JPH0859920A - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH0859920A
JPH0859920A JP20061294A JP20061294A JPH0859920A JP H0859920 A JPH0859920 A JP H0859920A JP 20061294 A JP20061294 A JP 20061294A JP 20061294 A JP20061294 A JP 20061294A JP H0859920 A JPH0859920 A JP H0859920A
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group
compound
acid
mfr
resin composition
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JP20061294A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Udagawa
博之 宇田川
Koji Okada
廣治 岡田
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、透明性及び低溶出性に優れたポリプ
ロピレン樹脂組成物を提供すること。 【構成】 ASTM D−1238に従って測定したメ
ルトフローレート(MFR)が0.01〜1,000の
範囲にあり、示差走査熱量測定(DSC)から求められ
る融解熱(ΔHm)とMFRとが ΔHm≧24.50+1.583logMFR なる関係を満足するプロピレン重合体100重量部に対
して、特定の有機リン酸アンモニウム塩化合物を0.0
1〜1.0重量部配合してなることを特徴とするポリプ
ロピレン樹脂組成物。 【効果】 食品容器、医療用器具及び理化学実験器具等
に好適な特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性、耐熱性、低溶出
性に優れたポリプロピレン樹脂組成物に関し、さらに詳
しくは食品容器、医療用器具、理化学実験器具等に使用
されるポリプロピレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂は、耐熱性、耐薬品
性、電気特性等に優れており、更には剛性、引張強度、
透明性、加工性等に優れているため、従来より射出成
形、フィルム成形、シート成形、ブロー成形等の成形法
に広く使用されている。しかしながら、ポリプロピレン
樹脂を食品容器、医療用器具及び理化学実験器具等に用
いた場合は耐熱性、透明性が十分とはいえない。
【0003】耐熱性の向上に関しては、特開昭61−2
09207号公報、特開昭62−104810号公報、
特開昭62−104811号公報、特開昭62−104
812号公報、特開昭62−104813号公報、特開
平1−311106号公報、特開平1−318011号
公報、特開平2−166104号公報に開示されている
ようにチタン、マグネシウム、ハロゲン及び電子供与体
を含むチタン含有固体成分と、有機アルミニウム化合物
及び電子供与体とを組み合わせた成分と、Si−O−C
結合及び/又はメルカプト基を有する有機珪素化合物と
を組み合わせてなる触媒を用いてプロピレンを重合し、
高結晶ポリプロピレン樹脂を製造することによりポリプ
ロピレン樹脂自体に耐熱性を付与する方法がある。ま
た、特開昭62−209151号公報、特開昭62−2
43635号公報、特開昭63−37148号公報、特
開昭63−210152号公報、特開昭63−2431
50号公報、特開昭63−284242号公報、特開平
2−49047号公報、特開平2−102242号公報
等には、ポリプロピレン樹脂にフォスフェート系化合物
を核剤として添加する方法が開示されている。しかしな
がら、これらの技術のみでは透明性が達成されず、ま
た、耐熱性に関しても十分といえるものではない。
【0004】透明性向上に関しては、特開昭54−88
950号公報、特開昭58−215446号公報、特開
昭59−74158号公報に記載されているように、該
樹脂組成物にエチレンを含有させ、ランダム共重合体部
分を製造する方法、カルボン酸金属塩、芳香族リン酸の
金属塩、ソルビトール系化合物等の添加剤を配合する方
法等がある。これらの中でもソルビトール系化合物の添
加が透明性の改良に最も効果があるが、耐熱性が不十分
であるとともに、臭気の発生、溶出性に劣る、という問
題があった。また、特開平5−9390号公報には、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの結晶性合成樹脂に特
定の構造を有する有機リン酸エステルのアンモニウム塩
又は有機アンモニウム塩の少なくとも1種を配合するこ
とにより樹脂の透明性及び機械的強度が改良できること
が開示されている。しかし、ここに記載されているのは
結晶性合成樹脂全体を対象としたものであり、特にポリ
プロピレンを対象とし、その剛性や耐熱性を改良するこ
とについての開示はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように耐熱性、
透明性及び低溶出性の各々についてはある程度の改善方
法は見出されているが、これらをバランスよく備えたポ
リプロピレン樹脂組成物は未だに得られていないのが現
状である。本発明は前記従来技術に鑑み、食品容器、医
療用器具及び理化学実験器具等に使用可能な耐熱性、透
明性及び低溶出性に優れたポリプロピレン樹脂組成物を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、特定の性質を有する高結晶性プロピレン
重合体に特定の化合物を特定の割合で配合することによ
り、上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、ASTM D−123
8に従って測定したメルトフローレート(MFR)が
0.01〜1,000の範囲にあり、示差走査熱量測定
(DSC)から求められる融解熱(ΔHm)とメルトフ
ローレート(MFR)とが ΔHm≧24.50+1.583logMFR なる関係式を満足するプロピレン重合体100重量部に
対して、下記の化学構造式(1)又は(2)で表される
有機リン酸アンモニウム塩化合物を0.01〜1.0重
量部配合してなることを特徴とするポリプロピレン樹脂
組成物である。
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 はそれぞれ水
素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基又はアルアルキル基を示し、Xは直
接結合、アルキレン基又はアルキリデン基を示しAはア
ンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを示し、
m及びnはそれぞれ1〜6を示す。)
【0008】本発明で用いるプロピレン重合体は、MF
Rが0.01〜1000、好ましくは0.1〜100、
より好ましくは0.3〜80の範囲であり、融解熱(Δ
Hm)は24.50+1.583logMFR以上、好
ましくは24.55+1.583logMFR以上、よ
り好ましくは24.60+1.583logMFR以上
でなければならない。MFRが0.01未満では成形性
が低下し、1000を超えると耐衝撃性が低下する。ま
た、ΔHmが24.50+1.583logMFR未満
ではポリプロピレンの耐熱性が低下する。
【0009】ここで本発明における示差走査熱量測定
(DSC)から求められる融解熱(ΔHm)とは、試料
を200℃まで昇温させながら融解熱を測定し、その際
85℃から175℃の間のピークを融解ピークとし、対
応する熱量を試料量で除して融解熱(単位cal/g)
を算出したものである。また、メルトフローレート(M
FR)は、ASTM D−1238に従って測定した値
であり、230℃、荷重2.16kgの条件で10分間
に押し出された試料の質量を測定した値である。
【0010】本発明におけるプロピレン重合体は、前記
特性を満たせばその製造方法は特に限定されないが、以
下の方法で製造するのが好ましい。すなわち、(A)マ
グネシウム,チタン,ハロゲン及び電子供与性化合物を
必須成分とする固体成分を、(B)有機アルミニウム化
合物及び(C)下記一般式(3)で示される有機珪素化
合物の存在下、(D)オレフィンと接触させてなるα−
オレフィン重合用触媒成分を用いてプロピレンを重合さ
せる。
【化4】 (式中、R11は環内にエーテル若しくはチオエーテル結
合を有する環状置換基、環内エーテル結合含有環状置換
基のオキシ基、環内ケトン結合含有環状置換基、窒素原
子含有複素環式置換基、珪素原子含有複素環式置換基、
ラクトン骨格構造を有する置換基、R12は炭素数1〜1
0個の炭化水素基、R14O−、R15 3 Si−若しくはR
16 3 SiO−、R13はメチル基若しくはエチル基、xは
1若しくは2、yは0若しくは1、zは2若しくは3、
x+y+z=4であり、R14は炭素数3〜10個の炭化
