JPH08340595A - スピーカ用エッジ - Google Patents
スピーカ用エッジInfo
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- JPH08340595A JPH08340595A JP17013895A JP17013895A JPH08340595A JP H08340595 A JPH08340595 A JP H08340595A JP 17013895 A JP17013895 A JP 17013895A JP 17013895 A JP17013895 A JP 17013895A JP H08340595 A JPH08340595 A JP H08340595A
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- Japan
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- synthetic resin
- fibers
- fiber
- long fibers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂長繊
維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い
溶融温度を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加
圧成形することで各長繊維が繊維状態を止めた状態で交
点を融着させることにより、適度な剛性及び伸縮性を有
し、低歪みとなるスピーカ用エッジを提供する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレ
ンとからなる複合長繊維であって、断面略楔状である夫
々の樹脂が交互に配されて断面円状に構成された複合長
繊維を、高圧の水流で略楔状に分割して夫々の極細長繊
維を交絡させた不織布を用いる。前記不織布の外周を金
属製リングでクランプし、約140℃に加熱したロール
エッジ成形金型で9秒間熱プレス成形する。得られた成
形品の内周及び外周を切断し、ロールエッジを得る。
維からなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い
溶融温度を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加
圧成形することで各長繊維が繊維状態を止めた状態で交
点を融着させることにより、適度な剛性及び伸縮性を有
し、低歪みとなるスピーカ用エッジを提供する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレ
ンとからなる複合長繊維であって、断面略楔状である夫
々の樹脂が交互に配されて断面円状に構成された複合長
繊維を、高圧の水流で略楔状に分割して夫々の極細長繊
維を交絡させた不織布を用いる。前記不織布の外周を金
属製リングでクランプし、約140℃に加熱したロール
エッジ成形金型で9秒間熱プレス成形する。得られた成
形品の内周及び外周を切断し、ロールエッジを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカ用エッジに関
し、詳しくはスピーカ用エッジの材質改良に関するもの
である。
し、詳しくはスピーカ用エッジの材質改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来におけるスピーカ用エッジ材料とし
ては、発泡ウレタン、フェノール等の熱硬化性樹脂を含
浸した綿や不織布、合成樹脂繊維からなる織布、未加硫
ゴムを加熱加圧成形したもの、熱可塑性エラストマーを
射出成形したもの等が挙げられる。
ては、発泡ウレタン、フェノール等の熱硬化性樹脂を含
浸した綿や不織布、合成樹脂繊維からなる織布、未加硫
ゴムを加熱加圧成形したもの、熱可塑性エラストマーを
射出成形したもの等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスピ
ーカ用エッジ材料において、織布を用いたものは伸縮性
に乏しいため、リニアリティーが悪くなると共に、大振
幅に追随できず、大振幅領域で駆動されると歪みを生じ
てしまうという欠点がある。またゴムを用いたものは、
伸縮性は良好であるが、剛性が低く、振動板を正しく支
持できず振動板の横ぶれ等を生じてしまうという欠点が
ある。上述の材料とは違い適度な剛性と伸縮性とを備え
たものとして発泡ウレタンが挙げられるが、この発泡ウ
レタンにも、発泡した個々のセルの隔壁が高域周波数で
高次共振してしまい、2次及び3次歪みが大きくなると
いう欠点がある。前記2次及び3次歪みが大きくなると
いう欠点は、従来に使用されている不織布からなるエッ
ジにもいえる。詳述すると、従来の不織布からなるエッ
ジは不織布を溶融温度で熱プレスして不織布内の繊維を
溶融させて、一部フィルム化することにより形状を付与
しているのであるが、このフィルム状態が前記発泡ウレ
タンのセル同様高次共振して、2次及び3次歪みを大き
くしてしまうのである。
ーカ用エッジ材料において、織布を用いたものは伸縮性
