JPH085458Y2 - フィルムの巻上巻戻機構 - Google Patents

フィルムの巻上巻戻機構

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JPH085458Y2
JPH085458Y2 JP15025587U JP15025587U JPH085458Y2 JP H085458 Y2 JPH085458 Y2 JP H085458Y2 JP 15025587 U JP15025587 U JP 15025587U JP 15025587 U JP15025587 U JP 15025587U JP H085458 Y2 JPH085458 Y2 JP H085458Y2
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rewinding
gear
winding
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meshing
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正治 井口
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、フィルム巻上が不能になるのを防止する安
全機構を備えたフィルムの巻上巻戻機構に関する。
「従来技術およびその問題点」 まず第5図および第6図を参照して、従来のフィルム
巻上巻戻機構およびその問題点を説明する。スプール軸
11と巻戻軸12は、カメラボディの両端部に位置し、巻戻
軸12に設けた巻戻フォーク13は、フィルム装填時にパト
ローネ14のパトローネキーと噛合う。パトローネキーに
はフィルムFの内端が接着され、フィルムFが巻かれて
いる。なおスプール軸11と巻戻軸12は、それぞれ一体に
スプールギヤ11a、巻戻ギヤ12aを有する。
スプール軸11内には、図示しない巻上巻戻モータが内
蔵され、このモータの正逆の回転により、スプール軸11
が正逆に回転する。このスプール軸11の回転は、スプー
ルギヤ11aと噛合うギヤ列15を介して太陽ギヤ15aに伝達
される。太陽ギヤ15aには、これと摩擦係合する揺動レ
バー16が同軸に枢着されていて、この揺動レバー16の先
端に遊星ギヤ17が軸着されている。揺動レバー16は、太
陽ギヤ15aの回転方向と同一の方向に揺動し、その先端
の遊星ギヤ17は、揺動レバー16の揺動方向に応じ、巻戻
ギヤ12aまたはスプロケット18に択一して噛合う。
以上の巻上巻戻機構は、フィルムの巻上時には、スプ
ール軸11およびこれに連動するギヤ列が第5図に矢印で
示す方向に回転する。すると、揺動レバー16はスプロケ
ット18側に揺動して遊星ギヤ17がスプロケット18と噛合
い、スプロケット18はフィルムFをパトローネ14から引
き出して、スプール軸11がこれを巻き取る。このとき遊
星ギヤ17は巻戻ギヤ12aとは噛合わないので、巻戻軸12
はフィルムFの引き出しによって自由に回転する。そし
てフィルムFを所定コマ(1コマ)巻上げて巻上げが完
了すると、第5図図示の状態で停止する。
巻戻時には、スプール軸11が逆転する。すると、各ギ
ヤが第5図に矢印で示した方向に回転し、揺動レバー16
は巻戻軸12側に揺動する。したがって遊星ギヤ17は、ス
プロケット18との噛合を解いて巻戻ギヤ12aと噛合い、
巻戻軸12が巻戻方向に回転する。スプール軸11は巻戻方
向に回転しているので、巻戻フォーク13と噛合っている
パトローネキーにより、フィルムFがパトローネ14内に
巻戻される。
このように、以上の巻上巻戻機構は通常の作動には何
等問題がない。ところが、巻上完了状態においてカメラ
に強い衝撃が加わり、揺動レバー16が第5図の状態にお
いて巻戻ギヤ12a側に揺動し、その結果遊星ギヤ17が巻
戻ギヤ12aと噛合うと、巻上が不能になることが生じ得
る。その理由は次のように解析される。
上述の巻戻操作を可能ならしめるには、常に 巻戻軸12によるフィルム巻取量≦ スプール軸11によるフィルム送出量 の関係が成立しなければならない。したがって、巻戻動
