JPH08503376A - 細菌内の異種遺伝子の発現の間の内因性アミノペプチダーゼ媒介n−末端アミノ酸開裂の防止 - Google Patents
細菌内の異種遺伝子の発現の間の内因性アミノペプチダーゼ媒介n−末端アミノ酸開裂の防止Info
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Abstract
(57)【要約】
細菌宿主における、内因性細菌性アミノペプチダーゼの処理の対象となる式X−Pro−Zである、哺乳類タンパク質またはポリペプチドの成熟形の組み換え製造する方法が提供される。式X−Pro−Zにおいて、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ酸およびZはタンパク質またはポリペプチドのアミノ酸残基の残りの配列である。本方法は、Met−Y−X−Pro−Z(ここで、Yはアミノペプチダーゼで特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロで切断され、内因性細菌アミノペプチダーゼによるイン・ビボ処理処理の耐性を提供する天然アミノ酸)をコードするDNAを含む好適なベクターを細菌宿主に挿入することを含む。細胞で、次いで生産物Met−Y−X−Pro−Zを発現を誘発し、それを好適なアミノペプチダーゼで処理し、MetおよびYを切断する。
Description
【発明の詳細な説明】
細菌内の異種遺伝子の発現の間の内因性アミノペプチダーゼ媒介
N−末端アミノ酸開裂の防止
本発明は、原核生物宿主における哺乳類タンパク質およびペプチドの組み換え
製造に関する。
哺乳類起源のタンパク質を細菌宿主、例えば大腸菌(E.coli)中で発現させた
場合、そのN−末端にメチオニン残基(Met)を有する前駆体タンパク質とし
て通常発現される。このMet残基は、その天然の成熟形でタンパク質を得るた
めに除去しなければならない。これは、タンパク質からのN−末端アミノ酸の連
続的切断が可能なある種のアミノペプチダーゼ酵素、例えばエアロモナス(Aero
monas)から得られるアミノペプチダーゼ−1(AP−1)を使用することによ
りできる。この切断工程は“停止信号”として働くあるアミノ酸またはアミノ酸
の組み合わせにより停止する。
AP−1の停止信号はアスパラギン酸(Asp)、グルアミン酸(Glu)お
よび組み合わせX−Pro(ここで、Xはプロリン以外の任意のアミノ酸である
)を含む。従って、国際特許公開WO86/01229に記載されているように
、本酵素は、N−末端配列:
を有する、細菌宿主で発現されたタンパク質からN−末端Metを特異的に切断
するのに使用され得る。
しかしながら、大腸菌のような細菌宿主は、細菌により製造されたあるタンパ
ク質のN−末端残基を非特異的方法で切断できる内因性ペプチダーゼ酵素を含む
。これは、しばしば非常に望ましくない生産物の混合物をもたらす。例えば、2
位にProを有するタンパク質が大腸菌内で発現された場合、初期のMet−X
−Pro−タンパク質は、大腸菌のN−末端メチオニンアミノペプチダーゼ(M
AP)により処理される。本酵素はX−Proを停止信号として認識せず、Me
t残基だけでなくXも除去し得る。
このようなタンパク質の一つの例はIL−6である。IL−6は、哺乳類細胞
中で、N−末端に28アミノ酸の信号配列を有する前駆体の合成および処理によ
り製造される、分泌リンホカインである。本信号配列の除去は、N−末端配列A
la−Pro−Val−を有する185アミノ酸の成熟タンパク質をもたらす。
組み換えタンパク質が大腸菌中で製造された場合、タンパク質コード配列が使用
され、それは信号ペプチドをコードするコドンを含まないが、成熟タンパク質を
コードするコドンに先立つ開始コドンを有する。発現において、本開始コドンは
、最初の翻訳生産物がN−末端配列:
Met−Ala−Pro−−−−−−−−(IL−6の残り)
−1 +1 2 ・・・・・・・・ 185
を有するようにMet残基を産生する。
しかしながら、本生産物のイン・ビボでの大腸菌のMAP酵素による部分的処
理は、ある発酵条件に対して下に示すように、N−末端の異なるIL−6種の異
種混合物をもたらす:
Met−Ala−Pro−−−−−−− 33%
Ala−Pro−−−−−−− 16%
pro−−−−−−− 51%。
従って、得られるタンパク質生産物のわずか16%のみが、所望の成熟タンパ
ク質である。更に、本混合物の、最初の生産物のMetを切断するためのAP−
1での処理は、更に3番目の生産物のVal3−Pro4−−−−IL−6への切
断を担い、不均質を更に増加させる。
このようなタンパク質の別の例は、EP0285448に記載されているLI
F(白血病阻害因子)である。本タンパク質を大腸菌中で製造した場合、最初の
翻訳生産物は、N−末端配列:
Met−Ser−Pro−−−−−−−(LIFの残り)
−1 +1 +2 185
を有する。
本生産物の大腸菌のMAP酵素による部分的処理は、ある発酵条件で、以下の
LIF種の異種混合物をもたらす:
Met−Ser−Pro−−−−−−− 79%
Ser−Pro−−−−−−− 12%
Pro−−−−−−− 9%。
