JPH08325751A - 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト浴 - Google Patents
耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト浴Info
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- JPH08325751A JPH08325751A JP9933996A JP9933996A JPH08325751A JP H08325751 A JPH08325751 A JP H08325751A JP 9933996 A JP9933996 A JP 9933996A JP 9933996 A JP9933996 A JP 9933996A JP H08325751 A JPH08325751 A JP H08325751A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに
連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼
板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト
浴を提案する。 【解決手段】 少なくとも片面に亜鉛めっきを施した亜
鉛または亜鉛系めっき鋼板を陰極として、6価のクロ
ム、イオン、3価クロムイオン、2価のNiイオン、シ
リカゾル、リン酸イオン、硫酸イオンを含有し、かつ浴
中の3価のクロムイオン濃度/全クロム濃度<0.1、
浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70である
電解クロメ−ト浴中で、pH2.5〜3.8ならびに浴
温30〜70℃に保って、クロメ−ト電解処理して、亜
鉛または亜鉛系めっき層上に電解クロメ−ト皮膜を形成
する。
連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼
板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト
浴を提案する。 【解決手段】 少なくとも片面に亜鉛めっきを施した亜
鉛または亜鉛系めっき鋼板を陰極として、6価のクロ
ム、イオン、3価クロムイオン、2価のNiイオン、シ
リカゾル、リン酸イオン、硫酸イオンを含有し、かつ浴
中の3価のクロムイオン濃度/全クロム濃度<0.1、
浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70である
電解クロメ−ト浴中で、pH2.5〜3.8ならびに浴
温30〜70℃に保って、クロメ−ト電解処理して、亜
鉛または亜鉛系めっき層上に電解クロメ−ト皮膜を形成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性、耐指紋性、耐
クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−
ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用
される電解クロメ−ト浴に係り、詳しくは、主として家
電用に使用される電解型クロメ−ト処理電気亜鉛めっき
鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−
ト浴に関するものである。
クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−
ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用
される電解クロメ−ト浴に係り、詳しくは、主として家
電用に使用される電解型クロメ−ト処理電気亜鉛めっき
鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−
ト浴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロメ−ト処理した電気亜鉛めっき鋼板
はその優れた耐食性および加工時に潤滑性を付与せしめ
うるため、家電用シャ−シやモ−タ−カバ−等に広く用
いられている。
はその優れた耐食性および加工時に潤滑性を付与せしめ
うるため、家電用シャ−シやモ−タ−カバ−等に広く用
いられている。
【0003】電気亜鉛めっき鋼板上へのクロメ−ト処理
方法としては大別して、以下の3通りの方式がある。 a)塗布型クロメ−ト処理、 b)反応型クロメ−ト処理、 c)電解型クロメ−ト処理、
方法としては大別して、以下の3通りの方式がある。 a)塗布型クロメ−ト処理、 b)反応型クロメ−ト処理、 c)電解型クロメ−ト処理、
【0004】第1のa)塗布型クロメ−ト処理は電気亜
鉛めっき鋼板上へエア−ナイフもしくはロ−ルコ−タ等
によってクロメ−ト溶液を塗布し、しかる後に、水洗す
ることなくオ−ブン等で焼き付け乾燥し、クロメ−ト皮
膜を形成するものである。
鉛めっき鋼板上へエア−ナイフもしくはロ−ルコ−タ等
によってクロメ−ト溶液を塗布し、しかる後に、水洗す
ることなくオ−ブン等で焼き付け乾燥し、クロメ−ト皮
膜を形成するものである。
【0005】この方法によると、クロメ−ト処理液と亜
鉛めっき層の反応量が少ないため、溶出亜鉛等による処
理液の劣化が少なく、液管理が行ないやすいという利点
がある。
鉛めっき層の反応量が少ないため、溶出亜鉛等による処
理液の劣化が少なく、液管理が行ないやすいという利点
がある。
【0006】また、塗布液中に添加した成分がそのまま
めっき鋼板上で乾燥し、皮膜形成するため、クロメ−ト
皮膜を構成する成分選択の自由度が大きい。たとえば、
日本鉄鋼協会発行「鉄と鋼」、第77年(1991)第
3号、p.406〜p.413(以下、先行技術1とい
う。)には、CrO3、SiO2、H3PO4から構成され
る塗工液の成分比を変えて電気亜鉛めっき鋼板に塗布し
てから焼き付けた鋼板について検討し、所定成分の塗工
液を用いることによって良好な耐食性、外観および耐指
紋性が得られることが開示されている。
めっき鋼板上で乾燥し、皮膜形成するため、クロメ−ト
皮膜を構成する成分選択の自由度が大きい。たとえば、
日本鉄鋼協会発行「鉄と鋼」、第77年(1991)第
3号、p.406〜p.413(以下、先行技術1とい
う。)には、CrO3、SiO2、H3PO4から構成され
る塗工液の成分比を変えて電気亜鉛めっき鋼板に塗布し
てから焼き付けた鋼板について検討し、所定成分の塗工
液を用いることによって良好な耐食性、外観および耐指
紋性が得られることが開示されている。
【0007】しかしながら、このような塗布型クロメ−
ト処理において、健全なクロメ−ト皮膜を形成するため
には、100℃以上の温度での焼き付け工程が必須にな
るため、オ−ブンが必要になり、このための設備に要す
るコスト高を招来し、経済的でない。
ト処理において、健全なクロメ−ト皮膜を形成するため
には、100℃以上の温度での焼き付け工程が必須にな
るため、オ−ブンが必要になり、このための設備に要す
るコスト高を招来し、経済的でない。
【0008】第2のb)反応型クロメ−ト処理は、亜鉛
めっき鋼板を6価のCrイオンを含有した反応型クロメ
−ト溶液に浸漬もしくはスプレ−処理によっ接液させ、
