JPH08340593A - スピーカ用振動板及びその製造方法 - Google Patents

スピーカ用振動板及びその製造方法

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JPH08340593A
JPH08340593A JP7170137A JP17013795A JPH08340593A JP H08340593 A JPH08340593 A JP H08340593A JP 7170137 A JP7170137 A JP 7170137A JP 17013795 A JP17013795 A JP 17013795A JP H08340593 A JPH08340593 A JP H08340593A
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JP
Japan
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synthetic resin
fibers
long fibers
diaphragm
fiber
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JP7170137A
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Toshihide Inoue
利秀 井上
Yuji Ono
祐司 小野
Hiroyasu Kumo
浩靖 雲
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Onkyo Corp
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Onkyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融温度が異なる合成樹脂長繊維からなる不
織布を、最も低い溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融
温度近くで加熱加圧し交絡された各長繊維の交点を融着
させることにより、含浸用樹脂が必要とならず、成形品
の離型が容易で、収縮等の変形が生じないスピーカ用振
動板を提供する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレ
ンとからなる複合長繊維であって、断面略楔状である夫
々の樹脂が交互に配されて断面円状に構成された複合長
繊維を、高圧の水流で略楔状に分割して夫々の極細長繊
維を交絡させた不織布を用い、この不織布両面を約23
0℃に設定された遠赤外線ヒータで輻射加熱する。加熱
終了後2秒以内に、水冷された円錐形状の金型でプレス
成形し、得られたコーン状成形品の内周及び外周を切断
し、コーン型振動板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーン、ドーム等の形
状を有するスピーカ用振動板に関し、詳しくは不織布を
用いたスピーカ用振動板の材質改良に関するものであ
り、更にその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピーカにおける振動板材料としては、
その材料が安価なこと、密度、ヤング率、内部損失等の
振動板に要求される特性が比較的バランスよく構成され
ていることなどの理由から、木材パルプを抄造したもの
が最も多く使用されている。
【0003】しかし、このような木材パルプを用いた振
動板は、パルプの叩解、抄造等の工程が多く、製造が煩
雑であるという欠点を有しているため、これを解決する
ものとして、パルプと同じく繊維の方向性がなく一様な
ピストン振動が得られ、振動板成形が容易である合成樹
脂繊維からなる不織布を用いた振動板が従来から提案さ
れている。
【0004】従来提案された不織布を用いた振動板に
は、単一若しくは複数の異なる合成樹脂繊維からなる不
織布にフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂又はニトリルゴ
ム等のゴム系樹脂を含浸して成形したもの(特開昭50
−123330)、融点の異なる2種類の合成樹脂から
なる不織布を低融点の合成樹脂における融点温度で加熱
加圧成形したもの(特開昭59−176995)、繊維
径0.02〜0.5デニールのポリオレフィン繊維から
なる不織布を加熱加圧成形したもの(特公昭57−52
759)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のスピーカ用振動板において、合成樹脂繊維からなる不
織布に熱硬化性樹脂又はゴム系樹脂を含浸して成形した
ものでは、振動板の形状を保たせるために前記熱硬化性
樹脂又はゴム系樹脂を含浸するという、煩雑な工程が必
要となる。更に、熱硬化性樹脂の硬化又はゴム系樹脂の
架橋に長い時間を要するため、振動板成形時間が長くな
り、作業性が悪いという欠点があった。
【0006】そして、融点の異なる2種類の合成樹脂か
らなる不織布を低融点の合成樹脂における融点温度で加
熱加圧成形したものでは、低融点の合成樹脂繊維を溶融
流動させて、これを未融解である高融点の合成樹脂繊維
