JPH083457Y2 - 親水河川用護岸工構造 - Google Patents
親水河川用護岸工構造Info
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- JPH083457Y2 JPH083457Y2 JP1991038811U JP3881191U JPH083457Y2 JP H083457 Y2 JPH083457 Y2 JP H083457Y2 JP 1991038811 U JP1991038811 U JP 1991038811U JP 3881191 U JP3881191 U JP 3881191U JP H083457 Y2 JPH083457 Y2 JP H083457Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は親水河川用護岸工構造に
係り、詳しくは、河床から堤防までの河岸に中詰石など
を配置した護岸工に関するものである。
係り、詳しくは、河床から堤防までの河岸に中詰石など
を配置した護岸工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河床や河岸の堤防などにおいては、流水
や波浪による侵食から保護するための護岸工を築造する
場合、屈撓性があり比較的安価な蛇籠やふとん籠を採用
することが多い。蛇籠は、通常金網に詰石をした袋状体
であり、それらの多数を河岸近傍の河床から堤防の斜面
にわたって並行して設置される。また、ふとん籠は、箱
状の金網に詰石を行い、河床から堤防の斜面にわたって
積み重ねられる。
や波浪による侵食から保護するための護岸工を築造する
場合、屈撓性があり比較的安価な蛇籠やふとん籠を採用
することが多い。蛇籠は、通常金網に詰石をした袋状体
であり、それらの多数を河岸近傍の河床から堤防の斜面
にわたって並行して設置される。また、ふとん籠は、箱
状の金網に詰石を行い、河床から堤防の斜面にわたって
積み重ねられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、蛇籠は人力
による詰石作業を前提として設計されており、玉石など
を詰め込む投入口の口径が小さくなっているため、作業
能率が悪いものとなる。したがって、近頃では、小規模
な護岸工事にのみ限定して使用される場合が多くなって
いる。一方、大規模な護岸工事に蛇籠やふとん籠を用い
ると、その詰石作業のみならず、護岸工事自体に多大の
労力が必要となってしまう。すなわち、蛇籠やふとん籠
を使用する場合、バックホーやバケットなどでは蛇籠や
ふとん籠の扱いが容易でなく、そのような機械を用いた
施工が困難となることが多いからである。たとえ、機械
化作業が可能であったとしても、ふとん籠の場合、中詰
石を投入すると護岸工に設けた仕切壁などの変形が著し
くなり、ふた網取付作業が非常に困難となるなどの欠点
がある。そのために、護岸工の規模が大きいときには、
ブロック護岸工とされることがあるが、資材が高価であ
ること、ブロックが重く施工に規模の大きいクレーンを
使用しなければならないことなどのために、工期やコス
トの面で、その採用に限度がある。また、河岸の景観を
損なうといったこともあり、安価な資材で自然景観を維
持することができるような網構造の護岸工の開発が望ま
れる。本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その
目的は、規模の大小を問わず護岸工の施工を機械化でき
るようにして連続した石詰作業を可能にすること、規模
に応じた護岸工とすることができるように柔軟な対応性
のある護岸工構成品とすること、河床などの小さな起伏
にも順応し、かつ、自然の景観をも維持させておくこと
ができる護岸工とすること、を実現する親水河川用護岸
工構造を提供することである。
による詰石作業を前提として設計されており、玉石など
を詰め込む投入口の口径が小さくなっているため、作業
能率が悪いものとなる。したがって、近頃では、小規模
な護岸工事にのみ限定して使用される場合が多くなって
いる。一方、大規模な護岸工事に蛇籠やふとん籠を用い
ると、その詰石作業のみならず、護岸工事自体に多大の
労力が必要となってしまう。すなわち、蛇籠やふとん籠
を使用する場合、バックホーやバケットなどでは蛇籠や
ふとん籠の扱いが容易でなく、そのような機械を用いた
施工が困難となることが多いからである。たとえ、機械
化作業が可能であったとしても、ふとん籠の場合、中詰
石を投入すると護岸工に設けた仕切壁などの変形が著し
くなり、ふた網取付作業が非常に困難となるなどの欠点
がある。そのために、護岸工の規模が大きいときには、
ブロック護岸工とされることがあるが、資材が高価であ
ること、ブロックが重く施工に規模の大きいクレーンを
使用しなければならないことなどのために、工期やコス
トの面で、その採用に限度がある。また、河岸の景観を
損なうといったこともあり、安価な資材で自然景観を維
持することができるような網構造の護岸工の開発が望ま
れる。本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その
目的は、規模の大小を問わず護岸工の施工を機械化でき
るようにして連続した石詰作業を可能にすること、規模
に応じた護岸工とすることができるように柔軟な対応性
のある護岸工構成品とすること、河床などの小さな起伏
にも順応し、かつ、自然の景観をも維持させておくこと
ができる護岸工とすること、を実現する親水河川用護岸
工構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、河床や河岸さ
らには堤防を流水による侵食から保護するための護岸工
