JPH0834730A - アミリン凝集阻害剤 - Google Patents
アミリン凝集阻害剤Info
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- JPH0834730A JPH0834730A JP6174185A JP17418594A JPH0834730A JP H0834730 A JPH0834730 A JP H0834730A JP 6174185 A JP6174185 A JP 6174185A JP 17418594 A JP17418594 A JP 17418594A JP H0834730 A JPH0834730 A JP H0834730A
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規なアミリン凝集阻害剤を提供する。
【構成】 リファマイシン類又はその薬学的に許容され
る塩を有効成分として含有するアミリン凝集阻害剤。
る塩を有効成分として含有するアミリン凝集阻害剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミリン凝集阻害剤に
関する。さらに詳しくは、リファマイシン類を活性成分
として含有するアミリン凝集に起因する細胞毒性に基づ
く疾患の治療剤または予防剤に関する。
関する。さらに詳しくは、リファマイシン類を活性成分
として含有するアミリン凝集に起因する細胞毒性に基づ
く疾患の治療剤または予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アミリンは糖尿病患者の膵臓β細胞に蓄
積するアミロイド蛋白の主要構成成分として同定された
37アミノ酸からなるペプチドである(例えば、P. Wes
termark ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第84巻:
3881〜3885頁(1987年)、G. J. S. Coope
r ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第84巻:862
8〜8632頁(1987年)、G. J. S. Cooper ら、
Proc. Natl. Acad. Sci.USA、第85巻:7763〜7
766頁(1988年)など参照)。アミリンと糖尿病
発症との関係はこれまで必ずしも明確ではなかったが、
つい最近、アミリンが凝集し線維体を形成することによ
り膵臓β細胞に対して細胞毒性を発揮するようになるこ
とが明らかとなった。(例えば、A. Lorenzoら、Natur
e、第368巻、756〜760頁(1994年)など
参照)。従って、アミリンの凝集を阻害する薬剤は、ア
ミリンの凝集・沈着によって生ずる膵臓β細胞へのアミ
ロイド蛋白の蓄積を阻害し、ひいてはアミリン凝集体に
よって惹起される膵臓β細胞の障害を阻害し得ることが
期待され、糖尿病治療薬及び/または予防薬として有用
であることが期待される。しかし、かかる阻害活性を有
する低分子化合物の報告はない。
積するアミロイド蛋白の主要構成成分として同定された
37アミノ酸からなるペプチドである(例えば、P. Wes
termark ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第84巻:
3881〜3885頁(1987年)、G. J. S. Coope
r ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第84巻:862
8〜8632頁(1987年)、G. J. S. Cooper ら、
Proc. Natl. Acad. Sci.USA、第85巻:7763〜7
766頁(1988年)など参照)。アミリンと糖尿病
発症との関係はこれまで必ずしも明確ではなかったが、
つい最近、アミリンが凝集し線維体を形成することによ
り膵臓β細胞に対して細胞毒性を発揮するようになるこ
とが明らかとなった。(例えば、A. Lorenzoら、Natur
e、第368巻、756〜760頁(1994年)など
参照)。従って、アミリンの凝集を阻害する薬剤は、ア
ミリンの凝集・沈着によって生ずる膵臓β細胞へのアミ
ロイド蛋白の蓄積を阻害し、ひいてはアミリン凝集体に
よって惹起される膵臓β細胞の障害を阻害し得ることが
期待され、糖尿病治療薬及び/または予防薬として有用
であることが期待される。しかし、かかる阻害活性を有
する低分子化合物の報告はない。
【0003】一方、リファマイシン類は、Streptomyces
mediterranei の生産する抗生物質、例えばリファマイ
シンB、リファマイシンSなど、及びその半合成誘導体
である抗生物質、例えばリファマイシンSV、リファン