に乏しいため、リニアリティーが悪くなると共に、大振
幅に追随できず、大振幅領域で駆動されると歪みを生じ
てしまうという欠点がある。またゴムを用いたものは、
伸縮性は良好であるが、剛性が低く、振動板を正しく支
持できず振動板の横ぶれ等を生じてしまうという欠点が
ある。上述の材料とは違い適度な剛性と伸縮性とを備え
たものとして発泡ウレタンが挙げられるが、この発泡ウ
レタンにも、発泡した個々のセルの隔壁が高域周波数で
高次共振してしまい、2次及び3次歪みが大きくなると
いう欠点がある。前記2次及び3次歪みが大きくなると
いう欠点は、従来に使用されている不織布からなるエッ
ジにもいえる。詳述すると、従来の不織布からなるエッ
ジは不織布を溶融温度で熱プレスして不織布内の繊維を
溶融させて、一部フィルム化することにより形状を付与
しているのであるが、このフィルム状態が前記発泡ウレ
タンのセル同様高次共振して、2次及び3次歪みを大き
くしてしまうのである。
【0004】そこで、本発明は従来例に付する欠点を解
消し、溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂長繊維か
らなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融
温度を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧成
形することで各長繊維が繊維状態を止めた状態で交点を
融着させることにより、適度な剛性及び伸縮性を有し、
低歪みとなるスピーカ用エッジを提供することを目的と
する。
消し、溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂長繊維か
らなる不織布を、前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融
温度を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧成
形することで各長繊維が繊維状態を止めた状態で交点を
融着させることにより、適度な剛性及び伸縮性を有し、
低歪みとなるスピーカ用エッジを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るスピーカ用エッジは、溶融温度が異なる
2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からなる不織布が、
前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度を有する合成
樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧されることにより成
形されたスピーカ用エッジであって、交絡された各長繊
維が、繊維状態を止めた状態で、交点が融着されている
ことを特徴とし、断面略楔状である2種類以上の合成樹
脂が夫々隣り合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよ
う組み合わされて構成される、断面略円状の複合長繊維
を、高圧水流で分割することで得られた、極細長繊維が
交絡される不織布を前記スピーカ用エッジに用いたこと
を特徴とする。
の本発明に係るスピーカ用エッジは、溶融温度が異なる
2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からなる不織布が、
前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度を有する合成
樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧されることにより成
形されたスピーカ用エッジであって、交絡された各長繊
維が、繊維状態を止めた状態で、交点が融着されている
ことを特徴とし、断面略楔状である2種類以上の合成樹
脂が夫々隣り合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよ
う組み合わされて構成される、断面略円状の複合長繊維
を、高圧水流で分割することで得られた、極細長繊維が
交絡される不織布を前記スピーカ用エッジに用いたこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成のスピーカ用エッジでは、溶融
温度が異なる2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からな
る不織布が、前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度
を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧成形さ
れることで、長繊維がその形状を維持した状態で交絡さ
れ、この交絡された各長繊維の交点が融着されて、エッ
ジ形状が維持される。そのため、成形品は、長繊維がほ
とんど溶融せず繊維形状を止めていることから厚みが大
きく、即ち剛性が高くなる。そして、長繊維の交点のみ
が融着させていることにより、長繊維自体の伸縮性が生
かされると共に、繊維の配置形状がランダム(不織布で
