JPH08339923A - 円板巻線 - Google Patents
円板巻線Info
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- JPH08339923A JPH08339923A JP7142997A JP14299795A JPH08339923A JP H08339923 A JPH08339923 A JP H08339923A JP 7142997 A JP7142997 A JP 7142997A JP 14299795 A JP14299795 A JP 14299795A JP H08339923 A JPH08339923 A JP H08339923A
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- coil
- heiser
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の円板巻線よりもαを小さくするとともに
導体の接続箇所を減らす。 【構成】内巻きコイルD1、外巻きコイルD2,内巻き
コイルD3、外巻きコイルD4よりなる四層ハイザーキ
ャップ巻線Dが、端子Uから下方へ複数積層され、 No.
1コイル(内巻きコイルD1)は、端子U側からの初巻
きの素線導体t0と No.4コイル(外巻きコイルD4)
から素線導体t6を介して戻って来た一巡後の素線導体
t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻回したものから
なる。
導体の接続箇所を減らす。 【構成】内巻きコイルD1、外巻きコイルD2,内巻き
コイルD3、外巻きコイルD4よりなる四層ハイザーキ
ャップ巻線Dが、端子Uから下方へ複数積層され、 No.
1コイル(内巻きコイルD1)は、端子U側からの初巻
きの素線導体t0と No.4コイル(外巻きコイルD4)
から素線導体t6を介して戻って来た一巡後の素線導体
t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻回したものから
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静止誘導電器の円板
巻線、特に、衝撃電圧に対する電位分布が格段に優れて
いるハイザーキャップ巻線に関する。
巻線、特に、衝撃電圧に対する電位分布が格段に優れて
いるハイザーキャップ巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】円板巻線は、絶縁被覆された素線導体を
半径方向に巻回し円板状に形成したものである。図8
は、円板巻線の構成を示す一部破砕斜視図である。図の
手前側が内径Φ側であり、絶縁被覆された素線導体tを
外径側から内径側へ円板状に巻回された内巻きコイルX
と、素線導体tを内径側から外径側へ円板状に巻回され
た外巻きコイルYとが、軸Z方向に交互に積層されてい
る。内巻きコイルXと外巻きコイルYとは、後述される
方法で互いに接続され、その両端が端子U,uに引き出
されている。巻線は、使用中に雷撃を受けてもその絶縁
が充分に耐えなければならない。巻線の絶縁耐力を保証
するために、端子U,u間には予めその絶縁階級に応じ
た大きさの衝撃電圧を印加する試験が実施される。
半径方向に巻回し円板状に形成したものである。図8
は、円板巻線の構成を示す一部破砕斜視図である。図の
手前側が内径Φ側であり、絶縁被覆された素線導体tを
外径側から内径側へ円板状に巻回された内巻きコイルX
と、素線導体tを内径側から外径側へ円板状に巻回され
た外巻きコイルYとが、軸Z方向に交互に積層されてい
る。内巻きコイルXと外巻きコイルYとは、後述される
方法で互いに接続され、その両端が端子U,uに引き出
されている。巻線は、使用中に雷撃を受けてもその絶縁
が充分に耐えなければならない。巻線の絶縁耐力を保証
するために、端子U,u間には予めその絶縁階級に応じ
た大きさの衝撃電圧を印加する試験が実施される。
【0003】図9は、円板巻線に衝撃電圧を印加したと
きの等価回路図である。内巻きコイルXと外巻きコイル
Yとが互いに接続された円板巻線の端子u側を接地Eに
つなぎ、端子U側から衝撃電圧Vが印加された時の等価
回路である。衝撃電圧Vが急峻に立ち上がるので、巻線
の初期電位分布がキャパシタンス分だけでほぼ決まり、
インダクタンス分は殆ど効かない。そのために、等価回
路を各コイルの直列キャパシタンスKと各コイルの対地
キャパシタンスCだけにより構成することができる。
きの等価回路図である。内巻きコイルXと外巻きコイル
Yとが互いに接続された円板巻線の端子u側を接地Eに
つなぎ、端子U側から衝撃電圧Vが印加された時の等価
回路である。衝撃電圧Vが急峻に立ち上がるので、巻線
の初期電位分布がキャパシタンス分だけでほぼ決まり、
インダクタンス分は殆ど効かない。そのために、等価回
路を各コイルの直列キャパシタンスKと各コイルの対地
キャパシタンスCだけにより構成することができる。
【0004】図10は、図9の等価回路における各コイ
ルの初期電位分布を示す特性線図である。ここでは、コ
イルの総数をMとし、全対地キャパシタンスC0 =M・
C、全直列キャパシタンスK0 =K/Mとおいて
ルの初期電位分布を示す特性線図である。ここでは、コ
イルの総数をMとし、全対地キャパシタンスC0 =M・
C、全直列キャパシタンスK0 =K/Mとおいて
【0005】
【数1】
【0006】とする。コイル番号 No.iを端子U側から
No.1、 No.2、・・、No. Mと数え、コイル No.i/
M×100(%)が横軸に目盛られ、各コイルの入力端
における対地電圧Veが縦軸に目盛られている。特性曲
線は各αの場合の計算結果であり、それぞれ図中にα値
が示されている。図10において、αが小さくなるほ
ど、すなわち、コイルの直列キャパシタンスKが大きく
なるほど各コイルが平等に電圧を分担するようになり、
コイルの電位分布が良くなる。一方、α値が大きくなる
ほど、すなわち、コイルの直列キャパシタンスKが小さ
くなるほど電圧印加端(端子U)側コイルの分担電圧が
大きくなり、コイルの電位分布が悪くなる。コイル間に
大きな電圧がかかるとコイル端部の電界も高くなり、コ
イル間の絶縁寸法を増やす必要が生じ、巻線の体格も大
きくなる。したがって、コイルの直列キャパシタンスK
を大きくする努力が行われている。
No.1、 No.2、・・、No. Mと数え、コイル No.i/
M×100(%)が横軸に目盛られ、各コイルの入力端
における対地電圧Veが縦軸に目盛られている。特性曲
線は各αの場合の計算結果であり、それぞれ図中にα値
が示されている。図10において、αが小さくなるほ
ど、すなわち、コイルの直列キャパシタンスKが大きく
なるほど各コイルが平等に電圧を分担するようになり、
コイルの電位分布が良くなる。一方、α値が大きくなる
ほど、すなわち、コイルの直列キャパシタンスKが小さ
くなるほど電圧印加端(端子U)側コイルの分担電圧が
大きくなり、コイルの電位分布が悪くなる。コイル間に
大きな電圧がかかるとコイル端部の電界も高くなり、コ
イル間の絶縁寸法を増やす必要が生じ、巻線の体格も大
きくなる。したがって、コイルの直列キャパシタンスK
を大きくする努力が行われている。
【0007】図11は、従来の円板巻線の素線導体配置
を示す片側断面配置図である。内巻きコイルA1と外巻
きコイルA2よりなる普通円板巻線Aが、端子Uから下
方へ複数積層されている。図11では、その内、端子U
側から二つ目までの普通円板巻線Aが示されている。各
コイルの番号iを端子U側から No.1、 No.2、・・、
No. i、・・と、また、各素線導体t0には、端子U側
から巻回されたターン数が記入されている。 No.1コイ
ル(内巻きコイルA1)は、素線導体t0が端子U側か
ら半径方向内方に向けて互いに密着して巻かれている。
No.2コイル(外巻きコイルA2)は、 No.1コイルか
ら渡って来た素線導体t1を巻き始め端として半径方向
外方に向けて互いに密着して巻かれ、さらに、その巻き
終わり端を素線導体t2を介して次の No.3コイルへ渡
している。以下、奇数番号のコイル、偶数番号のコイル
は、それぞれ No.1コイル、 No.2コイルと同様にして
巻回されるとともに互いに接続されている。
を示す片側断面配置図である。内巻きコイルA1と外巻
きコイルA2よりなる普通円板巻線Aが、端子Uから下
方へ複数積層されている。図11では、その内、端子U
側から二つ目までの普通円板巻線Aが示されている。各
コイルの番号iを端子U側から No.1、 No.2、・・、
No. i、・・と、また、各素線導体t0には、端子U側
から巻回されたターン数が記入されている。 No.1コイ
ル(内巻きコイルA1)は、素線導体t0が端子U側か
ら半径方向内方に向けて互いに密着して巻かれている。
No.2コイル(外巻きコイルA2)は、 No.1コイルか
ら渡って来た素線導体t1を巻き始め端として半径方向
外方に向けて互いに密着して巻かれ、さらに、その巻き
終わり端を素線導体t2を介して次の No.3コイルへ渡
している。以下、奇数番号のコイル、偶数番号のコイル
は、それぞれ No.1コイル、 No.2コイルと同様にして
巻回されるとともに互いに接続されている。
【0008】図11において、普通円板巻線Aは、前述
した直列キャパシタンスKが非常に小さく、したがっ
て、αが大きい。そのために、コイルの電位分布が悪
く、一般には低電圧側の巻線にしか用いられてない。直
列キャパシタンスKがより大きくなるように改良された
ものが、図12の構成である。図12は、従来の異なる
円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図である。
内巻きコイルB1と外巻きコイルB2よりなる二層ハイ
ザーキャップ巻線Bが、端子Uから下方へ複数積層され
ている。図12では、その内、端子U側から二つ目まで
の二層ハイザーキャップ巻線Bが示されている。図11
と同様に各コイルの番号iを端子U側から No.1、 No.