水素基、R15及びR16は炭素数1〜10個の炭化水素基
である。)
【0011】固体成分 前記ポリプロピレン重合体の製造方法において用いられ
る触媒成分(以下単に触媒成分という)の一成分である
固体成分(以下、成分Aという)は、マグネシウム,チ
タン,ハロゲン及び電子供与性化合物を必須成分とする
が、このような成分は通常マグネシウム化合物,チタン
化合物及び電子供与性化合物、更に前記各化合物がハロ
ゲンを有しない化合物の場合は、ハロゲン含有化合物
を、それぞれ接触することにより調製される。
【0012】(1)マグネシウム化合物 マグネシウム化合物は、一般式MgR1718で表わされ
る。式において、R17及びR18は同一か異なる炭化水素
基、OR19基(R19は炭化水素基)、ハロゲン原子を示
す。より詳細には、R17及びR18の炭化水素基として
は、炭素数1〜20個のアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルアルキル基が、OR19基として
は、R19が炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アルアルキル基が、ハロゲン原子
としては塩素、臭素、ヨウ素、弗素等が挙げられる。
【0013】それら化合物の具体例を下記に示すが、化
学式において、Me:メチル、Et:エチル、Pr :プ
ロピル、Bu:ブチル、He:ヘキシル、Oct:オク
チル、Ph:フェニル、cyHe:シクロヘキシルをそ
れぞれ示す。MgMe2 ,MgEt2 , Mgi−P
2 , MgBu2 ,MgHe2 ,MgOct2 ,MgE
tBu,MgPh2 ,MgcyHe2 ,Mg(OMe)
2 ,Mg(OEt)2 ,Mg(OBu)2 ,Mg(OH
e)2 ,Mg(OOct)2 ,Mg(OPh)2 ,Mg
(OcyHe)2 , EtMgCl,BuMgCl,He
MgCl,i−BuMgCl,t−BuMgCl,Ph
MgCl,PhCH2 MgCl,EtMgBr,BuM
gBr,PhMgBr,BuMgI,EtOMgCl,
BuOMgCl,HeOMgCl,PhOMgCl,E
tOMgBr,BuOMgBr,EtOMgI,MgC
2 ,MgBr2 ,MgI2
【0014】上記マグネシウム化合物は、成分Aを調製
する際に、金属マグネシウム又はその他のマグネシウム
化合物から調製することも可能である。その一例とし
て、金属マグネシウム、ハロゲン化炭化水素及び一般式
1 n M(OR20) m-n のアルコキシ基含有化合物
(前記一般式において、X1 は水素原子、ハロゲン原子
又は炭素数1〜20個の炭化水素基、Mは硼素、炭素、
アルミニウム、珪素又は燐原子、Rは炭素数1〜20個
の炭化水素基、mはMの原子価、m>n≧0を示す。)
を接触させる方法が挙げられる。該アルコキシ基含有化
合物の一般式のX1及びR20の炭化水素基としては、メ
チル(Me)、エチル(Et) 、プロピル、(Pr)、
i−プロピル(i−Pr) 、ブチル(Bu) 、i−ブチ
ル(i−Bu) 、ヘキシル(He) 、オクチル(Oc
t)等のアルキル基、シクロヘキシル(cyHe) 、メ
チルシクロヘキシル等のシクロアルキル基、アリル、プ
ロペニル、ブテニル等のアルケニル基、フェニル(P
h) 、トリル、キシリル基のアリール基、フェネチル、
3−フェニルプロピル等のアルアルキル基等が挙げられ
る。これらの中でも、特に炭素数1〜10個のアルキル
基が望ましい。以下、アルコキシ基含有化合物の具体例
を挙げる。
【0015】Mが炭素の場合の化合物 式 C(OR204 に含まれるC(OMe)4 ,C(O
Et)4 , C(OPr)4 , C(OBu)4 , C(Oi
−Bu)4 ,C(OHe)4 , C(OOct) 4 :式
1 C(OR203 に含まれるHC(OMe)3 , HC
(OEt)3 ,HC(OPr)3 , HC(OBu)3
HC(OHe)3 , HC(OPh)3 ;MeC(OM
e)3 , MeC(OEt)3 ,EtC(OMe)3 ,E
tC(OEt)3 ,cyHeC(OEt)3 , PhC
(OMe)3 ,PhC(OEt)3 ,CH2 ClC(O
Et)3 ,MeCHBrC(OEt)3 , MeCHCl
C(OEt)3 ;ClC(OMe)3 ,ClC(OE
t)3 ,ClC(Oi−Bu)3,BrC(OE
t)3 ;式 X1 2 C(OR202 に含まれるMeCH
(OMe)2 , MeCH(OEt)2 , CH2 (OM
e)2 , CH2 (OEt)2 ,CH 2 ClCH(OE
t)2 ,CHCl2 CH(OEt)2 ,CCl3 CH
(OEt)2 ,CH2 BrCH(OEt)2 ,PhCH
(OEt)2
【0016】Mが珪素の場合の化合物 式 Si(OR204 に含まれるSi(OMe)4 ,S
i(OEt)4 ,Si(OBu)4 ,Si(Oi−B
u)4 ,Si(OHe)4 ,Si(OOct)4,Si
(OPh)4 :式 X1 Si(OR203 に含まれるH
Si(OEt)3,HSi(OBu)3 ,HSi(OH
e)3 ,HSi(OPh)3 ;MeSi(OMe)3
MeSi(OEt)3 ,MeSi(OBu)3 ,EtS
i(OEt)3 ,PhSi(OEt)3 ,EtSi(O
Ph)3 ;ClSi(OMe)3 ,ClSi(OEt)
3 ,ClSi(OBu)3 ,ClSi(OPh)3 ,B
rSi(OEt)3 ;式 X1 2 Si(OR202 に含
まれるMe2 Si(OMe) 2 ,Me2 Si(OEt)
2 ,Et2 Si(OEt)2 ;MeClSi(OEt)
2 ;CHCl2 SiH(OEt)2 ;CCl3 SiH
(OEt)2 ;MeBuSi(OEt)2 :式X1 3
iOR20に含まれるMe3 SiOMe,Me3 SiOE
t,Me3 SiOBu,Me3 SiOPh,Et3 Si
OEt,Ph3 SiOEt。
【0017】Mが硼素の場合の化合物 式 B(OR203 に含まれるB(OEt)3 ,B(O
Bu)3 , B(OHe)3 ,B(OPh)3
【0018】Mがアルミニウムの場合の化合物 式 Al(OR203 に含まれるAl(OMe)3 ,A
l(OEt)3 ,Al(OPr)3 ,Al(Oi−P
r)3 ,Al(OBu)3 ,Al(Ot−Bu) 3 ,A
l(OHe)3 ,Al(OPh)3
【0019】Mが燐の場合の化合物 式 P(OR203 に含まれるP(OMe)3 , P(O
Et)3 , P(OBu)3 ,P(OHe)3 ,P(OP
h)3
【0020】更に、前記マグネシウム化合物は、周期表
第II族又は第 IIIa族金属(M)の有機化合物との錯体
も使用することができる。該錯体は一般式 MgR17
18・n(MR21 m ) で表わされる。該金属としては、ア
ルミニウム、亜鉛、カルシウム等であり、R21は炭素数
1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アルアルキル基である。また、mは金属Mの原子価
を、nは0.1〜10の数を示す。MR21 m で表わされ
る化合物の具体例としては、AlMe3 , AlEt3
Ali−Bu3 ,AlPh3 ,ZnMe2 ,ZnE
2 ,ZnBu2 ,ZnPh2 ,CaEt2 ,CaPh
2 等が挙げられる。
【0021】(2)チタン化合物 チタン化合物は、二価、三価及び四価のチタンの化合物
であり、それらを例示すると一般式Ti(OR224-m
2 m (式中、R22は炭素数1〜20個の炭化水素基、
2 はハロゲン原子、1<m≦4を示す。)で表される
4価のチタンハロゲン化物である四塩化チタン、四臭化
チタン、トリクロルエトキシチタン、トリクロルブトキ
シチタン、ジクロルジエトキシチタン、ジクロルジブト
キシチタン、ジクロルジフェノキシチタン、クロルトリ
エトキシチタン、クロルトリブトキシチタンのほか、テ
トラブトキシチタン、三塩化チタン等を挙げることがで
きる。これらの中でも、四塩化チタン、トリクロルエト
キシチタン、ジクロルジブトキシチタン、ジクロルジフ
ェノキシチタン等の四価のチタンハロゲン化物が望まし
く、特に四塩化チタンが望ましい。
【0022】(3)電子供与性化合物 電子供与性化合物としては、カルボン酸類、カルボン酸
無水物、カルボン酸エステル類、カルボン酸ハロゲン化
物、アルコール類、エーテル類、ケトン類、アミン類、
アミド類、ニトリル類、アルデヒド類、アルコレート
類、有機基と炭素もしくは酸素を介して結合した燐、ヒ
素及びアンチモン化合物、ホスホアミド類、チオエーテ
ル類、チオエステル類、炭酸エステル等が挙げられる。
これのうちカルボン酸類、カルボン酸無水物、カルボン
酸エステル類、カルボン酸ハロゲン化物、アルコール
類、エーテル類が好ましく用いられる。
【0023】カルボン酸の具体例としては、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン
酸、ピバリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸等の脂肪族モノカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマ
ル酸等の脂肪族ジカルボン酸、酒石酸等の脂肪族オキシ
