JPH0857878A - プラスチックの回転成型方法及び成型体 - Google Patents

プラスチックの回転成型方法及び成型体

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JPH0857878A
JPH0857878A JP6233949A JP23394994A JPH0857878A JP H0857878 A JPH0857878 A JP H0857878A JP 6233949 A JP6233949 A JP 6233949A JP 23394994 A JP23394994 A JP 23394994A JP H0857878 A JPH0857878 A JP H0857878A
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mold
molded body
foam
skin
plastic
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JP6233949A
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Inventor
Tadaaki Shiina
直礼 椎名
Tadashi Sugita
正 杉田
Hirotsugu Takase
博次 高瀬
Tetsuo Tsutsui
徹郎 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックの回転成型方法及び成型体に関
するものであり、歪が発生せず、強度が十分である、大
型で複雑な成型体、発泡体、又は複合成型体を成型する
方法を提供する。 【構成】 プラスチックの粉末又は粒状体を密閉した金
型に、その容積の5%以上を閉めるように入れ、此の金
型をプラスチックが溶融するが分解はしない温度で加熱
しながら材料に遠心力を与えないように一軸回転して成
型し、金型を鉛直に対して5度以上傾斜させて回転させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックの回転成型
に関するものであって、プラスチック又はその廃棄物を
用い、大型の成型体、発泡体、又は複合成型体を成型し
て、断熱材、クッション材、浮揚材、建材、土木材等に
用いるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転成型はプラスチック粉末を用
い、これを密閉した金型に入れ、二軸で回転しながら熱
風等で加熱するものであるが、二軸回転であるため、広
い場所をとり、非効率で、かつ、此の熱風が著しく高い
温度であるため、金型の温度が部分的に異なり、成型さ
れた成型体に歪が発生し、強度が不十分で、風を受けや
すい部分が熱劣化するため、複雑な形や構造の成型体、
発泡体や複合成型体の製造が不可能なものであった。
【0003】発明者等はusp3,814,778号に
於て、粉末プラスチックと10メッシュより大きい架橋
発泡性の粒状体を金型に90%以下の量入れ、回転速度
が0.1乃至15m/分の速度で回転しながら加熱し、
粉末プラスチックによる表皮と、その内側に発泡体の充
満した複合成型体の製造方法を提案した。この方法はす
ぐれた複合成型体の製造方法ではあるが、特殊な複合成
型体の製造に限るもので本発明とは異なる。
【0004】発明者等はまたusp3,914,361
号に於て、粉末プラスチックと粒径が30倍以上の発泡
性粒状体とを密閉したバルブを有する金型に入れ、15
m/分以下の速度で金型を回転し、外部より水蒸気で1
00乃至250℃で加熱し、粉末プラスチックにより表
皮を生成し、発泡性粒状体を発泡せしめ、内部にあるガ
スをバルブにより逃散せしめて冷却する発泡複合成型体
の製造方法を提案した。この特許もすぐれた複合成型体
の製造方法ではあるが、特定の複合成型体の製造方法に
限るもので本発明とは異なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発明者等はプラスチッ
クの回転成型において、大型の成型体で内部歪がなく、
従って強度にすぐれ、金型の形通りで、複雑な形や構造
の成型体、発泡体や複合成型体を効率良く得る方法を検
討して本発明に至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は密閉した金型
に粉末プラスチック又は粒状体を金型の容積の5%以上
を占めるように入れ、この金型を鉛直に対して5度以上
傾斜させて材料に遠心力を与えないように一軸回転させ
ながら、プラスチックが溶融するが分解しない温度で加
熱する時に本願の目的を達成することを発見した。
【0007】
【作用】本願の方法により金型の寸法通りで、内部歪が
なく、強度のある大型の成型体、発泡体が得られる理由
は、本願の加熱がプラスチックが溶融はするが分解しな
い温度で十分な時間をかけて加熱する為であり、これに
より金型の温度上昇及びその内側にある成型体の溶融が
均一な温度でなされる為である。これに対して、従来の
回転成型では、能率良く製品を得ることにのみ意を用い
た為、300℃又はそれ以上の温度の熱風を使用するの
で、金型の温度や成型体の溶融速度は不均一であり、こ
の為歪が発生し、風を受けやすい部分に熱劣化が起こ
り、良好な結果が得られない。本発明でプラスチックが
溶融し、かつ、分解しない温度とは150℃乃至220
