JPH08508970A - 変性y−ゼオライトの調製方法 - Google Patents

変性y−ゼオライトの調製方法

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JPH08508970A JP7520865A JP52086595A JPH08508970A JP H08508970 A JPH08508970 A JP H08508970A JP 7520865 A JP7520865 A JP 7520865A JP 52086595 A JP52086595 A JP 52086595A JP H08508970 A JPH08508970 A JP H08508970A
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チェンバレン、オスカー、レン
スーザ‐アグイアー、エドゥアルド、ファラベラ
カノス、アヴェリノ、コルマ
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ペトロレオ ブラジレイロ エス.エー.ペトロブラス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、NaY−ゼオライトをまずアンモニウム交換に付し、得られたアンモニウム交換されたゼオライトをアルミニウム交換に付し、アルミニウム交換されたゼオライトを水蒸気焼成に付し、そしてリン成分を水蒸気焼成されたゼオライトに取り込むことを特徴とする、変性Y−ゼオライトを調製する方法に関する。該方法によって得られうるY−ゼオライト及び該Y−ゼオライトを含むFCC触媒にもまた請求されている。本発明に従ったアルミニウム交換されたリン含有Y−ゼオライトを含有するFCC触媒は、アルミニウム交換されているか或いはリンを含んでいるかのいずれかのゼオライトを含有するFCC触媒に比べて、より少いコークス形成及びC3オレフィンへの改善された選択率を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 変性Y−ゼオライトの調製方法 本発明は、変性Y−ゼオライトの調製方法、該方法により得られるY−ゼオラ イト及び該Y−ゼオライトを含むFCC触媒に関する。 炭化水素供給原料は、反応ゾーンにおいて適当な条件下で流動触媒粒子と接触 させられることにより、より低い沸点の生成物へと、触媒作用的に転化されうる 。この方法において用いられる触媒は、いわゆる流動接触分解(FCC)触媒で あり、それはマトリックス中にゼオライト粒子を含む。FCC触媒の調製におい て用いられてきたゼオライトは、合成ホージャサイト又はY−ゼオライト、及び それらの変性物、例えば超安定Y−ゼオライト(USY)及び焼成された稀土類 で交換されたY−ゼオライト(CREY)を含む。分解プロセスにおいて、触媒 粒子は、分解プロセスの副生物として形成されるコークスの触媒粒子上への沈積 により不活性化される。(部分的に)不活性化された触媒粒子は、反応ゾーンか ら除かれ、ストリッピングゾーン中で揮発分が除去され、次いで再生ゾーンに入 り、そして酸素含有ガスを用いてコークスを燃焼することにより再生された後に 、反応ゾーンに戻される。 最近では、コークス及びガスの生成がより少なく、かつガソリン及び他の所望 の生成物への選択性がより高いFC C触媒を得るために、FCC触媒中に用いられるべきY−ゼオライトの特性を最 適化することに多くの注意が払われてきた。提案されている変性の一つは、触媒 組成物中へのリンの添加である。ヨーロッパ特許出願第0252761号公報は 、触媒によるコークス及びガスの生成を減少させるために、リン含有化合物で処 理された超安定Y−ゼオライトを含む分解触媒を記載している。 米国特許第4,970,183号明細書は、Y−ゼオライトをリン含有化合物 と接触させ、次いで水蒸気雰囲気下で400〜800℃の温度にてY−ゼオライ トを加熱することにより調製されたリン含有Y−ゼオライトを含む分解触媒を記 載している。やはり、この手段は、触媒のコークス及びガスの生成を減少するた めに行われている。 