JPH0851526A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0851526A
JPH0851526A JP6187483A JP18748394A JPH0851526A JP H0851526 A JPH0851526 A JP H0851526A JP 6187483 A JP6187483 A JP 6187483A JP 18748394 A JP18748394 A JP 18748394A JP H0851526 A JPH0851526 A JP H0851526A
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JP
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scanning
image
circuit
line
data
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Application number
JP6187483A
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English (en)
Inventor
Akio Kojima
章夫 小嶋
Kazuyuki Murata
和行 村田
康浩 ▲くわ▼原
Yasuhiro Kuwabara
直樹 ▲たか▼橋
Naoki Takahashi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪の滑り、車輪の浮き、センサの浮きなど
の走査状態を検出し、走査の異常が発生すると、画像デ
ータの画像メモリへの格納停止し、かつ、異常または警
告を報知することで、操作者の作業効率を向上させる。 【構成】 走査異常検出回路75は、画像相関回路72
の内部に作成される相関テーブルの値から走査状態を検
出し、所定レベルの異常信号730を表示回路10に、
停止信号720を写像回路5に出力する。また、走査異
常検出回路75は、走査状態によって、異常信号730
のレベルを異ならせる。写像回路5は、停止信号720
が走査正常を示すとき、画像メモリ6へ画像データ40
0を格納し、停止信号720が走査異常を示すとき、画
像メモリ6への画像データ400の格納を停止する。表
示回路10は、所定レベルの異常信号730によって、
走査異常表示または警告表示を行い、操作者へ報知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿を走査して得られた
画像データを、走査位置に基づいて画像メモリに格納す
るための画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハンドスキャナでは、タブレット上に置
かれた原稿を、読み取りセンサによって読み取る際、読
み取りセンサと一体になった位置センサが、タブレット
座標位置を検出し、画像データとともに読み取り位置を
出力するものがある。また、読み取りセンサ両端に一対
のエンコーダを設けて、読み取り位置を検出するタイプ
のハンドスキャナもある。従来、ハンドスキャナなどで
読みとった画像データをメモリに格納する画像処理装置
では、読み取り位置に基づいて読み取り画像データをメ
モリに格納していた。
【0003】以下に従来の画像処理装置について説明す
る。図17は従来の画像処理装置の説明図である。図2
0(a)においては、点線で囲まれたハンドスキャナ部
Aは、タブレットを用いてイメージセンサの読み取り位
置の検出を行い、図20(b)においては、ハンドスキ
ャナ部Aは2つの車輪についたエンコーダを用いてイメ
ージセンサの読み取り位置の検出を行う。
【0004】まず、図20(a)に示す従来例について
説明する。原稿1001は、タブレット1000上に置
かれる。ラインイメージセンサ1002は原稿上を手動
により動かされ、原稿画像を走査読み取りする。XY座
標検出回路1005は、タブレット1000のXYコイ
ル(図示していない)にコイル駆動信号を出力する。さ
らに、XY座標検出回路1005は、ラインイメージセ
ンサ1002と一体になった位置センサ1003からの
検出信号に基づいてXY座標位置を検出し、検出値に対
応するシフト制御信号をバッファメモリ1004に出力
する。バッファメモリ1004は、シフト制御信号によ
って読み取り画像データの画像位置をシフトさせた上
で、画像メモリ1006に記憶する。ラインイメージセ
ンサ1002の走査位置がX方向又はY方向にぶれて
も、読み取り画像データは、検出されるXY座標位置か
らぶれと反対方向へシフトされるので、画像メモリ中の
画像歪みを小さくできる。(例えば、特開昭58−51
391号公報、特開昭60−144877号公報)。
【0005】次に、図20(b)に示す従来例について
説明する。ラインイメージセンサ1012は原稿100
1上を読み取り走査し、画像データを出力する。ライン
イメージセンサ1012の両端には、車輪の回転と共に
パルスを発生するエンコーダ1013a、1013bが
装着される。エンコーダ1013a、1013bから出
力されるパルスに基づき、走査位置検出回路1015
は、読み取り開始位置を起点にXY方向の走査位置座標
を算出する。走査位置検出回路1015は、検出したX
Y走査座標からXY方向へのぶれを検出し、ぶれ方向を
補正するシフト制御信号を画像バッファ1014へ出力
する。画像バッファ1014はシフト制御信号に従って
入力した画像データの画像位置をシフトして画像メモリ
1016に記憶する。(例えば、特開昭62−1596
4号公報)。
【0006】以上、従来の画像処理装置においては、読
み取りセンサ位置のぶれを検出し、検出位置に従ってラ
インバッファに逐次格納された画像データの位置をぶれ
方向とは逆方向にシフトさせることで画像メモリに格納
される画像の歪みを少なくしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成において、図20(a)に示す、タブレットで
位置検出を行うことで累積位置誤差はないが、絶対位置
誤差を小さくする為にはタブレットの検出精度が必要で
ありコストが高くなる。また、必ずタブレットを用いる
必要があり、携帯型タイプに使用する用途では単体で使
用できず、かつ小さくできないことから操作性が悪い。
また、位置検出センサの浮きなどの機構的な要因によっ
て生じる位置誤差などの異常、読み取りセンサの浮きに
よる画像データの歪み(画像ぼけ)、タブレットの断
線、ショートなどの電気的な要因による画像データ、位
置検出誤差の異常が発生しても検出できないといった課
題がある。
【0008】一方、図20(b)に示す、読み取りセン
サ両端位置にある一対の車輪につけられたエンコーダか
ら走査位置を検出する方法は操作性において優れている
が、走査開始位置を基準点として逐次検出されるエンコ
ーダからのパルスをカウントして位置を算出するのでメ
カ精度、車輪の滑りなどによって累積位置誤差が生じ
る。携帯型タイプに使用する用途では、図20(b)を
使用することが操作性において有利であるが、原稿上で
の車輪の滑りなどが累積位置誤差の大きな原因となり、
格納画像は位置ずれによる画像歪みを発生させる。この
他、ネジのゆるみなどを含む機構的な要因による異常の
発生、または、読み取りセンサの原稿上での浮きによっ
て入力画像データにぼけが生じるデータ歪み、配線の断
線、ショート等電気的な要因による異常が発生しても検
出できない。この画像歪み、データ歪み、トラブル等の
走査異常は、読み取り途中で操作者が知ることはできな
い。
【0009】よって、図20(a)、図20(b)に示
す従来の画像処理装置では、読み取り画像データの画像
メモリへの取り込みが完了した後、何らかの手段で表
示、印刷する等の操作をしないと、操作者は走査異常を
確認することができない。格納画像が異常の場合は、取
り直しを行うなど一連の作業が必要になり、作業効率が
悪いといった課題がある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、走査の異常を検出し、異常では画像の取り込みを停
止し、異常の発生を直ちに操作者に報知することで作業
効率を向上させる画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、原稿画像を走査して読み取られた画像データと、前
記画像データに対応する走査位置とを順次入力とし、前
