JPH08506621A - Cvd窒化ケイ素の製造方法 - Google Patents
Cvd窒化ケイ素の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
CVD Si3N4は内部と内壁(6)とを有するCVD用反応器(4)内に基板(2)を置くことによって製造することができる。反応器(4)の内壁(6)はMo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、ReもしくはIrの含有率が50%を超える合金とからなる群から選択される耐熱金属を含む。不活性ガスを反応器(4)に通し、反応器(4)内の圧力を約40KPa未満まで減少させる。基板(2)と反応器(4)の内部とを約1200℃から約1700℃の温度まで加熱する。ハロゲン化ケイ素と過剰の窒素含有化合物を含む反応ガス混合物を反応器(4)中に通し、ハロゲン化ケイ素が窒素含有化合物と反応してSi3N4を生成する。反応器(4)の内壁(6)上の耐熱金属は反応器(4)の内壁(6)上へのSi3N4の生成を阻止して、大部分のSi3N4は基板(2)上に生成される。
Description
【発明の詳細な説明】
CVD窒化ケイ素の製造方法
技術分野
本発明はCVD Si3N4の製造方法に関する。
背景技術
窒化ケイ素(Si3N4)は耐酸化性と耐摩耗性、高い輻射率および低い熱伝導
度と電気伝導度を必要とする用途において有用である。Si3N4はバルク形態ま
たは複合体の母材もしくは被膜として使用することができる。例えば、結晶性S
i3N4は炭素/炭素の複合体を被覆するのに使用することができる。Veltr
i他に付与され共同譲渡済の米国特許第4,472,476号公報に教示されて
いるように同様の被膜およびSi3N4方法は、Kuntzに付与された米国特許
第3,226,194号公報Galasso他に付与され共同譲渡済の米国特許
第4,214,037号公報、第4,289,801号公報および第4,671
,997号公報、並びにVeltri他に付与された第4,500,483号公
報および第4,610,896号公報に開示されている。
結晶性Si3N4はKuntzに付与された米国特許第3,226,194号公
報に記載の化学蒸着(CVD)法で製造することができ、その全体を参考として
ここに取り入れている。同一の方法を複合材の母材の製造に使用する場合、この
方法は化学浸透(CVI)と呼
ばれる。CVD反応によって製造されるSi3N4はCVD Si3N4と呼ばれる
ことが多い。
CVD反応は一般的には密閉状の円筒形黒鉛反応器内で約40kPa(絶対)
未満の圧力で起こる。母材で被覆あるいは浸透される基板は黒鉛の固定具で反応
器内の適所に保持される。基板および反応器の内部を約1200℃から約170
0℃の反応温度まで加熱した後、反応物ガスを反応器の底部から導入する。一般
的な反応物ガスとしてはフッ化ケイ素(SiF4)およびアンモニア(NH3)が
挙げられる。
反応物ガスは反応器中を上方に(軸方向に)流動し、反応物ガスの1つ、通常
SiF4、が消費されるまで反応してSi3N4を生成する。従来技術における方
法では、SiF4は反応器の内壁、固定具または基板に均一に蒸着する。放射状
に均一な蒸着は、反応器の底部から数センチ以内のところで反応物ガスが均質に
混合することによるものと考えられている。有効なSi3N4は基板上に生成した
Si3N4である。有効なSi3N4は反応物ガスの一部からしか生産されないので
、従来技術における方法は費用がかかるものとなる。
従来技術における方法のもう1つの欠点は反応器寿命が短いという点である。
高い反応温度、腐蝕性の反応物ガス(特にNH3)および温度サイクルの組合せ
によっては、数回のみの運転後でも黒鉛の反応器に割れ目を生ずることがある。
一般的な反応器の寿命は約4回から約12回運転である。反応器を囲っている高
価な黒鉛の加熱エレメントを、反応器の割れ目から漏洩する腐蝕性反応物ガスか
ら保護するために、ひび割れした反応器は廃棄しなければならない。
