JPH084002A - 鉛直建込み装置 - Google Patents

鉛直建込み装置

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JPH084002A
JPH084002A JP15911094A JP15911094A JPH084002A JP H084002 A JPH084002 A JP H084002A JP 15911094 A JP15911094 A JP 15911094A JP 15911094 A JP15911094 A JP 15911094A JP H084002 A JPH084002 A JP H084002A
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guide pipe
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vertical measurement
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Kenji Matsuda
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Nozaki Kenko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は鉛直建込み装置において、簡易な構成
により構真柱の鉛直方向に対する変位を検出し、構真柱
を鉛直に建て込むようにする。 【構成】建立物(4)の鉛直測定方向(G1)に対して
平行に設置される挿入管(8、9)によつて所定の測定
位置(C)に設置されるレーザ装置(20)から鉛直上
方に出射されるレーザ光(L1)をレーザ光検出手段
(22)によつて受光し、鉛直測定方向(G1)に対す
る位置変位(ΔX、ΔY)を検出し、位置調整手段(1
6)により建立物を鉛直に建て込むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図12) 作用(図13) 実施例(図1〜図13) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は鉛直建込み装置に関し、
例えば基礎杭施工に伴つて建て込まれる柱の鉛直方向に
対する変位を検出し、柱を鉛直に建て込むようにする鉛
直建込み装置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、建築物の基礎杭施工において、コ
ンクリート打設前又は打設後の基礎杭掘削孔内に建てる
地下構造物の柱(以下構真柱という)を基礎杭から鉛直
方向に真つすぐに建て込むために、基礎杭に建て込んだ
構真柱の傾きを測定する必要があつた。構真柱の傾き測
定の方法としては例えば構真柱の上部付近で円錐錘を構
真柱の側面部に垂らし、構真柱の側面上部の始点と円錐
錘の先端位置とにおける水平距離の変位を測定すること
によつて測定を行つていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが円錐錘を用い
る傾き測定方法では、円錐錘の位置が肉眼で確認できる
範囲に限られるため傾きの測定範囲が構真柱の上部に限
られるという問題があつた。さらに円錐錘を伸ばして構
真柱の下部に到る範囲で傾きを測定しようとする場合、
測定者が建て込まれた構真柱の基部まで杭穴を降りてい
くことになり、測定作業及び測定値の記録集計等に手間
がかかると共に作業に危険が伴うという問題があつた。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成により構真柱の鉛直方向に対する変位を
検出し、構真柱を鉛直に建て込むようにした鉛直建込み
装置を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、建立物(4)の第1の鉛直測定位
置(A)から所定間隔を経て位置する第2の鉛直測定位