カルボン酸、シクロヘキサンモノカルボン酸、シクロヘ
キセンモノカルボン酸、シス−1,2−シクロヘキサン
ジカルボン酸、シス−4−メチルシクロヘキセン−1,
2−ジカルボン酸等の脂環式カルボン酸、安息香酸、ト
ルイル酸、アニス酸、p−第三級ブチル安息香酸、ナフ
トエ酸、ケイ皮酸等の芳香族モノカルボン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタル酸、トリメ
リト酸、ヘミメリト酸、トリメシン酸、ピロメリト酸、
メリト酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられる。カ
ルボン酸無水物としては、上記のカルボン酸類の酸無水
物が使用し得る。
【0024】カルボン酸エステルとしては、上記のカル
ボン酸類のモノ又は多価エステルが使用することがで
き、その具体例として、ギ酸ブチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、イソ酪酸イソブチル、ピバリン酸プロピル、ピ
バリン酸イソブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチ
ル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジイソブチル、コハク
酸ジエチル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジイソブチ
ル、グルタル酸ジエチル、グルタル酸ジブチル、グルタ
ル酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン
酸ジブチル、セバシン酸ジイソブチル、マレイン酸ジエ
チル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジイソブチル、
フマル酸モノメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジイ
ソブチル、酒石酸ジエチル、酒石酸ジブチル、酒石酸ジ
イソブチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、安息香
酸メチル、安息香酸エチル、p−トルイル酸メチル、p
−第三級ブチル安息香酸エチル、p−アニス酸エチル、
α−ナフトエ酸エチル、α−ナフトエ酸イソブチル、ケ
イ皮酸エチル、フタル酸モノメチル、フタル酸モノブチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソブチル、フタル
酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ2−エ
チルヘキシル、フタル酸ジアリル、フタル酸ジフェニ
ル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジイソブチ
ル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジブチル、ナ
フタル酸ジエチル、ナフタル酸ジブチル、トリメリト酸
トリエチル、トリメリト酸トリブチル、ピロメリト酸テ
トラメチル、ピロメリト酸テトラエチル、ピロメリト酸
テトラブチル等が挙げられる。
【0025】カルボン酸ハロゲン化物としては、上記の
カルボン酸類の酸ハロゲン化物が使用することができ、
その具体例として、酢酸クロリド、酢酸ブロミド、酢酸
アイオダイド、プロピオン酸クロリド、酪酸クロリド、
酪酸ブロミド、酪酸アイオダイド、ピバリン酸クロリ
ド、ピバリン酸ブロミド、アクリル酸クロリド、アクリ
ル酸ブロミド、アクリル酸アイオダイド、メタクリル酸
クロリド、メタクリル酸ブロミド、メタクリル酸アイオ
ダイド、クロトン酸クロリド、マロン酸クロリド、マロ
ン酸ブロミド、コハク酸クロリド、コハク酸ブロミド、
グルタル酸クロリド、グルタル酸ブロミド、アジピン酸
クロリド、アジピン酸ブロミド、セバシン酸クロリド、
セバシン酸ブロミド、マレイン酸クロリド、マレイン酸
ブロミド、フマル酸クロリド、フマル酸ブロミド、酒石
酸クロリド、酒石酸ブロミド、シクロヘキサンカルボン
酸クロリド、シクロヘキサンカルボン酸ブロミド、1−
シクロヘキセンカルボン酸クロリド、シス−4−メチル
シクロヘキセンカルボン酸クロリド、シス−4−メチル
シクロヘキセンカルボン酸ブロミド、塩化ベンゾイル、
臭化ベンゾイル、p−トルイル酸クロリド、p−トルイ
ル酸ブロミド、p−アニス酸クロリド、p−アニス酸ブ
ロミド、α−ナフトエ酸クロリド、ケイ皮酸クロリド、
ケイ皮酸ブロミド、フタル酸ジクロリド、フタル酸ジブ
ロミド、イソフタル酸ジクロリド、イソフタル酸ジブロ
ミド、テレフタル酸ジクロリド、ナフタル酸ジクロリド
が挙げられる。又、アジピン酸モノメチルクロリド、マ
レイン酸モノエチルクロリド、マレイン酸モノメチルク
ロリド、フタル酸ブチルクロリドのようなジカルボン酸
のモノアルキルハロゲン化物も使用し得る。
【0026】アルコール類は、一般式 R23OHで表わ
される。式においてR23は炭素数1〜12個のアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルアル
キルである。その具体例としては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、
イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール、アリルアルコール、フェノー
ル、クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、イ
ソプロピルフェノール、p−ターシャリーブチルフェノ
ール、n−オクチルフェノール等である。
【0027】エーテル類は、一般式R24OR25で表わさ
れる。式においてR24,R25は炭素数1〜12個のアル
キル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルア
ルキルであり、R24とR25は同じでも異ってもよい。そ
の具体例としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、
ジイソアミルエーテル、ジ−2−エチルヘキシルエーテ
ル、ジアリルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチル
アリルエーテル、ジフェニルエーテル、アニソール、エ
チルフェニルエーテル等である。
【0028】成分Aの調製法としては、マグネシウム
化合物(成分1)、チタン化合物(成分2)及び電子供
与性化合物(成分3)をその順序に接触させる。成分
1と成分3を接触させた後、成分2を接触させる。成
分1,成分2及び成分3を同時に接触させる等の方法が
採用し得る。また、成分2を用いて接触させる前にハロ
ゲン含有化合物と接触させることもできる。
【0029】ハロゲン含有化合物としては、ハロゲン化
炭化水素、ハロゲン含有アルコール、水素−珪素結合を
有するハロゲン化珪素化合物、周期表第 IIIa族、IVa
族、Va族元素のハロゲン化物(以下、金属ハライドと
いう。)等が挙げられる。
【0030】ハロゲン化炭化水素としては、炭素数1〜
12個の飽和又は不飽和の脂肪族、脂環式及び芳香族炭
化水素のモノ及びポリハロゲン置換体である。それら化
合物の具体的な例は、脂肪族化合物では、メチルクロラ
イド、メチルブロマイド、メチルアイオダイド、メチレ
ンクロライド、メチレンブロマイド、メチレンアイオダ
イド、クロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム、四
塩化炭素、四臭化炭素、四沃化炭素、エチルクロライ
ド、エチルブロマイド、エチルアイオダイド、1,2−
ジクロルエタン、1,2−ジブロムエタン、1,2−ジ
ヨードエタン、メチルクロロホルム、メチルブロモホル
ム、メチルヨードホルム、1,1,2−トリクロルエチ
レン、1,1,2−トリブロモエチレン、1,1,2,
2−テトラクロルエチレン、ペンタクロルエタン、ヘキ
サクロルエタン、ヘキサブロモエタン、n−プロピルク
ロライド、1,2−ジクロルプロパン、ヘキサクロロプ
ロピレン、オクタクロロプロパン、デカブロモブタン、
塩素化パラフィンが、脂環式化合物ではクロロシクロプ
ロパン、テトラクロルシクロペンタン、ヘキサクロロシ
クロペンタジエン、ヘキサクロルシクロヘキサンが、芳
香族化合物ではクロルベンゼン、ブロモベンゼン、o−
ジクロルベンゼン、p−ジクロルベンゼン、ヘキサクロ
ロベンゼン、ヘキサブロモベンゼン、ベンゾトリクロラ
イド、p−クロロベンゾトリクロライド等が挙げられ
る。これらの化合物は、一種のみならず二種以上用いて
もよい。
【0031】ハロゲン含有アルコールとしては、一分子
中に一個又は二個以上の水酸基を有するモノ又は多価ア
ルコール中の、水酸基以外の任意の一個又は二個以上の
水素原子がハロゲン原子で置換された化合物を意味す
る。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、弗素
原子が挙げられるが、塩素原子が望ましい。