ピシンであり、結核菌等に対して強い抗菌作用を示すこ
とが知られている。しかし、かかるリファマイシン類
が、アミリンの凝集を阻害する活性を有することは報告
されていない。
mediterranei の生産する抗生物質、例えばリファマイ
シンB、リファマイシンSなど、及びその半合成誘導体
である抗生物質、例えばリファマイシンSV、リファン
ピシンであり、結核菌等に対して強い抗菌作用を示すこ
とが知られている。しかし、かかるリファマイシン類
が、アミリンの凝集を阻害する活性を有することは報告
されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はアミリンの凝
集を阻害する薬剤を提供することを目的としている。さ
らに本発明は、アミリンの凝集阻害作用を介する、アミ
リン凝集に起因する細胞毒性に基づく疾患の治療剤また
は予防剤を提供することを目的としている。
集を阻害する薬剤を提供することを目的としている。さ
らに本発明は、アミリンの凝集阻害作用を介する、アミ
リン凝集に起因する細胞毒性に基づく疾患の治療剤また
は予防剤を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミリン
凝集を阻害する薬剤の可能性を鋭意検討した結果、本発
明におけるリファマイシン類がアミリン凝集を阻害する
活性を有し、さらにはアミリンによる細胞毒性を抑制す
る作用を有することを見出し、本発明に到達した。
凝集を阻害する薬剤の可能性を鋭意検討した結果、本発
明におけるリファマイシン類がアミリン凝集を阻害する
活性を有し、さらにはアミリンによる細胞毒性を抑制す
る作用を有することを見出し、本発明に到達した。
【0006】
【発明の構成及び作用効果】すなわち本発明は、下記式
[I]
[I]
【0007】
【化7】
【0008】(ここでR1 は水素原子または下記式[I
I]
I]
【0009】
【化8】
【0010】で表される基を表し、R2 は水酸基、下記
式[III ]または[IV]
式[III ]または[IV]
【0011】
【化9】
【0012】で表される基を表し、またはR1 とR2 が
一緒になって下記式[V]
一緒になって下記式[V]
【0013】
【化10】
【0014】で表される環状構造を表してもよい。)、
または下記式[VI]
または下記式[VI]
【0015】
【化11】
【0016】(ここでR3 とR4 は一緒になってこれら
が結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成す
るか、または下記式[VII ]
が結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成す
るか、または下記式[VII ]
【0017】
【化12】
【0018】で表される基を表す。)で表されるリファ
マイシン類またはその薬学的に許容される塩を活性成分
として含有するアミリンの凝集阻害剤、及び有効成分と
してのリファマイシン類として、上記式[I]または上
記式[VI]で表されるリファマイシン類またはその薬学
的に許容される塩を含有する、アミリン凝集阻害作用を
介する、アミリン凝集に起因する細胞毒性に基づく疾患
の治療剤または予防剤である。
マイシン類またはその薬学的に許容される塩を活性成分
として含有するアミリンの凝集阻害剤、及び有効成分と
してのリファマイシン類として、上記式[I]または上
記式[VI]で表されるリファマイシン類またはその薬学
的に許容される塩を含有する、アミリン凝集阻害作用を
介する、アミリン凝集に起因する細胞毒性に基づく疾患
の治療剤または予防剤である。
【0019】本発明のリファマイシン類が前記式[I]
で表される場合、式[I]におけるR1 及びR2 の組合
せとしては、例えばR1 が水素原子でR2 が水酸基、前
記式[III ]、または前記式[IV]で表される基である
リファマイシン類(各々、リファマイシンSV、リファ
マイシンB、リファマイシンBジエチルアミド)、R 1
が前記式[II]で表される基でR2 が水酸基であるリフ
ァマイシン類(リファンピシン)、R1 とR2 が一緒に
なって前記式[V]で表される環状構造を表すリファマ
イシン類(リファキシミン)等を挙げることができる。
これらR1 及びR2 の組合わせのなかでも好ましい組合
せとしてR1 が水素原子でR2 が水酸基または前記式
[II]で表される基であるリファマイシン類、R1 が前
記式[II]で表される基でR2 が水酸基であるリファマ
イシン類を挙げることができる。
で表される場合、式[I]におけるR1 及びR2 の組合
せとしては、例えばR1 が水素原子でR2 が水酸基、前
記式[III ]、または前記式[IV]で表される基である
