JPH08444B2 - スポット溶接可能な複合型制振材料 - Google Patents

スポット溶接可能な複合型制振材料

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JPH08444B2
JPH08444B2 JP5037453A JP3745393A JPH08444B2 JP H08444 B2 JPH08444 B2 JP H08444B2 JP 5037453 A JP5037453 A JP 5037453A JP 3745393 A JP3745393 A JP 3745393A JP H08444 B2 JPH08444 B2 JP H08444B2
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伸生 門脇
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博之 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット溶接可能な複
合型制振材料に係り、さらに詳しくは、電気部品、機械
や構造物の構成部材又はその一部を構成する金属複合材
料であり、振動を吸収しかつ導電性を有しスポット溶接
を行うことができる制振材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】省エネルギ−が要求される今日、自動車
や車両等の運搬の分野においてその軽量化のために車体
や部品に使用する鋼板として軽量なものが要求されてい
る。そして、この軽量化を進めるためには、高張力鋼の
使用等により部材それ自体の板厚を薄くすることが不可
欠であるが、この板厚を薄くすると剛性が低下するとい
う問題が生じるほか、振動し易く騒音等の問題を生じる
場合がある。そこで、この騒音を低減さすために2つの
金属層の中間に合成樹脂の中間層を挟み込んでいわゆる
3層構造を形成し、中間樹脂層で振動を吸収する複合型
制振材料が提案されている。なおこの場合、金属層を構
成する材料としては、鉄、銅、アルミニウム、あるいは
それらを一成分とする合金等が用いられ、特に一般的に
広く用いられているものとしては各種鉄鋼材料あるいは
メッキ鋼板等の表面処理鋼板を挙げることができる。
【0003】このような複合型制振材料は、制振性能に
おいて優れているという特性を有するものであるが金属
材料自体が本来有する強度、靭性あるいはプレス加工性
等の長所が損なわれてはその価値も半減する。従って、
このような複合型の金属材料については、単一の金属材
料と同等のプレス加工性を有すること、すなわち高い接
着強度を有することの他、塗装工程の焼付ラインに相当
するような180℃程度の高温下にさらされても中間層
樹脂が流出したり、接着強度が極端に低下して加工端面
が口開きしたりしないこと等も要求されている。上記要
求諸特性中、接着強度の向上、高温時の接着強度、中間
層樹脂の流出等に関しては中間層樹脂が架橋されている
ことが極めて有効である。
【0004】ところで、金属複合材料が絶縁性の樹脂中
間層を有する場合であっても、例えば実公昭 52-55,466
号に見られるように補助電極を使用することによりスポ
ット溶接が可能になるが、この場合には溶接工程が繁雑
になり、各種部品製造工程でのオン・ライン使用が困難
である。そこで、従来においても金属複合材料の中間層
を導電化し、電気によるスポット溶接性を付与する試み
として、導電性フィラ−を充填する方法(特開昭50−
79,920号、特開昭53−128,687号、特開
昭56−31,540号、特開昭57−146,649
号、特開昭57−163,559号、特開昭57−16
3,560号、特開昭61−40,150号、特開昭6
1−41,540号の各公報)、金属ネットを挟み込む
方法(特開昭58−132,550号公報)及び金属板
に異形模様をつける方法(特開昭58−197,045
号、特開昭59−103,748号及び特開昭59−1
45,142号の各公報)が提案されている。
【0005】上記従来のスポット溶接可能な複合型制振
材料において、金属ネットを挟み込む方法は、制振鋼板
製造時の作業が複雑になり、プレス加工性への影響があ
ること、金属板に異形模様をつける方法も制振鋼板製造
以前に鋼板に加工が必要であり、製品である制振鋼板の
表面に模様が出る等の問題がある。また、工程的には導
電性フィラ−を充填する方法が優れた方法であるが、前
述のように制振鋼板の特性を向上するために中間層樹脂
を架橋するとスポット溶接性が経時的に低下する。すな
わち、制振鋼板製造直後はスポット溶接が可能であった
ものも、製造後時間が経過するに従って、溶接点以外で
短絡回路が形成されて外層金属材料に穴があいたり、ス
パ−クがとんだりするようになり、通電が不可能になっ
てスポット溶接がまったくできない場合も多くなってく
る。この挙動は中間樹脂層が架橋されていない場合はほ
とんど認められないもので、従来のいずれかの技術でス
ポット溶接可能な複合型制振材料を製造することは可能
なこともあるが、中間樹脂層が架橋されている場合、ス
ポット溶接性が経時的に低下しない材料を従来技術で製
造することは不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる観点
に鑑みて創案されたもので、複合型制振材料の特性を向
上するために中間樹脂層を架橋した系においても従来の
金属板と同等にスポット溶接が可能であり、そのスポッ
ト溶接性が安定に発現し経時変化がみられない複合型制
振材料を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
枚の金属板の間に樹脂層を設けた制振材料において、ガ
ラス転移に基づく損失正接(tanδ)の極大値が0.