金属亜鉛めっき層を溶解し、同時に還元生成された3価
のCrイオンと6価のCrイオンからなるクロミックク
ロメ−トをゲル状に析出させ、このようにして、亜鉛め
っき上にクロメ−ト皮膜を形成せしめるものである。
めっき鋼板を6価のCrイオンを含有した反応型クロメ
−ト溶液に浸漬もしくはスプレ−処理によっ接液させ、
金属亜鉛めっき層を溶解し、同時に還元生成された3価
のCrイオンと6価のCrイオンからなるクロミックク
ロメ−トをゲル状に析出させ、このようにして、亜鉛め
っき上にクロメ−ト皮膜を形成せしめるものである。
【0009】反応型クロメ−ト処理は塗布型クロメ−ト
処理と異なり、クロメ−ト処理後の高温乾燥が不要のた
め、製造コストの低減が達成され、目的、用途によって
さまざまなCr付着量の反応型クロメ−ト処理電気亜鉛
めっき鋼板が製造されている。
処理と異なり、クロメ−ト処理後の高温乾燥が不要のた
め、製造コストの低減が達成され、目的、用途によって
さまざまなCr付着量の反応型クロメ−ト処理電気亜鉛
めっき鋼板が製造されている。
【0010】しかしながら、皮膜形成に亜鉛めっき層の
溶接を伴うため、処理液中へのZnイオンの蓄積を余儀
なくされ、液管理が問題であるとともに、処理液の変化
による品質のバラツキが問題であった。
溶接を伴うため、処理液中へのZnイオンの蓄積を余儀
なくされ、液管理が問題であるとともに、処理液の変化
による品質のバラツキが問題であった。
【0011】さらに、化学反応によってクロメ−ト皮膜
を形成するため、付着量の制御が困難であるという問題
を内抱している。
を形成するため、付着量の制御が困難であるという問題
を内抱している。
【0012】第3のc)電解型クロメ−ト処理は6価の
Crイオンを含有したクロメ−ト処理液中で、Zn系め
っき鋼板を陰極として電解処理することにより、クロメ
−ト皮膜を形成するものである。
Crイオンを含有したクロメ−ト処理液中で、Zn系め
っき鋼板を陰極として電解処理することにより、クロメ
−ト皮膜を形成するものである。
【0013】この方法によると、処理液中への亜鉛の溶
出が低減され、液管理が容易になるとともに、投入電気
量により付着量制御が可能になるという利点がある。
出が低減され、液管理が容易になるとともに、投入電気
量により付着量制御が可能になるという利点がある。
【0014】しかし、耐食性、耐指紋性等の機能性を有
さないため、用途としては塗装下地用を中心としたいわ
ゆる一般クロメ−ト用途に留まっている。
さないため、用途としては塗装下地用を中心としたいわ
ゆる一般クロメ−ト用途に留まっている。
【0015】このような問題を改善するため、浴中にシ
リカを添加して電解クロメ−ト処理に高機能性を付与す
る方法が、特開平1−255690号公報(以下、先行
技術2という。)、特開平2−88799号公報(以
下、先行技術3という。)、および特開平2−2709
94号公報(以下、先行技術4という。)に開示されて
いる。
リカを添加して電解クロメ−ト処理に高機能性を付与す
る方法が、特開平1−255690号公報(以下、先行
技術2という。)、特開平2−88799号公報(以
下、先行技術3という。)、および特開平2−2709
94号公報(以下、先行技術4という。)に開示されて
いる。
【0016】先行技術2および先行技術3は、亜鉛また
は亜鉛系合金めっき鋼板をCr6+、Ni2+、シリカ、
およびアニオンを特定量含む処理液中で陰極電解処理を
することにより、耐食性、塗装性および耐指紋性に優れ
るめっき鋼板の製造ができることを開示している。
は亜鉛系合金めっき鋼板をCr6+、Ni2+、シリカ、
およびアニオンを特定量含む処理液中で陰極電解処理を
することにより、耐食性、塗装性および耐指紋性に優れ
るめっき鋼板の製造ができることを開示している。
【0017】この方法によると、従来の電解クロメ−ト
処理亜鉛めっき鋼板と比較して耐食性は改善されるもの
の、クロメ−ト皮膜が6価のクロム酸化合物が主体にな
るため、外観が著しい黄色味を呈するとともに、水洗、
脱脂時に皮膜中のクロム酸化合物溶出するという、耐ク
ロム溶出性が劣る問題がある。
処理亜鉛めっき鋼板と比較して耐食性は改善されるもの
の、クロメ−ト皮膜が6価のクロム酸化合物が主体にな
るため、外観が著しい黄色味を呈するとともに、水洗、
脱脂時に皮膜中のクロム酸化合物溶出するという、耐ク
ロム溶出性が劣る問題がある。
【0018】また、従来の電解クロメ−ト処理鋼板と比
較して、耐指紋性は若干改善されているが、必ずしも、
十分とはいえない。
較して、耐指紋性は若干改善されているが、必ずしも、
十分とはいえない。
【0019】先行技術4には、Cr6+、Cr3+、コロ
イダルシリカ、Zn、およびNiまたはCoを特定量含
む処理液中で亜鉛めっき鋼板を陰極電解処理することに
よって、耐食性、耐指紋性および塗装性に優れる鋼板が
製造できることが開示されている。
イダルシリカ、Zn、およびNiまたはCoを特定量含
む処理液中で亜鉛めっき鋼板を陰極電解処理することに
よって、耐食性、耐指紋性および塗装性に優れる鋼板が
製造できることが開示されている。
【0020】しかしながら、この方法において製造され
る電解クロメ−ト処理亜鉛めっき鋼板は耐クロム溶出性
は良好なものの、皮膜中に共析するシリカ量が僅少であ
り、耐食性が必ずしも十分でない。
る電解クロメ−ト処理亜鉛めっき鋼板は耐クロム溶出性
は良好なものの、皮膜中に共析するシリカ量が僅少であ
り、耐食性が必ずしも十分でない。
【0021】さらに、浴中に単にCr3+を添加するた
めに、浴中に水酸化クロム(3価)が生成されやすくな
り、浴の安定性を欠く。
めに、浴中に水酸化クロム(3価)が生成されやすくな
り、浴の安定性を欠く。
【0022】本発明者らが検討したところによると、先
行技術2、先行技術3、および先行技術4の方法による
と、先行技術1に開示されるような皮膜中のリン酸化合
物が形成がなされないため、耐指紋性が劣ることを見出
した。
行技術2、先行技術3、および先行技術4の方法による
と、先行技術1に開示されるような皮膜中のリン酸化合
物が形成がなされないため、耐指紋性が劣ることを見出
した。
【0023】また、浴中にリン酸イオンを添加して電解
クロメ−ト処理に高機能性を付与する方法が、特開昭5
9−67394号公報(以下、先行技術5という。)お
よび特開昭62−278297号公報(以下、先行技術
6という。)に開示されている。
クロメ−ト処理に高機能性を付与する方法が、特開昭5
9−67394号公報(以下、先行技術5という。)お
よび特開昭62−278297号公報(以下、先行技術
6という。)に開示されている。
【0024】先行技術5には、CrO3、PO4、Zn2
+、SO4 2−、およびケイフッ化物を含有する浴で金属
材にカソ−ド電解処理を行なう方法が開示されている。
+、SO4 2−、およびケイフッ化物を含有する浴で金属
材にカソ−ド電解処理を行なう方法が開示されている。
【0025】この方法では、皮膜中にシリカが含まれな
いため、耐食性が十分でないし、耐指紋性も示さない。
いため、耐食性が十分でないし、耐指紋性も示さない。
【0026】先行技術6には、Cr6+イオン、PO4 3
−またはフッ素化合物、シリカ、および金属イオンを含
有するクロメ−ト浴中でメッキ鋼板を陰極電解した後、
陽極電解する方法が開示されている。
−またはフッ素化合物、シリカ、および金属イオンを含
