JPH08506834A - 9−アミノカンプトテシンの製造方法 - Google Patents

9−アミノカンプトテシンの製造方法

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JPH08506834A JP7510084A JP51008495A JPH08506834A JP H08506834 A JPH08506834 A JP H08506834A JP 7510084 A JP7510084 A JP 7510084A JP 51008495 A JP51008495 A JP 51008495A JP H08506834 A JPH08506834 A JP H08506834A
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Abstract

(57)【要約】 式(I) で示される9−アミノカンプトテシンの製造方法であって、(1) 式(III) [式中、環A上のヒドロキシ基は10位又は12位にある]で示される化合物をニトロ化剤と反応させて、式(IV) で示される対応する化合物を製造し、(2) 式(IV)の化合物を、式(V) [式中、XOは還元的に除去できる基である]で示される対応する化合物に変換し、(3) 前記XO基を還元的に除去し且つ式(V)の化合物のニトロ基を還元して、公知の抗腫瘍化合物である式(I)の9−アミノカンプトテシンを得ることからなる製造方法。本発明はその範囲内に、前記式(V)の化合物及び式(VII)

Description

【発明の詳細な説明】 9−アミノカンプトテシンの製造方法発明の分野 本発明は、公知の抗腫瘍剤である下記の式(I) で示される9−アミノ−20(S)−カンプトテシン(Waniら、J.Med .Chem.1987,30,1774−1779;Hsiangら,Canc er Res.49,4385−4389,1989年8月15日;Cance r Res.49,1465−1469,1989年3月15日)の新規の製造 方法に関する。発明の背景 9−アミノカンプトテシンの全合成法は広く記述されている(US−A−4, 894,456号及びUS−A−5,053,512号)。しかしながら該生成 物の全合成は、大規模製造には適さないしまた望ましくもない。なぜなら、 工程が多すぎて合成時間が過度に長くなり、特にコストも高くなりすぎるからで ある。 例えば1984年に公開されたJP−A−59−51288号及びJP−A− 59−51289号には、公知の天然物であるカンプトテシン(Cancer Chemotherapy Reports,part I,vol.54,N o.6,1970年12月;J.Med.Chem.,1980,23,554 −560;Science,vol.246,1989年12月,1046−1 048)を出発材料とする9−アミノカンプトテシンの半合成法が開示されてい る。天然の20(S)−カンプトテシンは下記の式(II) で示される。 前記半合成法は、天然のカンプトテシンをニトロ化し、次いで9−ニトロ誘導 体を還元する操作を含む。しかしながら、前記ニトロ化では最初に、望ましくな い12−ニト ロカンプトテシン誘導体(70%)と所望の9−ニトロカンプトテシン誘導体( 30%)との70/30混合物が生成される。従って、9−ニトロ誘導体は少量 しか形成されない。 前記2種類のニトロ化生成物の分離後、それ自体は生物学的に不活性である1 2−ニトロ誘導体(例えばWani C.,Nicholas A.W.,Wa ll M.E.,J.Med.Chem.,1986,29,2358参照)を 廃棄しなければならないため、廃棄物処理の問題が生じる。望ましくない12− ニトロ誘導体副産物の除去に関する大きな欠点は、大規模製造の場合には特に問 題となる。なぜなら、大量の無用な12−ニトロ誘導体を回収し廃棄しなければ ならないからである。 また、この半合成法は、所望の抗腫瘍剤9−アミノカンプトテシンを少量製造 するのに極めて高価な天然カンプトテシンを大量に必要とする。この方法は総生 産性及び収率が低いため、所望の化合物を実質的な量で製造することが難しい。 そのため、前述の半合成的9−アミノカンプトテシン製造方法より高い生産性及 び収率が可能な方法が必要とされている。発明の概要 本発明では、下記の反応式Iに示すステップに従い、式(III)の10−又 は12−ヒドロキシ−20−(S)−カンプトテシンを出発材料として、式(I )の9−アミノカンプトテシンを製造する新規の方法を提供する: 反応式 I 前記式中、XOは還元的に除去できる基を表す。還元的除去とは、XO基を均一 系又は不均一系触媒での還元によって除去し得ることを意味する。XO基はこの ようにして水素原子で置換される。 この方法では、9−アミノ−20(S)−カンプトテシンが高収率及び高生産 性で合成される。この方法の特徴は、高収率と非汚染性反応生成物とをもたらす 簡単で穏やかな反応条件にある。特に最終ステップでは、ベンジル性酸素(be nzylic oxygen)及びラクトン部分(これらは生物学的活性にとっ て必須)が、OX基の還元的除去後も完全に残る。また、ニトロ化反応が、ヒド ロキシ部分の存在のために、高い位置選択性(regioselectivit y)をもって、通常のニトロ化反応条件よりはるかに安全でもある簡単で穏やか な条件下で生起する。この方法全体を通して、正確な20(S)立体配置(co nfiguration)が保持される。発明の詳細な説明 本発明は、下記の式(I) で示される9−アミノカンプトテシンの製造方法を提供する。該方法は、 (1) 下記の式(III) [式中、環A上のヒドロキシ基は10位又は12位にある]で示される化合物を ニトロ化剤と反応させて、下記の式(IV) で示される対応する化合物を製造し、 (2) 式(IV)の化合物を、下記の式(V) [式中、XOは還元的に除去できる基である]で示される対応する化合物に変換 し、 (3) 前記XO基を還元的に除去し且つ式(V)の化合物のニトロ基を還元し て、式(I)の9−アミノカンプトテシンを得ることからなる。 