JPH0845015A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH0845015A JPH0845015A JP18104494A JP18104494A JPH0845015A JP H0845015 A JPH0845015 A JP H0845015A JP 18104494 A JP18104494 A JP 18104494A JP 18104494 A JP18104494 A JP 18104494A JP H0845015 A JPH0845015 A JP H0845015A
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- Japan
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- magnetic
- tape
- magnetic head
- sliding surface
- head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】極めて表面平滑性の良い磁気テープに対しても
良好な走行特性を有し、且つ良好なテープ当接が得られ
る磁気ヘッドを提供する。 【構成】磁気ヘッドのテープ摺動面1の少なくともヘッ
ドギャップ3近傍に、高さH=2〜50nmの凹凸をP
=2μm以下の間隔で設けるように構成する。もしく
は、テープ摺動面1を結晶粒径Lが2μm以下の多結晶
磁性材で構成する。 【効果】テープ摺動面の凹凸によりヘッドとテープ間の
摩擦系数は低減され、高さH≦50nmであれば、スペ
ーシングロスによる再生出力のレベル低下も生じない。
従って、極めて表面平滑性の良い磁気テープに対して
も、良好なテープ走行特性を有し、且つ良好なテープ当
接を実現した磁気ヘッドを得ることができる。
良好な走行特性を有し、且つ良好なテープ当接が得られ
る磁気ヘッドを提供する。 【構成】磁気ヘッドのテープ摺動面1の少なくともヘッ
ドギャップ3近傍に、高さH=2〜50nmの凹凸をP
=2μm以下の間隔で設けるように構成する。もしく
は、テープ摺動面1を結晶粒径Lが2μm以下の多結晶
磁性材で構成する。 【効果】テープ摺動面の凹凸によりヘッドとテープ間の
摩擦系数は低減され、高さH≦50nmであれば、スペ
ーシングロスによる再生出力のレベル低下も生じない。
従って、極めて表面平滑性の良い磁気テープに対して
も、良好なテープ走行特性を有し、且つ良好なテープ当
接を実現した磁気ヘッドを得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に用い
る磁気ヘッドに係り、特に蒸着テープ等の表面平滑性の
優れた磁気記録媒体に好適な磁気ヘッドに関する。
る磁気ヘッドに係り、特に蒸着テープ等の表面平滑性の
優れた磁気記録媒体に好適な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、VTRでは、広帯域信号の記録
再生を行うため、回転シリンダに搭載した磁気ヘッドと
磁気テープ間の相対速度を高速としている。そのため、
磁気ヘッドを磁気テープに良好に当接させることが必要
であり、スペーシング(磁気ヘッドとテープ間の隙間)
等が発生すると磁気ヘッドの記録再生特性が損なわれる
ことになる。このような不都合を抑え、良好な記録再生
特性を得るためには、磁気テープと当接する磁気ヘッド
の形状(以下、磁気ヘッドのテープ摺動面形状と称す)
が重要となる。
再生を行うため、回転シリンダに搭載した磁気ヘッドと
磁気テープ間の相対速度を高速としている。そのため、
磁気ヘッドを磁気テープに良好に当接させることが必要
であり、スペーシング(磁気ヘッドとテープ間の隙間)
等が発生すると磁気ヘッドの記録再生特性が損なわれる
ことになる。このような不都合を抑え、良好な記録再生
特性を得るためには、磁気テープと当接する磁気ヘッド
の形状(以下、磁気ヘッドのテープ摺動面形状と称す)
が重要となる。
【0003】従来からの磁気ヘッドのテープ摺動面形状
を図7を用いて説明する。図7は、従来の磁気ヘッドの
テープ摺動面形状を示す概略平面図である。同図におい
て、一対のフェライトコア半体5,5’を、所定の磁気
ギャップ長が得られるようにそれぞれのコアの突合せ面
に非磁性膜(図示せず)を形成し、磁気ギャップ3を規
制している。また、フェライトコア半体5,5’に切り
欠け部2を設けることによりヘッド走査方向に垂直なト
ラック幅Twの規制を行い、この切り欠け部2にはフェ
ライトコアを接合するためのガラスを充填している。そ
して、良好なテープコンタクトを得るために、磁気ヘッ
ドのテープ摺動面1にはヘッド走査方向の曲率半径がR
の形状加工(以下、R形状加工と称す)が施されてい
る。
を図7を用いて説明する。図7は、従来の磁気ヘッドの
テープ摺動面形状を示す概略平面図である。同図におい
て、一対のフェライトコア半体5,5’を、所定の磁気
ギャップ長が得られるようにそれぞれのコアの突合せ面
に非磁性膜(図示せず)を形成し、磁気ギャップ3を規
制している。また、フェライトコア半体5,5’に切り
欠け部2を設けることによりヘッド走査方向に垂直なト
ラック幅Twの規制を行い、この切り欠け部2にはフェ
ライトコアを接合するためのガラスを充填している。そ
して、良好なテープコンタクトを得るために、磁気ヘッ
ドのテープ摺動面1にはヘッド走査方向の曲率半径がR
の形状加工(以下、R形状加工と称す)が施されてい
る。
【0004】一般に、このR形状加工は、研削加工機、
或いは研磨テープを用いて行われている。このように、
テープ摺動面のヘッド走査方向にR形状加工を施すこと
により、テープ摺動面近傍の磁気テープの変形がテープ
摺動面形状と略同一と成る。更に、磁気ヘッドのテープ
摺動面の一部に、摺動方向に対し直交ないし傾斜した方
向に沿って、負圧を発生する溝9を設けた構成のものが
提案されている。この構成により、磁気テープの摺動時
に溝9の部分に発生する負圧により磁気テープは磁気ヘ
ッドの摺動面1に吸着される。従って、磁気テープとの
良好な当接が得られ、スペーシングロスが小さく記録再
生特性の優れた磁気ヘッドが得られる。
或いは研磨テープを用いて行われている。このように、