触媒の特性を改善するために取られてきた他の手段は、アルミニウム交換の実 行である。 米国特許第4,357,265号明細書は、NaY−ゼオライトがアンモニウ ム交換、焼成段階及びアルミニウム交換を受けるY−ゼオライトの変性方法を記 載している。この変性Y−ゼオライトを含むFCC触媒は、アルミニウム交換を 受けていないY−ゼオライトを含む触媒に比べて、改善されたオクタン価を有す るガソリンを生成する。 米国特許第3,455,842号明細書は、アルミニウム交換段階及びそれに 続く水蒸気焼成段階を受けたY−ゼオライトを含む分解触媒を記載している。こ の触媒は、アルミニウム交換されたY−ゼオライトを含まない触媒に比 ベて改善されたガソリンへの選択性を有する。 米国特許第4,224,188号明細書は、種々の順序にて行われうるアンモ ニウム交換及びアルミニウム交換の組み合わせによりNaY−ゼオライトから調 製されたY−ゼオライトを含む分解触媒を記載している。種々のゼオライトを含 むFCC触媒の活性が比較されている。 しかしながら、上記特許及び特許出願が、変性されていないY−ゼオライトを 含む触媒に比べて改善された特性を有するFCC触媒を記載しているけれども、 ガソリン及びLCOへの改善された選択性及びより少ないコークス及びガスの生 成を有するFCC触媒の要求がまだ存在する。上記した文献に記載されたゼオラ イトを用いることにおいて生じる更なる問題は、アルミニウム交換段階及びリン 処理は共に、C3=/C3比を低める傾向があるということである。C3オレフ ィンは価値ある生成物であるので、C3オレフィンへの選択性は維持されたまま で又は改善されてさえいながら、ガソリン及びLCOの改善された選択性及び減 少したコークスの生成を示すFCC触媒が要求されている。 今、このような改良されたFCC触媒が、その中に、以下の段階を含む方法に よって調製される変性されたY−ゼオライトを加えることにより得られうるとい うことが判った。 a)ゼオライト中のNa2Oの量を7重量%未満の値まで下げるために、NaY ゼオライトをアンモニウム塩の溶液 を用いて交換する; b)段階a)で得られた生成物を、ゼオライトがAl23として計算して0.5 〜6重量%の交換されたアルミニウムを含むまで、2〜4の間のpHを有する酸 性のアルミニウム含有水性溶液と接触させる; c)段階b)の生成物を分離して洗浄し、そして得られた生成物を15分間〜4 時間の期間、450〜800℃の温度にて、水蒸気雰囲気下で焼成する; d)段階c)において得られた焼成されたゼオライトを、ゼオライト中にP25 として計算して0.1〜4重量%のリンを取り込むようにリン含有化合物で処理 する。 第一段階(a)において、市販のNaY−ゼオライト(そのシリカ/アルミナ モル比は好ましくは4〜6の間である)を、ナトリウムの量がNa2Oとして計 算して7重量%未満、一般には0.5〜7重量%の間となるまで、アンモニウム 交換に付す。好ましくは、アンモニウム交換は、Na2Oの量が5重量%未満に なるまで行う。ゼオライト中に存在するNa2Oの最終量は、1重量%未満、好 ましくは0.5重量%未満であるべきである。しかしながら、ゼオライト中のN a2Oの量を、このプロセス段階においてこの値まで下げる必要はない。一般的 に、このプロセス段階において、Na2O含量を2.5〜5重量%の間の値まで 下げれば十分である。Na2O含量の更なる低下は、Y−ゼオライトの変性を終 えた後、又は本発明に従った変性Y−ゼオライトをFCC触媒中に取り込ませた 後でさえ 起こりうる。アンモニウム交換は、例えば、硫酸アンモニウム溶液を用いて行わ れうるが、本技術分野で公知の他の方法もまた用いられ得る。 第二段階(b)において、段階(a)で得られたアンモニウム交換されたY− ゼオライトを、ゼオライトがAl23として計算して0.5〜6重量%の交換さ れたアルミニウムを含むまでアルミニウム交換段階に付す。ゼオライト中に存在 する交換されたアルミニウムのパーセンテージは、X線蛍光法により測定したア ルミニウム交換後のゼオライト中のAl23として計算したアルミニウムのパー センテージと、やはりX線蛍光法により測定したアルミニウム交換前のゼオライ ト中のAl23として計算したアルミニウムのパーセンテージ間の差として定義 される。