JPH08512199A - ムンプスウイルス由来の組換え抗原およびワクチンにおける使用 - Google Patents

ムンプスウイルス由来の組換え抗原およびワクチンにおける使用

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JPH08512199A JP6523863A JP52386394A JPH08512199A JP H08512199 A JPH08512199 A JP H08512199A JP 6523863 A JP6523863 A JP 6523863A JP 52386394 A JP52386394 A JP 52386394A JP H08512199 A JPH08512199 A JP H08512199A
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ボラン,アレックス
ウアール,ソフィー
ノルビー,エルリング・カール・ヤコブ
ヴァルサニー,タマス・マルク
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スミスクライン・ビーチャム・バイオロジカルス(ソシエテ・アノニム)
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Abstract

(57)【要約】 本発明は(a)シグナルペプチド(s)および膜アンカードメイン(a)を有してなる完全な融合タンパク質(F)の全長(Fs+a+と称する);付着タンパク質またはヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ(HN)の全長;ヌクレオキャプシドの全長(NP);(b)膜アンカードメインを欠失した、切断された融合タンパク質(Fs+a−と称する);(c)F、HNおよび/またはNPタンパク質、またはその一部の融合により誘導されるハイブリッドタンパク質からなる群より選択されるムンプスウイルスの抗原をコードする組換えDNAを提供する。さらに、本発明のDNAからなるベクター、該ベクターで形質転換またはトランスフェクションされたワクシニアウイルス、哺乳動物細胞または細菌細胞のごとき宿主、および該宿主により発現されたタンパク質も本発明の範囲内である。

Description

【発明の詳細な説明】 ムンプスウイルス由来の組換え抗原およびワクチンにおける使用 ムンプス(Mumps)ウイルスはパラミクソウイルス科パラミクソウイルス属に 属する。それは、耳下腺炎からなる伝染性の小児疾病を引き起こす病原体である 。感染後の潜伏期間の間に、そのウイルスは呼吸器上皮組織にて複製し、次いで 耳下腺の分泌腺中に広まる。その後、他の分泌腺が感染するようになり、髄膜炎 となるケースが多数報告されている。その感染に関連する合併症の中でも脳炎は 、致死率約1%の重症であり、耳が聞こえなくなるケースも報告されている。 ムンプスに対するワクチンは入手可能である:それは感染ニワトリ胚細胞の培 養によって作られた弱毒化生ウイルスから作られる。そのワクチンは、ワクチン で免疫された個体において血清変換を引き起こし、血清反応陰性のヒトの95% 以上において感染に対し抵抗できる。かくして、そのワクチンは合併症の頻度を 顕著に減少させた。 しかしながら多数のケースにおいては、効果が亜臨床的なままであるためウイ ルス感染が検出されない。子供および年配の人々は、おそらく、ムンプス感染由 来の合併症を発病するであろう。ワクチンで免疫された個体における自然の菌交 代症での疾病の悪化のような、弱毒化生ワクチンの使用に関連する固有の危険性 に鑑みて、特に危険状態にある群のために、ワクチンの安全性を改良することが 望まれる。 本発明は、宿主細胞、特に真核生物細胞において、組換えムンプスタンパク質 、特にF、HNならびにNPタンパク質およびそれに由来する融合タンパク質を 製造するためのシステムを提供することにより、この問題に取り組むものである 。本発明は前記タンパク質を構築する方法、そこで使用するための中間体、およ びその中間体から得られるであろう組換えタンパク質にも関する。本発明の具体 化において、ムンプスウイルスNPタンパク質は細菌においても発現されている 。本発明の組換えタンパク質はムンプスウイルス感染予防のためのサブユニット ワ クチンの開発における使用の可能性を有する。 ムンプスウイルスの融合タンパク質Fは538アミノ酸残基を含有し;アミノ 酸残基1ないし26がシグナルペプチドに相当し、アミノ酸残基483ないし5 12が膜アンカードメインに相当する。その分子は7つのグリコシレーションさ れる可能性のある部位を有する。Fタンパク質は65−74KDaの前駆体(F0 )として合成され、蛋白分解的成熟を経てSS結合を介して連結したF1(58 −61KDa)およびF2(10−16KDa)サブユニットを生成する。Fタ ンパク質はウイルス感染中の細胞融合に関与し、溶血活性を有し、細胞へのウイ ルスの侵入において役割を果たしている。しかし、該タンパク質は別のムンプス ウイルス糖タンパク質、HN(後記参照)で観察される抗体依存性細胞性細胞毒 性(ADCC)は有さない。 HNタンパク質(分子量74−80KDa)は、血球凝集(ヘマグルチニン) 活性およびノイラミニダーゼ活性を有し、ウイルスの細胞への付着および宿主細 胞膜の破壊に関与する。HNタンパク質(「付着タンパク質」またはヘマグルチ ニン−ノイラミニダーゼ)は中和抗体を製造し、ADCCの発達に重要であるら しい。HNタンパク質は582アミノ酸残基からなり、N末端アンカードメイン (アミノ酸残基33ないし52)および9つのグリコシレーションされる可能性 のある部位を有する。 ヌクレオキャプシドタンパク質NPは、ウイルスRNAに結合しており、転写 過程に関与している。インフルエンザウイルスとのアナロジーから、ムンプスウ イルスのNPタンパク質は細胞性免疫の発達に重要であるかもしれない。NPタ ンパク質は553アミノ酸残基からなり;72KDaの分子量を有し、リン酸化 されている。 