JPH0855334A - 磁気記録カード - Google Patents

磁気記録カード

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JPH0855334A
JPH0855334A JP18828094A JP18828094A JPH0855334A JP H0855334 A JPH0855334 A JP H0855334A JP 18828094 A JP18828094 A JP 18828094A JP 18828094 A JP18828094 A JP 18828094A JP H0855334 A JPH0855334 A JP H0855334A
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JP
Japan
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magnetic recording
recording card
group
film
laminated film
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Application number
JP18828094A
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English (en)
Inventor
Hagumu Takada
育 高田
Takashi Mimura
尚 三村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 白色ポリエステルフィルムの一方の面に磁気
記録層、他方の面に印刷層が設けられた磁気記録カード
において、それぞれの面が、23℃、相対湿度65%に
おける表面比抵抗が5×1012Ω/□以下で、かつ水と
の接触角が50度以上である積層膜を介して設けられて
なることを特徴とする磁気記録カードに関するものであ
る。 【効果】 本発明によって得られる磁気記録カードは、
製品歩留まり、耐久性に優れた特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材としてポリエステ
ルフィルムを用いた磁気記録カード、具体的にはキャッ
シュカード、各種クレジットカード、磁気乗車券、テレ
フォンカード、POSカード、病院用診療カード、電子
レンジ料理カード、IDカード等に用いられる磁気記録
カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録カードとしては、(1)
磁気記録層、白色ポリエステルフィルム層、そして必要
に応じて設けられた印刷層をこの順で有する積層体が、
あるいは(2)磁気記録層や印刷層に耐久性を付与する
ためポリエステルフィルムと各層との間にウレタン、ア
クリル等の易接着層を更に設けた積層体が、あるいは
(3)加工時のゴミ等の付着による歩留まりの低下を改
良するため、ポリエステルフィルムあるいは易接着層に
各種界面活性剤、帯電防止剤を添加し、帯電防止性を付
与したものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記した磁
気記録カードは次に述べる問題点を有している。即ち、
(1)の場合、層間の接着性が十分でないため耐久性に
著しく欠けるという欠点が、また(2)の場合、接着性
が相当改善されるため耐久性はかなり向上するが、ゴミ
等の異物を加工工程で引き付け易く製品歩留まりが悪い
という欠点が、また(3)の場合、ゴミ等の異物を加工
工程で殆ど引き付けないため製品歩留まりは向上する
が、接着性が大幅に低下してしまい耐久性が悪化してし
まうという欠点がある。
【0004】本発明はかかる問題点を改善し、耐久性、
製品歩留まり共に優れた磁気記録カードを提供すること
を目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、白色ポリエ
ステルフィルムの一方の面に磁気記録層、他方の面に印
刷層が設けられた磁気記録カードにおいて、それぞれの
層が、23℃、相対湿度65%における表面比抵抗が5
×1012Ω/□以下であって、かつ水との接触角が50
度以上である積層膜を介して設けられてなることをその
骨子とするものである。
【0006】本発明におけるポリエステルとは、エステ