記走査位置に基づいて前記画像データを画像メモリに格
納する画像処理装置において、本発明の画像処理装置
は、次の構成を有する。
【0012】第1の構成では、重複して走査する重なり
走査領域内の、前記画像データと前記画像メモリに格納
した格納データとの相関をとり、相関データを出力する
画像相関手段と、前記相関データから走査の異常を検出
する検出手段とを有する。
【0013】第2の構成では、第1の構成に、更に、前
記検出手段が異常を検出すると前記画像メモリへの画像
データの格納を停止させる停止手段を有する。
【0014】第3の構成では、第1の構成に、更に、前
記検出手段で検出される異常を報知する報知手段を備え
ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【0015】
【作用】この第1の構成によって、画像相関手段からの
相関データで走査の異常が検出されるので、走査の異常
に対応する処理を直ちに行うことができる。
【0016】また、第2の構成によって、画像相関手段
からの相関データで走査の異常が検出された場合、停止
手段が画像データの格納を走査の途中で停止するので、
異常な状態での画像データの取り込みを防止できる。
【0017】さらに、第3の構成によって、画像相関手
段からの相関データで走査の異常が検出された場合、報
知手段が走査の異常を報知するので、操作者は、走査の
異常を走査の途中で確認でき、作業効率を向上させるこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像処理装置につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0019】まず、第1の実施例について説明する。図
1は第1の実施例における画像処理装置A、および原稿
画像を読みとり走査する画像読み取り部Bのブロック図
である。
【0020】原稿9上を手動により走査し、原稿画像を
読み取ることで、ラインイメージセンサ1は画像データ
を生成する。読み取り画像データは、画像バッファ4に
出力される。図示していないが、ラインイメージセンサ
1が取り付けられているハンドスキャナ本体には、ライ
ンイメージセンサ1の両端位置に2個の車輪が付けられ
ており、各車輪には車輪の回転を検出するエンコーダ2
a,2bがそれぞれ取り付けてある(例えば、すでに公
知の特開昭62−15964に記載されているハンドス
キャナの構成である。)。
【0021】それぞれのエンコーダ2a,2bは、車輪
の回転角度に応じて位相の異なる2相のパルスを発生す
る。走査位置検出回路3は、この2相パルスを用いて、
各車輪の回転方向を考慮した各車輪の移動距離を検出す
る。次に、走査位置検出回路3は、各車輪の移動距離に
基づいて、各車輪の原稿上での座標を算出する。さら
に、走査位置検出回路3は、各車輪の座標をラインイメ
ージセンサ1の両端の各読み取り画素の座標に変換し、
走査位置座標300として出力する。走査位置検出回路
3の動作についての詳細は後述する。
【0022】位置ずれ検出回路7は、写像回路5からの
高密度化画像データ500と、画像メモリ6に格納した
格納データとの相関値を算出する。さらに、位置ずれ検
出回路7は、この相関値に基づいて算出される位置補正
量を用いて走査位置座標300を補正し、補正位置座標
710を写像回路5に出力する。写像回路5は、画像デ
ータ400を画素密度変換し、高密度化画像信号500
を出力する。さらに、写像回路5は補正位置座標710
を用いて、画像メモリ6のアドレスを生成する。写像回
路5は、高密度化画像データ500の各画素データを、
バス600を介して画像メモリ6に格納する。位置ずれ
検出回路7及び写像回路5の動作の詳細は後述する。
【0023】以下、走査位置検出回路3の動作につい
て、さらに詳しく説明する。図2は、位置検出回路3の
動作説明図である。図2において、太線は2個の車輪の
移動軌跡を示している。ラインイメージセンサ1がiラ
イン目の画素データを読みとったときの、2個の車輪の
位置を示す座標を、それぞれP0i(X0i,Y0i),
P1i(X1i,Y1i)とする。今、P0i-1,P1i-1
の座標が既知であるとき、P0iおよびP1iの座標は、
(数1)を用いて近似的に算出できる。ここで、・は乗
算をする演算であり、/は除算する演算である(以後、
数式では乗算を・、除算を/として表記する。)。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、L0i-1は、読みとり開始時から
i−1ライン目の読み取りを行った時までに、車輪が移
動した距離である。△L0iは、i−1ライン目の読み
取りからiライン目の読み取を行ったときまでに、車輪
が移動した距離である。移動距離は、車輪の回転方向を
考慮するので、マイナスの値にも成り得る。Dは、2つ
の車輪間の距離である。(数1)は、△θ=|θi−θ
i-1|=|△L0i−△L1i|/Dを0とした近似計算
である。△θは、ラインイメージセンサ1の1ライン走
査時間の間に、ラインイメージセンサ1の変化角度を意
味する。(数1)を用いることによって、読み取り開始
時の2つの車輪の座標を決めておけば、2つの車輪の移
動距離からそれらの座標を算出することができる。
【0026】図3は、ラインイメージセンサ1の両端部
読み取り画素の座標算出の説明図である。車輪31の座
標をP0(X0,Y0)、車輪32の座標をP1(X1,
Y1)とする。ラインイメージセンサ1の両端部の画素
の座標Ps(Xs,Ys)およびPe(Xe,Ye)は、(数
2)により算出できる。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、Dは車輪31と32の間の距離、
d1は車輪31から読み取り画素Psまでの距離、d2
は車輪31から読み取り画素Peまでの距離である。
【0029】走査位置検出回路3は、エンコーダ2aお
よび2bからの2相パルスより車輪の移動距離を得て、
(数1)および(数2)の演算を行いラインイメージセ
ンサ1の両端の読み取り画素の座標を、走査位置座標3
00として出力する。
【0030】図4は、ラインイメージセンサ1の走査領
域の説明図である。図4を用いて、原稿9の読み取り領
域幅がラインイメージセンサ1の長さより大きい場合
の、ラインイメージセンサの手動走査による動きを説明
する。原稿を読み取るために、操作者は手によってハン
ドスキャナ本体を原稿に接触させつつ、原稿9上を往復
動作させながら手動走査する。このとき、本体に取り付
けられた2個の車輪が回転し、エンコーダ2a,2bか
ら2相パルスが出力される。図4は、ラインイメージセ
ンサ1により読みとられる原稿上の読み取り領域を示し
ている。
【0031】ラインイメージセンサ1は原稿9の全幅を
走査することができないので、読み取り部B(図1)
は、ラインイメージセンサ1の往復動作によって原稿全
体を読み取る。図4は、イメージセンサ両端の画素のみ
の位置を記載しているが、イメージセンサ1は両端画素
を結ぶライン上の画像を読み取る。例えば、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素がそれぞれA点とB点である場
合、ラインイメージセンサ1はA点とB点を結ぶライン
上を読み取っている(以後、これを読み取り位置A−B
と記す。)。
【0032】図4では、ラインイメージセンサ1は、読
み取り位置A−Bを走査開始位置とし、読み取り位置C
−Dまで走査する。A点、B点、D点、C点に囲まれる
読み取り領域ABDCを読みとった画像データは、画像
メモリ6に新規に格納される。このような領域を、以後
新規走査領域と称する。
【0033】次に、ラインイメージセンサ1は、戻り方
向に、読み取り位置C−DからE−Fまで走査する。C
点、D点、G点、E点に囲まれる領域CDGEは、重複
して画像が読み取られる領域である。以後、この重複し
て読み取られる領域を重なり走査領域と称する。D点、
G点、F点に囲まれる領域DGFは、新規走査領域であ
る。領域ABCDの読み取り画像データ中の各画素は、
位置検出回路3からの走査位置座標に基づいて、写像回
路5により画像メモリ6に格納される。次に、ラインイ
メージセンサ1が戻り方向に移動し、読み取り位置C−
DからE−Fまで走査する。このとき、重なり走査領域
CDGE、新規走査領域ABGEC、および新規走査領
域DFGの3つの走査領域が存在する。
【0034】走査位置座標300に位置誤差がなけれ
ば、走査位置座標300に基づいて、読み取り画像デー