本発明は、 (a)シグナルペプチド(s)および膜アンカードメイン(a)を有してなる完全 な融合タンパク質(F)の全長(本明細書において、Fs+a+と称する);付着 タンパク質の全長またはヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ(HN):ヌクレオ キャプシドタンパク質の全長(NP); (b)膜アンカードメインを欠失した、切断された融合タンパク質(本明細書 において、Fs+a−と称する); (c)F、HNおよび/またはNPタンパク質、またはその一部の融合により 誘導されるハイブリッドタンパク質; からなる群より選択されるムンプスウイルスの抗原をコードする組換えDNAを 提供するものである。 本発明の個々の具体例において、ハイブリッドタンパク質をコードするDNA は、 (i)融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイ ンを欠失した付着タンパク質(本明細書において、s+FHNa−と称する); または (ii)本明細書においてs+FHNa−xFa−と称されるハイブリッドタン パク質;または (iii)5'膜ドメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜アンカー ドメインを欠失した融合タンパク質(本明細書において、Fs+a−xHNa− と称する); をコードする。 好ましくは、本発明に係る組換えDNAは、適当な宿主をトランスフェクショ ンまたは形質転換するのに適当である、ベクター、有利には発現ベクターであり 、その結果、DNAによりコードされたタンパク質を多量に得ることができる。 一の態様において、本発明に係る組換えベクターはワクシニア転移ベクター、 例えば後記のpULB5212由来のベクターである。 このタイプの個々のベクターは、本明細書においてはpNIV3205、pN IV3208、pNIV3213およびpNIV3232と称される。 別の態様において、本発明に係る組換えベクターは、哺乳動物細胞、特にチャ イニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をトランスフェクションするために適当 なものである。 このタイプのベクターは、有利には、グルタミン合成酵素ベクター、例えば後 記のpEE14として知られるベクターより誘導されるかもしれない。本発明に よる特定のベクターは、pEE14s+FHNa−である。 もう一つ別の態様において、本発明に係る組換えベクターはイー・コリ(E.c oli)のごとき細菌細胞を形質転換するのに適当なものである。 この種の適当なベクターは、例えば、周知のベクターpUC19から誘導され るかもしれない。 別の態様において、本発明は、本発明に係るベクターで形質転換またはトラン スフェクションされた宿主を提供する。その宿主は、適当には、ワクシニアウイ ルス;哺乳動物細胞または細菌細胞から選択される。 本発明はまた、本発明に係るDNAによりコードされた組換えタンパク質の製 法であって、 (a)該DNAを前記した適当な組換え宿主において発現させ;および (b)例えば後記するように、標準的な技術によって産生されたタンパク質を 単離すること; からなる方法も提供する。 本発明の方法によって産生されたある種のタンパク質は新規であり、それゆえ にこれらは、本発明のさらなる態様を形成する。個々のタンパク質は: 膜アンカードメインを欠失した切断された融合タンパク質(本明細書において 、Fs+a−と称する); F、HN、および/またはNPタンパク質またはその部分の融合によって生じ るハイブリッドタンパク質、特に: (i)融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイ ンを欠失した付着タンパク質(本明細書において、s+FHNa−と称する); (ii)本明細書において、s+FHNa−xFa−と称されるハイブリッドタ ンパク質; (iii)5'膜ドメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜アンカー ドメインを欠失した融合タンパク質(本明細書において、Fs+a−xHNa− と称する); を包含する。 本発明の方法により入手できるタンパク質は、適当な担体と混合すれば、ワク チンである可能性を有する。 それゆえにさらなる態様において、本発明は、医薬上許容される担体と共に、 本発明のタンパク質または本発明の方法によって調製された免疫防御に十分量の タンパク質からなる、ムンプス感染に対するワクチン組成物を提供する。 そのようなワクチン組成物におけるタンパク質は、有利には、FまたはHNタ ンパク質である。 「免疫防御」という語は、ムンプスの曝露に対し免疫応答を誘起し、その結果 その疾病を予防または軽減し、その疾病の伝染を阻止または遅延させるために必 要な量をいう。 ワクチンの調製は、一般に、ニュー・トレンズ・アンド・ディベロップメンツ ・イン・ワクチンズ(New Trends and Developments in vaccines)、ボラー(V oller)ら(編)、ユニバーシティ・パーク・プレス(University park Press) 、ボルチモア(Baltimore)、メリーランド(Maryland)、1978年に記載さ れている。 各ワクチン一回分の本発明のタンパク質量は、典型的なワクチンにおける顕著 な副作用なしに、免疫防御応答を誘発する量として選択される。 かかる量は、いずれの特異的な免疫原が使用されるのか、およびワクチンがア ジュバント化されているか否かに依存して様々であろう。一般に各用量は1−1 000μgタンパク質、好ましくは1−200μgからなると考えられる。ワク チンの最適量は、抗体力価および対象における他の応答の観察を包含する標準的 研究によって推定することが可能である。最初のワクチン接種に続いて、好まし くは、対象は約4週間で追加免疫を受け、感染の危険が存在する限り、引き続い て6ヶ月毎に追加免疫を繰り返す。 本発明のさらなる態様は、ヒトにおいてムンプス感染を予防する方法であって 、免疫学的有効量の本発明タンパク質または本発明の方法によって製造されたタ ンパク質を、該予防を必要とする対象に投与することからなる方法を提供する。 