テープ摺動面のヘッド走査方向にR形状加工を施すこと
により、テープ摺動面近傍の磁気テープの変形がテープ
摺動面形状と略同一と成る。更に、磁気ヘッドのテープ
摺動面の一部に、摺動方向に対し直交ないし傾斜した方
向に沿って、負圧を発生する溝9を設けた構成のものが
提案されている。この構成により、磁気テープの摺動時
に溝9の部分に発生する負圧により磁気テープは磁気ヘ
ッドの摺動面1に吸着される。従って、磁気テープとの
良好な当接が得られ、スペーシングロスが小さく記録再
生特性の優れた磁気ヘッドが得られる。
【0005】なお、このような磁気テープとの良好な当
接に関するものとして、例えば特開昭62−20441
3号公報が挙げられる。
接に関するものとして、例えば特開昭62−20441
3号公報が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような磁気ヘッ
ドの摺動面形状により、スペーシングロスを抑えること
ができ、磁気テープとの良好な当接が得られる。しか
し、従来の磁気ヘッドでは、スペーシングロスの低減を
図るようなヘッド構造のみで、磁気ヘッドと磁気テープ
とのテープ摺動時の摩擦によるテープ当接への影響に関
しては何ら考慮されていなかった。
ドの摺動面形状により、スペーシングロスを抑えること
ができ、磁気テープとの良好な当接が得られる。しか
し、従来の磁気ヘッドでは、スペーシングロスの低減を
図るようなヘッド構造のみで、磁気ヘッドと磁気テープ
とのテープ摺動時の摩擦によるテープ当接への影響に関
しては何ら考慮されていなかった。
【0007】現在、磁気記録再生装置の小型化及び高密
度記録化に伴い、記録媒体である磁気テープの薄型化、
及び磁気テープ表面の平滑化が進んでいる。例えば、家
庭用VHS VTR及びS−VHS VTRに使用されて
いる酸化物テープのテープ厚は 14〜20μm であ
り、表面あらさ(磁気ヘッドとの摺動面側である磁気テ
ープの磁性面側の凹凸)は 40〜80nm である。こ
れに対し、その後に開発された8ミリ規格VTRやハイ
バンド8ミリ規格VTRに使用されている蒸着テープで
は、テープ厚は 8〜10μm であり、表面あらさは
10〜20nm となっている。
度記録化に伴い、記録媒体である磁気テープの薄型化、
及び磁気テープ表面の平滑化が進んでいる。例えば、家
庭用VHS VTR及びS−VHS VTRに使用されて
いる酸化物テープのテープ厚は 14〜20μm であ
り、表面あらさ(磁気ヘッドとの摺動面側である磁気テ
ープの磁性面側の凹凸)は 40〜80nm である。こ
れに対し、その後に開発された8ミリ規格VTRやハイ
バンド8ミリ規格VTRに使用されている蒸着テープで
は、テープ厚は 8〜10μm であり、表面あらさは
10〜20nm となっている。
【0008】このように極めて表面平滑性の良い蒸着テ
ープを、従来からの磁気ヘッドで走査すると、磁気ヘッ
ドと磁気テープ間の接触面積が広がり、摩擦係数が増大
する。その結果、テープによるヘッドへの負荷の増大に
よるテープ走行不良が生じ、磁気ヘッドや磁気テープの
損傷を招くと云う問題がある。
ープを、従来からの磁気ヘッドで走査すると、磁気ヘッ
ドと磁気テープ間の接触面積が広がり、摩擦係数が増大
する。その結果、テープによるヘッドへの負荷の増大に
よるテープ走行不良が生じ、磁気ヘッドや磁気テープの
損傷を招くと云う問題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決し、極めて表面平滑性の良い磁気テープに
対しても良好なテープ走行特性を有し、且つ良好なテー
プ当接が得られる磁気ヘッドを提供することにある。
問題点を解決し、極めて表面平滑性の良い磁気テープに
対しても良好なテープ走行特性を有し、且つ良好なテー
プ当接が得られる磁気ヘッドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、イオンエッチング、或いはケミカルエッチ
ング等の方法により、磁気ヘッドの磁気テープとの摺動
面の少なくともテープと当接する部分に、所定の高さH
と間隔P(凹部と凹部、或いは凸部と凸部の間隔)とを
有する凹凸を配設するように構成する。或いは、磁気テ
ープにより磁気ヘッドが摩耗しても、常にテープ摺動面
に凹凸が配設されるように、磁気テープとの摺動面を特
定粒径Lの多結晶磁性材で形成する。
に本発明は、イオンエッチング、或いはケミカルエッチ
ング等の方法により、磁気ヘッドの磁気テープとの摺動
面の少なくともテープと当接する部分に、所定の高さH
と間隔P(凹部と凹部、或いは凸部と凸部の間隔)とを
有する凹凸を配設するように構成する。或いは、磁気テ
ープにより磁気ヘッドが摩耗しても、常にテープ摺動面
に凹凸が配設されるように、磁気テープとの摺動面を特
定粒径Lの多結晶磁性材で形成する。
【0011】但し、実用的に好ましい条件を示すと、凹
凸の間隔Pについては、P=2μmより大きい場合に
は、ヘッドとテープ間の摩擦系数に変化は見られない。
従って、凹凸の間隔Pは2μm以下とする。好ましく
は、P=2〜0.1μmである。P=0.1μmより小
さくしても理論的には摩擦系数低減の効果が認められる
が、加工上の問題から、前記の範囲が実用的である。
凸の間隔Pについては、P=2μmより大きい場合に
は、ヘッドとテープ間の摩擦系数に変化は見られない。
従って、凹凸の間隔Pは2μm以下とする。好ましく
は、P=2〜0.1μmである。P=0.1μmより小
さくしても理論的には摩擦系数低減の効果が認められる
が、加工上の問題から、前記の範囲が実用的である。
【0012】また、凹凸の高さHが2nmより小さい場
合にはヘッドとテープ間の摩擦系数は大のままであり、
50nmより大きい場合にはスペーシングロスが増加
し、良好なテープ当接が得られず再生出力が低下する。
また、多結晶磁性材の結晶粒径Lが2μmより大きい場
合には、凹凸の間隔Pが2μmより小さくならず、結晶
粒径Lが0.1μmより小さい場合には、凹凸の高さH
が2nmより小さくなる。等の理由により、2nm ≦
H ≦ 50nm ,0.1μm ≦ L ≦ 2μ
m とすることが望ましい。
合にはヘッドとテープ間の摩擦系数は大のままであり、
50nmより大きい場合にはスペーシングロスが増加
し、良好なテープ当接が得られず再生出力が低下する。