有するクロメ−ト浴中でメッキ鋼板を陰極電解した後、
陽極電解する方法が開示されている。
【0027】この方法によると、耐食性および塗装密着
性が良好な鋼板が得られるものの、耐指紋性は劣るとい
う問題があった。
性が良好な鋼板が得られるものの、耐指紋性は劣るとい
う問題があった。
【0028】また、陰極電解の後に陽極電解を行なうた
め、めっき中のZnが溶出し、浴中ま成分バランスを保
つのが困難であった。
め、めっき中のZnが溶出し、浴中ま成分バランスを保
つのが困難であった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決すべくなされたもので、電気亜鉛めっき処理を
施した後、所定成分の電解クロメ−ト処理浴で電解クロ
メ−ト処理を行なうことにより、めっき層表面にシリカ
およびリン酸を含有するクロメ−ト皮膜を形成すること
により、耐食性、耐指紋性および連続製造性の良好な電
解型クロメ−ト処理電気亜鉛めっき鋼板の製造方法を提
供するものである。
点を解決すべくなされたもので、電気亜鉛めっき処理を
施した後、所定成分の電解クロメ−ト処理浴で電解クロ
メ−ト処理を行なうことにより、めっき層表面にシリカ
およびリン酸を含有するクロメ−ト皮膜を形成すること
により、耐食性、耐指紋性および連続製造性の良好な電
解型クロメ−ト処理電気亜鉛めっき鋼板の製造方法を提
供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決することを目的とし、具体的には、少なくとも片面に
めっきが施された亜鉛又は亜鉛系めっき鋼板を陰極とし
て、次の組成の電解クロメ−ト浴中で、電解クロメ−ト
処理を施し、電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板を製
造する。電解クロメ−ト浴、 1)金属Cr換算で1〜50g/リットルの6価のクロ
ム酸、クロム酸化合物、重クロム酸、もしくは重クロム
酸化合物、 2)金属Cr換算で0.1〜2.0g/リットルの3価
クロムイオン、 3)金属Ni換算で0.1〜20g/リットルのNi2
+イオン、 4)固形分換算で50〜300g/リットルのシリカゾ
ル、 5)PO4 3−として0.05〜1.0g/リットルのリ
ン酸イオン 6)SO4 2−として1〜50g/リットルの硫酸イオン を含有し、かつ 7)浴中のCr3+濃度/ト−タルCr濃度<0.1 8)浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70 である。
決することを目的とし、具体的には、少なくとも片面に
めっきが施された亜鉛又は亜鉛系めっき鋼板を陰極とし
て、次の組成の電解クロメ−ト浴中で、電解クロメ−ト
処理を施し、電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板を製
造する。電解クロメ−ト浴、 1)金属Cr換算で1〜50g/リットルの6価のクロ
ム酸、クロム酸化合物、重クロム酸、もしくは重クロム
酸化合物、 2)金属Cr換算で0.1〜2.0g/リットルの3価
クロムイオン、 3)金属Ni換算で0.1〜20g/リットルのNi2
+イオン、 4)固形分換算で50〜300g/リットルのシリカゾ
ル、 5)PO4 3−として0.05〜1.0g/リットルのリ
ン酸イオン 6)SO4 2−として1〜50g/リットルの硫酸イオン を含有し、かつ 7)浴中のCr3+濃度/ト−タルCr濃度<0.1 8)浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70 である。
【0031】また、この電解クロメ−ト処理は、浴のp
H2.5〜3.8、浴温30〜70℃に保って、電流密
度1〜50A/dm2の範囲で亜鉛もしくは亜鉛系めっ
き鋼板を陰極電解することによって、めっき層上に電解
クロメ−ト皮膜を形成する。
H2.5〜3.8、浴温30〜70℃に保って、電流密
度1〜50A/dm2の範囲で亜鉛もしくは亜鉛系めっ
き鋼板を陰極電解することによって、めっき層上に電解
クロメ−ト皮膜を形成する。
【0032】
【作用】以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0033】本発明では、出発原料として、好ましく
は、板厚3.2mm以下の薄鋼板を用い、まず、所要の
材質を得るために、薄鋼板について、熱処理を経た後、
電気亜鉛めっきを施す。
は、板厚3.2mm以下の薄鋼板を用い、まず、所要の
材質を得るために、薄鋼板について、熱処理を経た後、
電気亜鉛めっきを施す。
【0034】電気系亜鉛めっきは一般的に工業生産に用
いられるめっき浴中で行なわれる。すなわち、このめっ
き浴は、Znイオンを含有し、電導性改善および光沢付
与を目的に必要に応じて添加される添加剤から構成され
る。Znイオンの対イオンとしては一般的に用いられる
硫酸イオンであっても、塩素イオンであってもよく、ま
た、両者を混合した浴を用いることもできる。
いられるめっき浴中で行なわれる。すなわち、このめっ
き浴は、Znイオンを含有し、電導性改善および光沢付
与を目的に必要に応じて添加される添加剤から構成され
る。Znイオンの対イオンとしては一般的に用いられる
硫酸イオンであっても、塩素イオンであってもよく、ま
た、両者を混合した浴を用いることもできる。
【0035】めっき槽としては、片面順次めっきである
カロ−セルめっき、両面同時めっきである水平セル、グ
ラビテル等の縦型セルのいずれを用いても差し支えな
い。これらのめっき槽において所定の付着量の亜鉛めっ
きが施される。
カロ−セルめっき、両面同時めっきである水平セル、グ
ラビテル等の縦型セルのいずれを用いても差し支えな
い。これらのめっき槽において所定の付着量の亜鉛めっ
きが施される。
【0036】また、亜鉛めっき鋼板としては、電気亜鉛
めっきのみならず、溶融亜鉛めっき鋼板、もしくは、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板であっても差し支えない。
めっきのみならず、溶融亜鉛めっき鋼板、もしくは、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板であっても差し支えない。
【0037】なお、これらめっき鋼板を用いた場合、加
熱処理によりめっき表層にZnまたはAlの酸化物が形
成され、クロメ−ト皮膜形成を阻害する場合があるの
で、これらをクロメ−ト処理に先だって、たとえばアル
カリ浸漬処理等によって除去するのが望ましい。
熱処理によりめっき表層にZnまたはAlの酸化物が形
成され、クロメ−ト皮膜形成を阻害する場合があるの
で、これらをクロメ−ト処理に先だって、たとえばアル
カリ浸漬処理等によって除去するのが望ましい。
【0038】次に、このようにして亜鉛または亜鉛系め
っきをした後、この亜鉛または亜鉛系めっき鋼板には、
引き続き、クロメ−ト処理として、電解型クロメ−ト処
理が施される。
っきをした後、この亜鉛または亜鉛系めっき鋼板には、
引き続き、クロメ−ト処理として、電解型クロメ−ト処
理が施される。
【0039】そこで、この電解クロメ−ト処理につい
て、従来例の電解クロメ−ト処理と対比して説明する
と、次の通りである。
て、従来例の電解クロメ−ト処理と対比して説明する
と、次の通りである。