ル結合を主鎖の結合鎖とする高分子の総称であって、好
ましいポリエステルとしてはエチレンテレフタレート、
エチレン−2,6−ナフタレート、エチレン−α,β−
ビス(2−クロロフェノキシ)エタン−4,4’−ジカ
ルボキシレート、エチレン−α,β−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボキシレート単位から選
ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする
もの等が挙げられる。
【0007】また、本発明を阻害しない範囲内、好まし
くは10モル%以内であれば、上記以外の他成分が共重
合されていてもよい。これらの中でも、品質、経済性等
を総合的に勘案するとポリエチレンテレフタレート(以
後、ポリエチレンテレフタレートをPETと略称する)
が特に好ましい。また、電子写真等の情報記録用受像シ
ート、あるいは各種印刷等の基材に熱が作用する用途に
おいては耐熱性や剛性に優れたポリエチレン−2,6−
ナフタレート(以後、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートをPENと略称する)を用いるのが記録後の平面性
の点で好ましい。
【0008】本発明における白色ポリエステルフィルム
は、上記組成物を主成分とするが、本発明の目的を阻害
しない範囲内で、多種ポリマをブレンドしてもよいし、
また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、核生
成剤等の無機または有機添加剤が通常添加される程度添
加されていてもよい。
【0009】本発明の白色ポリエステルフィルムは、白
色のポリエステルフィルムであれば特に限定されるもの
ではないが、好ましくは光学濃度0.5以上、白度が8
0%以上であるのが望ましい。特に白度が85〜15
0、好ましくは90〜130であり、光学濃度が0.9
〜5.0、好ましくは1.2〜3.0の場合好適であ
る。これは、透明なポリエステルフィルムでは、磁気記
録層による着色が透過し表面の印刷層の美観を損なうの
で好ましくないためである。
【0010】このような光学濃度、白度を得る方法は、
特に限定されないが、通常は無機粒子あるいはポリエス
テルと非相溶の樹脂を含有せしめることにより得ること
ができる。含有量は特に限定されないが、無機粒子の場
合5〜35重量%、好ましくは8〜25重量%である。
一方、非相溶性の樹脂を含有せしめる場合は5〜35体
積%、好ましくは8〜25体積%である。
【0011】使用する無機粒子は特に限定されないが、
平均粒径0.1〜4.0μm、好ましくは0.3〜1.
5μmの無機粒子をその代表として挙げることができ
る。具体的には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム、酸化チタン、シリカ、アルミナ、タルク、
クレー等あるいはこれらの混合物であり、これらの無機
粒子は他の無機化合物、例えばリン酸カルシウム、酸化
チタン、雲母、ジルコニア、酸化タングステン、フッ化
リチウム、フッ化カルシウム等と併用してもよい。ま
た、上述した無機粒子の中でもモース硬度が5以下、好
ましくは4以下のものを使用する場合、白度が更に増す
ためより好ましい。
【0012】ポリエステルと非相溶の樹脂としては、特
に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレート
やポリエチレン−2,6−ナフタレートと混合するケー
スについていえば、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、変性オレフィン樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンオキ
シド等を挙げることが可能で、当然、上述した無機粒子
と併用してもよい。特に、無機粒子やポリエステルと非
相溶の樹脂を混合して2軸延伸し、内部に空洞を有す
る、比重が0.5〜1.3g/cm3 の白色ポリエステ
ルフィルムは印刷適性が良好になるので好ましい。
【0013】白色ポリエステルフィルムの厚みは特に限
定されないが、本用途においては75〜1000μm、
好ましくは100〜500μmであるのが望ましい。
【0014】本発明において、白色ポリエステルフィル
ムの両面に設けられる積層膜は、23℃、相対湿度65
