JPH083835A - 涼感風合を有する強撚糸 - Google Patents

涼感風合を有する強撚糸

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JPH083835A
JPH083835A JP13317194A JP13317194A JPH083835A JP H083835 A JPH083835 A JP H083835A JP 13317194 A JP13317194 A JP 13317194A JP 13317194 A JP13317194 A JP 13317194A JP H083835 A JPH083835 A JP H083835A
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JP
Japan
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twist
yarn
boiling water
acrylic staple
staple fibers
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Pending
Application number
JP13317194A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Matsuno
好次 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 涼感風合いに優れた強撚糸を得る。 【構成】 沸水収縮率25〜45%、繊度0.9デニー
ル以下のアクリル系ステープルファイバーを85重量%
以上含み、撚係数90〜150の実撚がかけられた1/
50Nm以上の細番手の糸にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系ステープル
ファイバーからな涼感風合を有する強撚糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリル系ステープルファイバー
を用いた紡績糸は、秋冬用素材の糸として広く生産され
てきている。そして、かかる紡績糸は、いわゆる収縮率
の低い例えば沸水収縮率0〜2%程度のレギュラータイ
プのアクリル系ステープルファイバーと、沸水収縮率2
0%前後の収縮タイプのアクリル系ステープルファイバ
ーとを40重量%:60重量%の割合で混紡したもので
ある。
【0003】かかる紡績糸は、沸水収縮率差を特に大き
くして沸水処理後の嵩高を狙ったもので、いわゆるバル
キーヤーンとして保温性に富んだ秋冬用素材に用いられ
ている。しかしながら、該バルキーヤーンは、秋冬用素
材としては申し分がないものの、春夏用素材としてはそ
の保温性のために不適であった。
【0004】近年、アクリル系ステープルファイバーを
用いた春夏用素材としての紡績糸が耐光性や吸水性、速
乾性の良好なことから脚光をあびている。
【0005】ところで、春夏用素材の糸にするには通
常、強撚糸にするこによって行なわれているが、撚係数
をメートル方式で例えば150以上にすると過剰撚りに
よる強力低下が発生したり、撚セットされているにもか
かわらず、織編工程において残留トルクによるスナール
が発生して加工性が著しく低下したりするので、単に撚
係数を大きくすることは需要者に歓迎される春夏用素材
の糸にはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、沸
水収縮率差の大きいアクリル系ステープルファイバーを
用いずに、高沸水収縮率のアクリル系ステープルファイ
バーを高混率に含む糸に撚係数としてある程度の強撚糸
をかけることにより、品質良好な涼感風合を有する強撚
糸を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、沸水収縮率25〜45%、繊度0.9デニー
ル以下のアクリル系ステープルファイバーが85重量%
以上含まれてなる紡績糸であって、メートル方式で撚係
数90〜150の実撚がかけられ、該紡績糸の太さが1
/50Nm以上の細番手であることを特徴とする涼感風
合を有する強撚糸である。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、沸水収縮率25〜45%、繊度0.9デニール
以下のアクリル系ステープルファイバーが85重量%以
上含まれていなけばならない。沸水収縮率は、紡績糸を
熱処理によって緩和せしめ、その収縮能力によって強撚