【0040】一般に電解クロメ−ト処理は、クロムイオ
ンを含有した溶液中で、Znめっき鋼板を陰極として、
印加することによってなされる。この浴中で、陰極のZ
nめっき鋼板には陽極との間に電気回路が形成され、こ
のとき、陰極では水素発生反応、6価クロム酸の還元反
応、水酸化クロム生成反応、クロミッククロメ−ト生成
反応等の反応が生じ、これらの反応の複合作用によりク
ロメ−ト皮膜が形成される。
ンを含有した溶液中で、Znめっき鋼板を陰極として、
印加することによってなされる。この浴中で、陰極のZ
nめっき鋼板には陽極との間に電気回路が形成され、こ
のとき、陰極では水素発生反応、6価クロム酸の還元反
応、水酸化クロム生成反応、クロミッククロメ−ト生成
反応等の反応が生じ、これらの反応の複合作用によりク
ロメ−ト皮膜が形成される。
【0041】さらに、このクロメ−ト皮膜に機能性を付
与するために、通常、浴中にはシリカが添加される。
与するために、通常、浴中にはシリカが添加される。
【0042】更に詳しく説明すると、先行技術2および
先行技術3においては、浴中に6価クロム、シリカゾル
およびニッケルイオンを添加することによって良好な耐
食性を確保している。しかしながら、一方で、耐クロム
溶出性に劣り、また、著しく黄色味を帯びた外観を呈す
るという問題がある。
先行技術3においては、浴中に6価クロム、シリカゾル
およびニッケルイオンを添加することによって良好な耐
食性を確保している。しかしながら、一方で、耐クロム
溶出性に劣り、また、著しく黄色味を帯びた外観を呈す
るという問題がある。
【0043】このところについての本発明者らの検討に
よると、これらの原因は、クロメ−ト皮膜中に存在する
可溶性クロムが過剰であるためであることが判明した。
よると、これらの原因は、クロメ−ト皮膜中に存在する
可溶性クロムが過剰であるためであることが判明した。
【0044】すなわち、先行技術2および先行技術3に
おいては、電解浴中にはクロム種として6価クロムしか
存在することがなく、これにニッケルイオンが添加され
て電解浴として使用されている。このため、この組成の
電解浴を用いて陰極処理を行なうと、6価のクロム酸ニ
ッケルを主体とした皮膜が形成されて、色調が黄色味を
呈し、とくに、可溶性の6価クロム量が多いために、耐
クロム溶出性が劣る。
おいては、電解浴中にはクロム種として6価クロムしか
存在することがなく、これにニッケルイオンが添加され
て電解浴として使用されている。このため、この組成の
電解浴を用いて陰極処理を行なうと、6価のクロム酸ニ
ッケルを主体とした皮膜が形成されて、色調が黄色味を
呈し、とくに、可溶性の6価クロム量が多いために、耐
クロム溶出性が劣る。
【0045】本発明者らは、このようなニッケル−シリ
カ添加浴を用いた電解クロメ−ト処理材についてのこの
ような問題を解決するために鋭意検討を行なった。この
結果、電解浴中に3価クロムイオンを添加するのが有効
であることを見出した。
カ添加浴を用いた電解クロメ−ト処理材についてのこの
ような問題を解決するために鋭意検討を行なった。この
結果、電解浴中に3価クロムイオンを添加するのが有効
であることを見出した。
【0046】一方、このように、必ずしもクロム固定率
改善を意図したものではないが、先行技術4において
は、Cr6+、コロイダルシリカ、Zn、およびNiま
たはCoとともにCr3+を特定量含む電解浴中で、亜
鉛めっき鋼板を陰極電解処理をする方法が開示されてい
る。
改善を意図したものではないが、先行技術4において
は、Cr6+、コロイダルシリカ、Zn、およびNiま
たはCoとともにCr3+を特定量含む電解浴中で、亜
鉛めっき鋼板を陰極電解処理をする方法が開示されてい
る。
【0047】この方法において製造される電解クロメ−
ト処理亜鉛めっき鋼板は耐クロム溶出性は良好である。
ト処理亜鉛めっき鋼板は耐クロム溶出性は良好である。
【0048】しかしながら、このようにニッケル−シリ
カ添加浴に単に3価クロムイオンを添加するのみでは2
つの問題が生じる。その一つは皮膜中へのシリカの共析
量の減少であり、他はクロメ−ト処理液の安定性の低下
である。
カ添加浴に単に3価クロムイオンを添加するのみでは2
つの問題が生じる。その一つは皮膜中へのシリカの共析
量の減少であり、他はクロメ−ト処理液の安定性の低下
である。
【0049】しかし、本発明であると、浴中のCr3+
濃度を2.0g/リットル未満におさえて、必要なシリ
カ共析量を確保する。
濃度を2.0g/リットル未満におさえて、必要なシリ
カ共析量を確保する。
【0050】すなわち、本発明において、浴中のニッケ
ルイオンはシリカ共析のキャリア−として作用し、皮膜
中のシリカは6価のクロム酸ニッケルとともに共析す
る。しかし、浴中に3価クロムイオンが添加されると、
6価のクロム酸ニッケルの生成が抑制され、その結果、
シリカの共析も減少する。
ルイオンはシリカ共析のキャリア−として作用し、皮膜
中のシリカは6価のクロム酸ニッケルとともに共析す
る。しかし、浴中に3価クロムイオンが添加されると、
6価のクロム酸ニッケルの生成が抑制され、その結果、
シリカの共析も減少する。
【0051】また、3価クロムが存在することにより、
pH上昇につれて浴中に不溶性の3価の水酸化クロムが
生成されやすくなる。さらに、浴中にZnイオンが存在
すると、浴からの沈殿物生成量は著しく増大する。一般
に金属イオンはpHの増大にともなって水酸化物の沈殿
を生成するが、Znイオンはこの沈殿を生成するpH
(沈殿平行pH)がNiイオンと比較して低いため、浴
中にZnイオンが存在すると、より沈殿生成量が増大す
る。
pH上昇につれて浴中に不溶性の3価の水酸化クロムが
生成されやすくなる。さらに、浴中にZnイオンが存在
すると、浴からの沈殿物生成量は著しく増大する。一般
に金属イオンはpHの増大にともなって水酸化物の沈殿
を生成するが、Znイオンはこの沈殿を生成するpH
(沈殿平行pH)がNiイオンと比較して低いため、浴
中にZnイオンが存在すると、より沈殿生成量が増大す
る。
【0052】この点について、本発明においては、耐食
性のために必要なシリカ共析量を確保し、かつ浴の安定
を図るために、浴中のCr3+濃度を2.0g/リット
ル未満に限定し、更に、浴中のCr3+濃度/ト−タル
Cr濃度を0.1未満に、浴中のシリカ濃度/3価クロ
ムイオン濃度>70に限定する。
性のために必要なシリカ共析量を確保し、かつ浴の安定
を図るために、浴中のCr3+濃度を2.0g/リット
ル未満に限定し、更に、浴中のCr3+濃度/ト−タル
Cr濃度を0.1未満に、浴中のシリカ濃度/3価クロ
ムイオン濃度>70に限定する。
【0053】一方で、このように浴中のCr3+量を限
定すると、所要なクロム固定率が確保できなくなる。こ
の問題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結
果、浴中にリン酸イオンを添加することにより、皮膜中
に不溶性のリン酸クロムを生成し、所要の性能を損なう
ことなく、良好なクロム固定率を確保する。
定すると、所要なクロム固定率が確保できなくなる。こ
の問題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結
果、浴中にリン酸イオンを添加することにより、皮膜中
に不溶性のリン酸クロムを生成し、所要の性能を損なう