本 発明は、ヒト対象におけるムンプス感染予防のためのワクチン組成物を調製する ための、本発明によるタンパク質または本発明による方法によって調製されたタ ンパク質の使用も提供する。 以下の実施例および添付図面を用いて本発明を説明する。実施例 実施例1 ベクターの構築 A) ワクシニアウイルスへの転移用 1) 融合タンパク質Fs+a+ Fタンパク質のC末端半分をコードしている900dpのcDNAクローンで あるプラスミドpMF1(スウェーデン、ストックホルム(Stockholm)、カロ リンスカ(Karolinska)研究所、イー・ノービー(E.Norrby)博士より得た、エ ランゴ(Elango)ら、1989年、ジェイ・ジェン・ビロロジー(J.Gen.Virolo gy)、第70巻、8001−807頁に記載)から始めて、完全なFs+a+タ ンパク質、即ちシグナルペプチドおよび膜アンカードメインを共に含有するタン パク質をコードするcDNAを再構築した。このために、ムンプスウイルスから 抽出したウイルスゲノムRNAを、ムンプスFmRNAの塩基1ないし20に対 応し、以下の配列(5'−AAG CCT AGA AGG ATA TCC TA− 3')を有するオリゴデオキシヌクレオチド(po82)をプライマーとして用 いて、相補的一本鎖DNAに複製した。次いで、その一本鎖cDNAを、po8 2およびpstFM1、あるいはpstFM2およびpF1013をプライマー として用い、ポリメラーゼ鎖反応によって増幅した。最初のプライマーの組み合 わせは、増幅後、ムンプスFmRNAの塩基1ないし769に対応する二本鎖c DNAを生成し、二番目のプライマーの組み合わせは、塩基748ないし103 5をカバーするcDNA断片を生成した。 pstFM1、pstFM2およびpD1013プライマーの配列は以下のとお りである: 次いで、増幅したcDNA断片をプラスミドpUC19のHindII−Ps tI部位に分割してクローン化し、ジデオキシヌクレオチド法(サンガー(Sang er)ら、1977年、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・サ イエンス(P.N.A.S.)、第74巻、5463−5467頁)を用いて配列を 決定した。両方のDNA断片をそれらの共通のPstI部位で連結し、プラスミ ドpUC19のEcoRI部位にクローン化した;これは中間構築物pNIV3 204となる。FcDNAの5'末端を回収するためにプラスミドpNIV32 04をEcoRIおよびHaeII酵素で開裂した。FcDNAの3'末端を、 プラスミドpMF1をPstIおよびHaeIIで消化することによって回収し た。完全なFcDNAを5'および3'部分をそれらの共通のHaeII制限部位 で連結することによって再構築し、クローニングビヒクルpUC19のEcoR I−PstI部位に導入し、プラスミドpNIV3214を得た(図IA)。こ こから、FS+a+タンパク質をコードするcDNA基本単位(1701bp) を酵素SmaIおよびAhaIIIで開裂することにより回収し、標準的ワクシ ニアベクターpSC11(チャクラバチー(Chakrabati)ら、1985年、モレ キュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Molecular and Cellular Biology )、第5巻、3403−3409頁)由来のワクシニア転移ベクターpULB5 213のSmaI部位に導入した。得られたプラスミドp NIV3205を図1Bに図示した。 2) 付着タンパク質HN HNタンパク質のC末端部分をコードする1000bpのcDNAクローンで あるプラスミドpMH1(スウェーデン、ストックホルム(Stockholm)、カロ リンスカ(Karolinska)研究所、イー・ノービー(E.Norrby)博士より得た、 コバミーズ(Kovamees)ら、1989年、ウイルス・リサーチ(Virus Research )、第12巻、87−96頁、公表)から始めて、ムンプスウイルスの完全なH Nタンパク質に対応するcDNAクローンを再構築した。このために、方法は、 Fタンパク質について前記した方法に従った。簡単には、まず、ムンプスウイル スRNAを、po83オリゴデオキシヌクレオチド(5'AAG CCA GAA CAG ACT TAG GAT3')をプライマーとして用いて、一本鎖DNAに 複製した。次いで、このcDNAを2組のプライマーの組み合わせでPCRによ って増幅し、最初にHNmRNAの塩基79ないし629に対応する二本鎖cD NAを生成し(プライマーは、pHN−13およびEcoHNM1)、二番目に 、塩基603ないし1005のcDNA断片を生成した(プライマーは、Eco HNM2およひpH982)。 これらプライマーの配列は以下のとおりである: 増幅したcDNA断片をブラスミドpVC19のHindII−EcoRI部 位にクローン化し、サンガー(Sanger)法(前掲参照)によって配列を決定し、 次いで、pUC19クローニングビヒクルにEcoRI部位で連結した。得られ た中間構築物pNIV3207は、かくして、HNをコードする配列の5'末端 を有し、それはpNIV3207をHincIIおよびBanIで消化すること により切り出すことができる。HNcDNAの3'末端を、プラスミドpMH1 をBanIおよびHindIIIで消化することによって回収した。完全なHN cDNAを、5'および3'部分をそれらの共通のBanI部位で連結することに よって再構築し、プラスミドpUC19のHincII−HindII部位に導 入し、プラスミドpNIV3215を得た(図2A)。完全なHNタンパク質を コードするcDNA基本単位(1779bp)を、酵素HindIIIおよびS maIで開裂することにより回収し、SmaIで消化したワクシニア転移ベクタ −pULB5213(前掲参照)に、平滑末端で導入した。得られたプラスミド pNIV3208を図2Bに図示する。 