%において5×1012Ω/□以下、好ましくは1×10
12Ω/□以下、更に好ましくは5×1011以下の帯電防
止性を有し、かつ水との接触角が50度以上、好ましく
は60度以上、更に好ましくは70度以上である。表面
比抵抗が5×1012Ω/□を越えると帯電防止効果が小
さく、印刷などの工程で塵埃が付着し、印刷欠点になる
可能性が高くなる。また、水との接触角が50度に満た
ない場合には、積層膜上の各種被覆物、例えば磁気記録
層、印刷層である紫外線硬化型インキ、酸化重合型イン
キなどとの接着性が不十分なものとなる。
【0015】このような積層膜を得るには従来の界面活
性剤のような表面に析出しやすいものや反応性の官能基
を持たない帯電防止ポリマで達成することは通常困難で
あり、架橋性官能基を有する帯電防止ポリマが好適であ
る。該帯電防止ポリマとしてはスルホン酸基及び/又は
その塩やリン酸基及び/又はその塩を有するモノマ(モ
ノマ)、反応性(架橋性)を有する官能基を持つモノ
マ(モノマ)及び他のモノマ成分(モノマ)とが共
重合されたものが好適である。
【0016】モノマとしては、例えば、スチレンスル
ホン酸及び/又はその塩(塩としてはアンモニウム、リ
チウム、ナトリウム、カリウムなど)や1つの不飽和結
合とリン酸基を有するモノマ等をその代表的なものとし
て挙げることができる。
【0017】特にモノマ中にアルキレンオキシドとリン
酸基及び/又はその塩を含有したものが好ましく、中で
もアルキレンオキシドとリン酸基及び/又はその塩が1
つのモノマ中に存在しているのが好ましく、更には重合
後においてポリマの側鎖にアルキレンオキシドを介在し
てリン酸塩基が存在するのがより好ましい。
【0018】ここで、アルキレンオキシドとは、(1)
式で示される分子中の繰り返し単位のことであり、好ま
しい例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両方を含
むもの等が挙げられる。
【0019】 −(R−O)n − ・・・(1) (R:アルキル基及びその誘導体、n:1〜9の中から
選ばれる整数)また、リン酸塩基は陽イオンの付加によ
り形成されたものであれば任意に選ばれるが、陽イオン
としてはリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビ
ジウム塩及びアンモニウム塩等の1価のものが好まし
く、中でもカリウム塩、ルビジウム塩が帯電防止性の点
で特に望ましい。リン酸塩基は共重合後、フリーのリン
酸基に陽イオンを付加する方法、あるいはリン酸基を有
するモノマを予め中和法によってリン酸塩化したものを
モノマの1成分とする方法などによって得ることができ
る。
【0020】このようなアルキレンオキシドを介在して
リン酸基が存在しているモノマとしては、アシッドホス
ホオキシエチルアクリレート、アシッドホスホオキシエ
チルメタクリレート、アシッドホスホオキシプロピルア
クリレート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレ
ート、アシッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリ
コール)モノアクリレート、アシッドホスホオキシ(ポ
リオキシエチレングリコール)モノメタクリレート、ア
シッドホスホオキシ(ポリオキシプロピレングリコー
ル)モノアクリレート、アシッドホスホオキシ(ポリオ
キシプロピレングリコール)モノメタクリレート、3ク
ロロ2アシッドホスホオキシプロピルアクリレート、3
クロロ2アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート
等をその代表例として挙げることができる。
【0021】更に架橋性官能基を付与する目的で以下の
架橋性官能基を有するモノマ(モノマ)を共重合する
ことが本発明の要件を満たすために重要なことである。
このような架橋性官能基としては、カルボキシル基、水
酸基、メチロール基、スルホン酸基、アミド基またはメ
チロール化されたアミド基、アミノ基(置換アミノ基を
含む)、あるいはアルキロール化されたアミノ基、水酸
基、エポキシ基、酸無水物等を例示することができる。
