JPH0854750A - 電子写真画像現像用トナー及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真画像現像用トナー及び画像形成方法

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JPH0854750A
JPH0854750A JP7125233A JP12523395A JPH0854750A JP H0854750 A JPH0854750 A JP H0854750A JP 7125233 A JP7125233 A JP 7125233A JP 12523395 A JP12523395 A JP 12523395A JP H0854750 A JPH0854750 A JP H0854750A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバーヘッドプロジェクター用透明支持体
上に平滑に定着されたトナー画像を形成して良好な透過
性が得られ、小粒径なトナーでも外添剤の埋没等を発生
しない強度を有し、トナーに離型剤を添加して定着時の
ホットオフセットの発生を防止でき、定着ローラへのシ
リコンオイルの塗布を必要とせず、定着ローラの表材に
フッ素系樹脂からなる高離型性の被覆層を設け得るため
該ローラの耐久性を高め得るカラートナーとそれを用い
る画像形成方法を提供する。 【構成】 (1)バインダーと着色剤を含み、その体積
平均粒径Dv(μm)と、170℃における貯蔵弾性率
G′170(dyne/cm2)が下記関係を充たしている電子写
真画像現像用トナー。 −(2/15)Dv+3.5≦logG′170≦−(3/1
5)Dv+5.5 (2)電子写真潜像を前記の電子写真画像現像用トナー
で現像してトナー画像を形成する過程と、該トナー画像
を表面をフッ素含有樹脂層で被覆された定着ローラーで
定着する過程を含む電子写真画像の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真画像の形成に
用いられるトナー及び該トナーを用いる画像形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法による画像形成においては、
熱ローラー定着方法によって画像支持体上にトナーを固
着して恒久的な可視複写画像を得る。この場合にオーバ
ーヘッドプロジェクター(OHP)用トランスペアレン
シーシート(以下「OHPシート」と記す)を画像支持
体としてその上にトナー、特にカラートナーによる複写
画像を形成する場合は、OHPでの投影像の良好な光透
過性のために、画像表面を平滑な状態に定着して投影時
における画像表面での透過光の散乱や乱反射等を防止す
ることが要求される。
【0003】その達成のために、従来より一般的な手法
として、溶融点において従来の黒色トナーにくらべ低い
粘弾性をもつ溶融状態に急速に移転し得るカラートナー
を使用し、熱ローラー定着で加熱加圧することによって
画像表面が容易に平滑化する様な設計が成されていた。
【0004】しかしこの様にトナーの粘弾性特性を低く
することは同時にガラス転移温度の低下も伴うため、常
温時即ち実機内での使用時におけるトナーの力学的な強
度低下を生じる。従って、例えば現像器内での撹拌等の
機械的なストレスが加わることにより、トナー表面の外
添剤が埋没して現像性及び転写性が劣化するという問題
を生じる。またキャリア粒子へトナー粒子が固着するい
わゆるトナースペントが発生する。この様な問題は特に
近年の高画質化のためにトナーを小粒径化する場合にお
いて顕著に発生する。これはトナーの粒径が小さくなる
に従い、機械的なストレスを受け易くなることに起因す
るものである。
【0005】更に、この様な溶融温度で急速に溶融する
低い粘弾性特性のトナーの場合での別の問題点として、
トナー中に離型剤を添加して定着時の離型性の向上を図
ったとしても、溶融時でのトナーと離型剤の粘度が近接
している為に実質的には離型剤が機能し得ず、従って定
着時のホットオフセットの発生を防止するには定着ロー
ラー表面にシリコンオイルを塗布する必要があった。こ
の結果OHPシートを画像支持体として形成された複写