3) ヌクレオキャプシドタンパク質NP 完全なムンプスNPタンパク質をコードするcDNAを2つの部分的cDNA クローンpMN1およびpMN2(スウェーデン、ストックホルム(Stockholm )、カロリンスカ(Karolinska)研究所、イー・ノービー(E.Norrby)博士よ り得た、エランゴ(Elango)、1989年、ウイルス・リサーチ(Virus Resear ch)、第12巻、77−86頁、公表)から構築した。 プラスミドpMN1はNPcDNAの5'末端を欠失した1700bpの挿入 物を有し;pMN2はその分子の3'末端を含有しない1700bpのcDNA 挿入物を有する。 pMN1をPstIで消化し、1100bp断片を回収し、プラスミドベクタ −pUC19のPstI部位にサブクローン化した。NPタンパク質のC末端の 248アミノ酸残基をコードし、終止コドンを有する断片を回収するために、こ の中間構築物をAsp718IおよびEcoRVで消化した。アミノ酸残基6な いし458にわたる1361bp断片を回収するために、pMN2をHgiAI およびPvuIIで消化した。ATG開始コドン(Met1)およびNPタンパ ク質のアミノ酸残基2ないし5をコードする配列を再構築するために、合成二本 鎖ヌクレオチド(Mum1/Mum2)を調製した(図3A)。この合成断片の 側面にBamHI部位(5')およびHg1AI部位(3')を付加した;それは 、翻訳開始に最適であるコザック(KOZAK)コンセンサス(コザック(Koza k)、1984年、ネイチャー(Nature)、第308巻、241−246頁)も 含有していた。その合成アダプターおよびpMN2から回収した1361bpD NA断片を組み立て、プラスミドベクターpUC19にクローン化した。この中 間構築物をAsp718IおよびEcoRVで消化し、466bp断片を除去し 、pMN1由来の248C末端アミノ酸残基をコードするAsp718Iおよび EcoRV断片で置換した。これは、pUC19をベクターとする、完全なNP タンパ ク質の基本単位をコードする1699bpを含有するプラスミドpNIV321 6となる(図3B)。次いで、暗号カセット(1682bp)を切り出すために 、プラスミドpNIV3216をBamHIおよびBcIIで消化し、ワクシニ ア転移プラスミドpULB5213(前掲参照)のSmaI部位に平滑末端で挿 入し、最終構築物pNIV3213を得た(図3C)。 4) 膜アンカードメインを欠失した融合タンパク質Fs+a+ Fタンパク質全長をコードするcDNAクローンであるプラスミドpNIV3 214(前掲参照)をNsiIおよびSphIで消化した。Fタンパク質の80 C末端アミノ酸残基をコードし、膜アンカードメイン(残基483−512)お よび終止コドンを有する250bpNsiI−SphI断片を除去した。アミノ 酸残基459ないし462をコードする配列および終止コドンを再構築するため に、合成二本鎖ヌクレオチド(Fa−mul/Fa−mu2)を調製した(図4 A)。この合成断片の側面にNsiI部位(5')およびSphI部位(3')を 付加した。その合成アダプターをpNIV3214のNsiIおよびSphI部 位にクローン化した。得られたプラスミドpNIV3220は、アミノ酸残基1 ないし462をコードし、それに終止コドンが続き、pUC19ベクターにクロ ーン化されている。KOZAKコンセンサス配列(前掲参照)を形成するために 、プラスミドpNIV3220をBsphIおよびAsp718Iで消化し;突 出末端をクレノー(Klenow)ポリメラーゼで充填し、次いで連結した。これによ り、Fタンパク質の残基1ないし462をコードする配列、続いて終止コドン、 そして開始コドン周辺にKOZAKコンセンサスを含有するプラスミドpNIV 3221を作製した(図4B)。プラスミドpNIV3221をAsp718I およびSphIで消化し、1402bp断片を平滑末端化し、pULB5213 (前掲参照)のSmaI部位に連結することにより挿入した。得られたプラスミ ドpNIV3226を図4Cに図示する。 5) 融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイン を欠失したヘマグルチニンーノイラミニダーゼ、s+FHNa− HNタンパク質全体をコードするcDNAクローンであるプラスミドpNIV 3215(前記参照)をPvuIIで消化し;アミノ酸残基79ないし582を コードし、終止コドンを有する1700bp断片を精製した。融合タンパク質( F)(前掲参照)のアミノ酸残基1ないし462をコードするプラスミドpNI V3221をHindIIIで消化した。pUC19の配列および融合タンパク 質のアミノ酸残基1ないし51をコードする配列を含有する2900bp断片を 平滑末端化し、HNタンパク質のアミノ酸残基79ないし582をコードする1 700bpのPvuII断片、それに続く終止コドンをpUC19ベクター中に 連結した(図5A)。プラスミドpNIV3222をAsp718IおよびHi ndIIIで消化し;1694bpの平滑末端DNA断片を精製し、pULB5 213(前掲参照)のSmaI部位に連結により挿入した。得られたプラスミド pNIV3227を図5Bに図示した。 6) ハイブリッドタンパク質s+FHNa−xFa− アンカードメインを欠失したFタンパク質をコードする配列を含有するプラス ミドpNIV3221(前掲参照)をHindIIIで消化した。Fタンパク質 のアミノ酸残基52ないし462をコードする1246bpの平滑末端断片を精 製した。融合タンパク質のアミノ酸残基1ないし51、無関係のスレオニン(ア ミノ酸残基52)およびHNタンパク質のアミノ酸残基79ないし582をコー ドし、それに続く終止コドンを有するプラスミドpNIV3222(前掲参照) を、アミノ酸残基576に対応するコドンの3'側で開裂するNheIで消化し た。次いで、NheIで消化し、平滑末端化したプラスミドpNIV3222、 をFタンパク質のアミノ酸残基52ないし462をコードする1246bp断片 に連結することにより構築した。