リファマイシン類(各々、リファマイシンSV、リファ
マイシンB、リファマイシンBジエチルアミド)、R 1
が前記式[II]で表される基でR2 が水酸基であるリフ
ァマイシン類(リファンピシン)、R1 とR2 が一緒に
なって前記式[V]で表される環状構造を表すリファマ
イシン類(リファキシミン)等を挙げることができる。
これらR1 及びR2 の組合わせのなかでも好ましい組合
せとしてR1 が水素原子でR2 が水酸基または前記式
[II]で表される基であるリファマイシン類、R1 が前
記式[II]で表される基でR2 が水酸基であるリファマ
イシン類を挙げることができる。
【0020】これら好ましい具体例の場合のリファマイ
シン類の構造式は、次の(1)〜(3)の通りである。
シン類の構造式は、次の(1)〜(3)の通りである。
【0021】(1)リファンピシン
【0022】
【化13】
【0023】(2)リファマイシンSV
【0024】
【化14】
【0025】(3)リファマイシンB
【0026】
【化15】
【0027】本発明のリファマイシン類が前記式[VI]
で表される場合、R3 とR4 は一緒になってこれらが結
合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する
か、または下記式[VII ]で表される基を表すが、具体
的にかかる好ましいリファマイシン類としてそれぞれリ
ファマイシンS、リファマイシンOを挙げることができ
る。
で表される場合、R3 とR4 は一緒になってこれらが結
合している炭素原子とともにカルボニル基を形成する
か、または下記式[VII ]で表される基を表すが、具体
的にかかる好ましいリファマイシン類としてそれぞれリ
ファマイシンS、リファマイシンOを挙げることができ
る。
【0028】これらのなかでも特に本発明の上記式
[I]で表されるリファマイシン類としては、前記式
[I]においてR1 が前記式[II]で表される基でR2
が水酸基であるリファンピシンが好ましい。
[I]で表されるリファマイシン類としては、前記式
[I]においてR1 が前記式[II]で表される基でR2
が水酸基であるリファンピシンが好ましい。
【0029】なお本発明のリファマイシン類には、その
分子中に存在する場合の酸性基又は塩基性基に起因して
公知の塩基又は酸(例えば無機酸・有機酸)と形成され
得る薬学的に許容される塩が存在する場合にはそのよう
な塩も含まれる。
分子中に存在する場合の酸性基又は塩基性基に起因して
公知の塩基又は酸(例えば無機酸・有機酸)と形成され
得る薬学的に許容される塩が存在する場合にはそのよう
な塩も含まれる。
【0030】本発明に関わるリファマイシン類は、いず
れも公知の化合物であり、例えば、リファンピシン、リ
ファマイシンSV、リファマイシンBなどは試薬として
も入手可能である。またリファマイシンSは試薬として
入手可能なリファマイシンSVより、公知の方法(Mn
O2 やH2 O2 を用いた酸化反応)で容易に合成可能で
ある。
れも公知の化合物であり、例えば、リファンピシン、リ
ファマイシンSV、リファマイシンBなどは試薬として
も入手可能である。またリファマイシンSは試薬として
入手可能なリファマイシンSVより、公知の方法(Mn
O2 やH2 O2 を用いた酸化反応)で容易に合成可能で
ある。
【0031】本発明のアミリンの凝集阻害剤は、好まし
くは製薬学的に許容される担体を配合することによっ
て、本発明のアミリンの凝集阻害剤として用いることが
できる。この場合の製薬学的に許容される担体として
は、後記賦形剤と同様のものを挙げることができる。こ
の場合の本発明の化合物と担体との配合量については、
後記のような活性成分の投与量に従うが、特に限定され
ず広範囲に選択され、通常本発明のリファマイシン類抗
生物質は全組成物中1〜70重量%、好ましくは5〜5
0重量%である。得られた組成物は、さらに公知の方法
で適当な賦形剤等を用いて軟カプセル剤、硬カプセル
剤、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、液剤、シロップ剤等
の経口剤、注射剤、坐剤または外用剤として提供され
る。かかる賦形剤としては植物油(例えばトウモロコシ
油、綿実油、ココナッツ油、アーモンド油、落花生油、
オリーブ油等)、中鎖脂肪酸グリセライド油等の油状エ
ステル、鉱物油、トリカプリリン、トリアセチン等のグ
リセリンエステル類、エタノール等のアルコール類、生
理食塩水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ワセリン、動物油脂、セルロース誘導体(結晶セ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ポリ