また、多結晶磁性材の結晶粒径Lが2μmより大きい場
合には、凹凸の間隔Pが2μmより小さくならず、結晶
粒径Lが0.1μmより小さい場合には、凹凸の高さH
が2nmより小さくなる。等の理由により、2nm ≦
H ≦ 50nm ,0.1μm ≦ L ≦ 2μ
m とすることが望ましい。
【0013】また、磁気テープとの摺動面を多結晶磁性
材で形成すると、磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に
垂直な方向の磁気ヘッド端部に、結晶粒による凹凸(所
謂チッピング)が生じる。磁気ヘッド端部の内側の傾斜
角θを90度以下とすると、このチッピングが顕著にな
り、磁気テープ走行時に磁気テープを損傷してしまう。
そこで、実用的に好ましくは、磁気テープ摺動面のヘッ
ド走査方向に垂直な方向の磁気ヘッド端部の内側の傾斜
角θを90度 < θ < 180度 と
する。
材で形成すると、磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に
垂直な方向の磁気ヘッド端部に、結晶粒による凹凸(所
謂チッピング)が生じる。磁気ヘッド端部の内側の傾斜
角θを90度以下とすると、このチッピングが顕著にな
り、磁気テープ走行時に磁気テープを損傷してしまう。
そこで、実用的に好ましくは、磁気テープ摺動面のヘッ
ド走査方向に垂直な方向の磁気ヘッド端部の内側の傾斜
角θを90度 < θ < 180度 と
する。
【0014】この時、磁気ヘッドは、その主磁気回路を
金属磁性膜、或いは高透磁率を有するフェライト材で構
成する等、特に限定するものではない。しかし、望まし
くは記録再生特性を向上させるため、フェライト材から
成る一対の磁性基板材(磁気コア半体)の少なくとも一
方の磁気ギャップに接する部分に、金属磁性膜を形成す
る。更に、フェライト材の飽和磁束密度を大とするた
め、フェライト材の組成を Fe2O3:40〜60モル
%、ZnO:5〜20モル%、残部をMnOとする。
金属磁性膜、或いは高透磁率を有するフェライト材で構
成する等、特に限定するものではない。しかし、望まし
くは記録再生特性を向上させるため、フェライト材から
成る一対の磁性基板材(磁気コア半体)の少なくとも一
方の磁気ギャップに接する部分に、金属磁性膜を形成す
る。更に、フェライト材の飽和磁束密度を大とするた
め、フェライト材の組成を Fe2O3:40〜60モル
%、ZnO:5〜20モル%、残部をMnOとする。
【0015】磁気ヘッドと磁気テープとの摺動面の幅W
は、W=50μmより小さい場合には磁気ヘッドの磁気
テープとの摺動面の強度が弱くなり、テープ走行中にゴ
ミ等の影響でヘッドの破損が生じてしまう。逆に、W=
100μmより大きい場合には摩耗寿命に関しては有利
であるが、検討によると、磁気テープの剛性の違いによ
り良好なテープ当接が得られない等の問題がある。等の
理由により、実用的に好ましくは、50μm ≦ W
≦ 100μm とする。
は、W=50μmより小さい場合には磁気ヘッドの磁気
テープとの摺動面の強度が弱くなり、テープ走行中にゴ
ミ等の影響でヘッドの破損が生じてしまう。逆に、W=
100μmより大きい場合には摩耗寿命に関しては有利
であるが、検討によると、磁気テープの剛性の違いによ
り良好なテープ当接が得られない等の問題がある。等の
理由により、実用的に好ましくは、50μm ≦ W
≦ 100μm とする。
【0016】また、磁気ヘッドの磁気テープとの摺動面
を、ヘッド走査方向側に曲率半径Rxの円弧状となるよ
うに加工する。但し、この曲率半径Rは、R=3mmよ
り小さい場合には摩耗寿命が著しく短くなり、逆にR=
15mmより大きい場合には、磁気ヘッドと磁気テープ
間のスペーシングロスが増加し良好な記録再生特性が得
られにくくなる。等の理由により、3mm ≦ Rx
≦ 15mm とすることが望ましい。
を、ヘッド走査方向側に曲率半径Rxの円弧状となるよ
うに加工する。但し、この曲率半径Rは、R=3mmよ
り小さい場合には摩耗寿命が著しく短くなり、逆にR=
15mmより大きい場合には、磁気ヘッドと磁気テープ
間のスペーシングロスが増加し良好な記録再生特性が得
られにくくなる。等の理由により、3mm ≦ Rx
≦ 15mm とすることが望ましい。
【0017】同様に、ヘッド走査方向に垂直な方向にも
曲率半径Ryの円弧状となるように加工する。但し、
1mm ≦ Ry ≦ 4mm とすることが望まし
い。
曲率半径Ryの円弧状となるように加工する。但し、
1mm ≦ Ry ≦ 4mm とすることが望まし
い。
【0018】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおけるテープ摺動面の凹
凸の作用を、図4を用いて説明する。同図は、市販の蒸
着テープを用いたときの磁気ヘッドのテープ摺動面の凹
凸の高さと、摩擦系数及び再生出力の関係を示す特性図
である。
凸の作用を、図4を用いて説明する。同図は、市販の蒸
着テープを用いたときの磁気ヘッドのテープ摺動面の凹
凸の高さと、摩擦系数及び再生出力の関係を示す特性図
である。
【0019】すなわち、磁気ヘッドのテープ摺動面に、
間隔P=1μmの凹凸を例えばイオンエッチングにより
設ける。そして、この凹凸の高さHを変えていったとき
の磁気ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数と、ヘッドとテ
ープの相対速度をVHS−VTR相当の5.8m/sと
したときの単一周波数5MHzの信号の再生出力レベル
の変化を示す特性図である。
間隔P=1μmの凹凸を例えばイオンエッチングにより
設ける。そして、この凹凸の高さHを変えていったとき
の磁気ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数と、ヘッドとテ
ープの相対速度をVHS−VTR相当の5.8m/sと
したときの単一周波数5MHzの信号の再生出力レベル
の変化を示す特性図である。
【0020】同図によれば、磁気ヘッドのテープ摺動面
の凹凸の高さHを大きくするに従い、摩擦系数と再生出
力は共に小となる。この摩擦系数は、高さHを大きくし
ていくと磁気ヘッドの摺動面と磁気テープとの接触面積