【0032】それら化合物を例示すると、2−クロルエ
タノール、1−クロル−2−プロパノール、3−クロル
−1−プロパノール、1−クロル−2−メチル−2−プ
ロパノール、4−クロル−1−ブタノール、5−クロル
−1−ペンタノール、6−クロル−1−ヘキサノール、
3−クロル−1,2−プロパンジオール、2−クロルシ
クロヘキサノール、4−クロルベンズヒドロール、
(m,o,p)−クロルベンジルアルコール、4−クロ
ルカテコール、4−クロル−(m,o)−クレゾール、
6−クロル−(m,o)−クレゾール、4−クロル−
3,5−ジメチルフェノール、クロルハイドロキノン、
2−ベンジル−4−クロルフェノール、4−クロル−1
−ナフトール、(m,o,p)−クロルフェノール、p
−クロル−α−メチルベンジルアルコール、2−クロル
−4−フェニルフェノール、6−クロルチモール、4−
クロルレゾルシン、2−ブロムエタノール、3−ブロム
−1−プロパノール、1−ブロム−2−プロパノール、
1−ブロム−2−ブタノール、2−ブロム−p−クレゾ
ール、1−ブロム−2−ナフトール、6−ブロム−2−
ナフトール、(m,o,p)−ブロムフェノール、4−
ブロムレゾルシン、(m,o,p)−フロロフェノー
ル、p−イオドフェノール:2,2−ジクロルエタノー
ル、2,3−ジクロル−1−プロパノール、1,3−ジ
クロル−2−プロパノール、3−クロル−1−(α−ク
ロルメチル)−1−プロパノール、2,3−ジブロム−
1−プロパノール、1,3−ジブロム−2−プロパノー
ル、2,4−ジブロムフェノール、2,4−ジブロム−
1−ナフトール:2,2,2−トリクロルエタノール、
1,1,1−トリクロル−2−プロパノール、β,β,
β−トリクロル−tert−ブタノール、2,3,4−
トリクロルフェノール、2,4,5−トリクロルフェノ
ール、2,4,6−トリクロルフェノール、2,4,6
−トリブロムフェノール、2,3,5−トリブロム−2
−ヒドロキシトルエン、2,3,5−トリブロム−4−
ヒドロキシトルエン、2,2,2−トリフルオロエタノ
ール、α,α,α−トリフルオロ−m−クレゾール、
2,4,6−トリイオドフェノール:2,3,4,6−
テトラクロルフェノール、テトラクロルハイドロキノ
ン、テトラクロルビスフェノールA、テトラブロムビス
フェノールA、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−
プロパノール、2,3,5,6−テトラフルオロフェノ
ール、テトラフルオロレゾルシン等が挙げられる。
【0033】水素−珪素結合を有するハロゲン化珪素化
合物としては、HSiCl3 ,H2SiCl2 ,H3
iCl,HCH3 SiCl2 , HC2 5 SiCl2
H(t−C4 9 )SiCl2 ,HC6 5 SiCl
2 , H(CH3 ) 2 SiCl,H(i−C3 7 2
iCl,H2 2 5 SiCl,H2 (n−C4 9
SiCl、H2 (C6 4 CH3 )SiCl、H(C6
5 2 SiCl等が挙げられる。
【0034】金属ハライドとしては、B,Al,Ga,
In,Tl,Si,Ge,Sn,Pb,As,Sb,B
iの塩化物、弗化物、臭化物、ヨウ化物が挙げられ、特
にBCl3 ,BBr3 , BI3 ,AlCl3 ,AlBr
3 , GaCl3 ,GaBr3, InCl3 ,TlC
3 ,SiCl4 ,SnCl4 ,SbCl5 ,SbF5
等が好適である。
【0035】成分1,成分2及び成分3、更に必要に応
じて接触させることのできるハロゲン含有化合物との接
触は、不活性媒体の存在下、又は不存在下、混合攪拌す
るか、機械的に共粉砕することによりなされる。接触は
40〜150℃の加熱下で行うことができる。
【0036】不活性媒体としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の飽和脂肪族炭化水素、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が使用し得
る。
【0037】本製造法における成分Aの望ましい調製法
は、特開昭63−264607号、同58−19850
3号、同62−146904号公報等に開示されている
方法である。より詳細には、 (イ) 金属マグネシウム、(ロ)ハロゲン化炭化水
素、(ハ) 一般式X1 nM(OR20) m-n の化合物(前
記のアルコキシ基含有化合物と同じ)を接触させること
により得られるマグネシウム含有固体を(ニ) ハロゲン
含有アルコールと接触させ、次いで(ホ)電子供与性化
合物及び(ヘ) チタン化合物と接触させる方法(特開昭
63−264607号公報)、 (イ)マグネシウムジアルコキシドと(ロ) 水素−
珪素結合を有するハロゲン化珪素化合物を接触させた
後、(ハ)ハロゲン化チタン化合物を接触させ、次いで
(ニ)電子供与性化合物と接触させ(必要に応じて更に
ハロゲン化チタン化合物と接触させる)る方法(特開昭
62−146904号公報)、 (イ) マグネシウムジアルコキシドと(ロ)水素−
珪素結合を有するハロゲン化珪素化合物を接触させた
後、(ハ)電子供与性化合物と接触させ、次いで(ニ)
チタン化合物と接触させる方法(特開昭58−1985
03号公報)である。 これらの中でも特にの方法が最も望ましい。上記のよ
うにして成分Aは調製されるが、成分Aは必要に応じて
前記の不活性媒体で洗浄してもよく、更に乾燥してもよ
い。
【0038】有機アルミニウム化合物 有機アルミニウム化合物(以下成分Bという)の具体例
としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロピル
アルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム等が挙げら
れる。
【0039】有機珪素化合物 有機珪素化合物(以下、成分Cという。)は、前記一般
式(3)で表わされる。該式において、R11は環内にエ
ーテル若しくはチオエーテル結合含有環状置換基、環内
エーテル結合含有環状置換基のオキシ基、環内ケトン結
合含有環状置換基、窒素原子含有複素環式置換基、珪素
原子含有複素環式置換基、ラクトン骨格構造を有する置
換基、R12は炭素数1〜10個の炭化水素基、R14
−、R15 3Si−若しくはR16 3 SiO−、R13はメチ
ル基若しくはエチル基、xは1若しくは2、yは0若し
くは1、zは2若しくは3、x+y+z=4であり、R
14は炭素数3〜10個の炭化水素基、R15及びR16は炭
素数1〜10個の炭化水素基である。R11の具体例を挙
げる。以下それぞれの基をRA,RB・・・・・等とい
う。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】上記の一般式におけるR12は、炭素数1〜
10個の炭化水素基、R14O、R15 3 Si又はR16 3
iOを示し、R14は炭素数3〜10個の炭化水素基、R
15及びR16は炭素数1〜10個の炭化水素基を示す。こ
れらの炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロア
ルカジエニル基、アリール基、アルアルキル基等が挙げ
られる。
【0043】アルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、アミル、i−アミル、t−アミル、ヘ
キシル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシル基等
が、アルケニル基としては、ビニル、アリル、プロペニ
ル、1−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキセニル、
1−オクテニル、1−デケニル、1−メチル−1−ペン
チニル、1−メチル−1−ヘプテニル等が、シクロアル
キル基としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、メ
チルシクロヘキシル基等が、シクロアルケニル基として
は、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、メチルシク
ロヘキセニル基等が、シクロアルカジエニル基として
は、シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニ
ル、インデニル基等が、アリール基としては、フェニ
ル、トリル、キシリル基等が、アルアルキル基として
は、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル基等
が挙げられる。
【0044】以下、成分Cを例示する。下記において、
〔RA〕,〔RB〕等の符号は、成分Cの一般式(3)
におけるR11の前記の符号に相当し、Meはメチル、E
tはエチル、Prはプロピル、Buはブチル基をそれぞ
れ示す。〔RA〕2 Si(OMe)2 , 〔RA〕(i−
PrO)Si(OMe)2 ,〔RB〕(i−PrO)S
i(OMe)2 ,〔RD〕(t−Bu)Si(OMe)
2 ,〔RD〕(Me3 SiO)Si(OMe)2 ;〔R
A〕(Me3 SiO)Si(OEt)2 ,〔RA〕(i