かくして、得られたプラスミドpNIV322 3は、pUC19ベクター中に、アミノ酸残基1ないし51(Fタンパク質のシ グナルを含有する)、無関係のスレオニン、HNタンパク質のアミノ酸残基79 ないし576、無関係のグルタミンおよびFタンパク質のアミノ酸残基53ない し462をコードし、それに引き続いて終止コドンを有する(図6A)。プラス ミドpNIV3223をAsp718IおよびHindIIIで消化し,294 5bpのDNA断片をpULB5213(前掲参照)のSmaI部位に平滑末端 で連結した。得られたプラスミドを図6Bに図示する。 7) 5'膜アンカードメインを欠失した付着タンパク質に融合した3'膜アンカ ードメインを欠失した融合タンパク質、Fs+a−xHNa− HNタンパク質全体をコードするプラスミドpNIV3215(前掲参照)を HindIIIで消化し、突出末端をクレノーポリメラーゼで充填し、そしてS acIで消化し;1762bpの断片をSmaIおよびSacIで消化したpU C19に連結し、プラスミドpNIV3229を構築した。連続したオープンリ ーディングフレームを形成させる、FおよびHN暗号配列間の連結部分を構築す るために、合成二本鎖アダプター(fhnオリゴ1/fhnオリゴ2)を調製し た(図7A)。プラスミドpNIV3229をKpnIおよびBbsIで消化し 、HNタンパク質のアミノ酸残基1ないし66をコードする229bp断片を除 去し、合成アダプターで置換し、これをpNIV3230とした。アンカードメ インを欠失したFタンパク質をコードするプラスミドpNIV3221(前掲参 照)をKpnIおよびPstIで消化した。1387bp断片を精製し、Kpn IおよびNsiIで消化したpNIV3230に連結した。こうして、ベクター pUC19中に、Fタンパク質のアミノ酸残基1ないし460をコードする基本 単位、それに続いてヒスチジンおよびHNタンパク質のアミノ酸残基63ないし 578、続いて終止コドンを含有するプラスミドpNIV3231を形成する( 図7B)。プラスミドpNIV3231をAsp718IおよびSphIで消化 して3007bp暗号基本単位を切り出し、それをワクシニア転移プラスミドp ULB5213(前掲参照)のSmaI部位に平滑末端で挿入し、pNIV32 32を得た。 B) CHO細胞へのトランスフェクション用 1) 膜アンカードメインを欠失した融合タンパク質、Fs+a− プラスミドpNIV3221(前掲参照)をAsp718IおよびHindI IIで消化し;1402bpの平滑末端断片を精製し、グルタミン合成酵素(G S)ベクターpEE14(コケット(Cockett)ら、1990年、バイオテクノ ロジー(Bio/Technology)第8巻、662−667頁)のSmaI部位にクロー ン化した。得られたプラスミドpEE14−Fa−は、ヒトサイトメガロウィル ス(hCMV−MIE)の主要前初期プロモーターの制御下にある、アンカード メインを欠失した融合タンパク質を含有する(図4D)。 2) 融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイン を欠失したヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ、s+FHNa− プラスミドpNIV3222をAsp718IおよびHindIIIで消化し 、1694bpの平滑末端DNA断片を精製し、pEE14ベクター(前掲参照 )のSmal部位に連結することにより挿入した。得られたプラスミドpEE1 4s+FHNa−はhCMVプロモーターの制御下で、Fタンパク質のアミノ酸 残基1ないし51(Fタンパク質のシグナル領域を含有する)、無関係のスレオ ニン、およびHNタンパク質のアミノ酸残基79ないし582に対する配列を含 有する(図5C)。 3) ハイブリッドタンパク質、s+FHNa−xFa− プラスミドpNIV3223(前記参照)をAsp718IおよびHindI IIで消化し;2945bpのDNA断片を回収し、pEE14ベクター(前掲 参照)のSmaI部位に平滑末端で連結した。得られたプラスミドpEE14s +FHNa−xFa−は、hCMVプロモーターの制御下で、Fタンパク質のシ グナル領域(アミノ酸残基1ないし51)、無関係のグルタミン、シグナルおよ びアンカードメインを欠失したFタンパク質をコードする配列を含有する(図6 C)。 4) 5'膜アンカードメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜アン カードメインを欠失した融合タンパク質、Fs+a−xHNa− プラスミドpNIV3231(前記参照)をAsp718IおよびSphIで 消化して3007bp断片を切り出し、pEE14ベクター(前記参照)のSm aI部位に平滑末端で連結した。得られたプラスミドpEE14Fs+a−xH Na−はhCMVプロモーターの制御下で、膜アンカードメインを欠失したFタ ンパク質(アミノ酸残基1−460)および膜アンカードメインを欠失したHN タンパク質(アミノ酸残基63−578)に融合したヒスチジンをコードする配 列、それに続いて終止コドンを含有する(図7C)。 C) 細菌の形質転換用 NPタンパク質 pUC19ベクター中にNPタンパク質全体のcDNAを含有するプラスミド pNIV3216(前記参照)をBamHIで消化した。1682bp平滑末端 断片を精製し、イー・コリ(E.coli)発現ベクターpAS1(ローゼンバーグ (Rosenberg)ら、メソッド・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzymology );ウー・アール(Wu,R.)ら編、第101巻、123−138頁、アカデミッ ク・プレス(Academic Press)、ニューヨーク(New York)、1983年)の平 滑末端化したBamHI部位にクローン化した。得られたプラスミドpNIV3 217は、バクテリオファージラムダPLプロモーターの制御下で、完全なNP タンパク質の配列に融合した無関係の7アミノ酸(ATG開始コドンを包含する )の配列を含有する(図8)。