タの各画素を、画像メモリ6に写像して格納することが
できる。すなわち、重なり走査領域の読みとり画像デー
タが、画像メモリにオーバーライトされても、新規走査
領域ABGECと重なり走査領域CDGEの継ぎ目部分
に、画像メモリ中の読み取り画像にずれは生じない。し
かし、ハンドスキャナの機構設計精度、車輪と原稿間の
スリップ、車輪の原稿への沈み込み、曲線手動走査時の
車輪幅の影響などにより、走査位置座標300は誤差を
含んでいる。また、走査位置検出回路3は、エンコーダ
2a,2bから出力される2相パルスをカウントして、
エンコーダの移動距離を得るので、前記誤差は累積され
る。よって、走査位置座標300を用いて画像データ4
00を画像メモリ6に写像すると、前記継ぎ目部分に画
像のずれ生じる。ここで、読み取り画像データを画像メ
モリの所定のアドレスに格納する動作を写像と言う。
【0035】この画像ずれを無くすため、位置ずれ検出
回路7は、重なり走査領域CDGEの画像メモリ6に格
納された画像データと高密度化画像データ500を用い
て、それらの相関度合いを示す相関値を算出する。さら
に、位置ずれ検出回路7は、この相関値に基づいて、走
査位置座標を補正するための位置補正量を算出する。ま
た、位置ずれ検出回路7は、この位置補正量に従って走
査位置座標300を補正し、補正位置座標710を写像
回路5に出力する。写像回路5は補正位置座標710に
従って、高密度化画像データ500中の各画素を画像メ
モリ6に写像するためのアドレスを生成し、画像メモリ
6に格納する。重なり走査領域の抽出について説明は後
述する。
【0036】図7は画像メモリ6の説明図である。画像
メモリ6の各画素のビット構成は、書き込みフラグの記
憶ビット(ビット7)と、画像データの記憶ビット(ビ
ット0〜6)より成る。ここで、画像データの記憶ビッ
ト数は特定されるものではなく、必要な階調数によって
設計すればよい。本実施例では128階調の画像を扱う
ものとし、0から127の値を持つ濃淡データを格納す
るために、1画素あたり7ビットが画像メモリに確保さ
れる。bit7の書き込みフラグは、画像データが画像
メモリに6書き込まれていないとき(未格納状態)
「0」であり、画像データがすでに書き込まれていると
き(格納状態)「1」になる。
【0037】次に、位置ずれ検出回路7についてその動
作を説明する。図5は位置ずれ検出回路7のブロック図
である。ラインイメージセンサ1の読み取り走査が開始
される前に、画像メモリ6の全てのデータ、補正量算出
回路73の位置補正量703、および画像相関回路72
内の相関テーブルは、「0」に初期化される。この初期
化後、ラインイメージセンサ1のラインの読み取り走査
ごとに、走査位置座標300が位置補正回路74により
補正されて、補正位置座標710として写像回路5に出
力される。ラインイメージセンサ1の読み取りが開始さ
れた時点では、位置補正量703は「0」なので、走査
位置座標300と補正位置座標710は同じ座標値とな
る。
【0038】写像回路5は、画像データ400を画素密
度変換処理により高密度化し、高密度化画像信号500
を生成する。さらに、写像回路5は、入力される補正位
置座標710を用いて、高密度化画像信号の各画素デー
タPnの画像メモリ6への格納アドレスADRnを算出
する。写像回路5の動作の詳細については後述する。写
像回路5は、アドレスADRnに従って、バス600を
経由して画像メモリ6のアドレスADRnに格納されて
いる画素データPnを読み出し、バス600を介して、
重なり領域検出回路71に画素データPnを出力する。
【0039】重なり領域検出回路71は、画素Pnの書
き込みフラグ(bit7)をチェックして、この画素デ
ータPnのアドレスADRnに画像データが格納済みか
どうかを判定する。画素データPnのbit7が1のと
きは、センサの読み取り走査によって画像データがすで
にアドレスADRnに格納されていることを示している
ので、画素データPnは重なり走査領域に含まれること
が判定できる。また、bit7が0のときは、画素デー
タPnは新規走査領域に含まれることが判定できる。重
なり領域検出回路71は、信号701を画像相関回路7
2、写像回路5に出力する。ここで、信号701は、画
素データPnが新規走査領域に含まれるとき「0」、重
なり走査領域に含まれるとき「1」となる信号である。
【0040】画像相関回路72は、信号701が「1」
のとき画素データPnについての相関値算出処理を行
い、信号701が「0」のとき相関値算出処理を行わな
い。写像回路5は、信号701が「0」のとき、高密度
化画素データPnを、画像メモリ6に格納する。また、
写像回路5は、信号701が「1」のきはPnを画像メ
モリ6に格納をしない。この1画素単位の一連の処理動
作を、高密度化画像データ500の1ラインの全部画素
データについて行う。
【0041】1ライン分の高密度化画像データ500の
上記処理が終了した時点で、画像相関回路72は、重な
り走査領域に含まれる画素についてのみ相関値計算処理
を行うことによって作成した相関テーブルを用いて、走
査位置座標300の位置ずれ方向を検出する。さらに、
画像相関回路72は、補正量算出回路73に位置ずれを
キャンセルするためのオフセット値702を出力する。
1ライン全ての高密度化画素が新規走査領域に含まれる
ときは、画像相関回路72の相関テーブルは初期値
「0」のままである。このときは、前記オフセット値7
02は、0(位置ずれ無し)となる。
【0042】補正量算出回路73は、オフセット値70
2を、内部に保持している補正量の累積値に加算して位
置補正量703を出力する。位置補正回路74は、次に
処理する1ラインの画像データの走査位置座標300と
位置補正量703を加算して、補正位置座標710とし
て写像回路5に出力する。以後、前述した一連の処理を
順次ラインごとに繰り返し行う。
【0043】次に、写像回路5の動作を図6、図7、図
10を用いて説明する。図6は写像回路5のブロック
図、図7は画像メモリ6の説明図、図10は画素密度変
換の説明図である。
【0044】画素密度変換回路51は、画像データ40
0中の1画素データにつき3つの補間画素を生成し、2
倍に高密度化された高密度化画像データ500を出力す
る。
【0045】まず、補間画素の生成方法について図10
を用いて説明する。Pi,jは、画像データ400中、i
ライン目の画像データのj番目の画素データを示す。黒
ドットは各画素データの座標点である。図10(a)は
画像データ400中の隣接する4つの画素を示してい
る。画像データ400中の画素データPi,jに対して、
3つの補間画素を生成する場合について説明する。図1
0(b)においてQi,j,Ri,jおよびSi,jは補間画素
である。各補間画素データは、(数3)により算出す
る。
【0046】
【数3】
【0047】次に、座標値算出回路52について説明す
る。座標値算出回路52には、ラインイメージセンサ1
の両端画素の補正後の座標値である補正位置座標710
が入力される。座標値算出回路52は、補正位置座標7
10を用いて、高密度化画像データ500の各画素の座
標値520を計算する。図7に示すように、ラインイメ
ージセンサ1の両端画素PsiおよびPeiの座標(補正
位置座標710)が、それぞれ(Xsi、Ysi),(X
i,Yei)である場合の、座標値算出回路52の動作
を説明する。サフィックスiは、画像データ400のi
ライン目の補正位置座標であることを示す。ここで、ラ
インイメージセンサ1の読み取り画素密度を8画素/m
m,画像メモリ6に格納する画像の画素密度を8画素/
mm、Xsi,Ysi,XeiおよびYeiは1/8mmを
単位とする実数値である。
【0048】ラインイメージセンサ1の1ラインの読み
取り画素数をNd、1ライン中の画素番号をjとした場
合、画素データPi,jの座標(XPi,j,YPi,j)は
(数4)を用いて算出される。
【0049】
【数4】
【0050】画素データPi,jに対応する3つの補間画
素データQi,j,Ri,j,Si,jの座標(XQi,j,YQ
i,j),(XRi,j,YRi,j),(XSi,j,YSi,j
は(数5)を用いて算出される。
【0051】
【数5】
【0052】座標値算出回路52は、(数4)および
(数5)の演算処理を行うことにより、高密度化画像信
号500中の各画素の座標値520を算出する。
【0053】整数化回路53は、実数値である座標値5
20を整数化し、整数座標値530を出力する。実数の
座標値520を(Xreal,Yreal),整数座標値530