℃で、その加熱時間は30分乃至120分である。本発
明では例えば小さな粉末と大きな粉末を使って2相の表
皮にする為、低温で加熱し、次いで高温で加熱する二段
加熱方法を使用することもあり、場合により3段階に加
熱することもある。加熱は熱風で行うこともできるが、
蒸気で加熱することも出来、蒸気加熱では潜熱が利用で
き、熱風のようにかげをつくらないので加熱時間が短く
なり、複雑な金型の各部を均一な速度で加熱できる長所
がある。好ましい加熱温度は160℃乃至200℃であ
る。
【0008】本願の方法により均一な厚さの成型体の得
られる理由は、金型にその内容積の5%以上のプラスチ
ック粉末及び粒状体を入れ、かつ、此の金型の面全部を
鉛直に対して5度以上傾斜させて一軸回転する為であ
る。此の為、本願の方法は一軸回転であるにも拘らず、
材料が金型の全内面に接触し、均一な速度で加熱される
ことと相俟って、均一な厚さの、金型通りの形で、複雑
な形や構造の成型体や発泡体となる。これに反して金型
を傾斜させないで一軸回転すると回転方向の側面の肉厚
が薄くなる。そして、金型にいれる材料が5%以下の場
合にも同じ傾向になる。金型にいれる材料の量は10%
以上が好ましく、かつ、金型を傾斜させる角度も10度
以上であることが好ましい。
【0009】本願は一軸回転であるので、二軸回転に比
べて効率的であり、場所をとらず、設備費も安い。此の
為本願の方法では蒸気釜中で成型できる。此の時、蒸気
釜の中心に回転軸を設け、これを四方に分けて、4本の
回転軸に平行な柱をつくり、これを上下、左右に継いで
直方体状にし、これに底板を設けて、此の上に金型を置
く。本発明では金型を傾斜させて回転させるので、此の
底板、及び柱に適宜のフックをつけ、金型にもフックを
つけてくさり等で連結固定する。蒸気釜を水平面に傾斜
させて設置し、この釜に回転軸を設け、これに金型を直
角に固定し、鉛直に対しては傾斜した状態で回転させる
こともできる。本発明は加熱温度が低く、材料が熱分解
することのない温度で成型されるので、加熱時間の長い
製品の金型と、短い製品の金型とを同時に釜に入れ、長
い加熱時間で同時に成型することが可能である。
【0010】本願の回転は材料に遠心力を与えないよう
にゆっくり回転するもので、金型内での材料の移動を助
長する為、回転時金型に振動、衝撃を与えることもあ
る。
【0011】本発明の金型は鉄、アルミニウム、銅等の
熱の良導体であり、シート、パイプ、鋳物等によるもの
で、これを溶接したり、ボルト等により結合し、プラス
チック粉末が回転時にこぼれないようにする。本発明で
は蒸気で加熱することがあり、ブチルゴム、シリコンゴ
ム等のパッキングを用いて、蒸気が金型内に入らないよ
うに完全に密閉して成型することがある。本発明では金
型内でプラスチックを発泡させることがあり、此の時発
生した余分なガスを逃散させる為に、金型にバルブを取
りつけることもある。
【0012】本発明では金型の材料や厚さを部分的に変
え、又は熱の不良導体を金型の一部に貼る等して、厚さ
が部分的に異なる成型体、又は一部の面に材料のない成
型体をつくることもできる。金型に用いる鉄板に凹凸を
つけておいて、表面に凹凸のある成型体をつくることも
できる。本発明で円筒形の成型体をつくる時には、鉄パ
イプを金型の一部として用いることができ、此の時、鉄
パイプと両側面の三つで金型が組立てられ、此の金型は
耐圧力が高い上、角が少ない成型体となり、壊れにくく
好ましい。
【0013】本発明で冷却は金型を水中に浸漬するか、
又はシャワーにより行われる。
【0014】本発明のプラスチック粉末はポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の
ポリオレフィン、ナイロン、ABS、塩化ビニル、ポリ
カーボネート等の通常回転成型に使われるプラスチック
であるが、熱硬化性樹脂で半硬化のものも用いることが
できる。図1(A)はこれらの粉末を回転成型した時の
表皮1を形成した図である。
【0015】本発明は高密度ポリエチレンやポリプロピ
レンを用いて硬質な成型体をつくることができる。低密
度ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体、又はそ
れらの発泡体を用いて軟い成型体もできる。
【0016】本発明では粉末と粒子とを用いて成型し、
2相の成型体をつくることができる。例えば粉末に紫外
線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等を入れており、粒子に
は入れないで、外側の部分にだけ薬剤の入っている成型
体をつくり薬剤を節約することもある。ナイロン、AB
S樹脂等を外部に出し、内側はポリエチレンの成型体に
もできる。外側は架橋した相にし、耐熱性、耐薬品性、
耐候性を良くし、内側は架橋しない相にもできる。外側
は発泡していない相にし、内側は発泡して断熱性、クッ
ション性の良い成型体にもできる。また、これらの内側
と外側とを入れ変えた成型体もできる。
【0017】本発明では、粉末、細い粒子、荒い粒子を
用いて3相の成型体もできる。粉末、細い粒子、中ぐら
いの粒子、荒い粒子を用いて4相の成型体もできる。こ
のようにして5相以上の成型体もできる。
【0018】本発明で大きさの異なる粉末や粒子を使っ
て2相又はそれ以上に分けるには、通常粒径が2倍又は
それ以上のものを用いれば良い。従って、3相にする時