が狭まることにより減少していく。逆に、接触面積が広
く摩擦系数が大の場合には、磁気テープからの磁気ヘッ
ドへの負荷が大となり、磁気ヘッドの損傷を招くことに
なる。
の凹凸の高さHを大きくするに従い、摩擦系数と再生出
力は共に小となる。この摩擦系数は、高さHを大きくし
ていくと磁気ヘッドの摺動面と磁気テープとの接触面積
が狭まることにより減少していく。逆に、接触面積が広
く摩擦系数が大の場合には、磁気テープからの磁気ヘッ
ドへの負荷が大となり、磁気ヘッドの損傷を招くことに
なる。
【0021】また、磁気ヘッドへの負荷の増大は、その
まま回転シリンダへのテープ負荷の増大となり、回転シ
リンダの回転むらの原因となる。そして、この回転むら
により、映像信号は時間軸変動(所謂ジッタ)を含んで
記録再生されることになる。
まま回転シリンダへのテープ負荷の増大となり、回転シ
リンダの回転むらの原因となる。そして、この回転むら
により、映像信号は時間軸変動(所謂ジッタ)を含んで
記録再生されることになる。
【0022】このようなテープ走行特性の劣化は、磁気
ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数は小さいほど、すなわ
ち凹凸の高さHが大きいほど低減できるが、摩擦系数が
0.4以下であれば実質問題の無いことが検討により明
らかとなっている。
ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数は小さいほど、すなわ
ち凹凸の高さHが大きいほど低減できるが、摩擦系数が
0.4以下であれば実質問題の無いことが検討により明
らかとなっている。
【0023】また、磁気ヘッドのテープ摺動面の凹凸の
高さHを大きくしていくと、磁気ヘッドの走査による磁
気テープの振動が顕著となる。これに伴って、磁気ヘッ
ドと磁気テープ間のスペーシングも増大し、その結果、
再生信号の出力レベルは低下する。この再生出力に関し
ては、凹凸の高さHが小さいほど良いが、−2dB程度
までの低下は再生画質には全く影響しない。
高さHを大きくしていくと、磁気ヘッドの走査による磁
気テープの振動が顕著となる。これに伴って、磁気ヘッ
ドと磁気テープ間のスペーシングも増大し、その結果、
再生信号の出力レベルは低下する。この再生出力に関し
ては、凹凸の高さHが小さいほど良いが、−2dB程度
までの低下は再生画質には全く影響しない。
【0024】従って、磁気ヘッドのテープ摺動面の凹凸
の高さHを、2nm以上,50nm以下とするように構
成する。これにより、再生出力レベルを低下させずに磁
気ヘッドと磁気テープ間の摩擦を小さくすることがで
き、表面平滑性の良い磁気テープにおいてもテープ走行
及びテープ当接が良好となる磁気ヘッドを得ることが可
能となる。
の高さHを、2nm以上,50nm以下とするように構
成する。これにより、再生出力レベルを低下させずに磁
気ヘッドと磁気テープ間の摩擦を小さくすることがで
き、表面平滑性の良い磁気テープにおいてもテープ走行
及びテープ当接が良好となる磁気ヘッドを得ることが可
能となる。
【0025】
【実施例】以下、図面に示した実施例を参照して、本発
明に係る磁気ヘッドを更に詳細に説明する。
明に係る磁気ヘッドを更に詳細に説明する。
【0026】〈実施例1〉図1は、本発明の実施例に係
る磁気ヘッドの斜視図であり、例えば、図2に示す金属
磁性膜で主磁気回路を構成した磁気ヘッドである。
る磁気ヘッドの斜視図であり、例えば、図2に示す金属
磁性膜で主磁気回路を構成した磁気ヘッドである。
【0027】図2は、磁気テープ摺動面側から見た正面
図であり、2は保護及び接着剤、3は磁気ギャップ(作
動ギャップ)、5,5’磁性基板材、6は金属磁性膜、
7はコア基体の突起部、8A,8Bは対をなすコア半体
である。
図であり、2は保護及び接着剤、3は磁気ギャップ(作
動ギャップ)、5,5’磁性基板材、6は金属磁性膜、
7はコア基体の突起部、8A,8Bは対をなすコア半体
である。
【0028】各コア半体8A,8Bは、それぞれフェラ
イト材よりなる磁性基板材5,5’、磁性基板材5,
5’突合せ面側に被着形成した金属磁性膜6とを備えて
いる。本実施例では、飽和磁束密度を大とする組成の磁
性基板材5,5’して、Fe2O3:55モル%、Zn
O:15モル%、MnO:30モル%である単結晶フェ
ライトを用いている。
イト材よりなる磁性基板材5,5’、磁性基板材5,
5’突合せ面側に被着形成した金属磁性膜6とを備えて
いる。本実施例では、飽和磁束密度を大とする組成の磁
性基板材5,5’して、Fe2O3:55モル%、Zn
O:15モル%、MnO:30モル%である単結晶フェ
ライトを用いている。
【0029】そして、各磁性基板材5,5’突合わせ面
側には、略山形を呈する突起部7が機械加工によって形
成されている。尚、本発明で云う略山形とは、先端に行
くに従って漸次先細になる突起を示しており、図2の例
では、逆V字形の尖角山形突起であるが、尖角山形突起
の頂上部が平坦な形状もこれに含まれる。この突起部7
の形成面側に、金属磁性膜6が真空薄膜作成技術によっ
て所定の膜厚形成されており、また、突起部7の頂部に
おいて金属磁性膜6はトラック幅Twを規定する平坦部
をもつものとなっている。
側には、略山形を呈する突起部7が機械加工によって形
成されている。尚、本発明で云う略山形とは、先端に行
くに従って漸次先細になる突起を示しており、図2の例
では、逆V字形の尖角山形突起であるが、尖角山形突起
の頂上部が平坦な形状もこれに含まれる。この突起部7
の形成面側に、金属磁性膜6が真空薄膜作成技術によっ
て所定の膜厚形成されており、また、突起部7の頂部に
おいて金属磁性膜6はトラック幅Twを規定する平坦部
をもつものとなっている。
【0030】そして、この金属磁性膜6の平坦部同志を
ギャップ規制膜(非磁性薄膜)を介して突合せ、接合し
て磁気ギャップ3を形成すると共に、低融点ガラス等の
保護材2によって、コア半体8A,8Bを接合、一体化
した構造となっている。なお、コア半体8A,8Bの少
なくとも一方には、図1の斜視図に示すように巻線用窓
4が形成されており、この巻線用窓を利用してコイルが
巻回されている。
ギャップ規制膜(非磁性薄膜)を介して突合せ、接合し
て磁気ギャップ3を形成すると共に、低融点ガラス等の
