JPH08330294A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JPH08330294A JPH08330294A JP15697595A JP15697595A JPH08330294A JP H08330294 A JPH08330294 A JP H08330294A JP 15697595 A JP15697595 A JP 15697595A JP 15697595 A JP15697595 A JP 15697595A JP H08330294 A JPH08330294 A JP H08330294A
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Abstract
膜堆積を抑制し、高いエッチング速度で効率良くプラズ
マクリーニングを行う。 【構成】 フロン14ガス等のクリーニング用ガスを第
三のガス導入系23によって真空容器1内に導入し、電
力供給機構3がベルジャー12内に供給する高周波電力
によってプラズマを形成し、クリーニング用ガスをエッ
チング作用を利用して、真空容器1やベルジャー12の
内面に堆積した薄膜を除去する。第三のガス導入系23
のガス導入体232は、基板ホルダー4の基板配置面よ
りプラズマ形成場所から遠い位置にあり、適度に減衰し
たプラズマに対してクリーニング用ガスを供給するた
め、過度な反応が防止されてプラズマクリーニング中の
薄膜堆積が抑制される。
Description
基板を処理する装置、より具体的には、プラズマ気相成
長(CVD)装置やプラズマエッチング装置等のプラズ
マ処理装置に関する。
製作の際には、プラズマを利用して基板の表面に所定の
処理を施すことが行われる。図7は、このような処理の
ために使用される従来のプラズマ処理装置の概略構成を
示す図である。図7のプラズマ処理装置は、排気系11
を備えた真空容器1と、真空容器1内に所定のガスを導
入するガス導入機構2と、導入されたガスにエネルギー
を与えてプラズマを形成するための電力供給機構3と、
形成されたプラズマによって処理される位置に基板を配
置する基板ホルダー4などから主に構成されている。
通して基板40を真空容器1内に搬入して基板ホルダー
4上に載置する。排気系11によって真空容器1内を排
気した後、ガス導入機構によって所定のガスを導入す
る。次に、電力供給機構3によって高周波電力等のエネ
ルギーを真空容器1内のガスに印加し、プラズマを形成
する。そして、形成されたプラズマによって、基板40
の表面に所定の処理を施す。例えば、ガス導入機構3に
よってモノシランガスと酸素ガスを導入すれば、プラズ
マによって分解反応等を生じ、酸化硅素薄膜を基板40
の表面に作成するプラズマCVD処理を行うことができ
る。
板40に対する処理を相当回数繰り返すと、真空容器1
の内面や基板ホルダー4の表面に薄膜が堆積するという
現象が見られる。この堆積膜は、プラズマCVD装置の
ような成膜装置の場合、基板40に作成していた薄膜と
同じものが堆積している場合が多い。また、プラズマエ
ッチング装置の場合には、エッチングされた材料が付着
して薄膜に成長している場合もある。このような堆積膜
は、相当程度の膜厚に達すると、薄膜の内部応力により
剥離する。剥離した薄膜は、真空容器1内を漂う微粉末
の発生原因となる。そして、この微粉末が基板40に付
着すると表面欠陥を生じさせ、基板40に作成する薄膜
の商品価値を低下させたり、重大な回路不良を発生させ
たりするという問題を生じる。
に、剥離する前に堆積膜をエッチングして除去してしま
うプラズマクリーニングの手法が一般的に用いられてい
る。この方法は、基板の処理の合間に行われるものであ
り、真空容器1内に例えばフロン14ガス(CF4 ):
酸素ガス=80:20程度の混合ガスをガス導入機構2
によって導入し、電力供給機構3を動作させてこれらの
ガスのプラズマを形成し、プラズマ中で生成される遊離
CFx(x=1,2,3)、CFxイオン(x=1,
2,3)、遊離弗素又は弗素イオンによって堆積膜をエ
ッチングするものである。即ち、これらの弗素系活性種
又はイオンは、堆積した薄膜と反応して揮発物を生成
し、この揮発物が排気系11によって排出されることで
薄膜が除去される。
クリーニングによって、堆積していた薄膜の除去が原理