には、ある粒径のものと2倍の粒径のもの及び4倍の粒
径のを用いて成型する。
【0019】粒径の異なる二種類の粒子を入れて、これ
を本願の方法で回転成型すると、此の二種類の粒子は金
型内で動き、金型の内面に接して加熱される。この時大
きい粒子の径は小さい粒子の2倍あるのでその重さ及び
体積は8倍であり、従って温度の上昇が遅く、持つエネ
ルギーが大きいので金型の内面に溶けて接合されにく
い。かくして相はきれいに2相に分かれる。
【0020】これらの成型体の厚さは1乃至30mmで
あり、各種の浮き、タンク、動物模型、大きな遊具とし
て使われる。
【0021】本発明ではポリオレフィンに架橋剤と発泡
剤とを配合して成型し、図1(B)の如く、均一微細な
低密度の発泡体2とすることができ、これらは断熱材、
クッション材、浮揚材として各種の用途に用いられる。
本発明で均一微細な気泡の大型の発泡体2が得られるの
は、架橋された材料が金型内で外部から間接加熱され
て、金型の内面から中央に向かって膨張する為と思われ
る。
【0022】本発明ではプラスチック粉末と発泡性の粒
状体とを用いて回転成型することがあり、粉末材料が金
型の内面に溶融接合して表皮1となり、その内側に発泡
性の粒状態が接合し、次いで発泡して内部を埋めた図1
(C)の如き複合成型体をつくることもできる。金型の
内部にあった空気等は、金型の合わせ目から逃げて、表
皮1と内側の発泡体2との2相の複合成型体となる。そ
して、厚い表皮をつくる時には金型の合わせ目からガス
が逃げないので、此のガスを逃がす為に金型にバルブを
つけることもある。表皮1の厚さは通常0.5乃至10
mmで、発泡体2の厚さは通常10乃至200mmであ
る。
【0023】此の発泡性の粒状体は発泡可能な粒状体で
あれば良いが、ポリオレフィンに架橋剤と発泡剤を混練
して粒状体としたものが好ましい。此の粒状体は安定に
発泡し、かつ耐熱性が良好なので、複雑な形や構造の複
合成型体をつくることができる。そして架橋剤の添加す
る割合はゲル分率が、80%以下である程度であり、発
泡により10乃至50倍に膨張させる。そしてゲル分率
が90%以上になると発泡が抑制される。
【0024】粒状体の大きさは粒径が0.5mm乃至
2.0mmで粒子の大きさが0.5mmより小さいと粉
末プラスチックとの分離が不完全になり、2.0mmよ
り大きいと加熱時間が長くなり、発泡が不均一になる。
粒子の大きさが此の範囲であると、此の粒子が金型の内
面で融けて均一な厚さの相となり、次で、これが発泡し
て均一な発泡体の相となる。これに対して、発泡する粒
子が大き過ぎると、均一な厚さの相とならないで発泡す
るので、均一な発泡体の相にならず加熱時間も長い。粒
状体の形は、金型内で動き易い球形又は立方体か、それ
に近いものが好ましい。そして、ポリマー100部に対
して架橋剤の添加量が0.25部以下で0.1部以上で
あると、表皮との接合性が良く、収縮性の少ない発泡体
になる。此の複合成型体は表皮と発泡体でなり、丈夫で
断熱性にすぐれるので、各種の断熱容器として用いら
れ、エネルギーの節約に寄与する。また、加熱され又は
冷却された液体又は気体の輸送用の管路としても用いら
れる。ドアや床材等の建材としても用いられる。
【0025】本発明の回転成型で表皮1と内側に発泡体
2の相があり、その中央に気体相3のある図1(D)の
如き3相複合成型体をつくることができる。そして、此
の3相複合成型体は中央に気体相3があるため、表皮1
と発泡体2との2相複合成型体に比べてクッション性が
良好である。此の気体相3は1気圧以上にすることも可
能で、こうするとクッション性は一層向上する。この3
相複合体は例えば本願の方法で、プラスチック粉末と発
泡性粒状体を金型を充満するのに不十分の量入れ、加熱
発泡させれば良い。本発明の方法では材料が均一な速度
で加熱され発泡するので、気体相3は金型の中央を占
め、表皮1、発泡体2、気体相3が略同心円状になり、
クッション材等として好ましい構造になる。そして、例
えば発泡剤を多量に使用すると気体相3を1気圧以上に
することが出来、此の成型体は表皮1と発泡体2が外側
にあるので、1気圧以上にしてもガスは逃げない。此の
気体相3は上部又は下部に片寄らせることも出来る。
【0026】此の3相複合成型体は表皮に例えばエチレ
ン酢酸ビニル共重合体又はその発泡体を用いて軟らかい
表皮とし、敷布団、各種のマット、野球場のフェンスの
けが防止材等として用いられる。丈夫な表皮をつくり、
浮き桟橋等の各種浮揚材としても用いられる。此の3相
複合成型体は厚い成型体が容易にでき安価であり上記の
製品として好んで用いられる。
【0027】本発明では粉末プラスチックと発泡性粒状
体と共に、此の発泡性粒状体より大きい形の別の粒状体
4を加えて回転成型することがある。このようにする
と、粉末プラスチックの表皮1があり、中央に大きい形
の粒状体4があり、この粒状体4同士又は粒状体4と表
皮1とを発泡体2で接合した図1(E)の如き3相複合
成型体となる。そして、此の複合成型体は中央にある粒
状体4が略均一に配置していて偏在しないので極めて丈
夫で、特に圧縮強度、曲げ強度にすぐれる。これに対し
て、別の粒状体4が発泡性粒状体に比べて大きさが同じ
であるか又は小さいと別の粒状体4が中央に集まらずに
片寄り強度のある成型体とならず、かつ加熱時間が著し
く長くなる。
【0028】此の大きい粒状体としてプラスチックの廃
棄物を用いることが出来る。此の時、プラスチック廃棄