−Pr)Si(OEt)2 ,〔RC〕(i−PrO)S
i(OEt)2 ,〔RD〕(Me3 SiO)Si(OE
t)2 ,〔RD〕(t−Bu)Si(OEt)2 ;〔R
A〕Si(OMe)3 ,〔RD〕Si(OMe)3
〔RE〕Si(OMe)3 ;〔RA〕Si(OE
t)3 ,〔RD〕Si(OEt)3 ,〔RB〕Si(O
Et)3 ;〔RD〕MeSi(OMe)2 ,〔RF〕M
eSi(OMe)2 ,〔RF〕(i−PrO)Si(O
Me)2 ,〔RF〕(t−Bu)Si(OMe)2
〔RG〕MeSi(OMe)2 ,〔RG〕(CyPe)
Si(OMe)2 ,〔RG〕(CyHe)Si(OM
e)2 ,〔RH〕(CyHe)Si(OMe)2 ;〔R
I〕(i−PrO)Si(OMe) 2 ,〔RJ〕Si
(OEt)3 ,〔RK〕Si(OMe)3 ,〔RL〕
(i−Pr)Si(OEt)2 ;〔RM〕Si(OM
e)3 ,〔RM〕Si(OSiMe 3 )(OMe)2
〔RN〕Si(OMe)3 ,〔RN〕Si(OSiMe
3 )(OMe)2 ,〔RO〕Si(OEt)3 ,〔R
P〕Si(OEt)3 ,〔RQ〕Si(OSiMe3
(OMe)2 ,〔RR〕Si(OEt)3 ,〔RS〕S
i(OEt)3 ,〔RT〕Si(OEt)3 ,〔RU〕
Si(OMe)3 ,〔RV〕Si(OEt)3 ,〔R
W〕Si(OMe)3 ,〔RX〕Si(OMe)3
〔RY〕Si(OEt)3 ,〔RZ〕Si(OM
e)3
【0045】予備重合 α−オレフィン重合用触媒は、固体成分(成分A)を有
機アルミニウム化合物(成分B)及び有機珪素化合物
(成分C)の存在下、オレフィン(成分D)と接触させ
る(以下、予備重合という)ことにより調製される。
【0046】また、必要に応じて電子供与性化合物(以
下、成分Eという。)も成分B,成分Cとともに、成分
Aの予備重合時に用いてもよい。電子供与性化合物とし
ては、有機珪素化合物(成分Cを除く、以下同じ)から
なる電子供与性化合物や、窒素、イオウ、酸素、リン等
のヘテロ原子を含む電子供与性化合物も使用可能である
が、中でも有機珪素化合物が好ましい。
【0047】有機珪素化合物としては、アルキル基及び
アルコキシ基が合計4個珪素原子に結合したものが好ま
しく、これらのアルキル基及びアルコキシ基は鎖状でも
よく、また一部がO,N,S等のヘテロ原子で置換され
ていてもよい。有機珪素化合物の具体例としては、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブト
キシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラフェノ
キシシラン、テトラ(p−メチルフェノキシ)シラン、
テトラベンジルオキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシシ
ラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、エチルトリイソブトキシシラン、エチルトリ
フェノキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチル
トリエトキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、ブチ
ルトリフェノキシシラン、イソブチルトリイソブトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキ
シシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチル
ジブトキシシラン、ジメチルジヘキシルオキシシラン、
ジメチルジフェノキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジエチルジイソブトキシシラン、ジエチルジフェノ
キシシラン、ジブチルジイソプロポキシシラン、ジブチ
ルジブトキシシラン、ジブチルジフェノキシシラン、ジ
イソブチルジエトキシシラン、ジイソブチルジイソブト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニル
ジエトキシシラン、ジフェニルジブトキシシラン、ジベ
ンジルジエトキシシラン、ジビニルジフェノキシシラ
ン、ジアリルジプロポキシシラン、ジフェニルジアリル
オキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、クロ
ロフェニルジエトキシシラン等が挙げられる。
【0048】ヘテロ原子を含む電子供与性化合物の具体
例としては、窒素原子を含む化合物として、2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、2,6−ジメチルピ
ペリジン、2,6−ジエチルピペリジン、2,6−ジイ
ソプロピルピペリジン、2,6−ジイソブチル−4−メ
チルピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチルピ
ペリジン、2,2,5,5−テトラメチルピロリジン、
2,5−ジメチルピロリジン、2,5−ジエチルピロリ
ジン、2,5−ジイソプロピルピロリジン、1,2,
2,5,5−ペンタメチルピロリジン、2,2,5−ト
リメチルピロリジン、2−メチルピリジン、3−メチル
ピリジン、4−メチルピリジン、2,6−ジイソプロピ
ルピリジン、2,6−ジイソブチルピリジン、1,2,
4−トリメチルピペリジン、2,5−ジメチルピペリジ
ン、ニコチン酸メチル、ニコチン酸エチル、ニコチン酸
アミド、安息香酸アミド、2−メチルピロール、2,5
−ジメチルピロール、イミダゾール、トルイル酸アミ
ド、ベンゾニトリル、アセトニトリル、アニリン、パラ
トルイジン、オルトトルイジン、メタトルイジン、トリ
エチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、テト
ラメチレンジアミン、トリブチルアミン等が、イオウ原
子を含む化合物として、チオフェノール、チオフェン、
2−チオフェンカルボン酸エチル、3−チオフェンカル
ボン酸エチル、2−メチルチオフェン、メチルメルカプ
タン、エチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタ
ン、ブチルメルカプタン、ジエチルチオエーテル、ジフ
ェニルチオエーテル、ベンゼンスルフォン酸メチル、メ
チルサルファイト、エチルサルファイト等が、酸素原子
を含む化合物として、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、
2−エチルテトラヒドロフラン、2,2,5,5−テト
ラエチルテトラヒドロフラン、2,2,5,5−テトラ
メチルテトラヒドロフラン、2,2,6,6−テトラエ
チルテトラヒドロピラン、2,2,6,6−テトラメチ
ルテトラヒドロピラン、ジオキサン、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソアミ
ルエーテル、ジフェニルエーテル、アニソール、アセト
フェノン、アセトン、メチルエチルケトン、アセチルア
セトン、o−トリル−t−ブチルケトン、メチル−2,
6−ジt−ブチルフェニルケトン、2−フラル酸エチ
ル、2−フラル酸イソアミル、2−フラル酸メチル、2
−フラル酸プロピル等が、リン原子を含む化合物とし
て、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、
トリフェニルホスファイト、トリベンジルホスファイ
ト、ジエチルホスフェート、ジフェニルホスフェート等
が挙げられる。
【0049】成分Eは、二種以上用いてもよい。また、
成分C、更に必要に応じて用い得る成分Eは、成分Bを
成分Aと組合せて用いる際に用いてもよく、予め成分B
と接触させた上で用いてもよい。
【0050】オレフィンとしては、エチレンの他、プロ
ピレン,1−ブテン,1−ヘキセン,4−メチル−1−
ペンテン等のα−オレフィンが使用し得る。予備重合
は、前記の不活性媒体の存在下で行うのが望ましい。予
備重合は、通常100℃以下の温度、望ましくは−30
℃〜+30℃、更に望ましくは−20℃〜+15℃の温
度で行われる。重合方式としては、バッチ式、連続式の
いずれでもよく、また、二段以上の多段で行ってもよ
い。多段で行う場合、重合条件をそれぞれ変え得ること
は当然である。
【0051】成分Bは、予備重合系での濃度が20〜5
00ミリモル/リットル、望ましくは30〜200ミリ
モル/リットルになるように用いられ、また、成分A中
のチタン1グラム原子当り、1〜50000モル、望ま
しくは2〜1000モルとなるように用いられる。
【0052】成分Cは、予備重合系での濃度が5〜10
00ミリモル/リットル、望ましくは10〜200ミリ
モル/リットルになるように用いられる。
【0053】予備重合により成分A中にオレフィンポリ
マーが取り込まれるが、そのポリマー量を成分A1g当
り0.1〜200g、特に0.5〜50gとするのが望
ましい。
【0054】必要に応じて用いられる成分Eは、予備重
合系での濃度が1〜100ミリモル/リットル、望まし