に対するバインダー樹脂として作用させることで、振動
板形状を形成させている。しかし、この振動板では、低
融点の樹脂を溶融させているため、溶融した合成樹脂が
金型に融着してしまい、冷却しても簡単には離型できな
いこともあり、更にこのため離型させた成形品が変形し
てしまうこともあった。また、成形工程において、溶融
した合成樹脂を固化させると共に金型離型時の変形を避
けるために、成形品の金型上での長い冷却時間が必要と
なり、成形後、同一金型で新たに振動板を成形するに
は、再び金型を低融点温度まで加熱しなければならず、
成形時の歩留まりが悪く、量産には全く適さないという
欠点もあった。
【0007】また、繊維径0.02〜0.5デニールの
ポリオレフィン繊維からなる不織布を加熱加圧成形した
ものでは、加熱加圧成形し離型した後、単独繊維により
構成されていることから収縮してしまい、成形品が変形
してしまうことがあった。更に、この振動板は、ポリオ
レフィンの極細繊維同士を融着させることで振動板形状
を付加するのであるが、この際、前記繊維は金型に融着
してしまい、前述と同じく、長時間の冷却時間が必要に
なる。
【0008】そこで本発明は、上記従来例に付する欠点
を解消し、溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂長繊
維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い
溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融温度近くで加熱加
圧して交絡された各長繊維の交点を融着させることによ
り、振動板形状付与に含浸用樹脂が必要とならず、成形
品の離型が容易で、収縮等の変形が生じないスピーカ用
振動板を提供することを目的とし、更には、成形が容易
で、短時間で成形できると共に、量産性に優れる当該ス
ピーカ用振動板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るスピーカ用振動板は、溶融温度が異なる
2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からなる不織布が、
前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度を有する合成
樹脂繊維の溶融温度近くで加熱加圧されることにより成
形されたスピーカ用振動板であって、交絡された各長繊
維の交点が融着することにより当該長繊維が固定されて
いることを特徴とし、断面略楔状である2種類以上の合
成樹脂が夫々隣り合う合成樹脂同士異なる合成樹脂とな
るよう組み合わされて構成される、断面略円状の複合長
繊維を、高圧水流で分割することで得られた、極細長繊
維が交絡される不織布を前記スピーカ用振動板に用いた
ことを特徴とする。
【0010】また、前記スピーカ用振動板の製造方法と
して、溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂繊維の長
繊維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低
い溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融温度近くとなる
よう輻射加熱し、その後直ちに常温で加圧成形すること
を特徴とする。
【0011】
【作用】このような構成のスピーカ用振動板では、溶融
温度が異なる2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からな
る不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度
を有する合成樹脂繊維の溶融温度近くで加熱加圧して成
形したものであるので、溶融温度で加熱加圧成形された
もののように不織布内部で長繊維が繊維状態を止めてい
ない状態(金型接触部分の繊維層が溶融して成形品に被
膜が形成されている状態、換言すれば表面がフィルム化
した状態)で振動板が形成されているのではなく、長繊
維がその形状をほとんど維持した状態で交絡され、この
交絡された各長繊維の交点が溶融温度近くで加圧される
ことから融着し、これにより長繊維が固定される。その
ため、成形品は厚みが大きく、即ち剛性が高くなる。そ
して、長繊維自体がほとんど溶融していないため、成形
品の固化冷却時間が低減されると共に、金型からの離型
が容易に行える。更に、複数の合成樹脂長繊維のうち、
1種類の合成樹脂長繊維の交点が溶融するだけであり、
他の樹脂の長繊維は全く未溶融の状態に保たれているの
で、成形後もこの他の長繊維により形状維持がなされ、
収縮等の変形を生じない。
【0012】当該スピーカ用振動板に用いる不織布を、
断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り合う
合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう組み合わされて
構成される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流で分