物は発泡体により間隙を埋められ一体化する。廃棄物と
して熱可塑性樹脂のものは勿論、熱硬化性の樹脂のもの
でも良く、F.R.Pの廃材でも良い。そして、大きい
粒状体の配合割合が全体の50%以上であると、此の粒
状体同士が直接結合するようになり、極めて丈夫な成型
体となるので好ましい。大きな粒状体は発泡性粒状体よ
り大きければ良いが、その大きさが2倍以上であること
が好ましい。
【0029】此の3相複合成型体は、軽くて強度があ
り、腐ることがないのでパレット、トラフ、建築用の型
枠、下水道管、魚礁、ドア、プレハブトイレ等に用いら
れる。
【0030】本発明では粉末プラスチック、発泡性粒状
体、これより形の大きいプラスチックの粒状体4と共
に、石、廃コンクリート、廃レンガ等の比重の大きい材
料の粒状体5を入れ、表皮1があり、粒状プラスチック
と石等が発泡体2でくるまれた図1(F)のような4相
複合成型体で、比重が1以上で水に沈む成型体をつくる
ことが出来る。石等を片寄らせ、一部が沈み、一部が浮
いている成型体にすることもできる。裏返しになりにく
く、裏返しになっても容易に表にできる浮揚材にもでき
る。又、金属、メーター等を入れて成型し、これらが発
泡体で固定された成型体にもなる。
【0031】本発明の成型体は表皮があり内側に発泡体
のある成型体でパイプをつくり、両端に円板状の凸出部
をつくり、これをボルトで継ぐ形にできる。一端に雄ネ
ジ、他端に雌ネジをつくり、順次これを継いで管路をつ
くることもできる。両端の外側にネジを切り、スリーブ
で継ぐ形にもできる。
【0032】本技術で断熱箱をつくり、底に水抜き用の
口をつけておくこともできる。断熱箱に電熱線を埋め込
んで加熱可能な構造にもできる。管を配置し、加熱又は
冷却した水をつくる断熱箱にもできる。
【0033】成型体の内部に金網、ラスボード、鉄のア
ングルを組立てたもの等を入れ、此の成型体の強度を向
上させることもある。
【0034】本発明の目的の一つは、プラスチック粉末
を用いて大型の成型体、異型の成型体、2相又はそれ以
上の成型体をつくることである。
【0035】本発明の目的の一つは、均一微細な気泡で
高倍率の発泡体や異型の発泡体をつくることである。
【0036】本発明の目的の他の一つは、表皮のある発
泡体を一工程で能率良くつくり、これを断熱材として用
いることである。
【0037】本発明の目的の他の一つは、表皮があり、
内側に発泡体の相があり、その中央に気体相の3相複合
成型体をつくり、これをクッション材、浮揚材等として
使用することである。
【0038】本発明の目的の他の一つは、表皮があり、
その内側に粒状体があり、此の間隙を発泡体で埋めた成
型体をつくり、これをパレット、トラフ等に用いること
である。
【0039】本発明の目的の他の一つは、表皮があり、
その内側に比重が1以上の粒状体を入れて、全部又は1
部が水に沈む成型体をつくることである。
【0040】本発明の目的の他の一つは、プラスチック
の廃棄物の再利用、再々利用を計ることである。プラス
チックは加工されて製品となっても品質が変わらないの
が特徴の材料であり、元来、再利用、再々利用されるの
が当然の物質である。そして地球の資源が有限であり、
極めて多数の人間が此の地球上で、有限の資源を用いて
無限に生きたいと願う上から、此のプラスチックを再利
用、再々利用することは極めて重要で人類の将来の生存
に必須の用件である。
【0041】所が、これに反して、プラスチックの廃棄
物は現在再利用されず、燃やしたり、土中に埋めたり
で、分解して油にしたりモノマーにして使用するのがせ
いぜいである。これはプラスチックが加工されても変質
せず、再利用できる性質を持っていることを無視してい
るものである。此の理由はプラスチックの廃棄物がポリ
マーの混合体になっていて、木片、金属片、砂等の異物
が混入しており、かつ、各種の添加物が入っている為で
ある。此の為、現在プラスチック加工の主流である押出
機を用いる通常の成型方法では、押出量が変動して製品
とはならない。押出成型は高能率に精度の高い製品がつ
くれる極めてすぐれた成型方法であるが、プラスチック
の廃棄物を再利用して様々な製品にするには向かない。
【0042】本発明はプラスチックの粉末を金型内で溶
融して成型するものである。此の粉末プラスチックを用
いる回転成型は押出成型に比べて非能率で寸法精度の高
い製品がつくれず、一般的には劣る技術である。しか
し、此の成型では相溶性のある材料同士であれば、M
I.(分子量)や密度の異なる材料が混ざっていても成
型可能である。従って、プラスチック廃棄物でも、低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等に分別すれば、これらを粉末にして成型できる。そし
て、厚手の表皮にするとか、その設計強度を、最良の単
一材料を使用した時に比べて少し低目に抑える等の配慮
をはらえば良い。従って、通常回転成型に使用されてい
る材料の廃棄物は本願の成型で粉末プラスチックとして
使用可能である。回転成型は押出成型に比べて精度の高
い製品となりにくいので、此の製品は正確さをあまり要
求されない大型の製品向きである。従って、精度を要求
される押出成型に比べて回転成型は廃棄物を使い易い。
【0043】本発明の発泡性の粒状体は低密度ポリエチ
レンに架橋剤と発泡剤とを添加したものが好んで用いら
れる。此の発泡体の特徴は極めて安定に発泡し、その耐
熱性が良好な点にあるが、又、此の発泡の特徴はMI.