この方法は以前に使用されたことはなく、特に脱酸素反応とニトロ基還元とを 同時に行う二重還元ステップは公知ではない。J.Med.Chem.34,9 8,1991には、カンプトテシンの10−トリフレート−9−N,N−ジメチ ルアミノメチル誘導体をテトラキストリフェニルホスフィン Pd(O)の存在 下で脱酸素反応にかける方法が記述されている。しかしながら、該反応は収率が 極めて低い(20%)。また、このトリフレートの製造は選択 性及び安定性に大きな問題を有し得、そのため該トリフレートの有用性が大幅に 制限される(例えばSubramanian,L.R.ら,Synthesis 293,1973)。 テトラキストリフェニルホスフィン Pd(O)の存在下での還元的脱酸素反 応は有機化学ではよく知られているが(例えばCacchi,S.ら、Tetr ahedron Letters 27,5541,1986参照)、本出願人 は、別のより適当なスルホネートがこれらの条件下で反応しないことを明らかに した(例えばCabri,W.ら,J.Org.Chem.55,350,19 90参照)。種々のホスフィン又はスルホネートの使用はカンプトテシンに関し ては報告されたことがなく、これらの物質の有用性を既存の文献に基づいて予知 することは不可能であった。また、スルホネートエステルに対してo位又はp位 にあるニトロ基の存在が、Heck型反応で収率を通常より低くし得ることは周 知である(例えば、J.Org.Chem.57,1481,1992及びEc havarren,A.M.;Stille,J.K.;J.Am.Chem. Soc.109,5478,1987参照)。 驚くべきことに、本発明の方法の脱酸素的還元は、以前に開示されたことのな い、反応性のより低いスルホネートを用いて、より穏やかな条件下で生起し得、 ニトロ基の存在にも拘わらず所望の生成物を高収率で生成する。驚いたことに、 ニトロ基自体が反応媒質中で還元作用を受け得る。所望の9−アミノ誘導体を、 別の反応を必要とせずに、単一ステップで生成することができるのである。ニト ロ基のこのような随伴性還元はこれまで知られておらず、既存の文献に基づいて 予知することも不可能であった(例えばCacchi,S.ら,Tetrahe dron Letters 27,5541,1986参照)。 本発明の方法の出発化合物は式(III)の化合物である。該化合物は、本発 明の方法全体を通して保持される20(S)立体配置を有する。式(III)の 化合物は通常、対応する20(R)異性体を含まない。しかしながら、本発明は 、式(III)の化合物と対応する20(R)異性体とのラセミ混合物に適用し 得る。その場合は、式(I)の9−アミノ−20(S)−カンプトテシンと9− アミノ−20(R)−カンプトテシンとのラセミ混合物が得られる。式(III )の化合物は、公知の方法で、20(S) −カンプトテシンから製造し得る(例えば、JP−A−59−51288号;J P−A−59−51299号;J.Med.Chem.34,98,1991; 及びChem.Pharm.Bull.1991.39,3183,1991参 照)。 12−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシンはまた、公知の12−ニトロ −20(S)−カンプトテシンから製造できる。まず、12−ニトロ−20(S )−カンプトテシンを12−アミノ−20(S)−ンプトテシンに還元する。こ の還元は、例えば適当な還元剤を用いて実施し得、又は適当な還元剤の存在下で 適当な触媒での接触還元によって実施し得る。例えば、J.March,Adv anced Organic Chemistry,第3版,1103に記載の ように実施し得る。 例えば、前記還元は、SnCl2のような還元剤、又は他の金属もしくは金属 塩、例えばZnもしくはFe及びその塩を用いて、適当な溶媒、例えば希塩酸、 希プロトン酸、水、エタノール、メタノール又はこれらの混合物中で、−20℃ 〜60℃の温度で、5分〜3日間のように数分〜数日、例えば4時間〜24時間 にわたって実施し得る。 あるいは、前記還元は、ニトロ基還元を実施する金属、例えばパラジウム、酸 化白金、白金、ロジウム又はルテニウムを触媒量用いて、分子状水素又は水素源 、例えばギ酸トリエチルアンモニウム、ギ酸、水素化トリブチルスズ、シクロヘ キサジエン等の存在下で、適当な溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF) 、MeOH、酢酸、CHCl3、ジオキサン又はこれらの混合物の中で、約0℃ 〜100℃の温度で、1時間〜3日間にわたり、1atm〜100atmの圧力 下で実施し得る。 12−アミノ−20(S)−カンプトテシンは、適当な試薬、例えば酸化銅( I)を用いて、反応混合物から分離する必要のないジアゾ誘導体の生成を介して 、12−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシンに変換し得る。 ジアゾ化反応は、プロトン酸希釈水溶液、例えばHClもしくはH2SO4の希 釈水溶液中、又は有機溶媒中で、適当なジアゾ化剤、例えばNaNO2、有機亜 硝酸塩を用いて、−20℃〜100℃の温度で、数分〜数時間、例えば5分〜2 4時間にわたり実施し得る。得られた溶液は次いで、任意に硝酸銅(I)水溶液 の存在下で、0℃〜100℃の温度で、数分〜1日、例えば5分〜1日にわたり 、化 学量論的量から大幅に過剰な量、例えば10倍モル過剰量の酸化銅(I)と反応 させ得る。 式(III)の化合物は、式(IV)の化合物を得るために、適当な一般的ニ トロ化剤と反応させ得る。式(III)の化合物のニトロ化は、ニトロ化剤、例 えば硝酸、硝酸と硫酸との混合物、又は他のニトロ化剤、例えば硝酸カリウムも しくは硝酸と三フッ化ホウ素(例えば三フッ化ホウ素一水和物)との混合物(例 えばOlah,G.A.ら、Synthesis 1085,1992参照)、 又は硝酸/無水トリフルオロメタンスルホン酸混合物(前出文献,1087,1 992)を用いて、−20℃〜100℃の温度で、5分〜3日のように数分〜数 日間、例えば4時間〜24時間にわたり実施し得る。 次いで、式(IV)の化合物を式(V)で示される対応する化合物に変換する 。