を(Xint,Yint)とすると、整数座標値は、(数6)
を用いて算出される。(数6)において[ ]は、小数
点を切り捨てる演算を示す。
【0054】
【数6】
【0055】(数6)において、0.5を加算した後に
小数部切り捨て処理をすることは、四捨五入することと
等価である。
【0056】アドレス生成回路54は、整数化座標値5
30を画像メモリ6のアドレス540に変換する。図1
1に画像メモリ6のアドレス配置を示す。画像メモリ6
はX方向にM画素、Y方向にN画素のページメモリであ
る。画像メモリの左上の画素のアドレスは0,右上のア
ドレスはM−1、右下のアドレスはMN−1である。整
数化座標値530を(Xint,Yint)とすると、画像メ
モリのアドレスADRは(数7)により算出される。
【0057】
【数7】
【0058】誤差算出回路55には、実数の座標値52
0と整数座標値530が入力され、座標値520が整数
化されたために生じる座標誤差550を出力する。X方
向の座標誤差をEx、Y方向の座標誤差をEyとする
と、座標誤差(Ex,Ey)は、(数8)により算出さ
れる。ここで、| |は絶対値をとる演算である。
【0059】
【数8】
【0060】ExおよびEyは、0から0.5の値をと
る。比較回路56は、座標誤差550のExおよびEy
と、あらかじめ決められた値を比較する。比較回路56
は、ExおよびEyが共に前記値より小さいとき、
「1」になる信号560を出力する。
【0061】アクセス回路57は、バス600を介して
画像メモリ6をアクセスする。画像メモリ6のアドレス
は、アドレス540により指定される。アクセス回路5
7による高密度化画像信号500の画像メモリ6への格
納は、信号701が「0」かつ信号560が「1」であ
るときのみ行われる。すなわち高密度化画像信号500
内のある画素の画像メモリ6への写像は、その画素が新
規走査領域に含まれる画素でかつ座標誤差が所定値より
小さいという条件を満たしたときのみ行われる。前記条
件を満たさない画素は画像メモリ6への写像は行われな
い。
【0062】図12は、高密度化画像データ500の画
像メモリ6への写像動作の説明図である。図12(a)
は、高密度化画像データ500を示す。図12(a)に
おいて、黒ドットは、各画素の座標値を示している。高
密度画像データ500の画素密度は、最小16画素/m
mである。図12(b)は、画像メモリ6の画素を示
す。図12(b)において、黒ドットは画素Wの座標値
を示す。距離Uは、比較回路4の比較回路56で用いら
れる所定値を示している。画像メモリ6は、画素密度が
8画素/mmの画像データを格納する。図12(c)
は、高密度化画像データ(図12(a))と、画像メモ
リの画素(図12(b))を同一の座標系で重ねた例で
ある。図12(c)の場合、高密度画像データの画素
P,Q,RおよびSの各座標値は、領域Tの外側にある
ので、画素P,Q,R,Sいずれも画像メモリの画素W
には写像されないことになる。すなわち、画像メモリ6
中に、原稿読み取り領域であるにも関わらず、写像され
ない画素(写像抜け画素)が存在することになる。写像
抜け画素は、領域Tを広げることにより無くすことがで
きる。しかし、領域Tを広げると写像時の座標誤差が大
きくなるので、画像メモリに写像された画像の歪みが大
きくなる。画像の歪みの点からいうと、領域Tは狭い程
良い。
【0063】写像抜け画素を無くすための、距離Uの限
界値Umaxは、画像メモリの画素ピッチを単位として
(数9)で表せる。本実施例の場合、画像メモリの画素
密度は8画素/mmであるので、単位は1/8mmとな
る。
【0064】
【数9】
【0065】距離Uを0.35とすることにより、写像
抜け画素を無くすことができる。ある程度の写像抜け画
素の発生を許容して、画像ひずみを低減することを重点
とする場合は、距離Uは0.3から0.35の範囲に設
定すればよい。距離Uを0.3以下にすると、写像抜け
画素が多発し、再現画像の画質が著しく低下する。
【0066】位置ずれ検出回路7の動作説明に戻る。図
8は相関テーブルの説明図である。画像相関回路72に
ついて図8を主に用いて説明する。図8(a)は相関処
理の対象となる相関位置の説明図、図8(b)は相関テ
ーブルの説明図である。位置補正回路74に入力される
iライン目の走査位置座標300をP10(X1,Y
1)、P20(X2,Y2)とし、位置補正量703を
△Xoffseti、△Yoffsetiとする。位置補正回路74
は、走査位置座標300から(数10)に基づいて補正
位置座標P11(X3,Y3)、P21(X4,Y4)
を算出する。
【0067】
【数10】
【0068】重なり領域検出回路71からの信号701
が「1」、すなわち被処理画素が重なり走査領域に含ま
れているときのみ、画像相関回路72は被処理画素につ
いて相関値を算出し、相関テーブルの更新を行う。被処
理画素の座標に対応する画像メモリ6中の画素Pnを着
目画素とする。相関値の算出は、被処理画素の座標を微
少値増減した座標に対応する画像メモリ中の画素データ
と、被処理画素との画素データの差分値を算出すること
により行う。
【0069】着目画素Pnの座標を(Xn,Yn)、微
少座標値を△hx、△hyとした場合、被処理画素の相
関値算出の対象となる画素データPhの座標(Xhmn
Yh mn)は、(数11)で算出される。
【0070】
【数11】
【0071】ここで、mは−1、0、1、nは−1、
0、1の値をとる。また、[ ]は少数部を切り捨てる
整数化処理である。
【0072】図8(a)では、P12からP22は、m
=1、n=1の場合の、相関値を算出する1ラインの位
置を示している。この相関値算出の対象座標(補正位置
座標710)に対応する相関テーブルをh(m,n)と
すると、図8(b)に図示する相関テーブルが作成でき
る。
【0073】高密度化画像信号500の1ライン中の画
素番号をj、データ値をDnj、画像メモリ6中の相関
値算出の対象となる画素データをDhjmnとすると、各
相関テーブルの値h(m,n)は、(数12)によって
算出される。ここで、ho(m,n)は画素番号j−1
までの相関値計算で生成された相関値テーブルの値であ
る。1ラインの相関値計算を開始する前に、相関テーブ
ルの値は全て0に初期化される。ここで、| |は絶対
値をとる演算である。
【0074】
【数12】
【0075】画像相関回路72は、上記の相関値計算
を、高密度化画像信号中の1ラインの全ての画素につい
て行うことにより相関テーブルを完成する。
【0076】画像相関回路72は、1ラインの相関値の
計算が終了した時点で、h(m,n)の最小値を保持す
る(mmin,nmin)を検索し、オフセット値702とし
て出力する。相関テーブル中に複数の最小値が存在し、
その最小値に(mmin,nmin)=(0、0)が含まれる
場合、(0,0)の最小値が優先して用いられる。相関
テーブル中の相関値h(mmin,nmin)が最も小さいと
言うことは、(△hx×mmin,△hy×nmin)の微少
値を各画素の座標に加算して写像すると、画像メモリ中
の画像とこれから写像しようとするラインの画像とが、
最もよく一致することを示している。また、複数の最小
値が存在し、その最小値に相関窓の中心が含まれる場合
は、オフセット値702は0とする。例えば、3×3の
相関窓を設定すればh(0,0)が相関窓の中心とな
る。ここで、mは−1、0、1、nは−1、0、1の値
をとるものとする。
【0077】補正量算出回路73は、オフセット値70
2(mmin,nmin)を用いて(数13)に示す演算を行
う。
【0078】
【数13】
【0079】(数13)において、サフィックスiは、
高密度化画像データ500のiライン目の相関テーブル
完成時の位置補正量703を表す。位置補正回路74
は、走査位置座標300に(△Xoffseti,△Yoffse
ti)を加算することにより、走査位置座標300の補正
を行い、補正位置座標710を出力する。
【0080】なお、第1の実施例では、相関対象画素位
置を9箇所としたが、位置ずれ量が大きい場合には、よ
り多くの相関対象画素位置を多くしても良い。また、相
関テーブルの作成をN(N>1)走査ライン間隔で行
い、N(N>1)走査ライン間隔で位置ずれの補正を行
っても良い。例えば、N=8としても良い。
【0081】以上のように第1の実施例によれば、走査
位置検出回路3で検出される位置データに位置誤差が含
まれていても、ラインセンサ1が重複して読み取る重な
り走査領域から画像データ400と画像メモリ6の格納