的には可能になるのであるが、クリーニングのために導
入したガスから生成された材料によって別の薄膜が新た
に堆積し、その結果、エッチング反応が阻害されたりす
る問題があった。即ち、例えば前述のようにガス導入機
構によてフロン14ガスと酸素ガスとを導入してプラズ
マを形成した場合、フロン14ガスは酸素プラズマ中で
過度に分解して炭素を遊離し、ベルジャーや真空容器の
内面に炭素薄膜を堆積させる。このような炭素薄膜が、
除去すべき堆積膜の上に堆積すると、その部分では弗素
系活性種やイオンが堆積膜と反応できずにエッチングが
停止してしまい、結果として全体のエッチング速度が著
しく低下する。また、炭素薄膜のような導電性薄膜が誘
電体よりなるベルジャーの内面に堆積すると、整合条件
が変化したりして高周波の導入が上手くいかなくなって
しまう場合がある。
なされたものであり、プラズマクリーニングのためのガ
スによる薄膜堆積を抑制し、高いエッチング速度で効率
良くプラズマクリーニングを行えるようにすることを目
的としている。
め、本願の請求項1記載の発明は、排気系を備えた真空
容器と、真空容器内に所定のガスを導入するガス導入機
構と、導入されたガスにエネルギーを与えてプラズマを
形成するための電力供給機構と、形成されたプラズマに
よって処理される位置に基板を配置する基板ホルダーと
を具備したプラズマ処理装置において、前記ガス導入機
構は、前記真空容器の内面及び前記真空容器内の部材の
表面に堆積した薄膜をプラズマエッチングして除去する
プラズマクリーニングのためのガスを導入できるよう構
成されており、当該ガス導入機構は、前記プラズマが形
成される場所から基板ホルダーの基板配置面よりも遠い
位置で前記プラズマクリーニングのための可能なガスを
導入するガス導入口を有しているという構成を有する。
同様に上記目的を達成するため、請求項2記載の発明
は、上記請求項1の構成において、ガス導入機構は、基
板を処理するためのガスを導入するガス導入口を有し、
このガス導入口は、プラズマクリーニングためのガスを
導入するガス導入口よりプラズマが形成される場所に近
い位置に設けられているという構成を有する。同様に上
記目的を達成するため、請求項3記載の発明は、上記請
求項1又は2の構成において、電力供給機構は、100
mTorr以下の圧力にて少なくとも1010cm-3以上
の密度を有する高密度プラズマを形成することが可能な
ものであるという構成を有する。同様に上記目的を達成
するため、請求項4記載の発明は、上記請求項1,2又
は3の構成において、真空容器の一部は、誘電体で形成
されたベルジャーとなっており、電力供給機構は、この
ベルジャー内に高周波電力を供給して誘導電界によって
前記プラズマを形成するものであるという構成を有す
る。
は、本願発明の実施例のプラズマ処理装置を示す概略構
成図である。図1に示すプラズマ処理装置は、図7の装
置と同様、排気系11を備えた真空容器1と、真空容器
1内に所定のガスを導入するガス導入機構2と、導入さ
れたガスにエネルギーを与えてプラズマを形成するため
の電力供給機構3と、形成されたプラズマによって処理
される位置に基板40を配置するための基板ホルダー4
とを有している。
膜室101の下側に位置した少し大きな空間の真空排気
室102を構成している。そして、成膜室101を構成
する部分と真空排気室102を構成する部分とが分離可
能に構成されている。これは、真空容器1内のメンテナ
ンス等のためである。また、成膜室101の部分の真空
容器1の器壁には不図示のゲートバルブが設けられ、真
空排気室102の部分の器壁には、排気系11がつなが
る排気管13が設けられている。排気系11は、粗引き
ポンプ111と、粗引きポンプ111の前段に配置され
た主ポンプ112と、これらのポンプ111,112に
よって排気する排気経路上に配置された主バルブ113
及び可変コンダクタンスバルブ114とから主に構成さ
れている。
を有している。真空容器1の上部器壁には中央に円形の
開口が設けられ、ベルジャー12はこの開口に気密に接
続されている。ベルジャー12は、直径200mm程度
の半球状の形状を有するものであり、石英ガラス等の誘
電体で形成されている。真空容器1は、上部の壁の中央
に円形の開口を有し、この開口に気密に接続することで
ベルジャー12が配置されている。