アルミニウム交換は、段階(a)で得られたアンモニウム交換されたゼ オライトを、アルミニウムイオンを含有する酸性水性溶液に接触させることによ り達成される。例えば、水可溶性の塩、例えば塩化アルミニウム、硝酸アルミニ ウム又は硫酸アルミニウムの溶液が用いられ得る。溶液は、2〜4の間のpH値 を有するべきである。もしpHが2未満の溶液が用いられれば、ゼオライトの結 晶化度が、不利にも、許容できない程度まで影響される。もしpHが4を超える 溶液が用いられれば、アルミナの実質的な量が溶液中で沈殿し、該沈殿はアルミ ニウムイオンの交換に影響する。 次いで、段階(c)において、段階(b)の生成物を、 過剰のイオンを除くために慣用の方法にて水で洗浄する。得られた生成物は、1 5分間〜2時間の期間、450〜700℃の温度にて、水蒸気雰囲気中で焼成さ れる。水蒸気雰囲気は飽和であるのが好ましいが、このことは必須ではない。一 般的に、水蒸気雰囲気は、10〜100重量%の水蒸気、好ましくは50〜10 0重量%の水蒸気を含む。洗浄したゼオライトを水蒸気焼成段階に付す前に乾燥 することが可能であるが、このことは必須ではない。 段階(d)において、段階(c)で得られた水蒸気焼成されたゼオライトを、 ゼオライト中にP25として計算して0.1〜4重量%のリンを取り込むために リンで処理する。リン処理は、例えば、水蒸気焼成されたゼオライトを、10〜 80℃の温度にて、リン含有化合物、例えばリン酸又はリン酸二水素アンモニウ ムの水性溶液と接触させることにより行われうる。 リンを用いた処理の後、段階(a)に記載の方法と類似する、追加のアンモニ ウム交換段階を行うのが推奨され得る。このような追加の段階が望まれるか否か は、ゼオライトのNa2O含量、及び変性されたゼオライトが加えられるべきF CC触媒が過剰のイオンを除くために洗浄工程に付されるか否かに依存する。 出願人は理論に束縛されることは望まないけれども、アルミニウム交換及び水 蒸気焼成は共に、より大きい量の過剰の格子アルミニウムのゼオライト中での存 在(縮合種を形成する)を引き起こすと思われる。ゼオライトのリン処 理は、ゼオライトに特定の触媒特性を与えると思われるアルミニウム−リン化合 物の形成を結果する。 ゼオライト中に取り込まれるべきリンの量は、ゼオライト中に存在するAl° の量に関係づけることができる。Al°は、Journal of Physical Chemistry、 第71巻(1967)、第4155頁のG.T.Kerrの記載に従って測定された、Al23とし て計算されたアルミニウム量であり、そしてゼオライト中に存在するカチオン性 アルミニウム種の量の尺度である。Λl°とPとの原子比は0.8〜2.0の範 囲内にあるのが好ましく、最も好ましくは0.5〜1.5の間である。 本発明はまた、上記方法により得られうるリン含有Y−ゼオライトに関し、該 ゼオライトは、Al23として計算して0.5〜6重量%の交換されたアルミニ ウム、及びP25として計算して0.1〜4重量%のリンを含む。好ましくは、 該ゼオライトは、Al23として計算して0.5〜2.0重量%の交換されたア ルミニウム、及びP25として計算して0.8〜2重量%のリンを含む。該ゼオ ライトが0.25〜0.35ml/gの細孔体積及び5〜40m2/gのメソポ ア(mesopore)表面積を有すること、及び、ゼオライトが実施例1に記載の方法 に従って100%水蒸気雰囲気下で788℃にて5時間不活性化された後に、ゼ オライトが0.1〜0.2ml/gの細孔体積、35〜60m2/gのメソポア 表面積及びNa2Oとして計算して0.1〜1重量%のNa含量を有すること が好ましい。実施例1に記載の方法に従って、100%水蒸気雰囲気下で788 ℃にて5時間不活性化された後に、ASTM D−3942に従って測定して、 ゼオライトが2.420〜2.430nmの間の単位格子サイズを有するのが更 に好ましい。 本発明に従ったアルミニウム交換されたリン含有Y−ゼオライトは、炭化水素 転化触媒、特にFCC触媒中での利用に非常に適している。