置(D)によつて設定される鉛直測定方向(G1)に対
して平行に設置される挿入管(8、9)と、挿入管
(8、9)によつて上記第2の鉛直測定位置から所定間
隔だけ離れた第3の鉛直測定位置(C)に配置された出
射口(31B)より鉛直方向の変位(ΔX、ΔY)を指
示するレーザ光(L1)を鉛直上方に出射するレーザ装
置(20)と、第1の鉛直測定位置(A)から上記所定
間隔だけ離れた挿入管(8、9)の開口部(8B、9
B)上方の第4の鉛直測定位置(B)に設置され、上記
第3の鉛直測定位置(C)から出射されるレーザ光(L
1)を検出するレーザ光検出手段(22)と、建立物
(4)の鉛直方向に対する位置調整をする位置調整手段
(16)とを備え、出射口(31B)から出射されるレ
ーザ光(L1)のレーザ光検出手段(22)における第
4の鉛直測定位置(B)と受光位置(B´)との変位
(ΔX、ΔY)から第3の鉛直方向測定位置(C)の第
4の鉛直測定位置(B)に対する鉛直方向の位置変位
(ΔX、ΔY)を検出し、当該位置変位(ΔX、ΔY)
より第2の鉛直測定位置(D)の第1の鉛直測定位置
(A)に対する鉛直方向の位置変位(ΔX、ΔY)を
得、位置調整手段(16)により建立物(4)を鉛直に
調整し建て込む。
【0007】
【作用】建立物(4)の鉛直測定方向(G1)に対して
平行に設置される挿入管(8、9)によつて所定の測定
位置(C)に配置されるレーザ装置(20)から鉛直上
方に出射されるレーザ光(L1)を受光手段(23)に
より受光し、鉛直方向に対する位置変位(ΔX、ΔY)
を検出するようにしたことにより、鉛直に建て込む建
立物の鉛直方向に対する位置変位(ΔX、ΔY)を即座
に検出し得、建立物(4)の位置変位(ΔX、ΔY)を
これにより(位置調整手段(16)により)調整して建
立物(4)を鉛直に建て込むことができる。
【0008】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0009】図1(A)及び(B)において、1は全体
として鉛直建込み装置を示し、地盤E表面の所定位置に
柱受架台2が設置され、この柱受架台2に開けられた掘
削穴2Aの真下の位置に杭穴EHが掘削される。掘削の
開始後、杭穴EHが所定の深さに迄掘り下げられたと
き、杭穴EH上部の内側にはスタンドパイプ3が設置さ
れ、これにより杭穴EHの内壁が崩れ落ちるのを防止す
る。スタンドパイプ3よりさらに下に掘り進む場合、杭
穴EH内には水が張られて、杭穴EHの周囲が崩れぬよ
うに掘削されていく。
【0010】杭穴EHの掘削が完了すると、杭穴EHの
上部に構真柱4を杭穴EH内に案内するガイドボツクス
5が設置される。ガイドボツクス5は上部のフランジ5
Aが柱受架台2の掘削穴2Aの縁に引つ掛かけられるこ
とにより、柱受架台2に固定支持されるようになつてい
る。このガイドボツクス5の内側には構真柱4を案内す
る一対の板材からなるガイドレール6がガイド溝6Aを
形成するように設置されている(図2)。このガイド溝
6Aに沿つて構真柱4の側面に設置されたガイドプレー
ト7がローラー7Aによりガイド溝6Aに沿つて移動
し、所定の高さ位置に位置決めされる。またこのガイド
ボツクス5には、内側の高さ方向に沿つてガイドボツク
ス5の鉛直を測定するレーザ装置を設置する円筒形のス
テンレス管でなるガイドパイプ8が設置される。
【0011】図3に示すように、建て込まれる構真柱4
の側面に沿つて、レーザ装置を所定位置に配置するガイ
ドパイプ9が設置される。このガイドパイプ9は地上の
作業場で構真柱4を横倒しにした状態において、固定部
材10及び11(図4及び図5)によつて構真柱4側面
に固定される。固定部材10は四角形の底板10Aの一
辺が構真柱4に溶接され、その上に開口部10Bが四角
形の箱を形成するようにされた一対の囲い板部材10C
及びDが設置される。固定部材11は板状部材11A及
び針金11Bからなり、板状部材11Aの一辺11Cは
構真柱4側面に溶接され、辺11Cの対辺11Dは円筒