あることに起因する)な、網目構造(交点が融着される
ことに起因する)となるため、伸縮性が良好となる。更
に、このように長繊維が全くフィルム化されていないた
め、これによる不要な共振が発生せず、低歪みとなる。
また、このような繊維状態とするための熱成形温度の範
囲を、この温度の対象となる合成樹脂長繊維より溶融温
度の高い長繊維が存在することにより、広くとることが
できる。すなわち、一種類の合成樹脂長繊維により成形
する場合は、不織布としての(成形可能な)形状を維持
できる温度によって当該熱成形温度範囲が限定されるこ
とがあるが、溶融温度の高い長繊維が存在することによ
り、この長繊維が前記形状維持に寄与し、熱成形温度の
範囲が広がる。
温度が異なる2種類以上の合成樹脂繊維の長繊維からな
る不織布が、前記合成樹脂繊維のうち最も低い溶融温度
を有する合成樹脂繊維の軟化温度以上で加熱加圧成形さ
れることで、長繊維がその形状を維持した状態で交絡さ
れ、この交絡された各長繊維の交点が融着されて、エッ
ジ形状が維持される。そのため、成形品は、長繊維がほ
とんど溶融せず繊維形状を止めていることから厚みが大
きく、即ち剛性が高くなる。そして、長繊維の交点のみ
が融着させていることにより、長繊維自体の伸縮性が生
かされると共に、繊維の配置形状がランダム(不織布で
あることに起因する)な、網目構造(交点が融着される
ことに起因する)となるため、伸縮性が良好となる。更
に、このように長繊維が全くフィルム化されていないた
め、これによる不要な共振が発生せず、低歪みとなる。
また、このような繊維状態とするための熱成形温度の範
囲を、この温度の対象となる合成樹脂長繊維より溶融温
度の高い長繊維が存在することにより、広くとることが
できる。すなわち、一種類の合成樹脂長繊維により成形
する場合は、不織布としての(成形可能な)形状を維持
できる温度によって当該熱成形温度範囲が限定されるこ
とがあるが、溶融温度の高い長繊維が存在することによ
り、この長繊維が前記形状維持に寄与し、熱成形温度の
範囲が広がる。
【0007】当該スピーカ用エッジに用いる不織布を、
断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り合う
合成樹脂同士異なる樹脂となるよう組み合わされて構成
される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流で分割す
ることで得られた、極細長繊維が交絡される不織布とし
た場合、極細長繊維が交絡することにから更に剛性が上
がると共に、長繊維の断面形状が略楔状であるため、断
面円状の長繊維に比べ、交絡された長繊維間の交点の接
触面積が多くなることにから、剛性がなおいっそう向上
する。また、長繊維の断面形状が円状であると、長繊維
間の交点が一部十分に融着せず、この部分で長繊維同士
が擦れて若干これによる歪みが生じる恐れもあるが、こ
のように、長繊維の断面形状が略楔状として長繊維間の
交点の接触面積を多くすると、前記長繊維同士の擦れが
全くなくなり、より低歪み化の向上がはかれる。
断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り合う
合成樹脂同士異なる樹脂となるよう組み合わされて構成
される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流で分割す
ることで得られた、極細長繊維が交絡される不織布とし
た場合、極細長繊維が交絡することにから更に剛性が上
がると共に、長繊維の断面形状が略楔状であるため、断
面円状の長繊維に比べ、交絡された長繊維間の交点の接
触面積が多くなることにから、剛性がなおいっそう向上
する。また、長繊維の断面形状が円状であると、長繊維
間の交点が一部十分に融着せず、この部分で長繊維同士
が擦れて若干これによる歪みが生じる恐れもあるが、こ
のように、長繊維の断面形状が略楔状として長繊維間の
交点の接触面積を多くすると、前記長繊維同士の擦れが
全くなくなり、より低歪み化の向上がはかれる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を詳述する。 [実施例]図1に模式的に示すように、ポリエチレンテ
レフタレート1とポリプロピレン2とからなる複合長繊
維3であって、断面略楔状である夫々の樹脂が交互に配
されて断面円状に構成された複合長繊維3を、高圧の水
流で略楔状に分割して繊維太さ約0.2デニール以下の
両極細長繊維を交絡させた不織布4(図2に模式的に示
す)[大和紡績(株)製 ミラクルクロス];坪量16
0g/m2 ,厚さ0.82mm,幅250mmの外周
を、図3に示すように、2枚の金属製リング5でクラン
プし、これを約140℃に加熱したロールエッジ成形金
型6(6aは上型,6bは下型)で9秒間熱プレス成形
する。本実施例では、エッジ成形金型6の設定温度は約
140℃に設定したが約130℃〜約150℃、すなわ
ちポリプロピレンの軟化温度90℃の約145%〜約1
65%に設定されていればよい。また、本実施例の装置
では熱プレス時間を9秒としたが、加熱時間5秒以上で
あれば十分成形可能である。得られた成形品の内周及び
外周を切断し、外径φ160,内径φ115,厚さ0.