くは5〜50ミリモル/リットルになるように用いられ
る。
【0055】上記のようにして調製された触媒成分は、
前記の不活性媒体で希釈或いは洗浄することができる
が、触媒成分の保存劣化を防止する観点からは、特に洗
浄するのが望ましい。洗浄後、必要に応じて乾燥しても
よい。また、触媒成分を保存する場合は、できるだけ低
温で保存するのが望ましく、−50℃〜+30℃、特に
−20℃〜+5℃の温度範囲が推奨される。
【0056】本重合 上記のようにして得られた触媒成分は、有機金属化合
物、更には必要に応じて電子供与性化合物と組み合せて
プロピレンの単独重合又は他のモノオレフィンとの共重
合などの本重合を行い、支差走査熱量測定(DSC)か
ら求められる融解熱(ΔHm)とメルトフローレート
(MFR)との関係が前記式で示される結晶性ポリプロ
ピレンを得ることができる。
【0057】用い得る有機金属化合物は、周期表第I族
ないし第III 族金属の有機化合物である。該化合物とし
ては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛及び
アルミニウムの有機化合物が使用し得る。これらの中で
も特に、有機アルミニウム化合物が好適である。用い得
る有機アルミニウム化合物としては、R26 n AlX3
3-n (式中、R26はアルキル基又はアリール基、X3
ハロゲン原子、アルコキシ基又は水素原子を示し、nは
2≦n≦3の範囲の任意の数である)で示されるもので
あり、例えばトリアルキルアルミニウム、ジアルキルア
ルミニウムモノハライド、モノアルキルアルミニウムジ
ハライド、アルキルアルミニウムセスキハライド、ジア
ルキルアルミニウムモノアルコキシド及びジアルキルア
ルミニウムモノハライドなどの炭素数1〜18個、好ま
しくは炭素数2〜6個のアルキルアルミニウム化合物又
はその混合物若しくは醋化合物が特に好ましい。
【0058】具体的には、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム
などのトリアルキルアルミニウム、ジメチルアルミニウ
ムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムブロミド、ジエチルアルミニウムアイオダ
イド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなどのジアル
キルアルミニウムモノハライド、メチルアルミニウムジ
クロリド、エチルアルミニウムジクロリド、メチルアル
ミニウムジブロミド、エチルアルミニウムジブロミド、
エチルアルミニウムジアイオダイド、イソブチルアルミ
ニウムジクロリドなどのモノアルキルアルミニウムジハ
ライド、メチルアルミニウムセスキクロリドなどのアル
キルアルミニウムセスキハライド、ジメチルアルミニウ
ムメトキシド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジエ
チルアルミニウムフェノキシド、ジプロピルアルミニウ
ムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシド、
ジイソブチルアルミニウムフェノキシド、などのジアル
キルアルミニウムモノアルコキシド、ジメチルアルミニ
ウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチ
ルアルミニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニ
ウムハイドライドが挙げられる。これらの中でもトリア
ルキルアルミニウムが、特にトリエチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウムが望ましい。また、これら
トリアルキルアルミニウムは、その他の有機アルミニウ
ム化合物、例えば、工業的に入手し易いジエチルアルミ
ニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウム
エトキシド、ジエチルアルミニウムハイドライド又はこ
れらの混合物若しくは錯化合物等と併用することができ
る。
【0059】また、酸素原子や窒素原子を介して2個以
上のアルミニウムが結合した有機アルミニウム化合物も
使用可能である。そのような化合物としては、例えば
【化7】 等を例示できる。
【0060】アルミニウム金属以外の金属の有機化合物
としては、ジエチルマグネシウム、エチルマグネシウム
クロリド、ジエチル亜鉛等の他LiAl(C
2 5 4 ,LiAl(C7 154 等の化合物が挙げ
られる。
【0061】前記触媒成分及び有機金属化合物と必要に
応じて組み合せることができる電子供与性化合物として
は、前記成分Aを調製する際に用いられる化合物及び前
記成分Aの予備重合の際に用いられることがある成分E
の中から適宜選ばれる。これら電子供与性化合物は、二
種以上用いてもよい。また、これら電子供与性化合物
は、有機金属化合物を触媒成分と組合せて用いる際に用
いてもよく、予め有機金属化合物と接触させた上で用い
てもよい。
【0062】触媒成分に対する有機金属化合物の使用量
は、該触媒成分中のチタン1グラム原子当り、通常1〜
2000グラムモル、特に20〜500グラムモルが望
ましい。
【0063】また、電子供与性化合物を用いる場合、有
機金属化合物と電子供与性化合物の比率は、電子供与性
化合物1モルに対して有機金属化合物がアルミニウムと
して0.1〜40、好ましくは1〜25グラム原子の範
囲で選ばれる。
【0064】プロピレンの重合反応は、気相、液相のい
ずれでもよく、液相で重合させる場合は、ノルマルブタ
ン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の不活性炭化水素中及び液状
モノマー中で行うことができる。重合温度は、通常−8
0℃〜+150℃、好ましくは40〜120℃の範囲で
ある。重合圧力は、例えば1〜60気圧でよい。また、
得られる重合体の分子量の調節は、水素若しくは他の公
知の分子量調節剤を存在せしめることにより行われる。
重合反応は一段で行ってもよく、二段以上で行ってもよ
い。
【0065】また、本発明においては、前記プロピレン
重合体100重量部に対して、下記化学構造式(1)あ
るいは(2)で示される有機リン酸アンモニウム塩化合
物を0.01〜1.0重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部配合する。有機リン酸アンモニウム塩化合
物の配合量が0.01重量部未満では透明性、耐熱性が
低下し、1.0重量部を超えると、実質的効果のないこ
と及び該化合物が高価であることによりコスト高となり
好ましくない。また、本発明で使用する下記化学構造式
(1)あるいは(2)で示される有機リン酸アンモニウ
ム塩化合物は、使用中に樹脂組成物内部から溶出する傾
向が少なく、低溶出性にも優れるものである。
【0066】
【化8】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 はそれぞれ水
素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基又はアルアルキル基を示し、Xは直
接結合、アルキレン基又はアルキリデン基を示しAはア
ンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを示し、
m及びnはそれぞれ1〜6を示す。) 本発明において使用可能な有機リン酸アンモニウム塩化
合物としては、例えば特開平5−9390号公報に記載
されたものを挙げることができる。具体的には、上記化
学構造式(1)あるいは(2)においてR1 がメチル基
又はt−ブチル基であり、R2 ,R3 及びR4 がt−ブ
チル基である以下のものであり、これらが特に好まし
い。
【0067】
【化9】
【0068】
【化10】
【0069】
【化11】
【0070】
【化12】
【0071】
【化13】
【0072】
【化14】
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】プロピレン重合体に有機リン酸アンモニウ
ム塩化合物を配合する好ましい方法としては、例えばヘ
ンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダ
ー、バンバリーミキサー等を用いて混合し、通常の単軸
押出機、2軸押出機、ブラベンダー、プラストグラフ
(登録商標)又はロール等で170〜300℃の温度範
囲で溶融混練して行う。
【0076】本発明のポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、脱触工程を通さずに製造されるポリプロピレン樹
脂を使用するような場合には、触媒残渣の影響を回避す
る上で、適正量の中和剤を使用するとよい。その使用量
は、通常ポリプロピレン樹脂100重量部に対し0.0
1〜5重量部である。当該中和剤としては金属石鹸、ハ
イドロタルサイト類、ケイ酸アルミニウムカルシウム、
周期律表第II族の金属及び亜鉛、アルミニウム、錫、