2、・・、No. i、・・とし、また、各素線導体t0,
t4には、端子U側から巻回されたターン数が記入され
ている。
した直列キャパシタンスKが非常に小さく、したがっ
て、αが大きい。そのために、コイルの電位分布が悪
く、一般には低電圧側の巻線にしか用いられてない。直
列キャパシタンスKがより大きくなるように改良された
ものが、図12の構成である。図12は、従来の異なる
円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図である。
内巻きコイルB1と外巻きコイルB2よりなる二層ハイ
ザーキャップ巻線Bが、端子Uから下方へ複数積層され
ている。図12では、その内、端子U側から二つ目まで
の二層ハイザーキャップ巻線Bが示されている。図11
と同様に各コイルの番号iを端子U側から No.1、 No.
2、・・、No. i、・・とし、また、各素線導体t0,
t4には、端子U側から巻回されたターン数が記入され
ている。
【0009】No.1コイル(内巻きコイルB1)は、端
子U側からの初巻きの素線導体t0とNo.2コイルから
素線導体t3を介して戻って来た一巡後の素線導体t4
と重ねて半径方向内方に向けて巻回したものからなる。
No.2コイル(外巻きコイルB2)は、 No.1コイルか
ら素線導体t1を介して渡ってきた初巻きの素線導体t
0と一巡後の素線導体t4とを重ねて半径方向外方に向
けて巻回したものからなる。また、 No.2コイルは、外
径側に来た初巻きの素線導体t0を素線導体t3を介し
て No.1コイルの一巡後の素線導体t4へ戻すととも
に、 No.2コイルの一巡後の素線導体t4を巻線の巻き
終わり端として素線導体t2を介して次の No.3コイル
へ渡している。以下、奇数番号のコイル、偶数番号のコ
イルは、それぞれ No.1コイル、 No.2コイルと同様に
して巻回されるとともに互いに接続されている。
子U側からの初巻きの素線導体t0とNo.2コイルから
素線導体t3を介して戻って来た一巡後の素線導体t4
と重ねて半径方向内方に向けて巻回したものからなる。
No.2コイル(外巻きコイルB2)は、 No.1コイルか
ら素線導体t1を介して渡ってきた初巻きの素線導体t
0と一巡後の素線導体t4とを重ねて半径方向外方に向
けて巻回したものからなる。また、 No.2コイルは、外
径側に来た初巻きの素線導体t0を素線導体t3を介し
て No.1コイルの一巡後の素線導体t4へ戻すととも
に、 No.2コイルの一巡後の素線導体t4を巻線の巻き
終わり端として素線導体t2を介して次の No.3コイル
へ渡している。以下、奇数番号のコイル、偶数番号のコ
イルは、それぞれ No.1コイル、 No.2コイルと同様に
して巻回されるとともに互いに接続されている。
【0010】図12において、二層ハイザーキャップ巻
線Bは、 No.2コイルの初巻きの素線導体t0を一旦 N
o.1コイル側へ戻し、初巻きの素線導体t0と一巡後の
素線導体t4とを常に密着させて巻回するのでコイルの
直列キャパシタンスKが大きくなる。したがって、二層
ハイザーキャップ巻線Bのα値は、普通円板巻線Aのそ
れと比べて小さくなり、コイルの電位分布が改良され
る。なお、ハイザーキャップとは、 High Series Capac
ity の略 Hisercap から取られた言葉である。
線Bは、 No.2コイルの初巻きの素線導体t0を一旦 N
o.1コイル側へ戻し、初巻きの素線導体t0と一巡後の
素線導体t4とを常に密着させて巻回するのでコイルの
直列キャパシタンスKが大きくなる。したがって、二層
ハイザーキャップ巻線Bのα値は、普通円板巻線Aのそ
れと比べて小さくなり、コイルの電位分布が改良され
る。なお、ハイザーキャップとは、 High Series Capac
ity の略 Hisercap から取られた言葉である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、導体接続箇所を減らすとともに
巻線の体格をよりコンパクトにすることが要請されてい
た。すなわち、巻線の絶縁階級を変えずに体格をコンパ
クトにすることは、その経済性から常に要請されてい
る。特に、大都市の地下変電所では、電気機器の大きさ
がそのまま地下空間の工事費にリンクし、変圧器の巻線
を縮小化させ、その体格を従来のものより少しでもコン
パクトにすることが望まれている。
たような従来の装置は、導体接続箇所を減らすとともに
巻線の体格をよりコンパクトにすることが要請されてい
た。すなわち、巻線の絶縁階級を変えずに体格をコンパ
クトにすることは、その経済性から常に要請されてい
る。特に、大都市の地下変電所では、電気機器の大きさ
がそのまま地下空間の工事費にリンクし、変圧器の巻線
を縮小化させ、その体格を従来のものより少しでもコン
パクトにすることが望まれている。
【0012】また、図12において、二層ハイザーキャ
ップ巻線Bは、 No.2コイルの初巻きの素線導体t0を
No.1コイルの一巡後の素線導体t4へ戻すときに素線
導体を連続して渡らせることはできない。素線導体t3
のところで銀ろう付けなどの導体接続作業が必要であ
る。この導体接続箇所を少しでも減らすことができれ
ば、巻線の製作時間を短くすることができる。なお、他
の渡り部(素線導体t1、t2のところ)は、素線導体
を連続巻きすることができるので導体接続作業は不要で
ある。
ップ巻線Bは、 No.2コイルの初巻きの素線導体t0を
No.1コイルの一巡後の素線導体t4へ戻すときに素線
導体を連続して渡らせることはできない。素線導体t3
のところで銀ろう付けなどの導体接続作業が必要であ
る。この導体接続箇所を少しでも減らすことができれ
ば、巻線の製作時間を短くすることができる。なお、他
の渡り部(素線導体t1、t2のところ)は、素線導体
を連続巻きすることができるので導体接続作業は不要で
ある。
【0013】この発明の目的は、従来の円板巻線よりも
αを小さくするとともに導体の接続箇所も減らすことに
ある。
αを小さくするとともに導体の接続箇所も減らすことに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、絶縁被覆された素線導体を外径
側から内径側へ円板状に巻回された内巻きコイルと、こ
の内巻きコイルから渡ってきた素線導体を内径側から外
径側へ円板状に巻回された外巻きコイルとが軸方向に交
互に積層されるとともに互いに接続されてなる円板巻線
において、Nを4以上の偶数とし、第一層目の内巻きコ
イルから第N層目の外巻きコイルまでコイルを交互にN
層積層させてなるN層ハイザーキャップ巻線が備えら
れ、このN層ハイザーキャップ巻線の第一層目のコイル
は、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線導体と、第N
層目のコイルの巻き終わりを外径側で軸方向に渡して戻
した一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したも
のからなり、N層ハイザーキャップ巻線の第二層目のコ
イルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内径側を軸
方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素
線導体とを半径方向に重ねて巻回したものからなり、以
下、N層ハイザーキャップ巻線の奇数層目のコイルは、
前層のコイルの巻き終わりから外径側を軸方向に渡した
前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素線導体とを半
径方向に重ねて巻回したものからなり、N層ハイザーキ
ャップ巻線の偶数層目のコイルは、前層のコイルの巻き
終わりから内径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導
体と、前記一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回
したものからなり、N層ハイザーキャップ巻線の第N層
目のコイルは、N−1層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一
巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものから
なり、外径側に来た前記初巻きの素線導体を第一層目の
コイルへ戻すとともに、前記一巡後の素線導体を巻線の
巻き終わり端としたものとするとよい。
に、この発明によれば、絶縁被覆された素線導体を外径
側から内径側へ円板状に巻回された内巻きコイルと、こ
の内巻きコイルから渡ってきた素線導体を内径側から外
径側へ円板状に巻回された外巻きコイルとが軸方向に交
互に積層されるとともに互いに接続されてなる円板巻線
において、Nを4以上の偶数とし、第一層目の内巻きコ
イルから第N層目の外巻きコイルまでコイルを交互にN