従って、得られたタンパク質の僅か12%が所望の成熟タンパク質である。ま
た、本混合物の、最初の生産物のMetを切断するためのAP−1での処理は、
更に3番目の生産物の切断を担う。
同様の問題が多くの有用な他のタンパク質の細菌宿主中での組み換え製造にお
いて発生する。
従って、生産物の内因性MAP酵素による処理が減少した、原核宿主細胞中の
タンパク質およびペプチドの製造法を提供するのが本発明の目的である。
ドイツ特許公開DE4039415は、細菌宿主を、付加的アミノ酸をN−末
端に発現させることにより、タンパク質からN−末端Metを特異的に切断する
方法を記載している。発現されたタンパク質は、Met−Y−X−Pro−A(
ここで、XはThr、AlaまたはSer;YはPro−Pro配列を伴う少な
くとも2個のアミノ酸末端または、XがSerの場合、Pro−Ala−Pro
;およびAは興味の対象のタンパク質の残りである)である。IgA−プロテア
ーゼを、次いでMet−Yを切断するのに使用し、タンパク質X−Pro−Aを
遊離させる。しかしながら、本ドイツ特許公開は、IgA−プロテアーゼを使用
したMetの切断を得るための問題を扱っており、初期タンパク質のMAPによ
るイン・ビボ切断の問題は扱っていない。
WO86/01229において、エアロモナスアミノペプチダーゼがMet−
Leu−bGHおよびMet−bGHを切断するのに使用し得、ウシ成長ホルモ
ン(bGH)を成熟させることを記載している。しかしながら、Leuの挿入に
より得られる利点の示唆はなく、細菌内因性アミノペプチダーゼによるイン・ビ
ボ処理の問題は、記載されていないか、考慮中である。
最初に翻訳したタンパク質またはポリペプチドが、一個の好適な、付加的なア
ミノ酸をN−末端Metおよびタンパク質またはポリペプチドの成熟形の最初の
アミノ酸残基の間に有していれば、内因性MAPにより、タンパク質またはポリ
ペプチドは処理されないか、または僅かしか処理されないことが、本発明により
分かった。また、タンパク質またはポリペプチドは好適なアミノペプチダーゼに
より、タンパク質またはポリペプチドの所望の成熟形へ特異的に切断される。
従って、本発明は、内因性細菌アミノペプチダーゼの処理の対象となる哺乳類
タンパク質またはポリペプチドの成熟形の細菌宿主内の組み換え製造の方法を提
供し、タンパク質またはポリペプチドは式X−Pro−Z(式中、Xはプロリン
以外の一個のN−末端アミノ酸およびZはタンパク質またはポリペプチドのアミ
ノ酸残基の残りの配列である)である;本方法は:
a)Met−Y−X−Pro−Z(ここで、XおよびZは上記で定義の意味およ
びYはアミノペプチダーゼで特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロで切
断可能で、内因性細菌アミノペプチダーゼによるイン・ビボ処理処理の耐性を提
供する天然アミノ酸)をコードするDNAを含む好適なベクターで細菌宿主細胞
を形質転換する;
b)形質転換細胞の生産物Met−Y−X−Pro−Zの発現を誘発する;
c)生産物Met−Y−X−Pro−Zを好適なアミノペプチダーゼで処理し、
MetおよびYを切断する;および
d)タンパク質またはポリペプチドX−Pro−Zを単離する;
ただし、X−Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモンの場合、YはLeuではない:
の工程を含む。
Met−Y−X−Pro−Z生産物中の好適も選択されたアミノ酸残基Yの挿
入は、細菌宿主細胞の発現生産物の均質性の非常な改善をもたらす。次に、好適
なアミノペプチダーゼで処理した後の生産物の均質性に大きな改善をもたらす。
好ましくは、細菌宿主は大腸菌である。哺乳類タンパク質またはペプチドはX
−ProをN−末端の最初の2個のアミノ酸残基として有している任意のタンパ
ク質またはポリペプチドであり得る。好ましい哺乳類タンパク質はIL−6およ
びLIFを含む。別の例は、N−末端配列Ala1−Pro2−Met3−を有す
るIL−3である。アミノペプチダーゼは好ましくはバシラス・ステアロサーモ
フィラス(Bacillus Stearothermophilus)、ストレプトマイセス・クリセウス
(St
reptomyces qriseus)またはエアロモナス、より好ましくはエアロモナスから得
られるものである。最も好ましくは、エアロモナス由来のAP−1であり、その
製造法はプレスコットら、J.Biol.Chem.246、1756(1971)に記載さ
れている。
b)のMet−Y−X−Pro−X発現生産物は、好ましくは好適なアミノペ
プチダーゼで処理する前に単離する。工程d)において、所望のタンパク質また
はポリペプチドX−Pro−Zは、実質的にMet−Y−X−Pro−Z、Y−
X−Pro−ZおよびPro−Zのような他の形なしに、成熟形として単離され
る。
アミノ酸Yの選択は、個々の哺乳類タンパク質またはペプチドおよび使用する
発現系に依存し、最初の発現生産物Met−Y−X−Pro−Zの以下の特性に
より決定されるであろう:
i)生産物は使用する宿主/ベクター系において高濃度の発現が可能でなけれ
ばならない;
ii)生産物は内因性細菌性アミノペプチダーゼによるイン・ビボ処理に耐性で