画像データを相関検出処理することで位置ずれ検出回路
7は位置ずれ検出し、写像回路5によって写像位置を補
正するので、画像メモリ6には位置ずれのない、高品位
な画像を再現することができ、順次走査ライン単位で処
理できるのでリアルタイム処理できる。
【0082】以下、第2の実施例における画像処理装置
について図面を参照しながら説明する。
【0083】図13は第2の実施例における画像処理装
置A、および原稿画像を読みとり走査する画像読み取り
部Bのブロック図である。
【0084】図13において、ラインイメージセンサ
1、画像バッファ4、エンコーダ2a,2b、走査位置
検出回路3、画像メモリ6、写像回路5は第1の実施例
と同様のものである。走査位置検出回路3は、エンコー
ダ2aおよび2bからの2相パルスより車輪の移動距離
を得て、(数1)および(数2)の演算を行いラインイ
メージセンサ1の両端の読み取り画素の座標を、走査位
置座標300として出力する。
【0085】図13において、第1の実施例の画像処理
装置と異なる点は、位置ずれ検出回路7に代わって写像
抜け防止回路8と表示回路10が追加された点である。
この変更によって写像回路5には、補正位置座標710
が入力される代わりに、写像位置座標810が入力され
る。また、写像するデータとして画像データ400また
は写像データ820を入力する。さらに、写像回路5は
写像位置座標810に従って画像データ400または写
像データ820を画像メモリ6にバス600を経由して
格納する。
【0086】写像抜け防止回路8は、データが格納され
ない領域の発生を、着目する走査位置座標300の座標
値と1つ前の走査位置座標300の座標値との差から検
出し、写像位置座標810と写像データ820を写像回
路5に出力する。また、写像抜け防止回路8の内部にあ
る異常判定回路84は、着目する走査位置座標300の
座標値と1つ前の走査位置座標300の座標値との差が
所定の値より大きくなると異常信号830を表示回路1
0に出力する。写像抜け防止回路8の処理によって、図
21に図示するような、画像メモリ6内でデータが格納
されない領域の発生(写像抜け領域)を防止することが
できる。
【0087】写像回路5は、写像位置座標810に従っ
て画像メモリ6に画像データ400または写像データ8
20を格納する。
【0088】写像抜け防止回路8について、図14、図
15を用いてその動作を説明する。図14は写像抜け防
止回路8のブロック図、図15は写像抜け防止回路8の
動作説明図である。
【0089】図14において、座標生成回路81につい
て説明する。ここで、サフックスiは、画像データ40
0のiライン目の走査位置座標であることを示す。メモ
リ81aはiライン目の両端座標(Xsi,Ysi)、
(Xei,Yei)を走査ライン毎に1ライン遅延させる
メモリである。加算器81bは次に入力されるiライン
目の両端座標(Xsi,Ysi)、(Xei,Yei)と、
1走査ライン遅延している(i−1)ライン目の両端座
標(Xsi-1,Ysi-1)、(Xei-1,Yei-1)を加算
し、ビットシフトによる除算器81cに出力することで
{(Xsi+Xsi -1)/2,(Ysi+Ysi-1)/
2}、{(Xei+Xei-1)/2,(Yei+Yei-1
/2}の補間座標811を作る。走査ライン単位で、位
置選択回路81dは、判定信号833が「L」のとき走
査位置座標300を選択し、判定信号833が「H」の
とき補間座標811を選択する。判定信号833につい
ては後述する。
【0090】次に、格納抜け検出回路83について説明
する。差分回路X83aはiライン目の両端座標(Xs
i,Ysi)、(Xei,Yei)と、1走査ライン遅延さ
れた(i−1)ライン目の両端座標(Xsi-1,Y
i-1)、(Xei-1,Yei-1)からX方向の座標値の
差XDsi、XDeiを(数14)に基づいて算出する。
ここで、走査位置座標300は(数2)を用いて算出す
るものであり、| |は絶対値をとる演算である。
【0091】
【数14】
【0092】同様に、差分回路Y83bはiライン目の
両端座標(Xsi,Ysi)、(Xe i,Yei)と、1走
査ライン遅延している(i−1)ライン目の(X
i-1,Ysi-1)、(Xei-1,Yei-1)からY方向の
座標値の差YDsi、YDeiを(数15)に基づいて算
出する。ここで、走査位置座標300は(数2)を用い
て算出するものであり、| |は絶対値をとる演算であ
る。
【0093】
【数15】
【0094】判定回路83cは、(数14)、(数1
5)により算出された4つの座標の差分値XDsi、X
Dei、YDsi、YDeiのいずれかが、画像メモリ6
上のXYアドレスに換算して「1.5」以上のとき、i
ライン目と(i−1)ライン目の走査ラインの間に、画
像データ400が格納されない領域が発生すると判定す
る。この判定する値が「1.5」である理由は、画像デ
ータ400を格納する際の画像メモリ6のアドレス値が
少数点以下の丸め誤差を考慮して2画素以上離れると、
格納されない領域が発生する為である。よって、XDs
i、XDei、YDs i、YDeiのいずれかが「1.5」
以上になると、判定回路83cは、判定結果を「H」、
それ以外は判定結果を「L」とする判定信号833を出
力する。
【0095】次に、データ生成回路82について説明す
る。ここで、Pi,jは、画像データ400中、iライン
目の画像データのj番目の画素データを示す。メモリ8
2aはiライン目の画素Pi、jを走査ライン毎に1ライ
ン遅延させるメモリである。加算器82bは次に入力さ
れるiライン目の画素Pi、jと、1走査ライン遅延して
いる(i−1)ライン目の画素Pi-1、jを加算し、ビッ
トシフトによる除算器82cに出力することで(Pi,j
+Pi-1,j)/2の補間データ821を作る。走査ライ
ン単位で、画素選択回路82dは、判定回路83cから
の判定信号833のレベルに従って「L」では画像デー
タ400を選択し、「H」では補間データ821を選択
する。
【0096】図15に図示するように、写像抜け防止回
路8は、画像メモリ6内のiライン目と(i−1)ライ
ン目の間にデータが格納されない領域が発生したことを
(数14)、(数15)を用いて検出する。写像抜け防
止回路8は、データが格納されない領域の発生を検出す
ると、Pshi(Xshi,Yshi)とPehi(Xehi,Y
hi)を両端画素とする補間ラインをiライン目と(i
−1)ライン目の間に生成し、(Xshi,Yshi)と
(Xehi,Yehi)の写像位置座標810を写像回路5
に出力する。ここで、Xshi=(Xsi+Xsi-1)/
2、Yshi=(Ys i+Ysi-1)/2、Xehi=(Xe
i+Xei-1)/2、Yehi=(Yei+Yei -1)/2で
あり、サフィックスhiはiライン目に対して生成され
る補間ラインを示す。
【0097】写像回路5は写像位置座標810に基づい
て、補正ラインでは(数16)に基づいてhiライン目
の各画素の座標値を算出する。ここで、ラインイメージ
センサ1の1ラインの読み取り画素数をNd、1ライン
中の画素番号をjとし、画素データPhi,jの座標を(X
hi,j,YPhi,j)とする。また、・は乗算をする演算
であり、/は除算する演算である。
【0098】
【数16】
【0099】また、画像メモリ6内でデータが格納され
ない画素Phi,jには、iライン目の画素Pi,jと(i−
1)ライン目の画素Pi-1,jから補間して生成される
(Pi,j+Pi-1,j)/2の補間データ821を格納す
る。 なお、補正ライン以外のi番目のラインでは(数
4)に基づいてiライン目の各画素の座標値を算出す
る。
【0100】(数14)、(数15)により算出された
4つの差分値XDsi、XDei、YDsi、YDeiが小
さい場合は、補間データ821を画像データ400と
し、データが格納されない画素Phi,jには画像データ4
00を格納する。これによって補間回路を削減し、かつ
写像抜けのない画像を画像メモリ6上に再現できる。こ
の場合、図6に図示するように写像回路5内の画素密度
変換回路51は画像データ400を入力する。
【0101】このように、写像抜け防止回路8は、画像
メモリ6内のiライン目と(i−1)ライン目の間にデ
ータが格納されない領域が発生したことを検出すると、
補間ラインの補間座標811を生成し、データが格納さ
れない領域内の画素Phi,jに格納する補間データ821
を、iライン目の画素Pi,jと(i−1)ライン目の画
