JPH0854729A - 平版印刷版の作成方法 - Google Patents

平版印刷版の作成方法

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JPH0854729A
JPH0854729A JP18846694A JP18846694A JPH0854729A JP H0854729 A JPH0854729 A JP H0854729A JP 18846694 A JP18846694 A JP 18846694A JP 18846694 A JP18846694 A JP 18846694A JP H0854729 A JPH0854729 A JP H0854729A
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JP18846694A
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English (en)
Inventor
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Shinji Kudo
伸司 工藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存性及び寸法安定性に優れ、印刷版基材を
任意に選択可能であり、更に装置の小型化と材料の低コ
スト化を実現した液体現像不要な平版印刷版の作成方法
を提供する。 【構成】 透明支持体上に、重合又は架橋可能なエチレ
ン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを含有す
る感光性層を有する画像記録材料を用いて、1)親水性表
面を有する基材を露光部に装着する工程、2)該親水性表
面に画像記録材料の感光性層を露光部上で貼合する工
程、3)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工
程、4)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未
露光部と共に剥離・除去する工程、5)親水性表面上に形
成された感光性層の露光部又は未露光部よりなる画像に
活性光線を照射及び/又は加熱して後硬化させる工程、
からなる一連の工程を行うことを特徴とする平版印刷版
の作成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性材料を用いる画像
形成方法に関し、更に詳しくは、高解像度で経時安定
性、印刷適性に優れた平版印刷版を完全乾式処理により
低コストで作成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合系を利用した感光性平版印
刷版材料、及びそれを利用する平版印刷版の作成方法は
多数知られている。例えば、付加重合又は架橋可能な化
合物と光重合開始剤、更に必要に応じて有機高分子化合
物等よりなるバインダー成分を含有する感光性組成物
を、親水性支持体上に塗布して感光性平版印刷材料と
し、その感光性組成物に所望画像を像露光して露光部分
を硬化させ、未露光部分を溶解除去することにより親油
性の画像部を形成し平版印刷版とする、通常使用されて
いる液体現像型の方法や、特開昭52-9501号、同52-1501
04号、同53-40537号、同53-53404号、特願平4-87182号
等に開示されるような、上述の感光性組成物が少なくと
も一方が透明な2枚の支持体間に形成されており、該透
明支持体側より所望画像を像露光し、露光により生ずる
該感光性組成物の支持体への接着力の変化を利用して、
剥離現像により親水性支持体上に親油性の画像部を形成
し平版印刷版とするもの、特開昭62-125358号に開示さ
れるような、光重合性組成物をマイクロカプセル中に封
入した感光層を基材上に設け、該マイクロカプセル中の
感光性組成物を画像様に露光硬化させた後に、該感光層
面を印刷版用基材に重ね合わせて加圧し、未露光部のマ
イクロカプセルを破壊すると同時にマイクロカプセル中
の感光性組成物を印刷版用基材上に転写させて平版印刷
版を形成する方法、特願平4-124939号等に開示されるよ
うに、支持体上に設けられた感光性層を像様に露光した
後、親水性支持体上に感光性層を密着させ、加熱及び/
又は加圧により感光性層の未露光部を親水性支持体上に
転写形成させ、後露光硬化させて平版印刷版とするも
の、特開平4-94937号等に開示されるように、硬化成分
を含有する熱溶融性インク層で親水性支持体上に熱転写
で画像形成し、更に形成画像を活性光線照射で作成する
平版印刷版の作成方法等が挙げられる。
【0003】特に後4者の方法は液体の現像液を使用し
ないため、環境汚染、作業者の安全性、装置の小型化の
面から好ましい方法である。従来の剥離現像材料は乾式
現像であるが、印刷版基材上に感光性層及び剥離現像用
のカバーシートが貼合された形態で流通されるため、経
時で貼合状態が変化し画像の安定性や再現性に問題があ
った。更に、従来の剥離現像材料では、印刷機の種類、
あるいは印刷の用途に応じて印刷版基材を選択すること
は全く不可能であった。
【0004】マイクロカプセルに感光性組成物を封入す
る方法では、高解像度を得るためにマイクロカプセルの
粒径を小さくする必要があるが、粒径を小さくするとマ
イクロカプセルを加圧破壊するのに非常に大きな力が要
求されるため大型の装置が必要となり、装置コスト、装
置サイズの上から好ましくない。
【0005】支持体上に設けられた感光性層を像様に露
光した後、親水性支持体上に感光性層を密着させ、加熱
及び/又は加圧により感光性層の未露光部を親水性支持
体上に転写形成させ後露光硬化させて平版印刷版とする
ものは、露光部と未露光部の転写性差を利用するため、
均一な画像転写及び十分な解像性を得るためには比較的
高温及び/又は高圧を必要とする。支持体として通常の
樹脂フィルムを使用した場合には、転写時の温度、圧力
で支持体の変形が発生し、寸法安定性が悪くなる。又、
耐熱性、機械強度の高い支持体材料を使用することは材
料のコストアップを引き起こす。
【0006】熱転写により親油性層を親水性支持体上に
直接形成する方法では、親水性支持体側への熱の拡散が
大きく、特に親水性支持体として通常の印刷版で使用さ
れるアルミニウム基材を使用すると画像形成に過大なエ
ネルギーを必要とする。又、砂目表面を有する通常の印
刷版用アルミニウム基材への直接転写は、画像形成材料
とアルミニウム基材表面との均一密着が困難であり転写
抜けを発生し易く、大サイズで高解像性を要求される商
業印刷には適していなかった。
【0007】従来、これらの平版印刷版形成方法に利用
される感光性組成物の光重合開始剤としては、ベンゾフ
ェノン、チオキサントン、キノン、チオアクリドン等の
