JPH08325875A - 仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを使用した織編地 - Google Patents
仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを使用した織編地Info
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- JPH08325875A JPH08325875A JP7138243A JP13824395A JPH08325875A JP H08325875 A JPH08325875 A JP H08325875A JP 7138243 A JP7138243 A JP 7138243A JP 13824395 A JP13824395 A JP 13824395A JP H08325875 A JPH08325875 A JP H08325875A
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 三重部がずれ難い仮撚り複合糸を提供するこ
と。 【構成】 芯糸1に対して鞘糸2が一重に巻き付くこと
により一重部Aが構成され、また、芯糸1に対して鞘糸
2が三重に巻き付くことにより三重部B構成されてい
る。そして、同三重部Bは、鞘糸2が芯糸1に対して融
着されて、例えば、織機の筬によりしごかれたとしても
ずれ難くなっている。
と。 【構成】 芯糸1に対して鞘糸2が一重に巻き付くこと
により一重部Aが構成され、また、芯糸1に対して鞘糸
2が三重に巻き付くことにより三重部B構成されてい
る。そして、同三重部Bは、鞘糸2が芯糸1に対して融
着されて、例えば、織機の筬によりしごかれたとしても
ずれ難くなっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮撚り複合糸及びその
製造方法並びにそれを使用した織編地に関するものであ
る。
製造方法並びにそれを使用した織編地に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
強撚調の仮撚り複合糸を得る方法として、特公昭59−
29689号公報に開示された製造方法が存在する。し
かし、この製造方法においては、芯糸のオーバフィード
率が4〜5%程度しかなく、同方法により得られた仮撚
り複合糸は、一重部と三重部との境目の撚りが十分に入
っていない。
強撚調の仮撚り複合糸を得る方法として、特公昭59−
29689号公報に開示された製造方法が存在する。し
かし、この製造方法においては、芯糸のオーバフィード
率が4〜5%程度しかなく、同方法により得られた仮撚
り複合糸は、一重部と三重部との境目の撚りが十分に入
っていない。
【0003】従って、三重部がずれ易くなり、この糸条
を織物の経糸に使用した場合、織機の筬にしごかれて三
重部がずれ、ネップ状となる問題が生じていた。このた
め、織成時の前処理として、糸条に糊を塗布(サイジン
グ)して三重部がずれないようにしなければ、使用に耐
え得るものとはならなかった。
を織物の経糸に使用した場合、織機の筬にしごかれて三
重部がずれ、ネップ状となる問題が生じていた。このた
め、織成時の前処理として、糸条に糊を塗布(サイジン
グ)して三重部がずれないようにしなければ、使用に耐
え得るものとはならなかった。
【0004】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、三重部
がずれ難い仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを
使用した織編地を提供することにある。
に着目してなされたものであって、その目的は、三重部
がずれ難い仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを
使用した織編地を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、芯糸と鞘糸とにそれぞれ伸度
の異なるフィラメント糸を用いて、両糸を仮撚りして得
られる仮撚り複合糸であって、芯糸に対して鞘糸が三重
に巻き付いた三重部と一重に巻き付いた一重部とを有
し、少なくとも前記三重部においては芯糸と鞘糸とが融
着されている仮撚り複合糸である。
に、請求項1の発明では、芯糸と鞘糸とにそれぞれ伸度
の異なるフィラメント糸を用いて、両糸を仮撚りして得
られる仮撚り複合糸であって、芯糸に対して鞘糸が三重
に巻き付いた三重部と一重に巻き付いた一重部とを有
し、少なくとも前記三重部においては芯糸と鞘糸とが融
着されている仮撚り複合糸である。
【0006】請求項2の発明では、前記一重部におい
て、芯糸に対して鞘糸が200〜1500T/Mの範囲
で巻き付いている。請求項3の発明では、前記一重部に
おいて、鞘糸の巻き付き方向が反転した部分が存在す
る。
て、芯糸に対して鞘糸が200〜1500T/Mの範囲
で巻き付いている。請求項3の発明では、前記一重部に
おいて、鞘糸の巻き付き方向が反転した部分が存在す
る。
【0007】請求項4の発明では、芯糸を延伸糸、鞘糸
を未延伸糸とし、芯糸に対する鞘糸のオーバーフィード
率を40%以上とするとともに、鞘糸の給糸ガイドを芯
糸の糸条走行方向線から少なくとも40mm離れた位置
に配置した仮撚り複合糸の製造方法である。
を未延伸糸とし、芯糸に対する鞘糸のオーバーフィード
率を40%以上とするとともに、鞘糸の給糸ガイドを芯
糸の糸条走行方向線から少なくとも40mm離れた位置
に配置した仮撚り複合糸の製造方法である。
【0008】請求項5の発明では、前記鞘糸を延伸した
後に芯糸の加撚区域に供給し、その延伸倍率を1.2〜
1.5倍としたものである。請求項6の発明では、前記
請求項1〜3の仮撚り複合糸を使用した織編地である。
後に芯糸の加撚区域に供給し、その延伸倍率を1.2〜
1.5倍としたものである。請求項6の発明では、前記
請求項1〜3の仮撚り複合糸を使用した織編地である。
【0009】
【作用】上記構成の本発明においては、三重部において
芯糸と鞘糸とが融着された新規な構成を有する仮撚り複
合糸を得ることができる。また、同仮撚り複合糸は、例
えば、織機の筬によりしごかれたとしても、融着された
三重部がずれることはなく、サイジングなしでも十分使
用に耐え得る。
芯糸と鞘糸とが融着された新規な構成を有する仮撚り複
合糸を得ることができる。また、同仮撚り複合糸は、例
えば、織機の筬によりしごかれたとしても、融着された
三重部がずれることはなく、サイジングなしでも十分使
用に耐え得る。
【0010】また、前記仮撚り複合糸を用いた織編地
は、三重部が融着されているために透けが発生し難く、
しかもシャリ感(ざらざらした感じ)があり、従来には
なかった清涼感を醸しだしたものとなる。
は、三重部が融着されているために透けが発生し難く、
しかもシャリ感(ざらざらした感じ)があり、従来には
なかった清涼感を醸しだしたものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
説明する。図1(a)は本実施例で得られる仮撚り複合
糸の拡大図であり、図1(b)はこの仮撚り複合糸の一
重部Aと三重部Bを模式的に示した図である。両図にお
いてAは芯糸1に対して鞘糸2が一重に巻き付いた一重
部を、Bは芯糸1に対して鞘糸2が三重に巻き付いた三
重部をそれぞれ示す。そして、前記一重部Aと三重部B
とが糸条の長さ方向に、交互に形成されている。
説明する。図1(a)は本実施例で得られる仮撚り複合
糸の拡大図であり、図1(b)はこの仮撚り複合糸の一
重部Aと三重部Bを模式的に示した図である。両図にお
いてAは芯糸1に対して鞘糸2が一重に巻き付いた一重
部を、Bは芯糸1に対して鞘糸2が三重に巻き付いた三
重部をそれぞれ示す。そして、前記一重部Aと三重部B
とが糸条の長さ方向に、交互に形成されている。
【0012】前記一重部Aは、解撚(S)方向に撚りが