FCC触媒は、一般 に、本発明に従ったゼオライトを1〜60重量%含み、場合により、他のゼオラ イトと組み合わされる。FCC触媒中のゼオライトの全量は、一般に10〜60 重量%、特には15〜35重量%の範囲である。 本発明に従った変性Y−ゼオライトを含むFCC触媒は、追加的に他のゼオラ イトを含みうる。本発明に従ったアルミニウム交換されたY−ゼオライトと組み 合わせてFCC触媒中で用いられ得る他のゼオライトの例は、合成ホージャサイ ト、例えばX−及びY−ゼオライト、並びにZSM−5、ZSM−11、ZSM −12、ZSM−22、MCM−41、ゼオライトベータ、六方晶形ホージャサ イト、及び水熱的に又は化学的に変性されたゼオライトである。もし他のゼオラ イトが、本発明に従ったゼオライトと組み合わされて用いられる場合は、ゼオラ イトY又はそれの水熱的に或いは化学的に変性された変異型例えば超安定ゼオラ イト(これは、なかんずく、米国特許第3293192号明細書、米国特許第3 506400号明細書、オランダ 国特許第7604264号公報、並びにC.V.Mc.DanielとP.K.Maher 、Soc1ety of Chemical Engineering(London)、Monograph Molecular Sieves 、(1968 )、第186頁に記載されている)を用いるのが好ましい。 アルカリ金属イオンの含量が少ない、特にナトリウムイオン含量が少ないゼオ ライトが好ましい。一般に、新しく合成されたゼオライト中に存在するナトリウ ムイオンは、例えば、水素イオン又はそれの前駆体例えばアンモニウムイオンと のイオン交換により置換されうる。概して、ゼオライト又は触媒上で成されるイ オン交換は、ゼオライトが、最終触媒中において酸化物として計算して4重量% 未満、好ましくは1.0重量%未満のナトリウムを含有するまで行われる。 本発明に従ったゼオライトを含有するFCC触媒は、更にマトリックス、例え ばシリカ、シリカ−アルミナ、アルミナ、チタニア、マグネシア、ジルコニア、 ボリア及びそれらの混合物を含む。シリカ、シリカ−アルミナ、アルミナが好ま しい。マトリックス中に他の成分、例えば、非イオン性クレー、例えばカオリン 、ベントナイトクレー(例えば、米国特許第3252757号、第325288 9号及び第3743594号明細書に記載されている)、モンモリロナイト等を 加えることも可能である。 所望により、FCC触媒を調製する分野にて良く知られた方法を用いて、稀土 類金属成分をゼオライト又は触媒組成物中に取り込むことも可能である。 場合により、触媒組成物は、酸化促進剤を含みうる。これらは、なかんずく、 触媒再生の間、COのCO2への反応を触媒するのに役立つ。周期表の第8族か らの貴金属又はそれらの化合物、例えば、Pt、Pd、Ir、Rh、Os及びR uが特に適しており、一方、Cr及びCu及びそれらの化合物もまた適している 。もし酸化促進剤が用いられる場合は、0.1〜100ppm、特には0.1〜 50ppmの第8族からの貴金属が用いられるのが好ましい。0.1〜10pp mの白金又はパラジウムの触媒組成物を用いるのが最も好ましい。これらの金属 は、公知の方法、例えば、適当な塩溶液を用いた含浸により最終FCC触媒上に 提供されうるか、又はこれらの金属は、例えばアルミナ上の白金から作られた別 個の粒子の形態にて最終触媒組成物と混合されうる。 もしFCC触媒が、多量の金属を含有する分解供給原料のために用いられる場 合は、金属スカベンジャーをFCC触媒中に加えるのが有利でありうる。このこ とは、触媒組成物を金属スカベンジャー、例えばアルカリ土類金属成分、例えば バリウム、カルシウム及びマグネシウムの塩及び(水)酸化物で含浸することに より成されうる。金属不動態化剤、例えば、アンチモン化合物、スズ化合物、チ タン酸バリウム及びアナターゼもまた慣用の方法において触媒組成物中に含まる うる。 触媒粒子の種々の成分が公知の方法にて組み合わされうる。FCC触媒を調製 するために適した方法は、なかんず く、米国特許第3609103号及び第3676330号明細書に記載されてい る。