芳香族ケトン類、ベンゾイン、ベンジル、ベンジルケタ
ール等が用いられている。これらの光重合開始剤は、そ
の感光波長が紫外線領域にある。それ故、光重合開始剤
を含む感光性組成物を有する感光性平版印刷版材料を使
用して平版印刷版を作成する一般的な方法は、感光性組
成物面あるいはその上に設けられた透明オーバーシート
面上に、所望画像のネガパターンを遮光材料(例えば銀
塩フィルム等)で形成したマスク材料を密着し、水銀灯
などの紫外光源で露光した後、溶解現像又は剥離現像す
るものである。
【0008】近年、画像処理、光源、画像形成技術の進
歩に伴い、従来よりも長波の光に感度を有する感光性材
料が要望されている。一例を挙げると、通信回線により
伝送される画像信号、電子製版システムや画像処理シス
テムからの出力信号で光源を変調し、感光性材料に直接
走査露光をして印刷版を形成するシステムである。この
時の光源としてはレーザーが適している。特に、小型で
低コストの半導体レーザーの走査露光により高解像度で
印刷版を直接形成できる感光性平版印刷版材料の開発が
望まれていた。
【0009】可視光領域に感度を有する光重合開始剤を
含有する感光性組成物について、従来、幾つかの技術が
提案されてきた。例えば特開昭47-2528号、同54-155292
号、同48-84183号、同54-151024号、同60-88005号、同5
8-40302号、同59-56403号、同59-189340号、特開平2-69
号、同2-189548号等である。これらの技術は、可視光感
光性はあるが、未だ十分に実用的な感度とはいえず、レ
ーザー走査露光で直接印刷版を形成するには長い露光時
間が必要であり、効率的ではない。又、使用できるレー
ザー光源もHe-Neガスレーザー、Arガスレーザー等の可
視光域に発振波長を有するものに限定されるため、現在
最も小型、安価なレーザー光源である半導体レーザーを
使用することはできず、大型の装置を必要としていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
に鑑みて為されたものであり、その目的とするところ
は、保存性及び寸法安定性に優れ、印刷版基材を任意に
選択可能であり、更に装置の小型化と材料の低コスト化
を実現した液体現像不要な平版印刷版の作成方法を提示
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者等は鋭意検討の結
果、透明支持体上に設けられた感光性層を親水性基材上
への貼合と露光とを一連の工程で行うことにより上記目
的が達成できることを見い出した。即ち、(1)透明支持
体上に、重合又は架橋可能なエチレン性二重結合を有す
る化合物と光重合開始剤とを含有する感光性層を有する
画像記録材料を用いて、 1)親水性表面を有する基材を露光部に装着する工程 2)該親水性表面に画像記録材料の感光性層を露光部上で
貼合する工程 3)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 4)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
部と共に剥離・除去する工程 5)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
光部よりなる画像に活性光線を照射及び/又は加熱して
後硬化させる工程 からなる一連の工程を行う平版印刷版の作成方法。
【0012】(2)透明支持体上に、重合又は架橋可能な
エチレン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを
含有する感光性層を有する画像記録材料を用いて、 1)親水性表面を有する基材に画像記録材料の感光性層を
貼合する工程 2)上記貼合された基材と画像記録材料とを露光部に装着
する工程 3)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 4)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
部と共に剥離・除去する工程 5)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
光部よりなる画像に活性光線を照射及び/又は加熱して
後硬化させる工程 からなる一連の工程を行う平版印刷版の作成方法。
【0013】(3)透明支持体上に、重合又は架橋可能な
エチレン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを
含有する感光性層、及び必要に応じて剥離可能なカバー
シートを有する画像記録材料が、複数枚の印刷版を作成
可能な長さ巻出部に収納されており、かつ該画像記録材
料の一端が巻取部材に接続されている画像記録材料を用
いて、 1)親水性表面を有する基材に画像記録材料の感光性層を
該画像記録材料を切断せずに貼合する工程 2)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 3)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
部と共に画像記録材料を切断せずに巻取部材に巻き取り
ながら剥離・除去する工程 4)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
光部よりなる画像に活性光線を照射して後硬化させる工
程 からなる一連の工程を行う平版印刷版の作成方法。
【0014】(4)前記光重合開始剤が近赤外線感光性で
あり、かつ画像露光を半導体レーザーの走査露光で行う
(1)、(2)又は(3)記載の平版印刷版の作成方法。
【0015】(5)前記画像記録材料が、透明支持体上
に、重合又は架橋可能なエチレン性二重結合を有する化
合物と光重合開始剤とを含有する感光性層、剥離可能な
カバーシートをこの順に積層してなり、親水性表面を有
する基材に貼合する前に該カバーシートを剥離する工程
を有する(1)、(2)、(3)又は(4)記載の平版印刷版の
作成方法。
【0016】以下、本発明に用いられる画像記録材料、
印刷版の作成方法の順に詳述する。
【0017】(画像記録材料)本発明の画像記録材料
は、透明支持体1上に重合又は架橋可能なエチレン性不
飽和二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを含有す
る感光性層2よりなる構成(図1a)、あるいは透明支
持体1上に重合又は架橋可能なエチレン性不飽和二重結
合を有する化合物と光重合開始剤とを含有する感光性層
2及び剥離可能なカバーシート3をこの順に積層してな
る構成(図1b)を採る。
【0018】上記構成の画像記録材料が、複数枚の印刷
版を作成可能な長さ巻出部に収納されており、かつ該画
像形成材料の一端が巻取部材に接続されている(図2)