素Pi-1,jから生成する。さらに、写像回路5は、補間
座標811に従って、データが格納されない領域内の画
素Phi,jに補間データ821または画像データ400を
格納する。これによって、データが格納されない領域の
発生を防止でき、画像メモリ6上に写像抜けのない画像
を再現できる。
【0102】なお、この第2の実施例では1つの補間ラ
インを生成したが、データが格納されない領域の防止範
囲の設計によって、N(N>1)個の補間ラインをiラ
イン目の両端座標(Xsi,Ysi)、(Xei,Yei
と(i−1)ライン目の両端座標(Xsi-1,Y
i-1)、(Xei-1,Yei-1)から生成することも当
然できる。さらに、補間ラインに対応するN個(N>
1)の補間データもiライン目の画素Pi,jと(i−
1)ライン目の画素Pi-1,jから補間して生成すること
ができる。
【0103】次に、データが格納されない領域が設計値
より広くなり、写像抜け防止回路8の防止能力を超えた
場合の処理について説明する。
【0104】写像抜け防止回路8は、補間ラインの数を
増加させることで、データが格納されない領域を、広い
範囲で防止する防止能力が得られる。しかし、実際の画
像処理装置では、必要な防止能力を、コスト、実用の観
点から条件決定し、条件に従って補間ラインの数を決定
し、設計を行う。ここでは、防止能力を超えて、写像抜
けを起こした場合、操作者には異常として報知する処理
について説明する。
【0105】図14に図示するように、写像抜け防止回
路8の内部にある異常判定回路84は、差分回路X83
aが(数14)によって算出したX方向の差分値831
(XDsi、XDei)と、差分回路Y83bが(数1
5)により算出したY方向の差分値832(YDsi
YDei)を入力し、その中の最大値とレジスタ84b
からの所定の値とを比較し、異常信号830を表示回路
10に出力する。レジスタ84bの値は、補間ラインの
数NHによって予め決定される(NH+1)の値であ
る。
【0106】よって、max{XDsi、XDei、YD
i、YDei}>(NH+1)の場合に、写像抜け防止
処理の能力を超え、再び写像抜けが発生する。ここで、
max{ }は最大値をとる演算である。この第2の実
施例では、補間ライン数NHは1なので「2」となる。
よって、X方向の差分値831の最大値と、Y方向の差
分値832の最大値のいずれかが「2」を超えた場合、
再び、データが格納されない領域の発生(写像抜け領
域)が起こる。この写像抜け領域の発生を防止できない
場合は、格納異常とし、異常信号830を「H」にして
表示回路10に出力する。写像抜け領域の発生を防止で
きる範囲では、正常とし、異常信号830を「L」にし
て表示回路10に出力する。
【0107】次に、表示回路10について図16を用い
て説明する。図16(a)は表示回路10のブロック
図、図16(b)は表示回路10の動作説明図である。
【0108】図16(a)に図示される駆動回路10a
は判定回路83cからの異常信号830の判定値に従っ
て、駆動信号を表示パネル10bまたは発光素子10c
に出力する。
【0109】表示パネル10bは、異常信号830が
「H」では、表示パネル上に「異常!!」、「データ格
納異常!!」などのメッセージを表示し、異常信号83
0が「L」では、表示パネル上に何も表示しないか、ま
たは、「正常」などを表示する。表示パネル10bのメ
ーセージ表示によって、操作者は、画像取り込みの途中
で格納異常を確認できる。発光素子10cは、異常信号
830が「H」では点滅または点灯をし、異常信号83
0が「L」では消灯するように動作し、操作者に対して
格納異常を知らせる。
【0110】図16(b)に図示されるように、表示パ
ネル10b、発光素子10cは、操作者が走査している
際でも見やすい位置に配置され、すぐに格納異常を確認
できる。操作者はハンドスキャナ本体を走査方向へ移動
しながら表示パネル10b、発光素子10cを確認して
走査する。
【0111】なお、表示パネル10b、発光素子10c
にかえて、音発生器による報知音、振動発生器による振
動によって、操作者に異常を知らせてる構成としても良
い。
【0112】さらに、発光素子10cを複数の発光色に
して取り付け、異常を「赤色」の発光色、正常な動作を
「緑色」の発光色にするなど認識しやすくしても良い。
いずれにおいても操作者が認識でき、途中で異常に気づ
くことができる。
【0113】なお、防止処理を行わないと写像抜け領域
が発生し、かつ、その写像抜け領域は防止可能領域範囲
では「黄色」の発光色を中間段階で点滅させ、操作者に
異常にならないように警告してもよい。
【0114】なお、発光素子10cは、正常を点灯とし
ても良く、色を変えても良い。操作者がすぐに異常を確
認できるものであれば良く、いずれにおいても操作者に
対して異常を知らせることができる。
【0115】このように、防止能力を超えた場合を格納
異常とし、直ちに格納異常を表示する処理を行うこと
で、操作者は動作の異常を走査の途中で確認でき、走査
のやり直し、取り込みの中断など作業の効率化を図るこ
とができる。
【0116】以上のように第2の実施例によれば、原稿
を走査して得られた画像データを、画像データに対応す
る走査位置に基づき、画像メモリに格納する処理で、画
像メモリ内でデータが格納されない領域の発生を検出
し、検出したデータが格納されない領域では、補間デー
タ若しくは画像データを画像メモリに、走査位置座標を
補間した補間座標に基づいて格納するので、データが格
納されない領域の発生を防止できる。これによって、黒
ベタ領域での白筋、文字領域での白筋等がなくなり、画
像メモリ上に再現される画像品位を向上させることがで
きる。また、2つの異なる走査位置の差と所定の値を比
較することで格納異常を判定し、判定に従って異常表示
を行うことから、操作者は走査の途中で格納異常の確認
ができ、走査のやり直し、取り込みの中断など作業の効
率化を図ることができる。
【0117】以下、第3の実施例における画像処理装置
について図面を参照しながら説明する。
【0118】図17は、図1に示す第1の実施例におけ
る画像処理装置Aにおいて、走査異常検出回路75を含
む位置ずれ検出回路7のブロック図である。
【0119】第3の実施例において、ラインイメージセ
ンサ1、画像バッファ4、エンコーダ2a,2b、走査
位置検出回路3、画像メモリ6、写像回路5は第1の実
施例と同様のものである。走査位置検出回路3は、エン
コーダ2aおよび2bからの2相パルスより車輪の移動
距離を得て、(数1)および(数2)の演算を行いライ
ンイメージセンサ1の両端の読み取り画素の座標を、走
査位置座標300として出力する。
【0120】図17において、第1の実施例の画像処理
装置Aの位置ずれ検出回路7と異なる点は、位置ずれ検
出回路7の内部に走査異常検出回路75を追加した点で
ある。この変更により、位置ずれ検出回路7の内部にあ
る走査異常検出回路75からの異常信号730によっ
て、走査異常を表示する表示回路10を追加している。
さらに、写像回路5は、走査異常検出回路75からの停
止信号720によって、画像メモリ6への画像データ4
00の格納を停止できるようにしている。また、表示回
路10は、第2の実施例における図16(a)に図示し
たものと同様のもので、所定レベルの異常信号730を
入力することで所定レベルに応じた走査の異常表示、警
告表示を操作者に報知する。
【0121】ここで、第2の実施例とは異なる原因によ
って生じる走査の異常について説明する。
【0122】第1の実施例では、走査位置検出回路3で
検出される走査位置座標300に位置誤差が含まれてい
ても、重複して読み取る重なり走査領域から画像データ
400と画像メモリ6の格納画像データを相関検出処理
することで位置ずれ検出回路7は位置ずれ検出し、写像
回路5によって写像位置を補正することができた。
【0123】また、第2の実施例では、原稿を走査して
得られた画像データ400を、画像データ400に対応
する走査位置座標300に基づき、画像メモリ6に格納
する処理で、画像メモリ6内でデータが格納されない領
域の発生を検出し、検出したデータが格納されない領域
では、補間データ821若しくは画像データ400を画
像メモリ6に、走査位置座標300を補間した補間座標
821に基づいて格納することで、データが格納されな
い領域の発生を防止することができた。
【0124】よって、第1の実施例では画像データ40
0と走査位置座標300に基づき補正処理を行ってい
た。また、第2の実施例は、走査位置座標300に基づ