として構築される護岸用構造物に適用される。その特徴
とするところは、図面を参照して、菱形金網の列線端部
4m,4n(図1参照)にカール加工された複数のリン
グ状フック4a,4bを備え、護岸工設置領域に敷設す
るためリング状フック4a,4bに骨線6を挿通して相
互に接続される底網4が設けられる。リング状フック7
a〜7d(図4参照)が端縁部に形成され、リング状フ
ック7c,7dに骨線6(図6参照)を挿通し左右端縁
部が相互に接続されて底網4上に中詰石9(図8参照)
を投入する区画部10を画成するために立設して縦横に
配置されると共に、下端縁部に形成したリング状フック
7b(図4参照)と底網4とに骨線6を挿通して底網4
に接続される複数のコンクリート隔壁板7(図4参照)
が準備される。そして、菱形金網の列線端部13m,1
3n(図1参照)にカール加工された複数のリング状フ
ック13a,13bを備え、中詰石9が投入された区画
部10を覆うためリング状フック13a,13bに骨線
6を挿通して相互に接続されると共に、コンクリート隔
壁板7の上端縁部に設けたリング状フック7aに骨線6
を挿通してコンクリート隔壁板7に接続されるふた網1
3が使用される。なお、上記のコンクリート隔壁板7
に、流水を通過させるための開口16(図4参照)を設
けるようにしておいてもよい。前記したコンクリート隔
壁板7に代えて、図13に示す溶接鉄筋隔壁板17とす
ることもできる。
らには堤防を流水による侵食から保護するための護岸工
として構築される護岸用構造物に適用される。その特徴
とするところは、図面を参照して、菱形金網の列線端部
4m,4n(図1参照)にカール加工された複数のリン
グ状フック4a,4bを備え、護岸工設置領域に敷設す
るためリング状フック4a,4bに骨線6を挿通して相
互に接続される底網4が設けられる。リング状フック7
a〜7d(図4参照)が端縁部に形成され、リング状フ
ック7c,7dに骨線6(図6参照)を挿通し左右端縁
部が相互に接続されて底網4上に中詰石9(図8参照)
を投入する区画部10を画成するために立設して縦横に
配置されると共に、下端縁部に形成したリング状フック
7b(図4参照)と底網4とに骨線6を挿通して底網4
に接続される複数のコンクリート隔壁板7(図4参照)
が準備される。そして、菱形金網の列線端部13m,1
3n(図1参照)にカール加工された複数のリング状フ
ック13a,13bを備え、中詰石9が投入された区画
部10を覆うためリング状フック13a,13bに骨線
6を挿通して相互に接続されると共に、コンクリート隔
壁板7の上端縁部に設けたリング状フック7aに骨線6
を挿通してコンクリート隔壁板7に接続されるふた網1
3が使用される。なお、上記のコンクリート隔壁板7
に、流水を通過させるための開口16(図4参照)を設
けるようにしておいてもよい。前記したコンクリート隔
壁板7に代えて、図13に示す溶接鉄筋隔壁板17とす
ることもできる。
【0005】
【作用】護岸工事の対象とする領域に、多数の底網4を
仮置きする。そして、隣接する底網4A,4Bの列線端
部4m,4nに形成されたリング状フック4a,4bに
骨線6を挿通して接続する。この敷設された底網4の上
面に、コンクリート隔壁板7を縦横に設置する(図9参
照)。そして、それぞれのコンクリート隔壁板7の下面
に取り付けられた複数のリング状フック7bと、底網4
のリング状フック4a,4bとを重ね合わせ(図6参
照)、骨線6を挿通する。さらに、隣接するコンクリー
ト隔壁板7A,7Bの側端縁部に設けられたリング状フ
ック7c,7dを重ね合わせ、それにも骨線6が挿通さ
れる。このようにして、底網4,4に固定したコンクリ
ート隔壁板7,7により、区画部10を形成する(図9
参照)。次に、中詰石9をバケット12(図8参照)で
各区画部10に投入する。その際、区画部10を外囲す
るコンクリート隔壁板7の剛性は高く、中詰石9の投入
による衝撃を受けても、また、投入された中詰石9の押
圧力を受けても従来のふとん籠のように変形することが
ない。区画部10に投入された中詰石9の流出を阻止す
るため、複数のふた網13をコンクリート隔壁板7の上
面に載置する。そして、隣接するふた網13A,13B
(図1参照)のリング状フック13a,13bを介して
骨線6で接続する。コンクリート隔壁板7が位置してい
るところでは、その上端縁部に取り付けられたリング状
フック7aとふた網13のリング状フック13a,13
bとに骨線6を挿通して、ふた網13をコンクリート隔
壁板7に固定する(図7参照)。このようにして完成し
た護岸工において、図4に示す開口16が設けられたコ
ンクリート隔壁板7を河床2の底網4などに立設してお
けば、中詰石9,9間を流通する流水の動きを促進する
ことができる。上記したコンクリート隔壁板7に代え
て、溶接鉄筋隔壁板17(図13参照)を採用した場合
も、コンクリート隔壁板7を採用したときと同じ要領
で、親水河川用護岸工構造を実現することができる。
仮置きする。そして、隣接する底網4A,4Bの列線端
部4m,4nに形成されたリング状フック4a,4bに
骨線6を挿通して接続する。この敷設された底網4の上
面に、コンクリート隔壁板7を縦横に設置する(図9参
照)。そして、それぞれのコンクリート隔壁板7の下面
に取り付けられた複数のリング状フック7bと、底網4
のリング状フック4a,4bとを重ね合わせ(図6参
照)、骨線6を挿通する。さらに、隣接するコンクリー
ト隔壁板7A,7Bの側端縁部に設けられたリング状フ
ック7c,7dを重ね合わせ、それにも骨線6が挿通さ
れる。このようにして、底網4,4に固定したコンクリ
ート隔壁板7,7により、区画部10を形成する(図9
参照)。次に、中詰石9をバケット12(図8参照)で