【0022】上記モノマを例示すると、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、および上記アミノ基をメチロール化したもの、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等を挙
げることができるが必ずしもこれに限定されるものでは
ない。
【0023】上記モノマの共重合比は特に限定されな
いが、1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは3〜
20重量%であるのが易接着性の点で望ましい。
【0024】他のモノマ成分(モノマ)としては公知
のものを使用することができる。特に、アルキルアクリ
レート、アルキルメタクリレート(アルキル基としては
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−
エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等)等のアクリル系モノマが基本骨格として好適に用
いられる。
【0025】上記モノマと他のモノマ(モノマ)と
は任意の比率で共重合し得るが、好ましくは前記モノマ
が20重量%以上、より好ましくは30重量%以上、更
に好ましくは40重量%以上であるのが帯電防止性の点
で望ましい。
【0026】更に、上記以外に次のような化合物、例え
ばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン
類、マレイン酸およびイタコン酸のモノあるいはジアル
キルエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニル基を有
するアルコキシシラン等を、該帯電防止ポリマの共重合
成分として一部用いても良い。
【0027】また、該帯電防止ポリマの分子量は10万
以上が好ましく、更に好ましくは30万以上とするのが
易接着性の点で望ましい。
【0028】該帯電防止ポリマは公知のアクリル樹脂の
重合法によって得ることができるが、インラインコート
法に適用する場合には水に溶解あるいは分散したものが
好ましいため、乳化重合、懸濁重合等の方法によって作
成した水分散体が望ましい。
【0029】本発明では、その要件を満足させるために
上記帯電防止ポリマと他の樹脂とを混合して用いるの
が、易接着性の点で好ましい。混合する樹脂としては特
に限定するものではなく、例えばアクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステルグラフトアクリル樹脂などを例示することがで
きる。これらの内、上記帯電防止ポリマと同様、架橋性
官能基を有するものが易接着性の点で好ましく、上記の
アクリル系モノマの共重合体が特に好適である。好適な
アクリル樹脂の一例を挙げれば、架橋性官能基としてカ
ルボキシル基、水酸基、メチロール基などを有するアク
リルモノマの共重合体であって、ポリマのガラス転移点
が0〜45℃、分子量が1万以上のものが望ましい。ま
た帯電防止ポリマと他の樹脂との混合比率は特に限定し
ないが、好ましい範囲としては積層膜中における帯電防
止ポリマの重量比率が10〜70%、好ましくは20〜
60%、更に好ましくは30〜50%である。
【0030】また本発明において、その効果をより顕著
に発現させるため架橋剤の併用が好ましい。架橋剤は公
知のもの、例えばメラミン系架橋剤、イソシアネート系
架橋剤、エポキシ系架橋剤、シランカップリング剤、有
機チタネート化合物などを挙げることができる。
【0031】この中でもメラミン系架橋剤が水との接触
角を大きくする点で有効である。メラミン系架橋剤とし
ては、例えば官能基としてイミノ基、メチロール基、あ
るいはアルコキシメチル基を1分子中に有するものが挙
げられ、その中でもメチロール化メラミン樹脂が最も好
ましい。また、有機チタネート化合物、特にチタンラク
テートの添加は帯電防止効果の点で有効である。これら
架橋剤の添加量は、各々積層膜中において、1〜40重
量%、好ましくは3〜20重量%であるのが望ましい。
【0032】本発明においては、白色ポリエステルフィ
ルムの両面に該積層膜が設けられていることが必要であ
る。即ち、磁性層塗布面、印刷層塗布面のいずれにも積
層膜を設ける必要がある。
【0033】積層膜の厚みは特に限定しないが、本発明
においては0.01〜2.0μmが好ましく、より好ま
しくは0.04〜1.0μm、更に好ましくは0.06
〜0.5μmである。