保護材2によって、コア半体8A,8Bを接合、一体化
した構造となっている。なお、コア半体8A,8Bの少
なくとも一方には、図1の斜視図に示すように巻線用窓
4が形成されており、この巻線用窓を利用してコイルが
巻回されている。
【0031】このような金属磁性膜で主磁気回路を構成
した磁気ヘッドは、図1に示すように、摺動面1で磁気
テープと当接して情報信号の記録再生を行う。この摺動
面1の幅Wは、良好なテープ当接が得られるように、例
えば70μmに設定している。 磁気ヘッドの磁気テー
プとの摺動面1は、図1に示すように、ヘッド走査方向
側に曲率半径Rxの円弧状となるように加工されてい
る。これは、テープ摺動面近傍の磁気テープの変形がテ
ープ摺動面形状と略同一となり、良好なテープ当接を得
るためである。この曲率半径Rxは、摩耗特性、及び記
録再生特性に影響を与えるため、本実施例では、例えば
Rx=10mmとする。
した磁気ヘッドは、図1に示すように、摺動面1で磁気
テープと当接して情報信号の記録再生を行う。この摺動
面1の幅Wは、良好なテープ当接が得られるように、例
えば70μmに設定している。 磁気ヘッドの磁気テー
プとの摺動面1は、図1に示すように、ヘッド走査方向
側に曲率半径Rxの円弧状となるように加工されてい
る。これは、テープ摺動面近傍の磁気テープの変形がテ
ープ摺動面形状と略同一となり、良好なテープ当接を得
るためである。この曲率半径Rxは、摩耗特性、及び記
録再生特性に影響を与えるため、本実施例では、例えば
Rx=10mmとする。
【0032】この円弧状とする加工は、図1に示すよう
に、良好なテープ当接が得られるようにヘッド走査方向
に垂直な方向にも行っている。その曲率半径Ryは、例
えばRy=2mmとなるように加工されている。
に、良好なテープ当接が得られるようにヘッド走査方向
に垂直な方向にも行っている。その曲率半径Ryは、例
えばRy=2mmとなるように加工されている。
【0033】また、磁気ヘッドのコア半体8A,8Bの
テープ摺動面1のうち、実際にテープと当接する部分に
は、図3に示すような凹凸部11を設けている。図3
は、本実施例での磁気ヘッドのテープ摺動面に設けた凹
凸を模式的に示した平面図である。
テープ摺動面1のうち、実際にテープと当接する部分に
は、図3に示すような凹凸部11を設けている。図3
は、本実施例での磁気ヘッドのテープ摺動面に設けた凹
凸を模式的に示した平面図である。
【0034】本実施例では、単結晶フェライトヘッドの
摺動面1の実際にテープと当接する部分11にフォトレ
ジストを300nmの厚さで塗布し、図8に示した凹凸
製作用のフォトマスクを用いて、フォトレジストを露光
した。同図のフォトマスクの白い部分では光が透過し、
フォトレジストを硬化させるが、ハッチング部分は光が
遮断されるので、フォトレジストは硬化しない。
摺動面1の実際にテープと当接する部分11にフォトレ
ジストを300nmの厚さで塗布し、図8に示した凹凸
製作用のフォトマスクを用いて、フォトレジストを露光
した。同図のフォトマスクの白い部分では光が透過し、
フォトレジストを硬化させるが、ハッチング部分は光が
遮断されるので、フォトレジストは硬化しない。
【0035】フォトレジスト露光後、この磁気ヘッドを
現像液に入れ、フォトレジストが硬化しなかった部分を
除去することにより、フェライトヘッドのテープ摺動面
上に、間隔P=1μmのフォトレジストが形成される。
このフォトレジストをマスクとして、アルゴンガスを用
いたイオンエッチングを行った。そして、フォトレジス
トの無い部分の単結晶フェライトヘッドの摺動面を、1
0nmだけエッチングする。この時、フォトレジストが
ある部分のテープ摺動面はエッチングされない。
現像液に入れ、フォトレジストが硬化しなかった部分を
除去することにより、フェライトヘッドのテープ摺動面
上に、間隔P=1μmのフォトレジストが形成される。
このフォトレジストをマスクとして、アルゴンガスを用
いたイオンエッチングを行った。そして、フォトレジス
トの無い部分の単結晶フェライトヘッドの摺動面を、1
0nmだけエッチングする。この時、フォトレジストが
ある部分のテープ摺動面はエッチングされない。
【0036】この処理により、本実施例の磁気ヘッドの
テープ摺動面1には、図3に示すように、高さH=10
nm、間隔P=1μmの凹凸を設けてある。尚、このイ
オンエッチングは数秒で終了するため、本実施例の磁気
ヘッドでは、量産性を損なうことはない。
テープ摺動面1には、図3に示すように、高さH=10
nm、間隔P=1μmの凹凸を設けてある。尚、このイ
オンエッチングは数秒で終了するため、本実施例の磁気
ヘッドでは、量産性を損なうことはない。
【0037】そして、市販の蒸着テープを用い、磁気ヘ
ッド摺動面凹凸の高さHと摩擦係数及び再生出力の関係
を測定した。但し、ヘッドとテープの相対速度は、VH
S−VTR相当の5.8m/sとし、記録信号は、5M
Hzの単一周波数信号とした。その結果、磁気ヘッドと
蒸着テープ間の摩擦係数は約0.28と小さく、且つ再
生出力も殆ど低下しない磁気ヘッドを得ることができ
た。
ッド摺動面凹凸の高さHと摩擦係数及び再生出力の関係
を測定した。但し、ヘッドとテープの相対速度は、VH
S−VTR相当の5.8m/sとし、記録信号は、5M
Hzの単一周波数信号とした。その結果、磁気ヘッドと
蒸着テープ間の摩擦係数は約0.28と小さく、且つ再
生出力も殆ど低下しない磁気ヘッドを得ることができ
た。
【0038】従って、本実施例の磁気ヘッドのように、
ヘッドのテープ摺動面1に凹凸を設けることにより、蒸
着テープのように極めて表面平滑性の良い磁気テープに
対しても、再生出力を損なうことなく、良好な走行特性
を得ることができる。
ヘッドのテープ摺動面1に凹凸を設けることにより、蒸
着テープのように極めて表面平滑性の良い磁気テープに
対しても、再生出力を損なうことなく、良好な走行特性
を得ることができる。
【0039】〈実施例2〉また、以上述べた実施例は、
ヘッド走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを、ヘッド走
査方向に垂直な方向の磁性基板材5,5’の幅と等しく
した磁気ヘッドについて示した。しかし、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば図5に示すように、ヘッド