あるか、またはMet-1以上を除去する任意の内因性処理に耐性でなければなら
ない;および
iii)生産物は上記工程c)で使用するアミノペプチダーゼにより、X−Pr
o−Zへ特異的に切断されなければならない。
好ましくはYは、長側鎖を有するアミノ酸から選択され、特にSer、Asn
、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Phe、Met、Val、Ile
およびLeuから選択される。好適なアミノ酸Yの選択は、アミノ酸の既知の特
性および好適な最適化を基本にして行うことができる。例えば、あるタンパク質
では、Phe、Ile、Leu、Met、ValおよびHisからのYの選択は
、AP−1によるYの特異的および早い切断をもたらす。従って、もしAP−1
を使用するのであれは、Yはこれらのアミノ酸から選択することがかなりありそ
うである。しかしながら、アミノ酸Yの内因性MAP切断阻害の能力と釣り合っ
ていることが必要である。あるタンパク質において、Gln、His、Arg、
L
ys、Tyr、PheおよびMetは強く内因性MAP切断を阻害し、Asn、
IleおよびLeuもまたこれらのタンパク質で切断を阻害する。これらの両方
の群に含まれるアミノ酸の選択は、したがって、特異的AP−1切断および内因
性MAP切断の阻害を非常に提供しそうである。得られるベクターは、次いでタ
ンパク質の充分な発現について試験しなければならない。
IL−6系(Met−Y−Ala−Pro−Z)において行われる試験で、Y
がGln、His、Arg、Lys、Tyr、PheまたはMetの場合、MA
Pによるタンパク質のイン・ビボ処理は見られない。YがLeu、Ileまたは
Asnの場合、処理の程度は非常に少ない;非常に少量のY−Ala−Pro−
Zが検出されるだけである。しかしながら、非常に特異的なAP−1によるMe
t−Y−Ala−Pro−ZのAla−Pro−Zへの切断は、YがIle、L
eu、His、PheまたはMetの場合得られる。従って、Met−Y−Al
a−Pro−Zタンパク質(ここで、YはIle、Leu、His、Pheまた
はMetである)は、IL−6の好適な前駆体である。充分なレベルの発現は、
YがHis、PheおよびMetの場合得られる。好ましくは、IL−6にとっ
て、YがPheである。
LIF系(Met−Y−Ser−Pro−Z)において、YがHis、Phe
およびIleの場合、イン・ビボMet切断は著しく減少する。Met−Y−S
er−Pro−ZのAP−1による成熟形への切断の高特異性は、YがPheま
たはIleの場合である。発現の程度は、これらの残基の両方で充分高い。好ま
しくは、LIF系にとって、YはIleである。
Y−X−Pro−ZをコードするDNAを含むベクターは、任意の多くの慣用
の技術により製造できる。好ましくはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を使用
し、好適な5’および3’プライマーおよび鋳型としての成熟タンパク質のDN
Aコード付けを使用して、タンパク質コドン配列を製造する。次いで、DNAを
好適なベクターにクローン化し、得られる発現ベクターを大腸菌のような好適な
宿主に形質導入する。
次いで、宿主の発酵を行い、宿主に、必要なタンパク質を発現させる。一度充
分高い細胞密度に到達したら、細胞を回収し、溶解してタンパク質を遊離させる
ことができる。これは、浸透または機械的技術を使用してできる。マントン−ガ
ウリンプレスの使用は、通常完全な分裂をもたらす。必要ならば、細胞を最初に
リソザイムで処理して、細胞をより分裂に感受性にする。通常、発現タンパク質
は密集封入体の形であり、それを遠心により回収する。
次いで、タンパク質をグアニジン塩酸塩または尿素のようなカオトロープ(Ch
aotrope)で処理することにより、封入体フラクションから可溶化する。得られ
る可溶化および折り畳まれていないタンパク質を、次いで希釈、酸化的再折り畳
み、界面活性剤の添加等の好適な技術により、リネーチャー(renature)する。
これらの技術は既知であり、EP−A0219874、EP−A0114506
およびWO84/03711に例を見ることができる。
再折り畳みしたタンパク質を、次いで、個々のタンパク質に好適なクロマトグ
ラフィー法を使用して単離する。また、これらの技術は既知である。
アミノペプチダーゼ、好ましくはAP−1を、次いで、単離タンパク質に、通
常、酵素:基質の比が1:100から1:10000、更に好ましくは1:10
00から1:5000の範囲で加える。好適な温度および反応時間は選択でき、
一度必要な時間が経ったら、通常、酸の添加または酵素のクロマトグラフィー的
除去により反応を停止する。次いで、タンパク質を好適なクロマトグラフィー法
を使用して更に精製する。必要であれば、蛋白質の酸化形およびエンドトキシン
を除去する更なる精製を行うことができる。
アミノペプチダーゼが充分な時間活性である限り、工程により回収されたタン
パク質の99%以上の均質性を得ることができる。
別の態様において、本発明は、配列X−Pro−Zの成熟哺乳類タンパク質ま
たはポリペプチド生産物の前駆体の製造法であり、前駆体がMet−Y−X−P