形のガイドパイプ9の周囲半分に沿つた弧状の接触部を
有している。この板状部材11Aには針金11Bを取り
付けるための小孔11Eが穿設されており、ガイドパイ
プ9を板状部材11Aの接触部に位置決めした後、小孔
11Eに針金11Bを通して、間に挿むガイドパイプ9
を針金11Bを捩じることにより固定する。
【0012】ここでガイドパイプ9を構真柱4に取り付
ける場合、囲い板部材10Cを底板10A上に溶接し
て、ガイドパイプ9の底部9Aを底板10A上の囲い板
部材10Cに嵌め込みさらに、ガイドパイプ9の上部を
板状部材11Aの接触部に合わせる。次に底板10A上
の囲い板部材10Cに囲い板部材10Dをガイドパイプ
9の下部を挿んで溶接する。さらに、板状部材11Aで
はガイドパイプ9を間に挿んで針金11Bを板状部材1
1Aに巻き付けガイドパイプ9を構真柱4側面に固定す
る。
【0013】側面に沿つてガイドパイプ9を設置した構
真柱4は、ガイドボツクス5の中をガイドレール6によ
つて案内されながら所定の位置にまで降ろされる。この
とき構真柱4の頂上部4Aには作業者により直定規(図
示せず)が鉛直にあてられ地上の測量器(図示せず)に
よつて構真柱4の高さ位置が確認される。構真柱4の高
さ位置の微調整は構真柱4頂上部4Aに取り付けられた
位置調整ボルト12によつてなされる。位置調整ボルト
12は頂上部4Aの側面の対称位置に溶接されたナツト
13にねじ込まれて設置される(図6)。位置決めされ
た構真柱4は頂上部4Aに固定された位置調整ボルト1
2を柱受架台2上に設置されるU字パイプ14にナツト
15によつて螺子止めすることによつて固定される。ま
たガイドボツクス5とスタンドパイプ3との間には基準
X−Y座標の軸方向に合わせ4台のジヤツキ16が設置
されており、これを用いて構真柱4の鉛直調整がなされ
る。
【0014】位置調整ボルト12とジヤツキ16とによ
つて構真柱4が仮固定されると、杭穴EHの底にコンク
リートが打設され、これにより基礎杭部が形成される。
このとき構真柱4の鉛直測定及び調整が、基礎杭部に打
設されたコンクリートが固まり構真柱4の設置位置が固
定される前にガイドパイプ9に挿入されるレーザ装置2
0とジヤツキ16を用いてなされる。
【0015】鉛直測定はガイドボツクス5に設置された
ガイドパイプ8及び構真柱9側面に固定されたガイドパ
イプ9によつて設置されるレーザ装置20を用いて、そ
れぞれ独立になされる。レーザ装置20はガイドパイプ
8の底部8A又はガイドパイプ9の底部9Aに吊降ワイ
ヤ21によりガイドパイプ8の開口部8B又はガイドパ
イプ9の開口部9Bよりそれぞれ吊り降ろされて設置さ
れる。ガイドパイプ8の開口部8B又はガイドパイプ9
の開口部9Bの真上の位置にはレーザ装置20から発振
される可視レーザ光L1を受光するレーザ光検出部22
が検出部の座標方向を測量により基準X−Y座標方向に
合わせて設置される。
【0016】図7に示すように、レーザ光検出部22は
レーザ装置20から出射される可視レーザ光L1が複数
のフオトダイオード(図示せず)が配列された受光セン
サ23において受光され、電気信号Sに光電変換され、
センサコントローラ24に送出される。センサコントロ
ーラ24は受光センサ23に電源VCCを供給すると共
に、電気信号Sを増幅してパーソナルコンピユータ25
に送出する。パーソナルコンピユータ25ではインター
フエース26を介して入力される電気信号Sをメモリ2
7に蓄え、CPU28の制御により読み出して、位置を
X−Y座標上の位置と数値とで表示するモニタ29に送
出する。
【0017】図8に示すように、レーザ装置20はレー
ザ発振器31とレーザ発振器31を支持するジンバル機
構の架台32とが収納されて構成される。レーザ発振器
31本体は円柱形状をなし、上面部31Aの平面に対し
て出射レーザ光L1が垂直(PQ)方向に出射される様
にレーザ光出射口31Bの向きが設定されている。
【0018】レーザ発振器31を支持する架台32は円
環部材33と円環部材33を支持する固定台座34とか