ことは本発明の範囲内である。
【0019】本発明に用いられる支持体としては、感光
性層に含まれる光重合開始剤を活性化させ得る波長範囲
の光の透過性を有し(好ましくは透過率40%以上、より
好ましくは60%以上)、寸法安定性が良く、剥離時の機
械的強度に耐えるものならば公知の如何なる材料も使用
することが可能である。具体的にはポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリビニ
ルアルコールセロファン、ポリスチレンのような耐熱性
のプラスチックフィルムを挙げることができる。支持体
の厚さは、通常5〜500μmが好ましく、より好ましくは
5〜200μmである。
【0020】支持体の表面は、感光性層との接着力を制
御する目的で表面処理が施されていることが好ましい。
具体的には、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、
紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、
プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グ
ラフト化処理等がある。特にコロナ放電処理、アクリル
系化合物によるプライマー処理は、感光性層の露光部及
び未露光部とカバーシートとの接着性の差を高めること
が可能なので好ましい。
【0021】更に、支持体の感光性層を設ける側と反対
の面には、走行安定性、耐熱性、帯電防止、反射防止等
の性能を付与する目的でバッキング層を設けてもよい。
【0022】感光性層は、重合又は架橋可能なエチレン
性不飽和二重結合を有する化合物と光重開始剤とを必須
成分として含有する。
【0023】重合又は架橋可能な化合物としては公知の
化合物を特に制限なく使用することができるが、分子内
にエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する化
合物が好ましい。具体的化合物としては、2-エチルヘキ
シルアクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、
2-ヒドロキシプロピルアクリレート、グリセロールアク
リレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチルア
クリレート、テトラヒドロフルフリルオキシエチルアク
リレート、テトラヒドロフルフリルオキシヘキサノリド
アクリレート、1,3-ジオキサンアルコールのε-カプロ
ラクトン付加物のアクリレート、1,3-ジオキソランアク
リレート等の単官能アクリル酸エステル類、あるいはこ
れらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、
クロトネート、マレエートに代えたメタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、マレイン酸エステル;エチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ハ
イドロキノンジアクリレート、レゾルシンジアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリ
コールのジアクリレート、ネオペンチルグリコールアジ
ペートのジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペ
ンチルグリコールのε-カプロラクトン付加物のジアク
リレート、2-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-5-ヒ
ドロキシメチル-5-エチル-1,3-ジオキサンジアクリレー
ト、トリシクロデカンジメチロールアクリレート、トリ
シクロデカンジメチロールアクリレートのε-カプロラ
クトン付加物、1,6-ヘキサンジオールのジグリシジルエ
ーテルのジアクリレート、ビスフェノールA又はビスフ
ェノールA誘導体のジアクリレート等の2官能アクリル
酸エステル類、あるいはこれらのアクリレートをメタク
リレート、イタコネート、クロトネート、マレエートに
代えたメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイ
ン酸エステル;トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ト
リメチロールエタントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレートのε-カプロラクトン
付加物、ピロガロールトリアクリレート、プロピオン酸
・ジペンタエリスリトールトリアクリレート、プロピオ
ン酸・ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ヒ
ドロキシピバリルアルデヒド変性ジメチロールプロパン
トリアクリレート、イソシアヌル酸又は変性イソシアヌ
ル酸トリアクリレート等の多官能アクリル酸エステル
類、あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、
イタコネート、クロトネート、マレエートに代えたメタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸エステ
ル等を挙げることができる。これらの中でも、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル化合物が特に好適で
ある。これらの化合物のうち1種又は2種以上を混合し
て用いることができる。
【0024】その他に、付加重合又は架橋可能な化合物
として、適当な分子量のオリゴマーにアクリル酸又はメ
タクリル酸を導入し、光重合性を付与した、所謂プレポ
リマーと呼ばれるものも好適に使用できる。これらはプ
レポリマーだけ1種又は2種以上を混合して用いてもよ
いし、上述のモノマー類と混合して用いてもよい。
【0025】プレポリマーとしては、アジピン酸、トリ
メリット酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、ハ
イミック酸、マロン酸、琥珀酸、グルタル酸、イタコン
酸、ピロメリット酸、フマール酸、ピメリン酸、セバシ
ン酸、ドデカン酸、テトラヒドロフタル酸等の多塩基酸
と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレンオキサイド、1,4-ブタン
ジオール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール、1,6-ヘキサンジオール、1,2,6-ヘキサントリオー
ル等の多価アルコールの結合で得られるポリエステルに