各区画部10に投入する。その際、区画部10を外囲す
るコンクリート隔壁板7の剛性は高く、中詰石9の投入
による衝撃を受けても、また、投入された中詰石9の押
圧力を受けても従来のふとん籠のように変形することが
ない。区画部10に投入された中詰石9の流出を阻止す
るため、複数のふた網13をコンクリート隔壁板7の上
面に載置する。そして、隣接するふた網13A,13B
(図1参照)のリング状フック13a,13bを介して
骨線6で接続する。コンクリート隔壁板7が位置してい
るところでは、その上端縁部に取り付けられたリング状
フック7aとふた網13のリング状フック13a,13
bとに骨線6を挿通して、ふた網13をコンクリート隔
壁板7に固定する(図7参照)。このようにして完成し
た護岸工において、図4に示す開口16が設けられたコ
ンクリート隔壁板7を河床2の底網4などに立設してお
けば、中詰石9,9間を流通する流水の動きを促進する
ことができる。上記したコンクリート隔壁板7に代え
て、溶接鉄筋隔壁板17(図13参照)を採用した場合
も、コンクリート隔壁板7を採用したときと同じ要領
で、親水河川用護岸工構造を実現することができる。
【0006】
【考案の効果】本考案によれば、護岸工事の対象域とす
る河岸近傍の河床から堤防にわたる全面に、菱形金網の
底網を多数簡便に敷設し相互に接続することができる。
その底網の上面に、剛性の高いコンクリート隔壁板を縦
横に設置し、相互に骨線で接続して底網に簡単に固定で
き、中詰石を充填するための区画部を迅速に形成させる
ことができる。護岸工の規模が異なっても、使用する底
網,コンクリート隔壁板やふた網の数を適宜選択すれ
ば、施工作業は同様の要領で行うことができ、構成部品
の共通化や量産化が図られる。そして、バックホーやバ
ケットなどの機械を用いて、各区画部へ中詰石を連続し
て能率よく投入することができ、機械化された投入作業
で護岸工事の迅速化が実現される。中詰石の投入された
各区画部のコンクリート隔壁板は、従来のふとん籠のよ
うに投入時の衝撃や中詰石による押圧力で変形すること
がなく、護岸用構造物として極めて強固であり、形崩れ
のしないものとなる。その各区画部を形成するコンクリ
ート隔壁板は、ふとん籠の仕切板よりも施工中の変形が
小さく、中詰石の流出を防止するふた網を簡単に固定す
ることができる。その底網やふた網は菱形金網であるこ
とから、護岸用構造物に必要な屈撓性を失うことなく河
床や堤防の地盤などの小さな起伏にも馴染み、その侵食
が十分抑制される。このように、護岸工事の全体作業の
簡便化,省力化,迅速化が図られ、工期の大幅な短縮と
工費の節減が可能となり、護岸工による河川の自然景観
を維持することができる。なお、コンクリート隔壁板に
開口を設けておけば、中詰石間の流水も円滑に流通させ
ることができ、流水や波浪による侵食を一層防止でき、
また、清水状態も維持される。上記のコンクリート隔壁
板に代えて溶接鉄筋隔壁板を使用しても、コンクリート
隔壁板を採用した場合と同様の効果が発揮される。
る河岸近傍の河床から堤防にわたる全面に、菱形金網の
底網を多数簡便に敷設し相互に接続することができる。
その底網の上面に、剛性の高いコンクリート隔壁板を縦
横に設置し、相互に骨線で接続して底網に簡単に固定で
き、中詰石を充填するための区画部を迅速に形成させる
ことができる。護岸工の規模が異なっても、使用する底
網,コンクリート隔壁板やふた網の数を適宜選択すれ
ば、施工作業は同様の要領で行うことができ、構成部品
の共通化や量産化が図られる。そして、バックホーやバ
ケットなどの機械を用いて、各区画部へ中詰石を連続し
て能率よく投入することができ、機械化された投入作業
で護岸工事の迅速化が実現される。中詰石の投入された
各区画部のコンクリート隔壁板は、従来のふとん籠のよ
うに投入時の衝撃や中詰石による押圧力で変形すること
がなく、護岸用構造物として極めて強固であり、形崩れ
のしないものとなる。その各区画部を形成するコンクリ
ート隔壁板は、ふとん籠の仕切板よりも施工中の変形が
小さく、中詰石の流出を防止するふた網を簡単に固定す
ることができる。その底網やふた網は菱形金網であるこ
とから、護岸用構造物に必要な屈撓性を失うことなく河
床や堤防の地盤などの小さな起伏にも馴染み、その侵食
が十分抑制される。このように、護岸工事の全体作業の
簡便化,省力化,迅速化が図られ、工期の大幅な短縮と
工費の節減が可能となり、護岸工による河川の自然景観
を維持することができる。なお、コンクリート隔壁板に
開口を設けておけば、中詰石間の流水も円滑に流通させ
ることができ、流水や波浪による侵食を一層防止でき、
また、清水状態も維持される。上記のコンクリート隔壁
板に代えて溶接鉄筋隔壁板を使用しても、コンクリート
隔壁板を採用した場合と同様の効果が発揮される。
【0007】
【実施例】以下に、本考案をその実施例に基づいて、詳
細に説明する。図3に示す河岸1に近い河床2から斜め
に立ち上がる堤防3に沿って底網4が敷設されるが、そ
の底網4は、図1に示すように、多数の列線5が捩じり
合わされた菱形金網が採用されている。一枚の底網4は
適当な広さの面積とされ、各底網4A,4Bの列線端部
4m,4nはカール加工されて、例えば二巻で構成され
たリング状フック4a,4bを形成している。したがっ
て、隣接する二つ底網4A,4Bは、図2のように接続
位置でリング状フック4a,4bが一致するように位置
合わせされた後、棒状の骨線6を挿通させることによっ
て、向き合う列線端部4m,4nが簡単に接続されるよ
うになっている。すなわち、底網4を四方に順次接続す
れば、図3に示すように、護岸工の施工領域を覆うまで
拡張することができる。図4は鉄筋入りの矩形状のコン
クリート隔壁板7の単体を示しており、例えば高さ0.