走査方向に垂直な方向の磁性基板材5,5’の幅に対し
て、ヘッド走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを狭トラ
ック化(狭トラック部10)した磁気ヘッドにおいても
適用可能である。すなわち、狭トラック化によりヘッド
走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを実施例1と同じW
=70μmとしている。
ヘッド走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを、ヘッド走
査方向に垂直な方向の磁性基板材5,5’の幅と等しく
した磁気ヘッドについて示した。しかし、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば図5に示すように、ヘッド
走査方向に垂直な方向の磁性基板材5,5’の幅に対し
て、ヘッド走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを狭トラ
ック化(狭トラック部10)した磁気ヘッドにおいても
適用可能である。すなわち、狭トラック化によりヘッド
走査方向の磁気テープ摺動面の幅Wを実施例1と同じW
=70μmとしている。
【0040】そして、磁気ヘッドのテープ摺動面1の実
際にテープと当接する部分11に、イオンエッチングに
より高さH=10nm、間隔P=1μmの凹凸を設け
る。これにより、再生出力の低下を生じさせずに、実施
例1と略同じ値の摩擦系数を得ることができた。従っ
て、実施例1と同様に、極めて表面平滑性の良い磁気テ
ープに対しても、再生出力を損なうことなく、良好な走
行特性を得ることができる、と云う効果を得ることがで
きた。
際にテープと当接する部分11に、イオンエッチングに
より高さH=10nm、間隔P=1μmの凹凸を設け
る。これにより、再生出力の低下を生じさせずに、実施
例1と略同じ値の摩擦系数を得ることができた。従っ
て、実施例1と同様に、極めて表面平滑性の良い磁気テ
ープに対しても、再生出力を損なうことなく、良好な走
行特性を得ることができる、と云う効果を得ることがで
きた。
【0041】なお、本実施例での磁気ヘッドは、狭トラ
ック化により、実施例1に比べて磁性基板材5,5’の
断面積が広くなり、磁性基板材5,5’中を通る磁束が
増大する。これに対し、狭トラック化によりテープ摺動
面近傍では断面積が狭くなっているため、この部分での
磁束密度は増大する。従って、この磁束密度の増大(所
謂しぼり効果)により記録磁界も増大し、記録特性の向
上、と云う効果も得ることができた。
ック化により、実施例1に比べて磁性基板材5,5’の
断面積が広くなり、磁性基板材5,5’中を通る磁束が
増大する。これに対し、狭トラック化によりテープ摺動
面近傍では断面積が狭くなっているため、この部分での
磁束密度は増大する。従って、この磁束密度の増大(所
謂しぼり効果)により記録磁界も増大し、記録特性の向
上、と云う効果も得ることができた。
【0042】〈実施例3〉また、以上述べた実施例は、
磁性基板材5,5’として、単結晶フェライトを用いた
磁気ヘッドについて示したが、本発明はこれに限るもの
ではない。例えば、図6に示す多結晶フェライトを用い
た磁気ヘッドにおいても、本発明は適用可能である。
磁性基板材5,5’として、単結晶フェライトを用いた
磁気ヘッドについて示したが、本発明はこれに限るもの
ではない。例えば、図6に示す多結晶フェライトを用い
た磁気ヘッドにおいても、本発明は適用可能である。
【0043】同図は、多結晶フェライトを用いた磁気ヘ
ッドを示す斜視図である。本実施例では、Fe2O3:5
5モル%、ZnO:15モル%、MnO:30モル%
の割合で混合し、1000℃、3時間の仮焼きを行い、
ボールミルによる粉砕を6時間行った。その後、高温高
圧(1400℃、1000kg/cm2)焼成を行い、
結晶粒径が1μmの多結晶フェライトを得た。
ッドを示す斜視図である。本実施例では、Fe2O3:5
5モル%、ZnO:15モル%、MnO:30モル%
の割合で混合し、1000℃、3時間の仮焼きを行い、
ボールミルによる粉砕を6時間行った。その後、高温高
圧(1400℃、1000kg/cm2)焼成を行い、
結晶粒径が1μmの多結晶フェライトを得た。
【0044】また、実施例2と同様に、磁気テープ摺動
面の幅Wを狭トラック化(狭トラック部10)してい
る。但し、磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に垂直な
方向の磁気ヘッド端部に、結晶粒によるチッピングが生
じてしまう。そこで、このチッピングによる磁気テープ
の損傷を軽減させるため、図6に示すように、磁気テー
プ摺動面のヘッド走査方向に垂直な方向の磁気ヘッド端
部の内側の傾斜角θ=135度としている。
面の幅Wを狭トラック化(狭トラック部10)してい
る。但し、磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に垂直な
方向の磁気ヘッド端部に、結晶粒によるチッピングが生
じてしまう。そこで、このチッピングによる磁気テープ
の損傷を軽減させるため、図6に示すように、磁気テー
プ摺動面のヘッド走査方向に垂直な方向の磁気ヘッド端
部の内側の傾斜角θ=135度としている。
【0045】そして、実施例1の場合と同様の加工法に
より、磁気ヘッドのテープ摺動面1に、図3に示すよう
に、高さH=10nm、間隔P=1μm、の凹凸をイオ
ンエッチングにより設ける。これにより、再生出力の低
下を生じさせずに、実施例1,2と略同じ値の摩擦系数
を得ることができた。従って、実施例1,2と同様に、
極めて表面平滑性の良い磁気テープに対し、再生出力を
損なうことなく、良好な走行特性を得ることができる、
と云う効果を得ることができた。
より、磁気ヘッドのテープ摺動面1に、図3に示すよう
に、高さH=10nm、間隔P=1μm、の凹凸をイオ
ンエッチングにより設ける。これにより、再生出力の低
下を生じさせずに、実施例1,2と略同じ値の摩擦系数
を得ることができた。従って、実施例1,2と同様に、
極めて表面平滑性の良い磁気テープに対し、再生出力を