層積層させてなるN層ハイザーキャップ巻線が備えら
れ、このN層ハイザーキャップ巻線の第一層目のコイル
は、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線導体と、第N
層目のコイルの巻き終わりを外径側で軸方向に渡して戻
した一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したも
のからなり、N層ハイザーキャップ巻線の第二層目のコ
イルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内径側を軸
方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素
線導体とを半径方向に重ねて巻回したものからなり、以
下、N層ハイザーキャップ巻線の奇数層目のコイルは、
前層のコイルの巻き終わりから外径側を軸方向に渡した
前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素線導体とを半
径方向に重ねて巻回したものからなり、N層ハイザーキ
ャップ巻線の偶数層目のコイルは、前層のコイルの巻き
終わりから内径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導
体と、前記一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回
したものからなり、N層ハイザーキャップ巻線の第N層
目のコイルは、N−1層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一
巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものから
なり、外径側に来た前記初巻きの素線導体を第一層目の
コイルへ戻すとともに、前記一巡後の素線導体を巻線の
巻き終わり端としたものとするとよい。
【0015】または、かかる構成において、素線導体が
複数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体
と一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟
み込ませてなるものとしてもよい。または、かかる構成
において、第一層目の内巻きコイルと第二層目の外巻き
コイルとを積層させてなる二層ハイザーキャップ巻線が
備えられ、この二層ハイザーキャップ巻線の第一層目の
コイルは、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線導体
と、第二層目のコイルの巻き終わりを外径側で軸方向に
渡して戻した一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻
回したものからなり、二層ハイザーキャップ巻線の第二
層目のコイルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一
巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものから
なり、外径側に来た前記初巻きの素線導体を第一層目の
コイルへ戻すとともに前記一巡後の素線導体を巻線の巻
き終わり端とし、N層ハイザーキャップ巻線の巻き終わ
り端に二層ハイザーキャップ巻線の巻き始め端が接続さ
れてなるものとしてもよい。
複数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体
と一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟
み込ませてなるものとしてもよい。または、かかる構成
において、第一層目の内巻きコイルと第二層目の外巻き
コイルとを積層させてなる二層ハイザーキャップ巻線が
備えられ、この二層ハイザーキャップ巻線の第一層目の
コイルは、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線導体
と、第二層目のコイルの巻き終わりを外径側で軸方向に
渡して戻した一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻
回したものからなり、二層ハイザーキャップ巻線の第二
層目のコイルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一
巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものから
なり、外径側に来た前記初巻きの素線導体を第一層目の
コイルへ戻すとともに前記一巡後の素線導体を巻線の巻
き終わり端とし、N層ハイザーキャップ巻線の巻き終わ
り端に二層ハイザーキャップ巻線の巻き始め端が接続さ
れてなるものとしてもよい。
【0016】または、かかる構成において、第一層目の
内巻きコイルと第二層目の外巻きコイルとを積層させて
なる普通円板巻線が備えられ、この普通円板巻線の第一
層目のコイルは、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線
導体だけで巻回したものからなり、普通円板巻線の第二
層目のコイルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体を巻回して
普通円板巻線の巻き終わり端とし、二層ハイザーキャッ
プ巻線の巻き終わり端と普通円板巻線の巻き始め端とが
接続されてなるものとしてもよい。
内巻きコイルと第二層目の外巻きコイルとを積層させて
なる普通円板巻線が備えられ、この普通円板巻線の第一
層目のコイルは、巻線の巻き始め端となる初巻きの素線
導体だけで巻回したものからなり、普通円板巻線の第二
層目のコイルは、第一層目のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体を巻回して
普通円板巻線の巻き終わり端とし、二層ハイザーキャッ
プ巻線の巻き終わり端と普通円板巻線の巻き始め端とが
接続されてなるものとしてもよい。
【0017】
【作用】この発明の構成によれば、Nを4以上の偶数と
し、第一層目の内巻きコイルから第N層目の外巻きコイ
ルまでコイルを交互にN層積層させてなるN層ハイザー
キャップ巻線を備える。第N層目コイルの初巻きの素線
導体が第一層目コイルの一巡後の素線導体へ戻り、初巻
きの素線導体と一巡後の素線導体とが密着するので、巻
線の直列キャパシタンスが増大する。N層ハイザーキャ
ップ巻線のα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線の
α値のN分の2になる。したがって、例えば、Nが4の
場合(四層ハイザーキャップ巻線)のα値は、従来の二
層ハイザーキャップ巻線のα値の2分の1になる。
し、第一層目の内巻きコイルから第N層目の外巻きコイ
ルまでコイルを交互にN層積層させてなるN層ハイザー
キャップ巻線を備える。第N層目コイルの初巻きの素線
導体が第一層目コイルの一巡後の素線導体へ戻り、初巻
きの素線導体と一巡後の素線導体とが密着するので、巻
線の直列キャパシタンスが増大する。N層ハイザーキャ
ップ巻線のα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線の
α値のN分の2になる。したがって、例えば、Nが4の
場合(四層ハイザーキャップ巻線)のα値は、従来の二
層ハイザーキャップ巻線のα値の2分の1になる。
【0018】また、かかる構成において、素線導体が複
数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体と
一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟み
込ませる。これによって、初巻きの素線導体と一巡後の
素線導体との対向面積が、並列導体を挟み込ませない場
合と比べて大きくなる。そのために、αがさらに小さく
なる。
数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体と
一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟み
込ませる。これによって、初巻きの素線導体と一巡後の
素線導体との対向面積が、並列導体を挟み込ませない場
合と比べて大きくなる。そのために、αがさらに小さく
なる。
【0019】また、かかる構成において、N層ハイザー
キャップ巻線の巻き終わり端に二層ハイザーキャップ巻
線の巻き始め端が接続される。二層ハイザーキャップ巻
線の直列キャパシタンスは、N層ハイザーキャップ巻線
のそれよりは小さいので、二層ハイザーキャップ巻線の
分担する電圧は、N層ハイザーキャップ巻線のそれより
大きくなる。そのために、N層ハイザーキャップ巻線の