5mmのロールエッジを得た。 [比較例1]坪量283g/m2 ,密度0.03g/c
m3 ,厚さ9.5mmの発泡ウレタンを、220℃に加
熱したロールエッジ成形金型で10秒間熱プレス成形す
る。得られた密度0.28g/cm3 ,厚さ1.0mm
の成形品の内周及び外周を切断し、外径φ160,内径
φ115のロールエッジを得た。 [比較例2]坪量100g/m2 ,厚さ1.0mmのポ
リエステル繊維織布に、ウレタン系樹脂を68g/m2
コーティングして作製した基材を200℃に加熱したロ
ールエッジ成形金型で10秒間熱プレス成形する。得ら
れた密度0.56g/cm3,厚さ0.3mmの成形品
の内周及び外周を切断し、外径φ160,内径φ115
のロールエッジを得た。
レフタレート1とポリプロピレン2とからなる複合長繊
維3であって、断面略楔状である夫々の樹脂が交互に配
されて断面円状に構成された複合長繊維3を、高圧の水
流で略楔状に分割して繊維太さ約0.2デニール以下の
両極細長繊維を交絡させた不織布4(図2に模式的に示
す)[大和紡績(株)製 ミラクルクロス];坪量16
0g/m2 ,厚さ0.82mm,幅250mmの外周
を、図3に示すように、2枚の金属製リング5でクラン
プし、これを約140℃に加熱したロールエッジ成形金
型6(6aは上型,6bは下型)で9秒間熱プレス成形
する。本実施例では、エッジ成形金型6の設定温度は約
140℃に設定したが約130℃〜約150℃、すなわ
ちポリプロピレンの軟化温度90℃の約145%〜約1
65%に設定されていればよい。また、本実施例の装置
では熱プレス時間を9秒としたが、加熱時間5秒以上で
あれば十分成形可能である。得られた成形品の内周及び
外周を切断し、外径φ160,内径φ115,厚さ0.
5mmのロールエッジを得た。 [比較例1]坪量283g/m2 ,密度0.03g/c
m3 ,厚さ9.5mmの発泡ウレタンを、220℃に加
熱したロールエッジ成形金型で10秒間熱プレス成形す
る。得られた密度0.28g/cm3 ,厚さ1.0mm
の成形品の内周及び外周を切断し、外径φ160,内径
φ115のロールエッジを得た。 [比較例2]坪量100g/m2 ,厚さ1.0mmのポ
リエステル繊維織布に、ウレタン系樹脂を68g/m2
コーティングして作製した基材を200℃に加熱したロ
ールエッジ成形金型で10秒間熱プレス成形する。得ら
れた密度0.56g/cm3,厚さ0.3mmの成形品
の内周及び外周を切断し、外径φ160,内径φ115
のロールエッジを得た。
【0009】次に、本実施例の物性と比較例1、2の各
物性を表1に示す。
物性を表1に示す。
【0010】
【表1】 表1から明らかなように、実施例のスピーカ用エッジ
は、比較例1のスピーカ用エッジと比べて伸び及び内部
損失は若干劣るものの、ヤング率及び剛性比が格別に大
きくなった。また、比較例1のスピーカ用エッジと比べ
ると、内部損失は若干劣るが、伸び、ヤング率及び剛性
比が格別に大きくなった。
は、比較例1のスピーカ用エッジと比べて伸び及び内部
損失は若干劣るものの、ヤング率及び剛性比が格別に大
きくなった。また、比較例1のスピーカ用エッジと比べ
ると、内部損失は若干劣るが、伸び、ヤング率及び剛性
比が格別に大きくなった。
【0011】本実施例のエッジにおける内部の電子顕微
鏡写真を図4(100倍で撮影)に示す。
鏡写真を図4(100倍で撮影)に示す。
【0012】写真から明らかなように、本実施例のエッ
ジでは、その表面及び内部においても長繊維がほとんど
溶融せずに繊維形状を止めたままである。
ジでは、その表面及び内部においても長繊維がほとんど
溶融せずに繊維形状を止めたままである。
【0013】次に、本実施例のスピーカ用エッジを用い
て作製したスピーカの周波数特性図を図5に、比較例1
のエッジを用いて作製したスピーカの周波数特性図を図
6にそれぞれ示す。前記スピーカ作製において、両エッ
ジのものとも、同一磁気回路、及び口径16cmの同一
コーン紙を用いて作製した。図5、6において、実線は
音圧特性を示し、点線、一点鎖線は、それぞれ2次歪
み、3次歪みを示す。
て作製したスピーカの周波数特性図を図5に、比較例1
のエッジを用いて作製したスピーカの周波数特性図を図
6にそれぞれ示す。前記スピーカ作製において、両エッ
ジのものとも、同一磁気回路、及び口径16cmの同一
コーン紙を用いて作製した。図5、6において、実線は
音圧特性を示し、点線、一点鎖線は、それぞれ2次歪
み、3次歪みを示す。
【0014】これらの特性図から明らかなように、本実
施例のスピーカ用エッジでは、比較例1のスピーカ用エ
ッジに比べ、400Hz〜10kHzで、2次歪み、3
次歪みともに5〜20dB低減している。これについて
は、発泡ウレタンを用いたものでは、発泡ウレタンの微
細なセルの薄い隔壁が高域周波数で共振を生じ、これが
2次歪み、3次歪みを増幅させていると考えられる。
施例のスピーカ用エッジでは、比較例1のスピーカ用エ
ッジに比べ、400Hz〜10kHzで、2次歪み、3
次歪みともに5〜20dB低減している。これについて