実施例2 真核生物細胞における発現 A) ワクシニアウイルス組換え体を介して 組換え転移プラスミド、pNV3205、pNIV3208、pNIV321 3およびpNIV3232をワクシニア感染CV−1細胞にトランスフェクショ ンし、ブロモーウリジン選択、およびX−galの存在下その青色に基づくプラ ークの精製後、組換えウイルスを単離した。それらを各々、VV3205、VV 3208、VV3213およびVV3232とする。RAT2 TK株はWR型 のものであった(英国のボリセビッツ(Borisewitz)から得た)。 方法は、ワクシニアウイルス組換え体について以前に記載された(マケット・ エム(Mackett,M.)およびスミス・ジー・エル(Smith,G.L.)、ジャーナル ・オブ・ジェネラル・バイロロジー(J.Gen.Virology)、第67巻、2067 −2082頁、1986年;マケット・エム(Mackett,M.)およびモス・ビー (Moss,B.)、ジャーナル・オブ・バイロロジー(J.Virology)、第49巻、 857−864頁、1984年)とおりである。 1) 融合タンパク質Fs+a+ 組換えワクシニアウイルスVV3205を、培養中、CV−1細胞を感染の多 重度1で感染させるために使用した(感染多重度=1)。感染細胞(1アッセイ あたり約3.105)およびスペント培地(約2ml)を感染後16ないし48時 間の間に集めた。Fs+a+タンパク質の存在を、細胞抽出液およびスペント培 地の免疫沈降により測定した。 免疫沈降実験は以下のごとく行った。概説すると、35S−メチオニン存在下、 組換えワクシニアウイルスを増殖させることにより、inv ivoにて組換え生成物 を標識化した。標識化された標品、細胞抽出物および培地をモノクローナル抗体 (Mab2.049、2.159、5.369、5.414、5.418、5.439 、 エーベル(Orbell)、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.)、14 94、第132巻、2622−2629頁、カロリンスカ(Karokinska)研究所 、ストックホルム(Stockholm)、スウェーデン、イー・ノービー(E.Norrby) 博士より得た)およびウサギ抗マウス血清の混合物と連続してインキュベートし ;次いで、特異的複合体をセファロース結合プロテインAに結合させることによ り回収した。免疫沈降物を12%SDS−ポリアクリルアミドゲル上で解析し、 次いで、それを乾燥後、オートラジオグラフィーに付した。細胞内組換え生成物 は、還元的条件下では、SDS−PAGE上で70KDa(F0)前駆体および 60KDa(F1)サブユニットとして移動した。スペント培地において見られ た生成物は、F1サブユニットの形態としてのみ存在した。F2サブユニットは、 その配列中にメチオニンを有さないため、そのアッセイでは検出できない。別法 として、免疫沈降実験を3H−グルコサミンでも行った。この場合、細胞抽出物 をMab2.019および2.159(前掲参照)と一緒にインキュベートした。 特異的複合体をセファロース−結合プロテインAに結合させることにより回収し 、免疫沈降物を17%SDS−ポリアクリルアミドゲル上で解析した。組換え生 成物は、還元的条件下で、融合糖タンパク質の、各々グリコシレートおよびタン パク質分解的に開裂したF1およびF2サブユニットを示す60KDaのバンドと して移動した(図9、レーン3)。 2) ヘマグルチニンーノイラミニダーゼ、HNs+a+ 組換えワクシニアウイルスVV3208を、培養にてCV−1細胞を感染させ るために使用した。発現した生成物を放射免疫沈降法によって解析した。免疫沈 降について使用したモノクローナル抗体の混合物(Mab741、743、1. 933、2.072、2.073、2.075、実施例2−A1の参照と同じ、イ ー・ノービー(E.Norrby)博士より提供された、上記参照)を除いて、35S− メチオニンで標識化する方法は前記した方法と同じであった。細胞抽出物におい て、組換えタンパク質は80KDaの生成物でのみ見い出された。3H−グルコ サミンで細胞抽出物を標識化する場合、Mab2.075をMab混合物のかわ りに使用した以外は、上記の方法と同じであった。組換え体は、見かけ上の大き さが75KDaのグリコシレートされた単量体として見い出された(図9、レー ン2)。 3) ヌクレオキャプシドタンパク質 組換えワクシニアウイルスVV3213を、CV−1細胞を感染させるために 使用した。発現した生成物をウエスタンブロッティングにより同定した。細胞抽 出物およびスペント培地を12%SDS−ポリアクリルアミドゲル上で分離した 。ニトロセルロース膜に転写後、分離したタンパク質をモノクローナル抗体の混 合物(Mab705、728、2.099、実施例2A1の参照と同じ、イー・ ノービー(E.Norrby)博士より提供された、上記参照)をプローブとして解析 した。標準的方法に従って、アルカリホスファターゼに結合させたウサギ抗マウ スIgGおよび適当な染色体由来基質を使用して複合体を検出した。 組換え生成物は、細胞抽出物中において70KDaタンパク質としてのみ見い 出された。 B) CHO細胞における発現(安定形質転換体) 1) 膜アンカードメインを欠失した融合タンパク質、Fs+a− pEE14−Fa-プラスミドを、1.25 106細胞当たり20μgDNAを 用いて、リン酸カルシウム共沈法でCHO−K1細胞にトランスフェクションし た。CHO−K1細胞はGMEM−S培地で増殖させた。感染後2日間、25μ Mメチオニンスルホキシミンの添加により、GSトランスフェクション体を選択 した。10ないし14日後、耐性コロニーをひろい、96穴プレートに移した。 次いで、各形質転換体を24穴プレート、その後80cm2フラスコに移した。 細胞が約80%集密に達したとき、GS形質転換体をFs+a−タンパク質につ いて解析した。その方法は、コケット・エム・アイ(Cockett,M.I.)、ベビン グトン・シー・アール(Bebbington,C.R.)