から室温まで10時間かけて冷却し、炉から取り
出して本熱処理工程を終了した。 (4)アニーリング工程 本工程では、前述の熱処理工程でえられた上記バルク体
を、再度別の炉に入れ、酸素気流中で昇温して酸素富化
を行った。
70℃から室温まで10時間かけて冷却し、炉から取り
出して本熱処理工程を終了した。 (4)アニーリング工程 本工程では、前述の熱処理工程でえられた上記バルク体
を、再度別の炉に入れ、酸素気流中で昇温して酸素富化
を行った。
【0033】その際の温度管理は、図4に示すように、
室温から600℃まで2時間かけて昇温する昇温過程2
1と、600℃を2時間保つ高温過程22と、長時間か
けて室温にまで徐々に冷却する冷却過程とを、順に行う
ものである。ここで、同冷却過程は、順に、500℃ま
で6時間かけて冷却する第1冷却過程23と、400℃
まで12時間かけて冷却する第2冷却過程24と、30
0℃まで6時間かけて冷却する第3冷却過程25と、室
温まで冷却する炉冷過程26とからなる。
室温から600℃まで2時間かけて昇温する昇温過程2
1と、600℃を2時間保つ高温過程22と、長時間か
けて室温にまで徐々に冷却する冷却過程とを、順に行う
ものである。ここで、同冷却過程は、順に、500℃ま
で6時間かけて冷却する第1冷却過程23と、400℃
まで12時間かけて冷却する第2冷却過程24と、30
0℃まで6時間かけて冷却する第3冷却過程25と、室
温まで冷却する炉冷過程26とからなる。
【0034】(実施例1のまとめ)こうして、本発明の
製造方法によって製造されたバルク体の試料は、本発明
のネオジム系酸化物の超電導成形体であり、後述のよう
に優れた超電導性能を発揮する。 〔実施例2:ネオジム系酸化物超電導成形体〕 (組織について)前述の製造方法により製造されたネオ
ジム系酸化物の上記試料は、図5に偏光顕微鏡写真を示
すように、Nd123系酸化物の母相(マトリクス)の
中に、Nd422系酸化物の微粒子が均一に分散した組
織を有する。
製造方法によって製造されたバルク体の試料は、本発明
のネオジム系酸化物の超電導成形体であり、後述のよう
に優れた超電導性能を発揮する。 〔実施例2:ネオジム系酸化物超電導成形体〕 (組織について)前述の製造方法により製造されたネオ
ジム系酸化物の上記試料は、図5に偏光顕微鏡写真を示
すように、Nd123系酸化物の母相(マトリクス)の
中に、Nd422系酸化物の微粒子が均一に分散した組
織を有する。
【0035】ここで、上記Nd123系酸化物は、Nd
Ba2 Cu3 Ox であり、上記Nd422系酸化物は、
Nd4 Ba2 Cu2 O10であって、両者のモル比は3:
1である。また、上記母相は、粒径5〜15mm程度の
粗大な結晶粒であり、その中に均一に分散した上記微粒
子の粒径は、0.5〜10μm程度である。 (超電導特性について)上記試料中の大きく成長した結
晶粒の一つから、その一部を切り出して試験片を作製
し、その特性をSQUID(超電導量子干渉計)磁力計
によって評価した。
Ba2 Cu3 Ox であり、上記Nd422系酸化物は、
Nd4 Ba2 Cu2 O10であって、両者のモル比は3:
1である。また、上記母相は、粒径5〜15mm程度の
粗大な結晶粒であり、その中に均一に分散した上記微粒
子の粒径は、0.5〜10μm程度である。 (超電導特性について)上記試料中の大きく成長した結
晶粒の一つから、その一部を切り出して試験片を作製
し、その特性をSQUID(超電導量子干渉計)磁力計
によって評価した。
【0036】その一例として、同試験片のc軸に平行に
磁場を印加した場合の測定結果を図6に示す。この図で
縦軸は単位重さ当たりの磁化である。Jcはこの磁化曲
線の履歴の幅△M(例えば外部磁場1Tの時は61の長
さ)に比例する。本実施例の試料は、4T以上でも△M
>0であることから4T以上の高磁場下でもJcを持
ち、従来技術のネオジウム系酸化物超電導成形体と同
様、高磁場領域で優れた特性を示している。
磁場を印加した場合の測定結果を図6に示す。この図で
縦軸は単位重さ当たりの磁化である。Jcはこの磁化曲
線の履歴の幅△M(例えば外部磁場1Tの時は61の長
さ)に比例する。本実施例の試料は、4T以上でも△M
>0であることから4T以上の高磁場下でもJcを持
ち、従来技術のネオジウム系酸化物超電導成形体と同
様、高磁場領域で優れた特性を示している。
【0037】また、本発明による同試験片の磁化曲線
を、磁化がピークをとる1Tの磁化の値で規格化して従
来技術のネオジウム系酸化物超電導体と比較したのが図
7である。従来のネオジウム系酸化物超電導成形体で
は、弱磁場領域では磁化がピークの3分の1程度まで下
がっていたが、本発明のネオジウム系酸化物超電導成形
体では弱磁場領域でも磁化の値はそのピーク値の6割以
上を保っている。このように、1T以下の低磁場領域、
特に0.5T以下では顕著に特性が向上しているのは明
らかである。
を、磁化がピークをとる1Tの磁化の値で規格化して従
来技術のネオジウム系酸化物超電導体と比較したのが図
7である。従来のネオジウム系酸化物超電導成形体で
は、弱磁場領域では磁化がピークの3分の1程度まで下
