JPH08337610A - オレフィン重合用触媒成分、その製造方法及びその触媒成分存在下でのオレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒成分、その製造方法及びその触媒成分存在下でのオレフィンの重合方法

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JPH08337610A
JPH08337610A JP7327343A JP32734395A JPH08337610A JP H08337610 A JPH08337610 A JP H08337610A JP 7327343 A JP7327343 A JP 7327343A JP 32734395 A JP32734395 A JP 32734395A JP H08337610 A JPH08337610 A JP H08337610A
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Jean-Michel Brusson
ブルッソン ジャン−ミッシェル
Laurent Duranel
ドゥラネル ローレン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いMz/Mw及び高いMw/Mnを示すポ
リマー又はコポリマーを得るのを可能にするオレフィン
重合用固体触媒成分を提供する。 【解決手段】 チタン原子及びフタル酸のジエステルを
含有するMgCl2 担体上の固体触媒成分であって、該
チタンが少なくとも2.5重量%の割合で存在すること
及び該フタル酸のジエステルが7重量%未満の割合で存
在することを特徴とする固体触媒成分。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い分子量分布を
有するポリオレフィンの合成を可能にする新規なオレフ
ィン重合用固体触媒成分に関する。本発明は、また、そ
の固体触媒成分の製造方法及びその固体触媒成分存在下
でのオレフィンの重合方法にも関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリオ
レフィンフィルムの製造には、広い分子量分布を示す入
手可能なポリオレフィンを有することが好ましい。好ま
しくは、フィルムに転化しようとするポリオレフィン
は、高分子量の分子を含有しなければならない。という
のは、これらはフィルムの連続性を保証しかつそれを伸
張したときにそれが引裂けるのを阻止する分子だからで
ある。ポリオレフィンは、z平均分子量(Mzにより表
される)の重量平均分子量(Mwにより表される)に対
する比率が高い場合には、高分子量の分子を含有する。
ポリオレフィンが高分子量の分子だけを含有する場合に
は、それのフィルムへの転化は、その製造に必要な高温
が与えられなければ困難となるであろう。これは、なぜ
ポリオレフィンが低分子量の分子をも含有することが好
ましいかの理由である。ポリオレフィンは、重量平均分
子量(Mwにより表される)の数平均分子量(Mnによ
り表される)に対する比率が高い場合、例えば、5.5
より高い場合には、低分子量の分子を含有する。
【0003】更に、ポリオレフィンの結晶性を減じるこ
とによってフィルム形成性を更に向上させることが望ま
しい。事実、結晶性の減少は、一方では、弾性率の低下
をもたらし、それがフィルムの剛性を減少させて伸張の
間の又はその最終用途における応力に対するその抵抗性
を向上させ、また他方では、伸張されるその物質の流動
学的特性への温度の影響を減少させ、そしてこのことが
その最終製品の品質の制御をより容易にする。
【0004】ポリオレフィンは、それがヘプタン中で高
い溶解性を有するなら、あまり結晶性ではない。従っ
て、フィルム用途には、ヘプタン中で低い不溶性値
(“ヘプタン不溶性 (heptane-insoluble)”という表現
からHIで表される)、例えば、97重量%未満を示す
ポリオレフィンが好ましく、94重量%未満がより好ま
しい。
【0005】しかしながら、ポリマーが粘着性となって
輸送が難しくなるので、この値はあまりに低過ぎてはな
らない。この値は、好ましくは80重量%より高く、よ
り好ましくは90重量%より高い。高分子量の分子及び
低分子量の分子を同時に含有し、適切な場合には上で言
及した意味において適切なHIを示すポリオレフィンの
生産力のある方法、即ち、生産効率ができるだけ高い方
法を用いる合成は、プロピレンの重合の場合において
は、1gの固体触媒成分当たり少なくとも20000g
ポリマー/時間であり、これはポリオレフィンの製造後
に混合を行わずしては著しく困難である。
【0006】ヨーロッパ特許出願EP0385765A
2は、重合混合物中に2種類のシランを導入することに
よってポリプロピレンの分子量分布を広げることが可能
であることを教示している。この文献は、2.5重量%
のチタンと13.8重量%のフタル酸ジイソブチルを含
有する触媒成分の存在下での重合を記載している。ヨー
ロッパ特許出願EP0350170は、2.2重量%の
チタンを含有する固体触媒成分の存在下及び外部電子供
与体としてのシランの存在下でのプロピレンの重合によ
り、高度にアイソタクチックなポリプロピレンを得るこ
とができることを教示している。
【0007】国際出願WO91/14718は、多段式
の多くの反応器を使って重合を行うことによって広い分
子量分布を有するポリプロピレンを得ることができるこ
とを示している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、高いMz/M
w、一般的には3より高いMz/Mw、高いMw/M
n、一般的には5.5より高いMw/Mnを示すポリマ