ら構成されている。レーザ発振器31の側面部31Cに
は直径方向R1に回動軸35A及びBが突出され、円環
部材33に穿設された軸受孔36A及び36Bにそれぞ
れ回動自在に装着されている。さらに円環部材33の外
周側面部33Aには回動軸35に直交する円環部材33
の直径方向R2に回動軸37A及びBが突出されてい
る。回動軸37A及びBは固定台座34に穿設された軸
受孔38A及び38Bにそれぞれ回動自在に装着されて
いる。
【0019】このようにして架台32に支持されるレー
ザ発振器31は、回動軸35A及びBを中心軸として回
動することによつて回動軸35A及びBに直交する方向
に均衡し、さらに回動軸37A及びBを中心軸として回
動することにより回動軸37A及びBに直交する方向に
均衡する。この結果、重心位置がPQ線上の回動軸35
A及びBの下部に位置するように重量配分のなされたレ
ーザ発振器31では、上面部31Aが常に水平上向きP
0になるように架台32により均衡支持される。これに
よりレーザ光出射口31Bからはレーザ光L1が常に鉛
直上方に安定して出射される。このレーザ発振器31と
架台32は図9に示す本体ケース39に収納されてい
る。本体ケース39の側面には本体ケース39を支持す
る3つの支持部材39Aが突出して設置されている。
【0020】図10に示すように、レーザ装置20は挿
入治具40に収納され、吊降ワイヤ21によりガイドパ
イプ8の底部8A又はガイドパイプ9の底部9Aに吊り
降ろされる。挿入治具40は材質がステンレス材でな
り、円盤状の台座41上にレーザ装置20のレーザ出射
口31Bを上側にして固定するようにされている。台座
41上は周辺部41Aがガイドパイプ8又は9の内壁に
僅かな隙間で接する大きさになつており、これにより台
座41の中心位置はガイドパイプ8の中心線G2又はガ
イドパイプ9の中心線G3上に位置する。これによつて
レーザ装置20はレーザ出射口31Bが台座41の中心
位置と一致するよう台座41上に設置される。
【0021】台座41上ではレーザ装置20の周囲の3
箇所に所定間隔をおいて配される支持部材42が底部4
2Aを直角に折り曲げて溶接されている。支持部材42
には上部に切り込み部42Bが設けられ、ここにレーザ
発振器31が収納された本体ケース39の外周より突出
される支持部材39Aが嵌込まれ、これによつて本体ケ
ース39が支持される。さらに支持部材42には切り込
み部42B及びその下部に穿設された螺子孔42Cにそ
れぞれ螺子43A及び43Bが螺着される。この螺子4
3A及び43Bによつて本体ケース39が台座41上に
略垂直に設置されるように固定位置を微調整されて挿入
治具40に固定される。
【0022】挿入治具40の台座41上の周辺部41B
には等間隔の3つの箇所にガイド部材44が配され、台
座41の周辺部41Bに溶接されている。ガイド部材4
4の下部先端は台座41を貫通して、台座41の三脚と
して挿入治具40を支持している。またこのガイド部材
44に穿設されたワイヤ孔44Aにはそれぞれ留め金具
45によつて吊降ワイヤ21が取り付けられ、これによ
つてレーザ装置20を載せた挿入治具40がガイドパイ
プ9の内壁を辿るように吊降ワイヤ21により吊り降ろ
される。これによつてレーザ装置20はレーザ出射口3
1Bを上向きにガイドパイプ8の底部8A又はガイドパ
イプ9の底部9Aに対してそれぞれ、略垂直に直立した
状態で設置される。
【0023】ここでガイド部材44に取り付けられる3
本の吊降ワイヤ21の内1本が短く設定されており、3
本のワイヤが1本に結束される位置が台座41の中心に
位置するレーザ出射口31Bの上に位置しないようにさ
れている。これによりレーザ出射口31Bから出射され
るレーザ光L1が吊降ワイヤ21によつて光路が遮られ
ることのないようにされている。
【0024】また台座41には3箇所に空気抜き孔46
が開けられている。この空気抜き孔46によつて、挿入
治具40をガイドパイプ8又は9内に挿入する際、台座