ro−Z(ここで、Yはアミノペプチダーゼにより特異的にY−X−Pro−Z
からイン・ビトロ切断され、内因性細菌性アミノペプチダーゼのイン・ビボ処理
に対する耐性を与える天然アミノ酸、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ
酸およびZは成熟生産物の残りのアミノ酸配列であるが、ただし、X−Pro−
Zが成熟ウシ成長ホルモンである場合、YはLeuではない)で示される配列を
有し、細菌宿主細胞内での前駆体の発現を含む方法をまた含む。
更に別の態様において、本発明は、配列X−Pro−Z(ここで、Xはプロリ
ン以外の一個のN−末端アミノ酸およびZは成熟生産物の残りのアミノ酸)であ
る成熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物の製造法であり、Met−Y
−X−Pro−Z(ここで、XおよびZは上記で定義の意味およびYはアミノペ
プチダーゼにより特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切断され、内因
性細菌性アミノペプチダーゼによる処理に対する耐性を与える天然アミノ酸であ
るが、X−Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモンである場合、YはLeuではない
)で示される前駆体を、アミノペプチダーゼで処理し、成熟生産物を産生するこ
とを含む方法を含む。
典型的に、後者の態様におけるMet−Y−X−Pro−Z前駆体は、細菌宿
主細胞中の発現により製造される。好ましくは、Met−Y−X−Pro−Z前
駆体は成熟生産物を得るためのアミノペプチダーゼによるイン・ビトロ処理の前
にまた単離する。
更にまだ別の態様において、本発明は、配列Met−Y−X−Pro−Zまた
はY−X−Pro−Z(ここで、X−Pro−Zは成熟生産物の配列および、こ
こで、Xはプロリン以外の一個のアミノ酸、Zは成熟生産物の残りのアミノ酸、
Yはアミノペプチダーゼにより特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切
断され、内因性細菌性アミノペプチダーゼによる処理に対する耐性を与える天然
アミノ酸であるが、ただしX−Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモンの場合、Yは
Leuではない)を有する成熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物のN
−末端伸長前駆体を含む。
我々は、IL−6の場合、Met−Y−IL−6およびY−IL−6前駆体の
幾つかがIL−6様活性を有することを発見した。ある場合、例えば、Met−
Phe−IL−6の場合、本生理活性はAla−Pro−Z成熟タンパク質と同
じである。他のMet−Y−X−Pro−ZおよびY−X−Pro−Z前駆体が
、その成熟X−Pro−Zタンパク質相対物に対応する生理活性を有することが
期
待される。このような生理活性前駆体は、ある場合、成熟X−Pro−Zタンパ
ク質相対物と同様の適用症において、薬理活性成分として使用し得る。
本発明の実施態様を、実施例のみの方法で記載する。実施例1:
LIFの製造
a)クローンの製造
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を、Met−Y−LIFを製造するために行
う;ここで、YはPhe、HisまたはIle。LIFコード配列は鋳型として
使用する。ヒトLIFの遺伝子は、ゴー、H.ら;1988;Proc.Natl.Acad.S
ci.US、85;2623−2627に報告されている。5’プライマーは、LI
Fの最初の15アミノ酸および付加アミノ酸Yを明示するオリゴヌクレオチドで
ある。5’オリゴヌクレオチドはまたHpaI制限部位をその5’末端に含む。
LIF遺伝子の独自の3’末端の配列を明示し、またその3’末端にHpaI制
限部位を有する3’オリゴヌクレオチドは、PCRパートナーとして選択される
。ポリメラーゼ連鎖反応を、次いで、DNA配列を有するベクターを提供するた
めに行う。PCR技術は既知であり、マークス、J.L.;1988;Science
;240、1408−1410およびサイキ、R.K.ら;1988;Science
;239、487−491に記載されている。
Met−Y−LIFコード化領域を含むPCR産物を、HpaI−HpaIフ
ラグメントとして除去し、ファルマシアから得られる発現プラスミドpPLのH
paI制限部位にクローン化する。正しい大きさのフラグメントがプラスミドに
クローン化されることを確実にするために、注意を払い、正確な定位でフラグメ
ントを有するプラスミドを選択し、更に使用する。
本プラスミドにおいて、λPLプロモーターを、ファージλのcIリプレッサ
ーにより制御する。プロモーターは、温度感受性cI857リプレッサーを含む
N4830−1のような細菌宿主株を使用して、温度制御し得る。低温(29−
31℃)で、cI857リプレッサーは、抑制段階にプロモーターを維持する;