各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャップ巻線
のないときより小さくなる。したがって、円板巻線全体
としは電位分布が良くなり、α値が1に近い方へシフト
する。
キャップ巻線の巻き終わり端に二層ハイザーキャップ巻
線の巻き始め端が接続される。二層ハイザーキャップ巻
線の直列キャパシタンスは、N層ハイザーキャップ巻線
のそれよりは小さいので、二層ハイザーキャップ巻線の
分担する電圧は、N層ハイザーキャップ巻線のそれより
大きくなる。そのために、N層ハイザーキャップ巻線の
各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャップ巻線
のないときより小さくなる。したがって、円板巻線全体
としは電位分布が良くなり、α値が1に近い方へシフト
する。
【0020】また、かかる構成において、二層ハイザー
キャップ巻線の巻き終わり端に、普通円板巻線が接続さ
れる。普通円板巻線の直列キャパシタンスは、二層ハイ
ザーキャップ巻線のそれより小さいので、普通円板巻線
の各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャップ巻
線のそれより大きくなる。そのために、二層ハイザーキ
ャップ巻線の分担する電圧は、普通円板巻線のないとき
より小さくなる。したがって、円板巻線全体としは電位
分布がさらに良くなり、α値が1により近い方へシフト
する。
キャップ巻線の巻き終わり端に、普通円板巻線が接続さ
れる。普通円板巻線の直列キャパシタンスは、二層ハイ
ザーキャップ巻線のそれより小さいので、普通円板巻線
の各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャップ巻
線のそれより大きくなる。そのために、二層ハイザーキ
ャップ巻線の分担する電圧は、普通円板巻線のないとき
より小さくなる。したがって、円板巻線全体としは電位
分布がさらに良くなり、α値が1により近い方へシフト
する。
【0021】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1は、この発明の実施例にかかる円板巻線の素線
導体配置を示す片側断面配置図である。内巻きコイルD
1、外巻きコイルD2,内巻きコイルD3、外巻きコイ
ルD4よりなる四層ハイザーキャップ巻線Dが、端子U
から下方へ複数積層されている。図1では、その内、端
子U側から二つ目までの四層ハイザーキャップ巻線Dが
示されている。図12と同様に各コイルの番号iを端子
U側から No.1、 No.2、・・、No. i、・・とし、ま
た、各素線導体t0,t7には、端子U側から巻回され
たターン数が記入されている。 No.1コイル(内巻きコ
イルD1)は、端子U側からの初巻きの素線導体t0と
No.4コイルから素線導体t6を介して戻って来た一巡
後の素線導体t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻回
したものからなる。 No.2コイル(外巻きコイルD2)
は、 No.1コイルから素線導体t1を介して渡ってきた
初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体t7とを重ね
て半径方向外方に向けて巻回したものからなる。 No.3
コイル(内巻きコイルD3)は、 No.2コイルから素線
導体t2を介して渡ってきた初巻きの素線導体t0と一
巡後の素線導体t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻
回したものからなる。 No.4コイル(外巻きコイルD
4)は、 No.3コイルから素線導体t5を介して渡って
きた初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体t7とを
重ねて半径方向外方に向けて巻回したものからなり、外
径側に来た初巻きの素線導体t0を素線導体t6を介し
て No.1コイルの一巡後の素線導体t7へ戻すととも
に、 No.4コイルの一巡後の素線導体t7を巻線の巻き
終わり端として素線導体t8を介して次の No.5コイル
へ渡している。以下、 No.5、 No.6、 No.7、 No.8
コイルは、それぞれ No.1、No.2、 No.3、 No.4コ
イルと同様にして巻回されている。
る。図1は、この発明の実施例にかかる円板巻線の素線
導体配置を示す片側断面配置図である。内巻きコイルD
1、外巻きコイルD2,内巻きコイルD3、外巻きコイ
ルD4よりなる四層ハイザーキャップ巻線Dが、端子U
から下方へ複数積層されている。図1では、その内、端
子U側から二つ目までの四層ハイザーキャップ巻線Dが
示されている。図12と同様に各コイルの番号iを端子
U側から No.1、 No.2、・・、No. i、・・とし、ま
た、各素線導体t0,t7には、端子U側から巻回され
たターン数が記入されている。 No.1コイル(内巻きコ
イルD1)は、端子U側からの初巻きの素線導体t0と
No.4コイルから素線導体t6を介して戻って来た一巡
後の素線導体t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻回
したものからなる。 No.2コイル(外巻きコイルD2)
は、 No.1コイルから素線導体t1を介して渡ってきた
初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体t7とを重ね
て半径方向外方に向けて巻回したものからなる。 No.3
コイル(内巻きコイルD3)は、 No.2コイルから素線
導体t2を介して渡ってきた初巻きの素線導体t0と一
巡後の素線導体t7とを重ねて半径方向内方に向けて巻
回したものからなる。 No.4コイル(外巻きコイルD
4)は、 No.3コイルから素線導体t5を介して渡って
きた初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体t7とを
重ねて半径方向外方に向けて巻回したものからなり、外
径側に来た初巻きの素線導体t0を素線導体t6を介し
て No.1コイルの一巡後の素線導体t7へ戻すととも
に、 No.4コイルの一巡後の素線導体t7を巻線の巻き
終わり端として素線導体t8を介して次の No.5コイル
へ渡している。以下、 No.5、 No.6、 No.7、 No.8
コイルは、それぞれ No.1、No.2、 No.3、 No.4コ
イルと同様にして巻回されている。
【0022】図1において、四層ハイザーキャップ巻線
Dは、 No.4コイルの初巻きの素線導体t0を No.1コ
イルの一巡後の素線導体t7へ戻すとき、 No.2と No.
3の素線導体t0,t7を僅かに減ターンして1本分の
隙間を作れば、戻りの素線導体t6を外径側に出っ張ら
せることなく渡らせることができる。その際、素線導体
t6を連続して渡らせることはできない。素線導体t6
のところで銀ろう付けなどの導体接続作業が必要であ
る。しかし、この導体接続箇所は、4コイル毎であり、
従来の二層ハイザーキャップ巻線の半分で済み、巻線の
製作時間が短くなる。なお、他の渡り部(素線導体t
1,t2,t5,t8のところ)は、素線導体を連続巻
きすることができるので導体接続作業は不要である。
Dは、 No.4コイルの初巻きの素線導体t0を No.1コ
イルの一巡後の素線導体t7へ戻すとき、 No.2と No.
3の素線導体t0,t7を僅かに減ターンして1本分の
隙間を作れば、戻りの素線導体t6を外径側に出っ張ら
せることなく渡らせることができる。その際、素線導体
t6を連続して渡らせることはできない。素線導体t6
のところで銀ろう付けなどの導体接続作業が必要であ
る。しかし、この導体接続箇所は、4コイル毎であり、
従来の二層ハイザーキャップ巻線の半分で済み、巻線の
製作時間が短くなる。なお、他の渡り部(素線導体t
1,t2,t5,t8のところ)は、素線導体を連続巻
きすることができるので導体接続作業は不要である。
【0023】さらに、四層ハイザーキャップ巻線Dは、
No.4コイルの外径側に来た初巻きの素線導体t0が素
線導体t6を介して、 No.1コイルの一巡後の素線導体
t7に戻り、初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体
t7とが密着するので、コイルの直列キャパシタンスが
増大する。後述するように、四層ハイザーキャップ巻線
Dのα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線B(図1
1)のα値の2分の1になる。
No.4コイルの外径側に来た初巻きの素線導体t0が素
線導体t6を介して、 No.1コイルの一巡後の素線導体
t7に戻り、初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体
t7とが密着するので、コイルの直列キャパシタンスが