【0034】本発明の効果をより顕著に発現させるに
は、塗布後、延伸する過程において、積層膜中に水が存
在した状態で延伸するのが好ましく、そのために塗剤の
濃度を低くしたり、フィルム破れやネッキング延伸、延
伸熱処理後の塗膜の未乾燥がない範囲で延伸温度を低く
したりするのが有効である。具体的には、塗剤濃度は、
0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%であり、
延伸温度は85〜135℃、好ましくは95〜130℃
であるのが良い。
【0035】本発明の積層膜中には、本発明の効果を阻
害しない範囲において公知の添加剤、例えば酸化防止
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易
滑剤、顔料、染料、有機または無機の粒子、帯電防止
剤、核剤等を添加しても良い。
【0036】特に、本発明の積層膜中に無機粒子を添加
配合し、二軸延伸したものは、易滑性を改良したものと
することができるので更に好ましい。
【0037】添加する無機粒子の代表例としては、シリ
カ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カオ
リン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等を挙げること
ができる。無機粒子は、平均粒径0.01〜10μmが
好ましく、より好ましくは0.05〜5μm、更に好ま
しくは0.08〜2μmであり、積層膜中の固形分に対
する配合比は、特に限定されないが重量比で0.05〜
8部が好ましく、より好ましくは0.1〜3部である。
【0038】塗布の方法は、公知の塗布方法、例えばリ
バースコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、
ダイコート法等任意の方法を用いることができる。
【0039】本発明における磁気記録層は特に限定され
ないが、代表例としては以下のものを挙げることができ
る。即ち、磁性粉としては、γ−Fe2 3 、Cr
2 、Co−γ−Fe2 3 、メタル粉を、またバイン
ダとしては、酢酸ビニル、PVC等のビニル樹脂、アク
リロニトリル/ブタジエン共重合体等のゴム系樹脂、ア
セチルセルロ−ス、ニトロセルロ−ス等の繊維素、エポ
キシ系樹脂、フェノール系樹脂、単量体のイソシアネー
ト、変性イソシアネート、ウレタンプレポリマ、ブロッ
クイソシアネート等の形態で用いられるポリウレタン系
樹脂及び必要に応じ添加される分散剤、滑剤、カーボン
等の帯電防止剤、安定剤、可塑剤を調合したものを挙げ
ることができる。
【0040】また、本発明の印刷層は特に限定されない
が、代表例として紫外線硬化型インキを挙げることがで
きる。即ち、樹脂成分として不飽和ポリエステル、架橋
成分として多官能アクリレート、紫外線照射時の増感剤
あるいは開始剤として2−メチル−1−(4−メチルチ
オフェニル)−2−モルホリプロパン、ジエチルアミノ
ベンゾフェノンなど、顔料成分としてカーボンブラッ
ク、水酸化アルミニウム、アルミ粉などを調合したもの
を挙げることができる。
【0041】これらの印刷層を設ける方法は特に限定さ
れないが、活版、平版、凸版、スクリーン、平台、輪
転、転写等の公知の方法で行うことができる。
【0042】次に、本発明の磁気記録カードの代表的製
造方法について説明するが、これに限定されるものでは
ない。白色ポリエステルフィルムの両面に、上記した樹
脂の積層膜を設ける。設ける方法は特に限定されない
が、所定の物性を持つ白色ポリエステルフィルム上に、
必要に応じて各種雰囲気中でコロナ放電処理を施した
後、グラビアコート、リバースコート、バーコート、ス
プレーコート、コンマコート等の公知の方法を用いて塗
布すればよい。この時、基材フィルムに塗剤を塗布後、
乾燥しつつ少なくとも一軸方向に延伸、熱処理を行い、
基材フィルム製膜工程中で塗布した場合、積層膜の強靭
性、密着性がより向上するため好ましい。このようにし
て得られた積層フィルム上の一方の面に所定の磁性粉と
バインダをボールミル、振動ミル、アトライタ、ホモミ
キサ、サンドミル、三本ロール等の方法を用いて分散さ
せた後、公知の方法を用いて塗布する。更に他方の面に
はオフセット印刷、グラビア印刷などにより印刷層を設
け、所望のサイズに裁断した後、磁気記録層にエンコー
ド入力することにより磁気記録カードを得ることができ