5以上であってこの極大値を示す温度が−40〜120
℃の間にある樹脂の架橋体を中間層樹脂とし、外層金属
材料より軟質でかつ最大粒径(D)と中間層の全厚み
(T)との比(D/T)が1〜2である金属粒子を中間
層樹脂100重量部に対して1〜100重量部配合して
なるスポット溶接可能な複合型制振材料である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。先ず本発
明において、外層金属材料に挟み込まれて樹脂中間層を
形成し複合材料に制振性能を付与する樹脂組成物中の樹
脂としては、−80〜120℃、好ましくは、−40〜
120℃においてガラス転移点における損失正接(ta
nδ)の極大値が0.5以上、好ましくは0.7以上を
示す粘弾性樹脂が良い。
【0009】このような条件を満足する粘弾性樹脂とし
ては、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、MS樹
脂、耐衝撃性ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメ
チルアクリレ−ト、ポリメチルメタアクリレ−ト、ポリ
エチルメタアクリレ−ト、アクリル系共重合体等のアク
リル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル・アクリル酸エステル共重合体等
の塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルホル
マ−ル、ポリビニルブチラ−ル等の酢酸ビニル系樹脂、
エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレ
ン・メタアクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタ
クリル酸共重合体の金属架橋体等のエチレン系樹脂、プ
ロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン共重
合体等のプロピレン系樹脂、共重合ナイロンのような非
晶質ポリアミド、非晶質ポリエステル等の各種熱可塑性
樹脂を例示することができる。また、スチレン・ブタジ
エンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、エチレ
ン・アクリルゴム、EPDM等のエラストマ−や、エポ
キシ樹脂、フェノ−ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等
の熱硬化性樹脂も使用することができる。これらの樹脂
は単独で使用することができるほか、2種以上を混合し
て使用することもできる。また、これらの樹脂は複合型
制振材料に要求される性能、例えば制振性、耐熱性、加
工性、耐油性及び耐寒性等の観点から適宜選択される。
【0010】上記中間層樹脂組成物は複合型制振材料の
中間層となって焼付塗装ラインのような高温下に晒され
ても流出し難いようにするために、またさらに優れた接
着性、特にプレス加工性に重要な影響を持つ剪断接着強
度を向上させるために、この中間層については架橋され
ている必要がある。この目的で使用する架橋剤について
は、中間層樹脂の官能基により適宜選定し得るものであ
るが、例えば、硫黄、有機硫黄化合物、アルキルフェノ
−ル・ホルムアルデヒド樹脂、熱反応性フェノ−ル樹脂
等の樹脂加硫剤、ポリアミン、ポリオ−ル、有機過酸化
物、アミノ樹脂、イソシアナ−ト類、エポキシ類、ポリ
アミドアミン、酸無水物等を挙げることができ、必要に
応じて任意な架橋促進剤、活性剤、架橋遅延剤等と併用
することもできる。また、中間層樹脂として2種以上の
高分子物質の混合物を使用した場合、全成分が架橋され
ていることは必ずしも必要でなく、少なくとも1成分が
架橋されていればよい。
【0011】さらに以上に述べたような樹脂架橋体の中
でも複合型制振材料に要求される性能、例えば制振性、
耐熱性、加工性、金属材料との接着性及び耐油性等の観
点から樹脂架橋体の一成分がガラス転移に基づく損失正
接(tanδ)の極大値が0.5以上で、この極大値を
示す温度が−40〜120℃の間にある非晶質ポリエス
テルの架橋体であることが好ましい。
【0012】このような非晶質ポリエステルとしては、
ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ
−ト等の結晶性飽和ポリエステルを高温でエチレングリ
コ−ルに溶解し、トリエチレングリコ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等に飽和多価ア
ルコ−ルを加えエステル交換反応によって合成すること
が可能であり、また飽和多価カルボン酸と飽和多価アル
コ−ルを共重合することによっても合成することができ
る。後者の飽和多価カルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、ジフェニルジカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、無