41と底部9Aとの間に閉じ込められる空気を逃し、こ
れにより挿入治具40が台座41と底部8又は9Aとの
間に封入される空気が抜かれ、空気抵抗を減らすことに
より、ウインチ(図示せず)から繰り出される吊降ワイ
ヤ21によつてなめらかに底部8A又は底部9Aに着底
されるようになされている。
【0025】ここで図11に示すように、ガイドボツク
ス5の内側面にガイドパイプ8がガイドボツクス5の垂
直方向に沿つて設置され、レーザ光検出部22の受光セ
ンサ23の中心座標位置Bが開口部8Bの中心Oの真上
に位置するように配置される。ここでガイドパイプ8の
底部8Aから鉛直上方に出射されるレーザ光L1を受光
センサ23によつて検出し、レーザ出射口31Bの位置
Cから出射されるレーザ光L1の位置BからのX−Y座
標上の挿入管の中心線G3に対する変位を測定すること
により、ガイドボツクス5の鉛直を測定し得る。さらに
この測定された変位に基づいて、ジヤツキ16を用いて
ガイドボツクス5を鉛直に設置し得る。この4台のジヤ
ツキ16はガイドボツクス5の周囲にガイドパイプ8上
方の受光センサ23のX−Y座標に対応させて配置され
ており、モニタ29上の座標のX軸方向及びY軸方向の
変位ΔX、ΔYに応じてガイドボツクス5の位置を調整
し得るようにされている。
【0026】さらに図12に示すように、ガイドパイプ
9が構真柱4の側面に沿つて平行に所定間隔Lで設置さ
れる。このときガイドパイプ9の中心線G2の水平移動
方向及び水平移動距離(以下移動量という)は、構真柱
4の中心線G1の移動量と同量となる。このガイドパイ
プ9の開口部9Bの中心Oはレーザ光検出部22の受光
センサ23上の座標中心の位置Bの鉛直下方に設定され
る。すなわち構真柱4が柱受架台5の位置Aから鉛直下
方に吊り下げられているときは、ガイドパイプ9の底部
9Aに設置されるレーザ装置20のレーザ出射口31B
の位置Cは位置Bの鉛直下方に位置することになる。
【0027】ここで構真柱4の側面に設置されるガイド
パイプ9において、レーザ光検出部22の設置されてい
る柱受架台2の掘削穴2Aから吊り下げる構真柱4の中
心線G1と掘削穴2Aの水平面2B上の位置Aを原点座
標(0、0)として、柱受架台2上に位置する受光セン
サ23の中心座標(X0 、Y0 )を位置Bとすると、位
置Aから位置Bまでの水平距離Lは次式
【数1】 により得られる。
【0028】また位置Bから鉛直下方に位置するガイド
パイプ9の底部9Aまでの距離をdとし、さらに底部9
Aからレーザ出射口31Bまでの高さをhとすると、位
置Bから位置Cまでの距離d´は次式
【数2】 により表される。ここでガイドパイプ9は、鉛直な構真
柱4の中心線G1上の位置Aから鉛直下方に距離d´の
位置を位置Dとするとき、位置Cから位置Dまでの水平
距離がLとなるように固定部材10及び11により構真
柱4に設置される。これにより鉛直なガイドパイプ9に
設置されたレーザ出射口31Bから鉛直上方に出射され
るレーザ光L1は受光センサ23上の位置Bに照射され
る。すなわち位置DにおけるX−Y座標上のX軸方向及
びY軸方向への変位ΔX、ΔYは位置CにおけるX−Y
座標上のX軸方向及びY軸方向への変位ΔX、ΔYと一
致し、さらに位置BでのX−Y座標上のX軸方向及びY
軸方向への変位ΔX、ΔYに等しくなり、これにより受
光センサ23上に位置DのX−Y座標上の変位ΔX、Δ
Yが位置BでのX−Y座標上の変位ΔX、ΔYとして検
出される。
【0029】ここで構真柱4の傾きΔaは、位置D(X
10、Y10)におけるX−Y座標での変位ΔX、ΔYから
水平方向Hへの移動量ΔLD を次式
【数3】 により求め、この移動量ΔLD とd´から次式
【数4】 によつて得られる。ここではd´が十分に長くかつ、移
動量ΔLD が十分に小さいので、位置Aから位置Dまで
の距離と位置Aから位置Dに移動量ΔLD が加わつた位
置までの距離が近似的に同じであると見なしている。
【0030】以上の構成において、ガイドボツクス5の
内側面に設置されたガイドパイプ8にレーザ装置20を