7m,長さ2.5m,厚さ0.2mに成形され、図3の
ように敷設された底網4の上面に立設した姿勢で固定さ
れるものである。そのために、コンクリート隔壁板7の
上下の端縁部には、図5に示すリング状フック7a,7
bが上方または下方に向くように突設されている。そし
て、図6に示すように、リング状フック7bと底網4の
リング状フック4a,4bとに骨線6を水平に縦通させ
ると、コンクリート隔壁板7は底網4に固定され、リン
グ状フック7aと後述するふた網13のリング状フック
13a,13bに骨線6を縦通させると、コンクリート
隔壁板7にふた網13を固定することができる(図7参
照)。なお、コンクリート隔壁板7が底網4に固定され
かつ図8のように中詰石9が投入された時点では、コン
クリート隔壁板7の重みと中詰石9の重みとで、底網4
は河床2や堤防3の斜面3aなどに押し付けられて動く
ことがない。コンクリート隔壁板7の左右の端縁部に
も、図4に示すリング状フック7c,7dが一体化され
ている。図6に示すように、隣接する二つのコンクリー
ト隔壁板7A,7Bのリング状フック7c,7dを重ね
合わせ、骨線6を鉛直方向に挿通すれば両コンクリート
隔壁板7A,7Bを接続することができ、図9に示す区
画部10を形成させることができる。その接続のため
に、リング状フック7cとリング状フック7dとは、そ
の上下方向の位置がややずらされている(図6参照)。
なお、リング状フック7c,7d自体の厚みが大きくな
い場合には、そのずれを特に設けていなくても、施工上
接続作業が不可能となるというようなことはない。区画
部10を形成するにおいて、図10に示すように、河床
2と斜面3aとの間に予め決められた地盤の折れ部11
Aを存在させている場合には、斜面側のコンクリート隔
壁板7Cの一方の端縁部7mは河床2に対して垂直とな
るように成形されおり、隣接する二つのコンクリート隔
壁板7C,7Dの接続においても骨線6を鉛直に挿通さ
せることができるようにしている。図示しないが、斜面
3aと堤防3の平坦な頂面3b(図9参照)とにおける
地盤折れ部11Bにおいても骨線6が鉛直に挿通される
ように、斜面3aに設置のコンクリート隔壁板7の一方
の端縁部が、頂面3bに垂直となるように配慮される。
このようにすれば、図9中に示したコンクリート隔壁板
7の各列の交差部P,Q,R,Sにおいても、骨線6を
鉛直に挿通させることができ、しかも、河川の流れ方向
に並ぶコンクリート隔壁板縦列7M,7Nを垂直な姿勢
で設置することができる。なお、斜面3aの途中に図示
しないコンクリート隔壁板縦列を設ける場合にも、図9
中に二点鎖線7nで示した端縁部の形状としておけば、
同様の思想を適用することができる。
細に説明する。図3に示す河岸1に近い河床2から斜め
に立ち上がる堤防3に沿って底網4が敷設されるが、そ
の底網4は、図1に示すように、多数の列線5が捩じり
合わされた菱形金網が採用されている。一枚の底網4は
適当な広さの面積とされ、各底網4A,4Bの列線端部
4m,4nはカール加工されて、例えば二巻で構成され
たリング状フック4a,4bを形成している。したがっ
て、隣接する二つ底網4A,4Bは、図2のように接続
位置でリング状フック4a,4bが一致するように位置
合わせされた後、棒状の骨線6を挿通させることによっ
て、向き合う列線端部4m,4nが簡単に接続されるよ
うになっている。すなわち、底網4を四方に順次接続す
れば、図3に示すように、護岸工の施工領域を覆うまで
拡張することができる。図4は鉄筋入りの矩形状のコン
クリート隔壁板7の単体を示しており、例えば高さ0.
7m,長さ2.5m,厚さ0.2mに成形され、図3の
ように敷設された底網4の上面に立設した姿勢で固定さ
れるものである。そのために、コンクリート隔壁板7の
上下の端縁部には、図5に示すリング状フック7a,7
bが上方または下方に向くように突設されている。そし
て、図6に示すように、リング状フック7bと底網4の
リング状フック4a,4bとに骨線6を水平に縦通させ
ると、コンクリート隔壁板7は底網4に固定され、リン
グ状フック7aと後述するふた網13のリング状フック
13a,13bに骨線6を縦通させると、コンクリート
隔壁板7にふた網13を固定することができる(図7参
照)。なお、コンクリート隔壁板7が底網4に固定され
かつ図8のように中詰石9が投入された時点では、コン
クリート隔壁板7の重みと中詰石9の重みとで、底網4
は河床2や堤防3の斜面3aなどに押し付けられて動く
ことがない。コンクリート隔壁板7の左右の端縁部に
も、図4に示すリング状フック7c,7dが一体化され
ている。図6に示すように、隣接する二つのコンクリー
ト隔壁板7A,7Bのリング状フック7c,7dを重ね
合わせ、骨線6を鉛直方向に挿通すれば両コンクリート
隔壁板7A,7Bを接続することができ、図9に示す区
画部10を形成させることができる。その接続のため
に、リング状フック7cとリング状フック7dとは、そ
の上下方向の位置がややずらされている(図6参照)。
なお、リング状フック7c,7d自体の厚みが大きくな
い場合には、そのずれを特に設けていなくても、施工上
接続作業が不可能となるというようなことはない。区画
部10を形成するにおいて、図10に示すように、河床
2と斜面3aとの間に予め決められた地盤の折れ部11
Aを存在させている場合には、斜面側のコンクリート隔
壁板7Cの一方の端縁部7mは河床2に対して垂直とな
るように成形されおり、隣接する二つのコンクリート隔
壁板7C,7Dの接続においても骨線6を鉛直に挿通さ
せることができるようにしている。図示しないが、斜面
3aと堤防3の平坦な頂面3b(図9参照)とにおける
地盤折れ部11Bにおいても骨線6が鉛直に挿通される
ように、斜面3aに設置のコンクリート隔壁板7の一方
の端縁部が、頂面3bに垂直となるように配慮される。
このようにすれば、図9中に示したコンクリート隔壁板