反応器を頻繁に交換する必要があるため、従来技術における方法はコストのかか
るものであった。
それ故、本業界において必要なのは、反応器の壁および固定具上へのSi3N4
の蒸着を従来技術における方法より少なくするSi3N4の製造方法である。また
、反応器の寿命を延ばすことができれば望ましい。
発明の開示
本発明の目的は、反応器壁および固定具上へのSi3N4の蒸着が従来技術にお
ける方法より少なく、かつ反応器の寿命を延ばすことのできるSi3N4製造方法
を提供することにある。
本発明の一態様には、内部と内壁とを有するCVD用反応器内に基板を置くC
VD Si3N4の製造方法が含まれる。反応器の内壁はMo、Nb、Rh、Hf
、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、ReもしくはI
rの含有率が50を超える合金とからなる群から選択される耐熱金属を含む。不
活性ガスを反応器に通し、反応器内の圧力を約40kPa未満の反応圧まで減少
させる。基板と反応器の内部とを約1200℃から約1700℃の反応温度まで
加熱する。ハロゲン化ケイ素と過剰の窒素含有化合物とを含む反応ガス混合物を
反応器中に通すと、ハロゲン化ケイ素が窒素含有化合物と反応してSi3N4が生
成される。反応器の内壁上の耐熱金属が反応器の内壁上へのSi3N4の生成を阻
止して、大部分のSi3N4が基板上に生成される。
本発明の他の態様には、内部と内壁とを持つ密閉体を有するCV
D Si3N4製造用の反応器が含まれる。反応器の内壁はMo、Nb、Rh、H
f、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Reもしくは
Irの含有率が50%を超える合金とからなる群から選択され、反応器の内壁上
へのSi3N4の生成を阻止する耐熱金属を含む。また、反応器は、不活性ガスと
反応ガスを反応器に通す手段、反応器内の圧力を約40kPa未満の反応圧まで
減少させる手段、基板と反応器の内部を約1200℃と約1700℃の間の反応
温度まで加熱する手段を有する。
本発明のこれらおよび他の特徴と利点については以下の説明および添付図面か
らさらに明らかになろう。
図面の簡単な説明
第1図は本発明の反応器の切欠き斜視図である。
第2図は従来法と本発明の方法について試験ロッドの長さに沿って直径の増加
を比較したグラフである。
第3図は従来法と本発明の3つの方法について試験ロッドの長さに沿って重量
増加を比較したグラフである。
第4図は従来技術のSi3N4被膜の走査電子顕微鏡写真(SEM)である。
第5図は本発明の方法によって作成したSi3N4被膜のSEMである。
第6図は従来技術のSi3N4被膜のX線回折パターンである。
第7図は本発明の方法によって作成したSi3N4被膜のX線回折パターンであ
る。
発明を実施するための最良の形態
本発明の方法においては、第1図に示す様に反応器4の内部に置かれた基板2
上にSi3N4を蒸着する。反応器4の内壁6の少なくとも一部は、内壁上へのS
i3N4の生成を阻止する耐熱金属を含む。必要に応じて、内壁6を含む全反応器
4は耐熱金属(high temperature metal)で作成することができる。好適には、
反応器4は密閉状の円筒形黒鉛体8および内壁6の少なくとも一部を覆う内張り
(liner)10を含む。
内張り10は耐熱金属を含むかまたは実質的に耐熱金属よりなり、事実上、反
応器4の内壁となる。耐熱金属は、CVD Si3N4を製造する場合に使用する
温度において内壁6または内張り10上へSi3N4が生成されるのを防止できる
ものであればどのような金属であってもよい。さらに、耐熱金属は反応ガスと顕
著に反応してはならない。
適切な金属には、Mo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Re、IrとMo、N
b、Rh、Hf、Ta、W、ReもしくはIrの含有率が50%を超える合金が