損なうことなく、良好な走行特性を得ることができる、
と云う効果を得ることができた。
【0046】更に、本実施例の磁気ヘッドでは、磁性基
板材5,5’として、結晶粒径が1μmの多結晶フェラ
イトを用いている。そのため、磁気ヘッドのテープ摺動
面の摩耗が進んだ場合でも、多結晶粒によりテープ摺動
面上に凹凸は存在し、高さH及び間隔Pは、略初期設定
値の凹凸が保たれる。
板材5,5’として、結晶粒径が1μmの多結晶フェラ
イトを用いている。そのため、磁気ヘッドのテープ摺動
面の摩耗が進んだ場合でも、多結晶粒によりテープ摺動
面上に凹凸は存在し、高さH及び間隔Pは、略初期設定
値の凹凸が保たれる。
【0047】従って、本実施例では、テープの走行時間
に依存せず、常にテープ摺動面上に凹凸は存在するた
め、極めて表面平滑性の良い磁気テープに対し、常に再
生出力を損なうことなく、良好な走行特性を得ることが
できる、と云う効果も得ることができた。
に依存せず、常にテープ摺動面上に凹凸は存在するた
め、極めて表面平滑性の良い磁気テープに対し、常に再
生出力を損なうことなく、良好な走行特性を得ることが
できる、と云う効果も得ることができた。
【0048】また、本実施例では、以上述べた多結晶フ
ェライトの特性から、摺動面に対してエッチング処理等
の初期処理を行わず、ラッピングのみで所望の高さH及
び間隔Pの凹凸を得ることができる、と云う効果もあ
る。
ェライトの特性から、摺動面に対してエッチング処理等
の初期処理を行わず、ラッピングのみで所望の高さH及
び間隔Pの凹凸を得ることができる、と云う効果もあ
る。
【0049】更には、本実施例で用いた多結晶フェライ
トは、各結晶粒内では磁界が印加されると磁性材の大き
さが変化する所謂磁気歪が生じるが、磁気ヘッド全体と
してみると磁気歪は略0となる。また同様に、応力を印
加すると磁束が発生する逆磁歪効果も生じることはな
い。従って、多結晶フェライト材を磁性基板材5,5’
として用いることにより、磁気テープから磁気ヘッドに
加わる機械的応力により発生するフェライトヘッド特有
の摺動ノイズが低減する、と云う効果もある。
トは、各結晶粒内では磁界が印加されると磁性材の大き
さが変化する所謂磁気歪が生じるが、磁気ヘッド全体と
してみると磁気歪は略0となる。また同様に、応力を印
加すると磁束が発生する逆磁歪効果も生じることはな
い。従って、多結晶フェライト材を磁性基板材5,5’
として用いることにより、磁気テープから磁気ヘッドに
加わる機械的応力により発生するフェライトヘッド特有
の摺動ノイズが低減する、と云う効果もある。
【0050】以上述べた実施例は、イオンエッチングに
よりテープ摺動面に凹凸を設ける場合について示した
が、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施例
1で述べたフォトレジストをマスクとして、硝酸(HN
O3)を用いてエッチングを行う、所謂ケミカルエッチ
ングによりテープ摺動面に凹凸を設ける。このような場
合においても、他の実施例と同様に、極めて表面平滑性
の良い磁気テープに対し、再生出力を損なうことなく、
良好な走行特性を得ることができる、と云う効果を得る
ことができた。
よりテープ摺動面に凹凸を設ける場合について示した
が、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施例
1で述べたフォトレジストをマスクとして、硝酸(HN
O3)を用いてエッチングを行う、所謂ケミカルエッチ
ングによりテープ摺動面に凹凸を設ける。このような場
合においても、他の実施例と同様に、極めて表面平滑性
の良い磁気テープに対し、再生出力を損なうことなく、
良好な走行特性を得ることができる、と云う効果を得る
ことができた。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、所期の
目的を達成することができた。すなわち、極めて表面平
滑性の良い磁気テープに対しても、再生出力を低下させ
ること無く、磁気ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数を低
減させることができる。従って、極めて表面平滑性の良
い磁気テープに対しても、良好なテープ走行特性を有
し、且つ良好なテープ当接を実現した磁気ヘッドを得る
ことができる。
目的を達成することができた。すなわち、極めて表面平
滑性の良い磁気テープに対しても、再生出力を低下させ
ること無く、磁気ヘッドと磁気テープ間の摩擦系数を低
減させることができる。従って、極めて表面平滑性の良
い磁気テープに対しても、良好なテープ走行特性を有
し、且つ良好なテープ当接を実現した磁気ヘッドを得る
ことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る磁気ヘッドの要部斜視
図。
図。
【図2】同じく磁気ヘッドの一具体的構成例を示す正面
図。
図。
【図3】同じく磁気ヘッドのテープ摺動面の要部の平面
図。
図。
【図4】本発明の作用を説明するための磁気ヘッドのテ
ープ摺動面の凹凸の高さと、摩擦系数及び再生出力の関
係を示す特性図。
ープ摺動面の凹凸の高さと、摩擦系数及び再生出力の関
係を示す特性図。
【図5】本発明の他の実施例となる狭トラック化磁気ヘ
ッドを示す要部斜視図。
ッドを示す要部斜視図。
【図6】本発明の更に異なる他の実施例となる多結晶型
磁気ヘッドを示す要部斜視図。
磁気ヘッドを示す要部斜視図。
【図7】従来の磁気ヘッドのテープ摺動面の平面図。
【図8】凹凸製作用のフォトマスクを示す平面図。
1…テープ摺動面 2…保護及び接着材 3…磁気ギャップ 4…巻線窓 5,5’…磁性基板材 6…金属磁性膜 10…狭トラック部 11…凹凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 健吉 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所AV機器事業部内
Claims (11)
- 【請求項1】所定の相対速度で磁気テープと摺動して情
報信号の記録再生を行う磁気ヘッドであって、 磁気テープとの摺動面の少なくともテープに当接する部
分に、高さHが、 2nm ≦ H ≦ 50nm の凹凸を、2μm以下の間隔で配設して成る磁気ヘッ