割することで得られた、極細長繊維が交絡される不織布
とした場合、極細長繊維が交絡することにより、より剛
性が上がると共に、成形品の通気性が低くなる。そして
更に、極細長繊維の断面形状が略楔形であるため、断面
円状の長繊維に比べ、交絡された長繊維間の交点の接触
面積が多くなることにより、強度、剛性がいっそう向上
する。尚、この際、断面円状の長繊維に比べ、厚みは減
少することになるが、長繊維同士がその形状に基き配置
されることにから、長繊維が非常に詰まった状態となる
ため、厚みの減少度合以上に剛性が向上する。また、こ
のため通気性がほとんどなくなる。
【0013】当該スピーカ用振動板を、溶融温度が異な
る2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からなる不織布を
前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度を有する合成
樹脂繊維の溶融温度近くとなるよう輻射加熱し、その後
直ちに常温で加圧成形して製造した場合、金型自体を加
熱して成形するのではなく、輻射加熱した不織布を常温
の金型で加圧するため、成形工程における長い金型冷却
時間が必要なくなる。更に、成形後に新たに振動板を成
形する際も、金型を再加熱する必要がない。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を詳述する。 [実施例]図1に模式的に示すように、ポリエチレンテ
レフタレート1とポリプロピレン2とからなる複合長繊
維3であって、断面略楔状である夫々の樹脂が交互に配
されて断面円状に構成された複合長繊維3を、高圧の水
流で略楔状に分割して繊維太さ約0.2デニール以下の
両極細長繊維を交絡させた不織布4(図2に模式的に示
す)[大和紡績(株)製 ミラクルクロス];坪量30
0g/m2 ,厚さ1.64mm,幅250mmの外周
を、図3に示すように、2枚の金属製リング5でクラン
プし、これを約230℃に設定された遠赤外線ヒータ6
で9秒間両面加熱する。クランプされた不織布4とこれ
に対して上下に配置された遠赤外線ヒータ6a,6bと
の夫々の距離hは約20cmに設定されている。本実施
例では、遠赤外線ヒータ6の設定温度は約230℃に設
定したが本実施例の装置では200℃〜250℃に設定
されていればよい。前記ヒータ設定温度は、ヒータ輻射
熱により設定される不織布4の温度がポリプロピレンが
溶融温度に近い約150℃〜約160℃、すなわちポリ
プロピレンの融点176℃の約85%〜約90%となる
よう、不織布4とヒータ6との距離に応じて設定され
る。また、本実施例の装置では加熱時間を9秒とした
が、この装置では加熱時間5〜10秒内であれば成形が
可能であった。
【0015】加熱終了後2秒以内に、水冷により15℃
〜20℃に設定された円錐形状の雄雌金型7a,7bに
よりプレス圧10kg/cm2 で10秒間プレス成形
し、コーン状の成形品を得た。本実施例では水冷金型を
用いたが、常温の金型で行ってもよい。この成形品の内
周及び外周を切断し、外径φ115,内径φ25,厚さ
0.6mmのコーン型振動板を得た。 [比較例1]アクリル系合成繊維の極細長繊維からなる
不織布;坪量300g/m2 ,厚さ2.35mm,幅2
50mmの外周を2枚の金属製リングでクランプし、1
60℃に加熱した円錐形状の雄雌金型で10秒間熱プレ
ス成形する。金属製リングを下型に押し付けた状態で、
上型を上昇させると同時に圧縮空気を約20秒間吹き付
けて冷却し、成形品表面が十分に冷却固化した後、成形
品を金属製リングと共に下型から離型する。この成形品
の内周及び外周を切断し、外径φ115,内径φ25,
厚さ0.6mmのコーン型振動板を得た。 [比較例2]ポリプロピレン繊維の極細長繊維からなる
不織布;坪量300g/m2 ,厚さ1.95mm,幅2
50mmの外周を2枚の金属製リングでクランプし、1
50℃に加熱した円錐形状の雄雌金型で15秒間熱プレ
ス成形する。金属製リングを下型に押し付けた状態で、
上型を上昇させると同時に圧縮空気を約30秒間吹き付
けて冷却し、成形品表面が十分に冷却固化した後、成形
品を金属製リングと共に下型から離型する。この成形品
の内周及び外周を切断し、外径φ115,内径φ25,
厚さ0.6mmのコーン型振動板を得た。 [比較例3、4]比較例3、4として、夫々比較例1、
2で用いたアクリル系合成繊維、ポリプロピレン繊維の
極細長繊維からなる不織布を実施例の装置により成形す
ることを試みたが、共に良好な形状の成形品が得られな
かった。詳述すると、両不織布とも、1種類の合成樹脂
長繊維により構成されているため、輻射加熱の際、加熱
温度が高いと長繊維が溶融してしまいシートの形状が全
く維持されなくなりこの後のプレス成形が行えず、低い
と不織布が十分に軟化せずプレス成形しても良好な形状
の成形品が得られないという状態が続き、微妙に温度設
定を変えて何度も試みたが、結局良好な形状の成形品が
得られなかった。
【0016】次に、本実施例の物性と比較例1、2の各
物性を表1に示す。
【0017】
【表1】 表1から明らかなように、実施例の振動板は、比較例
1、2の振動板と比べて内部損失は若干低くなるが、ヤ
ング率が高くなり、比弾性率が格別に高くなった。