ことなく、良好なクロム固定率を確保する。
【0054】次に、本発明における電解浴組成の限定理
由ならびにその浴の電解条件について説明すると、次の
通りである。
由ならびにその浴の電解条件について説明すると、次の
通りである。
【0055】・6価クロム酸または6価のクロム酸化合
物、重クロム酸もしくは重クロム酸化合物:6価クロム
酸または6価のクロム酸化合物などとしては、市販の無
水クロム酸、重クロム酸ナトリウム・2水和物、重クロ
ム酸カリウムなどを単独または複合して用いることがで
きる。
物、重クロム酸もしくは重クロム酸化合物:6価クロム
酸または6価のクロム酸化合物などとしては、市販の無
水クロム酸、重クロム酸ナトリウム・2水和物、重クロ
ム酸カリウムなどを単独または複合して用いることがで
きる。
【0056】いずれのものであっても、金属Cr換算で
1〜50g/リットルの6価クロム酸もしくは6価のク
ロム酸化合物などを用いる。1g/リットル未満である
と、陰極反応が水素発生主体となり、性能上十分なクロ
メ−ト皮膜が得られない。50g/リットルを超える
と、金属クロムの析出を生じ、耐食性を損なう。
1〜50g/リットルの6価クロム酸もしくは6価のク
ロム酸化合物などを用いる。1g/リットル未満である
と、陰極反応が水素発生主体となり、性能上十分なクロ
メ−ト皮膜が得られない。50g/リットルを超える
と、金属クロムの析出を生じ、耐食性を損なう。
【0057】・3価クロムイオン:3価クロムとして
は、たとえば、市販の40%硫酸クロム(3価)溶液、
硫酸クロム(3価)溶液など、始めから3価のクロムイ
オンの形態をとるものを浴中に添加することもできる。
また、浴中に存在する6価のクロム酸イオンを還元剤に
より還元することもできる。還元剤としては特に水酸基
を有する有機還元剤が有効であり、たとえば、デンプ
ン、ブドウ糖、アルコ−ル類を用いることができる。
は、たとえば、市販の40%硫酸クロム(3価)溶液、
硫酸クロム(3価)溶液など、始めから3価のクロムイ
オンの形態をとるものを浴中に添加することもできる。
また、浴中に存在する6価のクロム酸イオンを還元剤に
より還元することもできる。還元剤としては特に水酸基
を有する有機還元剤が有効であり、たとえば、デンプ
ン、ブドウ糖、アルコ−ル類を用いることができる。
【0058】しかし、浴に添加した還元剤が未反応のま
まであると、陰極電解時に正常なクロメ−ト皮膜が得ら
れないという問題が生じる。また、第1アルコ−ルを使
用すると、還元の制御が困難になる。いずれにしても使
用に際しては、これらのところに注意することが肝要で
ある。
まであると、陰極電解時に正常なクロメ−ト皮膜が得ら
れないという問題が生じる。また、第1アルコ−ルを使
用すると、還元の制御が困難になる。いずれにしても使
用に際しては、これらのところに注意することが肝要で
ある。
【0059】浴中の3価クロムが0.1g/リットル未
満であると、形成されるクロメ−ト皮膜が6価クロム主
体となり、耐クロム溶出性が不良になる。
満であると、形成されるクロメ−ト皮膜が6価クロム主
体となり、耐クロム溶出性が不良になる。
【0060】浴中のCr3+濃度が2.0g/リットル
を超えると、耐食性のために必要なシリカ共析量を確保
できなくなるし、また浴の安定を図ることができない。
このところから、0.1〜2.0g/リットルの範囲が
望ましい。より好ましくは、0.2〜1.0g/リット
ルにするのが好適である。
を超えると、耐食性のために必要なシリカ共析量を確保
できなくなるし、また浴の安定を図ることができない。
このところから、0.1〜2.0g/リットルの範囲が
望ましい。より好ましくは、0.2〜1.0g/リット
ルにするのが好適である。
【0061】さらに、浴中のCr3+濃度/ト−タルC
r濃度の比率が0.1を超えると、同様に、シリカ共析
量を確保し、かつ浴の安定を図ることができなくなる。
r濃度の比率が0.1を超えると、同様に、シリカ共析
量を確保し、かつ浴の安定を図ることができなくなる。
【0062】・Ni2+:Ni2+イオンは、上述した理
由で、シリカゾルおよび6価クロムのキャリア−として
必須である。
由で、シリカゾルおよび6価クロムのキャリア−として
必須である。
【0063】具体的には、硫酸ニッケル・6水和物、炭
酸ニッケル・4水和物を使用することができる。硫酸ニ
ッケル。6水和物を用いたときは硫酸イオンが所要の範
囲を逸脱しないよう注意が必要である。金属Ni換算で
0.1g/リットル未満であると、その効果はみられな
い。一方、20g/リットルを超えた量であると、金属
ニッケルの析出がみられるようになり、健全な皮膜が得
られない。
酸ニッケル・4水和物を使用することができる。硫酸ニ
ッケル。6水和物を用いたときは硫酸イオンが所要の範
囲を逸脱しないよう注意が必要である。金属Ni換算で
0.1g/リットル未満であると、その効果はみられな
い。一方、20g/リットルを超えた量であると、金属
ニッケルの析出がみられるようになり、健全な皮膜が得
られない。
【0064】・シリカ:クロメ−ト皮膜中のシリカは耐
食性の向上および耐指紋性の付与のために必要である。
食性の向上および耐指紋性の付与のために必要である。
【0065】高耐食性はシリカ表面のシラノ−ル基が腐
食時にめっき層から溶出したZnイオンをトラップする
ことによりもたらされる。したがって、高耐食性はシリ
カのシラノ−ル基数が多くなるほど、すなわち、シリカ
量が増大するほど、また、シリカ粒径が細かくなるほど
向上する。
食時にめっき層から溶出したZnイオンをトラップする
ことによりもたらされる。したがって、高耐食性はシリ
カのシラノ−ル基数が多くなるほど、すなわち、シリカ
量が増大するほど、また、シリカ粒径が細かくなるほど
向上する。
【0066】本発明では、固形分換算で50〜300g
/リットルのシリカゾルとするのが好ましい。50g/
リットル未満であると、耐食性および耐指紋性に必要な
シリカ共析が得られないし、300g/リットルを超え
るシリカの添加は液の増粘・ゲル化をもたらす。より望
ましくは、100g/リットル〜200g/リットルの
範囲である。
/リットルのシリカゾルとするのが好ましい。50g/
リットル未満であると、耐食性および耐指紋性に必要な
シリカ共析が得られないし、300g/リットルを超え
るシリカの添加は液の増粘・ゲル化をもたらす。より望
ましくは、100g/リットル〜200g/リットルの
範囲である。
【0067】更に、本発明では、良好な耐食性が得られ
る限界のシリカゾルの平均粒子径として、上限値は10
0nmとするのが好ましい。平均粒子径が100nm超
であると、めっき層から溶出するZnイオンのトラップ
サイトが僅少になり、耐食性が劣る。より望ましくは、
平均粒子径が20nm以下で良好な耐食性が確保され
る。
る限界のシリカゾルの平均粒子径として、上限値は10
0nmとするのが好ましい。平均粒子径が100nm超
であると、めっき層から溶出するZnイオンのトラップ
サイトが僅少になり、耐食性が劣る。より望ましくは、
平均粒子径が20nm以下で良好な耐食性が確保され
る。
【0068】また、シリカゾルの平均粒子径が3nm未
満になると、シリカが凝集し、安定したクロメ−ト皮膜
が形成されなくなる。このため、3nm以上が好まし
く、より望ましくは7nm以上である。
満になると、シリカが凝集し、安定したクロメ−ト皮膜