密度のいかんにかかわらず低密度ポリエチレンである限
り、どの材料も良く発泡することである。そして、これ
はポリエチレンを架橋して溶融時の粘弾性を向上させ発
泡させることによるものと思われる。
【0044】本願の発泡性の粒状体は1片で0.5乃至
2mmと小さい粒子で使用し、かつ、発泡を少し抑えて
成型するものである。従って、材料の発泡の多少のバラ
ツキは問題でなく、大型の発泡体や発泡複合成型体を成
型できる。従って、低密度ボリエチレンの廃棄物は分別
して、本発明の発泡性粒状体として使用可能であり、此
の材料の配合割合は比較的少ないので、通常は此の材料
1種類でも十分である。此の材料は表皮の内側で使用さ
れるので、色は無関係で、廃棄物を使いやすい。
【0045】本発明の発泡性粒状体より大きい粒状体と
しては、熱可塑性樹脂の廃棄物は勿論、FRP等の熱硬
化性樹脂の廃棄物も使用可能である。これは、本発明の
此の大きな粒子が金型内の中央部に位置を占め、発泡体
で間隙を埋められ、粒子同士及び表皮と十分接合してい
る為である。そして発泡性粒状体より大きくして用い、
好ましくは1片が2倍以上にする。此の粒状体が発泡性
粒状体より大きいと、成型体の中央に略均一に配置さ
れ、強度のある成型体となり、此の配合の割合が全体の
50%以上になると此の粒状体同士が直接結合して更に
強い成型体になる。本発明の方法では塩化ビニルの粒状
体を用いても、本発明は燃やすのではないので塩素ガス
又は塩化水素の問題はない。此の粒状体として、本発明
の方法でつくった成型体や複合成型体も粉砕して再利用
できる。此の粒状体は成型体の内部で用いられるので、
材料の色はどんな色でも良く、廃棄物を使うのに好都合
である。
【0046】このように本発明の成型体は、表皮、発泡
体、粒状体と、何れもプラスチックの廃棄物が使用でき
る。そして表皮用の材料は全体の10〜30%、発泡材
料が5〜15%、大きな粒状体が40乃至85%ぐらい
が普通である。そして、これにより出来る成型体は軽
量、丈夫で、断熱性、クッション性を有し、建材、土木
材等として広範囲の用途を有する。
【0047】プラスチックはかつてパレット等として木
の代用に使うことに挑戦したが、石油ショックによって
プラスチックの値段が上昇したため成功には至らなかっ
た。しかし長期的に見れば木材資源の枯渇は目に見えて
おり、プラスチックの廃棄物を再利用して、木の代用に
することの必要性は火を見るより明らかである。本発明
の成型方法はプラスチックの廃棄物が使用でき、大型で
複雑な成型体や複合成型体が一工程ででき、金型は鉄板
でできるので安く、副資材として使用する架橋剤、発泡
剤も高くないので、木材の枯渇に対応でき、プラスチッ
ク廃棄物の問題を解決する技術である。本発明の複合成
型体は、密度が0.5g/cc程度で、気泡を有し、表
皮と内部相があり、木材に一番類似した材料である。
【0048】
【実施例】ついで本発明の実施例を示す。
【0049】実施例1。アルミの鋳物で二つ割りのパン
ダの金型を作った。内容積は約100リットルであっ
た。これにエチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル1
5%、MI.5、50メッシュ通過)に紫外線吸収剤、
酸化防止剤、着色剤を配合したもの2.5kg、低密度
ポリエチレン(密度0.92、MI.3)100部にヂ
クミルパーオキサイド0.2部、アゾジカーボンアミド
6部を加えて混練したコンパウンド(粒子の大きさ1片
1mmの立方体)2.5kg、高密度ポリエチレン(密
度0.94、MI.3)の粒子(1片3mmの立方体)
10kgを入れた。材料は金型の20%を占めた。此の
金型を鉛直に対して15度傾斜させて固定し、2r.