含まれる。Moが比較的安価なシート素材として純粋の形態で容易に入手できる
から、好適な耐熱金属はMoである。内張り10はいずれの便利な厚さおよび大
きさとすることができる。約0.4mmの厚さまでの金属箔で良好な結果が得ら
れている。
必要に応じて、内張り10は0.4mmより厚くすることができるが、内張り
を厚くしても特に利点が得られるということはない。
好適には、内張り10は、底壁12を含めて反応器4のすべての内壁6を覆う。
しかし、反応ガスは反応器の頂部に達する前に消費されるから、内壁6のすべて
を内張りする必要はない。内張りが底壁12および垂直の内壁6の下方30%の
みを覆うものとした場合でも、本発明に係る利点の少なくとも幾らかを得ること
ができた。
当業界では公知のように、基板2は反応器4内に固定具14で保持することが
できる。固定具14上にSi3N4が生成することを阻止するために、固定具もま
た耐熱金属を含むかまたは実質的に耐熱金属よりなるものとすることができる。
本発明はSi3N4被膜または母材に従来使用されていた基板のいずれについても
使用することができる。例えは、基板は次の繊維/母材の組合せ即ち炭素/炭素
、SiC/炭素、SiC/SiC、SiC/Si3N4を持つ複合材とすることが
できる。
本発明の方法で使用される反応器は新しく製作することができるが、現存する
黒鉛CVD用反応器を耐熱金属の内張りで改造することによって優れた結果を得
ることができた。Mo箔内張りもまた亀裂の発生によって使用済みになっていた
反応器に取付けられた。Mo箔内張りを取付けた後、反応器は25回以上の被覆
運転の間失敗もなく良好に使用された。
本発明の方法によってCVD Si3N4を生成する場合、反応器4内の圧力を
約40kPa(絶対)未満、好ましくは約13kPa未満まで降圧する。最も好
ましくは圧力は約1.1kPa未満である。約100Paと約550Paの間の
圧力の場合良好な結果が得られた。圧力が減少する間、不活性ガス例えばArを
反応器に通し、
反応器内の温度を約1200℃と約1700℃の間の反応温度に上げる。好適に
は、温度は約1400℃から約1500℃までである。反応器は室温から反応温
度にまで適度な速度で例えば約90分間に亙って加熱することができる。
反応器内の圧力が所望の圧力に安定し、反応器が反応温度に達したとき、反応
ガス混合物を反応器4の底部から同軸の反応物注入管16を介して導入する。反
応ガス混合物はハロゲン化ケイ素と過剰の窒素含有化合物を含むものとする。ハ
ロゲン化ケイ素はハロゲン化ケイ素注入管18を介して反応物注入管16に入る
。窒素含有化合物は窒素含有化合物注入管20を介して反応物注入管16に入る
。好適なハロゲン化ケイ素はSiF4であり、好適な窒素含有化合物はNH3であ
る。反応ガス混合物は約40%から約90%のNH3を含有することができ、好
適には、約50%から約86%のNH3を含有する。反応ガス混合物の残りはハ
ロゲン化ケイ素とする。
反応ガス混合物は、反応器に入った後に反応器中を上方に(軸方向に)流動し
、ハロゲン化ケイ素と窒素含有化合物は反応して基板2上に相純粋のα−Si3
N4の層を生成する。耐熱金属内張り10は内壁6、12および内張り上へのS
i3N4の生成を阻止する。結果として、Si3N4の大部分は基板2上に蒸着する
。固定具14もまた耐熱金属を含む場合、実質的にすべてのSi3N4が基板2上
に蒸着する。耐熱金属がSi3N4の生成を阻止する理由は現在解明されていない
。被膜の蒸着速度は反応器4内の温度、圧力および反応物濃度に正比例する。こ
れらパラメータおよび基板2が反応条件下におかれる時間を変えることによって
、被膜の厚みを調節すること
ができる。
基板2は、通常少なくとも2回の運転で被覆され、その向きを各運転後に変化
させる。基板の配向を変化させることによって、さらに均一な被膜が得られ、第
1回の運転の間固定具14に接触したりまたは覆われたりして影になった区分を
次の運転で被覆することができる。第1図に示すように、反応器が1枚を超える