(メタ)アクリル酸を導入したポリエステルアクリレー
ト類;ビスフェノールA・エピクロルヒドリン・(メ
タ)アクリル酸、フェノールノボラック・エピクロルヒ
ドリン・(メタ)アクリル酸のようにエポキシ樹脂に
(メタ)アクリル酸を導入したエポキシアクリレート
類;エチレングリコール・アジピン酸・トリレンジイソ
シアナート・2-ヒドロキシエチルアクリレート、ポリエ
チレングリコール・トリレンジイソシアナート・2-ヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルフタリル
メタクリレート・キシレンジイソシアナート、1,2-ポリ
ブタジエングリコール・トリレンジイソシアナート・2-
ヒドロキシエチルアクリレート、トリメチロールプロパ
ン・プロピレングリコール・トリレンジイソシアナート
・2-ヒドロキシエチルアクリレートのように、ウレタン
樹脂に(メタ)アクリル酸を導入したウレタンアクリレ
ート;ポリシロキサンアクリレート、ポリシロキサン・
ジイソシアナート・2-ヒドロキシエチルアクリレート等
のシリコーン樹脂アクリレート類;その他、油変性アル
キッド樹脂に(メタ)アクリロイル基を導入したアルキ
ッド変性アクリレート類、スピラン樹脂アクリレート類
等が挙げられる。
【0026】光重合開始剤としては、例えばフォトポリ
マーハンドブック(フォトポリマー懇話会編:工業調査
会発行,1989年)の39〜56頁に記載の公知の光重合開始
剤を任意に用いることが可能であるが、下記一般式
(1)又は(2)で表される化合物を用いることにより
感光性層の分光増感が容易に行え、従って画像形成を紫
外〜近赤外領域の任意の光源で行うことができる。特に
赤〜近赤外に感度を持たせることにより、近年、進歩の
著しい半導体レーザーでの走査露光が可能となり、高感
度なデジタル画像形成材料として使用することができ
る。
【0027】
【化1】
【0028】式中、Dye+はカチオン性色素、Mk+は遷移
金属配位錯体カチオンを表す。
【0029】R1、R2、R3及びR4は同じでも異なって
もよく、各々、アルキル基、アリール基、アルケニル
基、アルキニル基、複素環基又はシアノ基を表し、これ
らのアルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基、複素環基は更に置換基を有してもよい。ただし、
1、R2、R3及びR4の少なくとも一つは置換されても
よいアルキル基である。又、R1、R2、R3及びR4は2
個以上が互いに結合して環を形成してもよい。
【0030】R5及びR6は各々、水素原子、ハロゲン原
子又は1価の置換基を表す。
【0031】Xはヒドロキシル基又は−N(R7)(R8)基
(R7及びR8は各々、水素原子又は置換されてもよいア
ルキル基を表し、R5、R6又はR7は互いに結合して環
を形成してもよい)Mは遷移金属原子を表す。
【0032】kは1〜3、jは2又は3、mは1〜5、
nは1〜4の、それぞれ整数を表す。
【0033】Dye+で表されるカチオン性色素の具体例と
しては、特開昭62-143044号、同63-208036号、同64-842
45号、同64-88444号、特開平1-152108号、同3-202609号
等に記載されているものを用いることができる。好まし
い化合物の具体例を化合物群Aに挙げる。
【0034】≪化合物群A≫
【0035】
【化2】
【0036】
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】
【化5】
【0039】Mk+で表される遷移金属配位錯体カチオン
の具体例としては、下記化合物群Bに挙げるものの以外
に特開平4-261405号等に記載のものを用いることができ
る。
【0040】≪化合物群B≫
【0041】
【化6】
【0042】 Mk+j k X R9101234 Co2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHSO2CH3) Cl CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHCOCH3) H CH3 Ph Ph Ph Bu Fe2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4OH) CH3 CH3 Ph Ph Ph Bu Ir3+ 2 3 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 CONHC4H9 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 CONHC4H9 CH3 Ph Ph Ph iPr Co2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) H Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHSO2CH3 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 3 3 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH2NHSO2CH3 Ph Ph Ph Bu Co2+ 2 2 N(C2H5)2 SO2N(C2H5)2 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) NHCOCH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHSO2CH3) Cl CH3 Ph Ph Ph Bu Fe2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCONHC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Bu Bu Bu Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bz
【0043】
【化7】
【0044】ここでPh:phenyl Bu:buthyl iPr:i-pr
opyl Bz:benzylを表す。
【0045】
【化8】
【0046】 M2+11 Ru2+ Cl Ru2+ NHCOC3H7(i) Co2+ Cl 前記一般式(1)又は(2)で表される光重合開始剤
は、予め色素アニオン部を硼素酸にしたものを例示して
あるが、この化合物を添加しても、又、任意のアニオン
部を有する色素と下記一般式(3)で表される硼素酸塩
化合物を共存させ、感光性層内、又は感光性層塗工液中
でイオン交換により一般式(1)で表される化合物を生
成させても同様の機能を発現させることが可能である。
更に一般式(1)又は(2)の光重合開始剤を用いる場
合には、感度向上の目的で一般式(3)で表される硼素