通常、触媒は、全ての成分を単に混合してスラリーを形成し、次いでスプレ ー乾燥することにより調製される。スプレー乾燥された粒子は、好ましくは、不 都合な塩を除去するために使用前に洗浄される。触媒粒子のサイズは、広範囲に 変わりうる。一般に、FCC触媒は、20〜150μm、好ましくは40〜90 μmの範囲の粒子サイズを有する。 通常、FCC触媒を用いた炭化水素供給原料の接触分解は、375℃〜650 ℃、特には460℃〜560℃の範囲の温度にて行われる。反応が行われるとこ ろの圧力は、通常、大気圧〜7気圧の範囲であり、特には1〜3気圧までの範囲 である。酸素含有ガスを用いた触媒組成物の酸化的再生は、通常、水蒸気の存在 下で、540℃〜825℃、特には700℃〜750℃の範囲の温度にて行われ る。 本発明を更に、多数の実施例を参照して解説する。まず初めに、種々の測定技 術を記載する。 表面領域の特性は78Kでの窒素吸着等温線から得られ、それは市販の装置、 例えばMicromeritics A.S.A.P.-2400又はGemini-2360を用いて測定されうる。S PESA(一点等価表面積、single point equivalent surface area)は、0. 30の相対圧P/P0での吸着Vaから、式: SPESA(m2/g)=4.353(1-P/P0)Va(ml/g)標準T及びPにて) (Vaは、吸着等温線の隣接点から補間される) に従って計算される。 細孔体積及びメソ表面積を計算するために、P/P0=0.08〜0.8の範 囲の窒素吸着等温線が、Boerら(J.Colloid Interface Sci.、第21巻(196 6)、第405頁)によって与えられたHarkins−Jura式を用いてt −プロットに変換された。tは吸着された層の厚さである。 ゼオライトのt−プロットは僅かにカーブしているので、勾配及び切片の決定 のために用いられるプロットの部分が特定されなければならない。本発明におい ては、用いられる範囲は、t=0.6nm〜t=0.9nmである。最少二乗法 を用いてこの範囲の点を通って引かれた直線は、切片Vmi及び勾配△Va/△t を有する。細孔体積及びメソ表面積は、以下の式を用いて計算される: 細孔体積(ml/g)=0.001547 Vmi メゾ表面積(m2/g)=15.47 △Va/△t ゼオライトの化学組成は、X線蛍光法により決定される。ナトリウム含量は、 ゼオライトをHNO3/HClで溶解後に得られた試料の原子吸着により決定さ れる。表面化学組成は、X線光電子分光法(XPS)を用いて決定した。結晶化 度は、X線回析法により決定したが、殆どの結晶性 試料は100%結晶化度と評価された。全ての他の結晶化度の値は、この最大値 と関連づけられる。 ゼオライト骨組のSi/Al原子比は、I.R.スペクトルから決定した。4 00〜1200cm-1の中間の赤外領域は、全てのゼオライト骨格におけるSi O4及びAlO4単位の基本振動を含む。それ故この領域は、ゼオライト骨格につ いての重要な構造情報を含む。O−T−O結合(TはSi又はAlのいずれかで ある)の伸縮周波数は、ゼオライト骨格中のAl原子数が減少するに伴って増加 する。Sohnら(Zeolites、第6巻(1986)、第225〜227頁)は、80 0cm-1(ν1)及び1500cm-1(ν2)の領域中のバンドが、単位格子中の アルミニウム原子数が変化するのに伴ってシフトすることを示した。この変化は 、以下の式を用いて、I.R.スペクトルからゼオライト骨格のSi/Al原子 比を計算するために用いられ得る。ここで、ν1は800cm-1領域中のバンド の波数(cm-1)である。 NAl=0.8375(851.60−ν1) Si/Alframe=(192−NAl)/N 粉末形状のゼオライト試料を、0.7mgのゼオライトを300mgの臭化カ リウム(赤外グレード、前もって真空下で100℃にて乾燥されている)と、真 空下で混合してプレスすることによるペレット化技術を用いて調製した。Nicole t FT-IR 60 SXRスペクトルメーターを用い、そして IRシグナルを、4cm-1の分解能にて、各試料について32スキャンにわたっ て平均化した。