、およびヤラントン・ジー・ティ ー(Yarranton,G.T.)、バイオ/テクノロジー(Bio/Technology)、第8巻、 662−667頁、1990年に記載された通りである。 Fs+a−タンパク質は、GS形質転換体のスペント培地中に見い出された。 それは、精製ムンプスウイルス粒子に対して生成したウサギポリクローナル抗体 を用いるウエスタンブロッティング実験により検出される。そのタンパク質の2 つのサブユニットを構成する2つのバンドが観察される(50KDaおよび20 KDa)。 2) 融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイン を欠失したヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ、s+FHNa− CHO細胞におけるs+FHNa−の発現のための方法は、上記の通りであっ た。 そのs+FHNa−タンパク質は、精製ムンプスウイルス粒子に対して生成し たウサギポリクローナル抗体を用いる免疫沈降によってスペント培地において検 出され;84KDaの単量体として現れた。 3) ハイブリッドタンパク質s+FHNa−xFa− CHO細胞におけるs+FHNa−xFa−の発現のための方法は、上記の通 りであった。 4) 5'膜アンカードメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜アン カードメインを欠失した融合タンパク質、Fs+a−xHNa− CHO細胞におけるFs+a−xHNa−の発現のための方法は、上記の通り であった。 C) 大腸菌(Escherichia coli)における発現 NPタンパク質 プラスミドpNIV3217を、温度感受性リプレッサーcI857ts(p L転写を低温で抑制するが、高温では抑制しない)をコードする欠陥ラムダ バクテリオファージを含有するイー・コリ(E.coli)AR58株(モット・ジ ェイ・イー(Mott,J.E.)、グラント・アール(Grant,R.)、ホー・ワイ・ゼ ット(Ho,Y.Z.)およびプラット・ティー(Platt,T.)、1985年、プロシ ーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・サイエンス・ユーエスエー(Pr oc. Natl.Acad.Sci.USA)、第82巻、88−92頁)を形質転換するために 使用した。 形質転換された細菌を、アンピシリン(100μg/ml)を添加した20m lの富栄養(LB)培地中で、O.D.630が0.6になるまで培養した。培地の温 度を30℃から42℃に変えることにより、ラムダPLプロモーターの誘発を行 った。 1mlのアリコートの培養液を集め、遠心し、ペレットを100μlの1%N aDodSO4、6M尿素、5%2−メルカプトエタノール、および10%グリ セロールに再懸濁し、5分間煮沸し、、10μlの標品を10%SDS−アクリ ルアミドゲル上で分画した。ニトロセルロース膜上に転写後、分離したタンパク 質を抗NPモノクローナル抗体の混合物(前掲実施例IIA3参照)をプローブと して解析した。 NPタンパク質に対応する69KDaの生成物は、誘発した標品でのみ見い出さ れた。実施例3 新生ハムスターモデルにおける曝露実験 ワクシニア組換え体VV3205(Fタンパク質)、VV3208(HNタン パク質)、およびVV3213(NPタンパク質)の防御能力を以前に記載され たごとく(オーバーマン(Overman)ら、1953年;バー(Burr)およびナグ ラー(Nagler)、1953年;ラブ(Love)ら、1985年;ラブ(Love)ら、 1986年)、新生ハムスターモデルにおいて評価した。 その実験は、数段階あり: a) メスのハムスターを、上記の各ワクシニア形質転換体および対照ワクシニ ア構築物(2x108pfu/動物)で、皮膚乱切法により感染させた。 b) 免疫応答が形成されたことを確認するために、ワクチン接種後数週間、定 期的に特定のタンパク質に対する抗体力価を測定した。 c) 次いで、実際の曝露実験のための新生動物を得るために、免疫されたメス のハムスターを交配させた。 d) 新生ハムスターの大脳にムンプスウイルスのキルハム(Kilham)株(1動 物当たり9.105pfu)を接種し、脳炎による致死を曝露後10日間追跡した 。 結果 その結果は、NPタンパク質を発現するVV3213が、ムンプスウイルスに 曝露された新生ハムスターの致死を減少させないことを示す。 しかし、VV3205(F)または3208(HN)で免疫された母ハムスタ ーから生まれた新生ハムスターの致死率は減少し、このことは母親から子供に受 け継がれた抗Fおよび抗HN抗体が、ムンプスウイルスの感染に対抗する能力を 有することを示す。実施例4組換えワクシニアウイルスVV3208からムンプスウイルスHNタ ンパク質の精製 17個の150cm2フラスコのCV1細胞をVV3208で感染多重度=2 で感染させた。その後の精製のためのトレーサーとして、もう1個別のフラスコ には35S−メチオニンを添加した。感染の2日後、細胞を集め、溶解した。細胞 の破片を遠心により除去し、澄明な上清をモノクローナル抗体Mab2072の アフィニティーカラムに通した(1mlのファルマシア(Pharmacia)社製のC NBr−活性化セファロース4Bに10.8mgの抗体を結合させた;当該分野 においてよく知られている方法)。 組換えHNタンパク質をアフィニティーカラムに結合させ、洗浄後、3M K SCNでカラムから溶出させる。その溶出液を、取り込まれた35S−メチオニン で標識化されたアリコートを計数することによりモニターする。 次いで、組換えタンパク質を含有する画分をプールし、KSCNを除去するた めに透析し、凍結乾燥した。SDS−PAGE上を移動させ、ゲル乾燥し、オー トラジオグラフィーに付すことによって、調製品の純度を試験した。その実験は 、組換えHNタンパク質が予想される分子量約80KDaとして現れ、その純度 が90%を超えたことを示す。精製により250μgの精製組換えHNタンパク 質を得た。