ビニルピロリドン、デキストリン、乳糖、マンニトー
ル、ソルビトール、デンプン等が挙げられる。
くは製薬学的に許容される担体を配合することによっ
て、本発明のアミリンの凝集阻害剤として用いることが
できる。この場合の製薬学的に許容される担体として
は、後記賦形剤と同様のものを挙げることができる。こ
の場合の本発明の化合物と担体との配合量については、
後記のような活性成分の投与量に従うが、特に限定され
ず広範囲に選択され、通常本発明のリファマイシン類抗
生物質は全組成物中1〜70重量%、好ましくは5〜5
0重量%である。得られた組成物は、さらに公知の方法
で適当な賦形剤等を用いて軟カプセル剤、硬カプセル
剤、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、液剤、シロップ剤等
の経口剤、注射剤、坐剤または外用剤として提供され
る。かかる賦形剤としては植物油(例えばトウモロコシ
油、綿実油、ココナッツ油、アーモンド油、落花生油、
オリーブ油等)、中鎖脂肪酸グリセライド油等の油状エ
ステル、鉱物油、トリカプリリン、トリアセチン等のグ
リセリンエステル類、エタノール等のアルコール類、生
理食塩水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ワセリン、動物油脂、セルロース誘導体(結晶セ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ポリ
ビニルピロリドン、デキストリン、乳糖、マンニトー
ル、ソルビトール、デンプン等が挙げられる。
【0032】本発明のリファマイシン類またはその薬学
的に許容される塩は、アミリンの凝集を阻害する活性を
有し、そのため、アミリン凝集に起因する細胞毒性を抑
制し、ひいてはこの細胞毒性に基づく疾患、例えば糖尿
病なかでもII型糖尿病、耐グルコース能低下糖尿病、肥
満症、およびインシュリン抵抗性糖尿病等の治療剤また
は予防剤として有用である。これらの疾患の中でも、糖
尿病の治療剤または予防剤を、なかでもII型糖尿病の治
療剤または予防剤を好ましいものとして挙げることがで
きる。これらの治療剤または予防剤としては、本発明の
リファマイシン類またはその薬学的に許容される塩のな
かでも有効成分としてのリファマイシン類が、前記式
[I]で表されるリファマイシン類またはその薬学的に
許容される塩であって、該式[I]において、R1 が水
素原子でR2 が水酸基または前記式[III ]で表される
基であるか、R1 が前記式[II]で表される基でありR
2 が水酸基であるものを好ましいものとしてあげること
ができる。そのなかでも有効成分としてのリファマイシ
ン類が、前記式[I]で表されるリファマイシン類また
はその薬学的に許容される塩であって、該式[I]にお
いて、R1 が式[II]で表される基でありR2 が水酸基
であるリファマイシン類がさらに好ましい。
的に許容される塩は、アミリンの凝集を阻害する活性を
有し、そのため、アミリン凝集に起因する細胞毒性を抑
制し、ひいてはこの細胞毒性に基づく疾患、例えば糖尿
病なかでもII型糖尿病、耐グルコース能低下糖尿病、肥
満症、およびインシュリン抵抗性糖尿病等の治療剤また
は予防剤として有用である。これらの疾患の中でも、糖
尿病の治療剤または予防剤を、なかでもII型糖尿病の治
療剤または予防剤を好ましいものとして挙げることがで
きる。これらの治療剤または予防剤としては、本発明の
リファマイシン類またはその薬学的に許容される塩のな
かでも有効成分としてのリファマイシン類が、前記式
[I]で表されるリファマイシン類またはその薬学的に
許容される塩であって、該式[I]において、R1 が水
素原子でR2 が水酸基または前記式[III ]で表される
基であるか、R1 が前記式[II]で表される基でありR
2 が水酸基であるものを好ましいものとしてあげること
ができる。そのなかでも有効成分としてのリファマイシ
ン類が、前記式[I]で表されるリファマイシン類また
はその薬学的に許容される塩であって、該式[I]にお
いて、R1 が式[II]で表される基でありR2 が水酸基
であるリファマイシン類がさらに好ましい。
【0033】活性成分の投与量は、疾患の程度、患者の
年令等にもよるが、通常10〜1000mg/日/人程
度で、好ましくは100〜600mg/日/人であり、
このような条件を満足するように製剤するのが好まし
い。
年令等にもよるが、通常10〜1000mg/日/人程
度で、好ましくは100〜600mg/日/人であり、
このような条件を満足するように製剤するのが好まし
い。
【0034】本発明において用いられた各種試験方法及
び測定方法は以下のとおりである。
び測定方法は以下のとおりである。