ー又はコポリマーを得るのを可能にするオレフィン重合
用固体触媒成分に関する。加えて、それらを少なくとも
3の炭素原子を含有する少なくとも1種のモノマーから
生じさせると、これらポリマー又はコポリマーは、一般
に85〜97重量%のHIを示し、90〜94重量%で
さえあることができるHIを示す。加えて、本発明によ
る固体触媒成分は高い活性を示す。これら目的は、重合
の間に2種類のシランを導入しなくてもそして多段式の
多くの反応器を使わなくても達成される。
【0009】本発明による固体触媒成分は、マグネシウ
ム、チタン及びハロゲン原子、好ましくは塩素を含み、
かつフタル酸のジエステルを含み、該エステル官能基内
の炭化水素基は、同一でも異なっていてもよく、飽和、
直鎖状又は分枝状であって1〜8の炭素原子を含有する
ものであり、該チタンは、少なくとも部分的にハロゲン
化された形、好ましくは塩素化された形でありかつ3及
び/又は4の酸化状態にあるものであり、そして該チタ
ンがその中に少なくとも2.5重量%の割合で存在する
こと及び該フタル酸のジエステルがその中に7重量%未
満の割合で存在することを特徴とするものである。
【0010】チタン含量は、好ましくは3〜5重量%で
ある。このジエステルの含量は、好ましくは2重量%よ
り高く、より好ましくは3〜6重量%である。フタル酸
のジエステルは、例えば、次の化合物から選ぶことがで
きる:フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタ
ル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジヘキシル及びフタル酸
ジオクチル。
【0011】好ましいジエステルは、フタル酸ジブチル
である。
【0012】本発明による触媒成分が、本発明による触
媒成分の組成内に入るジエステルの一部を形成しないル
イス塩基を含有することを妨げるものではない。このル
イス塩基は、チーグラー・ナッタ型の触媒成分の組成内
に入ることが知られている液体又は固体の有機化合物で
あってもよい。このルイス塩基は、脂肪族又は芳香族カ
ルボン酸及びそれらのアルキルエステル;脂肪族又は環
状エーテル;ケトン;ビニルエステル;アクリル酸誘導
体、特にアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキ
ル;及びアルコールから選ぶことができる。ルイス塩基
として特に適するのは、p−トルイル酸メチル、安息香
酸エチル、酢酸エチル又は酢酸ブチル、エチルエーテ
ル、p−アニス酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトン、メチルイソブチルケトン、酢酸ビニ
ル、メタクリル酸メチル、エタノール及びブタノールの
如き化合物である。このルイス塩基は、本発明による触
媒成分中に0.01〜8重量%の割合で存在することが
できる。テトラヒドロフラン(THF)が好ましいルイ
ス塩基である。
【0013】テトラヒドロフランは本発明による固体触
媒成分中に好ましくは0.3〜1重量%の割合で存在す
る。本発明による固体触媒成分を特徴付けるチタン含量
及びフタル酸ジエステル含量が得られるように、導入さ
れるチタン誘導体の量に関して及び導入されるフタル酸
のエステルの量に関して変更することができる限り、マ
グネシウム、ハロゲン及びチタン原子及びフタル酸のエ
ステルを含有するチーグラー・ナッタ型の固体触媒成分
を製造するあらゆる公知の方法を本発明による触媒成分
の合成に適合させることができる。本発明による固体触
媒成分に到達するために、用いられるチタン誘導体の量
及びフタル酸ジエステルの量に本質的に関連する定型的
な僅かな試験を行った後は、当業者は、チーグラー・ナ
ッタ型の触媒成分を製造するために原理的に知られてい
る技術を用いることによって、本発明による触媒成分を
製造することができる。この固体触媒成分は、好ましく
はMgCl2 を基剤としている、即ち、それは少なくと
も60重量%のMgCl2 を含有する。
【0014】本発明による固体触媒成分は、少なくとも
1種のチタン化合物、1種のマグネシウム化合物、塩
素、場合により1種のアルミニウム化合物、フタル酸の
ジエステル(それらエステル官能基内の炭化水素基は、
同一でも異なっていてもよく、1〜8の炭素原子を含有
する)、場合によりルイス塩基、及びチーグラー・ナッ
タ型の固体成分に使用できる他の何らかの化合物を混合
した結果物であることができる。
【0015】このチタン化合物は、式Ti(OR)x
4-x (Rは1〜14の炭素原子を含有する脂肪族又は
芳香族炭化水素基を表すか、又はR1 が1〜14の炭素
原子を含有する脂肪族又は芳香族炭化水素基を表すCO
1 を表し、xは0〜3の整数を表わす)のチタンの塩
素化合物から選ぶことができる。このマグネシウム化合
物は、式Mg(OR2)n Cl2-x (R2 は水素又は直鎖
状若しくは環状の炭化水素基を表し、nは0〜2の整数
を表わす)の化合物から選ぶことができる。
【0016】この固体触媒成分中に存在する塩素は、ハ
ロゲン化チタン及び/又はハロゲン化マグネシウムから
直接生じたものであってもよい。それは、また、塩酸、
四塩化ケイ素又は塩化ブチルのような有機ハロゲン化物
の如き独立の塩素化剤から生じたものであってもよい。
【0017】本固体触媒の合成に適する技術のうち、一
方では、MgCl2 及びMgCl2と錯化する溶媒間の
(MgCl2 ・錯生成溶媒)により表される錯体を、他
方では、チタン誘導体及びフタル酸のジエステルと接触
させることを包含する技術が好ましい。錯生成溶媒が本
発明による固体触媒成分の組成内に入ることができるル
イス塩基である場合は、この錯生成溶媒の一部を前記成
分中でルイス塩基として働かせてもよい。こうして製造