p.mの速度で一軸回転させながら、160℃、180
℃、200℃の蒸気で各20分加熱した。冷却して得ら
れた成型体は金型通りの形で、表面に発泡していないエ
チレン酢酸ビニル共重合体の2mm厚さの相があるため
美麗で耐候性に優れ、丈夫で傷がつきにくく、その下に
密度が0.1g/cc、厚さ20mmのポリエチレン発
泡体の相がある為、弾性、耐衝撃性があり、その下に高
密度ポリエチレンの8mm厚さの相がある為丈夫で、屋
外で使用する子供用の遊具として極めて良好なものであ
った。
【0050】比較例1。実施例1の金型、材料、成型方
法で、ただ、金型を鉛直に固定して実験した。得られた
成型体はパンダの両側面に穴がある成型体で、形が崩れ
たものであった。
【0051】比較例2。実施例1と同じ条件で、ただ、
金型に入れる材料をすべて5分の1にして実験した。金
型に占める材料の割合は4%であった。得られた成型体
はパンダの両側面の中央の肉厚が薄くて形が少し崩れた
ものであった。
【0052】実施例2。外径500mm、長さ1700
mm、肉厚20mmの鉄のパイプの一端に円形の鉄板を
溶接して底をつくり、他方の端の外側に巾100mmの
フィンを円周に沿ってつけた。内径630mm、長さ1
750mm、肉厚25mmのパイプの一端に円形の鉄板
で底をつくり、他方の端の外側に巾35mmのフィンを
円周にそってつけた。内径500mmの円筒体を此の中
に入れ、フィン同士を3mm厚さのシリコンゴムシート
を挟んで重ね合わせボルトで固定できる形にした。此の
二重円筒体の上部と下部に同じ所に同じ大きさの穴をあ
け、その穴にボルトを通してその両側をナットで固定
し、かつ、ガス抜き用のバルブをつけた。この二重円筒
体の間に高密度ポリエチレン粉末(50メッシュ通過)
35kgとアゾジカーボンアミドの粉末0.4kgの混
合物及び低密度ポリエチレン100部に0.2部のヂク
ミルパーオキサイド及び20部のアゾジカーボンアミド
を混練した粒子(1片1mmの立方体)7kgを入れ
た。材料は金型の40%を占めた。此の金型を鉛直に6
0度傾斜して設置した蒸気釜中で、2r.p.mで一軸
回転して160℃で30分、次で200℃で30分加熱
成型し、ついでバルブによりガス抜きした。冷却して得
られた成型体は内径500mm,高さ1750mmの金
型の形通りの上部が解放した断熱容器で、表皮は2倍に
発泡して厚さ10mm、内側の発泡体は30倍に発泡し
て厚さが45mmで、上下に水の流入と排出用のネジの
あるもので、ネジの部分にも表皮のあるものであった。
そして2倍に発泡した表皮と、30倍に発泡した断熱相
がある為、丈夫で断熱性があり、かつ、発泡体を完全に
表皮で包んでいる上、断熱相が架橋したポリエチレンで
ある為、湿度の高いところに長期間置かれても断熱性の
低下が全くないもので、これに蓋をつけたものは太陽熱
や深夜電力利用の貯湯槽として良好なものであった。
【0053】実施例3。900×600×100mmの
実と蓋とでなる金型にエチレン酢酸ビニル共重合体粉末
100部にヂクミルパーオキサイド0.5部、アゾジカ
ーボンアミド2部を混合した粉末2kgと実施例2に記
した発泡性コンパウンドの粒子2kgを入れた。金型内
で材料の占める割合は13%であった。これを蒸気釜中
で鉛直に対する傾斜角度30度で1.5r.p.mで一
軸回転しながら180℃で60分加熱成型した。得られ
た成型体は金型の形通りで、表皮は密度0.3g/cc
の独立気泡の発泡体で肉厚は5mm、内側の発泡体は密
度0.08g/cc、厚さ20mmで中央に厚さ50m
mの気体の相があり、極めてクッション性と断熱性の良
好なものであった。此の成型体の表皮は独立気泡で、濡
れ雑巾で拭き、アルコールやホルマリンで消毒できるも
ので、断熱性の為、シーツを用いるだけで敷布団として
十分使用可能で、病院で用いる感染防止用のクッション
材として好ましいものであった。
【0054】実施例4。上下に20mm厚さのデッキボ
ートがあり、これを高さ100mmの縦板4校でつない
だ1100×1100mmのパレットの金型(内容積5
0リットル)に、高密度ポリエチレン100部にアゾシ
カーボンアミド1.5部を混合した粉末5kgと実施例
2に記した発泡性コンパウンド1.5kg、及び一辺約
2mmの立方体にした架橋ポリエチレンの廃棄物25k
gを入れた。材料は金型の75%を占めた。これを鉛直
に対する傾斜角度45度で1r.p.mで一軸回転し、
220℃の熱風で90分加熱成型した。得られた成型体
は金型の形通りで、表皮は高密度ポリエチレンの発泡体
(密度0.4g/cc)の3mmの相があり、内部は架
橋ポリエチレンの略連続した相で、その間隙を高倍率の
発泡体で埋め、耐衝撃性、耐曲げ性、耐圧縮性が良好
で、1000kgの荷重に耐え、清潔性にすぐれるので
食品工場用のパレットとして好ましいものであった。
【0055】実施例5。外径200mm、長さ1500
mmの鉄パイプと内径330mmで長さ1500mmの
鉄パイプの両端に、200mmのパイプは内側に、33
0mmのパイプは外側に夫々巾30mmのフィンを取り