一方、例えば42℃まで温度を上げると、リプレッサー活性が破壊され、PLプ
ロモーターからの広範な転写を可能にする。cI+リプレッサーを有する細菌宿
主のλPLプロモーターは、ナリジクス酸の成育培地への添加により誘発され得
る(モットら、PNAS82、88、(1985))。
Met−Y−LIF発現プラスミドは、N4830−1のような好適な大腸菌
宿主株に形質転換し、形質転換体はアンピシリン上で選択および維持する(pPL
プラスミドはアンピシリン耐性マーカー遺伝子を有する)。形質転換体を栄養
培地上で成育させ、Met−Y−LIF生産物を回収する。
Met−Y−LIF生産物を発現プラスミドを含む大腸菌から単離し、エドマ
ン分析により特徴付する。本質的に均質で、N−末端Metを期待通り有する。
プラスミドMet−Ile−LIFを発現する大腸菌を、更なる処理のために選
択する。本株から得られた一個のコロニーを発酵のために選択する。
比較のために、Met−LIFをコードするプラスミドをまた大腸菌宿主中へ
導入する。エドマン分析による、プラスミドMet−LIFを含む大腸菌から続
いて精製した発現生産物の特徴付は、79%のMet−LIF、12%の正確に
処理されたLIFおよび9%のN−末端Pro(通常LIFの2番目のアミノ酸
残基)のLIFから成る異種混合物であることを示す。
b)Met−Ile−LIFの発現
選択クローンの前培養を製造し、発酵の接種物として使用する。発酵槽を滅菌
塩および微量金属溶液で満たし、溶液の温度を30℃に、pHを7に維持する。
溶液を通気し、300rpmで撹拌する。
次いで、発酵を発酵槽に接種物を加えることにより開始する。2g/l酵母抽
出物(BBL)および7g/lカサミノ酸を含む栄養溶液を、次いで必要に応じ
て加える。550g/lグルコース・1H2Oを含むグルコース溶液およびアン
モニア溶液(濃25%NH4OH)を溶液のpHを7に戻すための間隔で加える
。増殖相を光学密度(OD550)が7から15の間に到達するまで続ける。
大腸菌からのMet−Ile−LIF発現を、次いで、温度を30℃から42
℃に変えることにより誘発する。更に栄養培地を必要に応じて加える。グルコー
スおよびアンモニア溶液の供給は続ける。
誘導3時間後、発酵を、培養ブロスを移動容器に回収することにより終結させ
、
それを遠心分離機に移す。遠心を、管状遠心分離機(パッドベルグ(Padberg)
Z41)を使用して、18000gで、平均滞在時間150秒で行う。
c)Met−Ile−LIFの単離
遠心で得た湿大腸菌ペレットを、氷冷緩衝液A(50mM Tris−HCl
pH8.0;2mM DTT(ジチオスレイトール)、5mMベンズアミジン−HC
lおよび1mM EDTA含有)に加え、溶液を氷上で激しく撹拌し、細胞を懸濁
液にする。次いで、懸濁細胞をマントン−ガウリンホモジナイザーを通過(12
00バールで2回通過)させることにより溶解し、その後、溶解物を緩衝液Aで
2倍に希釈し、遠心を助ける。
希釈細胞溶解物を30分、16000gで遠心する。ペレットを緩衝液Aに再
懸濁し、もう一度マントン−ガウリンホモジナイザーを通し、次いで先のように
遠心する。本洗浄工程をもう1回繰り返すが、遠心は減少する(25分、130
00g)。得られるペレットを、次いで水に懸濁し、前記のように遠心し、秤量
し、−20℃で凍結する。
LIF封入体を含む凍結ペレットを可溶化緩衝液(緩衝液B:0.1Mグリシ
ン−HCl pH3.0;8.5M尿素含有)に、50ml/gで再懸濁する。30
分、室温で撹拌後、DTT(ジチオスレイトール)を100mMまで加え、混合物
を一晩減圧下で撹拌する。
減少した、可溶化封入体を、次いで遠心(25分;13000g)し、上清を
傾捨し、濾過する。濾過上清を、緩衝液Bで予じめ平衡化した流速50ml/分の
ファルマシアS−セファロース・ファスト・フローのXK50/20カラムに充
填する。クロマトグラフィーを室温で行う。充填の後、カラムを緩衝液C(50
mMクエン酸/NaOH pH5.0;8.5M尿素および100mM NaCl含有
)で洗浄する。洗浄の間、鮮明な黄色バンドがカラムの上部に形成され、徐々に
下方に移動する。一度バンドが溶出したら、緩衝液C洗浄を、800mlにわたっ
て形成される100から1000mM NaCl勾配に変える。一個のタンパク質
ピークが溶出し、手動で回収し、用量を測定する。
溶出ピークを、すぐに2M尿素まで、3用量の100mM脱気酢酸を加えること
により希釈し、減圧下(60mmHg)に、正確なHPLCタンパク質測定を行うこ
とができるまで放置する。この2M尿素までの“急速希釈”工程測定を行い、再
折り畳みを開始させる。一度タンパク質決定を行ったら、Met−Ile−LI
Fを、更に50mM酢酸(2M尿素含有)で、タンパク質濃度が50μg/mlに到
達するまで希釈する。
固体Trisを添加し、Met−Ile−LIF溶液を50mMまで希釈し、続
いて酸化グルタチオン(GSSG)を、1.5モル過剰まで添加する。溶液を、
5N NaOHを加えてpHを8.0に調節し、室温で撹拌する。3〜5時間後
、pHを8.0に再調節し、20時間後、氷酢酸を加えて、pHを5.0にする。
酸化、酸性化Met−Ile−LIF溶液を、サートブラン(Sartobran)0.