この物質を、上記の動物モデルにおける免疫応答を強化するため、お よび別法として、マウスまたはウサギにおいて抗体を作らせ、検出用の有用な道 具を提供するために使用することができる。 引用文献: オーバーマン・ジェイ・アール(Overmen,J.R.)、ピアーズ・ジェイ・エイチ( Peers,J.H.)およびキルハム・エル(Kilham,L.)、(1953年)、アーキ・ パソロ(Arch.Pathol.)、第55巻、457−465頁 バーン・エム・エム(Burn,M.M.)およびナグラー・エフ・ピー(Nagler,F.P.) 、(1953年)、プロク・ソサ・イクスプ・バイオル・メディ(Proc.Soc.Exp .Biol.Med.)、第83巻、714−717頁 ラブ・エイ(Love,A.)、リドベック・アール(Rydbeck,R.)、クリステンソン ・ケイ(Kristensson,K.)、オーベル・シー(Orvell,C.)およびノービー・イ ー(Norrby,E.)、(1985年)ジェイ・ビロロ(J.Virol.)、第58巻、6 7−74頁 ラブ・エイ(Love,A.)ら、(1986年)ジェイ・ビロロ(J.Virol.)第59 巻、220−224頁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12P 21/02 9281−4B C12N 5/00 B //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 ウアール,ソフィー ベルギー国ベー―1400ニーベル、リュ・デ ュ・ランディストリ24番、セルヴィス・デ ュ・ジェネティク・アプリケ、ファキュル テ・デ・スィヤンス、ユニベルシテ・リブ レ・デュ・ブリュッセル (72)発明者 ノルビー,エルリング・カール・ヤコブ スウェーデン国エス―171・77ストックホ ルム、カロリンスカ・インスティテュー ト、ボックス280、マイクロバイオロジ ー・アンド・テューマバイオロジー・セン ター、エム・ティー・シー (72)発明者 ヴァルサニー,タマス・マルク スウェーデン国エス―171・77ストックホ ルム、カロリンスカ・インスティテュー ト、ボックス280、マイクロバイオロジ ー・アンド・テューマバイオロジー・セン ター、エム・ティー・シー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)シグナルペプチド(s)および膜アンカードメイン(a)を有してなる 完全な融合タンパク質(F)の全長(Fs+a+と称する);付着タンパク質ま たはヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ(HN)の全長;ヌクレオキャプシドの 全長(NP); (b)膜アンカードメインを欠失した、切断された融合タンパク質(Fs+a −と称する); (c)F、HNおよび/またはNPタンパク質、またはその一部の融合により 誘導されるハイブリッドタンパク質 からなる群より選択されるムンプスウイルスの抗原をコードする組換えDNA。 2. 群(c)において、ハイブリッドタンパク質が、 (i)融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイ ンを欠失した付着タンパク質(s+FHNa−と称する); (ii)s+FHNa−xFa−と称されるハイブリッドタンパク質; (iii)5'膜アンカードメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜 アンカードメインを欠失した融合タンパク質(Fs+a−xHNa−と称する) より選択される請求項1記載の組換えDNA。 3. ベクターである請求項1または請求項2記載の組換えDNA。 4. ワクシニア転移ベクター由来である請求項3記載のベクター。 5. pULB5212由来である請求項4記載のベクター。 6. pNIV3205、pNIV3208、pNIV3213およびpNI V3232から選択される請求項5記載のベクター。 7. 哺乳動物をトランスフェクションするのに適した請求項3記載のベクタ ー。 8. グルタミン合成酵素ベクター由来である請求項7記載のベクター。 9. pEE14由来である請求項8記載のベクター。 10. 細菌細胞を形質転換するのに適した請求項3記載のベクター。 11. pUC19由来である請求項10記載のベクター。 12. 請求項3記載のベクターで形質転換またはトランスフェクションされた 宿主。 13. ワクシニアウイルス、哺乳動物細胞または細菌細胞から選択される請求 項12記載の宿主。 14. 請求項1または請求項2に記載のDNAによってコードされた組換えタ ンパク質の製法であって、 (a)該DNAを請求項13に記載の組換え宿主にて発現させ、 (b)産生されたタンパク質を標準技法によって単離する ことからなる製法。 15. 膜アンカードメインを欠失した切断された融合タンパク質(Fs+a− と称する); F、HNおよび/またはNpタンパク質、またはその一部の融合により誘導さ れるハイブリッドタンパク質 からなる群より選択されるタンパク質。 16. ハイブリッドタンパク質が、 (i)融合タンパク質のシグナルドメインに融合した、5'膜アンカードメイ ンを欠失した付着タンパク質(s+FHNa−と称する); (ii)s+FHNa−xFa−と称されるハイブリッドタンパク質; (iii)5'膜アンカードメインを欠失した付着タンパク質に融合した、3'膜 アンカードメインを欠失した融合タンパク質(Fs+a−xHNa−と称する) ;から選択される請求項15記載のタンパク質。 17. 請求項14の方法に従って製造される、免疫防御に十分な量のタンパク 質、または請求項15もしくは請求項16記載のタンパク質と、医薬上許容され る担体とからなるワクチン組成物。 18. ヒトにおけるムンプス感染の予防方法であって、免疫学的有効量の請求 項17に記載のワクチン組成物を該予防を必要とするヒトに投与することからな る方法。
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