つけ、側面用の円盤とこのフィンとをボルトで結合出来
る構造にした。此の側面板とフィンとの間にはシリコン
ゴムのシートを挟み、金型の側面からの熱の流入を防ぐ
構造とし、330mmのパイプの内面には両端から10
0mmにネジを切り、かつガス抜き用のバルブを取りつ
けた。此の金型に、厚さ1mmのラスを内径210mm
と270mmで長さ1500mmのパイプ状に溶接した
もの2本を入れ、高密度ポリエチレン100部にヂクミ
ルパーオキサイド2部を混合した粉末38kgと実施例
2に示した発泡性コンパウンド1.5kgを入れた。材
料の占有率は95%であった。これを傾斜角度45度で
1r.p.mで一軸回転しながら160℃で30分、次
で200℃で30分蒸気で加熱成型し、ガス抜きした。
得られたパイプは中央に密度0.03g/ccの35m
m厚さの相があり、その両側にラスで補強された架橋密
度ポリエチレンの相(厚さ15mm)があり、金型の形
通りで、強度にすぐれ、耐熱性、断熱性が良好で、スリ
ープで継ぐことの出来る温泉パイプであり、10kg/
cmの水圧で80℃のお湯を流せ、土圧にも耐えるも
のであった。
【0056】実施例6。1000×1000×250m
mの金型にエチレン酢酸ビニル共重合体に紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色料を混合した粉末6kgと低密度
ポリエチレン100部にヂクミルパーオキサイド0.2
部、アゾジカーボンアミド2.5部を混練して1辺1m
mの立方体にしたもの12kg、低密度ポリエチレン1
00部と30部のアゾジカーボンアミドを混ぜて1辺5
mmの粒状体にしたもの12kgを入れた。材料の占有
率は17%であった。此の金型を傾斜角度30度で1
r.p.mで一軸回転させながら160℃と180℃で
各40分加熱成型した。冷却して得られた成型体は金型
通りの形で、外側に2mm厚さのエチレン酢酸ビニルの
相があり、その内側に密度0.2g/ccの発泡ポリエ
チレンの20mm厚さの相があり、その内側に約200
mm厚さの気体の層があり、その圧力は2kg/cm
であった。此の成型体はエチレン酢酸ビニル共重合体の
発泡していない相があるため吸水せず、滑りにくく、耐
候性が良好で、内側には5倍に膨張した発泡体があるた
め、衝撃によって割れたり、ひびが入ることが全くな
く、内部のガス相が2気圧であるため、水に浸漬しても
形状が縮小することのない成型体で、浮力が大きいの
で、浮き桟橋等の浮揚材として理想的なものであった。
此の成型体は成型して100日間温室で放置したが、圧
力の低下は認められなかった。
【0057】実施例7。長さ1m、巾0.5mのボート
用の金型をつくった。此の金型は鉄製の内型と外型とで
なり、夫々にフィンをつけて、これをボルトで結合する
形にした。内容積は100リットルであった。これに高
密度ポリエチレン粉末5kg、実施例2の発泡性コンパ
ウンド2kg、硬質塩ビの廃棄物(一片3mmの粒状
体)20kg、1片約10mmの砕石20kgを入れ
た。材料の占有率は50%であった。これを傾斜角度1
5度で一軸回転しながら160℃、200℃の蒸気で3
0分づつ加熱し、ついで、此の金型を水平の状態にして
冷却した。得られた成型体は1.5mmの高密度ポリエ
チレンの表皮があり、その内部は塩化ビニルの連続した
相があり、その間隙を発泡体が埋めており、石はボート
の底部に集まって発泡体がこれを被覆していた。此のボ
ートは金型の形通りで、丈夫で浮力があり、水中でひっ
くり返りにくく、裏返しになっても浮いていて、容易に
表にすることができるものであった。
【0058】実施例8。1000×1000×100m
mのバルブつき金型に低密度ポリエチレン粉末100部
にヂクミルパーオキサイド0.2部、アゾジカーボンア
ミド1.5部を混合したもの1kgと、高密度ポリエチ
レンの1片1mmの粒状体20kg及び低密度ポリエチ
レン100部にヂクミルパーオキサイド0.2部と、ア
ゾジカーボンアミド15部を混練してつくった1片3m
mの粒状体4kgとを入れた。材料の占有率は30%で
あった。此の金型を45度傾斜させ、2r.p.mで一
軸回転し、160℃、180℃、200℃で各30分間
加熱し、次いでガス抜きして成型した。得られた成型体
は金型通りの形で、表面に密度0.3g/ccのポリエ
チレン発泡体の球形気泡の相があり、その下に高密度ポ
リエチレンの10mmの相があり、中心部はポリエチレ
ン発泡体密度0.03g/ccの相であった。此の断熱
板は強度と断熱性が良好で、表面に独立気泡の発泡体の
相があり、中心部はポリエチレン発泡体密度0.03g
/ccの相がある為、プレハブ式の水槽用の断熱板とし
て組立てられた時、板の接触部から水が漏れることがな
く、ずれにくく、パッキングを使用しないで組立使用で
きるものであった。
【0059】実施例9。500×500×250mmの
バルブつき金型の4側面にブチルゴムシートを貼って此
の4面よりの熱の流入を制限し、材料として、低密度ポ
リエチレン粉末100部にヂクミルパーオキサイド0.
2部、アゾジカーボンアミド15部を混合した粉末0.