45/0.22μm二重膜フィルターを使用して濾過する。濾液を、次いで、S−
セファロースF XK50/15イオン−交換クロマトグラフィー(緩衝液D;
50mM Na酢酸 pH5.0 50ml/分で平衡化および溶出)により濃縮す
る。充填の後、カラムを緩衝液Dで、U.V.追跡がバックグランドに戻るまで洗
浄する。次いで、塩勾配を適用し(緩衝液D中で、800mlにわたって0から1
MNaCl)、Met−Ile−LIFを溶出する。
得られるMet−Ile−LIFプール(400から600ml)を、1mg/ml
まで濃縮し、0.2μmフィルターを通して濾過する。濾液を、次いで、PBS
pH7.2で平衡化したファルマシア・ハイ−ロード・スーパーデックスXK2
6/60(Pharmacia Hi-Load Superdex XK26/60)ゲル濾過カラムに、15ml注
入物として充填する。一量体Met−Ile−LIF(160から225mlで溶
出)を、次いでプールする。Met−Ile−LIF一量体を、AP−1による
優れた消化を容易にするために、0.5から1.0mg/mlに濃縮する。濃縮、一量
体Met−Ile−LIFは、実質的に均質である。
d)アミノペプチダーゼ処理
濃縮、一量体Met−Ile−LIFの処理を、一晩、室温で、酵素:基質比
1:600およびMet−Ile−LIF濃度0.5mg/mlを使用して行う。酵
素は、予じめ0.5mg/ml保存溶液から、26μg/mlの希釈および70℃、3時
間の前インキュベーションによる不純活性物の熱不活化により、調製する。処理
の後、反応を氷酢酸を添加して、pH5.0にすることにより停止し、溶液を濾
過し、その後、50mM Tris/HCl pH8.0で前平衡化したファルマ
シア・DEAE・ファスト・フロー(Pharmacia DEAE Fast Flow)XK26/3
カラムにかける。LIF(これらの条件下では非結合)を回収し、滅菌濾過する
。
1時間の処理の後、タンパク質の91.4%が、N−末端にSerを有するL
IFに消化されている。24時間処理の後、100%のN−末端にSerを有す
るLIFが得られる。実施例2:
IL−6の製造
a)クローンの製造
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を、Met−Y−IL−6をコードするDN
A配列を製造するために行う;ここで、Yは慣用方法において、Ser、Asn
、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Phe、Met、Val、Ile
またはLeu。ポリメラーゼ連鎖反応を、次いで、DNA配列を有するベクター
を提供するために行う。Met−Y−IL−6コード領域を含む12個のPCR
産物を、次いで、各々実施例1に記載の発現プラスミドにクローン化する。
次いで、プラスミドを各々大腸菌宿主に、実施例1の記載と同様の方法で挿入
する。プラスミドは、前記のように、アンピシリン選択により維持する。
b)Met−Y−IL−6の発現
大腸菌を、慣用方法で発酵させ、Met−Y−IL−6生産物の発現を誘導す
る。発酵は、培養ブロスを移動容器に回収することにより終結させ、それを遠心
分離機に移す。遠心を、次いで、行う。
c)Met−Y−IL−6の単離
遠心で得た湿大腸菌ペレットを、次いで緩衝液に再懸濁する。次いで、懸濁細
胞を、ガラスボール−ミルまたは高圧ホモジナイザーを通して溶解する。
希釈細胞溶解物を遠心し、得られる上清(粘性物質を含む)を傾捨し、ペレッ
トを回収する。
Met−Y−IL−6封入体を含むペレットを7Mグアニジン塩酸塩/5mMD
TT/Tris緩衝液pH8に懸濁し、タンパク質を可溶化する。
還元した可溶化タンパク質を、次いで、溶液を1Mグアニジン塩酸塩で、好適
な量の酸化グルタチオンおよびTris緩衝液pH8.0の存在下希釈すること
により酸化的に再折り畳みする。5時間後、溶液を更に希釈し、pHを5に調節
し、濾過する。タンパク質を、次いで、S−セファロースFFクロマトグラフィ
ーにより単離する。次いで、各々のMet−Y−IL−6のN−末端の組成をエ
ドマン分析により決定する。
d)アミノペプチダーゼ処理
Met−Y−IL−6タンパク質の処理を、3時間、37℃およびpH7で、
酵素:基質比1:1000を使用して行う。処理の後、反応を溶液をQ−セファ
ロースカラムを通して濾過することにより停止する。次いで、各々のIL−6タ
ンパク質のN−末端の組成をエドマン分析により決定する。
与えられた細胞密度での各々のMet−Y−IL−6タンパク質のタンパク質
の収率および生産物の検出N−末端配列の比を表1に示す。
1.5%Pro2−Val3−Pro4−Zがまた得られた。
2.4%Val3−Pro4−Zがまた得られ、これはPro2−Val3−Pro4
−ZのAP−1切断により説明される。
比較として、Met−IL−6をコードするDNAを含む対応するプラスミド
で工程を繰り返し、以下の結果を得る:
タンパク質収率: 20.0mg
Met−Ala−Pro−Z: 33%
Ala−Pro−Z: 16%(3.2mg)
Pro−Z: 51%
従って、IL−6において、実質的に均質なタンパク質が、YがHis、Ph
e、Met、IleおよびLeuの場合に得られ、これらの収率は、YがHis
、MetおよびPheのとき最も高い。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1994年4月15日