入っているのに対し、三重部Bにおいては一重部Aの撚
り方向(S)とは逆方向(Z)の撚りが入っており、同
三重部Bにおける鞘糸2の撚り方向はZ−S−Zとなっ
ている。また、前記一重部Aにおいては、所々に撚り方
向が反転した部分Hが存在している。従って、一重部A
は、実撚とは異なる撚り形態となっている。
入っているのに対し、三重部Bにおいては一重部Aの撚
り方向(S)とは逆方向(Z)の撚りが入っており、同
三重部Bにおける鞘糸2の撚り方向はZ−S−Zとなっ
ている。また、前記一重部Aにおいては、所々に撚り方
向が反転した部分Hが存在している。従って、一重部A
は、実撚とは異なる撚り形態となっている。
【0013】また、前記一重部Aにおいては、芯糸1に
対して鞘糸2が200〜1500T/Mの範囲で巻き付
いている。同範囲は、本発明人が種々の条件で加工を行
った結果、200T/M未満となる場合においては、本
発明の趣旨(後述するが三重部Bが融着される)に合致
しない糸条となり、また、1500T/Mを越えたもの
においては糸切れが生じ易くなる。
対して鞘糸2が200〜1500T/Mの範囲で巻き付
いている。同範囲は、本発明人が種々の条件で加工を行
った結果、200T/M未満となる場合においては、本
発明の趣旨(後述するが三重部Bが融着される)に合致
しない糸条となり、また、1500T/Mを越えたもの
においては糸切れが生じ易くなる。
【0014】さて、本実施例の仮撚り複合糸は、仮撚り
加工時の加熱処理行程を経ることにより、芯糸1と鞘糸
2とが融着されることになり、特に、三重部Bにおいて
は、解撚区域においても撚りが解けないために、芯糸1
と鞘糸2とが融着されたままの状態で残ることになる。
この三重部Bにおける芯糸1と鞘糸2とが融着された構
成が、従来にはなかった本実施例の仮撚り複合糸の特徴
点である。
加工時の加熱処理行程を経ることにより、芯糸1と鞘糸
2とが融着されることになり、特に、三重部Bにおいて
は、解撚区域においても撚りが解けないために、芯糸1
と鞘糸2とが融着されたままの状態で残ることになる。
この三重部Bにおける芯糸1と鞘糸2とが融着された構
成が、従来にはなかった本実施例の仮撚り複合糸の特徴
点である。
【0015】織編地は上記構成の仮撚り複合糸を使用し
て製造される。例えば、織地を得る場合には、経糸又は
緯糸の少なくとも一方に前記仮撚り複合糸を使用してい
る。上記構成の仮撚り複合糸及びそれを使用した織編地
は、次のような効果を奏する。
て製造される。例えば、織地を得る場合には、経糸又は
緯糸の少なくとも一方に前記仮撚り複合糸を使用してい
る。上記構成の仮撚り複合糸及びそれを使用した織編地
は、次のような効果を奏する。
【0016】三重部Bが融着されて芯糸1に対して鞘
糸2がずれ難くなる。従って、例えば、織物の経糸に使
用した場合でも、織成前のサイジングなしで十分に使用
に耐え得る。
糸2がずれ難くなる。従って、例えば、織物の経糸に使
用した場合でも、織成前のサイジングなしで十分に使用
に耐え得る。
【0017】三重部Bが融着されることにより糸条の
見掛け繊度が下がり、織編地に透けが発生し難くなる。 糸条の長さ方向に、融着された三重部Bが部分的に存
在しているため、糸条にシャリ感が出る。従って、織編
地は従来にはない清涼感のあるものとなる。
見掛け繊度が下がり、織編地に透けが発生し難くなる。 糸条の長さ方向に、融着された三重部Bが部分的に存
在しているため、糸条にシャリ感が出る。従って、織編
地は従来にはない清涼感のあるものとなる。
【0018】芯糸1及び鞘糸2に異色の糸条を使用し
た場合、得られた複合糸は独特の異色効果を醸しだす。 次に、本実施例の仮撚り複合糸を製造する方法について
説明する。
た場合、得られた複合糸は独特の異色効果を醸しだす。 次に、本実施例の仮撚り複合糸を製造する方法について
説明する。
【0019】図2に示すように、芯糸1は延伸糸(複屈
折率が130×10-3以上。±5×10-3程度は上下さ
れる)であるフィラメント糸であり、フィードローラ1