7の各列の交差部P,Q,R,Sにおいても、骨線6を
鉛直に挿通させることができ、しかも、河川の流れ方向
に並ぶコンクリート隔壁板縦列7M,7Nを垂直な姿勢
で設置することができる。なお、斜面3aの途中に図示
しないコンクリート隔壁板縦列を設ける場合にも、図9
中に二点鎖線7nで示した端縁部の形状としておけば、
同様の思想を適用することができる。
【0008】ところで、上記した十字状の交差部P,Q
などでは、図10に示すように、二点鎖線で示す縦列で
隣接する二つのコンクリート隔壁板7A,7Bの接合部
と、実線の横列で隣接する二つのコンクリート隔壁板7
C,7Dの各リング状フック7c,7d,7c,7dが
重ねられる。一方、T字状の交差部R,S(図9参照)
などでは、各リング状フック7c,7d,7cが重ねら
れ、それに一本の骨線6を挿通させるだけで、相互の接
続が達成される。また、そのような接続によってコンク
リート隔壁板7の立設状態の維持も図られる。そして、
その後に、図8に示したごとく、各区画部10にバック
ホーやバケット12などの機械によって中詰石9が投入
されると、その中詰石9の押圧力によって、交差部を形
成しないコンクリート隔壁板7においても、隣接する区
画への投入を交互に行うことにより、その自立が助長さ
れる。区画部10に詰め込まれた中詰石9を図11のよ
うに覆うふた網13が、コンクリート隔壁板7の上端縁
部に固定される。そのふた網13は、矢印14方向の流
れによって中詰石9が押し流されないようにするための
ものである。そして、底網4と同じ構造であり、図1に
示したように、その列線端部13m,13nはカール加
工され、リング状フック13a,13bが形成される。
なお、一枚のふた網13は底網4と同じ面積でなければ
ならないというものではないが、底網4のリング状フッ
ク4a,4bが位置する個所に、コンクリート隔壁板
7,7が立設され、その上にふた網13が被せられるこ
とから、リング状フック4a,4bとリング状フック1
3a,13bとは、施工現場で同じ位置となることが好
ましい。しかし、菱形金網で製作されている底網4もふ
た網13も、図2に示すように列線5が上下立体的に交
錯して空間15を残しているので、リング状フック4
a,4b,13a,13bの存在しない個所において、
図12に示すコンクリート隔壁板7のリング状フック7
aと空間15の間、および、リング状フック7bと空間
15との間に、それぞれ骨線6を挿通するなどしても差
し支えない。ちなみに、図9に示すように、河床2に位
置して横方向に延びるコンクリート隔壁板横列7K,7
Lは、河川の流水方向14に加わる力を受けやすい。し
たがって、押し流されにくくすると共に中詰石9,9間
の流水をも円滑に流通させるために、図4に二点鎖線で
示したような開口16を、コンクリート隔壁板7に多数
設けるようにしてもよい。なお、開口16は円形に限ら
ず矩形や三角形など種々の形状としておけばよく、要
は、中詰石9が区画部10から流出しない寸法や形状で
あればよい。
などでは、図10に示すように、二点鎖線で示す縦列で
隣接する二つのコンクリート隔壁板7A,7Bの接合部
と、実線の横列で隣接する二つのコンクリート隔壁板7
C,7Dの各リング状フック7c,7d,7c,7dが
重ねられる。一方、T字状の交差部R,S(図9参照)
などでは、各リング状フック7c,7d,7cが重ねら
れ、それに一本の骨線6を挿通させるだけで、相互の接
続が達成される。また、そのような接続によってコンク
リート隔壁板7の立設状態の維持も図られる。そして、
その後に、図8に示したごとく、各区画部10にバック
ホーやバケット12などの機械によって中詰石9が投入
されると、その中詰石9の押圧力によって、交差部を形
成しないコンクリート隔壁板7においても、隣接する区
画への投入を交互に行うことにより、その自立が助長さ
れる。区画部10に詰め込まれた中詰石9を図11のよ
うに覆うふた網13が、コンクリート隔壁板7の上端縁
部に固定される。そのふた網13は、矢印14方向の流
れによって中詰石9が押し流されないようにするための
ものである。そして、底網4と同じ構造であり、図1に
示したように、その列線端部13m,13nはカール加
工され、リング状フック13a,13bが形成される。
なお、一枚のふた網13は底網4と同じ面積でなければ
ならないというものではないが、底網4のリング状フッ
ク4a,4bが位置する個所に、コンクリート隔壁板
7,7が立設され、その上にふた網13が被せられるこ
とから、リング状フック4a,4bとリング状フック1
3a,13bとは、施工現場で同じ位置となることが好
ましい。しかし、菱形金網で製作されている底網4もふ
た網13も、図2に示すように列線5が上下立体的に交
錯して空間15を残しているので、リング状フック4
a,4b,13a,13bの存在しない個所において、
図12に示すコンクリート隔壁板7のリング状フック7
aと空間15の間、および、リング状フック7bと空間
15との間に、それぞれ骨線6を挿通するなどしても差
し支えない。ちなみに、図9に示すように、河床2に位
置して横方向に延びるコンクリート隔壁板横列7K,7
Lは、河川の流水方向14に加わる力を受けやすい。し
たがって、押し流されにくくすると共に中詰石9,9間
の流水をも円滑に流通させるために、図4に二点鎖線で
示したような開口16を、コンクリート隔壁板7に多数
設けるようにしてもよい。なお、開口16は円形に限ら
ず矩形や三角形など種々の形状としておけばよく、要
は、中詰石9が区画部10から流出しない寸法や形状で
あればよい。
【0009】このような構成の護岸用構造物は、次のよ
うにして構築される。護岸工事の対象とする河岸1の近
傍の流水を一時的に堰き止め、河床2を露出させる。そ
の河床2とそれに続く斜面を有する堤防3に、多数の底
網4,4が持ち込まれて仮置きされる。コンクリート隔