がっていたが、本発明のネオジウム系酸化物超電導成形
体では弱磁場領域でも磁化の値はそのピーク値の6割以
上を保っている。このように、1T以下の低磁場領域、
特に0.5T以下では顕著に特性が向上しているのは明
らかである。
【0038】このように、本発明のネオジム系酸化物超
電導成形体によれば、従来のそれに劣らぬ高いJcを高
磁場領域で保ちながら、従来は劣っていた低磁場領域で
のJcを、大幅に改善することが可能になる。 〔各種変形態様〕前述の本発明のネオジム系酸化物超電
導成形体およびその製造方法の実施例については、以下
のような変形態様が存在しえる。
電導成形体によれば、従来のそれに劣らぬ高いJcを高
磁場領域で保ちながら、従来は劣っていた低磁場領域で
のJcを、大幅に改善することが可能になる。 〔各種変形態様〕前述の本発明のネオジム系酸化物超電
導成形体およびその製造方法の実施例については、以下
のような変形態様が存在しえる。
【0039】(熱処理工程およびアニーリング工程の一
貫化)多くの設備では、熱処理工程とアニーリング工程
とを、用途の異なる別の炉で別個に行うことが多く、前
述の実施例1でもそうしている。この方法では、いった
ん熱処理工程用の炉が完全に冷えてから、次のアニーリ
ング工程用の炉に試料の中間生成物を移し、しかるのち
に再び昇温するという手順を踏んでいる。それゆえ、熱
処理工程の冷却とアニーリング工程の昇温に要する時間
と、試料の移送および再設置工数とが必要であった。
貫化)多くの設備では、熱処理工程とアニーリング工程
とを、用途の異なる別の炉で別個に行うことが多く、前
述の実施例1でもそうしている。この方法では、いった
ん熱処理工程用の炉が完全に冷えてから、次のアニーリ
ング工程用の炉に試料の中間生成物を移し、しかるのち
に再び昇温するという手順を踏んでいる。それゆえ、熱
処理工程の冷却とアニーリング工程の昇温に要する時間
と、試料の移送および再設置工数とが必要であった。
【0040】そこで、本変形態様では、同一の炉に不活
性ガスと酸素とを選択して供給できる設備を用意して、
熱処理工程を行う。すると、熱処理工程の第2冷却過程
15(図1参照)で室温まで冷却する必要が無くなり、
冷却を600°で止めて、供給されるガスを不活性ガス
から酸素に切り換えれば、そのままアニーリング工程の
高温過程22(図4参照)に移行することができる。
性ガスと酸素とを選択して供給できる設備を用意して、
熱処理工程を行う。すると、熱処理工程の第2冷却過程
15(図1参照)で室温まで冷却する必要が無くなり、
冷却を600°で止めて、供給されるガスを不活性ガス
から酸素に切り換えれば、そのままアニーリング工程の
高温過程22(図4参照)に移行することができる。
【0041】その結果、熱処理工程の第2冷却過程15
の後半(数時間)と、アニーリング工程の昇温過程21
の全部(5時間)とが節約され、より速やかに熱処理工
程を施すことが可能になる。また、炉の間の移送作業が
省略されるので、人権費の節約になるうえ、同様に炉を
二つ用意する必要が無くなるので、炉の設備費、運転
費、占有空間を節約することができる。
の後半(数時間)と、アニーリング工程の昇温過程21
の全部(5時間)とが節約され、より速やかに熱処理工
程を施すことが可能になる。また、炉の間の移送作業が
省略されるので、人権費の節約になるうえ、同様に炉を
二つ用意する必要が無くなるので、炉の設備費、運転
費、占有空間を節約することができる。
【0042】したがって、本変形態様によれば、本発明
のネオジム系酸化物超電導成形体の製造が、より短時間
で、より安価に行われ得るという効果がある。
のネオジム系酸化物超電導成形体の製造が、より短時間
で、より安価に行われ得るという効果がある。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のネオジム
系酸化物超電導成形体およびその製造方法によれば、以
下の三点の効果をあげることができる。第1に、あらか
じめ微細なNd422相を含んだ出発試料を用いたこと
により、Nd123の結晶粒中にNd422相が微細に
分散した組織が得られるので、従来のネオジム系酸化物
超電導成形体に比べ、低磁場領域での超電導特性が大幅
向上したネオジム系酸化物超電導成形体を提供すること
ができるという効果がある。
系酸化物超電導成形体およびその製造方法によれば、以
下の三点の効果をあげることができる。第1に、あらか
じめ微細なNd422相を含んだ出発試料を用いたこと
により、Nd123の結晶粒中にNd422相が微細に
分散した組織が得られるので、従来のネオジム系酸化物
超電導成形体に比べ、低磁場領域での超電導特性が大幅
向上したネオジム系酸化物超電導成形体を提供すること
ができるという効果がある。
【0044】第2に、熱処理工程で第1粉末が部分溶融
した際に、出発試料中に含んでいた第2粉末が固相のま
ま残っているので、生成した液相の粘性が高く、試料の
保形性が向上して希望の形状の超電導成形体を製造でき
るという効果がある。第3に、Y系等と異なり、Pt等
の貴金属を添加せずに、高特性の超電導成形体を製造で
きるので、より安価に試料ないし製品を提供することが