1を経て加撚区域Kに供給される。また、鞘糸2は未延
伸糸(複屈折率が80×10 -3以下。±5×10-3程度
は上下される)であるフィラメント糸であり、ドローロ
ーラ12、14間に供給されて、ホットピン13により
延伸される。
折率が130×10-3以上。±5×10-3程度は上下さ
れる)であるフィラメント糸であり、フィードローラ1
1を経て加撚区域Kに供給される。また、鞘糸2は未延
伸糸(複屈折率が80×10 -3以下。±5×10-3程度
は上下される)であるフィラメント糸であり、ドローロ
ーラ12、14間に供給されて、ホットピン13により
延伸される。
【0020】延伸後の鞘糸2は、前記ドローローラ1
2、14によって芯糸1より少なくとも40%オーバー
フィードされながら、給糸ガイド15を介して加撚区域
Kに供給され、同加撚区域Kにおいて芯糸1と合流され
る。前記給糸ガイド15は、加撚区域Kにおいて芯糸1
の糸条走行方向線から少なくとも40mm離れた位置に
配置されている。
2、14によって芯糸1より少なくとも40%オーバー
フィードされながら、給糸ガイド15を介して加撚区域
Kに供給され、同加撚区域Kにおいて芯糸1と合流され
る。前記給糸ガイド15は、加撚区域Kにおいて芯糸1
の糸条走行方向線から少なくとも40mm離れた位置に
配置されている。
【0021】前記加撚区域Kで合流された芯糸1及び鞘
糸2は、仮撚り熱固定ヒータ16及び仮撚りスピンナ1
7を通過して、デリバリローラ18、再熱処理用ヒータ
ー19及びセカンドデリバリローラ20を経て、テイク
アップドラム21上でチーズ22として巻き取られる。
なお、冷延伸による製造方法の場合においては、前記ホ
ットピン13は不要となる。
糸2は、仮撚り熱固定ヒータ16及び仮撚りスピンナ1
7を通過して、デリバリローラ18、再熱処理用ヒータ
ー19及びセカンドデリバリローラ20を経て、テイク
アップドラム21上でチーズ22として巻き取られる。
なお、冷延伸による製造方法の場合においては、前記ホ
ットピン13は不要となる。
【0022】さて、前記仮撚り複合糸の三重部Bは、芯
糸1に対する鞘糸2のオーバーフィードと仮撚りスピン
ナ17の回転による糸条の撚りの伝播による、加撚区域
Kにおいての鞘糸2の積極的な振れにより形成される。
糸1に対する鞘糸2のオーバーフィードと仮撚りスピン
ナ17の回転による糸条の撚りの伝播による、加撚区域
Kにおいての鞘糸2の積極的な振れにより形成される。
【0023】また、三重部Bにおける芯糸1と鞘糸2と
の融着は、次のようにして形成される。すなわち、加撚
区域Kにおいて撚りが加えられた両糸条1、2は、熱処
理行程である仮撚り熱固定ヒータ16を通過される際
に、未延伸糸である鞘糸2が芯糸1に対して融着され
る。そして、特に、三重部Bにおいては、その撚りがス
ピンナ17以降の解撚区域Mにおいても解撚されないた
め、芯糸1と鞘糸2とが融着されたまま残ることとな
り、前記特徴ある三重部Bが形成される。
の融着は、次のようにして形成される。すなわち、加撚
区域Kにおいて撚りが加えられた両糸条1、2は、熱処
理行程である仮撚り熱固定ヒータ16を通過される際
に、未延伸糸である鞘糸2が芯糸1に対して融着され
る。そして、特に、三重部Bにおいては、その撚りがス
ピンナ17以降の解撚区域Mにおいても解撚されないた
め、芯糸1と鞘糸2とが融着されたまま残ることとな
り、前記特徴ある三重部Bが形成される。
【0024】なお、前記一重部Aにおいては、加撚区域
Kにおいて加えられた撚りとは逆方向(S)の撚りが、
解撚区域Mにおいて入るため、融着が取れる部分と取れ
ない部分とが混在して撚り方向が反転された部分Hが存
在し、実撚調ではないランダムな巻き付き形態となる。
Kにおいて加えられた撚りとは逆方向(S)の撚りが、
解撚区域Mにおいて入るため、融着が取れる部分と取れ
ない部分とが混在して撚り方向が反転された部分Hが存
在し、実撚調ではないランダムな巻き付き形態となる。
【0025】ところで、前記鞘糸2の延伸倍率は、1.