画像では、シリコンオイルによるベタツキとその塗布ム
ラ等に起因するOHP投影像の透過性不良が発生すると
いった問題を伴った。加えて、定着ローラー表面へのシ
リコンオイルの濡れを良くするためには定着ローラーの
表面素材にフッ素系樹脂等からなる高離型性の被覆層を
設けることが実質的に不可能であり、シリコンゴムを表
面素材として使用することを余儀なくされるため定着ロ
ーラーの耐久性は極めて劣るものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような問題を解決しようとするもので、
本発明の目的は、OHPシート上に形成された複写画像
において平滑な定着画像を形成して良好な透過性を確保
したうえで、小粒径なトナーにおいても外添剤の埋没な
どを発生しない充分な強度を有するトナーを提供するこ
とである。
【0007】また、本発明の目的は、トナーに離型剤を
添加して定着時のホットオフセットの発生を防止するこ
とが可能で、定着ローラーへのシリコンオイルの塗布を
実質的に必要とせず、よってシリコンオイルのベタツキ
やオイル塗布むらの無いOHPシート上への複写画像を
得ることが可能な技術を提供することである。
【0008】さらにまた、本発明の目的は、定着ローラ
ーへのシリコンオイルの塗布が実質的に不要となり、定
着ローラーの表材にフッ素系樹脂からなる高離型性の被
覆層を設けることが可能となり、定着ローラーの耐久性
を高めることが可能な技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は下記(1)乃至(5)及び(6)である。
【0010】(1)バインダーと着色剤を含む電子写真
画像現像用トナーにおいて、該トナーの体積平均粒径D
v(μm)と、170℃における貯蔵弾率G′170(dyne
/cm2)が下記関係を充たしている電子写真画像現像用ト
ナー。
【0011】−(2/15)Dv+3.5≦log G′
170≦−(3/15)Dv+5.5 (2)前記トナーがさらに離型剤を含む前記(1)に記
載の電子写真画像現像用トナー。
【0012】(3)前記離型剤が、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンまたはポリアミドワックス
である前記(1)または(2)のいずれかに記載の電子
写真画像現像用トナー。
【0013】(4)前記Dvの値が5μm乃至20μm
である前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の電
子写真画像現像用トナー。
【0014】(5)前記トナーが、有彩色着色剤を含む
カラートナーである前記(1)乃至(4)のいずれか一
項に記載の電子写真画像現像用トナー。
【0015】(6)電子写真画像を形成する方法におい
て、電子写真潜像を上記(1)の電子写真画像現像用ト
ナーで現像してトナー画像を形成する過程と、該トナー
画像を表面をフッ素含有樹脂層で被覆された定着ローラ
ーで定着する過程を含む電子写真画像の形成方法。
【0016】以下、本発明について詳述する。
【0017】本発明ではトナーの粒径に応じて好適なト
ナー粘弾性を規定するものである。具体的にはトナーの
粒径が小粒径な場合では、トナーの粘弾性的特性を高く
設計して力学的な強度の向上を図り、外添剤の埋没やト
ナーのキャリアに対する固着を防止する。高い粘弾性の
設計とすることで平滑定着には不利となるが、小粒径な
トナーによって形成された定着前の画像では図2に模式
的に示される様にその表面の凹凸が小さく平滑面に近い
状態となっており、又トナー粒子自身の熱容量が小さい
ことからたとえ高い粘弾性であっても平滑な定着画像を
形成し得る。図2中、1はOHPシート、2aはトナー
粒子である。
【0018】逆にトナーの粒径が大粒径化するに従い、
図3に模式的に示される様に定着前の画像表面の凹凸は
大きくなり、又トナー粒子の大粒径化に伴いその熱容量
は大きくなるために、容易に平滑に定着され易い様に粘
弾性を低く設計する必要がある。この場合低い粘弾性の
設計とするに従い力学的な強度低下を伴うが、トナー粒
径が大きくなる事により外的なストレスを受けにくくな
るので、外添剤の埋没やトナースペント等の発生を充分