水トリメリット酸等が例示される。また、飽和多価アル
コ−ルとしては、エチレングリコ−ル、1,4−ブタン
ジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサ
ンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリ
コ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、1,4−シクロヘキサン
ジメタノ−ル、ペンタエリスリト−ル、トリメチロ−ル
プロパン等が例示される。これら単量体の組み合わせは
数多くあり、希望する融点、ガラス転移温度、非晶性の
程度等により適宜選定されるものである。また、これら
の非晶質ポリエステルは単独でもあるいは2種以上を組
み合わせて使用することもできる。
【0013】この非晶質ポリエステルを架橋する架橋剤
としてはポリエステルの末端官能基と反応するものであ
ればよく、例えば、ポリエステルの末端官能基がカルボ
キシル基の場合、アミン、イソシアネ−ト、エポキシ等
の化合物が例示され、ポリエステルの末端官能基が水酸
基の場合、アミン、イソシアネ−ト、酸無水物、エポキ
シ、塩素等の化合物及びシランカップリング剤等が例示
される他、有機過酸化物のような三次元架橋に有効なラ
ジカル発生剤でもよい。
【0014】次に、前記中間層樹脂に配合されて樹脂組
成物を構成する金属粒子としては、外層金属材料より軟
質なものであることが必要であり、外層金属材料の種類
により異なるものである。金属粒子が外層金属材料より
硬質である場合、たとえ粒径が下記条件を満足しても中
間層樹脂が架橋される場合スポット溶接性が不安定なも
のとなる。この外層金属材料より軟質な金属粒子として
は、例えば、外層金属材料が冷延鋼板の場合、導電性粒
子としては鋼板より軟質である銅、ニッケル、アルミニ
ウム、鉛、亜鉛等およびこれら金属の合金の金属粒子等
を挙げることができる。これらの金属粒子は単独で使用
できるほか、2種以上を組み合わせて使用することもで
きる。
【0015】これらの金属粒子はその最大粒径(D)と
中間樹脂の全厚み(T)との比(D/T)が1〜2であ
る必要がある。ここでいう最大粒径とは金属粒子をふる
いにかけた際のふるいの目開き径のことである。このふ
るいは目開きが、ふるいにかける前の金属粒子の最大粒
径より小さいものを選定しており金属粒子の粒径分布は
通常、対数正規分布でありふるい目開き近傍の粒経の粒
子がある程度存在する。D/Tが1未満の場合には安定
なスポット溶接性が得られず、2を越えた場合には金属
材料と樹脂層との接着強度が低下する。このようにD/
Tの値はスポット溶接性と接着性との兼ね合いにより決
定されるものであり、スポット溶接性を安定に確保し、
接着強度を低下させない領域としてより好ましくはD/
Tが1〜1.5である。
【0016】また、これら導電性粒子の配合量は、樹脂
100重量部に対して1〜100重量部が必要であり、
好ましくは1〜50重量部より好ましくは1〜10重量
部である。配合量が1重量部未満では安定したスポット
溶接性が得られず、100重量部を越えると金属層と中
間樹脂層との接着性が低下する。さらに、本発明のスポ
ット溶接可能な制振鋼板の中間樹脂層は単層のみならず
多層でもよく、多層の場合、金属粒子はその最大粒径
(D)と樹脂多層体の全厚み(T)の関係が前記条件を
満足するものを多層体の中心層にのみ配合すればよい。
【0017】本発明の複合型制振材料を製造する方法に
ついては、特に制限されるものではなく、例えば金属層
と樹脂層を接着する方法としては2枚の金属層の間に樹
脂組成物を挟み込み、樹脂組成物の融点以上の温度で加
熱圧着する方法、あるいは樹脂組成物の溶液を2枚の金
属層に塗布しこれを乾燥させ溶剤を除去した後、貼り合
わせる方法等が挙げられる。
【0018】
【作用】本発明によれば、複合型制振材料において中間
樹脂層に外層金属材料より軟質な金属粒子を配合するこ
とにより、金属粒子が外層金属材料と接触する際に塑性
変形し上下外層金属材料を電気的に短絡し、中間樹脂層
が架橋された複合型制振材料であっても経時変化するこ
とがない安定なスポット溶接性を付与しうるものであ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基いて、本発明を
具体的に説明する。
【0020】実施例及び比較例とも、粘弾性樹脂組成は
動的粘弾性測定装置により110Hz剪断モ−ドで測定
したガラス転移に基づく損失正接(tanδ)の極大値
が1.31でこの極大を示す温度が11.1℃、分子量
15,000〜20,000の非晶質ポリエステルと、
同損失正接(tanδ)が1.39で極大を示す温度が
37.7℃、分子量15,000〜20,000の非晶
質ポリエステルとの2:1の混合物(以下、樹脂A)、
及び、ガラス転移に基づく損失正接(tanδ)が1.