ガス導入系21,22,23から構成されており、三種
の異なるガスを同時に導入できるようになっている。各
々のガス導入系21,22,23は、不図示のタンクに
接続された配管211,221,231と、配管21
1,221,231の終端に接続されたガス導入体21
2,222,232とから主に構成されている。
232の構成を説明する図である。図2に示すように、
ガス導入体212,222,232は、断面円形の円環
状のパイプから構成されている。このガス導入体21
2,222,232は、真空容器1に設けられた支持棒
26によって支持され、真空容器1の内面に沿う形で水
平に配置されている。図2では、1本のパイプのみが示
されているが、ここに示すのと同様な取り付け構造によ
り、ガス導入体212,222,232が図1に示す位
置に取り付けられている。尚、真空容器1は、円筒形の
場合もあるし、角筒形の場合もある。
態で輸送管24が設けられており、この輸送管24の一
端はガス導入体212,222,232に接続されてい
る。ガス導入体212,222,232の他端は図1の
配管211,221,231に接続されている。そし
て、ガス導入体212,222,232は、図2に示す
ように、その内側面にガス導入口25を有している。こ
のガス導入口25は、直径0.5mm程度の開口であ
り、10mm程度の間隔をおいて周上に設けられてい
る。
ルジャー12の周囲を取り囲んで配置された高周波コイ
ル31と、この高周波コイル31に整合器32を介して
高周波電力を供給する高周波電源33とから主に構成さ
れている。高周波電源33には、例えば13.56MH
zの高周波電力を発生させるものが採用され、高周波コ
イル31からベルジャー12内にこの高周波電力が供給
される。
位置には、基板ホルダー4が設けられている。この基板
ホルダー4は、薄膜作成を行う基板40を上面に載置さ
せるものであり、必要に応じて基板40を加熱又は冷却
する温度調節機構41を内蔵している。この基板ホルダ
ー4には、生成されるプラズマと高周波との相互作用に
よって基板40に所定の基板バイアス電圧を印加するた
めの基板用高周波電源42が接続されている。尚、「プ
ラズマと高周波との相互作用によるバイアス電圧」に
は、高周波電源33,42とプラズマとの間に相当のキ
ャパシタンスが存在していることが必要である。従っ
て、基板ホルダー4や基板40がすべて金属で形成され
ている場合には、基板ホルダー40への給電ライン上に
所定のコンデンサを配置するようにする。
処理装置の動作を説明する。まず、真空容器1に設けら
れた不図示のゲートバルブを通して基板40を真空容器
1内に搬入し、基板ホルダー4上に載置する。ゲートバ
ルブを閉じて排気系11を作動させ、真空容器1内を例
えば5mTorr程度まで排気する。次に、ガス導入機
構2を動作させ、プラズマ形成用のガスを第一のガス導
入系21によって導入し、基板40の処理のためのガス
を第二のガス導入系22によって導入する。この際、ガ
スは配管211,221から輸送管24を経由してガス
導入体212,222に供給され、ガス導入体212,
222のガス吹き出し口25から内側に吹き出すように
して真空容器1内に導入される。導入されたプラズマ形
成用のガスは真空容器1内を拡散してベルジャー12内
に達する。
高周波電源33から整合器32を介して高周波コイル3
1に13.56MHz2000W程度の高周波電力を印
加する。同時に、基板用高周波電源42も動作し、基板
40に所定の高周波電圧を印加する。電力供給機構3が
供給した高周波電力は、高周波コイル31を介してベル
ジャー12内に導入され、ベルジャー12内に存在する
プラズマ形成用のガスにエネルギーを与えてプラズマを
生成する。生成されたプラズマは、ベルジャー12から
下方の基板40に向けて拡散する。拡散するプラズマに
は、基板40の処理のためのガスに接触してこのガスに
所定の気相反応等を生じさせ、これを利用して基板40
の表面に所定の処理が施される。この際、基板用高周波
電源42が与える高周波とプラズマとの相互作用により
生じたバイアス電圧による電界は、プラズマ中のイオン
を加速して基板4に衝突させる。この衝突のエネルギー
によって基板40の表面での処理が効果的に行われる。
ズマ形成用のガスとして第一のガス導入系21から酸素