この操作は、式(IV)の化合物を、下記の式(VI) X−R” (VI) [式中、Xは基R−SO2−であって、Rが(i)未置換の、あるいはC1〜C5 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C1〜C5直鎖もしくは分枝鎖アルコキシ、ハロゲ ン、ヒドロ キシ、アミノ及びニトロの中から選択した1個以上の置換基、例えば1、2もし くは3個の置換基で置換したフェニルもしくはナフチル環を表すか、又は(ii )未置換の、あるいは1個以上、例えば1、2もしくは3個のハロゲン原子で置 換した直鎖もしくは分枝鎖C1〜C9アルキル基を表し、 R”はハロゲン原子、イミダゾリル基、−OSO2R又は−N(C6H5)(RS O2)基であって、Rが前述の意味を表すか、又はフェノールと反応してスルホ ネートを生成できる別の基を表す] で示されるスルホニル化剤と反応させることにより実施し得る。 C1〜C9アルキル基は好ましくは、C1〜C5アルキル基、例えばメチル、エチ ル、n−プロピル又はイソ−プロピルであり得る。C1〜C5アルコキシ基はC1 −C4アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又はイソ−プ ロポキシであってよい。 ハロゲン原子は、フルオロ、クロロ又はブロモであってよい。1個以上のハロ ゲン原子で置換したC1〜C5アルキル基は、C1〜C5ペルクロロアルキル又はペ ルフルオロア ルキル基のようなC1〜C5ペルハロアルキル基、例えばトリフルオロメチルであ ってよい。基Xが本発明の化合物中に存在する時に表し得る好ましい意味は、R が(i)未置換の、あるいはC1〜C5直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C1〜C5直 鎖もしくは分枝鎖アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ及びニトロの中か ら選択した1個の置換基で置換したフェニルもしくはナフチル環を表すか、又は (ii)未置換の、あるいは1個以上、例えば1、2もしくは3個のハロゲン原 子、好ましくはフッ素もしくは塩素で置換した直鎖C1〜C5アルキル基を表す前 記式R−SO2−で示される任意に置換したスルホネートエステルの中から選択 される。より好ましくは、基Xは、Rが(i)未置換の、あるいはC1〜C5直鎖 アルキル、C1〜C5直鎖アルコキシ、フッ素もしくは塩素の中から選択した1個 の置換基で置換したフェニルもしくはナフチル環を表すか、又は(ii)未置換 の、あるいは1個、好ましくは1個以上、例えば2もしくは3個のフッ素原子で 置換した直鎖C1〜C5アルキル基を表すR−SO2−である。 本発明の化合物中で基Xが表し得る特に好ましい意味は、p−メトキシベンゼ ンスルホニル、p−トルエンスルホニ ル、p−フルオロベンゼンスルホニル、メタンスルホニル、トリフルオロメタン スルホニル、ベンゼンスルホニル、p−ニトロベンゼンスルホニル及び1−もし くは2−ナフタレンスルホニルの中から選択される。 式(VI)の化合物の好ましい意味としては、p−メトキシベンゼンスルホニ ルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、p−フルオロベンゼンスルホニ ルクロリド、メタンスルホニルクロリド、無水トリフルオロメタンスルホン酸、 ベンゼンスルホニルクロリド、p−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、N−フ ェニルトリフルオロメタンスルホンイミド又は1−もしくは2−ナフタレンスル ホニルクロリドが挙げられる。 式(V)の化合物を得るための式(IV)の化合物と式(VI)の化合物との 反応は、−50〜100℃、例えば0〜50℃の温度で実施し得る。反応は5分 〜3日間、例えば4時間〜24時間にわたって生起させ得る。該反応は通常、無 水有機溶媒、例えばCHCl3、CHCl3、テトラヒドロフラン(THF)、ジ オキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA) 等の中で生起する。任意に、有機塩基、例えばピリジン、ト リエチルアミン、又は立体障害をもつ塩基、例えばジイソプロピルアミン、2, 6−ジメチルピリジン等を存在させてもよい。 XO官能基の還元的除去及びニトロ基の還元は、式(V)の化合物を式(I) の化合物に変換させる。これは、適当な触媒の存在下で適当な還元剤を用いて達 成し得る。アミノ基を形成するためのXO基の除去及びニトロ基の還元は、単一 ステップ又は二つのステップで実施し得る。後者の場合は、XO基の除去及びニ トロ基の還元を任意の順序で実施し得る。 従って還元は、二つのステップで、まずXが基R−SO2−でありRが前述の 意味を表す式(V)の化合物中のニトロ官能基を適当な還元剤で還元することに より実施し得る。 その結果、下記の式(VII) [式中、Xは前述の意味を表す] で示される化合物が得られる。次いで、例えば適当な還元剤での式(VII)の 化合物の脱酸素的還元を別個に実施して、所望の9−アミノ誘導体(I)を製造 し得る。 所望であれば、二つのステップでの還元を、まず式(V)の化合物を脱酸素反 応にかけて下記の式(VIII) の化合物を生成することにより実施してもよい。 次いで式(VIII)の化合物を、例えば適当な還元剤で還元して、所望の式 (I)化合物を生成し得る。 適当な還元剤としては、そのままの状態又は適当な媒体上に担持された状態、 例えば炭素上、CaCO3上、BaSO4上、アルミナ上等に担持された状態の適 当な触媒、例えばパラジウム、酸化白金、白金、ロジウム又はルテニウムの存在 下の分子状水素、ギ酸アンモニウム、ギ酸トリエチルアンモニウム、ギ酸、水素 化トリブチルスズ、シクロヘキサジエン、ポリメチルヒドロキシシラン等が挙げ られる。あるいは、均一条件下で還元を実施してもよい。そ の場合は還元を、下記の一般式(IX) MLnL’m (IX) で示される化合物の存在下で、ギ酸アンモニウム、ギ酸トリエチルアンモニウム 、ギ酸、水素化トリブチルスズ、シクロヘキサジエン又はポリメチルヒドロキシ シランのような還元剤によって実施する。