された固体触媒成分は、それらが一般に少なくとも60
重量%のMgCl2 を含有するという意味においてMg
Cl2 を基剤とするものであり、このMgCl2 は担体
として働く。
【0018】本発明による固体触媒成分中に加えるため
に選択されるルイス塩基BがMgCl2 と錯化する溶媒
である場合、及び今ここに記載したばかりの接触をさせ
ることを包含することにより固体成分を製造するために
選択を行う場合は、BのMgCl2 に対するモル比が1
〜2、より好ましくは1.4〜1.7である(MgCl
2 ・B)錯体を用いるのが、前記の接触をさせようとす
る目的にとって好ましい。そのような錯体を得るには、
BのMgCl2 に対するモル比が4より高くなるよう
に、より好ましくは7より高くなるように、MgCl2
をBの存在下に置き、次いでこうして得られた固体を溶
媒Sを使って洗浄して、その錯体中での所望の比率に到
達させ、その後に接触させる。MgCl2 をBの存在下
に置くのは、Tb −30℃及びTb +40℃の間の温度
で行うことができる。ここで、Tbは大気圧におけるB
の沸騰温度を表す。それを不活性溶媒の存在下で行って
もよいが、この不活性溶媒はBの量より多い量で存在し
ないのが好ましい。好ましくは、溶媒Sは、洗浄温度で
1000ppm未満のMgCl2 しか溶かさないが、前
記洗浄温度でルイス塩基Bと混和性である。ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン及びベ
ンゼンの如き脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素を溶媒
Sとして挙げることができる。Sでの洗浄は、20〜1
50℃、より好ましくは50〜80℃の温度で行うこと
ができる。
【0019】特に、この後者の技術は、MgCl2 をル
イス塩基Bで含浸させて所望のルイス塩基Bの濃度を含
むMgCl2 を基剤とする担体を直接得てその後に接触
させる技術よりも好ましい。フタル酸のジエステルは、
チタン誘導体より先に(MgCl2 ・錯生成溶媒)錯体
と接触させても後に接触させても同時に接触させてもよ
い。この技術の原理は、ヨーロッパ特許出願EP488
856に記載されている。この文献に記載された技術に
関連して、本発明によるMgCl2 触媒成分の組成に到
達できるように、チタン誘導体の量及びフタル酸のジエ
ステルの量を変更するのが適切である。
【0020】MgCl2 との錯生成溶媒としてジオキサ
ンを用いることができるが、テトラヒドロフランが好ま
しく、これは好ましいルイス塩基でもある。
【0021】本発明は、本発明による触媒成分の存在下
で少なくとも1種のオレフィンを重合する方法にも関す
る。重合混合液が、プロピレンの如き少なくとも3の炭
素原子を含有するオレフィンを含有するときは、好まし
くは、この重合混合液は、式SiR1 2 3 4のシ
ランであって、このケイ素に結合している少なくとも1
つの基が式−OR5(R5 は、1〜4の炭素原子、好ま
しくは1又は2の炭素原子を含有する直鎖状飽和炭化水
素基を表す)のアルコキシ基であり、このケイ素に結合
しているその他の基が好ましくは1〜8の炭素原子を含
有する炭化水素基であってこれら基の少なくとも1つが
少なくとも4の炭素原子を含有する炭化水素基であるシ
ランを含有する。90重量%より高いHIを有するポリ
マー又はコポリマーを得ることが望まれる場合には、ケ
イ素に結合している2つの基であって同一でも異なって
いてもよい基が、上に定義した式−OR5 のアルコキシ
基であることが好ましく、これら2つのアルコキシ基の
存在に加えて、ケイ素に結合している少なくとも1つの
基がシクロペンチル基であることがなお一層好ましい。
挙げることができる好ましいシランは、メチルシクロペ
ンチルジメトキシシラン、エチルシクロペンチルジメト
キシシラン、イソプロピルシクロペンチルジメトキシシ
ラン、イソブチルシクロペンチルジメトキシシラン、及
びジシクロペンチルジメトキシシランである。
【0022】このシランは、一般には、重合又は共重合
されるオレフィン1モル当たり1×10-4〜0.2ミリ
モルの割合で導入される。重合混合液中に助触媒(以下
を参照のこと)として存在するのが有機アルミニウム誘
導体であるときは、このシランをAl/Siモル比が5
〜200、より好ましくは10〜80となるような量で
導入するのが好ましい。
【0023】重合混合液が、プロピレンのような少なく
とも3の炭素原子を含有するオレフィンを含有するとき
は、一方では、3〜5重量%のチタン、3〜6重量%の
フタル酸のジエステル及び0.3〜1重量%テトラヒド
ロフランを含有する本発明による固体重合触媒の組み合
わせ、他方では、重合混合液中の外部電子供与体として
のジシクロペンチルジメトキシシランの組み合わせ及び
重合混合液中の助触媒としての有機アルミニウム誘導体
の組み合わせが好ましい組み合わせである。というの
は、この組み合わせは一組の優れた性質を得るのを可能
にするからである。
【0024】本発明による触媒成分の存在下での少なく
とも1種のオレフィンの、懸濁、溶液、気相又は塊状法
による重合により、ポリマーを得ることができる。この
重合に用いることができるオレフィンは、例えば、2〜
20の炭素原子を含有するオレフィン、特にこのグルー
プのα−オレフィンである。挙げることができるオレフ
ィンは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ヘキセン、3−
メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−
デセン、1−テトラデセン又はそれらの混合物である。
従って、本願で用いる重合という用語は共重合反応に及
び、ポリマーという用語はコポリマーに及ぶ。