2〜1.5倍の範囲が理想的である。延伸倍率をこの範
囲とすることにより、各種加工条件と鞘糸2の軟化点と
の兼ね合いから、同鞘糸2が芯糸1に融着され易くなる
ことが、本発明人による種々の研究結果から導き出され
た。
2〜1.5倍の範囲が理想的である。延伸倍率をこの範
囲とすることにより、各種加工条件と鞘糸2の軟化点と
の兼ね合いから、同鞘糸2が芯糸1に融着され易くなる
ことが、本発明人による種々の研究結果から導き出され
た。
【0026】また、前記仮撚り熱固定ヒータ16の温度
は、210〜240℃の範囲が理想的である。つまり、
前記加工条件において三重部Bを融着させるためには、
210℃以上の温度を加えることが適当である。逆に、
240℃を越える温度であると、仮撚り加工時において
糸条は瞬間的に仮撚り熱固定ヒータ16を通過されて溶
融することはないが、糸準備の段階では糸条が熱に長時
間(加工時と比較して)さらされて溶融されるおそれが
あるからである。なお、経済性の観点から、ヒータ16
の電力消費量は少ない方が良いため、三重部Bにおける
融着発生との兼ね合いから220℃前後が理想的であ
る。
は、210〜240℃の範囲が理想的である。つまり、
前記加工条件において三重部Bを融着させるためには、
210℃以上の温度を加えることが適当である。逆に、
240℃を越える温度であると、仮撚り加工時において
糸条は瞬間的に仮撚り熱固定ヒータ16を通過されて溶
融することはないが、糸準備の段階では糸条が熱に長時
間(加工時と比較して)さらされて溶融されるおそれが
あるからである。なお、経済性の観点から、ヒータ16
の電力消費量は少ない方が良いため、三重部Bにおける
融着発生との兼ね合いから220℃前後が理想的であ
る。
【0027】次に、図2に示す装置を用いて以下の加工
条件で仮撚り加工を行った。 芯糸:延伸糸 75デニール36フィラメント ブライ
ト糸 鞘糸:未延伸糸 115デニール36フィラメント ブ
ライト糸 スピンナ回転数:30万rpm 仮撚り数:2610T/M 芯糸のオーバーフィード率:10.9% 鞘糸のオーバーフィード率:50% 鞘糸の延伸倍率:1.5倍 芯糸の糸条走行方向線から給糸ガイドの距離:140m
m 仮撚り熱固定ヒーター温度:220℃ 再熱処理ヒーター温度:210℃ 上記のようにして得られた仮撚り複合糸は、三重部Bが
融着してずれ難い、織物の経糸にもサイジングなしで十
分に耐え得る優れた糸条となった。また、三重部Bが融
着されることにより、糸条の見掛け繊度が下がり、それ
を使用した織編地においては透けが発生し難いものにな
った。さらに、融着された三重部Bが糸条の長さ方向に
部分的に存在することになるため、糸条にシャリ感があ
って、織編地においては清涼感のあるものとなった。
条件で仮撚り加工を行った。 芯糸:延伸糸 75デニール36フィラメント ブライ
ト糸 鞘糸:未延伸糸 115デニール36フィラメント ブ
ライト糸 スピンナ回転数:30万rpm 仮撚り数:2610T/M 芯糸のオーバーフィード率:10.9% 鞘糸のオーバーフィード率:50% 鞘糸の延伸倍率:1.5倍 芯糸の糸条走行方向線から給糸ガイドの距離:140m
m 仮撚り熱固定ヒーター温度:220℃ 再熱処理ヒーター温度:210℃ 上記のようにして得られた仮撚り複合糸は、三重部Bが
融着してずれ難い、織物の経糸にもサイジングなしで十
分に耐え得る優れた糸条となった。また、三重部Bが融
着されることにより、糸条の見掛け繊度が下がり、それ
を使用した織編地においては透けが発生し難いものにな
った。さらに、融着された三重部Bが糸条の長さ方向に
部分的に存在することになるため、糸条にシャリ感があ
って、織編地においては清涼感のあるものとなった。
【0028】また、一重部Aにおいては、撚りが950
T/Mで発生し、有撚調で強撚ライクとなり、しかも、
所々に撚り方向が反転された部分Hが存在してランダム
な撚り形態の糸条となり、しかも、同部位Hが一重部A
において10%程度存在していた。
T/Mで発生し、有撚調で強撚ライクとなり、しかも、
所々に撚り方向が反転された部分Hが存在してランダム
な撚り形態の糸条となり、しかも、同部位Hが一重部A
において10%程度存在していた。
【0029】ここで、前記糸条の染色を行ったところ、
延伸糸(1)と未延伸糸(2)との分子配向性の違いに
起因した染色性の差から、芯糸1と鞘糸2とに染色差が
生じて糸条にランダムな杢調効果が表れた。そして、同
糸条を使用した織編地は、従来にはなかった色調の新規
なものとなった。
延伸糸(1)と未延伸糸(2)との分子配向性の違いに
起因した染色性の差から、芯糸1と鞘糸2とに染色差が
生じて糸条にランダムな杢調効果が表れた。そして、同
糸条を使用した織編地は、従来にはなかった色調の新規
なものとなった。
【0030】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術的思想について記載する。 (1)一重部Aにおいて、芯糸1に対して鞘糸2が融着
された部分が存在する請求項1〜3のいずれかに記載の
仮撚り複合糸。
術的思想について記載する。 (1)一重部Aにおいて、芯糸1に対して鞘糸2が融着
された部分が存在する請求項1〜3のいずれかに記載の
仮撚り複合糸。
【0031】このようにすれば、実撚調ではない糸条と
なる。 (2)前記加熱処理の温度は210℃以上である請求項
4又は5に記載の仮撚り複合糸の製造方法。
なる。 (2)前記加熱処理の温度は210℃以上である請求項