前記式中、Mは遷移金属原子を表し、 L及びL’は互いに同じか又は異なっていてよく、Cl-1もしくはCH3COO- のような陰イオンか、又は溶媒分子、モノホスフィン、ジホスフィン、亜リン酸 塩(phosphite)もしくはジアミンのような中性分子であり得、n及び mは0〜4であり得る。通常はm+nが1以上、例えば1、2、3又は4である 。 Mが表し得る好ましい遷移金属原子は、パラジウム、ニッケル及び白金である 。L及び/又はL’が表し得る好ましい基は、キレートジホスフィン、例えばビ ス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−及び1,3−ビス(ジフェニル− ホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1 ’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン又はトリフェニルホスフィンであ る。遷移金属原子:キレートジホスフィンのモル比は通常1:1〜 1:4である。還元に使用する適当な溶媒は有機溶媒、例えばDMF、MeOH 、酢酸、CHCl3、ジオキサン、THF又はこれらの混合物であり、約0℃〜 200℃の温度で、1時間〜3日間、例えば4時間〜24時間にわたり操作を行 う。 還元を二つの別個のステップで実施する場合は、最初のステップを数分〜数時 間の短時間、例えば5分〜12時間にわたって実施し得る。所望であれば中間誘 導体を分離する。次いで第2の還元ステップを数分〜数時間、例えば5分〜12 時間実施する。両方のステップの適当な溶媒は、ベンゼン、トルエン、CHCl3 、アセトニトリル、DMF、ジオキサン又はこれらの混合物である。適当な温 度は室温〜溶媒還流温度である。 式(III)の化合物を式(IV)の化合物に変換するための好ましい試薬は 、硝酸、硝酸と硫酸の混合物、又は硝酸カリウムもしくは硝酸と三フッ化ホウ素 一水和物との混合物、又は硝酸/無水トリフルオロメタンスルホン酸混合物であ り、−20℃〜60℃の温度で、数分〜数時間、例えば5分〜12時間にわたっ て操作を行う。 式(IV)の化合物を式(V)の化合物に変換するため の好ましい試薬は、スルホニル化剤、例えばp−トルエンスルホニルクロリド、 p−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリド、無水ト リフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホニルクロリド、p−ニトロベンゼ ンスルホニルクロリド、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド又は1 −もしくは2−ナフタレンスルホニルクロリドであり、無水有機溶媒、例えばC HCl3、CH2Cl2、THF、ジオキサン、DMF、DMA等の中で、−20 〜80℃の温度で、数分、例えば5分から2日間にわたって操作を行う。任意に 、ピリジン、トリエチルアミン、又は立体障害をもつ塩基、例えばジイソプロピ ルエチルアミンもしくは2,6−ジメチル−ピリジンのような有機塩基を存在さ せる。 最も好ましい試薬は、p−トルエンスルホニルクロリド、p−フルオロベンゼ ンスルホニルクロリド又はメタンスルホニルクロリドのようなスルホニル化剤で あり、CHCl3、CH2Cl2、THF、ジオキサン、DMF又はDMAのよう な無水有機溶媒中で、−20〜60℃の温度で、数分例えば5分から1日にわた って操作を行う。任意的な有機塩基は、ピリジン、トリエチルアミン、又はジイ ソプロ ピルエチルアミンのような立体障害をもつ塩基が最も好ましい。 式(V)の化合物を式(VII)、式(VIII)及び式(I)の化合物に変 換するための好ましい還元剤は、 − 分子状水素、 − そのままの状態もしくは適当な媒体上に担持された状態、例えば炭素上、C aCO3上、BaSO4上、アルミナ上等に担持された状態の適当な触媒、例えば パラジウム、酸化白金もしくは白金の存在下の、ギ酸アンモニウム、ギ酸トリエ チルアンモニウム、ギ酸、水素化トリブチルスズ、シクロヘキサジエン、ポリメ チルヒドロキシシラン等、又は − 前記一般式(IX)[式中M、L、L’、m及びnは前述の意味を表す]で 示される触媒の存在下の、ギ酸アンモニウム、ギ酸トリエチルアンモニウム、ギ 酸、ポリメチルヒドロキシシランもしくは水素化トリブチルスズである。リンリ ガンドL及び/又はL’の最も好ましい意味は、1,3−ビス(ジフェニルホス フィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’− ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン又はトリフェ ニルホスフィンである。 還元ステップの適当な溶媒は有機溶媒、例えばDMF、CHCl3、ジオキサ ン、THF、DMSO、DMA又はこれらの混合物である。好ましい温度は約2 0℃〜120℃である。反応時間は1時間〜2日が好ましい。 最も好ましい還元剤は、分子状水素、ギ酸トリエチルアンモニウム、ギ酸及び 水素化トリブチルスズである。還元ステップの最も好ましい溶媒は、DMF、ジ オキサン、THF、DMSO、DMA又はこれらの混合物である。 式(I)の9−アミノカンプトテシンは有用なトポイソメラーゼI阻害物質で ある。該物質は、癌、特に白血病並びに結腸及び直腸の腫瘍の治療に有用である 。従って該化合物は、前述のような癌にかかった患者の症状を改善するために使 用し得る。該化合物はこの種の癌の症状を緩和するために使用できる。 従って、前述のような治療を必要とする患者、典型的にはヒトに、有効量の9 −アミノカンプトテシンを投与し得る。該活性化合物は任意の適当な経路、例え ば経口投与又は静脈内のような非経口投与によって投与し得る。ヒト患者には前 述の経路によって、体重1kg当たり0.1〜6 0mgの活性化合物を投与し得る。好ましい用量範囲は1〜40mg/kg体重 である。 