ガスを導入し、基板40の処理のためのガスとして第二
のガス導入系22からモノシランガスを導入する。酸素
プラズマによってモノシランが分解し、酸素と反応する
ことにより基板40上に酸化硅素薄膜が作成される。
尚、図1の装置では、成膜室101の圧力が100mT
orr以下の領域にて、1010cm-3以上の高密度プラ
ズマが生成できるようになっており、この高密度プラズ
マによって高い成膜速度で薄膜作成できるようになって
いる。
と、真空容器1の内面や基板ホルダー4の露出面400
に薄膜が堆積してくる。相当程度の回数繰り返したら、
薄膜の除去が必要だと判断して、次のようなプラズマク
リーニングを行う。まず、処理が終了した基板を搬出し
て不図示のゲートバルブを閉め、排気系11を動作させ
て一旦真空容器1内を排気した後、ゲートバルブを通し
てダミーの基板を真空容器1内に搬入して同様に基板ホ
ルダー4に配置する。ダミーの基板を配置するのは、基
板40が配置されていた部分の基板ホルダー4の表面に
は薄膜が堆積していないため、エッチング作用のあるガ
スに直接晒すと、エッチングされて侵食されてしまうか
らである。
Torr程度まで真空容器1内を排気する。次に、ガス
導入機構2を動作させ、第一のガス導入系21によって
酸素ガスを100SCCM、第三のガス導入系23によ
ってフロン14ガスを400SCCMの流量で真空容器
1内に導入する。そして、排気系11に設けられた可変
コンダクタンスバルブ114を制御して真空容器1内の
圧力を2Torr程度に保つ。この状態で電力供給機構
3及び基板用高周波電源42を動作させ、13.56M
Hz1000W程度の高周波電力をベルジャー12を介
して真空容器1内に導入する。これによって、真空容器
1内にプラズマが形成され、プラズマ中で生成された前
述の弗素系活性種や弗素系イオンによって堆積膜がエッ
チングされる。
な特徴点は、上記プラズマクリーニングのためのガス
(以下、クリーニング用ガス)を導入する第三のガス導
入系23のガス導入口25が、プラズマが形成される場
所(以下、プラズマ形成場所)から基板ホルダー4の基
板配置面400よりも遠い位置に位置していることであ
る。即ち、本実施例の装置では、ベルジャー12内でプ
ラズマが形成される。従って、ベルジャー12内がプラ
ズマ形成場所である。そして、前述したように、基板ホ
ルダー4はベルジャー12の下方に配設され、その上面
に基板40を配置する。従って、この上面が基板配置面
400である。そして、図1に示すように、第三のガス
導入系23のガス導入体232は、基板ホルダー4の基
板配置面400よりも下方に位置する。従って、図2に
示すガス導入口25は、プラズマ形成場所から基板ホル
ダー4の基板配置面400よりも遠い位置になってい
る。このように、クリーニング用ガスのガス導入口25
をプラズマ形成場所に対して基板ホルダー4の基板配置
面400から遠い位置にすると、プラズマ密度が低くな
った部分にクリーニング用ガスが導入されるので、従来
見られたようなクリーニング用ガスの過度の分解を抑制
することができる。
する。図3は、図1の装置で形成されるプラズマのプラ
ズマ密度分布を説明するための図である。図3中の線A
で示すように、ベルジャー12内に形成されたプラズマ
は、真空容器1内に拡散する過程で徐々に減衰する。そ
して、プラズマの拡散経路上の最も大きな構造物である
基板ホルダー4の部分に達すると大きく損失して急激に
減衰し、基板ホルダー4の基板配置面400より下流側
では、図3に示すようにプラズマ密度は急落すると考え
られる。また、ベルジャー12内に供給された高周波エ
ネルギーも同様であり、真空容器1内を伝搬する過程で
徐々に減衰し、基板ホルダー4の部分で急激に減衰する
分布になっているものと考えられる。本願の発明者の研
究によると、このプラズマ密度及び高周波エネルギーが
急落すると考えられる基板配置面400よりプラズマ形
成場所から遠い位置にクリーニング用ガスのガス導入口
25を配置した場合、従来見られたクリーニング用ガス
による薄膜堆積が生じず、高いエッチング速度でプラズ
マクリーニングが行えることが分かった。
果を確認した実験の結果を示す図であり、上記第三のガ
ス導入系23のガス導入体232の位置に対するエッチ
ング速度の変化を示したものである。図4の縦軸は、真