き防止処理を行っていた。
【0125】しかし、例えば、車輪が原稿上で滑る、ま
たは車輪が原稿から浮く、またはラインセンサ1が原稿
から浮いてしまうなど、走査の異常が発生した場合に
は、走査位置座標300の信頼度は著しく低下する。こ
れは、第1の実施例で説明しているように、車輪に取り
付けられたそれぞれのエンコーダ2a,2bは、車輪の
回転角度に応じて位相の異なる2相のパルスを発生し、
走査位置検出回路3は、この2相パルスを用いて、各車
輪の回転方向を考慮した各車輪の移動距離を検出するか
らである。さらに、走査位置検出回路3は、各車輪の移
動距離に基づいて、各車輪の原稿上での座標を算出し、
走査位置検出回路3は、各車輪の座標をラインイメージ
センサ1の両端の各読み取り画素の座標に変換し、走査
位置座標300として出力する。よって、走査位置座標
300の信頼度は著しく低下し、第1の実施例の画像処
理装置の補正能力、および第2の実施例における画像処
理装置の防止能力を超えてしまう。さらには、ラインセ
ンサ1が原稿上で浮いてしまうと、画像データ400の
データには歪みが生じ、第1の実施例の画像処理装置の
補正能力は低下する。
【0126】この車輪の滑り、車輪の浮きにる位置検出
誤差、センサの浮きによる画像データ歪み等の走査異常
が発生すると、補正処理、または防止処理を行うことが
できなくなるので、走査異常に対応する処理が必要とな
る。走査異常の原因である車輪の浮きは、センサの浮き
は機械的な機構によっても検出できるが、車輪の滑り
は、車輪回転に必要なトルクと、車輪と原稿の間の摩擦
とで決まるもので、機械的な機構によって直接に検出す
ることは困難である。また、わずかなセンサの浮きによ
る画像データの歪み、断線、ショートなどの電気的な要
因も機械的な機構によって直接に検出することはできな
い。よって、電気的な処理を用いて走査異常を検出する
方法が必要となる。
【0127】第3の実施例では、画像データ400と画
像メモリ6の格納データとの相関データから走査の異常
を検出する方法について説明する。この、相関データか
ら走査の異常を検出することで、車輪の滑り、車輪の浮
き、センサの浮き等の走査異常だけでなく、わずかなセ
ンサ浮きによる画像データの歪み、断線、ショートなど
の電気的な要因での異常も検出できる。
【0128】以下、この走査異常が発生した場合の処理
について、図17、図18、図19を用いて説明する。
図18は、走査異常検出回路75のタイミングチャート
図、図19は、画像相関回路72の内部に作成される相
関テーブルの状態図を示すものである。
【0129】図17において、走査異常検出回路75
は、画像相関回路72の内部に作成される相関テーブル
値h(m,n)から走査状態を検出すると、走査状態に
対応する所定レベルの異常信号730を表示回路10
に、停止信号720を写像回路5に出力する。また、走
査異常検出回路75は、画像相関回路72の内部に作成
される相関テーブルの値から走査正常状態では、異常信
号730は「0」にし、停止信号720は「L」にす
る。警告状態では、異常信号730を「1」にし、停止
信号720を「L」にする。さらに、走査異常状態では
異常信号730を「2」にし、停止信号720を「H」
にする。
【0130】写像回路5は、停止信号720が「L」の
とき、画像メモリ6へ画像データ400を格納し、停止
信号720が「H」のとき、画像メモリ6への画像デー
タ400の格納を停止する。
【0131】表示回路10は、第2の実施例における図
16(a)に図示したものと同様のものである。図16
(a)に図示される駆動回路10aは走査異常検出回路
75からの所定レベルの異常信号730従って、駆動信
号を表示パネル10bまたは発光素子10cに出力す
る。
【0132】図18で、走査異常検出回路75の動作を
タイミングチャートに従って説明する。ここで、画像相
関を最初に行うライン位置をi番目とし、8ライン間隔
で画像相関検出を行うものとする。図18では、iライ
ン目を0、(i+8)ライン目を8として数のみ記載し
ている。
【0133】写像回路5は、バス600を経由して、ラ
インセンサ1が読み取った1ラインの画像信号をすべて
写像した時、1ラインのライン同期信号を走査異常検出
回路75、画像相関回路72に出力する。
【0134】画像相関回路72は、走査が開始される最
初のライン位置を初期化ライン位置(i=0のライン位
置)とし、初期化ライン位置からライン同期信号をカウ
ントし、カウント数iを8で割った余りが0のとき、画
像相関検出を行い(i=0の初期化ライン位置は除
く。)、第1の実施例の(数12)に従って、内部の相
関テーブル値h(m,n)を更新する。画像相関回路7
2は、内部の相関テーブルの更新が終了すると、相関終
了信号をバス600を経由して走査異常検出回路75に
出力する。
【0135】走査異常検出回路75は、画像相関回路7
2の相関終了信号を受信した後、画像相関回路72の内
部に作成される相関テーブルの値をバス600を経由し
て検索し、作成された相関テーブル値h(m,n)を判
定することで、走査状態を検出する。走査異常検出回路
75は、相関テーブル値h(m,n)を判定し、走査状
態を検出すると、ライン同期信号に従って、次のライン
位置から判定に対応した、異常信号730を表示回路1
0に、停止信号720を写像回路5に出力する。
【0136】図18では、例えば(i−1)ライン目ま
で走査正常状態とし、iライン目で走査異常検出回路7
5が警告状態を検出し、(i+8)ライン目で走査異常
検出回路75が走査異常を検出したことを示している。
よって、走査異常検出回路75は、(i)ライン目まで
異常信号730を「0」にし、停止信号720を「L」
にする。(i+1)ライン目から(i+8)ライン目ま
での警告状態では、異常信号730を「1」にし、停止
信号720を「L」にする。さらに、(i+9)ライン
目以降の走査異常状態では異常信号730を「2」に
し、停止信号720を「H」にする。
【0137】写像回路5は、停止信号720が「L」の
走査正常状態、警告状態のライン位置では、画像メモリ
6へ画像データ400を格納し、停止信号720が
「H」の走査異常状態のライン位置では、画像メモリ6
への画像データ400の格納を停止する。
【0138】図16(a)に図示される表示回路10の
駆動回路10aは、異常信号730従って、駆動信号を
表示パネル10bまたは発光素子10cに出力する。
【0139】表示パネル10bは、異常信号730が
「2」の走査異常状態のライン位置では、表示パネル上
に「異常!!」、「取り込み異常!!」などのメッセー
ジを表示し、異常信号730が「1」の警告状態のライ
ン位置では、表示パネル上に「警告!!」、「取り込み
注意!!」などのメッセージを表示し、異常信号730
が「0」の走査正常状態のライン位置では、表示パネル
上に何も表示しないか、または、「読み取り正常」など
を表示する。表示パネル10bのメーセージ表示によっ
て、操作者は、画像取り込みの途中で走査状態を確認で
きる。発光素子10cは、異常信号730が「2」の走
査異常状態のライン位置では、点灯をし、異常信号73
0が「1」の警告状態のライン位置では、点滅し、異常
信号730が「0」の走査正常状態のライン位置では、
消灯するように動作し、操作者に対して走査状態を知ら
せる。
【0140】次に、図19を用い、画像相関回路72の
内部で作成された相関テーブル値h(m,n)から、走
査状態を検出する方法について説明する。第3の実施例
において、相関テーブル値h(m,n)のm、nは特定
されるものでないが、mは−1、0、+1、nは−1、
0、+1として説明する。
【0141】図19において、(a)はn=−1、
(b)はn=0,(c)はn=+1の各相関テーブル値
h(m,n)の状態を示している。図19で図示するよ
うに、画像相関回路72の内部に作成される相関テーブ
ル値h(m,n)は、走査状態によって、例えば、状態
a、状態b,状態cの傾向を持つ。
【0142】設計及び走査実験結果から、原稿上での車
輪の滑り、車輪の浮きが発生していない正常な走査状態
での相関レベルを把握することができる。よって、補正
能力、防止能力を考慮し、相関データに対する所定の判
定水準を決めることができる。
【0143】例えば、相関データがEr1より小さいと
きは正常な走査状態であることが走査実験結果から得ら
れる。この正常な走査状態では補正能力、防止能力に十
分に余裕がある。同様に、多少の車輪の滑り、車輪の浮
きが発生してる状態では、相関データがEr1からEr