が形成されなくなる。このため、3nm以上が好まし
く、より望ましくは7nm以上である。
【0069】シリカとしては水系のコロイダルシリカを
用いることができる。具体的には、たとえば、日産化学
工業(株)製ST−20、ST−30、ST−40など
を用いることができる。
用いることができる。具体的には、たとえば、日産化学
工業(株)製ST−20、ST−30、ST−40など
を用いることができる。
【0070】・シリカ濃度/3価クロムイオン濃度:本
発明においては、浴中のシリカ濃度g/リットル/3価
クロムイオン濃度g/リットルを、70超とする。
発明においては、浴中のシリカ濃度g/リットル/3価
クロムイオン濃度g/リットルを、70超とする。
【0071】上述したように、クロメ−ト浴中にCr3
+イオンが存在すると、皮膜中へのシリカの共析量が著
しく減少する。浴中のニッケルイオンはシリカ共析のキ
ャリア−として作用し、皮膜中のシリカは6価のクロム
酸ニッケルとともに共析する。これに対し、浴中に3価
クロムイオンが添加されると、6価のクロム酸ニッケル
の生成が抑制され、その結果シリカの共析量が減少す
る。
+イオンが存在すると、皮膜中へのシリカの共析量が著
しく減少する。浴中のニッケルイオンはシリカ共析のキ
ャリア−として作用し、皮膜中のシリカは6価のクロム
酸ニッケルとともに共析する。これに対し、浴中に3価
クロムイオンが添加されると、6価のクロム酸ニッケル
の生成が抑制され、その結果シリカの共析量が減少す
る。
【0072】浴中のシリカ濃度g/リットル/3価クロ
ムイオン濃度g/リットルが70以下であると、耐食性
および耐指紋性に必要なシリカの共析が得られないの
で、浴中のシリカ濃度g/リットル/3価クロムイオン
濃度g/リットルを70超とする。
ムイオン濃度g/リットルが70以下であると、耐食性
および耐指紋性に必要なシリカの共析が得られないの
で、浴中のシリカ濃度g/リットル/3価クロムイオン
濃度g/リットルを70超とする。
【0073】上限は特に規定するものではないが、この
比が200超えとなると、液の安定性が必ずしも得られ
ない場合があり、この面では、200以下とすることが
好ましい。しかしながら、200超えとなっても、ある
程度の液の安定性は確保できる限りは、上記比は200
超えとして高めることができる。
比が200超えとなると、液の安定性が必ずしも得られ
ない場合があり、この面では、200以下とすることが
好ましい。しかしながら、200超えとなっても、ある
程度の液の安定性は確保できる限りは、上記比は200
超えとして高めることができる。
【0074】・リン酸イオン:本発明では、PO4 3−と
して0.05〜1.0g/リットルのリン酸イオンを添
加する。
して0.05〜1.0g/リットルのリン酸イオンを添
加する。
【0075】上述したように、浴中のCr3+量を限定
すると、所要なクロム固定率が確保できなくなる。これ
を補うために、浴中にリン酸イオンを添加し、リン酸ク
ロムを形成させる。
すると、所要なクロム固定率が確保できなくなる。これ
を補うために、浴中にリン酸イオンを添加し、リン酸ク
ロムを形成させる。
【0076】また、リン酸イオンの添加により、クロム
固定率の改善のみならず、耐指紋性、浴の安定性もさら
に向上する効果も現れる。
固定率の改善のみならず、耐指紋性、浴の安定性もさら
に向上する効果も現れる。
【0077】具体的には、リン酸イオン源としては、リ
ン酸、第1リン酸ナトリウム・第2水和塩、第2リン酸
塩・12水和物、第3リン酸塩・12水和物、第1リン
酸カリウム、第3リン酸カリウム等を単独もしくは複合
して用いることができる。
ン酸、第1リン酸ナトリウム・第2水和塩、第2リン酸
塩・12水和物、第3リン酸塩・12水和物、第1リン
酸カリウム、第3リン酸カリウム等を単独もしくは複合
して用いることができる。
【0078】リン酸イオンはpHの変化につれ、H3P
O4、H2PO4−、HPO4 2−、PO4 3−、の4種類の
形態をとる。本発明のように、pHが2.5〜3.8の
範囲では、H3PO4およびH2PO4−の形で存在する。
pH調整上からは、第1リン酸ナトリウム・2水和塩ま
たは第1リン酸カリウムを使用するのが望ましい。PO
4 3−として0.05g/リットル未満であると、クロム
固定率の改善効果が十分でなく、1g/リットルを超え
ると、リン酸ニッケルの化合物が多く生成され、Crの
付着が妨げられるのみならず、耐食性および耐指紋性が
劣化する。より望ましくは、0.1〜0.8g/リット
ルの範囲である。
O4、H2PO4−、HPO4 2−、PO4 3−、の4種類の
形態をとる。本発明のように、pHが2.5〜3.8の
範囲では、H3PO4およびH2PO4−の形で存在する。
pH調整上からは、第1リン酸ナトリウム・2水和塩ま
たは第1リン酸カリウムを使用するのが望ましい。PO
4 3−として0.05g/リットル未満であると、クロム
固定率の改善効果が十分でなく、1g/リットルを超え
ると、リン酸ニッケルの化合物が多く生成され、Crの
付着が妨げられるのみならず、耐食性および耐指紋性が
劣化する。より望ましくは、0.1〜0.8g/リット
ルの範囲である。
【0079】・硫酸イオン:本発明の浴において硫酸イ
オンはSO4 2−として1〜50g/リットル含有され
る。クロメ−ト皮膜中で硫酸イオンはCr3+と結合
し、クロメ−ト皮膜の造膜性を増す作用と、塩基性硫酸
ニッケルの形態でNi化合物となり、Niイオンを安定
化する作用を示す。SO4 2−として1g/リットル未満
であると、クロメ−ト皮膜が造膜が得られなくなり所要
のクロメ−ト皮膜が形成されないし、50g/リットル
超であると連続処理を行なったとき浴中にスラッジの発
生が多くなる。より望ましくは5〜30g/リットルの
範囲とする。
オンはSO4 2−として1〜50g/リットル含有され
る。クロメ−ト皮膜中で硫酸イオンはCr3+と結合
し、クロメ−ト皮膜の造膜性を増す作用と、塩基性硫酸
ニッケルの形態でNi化合物となり、Niイオンを安定
化する作用を示す。SO4 2−として1g/リットル未満
であると、クロメ−ト皮膜が造膜が得られなくなり所要
のクロメ−ト皮膜が形成されないし、50g/リットル
超であると連続処理を行なったとき浴中にスラッジの発
生が多くなる。より望ましくは5〜30g/リットルの
範囲とする。
【0080】・浴温:浴温は30〜70℃の範囲にす
る。30℃未満の温度では良好な外観が得られないから
であり、70℃超の高温では浴の蒸発が著しくなり、浴
濃度が安定して管理できなくなる。
る。30℃未満の温度では良好な外観が得られないから
であり、70℃超の高温では浴の蒸発が著しくなり、浴
濃度が安定して管理できなくなる。
【0081】・pH:本発明において、クロメ−ト液の
安定性および所要の性能を得るために、pHの管理が重
要なポイントになる。pHの調整法としては高pHにす
るときは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属の水酸化物を添加し、低pHにするときは硫酸
を添加する。
安定性および所要の性能を得るために、pHの管理が重
要なポイントになる。pHの調整法としては高pHにす
るときは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属の水酸化物を添加し、低pHにするときは硫酸