4又は5に記載の仮撚り複合糸の製造方法。
【0032】このようにすれば、三重部Bの融着が確実
となる。 (3)前記加熱処理の温度は210〜240℃である請
求項4又は5に記載の仮撚り複合糸の製造方法。
となる。 (3)前記加熱処理の温度は210〜240℃である請
求項4又は5に記載の仮撚り複合糸の製造方法。
【0033】このようにすれば、三重部Bを融着させる
ことができ、かつ、糸準備の段階で糸条が溶融されるこ
ともない。
ことができ、かつ、糸準備の段階で糸条が溶融されるこ
ともない。
【0034】
【発明の効果】上記構成の発明によれば、三重部におい
て芯糸と鞘糸とが融着された新規な構成の仮撚り複合糸
を得ることができる。
て芯糸と鞘糸とが融着された新規な構成の仮撚り複合糸
を得ることができる。
【0035】また、得られた仮撚り複合糸は、三重部が
ずれ難く、例えば、織成前のサイジングなしでも織物の
経糸としての使用に十分耐え得る。さらに、従来にはな
かった新規な風合いを有する織編地を得ることができ
る。
ずれ難く、例えば、織成前のサイジングなしでも織物の
経糸としての使用に十分耐え得る。さらに、従来にはな
かった新規な風合いを有する織編地を得ることができ
る。
【図1】 (a)仮撚り複合糸の拡大図、(b)芯糸に
対する鞘糸の巻き付き形態を模式的に示す図。
対する鞘糸の巻き付き形態を模式的に示す図。
【図2】 仮撚り複合糸を得るための装置を示す図。
1…芯糸、2…鞘糸、A…一重部、B…三重部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 D03D 15/00 J
Claims (6)
- 【請求項1】 芯糸と鞘糸とにそれぞれ伸度の異なるフ
ィラメント糸を用いて、両糸を仮撚りして得られる仮撚
り複合糸であって、芯糸に対して鞘糸が三重に巻き付い
た三重部と一重に巻き付いた一重部とを有し、少なくと
も前記三重部においては芯糸と鞘糸とが融着されている
仮撚り複合糸。 - 【請求項2】 前記一重部において、芯糸に対して鞘糸
が200〜1500T/Mの範囲で巻き付いている請求
項1に記載の仮撚り複合糸。 - 【請求項3】 前記一重部において、鞘糸の巻き付き方
向が反転した部分が存在する請求項1又は2に記載の仮
撚り複合糸。 - 【請求項4】 芯糸となるフィラメント糸の加撚区域に
鞘糸となるフィラメント糸を供給することにより両者を
仮撚りし、さらには仮撚りされた両糸条を加撚区域にお
いて加熱処理することにより仮撚り複合糸を製造する方
法において、前記芯糸を延伸糸、鞘糸を未延伸糸とし、
芯糸に対する鞘糸のオーバーフィード率を40%以上と
するとともに、鞘糸の給糸ガイドを芯糸の糸条走行方向
線から少なくとも40mm離れた位置に配置した仮撚り
複合糸の製造方法。 - 【請求項5】 前記鞘糸を延伸した後に芯糸の加撚区域
に供給し、その延伸倍率を1.2〜1.5倍とした請求
項4に記載の仮撚り複合糸の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜3の仮撚り複合糸を使用した
織編地。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7138243A JPH08325875A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを使用した織編地 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7138243A JPH08325875A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを使用した織編地 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325875A true JPH08325875A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15217426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7138243A Pending JPH08325875A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 仮撚り複合糸及びその製造方法並びにそれを使用した織編地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325875A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002030532A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 仮撚加工糸及びその製造方法並びに織編物 |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP7138243A patent/JPH08325875A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002030532A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 仮撚加工糸及びその製造方法並びに織編物 |
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