挿入し、レーザ光検出部22において検出されたガイド
ボツクス5の鉛直方向の変位ΔX、ΔYをジヤツキ16
により調整し、これによつてガイドボツクス5が鉛直に
杭穴EH内に設置されると、このガイドボツクス5に案
内されて構真柱4が杭穴EH内に建て込まれる。柱受架
台2に吊り下げられた構真柱4には、構真柱4の外周側
面に沿つて平行にガイドパイプ9が固定され、このガイ
ドパイプ9の開口部9Bの中心位置Oが受光センサ23
の中心座標位置Bの鉛直下方に位置するように受光セン
サ23の位置が設定される。
【0031】ガイドパイプ9が固定されると柱受架台2
より挿入治具40に載せられたレーザ装置20が吊降ワ
イヤ21によつてガイドパイプ9の底部9Aに吊り降ろ
される。吊り降ろされたレーザ装置20からはレーザ出
射口31Bから鉛直上方に向かつて可視レーザ光L1が
出射され、この可視レーザ光L1は柱受架台2上に設置
された受光センサ23によつて受光される。
【0032】このとき図13に示すように、構真柱4が
鉛直方向に対して傾きΔaで傾いて建て込まれると、構
真柱4の中心線G1上の吊り降ろし位置Aから鉛直下方
の所定距離d´の位置DがX−Y座標において、X軸方
向及びY軸方向にそれぞれΔX、ΔYの変位を生じる。
この結果、構真柱4は位置Dから水平方向Hの位置D´
に移動量ΔLD のずれを生じる。このとき、構真柱4の
傾きに伴つてガイドパイプ9の中に設置されたレーザ装
置20のレーザ出射口31Bの位置Cは位置C´へと移
動することになる。ここで位置Cから位置C´へのX−
Y座標におけるX軸方向及びY軸方向への変位ΔX及び
ΔYとそれに伴う水平方向Hの移動量ΔLC は位置Dか
ら位置D´への変位ΔX及びΔYと移動量ΔLD とにそ
れぞれ同値の変位及び移動量となる。
【0033】この結果、構真柱4が鉛直に建てられた場
合、受光センサ23上の位置Bにおいて受光される可視
レーザ光L1は、水平位置Cから位置C´へ到るのと同
値の変位ΔX、ΔYだけずれた位置B´において受光さ
れる。従つてガイドボツクス5の周囲にX−Y座標の軸
方向に沿つて設置されたそれぞれのジヤツキ16を用い
て、検出された変位ΔX、ΔYを打ち消すようにガイド
ボツクス5を動かせば、構真柱4を鉛直に調整すること
ができる。
【0034】またこのときの受光センサ23上の位置B
´が座標(X10、Y10)であるとすると位置Bから位置
B´までの移動量ΔLB は次式
【数5】 で求められ、さらに次式
【数6】 より構真柱4の水平方向の移動量ΔLD が得られる。さ
らに次式
【数7】 より構真柱4の傾きΔaが得られる。
【0035】このように受光センサ23上で検出された
可視レーザ光L1の照射位置がパーソナルコンピユータ
25のモニタ29のX−Y座標上に原点座標(X0 、Y
0 )と共に位置D´及び位置Dから位置D´への変位Δ
X、ΔYの数値が表示される。これにより、ガイドパイ
プ9の傾きと同等の構真柱4の変位ΔX、ΔYが即座に
検出され、この変位ΔX、ΔYをもとに構真柱4の鉛直
建て込みの調整を簡易になし得る。さらに構真柱4の傾
きΔaが即座にパーソナルコンピユータ25によつて算
出し得る。
【0036】以上の構成によれば、構真柱4の側面に沿
つて平行に設置されたガイドパイプ9の底部9Aから鉛
直上方に出射されるレーザ光L1を受光センサ23によ
つて受光するようにしたことによつて、ガイドパイプ9
に平行な構真柱4の鉛直方向のずれが、X−Y座標にお
ける変位ΔX、ΔYとして即座に検出し得る。この際、
特に鉛直方向を測定する位置が基礎杭穴の深い場所でも
作業者が基礎杭穴に降りて構真柱4の水平方向Hへのず
れを測定する等の手間が省けると共に作業者の安全性を
向上し得る。さらに測定結果が直ちにパーソナルコンピ
ユータ25に送出され、変位ΔX、ΔYがモニタ29に
表示されると共に、傾き計算がなされるので鉛直測定及
び調整に要する時間が大幅に短縮し得る。
【0037】なお上述の実施例においては、ガイドパイ