を添加する。
【0082】また、上述のクロム酸濃度範囲を逸脱しな
い範囲で、たとえば無水クロム酸を添加するなどしてp
Hを調整することも可能である。本発明の浴のpH範囲
は2.5〜3.8とする。
い範囲で、たとえば無水クロム酸を添加するなどしてp
Hを調整することも可能である。本発明の浴のpH範囲
は2.5〜3.8とする。
【0083】すなわち、pH2.5未満の低pH領域に
おいては、処理液と亜鉛めっきの化学反応のため陰極電
解による付着量制御が困難になるのみならず、所要の性
能を発揮するために必要なシリカの共析が得られなくな
る。また、pHが3.8を超える高pH領域では浴中に
水酸化クロムが生成し、処理液の安定が図れない。
おいては、処理液と亜鉛めっきの化学反応のため陰極電
解による付着量制御が困難になるのみならず、所要の性
能を発揮するために必要なシリカの共析が得られなくな
る。また、pHが3.8を超える高pH領域では浴中に
水酸化クロムが生成し、処理液の安定が図れない。
【0084】・電流密度:本発明において、電解クロメ
−ト処理時の電流密度の範囲は1〜50A/dm2の範
囲とする。1A/dm2未満においてはクロメ−ト皮膜
が形成しないためであり、50A/dm2を超える電流
密度では、陰極での水素発生が著しくなり、やはり健全
なクロメ−ト皮膜が得られなくなるためである。
−ト処理時の電流密度の範囲は1〜50A/dm2の範
囲とする。1A/dm2未満においてはクロメ−ト皮膜
が形成しないためであり、50A/dm2を超える電流
密度では、陰極での水素発生が著しくなり、やはり健全
なクロメ−ト皮膜が得られなくなるためである。
【0085】・電解浴中の亜鉛イオン:鋼板に付着した
めっき液の持ち込みや、めっき表面からの亜鉛の溶出に
より、クロメ−ト処理浴中に亜鉛イオンが混入する。上
述したように、浴中にZnイオンが存在すると、沈殿物
の生成により、浴液の安定性が劣る。また、電極反応を
阻害し、電気量による付着良制御が困難になることがあ
る。
めっき液の持ち込みや、めっき表面からの亜鉛の溶出に
より、クロメ−ト処理浴中に亜鉛イオンが混入する。上
述したように、浴中にZnイオンが存在すると、沈殿物
の生成により、浴液の安定性が劣る。また、電極反応を
阻害し、電気量による付着良制御が困難になることがあ
る。
【0086】本発明においては、浴中のZn量は全クロ
ム量に対し、重量比として0.1未満であることが望ま
しい。
ム量に対し、重量比として0.1未満であることが望ま
しい。
【0087】
【実施例】以下、実施例について具体的に説明する。 (実施例1)素材として、板厚0.7mmの冷延鋼板S
PCCを用いた。電気亜鉛めっきとしては、以下のめっ
き浴で、白金を対極として流動層セルを使用して行なっ
た。電気亜鉛めっきの電気密度は100A/dm2で、
付着量として20g/m2となるよう行なった。 めっき浴: ZnSO4・7H2O 430g/リットル K2SO4 2g/リットル Na2SO4 4g/リットル pH 1.5(H2SO4で調整) 浴温 60℃
PCCを用いた。電気亜鉛めっきとしては、以下のめっ
き浴で、白金を対極として流動層セルを使用して行なっ
た。電気亜鉛めっきの電気密度は100A/dm2で、
付着量として20g/m2となるよう行なった。 めっき浴: ZnSO4・7H2O 430g/リットル K2SO4 2g/リットル Na2SO4 4g/リットル pH 1.5(H2SO4で調整) 浴温 60℃
【0088】以上の通りの条件で、板厚0.7mmの冷
延鋼板を電解脱脂し、5%硫酸酸洗し、電気めっきを行
ない、その後、水洗し、乾燥してから、電解クロメ−ト
処理を施し、水洗し乾燥した。
延鋼板を電解脱脂し、5%硫酸酸洗し、電気めっきを行
ない、その後、水洗し、乾燥してから、電解クロメ−ト
処理を施し、水洗し乾燥した。
【0089】この際の電解クロメ−ト処理は白金を対極
とした流動層セルを使用して行なった。浴に用いられた
試薬は、 無水クロム酸 40%硫酸クロム(3価)溶液 シリカゾルST−40(日産化学工業(株)製) 硫酸ニッケル・6水和物 第1リン酸ナトリウム・第2水和物 水酸化ナトリウム(pH調整用) であり、表1に示す条件で陰極電解処理を行なった。
とした流動層セルを使用して行なった。浴に用いられた
試薬は、 無水クロム酸 40%硫酸クロム(3価)溶液 シリカゾルST−40(日産化学工業(株)製) 硫酸ニッケル・6水和物 第1リン酸ナトリウム・第2水和物 水酸化ナトリウム(pH調整用) であり、表1に示す条件で陰極電解処理を行なった。
【0090】投入電気量が5〜50C/dm2の範囲
で、亜鉛めっき鋼板のクロメ−ト付着量が金属Cr換算
で10〜100mg/m2となるよう電解時間を調整し
た。電解クロメ−ト処理が終了した上記各鋼板を上記流
動層セルから引き上げ、水洗し、ドライヤ−で乾燥して
以下の試験片を作製した。
で、亜鉛めっき鋼板のクロメ−ト付着量が金属Cr換算
で10〜100mg/m2となるよう電解時間を調整し
た。電解クロメ−ト処理が終了した上記各鋼板を上記流
動層セルから引き上げ、水洗し、ドライヤ−で乾燥して
以下の試験片を作製した。
【0091】この試験片について、耐食性、耐クロム溶
出性(クロム固定率)、耐指紋性を評価したところ、表
1に示す通りであった。
出性(クロム固定率)、耐指紋性を評価したところ、表
1に示す通りであった。
【0092】
【表1】
【0093】クロメ−ト処理後の耐食性は塩水噴霧試験
(以下SST、JISZ2371準拠)150時間後の
外観観察により評価した。各試験片の面積に占める白錆
の面積、または赤錆の発生程度により、以下のように区
分して表示した。 ◎:白錆5%未満 ○:白錆5%以上30%未満 △:白錆30%以上80%未満 ×:赤錆発生
(以下SST、JISZ2371準拠)150時間後の
外観観察により評価した。各試験片の面積に占める白錆
の面積、または赤錆の発生程度により、以下のように区
分して表示した。 ◎:白錆5%未満 ○:白錆5%以上30%未満 △:白錆30%以上80%未満 ×:赤錆発生
【0094】耐クロム溶出性の評価は、沸水試験(沸騰
した純水中に各試験片を30分浸漬)により行なった。
試験前後のCr付着量を蛍光X線分析により測定し、ク
ロム固定率(試験後のCr付着量/試験前Cr付着量×
100)を算出し、評価した。 ◎:80%以上 ○:70%以上80%未満 △:50%以上70%未満 ×:50%未満
した純水中に各試験片を30分浸漬)により行なった。
試験前後のCr付着量を蛍光X線分析により測定し、ク
ロム固定率(試験後のCr付着量/試験前Cr付着量×
100)を算出し、評価した。 ◎:80%以上 ○:70%以上80%未満 △:50%以上70%未満 ×:50%未満
【0095】耐指紋性は、日本電色工業社製TC−18
00 SZ−Σ80型を用いて、以下の様にして評価し
た。試験片のL値(白色度)、a値(赤味、緑味を示す
指標)、b値(青味、黄身を示す指標)をそれぞれ測定
後、白色ワセリンを塗布し、ウェスで拭き取り後、再
び、L値、a値、b値をそれぞれ測定し、色差を△Eと
して、 (△E)2=△L2+△a2+△b2 を算出して評価した。 ◎: △E<1.0 ○:1.0≦△E<2.0 △:2.0≦△E<4.0 ×:4.0≦△E
00 SZ−Σ80型を用いて、以下の様にして評価し
た。試験片のL値(白色度)、a値(赤味、緑味を示す