空容器1の内面に堆積した酸化硅素薄膜のエッチング速
度、横軸はガス導入体232の位置を示している。ガス
導入体232の位置は、基板配置面400を±0mmと
し、プラズマ形成場所(ベルジャー12内)に近づく鉛
直上方を−側、プラズマ形成場所から遠ざかる鉛直下方
を+側としている。具体的なエッチング速度の測定方法
について説明すると、真空容器1の内面のうちの基板配
置面400の高さから100mmほど高い位置に熱酸化
硅素膜試料を配置し、プラズマクリーニングを所定の時
間行った後に取り出して、熱酸化硅素膜の膜厚差を計測
して求めた。
した。まずクリーニング用ガスとしてはフロン14ガス
を使用し、400SCCMの流量で第三のガス導入系2
3から導入した。また、プラズマ形成のため、酸素ガス
を100SCCMの流量で第二のガス導入系22から導
入した。また、プラズマクリーニング時の成膜室101
内の圧力は2Torrであった。尚、ガス導入体232
は真空容器1内の真空を破ることなく上下方向に変位可
能になっているが、ガス導入体232を変位させた際に
もこの2Torrの圧力は殆ど変化しなかった。
るエッチング速度は、ガス導入体232の位置が−80
mmから±0mmまでの領域ではほぼ50nm/分と一
定の値であるが、±0mmを越えると増加の傾向を示し
た。また、+30mmの位置のあたりから約200nm
/分の値となり、+100mmの位置までほぼ一定の値
となった。また、ガス導入体232を−80mmの位置
に配置してプラズマクリーニングを行った後、ベルジャ
ー12の内面を観察したところ、ベルジャー12の上部
を中心とした広い領域にて灰白色の薄膜堆積が観察され
た。当該灰白色の薄膜の成分を電子線散乱X線分光法な
らびにオージェ電子分光法により分析したところ、当該
灰白色の薄膜が炭素であることが確認された。これは、
クリーニング用ガスとして導入されたフロン14ガスが
ベルジャー12内に拡散し、高周波電力と直接的に相互
作用を起こすことで過度の分解が進み、その結果として
炭素膜が付着したものと考えられる。
に配置してプラズマクリーニングを行った後、ベルジャ
ー12の内面を同様に観察すると、ベルジャー12の上
部内面に僅かながら炭素膜の付着が確認された。さら
に、ガス導入体232を+30mmの位置に配置してプ
ラズマクリーニングを行った後、ベルジャー12の内面
を観察すると、炭素膜の付着は確認されなかった。
ャー12への炭素膜のおおよその付着面積との関係を調
べた結果を示す図である。図5によれば、ベルジャー1
2の内面における炭素膜の付着面積は、ガス導入体23
2の配置位置が−80mmの場合が一番大きくて、約1
00cm2 であった。ガス導入体232の配置位置が基
板配置面400に近づくにつれて、炭素膜の付着面積は
徐々に減少する傾向にあり、配置位置が±0mmでは、
炭素膜の付着面積はほぼゼロとなった。配置位置がプラ
スの領域においても、炭素膜の付着面積はゼロであっ
た。
るガス導入体232をプラズマ形成場所から基板ホルダ
ー4の基板配置面400よりも遠い位置に配置すること
で、適度に減衰した状態のプラズマ又は高周波にクリー
ニング用ガスが供給されるので、クリーニング用ガスの
過度の反応が防止され、真空容器1やベルジャー12へ
の薄膜堆積を抑制することができる。この結果、エッチ
ング動作が阻害されることがなくなり、高いエッチング
速度で効率良くプラズマクリーニングを行うことができ
る。
にはガス導入体232のガス導入口25の位置を基板配
置面400よりもプラズマ形成場所から遠い位置とする
ことである。従って、例えばガス導入体から細いパイプ
を中心に向けて延びるようにして周上に配置したような
構成では、その細いパイプの先端開口がガス導入口とな
り、この位置を基板配置面400より遠い位置とするこ
とが必要である。また、クリーニング用ガスのガス導入
口25をプラズマ形成場所からどれだけ遠くすることが
できるかについてであるが、基本的には排気系11によ
る排気位置よりも遠くしないようにすることが好まし
い。図1のような装置でいうと、排気管13を接続した
開口のうち、最もプラズマ形成場所から遠い縁の位置が
限度の位置となる。
のガス導入体232を有する第三のガス導入系23の他
に、プラズマ形成用のガスを導入する第一のガス導入系
21と、基板40の処理のためのガスを導入する第二の