【0025】α−オレフィン混合物のうち、エチレンと
3〜8の炭素原子を含有する少なくとも1種のα−オレ
フィンとの混合物であって、その混合物中におけるエチ
レンのパーセンテージが一般に90重量%より高い混合
物が好ましい。
【0026】得られるポリマーは、一般に、80,00
0〜400,000g/モルの重量平均分子量を有す
る。塊状重合法は、液体状態又は超臨界状態に維持され
た重合すべき少なくとも1種のオレフィン中で重合を行
うことにある。溶液及び懸濁重合法は、不活性媒質中、
特に脂肪族炭化水素中の溶液又は懸濁液中で重合を行う
ことにある。
【0027】溶液重合法の場合には、例えば、8〜12
の炭素原子を含有する炭化水素又はこれら炭化水素の混
合物を用いることが可能である。懸濁重合法の場合に
は、例えば、n−ヘプタン、n−ヘキサン、イソヘキサ
ン又はイソブタンを用いることが可能である。
【0028】これら塊状、溶液、懸濁又は気相重合法の
運転条件は、担持されているかいないかに拘らずチーグ
ラー・ナッタ型の慣用的な触媒系を使用する類似の場合
に普通に提案される条件である。例えば、懸濁又は溶液
重合法の場合には、250℃までの温度で大気圧から2
50バールまでの圧力で運転することが可能である。液
体プロピレン媒質中での重合法の場合には、温度は臨界
温度までであることができそして圧力は大気圧と臨界圧
力の間であることができる。ポリエチレン又はエチレン
が主成分のコポリマーを製造する塊状重合法の場合に
は、130〜350℃の温度及び200〜3500バー
ルの圧力で運転することが可能である。
【0029】気相重合法は、気相重合が可能なあらゆる
反応器を使って、特に攪拌床及び/又は流動床を有する
反応器内で、行うことができる。
【0030】気相重合を適用する条件、特に温度、圧
力、攪拌床及び/又は流動床を有する反応器内への単数
又は複数のオレフィンの注入、及び重合温度と重合圧力
の制御は、オレフィンの気相重合についての先行技術に
提案されている条件と同じである。運転は、一般に、合
成されるポリマー又はプレポリマーの融点Tmよりも低
い温度で、より特定的には+20℃と(Tm−5)℃の
間の温度で、及びその単数又は複数のオレフィンが本質
的に蒸気相となるような圧力で行われる。
【0031】本発明による触媒成分のチタンを活性化で
きる助触媒が重合の間存在しなければならない。この助
触媒は、チーグラー・ナッタ型の固体触媒成分用のどの
ような助触媒であってもよい。とりわけ、この助触媒は
有機アルミニウム誘導体であることができる。
【0032】この有機アルミニウム誘導体は、式R1
2 3 Alの誘導体であることができる。この際、
1 、R2 及びR3 それぞれは、同一でも異なっていて
もよく、ハロゲン原子又は1〜20の炭素原子を含有す
るアルキル基のいずれかを表し、R1 、R2 又はR3
少なくとも1はアルキル基を表す。挙げることができる
適当な化合物の例は、二塩化又は二臭化エチルアルミニ
ウム、二塩化又は二臭化イソブチルアルミニウム、塩化
又は臭化ジエチルアルミニウム、塩化又は臭化ジ−n−
プロピルアルミニウム、及び塩化又は臭化ジイソブチル
アルミニウムである。トリ−n−ヘキシルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリメチルアルミニ
ウム又はトリエチルアルミニウムの如きトリアルキルア
ルミニウムが、上記の化合物よりも好ましく用いられ
る。
【0033】助触媒はアルミノキサンであってもよい。
このアルミノキサンは式:
【0034】
【化1】 R2 Al−O−〔Al(R)−O〕n −AlR2
【0035】の直鎖状アルミノキサンであっても、式:
【0036】
【化2】
【0037】の環状アルミノキサンであってもよく、R
は1〜6の炭素原子を含有するアルキル基を表し、nは
2〜40、好ましくは10〜20の整数を表す。このア
ルミノキサンは、異なる種類の複数のR基を含有するこ
とができる。好ましくは、これら全てのR基はメチル基
を表す。更に、助触媒は上に挙げた化合物の混合物も意
味することが意図される。
【0038】重合の間に用いられる助触媒の量は、チタ
ンを活性化するのに十分な量でなければならない。導入
されるその量は、一般に、助触媒により導入されるアル
ミニウムの活性化が望まれるチタンに対する原子比率
が、0.5〜10,000、好ましくは1〜1000と
なるように導入される。溶液、懸濁、塊状又は気相重合
法には、製造されるポリマーのメルトインデックスを抑
制するために連鎖移動剤を含めることができる。用いら
れる連鎖移動剤は水素であってもよく、この水素は、反
応器に送られるオレフィンと水素を合わせた量の90モ
ル%まで、好ましくは0.01〜60モル%であっても
よい量で導入される。
【0039】以下の実施例においては、ポリマーの特性
を以下の方法により決定した。 − HIは、問題のポリマー中における沸騰ペプタン不
溶性ポリマーの重量%を測定することにより決定した。
これは、Kumagawa型の装置内で当該ポリマーの可溶性画
分を沸騰ペプタンで2時間抽出することにより行った; − ポリプロピレンの場合には、2.16kg荷重下の
230℃でのメルトインデックスをASTMスタンダー
ドD1238,L法に従って決定した。それは10分間
に流れ出たポリマーのg数で表示され、表においては
“MI2 ”により表される; − ポリエチレンの場合には、2.16kg荷重下の1
90℃でのメルトインデックスをASTMスタンダード
D1238,E法に従って決定した。それは10分間に
流れ出たポリマーのg数で表示され、表においては“M
2 ”により表される; − 生産効率は、得られたポリマーの重量を、用いた固
体触媒成分の重量で割ることにより計算した; − 分子量分布は、次の文献に記載されたのと類似の分