式(I)の9−アミノカンプトテシンは、投与のために、医薬的に許容し得る 担体又は希釈剤と共に医薬組成物に配合し得る。投与経路に応じて、任意の適当 な担体又は希釈剤を使用し得る。適当な種類の処方物は、US−A−51067 42号及びWO 91/05556号に記述されている。 本発明はその範囲内に、Xが前述の意味を表す前記式(V)及び(VII)の 化合物及びその医薬的に許容し得る塩も包含する。 式(V)及び(VII)の化合物は抗腫瘍活性を有する。例えば、これらの化 合物は白血病及び固形腫瘍、例えば結腸及び直腸の腫瘍に対して効果がある。 本発明の化合物の抗腫瘍活性は、例えば、漸増濃度の各分子で484回連続し て処理した後L1210マウス白血病細胞についてin vitro検査を行っ た時に、これらの化合物が細胞毒性活性(細胞増殖を50%抑制する濃度、IC50 として表す)を有することが判明したという事実によって証明される。IC50 は各分子毎に、Coult er計数器で細胞総数を計数して用量応答曲線から算出した。 例えば、本発明の化合物9−アミノ−10−(p−トルエンスルホニルオキシ )−20(S)−カンプトテシン(内部コードFCE28948)及び9−ニト ロ−10−(p−トルエンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシン( 内部コードFCE28899)について得られたIC50値は、それぞれ10.6 及び43.0ng/mlであった。 ヒト及び動物の身体は、医薬的に有効な量の式(V)もしくは(VII)の化 合物又はその塩を投与することからなる方法によって治療し得る。その結果、ヒ ト又は動物の症状が改善され得る。 本発明の化合物は種々の投与形態で投与し得、例えば、錠剤、カプセル、薬用 ドロップ、溶液又は懸濁液の形態で経口投与するか、座薬の形態で直腸投与する か、例えば筋内注射、静脈内注射、皮内注射もしくは皮下注射のように非経口的 に投与し得る。 用量は患者の年齢、体重及び症状と、投与経路とに応じて決定する。例えば、 ヒト成人に投与する場合の適当な用 量は約0.1〜60mg/kg体重の範囲であり得、特に好ましい範囲は約1〜 約40mg/kg体重であり得る。 本発明の医薬組成物は、活性物質としての式(V)又は(VII)の化合物を 、1種類以上の医薬的に許容し得る賦形剤と組み合わせて含む。 本発明の医薬組成物は通常一般的な方法で調製され、医薬的に適当な形態で投 与される。例えば、静脈注射又は点滴用の溶液は、担体として例えば無菌水を含 み得、又は好ましくは無菌等張食塩水の形態を有し得る。筋内注射用の懸濁液又 は溶液は、活性化合物と共に、医薬的に許容し得る担体、例えば無菌水、オリー ブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えばプロピレングリコールを含み得、 所望であれば適量の塩酸リドカインも含み得る。固体経口投与形態、例えば錠剤 及びカプセルは、活性化合物と共に、希釈剤、例えばラクトース、デキストロー ス、サッカロース、セルロース、コーンスターチ及びジャガイモ澱粉;滑沢剤、 例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムもしくはカル シウム、及び/又はポリエチレングリコール;結合剤、例えば澱粉、アラビアゴ ム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビ ニルピロリドン;分解剤(disaggregating agent)、例え ば澱粉、アルギン酸、アルギネート、ナトリウム澱粉グリコレート;発泡性混合 物;染料;甘味料;湿潤剤、例えばレシチン、ポリソルベート、ラウリルスルフ ェート、並びに、一般的には、医薬配合物で使用される非毒性且つ薬理学的不活 性の物質を含み得る。前記医薬製剤は、公知の方法、例えば混合、造粒、錠剤形 成、糖衣又はフィルムコーティングプロセスによって製造し得る。 以下の実施例は本発明の中間体及び化合物の製造を明らかにするものであり、 本発明の範囲を限定するものではない。実施例 1 9−ニトロ−10−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシン (方法A) 50mlの35%H2O2を、酢酸中2.8gの20(S)−カンプトテシンの 懸濁液中に滴下した。該溶液の温度を80℃に上げ、3.5時間維持した。冷却 後、溶媒を残量約20mlまで蒸発させた。該混合物を200mlの水及び氷中 に注いだ。沈殿物を濾過し、水及びエーテルで洗浄 し、乾燥した。生成物を結晶化(CHCl3/ヘキサン)して、1.9gの20 (S)−カンプトテシン 1−オキシドを得た。 0.65gの20(S)−カンプトテシン 1−オキシドを600mlのジオ キサンに溶解し、8.8mlの1M H2SO4を加え、該溶液を50分間照射し た(パイレックスフィルター付き高圧Hg灯)。溶媒を蒸発させ、得られた10 −ヒドロキシカンプトテシンをそれ以上精製せずに次のステップ(ニトロ化)に 使用した。 10−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシンを40mlのHNO3(30 %)に溶解した。1時間後、4mlのHNO3(65%)を加えた。該反応混合 物を室温で18時間放置し、次いでCH2Cl2で抽出した。有機相を中性になる まで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させると、表題の生成物が0.25 0g得られた。 方法B 酢酸−ジオキサンの1:1混合物(200ml)中の20(S)−カンプトテ シン(1g)及び予還元されたPtO2(0.2g)の懸濁液を、混合物が2当 量のH2を吸収するまで室温、圧力下で水素化した。該懸濁液を濾過し、得られ た溶液を真空下で蒸発させて0.6gのテトラヒドロ誘導体混合物を得た。 トリフルオロ酢酸(15ml)中の未精製テトラヒドロ誘導体混合物(0.5 g)に四酢酸鉛(2.1g)を加えた。該混合物を室温で15分間撹拌し、次い で真空下で蒸発させた。得られた粗生成物10−ヒドロキシ−20(S)−カン プトテシンをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。 