増大する。後述するように、四層ハイザーキャップ巻線
Dのα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線B(図1
1)のα値の2分の1になる。
【0024】四層ハイザーキャップ巻線Dと二層ハイザ
ーキャップ巻線Bとの特性を、各コイル毎に素線導体が
16ターン巻回されたときの例で比較すると表1のよう
になる。
ーキャップ巻線Bとの特性を、各コイル毎に素線導体が
16ターン巻回されたときの例で比較すると表1のよう
になる。
【0025】
【表1】
【0026】ここで、Rは定数、Kt は素線導体間の1
ターン当たりのキャパシタンス、V 0 は印加された衝撃
電圧の値、K0 はコイルの全直列キャパシタンス、C0
はコイルの全対地キャパシタンス、Mはコイルの総数で
ある。比D/Bは各項目における四層ハイザーキャップ
巻線Dの数値と二層ハイザーキャップ巻線Bの数値との
比である。
ターン当たりのキャパシタンス、V 0 は印加された衝撃
電圧の値、K0 はコイルの全直列キャパシタンス、C0
はコイルの全対地キャパシタンス、Mはコイルの総数で
ある。比D/Bは各項目における四層ハイザーキャップ
巻線Dの数値と二層ハイザーキャップ巻線Bの数値との
比である。
【0027】表1において、コイルの全直列キャパシタ
ンスK0 は、四層ハイザーキャップ巻線Dの方が4倍も
大きくなっている。そのために、四層ハイザーキャップ
巻線Dのαは、二層ハイザーキャップ巻線Bのαの半分
になる。また、ターン間の最大発生電圧Etuの比D/B
は変わらないが、コイル間の内径側の最大発生電圧Ein
は、四層ハイザーキャップ巻線Dが二層ハイザーキャッ
プ巻線Bの場合の83.3%に低減されている。この最
大発生電圧Einは、図1において No.4コイルと No.5
コイルとの内径側端部(*の位置、素線導体が79ター
ン差、1コイルが16ターンなので5コイル分の差あ
り)に生ずる。すなわち、四層ハイザーキャップ巻線D
同士が接続されている箇所である。一方、二層ハイザー
キャップ巻線Bのコイル間の最大発生電圧Einは、図1
2において No.2コイルと No.3コイルとの内径側端部
(*の位置、素線導体が47ターン差、3コイル分の差
あり)に生ずる。すなわち、二層ハイザーキャップ巻線
B同士が接続されている箇所である。コイル間の素線導
体のターン差が多いのに最大発生電圧Ei が低くなるの
は、四層ハイザーキャップ巻線Dのα値が二層ハイザー
キャップ巻線Bのα値の半分しかないためである。
ンスK0 は、四層ハイザーキャップ巻線Dの方が4倍も
大きくなっている。そのために、四層ハイザーキャップ
巻線Dのαは、二層ハイザーキャップ巻線Bのαの半分
になる。また、ターン間の最大発生電圧Etuの比D/B
は変わらないが、コイル間の内径側の最大発生電圧Ein
は、四層ハイザーキャップ巻線Dが二層ハイザーキャッ
プ巻線Bの場合の83.3%に低減されている。この最
大発生電圧Einは、図1において No.4コイルと No.5
コイルとの内径側端部(*の位置、素線導体が79ター
ン差、1コイルが16ターンなので5コイル分の差あ
り)に生ずる。すなわち、四層ハイザーキャップ巻線D
同士が接続されている箇所である。一方、二層ハイザー
キャップ巻線Bのコイル間の最大発生電圧Einは、図1
2において No.2コイルと No.3コイルとの内径側端部
(*の位置、素線導体が47ターン差、3コイル分の差
あり)に生ずる。すなわち、二層ハイザーキャップ巻線
B同士が接続されている箇所である。コイル間の素線導
体のターン差が多いのに最大発生電圧Ei が低くなるの
は、四層ハイザーキャップ巻線Dのα値が二層ハイザー
キャップ巻線Bのα値の半分しかないためである。
【0028】さらに、表1において、コイル間の外径側
の最大発生電圧Eouの比D/Bは変わらない。この最大
発生電圧Eouは、図1において No.4コイルと No.5コ
イルとの外径側端部付近(☆の位置、素線導体が65タ
ーン差、4コイル分の差あり)に生ずる。すなわち、四
層ハイザーキャップ巻線D同士が接続されている箇所で
ある。一方、二層ハイザーキャップ巻線Bのコイル間の
最大発生電圧Eouは、図12において No.2コイルと N
o.3コイルとの内径側端部付近(☆の位置、素線導体が
33ターン差、2コイル分の差あり)に生ずる。すなわ
ち、二層ハイザーキャップ巻線B同士が接続されている
箇所である。コイル間の素線導体のターン差が多いのに
最大発生電圧Eouが同じになるのは、やはり、四層ハイ
ザーキャップ巻線Dのα値が二層ハイザーキャップ巻線
Bのα値の半分しかないためである。
の最大発生電圧Eouの比D/Bは変わらない。この最大
発生電圧Eouは、図1において No.4コイルと No.5コ
イルとの外径側端部付近(☆の位置、素線導体が65タ
ーン差、4コイル分の差あり)に生ずる。すなわち、四
層ハイザーキャップ巻線D同士が接続されている箇所で
ある。一方、二層ハイザーキャップ巻線Bのコイル間の
最大発生電圧Eouは、図12において No.2コイルと N
o.3コイルとの内径側端部付近(☆の位置、素線導体が
33ターン差、2コイル分の差あり)に生ずる。すなわ
ち、二層ハイザーキャップ巻線B同士が接続されている
箇所である。コイル間の素線導体のターン差が多いのに
最大発生電圧Eouが同じになるのは、やはり、四層ハイ
ザーキャップ巻線Dのα値が二層ハイザーキャップ巻線
Bのα値の半分しかないためである。
【0029】図1において、コイル間の最大発生電圧は
内径側に生ずるが、二層ハイザーキャップ巻線の場合よ
り、83.3%に低減されている。しだがって、コイル
間の絶縁寸法を低減することが出来、円板巻線全体の軸
方向長さも小さくなる。図2は、この発明の異なる実施
例にかかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置
図である。内巻きコイルE1、外巻きコイルE2,内巻
きコイルE3、外巻きコイルE4よりなる四層ハイザー
キャップ巻線Eが、端子Uから下方へ複数積層されてい
る。各素線導体t0,t7が、2本並列に重ね巻きされ
るとともに、各渡りの素線導体t1,t2,t5,t
6,t8もそれぞれ独立に構成されている。その他は、
図1の構成と同じである。この巻線は、大電流用であ
り、素線導体t0,t7の断面積が、図1の場合の2倍
になっている。ただし、1コイルのターン数は、8ター
ンである。この場合の巻線の特性は、表1と同様であ
る。すなわち、四層ハイザーキャップ巻線Eの数値と二
層ハイザーキャップ巻線Bの数値との比E/Bは、表1
の比D/Bの値と同じである。ただし、全直列キャパシ
タンスK0 およびαの値において、四層ハイザーキャッ
プ巻線E、二層ハイザーキャップ巻線Bともに、15が
7(1コイル内において素線導体t0とt7とが互いに
対向する面数)になるだけである。しだがって、その比
E/Bは全く変わらない。このことは、一般に1コイル
のターン数が変わっても、常に四層ハイザーキャップ巻
線の方が二層ハイザーキャップ巻線より有利であると言
うことができ、円板巻線の体格がコンパクト化される。
内径側に生ずるが、二層ハイザーキャップ巻線の場合よ
り、83.3%に低減されている。しだがって、コイル
間の絶縁寸法を低減することが出来、円板巻線全体の軸
方向長さも小さくなる。図2は、この発明の異なる実施
例にかかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置
図である。内巻きコイルE1、外巻きコイルE2,内巻
きコイルE3、外巻きコイルE4よりなる四層ハイザー
キャップ巻線Eが、端子Uから下方へ複数積層されてい
る。各素線導体t0,t7が、2本並列に重ね巻きされ
るとともに、各渡りの素線導体t1,t2,t5,t
6,t8もそれぞれ独立に構成されている。その他は、
図1の構成と同じである。この巻線は、大電流用であ
り、素線導体t0,t7の断面積が、図1の場合の2倍
になっている。ただし、1コイルのターン数は、8ター
ンである。この場合の巻線の特性は、表1と同様であ
る。すなわち、四層ハイザーキャップ巻線Eの数値と二
層ハイザーキャップ巻線Bの数値との比E/Bは、表1
の比D/Bの値と同じである。ただし、全直列キャパシ
タンスK0 およびαの値において、四層ハイザーキャッ
プ巻線E、二層ハイザーキャップ巻線Bともに、15が
7(1コイル内において素線導体t0とt7とが互いに
対向する面数)になるだけである。しだがって、その比
E/Bは全く変わらない。このことは、一般に1コイル
のターン数が変わっても、常に四層ハイザーキャップ巻
線の方が二層ハイザーキャップ巻線より有利であると言
うことができ、円板巻線の体格がコンパクト化される。
【0030】図3は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。内巻きコイルF1、外巻きコイルF2,内巻きコ
イルF3、外巻きコイルF4よりなる四層ハイザーキャ