【0018】本実施例の振動板における断面、表面の電
子顕微鏡写真を図4(50倍で撮影)、図5(100倍
で撮影)に、比較例の振動板における断面、表面の電子
顕微鏡写真を図6(50倍で撮影)、図7(100倍で
撮影)にそれぞれ示す。
【0019】本実施例の振動板では、その表面及び内部
においても長繊維がほとんど溶融せずに繊維形状を止め
たままである。これに対し、比較例2の振動板では内部
の一部に溶融していないところが残っているものの、表
面及び内部において長繊維はほとんど溶融しており、フ
ィルム状に近い構成となっている。尚、比較例1におい
ても比較例2と同様の繊維の形状であったため、写真は
省略した。
【0020】上述の繊維の形状の違いは、成形後の離型
作業に影響を及ぼした。すなわち、比較例1、2のもの
では金型離型の際、繊維が溶融しているため、成型品が
金型に食い付き、簡単には外すことができず、離型によ
り成形品を変形させることが多々あった。これに対し、
本実施例のものでは離型作業が良好であり、成形品の変
形も認められなかった。尚、比較例3、4の振動板が本
実施例の装置で成形できなかった理由は、前記したよう
にこれらの比較例が1種類の合成樹脂長繊維により構成
されているからである、つまり、不織布の輻射加熱時に
不織布としての形状を維持する他の合成樹脂長繊維が存
在しないことによるものであると考えられる。
【0021】次に、本実施例の振動板の周波数特性図を
図8に、比較例1、2の振動板の周波数特性図を図9、
図10にそれぞれ示す。
【0022】これらの特性図から明らかなように、本実
施例の振動板では、比較例1、2の振動板で3kHz〜
8kHz(特に3kHz〜5kHz)にわたって発生し
ている共振による鋭いピークが発生しておらず、平坦な
周波数特性となっている。これについては、本実施例の
振動板が、断面楔状の長繊維が堆積した構成となってい
ると共に、異種樹脂長繊維が絡み合った状態に構成され
ていることから、共振が一周波数に集中せずに分散して
いるのであると考えられる。
【0023】以上、本発明に係るスピーカ用振動板につ
いて代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明
によるスピーカ用振動板の実施態様は、コーン型振動板
ではなくドーム型振動板でもよく、又スピーカにおいて
振動板と同様の働きをするダストキャップでもよい、更
に、本実施例では、溶融温度の異なる合成樹脂長繊維と
して、融点256℃のポリエチレンテレフタレートと融
点176℃のポリプロピレンとを用いたが、その他の溶
融温度の異なる合成樹脂長繊維とを組み合わせてもよ
く、3種類以上の合成樹脂長繊維を用いてもよい等、上
記実施例の構造に限定されるものではなく、前記した特
許請求の範囲に記載の構成要件を具備し、本発明にいう
作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにおいて、
適宜改変して実施しうるものである。
【0024】
【効果】本発明に係るスピーカ用振動板は以下に述べる
効果を有する。 (1) 長繊維がその形状をほとんど維持した状態で交絡さ
れ、この交絡された各長繊維の交点が溶融温度近くで加
圧されることから融着し、これにより長繊維が固定され
るため、成形品は厚みが大きく、即ち剛性が高くなる。
このため、スピーカに大入力の低音信号が加えられたと
きでも、一様なピストン運動が行われる。 (2) 交絡される各長繊維の交点で融着されてこれらの長
繊維が固定されることで振動板形状を維持できるため、
従来のような含浸が不必要になり、製造工程が簡略化さ
れる。 (3) 長繊維がほとんど溶融せずに形成されているため、
製造工程において、成形品の冷却時間が低減されると共
に、金型からの離型が容易に行え、作業性に優れる。 (4) 複数の合成樹脂長繊維のうち、1種類の合成樹脂長
繊維の交点が溶融するだけであり、他の樹脂の長繊維は
全く未溶融の状態に保たれているので、成形後もこの他
の長繊維により形状維持がなされ、収縮等の変形を生じ
ず、成形後の寸法安定性に優れる。 (5) 断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り
合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう組み合わさ
れて構成される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流
で分割することで得られた、断面楔状の極細長繊維が交
絡される不織布を用いたものでは、断面略楔状の極細長
繊維が交絡し、長繊維間の交点の接触面積が多くなるこ
とにより、より剛性が向上する。また、成形品の通気性
がほとんどなくなるため、振動板前後での音抜けがな
く、振動板前面、後面から放射される互いに逆相の音が
音抜けにより打ち消し合って音圧レベルを減少させるよ
うなことがなくなり、高い音圧レベルを達成できる。 (6) 更に、断面楔状の複数種の極細長繊維で構成された
ものでは、断面楔状の長繊維が堆積した構成となってい
ると共に、異種樹脂長繊維が絡み合っているため、共振
が一周波数に集中せず、高域での共振による鋭いピーク
が発生しなくなり、平坦な周波数特性が得られる。