できるようになるという効果がある。
した際に、出発試料中に含んでいた第2粉末が固相のま
ま残っているので、生成した液相の粘性が高く、試料の
保形性が向上して希望の形状の超電導成形体を製造でき
るという効果がある。第3に、Y系等と異なり、Pt等
の貴金属を添加せずに、高特性の超電導成形体を製造で
きるので、より安価に試料ないし製品を提供することが
できるようになるという効果がある。
【0045】したがって、本発明によれば、より性能の
高い酸化物超電導成形体を、希望の寸法形状で、より安
価に提供することが可能になる。
高い酸化物超電導成形体を、希望の寸法形状で、より安
価に提供することが可能になる。
【図1】 本発明の熱処理工程での温度管理を示すタイ
ム・チャート
ム・チャート
【図2】 本発明の超電導成形体の結晶構造を示す実体
顕微鏡写真
顕微鏡写真
【図3】 図2のラフ・スケッチ
【図4】 アニーリング工程での温度管理を示すタイム
・チャート
・チャート
【図5】 本発明の超電導成形体の微細組織を示す偏光
顕微鏡写真
顕微鏡写真
【図6】 本発明の超電導体のSQUID測定結果を示
すグラフ
すグラフ
【図7】 本発明と従来技術とのNd系超電導体の性能
を比較するグラフ
を比較するグラフ
11:昇温過程 12:部分溶融過程 13:第1冷却過程 14:徐冷過程 15:第2
冷却過程 21:昇温過程 22:高温過程 23:第1冷却
過程 34:第2冷却過程 25:第3冷却過程 26:
炉冷過程 61:△M
冷却過程 21:昇温過程 22:高温過程 23:第1冷却
過程 34:第2冷却過程 25:第3冷却過程 26:
炉冷過程 61:△M
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 裕 愛知県名古屋市千種区不老町無番地 名古 屋大学工学部内 (72)発明者 水谷 宇一郎 愛知県名古屋市千種区不老町無番地 名古 屋大学工学部内 (72)発明者 伊藤 佳孝 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 吉川 雅章 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 岡 徹雄 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内
Claims (15)
- 【請求項1】 ネオジム(Nd)、バリウム(Ba)お
よび銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる超電導
成形体であって、 各該金属元素の組成比率が略1:2:3であるNd12
3系酸化物(化学式NdBa2 Cu3 OX で表される物
質の略称)の結晶粒中に、各該金属元素の組成比率が略
4:2:2であるNd422系酸化物(化学式Nd4 B
a2 Cu2 O10で表される物質の略称)の平均粒径50
μm以下の微粒子が、均一に分散している組織を有する
ことを特徴とするネオジム系酸化物超電導成形体。 - 【請求項2】 前記Nd123系酸化物と前記Nd42
2系酸化物とのモル比は、20:1から2:3までの範
囲である、請求項1記載のネオジム系酸化物超電導成形
体。 - 【請求項3】 前記結晶粒に粒径5mm以上のものを一
つ以上含み、前記微粒子の平均粒径は10μm以下であ
る、請求項1記載のネオジム系酸化物超電導成形体。 - 【請求項4】 前記結晶粒の結晶軸方位が配向している
ことを特徴とする、請求項2記載の超電導成形体。 - 【請求項5】 前記結晶粒が、温度77K、外部磁場1
Tの条件下で、10000A/cm2 をこえる臨界電流
密度(Jc)を持つことを特徴とする、請求項1記載の
超電導成形体。 - 【請求項6】 前記成形体の表面において1Tをこえる
磁場を捕捉できることを特徴とする、請求項3記載の超
電導成形体。 - 【請求項7】 ネオジウム(Nd)、バリウム(Ba)
および銅(Cu)の金属元素を含む酸化物からなる超電
導成形体を製造する方法であって、 各該金属元素の組成比率が略1:2:3であるNd12
3系酸化物の第1粉末と、各該金属元素の組成物比率が
略4:2:2であるNd422系酸化物の第2粉末の混
合粉末を生成する粉末合成工程と該成形体を、酸素分圧
が1%以下の雰囲気下で、該第1粉末の少なくとも一部
は溶融し、該第2粉末は溶融しない温度範囲に昇温して
部分溶融したのち、該第1粉末の凝固点付近の温度帯域
で徐冷することにより、該第2粉末の微粒子が該第1粉
末成分の結晶中に分散した組織をもつ溶融バルク体を生
成する熱処理工程と、 を有することを特徴とする、ネオジム系酸化物超電導成
形体の製造方法。 - 【請求項8】 前記粉末合成工程において、前記第1粉
末および第2粉末とをあらかじめ合成し、これらを混合
することにより前記混合粉末を得ることを特徴とする、
請求項7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の製造方
法。 - 【請求項9】 前記第1粉末の平均粒径および前記第2
粉末の平均粒径は、それぞれ10μm以下である、請求