【0035】(1)アミリン凝集阻害活性の試験方法 チオフラビンT(ThT)を用いる方法により実施し
た。
た。
【0036】チオフラビンT(ThT)は、アミリンと
同じくアミロイド蛋白に属するアミロイドβ蛋白などの
凝集した蛋白のβシート構造に結合して、遊離の状態で
は示さなかった新たな蛍光(482nm)を発する色素
であり、その蛍光の強さは結合する蛋白の凝集の程度に
比例することが報告されている(Harry LeVine III.1
993、Protein Science 2,404〜410)。従っ
て、薬剤を含むアミリンの凝集の程度をそれに結合する
ThTの蛍光の強さで測定することにより、薬剤のアミ
リン凝集阻害活性を調べることができる。
同じくアミロイド蛋白に属するアミロイドβ蛋白などの
凝集した蛋白のβシート構造に結合して、遊離の状態で
は示さなかった新たな蛍光(482nm)を発する色素
であり、その蛍光の強さは結合する蛋白の凝集の程度に
比例することが報告されている(Harry LeVine III.1
993、Protein Science 2,404〜410)。従っ
て、薬剤を含むアミリンの凝集の程度をそれに結合する
ThTの蛍光の強さで測定することにより、薬剤のアミ
リン凝集阻害活性を調べることができる。
【0037】具体的には、ある薬剤を含むアミリンの試
料溶液から10μlを取り、これを50mMリン酸ナト
リウム緩衝液(pH6.0)に3μMの濃度で溶かされ
たThTの溶液1mlに加え、攪拌する。攪拌後、すみ
やかに、スペクトロフルオロメーター(JASCO製)
を用いて、励起波長450nm、蛍光波長482nmで
溶液の蛍光を測定する。経時的に測定を行ない、薬剤を
含まないアミリンのみの溶液と比較して、一定期間蛍光
の上昇が抑えられれば、その薬剤はアミリン凝集阻害活
性を持つと判定される。
料溶液から10μlを取り、これを50mMリン酸ナト
リウム緩衝液(pH6.0)に3μMの濃度で溶かされ
たThTの溶液1mlに加え、攪拌する。攪拌後、すみ
やかに、スペクトロフルオロメーター(JASCO製)
を用いて、励起波長450nm、蛍光波長482nmで
溶液の蛍光を測定する。経時的に測定を行ない、薬剤を
含まないアミリンのみの溶液と比較して、一定期間蛍光
の上昇が抑えられれば、その薬剤はアミリン凝集阻害活
性を持つと判定される。
【0038】(2)PC12細胞を用いたアミリンの細
胞毒性測定法 (a)細胞の調製 理化学研究所細胞バンクより分与されたPC12細胞
(RCB0009、Lot6)を用いた。本細胞はラッ
ト副腎髄質由来のクローン細胞であり、NGF存在下で
培養することにより交感神経節細胞様に分化する(Gree
ne及びTischler,Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 73:
2424〜2428,1976)ことから、神経細胞の
モデル系として汎用されている。
胞毒性測定法 (a)細胞の調製 理化学研究所細胞バンクより分与されたPC12細胞
(RCB0009、Lot6)を用いた。本細胞はラッ
ト副腎髄質由来のクローン細胞であり、NGF存在下で
培養することにより交感神経節細胞様に分化する(Gree
ne及びTischler,Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 73:
2424〜2428,1976)ことから、神経細胞の
モデル系として汎用されている。
【0039】培養は10%ウマ血清(Gibco製)及
び5%準胎児ウシ血清(三菱化成製)を含むRPMI
1640(Gibco製)を培地として用い、37℃、
5%CO2 存在下で行う。細胞を5,000/well
で96穴培養プレート(住友ベークライト製、SUMI
LON CELLTIGHT C―1)に巻き込み、翌
日にD―glucose不含、50ng/ml/NGF
(シグマ製、ラット顎下腺由来)含有の培地に交換し、
さらに4日後に培地交換して培養を続け、7日後に以下
の測定に用いる。
び5%準胎児ウシ血清(三菱化成製)を含むRPMI
1640(Gibco製)を培地として用い、37℃、
5%CO2 存在下で行う。細胞を5,000/well
で96穴培養プレート(住友ベークライト製、SUMI
LON CELLTIGHT C―1)に巻き込み、翌
日にD―glucose不含、50ng/ml/NGF
(シグマ製、ラット顎下腺由来)含有の培地に交換し、
さらに4日後に培地交換して培養を続け、7日後に以下
の測定に用いる。
【0040】(b)アミリンによるPC12細胞のMT
T還元能低下作用の測定 上記(a)の培養7日目のPC12細胞を培地交換(1
80μl/well)後、リン酸緩衝生理食塩水(PB
S)に溶解したアミリン(バケム製)を20μl/we