2の範囲になることが走査実験結果から得られる。この
Er1からEr2のレベルでは、補正能力、防止能力が
限界に近い。さらに、車輪の滑り、車輪の浮きが多発し
ている場合は、相関データがEr2以上であることが走
査実験結果から得られる。このEr2以上の相関データ
が検出される場合は、補正能力、防止能力を超えるので
処理ができない。よって、走査異常となる。
【0144】図19で、状態aは、相関テーブル値h
(m,n)がEr1を超えないので正常な状態を示して
いる。状態bは、相関テーブル値h(m,n)がEr1
からEr2の範囲であるから、正常でない可能性がある
が補正能力、防止能力の範囲である警告状態を示してい
る。また、状態cは、相関テーブル値h(m,n)がE
r2を超えるので補正能力、防止能力の範囲を超えた走
査異常状態を示している。さらに、状態cは、ネジのゆ
るみなどの機構的な故障、センサの浮きによる画像デー
タの歪み(画像ボケ)、断線、ショートなどの電気的な
要因でも検出される異常レベルであり、異常状態を示
す。
【0145】このように、走査異常検出回路75は、相
関テーブル値h(m,n)と所定の値(Er1、Er
2)を比較することで走査状態を検出することができ
る。また、ネジのゆるみなどの機構的な要因による異常
の発生、または、センサの浮きによる画像データの歪み
(画像ぼけ)、断線、ショートなどの電気的な要因によ
る異常の発生も、正常な走査状態での相関テーブル値h
(m,n)のデータを実験的に把握しておくことで、異
常の発生を検出することができる。
【0146】以上のように第3の実施例によれば、相関
データから走査の異常を検出することができるので、走
査の異常に対応する処理を直ちに行うことができる。ま
た、相関データから走査の異常を検出し、検出される異
常によって画像データの格納を走査の途中で停止するこ
とができるので、異常な状態での画像データの取り込み
を防止できる。さらに、相関データから走査の異常を検
出し、検出された走査の異常を表示することができるの
で、操作者は、走査の異常を走査の途中で確認でき、走
査のやり直し、取り込みの中断など作業の効率化を図る
ことができる。
【0147】なお、第1の実施例、第3の実施例におい
て、相関テーブル値h(m,n)を用いたが、図9に図
示するように、画像相関回路72で、走査位置座標Ps
−Peに対し、微少角△φを振った傾き方向の相関座標
Ps(±△φ)−Pe(±△φ)の相関検出処理を加え
て行うことで、より精度のよい位置ずれ補正を実現する
ことができ、また、より精度よく走査状態を検出するこ
とができる。この場合、第1の実施例の相関テーブル値
h(m,n)と組み合わせると、相関テーブル値はh
(l,m,n)となる。lは−1,0,1の値をとる。
角度方向に3通り、位置方向に9通りの計27通りの相
関テーブルが作成できる。相関テーブルの最小値がh
(l,m,n)の場合、角度の補正量△φoffsetiはl
・△φの計算により生成される。ここで、例えば△φは
0.2度などの値をとる。
【0148】なお、本発明の実施例では、入力画像デー
タ及び走査位置座標は、2つのロータリーエンコーダを
備えたハンドスキャナから入力するとしたが、タブレッ
トによる位置検出によって走査位置座標を得るハンドス
キャナから入力しても良い。
【0149】また、本実施例では、ラインイメージセン
サを用いたハンドスキャナからの信号を処理する画像処
理装置について説明したが、ハンドスキャナに限定され
るものではない。例えば、エリアイメージセンサを用い
た画像入力装置からの画像信号を処理するものでも良
い。
【0150】また、本発明の実施例と同様の処理を、マ
イクロコンピュータやDSP(ディジタルシグナルプロ
セッサ)を用い、ソフトウエアによって実現しても良
い。
【0151】
【発明の効果】以上のように本発明の画像処理装置は、
相関データから走査の異常を検出することができるの
で、走査の異常に対応する処理を直ちに行うことができ
るといった効果がある。
【0152】また、相関データから走査の異常を検出
し、検出される異常によって画像データの格納を走査の
途中で停止することができるので、異常な状態での画像
データの取り込みを防止できるといった効果がある。
【0153】また、相関データから走査の異常を検出
し、検出された走査の異常を報知することができるの
で、操作者は、走査の異常を走査の途中で確認でき、走
査のやり直し、取り込みの中断など作業の効率化を図る
ことができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像処理装置A、および
原稿画像を読みとり走査する画像読み取り部Bのブロッ
ク図
【図2】位置検出回路3の動作説明図
【図3】ラインイメージセンサ1の両端部読み取り画素
の座標算出の説明図
【図4】ラインイメージセンサ1の走査領域の説明図
【図5】位置ずれ検出回路7のブロック図
【図6】写像回路5のブロック図
【図7】画像メモリ6の説明図
【図8】相関テーブルの説明図
【図9】角度補正の説明図
【図10】画素密度変換の説明図
【図11】画像メモリ6のアドレス配置図
【図12】高密度化画像データ500の画像メモリ6へ
の写像動作の説明図
【図13】第2の実施例における画像処理装置A、およ
び原稿画像を読みとり走査する画像読み取り部Bのブロ
ック図
【図14】写像抜け防止回路8のブロック図
【図15】写像抜け防止回路8の動作説明図
【図16】表示回路10の説明図
【図17】第3の実施例における走査異常検出回路75
を含む位置ずれ検出回路7のブロック図
【図18】走査異常検出回路75のタイミングチャート
【図19】画像相関回路72の内部に作成される相関テ
ーブルの状態図
【図20】従来の画像処理装置の説明図
【図21】写像抜けの説明図
【符号の説明】
1 ラインイメージセンサ 2a エンコーダ 2b エンコーダ 3 走査位置検出回路 5 写像回路 6 画像メモリ 7 位置ずれ検出回路 8 写像抜け防止回路 10 表示回路 10a 駆動回路 10b 表示パネル 10c 発光素子 51 画素密度変換回路 52 座標値算出回路 53 整数化回路 54 アドレス生成回路 55 誤差算出回路 71 重なり領域検出回路 72 画像相関回路 73 補正量算出回路 74 位置補正回路 75 走査異常検出回路 81 座標補間回路 82 画素補間回路 83 格納抜け検出回路 84 異常判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲たか▼橋 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を走査して読み取られた画像デー
    タと、前記画像データに対応する走査位置とを順次入力
    とし、前記走査位置に基づいて前記画像データを画像メ
    モリに格納する画像処理装置において、 重複して走査する重なり走査領域内の、前記画像データ
    と前記画像メモリに格納した格納データとの相関をと
    り、相関データを出力する画像相関手段と、 前記相関データから走査の異常を検出する検出手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記走査の異常とは、前記画像データ若し
    くは前記走査位置の異常であることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記相関データと比較す
    る複数の判定レベルを有することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記走査位置は、座標であることを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記画像処理装置は、更に、前記検出手段
    が異常を検出すると前記画像メモリへの画像データの格
    納を停止させる停止手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理装置は、更に、前記検出手段
    で検出される異常を報知する報知手段を備えることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記報知手段は、複数の報知レベルを有す
    ることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
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