に防止し得る。図3中、1はOHPシート、2bはトナ
ー粒子である。
【0019】以上の様なカラートナーにおける粒径と粘
弾性の相関に関して本発明では鋭意検討の結果、トナー
の体積平均粒径Dv(μm)と、170℃における貯蔵弾性
率G′170(dyne/cm2)が前記の関係式〔1〕を満たす
様な、トナーの粒径に応じて好適な粘弾性特性を有する
カラートナーとすることにより、画像表面の平滑な定着
と力学的な強度低下の防止の両立を可能とすることを見
出したものである。
【0020】又、トナーの粘弾性特性をこのような範囲
の設計とすることによって、トナー中に離型剤を添加し
た場合、溶融時におけるトナーの粘度が離型剤の粘度よ
りも高くなるために離型剤の機能が充分に発揮され、従
って定着ローラー表面にシリコンオイルを塗布せずとも
ホットオフセットの発生が防止される。よってその結
果、定着ローラー表面へのシリコンオイルの濡れ性は要
求されなくなる為に定着ローラーの素材にフッ素系樹脂
等から成る高離型性の被覆層を設けることが可能とな
り、シリコンゴムを素材として使用する場合に比較して
定着ローラーの耐久性を飛躍的に高めることが可能とな
る。
【0021】この粒径と粘弾性の関係式が満たされない
場合、即ち、logG′170<−(2/15)Dv+3.5の場合
では、トナーの力学的な強度低下が顕著になり外添剤の
埋没やトナーのキャリアに対する固着の発生を回避でき
なくなる。と同時に、溶融時のトナーと離型剤の粘度が
近くなり、トナー中に離型剤を加えてもその機能が充分
に発揮されず、ホットオフセット防止効果が得られなく
なる。逆に、logG′170>−(3/15)Dv+5.5の場合
では、平滑な定着画像を形成することが困難となりOH
Pシート上に形成された複写画像の投影像において透過
色の良好な発色性が得られなくなる。
【0022】なお、本発明でのDv及びG′170は以下に
示す方法で測定することができる。
【0023】Dv :コールターカウンター粒度分布
測定器「TA−II」型を用い、100μmのアパーチャーを
使用した場合での体積平均粒径をDvとして使用する。
【0024】G′170:日本レオロジ製レオメーター
「ソリキッドメーター:MR−3」型を用い、コーン/
プレート法により、コーン角1.8°,コーン径32.0mm,
ワイヤー径1.0mm,周波数0.1Hz,捩り角2.0°として測
定温度170℃に設定して測定を開始し、30秒毎に貯蔵弾
性率G′(dyne/cm2)をプロットして得られた測定時
間に対するG′の曲線に於いて測定時間=0へ外挿して
得られたG′の値をそのトナーの170℃での貯蔵弾性率
即ちG′170(dyne/cm2)として使用する。
【0025】以上により本発明の目的を達成し得る限
り、トナーの構成材料や定着プロセスに関しては何等制
約を課するものではないが、本発明の効果をより有効に
発揮するための好ましい使用形態を以下に述べる。
【0026】トナーの構成材料としてバインダー樹脂及
びその他に必要とされる着色剤、離型剤、荷電制御剤、
外添剤、滑剤等の素材に関しては広く一般的に使用され
るものを選択して使用し得る。
【0027】バインダー樹脂に関しては従来より公知の
ものを含む一般的な範囲の材料より選択することが可能
である。バインダー樹脂の具体例としては、スチレン、
アクリル酸及びそのエステル化合物、メタクリル酸及び
そのエステル化合物、アクリロニトリル等の単独或いは
共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド等
を挙げることができる。本発明の粘弾性特性の為にはバ
インダー樹脂は従来のカラートナーのような低分子量の
直鎖状の構造のものではなく、若干の架橋が成されてい
るか又は二山の分子量分布を有するような高次構造であ
ることが好ましく、樹脂の平均分子量、分子量分布、架
橋度等を調整することで本発明に必要な粘弾性特性をト
ナーに付与することが可能である。これらの調整はいず
れもバインダー樹脂の合成過程を適宜操作する事によっ
て成されるものであり、その手法のより具体的な一例と
しては、例えばポリエステル系樹脂の如く逐次重合によ
り重合体が生成する場合では、重合反応の温度と反応時