にするためには高いほど効果的である。しかし、涼感風
合は、収縮率に応じて撚りが集積して強撚化するばかり
ではない。即ち、収縮時に単繊維が撚り縮みしながら糸
層内を移動し、紡績糸にしたときに生成した繊維空間を
充填しながら撚り目の間隔をつめ、撚りの山部と谷部を
強固に熱固定してゆくことにより、涼感風合が得られる
ことになる。
【0009】従って、本発明においては撚係数の範囲と
沸水収縮率の範囲25〜45%好ましくは30〜45%
との組合せが重要になってくる。ここで、沸水収縮率が
45%をこえると、製編時に生機の密度調整で大きな支
障が発生し好ましくない。すなわち、収縮率に見合うだ
けの自由度を染色工程などの熱処理前に、糸又は布帛に
与えておく必要がある。この自由度は、例えば綛染めの
場合に綛長は2.5m以上必要になり、通常設置されて
いる染色機では綛の末端がバックの底辺に触れ染め斑の
原因となり、また、丸編ジャージの反染めの場合に、生
機の密度を大きくする必要があり、適正ゲージをはるか
にこえた密度は染色時の寸法安定性を悪くすることにな
るので、45%以下とする必要がある。他方、25%未
満の場合には、収縮する長さが少ないため、元糸の撚り
を上げなければ強撚糸の効果は出にくく、また強力低下
につながるので好ましくない。
【0010】次に、撚係数は90〜150でなければな
らない。撚係数が90未満であると撚が甘く沸水収縮率
を大きくしても涼感風合を出しにくいので好ましくな
い。150をこえるとスナールによる撚りビリの発生が
多くなり好ましくない。なお、撚係数は、T(t/m)
=K・Nm1/2 の式で求められるKで与えられる。T
(t/m)はメートル当りの撚数、Nmはメートル式番
手である。
【0011】さらに、アクリル系ステープルファイバー
の太さは、0.9デニール以下、好ましくは0.5〜
0.9デニールである。0.9デニール以下とするのは
涼感風合を出すためであり、0.9デニールをこえると
風合硬化が目立ち始め、強撚糸のもつシャリ味のある涼
感風合が得られにくくなり好ましくない。他方、0.5
デニール未満になると紡績性が低下し好ましくない。
0.5〜0.9デニールが紡績性と涼感風合の両面を可
能とするものなので好ましい。
【0012】また、前記アクリル系ステープルファイバ
ーは紡績糸において85重量%以上含まれていなければ
ならない。紡績糸においてかかる高収縮のアクリル系ス
テープルファイバーが85重量%以上含まれていること
により、残りのステープルファイバーの如何によらずそ
の影響は少なく、いわゆるセミの羽根といわれる嵩高の
現象が発現することもなく、糸状は極めてきれいで、撚
り角度を明確にすることができ涼感風合につながる。な
お、15重量%以下の沸水収縮率10〜20%のアクリ
ル系ステープルファイバーが含まれていることが、嵩高
をより抑えることになり涼感風合を出す上で好ましい。
勿論、アクリル系ステープルのかわりに10〜20%の
沸水収縮率を充たせば他の合成繊維であっても良い。
【0013】前記アクリル系ステープルファイバーの断
面は、涼感風合を出す上から異形であることが好まし
い。異形としては、四角形、三角形、五角形、八角形、
多葉、長方形、扇形など種々の断面形のものが挙げられ
る。
【0014】アクリル系ステープルファイバーの素材と
しては、アクリロニトリル100モル%、アクリロニト
リル95モル%以上若しくはアクリロニトリル85〜9
5%を含むポリアクリロニトリル系、又はモダアクリロ
ニトリル系などが挙げられる。
【0015】また、紡績糸の太さは、メートル方式で1
/50Nm以上の細番手のものが好ましい。単繊維の太
さ、撚係数と相俟って涼感風合を出すためであり、他
方、1/100Nm以下のものが強力低下を防止する上
で好ましい。
【0016】なお、本発明の強撚糸は、熱処理による緩
和を糸又は布帛において行なって用いられるものである
が、この熱処理による緩和について述べる。熱処理はア
クリルのTg(2次転移点;湿熱で70〜80℃)より
高い温度であれば、スチームであったり沸水であった
り、その処理方法を限定するものではないが、染色工程
における熱処理が最も適しており無駄のない方法であ
る。又緩和する状態もカセ状や連続バルキー出しと言っ
た糸状態でも、当該糸を使用した織物やニットの状態で
もよい。
【0017】
【実施例】以下に、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。なお、測定方法は以下に示す方法によって行なっ