基板2を含有する場合、基板の位置は次の運転時に反転させて、基板を均等に被
覆する。本発明の被膜はいずれの所望の厚さとすることができる。例えば、被覆
は約25μmから約750μmにすることができる。
基板2上のSi3N4の蒸着量は、反応物ガスに加えて押出しガスを反応器に通
すことによって増加させることができる。押出しガスは反応物ガス、基板または
耐熱金属と反応しないものであればどのようなガスであってもよい。適切な押出
しガスとしてはHe、Ne、ArまたはKrのような貴ガスが挙げられる。Ar
が安価かつ容易に入手できるので好適である。好適には、押出しガスはハロゲン
化ケイ素注入管18を介して反応器に添加する。押出しガスは反応器中のハロゲ
ン化ケイ素の速度を増加させ、反応器中の高い位置でSi3N4被膜を生成させる
。さらに、押出しガスは反応器全体により厚いSi3N4を生産する。反応器に添
加する押出しガスの量は特に限定されないが、押出しガスの流速がハロゲン化ケ
イ素の流速の少なくとも約5倍の場合良好な結果が達成された。好適には、押出
しガスの流速はハロゲン化ケイ素の流速の少なくとも約10倍である。
次の実施例は本発明を説明するものであって、本発明の広い範囲を制限するも
のではない。
実施例1
従来技術
黒鉛反応器、押出しガス(Pusher Gas)なし
2本のロッドを円筒形の黒鉛CVD用反応器中に垂直に固定した。反応器は、
外径が15.2cm(6インチ)、内径が12.7cm(5インチ)、長さが5
0.8cm(20インチ)であった。ロッドは直径が0.64cm(0.25イ
ンチ)、長さが30.5cm(12インチ)であった。ロッドの底部は反応器の
底部上の平板に固定した。Arを反応器に通す間は、反応器内の圧力を約240
Pa(1.8Torr)に減少させ、反応器内の温度を室温から約1430℃ま
で約90分に亙って上昇させた。圧力が安定した後、Ar流を停止し、約98c
m3/minのSiF4と約590cm3/minのNH3を反応器中に通した。約4
時間後、SiF4流とNH3流を停止し、反応器中のガスをポンプ排出した。次い
で、Arを反応器に通し、反応器を室温で一晩自然冷却した。
反応器を開いた時、ロッドと反応器内壁上にSi3N4が見出された。ロッドを
反応器から取出し、分析した。ロッド上のSi3N4は全量1.9204gであっ
た。ロッド上のSi3N4の分布の特徴は、2.5cm(1インチ)の長さ毎にロ
ッドの直径の変化を測定することによって示した。これらのデータは第2図に四
角形で示す。
数個の1cmセグメントをロッド基部から2.5cm(1インチ)、7.6c
m(3インチ)、12.7cm(5インチ)、17.8cm(7インチ)、22
.9cm(9インチ)、27.9cm
(11インチ)の間隔でロッドから切り取った。各セグメント上のSi3N4量は
、被覆面積cm2当たりのSi3N4のmgとして報告されており、セグメントを
秤量し、セグメントの黒鉛を燃焼し、残留物を秤量して測定した。データを第3
図に四角形のプロットで示す。第4図は本実施例で作成したSi3N4被膜の走査
電子顕微鏡写真(SEM)である。第6図は同被膜のX線回折パターンである。
実施例2
本発明
Mo内張り反応器(6インチ)、押出しガスなし
実施例1の反応器の底部を0.05mm(0.002インチ)厚みのMo箔の
円形片で覆った。反応器の下部15.2cm(6インチ)を0.1mm(0.0
04インチ)厚みのMo箔片で覆った。実施例1で使用したものと同一の2本の
黒鉛ロッドを反応器内に固定し、実施例1と同様にSi3N4で被覆した。被覆運
転の終了時に反応器を開いた時、Si3N4はロッド上に見出されたが、反応器内
壁上には見出されなかった。ロッド上のSi3N4の分布は実施例1と同様に測定
した。データ(第2図と第3図の円形プロット)から、本発明は従来技術におけ
る方法よりもロッドの下部上に顕著に多くのSi3N4を蒸着することが分かった
。また、本発明は従来技術における方法よりも全体に多くのSi3N4を蒸着した