間を適宜操作する事、又、例えばスチレン−アクリル樹
脂の如く連鎖重合により重合体が生成する系では、重合
開始剤の濃度を適宜操作する事によってバインダー樹脂
の平均分子量を調整する事が可能である。又、重合反応
を二段階或いはそれ以上に亘って行う事により分子量分
布を調整する事が可能である。更には、重合単量体に架
橋性のものを使用しその仕込量を適宜操作する事によっ
て架橋度を調整する事が可能である。
【0028】本発明において、カラートナーとは有彩色
の着色剤を含有する有彩色のトナーを指す。着色剤の具
体例として、イエロー着色剤として、ベンジジン系イエ
ロー顔料であるC.I.Pigment Yellow No.12,同13,同1
4,同15,同17,同55,同83,同174等を挙げることがで
きる。マゼンタ着色剤として、キナクリドン系マゼンタ
顔料であるC.I.Pigment Red No.122,アゾレーキ系マゼ
ンタ顔料であるC.I.Pigment Red No.57-1等を挙げるこ
とができる。シアン着色剤として、銅フタロシアニン系
顔料であるC.I.Pigment Blue No.15,同15-3,同15-4,
同15-6等を挙げることができる。又、本発明を黒色トナ
ーに適用する場合には、黒色着色剤としてカーボンブラ
ック、ニグロシン染料等を挙げることができる。
【0029】発明に用いられる離型剤の具体例として、
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アミ
ド系ワックス、多価アルコールエステル等を挙げること
ができる。離型剤の添加に関してはその添加量がトナー
のバインダー樹脂に対し0.5〜15重量部の範囲であるこ
とが好ましい。添加量が0.5重量部未満である場合は充
分な離型性が発揮されず、添加量が15重量部を越える場
合はカラートナーの透明性が低下する為である。
【0030】荷電制御剤としてはカラートナーの一部を
構成するものであるため無色又は白色のものが好まし
く、具体的にはサリチル酸又はサリチル酸誘導体の亜鉛
塩等を挙げることができる。
【0031】外添剤の具体例として、シリカ、アルミ
ナ、チタニア等の無機微粒子及びそれらを表面処理によ
り疎水化したもの、シリコーン樹脂微粒子、フッ素樹脂
微粒子等の有機微粒子、高級脂肪酸の金属塩等の滑剤等
を挙げることができる。
【0032】本発明によるトナーのDvは5〜20μm
の範囲であることが好ましい。Dvをこの範囲に調整、
制御するには、樹脂や着色剤等のトナーを構成する成分
を混合して、混練、粉砕し、文級操作で行うことにより
可能である。
【0033】本発明のトナーはキャリアと混合され、二
成分現像剤として使用される。二成分現像剤を構成する
キャリアとしては鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみ
で構成される非被覆キャリア、或いは磁性材料粒子表面
を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャリアの何れを使
用してもよい。このキャリアの平均粒径は体積平均粒径
で30〜150μmが好ましい。被覆用樹脂としてはスチレン
-アクリル樹脂等の従来使用されているものを使用する
ことができる。
【0034】本発明のトナーをOHPシート等の画像支
持体へ定着する定着器の機械的な構成としては、画像支
持体上のトナー層が直接接触する側のローラー(即ち、
定着ローラー)として弾性ローラーを使用した熱ローラ
ー定着器であることが好ましい。即ち定着ローラーが弾
性を有する場合は、未定着のトナー像表面の凹凸に対し
て定着ローラー表面自身が変形して押圧する為にトナー
像の均一な加熱、加圧が可能となり、画像表面を平滑に
定着するに好適である。この場合の定着ローラーの弾性
としては硬度が50°以上80°以下であることが好まし
い。硬度が50°未満である場合には定着ローラーの変形
量が過大となり、画像支持体の通紙性に問題を生じる。
硬度が80°より高い場合は定着ローラー表面の変形が不
充分となる為にトナー像の均一な加熱が不可能となる。
定着ローラーにこの様な適当な硬度の弾性を付与するに
は、シリコンゴム、フッ素ゴム等からなる弾性ゴム層を