ップ巻線Fが、端子Uから下方へ複数積層されている。
各素線導体t0,t7が、2本並列に構成されるととも
に、互いに半径方向に挟み込まれた状態で巻回されてい
る。その他は、図2の構成と同じである。
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。内巻きコイルF1、外巻きコイルF2,内巻きコ
イルF3、外巻きコイルF4よりなる四層ハイザーキャ
ップ巻線Fが、端子Uから下方へ複数積層されている。
各素線導体t0,t7が、2本並列に構成されるととも
に、互いに半径方向に挟み込まれた状態で巻回されてい
る。その他は、図2の構成と同じである。
【0031】図3の構成は、各素線導体t0,t7との
対向面積が図2の場合の2倍になる。しだがって、直列
キャパシタンスK0 も図2の場合の2倍になり、αも7
0.7%(2の平方根の逆数×100)になる。それに
よって、円板巻線の体格がさらにコンパクト化される。
図4は、この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図である。端子U
から四層ハイザーキャップ巻線Dが複数層接続され、そ
の後、二層ハイザーキャップ巻線Bが配され端子uまで
続いている。各巻線D、Bの内部構成は、それぞれ図
1、図12と同じである。
対向面積が図2の場合の2倍になる。しだがって、直列
キャパシタンスK0 も図2の場合の2倍になり、αも7
0.7%(2の平方根の逆数×100)になる。それに
よって、円板巻線の体格がさらにコンパクト化される。
図4は、この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図である。端子U
から四層ハイザーキャップ巻線Dが複数層接続され、そ
の後、二層ハイザーキャップ巻線Bが配され端子uまで
続いている。各巻線D、Bの内部構成は、それぞれ図
1、図12と同じである。
【0032】図6は、円板巻線の初期電位分布を示す特
性線図である。ここでは、コイルの総数をMとし、コイ
ル番号 No.iを端子U側から No.1、 No.2、・・、N
o. Mと数え、コイル No.i/M×100(%)が横軸
に目盛られ、各コイルの入力端における対地電圧Veが
縦軸に目盛られている。特性曲線2Pが図4の構成のも
のである。特性曲線2P上のS点から上の部分2Dが四
層ハイザーキャップ巻線Dの積層された部分であり、S
点から下の部分2Bが二層ハイザーキャップ巻線Bの積
層された部分である。特性曲線1Pは、図1の構成のも
のであり全て四層ハイザーキャップ巻線Dだけで構成さ
れたものである。また、直線Lは、α=0の場合の線で
あり、この直線Lに近くなる程、円板巻線の電位分布が
良いことを示す。特性曲線2Pは、特性曲線1Pより直
線Lに近くなっている。
性線図である。ここでは、コイルの総数をMとし、コイ
ル番号 No.iを端子U側から No.1、 No.2、・・、N
o. Mと数え、コイル No.i/M×100(%)が横軸
に目盛られ、各コイルの入力端における対地電圧Veが
縦軸に目盛られている。特性曲線2Pが図4の構成のも
のである。特性曲線2P上のS点から上の部分2Dが四
層ハイザーキャップ巻線Dの積層された部分であり、S
点から下の部分2Bが二層ハイザーキャップ巻線Bの積
層された部分である。特性曲線1Pは、図1の構成のも
のであり全て四層ハイザーキャップ巻線Dだけで構成さ
れたものである。また、直線Lは、α=0の場合の線で
あり、この直線Lに近くなる程、円板巻線の電位分布が
良いことを示す。特性曲線2Pは、特性曲線1Pより直
線Lに近くなっている。
【0033】図6において、二層ハイザーキャップ巻線
Bの直列キャパシタンスは、四層ハイザーキャップ巻線
Dのそれよりは小さいので、二層ハイザーキャップ巻線
Bの分担する電圧は、四層ハイザーキャップ巻線Dのそ
れより大きくなる。そのために、四層ハイザーキャップ
巻線Dの各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャ
ップ巻線Bのないとき(特性曲線1P)より小さくな
る。そのために、S点が特性曲線1Pより上になり、図
4の構成は全体として電位分布が良くなっている。
Bの直列キャパシタンスは、四層ハイザーキャップ巻線
Dのそれよりは小さいので、二層ハイザーキャップ巻線
Bの分担する電圧は、四層ハイザーキャップ巻線Dのそ
れより大きくなる。そのために、四層ハイザーキャップ
巻線Dの各コイルが分担する電圧は、二層ハイザーキャ
ップ巻線Bのないとき(特性曲線1P)より小さくな
る。そのために、S点が特性曲線1Pより上になり、図
4の構成は全体として電位分布が良くなっている。
【0034】図5は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。端子Uから四層ハイザーキャップ巻線Dが複数層
接続され、その後、二層ハイザーキャップ巻線Bが配さ
れ、さらに、その後、普通円板巻線Aが端子uまで続い
ている。各巻線D、B、Aの内部構成は、それぞれ図
1、図12,図11と同じである。
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。端子Uから四層ハイザーキャップ巻線Dが複数層
接続され、その後、二層ハイザーキャップ巻線Bが配さ
れ、さらに、その後、普通円板巻線Aが端子uまで続い
ている。各巻線D、B、Aの内部構成は、それぞれ図
1、図12,図11と同じである。
【0035】図5の構成の初期電位分布を特性曲線3P
として図6に示す。特性曲線3P上のH点から上の部分
3Dが四層ハイザーキャップ巻線Dの積層された部分で
あり、H点からJ点までの部分3Bが二層ハイザーキャ
ップ巻線Bの積層された部分であり、J点から下の部分
3Aが普通円板巻線Aの積層された部分である。特性曲
線3Pは、特性曲線2Pより直線Lに近くなっている。
として図6に示す。特性曲線3P上のH点から上の部分
3Dが四層ハイザーキャップ巻線Dの積層された部分で
あり、H点からJ点までの部分3Bが二層ハイザーキャ
ップ巻線Bの積層された部分であり、J点から下の部分
3Aが普通円板巻線Aの積層された部分である。特性曲
線3Pは、特性曲線2Pより直線Lに近くなっている。
【0036】図6において、普通円板巻線Aの直列キャ
パシタンスは、二層ハイザーキャップ巻線Bのそれより
は小さいので、普通円板巻線Aの分担する電圧は、二層
ハイザーキャップ巻線Bのそれより大きくなる。そのた
めに、二層ハイザーキャップ巻線Bの各コイルが分担す
る電圧は、普通円板巻線Aのないとき(特性曲線2P)
より小さくなる。そのために、H点とJ点とが特性曲線
2Pより上になり、図5の構成は全体として電位分布が
良くなっている。
パシタンスは、二層ハイザーキャップ巻線Bのそれより
は小さいので、普通円板巻線Aの分担する電圧は、二層
ハイザーキャップ巻線Bのそれより大きくなる。そのた
めに、二層ハイザーキャップ巻線Bの各コイルが分担す
る電圧は、普通円板巻線Aのないとき(特性曲線2P)
より小さくなる。そのために、H点とJ点とが特性曲線
2Pより上になり、図5の構成は全体として電位分布が
良くなっている。
【0037】図7は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。内巻きコイルG1、外巻きコイルG2,内巻きコ
イルG3、外巻きコイルG4、・・、内巻きコイルGN
−1、外巻きコイルGNよりなるN層ハイザーキャップ
巻線Gが、端子Uから下方へ複数積層されている。N
は、4,6,8,10,・・のような4以上の偶数とす
る。図7では、その内、端子U側から1つのN層ハイザ
ーキャップ巻線Gが示されている。図12と同様に各コ
イルの番号iを端子U側から No.1、 No.2、・・、N
o. i、・・とし、また、各素線導体t0,t10に
は、端子U側から巻回されたターン数が記入されてい
る。 No.1コイル(内巻きコイルG1)は、端子U側か
らの初巻きの素線導体t0と、 No.Nコイルから素線導
体t9を介して戻って来た一巡後の素線導体t10とを
重ねて半径方向内方に向けて巻回したものからなる。 N
o.2コイル(外巻きコイルG2)は、 No.1コイルから
素線導体t1 を介して渡ってきた初巻きの素線導体t
0と一巡後の素線導体t10とを重ねて半径方向外方に
向けて巻回したものからなる。 No.3コイル(内巻きコ
イルG3)は、 No.2コイルから素線導体t2 を介し
て渡ってきた初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体
t10とを重ねて半径方向内方に向けて巻回したものか
らなる。 No.4コイル(外巻きコイルG4)は、 No.3
コイルから素線導体t5 を介して渡ってきた初巻きの
素線導体t0と一巡後の素線導体t10とを重ねて半径
方向外方に向けて巻回したものからなる。以下同様に、
No.Nコイルまで初巻きの素線導体t0と一巡後の素線