ガス導入系22とを備えている。そして、これらのガス
導入系21,22のガス導入体212,222は、図1
に示すように、クリーニング用ガスのガス導入体232
よりもプラズマ形成場所(即ち、高周波の供給箇所)に
近い位置に配置されている。従って、基板40の処理の
際には、第一ガス導入系21によってプラズマ形成用の
ガスを高周波の供給箇所に近い位置から導入して高密度
プラズマを形成し、第二のガス導入機構22によってそ
のプラズマ形成場所に近い位置に基板40の処理のため
のガスを導入することができる。このため、高密度プラ
ズマがそれほど減衰していないところで基板40の処理
のためのガスに所定の気相反応等を生じさせることがで
き、この結果、基板40に対する処理を高効率で行うこ
とができる。本実施例の装置は、100mTorr以下
の圧力にて少なくとも1010cm-3以上の密度を有する
高密度プラズマを形成できるようになっているが、上記
のガス導入機構2の構成もこれに貢献している。
実施例を示す概略構成図である。図6に示す装置は、ヘ
リコン波プラズマを利用する装置である。ヘリコン波プ
ラズマは、強い磁場を加えるとプラズマ振動数より低い
周波数の電磁波が減衰せずにプラズマ中を伝搬すること
を利用するものであり、高密度プラズマを低圧で生成で
きる技術として最近注目されているものである。プラズ
マ中の電磁波の伝搬方向と磁場の方向とが平行のとき、
電磁波はある定まった方向の円偏光となり螺旋状に進行
する。このことからヘリコン波プラズマと呼ばれてい
る。
では、図1の高周波コイル31に代え、ループ状のアン
テナ34が配置されている。アンテナ34は、一本の丸
棒状又は帯板状の部材を曲げて上下二段の丸いループ状
の形状にしたものである。また、ベルジャー12は、図
1の装置のものと異なり、先端が半球状に構成された直
径100mm程度の円筒状のものになっている。材質と
しては、同様に石英ガラス等の誘電体である。
構35を設置している。磁場形成機構35は、内側コイ
ル35aと外側コイル35bからなる二重コイルであ
り、各コイル35a,35bはベルジャー12と同軸上
の位置に配置される。内側コイル35aと外側コイル3
5bは、互いに逆向きの磁場が形成されるように、コイ
ルの巻き方向と通電方向が調整される。磁場形成機構3
5を二重コイルの構造とすることで、所望の磁場を作り
易いという利点を有する。磁場形成機構35を単一コイ
ルで構成することもできる。尚、磁場形成機構35が発
生させる磁場は、ベルジャー12内部で生成されたプラ
ズマを効率よく成膜室101内部に輸送するので、成膜
室101内におけるプラズマの高密度化を促進すること
ができる。その結果、基板1の処理をさらに効率良く行
える。
の処理の例として基板40上に酸化硅素膜を形成するプ
ラズマ気相成長について説明を行ってきたが、基板40
上にアモルファス硅素膜を形成するプラズマ気相成長
や、基板40に対してドライエッチングを施す処理につ
いても、同様に効果があるのは明かである。また、プラ
ズマクリニーニング用のガスとして、フロン14ガスを
用いた例について説明を行ってきたが、フロン116ガ
ス(C2F6)、六弗化硫黄ガス(SF6 )あるいは、三
弗化窒素(NF3 )を用いたり、酸素ガスにアルゴンガ
スを混合した場合についても同様の効果が得られること
は明かである。なお、アルゴンガスを使用すると、プラ
ズマ中で生成されるアルゴンイオンはスパッタ率が高い
ので、高効率のスパッタを行いながらプラズマクリーニ
ングを行うことができる。
載のプラズマ処理装置によれば、プラズマクリーニング
のためのガスによる薄膜堆積が抑制されるので、高いエ
ッチング速度で効率よくプラズマクリーニングを行うこ
とができる。また、請求項2又は3記載のプラズマ処理
装置によれば、上記請求項1の効果を得つつ、高密度プ
ラズマを利用して基板の処理が行え、生産性の高いプラ
ズマ処理装置となる。また、請求項4記載のプラズマ処
理装置によれば、上記請求項1,2又は3の効果に加
え、ベルジャーの内面への薄膜堆積が未然に防止される
ので、高周波電力の整合条件等が変化せず、効率の良い
高周波電力の供給によって効率よく基板処理を行うこと
ができる。
略構成図である。
2,232の構成を説明する図である。
度分布を説明するための図である。
実験の結果を示す図である。