作中における遊星ギヤ17の単位回転角当りの巻戻軸12お
よびスプール軸11によるフィルム移動量は、 巻戻軸12による移動量≦ スプール軸11による移動量 なる関係を有する。
よっていま、第5図の巻上完了状態において、遊星ギ
ヤ17が巻戻ギヤ12aと噛合ってしまった状態を想定する
と、フィルムFがパトローネキーにしっかり巻かれてい
る場合には、巻上不能の状態が発生してしまう。つまり
巻上をスタートしようとしたとき、揺動レバー16は太陽
ギヤ15aの回転により巻戻ギヤ12aから逃げる方向に回転
しようとするが、フィルムFがパトローネキーにしっか
り巻かれていると、巻上スタートと同時にフィルムFに
引かれた巻戻軸12が巻戻方向に回転して、遊星ギヤ17を
巻戻ギヤ12aとの噛合いを深める方向に回転させ、引き
込んでしまう。つまり、 巻戻ギヤ12aのピッチ円周速> 遊星ギヤ17のピッチ円周速 であるから、閉ループとなり、フィルムFの巻上が停止
してしまうのである。
この不都合は、原理的には、第6図に鎖線で示す引張
ばね19で揺動レバー16をスプロケット18側に付勢するこ
とで解消し得る。しかしこの場合には、この引張ばね19
の力よりも、太陽ギヤ15aが巻戻方向に回転したときの
摩擦による揺動レバー16の回動力の方が大きくなければ
ならない。しかし摩擦力を増大させて揺動レバーの回動
力を増すことは、巻上、巻戻ともに伝達ロスが生じるこ
とであって好ましくなく、またばねバランスとしては、
調整を必要とする複雑なものとなってしまう。
「考案の目的」 本考案は、以上の問題点を改良し、巻上不能の状態が
生じることのないフィルムの巻上巻戻機構を得ることを
目的とする。
「考案の概要」 本考案は、スプール軸と;巻戻軸を回動する巻戻ギヤ
と;スプール軸をフィルム巻上方向および巻戻方向に回
転させる巻上巻戻駆動系と;この巻上巻戻駆動系によっ
て駆動される太陽ギヤと;この太陽ギヤと同軸に軸着さ
れ、該太陽ギヤの回転方向に応じた方向に揺動する揺動
レバーと;この揺動レバーに軸着され、巻上巻戻駆動系
がフィルム巻戻方向へ回転する時にのみ巻戻ギヤと噛合
う遊星ギヤとを有するフィルムの巻上巻戻機構におい
て、遊星ギヤと巻戻ギヤとの噛合位置近傍に、揺動レバ
ーが巻戻ギヤ側に揺動したとき、該遊星ギヤと巻戻ギヤ
との噛合を防止する位置と、防止しない位置とに移動可
能な不正噛合防止部材を設け、かつ、この不正噛合防止
部材を、巻上巻戻機構がスプール軸をフィルム巻上方向
に回転させるか巻戻方向に回転させるかに応じて、上記
噛合防止位置及び非防止位置にそれぞれ移動させる連動
移動機構を設けたことを特徴としている。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。
第1図ないし第4図は本考案の実施例を示すもので、第
5図および第6図の従来機構と同一の要素には同一の符
号を付している。
巻戻軸12と一体に形成された巻戻ギヤ12aは、カメラ
底板30とカメラボディ32との間に配置され、巻戻軸12
が、カメラ底板30に穿たれた軸孔31とカメラボディ32に
設けられたボス33との間に回動自在に軸支されている。
本考案の特徴とする不正噛合防止部材は、底板30と巻
戻ギヤ12aとの間に配設され、巻戻軸12に回動自在に嵌
入された不正噛合防止板20からなる。この不正噛合防止
板20は、巻戻ギヤ12aの歯先よりも外方に突出したアー
ム部21を有し、このアーム部21の先端に、軸と平行に屈
曲して第4図上上方に延びる不正噛合防止爪22を備えて
いる。この不正噛合防止爪22の一部には、回動範囲規制
爪22aが形成されている。この回動範囲規制爪22aは、カ
メラボディ32に穿たれた長孔34に嵌入され、不正噛合防
止板20の回動範囲を規制している。なお第1図乃至第3
図においては、カメラボディ32は透明とみなし、長孔34
の輪郭のみを示してある。
さらに不正噛合防止板20の底板30側の面には、底板30
と摺接する波状の弾性突起23が設けられている。不正噛
合防止板20は、弾性突起23の弾性力によって巻戻ギヤ12