析系を用いて、立体排除クロマトグラフィーにより決定
した:D. Lecacheuxら, Journal of Applied Polymer S
cience, Vol.27, 4867 (1982) 。この計算は、ポリスチ
レンでの検量線から得られる分子量から行い、そしてマ
ーク−フウィンク法則によって補正した。2000未満
の分子量をカットした。
【0040】
【実施例】
実施例1 a)担体の調製 30gの市販無水MgCl2 、4.5gの 1,2,4,5−テ
トラメチルベンゼン及び200mlのテトラヒドロフラ
ン(THF)を、機械楷型攪拌機及びジャケットによる
温度コントロールを備え、窒素でパージされた300m
l反応器内に導入した。温度を60℃まで上げて16時
間攪拌し続けた。次いで、固体を濾取して100mlの
ヘキサンで60℃で15分間3回洗浄してから、窒素気
流下で2時間乾燥した。11.7重量%のマグネシウム
及び54.3重量%のTHFを含有する54.2gの固
体が回収された。
【0041】b)触媒成分の調製 a)で得られた13.6gの担体、44mlのトルエン
及び133mlの純粋なTiCl4 を、100回転/分
で回転する攪拌機を備え、窒素でパージした300ml
反応器内に50℃で導入した。温度を90℃まで上げて
から0.67mlのフタル酸ジ−n−ブチル(DBP)
を導入した。この混合液を2時間反応させた。濾過後、
2回目の一連の処理を行った。これは、得られた固体に
18mlのTiCl4 と160mlのトルエンを添加
し、温度を100℃まで1時間かけて上げ、次いで濾過
を行うという処理を続けて5回行うことからなる。次
に、その固体を、60℃で10分間、150mlのヘキ
サンで3回洗浄した。この触媒成分を、最後に窒素気流
下で60℃の下2時間乾燥させた。この触媒成分は、
3.7重量%のチタン、20.9重量%のマグネシウム
及び4.3重量%のフタル酸ジ−n−ブチルを含有し
た。
【0042】c)この触媒成分存在下での重合 1.2Slの水素、2.4リッターの液体プロピレン、
24ミリモルのトリエチルアルミニウム及び2.4ミリ
モルのシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHM
DMS)を、この順で磁気攪拌機及びジャケットによる
温度コントロールを備えた3.5リッター容のステンレ
ススチール製反応器内に、30℃で導入した。
【0043】10分間反応させてから、b)で調製した
20mgの触媒成分を反応器内に注入した。温度を10
分間かけて70℃まで上げ、その温度を1時間維持し
た。次に、この反応器を周囲温度まで冷やして、圧力を
大気圧まで下げた。92.4重量%のアイソタクチシテ
ィ値を有する490gの粉末を回収した。得られた触媒
成分の性質及び得られたポリマーの性質を表1に纏め
た。
【0044】実施例2 担体の1回目の処理の間に89mlのトルエン及び89
mlのTiCl4 を導入した以外は、操作は実施例1の
通りであった。結果を表1に掲げた。 実施例3 シクロヘキシルメチルジメトキシシランを同じ量のジシ
クロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS)で置き
換えたことを除いては、実施例1のと同様の条件下での
重合で、実施例2で合成した触媒成分を試験した。この
場合に用いた水素の量は、2.45Slであった。
【0045】結果を表1に掲げた。
【0046】実施例4 操作は実施例1の通りであった。結果を表1に掲げた。 実施例5 実施例4で合成した触媒成分を、実施例3の条件下での
重合で試験した。この場合に用いた水素の量は、2.4
5Slであった。
【0047】結果を表1に掲げた。
【0048】比較例1 触媒成分の調製の間に3.8mlのフタル酸ジ−n−ブ
チルを導入した以外は、操作は実施例1の通りであっ
た。結果を表1に掲げた。 比較例2 触媒成分の調製の間に2.2mlのフタル酸ジ−n−ブ
チルを導入した以外は、操作は実施例1の通りであっ
た。
【0049】結果を表1に掲げた。
【0050】比較例3 触媒成分の2回目の一連の処理の間に9mlのTiCl
4 及び169mlのトルエンを導入した以外は、操作は
比較例2の通りであった。結果を表1に掲げた。 比較例4 担体の1回目の処理の間に124mlのトルエン及び5
3mlのTiCl4 を導入した以外は、操作は比較例2
の通りであった。
【0051】結果を表1に掲げた。
【0052】実施例6 触媒成分の調製の間にフタル酸ジ−n−ブチルを0.4
mlのフタル酸ジエチル(DEP)で置き換えた以外
は、操作は実施例1の通りであった。結果を表2に掲げ
た。 実施例7 実施例6で合成した触媒成分を、実施例3と同様の条件
下での重合で試験した。この場合に用いた水素の量は、
3.5Slであった。
【0053】結果を表2に掲げた。 比較例5 触媒成分の調製の間に1mlのフタル酸ジエチルを導入
した以外は、操作は実施例6の通りであった。結果を表
2に掲げた。
【0054】実施例8 a)担体の調製 2.5kgの市販無水MgCl2 、370gの 1,2,4,5
−テトラメチルベンゼン及び15kgのテトラヒドロフ
ラン(THF)を、機械楷型攪拌機及びジャケットによ
る温度コントロールを備え、窒素でパージした120リ
ッター容の反応器内に導入した。温度を60℃まで上
げ、12時間攪拌し続けた。次に、固体を濾取して、6
0℃で15分間、15リッターのヘキサンで4回洗浄し
てから、乾燥した。得られた固体は、11.8重量%の
マグネシウム及び53重量%のTHFを含有した。
【0055】b)触媒成分の調製 以上で得られた全ての固体について、14kgのトルエ
ン及び84kgの純粋なTiCl4 を25℃で導入する
ことにより、1回目の処理を行った。温度を1時間かけ