壁板7が立設されない個所においては、それぞれの列線
端部4m,4nのリング状フック4a,4b(図1およ
び図2参照)を相互に重ね合わせ、それに骨線6を水平
方向に挿通して接続し、護岸工事の対象域全面に底網4
を敷設する。次に、多数のコンクリート隔壁板7,7を
持ち込み、順次底網4の上面に設置する。その下面のリ
ング状フック7bをいまだ接続されていない隣接した二
つの底網4A,4Bのリング状フック4a,4bと相互
に重ね合わす。そして、リング状フック4a,4b,7
bに骨線6を挿通すると、底網4の上面に仕切壁として
のコンクリート隔壁板7が固定される(図7参照)。こ
の固定作業を、順次河川に沿った縦方向および堤防3に
向かう横方向に続ける。交差部P,Q,R,S(図9参
照)における接続ともあいまって、コンクリート隔壁板
7の自立が維持される。なお、コンクリート隔壁板7を
底網4に接続する際に個々のコンクリート隔壁板7が倒
れそうなときには、必要に応じて支えをかませておけば
よい。このようにして縦横に設置されたコンクリート隔
壁板縦列7M,7Nやコンクリート隔壁板横列7K,7
Lによって、底網4の上面には、中詰石9を充填するた
めの区画部10が多数形成される(図9参照)。さら
に、バケット12を用いて、トラックなどで搬入された
玉石などの中詰石9を、各区画部10へ順次投入する
(図8参照)。なお、中詰石9が充填された区画部10
は、剛性の高いコンクリート隔壁板7,7に外囲され、
しかも、コンクリート隔壁板7は中詰石9の押圧力で立
設状態が維持され、相互に強固な敷き詰め状態となる。
したがって、従来から用いられているふとん籠のように
変形するようなこともない。なお、堤防3の上部位に位
置する区画部10から順次投入するようにすれば、バケ
ット12が施工済みの区画部10上を移動して、河床2
まで、順次機械的作業でもって中詰石9を投入すること
ができる。最後に、中詰石9やコンクリート隔壁板7の
上にふた網13を載せ、列線端部13m,13nに形成
されたのリング状フック13a,13bを重ね合わせる
と同時に、コンクリート隔壁板7の位置するところで
は、そのリング状フック7aをも合わせ、骨線6を挿通
して順次接続すれば、ふた網13の固定は確実なものと
なる(図6および図7参照)。このふた網13によっ
て、洪水時の濁流などで中詰石9が押し流されるといっ
たことはなくなる。コンクリート隔壁板7に図4に二点
鎖線で示した開口16が設けられていれば、流水を円滑
に流通させることができ、流水や波浪による侵食をより
少なくすることができる。なお、上で述べた骨線6をそ
れぞれのリング状フックなどに挿通させた際、その骨線
6が位置ずれしないように、必要ならばその端部を折り
曲げるなどしておけば、流水の力による流失なども防止
することができる。
うにして構築される。護岸工事の対象とする河岸1の近
傍の流水を一時的に堰き止め、河床2を露出させる。そ
の河床2とそれに続く斜面を有する堤防3に、多数の底
網4,4が持ち込まれて仮置きされる。コンクリート隔
壁板7が立設されない個所においては、それぞれの列線
端部4m,4nのリング状フック4a,4b(図1およ
び図2参照)を相互に重ね合わせ、それに骨線6を水平
方向に挿通して接続し、護岸工事の対象域全面に底網4
を敷設する。次に、多数のコンクリート隔壁板7,7を
持ち込み、順次底網4の上面に設置する。その下面のリ
ング状フック7bをいまだ接続されていない隣接した二
つの底網4A,4Bのリング状フック4a,4bと相互
に重ね合わす。そして、リング状フック4a,4b,7
bに骨線6を挿通すると、底網4の上面に仕切壁として
のコンクリート隔壁板7が固定される(図7参照)。こ
の固定作業を、順次河川に沿った縦方向および堤防3に
向かう横方向に続ける。交差部P,Q,R,S(図9参
照)における接続ともあいまって、コンクリート隔壁板
7の自立が維持される。なお、コンクリート隔壁板7を
底網4に接続する際に個々のコンクリート隔壁板7が倒
れそうなときには、必要に応じて支えをかませておけば
よい。このようにして縦横に設置されたコンクリート隔
壁板縦列7M,7Nやコンクリート隔壁板横列7K,7
Lによって、底網4の上面には、中詰石9を充填するた
めの区画部10が多数形成される(図9参照)。さら
に、バケット12を用いて、トラックなどで搬入された
玉石などの中詰石9を、各区画部10へ順次投入する
(図8参照)。なお、中詰石9が充填された区画部10
は、剛性の高いコンクリート隔壁板7,7に外囲され、
しかも、コンクリート隔壁板7は中詰石9の押圧力で立
設状態が維持され、相互に強固な敷き詰め状態となる。
したがって、従来から用いられているふとん籠のように
変形するようなこともない。なお、堤防3の上部位に位
置する区画部10から順次投入するようにすれば、バケ
ット12が施工済みの区画部10上を移動して、河床2
まで、順次機械的作業でもって中詰石9を投入すること
ができる。最後に、中詰石9やコンクリート隔壁板7の
上にふた網13を載せ、列線端部13m,13nに形成
されたのリング状フック13a,13bを重ね合わせる
と同時に、コンクリート隔壁板7の位置するところで
は、そのリング状フック7aをも合わせ、骨線6を挿通
して順次接続すれば、ふた網13の固定は確実なものと
なる(図6および図7参照)。このふた網13によっ
て、洪水時の濁流などで中詰石9が押し流されるといっ
たことはなくなる。コンクリート隔壁板7に図4に二点
鎖線で示した開口16が設けられていれば、流水を円滑
に流通させることができ、流水や波浪による侵食をより
少なくすることができる。なお、上で述べた骨線6をそ
れぞれのリング状フックなどに挿通させた際、その骨線
6が位置ずれしないように、必要ならばその端部を折り
曲げるなどしておけば、流水の力による流失なども防止
することができる。
【0010】図13は、鉄筋を縦横に並べて溶接した面