ll添加する。40時間後、MTT(シグマ製)の5m
g/ml PBS溶液を25μl/wellずつ添加
し、37℃、5%CO2 存在下で培養を続ける。4時間
後に培地を吸い取り、0.04N HCl/イソプロパ
ノールを100μl/well加えてホルマザンを溶か
し、マイクロプレートリーダー(モレキュラー・デバイ
セス製、Vmax)を用いて比色定量(570〜650
nm)を行い、PC12細胞のMTT還元能の変化を測
定する。
T還元能低下作用の測定 上記(a)の培養7日目のPC12細胞を培地交換(1
80μl/well)後、リン酸緩衝生理食塩水(PB
S)に溶解したアミリン(バケム製)を20μl/we
ll添加する。40時間後、MTT(シグマ製)の5m
g/ml PBS溶液を25μl/wellずつ添加
し、37℃、5%CO2 存在下で培養を続ける。4時間
後に培地を吸い取り、0.04N HCl/イソプロパ
ノールを100μl/well加えてホルマザンを溶か
し、マイクロプレートリーダー(モレキュラー・デバイ
セス製、Vmax)を用いて比色定量(570〜650
nm)を行い、PC12細胞のMTT還元能の変化を測
定する。
【0041】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例等における%表示は特に断りがない限
り重量/体積%を示す。
る。なお、実施例等における%表示は特に断りがない限
り重量/体積%を示す。
【0042】[実施例1]リファンピシンをDMSOに
10mg/mlとなるように溶解した。アミリン(バケ
ム製)を2回脱イオン水に100μg/mlとなるよう
に溶かし、0.2Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
4)と1:1で混合して、終濃度50μg/mlのアミ
リン溶液を得た。この溶液を6本のエッペンドルフチュ
ーブに200μlずつ分注した。上で調製した10mg
/mlのリファンピシン溶液をアミリン溶液を含む3本
のチューブに2μlずつ加えた(リファンピシンの終濃
度100μg/ml;(B))。残りの3本のチューブ
には何も加えずに、これをコントロールとした(A)。
10mg/mlとなるように溶解した。アミリン(バケ
ム製)を2回脱イオン水に100μg/mlとなるよう
に溶かし、0.2Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
4)と1:1で混合して、終濃度50μg/mlのアミ
リン溶液を得た。この溶液を6本のエッペンドルフチュ
ーブに200μlずつ分注した。上で調製した10mg
/mlのリファンピシン溶液をアミリン溶液を含む3本
のチューブに2μlずつ加えた(リファンピシンの終濃
度100μg/ml;(B))。残りの3本のチューブ
には何も加えずに、これをコントロールとした(A)。
【0043】リファピシン含有アミリン溶液(B)およ
びコントロールのアミリン溶液(A)を室温に静置し
た。前記試験方法((1)アミリン凝集阻害活性の試験
方法)に従って、経時的にそれぞれの溶液の一部を取っ
て、アミリンの凝集の程度を測定した。
びコントロールのアミリン溶液(A)を室温に静置し
た。前記試験方法((1)アミリン凝集阻害活性の試験
方法)に従って、経時的にそれぞれの溶液の一部を取っ
て、アミリンの凝集の程度を測定した。
【0044】その結果、図1に示すように、コントロー
ルのアミリン溶液(A)では、アミリン溶解後2日目か
ら蛍光の上昇、すなわちアミリンの凝集が認められた。
これに対し、リファンピシンを100μg/ml含むア
ミリン溶液(B)は4日目でも蛍光の上昇は見られなか
った。以上の結果は、リファンピシンがアミリンの凝集
を抑制することを示している。
ルのアミリン溶液(A)では、アミリン溶解後2日目か
ら蛍光の上昇、すなわちアミリンの凝集が認められた。
これに対し、リファンピシンを100μg/ml含むア
ミリン溶液(B)は4日目でも蛍光の上昇は見られなか
った。以上の結果は、リファンピシンがアミリンの凝集
を抑制することを示している。
【0045】[実施例2]前記試験方法((2)PC1
2細胞を用いたアミリンの細胞毒性測定法)において、
実施例1において得られたリファンピシン含有アミリン
溶液(B)とコントロールのアミリン溶液(A)とを室
温にて4日間静置した後、各々PC12細胞に添加する
ことにより、アミリンのPC12細胞MTT還元能低下
作用に対する効果を調べた。すなわち、各溶液をアミリ
ンの終濃度が5μg/ml、0.5μg/ml、0.0
5μg/mlとなるようにPC12細胞に添加し、2日
間培養後MTT還元能を調べた。その結果、図2に示し
たように、アミリンはPC12細胞に対し濃度依存的な