指標)、b値(青味、黄身を示す指標)をそれぞれ測定
後、白色ワセリンを塗布し、ウェスで拭き取り後、再
び、L値、a値、b値をそれぞれ測定し、色差を△Eと
して、 (△E)2=△L2+△a2+△b2 を算出して評価した。 ◎: △E<1.0 ○:1.0≦△E<2.0 △:2.0≦△E<4.0 ×:4.0≦△E
【0096】表1から明らかなように、本発明によって
処理したクロメ−ト処理電気亜鉛めっき鋼板はいずれも
良好な性能を示す。
処理したクロメ−ト処理電気亜鉛めっき鋼板はいずれも
良好な性能を示す。
【0097】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明は、所
定量のCr6+、Cr3+、Ni2+、シリカゾル、リン
酸を含有し、かつ所定pH、浴温のクロメ−ト処理浴を
用いて亜鉛系めっき鋼板を陰極電解し、めっき上に電解
クロメ−ト皮膜を形成するものである。
定量のCr6+、Cr3+、Ni2+、シリカゾル、リン
酸を含有し、かつ所定pH、浴温のクロメ−ト処理浴を
用いて亜鉛系めっき鋼板を陰極電解し、めっき上に電解
クロメ−ト皮膜を形成するものである。
【0098】したがって、このように得られる電解クロ
メ−ト皮膜は、耐指紋性、耐食性、耐クロム溶出性に優
れ、このように製造すると、連続生産性にも優れるもの
である。
メ−ト皮膜は、耐指紋性、耐食性、耐クロム溶出性に優
れ、このように製造すると、連続生産性にも優れるもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸塚 信夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 森戸 延行 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも片面に亜鉛めっきを施した亜
鉛または亜鉛系めっき鋼板を陰極として、 1)金属Cr換算で1〜50g/リットルの6価のクロ
ム酸、クロム酸化合物、重クロム酸、もしくは重クロム
酸化合物、 2)金属Cr換算で0.1〜2.0g/リットルの3価
クロムイオン、 3)金属Ni換算で0.1〜20g/リットルのNi2
+イオン、 4)固形分換算で50〜300g/リットルのシリカゾ
ル、 5)PO4 3−として0.05〜1.0g/リットルのリ
ン酸イオン 6)SO4 2−として1〜50g/リットルの硫酸イオン を含有し、かつ 7)浴中のCr3+濃度/ト−タルCr濃度<0.1 8)浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70 である電解クロメ−ト浴中で、 pH2.5〜3.8ならびに浴温30〜70℃に保っ
て、電流密度1〜50A/dm2の範囲で亜鉛系めっき
クロメ−ト電解処理して、亜鉛または亜鉛系めっき層上
に電解クロメ−ト皮膜を形成することを特徴とする耐食
性および耐指紋性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛めっ
き鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性なら
びに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっ
き鋼板を製造する際に使用される電解クロメ−ト浴であ
って、 1)金属Cr換算で1〜50g/リットルの6価のクロ
ム酸、クロム酸化合物、重クロム酸、もしくは重クロム
酸化合物、 2)金属Cr換算で0.1〜2.0g/リットルの3価
クロムイオン、 3)金属Ni換算で0.1〜20g/リットルのNi2
+イオン、 4)固形分換算で50〜300g/リットルのシリカゾ
ル、 5)PO4 3−として0.05〜1.0g/リットルのリ
ン酸イオン 6)SO4 2−として1〜50g/リットルの硫酸イオン を含有し、かつ 7)浴中のCr3+濃度/ト−タルCr濃度<0.1 8)浴中のシリカ濃度/3価クロムイオン濃度>70 であることを特徴とする電解クロメ−ト浴。 - 【請求項3】 前記電解クロメ−ト浴中において、浴中
の亜鉛量を重量比で全クロム量に対し0.1未満にする
ことを特徴とする請求項2記載の電解クロメ−ト浴。 - 【請求項4】 前記電解クロメ−ト浴中において、前記
シリカゾルの平均粒子径を100nm未満で3nm以上
にすることを特徴とする請求項2または3記載の電解ク
ロメ−ト浴。 - 【請求項5】 前記電解クロメ−ト浴中において、前記
シリカゾルの平均粒子径を20nm未満で3nm以上す
ることを特徴とする請求項2または3記載の電解クロメ
−ト浴。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9933996A JPH08325751A (ja) | 1995-03-29 | 1996-03-28 | 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト浴 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-96244 | 1995-03-29 | ||
| JP9624495 | 1995-03-29 | ||
| JP9933996A JPH08325751A (ja) | 1995-03-29 | 1996-03-28 | 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト浴 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325751A true JPH08325751A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=26437452
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9933996A Pending JPH08325751A (ja) | 1995-03-29 | 1996-03-28 | 耐食性、耐指紋性、耐クロム溶出性ならびに連続生産性に優れる電解クロメ−ト処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法およびその際に使用される電解クロメ−ト浴 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325751A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190083472A (ko) * | 2018-01-04 | 2019-07-12 | 삼성전자주식회사 | 스테인레스강의 부동태 표면 처리방법 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP9933996A patent/JPH08325751A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190083472A (ko) * | 2018-01-04 | 2019-07-12 | 삼성전자주식회사 | 스테인레스강의 부동태 표면 처리방법 |
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