る。
【0043】
【特性の測定方法及び効果の評価方法】本発明における
特性の測定方法及び効果の評価方法は次のとおりであ
る。
【0044】(1)塗布層の厚み 日立製作所(株)製透過型電子顕微鏡HU−12型を用
い、塗布層を設けた二軸配向ポリエステルフィルムの断
面を観察した写真から求めた。厚みは測定視野内の30
個の平均値とした。
【0045】(2)表面比抵抗 常態(23℃、相対湿度65%)において24時間放置
後、その雰囲気下でデジタル超高抵抗/微小電流計R8
340A(アドバンテスト(株)製)を用い、印加電圧
100Vで測定を行った。単位は、Ω/□である。
【0046】(3)水との接触角 常態(23℃、相対湿度65%)において24時間放置
後、その雰囲気下で接触角計CA−D型(協和界面科学
(株)製)を用い、同様の条件に保管しておいた蒸留水
を用いて接触角を測定した。測定は10個の平均値を用
いた。
【0047】(4)耐久性 下記の4つの接着性評価を行い、(◎)、(○)を耐久
性良好とした。
【0048】(a)接着性−1(基材フィルムと積層膜
との密着性) 積層膜に1mm2 のクロスカットを100個入れ、ニチ
バン(株)製セロハンテープをその上に貼り付け指で強
く押し付けた後、90゜方向に急速に剥離し、残存した
個数により4段階評価を行った。
【0049】 ◎:100/100(残存個数/測定個数) ○:80/100以上、100/100未満 △:50/100以上、80/100未満 ×:50/100未満 (b)接着性−2(磁性塗料密着性) ダイフェラコートCAD4301(大日精化工業(株)
製)100重量部にスミジュールN−75(住友バイエ
ル(株)製)1重量部を加え、固形分濃度20重量%の
塗料を作成し、バーコータを用いて塗布し、100℃で
5分間乾燥した。密着性の評価は上記(a)と同様の方
法で行った。
【0050】(c)接着性−3(紫外線硬化型インキ密
着性) 紫外線硬化型インキとしてFLASH DRY(FDO
L墨)(東洋インキ製造(株)製)を用い、ロールコー
ト法で積層膜上に約1.5μm厚みに塗布した。その
後、照射強度80W/cm2 の紫外線を照射距離9cm
で8秒間照射し硬化させた。密着性の評価は上記(a)
と同様の方法で行った。
【0051】(d)接着性−4(湿し水混入紫外線硬化
型インキ密着性) 上記(c)の紫外線硬化型インキ100重量部に対し、
湿し水(水+イソプロピルアルコール(10重量%)+
リン酸でpH=5.5に調製したもの)を30重量部混
入し、よく混練した後、上記(a)と同様の方法で印刷
し評価を行った。
【0052】(5)フィルムの平面性 上記(c)で塗布、硬化させた紫外線硬化型インキ積層
体について、積層体の平面性をインキ面を上にしてガラ
ス板上に置き、カールの程度を目視で測定し、以下の基
準で判定した。
【0053】 ◎:全くカールがなく、極めて平面性が良い ○:端部がわずかにカールしているが良好 △:中央部付近までカールが及んでいる ×:カールが著しい (6)光学濃度 マクベス(株)製透過濃度計TD−504を用いて測定
した。
【0054】(7)白色度 JIS−L1015により測定した。
【0055】(8)アッシュテスト 塗布層を設けたポリエステルフィルムを、未処理のポリ
エステルフィルムとよく擦り合わせた後、よく乾燥した
タバコの灰に近付けて、その灰の付着程度により以下の
基準で判定した。
【0056】○:付着しない △:少し付着する ×:著しく付着する
【0057】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を説明する
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0058】実施例1 酸化チタンを16重量%微分散した固有粘度0.62の
PETペレットを十分に真空乾燥した後、280℃の加
熱された押し出し機に供給しT字型口金よりシート状に
押し出した。このシートを表面温度50℃の鏡面ドラム
に巻き付けて冷却固化せしめて未延伸PETフィルムを
作成した。このPETフィルムを90℃の加熱ロール群
を通過させながら長手方向に3.5倍延伸し、一軸配向
フィルムとした。このフィルムの両面にコロナ放電処理
を施し、その処理面に以下に示す水系塗剤を塗布した。
塗布後、連続的に端部をクリップで把持しながら100
℃の加熱ゾーンに導き、予熱、乾燥を経て幅方向に3.