実施例1 この実施例において、アルミニウム交換されたリン含有ゼオライトを、本発明 に従った方法により調製した。開始物質は、表1に示された特性を有するNaY −ゼオライトであった。 (a)該ゼオライト12kg(乾燥重量として計算した)を、6.7kgの(N H42SO4及び6.13kgの水を用いてスラリー状とした。スラリーのpH を濃塩酸を添加することにより4.5に調整した。酸性化されたスラリーを80 ℃の温度まで加熱し、そして撹拌しながら該温度で30分間維持し、その後、濾 過によりゼオライトを混合物から分離した。このプロセスを2回繰り返した。最 終濾過段階の後、過剰の硫酸アンモニウムを除くためにフィルターケーキを70 ℃の温水で洗浄した。 (b)段階(a)で調製したアンモニウム交換されたゼオライト3kg(乾燥重 量として計算した)を、195gの7.9重量%Al2(SO43溶液と共に、 16.3 kgの水中でスラリー状とした。得られたスラリーのpHを、IN NaOH溶 液を用いて3.5の値に調整した。スラリーを60℃の温度まで加熱し、そして 激しく撹拌しながら該温度で1時間維持した。アルミニウム交換されたゼオライ トを、濾過により分離し、そして過剰の硫酸アルミニウムを除くためにフィルタ ーケーキを70℃の温水で洗浄した。これは、Al23として計算して0.5% の交換されたアルミニウムを含んだアルミニウム交換されたゼオライトを結果し た。1%の交換されたアルミニウムを含むゼオライトを調製するために、段階( a)で調製したアンモニウム交換されたゼオライトの3kgを、390gの7. 9重量%硫酸アルミニウム溶液とともに類似の方法にてスラリー状とした。2% の交換されたアルミニウムを含むゼオライトを調製するために、780gの7. 9重量%の硫酸アルミニウム溶液を用いた。 表2は、段階(b)において得られた、種々の量のアルミニウムを含むアルミ ニウム交換されたゼオライトの特性を示している。Al23の含量が0%である ゼオライトは、段階(a)において得られたゼオライトである。この表及び以下 の表において、Al exは、Al23として計算したゼオライト中に交換され たアルミニウムの量を表し、Pは、P25として計算したゼオライト中に取り込 まれたリンの量を表す。Si/Alframe及びSi/Alsurfは、それぞれ、ゼ オライト骨格中の及びゼオライト表面上のSi/Al原子比を表す。その他の略 号は説明 を要しない。 (c)段階(b)において得られたアルミニウム交換されたゼオライトを、12 0℃にて16時間乾燥した。乾燥した試料を、1時間、オープンロータリーオー ブン中で水蒸気に接触させることにより、種々の温度にて水蒸気焼成した。水蒸 気焼成は、550℃、600℃及び650℃にて行った。 表3は、種々の温度にて焼成された、種々のアルミニウム含量を有するアルミ ニウム交換されたゼオライトの特性を示す。 Al°は、ゼオライト中に存在するカチオン性アルミニウム種の尺度であり、 Kerr法によって決定したAl23として計算したアルミニウム量である。骨 格中のSi/Al原子比とAl°との比較から、以下のことが結論されうる。 (i)アルミニウム交換にまだ付されていないゼオライトは、水蒸気焼成後にカ チオン性アルミニウムを含むので、水蒸気焼成は骨格のアルミニウム原子の加水 分解を促進する。 (ii)水蒸気焼成はカチオン性アルミニウム種の縮合を 促進する。実際、骨格中の等しいSi/Al原子比を有する等しい温度で焼成さ れたゼオライトは、元のゼオライト中へと交換されたアルミニウム量が異なると いう事実にも拘わらず、焼成後ほぼ同じAl°濃度を有する。このことは、カチ オン性アルミニウムが焼成下で縮合を受け、縮合されたアルミニウム種がKer r法によって測定される形態ではないということを示唆している。 表3より、メソポア表面は、ゼオライト中に存在する交換されたアルミニウム 量の増加に伴って減少すると判る。更に、メソポア表面の量は、Al°の量の増 加に伴って減少する。出願人はいずれの理論に束縛されることも望まないけれど も、これらの効果は、ゼオライト中へと交換されたアルミニウムから或いは焼成 段階によって骨格から解放されたアルミナから由来する過剰の骨格アルミナがメ ソポアをブロックするという仮定によって説明されうるようである。 (d)リンは、段階(c)において得られた水蒸気処理されたゼオライト中に以 下の方法により取り込まれた: 段階(c)において得られた水蒸気焼成されたゼオライトのそれぞれの1キロ グラム(乾燥重量に基づいて)を、25℃にて、3キログラムの水中でスラリー 状とした。各スラリーに、種々の量の、H3PO4の30重量%の水性溶液を加え た。H3PO4処理されたゼオライトを、引き続き水で洗浄し、そして120℃に て乾燥した。P25として計算した、各ゼオライト中に取り込まれたリンの量 を表4に示す。 (e)段階(d)において得られたリン含有ゼオライトを水中にてスラリー状と し、その後、スラリーをコロイドミル中で粉砕した。次いで、ゼオライト中に存 在するNa2Oの量を更に減少させるために、ゼオライトを段階(a)に記載し た如くのアンモニウム交換に付した。 それぞれの得られたアンモニウム交換されたゼオライトの試料を、以下の方法 に従って不活性化した。ゼオライト試料の約60グラムを、内径18mmのSANI CR0 31Hアロイチューブ中に充填した。ゼオライトを、100%水蒸気雰囲気下 で、788℃にて5時間水蒸気処理した。水流量は、約10ml/時間であった 。この段階にて調製したリン含有ゼオライトの特性を表4に示す。これらの各ゼ オライトに対し、水蒸気焼成段階は600℃にて行ったことを記しておく。 表4より、ゼオライト中のリンの存在は、新しいゼオライトのメソポア表面積 を小さくすると判る。しかしながら、ゼオライトが不活性化された場合は、メソ ポア表面積はリン濃度の増加に伴って増加する。この効果は、ゼオライト中へと 交換されたアルミニウムの量が増加するのに伴って更に明確となる。理論によっ て束縛されることを望まないけれども、出願人は、アルミニウム交換されたリン 含有ゼオライトを不活性化すると過剰の格子アルミナがリンと反応して、ゼオラ イトに特有の触媒特性を与えるリン酸アルミニウムを形成すると考えている。実施例2 この実施例は、本発明に従ったアルミニウム交換されたリン含有ゼオライトを 用いて、炭化水素供給原料の接触分解において改善された結果が得られることを 示している。特性を表5に示したゼオライトA〜Dを、実施例1に記載されたプ ロセスと類似のプロセスを用いて、実施例1の開始物質として用いたゼオライト から調製した。特に、ゼオライトAは、実施例1の段階(a)、(c)及び(e )を行うことにより調製した。ゼオライトBは、実施例1の段階(a)、(c) 、(d)及び(e)を行うことにより調製した。ゼオライトCは、実施例1の段 階(a)、(b)、(c)及び(e)を行うことにより調製した。ゼオライトD は、実施例1の段階(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を行うことによ り調製した。水蒸気焼成は、600℃の温度にて、1時間の期間行った。 ゼオライトを、実施例1に記載された方法に従って、 788℃にて5時間水蒸気と接触させることにより不活性化した。触媒ディスク を、公知の方法にて、粉末をプレスすることによりゼオライトA〜Dのそれぞれ から調製した。 得られたディスクを微粉砕し、そして0.59〜0.84mmの粒子サイズの 画分を選択するためにふるい分けした。評価は、全自動MAT(マイクロ活性テ スト)ユニットにて行った。MATテストは、A.Cormaらにより、Applied Catal ysis 、第66巻(1990)、第248頁に記載されている。各試験の前に、触 媒粒子を、482℃の温度にて20分間窒素流(30ml/分)に接触させた。 ガスオイル供給原料を、75秒間の接触のために、連続置換の筒状ポンプを用い て反応器の上部に供給した。各操作の後、系を窒素でパージし、そして反応生成 物を回収した。操作と操作の間、触媒は、520℃の温度にて、3.5時間、空 気(30ml/分)と接触させられることにより再生された。液状生成物を、模 擬的な蒸留により分析した。ガス状の生成物を液体クロマトグラフィーにより分 析した。