鉛等の金属の酸化物ならびに水酸化物等を挙げることが
できる。中和剤(分散剤をも兼ねる)としては、特に、
金属石鹸、ハイドロタルサイト類を使用することが好ま
しい。金属石鹸としては、高級脂肪酸もしくは脂肪酸オ
キシ酸とマグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、
アルミニウム、錫、鉛等の金属との金属塩等が挙げられ
る。高級脂肪酸としては、炭素数10〜22の鎖状モノ
カルボン酸が挙げられ、ステアリン酸、ラウリン酸等が
好ましい。また、脂肪酸オキシ酸としては、脂肪族カル
ボン酸の側鎖にアルコール性水酸基を有するものが挙げ
られ、乳酸、クエン酸、ヒドロキシステアリン酸等が好
ましい。金属石鹸の好ましい例としては、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、12−ヒド
ロキシステアリン酸カルシウム、ステアリル乳酸カルシ
ウム、ラウリル乳酸カルシウム等が挙げられる。
【0077】ハイドロタルサイト類としては、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ビスマス等の
含水塩基性炭酸塩又は結晶水を含まないもので、天然物
及び合成品が含まれる。天然物としては、Mg6 Al2
(OH)16CO3 ・4H2 Oの構造のものが挙げられ
る。また、合成品としては、Mg0.7 Al0.3 (OH)
2 (CO3 0.15・0.54H2 O、Mg4.5 Al
2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O、Mg4.2 Al
2 (OH)12.4CO3 、Zn6 Al2 (OH)16CO3
・4H2 O、Ca6 Al2 (OH)16CO3 ・4H
2 O、Mg14Bi2 (OH)29 .6・4.2H2 O等が挙
げられる。周期律表第II族の金属等の酸化物及び水酸
化物としては酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化
亜鉛、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム等が特に好ましい。
【0078】なお、本発明のポリプロピレン樹脂組成物
には、前記の成分の他に、本発明の目的を阻害しない範
囲の、ポリプロピレン樹脂に慣用の酸化防止剤、無機充
填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、
アンチブロッキング剤、滑剤、顔料、染料などの他の添
加剤を配合することができる。酸化防止剤の代表例とし
ては、フェノール系酸化防止剤であるペンタエリスリト
ール−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、りん系酸化
防止剤であるトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトなどが挙げられる。これらの酸化防止
剤は、通常ポリプロピレン樹脂100重量部に対して
0.005〜2重量部用いられる。
【0079】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例によ
り何ら限定されるものではない。なお、各例におけるパ
ーセント(%)は特に断らない限り重量による。MFR
はASTM D−1238、ヘイズ値はASTM D−
1003に基づき1mm厚のものを、熱変形温度はJI
S K7207(4.6kg/cm2 荷重)に従って測
定した。また、示差走査熱量測定(DSC)は、パーキ
ンエルマー社製のDSC7(7700 Data St
ation)を用い、210℃、1分間プレス成形した
0.5mm厚のシートを約10mg打ち抜き、アルミニ
ウム製パンに封入し、230℃10分間保持した後、1
0℃/分で50℃まで降温し、次に10℃/分で200
℃まで昇温し、昇温時の85〜175℃の間のピークを
融解ピークとし、対応する熱量を試料量で除して融解熱
圧着結合(単位cal/g)を算出した。さらに、添加
剤の溶出性は、日本薬局方一般試験法、輸液用プラスチ
ック容器試験法(3)溶出物試験に従って試験した。た
だし、試料調製はペレット10個分を算出し、表面積6
00cm2 に相当する重量のペレットを秤りとって実施
した。
【0080】プロピレン重合体の製造(1) 成分Aの調製 還流冷却器をつけた1リットルの反応容器に、窒素ガス
雰囲気下で、チップ状の金属マグネシウム(純度99.
5%、平均粒径1.6mm)8.3g及びn−ヘキサン2
50mlを入れ、68℃で1時間攪拌後、金属マグネシ
ウムを取出し、65℃で減圧乾燥するという方法で予備
活性化した金属マグネシウムを得た。次に、この金属マ
グネシウムに、n−ブチルエーテル140ml及びn−
ブチルマグネシウムクロリドのn−ブチルエーテル溶液
(1.75モル/リットル)を0.5ml加えた懸濁液
を55℃に保ち、更にn−ブチルエーテル50mlにn
−ブチルクロライド38.5mlを溶解した溶液を50
分間で滴下した。攪拌下70℃で4時間反応を行った
後、反応液を25℃に保持した。次いで、この反応液に
HC(OC2 5 3 55.7mlを1時間で滴下し
た。滴下終了後、60℃で15分間反応を行い、反応生
成固体をn−ヘキサン各300mlで6回洗浄し、室温
で1時間減圧乾燥し、マグネシウム含有固体を回収し
た。
【0081】還流冷却器、攪拌機及び滴下ロートを取付
けた300mlの反応容器に、窒素ガス雰囲気下マグネ
シウム含有固体6.3g及びn−ヘプタン50mlを入
れ懸濁液とし、室温で攪拌しながら2,2,2−トリク
ロルエタノール20ml(0.02ミリモル)とn−ヘ
プタン11mlの混合溶液を滴下ロートから30分間で
滴下し、更に80℃で1時間攪拌した。得られた固体を
ろ過し、室温のn−ヘキサン各100mlで4回洗浄
し、更にトルエン各100mlで2回洗浄して固体成分
を得た。上記の固体成分にトルエン40mlを加え、更
に四塩化チタン/トルエンの体積比が3/2になるよう
に四塩化チタンを加えて90℃に昇温した。攪拌下、フ
タル酸ジn−ブチル2mlとトルエン5mlの混合溶液
を5分間で滴下した後、120℃で2時間攪拌した。得
られた固体状物質を90℃でろ別し、トルエン各100
mlで2回、90℃で洗浄した。更に、新たに四塩化チ
タン/トルエンの体積比が3/2になるように四塩化チ
タンを加え、120℃で2時間攪拌した。得られた固体
物質を110℃でろ別し、室温の各100mlのn−ヘ
キサンにて7回洗浄して成分Aを得た。
【0082】予備重合 攪拌機を取付けた500mlの反応器に、窒素ガス雰囲
気下、上記で得られた成分A3.5g及びn−ヘプタン
300mlを入れ、攪拌しながら5℃に冷却した。次に
トリエチルアルミニウム(以下TEALと略称する。)
のn−ヘプタン溶液(2.0モル/リットル)及び2,
3,4−トリメチル−3−アザシクロペンチルトリメト
キシシランを、反応系におけるTEAL及び2,3,4
−トリメチル−3−アザシクロペンチルトリメトキシシ
ランの濃度がそれぞれ100ミリモル/リットル及び1
0ミリモル/リットルとなるように添加し、5分間攪拌
した。次いで、系内を減圧した後、プロピレンガスを連
続的に供給し、プロピレンを2.2時間重合させた。重
合終了後、気相のプロピレンを窒素ガスでパージし、各
100mlのn−ヘキサンで3回、室温にて固相部を洗
浄した。更に、固相部を室温で1時間減圧乾燥して、触
媒成分を調製した。触媒成分に含まれるマグネシウム量
を測定した結果、予備重合量は成分A1g当り3.0g
であった。
【0083】本重合 攪拌機を設けた5リットルのステンレス製オートクレー
ブに、窒素ガス雰囲気下、TEALのn−ヘプタン溶液
(0.1モル/リットル)6mlとジ(1−メチルブチ
ル)ジメトキシシランのn−ヘプタン溶液(0.01モ
ル/リットル)6mlを混合し5分間保持したものを入
れた。次いで、分子量制御剤としての水素ガス0.1リ
ットル及び液体プロピレン3リットルを圧入した後、反
応系を70℃に昇温した。上記で得られた触媒成分6
4.7mgを反応系に装入した後、1時間プロピレンの
重合を行った。重合終了後、未反応のプロピレンをパー
ジし、白色ポリプロピレン粉末を得た。このポリプロピ
レン(PP−1)のメルトフローレート(MFR)は
0.35、融解熱(ΔHm)は24.63cal/g、
曲げ弾性率は18100kgf/cm2 、熱変形温度は
117℃であった。結果を表3に示す。
【0084】プロピレン重合体の製造(2〜3) 予備重合において、2,3,4−トリメチル−3−アザ
シクロペンチルトリメトキシシランの代りに、表1に示
すシラン化合物を、また、TEALもしくはトリイソブ
チルアルミニウム(以下TIBALと略称する。)をそ
れぞれ表1に示す濃度で用い、かつ予備重合条件及び本
重合条件をそれぞれ表1及び表2に示すとおりにし、プ
ロピレン重合体の製造(1)と同様にして重合を行いポ
リプロピレン(PP−2〜3)を得た。得られた試料に
ついての物性測定結果を表3に示す。
【0085】プロピレン重合体の製造(4〜5) 予備重合を行わずに、表2の条件で本重合を行い、ポリ