プ9を構真柱の側面部に設置した後、レーザ装置20を
ガイドパイプの底部に吊り降ろした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、レーザ装置20を当初より
ガイドパイプの底部に配置した状態でガイドパイプを測
定対象の構真柱の側面部に設置するようにしても良い。
【0038】また上述の実施例においては、レーザ装置
20を構真柱4の下部にガイドするガイドパイプを1段
式のものとした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、測定対象となるものの長さに合わせて2段式と
しても良い。すなわち図14に示すように、円筒形のガ
イドパイプ44は2段のパイプ44A及び44Bが継ぎ
合わされて構成されている。このガイドパイプ44の継
合部45はフランジ形状をしており、フランジ間の接続
部分に水止め用のパツキン46を介挿し、ボルト47に
よつて継ぎ合わされる。このように2段式になつている
ことにより、ガイドパイプ44を構真柱4の長さに応じ
た所望の長さに調整することができる。
【0039】また継合部45のフランジ上部には三角形
の板状鋼材でなるスカート48が数枚設置されている。
このスカート48を設置することによつて、構真柱4の
鉛直測定及び調整が終了した後、クレーン(図示せず)
によつてガイドパイプ44をつり上げ引き抜く際、固定
部材11の針金11Aが容易に切断され得る。そして針
金11Aが切断された後、ガイドパイプ44の位置を横
に僅かにずらすことによつて継ぎ目にフランジを有する
ガイドパイプ44を容易に回収することができる。
【0040】これによつて鉛直測定の対象となる構真柱
の長さの適用範囲及び測定位置の深さの範囲を拡げるこ
とができる。さらにガイドパイプを分解して、ガイドパ
イプの長さを短くすればガイドパイプの運搬等に利便を
得ることができる。さらに測定対象となる柱の長さに応
じてガイドパイプの段数を増やしても良く、また長さの
異なるパイプを幾種類か用意しておけば、尚一層測定対
象の範囲を細かく設定することができる。
【0041】また上述の実施例においては、ガイドボツ
クス5の内側に設置したガイドパイプ8と構真柱4の側
面に平行に設置したガイドパイプ9とによつて、ガイド
ボツクス5と構真柱4の鉛直を共に測定及び調整した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、ガイドボ
ツクス5の案内を精度良くすることにより、ガイドボツ
クス5のみの鉛直を測定及び調整して、構真柱4を鉛直
に案内し建て込むようにしても良い。
【0042】また上述の実施例においては、鉛直に建て
込む対象を建築物の地下構造物の柱である構真柱とした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
地上の柱又は壁等を鉛直に建て込む場合に用いるように
しても良く、要は所定距離はなれた2点間において鉛直
な方向に柱又壁等を建て込む場合に本発明を適用するこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、建立物の
鉛直測定方向に対して平行に設置される挿入管によつて
所定の鉛直測定位置に配置されるレーザ装置から鉛直上
方に出射されるレーザ光を受光手段により受光し、鉛直
方向に対する位置変位を検出するようにしたことによ
り、鉛直に建て込む対象の鉛直方向に対する位置変位を
即座に検出し、建立物を鉛直に建て込むことのできる鉛
直建込み装置を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明による鉛直建込み装置の一
実施例を示す平面図、図1(B)は側面図である。
【図2】図2(A)は構真柱を案内するガイドプレート
を示す平面図、図2(B)は側面図である。
【図3】構真柱に設置するガイドパイプの構成を示す略
線的斜視図である。
【図4】ガイドパイプの固定部材を示す略線的斜視図で
ある。