は、発泡ウレタンを用いたものでは、発泡ウレタンの微
細なセルの薄い隔壁が高域周波数で共振を生じ、これが
2次歪み、3次歪みを増幅させていると考えられる。
【0015】以上、本発明に係るスピーカ用エッジにつ
いて代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明
によるスピーカ用エッジの実施態様は、エッジの形状に
は限定されず、更に、本実施例では、溶融温度の異なる
合成樹脂長繊維として、融点256℃のポリエチレンテ
レフタレートと融点176℃のポリプロピレンとを用い
たが、その他の溶融温度の異なる合成樹脂長繊維とを組
み合わせてもよく、3種類以上の合成樹脂長繊維を用い
てもよい等、上記実施例の構造に限定されるものではな
く、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備
し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有す
る限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
いて代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明
によるスピーカ用エッジの実施態様は、エッジの形状に
は限定されず、更に、本実施例では、溶融温度の異なる
合成樹脂長繊維として、融点256℃のポリエチレンテ
レフタレートと融点176℃のポリプロピレンとを用い
たが、その他の溶融温度の異なる合成樹脂長繊維とを組
み合わせてもよく、3種類以上の合成樹脂長繊維を用い
てもよい等、上記実施例の構造に限定されるものではな
く、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備
し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有す
る限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
【0016】
【効果】本発明に係るスピーカ用エッジは以下に述べる
効果を有する。 (1) 長繊維がその形状を維持した状態で交絡され、この
交絡された各長繊維の交点が融着されてエッジ形状が維
持されるため、成形品は厚みが大きく、即ち剛性が高く
なる。このため、振動板を理想的な状態で支持すること
ができる。 (2) 長繊維の交点のみが融着させていることにより、長
繊維自体の伸縮性が生かされると共に、繊維の配置形状
がランダムとなるため、伸縮性が良好となって、リニア
リティーに優れ、大振幅領域で駆動されても歪みを生じ
ない。 (3) 長繊維が、その繊維状態を止め、全くフィルム化さ
れていないため、これによる不要な共振が発生せず、従
来のものに比べ大幅な歪みの低減がはかれる。 (4) このような繊維状態とするための熱成形温度の範囲
を、この温度の対象となる合成樹脂長繊維より溶融温度
の高い長繊維が存在することにより、広くとることがで
き、成形作業が簡易化される。 (5) 断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り
合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう組み合わさ
れて構成される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流
で分割することで得られた、断面楔状の極細長繊維が交
絡される不織布を用いたものでは、断面略楔状の極細長
繊維が交絡し、長繊維間の交点の接触面積が多くなるこ
とにより、より剛性が向上する。 (6) 更に、断面楔状の複数種の極細長繊維で構成された
ものでは、長繊維間の交点の接触面積が多くなることに
より、長繊維間の交点が一部十分に融着していない場合
に生じる長繊維同士の擦れが全くなくなり、より低歪み
化の向上がはかれる。
効果を有する。 (1) 長繊維がその形状を維持した状態で交絡され、この
交絡された各長繊維の交点が融着されてエッジ形状が維
持されるため、成形品は厚みが大きく、即ち剛性が高く
なる。このため、振動板を理想的な状態で支持すること
ができる。 (2) 長繊維の交点のみが融着させていることにより、長
繊維自体の伸縮性が生かされると共に、繊維の配置形状
がランダムとなるため、伸縮性が良好となって、リニア
リティーに優れ、大振幅領域で駆動されても歪みを生じ
ない。 (3) 長繊維が、その繊維状態を止め、全くフィルム化さ
れていないため、これによる不要な共振が発生せず、従
来のものに比べ大幅な歪みの低減がはかれる。 (4) このような繊維状態とするための熱成形温度の範囲
を、この温度の対象となる合成樹脂長繊維より溶融温度
の高い長繊維が存在することにより、広くとることがで
き、成形作業が簡易化される。 (5) 断面略楔状である2種類以上の合成樹脂が夫々隣り
合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう組み合わさ