5倍延伸し、更に200℃の加熱ゾーンで5%弛緩させ
つつ熱処理を施し、基材PETフィルム厚みが190μ
m、塗布厚みが0.1μmの積層二軸配向PETフィル
ムを得た。
【0059】「水系塗剤1」 (A):予め水酸化カリウムで中和したアシッドホスホ
オキシ(ポリオキシエチレングリコール)モノメタクリ
レート(オキシエチレングリコールの繰り返し単位数n
=5)/ブチルアクリレート/アクリル酸を70/25
/5(重量%)の比率で乳化重合させた分子量約15万
の帯電防止ポリマ水分散体 (B):メチルメタクリレート/ブチルアクリレート/
アクリル酸を55/35/10(重量%)の比率で共重
合したアクリルエマルジョン (C):ヘキサメチロール化メラミン (A)/(B)/(C)を固形分重量比で35/55/
10に混合し、更に水で希釈して3重量%液としたも
の。
【0060】該フィルム上の一方の面に、磁性塗料を塗
布し磁性層を設けた後、フィルム反対面に紫外線硬化型
インキを塗布し印刷を施した。このようにして得られた
磁気記録カードについて評価を行った。
【0061】結果を表1に示す。
【0062】実施例2〜6、比較例1〜3 実施例1の(A)/(B)/(C)の混合比率を表1に
示すように変更した以外は、同様の方法で磁気記録カー
ドを作成した。結果を表1に示す。
【0063】比較例4 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、ポリスチレン
スルホン酸のナトリウム塩(分子量5万)を用いた以外
は実施例1と同様にして磁気記録カードを作成した。結
果を表2に示す。
【0064】実施例7 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、スチレンスル
ホン酸アンモニウム塩/エチルアクリレート/アクリル
酸(65/30/5(重量%))とした以外は実施例1
と同様にして磁気記録カードを作成した。結果を表2に
示す。
【0065】比較例5 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムを用いた以外は実施例1と同
様にして磁気記録カードを作成した。結果を表2に示
す。
【0066】比較例6 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、水酸化カリウ
ムで中和をしていないアシッドホスホオキシ(ポリオキ
シエチレングリコール)モノメタクリレートを用いて作
成した帯電防止ポリマ水分散体を用いた以外は実施例1
と同様にして磁気記録カードを作成した。結果を表2に
示す。
【0067】実施例8 実施例1のPETをPENに変えた以外は同様にして磁
気記録カードを作成した。結果を表2に示す。
【0068】
【表1】
【表2】
【0069】
【発明の効果】本発明によって得られる磁気記録カード
は、製品歩留まり、耐久性に優れた効果を発現するもの
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色ポリエステルフィルムの一方の面に
    磁気記録層、他方の面に印刷層が設けられた磁気記録カ
    ードにおいて、それぞれの層が、23℃、相対湿度65
    %における表面比抵抗が5×1012Ω/□以下であっ
    て、かつ水との接触角が50度以上である積層膜を介し
    て設けられてなることを特徴とする磁気記録カード。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムがポリエチレンテ
    レフタレートフィルムまたはポリエチレン−2,6−ナ
    フタレートフィルムであることを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録カード。
  3. 【請求項3】 積層膜に架橋性官能基を有する帯電防止
    ポリマが含有されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の磁気記録カード。
  4. 【請求項4】 架橋性官能基を有する帯電防止ポリマが
    側鎖アルキレンオキシドを介在してリン酸塩基を有する
    ポリマであることを特徴とする請求項3記載の磁気記録
    カード。
  5. 【請求項5】 積層膜中における架橋性官能基を有する
    帯電防止ポリマの含有量が10重量%以上70重量%以
    下であることを特徴とする請求項3又は4記載の磁気記
    録カード。
  6. 【請求項6】 積層膜中にメラミン系架橋剤を含有する
    ことを特徴とする請求項3〜5記載の磁気記録カード。
JP18828094A 1994-08-10 1994-08-10 磁気記録カード Pending JPH0855334A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039619A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Toray Ind Inc 帯電防止性ポリエステルフィルム
JP2023155952A (ja) * 2022-04-12 2023-10-24 東ソー・ファインケム株式会社 スチレンスルホン酸アンモニウム構造単位で分散安定化されたポリマーエマルション組成物及びその製造方法

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JP2023155952A (ja) * 2022-04-12 2023-10-24 東ソー・ファインケム株式会社 スチレンスルホン酸アンモニウム構造単位で分散安定化されたポリマーエマルション組成物及びその製造方法

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