5kgと、低密度ポリエチレン100部にヂクミルパー
オキサイド0.2部、アゾジカーボンアミド10部を混
合した1片1mmの粒状体1.0kgと、低密度ボリエ
チレン100部にヂクミルパーオキサイド0.2部、ア
ゾジカーボンアミド5部を混合した1片2mmの粒状体
2.0kgと、低密度ポリエチレン100部にヂクミル
パーオキサイド0.2部、アゾジカーボンアミド2.5
部を混合した1片4mmの粒状体2.0kgを入れた。
材料の占有率は10%であった。これを30度傾斜さ
せ、2r.p.mで一軸回転させながら160℃、18
0℃、200℃の蒸気で各20分加熱し、ガス抜きして
成型した。得られた成型体は上下に30倍に発泡した相
があり、次いで20倍、その次に10倍、中央に5倍の
発泡体があるもので、各相の厚さは約3.5mmで密度
が段階的に変わった厚肉の発泡体であるため、クッショ
ン性が良好で、陸上競技のハイジャンプ用として好まし
いクッション材であった。
【0060】比較例3。実施例9の金型、材料、成型方
法で、ただ加熱温度を250℃で成型した。得られた成
型体は相の分離が不完全で形の崩れた発泡体であった。
【0061】実施例10。実施例1の金型に低密度ポリ
エチレン粉末100部にヂクミルパーオキサイド0.2
部、アゾジカーボンアミド5部を混合した粉末5kgを
入れた。材料の占有率は10%であった。これを傾斜角
度45度で2r.p.mで一軸回転しつつ、180℃で
60分加熱成型した。得られた成型体は金型通りの形
で、密度0.1g/ccの発泡体で、その厚さは40m
m。丈夫で弾性があり、軽くて子供が乗ってもこわれな
いので、、屋内で遊ぶ子供用の遊具として好適なもので
あった。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、金型にその内容積の5
%以上を占める材料を入れ、鉛直に対して5度以上傾斜
させて一軸回転させる為、広い場所をとらず、効率良く
成型でき、かつプラスチックが溶融するが分解はしない
温度で加熱し、材料に遠心力を与えない速度で回転させ
る為、金型の温度が均一に加熱され、成型された成型体
に歪が発生せず、強度が十分で、熱劣化を起こさない
為、金型の形通りの、大型のものや複雑な形や構造の成
型体、発泡体や複合成型体を製造することができる。
【0063】本発明によれば、プラスチックが溶融する
が分解はしない温度、つまり加熱温度が低い為、加熱時
間の長い製品の金型を、短い製品の金型とを同時に釜に
入れ、長い加熱時間で同時に成型することもできる。
【0064】本発明によれば、プラスチックを用い、大
型の成型体、発泡体、又は複合成型体を成型して、断熱
材、クッション材、浮揚材、建材、土木材等に用いるこ
とができ、パレット、トラフ、敷布団、マット、浮き、
浮き桟橋、ボート、タンク、断熱容器、各種の管、ド
ア、床、動物模型、大きな遊具等を作ることができる。
【0065】本発明によれば、均一微細な気泡の低密度
の発泡体をつくることができる。
【0066】本発明によれば、一工程で、表皮と内側の
発泡体との2層の複合成型体をつくることができ、省エ
ネルギーに寄与する。
【0067】本発明によれば、表皮があり、内側に発泡
体があり、その中央に気体相のある3相複合成型体をつ
くることができる。
【0068】本発明によれば、表皮があり、中央に粒状
体があり、表皮の内側から粒状体の廻り及び間隙を発泡
体で埋めた3相複合成型体をつくることができる。
【0069】本発明によれば、表皮があり、その中に粒
状体があり、表皮の内側から粒状体と比重の重い粒状体
の廻り及び間隙を発泡体で埋めた4相複合成型体をつく
ることができる。
【0070】本発明では、粉末、発泡する粒状体、大き
い粒状体のいずれも、プラスチック廃棄物を用いること
ができ、プラスチック廃棄物の利用に寄与できる。
【0071】本発明の複合成型体は、軽く、表皮と内部
相で出来ていて、気泡があり、木材に類似した構造で、
木材の代用として有用である。
【0072】本発明によれば、2相以上の成型体で、表
皮の材料にだけ紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等を
入れれば、経済的であるし薬剤の節約にもなる。
【0073】本発明の蒸気釜によれば、一軸回転である
為場所をとらず、金型を傾斜させて、蒸気釜中で本発明
の回転成型をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックの回転成型方法によ
って成型された成型体、発泡体、複合成型体の説明図で
ある。
【符号の説明】
I 表皮 2 発泡体 3 気体相 4 粒状体 5 粒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:10 31:58

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求頂1】 プラスチックの粉末又は粒状体を密閉し
    た金型に、その容積の5%以上を占めるように入れ、此
    の金型をプラスチックが溶融するが分解はしない温度で
    加熱しながら材料に遠心力を与えないように一軸回転し
    て成型する方法において、金型を鉛直に対して5度以上
    傾斜させて回転させる方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、ポリオレフィンと架橋
    剤と発泡剤との混合物を金型に入れ、均一微細な気泡の
    低密度の発泡体をつくる方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に於て、粉末プラスチックと共
    に発泡性粒状体を用い、表皮と内側の発泡体との複合成
    型体をつくる方法。
  4. 【請求項4】 表皮があり、内側に発泡体があり、その
    中央に気体相のある3相複合成型体。
  5. 【請求項5】 表皮があり、中央に粒状体があり、表皮
    の内側から粒状体の廻り及び間隙を発泡体で埋めた3相
    複合成型体。
  6. 【請求項6】 表皮があり、その中に粒状体と比重の重
    い粒状体があり、表皮の内側から粒状体と比重の重い粒
    状体の廻り及び間隙を発泡体で埋めた4相複合成型体。
  7. 【請求項7】 蒸気釜の回転軸を四方に分け、上下左右
    をつなぎ、これに底をつけ、此の底に金型を置いて固定
    し、一軸回転成型できるようにした蒸気釜。
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