。第5図はこの実施例で作成したSi3N4被膜のSEMである。第7図は同被膜
のX線回折パターンである。この実施例で作成したSi3N4被膜のSEMとX線
回折パターンは実施例1で作成したSi3N4と実質的に
同一である。
実施例3
本発明
Mo内張り反応器(12インチ)、押出しガスなし
反応器の下部を30.5cm(12インチ)のMo箔で内張りした場合につい
て、実施例2を反復した。反応器を開いた時、ロッド上に全量3.2023gの
Si3N4を見出し、これは実施例1で蒸着した量の1.668倍であった。ロッ
ド上のSi3N4の分布は実施例1と同様に測定した。データ(第2図と第3図の
三角形プロット)から、本発明は実施例1および2よりもロッドの下部上により
多くのSi3N4を蒸着することが分かった。ロッドの直径が増加しないまたは負
の増加を示す第2図の諸点は、SiF4が底部の平板から22.9cm(9イン
チ)の点に達するまでに消費されたことを示している。結果として、この点以後
はSi3N4は生成されない。過剰のNH3が黒鉛ロッドの一部を腐蝕することに
よって、負の増加が起こる。
実施例4
本発明
Mo内張り反応器(12インチ)、押出しガスあり
SiF4注入管に98cm3/minのSiF4を通す外に1200cm3/min
のArを同注入管に通すことによって、実施例3を反復した。この運転のロッド
を分析して、実施例1−3より顕著に多
くのSi3N4が見出された。この運転のデータ(第3図の菱形)から、反応器中
に内張りした耐熱金属と押出しガスとを組合せることの利点が示される。
本発明を試験するために、上記の運転に加えて、さらに多くの運転を行った。
本発明は一貫して従来技術における方法より多くのSi3N4を蒸着した。反応器
が30.5cm(12インチ)以上のMoで内張りされ、押出しガスなしの運転
の場合、本発明は従来技術に比較して70%以上の追加のSi3N4を生成した。
多数回の運転後のMo箔を分析して、箔はSiとCを吸収し幾分脆くなっている
ことが分かった。しかし、いずれの場合も箔は多数回の運転後でも容易に取り扱
うことができた。
本発明ではSi3N4を製造する従来技術における方法以上の数多くの利益が得
られる。第一に、一定量の反応物の場合、本発明の方法はSi3N4の蒸着量を顕
著に増加させる。それ故、本発明は同一量の反応物で従来技術よりも厚い被膜を
作成するか、少量の反応物で従来技術と同一の厚みの被膜を作成するかのいずれ
かである。反応器の内壁上にSi3N4が全く生成しないから、大部分またはすべ
てのSi3N4は有効な生産物となる。これら2つの要因が組み合わさって、本発
明の方法が従来技術における方法より費用効率の良いものとなる。
本発明の副次的な利益は反応器の寿命が延びることである。従来技術の反応器
は典型的には約4回から約12回の運転後に取り換える必要があるが、本発明の
反応器は30回以上の運転でも良好に使用され、破損の徴候が全くなく運転して
いる。さらに、従来技術に
おける方法では使用できないひび割れ反応器も本発明の方法でMo箔で内張りし
て、良好に使用できた。本発明によって反応器の運転寿命が改良されたので、本
発明の方法は従来技術における方法と比較して費用効率が改善する。
本発明はここに開示して図面とともに説明した特定の実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく様々な変更および修正を
施すことができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. (a)内部と内壁(6)とを有するCVD用反応器(4)であって、該内 壁はMo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、Hf 、Ta、W、ReもしくはIrの含有率が50%を超える各合金とからなる群か ら選択される耐熱金属を含むCVD用反応器内に基板(2)を置くステップと、 (b)不活性ガスを反応器(4)に通すステップと、 (c)反応器(4)内の圧力を約40kPa未満の反応圧まで減少させるステ ップと、 (d)基板(2)と反応器(4)の内部とを約1200℃から約1700℃の 反応温度まで加熱するステップと、 (e)ハロゲン化ケイ素と過剰の窒素含有化合物を含む反応ガス混合物を反応 器(4)中に通し、ハロゲン化ケイ素を窒素含有化合物と反応させてSi3N4を 生成するステップと、を有し、 これにより、反応器(4)の内壁上へのSi3N4の生成を耐熱金属により阻止 することを特徴とするCVD Si3N4の製造方法。 2. 前記反応温度を約1390℃から約1490℃の間としたことを特徴とす る請求項1に記載の方法。 3. 前記反応圧を約100Paから約550Paの間としたことを特徴とする 請求項1に記載の方法。 4. 前記ハロゲン化ケイ素はSiF4を含み、前記窒素含有化合物はNH3を含 み、前記反応ガス混合物は約40%から約90%の間のNH3を含むことを特徴 とする請求項1に記載の方法。 5. 前記耐熱金属は実質的にMoよりなることを特徴とする請求項1に記載の 方法。 6. 前記基板は耐熱金属製の固定具(14)で支持され、前記耐熱金属によっ て固定具(14)上へのSi3N4の生成を阻止して、実質的にすべてのSi3N4 を基板(2)上に生成させることを特徴とする請求項1に記載の方法。 7. (f)前記反応ガス混合物を反応器(4)中に通すのと同時に前記押出し ガスを反応器(4)中に通すとともに、前記押出しガスはハロゲン化ケイ素と組 合せて反応器(4)中に通されるステップを有することを特徴とする請求項1に 記載の方法。 8. 前記耐熱金属は、実質的にMoよりなることを特徴とする請求項7に記載 の方法。 9. 前記押出しガスが貴ガスを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。 10. 前記押出しガスの流速をハロゲン化ケイ素の流速の少なく とも約5倍とすることを特徴とする請求項7に記載の方法。 11. 前記押出しガスの流速をハロゲン化ケイ素の流速の少なくとも約10倍 とすることを特徴とする請求項7に記載の方法。 12. 前記基板は前記耐熱金属製の固定具(14)で支持され、前記耐熱金属 が固定具壁(6)上へのSi3N4の生成を阻止して、実質的にすべてのSi3N4 を基板(2)上に生成させることを特徴とする請求項7に記載の方法。 13. (a)内部と内壁(6)とを有する密閉体(8)であって、該内壁(6 )は、Mo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、H f、Ta、W、ReもしくはIrの含有率が50%を超える各合金とからなる群 から選択され、反応器(4)の内壁(6)上へのSi3N4の生成を阻止する耐熱 金属を含む密閉体と、 (b)不活性ガスと反応ガスを反応器(4)に通す手段と、 (c)反応器(4)内の圧力を約40kPa未満の反応圧まで減少させる手段 と、 (d)基板(2)と反応器(4)の内部を約1200℃と約1700℃の間の 反応温度まで加熱する手段と、 からなることを特徴とするCVD Si3N4を製造する反応器(4)。 14. 密閉体(8)の内部に置かれた固定具(14)であって、前記固定具( 14)は前記基板(2)を保持するように配置され、かつ前記固定具(14)は Mo、Nb、Rh、Hf、Ta、W、Re、IrとMo、Nb、Rh、Hf、T a、W、ReもしくはIrの含有率が50%を超える合金とからなる群から選択 され、前記固定具(14)上へのSi3N4の生成を阻止する耐熱金属を含む固定 具からなることを特徴とする請求項13に記載の反応器(4)。 15. 前記密閉体(8)が黒鉛を含み、かつ前記内壁(6)が耐熱金属製の箔 で内張りされていることを特徴とする請求項13に記載の反応器(4)。 16. 前記耐熱金属が実質的にMoよりなることを特徴とする請求項13に記 載の反応器(4)。
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