【補正内容】
請求の範囲
1.細菌宿主における、内因性細菌性アミノペプチダーゼの処理の対象となる
哺乳類タンパク質またはポリペプチドの成熟形の組み換え製造する方法であって
、タンパク質またはポリペプチドは式X−Pro−Z(式中、Xはプロリン以外
の一個のN−末端アミノ酸およびZはタンパク質またはポリペプチドのアミノ酸
残基の残りの配列である)である;本方法は:
a)Met−Y−X−Pro−Z(ここで、XおよびZは上記で定義の意味およ
びYはアミノペプチダーゼで特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロで切
断され、内因性細菌アミノペプチダーゼによるイン・ビボ処理処理の耐性を提供
する天然アミノ酸)をコードするDNAを含む好適なベクターで細菌宿主細胞を
形質転換する;
b)細胞の生産物Met−Y−X−Pro−Zを発現を誘発する;
c)Met−Y−X−Pro−Z生産物を好適なアミノペプチダーゼで処理し、
MetおよびYを切断する;および
d)タンパク質またはポリペプチドX−Pro−Zを単離する;
ただし、X−Pro−Zが成熟動物成長ホルモンの場合、YはLeuまたはLy
sではない:
の工程を含む。
2.配列X−Pro−Zの成熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物の
前駆体の製造法であり、前駆体がMet−Y−X−Pro−Z(ここで、Yはア
ミノペプチダーゼにより特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切断され
、内因性細菌性アミノペプチダーゼのイン・ビボ処理に対する耐性を与える天然
アミノ酸、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ酸およびZは成熟生産物の
残りのアミノ酸配列であるが、ただし、X−Pro−Zが成熟動物成長ホルモン
である場合、YはLeuまたはLysではない)で示される配列を有し、細菌宿
主細胞内での前駆体の発現を含む方法。
3.配列X−Pro−Z(ここで、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ
酸およびZは成熟生産物の残りのアミノ酸)である成熟哺乳類タンパク質または
ポリペプチド生産物の製造法であり、Met−Y−X−Pro−Z(ここで、X
およびZは上記で定義の意味およびYはアミノペプチダーゼにより特異的にY−
X−Pro−Zからイン・ビトロ切断され、内因性細菌性アミノペプチダーゼに
よる処理に対する耐性を与える天然アミノ酸であるが、X−Pro−Zが成熟動
物成長ホルモンである場合、YはLeuまたはLysではない)で示される前駆
体を、アミノペプチダーゼで処理し、成熟生産物を産生することを含む方法。
4.YがSer、Asn、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Phe
、Met、Val、IleおよびLeuから選択される、請求項1、2または3
記載の方法。
5.タンパク質X−Pro−ZがIL−6であり、YがPhe、His、Me
t、IleまたはLeuである、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
6.YがPhe、HisまたはMetである、請求項5記載の方法。
7.タンパク質X−Pro−ZがLIFであり、YがHis、PheまたはI
leである、請求項1、2または3記載の方法。
8.YがIleである、請求項7記載の方法。
9.細菌宿主が大腸菌である、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
10.MetとYを切断するのに使用するアミノペプチダーゼがバシラス・ス
テアロサーモフィラス、ストレプトマイセス・クリセウスまたはエアロモナスか
ら得られたものから選択される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
11.アミノペプチダーゼがAP−1である、請求項10記載の方法。
12.配列Met−Y−X−Pro−ZまたはY−X−Pro−Z(ここで、
X−Pro−Zは成熟生産物の配列および、ここで、Xはプロリン以外の一個の
アミノ酸、Zは成熟生産物の残りのアミノ酸、Yはアミノペプチダーゼにより特
異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切断可能で、内因性細菌性アミノペ
プチダーゼによる処理に対する耐性を与える天然アミノ酸であるが、ただしX−
Pro−Zが成熟動物成長ホルモンの場合、YはLeuまたはLysではない)
で示される成熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物のN−末端伸長前駆
体。
13.YがSer、Asn、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Ph
e、Met、Val、IleおよびLeuから選択される、請求項12記載の前
駆体。
14.X−Pro−ZがIL−6であり、YがPhe、His、Met、Il
eまたはLeuである、請求項12または13記載の前駆体。
15.X−Pro−ZがLIFであり、YがHis、PheまたはIleであ