状の溶接鉄筋隔壁板17の単体を示し、前述したコンク
リート隔壁板7に代えて使用することができるものであ
る。これは、例えば16mm径の鉄筋を用いて、格子間
隔0.1m,高さ0.5m,長さ2.0mの矩形に形成
され、図3の場合と同様に、敷設された底網4の上面に
立設した姿勢で固定される。そのために、溶接鉄筋隔壁
板17の上下の端縁部には、図14にも示すリング状フ
ック17a,17bが上方または下方に向くように突設
され、左右の端縁部にも、リング状フック17c,17
dが一体化される。そして、図6に示した場合と同じ要
領で、隣接する二つの溶接鉄筋隔壁板17,17のリン
グ状フック17c,17dを重ね合わせ、骨線6を鉛直
方向に挿通すれば接続することができる。区画部10を
形成するにおいて、図15に示すように、河床2と斜面
3aとの間に予め決められた地盤の折れ部11Aを存在
させている場合には、斜面側の溶接鉄筋隔壁板17Cの
一方の端縁部17mは河床2に対して垂直となるように
成形されおり、隣接する二つの溶接鉄筋隔壁板17C,
17Dの接続においても骨線6を鉛直に挿通させること
ができる。そして、図9示した交差部P,Q,R,Sに
おいても、図15に示すように、溶接鉄筋隔壁板17A
ないし17Dが接続され、その自立が維持される。この
ような接続作業を含めて、いずれの接続作業も、コンク
リート隔壁板7の場合と変わるところがない。ちなみ
に、河床2に位置して横方向へ延びる溶接鉄筋隔壁板横
列(図9におけるコンクリート隔壁板7の場合の横列7
K,7Lに相当する列)は、鉄筋の格子間隔を変えるこ
とにより、河川の流水方向14に加わる力に対して押し
流されにくくすると共に、中詰石9,9間の流水をも円
滑に流通させることができる。そのために、中詰石9が
区画部10から流出しない格子の寸法や形状としておけ
ばよいことは述べるまでもない。
状の溶接鉄筋隔壁板17の単体を示し、前述したコンク
リート隔壁板7に代えて使用することができるものであ
る。これは、例えば16mm径の鉄筋を用いて、格子間
隔0.1m,高さ0.5m,長さ2.0mの矩形に形成
され、図3の場合と同様に、敷設された底網4の上面に
立設した姿勢で固定される。そのために、溶接鉄筋隔壁
板17の上下の端縁部には、図14にも示すリング状フ
ック17a,17bが上方または下方に向くように突設
され、左右の端縁部にも、リング状フック17c,17
dが一体化される。そして、図6に示した場合と同じ要
領で、隣接する二つの溶接鉄筋隔壁板17,17のリン
グ状フック17c,17dを重ね合わせ、骨線6を鉛直
方向に挿通すれば接続することができる。区画部10を
形成するにおいて、図15に示すように、河床2と斜面
3aとの間に予め決められた地盤の折れ部11Aを存在
させている場合には、斜面側の溶接鉄筋隔壁板17Cの
一方の端縁部17mは河床2に対して垂直となるように
成形されおり、隣接する二つの溶接鉄筋隔壁板17C,
17Dの接続においても骨線6を鉛直に挿通させること
ができる。そして、図9示した交差部P,Q,R,Sに
おいても、図15に示すように、溶接鉄筋隔壁板17A
ないし17Dが接続され、その自立が維持される。この
ような接続作業を含めて、いずれの接続作業も、コンク
リート隔壁板7の場合と変わるところがない。ちなみ
に、河床2に位置して横方向へ延びる溶接鉄筋隔壁板横
列(図9におけるコンクリート隔壁板7の場合の横列7
K,7Lに相当する列)は、鉄筋の格子間隔を変えるこ
とにより、河川の流水方向14に加わる力に対して押し
流されにくくすると共に、中詰石9,9間の流水をも円
滑に流通させることができる。そのために、中詰石9が
区画部10から流出しない格子の寸法や形状としておけ
ばよいことは述べるまでもない。
【0011】以上の説明から分かるように、護岸用構造
物の上下面に菱形金網の底網やふた網を採用しているの
で、一般的に用いられているブロック護岸用構造物に比
べて安価なものとなる。その護岸工の施工に機械を使用
でき、工期の短縮も実現される。底網やふた網さらには
コンクリート隔壁板または溶接鉄筋隔壁板は、その護岸
工の規模に応じた数を採用すればよいので、規模の大小
にかかわりなく、本構造を適用することができる。した
がって、護岸工を形成する構成部品の共通化や量産化も
図られる。また、底網などは、護岸用構造物に必要な屈
撓性を有しており、河床や堤防における地盤の小さな起
伏にも馴染み、その保護効果が一層発揮される。さらに
は、この護岸工構造では、ブロックなどを採用した場合
に比べ、河川における自然景観を維持することもできる
利点がある。
物の上下面に菱形金網の底網やふた網を採用しているの
で、一般的に用いられているブロック護岸用構造物に比
べて安価なものとなる。その護岸工の施工に機械を使用
でき、工期の短縮も実現される。底網やふた網さらには
コンクリート隔壁板または溶接鉄筋隔壁板は、その護岸
工の規模に応じた数を採用すればよいので、規模の大小
にかかわりなく、本構造を適用することができる。した
がって、護岸工を形成する構成部品の共通化や量産化も
図られる。また、底網などは、護岸用構造物に必要な屈
撓性を有しており、河床や堤防における地盤の小さな起
伏にも馴染み、その保護効果が一層発揮される。さらに
は、この護岸工構造では、ブロックなどを採用した場合
に比べ、河川における自然景観を維持することもできる
利点がある。
【図1】 底網もしくはふた網の相互の接続部位の部分
平面図。
平面図。
【図2】 図1のA−A線矢視図。
【図3】 河床および堤防に敷設された底網の斜視図。
【図4】 区画部を画成するためコンクリート隔壁板の
正面図。
正面図。
【図5】 図4のB−B線矢視におけるコンクリート隔
壁板の左面図。
壁板の左面図。
【図6】 底網およびふた網とコンクリート隔壁板との
接続説明図。
接続説明図。
【図7】 図6のC−C線矢視断面図。