aをボス33に向けて押圧し、巻戻ギヤ12aとの間に弾性係
合力を得ている。この不正噛合防止板20と巻戻ギヤ12a
との摩擦係合により、不正噛合防止板20が巻戻ギヤ12a
の回転にともなってその回転方向に回動し、不正噛合防
止爪22が巻戻ギヤ12aと遊星ギヤ17との間に出入する。
巻戻軸12は、ボス33に挿通された細軸部12bを有し、
この細軸部12bとボス33との間には、巻戻フォーク13が
摺動自在に嵌入されている。巻戻フォーク13は、細軸部
12bの先端に螺合されたねじ25によって細軸部12bから抜
けないように抜け止めされ、かつこの巻戻フォーク13と
細軸部12bとの間に嵌入された圧縮ばね26によってボス3
3から突出する方向(第4図の上方)に常時移動付勢さ
れている。
上記構成の不正噛合防止板20を備えた巻上巻戻機構の
動作について説明する。
巻戻ギヤ12aが第2図に示す正規の巻上方向(同図矢
印方向)に回動(回転)するときは、不正噛合防止板20
も巻戻ギヤ12aと同方向に回動し、不正噛合防止爪22が
遊星ギヤ17と巻戻ギヤ12aとの間に侵入し、回動範囲規
制爪22aが長孔34の端部に当接して停止している。すな
わち不正噛合防止板20は、巻上動作中及び巻上完了状態
では、回動範囲規制爪22aが長孔34の図の下方端部に当
接する一方の回動端にあり、このとき、不正噛合防止爪
22は、遊星ギヤ17と巻戻ギヤ12aの間に位置している。
この状態において、巻上動作が継続すると、太陽ギヤ15
aが左方向(第2図の矢印方向)に回動し、遊星ギヤ17
と噛合ったスプロケット18が巻上方向に回動し、フィル
ムが巻上られる。よって巻上不能状態は生じない。そし
てフィルムが所定コマ分巻上られると、第2図に示した
状態で停止する。
第2図の巻上完了状態から巻戻が開始すると、先ず揺
動レバー16が右方向に回動し、第1図に示すように、遊
星ギヤ17が不正噛合防止爪22に係接する。この状態にお
いて遊星ギヤ17は左方向に回動するので、不正噛合防止
爪22を右方向に回動させて揺動レバー16が右方向に回動
し、遊星ギヤ17が巻戻ギヤ12aに噛合う。
さらに巻戻動作が継続すると、巻戻しギヤ12aが第3
図に示す正規の巻戻方向(同図矢印方向)に回動(回
転)し、不正噛合防止板20も同方向に回動するので、不
正噛合防止爪22が遊星ギヤ17と巻戻ギヤ12aの間から離
反し、回動範囲規制爪22aが長孔34の端部に当接して停
止する。よって、巻戻不能状態は生じない。
このように不正噛合防止板20は、第2図および第3図
に示した正常な巻上、巻戻状態では、その不正噛合防止
爪22が遊星ギヤ17から離反し、巻上、巻戻動作に影響し
ない。
次に、異常状態が発生した場合の本実施例の動作につ
いて説明する。
第2図の巻上完了状態において、衝撃等によって揺動
レバー16が巻戻ギヤ12a側に回動すると、遊星ギヤ17が
遊星ギヤ17と巻戻ギヤ12aとの間に侵入している不正噛
合防止板20の不正噛合防止爪22に当接し、遊星ギヤ17と
巻戻ギヤ12aとの噛合いが防止される。よって巻上不能
の状態は生じない。この状態を第1図に示した。
巻上完了状態において、なんらかの衝撃により遊星ギ
ヤ17と巻戻ギヤ12aとが噛合った巻戻状態(第3図の状
態)になったとする。この巻戻状態から巻上動作が開始
すると、遊星ギヤ17が右方向に回動し、巻戻ギヤ12aが
左方向に回動する。しかし、前述の従来例で説明したよ
うに、遊星ギヤ17のピッチ円周速よりも巻戻ギヤ12aの
ピッチ円周速の方が速いので、揺動レバー16の左方向回
動力では遊星ギヤ17を巻戻ギヤ12aから離脱できない場
合がある。しかしながら本実施例は、不正噛合防止板20
が左方向に回動して不正噛合防止爪22が遊星ギヤ17に係
合するので、遊星ギヤ17はその回転力によって巻戻ギヤ
12aから離脱する。その結果、揺動レバー16が左方向に
回転し、遊星ギヤ17がスプロケット18に噛合う。よっ
て、巻上不能の状態は生じない。
以上の実施例は、巻戻軸12と同軸一体に形成された巻
戻ギヤ12aに遊星ギヤ17が噛合するタイプに本考案を適
用した例であるが、巻戻ギヤ12aに他のギヤを噛合せ、