導体t10とが巻回される。 No.Nコイルは、外径側に
来た初巻きの素線導体t0 を素線導体t9 を介して
No.1コイルの一巡後の素線導体t10へ戻すととも
に、 No.Nコイルの一巡後の素線導体t10を巻線の巻
き終わり端として素線導体t11を介して次の図示され
ていない No.N+1コイルへ渡している。
かかる円板巻線の素線導体配置を示す片側断面配置図で
ある。内巻きコイルG1、外巻きコイルG2,内巻きコ
イルG3、外巻きコイルG4、・・、内巻きコイルGN
−1、外巻きコイルGNよりなるN層ハイザーキャップ
巻線Gが、端子Uから下方へ複数積層されている。N
は、4,6,8,10,・・のような4以上の偶数とす
る。図7では、その内、端子U側から1つのN層ハイザ
ーキャップ巻線Gが示されている。図12と同様に各コ
イルの番号iを端子U側から No.1、 No.2、・・、N
o. i、・・とし、また、各素線導体t0,t10に
は、端子U側から巻回されたターン数が記入されてい
る。 No.1コイル(内巻きコイルG1)は、端子U側か
らの初巻きの素線導体t0と、 No.Nコイルから素線導
体t9を介して戻って来た一巡後の素線導体t10とを
重ねて半径方向内方に向けて巻回したものからなる。 N
o.2コイル(外巻きコイルG2)は、 No.1コイルから
素線導体t1 を介して渡ってきた初巻きの素線導体t
0と一巡後の素線導体t10とを重ねて半径方向外方に
向けて巻回したものからなる。 No.3コイル(内巻きコ
イルG3)は、 No.2コイルから素線導体t2 を介し
て渡ってきた初巻きの素線導体t0と一巡後の素線導体
t10とを重ねて半径方向内方に向けて巻回したものか
らなる。 No.4コイル(外巻きコイルG4)は、 No.3
コイルから素線導体t5 を介して渡ってきた初巻きの
素線導体t0と一巡後の素線導体t10とを重ねて半径
方向外方に向けて巻回したものからなる。以下同様に、
No.Nコイルまで初巻きの素線導体t0と一巡後の素線
導体t10とが巻回される。 No.Nコイルは、外径側に
来た初巻きの素線導体t0 を素線導体t9 を介して
No.1コイルの一巡後の素線導体t10へ戻すととも
に、 No.Nコイルの一巡後の素線導体t10を巻線の巻
き終わり端として素線導体t11を介して次の図示され
ていない No.N+1コイルへ渡している。
【0038】図7において、N層ハイザーキャップ巻線
Gは、 No.Nコイルの初巻きの素線導体t0を No.1コ
イルの一巡後の素線導体t10へ戻すときは、四層ハイ
ザーキャップ巻線D(図1)と同様になされる。すなわ
ち、 No.2から No.N−1の素線導体t0,t10を僅
かに減ターンして1本分の隙間を作れば、戻りの素線導
体t9を外径側に出っ張らせることなく渡らせることが
できる。その際、素線導体t9を連続して渡らせること
はできない。素線導体t9のところで銀ろう付けなどの
導体接続作業が必要である。しかし、この導体接続箇所
は、Nコイル毎であり、従来の二層ハイザーキャップ巻
線のN分の2で済み、巻線の製作時間が短くなる。な
お、他の渡り部(素線導体t1,t2,t5,t11の
ところ)は、素線導体を連続巻きすることができるので
導体接続作業は不要である。
Gは、 No.Nコイルの初巻きの素線導体t0を No.1コ
イルの一巡後の素線導体t10へ戻すときは、四層ハイ
ザーキャップ巻線D(図1)と同様になされる。すなわ
ち、 No.2から No.N−1の素線導体t0,t10を僅
かに減ターンして1本分の隙間を作れば、戻りの素線導
体t9を外径側に出っ張らせることなく渡らせることが
できる。その際、素線導体t9を連続して渡らせること
はできない。素線導体t9のところで銀ろう付けなどの
導体接続作業が必要である。しかし、この導体接続箇所
は、Nコイル毎であり、従来の二層ハイザーキャップ巻
線のN分の2で済み、巻線の製作時間が短くなる。な
お、他の渡り部(素線導体t1,t2,t5,t11の
ところ)は、素線導体を連続巻きすることができるので
導体接続作業は不要である。
【0039】さらに、N層ハイザーキャップ巻線Gは、
No.Nコイルの外径側に来た初巻きの素線導体t0が、
素線導体t9を介して、 No.1コイルの一巡後の素線導
体t10に戻り、初巻きの素線導体t0と一巡後の素線
導体t10とが密着するので、巻線の直列キャパシタン
スが増大する。後述するように、N層ハイザーキャップ
巻線Gのα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線B
(図11)のα値のN分の2になる。
No.Nコイルの外径側に来た初巻きの素線導体t0が、
素線導体t9を介して、 No.1コイルの一巡後の素線導
体t10に戻り、初巻きの素線導体t0と一巡後の素線
導体t10とが密着するので、巻線の直列キャパシタン
スが増大する。後述するように、N層ハイザーキャップ
巻線Gのα値は、従来の二層ハイザーキャップ巻線B
(図11)のα値のN分の2になる。
【0040】N層ハイザーキャップ巻線Gと二層ハイザ
ーキャップ巻線Bとの特性を、各コイル毎に素線導体が
16ターン巻回されたときの例で比較すると表2のよう
になる。
ーキャップ巻線Bとの特性を、各コイル毎に素線導体が
16ターン巻回されたときの例で比較すると表2のよう
になる。
【0041】
【表2】
【0042】ここで、Rは定数、Kt は素線導体間の1
ターン当たりのキャパシタンス、V 0 は印加された衝撃
電圧の値、K0 はコイルの全直列キャパシタンス、C0
はコイルの全対地キャパシタンス、Mはコイルの総数で
あり、表1と同じである。比G/Bは、各項目における
N層ハイザーキャップ巻線Gの数値と二層ハイザーキャ
ップ巻線Bの数値との比である。
ターン当たりのキャパシタンス、V 0 は印加された衝撃
電圧の値、K0 はコイルの全直列キャパシタンス、C0
はコイルの全対地キャパシタンス、Mはコイルの総数で
あり、表1と同じである。比G/Bは、各項目における
N層ハイザーキャップ巻線Gの数値と二層ハイザーキャ
ップ巻線Bの数値との比である。
【0043】表2において、コイルの全直列キャパシタ
ンスK0 は、N層ハイザーキャップ巻線Gの方が4分の
N2 倍も大きくなっている。そのために、N層ハイザー
キャップ巻線Gのαは、二層ハイザーキャップ巻線Bの
αのN分の2になる。また、ターン間の最大発生電圧E
tuの比G/Bは変わらないが、コイル間の内径側の最大
発生電圧Einは、N層ハイザーキャップ巻線Gが二層ハ
イザーキャップ巻線Bの場合より低減されている。この
最大発生電圧Einの比G/Bは、それぞれ、Nが4のと
き0.833に、Nが6のとき0.777に、Nが8の
とき0.750に、Nが10のとき0.733になる。
また、コイル間の外径側の最大発生電圧Eouの比G/B
は変わらない。なお、最大発生電圧EinおよびEouの発
生箇所は、N層ハイザーキャップ巻線G同士の積層箇所
であり、それぞれ図7における*、☆の位置である。
ンスK0 は、N層ハイザーキャップ巻線Gの方が4分の
N2 倍も大きくなっている。そのために、N層ハイザー
キャップ巻線Gのαは、二層ハイザーキャップ巻線Bの
αのN分の2になる。また、ターン間の最大発生電圧E
tuの比G/Bは変わらないが、コイル間の内径側の最大
発生電圧Einは、N層ハイザーキャップ巻線Gが二層ハ
イザーキャップ巻線Bの場合より低減されている。この
最大発生電圧Einの比G/Bは、それぞれ、Nが4のと
き0.833に、Nが6のとき0.777に、Nが8の
とき0.750に、Nが10のとき0.733になる。
また、コイル間の外径側の最大発生電圧Eouの比G/B
は変わらない。なお、最大発生電圧EinおよびEouの発
生箇所は、N層ハイザーキャップ巻線G同士の積層箇所
であり、それぞれ図7における*、☆の位置である。
【0044】図7において、Nは4以上の偶数と定義し
たが、Nを4にすれば図1の四層ハイザーキャップ巻線
Dとなり、表1と表2とは全く同じになる。Nが増すと
ともに、コイル間の最大発生電圧は低減され、円板巻線
全体の軸方向長さも小さくなる。また、素線導体渡り部
の導体接続箇所もNが増すにしたがって減り、巻線の製
作時間がさらに短くなる。
たが、Nを4にすれば図1の四層ハイザーキャップ巻線
Dとなり、表1と表2とは全く同じになる。Nが増すと
ともに、コイル間の最大発生電圧は低減され、円板巻線
全体の軸方向長さも小さくなる。また、素線導体渡り部
の導体接続箇所もNが増すにしたがって減り、巻線の製
作時間がさらに短くなる。
【0045】
【発明の効果】この発明は前述のように、Nを4以上の
偶数とし、N層ハイザーキャップ巻線を備える。Nを増
すにしたがってα値は減り、コイル間の内径側の最大発
生電圧が従来の二層ハイザーキャップ巻線のそれより低
減される。すなわち、コイル間の内径側の最大発生電圧
は、二層ハイザーキャップ巻線のそれより、それぞれ、
Nが4のとき83.3%に、Nが6のとき77.7%
に、Nが8のとき75.0%に、Nが10のとき73.