触媒上に形成されたコークスを、触媒の再生中に回収された二酸化炭素 及び水の量を測定することにより測定した。転化率は、生成物であるガス、ガソ リン、LCO及びコークスの全量として定義した。オイルに対する触媒の比は、 0.7〜2.0の間で変化させた。但し、ゼオライト触媒の量は3.0グラムに 維持し、ガスオイル供給原料の量を変化させた。 ガスオイル供給原料は、ASTM D−1160に従っ て決定された以下の蒸留カーブを有していた。 実験の結果を表6に示す。 ゼオライトAとBとの比較から、触媒組成物へのリンの添加は改善された転化 率を結果することが判る。更に、コークス形成に対する感受性はリンの添加によ って減少され、一方、ガソリンの選択率及びLCOの選択性は増加される。ゼオ ライトAとCとの比較より、アルミニウム交換段階が、 得られたゼオライトをコークス形成に対してより低い感受性にすることが判る。 本発明に従ったアルミニウム交換されたリン含有ゼオライトであるゼオライトD と、アルミニウムで交換されたか或いはリンを含有させられたかのいずれかであ るゼオライトB及びCとの比較より、アルミニウム交換及びリンの組み合わせが 、更に改善された転化率、更に減少されたコークス感受性及び改善されたC3= /C3比を示すゼオライトを結果することが判る。アルミニウム交換及びリンの 添加は共に、それぞれゼオライトAとBとの、及びAとCとの比較より理解され うるようにC3=/C3比を低下させるので、上記の最後に挙げた効果は特に驚 くべきことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スーザ‐アグイアー、エドゥアルド、ファ ラベラ ブラジル国、アールジェイ、22441‐070- リオ デ ジャネイロ、ガヴェア、ルア チュビラ、8/214 (72)発明者 カノス、アヴェリノ、コルマ スペイン国、46022 ヴァレンシア、カレ ダニエル バラシアート、6 プタ. 46

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)ゼオライト中のNa2Oの量を7重量%未満の値まで下げるために、N aYゼオライトをアンモニウム塩の溶液を用いて交換する; b)段階a)で得られた生成物を、ゼオライトがAl23として計算して0.5 〜6重量%の交換されたアルミニウムを含むまで、2〜4の間のpHを有する酸 性のアルミニウム含有水性溶液と接触させる; c)段階b)の生成物を分離して洗浄し、そして得られた生成物を15分間〜4 時間の期間、450〜800℃の温度にて、水蒸気雰囲気下で焼成する; d)段階c)において得られた焼成されたゼオライトを、ゼオライト中にP25 として計算して0.1〜4重量%のリンを取り込むようにリン含有化合物で処理 する、 ことを含む変性されたY−ゼオライトの調製方法。 2.Al23として計算して0.5〜6重量%の交換されたアルミニウム及びP25として計算して0.1〜4重量%のリンを含む請求の範囲第1項に記載の方 法によって得られうるリン含有Y−ゼオライト。 3.Al23として計算して0.5〜2重量%の交換されたアルミニウム及びP25として計算して0.8〜2重量%のリンを含む請求の範囲第2項に記載のリ ン含有Y −ゼオライト。 4.ゼオライトが0.25〜0.35ml/gの細孔体積及び5〜40m2/g のメソポア(mesopore)表面積を有し、かつ、ゼオライトが100%水蒸気雰囲 気下で788℃にて5時間不活性化された後に、ゼオライトが0.1〜0.2m l/gの細孔体積、35〜60m2/gのメソポア表面積及びNa2Oとして計算 して0.1〜1重量%のNa含量を有する請求の範囲第2項又は3項に記載のリ ン含有Y−ゼオライト。 5.100%水蒸気雰囲気下で788℃にて5時間不活性化された後、2.42 0〜2.430nmの単位格子サイズを有する請求の範囲第2項〜4項のいずれ か一つに記載のリン含有Y−ゼオライト。 6.請求の範囲第2項〜第5項のいずれか一つに記載のゼオライトを含むFCC 触媒。
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