る、請求項12または13記載の前駆体。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C12P 21/06 9282−4B
//(C12P 21/02
C12R 1:19)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.細菌宿主における、内因性細菌性アミノペプチダーゼの処理の対象となる 哺乳類タンパク質またはポリペプチドの成熟形の組み換え製造する方法であって 、タンパク質またはポリペプチドは式X−Pro−Z(式中、Xはプロリン以外 の一個のN−末端アミノ酸およびZはタンパク質またはポリペプチドのアミノ酸 残基の残りの配列である)である;本方法は: a)Met−Y−X−Pro−Z(ここで、XおよびZは上記で定義の意味およ びYはアミノペプチダーゼで特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロで切 断され、内因性細菌アミノペプチダーゼによるイン・ビボ処理処理の耐性を提供 する天然アミノ酸)をコードするDNAを含む好適なベクターで細菌宿主細胞を 形質転換する; b)細胞の生産物Met−Y−X−Pro−Zを発現を誘発する; c)Met−Y−X−Pro−Z生産物を好適なアミノペプチダーゼで処理し、 MetおよびYを切断する;および d)タンパク質またはポリペプチドX−Pro−Zを単離する; ただし、X−Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモンの場合、YはLeuではない: の工程を含む。 2.配列X−Pro−Zの成熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物の 前駆体の製造法であり、前駆体がMet−Y−X−Pro−Z(ここで、Yはア ミノペプチダーゼにより特異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切断され 、内因性細菌性アミノペプチダーゼのイン・ビボ処理に対する耐性を与える天然 アミノ酸、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ酸およびZは成熟生産物の 残りのアミノ酸配列であるが、ただし、X−Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモン である場合、YはLeuではない)で示される配列を有し、細菌宿主細胞内での 前駆体の発現を含む方法。 3.配列X−Pro−Z(ここで、Xはプロリン以外の一個のN−末端アミノ 酸およびZは成熟生産物の残りのアミノ酸)である成熟哺乳類タンパク質または ポリペプチド生産物の製造法であり、Met−Y−X−Pro−Z(ここで、X およびZは上記で定義の意味およびYはアミノペプチダーゼにより特異的にY− X−Pro−Zからイン・ビトロ切断され、内因性細菌性アミノペプチダーゼに よる処理に対する耐性を与える天然アミノ酸であるが、X−Pro−Zが成熟ウ シ成長ホルモンである場合、YはLeuではない)で示される前駆体を、アミノ ペプチダーゼで処理し、成熟生産物を産生することを含む方法。 4.YがSer、Asn、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Phe 、Met、Val、IleおよびLeuから選択される、請求項1、2または3 記載の方法。 5.タンパク質X−Pro−ZがIL−6であり、YがPhe、His、Me t、IleまたはLeuである、請求項1から4のいずれかに記載の方法。 6.YがPhe、HisまたはMetである、請求項5記載の方法。 7.タンパク質X−Pro−ZがLIFであり、YがHis、PheまたはI leである、請求項1、2または3記載の方法。 8.YがIleである、請求項7記載の方法。 9.細菌宿主が大腸菌である、請求項1から8のいずれかに記載の方法。 10.MetとYを切断するのに使用するアミノペプチダーゼがバシラス・ス テアロサーモフィラス、ストレプトマイセス・クリセウスまたはエアロモナスか ら得られたものから選択される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。 11.アミノペプチダーゼがAP−1である、請求項10記載の方法。 12.配列Met−Y−X−Pro−ZまたはY−X−Pro−Z(ここで、 X−Pro−Zは成熟生産物の配列および、ここで、Xはプロリン以外の一個の アミノ酸、Zは成熟生産物の残りのアミノ酸、Yはアミノペプチダーゼにより特 異的にY−X−Pro−Zからイン・ビトロ切断可能で、内因性細菌性アミノペ プチダーゼによる処理に対する耐性を与える天然アミノ酸であるが、ただしX− Pro−Zが成熟ウシ成長ホルモンの場合、YはLeuではない)で示される成 熟哺乳類タンパク質またはポリペプチド生産物のN−末端伸長前駆体。 13.YがSer、Asn、Gln、His、Arg、Lys、Tyr、Ph e、Met、Val、IleおよびLeuから選択される、請求項12記載の前 駆体。 14.X−Pro−ZがIL−6であり、YがPhe、His、Met、Il eまたはLeuである、請求項12または13記載の前駆体。 15.X−Pro−ZがLIFであり、YがHis、PheまたはIleであ る、請求項12または13記載の前駆体。
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