50でこの極大を示す温度が20℃のグリシジルメタク
リレ−ト/メチルアクリレ−ト/エチルアクリレ−ト共
重合体(以下、樹脂B)、並びに、ガラス転移に基づく
損失正接(tanδ)の極大値が1.35でこの極大を
示す温度が55.0℃、分子量15,000〜20,0
00の非晶質ポリエステル(以下、樹脂C)を使用し
た。必要に応じて架橋剤を添加して樹脂組成物とした。
このとき使用した架橋剤は、非晶質ポリエステル混合物
100重量部に対してイソシアネ−ト基含有率13.2
%の三官能イソシアネ−トを10重量部(以下、架橋剤
A)、無水ピロメリット酸5重量部及びエポキシ当量1
90のビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂15重量部(以
下、架橋剤B)アクリル酸エステル共重合体(樹脂B)
100重量部に対してヘキサメチレンジアミン5重量部
(以下、架橋剤C)を添加した。
【0021】金属粒子については、表1及び表2に示す
種類のものをそれぞれのメッシュのふるいにかけ、最大
粒径以下に分級し所定量添加した。
【0022】以上の組成物を厚さ0.8mmの冷間圧延
鋼板2枚に塗布した後乾燥し、この2枚を貼り合わせ、
180℃、5kg/cm2 で5分間加熱圧着し、その後
冷却プレスを施して複合型制振材料を製造した。上記方
法で得られた複合型制振材料と厚さ0.8mmの冷延鋼
板とをスポット溶接試験を行った結果を表1及び表2に
示す。スポット溶接試験は化圧力250Kg、通電流
6.4kA、通電時間14サイクルの条件で行った。
【0023】なお、表1において、中間樹脂層の厚さ
(T)は60μmTであり、冷延鋼板の硬度はモ−ス硬
度で4.5以上であってビッカ−ス硬さ(Hv)で90
〜162(文献値)であり、表1中の*印は下記の通り
である。 *1:樹脂A:非晶質ポリエステル 樹脂B:アクリル酸エステル共重合体 *2:架橋剤A:三官能イソシアネ−ト(−NCO含有率13.2%)10重量 部(樹脂A100重量部に対して) 架橋剤B:無水ピロメリット酸5重量部、ビスフェノ−ルA型エポキシ樹 脂(エキポシ当量190)15重量部(樹脂A100重量部に 対して) 架橋剤C:ヘキサメチレンジアミン5重量部(樹脂B100重量部に対し て) *3:金属粉末配合量25重量部、粒径200メッシュ(74μm)以下、 (D/T)=1.23 *4:○:溶接可能、△:一部溶接可能、×:溶接不可能 *5:大同特殊鋼株式会社製Fe−W−Co合金粉
【0024】また、表2においては樹脂Aが使用され、
冷延鋼板の硬度はモ−ス硬度で4.5以上であってビッ
カ−ス硬さ(Hv)で90〜162(文献値)であり、
表2中の*印は下記の通りである。 *1:架橋剤A:三官能イソシアネ−ト(−NCO含有率13.2%)10重量 部(樹脂A100重量部に対して) 架橋剤B:無水ピロメリット酸5重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹 脂(エポキシ当量190)15重量部(樹脂A100重量部に 対して) *2:金属粒子配合量(非晶質ポリエステル100重量部に対する重量部) *3:最大粒経Dはそれぞれ次のメッシュ以下のものを示す。 44μm=325メッシュ 74μm=200メッシュ 88μm=170メッシュ 105μm=140メッシュ *4:○:溶接可能、△:一部溶接可能及び×:溶接不可能
【0025】また、表3においては上記樹脂Cと架橋剤
A{三官能イソシアネ−ト(−NCO含有率13.2
%)10重量部(樹脂C100重量部に対して)}とが
使用され、冷延鋼板の硬度はモ−ス硬度で4.5以上で
あってビッカ−ス硬さ(Hv)で90〜162(文献
値)である。なお、表3中の*印(*2〜*4)は上記
表2の場合と同じである。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】金属粒子無添加(比較例2〜4)ではスポ
ット溶接が不可能であったのに対し、金属粉末を添加し
た比較例1及び5〜12及び実施例1〜12では複合型