【図5】ガイドパイプの固定部材を示す略線的斜視図で
ある。
【図6】図6(A)は構真柱に設置される位置調整ボル
ト及びナツトを示す平面図、図6(B)は側面図であ
る。
【図7】レーザ光検出部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図8】レーザ発振器を支持するジンバル機構の架台を
示す略線的斜視図である。
【図9】レーザ装置が収納される本体ケースを示す略線
的斜視図である。
【図10】図10(A)はレーザ装置をガイドパイプ内
に挿入する挿入治具を示す平面図、図10(B)は側面
図である。
【図11】ガイドボツクスの内壁に沿つて配置されるガ
イドパイプを示す略線的斜視図である。
【図12】鉛直の構真柱に沿つて配置されるガイドパイ
プを示す略線的斜視図である。
【図13】傾いて建てられた構真柱に沿つて配置される
ガイドパイプを示す略線的斜視図である。
【図14】2段式のガイドパイプの継ぎ合わせ部を示す
略線的斜視図である。
【符号の説明】
1……鉛直建込み装置、2……柱受架台、3……スタン
ドパイプ、4……構真柱、5……ガイドボツクス、8、
9……ガイドパイプ、10、11……固定部材、21…
…吊降ワイヤ、23……受光センサ、24……センサコ
ントローラ、25……パーソナルコンピユータ、31…
…レーザ発振器、32……架台、40……挿入治具。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建立物の第1の鉛直測定位置から所定距離
    を経て位置する第2の鉛直測定位置とによつて設定され
    る鉛直測定方向に対して平行に設置される挿入管と、 上記挿入管によつて上記第2の鉛直測定位置から所定間
    隔だけ離れた第3の鉛直測定位置に配置された出射口よ
    り、鉛直方向の変位を指示するレーザ光を鉛直上方に出
    射するレーザ装置と、 上記第1の鉛直測定位置から上記所定間隔だけ離れた上
    記挿入管の開口部上方の第4の鉛直測定位置に設置さ
    れ、上記第3の鉛直測定位置から出射される上記レーザ
    光を検出するレーザ光検出手段と、 上記建立物の鉛直方向に対する位置調整をする位置調整
    手段とを具え、 上記出射口から出射される上記レーザ光の上記レーザ光
    検出手段における第4の鉛直測定位置と上記レーザ光の
    受光位置との変位から上記第3の鉛直測定位置の上記第
    4の鉛直測定位置に対する鉛直方向の位置変位を検出
    し、当該位置変位より上記第2の鉛直測定位置の上記第
    1の鉛直測定位置に対する鉛直方向の位置変位を得、上
    記位置調整手段により上記建立物を鉛直に調整し建て込
    むことを特徴とする鉛直建込み装置。
  2. 【請求項2】上記レーザ装置は可視半導体レーザ装置で
    あることを特徴とする請求項1に記載の鉛直建込み装
    置。
  3. 【請求項3】上記挿入管は複数段に継ぎ合わされた部材
    からなることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載の鉛直建込み装置。
  4. 【請求項4】上記挿入管はステンレス材の円筒形部材で
    なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鉛
    直建込み装置。
  5. 【請求項5】上記レーザ光検出手段は受光部が複数のフ
    オトダイオードでなることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3又は請求項4に記載の鉛直建込み装置。
  6. 【請求項6】上記建立物は地下構造物の柱でなることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又
    は請求項5に記載の鉛直建込み装置。
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