10−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシンを40mlのHNO3(30 %)に溶解した。1時間後、4mlのHNO3(65%)を加えた。該反応物を 中性になるまで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させると、表題の生成物 が0.250g得られた。該生成物は方法Aで得た化合物と同じものであった。実施例 2 9−ニトロ−10−(p−フルオロベンゼンスルホニルオ キシ)−20(S)−カンプトテシン 20mlのCH2Cl2中0.3gの9−ニトロ−10−ヒドロキシ−20(S )−カンプトテシンの溶液に、0.17gのp−フルオロベンゼンスルホニルク ロリドと0.12mlのEt3Nとを加えた。1時間後、該反応混合物を10% HClで処理し、次いで有機相を中性になるまで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥 した。溶媒を蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製すると、表題 の生成物が0.24g得られた。 実施例 3 9−ニトロ−10−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−20(S)−カンプ トテシン 10mlのCH2Cl2中0.2gの9−ニトロ−10−ヒドロキシ−20(S )−カンプトテシン及び0.08mlのEt3Nの溶液をアルゴン雰囲気下で0 ℃に冷却した。1mlのCH2Cl2に溶解した0.1mlの無水トリフル オロメタンスルホン酸を前記溶液中に5分間で滴下した。0.5時間後、該反応 混合物を実施例2と同様に処理した。カラムクロマトグラフィー後、0.18g の9−ニトロ−10−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−20(S)− カンプトテシンが得られた。 実施例 4 9−ニトロ−10−(メタンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシン 1mlのCH2Cl2に溶解した0.07mlのメタンスルホニルクロリドを、 アルゴン雰囲気下の0〜5℃に冷却した0.122mlのEt3Nを含む15m lのCH2Cl2中0.3gの9−ニトロ−10−ヒドロキシ−20(S)−カン プトテシンの溶液に5分間で滴下した。0.5時間後、該反応混合物を実施例2 と同様に処理した。カラムクロマトグラフィー後、0.3gの9−ニトロ−10 −(メタンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンが 得られた。 実施例 5 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 2mlのDMF中0.1gの9−ニトロ−10−(p−フルオロベンゼンスル ホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンの溶液に、0.1mlのトリエチ ルアミンと、0.028mlのギ酸と、0.005gの1,1’−ビス(ジフェ ニルホスフィノ)フェロセンと、0.002gのPd(OAc)2とを加えた。 該混合物を4時間80℃に加熱した。溶媒を真空蒸発させ、粗反応混合物をカラ ムクロマトグラフィーで精製した。表題の生成物が黄色固体物質として得られた (0.03g)。 実施例 6 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 3mlのジオキサン中0.1gの9−ニトロ−10−メタンスルホニルオキシ −20(S)−カンプトテシンの溶液/懸濁液に、0.04mlのトリエチルア ミンと、0.011mlのギ酸と、0.007gの1,1’−ビス(ジフェニル ホスフィノ)フェロセンと、0.003gのPd(OAc)2とを加えた。該混 合物を1時間90℃に加熱した。1時間後、更に0.35mlのギ酸トリエチル アンモニウム1.8M溶液を加えた。1時間後、溶媒を真空蒸発させ、粗反応混 合物をカラムクロマトグラフィーで精製した。表題の生成物が黄色固体物質とし て得られた(0.06g)。 実施例 7 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 4mlのジオキサン中0.1gの9−ニトロ−10−トリフルオロメタンスル ホニルオキシ−20(S)−カンプ トテシンの溶液に、0.25mlのポリメチルヒドロキシシロキサンと、0.0 04gの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンと、0.002g のPd(OAc)2とを加えた。該混合物を3時間40℃に加熱した。溶媒を真 空蒸発させ、粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーで精製した。表題の生成 物が黄色固体物質として得られた(0.036g)。 実施例 8 9−ニトロ−12−ヒドロキシ−20(S)−カンプトテシン 濃塩酸(200ml)中12−ニトロ−20(S)−カンプトテシン(20g )溶液/懸濁液を撹拌し、これに無水SnCl2(41.9g)を0〜5℃で加 え、得られた混合物を室温で一晩継続的に撹拌した。固体を濾過し、少量の濃塩 酸で洗浄した。次いで、黄色固体物質を水に懸濁し、固体重炭酸ナトリウムを少 しずつ加えてpHを約2に 調整した。固体を濾過によって回収し、中性になるまで水で洗浄し、次いでエタ ノール及びジエチルエーテルで洗浄した。乾燥後、10.5gの12−アミノ− 20(S)−カンプトテシンが得られた。 35%H2SO4(100ml)中12−アミノ−20(S)−カンプトテシン (1g)溶液に、水30ml中の硝酸ナトリウム(2g)を撹拌下0〜5℃で加 えた。10分後、尿素(1g)を加え、該反応混合物を更に10分間撹拌した。 該混合物をCuNO3(20g)水溶液が入っているフラスコ内に滴下し、次い で該溶液にCu2O(3g)を加えた。