3%になる。したがって、Nが増すにしたがって、巻線
の軸方向長さを減らすことができ、体格がコンパクトに
なる。また、素線導体の接続箇所も減り、製作時間の少
ない円板巻線を提供することができる。
偶数とし、N層ハイザーキャップ巻線を備える。Nを増
すにしたがってα値は減り、コイル間の内径側の最大発
生電圧が従来の二層ハイザーキャップ巻線のそれより低
減される。すなわち、コイル間の内径側の最大発生電圧
は、二層ハイザーキャップ巻線のそれより、それぞれ、
Nが4のとき83.3%に、Nが6のとき77.7%
に、Nが8のとき75.0%に、Nが10のとき73.
3%になる。したがって、Nが増すにしたがって、巻線
の軸方向長さを減らすことができ、体格がコンパクトに
なる。また、素線導体の接続箇所も減り、製作時間の少
ない円板巻線を提供することができる。
【0046】また、かかる構成において、素線導体が複
数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体と
一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟み
込ませる。これによって、大電流用の円板巻線のαが小
さくなり、巻線の体格がコンパクトになる。また、かか
る構成において、N層ハイザーキャップ巻線の巻き終わ
り端に二層ハイザーキャップ巻線の巻き始め端が接続さ
れる。それによって、円板巻線全体としの電位分布が良
くなり、巻線の体格がさらにコンパクトになる。
数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導体と
一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に挟み
込ませる。これによって、大電流用の円板巻線のαが小
さくなり、巻線の体格がコンパクトになる。また、かか
る構成において、N層ハイザーキャップ巻線の巻き終わ
り端に二層ハイザーキャップ巻線の巻き始め端が接続さ
れる。それによって、円板巻線全体としの電位分布が良
くなり、巻線の体格がさらにコンパクトになる。
【0047】また、かかる構成において、二層ハイザー
キャップ巻線の巻き終わり端に、普通円板巻線が接続さ
れる。それによって、円板巻線全体としての電位分布が
さらに良くなり、巻線の体格がよりコンパクトになる。
キャップ巻線の巻き終わり端に、普通円板巻線が接続さ
れる。それによって、円板巻線全体としての電位分布が
さらに良くなり、巻線の体格がよりコンパクトになる。
【図1】この発明の実施例にかかる円板巻線の素線導体
配置を示す片側断面配置図
配置を示す片側断面配置図
【図2】この発明の異なる実施例にかかる円板巻線の素
線導体配置を示す片側断面配置図
線導体配置を示す片側断面配置図
【図3】この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
【図6】この発明の実施例にかかる円板巻線の初期電位
分布を示す特性線図
分布を示す特性線図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる円板巻
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
線の素線導体配置を示す片側断面配置図
【図8】円板巻線の構成を示す一部破砕斜視図
【図9】円板巻線に衝撃電圧を印加したときの等価回路
図
図
【図10】図8の等価回路における各コイルの初期電位分
布を示す特性線図
布を示す特性線図
【図11】従来の円板巻線の素線導体配置を示す片側断面
配置図
配置図
【図12】従来の異なる円板巻線の素線導体配置を示す片
側断面配置図
側断面配置図
D,E,F:四層ハイザーキャップ巻線、G:N層ハイ
ザーキャップ巻線、B:二層ハイザーキャップ巻線、
A:普通円板巻線、t0:初巻きの素線導体、t4,t
7,t10:戻りの素線導体、Φ:内径、U,u:端子
ザーキャップ巻線、B:二層ハイザーキャップ巻線、
A:普通円板巻線、t0:初巻きの素線導体、t4,t
7,t10:戻りの素線導体、Φ:内径、U,u:端子
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁被覆された素線導体を外径側から内径
側へ円板状に巻回された内巻きコイルと、この内巻きコ
イルから渡ってきた素線導体を内径側から外径側へ円板
状に巻回された外巻きコイルとが軸方向に交互に積層さ
れるとともに互いに接続されてなる円板巻線において、
Nを4以上の偶数とし、第一層目の内巻きコイルから第
N層目の外巻きコイルまでコイルを交互にN層積層させ
てなるN層ハイザーキャップ巻線が備えられ、このN層
ハイザーキャップ巻線の第一層目のコイルは、巻線の巻
き始め端となる初巻きの素線導体と、第N層目のコイル
の巻き終わりを外径側で軸方向に渡して戻した一巡後の
素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものからなり、
N層ハイザーキャップ巻線の第二層目のコイルは、第一
層目のコイルの巻き終わりから内径側を軸方向に渡した
前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素線導体とを半
径方向に重ねて巻回したものからなり、以下、N層ハイ
ザーキャップ巻線の奇数層目のコイルは、前層のコイル
の巻き終わりから外径側を軸方向に渡した前記初巻きの
素線導体と、前記一巡後の素線導体とを半径方向に重ね
て巻回したものからなり、N層ハイザーキャップ巻線の
偶数層目のコイルは、前層のコイルの巻き終わりから内
径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一
巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものから
なり、N層ハイザーキャップ巻線の第N層目のコイル
は、N−1層目のコイルの巻き終わりから内径側を軸方
向に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素線
導体とを半径方向に重ねて巻回したものからなり、外径
側に来た前記初巻きの素線導体を第一層目のコイルへ戻
すとともに、前記一巡後の素線導体を巻線の巻き終わり
端としたことを特徴とする円板巻線。 - 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、素線導体
が複数の並列導体よりなり、初巻きの素線導体の並列導
体と一巡後の素線導体の並列導体とを交互に半径方向に
挟み込ませてなることを特徴とする円板巻線。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のものにおいて、
第一層目の内巻きコイルと第二層目の外巻きコイルとを
積層させてなる二層ハイザーキャップ巻線が備えられ、
この二層ハイザーキャップ巻線の第一層目のコイルは、
巻線の巻き始め端となる初巻きの素線導体と、第二層目
のコイルの巻き終わりを外径側で軸方向に渡して戻した
一巡後の素線導体とを半径方向に重ねて巻回したものか
らなり、二層ハイザーキャップ巻線の第二層目のコイル
は、第一層目のコイルの巻き終わりから内径側を軸方向
に渡した前記初巻きの素線導体と、前記一巡後の素線導
体とを半径方向に重ねて巻回したものからなり、外径側
に来た前記初巻きの素線導体を第一層目のコイルへ戻す
とともに前記一巡後の素線導体を巻線の巻き終わり端と
し、N層ハイザーキャップ巻線の巻き終わり端に二層ハ
イザーキャップ巻線の巻き始め端が接続されてなること
を特徴とする円板巻線。 - 【請求項4】請求項3に記載のものにおいて、第一層目
の内巻きコイルと第二層目の外巻きコイルとを積層させ
てなる普通円板巻線が備えられ、この普通円板巻線の第
一層目のコイルは、巻線の巻き始め端となる初巻きの素
線導体だけで巻回したものからなり、普通円板巻線の第
二層目のコイルは、第一層目のコイルの巻き終わりから
内径側を軸方向に渡した前記初巻きの素線導体を巻回し
て普通円板巻線の巻き終わり端とし、二層ハイザーキャ
ップ巻線の巻き終わり端と普通円板巻線の巻き始め端と
が接続されてなることを特徴とする円板巻線
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7142997A JPH08339923A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 円板巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7142997A JPH08339923A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 円板巻線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08339923A true JPH08339923A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15328546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7142997A Pending JPH08339923A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 円板巻線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08339923A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010040809A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi Medical Corp | 高電圧変圧器及びこれを用いたインバータ式x線高電圧装置 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP7142997A patent/JPH08339923A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010040809A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi Medical Corp | 高電圧変圧器及びこれを用いたインバータ式x線高電圧装置 |
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