酸塩を添加することが好ましい。
【0047】
【化9】
【0048】式中、R1、R2、R3及びR4は前記一般式
(1)又は(2)で定義されたものと同義であり、X+
はカウンターカチオン(例えばアルカリ金属カチオン、
アンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオンなどの周
期表5A族オニウム化合物、スルホニウム、テルロニウム
などの6A族オニウム化合物等)を表す。該化合物の具体
例は特開昭64-13142号、特開平2-4804号等に記載されて
いる。
【0049】後硬化用の重合開始剤は、画像露光用の光
重合開始剤と同じものでもよいし、異なっていても構わ
ない。又、後硬化用の重合開始剤としては熱重合開始剤
を用いることもできる。
【0050】熱重合開始剤としては、例えばクメンヒド
ロペルオキシド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジクミ
ルペルオキシド、ジ-t-ブチルペルオキシド、過酸化ベ
ンゾイル、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル等の有機
過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合
物、過酸化水素と2価の鉄塩、過硫酸塩と硫酸水素ナト
リウム、クメンヒドロペルオキシドと2価の鉄塩、過酸
化ベンゾイルとジメチルアニリン等のレドックス系重合
開始剤の他、ジスルフィド化合物、マンガントリアセチ
ルアセトナート、ペンタシアノベンジルコバルテート等
の有機金属錯体等が使用できる。
【0051】これら重合開始剤の配合量は特に限定され
ないが、好ましくは、付加重合又は架橋可能な化合物10
0重量部に対して0.1〜20重量部である。
【0052】感光性層には必要に応じてバインダー樹脂
が用いられる。バインダー樹脂としては、ポリエステル
系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィ
ン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスル
ホン樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、ポリアクリロニト
リル樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、
ゴム系樹脂等が挙げられる。特に印刷版の場合には、親
油性の高いオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレ
ン系樹脂が好ましい。又、樹脂内に不飽和結合を有する
樹脂、例えばジアリルフタレート樹脂及びその誘導体、
塩素化ポリプロピレン等は、前述のエチレン性不飽和結
合を有する化合物と重合させることが可能なため、用途
に応じて好適に用いることができる。バインダー樹脂と
しては、上記樹脂の中から1種又は2種以上を混合し
て、又は上記樹脂類の単量体を共重合させて用いること
が好ましい。
【0053】これらのバインダー樹脂は、前記エチレン
性不飽和結合を有する重合可能な化合物100重量部に対
して500重量部以下、より好ましくは200重量部以下の範
囲で添加・混合して使用するのが好ましい。
【0054】本発明の感光性層には、効果を損なわない
範囲で更に種々の添加剤を加えることが可能である。例
えば、塗布性改良を目的としてアルキルエーテル、弗素
系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤類、画像部の感脂
性、撥水性向上を目的として長鎖アルキルエステル類、
弗素系界面活性剤類、その他公知の安定剤、可塑剤等で
ある。
【0055】これらの添加剤の添加量は、その使用対象
によって異なるが、一般に感光性組成物の全固形分に対
して0.01〜30重量%である。
【0056】剥離可能なカバーシートは、感光層からの
離型性が高く、温度、湿度による変化が少なく、表面平
滑性が高いものが好ましい。
【0057】カバーシートに好ましく用いられる樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などが挙げら
れる。カバーシートの表面に公知の離型処理を施して置
くことも好ましい。
【0058】カバーシートの厚みは通常1〜200μmが好
ましく、5〜125μmがより好ましい。
【0059】本発明において、画像形成基材上に画像転
写をする際の均一密着性を確保すること、及び、より温
和な条件で貼合せを可能にすることを目的として、クッ
ション性を有する中間層を設けることは本発明の範囲内
である。
【0060】クッション性を有する中間層は、感光層を
転写する際の温度及び/又は圧力で変形するようなもの
であればよい。クッション性を有する中間層は、支持体
材料上に多孔性樹脂層を設けること、熱可塑性化合物層
を設けること、熱溶融性化合物層を設けること等で行う
ことが好ましい。
【0061】本発明の請求項2の態様では、クッション
性を有する中間層も活性光線に対して実質的に透明であ
ることが必要である。請求項2の態様としては、熱可塑
性化合物層あるいは熱溶融性化合物層でクッション性を
有する中間層を形成することがより好ましい。
【0062】多孔性樹脂層を設けるには、層形成用樹脂
塗工溶液を機械的に撹拌して気泡を発生させた塗工液を
基材上に塗工して乾燥させる、塗工液中に発泡剤を混合
して塗工し加熱によって発泡させる、層形成用樹脂をそ
の良溶媒と貧溶媒の混合溶剤に溶解してして塗工し、乾
燥させる際に層内にミクロボイドを形成する等が好まし
く適用される。
【0063】熱可塑性化合物として具体例を挙げれば、
例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイ
ソブチレン樹脂、ポリスチレン-ブタジエン共重合体樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリクロロプレン樹脂、アクリ
ル系共重合体樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリア
クリロニトリル-ブタジエン共重合体樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、天然ゴム、ネオプレン樹脂、ポリブタジエン樹
脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ゼラチン、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましい。特に好ましくは、ポ
リイソブチレン樹脂、ポリスチレン-ブタジエン共重合
体樹脂、ポリクロロプレン樹脂、アクリル系共重合体樹
脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアクリロ
ニトリル-ブタジエン共重合体樹脂、ポリウレタン樹
脂、天然ゴム、ネオプレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、
ポリエステル樹脂である。
【0064】これらの化合物群から選ばれる1種又は2
種以上の化合物を組成の一部分として含有していること
が好ましい。特に好ましくは、エチレン系共重合体、ア
クリル系共重合体、スチレン系共重合体、ウレタン系樹
脂等から選ばれる熱可塑性エラストマーを含有せしめる
ことである。
【0065】熱溶融性化合物とは、常温で固体であり、
加熱により溶融した液体となる化合物のことであり、一
般には高級脂肪酸、高級アルコール、ワックス、油脂と
呼ばれるものであり、具体的には特開昭61-179787号の
(2)頁に記載の化合物を挙げることができる。
【0066】本発明の中間層は、その軟化温度が、前記
中間層上に積層される感光層の露光部分の軟化温度より
も低いことが特に好ましい。好ましい軟化温度は感光層
の組成により変化するが、一般的には熱変形開始温度が
150℃以下、より好ましくは100℃以下である。特に好ま
しくは、JIS K 6730で規定されるビカット軟化温度が60
℃以下、より好ましくは40℃以下である。
【0067】中間層は、前記中間層の形成成分を溶媒に
分散又は溶解して中間層形成用塗工液を調製し、支持体
の表面に塗布・乾燥する塗工法や、中間層の形成成分を
有する混合物を溶融押し出し、支持体の表面にラミネー
トするラミネート法等により形成できる。中間層の好ま
しい厚みは1〜50μm、より好ましくは3〜30μmの範囲
である。
【0068】更に、中間層と光重合性層の間に、剥離現
像性を改善せしめるための接着性制御層を設けることも
できる。接着性制御層としては、例えばシリコーン系樹
脂、弗素系樹脂等の離型剤を含有する層、あるいはポリ
ビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル
系樹脂からなる層が好ましく用いられる。又、前述の支
持体の項で説明した、表面処理を施した樹脂フィルムを
中間層上に貼合することも好ましい態様である。接着性
制御層の厚みは0.05〜25μm、より好ましくは0.1〜15μ
mの範囲である。
【0069】本発明に使用される親水性表面を有する基
材(以下、基材と称する)としては、平版印刷版用の公
知の材料が全て好適に使用される。具体的には、アルミ
ニウム、亜鉛、クロム、銅、マグネシウム、ニッケル、
鉄等の金属及び、それらを主体とする合金板及びシー
ト、紙、ガラス、セラミックス等の無機板及びシート、
表面をマット化して親水化したポリエチレンテレフタレ
ートのようなプラスチック板及びシート、プラスチック
板又はシート上にアルミニウム、亜鉛、クロムなどの金
属層を積層した板及びシート、任意の支持体上に親水性
高分子化合物層を設けたもの等である。
【0070】前記親水性高分子化合物の例としては、セ
ルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコー
ル、ゼラチン、アラビアゴム等が挙げられる。印刷版材
料としては、上記基材の中でも砂目立て処理を施したア
ルミニウム板が特に好ましく用いられる。アルミニウム
板(アルミナ積層体を含む)は、表面を脱脂した後、ガ
ラスビーズ砂目立て、サンドブラスト砂目立て、電解砂
目立て、ブラシ砂目立て、ボール砂目立て、化学研磨等
公知の方法で処理されたものが使用できる。特に好まし
くは、深くて均質な砂目が得られる塩酸又は硝酸を使用
した電解エッチング法である。
【0071】支持体材質がアルミニウムである場合に
は、砂目立てした表面を更に陽極酸化処理したものも好
ましく用いられる。陽極酸化処理は、例えば燐酸、硫酸
等を用いて行われる。
【0072】基材の厚みは、通常12〜2000μmの範囲で
あり、好ましくは20〜500μmである。
【0073】(印刷版の作成方法)本発明においては、
上述の画像記録材料の感光性層と基材とを、必要に応じ
てカバーシートを剥離した後に画像露光直前に貼合し、
画像露光を行った後、画像記録材料支持体を剥離するこ
とにより画像形成を行い(剥離現像)、得られた画像部
に更に活性光線を照射して後硬化することにより印刷版
を作成する。
【0074】基材としては、耐刷性を必要としないもの
は親水性表面を有する樹脂フィルムでもよく、耐刷性が
必要なものはアルミニウム基材を使用すればよい。この
ように、本発明では用途に応じて任意の基材を使用する
ことが可能であり、極めて合理的である。
【0075】露光直前に貼合するということは、実質的
に貼合、露光を一連の工程で、好ましくは装置例図(図
3)に示すように同一装置内で行うことを意味する。例
えば、基材を装置内の露光部又は露光胴上に搬送し、固
定した後に画像記録材料を貼合する、又は、基材と画像
記録材料とを貼合したものを露光部又は露光胴上に搬送
固定することで行うことが好ましい。
【0076】画像記録材料は、シート状で供給し基材に
貼合するか、ロール状で供給し貼合前もしくは後に断裁
して使用するか、又は画像記録材料が複数枚の印刷版を
作成可能な長さ巻出部に収納されおり、かつ該画像形成
材料の一端が巻取部材に接続されている形状で供給し画
像形成材料を断裁せずに貼合、露光、剥離を行うことが
できる。特に画像記録材料が、複数枚の印刷版を作成可
能な長さ巻出部に収納されおり、かつ該画像形成材料の
一端が巻取部材に接続されている形状で供給使用するこ
とで、新しい画像記録材料の供給と使用済の画像記録材
料の回収が同時に行え作業性が極めて高くなる。
【0077】画像記録材料をシート状で供給する場合に
は、露光は円筒外面走査、円筒内面走査、平面走査のい
ずれも採用可能である。画像記録材料が複数枚の印刷版
を作成可能な長さ巻出部に収納されおり、かつ該画像形
成材料の一端が巻取部材に接続されている形状で供する
場合には、露光は平面走査が好ましい。
【0078】現像は、画像露光された画像記録材料を基
材から剥離することにより画像露光部又は未露光部を支
持体と共に除去することで行なわれる。剥離の方法は特
に限定されないが、剥離角度、剥離速度が一定となるよ
うな剥離方法を採ることが、均一な画像を得るためには
必要である。
【0079】活性光線の画像部への照射及び/又は加熱
による後硬化は、印刷に耐えられるだけの強度を画像部
に与えることができればその方法は限定されない。例え
ば、蛍光燈、水銀ランプ、ハロゲンランプ、レーザー等
の光源を用い剥離現像後の画像に一括露光又は走査露光
するか、ヒーター、赤外線ランプ等の熱源により加熱す
ればよい。