て95℃まで上げてから、290gのフタル酸ジ−n−
ブチルを導入した。この処理を2時間続けた。濾過後、
2回目の一連の処理を行った。これは、得られた固体に
11kgのTiCl4 と51kgのトルエンを添加し、
温度を105℃まで1時間かけて上げ、そして濾過を行
うという処理を続けて5回行うことからなる。次に、そ
の固体を、65℃で15分間、30リッターのヘキサン
で4回洗浄した。この固体を、最後に窒素気流下で70
℃の下5時間乾燥させた。この触媒成分は、制御された
粒子サイズと形態を有する微粉末を形成した。この触媒
成分は、3.7重量%のチタン、18.3重量%のマグ
ネシウム及び4.1重量%のフタル酸ジ−n−ブチルを
含有した。
【0056】c)この触媒成分存在下での重合 1.6Slの水素、6リッターの液体プロピレン、30
ミリモルのトリエチルアルミニウム及び3ミリモルのシ
クロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMDMS)
を、この順で磁気攪拌機及びジャケットによる温度コン
トロールを備えた8リッター容のステンレススチール製
反応器内に、30℃で導入した。
【0057】10分間反応させてから、b)で調製した
40mgの触媒成分を反応器内に注入した。温度を速や
かに70℃まで上げ、この温度を1時間維持した。次
に、この反応器を周囲温度まで冷やし、圧力を大気圧ま
で下げた。結果を表3に掲げた。
【0058】実施例9 シクロヘキシルメチルジメトキシシランを同じ量のジシ
クロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS)で置き
換えた以外は、操作は実施例8の通りであった。この場
合に用いた水素の量は、3.2Slであった。結果を表
3に掲げた。 実施例10 重合を62℃で行った以外は、操作は実施例8の通りで
あった。この場合に用いた水素の量は、1.6Slであ
った。
【0059】結果を表3に掲げた。
【0060】実施例11 CHMDMSを同じ量のDCPDMSで置き換えた以外
は、操作は実施例10の通りであった。この場合に用い
た水素の量は、3.2Slであった。結果を表3に掲げ
た。 実施例12 実施例8を繰り返した結果を表3に掲げた。 実施例13 CHMDMSを同じ量のDCPDMSで置き換えた以外
は、操作は実施例12の通りであった。この場合に用い
た水素の量は、3.2Slであった。
【0061】結果を表3に掲げた。
【0062】実施例14 CHMDMSを同じ量のフェニルトリエトキシシラン
(PTES)で置き換えた以外は、操作は実施例12の
通りであった。この場合に用いた水素の量は、1.6S
lであった。結果を表3に掲げた。 実施例15 CHMDMSを同じ量のジイソブチルジメトキシシラン
(DiBDMS)で置き換えた以外は、操作は実施例1
2の通りであった。この場合に用いた水素の量は、3.
2Slであった。
【0063】結果を表3に掲げた。
【0064】比較例6 触媒成分の調製の間に660gのフタル酸ジ−n−ブチ
ルを導入した以外は、操作は実施例12の通りであっ
た。結果を表3に掲げた。 比較例7 CHMDMSを同じ量のジシクロペンチルジメトキシシ
ラン(DCPDMS)で置き換えた以外は、操作は比較
例6の通りであった。この場合に用いた水素の量は、8
Slであった。
【0065】結果を表3に掲げた。
【0066】実施例16 a)担体の調製 40℃に調節し、窒素でパージし攪拌反応器内に、n−
ブタノール(BuOH)中のMgCl2 の溶液であって
BuOH/MgCl2 のモル比が10である溶液50m
lを導入した。20℃で測定して0.2Pasの粘度を
有するパラフィン系石油200mlを添加した。楷の末
端における線速度が120m/sとなる速度まで攪拌を
速めた。この2相混合液を5分間攪拌してから、125
mlの1,4−ジオキサンを一度に速やかに添加した。
MgCl2 −ジオキサン錯体が即座に析出した。濾過
後、ヘキサンで洗浄し窒素気流下で乾燥させ、約14g
の白色微粉末を回収した。その組成は1,4−ジオキサ
ンが67重量%でMgCl2が33重量%であった。次
に、この固体をトルエン中のトリエチルアルミニウムの
溶液で、Al/1,4−ジオキサンモル比が2となりか
つアルミニウム濃度が1モル/リッターとなるように処
理した。濾過後、ヘキサンで洗浄を繰り返し、その固体
を乾燥させ、形態が保存された粉末を得た。こうして得
られた固体4.5gを50mlのヘキサン中に40℃で
懸濁させた。次いで、200回転/分で攪拌しながら、
30ml/時間の速度で6mlのテトラヒドロフランを
注入した。THFの注入後に、その溶液を15分間ゆっ
くり攪拌した。次に、濾過を行い、その後ヘキサンで4
回洗浄した。この固体を、窒素気流下で70℃の下1時
間乾燥させた。14.5重量%のマグネシウム及び4
3.2重量%のTHFを含有する8gの固体を回収し
た。
【0067】b)触媒成分の調製 a)で得られた8gの担体、20mlのトルエン及び5
8mlの純粋なTiCl4 を、200回転/分で回転す
る攪拌機を備え、窒素でパージした300ml容の反応
器内に導入した。温度を90℃まで上げてから、0.1
6mlのフタル酸ジ−n−ブチルを導入した。この処理
を2時間続けた。濾過後、2回目の一連の処理を行っ
た。これは、得られた固体に4mlのTiCl4 と76
mlのトルエンを添加し、温度を100℃まで1時間か
けて上げ、そして濾過を行うという処理を4回行うこと
からなる。次に、その固体を、60℃で10分間、80
mlのヘキサンで3回洗浄した。この固体を、最後に窒
素気流下で60℃の下2時間乾燥させた。この触媒成分
は、制御された粒子サイズと形態を有する微粉末を形成
した。この触媒成分は、3.7重量%のチタン、20.