制振材料製造直後において溶接部以外でも通電し溶接さ
れるスパ−ク等の悪影響がみられずスポット溶接が可能
であり、また、比較例13及び14でも一部スポット溶
接が可能であった。
【0030】架橋剤を使用しない場合は、使用した金属
粒子が外装金属材料より硬質であるか軟質であるかにか
かわらずある粒経条件、添加量条件が満足されれば複合
型制振材料製造10日後、20日後においてもスポット
溶接は可能である(比較例1及び5)。しかしながら架
橋剤を使用した場合、金属粒子として外層金属材料であ
る鋼板より硬質であるSUS粉等を用いると、複合型金
属材料製造10日後以降となるとスポット溶接は可能で
あるがスパ−クが発生し一部スポット溶接が不可能とな
った(比較例6〜12)。
【0031】また、金属粉末最大粒径(D)が中間層樹
脂厚(T)の比D/Tが1未満となると(比較例13及
び14)、複合型制振材料製造直後においてもスポット
溶接性が悪く、10日後、20日後となるとスポット溶
接が不可能となった。それに対し、鋼板より柔らかくD
/Tが1以上の金属粉末を使用した実施例1〜12では
架橋体においても複合型制振材料製造20日後でも良好
なスポット溶接が行えた。さらに、金属粒子配合量につ
いても非晶質ポリエステル混合物100重量部に対し1
重量部でも(実施例7)経時変化のない安定したスポッ
ト溶接性が得られた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では不可能で
あった、複合型制振材料の特性を向上させるための中間
樹脂層の架橋及び通常の金属材料と同等の経時変化のな
い安定したスポット溶接性の両者を満足することがで
き、接着性、高温下での耐流動性、接着性等の諸特性を
架橋により向上させた系においても安定にスポット溶接
を行なうことができ、機械、自動車、車両、あるいは構
造物等の構成部材として極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 伸生 神奈川県相模原市淵野辺5丁目10番1号、 新日本製鐵株式会社 第二技術研究所内 (72)発明者 竹中 英雄 神奈川県川崎市中原区上新城1−4−8 (72)発明者 関根 正裕 東京都大田区田園調布南9−2 (72)発明者 山本 博之 神奈川県横浜市港南区港南台6丁目1番31 −102 (56)参考文献 特開 昭61−92851(JP,A) 特開 昭61−89841(JP,A) 特開 昭58−176229(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の金属板の間に樹脂層を設けた制振
    材料において、ガラス転移に基づく損失正接(tan
    δ)の極大値が0.5以上であってこの極大値を示す温
    度が−40〜120℃の間にある樹脂の架橋体を中間層
    樹脂とし、外層金属材料より軟質でかつ最大粒径(D)
    と中間層の全厚み(T)との比(D/T)が1〜2であ
    る金属粒子を中間層樹脂100重量部に対して1〜10
    0重量部配合してなるスポット溶接可能な複合型制振材
    料。
  2. 【請求項2】 中間層樹脂が、非晶質ポリエステルの架
    橋体である請求項1項記載のスポット溶接可能な複合型
    制振材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58176229A (ja) * 1982-04-12 1983-10-15 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 防振ゴム組成物
JPS6189841A (ja) * 1984-10-11 1986-05-08 住友化学工業株式会社 加工性にすぐれた高制振性材料
JPS6192851A (ja) * 1984-10-13 1986-05-10 住友化学工業株式会社 広温度範囲にわたつて高制振性能を有する材料

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