プロピレン(PP−4〜5)を得た。得られた試料につ
いての物性測定結果を表3に示す。表3から明らかなよ
うにPP−1からPP−3までの試料はいずれも本発明
のΔHm≧24.50+1.583logMFRの条件
を満足しているが、PP−4及びPP−5はこの条件を
満たしていない。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】(実施例1〜4、比較例1〜5)上記のよ
うにして得られたプロピレン重合体(PP−1〜5)
と、本発明の添加剤である有機リン酸アンモニウム塩化
合物及び他の添加剤化合物、すなわち、樹脂の劣化防止
剤としてプロピレン重合体100重量部に対してフェノ
ール系酸化防止剤(商品名イルガノックス1010:日
本チバガイギー(株)製)0.05重量部、リン酸系酸
化防止剤(商品名マーク2112:旭電化工業(株)
製)0.05重量部、中和剤(ステアリン酸カルシウ
ム)0.1重量部とをヘンシェルミキサーで混合した
後、50mmφの単軸押出機を用い、ダイ出口部温度2
30℃で押し出してペレットを得た。その後、得られた
ペレットから射出成形機により、樹脂温度210℃、射
出圧力400kgf/cm2 及び金型温度30℃で試験
片を作製した。このようにして得られた試験片を各種の
試験に供し、その測定結果を表4に示す。
【0090】表4の結果から、本発明の要件であるΔH
m≧24.50+1.583logMFRの条件を満足
するプロピレン重合体(PP−1,2及び3)に、本発
明の添加剤である有機リン酸アンモニウム塩化合物を配
合した実施例1〜4はいずれも耐熱性及び透明性に優
れ、低溶出性のポリプロピレン樹脂組成物であることが
わかる。これに対し、前記式を満足していないプロピレ
ン重合体(PP−4及び5)を用いた比較例1及び5
は、有機リン酸アンモニウム塩化合物を添加しても耐熱
性は十分でなく、また、前記式を満足するプロピレン重
合体(PP−2)を用いたものであっても本発明に係る
有機リン酸アンモニウム塩化合物を使用しないもの(比
較例2)は耐熱性や透明性が十分でなく、該有機リン酸
アンモニウム塩化合物以外の従来の核剤を使用したもの
(比較例3及び4)では溶出性や透明性が不十分である
ことがわかる。
【0091】
【表4】
【0092】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、
耐熱性、透明性に優れ、なおかつ、低溶出性であり、特
に射出成形、ブロー成形等により製造される食品容器や
医療用器具、理化学実験器具等に有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【化13】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】プロピレン重合体に有機リン酸アンモニウ
ム塩化合物を配合する好ましい方法としては、例えばヘ
ンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダ
ー、バンバリーミキサー等を用いて混合し、通常の単軸
押出機、2軸押出機、ブラベンダープラストグラフ
(登録商標)又はロール等で170〜300℃の温度範
囲で溶融混練して行う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例によ
り何ら限定されるものではない。なお、各例におけるパ
ーセント(%)は特に断らない限り重量による。MFR
はASTM D−1238、ヘイズ値はASTM D−
1003に基づき1mm厚のものを、熱変形温度はJI
S K7207(4.6kg/cm2 荷重)に従って測
定した。また、示差走査熱量測定(DSC)は、パーキ
ンエルマー社製のDSC7(7700 Data St
ation)を用い、210℃、1分間プレス成形した
0.5mm厚のシートを約10mg打ち抜き、アルミニ
ウム製パンに封入し、230℃10分間保持した後、1
0℃/分で50℃まで降温し、次に10℃/分で200
℃まで昇温し、昇温時の85〜175℃の間のピークを
融解ピークとし、対応する熱量を試料量で除して融解熱
(単位cal/g)を算出した。さらに、添加剤の溶出
性は、日本薬局方一般試験法、輸液用プラスチック容器
試験法(3)溶出物試験に従って試験した。ただし、試
料調製はペレット10個分を算出し、表面積600cm
2 に相当する重量のペレットを秤りとって実施した。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】本重合 上記のようにして得られた触媒成分は、有機金属化合
物、更には必要に応じて電子供与性化合物と組み合せて
プロピレンの単独重合又は他のモノオレフィンとの共重
合などの本重合を行い、示差走査熱量測定(DSC)か
ら求められる融解熱(ΔHm)とメルトフローレート
(MFR)との関係が前記式で示される結晶性ポリプロ
ピレンを得ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ASTM D−1238に従って測定し
    たメルトフローレート(MFR)が0.01〜1,00
    0の範囲にあり、示差走査熱量測定(DSC)から求め
    られる融解熱(ΔHm)とメルトフローレート(MF
    R)とが ΔHm≧24.50+1.583logMFR なる関係式を満足するプロピレン重合体100重量部に
    対して、下記の化学構造式(1)又は(2)で表される
    有機リン酸アンモニウム塩化合物を0.01〜1.0重
    量部配合してなることを特徴とするポリプロピレン樹脂
    組成物。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 はそれぞれ水
    素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基又はアルアルキル基を示し、Xは直
    接結合、アルキレン基又はアルキリデン基を示しAはア
    ンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを示し、
    m及びnはそれぞれ1〜6を示す。)
  2. 【請求項2】 化学構造式(1)又は(2)で表される
    有機リン酸アンモニウム塩化合物の配合量がプロピレン
    重合体100重量部に対して0.05〜0.5重量部で
    ある請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 プロピレン重合体のメルトフローレート
    (MFR)が0.1〜100の範囲である請求項1又は
    2に記載のポリプロピレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 プロピレン重合体のメルトフローレート
    (MFR)が0.3〜80の範囲である請求項1又は2
    に記載のポリプロピレン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 プロピレン重合体が、融解熱(ΔHm)
    とメルトフローレート(MFR)とが ΔHm≧24.55+1.583logMFR なる関係式を満足するプロピレン重合体である請求項1
    ないし4のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 プロピレン重合体が、融解熱(ΔHm)
    とメルトフローレート(MFR)とが ΔHm≧24.60+1.583logMFR なる関係式を満足するプロピレン重合体である請求項1
    ないし4のいずれかに記載のポリプロピレン樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 プロピレン重合体が(A)マグネシウ
    ム,チタン,ハロゲン及び電子供与性化合物を必須成分
    とする固体成分を、(B)有機アルミニウム化合物及び
    (C)下記一般式(3)で示される有機珪素化合物の存
    在下、(D)オレフィンと接触させてなるα−オレフィ
    ン重合用触媒成分を用いてプロピレンを重合してなるポ
    リプロピレンである請求項1ないし6のいずれかに記載
    のポリプロピレン樹脂組成物。 【化2】 (式中、R11は環内にエーテル若しくはチオエーテル結
    合を有する環状置換基、環内エーテル結合含有環状置換
    基のオキシ基、環内ケトン結合含有環状置換基、窒素原
    子含有複素環式置換基、珪素原子含有複素環式置換基、
    ラクトン骨格構造を有する置換基、R12は炭素数1〜1
    0個の炭化水素基、R14O−、R15 3 Si−若しくはR
    16 3 SiO−、R13はメチル基若しくはエチル基、xは
    1若しくは2、yは0若しくは1、zは2若しくは3、
    x+y+z=4であり、R14は炭素数3〜10個の炭化
    水素基、R15及びR16は炭素数1〜10個の炭化水素基
    である。)
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