この他のギヤに遊星ギヤ17を噛合させ、この他のギヤに
関連して回動するように不正噛合防止板20を設けてもよ
い。
また、本実施例は、スプール軸11を巻上方向および巻
戻方向に回動させる駆動系のモータをスプール軸11内に
内蔵し、スプール軸11を先ず回動しているが、駆動系の
モータは、ギヤ列15のどのギヤを回動させてもよい。
さらに、以上の巻上巻戻機構はスプロケット18を有す
るタイプであるが、巻上量をスプール軸11の回転角で制
御するスプロケット18を有しないタイプにも本考案は適
用できる。この場合、遊星ギヤ17は巻戻時にのみ巻戻ギ
ヤ12aと噛合い、巻上時には巻戻ギヤ12aから離反する。
「考案の効果」 以上のように本考案によれば、巻上完了状態において
カメラに強い衝撃が加わり、揺動レバーが巻戻ギヤ側に
回動しても、すでに不正噛合防止部材が巻戻ギヤと遊星
ギヤとの間に侵入しているので、遊星ギヤと巻戻ギヤと
の噛合いが防止されている。また、遊星ギヤが巻戻ギヤ
と噛合った状態で巻上がスタートしても、すぐに不正噛
合防止部材が巻戻ギヤと遊星ギヤとの間に侵入し、遊星
ギヤに係接して遊星ギヤを巻戻ギヤから離反させる。よ
って巻上不能の事態は生じず、より安価で確実な巻上巻
戻機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフィルムの巻上巻戻機構の実施例を示
す、不正噛合防止状態の要部の平面図、第2図、第3図
はそれぞれ巻上状態、および巻戻状態の要部の平面図、
第4図は第3図のIV-IV切断線に沿って示した断面図、
第5図および第6図は従来のフィルムの巻上巻戻機構の
巻上状態および巻戻状態の平面図である。 11……スプール軸、12……巻戻軸、12a……巻戻ギヤ、1
3……巻戻フォーク、14……パトローネ、15……ギヤ
列、15a……太陽ギヤ、16……揺動レバー、17……遊星
ギヤ、18……スプロケット、20……不正噛合防止板、21
……アーム、22……不正噛合防止爪、22a……回動範囲
規制爪、30……底板、32……カメラボディ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール軸と;巻戻軸を回動する巻戻ギヤ
    と;スプール軸をフィルム巻上方向および巻戻方向に回
    転させる巻上巻戻駆動系と;この巻上巻戻駆動系によっ
    て駆動される太陽ギヤと;この太陽ギヤと同軸に軸着さ
    れ、該太陽ギヤの回転方向に応じた方向に揺動する揺動
    レバーと;この揺動レバーに軸着され、巻上巻戻駆動系
    がフィルム巻戻方向へ回転する時にのみ巻戻ギヤと噛合
    う遊星ギヤとを有するフィルムの巻上巻戻機構におい
    て、 上記遊星ギヤと巻戻ギヤとの噛合位置近傍に、揺動レバ
    ーが巻戻ギヤ側に揺動したとき該遊星ギヤと巻戻ギヤと
    の噛合を防止する位置と、防止しない位置とに移動可能
    な不正噛合防止部材を設け、 かつ、上記巻上巻戻機構がスプール軸をフィルム巻上方
    向に回転させるとき、この不正噛合防止部材を上記噛合
    防止位置に移動させ、該巻上巻戻機構がスプール軸をフ
    ィルム巻戻方向に回転させるとき、該不正噛合防止部材
    を上記噛合非防止位置に移動させる連動移動機構を設け
    たことを特徴とするフィルムの巻上巻戻機構。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
    巻戻ギヤが巻戻軸と同軸一体に形成され、不正噛合防止
    部材が、巻戻ギヤと同軸にかつ摩擦係合されて同方向に
    共に回動自在に軸支された不正噛合防止板からなり、こ
    の不正噛合防止板が、上記巻上巻戻駆動系が巻上方向に
    回転する時にのみ巻戻ギヤと遊星ギヤとの間に侵入して
    巻戻ギヤと遊星ギヤとの噛合いを防止または噛合った遊
    星ギヤを巻戻ギヤから離反する不正噛合防止爪を有する
    フィルムの巻上巻戻機構。
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