【0080】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。なお、特に断りない限り、実施例中の「部」は「重
量部」を表す。
【0081】実施例1 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ25μmの
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ダイア
ホイルヘキスト社製:T-100)を画像記録材料用支持体
とした。この支持体上に、下記組成の感光性層組成物を
ワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が2.5μmとなるように
塗工して感光性層を設けた。
【0082】感光性層組成物 イソシアヌル酸EO変性(n=3)トリアクリレート 30.0部 (東亜合成化学工業製:M-315) 臭素化ビスフェノールA-EO変性ジメタクリレート 10.0部 (第一工業製薬製:GX-6094) ポリメチルメタクリレート樹脂 30.0部 (三菱レーヨン製:ダイアナールBR-83) シアニン色素(日本化薬製:Kayasorb CY-10) 0.6部 リチウムブチルトリフェニルボレート 1.7部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.9部 メチルエチルケトン 400部 上記感光性層上に、剥離可能なカバーシートとして厚さ
25μmのポリエチレンシートを貼り合わせて画像記録材
料を作成した。
【0083】作成した画像記録材料を2等分し、一方は
そのまま冷蔵庫(4℃)に保存した(実施例1)。もう
一方は、カバーシートを剥離後、印刷版用支持体(砂目
立てされたアルミニウム板を陽極酸化処理した後、メタ
珪酸ナトリウムの3%水溶液中に、25℃・5分間浸漬し
て表面の脱脂処理を行い、乾燥したもの)上に、下記条
件の一対の熱圧ロール間を通過させて貼り合わせた平版
印刷版を作成し、冷蔵庫(4℃)に保存した(比較例
1)。
【0084】温度:100℃,圧力:2.0kg/cm2,搬送速
度:10mm/sec 実施例2 厚さ25μmのPETフィルム(前出T-100)上に、下記組
成の中間層組成物をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が
5μmとなるように塗工して中間層を設けた。
【0085】中間層組成物 エチレン/酢酸ビニル共重合体 15部 (三井デュポンポリケミカル社製:エバフレックスEV-210) トルエン 85部 上記中間層上に、コロナ放電処理(80W/m2/min)を
施した厚さ5.7μmのPETフィルム(前出T-100)を貼り合
わせて画像記録材料用支持体とした。
【0086】この支持体上に、下記組成の感光性層組成
物をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が2.5μmとなるよ
うに塗工して感光性層を設けた。
【0087】感光性層組成物 イソシアヌル酸EO変性(n=3)トリアクリレート 30.0部 (前出M-315) 臭素化ビスフェノールA-EO変性ジメタクリレート 10.0部 (前出GX-6094) ポリメチルメタクリレート樹脂 30.0部 (前出ダイアナールBR-83) 近赤外色素(IR-1) 0.6部 リチウムブチルトリフェニルボレート 1.7部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.9部 メチルエチルケトン 400部 感光性層上に、剥離可能なカバーシートとして厚さ25μ
mのポリエチレンシートを貼り合わせて画像記録材料を
作成した。
【0088】作成した画像記録材料を2等分し、実施例
1と同様に保存し、実施例2及び比較例2とした。
【0089】実施例3 感光性組成物層を以下のものに変更した以外は実施例2
と同様にして画像記録材料を作成した。
【0090】感光性層組成物 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 40.0部 (日本化薬社製:KAYARAD DPHA) ポリメチルメタクリレート樹脂 40.0部 (前出ダイアナールBR-3) シアニン色素(前出Kayasorb CY-10) 0.6部 リチウムブチルトリフェニルボレート 1.7部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.9部 過酸化ベンゾイル 2.0部 メチルエチルケトン 400部 作成した画像記録材料を2等分し、実施例1と同様に保
存し、実施例3及び比較例3とした。
【0091】(性能評価)4℃で7日間保存した6種類
の画像記録材料(実施例1〜3、比較例1〜3)を取り
出し、室温(20℃)で2時間放置した。次に実施例1〜
3の画像記録材料のカバーシートを剥離し、印刷版用支
持体(砂目立てされたアルミニウム板を陽極酸化処理し
た後、メタ珪酸ナトリウムの3%水溶液中に、25℃・5
分間浸漬して表面の脱脂処理を行い、乾燥したもの)上
に、以下の条件の一対の熱圧ロール間を通過させること
により貼り合わせて平版印刷版を作成した。
【0092】温度:100℃,圧力:2.0kg/cm2,搬送速
度:10mm/sec 6種の平版印刷版試料を、それぞれ直径300mmの露光胴
外面に装着し、露光胴を定速で回転させながら以下の条
件で画像露光を行った。
【0093】光源:LT090MD(シャープ社製,出力100m
W,主波長830nm) 光学効率:67%,露光ビーム径:10μm,露光ピッチ:
6μm 露光後に基材と画像記録材料の支持体とを温度25℃・80
cm/secで剥離したところ、感光性層露光部は支持体と
共に剥離除去され、基材上に未露光部よりなる画像が形
成された。
【0094】画像形成に必要な露光エネルギーは、いず
れの試料も1.5mJ/cm2であった。
【0095】基材上の画像を、実施例1,2,比較例1
及び2はハロゲンランプを用いて150mJ/cm2の露光を与
えることにより後硬化した。実施例3及び比較例3は基
材を150℃で1分加熱することにより後硬化した。
【0096】実施例4 図3に示す画像記録装置に、実施例2で用いた画像記録
材料及び印刷版用支持体を装填した。
【0097】印刷版用支持体を、アルミ板補給部より露
光胴上に搬送し巻き付けた後、画像記録材料のカバーシ
ートを剥離しながら露光胴上の支持体に密着ローラで押
圧しながら貼合した。
【0098】露光胴を回転させながら露光部より半導体
レーザーで走査露光を行った。露光条件は実施例1と同
じにした。
【0099】露光後に、剥離部で印刷版支持体と画像記
録材料とを30cm/秒の速度で剥離し画像形成を行った。
剥離後の印刷版は紫外線ランプ(350nmの光で200mJ/cm
2の強度)で照射した後、印刷版を搬出した。
【0100】実施例5 図4に示すように、平板露光部に印刷版用支持体を搬送