【図8】 区画部への中詰石の投入説明図。
【図9】 底網に固定されコンクリート隔壁板で画成し
た区画部に中詰石を投入する前の状態図。
た区画部に中詰石を投入する前の状態図。
【図10】 地盤折れ部におけるコンクリート隔壁板の
十字状交差位置における接続状態説明図。
十字状交差位置における接続状態説明図。
【図11】 区画部の全上面がふた網で覆われた護岸工
の斜視図。
の斜視図。
【図12】 コンクリート隔壁板を底網およびふた網の
リング状フックを使用しないで接続した場合の説明図。
リング状フックを使用しないで接続した場合の説明図。
【図13】 区画部を画成するため溶接鉄筋隔壁板の正
面図。
面図。
【図14】 図13のD−D線矢視における溶接鉄筋隔
壁板の左面図。
壁板の左面図。
【図15】 地盤折れ部における溶接鉄筋隔壁板の十字
状交差位置における接続状態説明図。
状交差位置における接続状態説明図。
1…河岸、2…河床、3…堤防、4,4A,4B…底
網、4m,4n…列線端部、4a,4b…リング状フッ
ク、6…骨線、7,7A〜7D…コンクリート隔壁板、
7a〜7d…リング状フック、9…中詰石、10…区画
部、13,13A,13B…ふた網、13m,13n…
列線端部、13a,13b…リング状フック、16…開
口、17,17C,17D…溶接鉄筋隔壁板、17a〜
17d…リング状フック。
網、4m,4n…列線端部、4a,4b…リング状フッ
ク、6…骨線、7,7A〜7D…コンクリート隔壁板、
7a〜7d…リング状フック、9…中詰石、10…区画
部、13,13A,13B…ふた網、13m,13n…
列線端部、13a,13b…リング状フック、16…開
口、17,17C,17D…溶接鉄筋隔壁板、17a〜
17d…リング状フック。
Claims (3)
- 【請求項1】 河床や河岸さらには堤防を流水による侵
食から保護するための護岸工として構築される護岸用構
造物において、 菱形金網の列線端部にカール加工された複数のリング状
フックを備え、護岸工設置領域に敷設するため当該リン
グ状フックに骨線を挿通して相互に接続される底網と、 リング状フックが端縁部に形成され、該リング状フック
に骨線を挿通し左右端縁部が相互に接続されて前記底網
上に中詰石を投入する区画部を画成するために立設して
縦横に配置されると共に、下端縁部に形成したリング状
フックと前記底網とに骨線を挿通して該底網に接続され
る複数のコンクリート隔壁板と、 菱形金網の列線端部にカール加工された複数のリング状
フックを備え、上記中詰石が投入された区画部を覆うた
め当該リング状フックに骨線を挿通して相互に接続され
ると共に、前記コンクリート隔壁板の上端縁部に設けた
リング状フックに骨線を挿通して前記コンクリート隔壁
板に接続されるふた網と、 を 備えることを特徴とする親水河川用護岸工構造。 - 【請求項2】 上記コンクリート隔壁板には、流水を通
過させるための開口が設けられていることを特徴とする
請求項1に記載の親水河川用護岸工構造。 - 【請求項3】 請求項1におけるコンクリート隔壁板に
代えて、溶接鉄筋隔壁板としたことを特徴とする請求項
1に記載の親水河川用護岸工構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991038811U JPH083457Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 親水河川用護岸工構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991038811U JPH083457Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 親水河川用護岸工構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04126926U JPH04126926U (ja) | 1992-11-19 |
| JPH083457Y2 true JPH083457Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31920227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991038811U Expired - Lifetime JPH083457Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 親水河川用護岸工構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083457Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7402518B2 (ja) * | 2020-04-08 | 2023-12-21 | 株式会社ダイクレ | 根固め工法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53129802U (ja) * | 1977-12-19 | 1978-10-14 | ||
| JPS5628915A (en) * | 1980-04-28 | 1981-03-23 | Matsui Kanaami Kogyo Kk | Wire cylinder |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP1991038811U patent/JPH083457Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04126926U (ja) | 1992-11-19 |
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