項7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の製造方法。 - 【請求項10】 前記粉末合成工程において、前記第1
粉末と前記第2粉末との比率は、モル比で20:1から
2:3までの範囲に収まる、請求項7記載のネオジム系
酸化物超電導成形体の製造方法。 - 【請求項11】 前記粉末合成工程の後に、前記混合粉
末を所定寸法形状に加圧成型する成型工程を有する、請
求項7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の製造方
法。 - 【請求項12】 前記熱処理工程の前ないしはその中間
段階で、前記結晶の核になる造核粒子または種結晶が、
前記混合粉末の表面ないしは内部に挿置される、請求項
7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の製造方法。 - 【請求項13】 前記熱処理工程において、前記昇温時
の温度は前記第1粉末成分の分解溶融温度と前記第2粉
末の分解溶融温度との間に所定時間保たれ、前記徐冷は
該第2粉末成分の結晶化が始まる温度より若干高い温度
から開始し、該徐冷時の温度降下率は毎時20℃以内で
ある、請求項7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の
製造方法。 - 【請求項14】 前記熱処理工程の後、前記バルク体を
酸素気流中または酸素富化雰囲気中で昇温し、酸素富化
するアニーリング行程を施すことを特徴とする、請求項
7記載のネオジム系酸化物超電導成形体の製造方法。 - 【請求項15】 前記アニーリング行程において、前記
バルク体の最高温度は200〜600℃の範囲に1時間
以上保たれる、請求項14記載のネオジム系酸化物超電
導成形体の製造方法。
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| JP7128667A JPH08325013A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ネオジム系酸化物超電導成形体およびその製造方法 |
| US09/151,807 US5981442A (en) | 1995-05-26 | 1998-09-14 | Neodymium-barium-copper-oxide bulk superconductor and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP7128667A JPH08325013A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ネオジム系酸化物超電導成形体およびその製造方法 |
Publications (1)
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|---|---|
| JPH08325013A true JPH08325013A (ja) | 1996-12-10 |
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ID=14990472
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP7128667A Pending JPH08325013A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ネオジム系酸化物超電導成形体およびその製造方法 |
Country Status (2)
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|---|---|
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| JP (1) | JPH08325013A (ja) |
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| JP2002338243A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Dowa Mining Co Ltd | 酸化物超電導の製造方法 |
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1995
- 1995-05-26 JP JP7128667A patent/JPH08325013A/ja active Pending
-
1998
- 1998-09-14 US US09/151,807 patent/US5981442A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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| US5981442A (en) | 1999-11-09 |
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