MTT還元能低下作用を示し、これに対しリファンピシ
ンはアミリンによるMTT還元能低下作用を抑制した。
この結果は、リファンピシンがアミリンの細胞毒性を抑
制する効果を有することを示している。
2細胞を用いたアミリンの細胞毒性測定法)において、
実施例1において得られたリファンピシン含有アミリン
溶液(B)とコントロールのアミリン溶液(A)とを室
温にて4日間静置した後、各々PC12細胞に添加する
ことにより、アミリンのPC12細胞MTT還元能低下
作用に対する効果を調べた。すなわち、各溶液をアミリ
ンの終濃度が5μg/ml、0.5μg/ml、0.0
5μg/mlとなるようにPC12細胞に添加し、2日
間培養後MTT還元能を調べた。その結果、図2に示し
たように、アミリンはPC12細胞に対し濃度依存的な
MTT還元能低下作用を示し、これに対しリファンピシ
ンはアミリンによるMTT還元能低下作用を抑制した。
この結果は、リファンピシンがアミリンの細胞毒性を抑
制する効果を有することを示している。
【0046】[実施例3]カプセル剤の製造 1カプセルが次の組成からなるリファンピシン100m
gを含有するカプセル剤を製造した。
gを含有するカプセル剤を製造した。
【0047】 リファンピシン 100.00mg 乳糖 50.00g エチルセルロース 1.50g ステアリン酸 1.50g リファンピシンと乳糖を混合し、次いでエチルセルロー
スの塩化メチレン溶液で加湿して、最終的に微小顆粒を
得た。これに微粉砕ステアリン酸を混合して粉体を得
た。こうして得られた粉体をカプセル(#2)充填して
カプセル剤を得た。
スの塩化メチレン溶液で加湿して、最終的に微小顆粒を
得た。これに微粉砕ステアリン酸を混合して粉体を得
た。こうして得られた粉体をカプセル(#2)充填して
カプセル剤を得た。
【0048】
【発明の効果】本発明の前記式[I]または前記式[V
I]で表されるリファマイシン類を活性成分として含有
する薬剤はアミリンの凝集を抑制するという作用を有
し、さらにはアミリンによる細胞毒性をも抑制する作用
を有することから、例えば糖尿病の治療薬及び/または
予防薬として有用であると期待される。
I]で表されるリファマイシン類を活性成分として含有
する薬剤はアミリンの凝集を抑制するという作用を有
し、さらにはアミリンによる細胞毒性をも抑制する作用
を有することから、例えば糖尿病の治療薬及び/または
予防薬として有用であると期待される。
【図1】図1は、実施例1における、本発明のリファピ
シンによるアミリンの凝集抑制作用を示す。図中、A,
Bは各々、無添加(コントロール)(A)、リファンピ
シン(B)に対応し、各棒グラフa〜eは各々、第0
日、第1日、第2日、第3日、第4日に対応している。
シンによるアミリンの凝集抑制作用を示す。図中、A,
Bは各々、無添加(コントロール)(A)、リファンピ
シン(B)に対応し、各棒グラフa〜eは各々、第0
日、第1日、第2日、第3日、第4日に対応している。
【図2】図2は、実施例2における、本発明のリファン
ピシンによるPC12細胞の生存率に対する作用を示
す。図中、棒グラフのうち、濃い棒グラフはアミリンの
みを添加した場合(リファンピシン無添加)を、淡い棒
グラフはアミリンとリファンピシンとの混合液を添加し
た場合(リファンピシン添加)のPC12細胞の生存率
を示す。
ピシンによるPC12細胞の生存率に対する作用を示
す。図中、棒グラフのうち、濃い棒グラフはアミリンの
みを添加した場合(リファンピシン無添加)を、淡い棒
グラフはアミリンとリファンピシンとの混合液を添加し
た場合(リファンピシン添加)のPC12細胞の生存率
を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記式[I] 【化1】 (ここでR1 は水素原子または下記式[II] 【化2】 で表される基を表し、R2 は水酸基、下記式[III ]ま
たは[IV] 【化3】 で表される基を表し、またはR1 とR2 が一緒になって
下記式[V] 【化4】 で表される環状構造を表してもよい。)または下記式
[VI] 【化5】 (ここでR3 とR4 は一緒になってこれらが結合してい
る炭素原子とともにカルボニル基を形成するか、または
下記式[VII ] 【化6】 で表される基を表す。)で表されるリファマイシン類ま
たはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有す
るアミリン凝集阻害剤。 - 【請求項2】 上記式[I]において、R1 が水素原子
でR2 が水酸基または上記式[III ]で表される基であ
るか、R1 が上記式[II]で表される基でありR2 が水
酸基である請求項1記載のアミリン凝集阻害剤。 - 【請求項3】 上記式[I]において、R1 が上記式