3重量%のマグネシウム及び2.2重量%のフタル酸ジ
−n−ブチルを含有した。
【0068】c)この触媒成分存在下での重合 0.7Slの水素、2.4リッターの液体プロピレン、
24ミリモルのトリエチルアルミニウム及び2.4ミリ
モルのシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHM
DMS)を、この順で磁気攪拌機及びジャケットによる
温度コントロールを備えた3.5リッターステンレスス
チール製反応器内に、30℃で導入した。
【0069】10分間反応させてから、以上で調製した
20mgの触媒成分を反応器内に注入した。温度を速や
かに70℃まで上げ、その温度を1時間維持した。反応
の終了時に反応器を冷却し、圧力を大気圧まで下げた。
92.4重量%のアイソタクチシティ値を有する304
gの粉末を回収した。結果を表4に掲げた。
【0070】比較例8 触媒成分の調製の間に1.04mlのフタル酸ジ−n−
ブチルを導入した以外は、操作は実施例16の通りであ
った。結果を表4に掲げた。
【0071】実施例17 a)担体の調製 20gの市販無水MgCl2 を、窒素でパージした40
0ml有効容量のステンレススチール製ボールミル中に
導入した。直径が6mmから16mmまで可変で、総重
量が175gのボールを使って、この物質を6時間粉砕
した。こうして得られた15gの固体を、165mlの
ヘキサン中に40℃で懸濁させた。次いで、200回転
/分で攪拌しながら、30ml/時間の速度で60ml
のテトラヒドロフランを注入した。THFの注入後、そ
の溶液を15分間ゆっくり攪拌した。した。次に、濾過
し、ヘキサンで4回洗浄した。この固体を、窒素気流下
で70℃の下1時間乾燥させた。10.8重量%のマグ
ネシウム及び44.6重量%のTHFを含有する28.
7gの固体を回収した。
【0072】b)触媒成分の調製 以上で処理した8gの固体、26mlのトルエン及び7
8mlの純粋なTiCl4 を、200回転/分で回転す
る攪拌機を備え、窒素でパージした300ml容の反応
器内に導入した。温度を90℃まで上げてから、0.8
1mlのフタル酸ジ−n−ブチルを導入した。この処理
を2時間続けた。濾過後、2回目の一連の処理を行っ
た。これは、得られた固体に10.5mlのTiCl4
と93.5mlのトルエンを添加し、温度を100℃ま
で1時間かけて上げ、そして濾過を行うという処理を続
けて5回行うことからなる。次に、その固体を、60℃
で10分間、80mlのヘキサンで3回洗浄した。この
固体を、最後に窒素気流下で60℃の下2時間乾燥させ
た。この触媒成分は、微粉末を形成していた。この触媒
成分は、3.1重量%のチタン、21重量%のマグネシ
ウム及び5.2重量%のフタル酸ジ−n−ブチルを含有
した。
【0073】c)この触媒成分存在下での重合 1.2Slの水素、2.4リッターの液体プロピレン、
24ミリモルのトリエチルアルミニウム及び2.4ミリ
モルのシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHM
DMS)を、この順で磁気攪拌機及びジャケットによる
温度コントロールを備えた3.5リッターステンレスス
チール製反応器内に30℃で導入した。
【0074】以上で調製した20mgの触媒成分を、前
もって10分間接触させた後、反応器内に注入した。温
度を速やかに70℃まで上げ、その温度を1時間維持し
た。反応の終了時に反応器を冷却し、圧力を大気圧まで
下げた。94.6重量%のアイソタクチシティ値を有す
る647gの粉末を回収した。結果を表5に掲げた。
【0075】比較例9 触媒成分の調製の間に1.36mlのフタル酸ジ−n−
ブチルを導入した以外は、操作は実施例17の通りであ
った。結果を表5に掲げた。
【0076】実施例18 実施例12で調製した触媒成分を、次の条件でのエチレ
ンの重合に用いた。1.5リッターのヘキサンを、温度
コントロール及び攪拌系を備えた4リッター反応器内に
窒素雰囲気下及び周囲温度で導入した後、2.8mlの
トリイソブチルアルミニウム(TIBA)を導入してか
ら、実施例16の触媒成分7mgをヘキサンに懸濁した
液1mlを導入した。
【0077】この反応器を2バールの窒素圧で加圧して
から、その温度を75℃まで上げた。次いで、4バール
の水素及び7バールのエチレンを導入した。エチレンを
連続的に加えることによって、圧力を3時間一定に維持
した後、エチレンの注入を停止し、反応器を25℃に冷
却した。メタノールの酸性溶液を添加することにより、
ポリマーを失活させた。濾過及び80℃での乾燥の後、
ポリマーを回収した。
【0078】結果を表6に掲げた。
【0079】実施例19 重合を85℃で行った以外は、操作は実施例18の通り
であった。結果を表6に掲げた。 比較例10 比較例6の固体触媒成分を用いた以外は、操作は実施例
18の通りであった。結果を表6に掲げた。 比較例11 比較例6の固体触媒成分を用いた以外は、操作は実施例
19の通りであった。結果を表6に掲げた。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン原子及びフタル酸のジエステルを
    含有するMgCl2担体上の固体触媒成分であって、該
    チタンが少なくとも2.5重量%の割合で存在すること
    及び該フタル酸のジエステルが7重量%未満の割合で存
    在することを特徴とする固体触媒成分。但し、該エステ
    ル官能基内の炭化水素基は、同一でも異なっていてもよ
    く、1〜8の炭素原子を含有するものとする。
  2. 【請求項2】 少なくとも60重量%のMgCl2 を含
    むことを特徴とする、請求項1記載の成分。
  3. 【請求項3】 (MgCl2 ・錯生成溶媒)錯体、チタ
    ン誘導体、及びフタル酸のジエステルを接触させること
    により得られることを特徴とする、請求項1又は2記載
    の成分。
  4. 【請求項4】 チタンが3〜5重量%の割合で存在する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の成分。