定着ローラー表面に設ければよい。なお、これらの硬度
はアスカーC硬度計により測定される値を使用する。
【0035】オフセット防止の目的で離型性を付与する
ために、定着ローラーの表面にフッ素系樹脂からなる被
覆層を設ける。該被覆層としては、ポリフッ化ビニリデ
ン(PVF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルコキ
シビニルエーテル共重合体(PFA)等から成る低表面
エネルギーな被覆層が好ましい。この場合の被覆層の厚
さは20〜70μmが好適である。
【0036】
【実施例】本発明の具体的な実施例を以下に述べるが、
これら実施例は本発明を何等限定するものではない。
又、本実施例中での「部」は「重量部」を示す。
【0037】実施例トナー1、比較例トナー1の作成 先ずバインダー樹脂として、ビスフェノールA・プロピ
レンオキサイド;1.4mol、ビスフェノールA・エチレン
オキサイド;0.6mol、テレフタル酸;0.6mol、トリメリ
ット酸;0.8molを200℃で4時間重縮合反応せしめて、
G′170=5.2×103dyne/cm2であるポリエステル樹脂を
得た。次いで当該樹脂と、着色剤としてマゼンタ顔料の
C.I.Pigment Red No.122を重量比で4:6となる様に予
備混合した後、加圧ニーダーで溶融混練した後に冷却固
化及び粗粉砕してマスターバッチ顔料を得た。次いで、
上記のポリエステル樹脂100部、上記にて得られたマス
ターバッチ顔料20部、離型剤として低分子量ポリプロピ
レンワックス3部とをヘンシェルミキサーで混合し、次
いで2軸型エクストルーダーで溶融混練し、冷却固化の
後に粗粉砕し、粒子衝突型粉砕機で微粉砕した後気流式
分級機で分級しDv=8.5μmの着色粒子を得た。これを
実施例トナー1とする。同様にしてDv=11μmの着色粒
子を得た。これを比較例トナー1とする。実施例トナー
1、比較例トナー1共にG′170=5.0×103dyne/cm2
あった。
【0038】実施例トナー2および3、比較例トナー2
の作成 バインダー樹脂としてビスフェノールA・プロピレンオ
キサイド;2.0mol、テレフタル酸;0.75mol、トリメリ
ット酸;0.75molを200℃で3時間重縮合反応せしめて得
られた、G′170=1.2×103dyne/cm2であるポリエステ
ル樹脂を使用し、着色剤としてイエロー顔料のC.I.Pigm
ent Yellow No.17を使用した以外は実施例トナー1及び
比較例トナー1と同様の製造工程を経てDv=8.5μmの
着色粒子を得た。これを実施例トナー2とする。同様に
してDv=11μmの着色粒子を得た。これを実施例トナー
3とする。同様にしてDv=15μmの着色粒子を得た。こ
れを比較例トナー2とする。実施例トナー2、実施例ト
ナー3、比較例トナー2共にG′170=1.0×103dyne/c
m2であった。
【0039】実施例トナー4及び5、比較例トナー3の
作成 バインダー樹脂として、スチレン;1.5mol、メタクリル
酸メチル;0.5molを、ジ-tert-ブチルパーオキサイド;
0.03molを重合開始剤として溶液重合せしめて得た樹脂
を、更にスチレン;3.0mol、メタクリル酸メチル;1.6m
olに溶解し、ベンゾイルパーオキサイド;0.05molを開
始剤に用いて水中にて懸濁重合を行う事によって得られ
た、G′170=1.7×102dyne/cm2であるスチレン−アク
リル樹脂を使用し、着色剤としてシアン顔料C.I.Pigmen
t Blue No.15-3を使用し、そのマスターバッチ顔料の添
加部数を10部とした以外は実施例トナー1及び比較例ト
ナー1と同様の製造工程を経てDv=8.5μmの着色粒子
を得た。これを比較例トナー3とする。同様にしてDv
=11μmの着色粒子を得た。これを実施例トナー4とす
る。同様にしてDv=15μmの着色粒子を得た。これを実
施例トナー5とする。比較例トナー3、実施例トナー
4、実施例トナー5共にG′170=1.6×102dyne/cm2
あった。
【0040】実施例トナー6、比較例トナー4の作成 バインダー樹脂としてビスフェノールA・プロピレンオ