た。 ファイバーの沸水収縮率 トウを把持板に固定して10mg/dの荷重をかけ1mの
長さにマークする。100℃×15分のスチーミング後
マークした長さL(cm)を測定し次式によって沸水収縮
率を算出する。 ファイバーの沸水収縮率=[(100−L)/100]
×100(%)
【0018】 涼感風合 風合の判定は、3人の検査員により下記の基準に従い官
能試験を行いその平均で示した。○は、涼感風合に富む
ことを、×は、嵩高性があり、涼感風合に乏しいことを
示す。
【0019】実施例1 単繊維繊度0.75d、等長カット38mmで沸水収縮率
34%のアクリル系ステープルファイバー(登録商標エ
クスラン)100重量%からなる紡績糸[1/85N
m、撚係数98(撚数900t/m)]を紡出した。つ
いで該紡績糸を用いて20″φ×15Gのフライスで密
度145目/50cmの編地を編立して液流染色機で染色
した。得られた製品の風合いを検査して表1に示した。
【0020】実施例2 単繊維繊度0.87d、等長カット51mmで沸水収縮率
27%のアクリル系ステープルファイバー(登録商標
エクスラン)を85重量%、沸水収縮率15%のアクリ
ル系ステープルファイバー(登録商標エクスラン)を1
5重量%混紡した紡績糸[1/52Nm、撚係数83
(撚数600t/m)]を紡出した。ついで、420t
/mの上撚をかけて2/52Nmの双糸をつくり、綛長
2.4m、綛重量125g噴射式染色機にて染色後、横
編12Gの天竺を編成し、その風合を測定して表1に示
した。
【0021】比較例1 実施例1において沸水収縮率34%のアクリル系ステー
プルファイバー100%のかわりに、該アクリル系ステ
ープルファイバー40重量%、単繊維繊度0.86d、
等長カット38mm、沸水収縮率2%のレギュラーアクリ
ル系ステープルファイバー60重量%との混綿ファイバ
ーを用い、その他は同じ条件で製品を作り、その風合を
調べ表1に示した。
【0022】比較例2 単繊維繊度2.2d、等長カット51mmで沸水収縮率3
3%のアクリル系ステープルファイバー(登録商標エク
スラン)100%からなる紡績糸[1/52Nm、撚係
数83(撚数600t/m)]を製造し、ついで420
t/mの上撚をかけて双糸にし、綛長2.4m、綛重量
125gにして噴射式染色機にて染色後、横編12Gの
天竺を編立した。この編地の風合いを測定し、表1に示
した。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように実施例1、2は、
涼感風合に富み、比較例1、2は嵩高性があり、涼感風
合に乏しかった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、涼感風合に富む強撚糸を提供
する顕著な効果を奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸水収縮率25〜45%、繊度0.9デ
    ニール以下のアクリル系ステープルファイバーが85重
    量%以上含まれてなる紡績糸であって、メートル方式で
    撚係数90〜150の実撚がかけられ、該紡績糸の太さ
    が1/50Nm以上の細番手であることを特徴とする涼
    感風合を有する強撚糸。
  2. 【請求項2】 紡績糸に15重量%以下の沸水収縮率1
    0〜20%のアクリル系ステープルファイバーが含まれ
    ている請求項1に記載の涼感風合を有する強撚糸。
  3. 【請求項3】 アクリル系ステープルファイバーの横断
    面が異型である請求項1又は請求項2に記載の涼感風合
    を有する強撚糸。
JP13317194A 1994-06-15 1994-06-15 涼感風合を有する強撚糸 Pending JPH083835A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236127A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 紡績糸およびそれを用いた編地
CN104480598A (zh) * 2014-11-28 2015-04-01 鲁泰纺织股份有限公司 纯棉强捻色纱的生产方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236127A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 紡績糸およびそれを用いた編地
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