炭素膜のおおよその堆積面積との関係を調べた結果を示
す図である。
す概略構成図である。
ある。
通して基板40を真空容器1内に搬入して基板ホルダー
4上に載置する。排気系11によって真空容器1内を排
気した後、ガス導入機構2によって所定のガスを導入す
る。次に、電力供給機構3によって高周波電力等のエネ
ルギーを真空容器1内のガスに印加し、プラズマを形成
する。そして、形成されたプラズマによって、基板40
の表面に所定の処理を施す。例えば、ガス導入機構2に
よってモノシランガスと酸素ガスを導入すれば、プラズ
マによって分解反応等を生じ、酸化硅素薄膜を基板40
の表面に作成するプラズマCVD処理を行うことができ
る。
位置には、基板ホルダー4が設けられている。この基板
ホルダー4は、薄膜作成を行う基板40を上面に載置さ
せるものであり、必要に応じて基板40を加熱又は冷却
する温度調節機構41を内蔵している。この基板ホルダ
ー4には、生成されるプラズマと高周波との相互作用に
よって基板40に所定の基板バイアス電圧を印加するた
めの基板用高周波電源42が接続されている。尚、「プ
ラズマと高周波との相互作用によるバイアス電圧」に
は、高周波電源42とプラズマとの間に相当のキャパシ
タンスが存在していることが必要である。従って、基板
ホルダー4や基板40がすべて金属で形成されている場
合には、基板ホルダー40への給電ライン上に所定のコ
ンデンサを配置するようにする。
と、真空容器1の内面や基板ホルダー4の基板配置面4
00の露出した部分に薄膜が堆積してくる。相当程度の
回数繰り返したら、薄膜の除去が必要だと判断して、次
のようなプラズマクリーニングを行う。まず、処理が終
了した基板を搬出して不図示のゲートバルブを閉め、排
気系11を動作させて一旦真空容器1内を排気した後、
ゲートバルブを通してダミーの基板を真空容器1内に搬
入して同様に基板ホルダー4に配置する。ダミーの基板
を配置するのは、基板40が配置されていた部分の基板
ホルダー4の表面には薄膜が堆積していないため、エッ
チング作用のあるガスに直接晒すと、エッチングされて
侵食されてしまうからである。
な特徴点は、上記プラズマクリーニングのためのガス
(以下、クリーニング用ガス)を導入する第三のガス導
入系23のガス導入口25が、プラズマが形成される場
所(以下、プラズマ形成場所)から基板ホルダー4の基
板配置面400よりも遠い位置に位置していることであ
る。即ち、本実施例の装置では、ベルジャー12内でプ
ラズマが形成される。従って、ベルジャー12内がプラ
ズマ形成場所である。そして、前述したように、基板ホ
ルダー4はベルジャー12の下方に配設され、その上面
に基板40を配置する。従って、この上面が基板配置面
400である。そして、図1に示すように、第三のガス
導入系23のガス導入体232は、基板ホルダー4の基
板配置面400よりも下方に位置する。従って、ガス導
入体232の図2に示すガス導入口25は、プラズマ形
成場所から基板ホルダー4の基板配置面400よりも遠
い位置になっている。このように、クリーニング用ガス
のガス導入口25をプラズマ形成場所に対して基板ホル
ダー4の基板配置面400から遠い位置にすると、プラ
ズマ密度が低くなった部分にクリーニング用ガスが導入
されるので、従来見られたようなクリーニング用ガスの
過度の分解を抑制することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 排気系を備えた真空容器と、真空容器内
に所定のガスを導入するガス導入機構と、導入されたガ
スにエネルギーを与えてプラズマを形成するための電力
供給機構と、形成されたプラズマによって処理される位
置に基板を配置する基板ホルダーとを具備したプラズマ
処理装置において、 前記ガス導入機構は、前記真空容器の内面及び前記真空
容器内の部材の表面に堆積した薄膜をプラズマエッチン
グして除去するプラズマクリーニングのためのガスを導
入できるよう構成されており、当該ガス導入機構は、前
記プラズマが形成される場所から基板ホルダーの基板配
置面よりも遠い位置で前記プラズマクリーニングのため
のガスを導入するガス導入口を有していることを特徴と
するプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記ガス導入機構は、基板を処理するた