キサイド;2.0mol、フマール酸;2.0molを200℃で6時
間重縮合せしめて得られた、G′170=6.5×101dyne/cm
2であるポリエステル樹脂を使用した以外は実施例トナ
ー1及び比較例トナー1と同様の製造工程を経てDv=1
1μmの着色粒子を得た。これを比較例トナー4とする。
同様にしてDv=15μmの着色粒子を得た。これを実施例
トナー6とする。比較例トナー4、実施例トナー6共に
G′170=6.4×101dyne/cm2であった。
【0041】以上の実施例トナー1〜6及び比較例トナ
ー1〜4の体積平均粒径Dv(μm)と170℃における貯
蔵弾性率G′170(dyne/cm2)との関係を図1に示す。
図1中、「実施例1」等は「実施例トナー1」等を示
す。直線logG′170=−(2/15)Dv+3.5と直線log
G′170=−(3/15)Dv+5.5とに挟まれた範囲が本発
明のトナーの体積平均粒径Dv(μm)と170℃における
貯蔵弾性率G′170(dyne/cm2)との関係を満足する範
囲である。
【0042】以上の実施例トナー1〜6及び比較例トナ
ー1〜4は何れも、これらのトナー100部に対し、外添
剤として疎水性シリカ0.5部、及び疎水性チタニア1.0部
を添加し、混合処理した後に、表面にスチレン-メチル
メタクリレート樹脂被覆層を有し、体積平均粒径が45μ
mであるフェライトコアキャリアとトナー濃度が7重量
%となる様に混合し、二成分現像剤として使用した。
【0043】上記の現像剤を使用してOHPシート上に
トナーの付着量が0.7mg/cm2であるベタ画像の出力を行
い、得られた画像の透過性について下記の方法で評価、
比較を行った。なお、画像の出力においては定着装置を
下記構成に改造したコニカ製フルカラー複写機「DC90
28」を使用した。
【0044】定着装置の構成 図4に示すような、600Wのハロゲンヒーターランプ4
を中央に内蔵し、直径30mmの中空アルミローラー5の表
面にアスカーC硬度計によるゴム硬度が80°であるLT
Vゴム層6と厚さ50μmのPFAチューブ層7が形成さ
れた定着ローラー3と、直径30mmの中空アルミローラー
9の表面に厚さ50μmのPFAチューブ層10が形成され
た圧着ローラー8とを有してなる定着装置。同図におい
て11はクリーニングローラー、矢印はトナー画像を有す
るOHPシートの搬送路である。本装置において定着ロ
ーラーと圧着ローラーの圧接ニップ荷重を2.5kgf/cm2
した。
【0045】画像の透過性の評価 定着線速を25mm/sとし定着ローラーの表面温度を190
℃として定着された画像について、日立製作所製「330
型自記分光光度計」によりトナーが担持されていないO
HPシートをリファレンスとして画像の可視分光透過率
を測定し、イエロートナーでは650nmと450nmでの分光透
過率の差、マゼンタトナーでは650nmと550nmでの分光透
過率の差、シアントナーでは500nmと600nmでの分光透過
率の差を求め、OHP画像の透過性の尺度とした。この
値が70%以上である場合、良好な透過性であると判断し
得る。
【0046】又、上記の現像剤を使用して現像剤の耐久
性について下記の方法にて評価した。
【0047】現像剤の耐久性の評価 コニカ製フルカラー複写機「DC9028」を現像器を単体
で駆動できる構造に改造し、本発明の実施例及び比較例
の現像剤を現像器中に投入し、20℃,60%RHの環境下
で5時間の撹拌を行った場合での撹拌前及び撹拌後での
現像性、即ち感光体上に現像された単位面積あたりの現
像トナー量を測定し、撹拌前の現像性に対する撹拌後の
現像性の比率を求め、この値をもって耐久性の尺度とし
た。この値が90%以上である場合、良好な耐久性である
と判断し得る。又、撹拌前後での状態の変化をSEMに
よる観察で確認し、外添剤の埋没の発生の有無を評価し
た。
【0048】これらの評価結果を表1に纏めて示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1中の結果から理解されるように、本発
明で規定されるDvとG′170の相関を満足する実施例1
〜6はOHPの透過性と現像剤の耐久性の両特性におい
て安定した良好な性能を示すのに対し、本発明で規定さ