れて構成される、断面略円状の複合長繊維を、高圧水流
で分割することで得られた、断面楔状の極細長繊維が交
絡される不織布を用いたものでは、断面略楔状の極細長
繊維が交絡し、長繊維間の交点の接触面積が多くなるこ
とにより、より剛性が向上する。 (6) 更に、断面楔状の複数種の極細長繊維で構成された
ものでは、長繊維間の交点の接触面積が多くなることに
より、長繊維間の交点が一部十分に融着していない場合
に生じる長繊維同士の擦れが全くなくなり、より低歪み
化の向上がはかれる。
【図1】実施例のスピーカ用エッジで用いた不織布の作
製前の複合長繊維を説明する図。
製前の複合長繊維を説明する図。
【図2】実施例のスピーカ用エッジで用いた不織布を説
明する図。
明する図。
【図3】実施例のスピーカ用エッジの成形工程を説明す
る図。
る図。
【図4】実施例のスピーカ用エッジ内部における繊維の
形状を示す電子顕微鏡写真(100倍)。
形状を示す電子顕微鏡写真(100倍)。
【図5】実施例のスピーカ用エッジを用いたスピーカの
周波数特性図。
周波数特性図。
【図6】比較例1のスピーカ用エッジを用いたスピーカ
の周波数特性図。
の周波数特性図。
1 ポリエチレンテレフタレート長繊維 2 ポリプロピレン長繊維 3 複合長繊維 4 不織布 5 金属製リング 6 金型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融温度が異なる2種類以上の合成樹脂
繊維の長繊維からなる不織布が、前記合成樹脂繊維のう
ち最も低い溶融温度を有する合成樹脂繊維の軟化温度以
上で加熱加圧されることにより成形されたスピーカ用エ
ッジであって、交絡された各長繊維が、繊維状態を止め
た状態で、交点が融着されていることを特徴とするスピ
ーカ用エッジ。 - 【請求項2】 断面略楔状である2種類以上の合成樹脂
が夫々隣り合う合成樹脂同士異なる合成樹脂となるよう
組み合わされて構成される、断面略円状の複合長繊維
を、高圧水流で分割することで得られた、極細長繊維が
交絡される不織布を用いたことを特徴とする請求項1記
載のスピーカ用エッジ。 - 【請求項3】 前記極細長繊維の太さが、0.2デニー
ル以下であることを特徴とする請求項2記載のスピーカ
用エッジ。 - 【請求項4】 前記合成樹脂がポリエチレンテレフタレ
ートとポリプロピレンであることを特徴とする請求項
1、2又は3記載のスピーカ用エッジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17013895A JPH08340595A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スピーカ用エッジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17013895A JPH08340595A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スピーカ用エッジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08340595A true JPH08340595A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15899375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17013895A Pending JPH08340595A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スピーカ用エッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08340595A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2014162468A1 (ja) * | 2013-04-01 | 2017-02-16 | パイオニア株式会社 | スピーカ用振動体、および、スピーカ装置 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP17013895A patent/JPH08340595A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2014162468A1 (ja) * | 2013-04-01 | 2017-02-16 | パイオニア株式会社 | スピーカ用振動体、および、スピーカ装置 |
| US9635463B2 (en) | 2013-04-01 | 2017-04-25 | Pioneer Corporation | Vibrating body for speaker device and speaker device |
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