ド。 - 【請求項2】所定の相対速度で磁気テープと摺動して情
報信号の記録再生を行う磁気ヘッドであって、 少なくとも磁気テープとの摺動面を、結晶粒径Lが 0.1μm ≦ L ≦ 2μm となる多結晶磁性材で形成されて成る磁気ヘッド。 - 【請求項3】磁気テープとの摺動面は、結晶粒径Lが 0.1μm ≦ L ≦ 2μm となる多結晶磁性材で形成されて成る請求項1に記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項4】磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に垂直
な方向の磁気ヘッド端部の内側の傾斜角θを、 90度 < θ < 180度 として成る請求項2もしくは3記載の磁気ヘッド。 - 【請求項5】少なくとも磁気テープとの摺動面を、単結
晶磁性材で構成して成る請求項1に記載の磁気ヘッド。 - 【請求項6】ヘッド走査方向の磁気テープ摺動面の幅W
を 50μm ≦ W ≦ 100μm として成る請求項1乃至5何れか一に記載の磁気ヘッ
ド。 - 【請求項7】磁気テープ摺動面のヘッド走査方向の曲率
半径Rxを、 3mm ≦ Rx ≦ 15mm として成る請求項1乃至6何れか一に記載の磁気ヘッ
ド。 - 【請求項8】磁気テープ摺動面のヘッド走査方向に垂直
方向の曲率半径Ryを、 1mm ≦ Ry ≦ 4mm として成る請求項1乃至7何れか一に記載の磁気ヘッ
ド。 - 【請求項9】逆V字状の山形突起形状を有し磁気回路を
構成する一対の金属磁性膜が非磁性材を介してその突起
部において互いに突き合わせて成り、逆V字状の形状の
断面部分が磁気テープ対向面に露出し、一対の金属磁性
膜の突起部の先端は互いに並行で且つヘッド走査方向に
略直角な平面であり、この平面と磁気テープ対向面との
交線で示される平面の幅はトラック幅に対応し、少なく
とも一方の金属磁性膜はコイル巻線窓を有し、且つ金属
磁性膜は逆V字状に対応する形状の突起部を有するフェ
ライト材からなる磁性基板材上に形成されて成る請求項
1乃至8何れか一に記載の磁気ヘッド。 - 【請求項10】磁気ヘッドを構成する磁性基板が、Fe
2O3:40〜60モル%、ZnO:5〜20モル%、残
部がMnOで組成されるフェライト材から成る請求項1
乃至9何れか一に記載の磁気ヘッド。 - 【請求項11】請求項1乃至10何れか一に記載の磁気
ヘッドを有して成る磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18104494A JPH0845015A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18104494A JPH0845015A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845015A true JPH0845015A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16093789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18104494A Pending JPH0845015A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845015A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE112006000437T5 (de) | 2005-02-23 | 2008-07-31 | Sekisui Plastics Co., Ltd. | Verfahren zur Herstellung einer formgebenden Pressform und formgebende Pressform |
| GB2515051A (en) * | 2013-06-12 | 2014-12-17 | Ibm | Tape head with tape-bearing surface exhibiting an array of protruding topographic features |
| US8968615B2 (en) | 2004-09-02 | 2015-03-03 | Eastman Chemical Company | Low melting polyester polymers |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP18104494A patent/JPH0845015A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8968615B2 (en) | 2004-09-02 | 2015-03-03 | Eastman Chemical Company | Low melting polyester polymers |
| DE112006000437T5 (de) | 2005-02-23 | 2008-07-31 | Sekisui Plastics Co., Ltd. | Verfahren zur Herstellung einer formgebenden Pressform und formgebende Pressform |
| GB2515051A (en) * | 2013-06-12 | 2014-12-17 | Ibm | Tape head with tape-bearing surface exhibiting an array of protruding topographic features |
| US9030779B2 (en) | 2013-06-12 | 2015-05-12 | International Business Machines Corporation | Tape head with tape-bearing surface exhibiting an array of protruding topographic features |
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