れるDvとG′170の相関を満足しない比較例1〜4はO
HP透過性或いは現像剤の耐久性の何れかの性能が不良
である。比較例1及び2においては、logG′170≧−
(3/15)Dv+5.5である為に平滑な定着画像が形成さ
れずにそのOHP透過性が劣る結果となり、比較例3及
び4においては、logG′170≦−(2/15)Dv+3.5で
ある為にトナーの力学的な強度が不足し、現像剤の撹拌
といったストレスにより外添剤の埋没を発生すると共に
その結果として現像性の低下が生じる結果となってい
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、OHPシート上に形成
された複写画像において平滑な定着画像を形成して良好
な透過性を確保したうえで、小粒径なトナーおいても外
添剤の埋没などを発生しない充分な強度を有するトナー
が提供される。
【0052】また、トナーに離型剤を添加して定着時の
ホットオフセットの発生を防止することが可能で、定着
ローラーへのシリコンオイルの塗布を実質的に必要とせ
ず、よってシリコンオイルのベタツキやオイル塗布むら
の無いOHPシート上への複写画像を得ることが可能な
技術が提供される。
【0053】さらにまた、定着ローラーへのシリコンオ
イルの塗布が実質的に不要となり、定着ローラーの表材
にフッ素系樹脂からなる高離型性の被覆層を設けること
が可能となり、定着ローラーの耐久性を高めることが可
能な技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラートナーの体積平均粒径Dv(μ
m)と170℃における貯蔵弾性率G′170(dyne/cm2)と
の関係を示すグラフである。
【図2】小粒径のトナーで形成された定着前の画像の模
式的断面図である。
【図3】大粒径のトナーで形成された定着前の画像の模
式的断面図である。
【図4】本発明の画像形成方法に用いられる定着装置の
一例の概略断面図である。
【符号の説明】
1 OHPシート 2a,2b トナー粒子 3 定着ローラー 8 圧着ローラー 11 クリーニングローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 K 15/20 104 G03G 9/08 361

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダーと着色剤を含む電子写真画像
    現像用トナーにおいて、該トナーの体積平均粒径Dv
    (μm)と170℃における貯蔵弾性率G′170(dyne/c
    m2)が下記関係を充たしている電子写真画像現像用トナ
    ー。 −(2/15)Dv+3.5≦log G′170≦−(3/
    15)Dv+5.5
  2. 【請求項2】 前記トナーがさらに離型剤を含む請求項
    1に記載の電子写真画像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 前記離型剤が、低分子量ポリエチレン、
    低分子量ポリプロピレンまたはポリアミドワックスであ
    る請求項1または請求項2のいずれかに記載の電子写真
    画像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 前記Dvの値が5μm乃至20μmであ
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真画像
    現像用トナー。
  5. 【請求項5】 前記トナーが、有彩色着色剤を含むカラ
    ートナーである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    電子写真画像現像用トナー。
  6. 【請求項6】 電子写真画像を形成する方法において、
    電子写真潜像を請求項1の電子写真画像現像用トナーで
    現像してトナー画像を形成する過程と、該トナー画像を
    表面をフッ素含有樹脂層で被覆された定着ローラーで定
    着する過程を含む電子写真画像の形成方法。
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