[II]で表される基でありR2 が水酸基である請求項1
記載のアミリン凝集阻害剤。 - 【請求項4】 有効成分としてのリファマイシン類とし
て、上記式[I]または上記式[VI]で表されるリファ
マイシン類またはその薬学的に許容される塩を含有す
る、アミリン凝集阻害作用を介する、アミリン凝集に起
因する細胞毒性に基づく疾患の治療剤または予防剤。 - 【請求項5】 有効成分としてのリファマイシン類が、
上記式[I]で表されるリファマイシン類またはその薬
学的に許容される塩であって、該式[I]において、R
1 が水素原子でR2 が水酸基または上記式[III ]で表
される基であるか、R1 が上記式[II]で表される基で
ありR2 が水酸基である請求項4記載の治療剤または予
防剤。 - 【請求項6】 有効成分としてのリファマイシン類が、
上記式[I]で表されるリファマイシン類またはその薬
学的に許容される塩であって、該式[I]において、R
1 が式[II]で表される基でありR2 が水酸基である請
求項4記載の治療剤または予防剤。 - 【請求項7】 該疾患が糖尿病である請求項4〜6のい
ずれか1項に記載の治療剤または予防剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6174185A JPH0834730A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | アミリン凝集阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6174185A JPH0834730A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | アミリン凝集阻害剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0834730A true JPH0834730A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15974210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6174185A Pending JPH0834730A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | アミリン凝集阻害剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0834730A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7709634B2 (en) | 2007-09-20 | 2010-05-04 | Apotex Pharmachem Inc. | Amorphous form of rifaximin and processes for its preparation |
| CN104780763A (zh) * | 2012-09-13 | 2015-07-15 | 萨利克斯药品公司 | 给予利福昔明用于重量减轻和肥胖治疗的方法 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP6174185A patent/JPH0834730A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7709634B2 (en) | 2007-09-20 | 2010-05-04 | Apotex Pharmachem Inc. | Amorphous form of rifaximin and processes for its preparation |
| CN104780763A (zh) * | 2012-09-13 | 2015-07-15 | 萨利克斯药品公司 | 给予利福昔明用于重量减轻和肥胖治疗的方法 |
| JP2015528506A (ja) * | 2012-09-13 | 2015-09-28 | サリックス ファーマスーティカルズ,インコーポレーテッド | 体重減少及び肥満の治療のためのリファキシミンの投与の方法 |
| EP2894983A4 (en) * | 2012-09-13 | 2016-04-13 | Salix Pharmaceuticals Inc | METHOD FOR THE ADMINISTRATION OF RIFAXIMINE FOR WEIGHT REDUCTION AND TREATMENT OF GRAVITY |
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