【0025】また、本発明のスピーカ用振動板の製造方
法は、以下に述べる効果を有する。 (1) 溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂繊維の長繊
維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い
溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融温度近くとなるよ
う輻射加熱し、その後直ちに常温で加圧成形するため、
従来のような成形工程における長い金型冷却時間が必要
なくなり、短時間で成形できることから、作業性に優れ
る。 (2) 振動板を成形後、次の振動板を成形する際に、従来
のように金型を再加熱する必要がなく、この時間なしに
次々と成形が行えるため、量産性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスピーカ用振動板で用いた不織布の作
製前の複合長繊維を説明する図。
【図2】実施例のスピーカ用振動板で用いた不織布を説
明する図。
【図3】実施例のスピーカ用振動板の成形工程を説明す
る図。
【図4】実施例のスピーカ用振動板断面における繊維の
形状を示す電子顕微鏡写真(50倍)。
【図5】実施例のスピーカ用振動板表面における繊維の
形状を示す電子顕微鏡写真(100倍)。
【図6】比較例2のスピーカ用振動板断面における繊維
の形状を示す電子顕微鏡写真(50倍)。
【図7】比較例2のスピーカ用振動板表面における繊維
の形状を示す電子顕微鏡写真(100倍)。
【図8】実施例のスピーカ用振動板の周波数特性図。
【図9】比較例1のスピーカ用振動板の周波数特性図。
【図10】比較例2のスピーカ用振動板の周波数特性
図。
【符号の説明】
1 ポリエチレンテレフタレート長繊維 2 ポリプロピレン長繊維 3 複合長繊維 4 不織布 5 金属製リング 6 ヒータ 7 金型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 31/00 H04R 31/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂
    繊維の長繊維からなる不織布が、前記合成樹脂繊維のう
    ち最も低い溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融温度近
    くで加熱加圧されることにより成形されたスピーカ用振
    動板であって、交絡された各長繊維の交点が融着するこ
    とにより当該長繊維が固定されていることを特徴とする
    スピーカ用振動板。
  2. 【請求項2】 断面略楔状である2種類以上の合成樹脂
    が夫々隣り合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう
    組み合わされて構成される、断面略円状の複合長繊維
    を、高圧水流で分割することで得られた、極細長繊維が
    交絡される不織布を用いたことを特徴とする請求項1記
    載のスピーカ用振動板。
  3. 【請求項3】 前記極細長繊維の太さが、0.2デニー
    ル以下であることを特徴とする請求項2記載のスピーカ
    用振動板。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂がポリエチレンテレフタレ
    ートとポリプロピレンであることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のスピーカ用振動板。
  5. 【請求項5】 溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂
    繊維の長繊維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のう
    ち最も低い溶融温度を有する合成樹脂繊維の溶融温度近
    くとなるよう輻射加熱し、その後直ちに常温で加圧成形
    することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    のスピーカ用振動板の製造方法。
JP7170137A 1995-06-12 1995-06-12 スピーカ用振動板及びその製造方法 Pending JPH08340593A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001292A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. スピーカ用振動板の生産設備、それを用いたスピーカ用振動板の製造法およびスピーカ用振動板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006001292A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. スピーカ用振動板の生産設備、それを用いたスピーカ用振動板の製造法およびスピーカ用振動板

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