該反応混合物を室温で30分間撹拌した 。次いで該反応混合物を塩化メチレンで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣 をカラムクロマトグラフィーで精製すると、12−ヒドロキシカンプトテシンが 0.65g得られた。 前述の製造方法で得た生成物を実施例1の方法A及びBでニトロ化した。表題 の生成物が0.5g得られた。実施例 9 9−ニトロ−12−(p−フルオロベンゼンスルホニルオキシ)−20(S)− カンプトテシン 実施例2と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−ヒドロキシ−20 (S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題の生成物を得た。実施例 10 9−ニトロ−12−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−20(S)−カンプ トテシン 実施例3と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−ヒドロキシ−20 (S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題の生成物を得た。実施例 11 9−ニトロ−12−(メタンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシン 実施例4と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−ヒドロキシ−20 (S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題の生成物を得た。実施例 12 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 実施例5と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−(p−フルオロベ ンゼンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し 、表題の生 成物を得た。該生成物は基準試料と同じものであった。実施例 13 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 実施例6と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−メタンスルホニル オキシ−20(S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題の生成物を得 た。該生成物は基準試料と同じものであった。実施例 14 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 実施例7と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−12−トリフルオロメタ ンスルホニルオキシ−20(S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題 の生成物を得た。該生成物は基準試料と同じものであった。実施例 15 9−アミノ−10−(p−フルオロベンゼンスルホニルオキシ)−20(S)− カンプトテシン 10mlのジオキサンに溶解した0.25gの9−ニトロ−10−(p−フル オロベンゼンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンを、0.02g の10%Pd/Cの存在下で、室温、大気圧下で4時間水素化した。触 媒を濾過によって除去し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をクロマトグラフ ィーで精製すると、表題の生成物が0.2g得られた。 実施例 16 9−ニトロ−20(S)−カンプトテシン 2mlのジオキサン中0.1gの9−ニトロ−10−(p−フルオロベンゼン スルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンの溶液に、0.1mlのトリ エチルアミンと、0.028mlのギ酸と、0.0055gの1,1’−ビス( ジフェニルホスフィノ)フェロセンと、0.002gのPd(OAc)2とを加 えた。該混合物を30分間80℃に加熱した。溶媒を真空蒸発させ、粗反応混合 物をカラムクロマトグラフィーで精製した。表題の生成物が黄色固体物質として 得られた。 実施例 17 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 7.5mlのDMF中0.6gの9−ニトロ−20(S)−カンプトテシンの 溶液を、0.02gの10%Pd/Cの存在下で、室温、大気圧下で4時間水素 化した。触媒を濾過によって除去し、温DMFで繰り返し洗浄した。溶媒を真空 下で除去し、粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーで精製すると、表題の生 成物が得られた。実施例 18 9−ニトロ−10−(p−トルエンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプト テシン 実施例2と同様に、但しp−トルエンスルホニルクロリド(0.16g)を用 いて操作して、表題の化合物を得た(0.36g)。 実施例 19 9−アミノ−20(S)−カンプトテシン 実施例5と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−10−(p−トルエンス ルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題の 生成物を得た。該生成物は実施例5で得た試料と同じものであった。実施例 20 9−ニトロ−20(S)−カンプトテシン 実施例16と同様に、但し出発材料として9−ニトロ−10−(p−トルエン スルホニルオキシ)−20(S)−カンプトテシンを用いて反応を実施し、表題 の生成物を得た。