めのガスを導入するガス導入口を有し、このガス導入口
は、前記プラズマクリーニングためのガスを導入するガ
ス導入口よりプラズマが形成される場所に近い位置に設
けられていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
処理装置。 - 【請求項3】 前記電力供給機構は、100mTorr
以下の圧力にて少なくとも1010cm-3以上の密度を有
する高密度プラズマを形成することが可能なものである
ことを特徴とする請求項2記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記真空容器の一部は、誘電体で形成さ
れたベルジャーとなっており、前記電力供給機構は、こ
のベルジャー内に高周波電力を供給して誘導電界によっ
て前記プラズマを形成するものであることを特徴とする
請求項1,2又は3記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15697595A JP3599834B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15697595A JP3599834B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | プラズマ処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08330294A true JPH08330294A (ja) | 1996-12-13 |
| JP3599834B2 JP3599834B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=15639430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15697595A Expired - Fee Related JP3599834B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3599834B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002298776A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-11 | Anelva Corp | イオン化装置 |
| JP2006336114A (ja) * | 1999-12-10 | 2006-12-14 | Tokyo Electron Ltd | 処理装置 |
| JP2014120680A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Japan Steel Works Ltd:The | プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法 |
| CN117904598A (zh) * | 2022-10-19 | 2024-04-19 | 光驰股份有限公司 | 成膜装置及其清洗方法 |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP15697595A patent/JP3599834B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2002298776A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-11 | Anelva Corp | イオン化装置 |
| JP2014120680A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Japan Steel Works Ltd:The | プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法 |
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|---|---|
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