しながら、図2に示すカートリッジ内に装填した画像記
録材料(カバーシートは無い)を圧着ローラで押圧して
貼合し、露光部に固定した。
【0101】fθレンズとポリゴンミラーを有する光学
系を用い、記録材料の支持体側から半導体レーザービー
ムで走査露光した。
【0102】露光後に、印刷版支持体を搬送方向に移動
させると共に、貼合された画像記録材料を巻取り部に巻
き取りながら30cm/秒の速度で剥離し画像形成を行っ
た。剥離後の印刷版は紫外線ランプ(350nmの光で200mJ
/cm2の強度)で照射し、印刷版を得た。
【0103】得られた8種類の印刷版を、顕微鏡により
網点の再現性及び画像部の欠け(均一性)を、又、印刷
テストにより非画像部の汚れと耐刷性を評価した。結果
を以下に示す。
【0104】 網点(175線) 画像欠け 非画像部の汚れ 耐刷性(枚) 実施例1 4〜95% △ なし 50000 実施例2 2〜98% ○ なし 70000以上 実施例3 2〜98% ○ なし 100000以上 実施例4 2〜98% ○ なし 70000以上 実施例5 2〜98% ○ なし 70000以上 比較例1 10〜90% × あり 20000 比較例2 10〜95% × あり 35000 比較例3 10〜95% × あり 40000
【0105】
【発明の効果】本発明により、高解像度で経時安定性、
印刷適性に優れた平版印刷版を完全乾式処理により低コ
ストで作成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】a,b共に本発明に用いる画像記録材料の構成
を示す断面図。
【図2】本発明の画像記録材料が、複数枚の印刷版が作
成可能な長さ収納されたカートリッジ。
【図3】本発明の印刷版作成に用いる露光胴を有する装
置の一例を示す概略図。
【図4】本発明の印刷版を平板露光部を有する別の装置
で作成する場合の時系列的工程図。
【符号の説明】
1 支持体 2 感光性層 3 カバーシート 11 画像記録材料 12 巻出し部材 13 巻取り部材 20 露光胴 21 画像記録材料補給部 22 アルミ板補給部 23 密着ロール 24 光源ユニット 25 紫外線ランプ 26 アルミ板 27 カバーシート剥離部 28 記録材料剥離部 29 アルミ板剥離部 30 版材搬出部 31 廃材排出部 41 カートリッジ 42 支持体 43 圧着ロール 44 露光部 45 光源ユニット 46 印刷版

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上に、重合又は架橋可能なエ
    チレン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを含
    有する感光性層を有する画像記録材料を用いて、 1)親水性表面を有する基材を露光部に装着する工程 2)該親水性表面に画像記録材料の感光性層を露光部上で
    貼合する工程 3)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 4)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
    部と共に剥離・除去する工程 5)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
    光部よりなる画像に活性光線を照射及び/又は加熱して
    後硬化させる工程 からなる一連の工程を行うことを特徴とする平版印刷版
    の作成方法。
  2. 【請求項2】 透明支持体上に、重合又は架橋可能なエ
    チレン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを含
    有する感光性層を有する画像記録材料を用いて、 1)親水性表面を有する基材に画像記録材料の感光性層を
    貼合する工程 2)上記貼合された基材と画像記録材料とを露光部に装着
    する工程 3)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 4)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
    部と共に剥離・除去する工程 5)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
    光部よりなる画像に活性光線を照射及び/又は加熱して
    後硬化させる工程 からなる一連の工程を行うことを特徴とする平版印刷版
    の作成方法。
  3. 【請求項3】 透明支持体上に、重合又は架橋可能なエ
    チレン性二重結合を有する化合物と光重合開始剤とを含
    有する感光性層、及び必要に応じて剥離可能なカバーシ
    ートを有する画像記録材料が、複数枚の印刷版を作成可
    能な長さ巻出部に収納されており、かつ該画像記録材料
    の一端が巻取部材に接続されている画像記録材料を用い
    て、 1)親水性表面を有する基材に画像記録材料の感光性層を
    該画像記録材料を切断せずに貼合する工程 2)画像記録材料の支持体側から像様に露光する工程 3)画像記録材料の支持体を感光性層の露光部又は未露光
    部と共に画像記録材料を切断せずに巻取部材に巻き取り
    ながら剥離・除去する工程 4)親水性表面上に形成された感光性層の露光部又は未露
    光部よりなる画像に活性光線を照射して後硬化させる工
    程 からなる一連の工程を行うことを特徴とする平版印刷版
    の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記光重合開始剤が近赤外線感光性であ
    り、かつ画像露光を半導体レーザーの走査露光で行うこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の平版印刷版の
    作成方法。
  5. 【請求項5】 前記画像記録材料が、透明支持体上に、
    重合又は架橋可能なエチレン性二重結合を有する化合物
    と光重合開始剤とを含有する感光性層、剥離可能なカバ
    ーシートをこの順に積層してなり、親水性表面を有する
    基材に貼合する前に該カバーシートを剥離する工程を有
    することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の平
    版印刷版の作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079536A (ja) * 2005-03-22 2007-03-29 Fujifilm Corp 平版印刷版原版の製版方法

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