該生成物は実施例16で得た試料と同じものであった。実施例 21 9−アミノ−10−(p−トルエンスルホニルオキシ)−20(S)−カンプト テシン 5mlのDMF中0.1gの9−ニトロ−10−(p−トルエンスルホニルオ キシ)−20(S)−カンプトテシンの溶液を、0.025gの予還元したPt O2の存在下で、室温、大気圧下で24時間水素化した。触媒を濾過によって除 去し、溶媒を真空下で濃縮した。該粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーで 精製すると、表題の生成物が0.05g得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR ,KZ,LK,MG,MN,MW,NO,NZ,PL, RO,RU,SI,SK,UA,VN (72)発明者 ザリーニ,フランコ イタリー国、20019・セテイモ・ミラネー ゼ(ミラン)、ビア・ジ・デイ・ビツトリ オ、41 (72)発明者 ベデスキ,アンジエロ イタリー国、20146・ミラン、ビア・レダ エエルリ、11 (72)発明者 ペンコ,セルジオ イタリー国、20145・ミラン、ビア・ポン ペオ・マルケージ、24/9 【要約の続き】 の化合物をも包含する。これらの化合物は抗腫瘍活性を 有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記の式(I) で示される9−アミノカンプトテシンの製造方法であって、 (1) 下記の式(III) [式中、環A上のヒドロキシ基は10位又は12位にある]で示される化合物を ニトロ化剤と反応させて、下記の式(IV) で示される対応する化合物を製造し、 (2) 式(IV)の化合物を、下記の式(V) [式中、XOは還元的に除去できる基である]で示される対応する化合物に変換 し、 (3) 前記XO基を還元的に除去し且つ式(V)の化合物のニトロ基を還元し て、式(I)の9−アミノカンプトテシンを得ることからなる前記製造方法。 2. ステップ(2)を、式(IV)の化合物を下記の式(VI) X−R” (VI) [式中、Xは基R−SO2−であって、Rが(i)未置換の、あるいはC1〜C5 直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C1〜C5直鎖もしくは分枝鎖アルコキシ、ハロゲ ン、ヒドロキシ、アミノ及びニトロの中から選択した1個以上の置換基、例えば 1、2もしくは3個の置換基で置換したフェニ ルもしくはナフチル環を表すか、又は(ii)未置換の、あるいは1個以上、例 えば1、2もしくは3個のハロゲン原子で置換した直鎖もしくは分枝鎖C1〜C9 アルキル基を表し、 R”はハロゲン原子、イミダゾリル基、−OSO2R又は−N(C6H5)(RS O2)基であって、Rが前述の意味を表すか、又はフェノールと反応してスルホ ネートを生成できる別の基を表す] で示されるスルホニル化剤と反応させることによって実施する請求項1に記載の 方法。 3. 式(V)の化合物をステップ(3)で単一ステップで式(I)の化合物に 還元する請求項1又は2に記載の方法。 4. ステップ(3)を、式(V)の化合物を下記の式(VII) [式中、XOは請求項1に記載の意味を表す] で示される化合物に還元し、式(VII)の化合物を還元して式(I)の化合物 を得ることにより実施する請求項1又は2に記載の方法。 5. ステップ(3)を、式(V)の化合物を還元して下記の式(VIII) で示される対応する化合物を製造し、式(VIII)の化合物を還元して式(I )の化合物を得ることにより実施する請求項1又は2に記載の方法。 6. 式(I)の化合物の製造方法であって、前記XO基を還元的に除去し且つ 請求項1で定義した式(V)の化合物のニトロ基を還元することを含む方法。 7. 式(V)の化合物を単一ステップで式(I)の化合物に還元する請求項6 に記載の方法。 8. 式(V)の化合物を、請求項4で定義した式(VII)の化合物が得られ るような条件下で還元し、式(VI I)の化合物を式(I)の化合物に還元する請求項6に記載の方法。 9. 式(V)の化合物を請求項5で定義した式(VIII)の対応する化合物 が得られるような条件下で還元し、式(VIII)の化合物を式(I)の化合物 に還元する請求項6に記載の方法。 10. 請求項1で定義した式(IV)の化合物を式(V)の化合物に変換する ことにより式(V)の化合物を製造する請求項6から9のいずれか一項に記載の 方法。 11. 請求項1で定義した式(III)の化合物をニトロ化剤と反応させるこ とにより式(IV)の化合物を製造する請求項10に記載の方法。 12. 請求項1で定義した式(V)の化合物又はその医薬的に許容し得る塩。 13. 請求項1で定義した式(V)の化合物の製造方法であって、式(IV) の化合物を前記式(V)の化合物に変換することを含む方法。 14. 請求項1で定義した式(III)の化合物をニトロ化剤と反応させるこ とにより式(IV)の化合物を製造する請求項13に記載の方法。 15. 請求項4で定義した式(VII)の化合物又はその医薬的に許容し得る 塩。 16. 9−アミノ−10−(p−トルエンスルホニルオキシ)−20(S)− カンプトテシン及びその医薬的に許容し得る塩である請求項4で定義した式(V II)の化合物。 17. 請求項4で定義した式(VII)の化合物の製造方法であって、式(V )の化合物を前記式(VII)の化合物に還元することを含む方法。 18. 請求項1で定義した式(V)の化合物もしくは請求項4で定義した式( VII)の化合物又はこれらの化合物の医薬的に許容し得る塩を有効成分として 、医薬的に許容し得る担体及び/又は希釈剤と共に含む医薬組成物。 19. ヒト又は動物の身体の治療で使用するための、請求項1で定義した式( V)の化合物もしくは請求項4で定義した式(VII)の化合物又はこれらの化 合物の医薬的に許容し得る塩。 20. 抗腫瘍剤として使用するための請求項19に記載の化合物。
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