  5. 【請求項5】 該ジエステルが2重量%を越える割合で
    存在することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の成分。
  6. 【請求項6】 該ジエステルが3〜6重量%の割合で存
    在することを特徴とする、請求項5記載の成分。
  7. 【請求項7】 チタンが塩素化された形で存在しかつ酸
    化状態3及び/又は4で存在することを特徴とする、請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の成分。
  8. 【請求項8】 該ジエステルがフタル酸ジブチルである
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の成分。
  9. 【請求項9】 ルイス塩基が0.01〜8重量%の割合
    で存在することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の成分。
  10. 【請求項10】 ルイス塩基がテトラヒドロフランであ
    ることを特徴とする、請求項9記載の成分。
  11. 【請求項11】 テトラヒドロフランが0.3〜1重量
    %の割合で存在することを特徴とする、請求項10記載
    の成分。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の成分の製造方法であって、前記成分が(MgCl2
    錯生成溶媒)錯体、チタン誘導体、及びフタル酸のジエ
    ステルを接触させることにより得ることができることを
    特徴とする方法。但し、該エステル官能基内の炭化水素
    基は、同一でも異なっていてもよく、1〜8の炭素原子
    を含有するものとする。
  13. 【請求項13】 錯生成溶媒のMgCl2 に対するモル
    比が1〜2であることを特徴とする、請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 錯生成溶媒のMgCl2 に対するモル
    比が1.4〜1.7であることを特徴とする、請求項1
    3記載の方法。
  15. 【請求項15】 錯体が、MgCl2 と錯生成溶媒とを
    4より高い錯生成溶媒のMgCl2 に対するモル比で接
    触させ、次いで溶媒Sで洗浄することにより得ることが
    できるものであることを特徴とする、請求項13又は1
    4記載の方法。
  16. 【請求項16】 接触が7より高い錯生成溶媒のMgC
    2 に対するモル比で行われることを特徴とする、請求
    項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 溶媒Sが、脂肪族、脂環式及び芳香族
    炭化水素から選ばれることを特徴とする、請求項15又
    は16記載の方法。
  18. 【請求項18】 錯生成溶媒がテトラヒドロフランであ
    ることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか1項
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の固体触媒成分及び助触媒の存在下で少なくとも1種の
    オレフィンを重合する方法。
  20. 【請求項20】 助触媒が有機アルミニウム誘導体であ
    ることを特徴とする、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 重合が、式SiR1 2 3 4 のシ
    ランであって、ケイ素に結合している少なくとも1つの
    基が式−OR5 (R5 は、1〜4の炭素原子、好ましく
    は1又は2の炭素原子を含有する直鎖状飽和炭化水素基
    を表す)のアルコキシ基であり、ケイ素に結合している
    その他の基が1〜8の炭素原子を含有する炭化水素基で
    あってこれら基の少なくとも1つが少なくとも4の炭素
    原子を含有する炭化水素基であるシランの存在下で行わ
    れることを特徴とする、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 シランが同一でも異なっていてもよい
    式−OR5 の2つのアルコキシ基を含有することを特徴
    とする、請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 シランが少なくとも1つのシクロペン
    チル基を含有することを特徴とする、請求項22記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 シランがジシクロペンチルジメトキシ
    シランであることを特徴とする、請求項23記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 Al/Siモル比が5〜200、好ま
    しくは10〜80であることを特徴とする、請求項21
    〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 少なくとも1種のオレフィンがプロピ
    レンであることを特徴とする、請求項19〜25のいず
    れか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 プロピレンだけを重合することを特徴
    とする、請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 少なくとも1種のオレフィンがエチレ
    ンであることを特徴とする、請求項19〜25のいずれ
    か1項に記載の方法。
  29. 【請求項29】 エチレンだけを重合することを特徴と
    する、請求項28記載の方法。
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